画像プリントサービスシステム
【課題】 撮影した写真画像の画像データを送信して、お客が画像プリント装置を操作して写真を入手できるようにした画像プリントサービスシステムを提供する。
【解決手段】 固有識別情報が記憶された非接触ＩＣ記憶媒体と、画像データ送信部を有する撮影装置と、前記画像データを受信し固有識別情報を読み取り、送信する通信端末と、前記通信端末から画像データと前記固有識別情報を受信し、関係付け行って登録を行うサーバと、サーバに記憶された画像をプリントする画像プリント装置と、からなり、前記画像プリント装置は、固有識別情報読取部と、通信部と、画像プリント部とを有し、前記固有識別情報読取部から前記非接触ＩＣ記憶媒体の固有識別情報を受信した場合に、通信部を介して前記固有識別情報を前記サーバに送信し、前記サーバに登録された画像データの中から前記固有識別情報と関連付けられた画像データを取得し、画像プリント部でプリントを行う。
【解決手段】 固有識別情報が記憶された非接触ＩＣ記憶媒体と、画像データ送信部を有する撮影装置と、前記画像データを受信し固有識別情報を読み取り、送信する通信端末と、前記通信端末から画像データと前記固有識別情報を受信し、関係付け行って登録を行うサーバと、サーバに記憶された画像をプリントする画像プリント装置と、からなり、前記画像プリント装置は、固有識別情報読取部と、通信部と、画像プリント部とを有し、前記固有識別情報読取部から前記非接触ＩＣ記憶媒体の固有識別情報を受信した場合に、通信部を介して前記固有識別情報を前記サーバに送信し、前記サーバに登録された画像データの中から前記固有識別情報と関連付けられた画像データを取得し、画像プリント部でプリントを行う。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、遊園地、娯楽施設、テーマパークなどの施設において、その施設のお客である入園者を、施設側で用意したデジタルカメラ等の撮影装置で撮影した場合に、そのお客が写真を入手したい時にお客自身が画像プリント装置を操作し、希望する場所で写真を入手できるようにした画像プリントサービスシステムに関する。
【背景技術】
【０００２】
従来、遊園地、娯楽施設、テーマパークなどの施設における顧客サービスとして、施設園内の所定の場所を予め撮影ポイントとして定め、施設側のスタッフがお客のカメラを預かりカメラのシャッターを押すサービスや、また、お客が乗り物に乗っている場面を、園内に設置された固定カメラを使用し撮影したり、施設側が用意したプロカメラマンがカメラ撮影をすることで、それらの撮影された写真を希望者に販売する写真撮影サービスなどが知られている。
【０００３】
近年、デジタルカメラ等の撮影装置で撮影された画像データは、カメラに取り外し可能にセットされた記憶媒体に、デジタル画像データとして記憶されるために、そのカメラの使用者がその記憶媒体をセットし、写真にしたいと思うデジタル画像データを選択し、料金を挿入口から入れることで、所望の写真が簡単に入手できる画像プリント装置も開発されている。（例えば、特許文献１参照）
【０００４】
【特許文献１】特開２００２−４６３２４号公報
【０００５】
例えば、施設の園内に設置された固定カメラを使用してお客を撮影したり、プロカメラマンがカメラでお客を撮影して、それらの撮影された写真を希望者に販売する場合には、お客が撮影された場所付近で、すぐに撮影された見本写真を見て購入の希望の有無を判断し、購入を希望する場合には、代金を支払うなどして購入しなければならない。
しかしながら、入園した１日で、できるだけ多くの種類の乗り物に乗ったり、アトラクションを楽しみたいと考えるお客にとって、写真を入手するためにかかる待ち時間や代金支払い時間などはできるだけ少なくして、次の目的の場所に移動したいと思うものである。
【０００６】
つまり、乗り物ごとにカメラ撮影のサービスが行われていたり、園内のあちらこちらに記念撮影の撮影ポイントが用意され、施設側のカメラにより撮影が行われている場合であっても、思い出としてより多くの写真がほしいと思う反面、写真を入手するための手続きにかかる時間や、順番待ちにかかる時間などがもったいないと考えるお客もあり、写真の入手をしたいが、あきらめなければならないという問題がある。
また、従来のように撮影された見本写真が展示されることは、他人にも自分の写真が見られてしまうことでもあり、他人に自分の写真を見られたくないと思うお客にとっては好ましくないという問題がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
そこで、本発明は、遊園地、娯楽施設、テーマパークなどの施設のお客である入園者をデジタルカメラ等の撮影装置で撮影した場合に、撮影した写真画像の画像データを送信して、そのお客が写真を入手したい時にお客自身で画像プリント装置を操作して、希望する場所でいつでも写真を入手することができ、更に、施設の園内で撮影された写真が他人に見られないようにしてお客が写真を入手できるようにした画像プリントサービスシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
本発明の画像プリントサービスシステムは、固有識別情報が記憶された非接触ＩＣ記憶媒体と、撮影した写真画像の画像データを外部に送信する画像データ送信部を有する撮影装置と、前記画像データを受信し、前記固有識別情報を読み取り、外部へ送信する通信端末と、前記通信端末から画像データと前記固有識別情報を受信し、関係付け行って登録を行うサーバと、サーバに記憶された画像をプリントする画像プリント装置と、からなる画像プリントサービスシステムであって、前記画像プリント装置は、固有識別情報読取部と、通信部と、画像プリント部と、を有し、前記固有識別情報読取部から前記非接触ＩＣ記憶媒体の固有識別情報を受信した場合に、通信部を介して前記固有識別情報を前記サーバに送信し、前記サーバに登録された画像データの中から前記固有識別情報と関連付けられた画像データを取得し、画像プリント部でプリントを行うことを特徴とする。
【０００９】
また、本発明の画像プリントサービスシステムは、前記画像プリント装置は、前記通信部で受信した画像データを表示する表示部と、前記表示部で表示された画像データの中から、利用者が写真プリントを要求する画像データを指定するプリント指示情報入力部とを有することを特徴とする。
したがって、利用者は、画像データの中から写真プリントさせたいと思う画像データを指定して、所望の写真だけを入手することができるという効果がある。
【００１０】
更に、本発明の画像プリントサービスシステムは、前記非接触ＩＣ記憶媒体が、入場券であり、前記撮影装置が前記入場券を使用して入場する領域内に設けられ、前記画像プリント装置が、前記入場券を使用して入場する領域内及び領域外に、複数台設置されていることを特徴とする。
したがって、利用者は、入場券をそのまま使用して画像プリント装置から写真を入手できるという効果がある。
【００１１】
また、本発明の画像プリントサービスシステムは、前記撮影装置と前記通信端末とが、一体形状で構成されていることを特徴とする。
したがって、１台の装置により、撮影と通信処理を行うことができるという効果がある。
【発明の効果】
【００１２】
本発明の画像プリントサービスシステムは、画像プリント装置が、非接触ＩＣ記憶媒体の固有識別情報を受信した場合に、通信部を介して固有識別情報をサーバに送信し、サーバに登録された画像データの中から前記固有識別情報と関連付けられた画像データを取得し、画像プリント部でプリントを行うことができるので、遊園地や娯楽施設などのお客である入園者をデジタルカメラで撮影した場合でも、撮影した写真画像の画像データを送信して、そのお客が写真を入手したい時に画像プリント装置を操作して、希望する場所で写真を入手でき、更に、施設の園内で撮影された写真が他人に見られないようにしてお客が写真を入手できるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１３】
以下、本発明の実施形態に係る画像プリントサービスシステムを、図面に基づいて説明する。
図１は、実施形態に係る画像プリントサービスシステムの構成概要を示す図であり、図２は、実施形態に係る画像プリントサービスシステムのブロック図が示されている。
遊園地、娯楽施設、テーマパークなどの施設１の入園者であるお客２は、固有識別情報が記憶された非接触ＩＣ記憶媒体３を所持している。
この非接触ＩＣ記憶媒体３は、固有識別情報が記憶されているメモリとＣＰＵを有するＩＣと、このＩＣに接続されたアンテナ部とを備え、メモリに記憶されている固有識別情報を無線送信可能な構成からなる。
この非接触ＩＣ記憶媒体３は、どのような媒体であってもよく、例えば、入場券に記憶部を備える構造にするなどして、全ての入園者が施設内で所持し、画像プリントサービスシステムを利用できるようにすることが好ましい。
【００１４】
施設１内には、予め施設側が定めた複数の撮影ポイントが予め用意されている。
これらの撮影ポイントとしては、テーマパークなどの人気キャラクターとお客とが一緒に撮影が行える場所や、その施設に訪れたことを思い出に残すのに最も適した風景や建物などを背景にしてお客が撮影を行える場所や、人気のアトラクションや乗り物にお客が乗っている状態を撮影することが可能な場所など、様々な場所を撮影ポイントとして定めて、これらの撮影ポイントには、予め施設側においてデジタルカメラなどの撮影装置４が用意されている。
これらの撮影装置４は、施設内に所定の場所に固定された状態で取り付けられて用意されていてもよいし、また、撮影装置４のシャッターを押すサービスを行う係員を配置しておいて、その係員によりお客を撮影装置４で撮影するようにしてもよい。
【００１５】
撮影装置４には、撮影を行う撮影部１０と、撮影部で撮影した写真画像の画像データを外部に送信する画像データ送信部１１と、制御部１２と、を有している。
また、施設１内には、撮影装置４から送信された画像データを受信する機能を有する通信端末５が設けられている。
この通信端末５には、撮影装置４から送信された画像データを受信する画像データ受信部１３と、非接触ＩＣ記憶媒体３に記憶されている固有識別情報を読み取る固有識別情報読取部１４と、撮影装置４から受信した画像データと非接触ＩＣ記憶媒体３から読み取った固有識別情報と、をサーバ６に送信する無線通信部１５と、制御部１６と、を有している。
【００１６】
尚、図１においては、撮影装置４と通信端末５とを別々に設けた構成が示されているが、撮影装置４と通信端末５を一体形状で構成させてもよい。
この撮影装置４と通信端末５を一体形状とした場合には、撮影装置４内に、撮影部と、画像データ送信部と、更に、非接触ＩＣ記憶媒体３に記憶されている固有識別情報を読み取る機能と、画像データと固有識別情報とをサーバ６に送信する機能を設ける。
または、通信端末５内に、撮影部と、画像データ送信部と、更に、非接触ＩＣ記憶媒体３に記憶されている固有識別情報を読み取る機能と、画像データと固有識別情報とをサーバ６に送信する機能を設ける。
【００１７】
次に、サーバ６には、通信端末５から送信された固有識別情報と画像データとを受信する無線通信部１７と、制御部１８と、通信部１９と、通信端末５から固有識別情報と画像データとを受信した際に、これらの固有識別情報と画像データとを関係付けて登録する画像データベース７が設けられている。
そして、施設１内の撮影装置４で撮影された画像データは、図３に示すように、撮影されたお客２が所持している非接触ＩＣ記憶媒体３に記憶されている固有識別情報と関係付けられて、全ての画像データが画像データベース７に登録される。
また、サーバ６は、画像プリント装置８ａ，８ｂから固有識別情報を受信した場合に、画像データベース７に登録されている画像データの中から、その固有識別情報と関連付けられた画像データを画像プリント装置８ａ，８ｂに送信する機能を有している。
【００１８】
サーバ６は、画像データベース７に登録されている画像データを使用してプリントすることができる画像プリント装置８ａ，８ｂと、通信ネットワーク９で通信可能に接続されている。
画像プリント装置８ａ，８ｂは、非接触ＩＣ記憶媒体３である入場券を使用して入場する領域内及び領域外に、複数台設置されており、お客は写真を入手したいと思う場所に設置されている画像プリント装置を自由に選んで、自分自身が操作することで写真の入手を行えるようにしてある。
図１では、画像プリント装置８ａが、入場券を使用して入場する領域内である施設内に設置され、また、画像プリント装置８ｂが、入場券を使用して入場する領域外である施設外に設置されている状態が示されている。
また、画像プリント装置は、施設内又は施設外に限らず、お客が利用しやすい複数の場所に点在させて設置して、お客が写真を入手したいと思う時に気軽に利用できるようにすることが好ましい。
【００１９】
図２には、１台の画像プリント装置８ａについてのシステムブロックが示されており、以下に、画像プリント装置８ａに基づいて、そのシステム構成の説明を行う。
尚、画像プリント装置８ｂも画像プリント装置８ａと同じシステム構成を有している。
画像プリント装置８ａには、制御部２１、ハードディスク２２、ＣＤ−ＲＯＭ読取装置２３、タッチパネル付きモニタからなる表示部２４、ｎ個の画像データ読取装置２５、ｎ個のシャッタ２６、コインメック２７、ビルバリ２８、レシートジャーナル部２９、画像プリント部３０、プリント指示情報入力部３１、固有識別情報読取部３２、及び、通信部３３が、バス３４を介して接続されている。
【００２０】
制御部２１は、ＣＰＵ、ＲＯＭ、ＲＡＭで構成され、大容量記憶媒体としてのハードディスク２２に格納されたプログラムに従って、バスを介して接続された各装置を駆動制御する。
ハードディスク２２には、各装置を駆動制御するプログラム、例えば各記録メディアに対応する読取プログラム、シャッタの開閉制御プログラム、課金プログラム等の他に、入力された画像を加工するための画像処理プログラムや、画像の合成に用いるフレーム等の情報を記憶した素材データベース、注文された画像の出力方法として自動的にバックヤードプリントを選択するための分岐条件等も格納されており、必要に応じて読み出されてＲＡＭに記憶され、各種の手段が実行される。
ＣＤ−ＲＯＭ読取装置２３は、ＲＯＭやハードディスクに記憶されているプログラムや情報をバージョンアップするために用い、メンテナンスキーにより本体部を管理モードに切り替えて、ＣＤ−ＲＯＭ読取装置２３にバージョンアップ用のＣＤ−ＲＯＭを挿入し、画像データをデータの書き換えを行う。
【００２１】
固有識別情報読取部３２は、非接触ＩＣ記憶媒体３に記憶されている固有識別情報の読み取りを非接触で行う機能を有している。
固有識別情報読取部３２で読み取られた固有識別情報は、プログラムに従って通信部３３から通信ネットワーク９を介してサーバ６へ送信される。
そして、サーバ６は、画像データベース７に登録されている画像データの中から、受信した固有識別情報と関係付けられて登録されている画像データを抽出して、画像プリント装置へ送信する処理を行うようにプログラムされている。
画像プリント装置は、サーバ６から受信した画像データを記憶し、その後の処理は通常のプリント手順に基づき、操作することで画像プリントを行える。
【００２２】
また、表示部２４とプリント指示情報入力部３１は、タッチパネル付きモニタからなる。
このタッチパネル付きモニタに表示された操作案内に従って、表示されたタッチパネルボタンを選択、実行することにより、画像データの読み込みから、プリント物の出力までの一連の操作を行うことができる。
【００２３】
画像データ読取装置２５は、各種の記録メディアに対応した種々の読取装置１〜ｎを含んでおり、顧客は持参した記録メディアに記録されている写真画像のデータを、対応する読取装置を用いて入力することができる。
画像データ読取装置２５にはスキャナも含まれており、プリント物から画像を読み取り、デジタルデータ化して入力することができる。
なお、各画像データ読取装置２５が読み取り専用ではなく、画像データを何らかの記録メディアに記録可能な場合には、顧客は、操作して作成した加工画像の画像データを記録メディアに保存し、持ち帰ることができる。
シャッタ２６は、各読取装置１〜ｎの記録メディア挿入口に設けられ、当該記録メディア挿入口を開閉し、読取処理の最中に記録メディアを取り出せないようにしたり、課金処理が完了するまで記録メディアを取り出せないようにすることができる。
【００２４】
タッチパネル付きモニタの操作案内に従って、持参した画像を画像データ読取装置２５を用いてデジタルデータの形で入力すると、入力した画像がモニタに表示され、タッチパネル付きモニタの操作案内に従って画像を選択できる。
画像を選択すると、すでに選択したプリントメニューに沿った画像処理プログラムが実行され、顧客は、タッチパネル付きモニタの操作案内に従って、画像の縮小拡大、回転、変形、他画像との合成等の加工を行うことができる。
【００２５】
画像の加工、合成の完了後に、タッチパネル付きモニタの操作案内に従って、プリントメニューと加工内容以外の注文内容、例えばプリント希望枚数、プリントサイズ等を入力する。この時も、タッチパネルに表示されたボタンやテンキーを押すことにより注文内容を入力できる。なお、スタート時に画像の加工、合成を要しないプリントメニューを選択した場合には、画像の加工、合成の操作を案内する操作画面が省略され、直ちにその他の注文内容を案内する操作案内が表示される。
【００２６】
全ての注文内容が入力し終わると、タッチパネル付きモニタには注文した画像を即時プリントするか或いはバックヤードプリントするかを選択する画面が表示され、選ぶべき出力方法を表示しているタッチパネルボタンを押すことにより、どちらかの出力方法が選択される。
【００２７】
注文した画像を即時プリントする旨を選択した場合と、バックヤードプリントする旨を選択した場合とでは、その後の操作手順が異なってくる。
タッチパネル付きモニタの操作案内に従って即時プリントを選択した場合には、当該モニタに請求金額が注文内容と共に表示され、料金の支払いが要求される。
支払要求に応じて硬貨を投入し及び／又は紙幣を挿入すると、コインメック２７及び／又はビルバリ２８が作動し、料金支払いのために本体部１に投入された硬貨又は挿入された紙幣の真偽判定、金種判定、金額計算、釣銭放出等の課金処理を実行する。
即時プリントを選択した場合には、課金処理が終了した後に、レシートジャーナル処理部２９がレシート用紙にプリントメニューや領収金額等を印字し、レシートを放出する。なお、料金の請求を要しない場合には、課金手段の実行を省略するようにシステムを設定することができる。
【００２８】
レシートの放出後、前記シャッタが開放し、挿入されていた記録メディアが取り出せるようになり、タッチパネル付きモニタに記録メディアの取り出しを案内する操作画面が表示される。
記録メディアの取り出しが完了すると、画像プリント部３０によりプリント物が出力される。
画像プリント部３０は標準サイズのプリント物を標準画質で出力することができる。
【００２９】
次に、実施形態に係る画像プリントサービスシステムの処理手順を、図４に示すフローチャートに基づいて説明する。
まず、撮影装置４でお客の撮影を行う。（ステップＳ１）
撮影装置４から通信端末５に対して、撮影した画像データが送信される。（ステップＳ２）
お客２は、通信端末５に対して、所持している非接触ＩＣ記憶媒体３を近づけて記憶されている固有識別情報を通信端末５で読み取らせる。（ステップＳ３）
通信端末５は、撮影装置４から受信した画像データと、非接触ＩＣ記憶媒体３から読み取った固有識別情報とを、サーバ６に送信する。（ステップＳ４）
【００３０】
サーバ６には、通信端末５から送信された固有識別情報と画像データとを受信した際に、これらの固有識別情報と画像データとを関係付けて登録する画像データベース７に登録する。（ステップＳ５）
そして、お客２が写真をプリントさせて入手したいと思った時などに、所望の場所に設定されている画像プリント装置を利用する。
この場合、お客２は、画像プリント装置の読取部に非接触ＩＣ記憶媒体３を近づけることで、非接触ＩＣ記憶媒体３に記憶されている固有識別情報を画像プリント装置に読み取らせる。（ステップＳ６）
画像プリント装置は、読み取った固有識別情報をサーバ６に送信して、画像データの送信要求を行う。（ステップＳ７）
【００３１】
サーバ６は、画像プリント装置から固有識別情報を受信した場合に、画像データベース７に登録されている画像データの中から、その固有識別情報と関連付けられた画像データを画像プリント装置に送信する。（ステップＳ８）
画像プリント装置は、受信した画像データを表示部２４であるタッチパネル付きモニタに表示させる。（ステップＳ９）
お客２は、表示部２４であるタッチパネル付きモニタに表示された画像データの中から購入希望の画像データについて、選択指示入力を行う。（ステップＳ１０）
【００３２】
お客２は、画像プリント装置の代金挿入口から代金を挿入して支払い処理を行う。（ステップＳ１１）
そして、画像プリント装置は、選択された画像データに使用して写真プリントを行い、取出口に排出させる。（ステップＳ１２）
以上の手順により、お客２は、施設内で撮影された画像データを利用して、その後、お客が望む時に、望む場所で自由に写真の入手を行えるようにしてある。
【図面の簡単な説明】
【００３３】
【図１】本発明の実施形態に係る画像プリントサービスシステムの構成概要を示す図である。
【図２】本発明の実施形態に係る画像プリントサービスシステムのブロック図である。
【図３】本発明の実施形態に係る画像プリントサービスシステムに関し、画像データベースの登録データを示す図である。
【図４】本発明の実施形態に係る画像プリントサービスシステムの処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【００３４】
１ 施設
２ お客
３ 非接触ＩＣ記憶媒体
４ 撮影装置
５ 通信端末
６ サーバ
７ 画像データベース
８ａ，８ｂ 画像プリント装置
９ 通信ネットワーク
１０ 撮影部
１１ 画像データ送信部
１２，１６，１８，２１ 制御部
１３ 画像データ受信部
１４ 固有識別情報読取部
１５，１７ 無線通信部
１９，３３ 通信部
２２ ハードディスク
２３ ＣＤ−ＲＯＭ読取装置
２４ 表示部
２５ 画像データ読取装置
２６ シャッタ
２７ コインメック
２８ ビルバリ
２９ レシートジャーナル部
３０ 画像プリント部
３１ プリント指示情報入力部
３２ 固有識別情報読取部
３４ バス
【技術分野】
【０００１】
本発明は、遊園地、娯楽施設、テーマパークなどの施設において、その施設のお客である入園者を、施設側で用意したデジタルカメラ等の撮影装置で撮影した場合に、そのお客が写真を入手したい時にお客自身が画像プリント装置を操作し、希望する場所で写真を入手できるようにした画像プリントサービスシステムに関する。
【背景技術】
【０００２】
従来、遊園地、娯楽施設、テーマパークなどの施設における顧客サービスとして、施設園内の所定の場所を予め撮影ポイントとして定め、施設側のスタッフがお客のカメラを預かりカメラのシャッターを押すサービスや、また、お客が乗り物に乗っている場面を、園内に設置された固定カメラを使用し撮影したり、施設側が用意したプロカメラマンがカメラ撮影をすることで、それらの撮影された写真を希望者に販売する写真撮影サービスなどが知られている。
【０００３】
近年、デジタルカメラ等の撮影装置で撮影された画像データは、カメラに取り外し可能にセットされた記憶媒体に、デジタル画像データとして記憶されるために、そのカメラの使用者がその記憶媒体をセットし、写真にしたいと思うデジタル画像データを選択し、料金を挿入口から入れることで、所望の写真が簡単に入手できる画像プリント装置も開発されている。（例えば、特許文献１参照）
【０００４】
【特許文献１】特開２００２−４６３２４号公報
【０００５】
例えば、施設の園内に設置された固定カメラを使用してお客を撮影したり、プロカメラマンがカメラでお客を撮影して、それらの撮影された写真を希望者に販売する場合には、お客が撮影された場所付近で、すぐに撮影された見本写真を見て購入の希望の有無を判断し、購入を希望する場合には、代金を支払うなどして購入しなければならない。
しかしながら、入園した１日で、できるだけ多くの種類の乗り物に乗ったり、アトラクションを楽しみたいと考えるお客にとって、写真を入手するためにかかる待ち時間や代金支払い時間などはできるだけ少なくして、次の目的の場所に移動したいと思うものである。
【０００６】
つまり、乗り物ごとにカメラ撮影のサービスが行われていたり、園内のあちらこちらに記念撮影の撮影ポイントが用意され、施設側のカメラにより撮影が行われている場合であっても、思い出としてより多くの写真がほしいと思う反面、写真を入手するための手続きにかかる時間や、順番待ちにかかる時間などがもったいないと考えるお客もあり、写真の入手をしたいが、あきらめなければならないという問題がある。
また、従来のように撮影された見本写真が展示されることは、他人にも自分の写真が見られてしまうことでもあり、他人に自分の写真を見られたくないと思うお客にとっては好ましくないという問題がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
そこで、本発明は、遊園地、娯楽施設、テーマパークなどの施設のお客である入園者をデジタルカメラ等の撮影装置で撮影した場合に、撮影した写真画像の画像データを送信して、そのお客が写真を入手したい時にお客自身で画像プリント装置を操作して、希望する場所でいつでも写真を入手することができ、更に、施設の園内で撮影された写真が他人に見られないようにしてお客が写真を入手できるようにした画像プリントサービスシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
本発明の画像プリントサービスシステムは、固有識別情報が記憶された非接触ＩＣ記憶媒体と、撮影した写真画像の画像データを外部に送信する画像データ送信部を有する撮影装置と、前記画像データを受信し、前記固有識別情報を読み取り、外部へ送信する通信端末と、前記通信端末から画像データと前記固有識別情報を受信し、関係付け行って登録を行うサーバと、サーバに記憶された画像をプリントする画像プリント装置と、からなる画像プリントサービスシステムであって、前記画像プリント装置は、固有識別情報読取部と、通信部と、画像プリント部と、を有し、前記固有識別情報読取部から前記非接触ＩＣ記憶媒体の固有識別情報を受信した場合に、通信部を介して前記固有識別情報を前記サーバに送信し、前記サーバに登録された画像データの中から前記固有識別情報と関連付けられた画像データを取得し、画像プリント部でプリントを行うことを特徴とする。
【０００９】
また、本発明の画像プリントサービスシステムは、前記画像プリント装置は、前記通信部で受信した画像データを表示する表示部と、前記表示部で表示された画像データの中から、利用者が写真プリントを要求する画像データを指定するプリント指示情報入力部とを有することを特徴とする。
したがって、利用者は、画像データの中から写真プリントさせたいと思う画像データを指定して、所望の写真だけを入手することができるという効果がある。
【００１０】
更に、本発明の画像プリントサービスシステムは、前記非接触ＩＣ記憶媒体が、入場券であり、前記撮影装置が前記入場券を使用して入場する領域内に設けられ、前記画像プリント装置が、前記入場券を使用して入場する領域内及び領域外に、複数台設置されていることを特徴とする。
したがって、利用者は、入場券をそのまま使用して画像プリント装置から写真を入手できるという効果がある。
【００１１】
また、本発明の画像プリントサービスシステムは、前記撮影装置と前記通信端末とが、一体形状で構成されていることを特徴とする。
したがって、１台の装置により、撮影と通信処理を行うことができるという効果がある。
【発明の効果】
【００１２】
本発明の画像プリントサービスシステムは、画像プリント装置が、非接触ＩＣ記憶媒体の固有識別情報を受信した場合に、通信部を介して固有識別情報をサーバに送信し、サーバに登録された画像データの中から前記固有識別情報と関連付けられた画像データを取得し、画像プリント部でプリントを行うことができるので、遊園地や娯楽施設などのお客である入園者をデジタルカメラで撮影した場合でも、撮影した写真画像の画像データを送信して、そのお客が写真を入手したい時に画像プリント装置を操作して、希望する場所で写真を入手でき、更に、施設の園内で撮影された写真が他人に見られないようにしてお客が写真を入手できるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１３】
以下、本発明の実施形態に係る画像プリントサービスシステムを、図面に基づいて説明する。
図１は、実施形態に係る画像プリントサービスシステムの構成概要を示す図であり、図２は、実施形態に係る画像プリントサービスシステムのブロック図が示されている。
遊園地、娯楽施設、テーマパークなどの施設１の入園者であるお客２は、固有識別情報が記憶された非接触ＩＣ記憶媒体３を所持している。
この非接触ＩＣ記憶媒体３は、固有識別情報が記憶されているメモリとＣＰＵを有するＩＣと、このＩＣに接続されたアンテナ部とを備え、メモリに記憶されている固有識別情報を無線送信可能な構成からなる。
この非接触ＩＣ記憶媒体３は、どのような媒体であってもよく、例えば、入場券に記憶部を備える構造にするなどして、全ての入園者が施設内で所持し、画像プリントサービスシステムを利用できるようにすることが好ましい。
【００１４】
施設１内には、予め施設側が定めた複数の撮影ポイントが予め用意されている。
これらの撮影ポイントとしては、テーマパークなどの人気キャラクターとお客とが一緒に撮影が行える場所や、その施設に訪れたことを思い出に残すのに最も適した風景や建物などを背景にしてお客が撮影を行える場所や、人気のアトラクションや乗り物にお客が乗っている状態を撮影することが可能な場所など、様々な場所を撮影ポイントとして定めて、これらの撮影ポイントには、予め施設側においてデジタルカメラなどの撮影装置４が用意されている。
これらの撮影装置４は、施設内に所定の場所に固定された状態で取り付けられて用意されていてもよいし、また、撮影装置４のシャッターを押すサービスを行う係員を配置しておいて、その係員によりお客を撮影装置４で撮影するようにしてもよい。
【００１５】
撮影装置４には、撮影を行う撮影部１０と、撮影部で撮影した写真画像の画像データを外部に送信する画像データ送信部１１と、制御部１２と、を有している。
また、施設１内には、撮影装置４から送信された画像データを受信する機能を有する通信端末５が設けられている。
この通信端末５には、撮影装置４から送信された画像データを受信する画像データ受信部１３と、非接触ＩＣ記憶媒体３に記憶されている固有識別情報を読み取る固有識別情報読取部１４と、撮影装置４から受信した画像データと非接触ＩＣ記憶媒体３から読み取った固有識別情報と、をサーバ６に送信する無線通信部１５と、制御部１６と、を有している。
【００１６】
尚、図１においては、撮影装置４と通信端末５とを別々に設けた構成が示されているが、撮影装置４と通信端末５を一体形状で構成させてもよい。
この撮影装置４と通信端末５を一体形状とした場合には、撮影装置４内に、撮影部と、画像データ送信部と、更に、非接触ＩＣ記憶媒体３に記憶されている固有識別情報を読み取る機能と、画像データと固有識別情報とをサーバ６に送信する機能を設ける。
または、通信端末５内に、撮影部と、画像データ送信部と、更に、非接触ＩＣ記憶媒体３に記憶されている固有識別情報を読み取る機能と、画像データと固有識別情報とをサーバ６に送信する機能を設ける。
【００１７】
次に、サーバ６には、通信端末５から送信された固有識別情報と画像データとを受信する無線通信部１７と、制御部１８と、通信部１９と、通信端末５から固有識別情報と画像データとを受信した際に、これらの固有識別情報と画像データとを関係付けて登録する画像データベース７が設けられている。
そして、施設１内の撮影装置４で撮影された画像データは、図３に示すように、撮影されたお客２が所持している非接触ＩＣ記憶媒体３に記憶されている固有識別情報と関係付けられて、全ての画像データが画像データベース７に登録される。
また、サーバ６は、画像プリント装置８ａ，８ｂから固有識別情報を受信した場合に、画像データベース７に登録されている画像データの中から、その固有識別情報と関連付けられた画像データを画像プリント装置８ａ，８ｂに送信する機能を有している。
【００１８】
サーバ６は、画像データベース７に登録されている画像データを使用してプリントすることができる画像プリント装置８ａ，８ｂと、通信ネットワーク９で通信可能に接続されている。
画像プリント装置８ａ，８ｂは、非接触ＩＣ記憶媒体３である入場券を使用して入場する領域内及び領域外に、複数台設置されており、お客は写真を入手したいと思う場所に設置されている画像プリント装置を自由に選んで、自分自身が操作することで写真の入手を行えるようにしてある。
図１では、画像プリント装置８ａが、入場券を使用して入場する領域内である施設内に設置され、また、画像プリント装置８ｂが、入場券を使用して入場する領域外である施設外に設置されている状態が示されている。
また、画像プリント装置は、施設内又は施設外に限らず、お客が利用しやすい複数の場所に点在させて設置して、お客が写真を入手したいと思う時に気軽に利用できるようにすることが好ましい。
【００１９】
図２には、１台の画像プリント装置８ａについてのシステムブロックが示されており、以下に、画像プリント装置８ａに基づいて、そのシステム構成の説明を行う。
尚、画像プリント装置８ｂも画像プリント装置８ａと同じシステム構成を有している。
画像プリント装置８ａには、制御部２１、ハードディスク２２、ＣＤ−ＲＯＭ読取装置２３、タッチパネル付きモニタからなる表示部２４、ｎ個の画像データ読取装置２５、ｎ個のシャッタ２６、コインメック２７、ビルバリ２８、レシートジャーナル部２９、画像プリント部３０、プリント指示情報入力部３１、固有識別情報読取部３２、及び、通信部３３が、バス３４を介して接続されている。
【００２０】
制御部２１は、ＣＰＵ、ＲＯＭ、ＲＡＭで構成され、大容量記憶媒体としてのハードディスク２２に格納されたプログラムに従って、バスを介して接続された各装置を駆動制御する。
ハードディスク２２には、各装置を駆動制御するプログラム、例えば各記録メディアに対応する読取プログラム、シャッタの開閉制御プログラム、課金プログラム等の他に、入力された画像を加工するための画像処理プログラムや、画像の合成に用いるフレーム等の情報を記憶した素材データベース、注文された画像の出力方法として自動的にバックヤードプリントを選択するための分岐条件等も格納されており、必要に応じて読み出されてＲＡＭに記憶され、各種の手段が実行される。
ＣＤ−ＲＯＭ読取装置２３は、ＲＯＭやハードディスクに記憶されているプログラムや情報をバージョンアップするために用い、メンテナンスキーにより本体部を管理モードに切り替えて、ＣＤ−ＲＯＭ読取装置２３にバージョンアップ用のＣＤ−ＲＯＭを挿入し、画像データをデータの書き換えを行う。
【００２１】
固有識別情報読取部３２は、非接触ＩＣ記憶媒体３に記憶されている固有識別情報の読み取りを非接触で行う機能を有している。
固有識別情報読取部３２で読み取られた固有識別情報は、プログラムに従って通信部３３から通信ネットワーク９を介してサーバ６へ送信される。
そして、サーバ６は、画像データベース７に登録されている画像データの中から、受信した固有識別情報と関係付けられて登録されている画像データを抽出して、画像プリント装置へ送信する処理を行うようにプログラムされている。
画像プリント装置は、サーバ６から受信した画像データを記憶し、その後の処理は通常のプリント手順に基づき、操作することで画像プリントを行える。
【００２２】
また、表示部２４とプリント指示情報入力部３１は、タッチパネル付きモニタからなる。
このタッチパネル付きモニタに表示された操作案内に従って、表示されたタッチパネルボタンを選択、実行することにより、画像データの読み込みから、プリント物の出力までの一連の操作を行うことができる。
【００２３】
画像データ読取装置２５は、各種の記録メディアに対応した種々の読取装置１〜ｎを含んでおり、顧客は持参した記録メディアに記録されている写真画像のデータを、対応する読取装置を用いて入力することができる。
画像データ読取装置２５にはスキャナも含まれており、プリント物から画像を読み取り、デジタルデータ化して入力することができる。
なお、各画像データ読取装置２５が読み取り専用ではなく、画像データを何らかの記録メディアに記録可能な場合には、顧客は、操作して作成した加工画像の画像データを記録メディアに保存し、持ち帰ることができる。
シャッタ２６は、各読取装置１〜ｎの記録メディア挿入口に設けられ、当該記録メディア挿入口を開閉し、読取処理の最中に記録メディアを取り出せないようにしたり、課金処理が完了するまで記録メディアを取り出せないようにすることができる。
【００２４】
タッチパネル付きモニタの操作案内に従って、持参した画像を画像データ読取装置２５を用いてデジタルデータの形で入力すると、入力した画像がモニタに表示され、タッチパネル付きモニタの操作案内に従って画像を選択できる。
画像を選択すると、すでに選択したプリントメニューに沿った画像処理プログラムが実行され、顧客は、タッチパネル付きモニタの操作案内に従って、画像の縮小拡大、回転、変形、他画像との合成等の加工を行うことができる。
【００２５】
画像の加工、合成の完了後に、タッチパネル付きモニタの操作案内に従って、プリントメニューと加工内容以外の注文内容、例えばプリント希望枚数、プリントサイズ等を入力する。この時も、タッチパネルに表示されたボタンやテンキーを押すことにより注文内容を入力できる。なお、スタート時に画像の加工、合成を要しないプリントメニューを選択した場合には、画像の加工、合成の操作を案内する操作画面が省略され、直ちにその他の注文内容を案内する操作案内が表示される。
【００２６】
全ての注文内容が入力し終わると、タッチパネル付きモニタには注文した画像を即時プリントするか或いはバックヤードプリントするかを選択する画面が表示され、選ぶべき出力方法を表示しているタッチパネルボタンを押すことにより、どちらかの出力方法が選択される。
【００２７】
注文した画像を即時プリントする旨を選択した場合と、バックヤードプリントする旨を選択した場合とでは、その後の操作手順が異なってくる。
タッチパネル付きモニタの操作案内に従って即時プリントを選択した場合には、当該モニタに請求金額が注文内容と共に表示され、料金の支払いが要求される。
支払要求に応じて硬貨を投入し及び／又は紙幣を挿入すると、コインメック２７及び／又はビルバリ２８が作動し、料金支払いのために本体部１に投入された硬貨又は挿入された紙幣の真偽判定、金種判定、金額計算、釣銭放出等の課金処理を実行する。
即時プリントを選択した場合には、課金処理が終了した後に、レシートジャーナル処理部２９がレシート用紙にプリントメニューや領収金額等を印字し、レシートを放出する。なお、料金の請求を要しない場合には、課金手段の実行を省略するようにシステムを設定することができる。
【００２８】
レシートの放出後、前記シャッタが開放し、挿入されていた記録メディアが取り出せるようになり、タッチパネル付きモニタに記録メディアの取り出しを案内する操作画面が表示される。
記録メディアの取り出しが完了すると、画像プリント部３０によりプリント物が出力される。
画像プリント部３０は標準サイズのプリント物を標準画質で出力することができる。
【００２９】
次に、実施形態に係る画像プリントサービスシステムの処理手順を、図４に示すフローチャートに基づいて説明する。
まず、撮影装置４でお客の撮影を行う。（ステップＳ１）
撮影装置４から通信端末５に対して、撮影した画像データが送信される。（ステップＳ２）
お客２は、通信端末５に対して、所持している非接触ＩＣ記憶媒体３を近づけて記憶されている固有識別情報を通信端末５で読み取らせる。（ステップＳ３）
通信端末５は、撮影装置４から受信した画像データと、非接触ＩＣ記憶媒体３から読み取った固有識別情報とを、サーバ６に送信する。（ステップＳ４）
【００３０】
サーバ６には、通信端末５から送信された固有識別情報と画像データとを受信した際に、これらの固有識別情報と画像データとを関係付けて登録する画像データベース７に登録する。（ステップＳ５）
そして、お客２が写真をプリントさせて入手したいと思った時などに、所望の場所に設定されている画像プリント装置を利用する。
この場合、お客２は、画像プリント装置の読取部に非接触ＩＣ記憶媒体３を近づけることで、非接触ＩＣ記憶媒体３に記憶されている固有識別情報を画像プリント装置に読み取らせる。（ステップＳ６）
画像プリント装置は、読み取った固有識別情報をサーバ６に送信して、画像データの送信要求を行う。（ステップＳ７）
【００３１】
サーバ６は、画像プリント装置から固有識別情報を受信した場合に、画像データベース７に登録されている画像データの中から、その固有識別情報と関連付けられた画像データを画像プリント装置に送信する。（ステップＳ８）
画像プリント装置は、受信した画像データを表示部２４であるタッチパネル付きモニタに表示させる。（ステップＳ９）
お客２は、表示部２４であるタッチパネル付きモニタに表示された画像データの中から購入希望の画像データについて、選択指示入力を行う。（ステップＳ１０）
【００３２】
お客２は、画像プリント装置の代金挿入口から代金を挿入して支払い処理を行う。（ステップＳ１１）
そして、画像プリント装置は、選択された画像データに使用して写真プリントを行い、取出口に排出させる。（ステップＳ１２）
以上の手順により、お客２は、施設内で撮影された画像データを利用して、その後、お客が望む時に、望む場所で自由に写真の入手を行えるようにしてある。
【図面の簡単な説明】
【００３３】
【図１】本発明の実施形態に係る画像プリントサービスシステムの構成概要を示す図である。
【図２】本発明の実施形態に係る画像プリントサービスシステムのブロック図である。
【図３】本発明の実施形態に係る画像プリントサービスシステムに関し、画像データベースの登録データを示す図である。
【図４】本発明の実施形態に係る画像プリントサービスシステムの処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【００３４】
１ 施設
２ お客
３ 非接触ＩＣ記憶媒体
４ 撮影装置
５ 通信端末
６ サーバ
７ 画像データベース
８ａ，８ｂ 画像プリント装置
９ 通信ネットワーク
１０ 撮影部
１１ 画像データ送信部
１２，１６，１８，２１ 制御部
１３ 画像データ受信部
１４ 固有識別情報読取部
１５，１７ 無線通信部
１９，３３ 通信部
２２ ハードディスク
２３ ＣＤ−ＲＯＭ読取装置
２４ 表示部
２５ 画像データ読取装置
２６ シャッタ
２７ コインメック
２８ ビルバリ
２９ レシートジャーナル部
３０ 画像プリント部
３１ プリント指示情報入力部
３２ 固有識別情報読取部
３４ バス
【特許請求の範囲】
【請求項１】
固有識別情報が記憶された非接触ＩＣ記憶媒体と、
撮影した写真画像の画像データを外部に送信する画像データ送信部を有する撮影装置と、
前記画像データを受信し、前記固有識別情報を読み取り、外部へ送信する通信端末と、
前記通信端末から画像データと前記固有識別情報を受信し、関係付け行って登録を行うサーバと、
サーバに記憶された画像をプリントする画像プリント装置と、
からなる画像プリントサービスシステムであって、
前記画像プリント装置は、固有識別情報読取部と、通信部と、画像プリント部と、を有し、前記固有識別情報読取部から前記非接触ＩＣ記憶媒体の固有識別情報を受信した場合に、通信部を介して前記固有識別情報を前記サーバに送信し、前記サーバに登録された画像データの中から前記固有識別情報と関連付けられた画像データを取得し、画像プリント部でプリントを行う
ことを特徴とする画像プリントサービスシステム。
【請求項２】
前記画像プリント装置は、前記通信部で受信した画像データを表示する表示部と、前記表示部で表示された画像データの中から、利用者が写真プリントを要求する画像データを指定するプリント指示情報入力部とを有することを特徴とする請求項１記載の画像プリントサービスシステム。
【請求項３】
前記非接触ＩＣ記憶媒体が、入場券であり、前記撮影装置が前記入場券を使用して入場する領域内に設けられ、前記画像プリント装置が、前記入場券を使用して入場する領域内及び領域外に、複数台設置されていることを特徴とする請求項１記載の画像プリントサービスシステム。
【請求項４】
前記撮影装置と前記通信端末とが、一体形状で構成されていることを特徴とする請求項１記載の画像プリントサービスシステム。
【請求項１】
固有識別情報が記憶された非接触ＩＣ記憶媒体と、
撮影した写真画像の画像データを外部に送信する画像データ送信部を有する撮影装置と、
前記画像データを受信し、前記固有識別情報を読み取り、外部へ送信する通信端末と、
前記通信端末から画像データと前記固有識別情報を受信し、関係付け行って登録を行うサーバと、
サーバに記憶された画像をプリントする画像プリント装置と、
からなる画像プリントサービスシステムであって、
前記画像プリント装置は、固有識別情報読取部と、通信部と、画像プリント部と、を有し、前記固有識別情報読取部から前記非接触ＩＣ記憶媒体の固有識別情報を受信した場合に、通信部を介して前記固有識別情報を前記サーバに送信し、前記サーバに登録された画像データの中から前記固有識別情報と関連付けられた画像データを取得し、画像プリント部でプリントを行う
ことを特徴とする画像プリントサービスシステム。
【請求項２】
前記画像プリント装置は、前記通信部で受信した画像データを表示する表示部と、前記表示部で表示された画像データの中から、利用者が写真プリントを要求する画像データを指定するプリント指示情報入力部とを有することを特徴とする請求項１記載の画像プリントサービスシステム。
【請求項３】
前記非接触ＩＣ記憶媒体が、入場券であり、前記撮影装置が前記入場券を使用して入場する領域内に設けられ、前記画像プリント装置が、前記入場券を使用して入場する領域内及び領域外に、複数台設置されていることを特徴とする請求項１記載の画像プリントサービスシステム。
【請求項４】
前記撮影装置と前記通信端末とが、一体形状で構成されていることを特徴とする請求項１記載の画像プリントサービスシステム。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図２】
【図３】
【図４】
【公開番号】特開２００９−１２２８７５（Ｐ２００９−１２２８７５Ａ）
【公開日】平成２１年６月４日（２００９．６．４）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００７−２９４９９３（Ｐ２００７−２９４９９３）
【出願日】平成１９年１１月１４日（２００７．１１．１４）
【出願人】（０００００２８９７）大日本印刷株式会社 (14,506)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２１年６月４日（２００９．６．４）
【国際特許分類】
【出願日】平成１９年１１月１４日（２００７．１１．１４）
【出願人】（０００００２８９７）大日本印刷株式会社 (14,506)
【Ｆターム（参考）】
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