説明

現像器及びこれを採用する電子写真方式の画像形成装置

【課題】現像剤の厚みを均一に規制できる現像器及びこれを採用する電子写真方式の画像形成装置を提供する。
【解決手段】トナーとキャリアとを含む二成分現像剤を使用する現像器であって、その外周面に二成分現像剤を付着させ、感光体と対面した現像領域に前記二成分現像剤を搬送する現像ローラと、前記現像領域に搬送される前記二成分現像剤の量を規制する規制部とを有し、前記規制部は、前記現像ローラの回転方向の、下流側から上流側に順次に配され、前記現像ローラの外周面から、それぞれ第1間隔、第2間隔、及び第3間隔を有して離隔する第1規制部、第2規制部及び第3規制部を含み、前記第2間隔は、前記第3間隔より広く、前記第3間隔は、前記現像ローラの回転方向を基準として、上流側から下流側に行くほど狭くなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に着脱自在な現像器及びこれを採用する電子写真方式の画像形成装置に関し、特に、現像剤の厚みを均一に規制できる現像器及びこれを採用する電子写真方式の画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子写真方式の画像形成装置は、画像情報に対応して変調された光を感光体に照射し、感光体の表面に静電潜像を形成し、この静電潜像にトナーを供給して可視的なトナー画像に現像させ、このトナー画像を記録媒体に転写して定着させることによって、記録媒体に画像を印刷する。
【0003】
電子写真方式の画像形成装置は、現像剤が収容された現像器を具備する。一成分現像器には、現像剤としてトナーが収容され、二成分現像器には、現像剤としてトナーとキャリアとが収容される。現像器は、内部に収容された現像剤が全て消費された場合には、画像形成装置から脱着され、新たな現像器が画像形成装置に装着される。
【0004】
二成分現像方式を採用する画像形成装置の場合、現像ローラの表面に現像剤を付着させ、感光体と現像ローラとが対面した現像領域に運搬し、トナーだけを感光体の表面に供給する。このとき、現像ローラの表面に付着されて現像領域に供給される現像剤の厚みは、規制手段によって規制される。なお、当該関連先行文献としては、特許文献1、2、3がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許第7289755号明細書
【特許文献2】特開昭62−116975号公報
【特許文献3】特開昭62−135863号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、現像領域に供給される現像剤の厚みは、現像器の規制手段によって規制されるが、規制手段によって遮断された現像剤が規制手段部内に停滞して現像剤流動性が低下する問題、現像剤に加えられるストレスが増大する問題、それらによって良い印刷品質を得られないという問題がある。
そこで、本発明は上記従来の現像器における問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、現像剤の厚みを均一に規制できる現像器及びこれを採用する電子写真方式の画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するためになされた本発明による現像器は、トナーとキャリアとを含む二成分現像剤を使用する現像器であって、その外周面に二成分現像剤を付着させ、感光体と対面した現像領域に前記二成分現像剤を搬送する現像ローラと、前記現像領域に搬送される前記二成分現像剤の量を規制する規制部とを有し、前記規制部は、前記現像ローラの回転方向の、下流側から上流側に順次に配され、前記現像ローラの外周面から、それぞれ第1間隔、第2間隔、及び第3間隔を有して離隔する第1規制部、第2規制部及び第3規制部を含み、前記第2間隔は、前記第3間隔より広く、前記第3間隔は、前記現像ローラの回転方向を基準として、上流側から下流側に行くほど狭くなることを特徴とする。
【0008】
前記第2規制部は、前記第1規制部によって遮断された二成分現像剤が、前記第3規制部を介して規制部外に排出されうるように循環空間を形成することが好ましい。
前記第2規制部は、前記第3規制部側に行くほど、前記現像ローラの外周面との間隔がだんだんと狭くなる連結部によって、前記第3規制部と連結されることが好ましい。
前記第3規制部の上流側端部と現像ローラの外周面との間隔をA、前記第3規制部の下流側端部と現像ローラの外周面との間隔をB、前記第2間隔をCとする時、A>Bであり、C>Bであることが好ましい。
前記A、B、Cは、2mm≦A≦8mm、0.5mm≦B≦4mm、1mm≦C≦7mmであることが好ましい。
【0009】
前記現像ローラに前記二成分現像剤を供給する一つ以上の部材を含む供給手段と、その一端部が、前記第3規制部の上流側端部から離隔されるように位置し、前記一端部から前記供給手段の内前記現像ローラに最も近くに位置する部材の上方に延長して配置される現像剤ガイド部材とをさらに有することが好ましい。
前記現像ローラは、回転する現像スリーブと、該現像スリーブの内側に固設される磁気ローラとを含み、前記磁気ローラは、前記二成分現像剤を前記現像スリーブに付着させる受取磁極を含み、前記現像剤ガイド部材の一端部は、前記受取磁極と前記現像ローラの中心とを通過する線より、前記第3規制部からさらに離隔されるように位置することが好ましい。
前記現像剤ガイド部材は、前記供給手段のうち、前記現像ローラに最も近く位置する部材を通過した位置にまで延長されることが好ましい。
前記第1規制部と前記第2規制部との間には、前記現像ローラの外周面に形成された現像剤層に磁気的な負荷を加える磁性部材が設けられることが好ましい。
【0010】
前記現像ローラは、回転する現像スリーブと、該現像スリーブの内側に固設されキャリアとトナーとが混合された磁気ブラシ状の現像剤層を前記現像スリーブの外周面に形成させる磁気ローラとを含み、前記規制部は、その端部が、前記現像スリーブの外周面と前記第1間隔ほど離隔するように配置され、前記第1規制部を形成するドクターブレードと、前記現像スリーブの回転方向を基準として、前記ドクターブレードの上流側に配置されるサブブレードとをさらに含み、前記サブブレードは、前記第2規制部を形成するものであり、前記現像スリーブの外周面から前記第2間隔ほど離隔され、前記第1規制部を通過することができない前記二成分現像剤の循環空間を形成する第1面と、前記第3規制部を形成するものであり、前記現像スリーブの外周面から前記第3間隔ほど離隔され、前記循環空間に供給される前記二成分現像剤と前記循環空間から排出される前記二成分現像剤との通路を形成する第2面とを含むことが好ましい。
前記現像ローラに前記二成分現像剤を供給する一つ以上の部材を含む供給手段をさらに具備し、前記サブブレードは、前記二成分現像剤が前記通路を通過、排出できるように、その一端部が、前記第2面の上流側端部から離隔するように位置し、前記一端部から前記供給手段の上方に延長され、前記通路から排出される前記二成分現像剤を前記供給手段に回収する現像剤ガイド部材をさらに具備することが好ましい。
【0011】
前記磁気ローラは、前記二成分現像剤を前記現像スリーブに付着させる受取磁極を含み、前記現像剤ガイド部材の一端部は、前記受取磁極と前記現像ローラの中心とを通過する線より前記第2面の上流側端部からさらに離隔されるように位置し、前記現像剤ガイド部材は、前記供給手段のうち、前記現像ローラに最も近くに位置する部材を通過した位置にまで延長されることが好ましい。
前記第1規制部は、第1現像剤圧力を形成し、前記第2規制部は、前記第1現像剤圧力より小さい第2現像剤圧力を形成し、前記第3規制部は、前記第2現像剤圧力より大きい第3現像剤圧力を形成することが好ましい。
前記第3規制部の第3現像剤圧力は、上流側から下流側に行くほど、だんだんと上昇することが好ましい。
【0012】
上記目的を達成するためになされた本発明による電子写真方式の画像形成装置は、上述の現像器を具備することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る現像器及びこれを採用する電子写真方式の画像形成装置によれば、次のような効果を得ることができる。
第一に、第1規制部によって遮断された現像剤を規制部外部に循環させることによって、規制部内に現像剤が停滞して現像剤流動性が低下する問題、現像剤に加えられるストレスが増大する問題、及びそれら問題による画像濃度低下並びに画像濃度バラツキを解消することができるという効果がある。また、現像剤に混入された異物を規制部外に排出することができ、異物による現像剤供給不良を防止することができるという効果がある。
第二に、現像スリーブの回転方向に沿って現像スリーブの外周面との間隔がだんだんと狭くなる第3規制部を配置することによって、供給手段の回転周期による現像剤供給バラツキが、現像領域に供給される現像剤の量に及ぼす影響を低減させることができるという効果がある。
【0014】
第三に、現像剤を最終的に規制する第1規制部以前に規制領域を拡張することによって、現像ローラ上の現像剤層の均一性を確保することができ、第1規制部にかかる現像剤負荷を軽減することができるという効果がある。
第四に、第2規制部は、現像剤の循環空間を制限すると同時に、第3規制部より低い現像剤圧力を形成することによって、第1規制部への現像剤供給を円滑にすると同時に、現像剤に加えられるストレスを低減させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の一実施形態による画像形成装置の概略的な構成図である。
【図2】本発明の一実施形態による現像器を示す概略断面図である。
【図3】現像ローラ及び規制部の一例を示す構成図である。
【図4】図3に示した規制部の詳細を示す図である。
【図5】図3に示した規制部の一変形例を示す図である。
【図6】第1規制部だけ備わった規制部による現像剤の挙動を説明する図である。
【図7】第1規制部と第3規制部とが備わった規制部による現像剤の挙動を説明する図である。
【図8】第1規制部、第2規制部、及び第3規制部が備わった規制部による現像剤の挙動を説明する図である。
【図9】循環空間の制限がない規制部による現像剤の挙動を説明する図である。
【図10】規制部の一変形例であって、磁性部材が備わった規制部を示す図である。
【図11】規制部内で循環されて排出された現像剤を、供給手段に案内する部材が設けられた現像器の一実施形態を示す図である。
【図12】第1規制部、第2規制部及び第3規制部の一具現例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
次に、本発明に係る現像器及びこれを採用する電子写真方式の画像形成装置を実施するための形態の具体例を図面を参照しながら説明する。
【0017】
図1は、本発明の一実施形態による画像形成装置の概略的な構成図であり、図2は、図1に示した画像形成装置に採用された本発明の一実施形態による現像器を示す概略断面図である。
本実施形態の現像器100は、感光ドラム1と、現像ローラ3とを具備する一体型現像器である。
【0018】
図1、図2を参照すると、感光ドラム1は、静電潜像が形成される感光体の一例である。
感光ドラム1は、円筒形金属パイプの外周に、光伝導性を有する感光層が形成されたものである。帯電ローラ2は、感光ドラム1のその表面を均一な電位に帯電させる帯電器の一例である。帯電ローラ2には、帯電バイアスが印加される。帯電ローラ2の代わりに、コロナ帯電器(図示せず)が使われることもあり得る。
【0019】
クリーニング・ローラ4は、帯電ローラ2の外周に付着する異物を除去する帯電ローラ・クリーニング部材の一例である。図面符号7は、帯電前に感光ドラム1の表面から残留トナー及び異物を除去するためのクリーニング部材を表示する。クリーニング部材7は、例えば、その先端が感光ドラム1の表面に接触するクリーニング・ブレードでありうる。
【0020】
現像ローラ3は、現像剤を運搬し、感光ドラム1の表面に形成される静電潜像に供給する。
本実施形態の現像器100では、現像剤として、トナーとキャリアとを使用する二成分現像剤が収容される。
キャリアは、現像ローラ3の磁力によって、現像ローラ3の外周面に付着する。トナーは、静電力によってキャリアに付着する。
【0021】
これによって、現像ローラ3の外周面には、キャリアとトナーとからなる磁気ブラシ状の現像剤層が形成される。現像ローラ3が回転することによって、現像剤層は、感光ドラム1と現像ローラ3とが対面した現像領域Dに運搬される。現像ローラ3に印加される現像バイアスによって、トナーが現像剤層から分離され、感光ドラム1に形成された静電潜像に移動する。
【0022】
規制部5は、現像領域Dに供給される現像剤の量を規制する。例えば、規制部5は、現像ローラ3の外周面から所定の距離ほど離隔されるように配置し、現像剤層の厚みを規制することができる。
【0023】
現像器100は、現像剤を現像ローラ3に供給するための供給手段6を具備する。
供給手段6は、トナーとキャリアとを撹拌し、トナーを所定の電位に帯電させる。
図2を参照すると、本実施形態の現像器100は、供給手段6として、2つの撹拌器61、62と、パドル63とを具備する。
【0024】
2つの撹拌器61、62の間には、隔壁64が設けられ得る。図面に示していないが、隔壁64のY方向の両端部には、通路が設けられている。例えば、撹拌器61は、現像剤を+Y方向へ移送させ、撹拌器62は、現像剤を−Y方向へ移送させる。この構成によって、現像剤は、隔壁64によって区分された2つの領域65、66に沿って循環され、この過程で、キャリアとトナーとが撹拌され、トナーが所定の電位に帯電されうる。
撹拌器62によって、−Y方向に運搬される現像剤は、パドル63によって、現像ローラ3側に運搬される。
【0025】
図2に示した供給手段の構成は、一例に過ぎず、これによって、本発明の範囲が限定されるものではない。例えば、撹拌器62は、省略することも可能である。また、パドル63が省略され、撹拌器62、61が、それぞれパドル63と撹拌器62とが設けられた位置に配置され得る。また、1つの撹拌器のみがパドル63に設けられた位置に配置することもできる。供給手段6の構成は、現像器100内で現像剤が収容される領域の大きさと形態とによって変更しうる。
【0026】
図3は、本発明の現像ローラ及び規制部の一例を示す構成図であり、現像ローラ3の一例を断面図で示す。
現像ローラ3は、回転する現像スリーブ31と、現像スリーブ31の内部に位置する磁気ローラ32とを含む。磁気ローラ32は、磁力によって、キャリアを現像スリーブ31の外周面に付着させるためのものである。磁気ローラ32の磁力によって、キャリアが、現像スリーブ31の外周に付着され、トナーは、静電力によって、キャリアに付着する。
【0027】
磁気ローラ32は、現像スリーブ31の内部に固設されうる。磁気ローラ32は、複数の磁極を含むことができる。本実施形態の磁気ローラ32は、現像領域Dから、現像スリーブ31の回転方向に主磁極(main pole)S1、分離磁極(separation pole)N1、受取磁極(catch pole)N2、規制磁極(regulation pole)S2、搬送磁極(transporting pole)N3の順序で配置される。
【0028】
受取磁極N2の磁力によって、現像スリーブ31の外周面には、磁気ブラシ状の現像剤層が形成される。
受取磁極N2、規制磁極S2、搬送磁極N3、主磁極S3は、それぞれN極、S極、N極、S極の順序である。分離磁極N1と受取磁極N2は、いずれもN極である。従って、分離磁極N1と受取磁極N2との間で磁力が相殺されつつ、現像剤は、現像スリーブ31の外周面から離れる。その後、新たな現像剤と混合され、パドル63によって受取磁極N2に供給される。
上述の磁気ローラ32の構造は一例であり、これによって、本発明の範囲が限定されるものではない。
【0029】
図1を参照すると、露光器200は、画像情報によって変調された光Lを、均一な電位に帯電された感光ドラム1の表面に走査する。露光器200として、例えば、レーザダイオードから照射される光を、ポリゴン・ミラーを利用して主走査方向に偏向させて感光ドラム1に走査するLSU(laser scanning unit)などが採用されうる。
【0030】
転写ローラ300は、感光ドラム1の表面と対面するように位置し、転写ニップを形成する転写器の一例である。転写ローラ300には、感光ドラム1の表面に現像されたトナー画像を、記録媒体Pに転写させるための転写バイアスが印加される。転写ローラ300の代わりに、コロナ転写器が使われることもあり得る。
転写ローラ300によって、記録媒体Pの表面に転写されたトナー画像は、静電気的引力によって、記録媒体Pの表面に保持される。定着器400は、トナー画像を、熱と圧力とを加えて記録媒体Pに定着させることによって、記録媒体Pに、永久的な印刷画像を形成する。
【0031】
上述の構成による画像形成工程について簡略に説明する。
帯電ローラ2に、帯電バイアスが印加され、感光ドラム1は、均一な電位に帯電される。
露光器200は、画像情報に対応して変調された光を感光ドラム1に走査し、感光ドラム1の表面に、静電潜像を形成させる。現像剤は、現像ローラ3の外周面に、磁気ブラシの形態で付着され、現像剤層を形成する。現像剤層の厚みは、規制部5によって所定厚に規制され、現像領域Dに運搬される。
現像ローラ3に印加される現像バイアスによって、トナーが現像剤層から分離され、感光ドラム1の表面に形成された静電潜像に移動する。トナーが静電潜像に付着し、感光ドラム1の表面には、可視的なトナー画像が形成される。
【0032】
図示していない積載手段から引き出された記録媒体Pは、移送ローラ500によって、転写ローラ300と感光ドラム1とが対面した転写ニップに移送される。転写ローラ300に転写バイアスが印加されれば、静電気的引力によって、トナー画像は、記録媒体Pに転写される。
記録媒体Pに転写されたトナー画像が、定着器400から熱と圧力とを受けて記録媒体Pに定着されることによって、印刷が完了する。
記録媒体Pに転写されずに、感光ドラム1の表面に残留するトナーは、クリーニング部材7によって除去される。
【0033】
以下では、現像ローラ3の外周に均一な現像剤層を形成するための規制部5の構造について詳細に説明する。
図3及び図4を参照すると、規制部5は、現像スリーブ31の外周面から、それぞれ第1間隔M、第2間隔C、第3間隔Eほど離隔された第1規制部51、第2規制部52、及び第3規制部53を含むことができる。
第1規制部51、第2規制部52、及び第3規制部53は、現像スリーブ31の回転方向RDを基準として、下流側から上流側に順次に配置される。
【0034】
第1規制部51は、例えば、その端部511が、現像スリーブ31が外周から第1間隔Mほど離隔するように配置されるドクターブレード510によって具現されうる。
ドクターブレード510は、ステンレス製鉄板、アルミニウム板材のような金属板材、またはプラスチック板材でありうる。
第1間隔Mは、現像領域Dで、現像スリーブ31の外周面と感光ドラム1の外周面との間隔を考慮して設定されうる。例えば、第1間隔Mは、0.2〜1.5mmほどでありうる。
第1間隔Mは、現像スリーブ31の外周面と、ドクターブレード510の端部511との最短距離であると定義され得る。
【0035】
第2間隔Cは、第3間隔Eより大きい。また、第3間隔Eは、現像スリーブ31の回転方向RDを基準に、上流側から下流側に行くほど、だんだんと狭まる。すなわち、現像スリーブ31の回転方向RDを基準として、第3規制部53の上流側の間隔Aは、下流側の間隔Bより大きい。
【0036】
上述の構成によれば、第1規制部51と現像スリーブ31との空間(以下、単に「第1規制部51による空間」と記す、第2〜3規制部も同様)内の現像剤圧力(第1現像剤圧力)は、第2規制部52による空間内での現像剤圧力(第2現像剤圧力)より大きい。
また、第2現像剤圧力は、第3規制部53による空間内での現像剤圧力(第3現像剤圧力)より小さい。
第1現像剤圧力は、最終的に現像剤量を規制するための圧力である。第3規制部53による空間での現像剤圧力を高く設定することによって、供給手段6によって、規制部5と現像スリーブ31との間に供給される現像剤の量の変化、すなわち供給される現像剤の圧力変化に対する第1規制部51を抜け出る現像剤の量の変動を低減させることができる。
【0037】
また、第2現像剤圧力を第3現像剤圧力より低くすることにより、現像剤に加えられるストレスを軽減させることができる。
また、第3規制部53による空間内の現像剤圧力は、上流側から下流側に行くほど高まるが、反対に、第2規制部52による空間内で循環され、第3規制部53による空間を介して外部に排出される現像剤の観点から見るならば、現像剤圧力が順に低くなる結果となる。従って、一端、第2規制部52から第3規制部53に導入された現像剤は、だんだんと低くなる現像剤圧力によって、容易に第3規制部53を通過して排出されうる。
【0038】
例えば、第2規制部52及び第3規制部53は、現像スリーブ31の回転方向RDを基準として、ドクターブレード510の上流側に位置するサブブレード520によって具現されうる。
サブブレード520は、現像スリーブ31の外周面から、第2間隔Cほど離隔された第1面521と、第3間隔Eほど離隔された第2面522とを具備することができる。
現像スリーブ31の回転方向RDを基準として、第2面522の上流側端部の現像スリーブ31の外周面との間隔Aは、第2面522の下流側端部の現像スリーブ31の外周面との間隔Bより大きい。サブブレード520は、例えば、プラスチック、または金属板材でありうる。
【0039】
第2規制部52は、第3規制部53側に行くほど現像スリーブ31の外周面との間隔がだんだんと狭くなる連結部によって、第3規制部53と連結されうる。
図4を参照すると、連結部は、第1面521と第2面522とを連結する傾斜面523によって具現されうる。また、連結部は、図5に示すように、第1面521と第2面522とを連結する曲面524によって具現することもできる。このとき、曲面524は、現像スリーブ31に対して外側に突き出た曲面でありうる。また、図に示していないが、第2規制部52と連結部は、現像スリーブ31に対して外側に突き出た単一の曲面によって具現することも可能である。
【0040】
第1規制部51、第2規制部52、及び第3規制部53を具備する規制部5の具現例は、上述の例に限定されるものではなく、上述の条件を満足するいかなる形態でもよい。例えば、第1規制部51、第2規制部52、及び第3規制部53は、ドクターブレード510とサブブレード520とが統合された単一の部材によって具現することも可能である。
【0041】
図6は、第2規制部52及び第3規制部53がなく、第1規制部51のみある場合、すなわち図3で、ドクターブレード510のみ設けられた場合の、第1規制部51による現像剤の挙動を示している。
磁気ローラ32の磁力によって、現像スリーブ31の表面に形成された現像剤層は、現像スリーブ31が回転することによって、矢印T1で表示したように、第1規制部51に移動する。
【0042】
第1規制部51は、現像スリーブ31の外周面から第1間隔Mほど離隔されているので、現像剤層の一部のみ第1規制部51を通過して現像領域Dに供給される。残りは、ドクターブレード510によって遮断される。遮断された現像剤は、ドクターブレード510にぶつかった後で循環空間に集まるが、循環空間が大きすぎれば、現像剤が循環されず、循環空間内に滞留し、矢印T2のように還流する。
すなわち、ドクターブレード510によって遮断された現像剤は、供給手段6によって循環空間に新たに供給される現像剤と混合されず、循環空間内で還流しつつ停滞する。循環空間内に停滞した現像剤の圧力は、第1規制部51への現像剤の供給を妨害しうる。
【0043】
また、循環空間内に停滞した現像剤の磁気吸引力によって、現像剤が第1規制部51を良好に通過できなくなる。
上記のように、現像領域Dに供給される現像剤の量が不均一になる、あるいは不十分になれば、画像濃度が不均一になったり低下しうる。また、循環空間が大きい場合には、第1規制部51に供給される現像剤の圧力変化に敏感になり、現像スリーブ31に現像剤を供給する供給手段6の回転周期によって、画像濃度が不均一になりうる。すなわち、供給手段6によって供給される現像剤量の周期的変化によって、画像濃度が変わりうる。
【0044】
図7を参照して、第1規制部51及び第3規制部53のみを具備する場合の現像剤の挙動について述べる。
この場合、第3規制部53が、第1規制部51に先立って、ある程度、現像剤圧力を形成するので、現像スリーブ31に現像剤を供給する供給手段6の回転周期によって、画像濃度が不均一になる問題はある程度解決されうる。
【0045】
しかし、第3規制部53による空間内で現像剤が循環できず、第3規制部53による空間内の現像剤圧力が持続的に増大する。従って、第3規制部53による空間内で、現像剤に加えられるストレスが大きくなり、現像剤の寿命が短くなりうる。また、現像剤に異物が混入された場合、異物が第1規制部51による空間に入り込み、縞状の印刷不良が発生することもある。
また、第3規制部53による空間内の現像剤圧力が大きく、現像剤の供給が円滑ではなくなり、現像スリーブ31の回転負荷が増大しうる。
【0046】
本実施形態の規制部5によれば、第1規制部51の上流側に第2規制部52を配し、第1規制部51によって遮断された現像剤の循環空間を制限することによって、図6に示したような現像剤の還流現像を防止することができる。
また、第2規制部52の上流側に、第2現像剤圧力より大きい第3現像剤圧力を発生させる第3規制部53を配置することによって、供給手段6の回転周期による画像濃度のバラツキを防止することができる。
【0047】
図3、図4、図5及び図8を参照すると、受取磁極N2によって、キャリアとトナーとが現像スリーブ31に付着することによって形成される現像剤層は、現像スリーブ31が回転することによって、第3規制部53による空間に進入する。第3規制部53と現像スリーブ31の外周面との間隔は、現像スリーブ31の回転方向に沿ってだんだんと狭くなるので、第3規制部53による空間内での現像剤圧力がだんだんと増大する。
そのように行われていくと、第3規制部53の間隔Bより大きい第2間隔Cを有した第2規制部52による空間に達すれば、現像剤圧力が再び低下する。
【0048】
従って、現像剤に加えられるストレスを低減させることができる。また、第3規制部53による空間で、現像剤圧力が維持されるために、供給手段6の回転周期による現像剤供給量のバラツキが、第1規制部51を通過する現像剤の量に及ぼす影響を低減させることができる。
現像スリーブ31が続けて回転することによって、現像スリーブ31の外周面に付着した現像剤のうち一部は、矢印T3で表示したように、第1規制部51を通過して、現像領域Dに供給される。
【0049】
ドクターブレード510によって遮断された現像剤は、矢印T4で表示したように、第2規制部52による空間内で第1面521及び連結部(傾斜面523または曲面524)に沿って循環し、第3規制部53による空間を介して抜け出る。
第2規制部52が、傾斜面523または曲面524によって第3規制部53と連結される構造であれば、遮断された現像剤が、自然に第3規制部53に向かうように誘導されるので、現像剤の循環がさらに容易になりえる。
また、第3規制部53による空間の現像剤圧力、すなわち、第3現像剤圧力は、第3規制部53に沿って排出される現像剤の観点から見るならば、排出方向に従ってだんだんと圧力が低下するので、第2規制部52による空間で循環され、第3規制部53による空間に流入した現像剤は、容易に第3規制部53による空間を通過して排出されうる。
【0050】
また、現像剤に混入された異物が、循環過程で規制部5外に排出される可能性を高めることができる。
また、循環空間の大きさを制限することによって、循環空間内の現像剤の磁気吸引力を制限できるので、循環空間内の現像剤の磁気吸引力によって、第1規制部51による空間を通過する現像剤の量が制限される問題を解消することができる。第2規制部52による空間での現像剤の容易な循環は、第1規制部51による空間内で現像剤に加えられるストレスを低減させるにも効果的である。
【0051】
図9に示すように、循環空間を制限しない場合には、循環空間内での現像剤圧力が過度に低くなり、第1規制部51による空間に適量の現像剤を供給し難くなる。第2規制部52による循環空間の大きさを制限することによって、適量の現像剤が、第1規制部51による空間に供給されうるように、第2規制部52による空間内での現像剤圧力を維持できる。
【0052】
実験によれば、第2間隔C、第3間隔Eは、次の範囲で設定されうる。
第3間隔Eの間隔Aの値は、現像剤を第1規制部51に容易に供給できる一方、第1規制部51によって遮断された現像剤を容易に抜け出させるために、2mm≦A≦8mmの範囲で設定されうる。
第3間隔Eの間隔Bの値は、第3規制部53による空間内で適切な現像剤圧力を維持するために、A>Bであり、0.5mm≦B≦4mmの範囲で設定されうる。
第2間隔Cの値は、第2規制部52による空間内での現像剤の循環を容易にし、かつ現像剤圧力を適正な範囲に維持するために、C>B、1mm≦C≦7mmの範囲で設定されうる。
第1規制部51と現像スリーブ31の外周面との間隔、すなわち、第1間隔Mは、大きくするほど、現像剤に加えられるストレスを低減させ、現像剤の長寿命化に助けになる。
【0053】
しかし、第1間隔Mをあまり大きくすると、現像領域Dに過度量の現像剤が供給されうる。
第1規制部51を通過する現像剤の量を適正レベルに維持しつつ、できる限り第1間隔Mを大きくするための方策として、第1規制部51で磁気的な負荷を加える方策を考慮することができる。
【0054】
図10を参照すると、現像スリーブ31の回転方向RDを基準として、第1規制部51の上流側に、磁性部材530を設けることができる。二成分現像剤のキャリアは、磁性キャリアであるので、磁性部材530の磁力は、第1間隔Mを通過する現像剤に負荷として作用する。従って、磁性部材530を設けた場合には、第1間隔Mを通過する現像剤の量を維持しつつも、磁性部材530を設けていない場合に比べ、第1間隔Mを大きくすることができる。
【0055】
循環過程によって、現像スリーブ31の回転方向RDの逆方向に循環され、規制部5から抜け出した現像剤は、循環過程で、ある程度ストレスを受けているので、すぐに規制部5に再び投入されるというよりは、新たな現像剤と混合された後、規制部5に投入されることが望ましい。
【0056】
図11を参照すると、本実施形態の現像器100は、現像剤ガイド部材525をさらに具備する。
現像剤ガイド部材525の一端部526は、第3規制部53から離隔するように位置し、現像剤ガイド部材525の他端部527は、供給手段6の上側に延長される。現像剤ガイド部材525の他端部527は、少なくとも供給手段6のうちで、現像ローラ3に最も近く位置する部材、すなわち、図11ではパドル63の回転中心の上方を通過した位置にまで延びる。
【0057】
規制部5内での循環過程によって、第3規制部53を介して排出される現像剤は、第3規制部53の上流側端部と、現像剤ガイド部材525の一端部526との間隔528を通過し、現像剤ガイド部材525に沿って移動し、パドル63を越えた領域に移動する。従って、排出された現像剤は、撹拌器62によって撹拌されつつ、新たに適正電位に帯電され、新たな現像剤と混合され、パドル63によって、再び規制部5に供給される。
【0058】
第3規制部53から排出される現像剤は、パドル63によって第3規制部53に供給される現像剤とぶつかり、間隔528を通過して現像剤ガイド部材525に案内される。第3規制部53から排出される現像剤を、間隔528を介して容易に現像剤ガイド部材525に移動させるために、現像剤ガイド部材525の一端部526は、現像ローラ3の中心33と受取磁極N2とを通過する線Fより、第3規制部53からさらに遠く離隔されるように位置しうる。
【0059】
受取磁極N2の磁力によって、受取磁極N2の付近では、現像剤が磁気ブラシの形態をなすので、第3規制部53から排出される現像剤は、磁気ブラシによって塞がり、パドル63に移動せずに、容易に現像剤ガイド部材525に案内されうる。
例えば、上述の第2規制部52及び第3規制部53と現像剤ガイド部材525は、例えば、図12に示すように、単一のサブブレード520によって具現することも可能である。
【0060】
尚、本発明は、上述の実施形態に限られるものではない。本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更実施することが可能である。
【符号の説明】
【0061】
1 感光ドラム
2 帯電ローラ
3 現像ローラ
4 クリーニング・ローラ
5 規制部
6 供給手段
7 クリーニング部材
31 現像スリーブ
32 磁気ローラ
33 現像ローラの中心
51 第1規制部
52 第2規制部
53 第3規制部
61、62 撹拌器
63 パドル
64 隔壁
65、66 領域
100 現像器
200 露光器
300 転写器
400 定着器
500 移送ローラ
510 ドクターブレード
511 第1規制部の端部
520 サブブレード
521 第1面
522 第2面
523 傾斜面
524 曲面
525 現像剤ガイド部材
526 現像剤ガイド部材の一端部
527 現像剤ガイド部材の他端部
528 間隔
D 現像領域
L 光
P 記録媒体
N1 分離磁極
N2 受取磁極
N3 搬送磁極
S1 主磁極
S2 規制磁極


【特許請求の範囲】
【請求項1】
トナーとキャリアとを含む二成分現像剤を使用する現像器であって、
その外周面に二成分現像剤を付着させ、感光体と対面した現像領域に前記二成分現像剤を搬送する現像ローラと、
前記現像領域に搬送される前記二成分現像剤の量を規制する規制部とを有し、
前記規制部は、前記現像ローラの回転方向の、下流側から上流側に順次に配され、前記現像ローラの外周面から、それぞれ第1間隔、第2間隔、及び第3間隔を有して離隔する第1規制部、第2規制部及び第3規制部を含み、
前記第2間隔は、前記第3間隔より広く、
前記第3間隔は、前記現像ローラの回転方向を基準として、上流側から下流側に行くほど狭くなることを特徴とする現像器。
【請求項2】
前記第2規制部は、前記第1規制部によって遮断された二成分現像剤が、前記第3規制部を介して規制部外に排出されうるように循環空間を形成することを特徴とする請求項1に記載の現像器。
【請求項3】
前記第2規制部は、前記第3規制部側に行くほど、前記現像ローラの外周面との間隔がだんだんと狭くなる連結部によって、前記第3規制部と連結されることを特徴とする請求項2に記載の現像器。
【請求項4】
前記第3規制部の上流側端部と現像ローラの外周面との間隔をA、前記第3規制部の下流側端部と現像ローラの外周面との間隔をB、前記第2間隔をCとする時、
A>Bであり、C>Bであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の現像器。
【請求項5】
前記A、B、Cは、
2mm≦A≦8mm、0.5mm≦B≦4mm、1mm≦C≦7mmであることを特徴とする請求項4に記載の現像器。
【請求項6】
前記現像ローラに前記二成分現像剤を供給する一つ以上の部材を含む供給手段と、
その一端部が、前記第3規制部の上流側端部から離隔されるように位置し、前記一端部から前記供給手段の内前記現像ローラに最も近くに位置する部材の上方に延長して配置される現像剤ガイド部材とをさらに有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の現像器。
【請求項7】
前記現像ローラは、回転する現像スリーブと、該現像スリーブの内側に固設される磁気ローラとを含み、
前記磁気ローラは、前記二成分現像剤を前記現像スリーブに付着させる受取磁極を含み、
前記現像剤ガイド部材の一端部は、前記受取磁極と前記現像ローラの中心とを通過する線より、前記第3規制部からさらに離隔されるように位置することを特徴とする請求項6に記載の現像器。
【請求項8】
前記現像剤ガイド部材は、前記供給手段のうち、前記現像ローラに最も近く位置する部材を通過した位置にまで延長されることを特徴とする請求項7に記載の現像器。
【請求項9】
前記第1規制部と前記第2規制部との間には、前記現像ローラの外周面に形成された現像剤層に磁気的な負荷を加える磁性部材が設けられることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の現像器。
【請求項10】
前記現像ローラは、回転する現像スリーブと、該現像スリーブの内側に固設されキャリアとトナーとが混合された磁気ブラシ状の現像剤層を前記現像スリーブの外周面に形成させる磁気ローラとを含み、
前記規制部は、その端部が、前記現像スリーブの外周面と前記第1間隔ほど離隔するように配置され、前記第1規制部を形成するドクターブレードと、
前記現像スリーブの回転方向を基準として、前記ドクターブレードの上流側に配置されるサブブレードとをさらに含み、
前記サブブレードは、前記第2規制部を形成するものであり、前記現像スリーブの外周面から前記第2間隔ほど離隔され、前記第1規制部を通過することができない前記二成分現像剤の循環空間を形成する第1面と、前記第3規制部を形成するものであり、前記現像スリーブの外周面から前記第3間隔ほど離隔され、前記循環空間に供給される前記二成分現像剤と前記循環空間から排出される前記二成分現像剤との通路を形成する第2面とを含むことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の現像器。
【請求項11】
前記現像ローラに前記二成分現像剤を供給する一つ以上の部材を含む供給手段をさらに具備し、
前記サブブレードは、前記二成分現像剤が前記通路を通過、排出できるように、その一端部が、前記第2面の上流側端部から離隔するように位置し、前記一端部から前記供給手段の上方に延長され、前記通路から排出される前記二成分現像剤を前記供給手段に回収する現像剤ガイド部材をさらに具備することを特徴とする請求項10に記載の現像器。
【請求項12】
前記磁気ローラは、前記二成分現像剤を前記現像スリーブに付着させる受取磁極を含み、
前記現像剤ガイド部材の一端部は、前記受取磁極と前記現像ローラの中心とを通過する線より前記第2面の上流側端部からさらに離隔されるように位置し、
前記現像剤ガイド部材は、前記供給手段のうち、前記現像ローラに最も近くに位置する部材を通過した位置にまで延長されることを特徴とする請求項11に記載の現像器。
【請求項13】
前記第1規制部は、第1現像剤圧力を形成し、前記第2規制部は、前記第1現像剤圧力より小さい第2現像剤圧力を形成し、前記第3規制部は、前記第2現像剤圧力より大きい第3現像剤圧力を形成することを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の現像器。
【請求項14】
前記第3規制部の第3現像剤圧力は、上流側から下流側に行くほど、だんだんと上昇することを特徴とする請求項13に記載の現像器。
【請求項15】
請求項1乃至14のいずれか1項に記載の現像器を具備することを特徴とする電子写真方式の画像形成装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−37893(P2012−37893A)
【公開日】平成24年2月23日(2012.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−176224(P2011−176224)
【出願日】平成23年8月11日(2011.8.11)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】416,Maetan−dong,Yeongtong−gu,Suwon−si,Gyeonggi−do,Republic of Korea
【Fターム(参考)】