説明

画像ファイル生成装置および画像ファイル生成方法

【課題】画像ファイルに記録する画像処理情報を最小限に抑えながら、ユーザが所望する最適な画像処理を行う技術を提供する。
【解決手段】画像データを生成する画像データ生成部と、該画像データの画像処理時に使用されるべき画像処理制御データを設定するための識別子データを入力する識別子データ入力部と、前記生成した画像データと、前記入力した識別子データとを一体的に備える画像ファイルを生成する画像ファイル生成部とを備えた画像ファイル生成装置を提供することにより、画像処理装置は識別子データに応じた画像処理制御データを設定し、自動的に画像データにユーザ所望の画像処理を施すことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像データと該画像データの付属情報とを含む画像ファイルを用いて画像処理を行う技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ディジタルスチルカメラや、ディジタルビデオカメラ、スキャナ等の撮像装置によって画像データを生成し、これを、CRT、液晶ディスプレイ、プリンタ、プロジェクタ、テレビ受像器などの出力装置で画像出力する方法が普及している。このような画像出力方法では、撮像装置および出力装置の色再現特性の相違などに起因して、被写体の明るさや色合いが忠実に再現できない場合があった。従来、このような問題に鑑み、出力装置側で、自動的に画像の補正を行う技術が提案されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述の技術においては、画像ファイル内に、生成した画像データに対して適切な画像処理を行うための画像処理情報、すなわち、コントラスト、明るさ、シャープネス等の様々な情報を記録し、出力装置がこれらの情報を解析し補正を行っていた。しかしながら、このような技術には次のような課題があった。出力装置側で適切な補正を行うためには、様々な情報が必要であり、画質を高めようとするほど必要となる情報量が多くなり、画像ファイルのサイズが増大してしまうという課題である。また、画像ファイルサイズの増大により、撮像装置に記録可能な画像データの数が制限されてしまうという課題も生じていた。
【0004】
本発明は、これらの課題に鑑みてなされたものであり、画像ファイルに記録する画像処理情報を最小限に抑えながら、ユーザが所望する最適な画像処理を行うことのできる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題の少なくとも一部を解決するため、本発明は以下の構成を採用した。すなわち、本発明の画像ファイル生成装置は、
画像ファイルを生成する画像ファイル生成装置であって、画像データを生成する画像データ生成部と、該画像データの画像処理時に使用されるべき画像処理制御データを特定するための識別子データを入力する識別子データ入力部と、前記生成した画像データと、前記入力した識別子データとを一体的に備える画像ファイルを生成する画像ファイル生成部とを備えることを要旨とする。
【0006】
かかる画像ファイル生成装置によれば、画像ファイルに、画像データの画像処理時に使用されるべき画像処理制御データを特定するための識別子データを含めることができる。これにより、画像処理制御データの実体を画像ファイルに記録する必要がなくなり、画像ファイルのサイズの増大を抑えることができる。
【0007】
また、上述の画像ファイル生成装置において、
前記識別子データは、複数の画像処理制御データの中から前記画像処理時に使用されるべき画像処理制御データを少なくとも一つ選択するために参照されるデータとしてもよい。
【0008】
かかる画像ファイル生成装置によれば、複数の画像処理制御データを柔軟に使い分けることが可能となる。
【0009】
さらに、上述の画像ファイル生成装置において、
前記識別子データは、画像処理制御データを保持するサーバへの接続に要する接続情報を含むデータとしてもよい。
【0010】
かかる画像ファイル生成装置によれば、画像処理装置が、前記識別子データを参照することにより、画像処理制御データを保持するサーバへの接続情報を知ることができる。従って、画像処理装置は、ネットワーク上の任意のサーバから適宜新たな画像処理制御データが取得可能となる。
【0011】
さらに、上述の画像ファイル生成装置は、
前記識別子データを複数保持する識別子データ記憶部を備え、前記識別子データ入力部は、該識別子データ記憶部から少なくとも一つの識別子データを選択する画像ファイル生成装置としてもよい。
【0012】
かかる画像ファイル生成装置によれば、識別子データ、ひいては画像処理制御データを柔軟に使い分けることができる。
【0013】
さらに、上述の画像ファイル生成装置において、
前記識別子データ記憶部は、識別子データと画像処理制御データとを対応付けて保持する記憶媒体から識別子データを取得可能としてもよい。
【0014】
かかる画像ファイル生成装置によれば、識別子データを記憶媒体から適宜取得することができるため、拡張性を向上することができる。
【0015】
さらに、上述の画像ファイル生成装置において、
前記識別子データ記憶部は、画像処理を行う画像処理装置から識別子データを取得可能としてもよい。
【0016】
かかる画像ファイル生成装置によれば、画像処理装置と画像ファイル生成装置とが、同じ識別子データを保持することができる。従って、画像処理装置で使用される画像処理制御データに対応した識別子データを的確に設定可能となる。
【0017】
さらに、上述の画像ファイル生成装置において、
前記識別子データ記憶部は、通信回線を介して接続された所定のサーバから識別子データを取得可能としてもよい。
【0018】
かかる画像ファイル生成装置によれば、通信回線を介して接続された所定のサーバから識別子データを適宜取得することができため、拡張性を向上することができる。
【0019】
上述の種々の画像ファイル生成装置は、ディジタルスチルカメラとして構成することができる。その他に、ディジタルビデオカメラ、スキャナ等、画像を撮像できる装置であれば、どのような装置においても適応可能である。ディジタルビデオカメラとして構成する場合、MPEG等の動画データにも適応可能である。動画ファイルに識別子データを付加することで、動画の全部または一部のフレームに対して該識別子データに応じた画像処理を施すことができる。
【0020】
また、本発明は、上述の画像ファイルに基づいて画像処理を行う画像処理装置として以下のように構成することもできる。すなわち、本発明の画像処理装置は、
画像データに画像処理を施す画像処理装置であって、所定の識別子データと画像データとを含む画像ファイルを入力する画像ファイル入力部と、前記入力した画像ファイルに含まれる識別子データに基づいて画像処理制御データを設定する画像処理制御データ設定部と、前記画像データに対し、前記設定した画像処理制御データを用いて画像処理を施す画像処理部とを備えることを要旨とする。
【0021】
かかる画像処理装置によれば、入力した画像ファイルから、画像データの画像処理時に使用されるべき画像処理制御データを設定するための識別子データを取得することができる。従って、該識別子データを用いることにより、画像ファイル生成時にユーザが所望した画像処理を自動的に施すことができる。画像処理制御データとは、コントラストや明るさ、シャープネス等の画像処理の際に利用される各種パラメータのことをいう。
【0022】
また、上述の画像処理装置において、
前記識別子データは、複数の画像処理制御データから前記画像処理時に用いる画像処理制御データを選択するためのデータとしてもよい。
【0023】
かかる画像処理装置によれば、該画像処理装置が予め保持する複数の画像処理制御データから、識別子データによって指定された画像処理制御データを選択することができる。従って、画像処理制御データを設定する処理の簡略化が可能である。
【0024】
さらに、上述の画像処理装置において、
前記識別子データは、前記画像処理制御データを保持するサーバに通信回線を介して接続するために必要となる接続情報を含み、前記画像処理制御データ設定部は、該接続情報に基づいて、前記サーバから前記画像処理制御データを取得可能としてもよい。
【0025】
かかる画像処理装置によれば、ネットワーク上の任意のサーバから画像処理制御データを適宜取得することができるため、拡張性を向上することができる。
【0026】
さらに、上述の画像処理装置において、
前記画像処理制御データを保持する画像処理制御データ記憶部を備える構成としてもよい。
【0027】
かかる画像処理装置によれば、該画像処理制御データ記憶部に保持した画像処理制御データを用いて、画像データに画像処理を施すことができる。
【0028】
さらに、上述の画像処理装置において、
前記画像処理制御データ記憶部は、識別子データと画像処理制御データとを対応付けて保持する記憶媒体から画像処理制御データを取得可能としてもよい。
【0029】
かかる画像処理装置によれば、記憶媒体を介して識別子データと画像処理制御データとを適宜取得することができるため、拡張性を向上することができる。
【0030】
さらに、上述の画像処理装置において、
前記画像処理制御データ記憶部は、通信回線によって接続された所定のサーバから画像処理制御データを取得可能としてもよい。
【0031】
かかる画像処理装置によれば、通信回線によって接続されたサーバからデータを適宜取得することができるため、拡張性を向上することができる。
【0032】
さらに、上述の種々の画像処理装置において、
前記識別子データと、前記画像処理制御データとの対応関係を保持する記憶部と、
画像ファイルを生成する画像ファイル生成装置に対し前記保持した識別子データの少なくとも一部を送信する識別子データ送信部とを備える構成としてもよい。
【0033】
かかる画像処理装置によれば、画像処理装置が保持する識別子データを、画像ファイルを生成する画像ファイル生成装置に送信することができる。これにより、画像処理装置と画像ファイル生成装置とが、同じ内容の識別子データを保持することができる。従って、画像処理装置は、画像ファイル生成装置によって生成された画像ファイルを入力し、該画像ファイルに記録された識別子データを参照することにより、画像処理時に使用する画像処理制御データを的確に設定することができる。
【0034】
上述の種々の画像処理装置は、プリンタとして構成することができる。その他、コンピュータ、CRT、液晶ディスプレイ等、画像を扱うことの可能な各種装置に適応することが可能である。
【0035】
本発明は、画像ファイルの生成方法の発明として構成することもできる。この場合、コンピュータプログラム、あるいはそのプログラムを記録した記録媒体等の種々の態様で実現することが可能である。
【0036】
本発明は、画像ファイル生成装置としての態様のみならず、以下に示す画像ファイル編集装置として構成してもよい。すなわち、本発明の画像編集装置は、
画像ファイルを編集する画像ファイル編集装置であって、画像処理の内容を特定する画像処理制御データおよび該画像処理制御データを特定する識別子データの少なくとも一方と、画像データとを含む画像ファイルを入力する画像ファイル入力部と、前記画像データの画像処理時に使用されるべき画像処理制御データを特定するための新たな識別子データを入力する識別子データ入力部と、前記新たに入力した識別子データと前記画像データとを一体的に備える新たな画像ファイルを生成する画像ファイル生成部とを備える要旨とする。
【0037】
かかる画像ファイル編集装置によれば、画像ファイルに含まれる識別子データや画像処理制御データを新たな識別子データに変更することが可能となる。
【0038】
上述の画像ファイル編集装置は、パーソナルコンピュータやプリンタ等の画像ファイルを扱うことのできる各種装置に適応することが可能である。また、本発明は、画像ファイルの編集方法の発明として構成することもできる。この場合、コンピュータプログラム、あるいはそのプログラムを記録した記録媒体等の種々の態様で実現することができる。
【0039】
プログラムを記録した記憶媒体としては、フレキシブルディスク(FD)やCD−ROM、光磁気ディスク、ICカード、ROMカートリッジ、および外部記憶装置等、コンピュータが読み取り可能な種々の媒体を利用できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0040】
以下、本発明の実施の形態の一例として、画像ファイル生成装置をディジタルスチルカメラ、画像処理装置をプリンタ、画像ファイル編集装置をパーソナルコンピュータとして構成し、次の順序で説明する。
A.画像処理システム:
(A1)システム概要:
(A2)その他の態様:
B.第1実施例:
(B1)ディジタルスチルカメラ装置概要:
(B2)画像ファイル構成:
(B3)プリンタ装置概要:
(B4)画像ファイル生成処理:
(B5)印刷処理:
(B6)変形例:
C.第2実施例:
(C1)パーソナルコンピュータ装置概要:
(C2)画像ファイル編集処理1:
(C3)画像ファイル編集処理2:
【0041】
A.画像処理システム:
(A1)システム概要:
図1は、本実施例にかかる画像処理システムの一例を示す説明図である。ディジタルスチルカメラ10は、人物や風景などを撮像し、画像データを生成する。撮像時には、ユーザにより、撮影対象に応じた撮影モードが指定される。撮影モードとは、例えば、風景を撮影する場合には、風景モード、人物を撮影する場合にはポートレートモードといったように、画像を最適に出力するために参照される識別子のことをいう。ディジタルスチルカメラ10は、生成した画像データと、ユーザが選択した撮影モードの名前とを一体的に保持する画像ファイル11を生成する。画像ファイル11は、ディジタルスチルカメラ10内に格納されたメモリカード12に記録される。
【0042】
ディジタルスチルカメラ10のユーザは、撮影した画像を印刷するにあたり、ディジタルスチルカメラ10内に格納されたメモリカード12を取り出し、プリンタ13の所定のスロットに装着する。プリンタ13は、装着されたメモリカード12から画像ファイル11を読み込む。プリンタ13は、画像ファイル11に記録された撮影モード名に応じて、撮影モード名と画像処理制御データとを対応付けて記録したデータベース15を参照し、画像処理制御データを設定する。画像処理制御データとは、コントラストや明るさ、シャープネス等の画像処理の際に利用される各種パラメータのことをいう。プリンタ13は、設定した画像処理制御データを用いて、画像ファイル11に含まれる画像データに画像処理を施し、印刷を行う。
【0043】
前記撮影モード名は、ディジタルスチルカメラ10で画像ファイル11を生成した後でも適宜変更可能である。ユーザは、メモリカード12を、パーソナルコンピュータ14の所定のスロットに装着し、画像ファイル11を読み込ませる。パーソナルコンピュータ14は、ユーザからの所定の操作により、撮影モード名を再設定し、新たな画像ファイルを生成する。パーソナルコンピュータ14は、新たな画像ファイルをメモリカード12に記録する。
【0044】
(A2)その他の態様:
図2は、本実施例にかかる画像処理システムのその他の例を示す説明図である。画像処理システムは、図1で説明したディジタルスチルカメラ10やプリンタ13、パーソナルコンピュータ14の他に、ディスプレイ20やサーバ21を含むことができる。
【0045】
ディスプレイ20は、画像処理機能を備えている。ディスプレイ20は、ディジタルスチルカメラ10により生成された画像ファイルを読み込み、該画像ファイルに含まれる撮影モード名に応じた画像処理を画像データに施す。従って、ユーザが所望した最適な画像を表示することができる。
【0046】
また、サーバ21は、ネットワークNEを介して入力した画像データに対して、画像処理を施す機能を備えている。そのため、サーバ21は、プリンタ13やディスプレイ20に画像処理機能が内蔵されていない場合に、これらの装置に代わって画像処理を行うことができる。
【0047】
画像ファイルの受け渡しは、メモリカード12を介した受け渡しに限られることはない。ケーブルCVや、有線または無線によるネットワークNEを介し、各装置間で直接受け渡しを行ってもよい。
【0048】
B.第1実施例:
(B1)ディジタルスチルカメラ装置概要:
図3は、ディジタルスチルカメラの概略構成を示す説明図である。ディジタルスチルカメラ10は、ディジタルスチルカメラ10の全ての機能を司る制御部30と、光の情報を画像データに変換するCCD部31と、シャッター操作や撮影モードの選択操作等を行う操作部32とを備えており、その他に、撮影した画像や撮影モード名の表示を行う液晶ディスプレイ33や、生成した画像ファイルを記録するメモリカードを装着するためのメモリカードスロット34等も備えている。
【0049】
制御部30は、CPUやRAM、EEPROM等から構成されており、CPUは、EEPROM内に記録されたプログラム(ファームウェア)に従い、各種処理を行う。RAMは、CPUが各種処理を行うためのワークエリアとして用いられる。EEPROMには、上記プログラムのほか、複数の撮影モード名が記録されている。
【0050】
また、メモリカードに代わり、画像ファイルの出力を行うことが可能なUSBポート35や、外部から撮影モード名を取得することのできる撮影モード名入力インタフェイス36等も備えることができる。
【0051】
(B2)画像ファイル構成:
図4は、ディジタルスチルカメラ10によって生成される画像ファイルの構造を示す説明図である。画像ファイル11は、ディジタルスチルカメラ用画像ファイルの規格であるExifに従ったファイル構造により構成されている。Exifの仕様は、電子情報技術産業協会(JEITA)によって定められている。
【0052】
画像ファイル11は、画像データを格納する画像データ格納領域40と、格納されている画像データに関する各種付属情報を格納する付属情報格納領域41とを備えている。画像データ格納領域40には、画像データがJPEG形式で格納されている。付属情報格納領域41には、付属情報がTIFF形式で格納される。付属情報格納領域41には、その一部に、MakerNoteデータ領域42という領域が割り当てられている。MakerNoteデータ領域42は、ディジタルスチルカメラのメーカに解放されている未定義領域であり、本実施例における撮影モード名は、このMakerNoteデータ領域42に格納される。
【0053】
なお、本実施例では、Exif規格に従ったファイル構成を示しているが、ファイルの構成はこれに限られることはない。画像データは、JPEG形式ではなく、BMP形式やTIFF形式等とすることもできる。また、撮影モード名も、MakerNoteデータ領域42に格納することに限られることはなく、画像データ格納領域以外の領域に格納されていればよい。
【0054】
(B3)プリンタ装置概要:
次に、ディジタルスチルカメラ10によって生成された画像ファイル11を用いて画像を出力するプリンタ13について説明する。図5は、プリンタ13の概略構成を示す説明図である。プリンタ13は、プリンタ13の全ての機能を司る制御部50と、画像ファイルを記録したメモリカードを装着するためのメモリカードスロット51と、画像を出力するための印刷部52等により構成される。
【0055】
制御部50は、CPU、RAM、EEPROMを含み、CPUは、EEPROMに記録されたプログラム(ファームウェア)に従い各種処理を行う。RAMは、CPUが各種処理を行うためのワークエリアとして用いられる。EEPROMには、上記プログラムのほか、撮影モード名と画像処理制御データとを対応付けて記録したデータベース15も格納されている。
【0056】
また、プリンタ13は、メモリカードに代わり、画像ファイルを入力するためのUSBポート53や、印刷操作を行うための操作部54、データベース15から撮影モード名をディジタルスチルカメラ10等に出力することができる撮影モード名出力インタフェイス55を備えることができる。
【0057】
(B4)画像ファイル生成処理:
次に、画像ファイルの生成処理について図6と図3とを用い説明する。図6は、ディジタルスチルカメラ10による画像ファイル生成処理の流れを示すフローチャートである。ディジタルスチルカメラ10のユーザは、画像の撮影にあたり、まず、撮影しようとする画像に応じて適切な撮影モードを選択する。図3によると、本実施例では、通常使用される「ノーマルモード」の他、人物を撮影するための「ポートレートモード」、風景を撮影するための「風景モード」、夜景を撮影するための「夜景モード」、動きの激しい動作を撮影するための「スポーツモード」のモード名がEEPROM内に格納されている。制御部30は、これらのモード名の一覧を液晶ディスプレイ33に表示する(ステップS100)。ユーザは、表示された一覧の中から所望の撮影モードを操作部32によって選択する。制御部30は、選択された撮影モードのモード名を一時的にRAMに入力する(ステップS101)。続いて、ユーザから操作部32に含まれるシャッターボタンによって撮影要求があると、制御部30は、CCD部31を介して画像データを取得する。取得した画像データは一時的にRAMに記録する(ステップS102)。制御部は、上記2つのステップによって得られた撮影モード名と画像データとを、上述したファイル構造に基づく画像ファイルとして一体的に生成し(ステップS103)、処理を終了する。生成された画像ファイルは、メモリカードスロット34に装着されたメモリカードに記録する。
【0058】
上述の説明では、便宜上画像データの生成前に撮影モードの選択を行ったが、画像データを生成した後に撮影モードの選択を行っても構わない。撮影モードが選択されなかった場合は、上記「ノーマルモード」が自動的に選択される構成としてもよい。また、撮影モード名と画像データとが、一時的にRAMに記録する構成としたが、メモリカードに一時的に記録しても構わない。
【0059】
(B5)印刷処理:
続いて、印刷処理について図7と図5とを用いて説明する。図7は、プリンタ13における印刷処理の流れを示すフローチャートである。制御部50は、メモリカードスロット51にメモリカードが装着され、操作部54を介しユーザからの印刷操作があると、該メモリカードから画像ファイルを入力し、RAMに一時的に記録する(ステップS200)。制御部50は、RAMに記録した画像ファイルを解析し、撮影モード名を検索する(ステップS201)。撮影モード名が記録されていない場合は、ハーフトーン処理等の通常の画像処理を行い、印刷部52によって画像の出力を行う(ステップS205)。撮影モード名が記録されている場合は、該撮影モード名に対応した画像処理制御データをEEPROM内に保持したデータベース15から取得し設定する(ステップS203)。例えば、画像ファイルに「風景モード」という撮影モード名が記録されていた場合、図5のデータベース15に基づき、画像処理制御データとして、コントラストを−2、明るさを0、シャープネスを−1と設定する。制御部50は、画像処理制御データを設定した後、該画像処理制御データを用いて、画像データに画像処理を施し(ステップS204)、ハーフトーン処理等の通常の画像処理を施した後、印刷部52によって出力を行う(ステップS205)。ステップS204におけるコントラストや明るさ、シャープネスの調整等といった各種画像処理は、周知の方法によって行うことができる。また、ステップS205におけるハーフトーン処理とは、画像データの階調値を、プリンタで形成されるドットの密度によって表現するための処理であり、例えば、誤差拡散法、組織的ディザ法などの周知の方法によって可能である。
【0060】
上述の説明では、便宜上、ステップS200において、画像ファイルをRAMに一時的に記録し、ステップS201で撮影モード名を検索すると説明したが、RAMに一時的に画像ファイルを記録することなく、メモリカード内に記録された画像ファイルから直接検索を行ってもよい。
【0061】
以上、本実施例にかかるディジタルスチルカメラによれば、画像データと、該画像データの画像処理時に使用されるべき画像処理制御データを設定するための撮影モード名とを含む画像ファイルを生成することができる。従って、画像処理制御データの実体を画像ファイルに記録する必要がないため、画像ファイルの増大を抑えることが可能となる。
【0062】
また、本実施例にかかるプリンタ13によれば、画像ファイルから撮影モード名を取得して、該撮影モード名に基づいて画像処理制御データを設定することにより、ユーザが所望した画像処理を適切に行うことが可能となる。
【0063】
(B6)変形例:
上記画像ファイル生成処理および印刷処理における画像ファイルの入出力は、メモリカードを用いることとしたが、ディジタルスチルカメラ10およびプリンタ13の両装置が備えるUSBポートを互いにケーブルで接続することにより画像ファイルの受け渡しを行ってもよい。また、両装置にネットワーク回路を設けることにより、無線や有線によるネットワークを介した受け渡しを行ってもよい。
【0064】
ディジタルスチルカメラ10やプリンタ13が保持する撮影モード名やデータベース15は、ユーザの所望により適宜書き換え可能とすることが望ましい。このような態様であれば、ユーザの好みに応じた撮影モード名や画像処理制御データを後から提供することができる。また、後述するように、両装置が保持する撮影モード名の整合を図ることも可能となる。
【0065】
ディジタルスチルカメラ10において設定した撮影モード名を用いて、プリンタ13が画像処理制御データを特定するためには、予めプリンタが保持するデータベース15内の撮影モード名と、ディジタルスチルカメラ10が保持する撮影モード名との整合をとる必要がある。そのため、撮影モード名と画像処理制御データとを対応付けて記憶した記憶媒体を利用し、該記憶媒体を、ディジタルスチルカメラ10とプリンタ13との両者に読み込ませることにより、共通した撮影モード名を持たせることができる。
【0066】
また、ディジタルスチルカメラ10に備えた撮影モード名入力インタフェイス36と、プリンタ13に備えた撮影モード名出力インタフェイス55とを接続し、プリンタ13からディジタルスチルカメラ10に撮影モード名を送信することにより整合をとることもできる。これらのインタフェイスは、RS−232CポートやUSBポート、あるいはLANポート等によって構成することができる。
【0067】
このように、撮影モード名の整合をとるために、プリンタ13が、自身の保持するデータベース15を編集する機能を有していると好適である。ユーザは、操作部54等を介しデータベース15を編集し、制御部50は、メモリカードやUSBポート53、撮影モード名出力インタフェイス55等によってデータベース15に記録した撮影モード名をディジタルスチルカメラ10に受け渡す。
【0068】
撮影モード名やデータベース15は、必ずしも両装置のEEPROM内に保存されている必要はなく、これらの情報を保持するサーバからネットワークを介して直接取得する構成としてもよい。このような構成によりEEPROMの容量を削減することも可能となる。
【0069】
C.第2実施例:
第1実施例では、ディジタルスチルカメラで画像ファイルを生成する場合を例示した。第2実施例では、いったん生成された画像ファイルを編集し、識別子データの追加、変更等を行う場合について例示する。
【0070】
(C1)パーソナルコンピュータ装置概要:
図8は、画像ファイルの編集を行うためのパーソナルコンピュータ14の概略構成を示す説明図である。パーソナルコンピュータ14は、パーソナルコンピュータ14の全ての機能を司る制御部80と、OSや各種アプリケーションが記録されたハードディスク81と、画像ファイルを入力するためのメモリカードスロット82等により構成される。ハードディスク81には、複数の撮影モード名も記録されている。
【0071】
制御部80は、CPUやROM、RAMを含み、CPUはROMに記録されたBIOS(Basic Input/Output System)や、ハードディスク81に記録されたOSに従い各種処理を行う。RAMは、CPUの各種処理におけるワークエリアとして用いられる。
【0072】
また、パーソナルコンピュータ14には、メモリカードに代わりファイルの入出力を行うためのUSBポート83や、ハードディスク81内に格納した各種データの送受信を行うためのLANポート86が備えられている。その他に、パーソナルコンピュータ14には、キーボードやマウス等の入力装置84や、CRT85が接続されている。
【0073】
(C2)画像ファイル編集処理1:
次に、画像ファイル編集処理について図9と図8とを用い説明する。図9は、パーソナルコンピュータ14における画像ファイルの編集処理の流れを示すフローチャートである。パーソナルコンピュータ14の制御部80は、メモリカードスロット82に装着されたメモリカードより画像ファイルの入力を行う(ステップS300)。続いて、制御部80は、画像ファイルを解析し、撮影モード名の有無を判断する(ステップS301)。撮影モード名が含まれていた場合は、CRT85に該撮影モードを表示することにより、ユーザにどのような撮影モードが記録されていたか提示する(ステップS302)。次に、制御部80は、ハードディスク81に記録されている複数の撮影モード名をCRT85に表示し、ユーザの選択を促す。ユーザは、表示された撮影モード名の中から所望の撮影モード名を選択する。制御部80は、ユーザからの選択により新たな撮影モード名の入力を行う(ステップS303)。続いて、制御部80は、ステップS300により入力された画像ファイルに含まれる画像データと、ステップS303により入力された新たな撮影モード名とを一体的に含む新たな画像ファイルを、上述したファイル構造に基づき作成する(ステップS304)。最後に、メモリカード12に新たな画像ファイルを出力し(ステップS305)、処理を終了する。
【0074】
(C3)画像ファイル編集処理2:
図10は、パーソナルコンピュータ14における画像ファイルの編集処理の他の方法の流れを示すフローチャートである。本編集処理では、画像処理制御データと画像データとを含む画像ファイルの編集を行う。パーソナルコンピュータ14の制御部80は、メモリカードスロット82に装着されたメモリカードより画像ファイルの入力を行う(ステップS400)。続いて、ユーザから、画像ファイルに含まれる画像処理制御データを特定するための任意の撮影モード名の入力を受ける(ステップS401)。制御部80は、入力した画像ファイルから画像処理制御データを取り除き、ステップS401において入力された撮影モード名と、ステップS400において入力した画像ファイルに含まれる画像データとを一体的に備える新たな画像ファイルを生成する(ステップS402)。最後に、制御部80は新たな画像ファイルをメモリカードに出力し(ステップS403)、処理を終了する。
【0075】
上記編集処理において、パーソナルコンピュータ14は、ユーザが入力した任意の撮影モード名と、ステップS400において入力した画像ファイルに含まれる画像処理制御データとを対応付けて保存したデータベースを作成し、ハードディスク81に格納してもよい。このデータベースは、LANポート86を介し、プリンタ13に送信することができる。また、本データベースに記録した撮影モード名をディジタルスチルカメラ10に送信することも可能である。このような構成により、パーソナルコンピュータ14はデータベース作成機能を有する装置とすることができ、さらに、ディジタルスチルカメラ10とプリンタ13とが保持する撮影モード名の整合を図ることができる。
【0076】
本実施例では、メモリカードによって画像ファイルを入出力する例を示したが、これに限られることはない。USBポート83によって行ってもよいし、LANポート86を用いてネットワークを介して行ってもよい。
【0077】
以上、本実施例にかかるパーソナルコンピュータ14によれば、画像ファイルに含まれる撮影モード名の変更や、画像処理制御データを含む画像ファイルに対して、画像処理制御データに代わり、新たに撮影モード名を記録することが可能となる。また、ディジタルスチルカメラ10やプリンタ13に送信するための撮影モード名と画像処理制御データとを対応付けて記録したデータベースの生成も可能となる。
【0078】
以上、本発明の種々の実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の構成を採ることができる。例えば、画像処理をプリンタで行うこととしたが、ディスプレイやプロジェクタ等の装置で行ってもよい。また、画像ファイルの編集をパーソナルコンピュータで行うこととしたが、ディジタルスチルカメラやプリンタ等で行うこととしてもよい。その他、上述した各種処理をソフトウェアで実現することができる他、ハードウェア的に実現するものとしてもよい。
【0079】
また、画像ファイルに記録する撮影モード名とは、プリンタ等において、画像データに画像処理を施す際に用いる画像処理制御データを特定可能な識別子であればよく、撮影モード名に限られることはない。例えば、画像処理制御データを保持するサーバのアドレスを示すURLを記録してもよい。プリンタ等の画像処理装置は、該アドレスのサーバにネットワークを介しアクセスし、画像処理制御データを取得する構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0080】
【図1】本実施例にかかる画像処理システムの一例を示す説明図である。
【図2】本実施例にかかる画像処理システムのその他の例を示す説明図である。
【図3】ディジタルスチルカメラの概略構成を示す説明図である。
【図4】ディジタルスチルカメラによって生成される画像ファイルの構造を示す説明図である。
【図5】プリンタの概略構成を示す説明図である。
【図6】ディジタルスチルカメラによる画像ファイル生成処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】プリンタにおける印刷処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】パーソナルコンピュータの概略構成を示す説明図である。
【図9】パーソナルコンピュータにおける画像ファイルの編集処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】パーソナルコンピュータにおける画像ファイルの編集処理の他の方法の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0081】
10...ディジタルスチルカメラ
11...画像ファイル
12...メモリカード
13...プリンタ
14...パーソナルコンピュータ
15...データベース
20...ディスプレイ
21...サーバ
30...制御部
31...CCD部
32...操作部
33...液晶ディスプレイ
34...メモリカードスロット
35...USBポート
36...撮影モード名入力インタフェイス
40...画像データ格納領域
41...付属情報格納領域
42...MakerNoteデータ領域
50...制御部
51...メモリカードスロット
52...印刷部
53...USBポート
54...操作部
55...撮影モード名出力インタフェイス
80...制御部
81...ハードディスク
82...メモリカードスロット
83...USBポート
84...入力装置
85...CRT
86...LANポート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像ファイルを生成する画像ファイル生成装置であって、
画像データを生成する画像データ生成部と、
該画像データの画像処理時に使用されるべき画像処理制御データを特定するための識別子データを入力する識別子データ入力部と、
前記生成した画像データと、前記入力した識別子データとを一体的に備える画像ファイルを生成する画像ファイル生成部と
を備える画像ファイル生成装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像ファイル生成装置であって、
前記識別子データは、複数の画像処理制御データの中から前記画像処理時に使用されるべき画像処理制御データを少なくとも一つ選択するために参照されるデータである画像ファイル生成装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の画像ファイル生成装置であって、
前記識別子データは、画像処理制御データを保持するサーバへの接続に要する接続情報を含むデータである画像ファイル生成装置。
【請求項4】
請求項1〜3にいずれか記載の画像ファイル生成装置であって、
前記識別子データを複数保持する識別子データ記憶部を備え、
前記識別子データ入力部は、該識別子データ記憶部から少なくとも一つの識別子データを選択する画像ファイル生成装置。
【請求項5】
請求項4に記載の画像ファイル生成装置であって、
前記識別子データ記憶部は、識別子データと画像処理制御データとを対応付けて保持する記憶媒体から識別子データを取得可能である画像ファイル生成装置。
【請求項6】
請求項4に記載の画像ファイル生成装置であって、
前記識別子データ記憶部は、画像処理を行う画像処理装置から識別子データを取得可能である画像ファイル生成装置。
【請求項7】
請求項4に記載の画像ファイル生成装置であって、
前記識別子データ記憶部は、通信回線を介して接続された所定のサーバから識別子データを取得可能である画像ファイル生成装置。
【請求項8】
ディジタルスチルカメラとして構成した請求項1〜7にいずれか記載の画像ファイル生成装置
【請求項9】
画像データに画像処理を施す画像処理装置であって、
所定の識別子データと画像データとを含む画像ファイルを入力する画像ファイル入力部と、
前記入力した画像ファイルに含まれる識別子データに基づいて画像処理制御データを設定する画像処理制御データ設定部と、
前記画像データに対し、前記設定した画像処理制御データを用いて画像処理を施す画像処理部と
を備える画像処理装置。
【請求項10】
請求項9に記載の画像処理装置であって、
前記識別子データは、複数の画像処理制御データから前記画像処理時に用いる画像処理制御データを選択するためのデータである画像処理装置。
【請求項11】
請求項9または10に記載の画像処理装置であって、
前記識別子データは、前記画像処理制御データを保持するサーバに通信回線を介して接続するために必要となる接続情報を含み、
前記画像処理制御データ設定部は、該接続情報に基づいて、前記サーバから前記画像処理制御データを取得する画像処理装置。
【請求項12】
請求項9〜11にいずれか記載の画像処理装置であって、
前記画像処理制御データを保持する画像処理制御データ記憶部を備える画像処理装置。
【請求項13】
請求項12に記載の画像処理装置であって、
前記画像処理制御データ記憶部は、識別子データと画像処理制御データとを対応付けて保持する記憶媒体から画像処理制御データを取得可能である画像処理装置。
【請求項14】
請求項12に記載の画像処理装置であって、
前記画像処理制御データ記憶部は、通信回線によって接続された所定のサーバから画像処理制御データを取得可能である画像処理装置。
【請求項15】
請求項9〜14にいずれか記載の画像処理装置であって、
前記識別子データと、前記画像処理制御データとの対応関係を保持する記憶部と、
画像ファイルを生成する画像ファイル生成装置に対し前記保持した識別子データの少なくとも一部を送信する識別子データ送信部と、
を備える画像処理装置。
【請求項16】
プリンタとして構成した請求項9〜15にいずれか記載の画像処理装置。
【請求項17】
画像データに画像処理を施す画像処理方法であって、
所定の識別子データと画像データとを含む画像ファイルを入力する画像ファイル入力工程と、
前記入力した画像ファイルに含まれる識別子データに基づいて画像処理制御データを設定する画像処理制御データ設定工程と、
前記画像データに対し、前記設定した画像処理制御データを用いて画像処理を施す画像処理工程と
を含む画像処理方法。
【請求項18】
画像データに画像処理を施すためのコンピュータプログラムであって、
所定の識別子データと画像データとを含む画像ファイルを入力する機能と、
前記入力した画像ファイルに含まれる識別子データに基づいて画像処理制御データを設定する機能と、
前記画像データに対し、前記設定した画像処理制御データを用いて画像処理を施す機能と
をコンピュータに実現させるためのコンピュータプログラム。
【請求項19】
請求項18に記載のコンピュータプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項20】
画像ファイルを編集する画像ファイル編集装置であって、
画像処理の内容を特定する画像処理制御データおよび該画像処理制御データを特定する識別子データの少なくとも一方と、画像データとを含む画像ファイルを入力する画像ファイル入力部と、
前記画像データの画像処理時に使用されるべき画像処理制御データを特定するための新たな識別子データを入力する識別子データ入力部と、
前記新たに入力した識別子データと前記画像データとを一体的に備える新たな画像ファイルを生成する画像ファイル生成部と
を備える画像ファイル編集装置。
【請求項21】
画像ファイルを編集する画像ファイル編集方法であって、
画像処理の内容を特定する画像処理制御データおよび該画像処理制御データを特定する識別子データの少なくとも一方と、画像データとを含む画像ファイルを入力する画像ファイル入力工程と、
前記画像データの画像処理時に使用されるべき画像処理制御データを特定するための新たな識別子データを入力する識別子データ入力工程と、
前記新たに入力した識別子データと前記画像データとを一体的に備える新たな画像ファイルを生成する画像ファイル生成工程と
を備える画像ファイル編集方法。
【請求項22】
画像ファイルを編集するためのコンピュータプログラムであって、
画像処理の内容を特定する画像処理制御データおよび該画像処理制御データを特定する識別子データの少なくとも一方と、画像データとを含む画像ファイルを入力する機能と、
前記画像データの画像処理時に使用されるべき画像処理制御データを特定するための新たな識別子データを入力する機能と、
前記新たに入力した識別子データと前記画像データとを一体的に備える新たな画像ファイルを生成する機能と
を実現するためのコンピュータプログラム。
【請求項23】
請求項22に記載のコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−71841(P2009−71841A)
【公開日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−265212(P2008−265212)
【出願日】平成20年10月14日(2008.10.14)
【分割の表示】特願2001−214266(P2001−214266)の分割
【原出願日】平成13年7月13日(2001.7.13)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】