説明

現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置

【課題】装置を大型化・高コスト化することなく、装置の内部で流動する現像剤を充分に冷却することができる、現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置を提供する。
【解決手段】現像装置13の内部において現像ケース13rから離れた位置で現像剤に埋没するように形成された内在部と、内在部に連接されて装置の外部に向けて露出する外在部13b11a、13b21aと、を具備した金属部材13b1、13b2が設置されている。そして、画像形成装置本体への着脱動作に連動して、金属部材13b1、13b2の外延部13b11a、13b21aが画像形成装置本体の冷却部材50に接離される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の電子写真方式を用いた画像形成装置と、そこに着脱可能に設置される現像装置とプロセスカートリッジとに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、複写機、プリンタ等の画像形成装置において、現像剤が収容された現像装置を冷却する技術が知られている(例えば、特許文献1〜3等参照。)。
【0003】
詳しくは、特許文献1、2には、現像装置の底部に、ペルチェ素子からなる冷却部や、冷却部を空冷するダクトや空冷フィン、等を設ける技術が開示されている。
また、特許文献3には、現像装置の現像剤規制部材に、ペルチェ素子を設置する技術が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の現像装置は、ペルチェ素子やダクトや空冷フィン等の冷却手段が、現像ケースの一部として設置されたり、現像ケースの一部に設置されたりしているために、現像装置の内部で流動する現像剤を充分に冷却することができなかった。特に、現像装置の内部には搬送スクリュ等の回転部材が設置されていて、その回転部材からトナーが熱を受けて溶融・凝集してしまい、出力画像上に黒ポチ画像や白スジ画像等の異常画像が発生してしまうことがあった。
また、従来の現像装置は、ペルチェ素子やダクトや空冷フィン等の冷却手段が直接的に設置されているために、現像装置が大型化・高コスト化してしまっていた。特に、現像装置は、画像形成装置本体に対して所定の交換サイクルで交換されるものであるため、このような問題が無視できないものになっていた。
【0005】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、装置を大型化・高コスト化することなく、装置の内部で流動する現像剤を充分に冷却することができる、現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明の請求項1記載の発明にかかる現像装置は、画像形成装置本体に対して着脱可能に設置されるとともに、内部に現像剤を収容して像担持体上に形成される潜像を現像する現像装置であって、装置の内部においてその一部又は全部が現像ケースから離れた位置で現像剤に埋没するように形成された内在部と、前記内在部に連接されて装置の外部に向けて露出する外在部と、を具備した金属部材を備え、前記画像形成装置本体への着脱動作に連動して、前記金属部材の前記外延部が前記画像形成装置本体の冷却部材に接離されるものである。
【0007】
なお、本願において、「プロセスカートリッジ」とは、像担持体を帯電する帯電部と、像担持体上に形成された潜像を現像する現像装置(現像部)と、像担持体上をクリーニングするクリーニング部と、のうち少なくとも1つと、像担持体とが、一体化されて、画像形成装置本体に対して着脱可能に設置されるユニットと定義する。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、画像形成装置本体に設置された冷却部材が、画像形成装置本体への現像装置の着脱動作に連動して現像装置に着脱されて、その冷却部材によって現像装置の内部の現像剤が現像ケースから離れた位置で直接的又は間接的に冷却されるように構成している。これにより、装置を大型化・高コスト化することなく、装置の内部で流動する現像剤が充分に冷却される、現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】この発明の実施の形態における画像形成装置を示す全体構成図である。
【図2】作像部を示す構成図である。
【図3】(A)現像装置の上部を長手方向にみた概略断面図と、(B)現像装置の下部を長手方向にみた概略断面図と、である。
【図4】現像装置の循環経路を長手方向にみた概略断面図である。
【図5】(A)現像装置の端部を示す図と、(B)図5(A)のZ−Z断面を示す図と、である。
【図6】現像装置の搬送スクリュの回転軸部が装置本体の冷却部材に向けて装着されていく状態を示す図である。
【図7】現像装置の搬送スクリュの回転軸部が装置本体の冷却部材に装着された状態を示す図である。
【図8】別形態の現像装置及び冷却部材を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
実施の形態.
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
【0011】
まず、図1にて、画像形成装置全体の構成・動作について説明する。
図1において、1は画像形成装置としてのタンデム型カラー複写機の装置本体、2は入力画像情報に基づいたレーザ光を発する書込み部、3は原稿Dを原稿読込部4に搬送する原稿搬送部、4は原稿Dの画像情報を読み込む原稿読込部、7は転写紙等の記録媒体Pが収容される給紙部、9は記録媒体Pの搬送タイミングを調整するレジストローラ(タイミングローラ)、10Y、10M、10C、10BKは各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応したプロセスカートリッジ、11は各プロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BKにそれぞれ設置された像担持体としての感光体ドラム、12は感光体ドラム11上を帯電する帯電部(帯電ローラ)、13は感光体ドラム11上に形成される静電潜像を現像する現像装置、14は感光体ドラム11上に形成されたトナー像を記録媒体P上に重ねて転写する転写バイアスローラ(1次転写バイアスローラ)、15は感光体ドラム11上の未転写トナーを回収するクリーニング部、を示す。
各プロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BKは、それぞれ、感光体ドラム11、現像装置13、帯電部12、クリーニング部15が一体化されたユニットであって、装置本体1に対して着脱可能(交換可能)に構成されている。
【0012】
また、16は中間転写ベルト17を清掃する中間転写ベルトクリーニング部、17は複数色のトナー像が重ねて転写される中間転写ベルト、18は中間転写ベルト17上のカラートナー像を記録媒体P上に転写するための2次転写バイアスローラ、20は記録媒体P上の未定着画像を定着する定着装置、を示す。
なお、図示は省略するが、各プロセスカートリッジ10Y、10C、10M、10BKの上方には、各色(イエロー、シアン、マゼンタ、ブラック)のトナーを現像装置13に供給する各色のトナー容器がそれぞれ設置されている。
【0013】
以下、画像形成装置における、通常のカラー画像形成時の動作について説明する。
なお、各プロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BKの感光体ドラム11上でおこなわれる作像プロセスについては、図2をも参照することができる。また、各プロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BKは、作像プロセスに用いられるトナーの色(種類)と非互換用の部材の形状とが異なる以外はほぼ同一構造であるため、図2において、プロセスカートリッジ10に付した符号のアルファベット(Y、M、C、BK)を除して図示する。
【0014】
まず、原稿Dは、原稿搬送部3の搬送ローラによって、原稿台から図中の矢印方向に搬送されて、原稿読込部4のコンタクトガラス5上に載置される。そして、原稿読込部4で、コンタクトガラス5上に載置された原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
詳しくは、原稿読込部4は、コンタクトガラス5上の原稿Dの画像に対して、照明ランプから発した光を照射しながら走査させる。そして、原稿Dにて反射した光を、ミラー群及びレンズを介して、カラーセンサに結像する。原稿Dのカラー画像情報は、カラーセンサにてRGB(レッド、グリーン、ブルー)の色分解光ごとに読み取られた後に、電気的な画像信号に変換される。さらに、RGBの色分解画像信号をもとにして画像処理部で色変換処理、色補正処理、空間周波数補正処理等の処理をおこない、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのカラー画像情報を得る。
【0015】
そして、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の画像情報は、書込み部2に送信される。そして、書込み部2からは、各色の画像情報に基づいたレーザ光L(図2を参照できる。)が、それぞれ、対応する感光体ドラム11上に向けて発せられる。
【0016】
一方、4つのプロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BKの感光体ドラム11は、それぞれ、図1の時計方向に回転している。そして、まず、感光体ドラム11の表面は、帯電部12との対向部で、一様に帯電される(帯電工程である。)。こうして、感光体ドラム11上には、帯電電位が形成される。その後、帯電された感光体ドラム11表面は、それぞれのレーザ光の照射位置に達する。
書込み部2において、4つの光源から画像信号に対応したレーザ光が各色に対応してそれぞれ射出される。各レーザ光は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色成分ごとに別の光路を通過することになる(露光工程である。)。
【0017】
イエロー成分に対応したレーザ光は、紙面左側から1番目のプロセスカートリッジ10Yの感光体ドラム11表面に照射される。このとき、イエロー成分のレーザ光は、高速回転するポリゴンミラーにより、感光体ドラム11の回転軸方向(主走査方向)に走査される。こうして、帯電部12にて帯電された後の感光体ドラム11上には、イエロー成分に対応した静電潜像が形成される。
【0018】
同様に、マゼンタ成分に対応したレーザ光は、紙面左から2番目のプロセスカートリッジ10Mの感光体ドラム11表面に照射されて、マゼンタ成分に対応した静電潜像が形成される。シアン成分のレーザ光は、紙面左から3番目のプロセスカートリッジ10Cの感光体ドラム11表面に照射されて、シアン成分の静電潜像が形成される。ブラック成分のレーザ光は、紙面左から4番目のプロセスカートリッジ10BKの感光体ドラム11表面に照射されて、ブラック成分の静電潜像が形成される。
【0019】
その後、各色の静電潜像が形成された感光体ドラム11表面は、それぞれ、現像装置13との対向位置に達する。そして、現像装置13から感光体ドラム11上に各色のトナーが供給されて、感光体ドラム11上の潜像が現像される(現像工程である。)。
その後、現像工程後の各感光体ドラム11表面は、それぞれ、中間転写ベルト17との対向部に達する。ここで、それぞれの対向部には、中間転写ベルト17の内周面に当接するように転写バイアスローラ14が設置されている。そして、転写バイアスローラ14の位置で、中間転写ベルト17上に、各プロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BKの感光体ドラム11上に形成された各色のトナー像が、順次重ねて転写される(1次転写工程である。)。
【0020】
そして、転写工程後の感光体ドラム11表面は、それぞれ、クリーニング部15との対向位置に達する。そして、クリーニング部15で、感光体ドラム11K上に残存する未転写トナーが回収される(クリーニング工程である。)。
その後、感光体ドラム11表面は、不図示の除電部を通過して、感光体ドラム11における一連の作像プロセスが終了する。
【0021】
他方、各プロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BKの感光体ドラム11上の各色のトナーが重ねて転写(担持)された中間転写ベルト17は、図中の時計方向に走行して、2次転写バイアスローラ18との対向位置に達する。そして、2次転写バイアスローラ18との対向位置で、記録媒体P上に中間転写ベルト17上に担持されたカラーのトナー像が転写される(2次転写工程である。)。
その後、中間転写ベルト17表面は、中間転写ベルトクリーニング部16の位置に達する。そして、中間転写ベルト17上に付着した未転写トナーが中間転写ベルトクリーニング部16に回収されて、中間転写ベルト17における一連の転写プロセスが終了する。
【0022】
ここで、中間転写ベルト17と2次転写バイアスローラ18との間(2次転写ニップである。)に搬送される記録媒体Pは、給紙部7からレジストローラ9等を経由して搬送されたものである。
詳しくは、記録媒体Pを収納する給紙部7から、給紙ローラ8により給送された記録媒体Pが、搬送ガイドを通過した後に、レジストローラ9に導かれる。レジストローラ9に達した記録媒体Pは、タイミングを合わせて、2次転写ニップに向けて搬送される。
【0023】
そして、フルカラー画像が転写された記録媒体Pは、搬送ベルトによって定着装置20に導かれる。定着装置20では、定着ベルトと加圧ローラとのニップにて、カラー画像が記録媒体P上に定着される。
そして、定着工程後の記録媒体Pは、排紙ローラによって、装置本体1外に出力画像として排出されて、一連の画像形成プロセスが完了する。
【0024】
次に、図2〜図4にて、画像形成装置における作像部について詳述する。
図2は、作像部を示す構成図である。図3(A)は現像装置13の上部(第1搬送部材としての第1搬送スクリュ13b1の位置である。)を長手方向にみた概略断面図(水平方向の断面図)であって、図3(B)は現像装置13の下部(第2搬送部材としての第2搬送スクリュ13b2の位置である。)を長手方向にみた概略断面図である。図4は、現像装置13の循環経路を長手方向にみた概略断面図(垂直方向の断面図)である。
【0025】
図2に示すように、プロセスカートリッジ10は、像担持体としての感光体ドラム11、帯電部12、現像装置13(現像部)、クリーニング部15、等で構成される。
像担持体としての感光体ドラム11は、負帯電の有機感光体であって、不図示の回転駆動機構によって反時計方向に回転駆動される。
【0026】
帯電部12は、芯金上に、ウレタン樹脂、導電性粒子としてのカーボンブラック、硫化剤、発泡剤等を処方した中抵抗の発泡ウレタン層をローラ状に形成した弾性を有する帯電ローラである。帯電部12の中抵抗層の材質としては、ウレタン、エチレン−プロピレン−ジエンポリエチレン(EPDM)、ブタジエンアクリロニトリルゴム(NBR)、シリコーンゴムや、イソプレンゴム等に抵抗調整のためにカーボンブラックや金属酸化物等の導電性物質を分散したゴム材や、またこれらを発泡させたものを用いることもできる。
クリーニング部15は、感光体ドラム11に対して所定の角度及び当接圧で当接するクリーニングブレード15aが設置されていて、感光体ドラム11上の未転写トナーを機械的に除去・回収する。クリーニングブレード15aは、ウレタンゴム等の弾性材料で形成された略板状部材である。
【0027】
現像装置13は、現像剤担持体としての現像ローラ13aが感光体ドラム11に対して所定のギャップ(現像ギャップ)をあけて対向するように配置されていて、双方の対向部分には感光体ドラム11と磁気ブラシとが接触する現像領域(現像ニップ部)が形成される。現像装置13内には、トナーTとキャリアCとからなる現像剤G(2成分現像剤)が収容されている。そして、現像装置13は、感光体ドラム11上に形成される静電潜像を現像する(トナー像を形成する。)。なお、現像装置13の構成・動作については、後で詳しく説明する。
【0028】
図2を参照して、トナー容器28は、その内部に現像装置13内に供給するためのトナーTを収容している。具体的に、現像装置13に設置された磁気センサ(不図示である。)によって検知されるトナー濃度(現像剤G中のトナーの割合である。)の情報に基いて、シャッタ駆動部によってシャッタ機構80の開閉動作をおこなって、トナー容器28から現像装置13内に向けてトナーTを適宜に供給する。
なお、トナーTの供給は、トナー濃度の情報に限定されず、感光体ベルトや中間転写ベルト等に形成されたトナー像の反射率等から検知される画像濃度の情報に基づいて実施されてもよい。また、これらの異なる情報を組み合わせて、トナーTの供給の実施を判断してもよい。
供給管29は、トナー容器28から供給されるトナーTを現像装置13内に確実に導くためのものである。すなわち、トナー容器28から排出されたトナーTは、供給管29を介して、トナー補給口13eから現像装置13内に供給される。
【0029】
以下、現像装置13(現像部)について詳述する。
図2〜図4を参照して、現像装置13は、現像剤担持体としての現像ローラ13a、金属部材としての搬送スクリュ13b1、13b2(オーガスクリュ)、現像剤規制部材としてのドクターブレード13c、等で構成されている。
現像ローラ13aは、アルミニウム、真鍮、ステンレス、導電性樹脂等の非磁性体を円筒形に形成してなるスリーブ13a2が不図示の回転駆動機構によって時計方向に回転されるように構成されている。図3を参照して、現像ローラ13aのスリーブ13a2内には、スリーブ13a2の周面に複数の磁極を形成するマグネット13a1が固設されている。現像ローラ13a上に担持された現像剤Gは、現像ローラ13aの矢印方向の回転にともなって搬送されて、ドクターブレード13cの位置に達する。そして、現像ローラ13a上の現像剤Gは、この位置で適量に規制された後に、感光体ドラム11との対向位置(現像領域である。)まで搬送される。そして、現像領域に形成された電界(現像電界)によって、感光体ドラム11上に形成された潜像にトナーが吸着される。
【0030】
金属部材としての2つの搬送スクリュ13b1、13b2(搬送部材)は、不図示の回転駆動機構によって回転駆動されて、現像装置13内に収容された現像剤Gを長手方向(図2の紙面垂直方向である。)に循環しながら撹拌・混合する。
第1搬送スクリュ13b1(第1搬送部材)は、現像ローラ13aに対向する位置に配設されていて、現像剤Gを長手方向(回転軸方向)に水平に搬送する(図3(A)の破線矢印に示す右方向の搬送である。)とともに、現像ローラ13a上に現像剤Gを供給(図3(A)の白矢印方向の供給である。)する。なお、本実施の形態では、第1搬送スクリュ13b1の回転方向が、現像ローラ13aの回転方向に対して逆方向(図2の反時計方向である。)になるように設定されている。第1搬送スクリュ13b1は、ステンレス鋼等の金属材料からなる回転軸部13b11(軸部)に、ステンレス鋼等の金属材料からなるスクリュ部13b12が螺旋状に巻装されたものである。
【0031】
第2搬送スクリュ13b2(第2搬送部材)は、第1搬送スクリュ13b1の下方であって現像ローラ13aに対向する位置に配設されている。そして、現像ローラ13aから離脱した現像剤G(現像工程後に剤離れ磁極によって現像ローラ13a上から強制的に離脱された現像剤Gであって、図3(B)の白矢印方向に離脱するものある。)を長手方向に水平に搬送する(図3(B)の破線矢印に示す左方向の搬送である。)。なお、本実施の形態では、第2搬送スクリュ13b2の回転方向が、現像ローラ13aの回転方向と同方向(図2の時計方向である。)になるように設定されている。
そして、第2搬送スクリュ13b2は、第1搬送スクリュ13b1による搬送経路の下流側から中継部としての第1中継部13fを介して循環される現像剤Gを第1搬送部材13b1による搬送経路の上流側に第2中継部13gを介して搬送する(図3(B)の一点鎖線矢印に示す搬送である。)。第2搬送スクリュ13b2は、ステンレス鋼等の金属材料からなる回転軸部13b21(軸部)に、ステンレス鋼等の金属材料からなるスクリュ部13b22が螺旋状に巻装されたものである。
2つの搬送スクリュ13b1、13b2は、現像ローラ13aや感光体ドラム11と同様に、回転軸がほぼ水平になるように配設されている。
【0032】
なお、第1搬送スクリュ13b1による搬送経路(第1搬送経路)と、第2搬送スクリュ13b2による搬送経路(第2搬送経路)と、は壁部によって隔絶されている。
図3及び図4を参照して、第2搬送スクリュ13b2による搬送経路(第2搬送経路)の下流側と、第1搬送スクリュ13b1による搬送経路(第1搬送経路)の上流側と、は第2中継部13gを介して連通している。そして、第2搬送スクリュ13b2による搬送経路において第2中継部13gの近傍に留まって盛り上がった現像剤Gが、第2中継部13gを介して第1搬送スクリュ13b1による搬送経路の上流側に搬送(供給)されることになる。
また、図3及び図4を参照して、第1搬送スクリュ13b1による搬送経路の下流側と、第2搬送スクリュ13b2による搬送経路の上流側と、は第1中継部13f(中継部)を介して連通している。そして、第1搬送スクリュ13b1による第1搬送経路にて現像ローラ13a上に供給されなかった現像剤Gが、第1中継部13fにて自重落下して、第2搬送経路の上流側に達することになる。
【0033】
このような構成により、2つの搬送スクリュ13b1、13b2によって、現像装置13において現像剤Gを長手方向に循環させる循環経路が形成されることになる。すなわち、現像装置13が稼動されると、装置内に収容された現像剤Gは図3及び図4中の破線矢印の方向に流動する。そして、このように、現像ローラ13aに対する現像剤Gの供給経路(第1搬送スクリュ13a1による第1搬送経路である。)と、現像ローラ13aから離脱する現像剤Gの回収経路(第2搬送スクリュ13a2による第2搬送経路である。)と、を分離することで、感光体ドラム11上に形成するトナー像の濃度偏差を小さくすることができる。
【0034】
なお、図示は省略するが、第2搬送スクリュ13b2による搬送経路中には、装置内を循環する現像剤のトナー濃度を検知する磁気センサが設置されている。そして、磁気センサによって検知されるトナー濃度の情報に基いて、トナー容器28からトナー補給口13e(第1中継部13fの近傍に配設されている。)を介して現像装置13内に向けて新品のトナーTが供給される。
また、図3、図4を参照して、トナー補給口13eは、第2搬送スクリュ13b2による搬送経路の上流側の上方であって、現像領域から離れた位置(現像ローラ13aの長手方向の範囲の外側である。)に配設されている。このようにトナー補給口13eを第1中継部13fの近傍に設置することで、第2搬送経路において、現像ローラ13aから離脱した現像剤が比重の小さい補給トナーの上方から降りかかり、第2搬送経路の下流側にむけて比較的長い時間をかけて現像剤に対して補給トナーの分散・混合を充分におこなうことができる。
なお、本実施の形態では、トナー補給口13eを第2搬送スクリュ13a2による搬送経路中に配設したが、トナー補給口13eの位置はこれに限定されることなく、例えば、第1搬送経路の上流側の上方に配置することもできる。
【0035】
以下、主として図5〜図7を用いて、本実施の形態の現像装置13及び画像形成装置本体1における、特徴的な構成・動作について説明する。
なお、2つの搬送スクリュ13b1、13b2やそれらに対応する冷却部材50はほぼ同一構造であるため、図5〜図7において第1搬送スクリュ13b1についての図示を省略するとともに、その説明についても適宜に省略する。
先に図2及び図3等を用いて説明したように、本実施の形態における現像装置13(プロセスカートリッジ10)には、金属部材としての搬送スクリュ13b1、13b2が設置されている。
【0036】
ここで、図5(又は、図3)を参照して、金属部材としての搬送スクリュ13b1、13b2には、それぞれ、内在部と外在部とが形成されている。
搬送スクリュ13b1、13b2の内在部は、回転軸部13b11、13b21とスクリュ部13b12、13b22とからなり、現像装置13の内部においてその一部又は全部が現像ケース13rから離れた位置で現像剤Gに埋没するように形成されている。
搬送スクリュ13b1、13b2の外在部は、内在部の回転軸部13b11、13b21を現像装置13の外部に向けて延長して形成した突き出し部13b11a、13b21aであって、内在部に連接されて現像装置の外部に向けて露出するように形成されている。すなわち、搬送スクリュ13b1、13b2の突き出し部13b11a、13b21aが外在部として現像ケース13rから外部に突出するように形成されている。
【0037】
そして、画像形成装置本体1への現像装置13(プロセスカートリッジ10)の着脱動作に連動して、搬送スクリュ13b1、13b2(金属部材)の突き出し部13b11a、13b21a(外延部)が画像形成装置本体1の冷却部材50(冷却装置)に接離される。すなわち、装置本体1に現像装置13がセットされると、現像装置13の搬送スクリュ13b1、13b2が装置本体1の冷却部材50に接続される。
詳しくは、現像装置13(プロセスカートリッジ10)は、画像形成装置本体1に対して搬送スクリュ13b1、13b2の回転軸方向に沿って着脱される。具体的に、装置本体1の本体ドアー(不図示である。)が開放された状態で、現像装置13(プロセスカートリッジ10)が、現像装置13(プロセスカートリッジ10)の長手方向を装着方向として、装着方向手前側から装着方向奥側に向けて装置本体1に装着される(図1の紙面垂直方向の移動であって、図3の黒矢印方向の移動である。)。
【0038】
一方、図6及び図7を参照して、冷却部材50は、主として、ペルチェ素子51と板バネ部材52とからなり、装置本体の装着方向奥側に固設されている(図3をも参照できる)。
冷却部材50の板バネ部材52は、熱伝導性の高い金属材料で形成されていて、搬送スクリュ13b2の回転軸方向の着脱によって突き出し部13b21a(外在部)に接離するように形成されている。詳しくは、一対の板バネ部材52は、それぞれ、ペルチェ素子51が接続された側が固定端となって、搬送スクリュ13b2(現像装置13)に近い側が自由端となるように形成されている。そして、搬送スクリュ13b2が挿入されていない状態(図6の状態である。)では、一対の板バネ部材52の離間距離が突き出し部13b21aの外径よりも若干小さくなっていて、搬送スクリュ13b2が挿入された状態(図7の状態である。)では、一対の板バネ部材52が突き出し部13b21aに押圧するように構成されている。
【0039】
そして、図7に示すように、装置本体1に現像装置13がセットされた状態で、ペルチェ素子51によって、搬送スクリュ13b2の内在部で吸収した熱が、突出し部13b21a(外在部)から板バネ部材52(金属材料で形成されている。)を介して放出される。すなわち、冷却部材50(ペルチェ素子51)によって、搬送スクリュ13b1、13b2が冷却されることになる。
これにより、現像装置13の内部にて回転して昇温しやすい搬送スクリュ13b1、13b2を冷却することができるとともに、搬送スクリュ13b1、13b2による循環経路にて流動する現像剤Gが、現像ケース13rから離れた位置(現像装置13の内部)で搬送スクリュ13b1、13b2によって直接的に冷却されることになる。そのため、トナーT(現像剤G)が熱を受けて溶融・凝集してしまい、出力画像上に黒ポチ画像や白スジ画像等の異常画像が発生してしまう不具合を効率的に軽減することができる。また、本実施の形態においては、ペルチェ素子やダクトや空冷フィン等の冷却手段を現像装置13に直接的に設置していないために、現像装置13を比較的小型化・低コスト化することができる。
【0040】
ここで、図6及び図7を参照して、本実施の形態における画像形成装置本体1には、現像装置13の搬送スクリュ13b21(突き出し部13b21a)が接離される冷却部材50(冷却装置)の近傍に、螺旋状嵌合部55が固設されている。この螺旋状嵌合部55は、装置本体1への現像装置13の着脱動作に連動して、搬送スクリュ13b21の突き出し部13b21aの外周面に形成された突起部13b210が嵌合して、搬送スクリュ13b21を回転させるように、螺旋状に形成された溝部である。すなわち、装置本体1に現像装置13がセットされるときに、搬送スクリュ13b21は、螺旋状嵌合部55の位置で回転しながら装着されて、その後に突き出し部13b21aが板バネ部材52(冷却部材50)に挟持される位置で位置決めされることになる。また、螺旋状嵌合部55は、装置本体1に現像装置13がセットされた状態(図7の状態である。)で、搬送スクリュ13b2の回転軸13b21を軸支する機能も有している。
なお、螺旋状嵌合部55は、螺旋状嵌合部55の位置を通過して板バネ部材52の位置に向かう突起部13b210が板バネ部材52に干渉しないように、その装着方向奥側の回転方向の終端位置が定められている。
【0041】
そして、搬送スクリュ13b2(金属部材)の突き出し部13b21a(外在部)は、現像装置13(プロセスカートリッジ10)の種類ごとにその形状が異なるように形成されている。そして、それに合わせて、装置本体1の螺旋状嵌合部55の溝部の形状も、設置される現像装置13(プロセスカートリッジ10)の突き出し部13b21aの形状に対応するように形成されている。
【0042】
具体的に、本実施の形態では、トナー色の異なる4つの現像装置13(プロセスカートリッジ10Y、10C、10M、10BK)が設置されるが、それぞれ、図5に示す突起部13b210のピッチθや突き出し部13b21aの突き出し量Xが異なるように形成されている。そして、トナー色の異なる4つの現像装置13(プロセスカートリッジ10Y、10C、10M、10BK)が設置される装置本体1の設置部も、それぞれ、対応する現像装置13(プロセスカートリッジ10Y、10C、10M、10BK)のみが装着されるように、螺旋状嵌合部55の溝部の形状(ピッチや長さ)が設定されている。
このような構成により、装置本体1においてトナー色ごとに定められた設置部に、異なる色(種類)の現像装置13(プロセスカートリッジ10)が誤ってセットされる不具合を未然に防止することができる。すなわち、現像装置13(プロセスカートリッジ10)の非互換性が担保されて、現像装置13(プロセスカートリッジ10)の誤セットが未然に防止されることになる。
なお、本実施の形態では、トナー色の異なる4つの現像装置13(プロセスカートリッジ10Y、10C、10M、10BK)に対して、搬送スクリュ13b2(金属部材)の突き出し部13b21a(外在部)の形状が異なるように構成したが、仕向け地や販売元が異なる現像装置に対しても搬送スクリュ13b2(金属部材)の突き出し部13b21a(外在部)の形状が異なるように構成することもできる。
【0043】
ここで、本実施の形態では、装置本体1への着脱動作に連動して、現像装置13の搬送スクリュ13b1、13b2(金属部材)が装置本体1の冷却部材50に接離されるように構成した。
これに対して、図8に示すように、現像装置13(プロセスカートリッジ10)において、装置本体1に対する装着方向奥側の位置に、シール部材13r2が覆設された開口部13r1を形成して、装置本体1への着脱動作に連動して装置本体1の冷却部材60が、開口部13r1を介して現像装置13の内部に向けて挿脱されるように構成することもできる。
【0044】
詳しくは、図8に示すように、冷却部材60は、主として、ペルチェ素子61と、ペルチェ素子61に接続されて熱伝導性の良い金属材料で形成された略棒状(又は、櫛歯状)の挿入部62と、で構成されている。そして、図8(A)に示すように、現像装置13が装置本体1に装着されていくと、開口部13r1から現像装置13の内部に向けて挿入部62が挿入されていき、図8(B)に示すように挿入部62が搬送スクリュ13b2に干渉しない位置であって現像ケース13rから離れた位置に挿入されることになる。
そして、図8(B)に示すような状態で、搬送スクリュ13b1、13b2による循環経路にて流動する現像剤Gが、現像ケース13rから離れた位置(現像装置13の内部)で冷却部材60の挿入部62によって直接的に冷却されることになる。そのため、トナーT(現像剤G)が熱を受けて溶融・凝集してしまい、出力画像上に黒ポチ画像や白スジ画像等の異常画像が発生してしまう不具合を効率的に軽減することができる。また、本実施の形態においては、ペルチェ素子やダクトや空冷フィン等の冷却手段を現像装置13に直接的に設置していないために、現像装置13を比較的小型化・低コスト化することができる。
なお、図8の現像装置13において、開口部13r1はシール部材13r2(例えば、発泡ポリウレタン等の弾性部材に切込みが形成されたものである。)が設置されているために、挿入部62の挿脱に有無に関わらず、現像装置13から外部に現像剤Gが漏出する不具合を防止することができる。
【0045】
また、図8を参照して、装置本体1への着脱動作に連動して、装置本体1(冷却部材60の挿入部62)に設置された温度検知手段としての温度センサ65が、現像ケース13rに形成された開口部13r1を介して現像装置13の内部に向けて挿脱されるように構成することもできる。
そして、制御部80によって温度センサ65(温度検知手段)の検知結果に基いて冷却部材60(ペルチェ素子61)を稼働制御することで、冷却部材60によって現像装置13内の現像剤Gを無駄なく冷却することができる。具体的には、温度センサ65(現像剤Gに埋没する位置に挿入される。)によって現像装置13内の現像剤Gの温度が検知されて、その検知温度が所定値以上であるときには、トナーT(現像剤G)の溶融・凝集が生じるものとして、冷却部材60による現像剤Gの冷却をおこなう(ペルチェ素子61に電圧を印加する)。これに対して、温度センサ65の検知温度が所定値未満であるときには、トナーT(現像剤G)の溶融・凝集が生じないものとして、冷却部材60による現像剤Gの冷却はおこなわない(ペルチェ素子61に電圧を印加しない)。
なお、図8に示した温度センサ65や冷却部材60の構成は、その一部や全部を、図6や図7等に示した本実施の形態の構成と組み合わせて採用することもできる。
【0046】
以上説明したように、本実施の形態では、画像形成装置本体1に設置された冷却部材50が、画像形成装置本体1への現像装置13(プロセスカートリッジ10)の着脱動作に連動して現像装置13に着脱されて、その冷却部材50によって現像装置13の内部の現像剤Gが現像ケース13rから離れた位置で直接的又は間接的に冷却されるように構成している。これにより、現像装置13を大型化・高コスト化することなく、現像装置13の内部で流動する現像剤Gを充分に効率的に冷却することができる。
【0047】
なお、本実施の形態においては、現像装置13がプロセスカートリッジ化されている画像形成装置に対して、本発明を適用した。しかし、本発明の適用はこれに限定されることなく、現像装置13が単体で画像形成装置本体に着脱されるユニットして構成されている画像形成装置に対しても、当然に本発明を適用することができる。そして、その場合にも、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0048】
また、本実施の形態では、トナー容器28から現像装置13に向けてトナーTを供給したが、トナー容器(現像剤容器)から現像剤G(トナーT及びキャリアC)を現像装置13に向けて供給することもできる。その場合、現像装置13から余剰の現像剤を適宜に排出する手段を設けることになる。このような場合であっても、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0049】
また、本実施の形態では、搬送スクリュ13b1、13b2(搬送部材)が2つ設置された現像装置13に対して本発明を適用したが、搬送スクリュ(搬送部材)が3つ以上設置された現像装置に対しても本発明を適用することができる。また、それらの場合に、複数の搬送スクリュの全部が装置本体の冷却部材に着脱されるように構成しなくて、複数の搬送スクリュのうちの一部が装置本体の冷却部材に着脱されるように構成した場合であっても、本実施の形態とほぼ同様の効果を得ることができる。
【0050】
また、本実施の形態では、搬送スクリュ13b1、13b2によって2成分現像剤Gを長手方向に循環させる現像装置13に対して本発明を適用した。しかし、本発明の適用はこれに限定されることなく、搬送スクリュ以外の搬送部材(例えば、パドル状の搬送部材等である。)によって現像剤を短手方向に搬送しながら混合・撹拌する現像装置や、1成分現像剤(キャリアを含まずに、トナーのみで形成された現像剤である。)が収容された現像装置、等のすべての形態の現像装置に対して、本発明を適用することができる。
さらに、本実施の形態では、搬送スクリュ13b1、13b2を装置本体1の冷却部材50に接離させる金属部材として機能させたが、搬送スクリュ13b1、13b2以外の金属部材(内在部と外在部とで構成される。)を現像装置に内設して、その金属部材の外在部を装置本体1の冷却部材50に接離させるように構成することもできる。
そして、それらの場合であっても、本実施の形態とほぼ同様の効果を得ることができる。
【0051】
また、本実施の形態では、中間転写ベルト17が設置されたタンデム型の画像形成装置1に着脱可能に設置される現像装置13に対して本発明を適用したが、その他のすべての画像形成装置(例えば、転写搬送ベルトが設置されたタンデム型画像形成装置や、モノクロ画像形成装置等である。)に設置される現像装置に対しても当然に本発明を適用することができる。
【0052】
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
【符号の説明】
【0053】
1 画像形成装置本体(装置本体)、
10、10Y、10C、10M、10BK プロセスカートリッジ、
11 感光体ドラム(像担持体)、
12 帯電部、
13 現像装置(現像部)、
13a 現像ローラ(現像剤担持体)、
13b1 第1搬送スクリュ(金属部材)、
13b11 回転軸部、 13b12 スクリュ部、
13b11a 外在部(突き出し部)、
13b2 第2搬送スクリュ(金属部材)、
13b21 回転軸部(内在部)、 13b22 スクリュ部(内在部)、
13b21a 突き出し部(外在部)、
13b210 突起部、
13c ドクターブレード(現像剤規制部材)、
13r 現像ケース、
13r1 開口部、 13r2 シール部材、
50、60 冷却部材、
51、61 ペルチェ素子、
52 板バネ部材、
55 螺旋状嵌合部、
62 挿入部、
65 温度センサ(温度検知手段)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0054】
【特許文献1】特開2010−156816号公報
【特許文献2】特開2009−36852号公報
【特許文献3】特開平8−278696号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置本体に対して着脱可能に設置されるとともに、内部に現像剤を収容して像担持体上に形成される潜像を現像する現像装置であって、
装置の内部においてその一部又は全部が現像ケースから離れた位置で現像剤に埋没するように形成された内在部と、前記内在部に連接されて装置の外部に向けて露出する外在部と、を具備した金属部材を備え、
前記画像形成装置本体への着脱動作に連動して、前記金属部材の前記外延部が前記画像形成装置本体の冷却部材に接離されることを特徴とする現像装置。
【請求項2】
前記金属部材は、装置内に収容された現像剤を回転しながら搬送する搬送スクリュであって、
前記内在部は、金属材料からなる回転軸部と、金属材料からなり前記回転軸部に巻装されたスクリュ部と、からなり、
前記外在部は、前記内在部の前記回転軸部を装置の外部に向けて延長して形成した突き出し部であることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
【請求項3】
前記画像形成装置本体に対して前記搬送スクリュの回転軸方向に沿って着脱され、
前記冷却部材は、前記搬送スクリュの回転軸方向の着脱によって前記外在部に接離する板バネ部材と、前記板バネ部材に接続されたペルチェ素子と、を具備したことを特徴とする請求項2に記載の現像装置。
【請求項4】
前記金属部材の前記外在部は、装置の種類ごとにその形状が異なるように形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の現像装置。
【請求項5】
画像形成装置本体に対して着脱可能に設置されるとともに、内部に現像剤を収容して像担持体上に形成される潜像を現像する現像装置であって、
シール部材が覆設された開口部が、前記画像形成装置本体に対する装着方向奥側の位置に形成された現像ケースを備え、
前記画像形成装置本体への着脱動作に連動して、前記画像形成装置本体の冷却部材が、前記開口部を介して装置の内部に向けて挿脱されることを特徴とする現像装置。
【請求項6】
前記画像形成装置本体への着脱動作に連動して、前記画像形成装置本体に設置された温度検知手段が、前記現像ケースに形成された開口部を介して装置の内部に向けて挿脱され、
前記温度検知手段の検知結果に基いて前記冷却部材が稼働制御されることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の現像装置。
【請求項7】
画像形成装置本体に対して着脱可能に設置されるプロセスカートリッジであって、
請求項1〜請求項6のいずれかに記載の現像装置と前記像担持体とが一体化されたことを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項8】
請求項1〜請求項6のいずれかに記載の現像装置と前記像担持体とが前記画像形成装置本体に設置されたことを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−97252(P2013−97252A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−241216(P2011−241216)
【出願日】平成23年11月2日(2011.11.2)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】