説明

画像処理装置、その制御方法及びプログラム

【課題】 画像データの外部記憶装置への記憶が中断された場合、当該中断以降に外部記憶装置に記憶させる予定であった画像データを適切に処理可能とすること。
【解決手段】 入力画像データの外部メモリへの自動保存が中断された際、エラーで中断された場合は後続の画像データを自動保存対象から外し、キャンセルされた場合は後続の画像データを自動保存対象としたままとする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入力された画像データを外部記憶装置に保存可能な画像処理装置、その制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ICメモリカードを装着可能なファクシミリ装置において、受信したFAXデータをICメモリカードに記憶させることができるものが知られている(下記特許文献1参照)。これにより、受信したFAXデータを他の装置で確認可能となり用紙等の節約ができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平8−228273号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1では、FAXデータをメモリカードに格納している際にメモリカードの空きが不足していた場合、ブザーの鳴動を行ってユーザにメモリカードの交換を促す。そして新たなメモリカードが挿入されるとメモリカードへの格納を再開する。
【0005】
しかしながら、上記特許文献1ではメモリカードに空きがない場合、ブザーの鳴動が続いてしまう。一方、他の意図(例えばメモリカード内の画像データの印刷)でメモリカードを挿入した場合、ユーザの意図に反してFAXデータの格納が開始されてしまう。
【0006】
本発明は上述の課題に鑑みなされたものであり、画像データの外部記憶装置への記憶が中断された場合、当該中断以降に外部記憶装置に記憶させる予定であった画像データを適切に処理可能な画像処理装置、その制御方法及びプログラムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明の画像処理装置は以下の構成を有する。即ち、入力された画像データを外部記憶装置に記憶させる際に中断が発生した場合、当該中断がユーザの指示によるものであるか否か判定する判定手段と、前記判定手段によりユーザの指示によるものと判定された場合は後続の入力画像データを前記外部記憶装置への記憶対象とし、ユーザの指示によるものではないと判定された場合は後続の入力画像データを前記外部記憶装置への記憶対象とはしないよう制御する制御手段とを有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、画像データの外部記憶装置への記憶が中断された場合、当該中断以降に外部記憶装置に記憶させる予定であった画像データを適切に処理可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施形態の一例である画像処理装置の構成を示す図である。
【図2】管理情報の概念図である。
【図3】本実施形態の処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】中断前後での管理情報の変化を示す図である。
【図5】本実施形態の処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】本実施形態の処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】本実施形態の処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】本実施形態の処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための形態の一例について図面を用いて説明する。なお、この実施の形態で用いる装置の各構成要素、処理手順等は、あくまで例示であり、それらのみに限定するものではない。
【0011】
図1は、本実施形態における画像処理装置100の構成の一例を示すブロック図である。図1において、システム制御部10は、CPU、ROM、RAMを含んで構成され、画像処理装置100全体の処理を制御する。システム制御部10のCPUはROMに格納されている制御プログラムをRAMにロードし、それを実行することによって画像処理装置100の動作を制御する。また、システム制御部10のRAM(以下、本体メモリとも呼ぶ)はCPUのワークエリアとして用いられる他、画像処理装置100に入力された画像データを一時的に記憶しておくこともできる。本体メモリには、複数ページ分の画像データを記憶可能である。また、本体メモリはDRAMなどの半導体メモリによって実現され、高速にデータの書き込みが可能なメモリである。
【0012】
操作部11はユーザが各種操作を行うキー等によって構成される。ユーザが操作した内容はシステム制御部10に伝えられ、システム制御部10はこれを受け付けて画像処理装置100を動作させる。表示部12は画像処理装置100の各種動作状態などを表示する。操作部11と表示部12とはそれぞれが一体化されたタッチパネル等としてもよい。
【0013】
スキャナ制御部13は原稿上の画像をイメージセンサによって走査し、原稿上の画像を示す画像データを発生する。プリンタ制御部14は入力された画像データに基づき被記録媒体上に記録剤を付与して画像の印刷を行う。
【0014】
ファクシミリ制御部15は、NCU、MODEM等を含んで構成され、G3モードによるファクシミリ通信を実行する。ファクシミリ送信可能な画像データはスキャナ制御部13から取得した画像データ、本体メモリに記憶されていた画像データ、外部メモリ接続部16を介して取得した画像データである。またファクシミリ受信した画像データはプリンタ制御部16で印刷させたり、本体メモリに記憶させて表示部12で表示させたり、外部メモリ接続部16を介して接続されている外部メモリに記憶させることが可能である。
【0015】
外部メモリ接続部16は、ICメモリカードなどの外部メモリ(可搬メモリ)を接続する。外部メモリ接続部16は外部メモリを画像処理装置100に物理的に接続するものに限らず、無線通信によって接続(データのやり取り)が可能なものも含む。外部メモリは不揮発性のメモリであり、また外部メモリへのデータの書き込みは本体メモリよりも時間がかかる。従って外部メモリにデータを記憶させる際は一旦本体メモリに記憶対象のデータを記憶させ、それから外部メモリ接続部16を介して外部メモリに転送し記憶させる。なお、外部メモリとしては可搬メモリ以外、例えばHDDなども採用可能であり、またそれを画像処理装置100に内蔵させてもよい。また外部メモリにはスキャナ制御部13から取得した画像データ、本体メモリに予め記憶されていたデータ、ファクシミリ制御部15から取得した画像データなどを記憶させることができる。このときの画像データの保存形式は操作部11から指定されたファイルフォーマットとなる。また、操作部11からファクシミリ受信画像の自動保存が指定されている場合、ファクシミリ制御部15によりファクシミリ画像を受信すると、本体メモリを介して自動的に外部メモリにファクシミリ画像が順次保存される。
【0016】
次に画像処理装置100における本体メモリでの画像データの管理方法について説明する。図2はファクシミリ画像を本体メモリに記憶させる際に本体メモリ上に形成される管理情報の概念図である。この管理情報はファクシミリ制御部15によってファクシミリ画像が受信され、本体メモリに保存されるとシステム制御部10の指示により本体メモリ上に生成される。
【0017】
201は画像IDであり、受信した画像データを特定するために、システム制御部10によって一意に割り当てられたIDである。202は本体メモリ内において画像データの実体が記憶されているアドレスを示す。203はこの画像データの次の画像データの画像IDを示す。システム制御部10はこれを辿って行くことにより、正しい順序で画像データを読み出すことが可能となる。204は外部メモリへの自動保存の可否を示しており、自動保存可の場合は「ON」、否の場合は「OFF」が示される。205はこの画像データに係る1通信分のファクシミリ受信における全ページ数を示す。206は1通信分のファクシミリ画像のうち既に外部メモリに保存したページ数を示す。207は1通信分のファクシミリ画像のうち既にプリンタ制御部14で印刷済みのページ数を示す。
【0018】
次にファクシミリ制御部15によって受信した画像データを、外部メモリ接続部16を介して接続されている外部メモリに保存する際の処理について説明する。図3はこの処理の流れを示すフローチャートである。このフローチャートはシステム制御部10のCPUがROMに格納されている制御プログラムを本体メモリにロードし、それを実行することにより行われる処理の流れである。
【0019】
S301において本体メモリに記憶されている画像データの中に自動保存「可」となっており、まだ自動保存を終えていないものが存在するか判断する。即ち、ファクシミリ受信画像の自動保存を行うよう操作部11において設定された状態でファクシミリ受信した画像データであって、まだ外部メモリへの保存を行っていない画像データがあるか判断する。ここで肯定判断が行われた場合、S302に進み、自動保存「可」となっている画像データを本体メモリから外部メモリへと自動保存する(本体メモリに記憶されている画像データを外部メモリに移動させる)。
【0020】
そしてS303において外部メモリへの保存の中断要因を検出したか判断する。中断要因としては、エラーとキャンセルの2種類がある。エラーとは、外部メモリが存在しない、外部メモリの空き容量不足、外部メモリが書き込み禁止状態のいずれかである。キャンセルとは本体メモリに自動保存対象の画像データが記憶されている状態でユーザが操作部11から自動保存処理のキャンセルを選択した場合である。ここで中断要因を検出した場合にはS304に進み、検出していない場合はS301からの処理を繰り返す。
【0021】
S304では、中断の要因はエラーであったかキャンセルであったか判断し、エラーであった場合はS305に進み、キャンセルであった場合はS306に進む。S305では本体メモリに残っており、外部メモリへの自動保存が完了していない全ての画像データについて自動保存「否」の情報を書き込む。S306では自動保存を中断した画像データ(同じ通信で受信した画像データであり、複数ページ受信していれば複数ページ分)について自動保存「否」の情報を書き込む。ここでは本体メモリに他の通信で受信した画像データが保存されていてもそれは自動保存「可」のままとする。
【0022】
ここで、中断の要因がエラーであった場合は全ての画像データを自動保存「否」とするのに対し、キャンセルであった場合は同じ通信で受信したもののみとするのは、次の通りである。即ち、エラーの場合は自動保存が不可能であるので繰り返しエラーが発生してしまうのを防止し、キャンセルの場合は自動保存が可能であってもユーザの意思で自動保存をキャンセルしたものであり、今現在の自動保存のみを取り消すべきであるからである。そしてキャンセルの場合は後続の保存対象については操作部11からの指定に従い自動保存の対象のままとする。キャンセル時に後続の保存対象も自動保存対象としないようにするためには、操作部11から自動保存の設定をキャンセルすることになる。
【0023】
また、このとき自動保存時のファイルフォーマットが複数ページを1ファイルとする場合、中断要因が発生した際、1通信分の全ページの画像データの自動保存が完了していなければ外部メモリには当該1通信分の画像データは一切保存されない。これは、このようなファイル形式の場合、一部のページのみではファイルが不完全な状態となるためである。従って、外部メモリへの保存を開始した後で中断要因が検出された場合、保存済みのデータは外部メモリから消去される。
【0024】
以上のような処理において、管理情報がどのようになるかを図4に示す。ここでは自動保存時のファイル形式としてページ単位で独立して保存可能な形式の例を示す。図4において、401は自動保存を開始する前の管理情報の状態を示しており、画像情報IDが0から4の5通信分の画像データが本体メモリに格納済みである。このうち画像情報IDが0の画像のみ全ページ数が5に対し、保存済みページ数が5であり、自動保存が正常に終了したことを示している。また、このときの自動保存可否の情報は全て「ON」、つまり「可」となっている。
【0025】
ここで、画像情報IDが1の画像データの自動保存中にシステム制御部10がエラーによる中断を検出したと仮定する。この場合、図3のS305で未保存の画像データに対して自動保存を「否」とする情報が書き込まれるので、管理情報は402のような状態となる。
【0026】
また同様に、画像情報IDが1の画像データの自動保存中にシステム制御部10がキャンセルによる中断を検出したと仮定する。この場合、図3のS306でキャンセル対象の保存中であった画像データに対してのみ自動保存を「否」とする情報が書き込まれるので、管理情報は403のような状態となる。
【0027】
なお、以上の説明では中断の要因をキャンセルとエラーとで区別して分岐させるようにしたが、エラーをさらに複数種類のエラーで分類し、エラーの種類に応じて自動保存の可否の情報の書き込み方法を異ならせるようにしてもよい。
【0028】
次にエラーが解消された場合の処理について説明する。図5は、図3のS303で検出された中断要因が外部メモリの空き容量不足であった場合の処理の流れを示すフローチャートである。このフローチャートはシステム制御部10のCPUがROMに格納されている制御プログラムを本体メモリにロードし、それを実行することにより行われる処理の流れである。
【0029】
S501では、外部メモリの空き容量の不足によるエラーが発生しているか判断し、発生していると判断された場合はS502に進み、他のエラーの発生であった場合はS505に進む。S502では、表示部12に当該エラーの発生を示す表示を行い、外部メモリの交換をユーザに促す。これに対し、ユーザにより外部メモリの交換が行われると、S503に進み、交換された外部メモリの空き容量のチェックを行う。このチェックの結果、自動保存対象の画像データを格納するための容量の空きがあると判断されるとS504に進む。
【0030】
S504では、未保存の画像データの自動保存を「可」とする情報を書き込む。そして、S505では表示部12に表示されているエラー情報の表示を解除する操作が操作部11によりなされると自動保存が再開される。
【0031】
以上のような処理によれば、エラーの解除がなされた場合に容易に中断されていた自動保存処理を再開させることができる。なお、以上の例では、エラーがメモリ不足か否かで分岐させるようにしたが、これに限らず、発生したエラーがエラー解除後、自動保存を自動で再開させてもよいものであるか否かで分岐させればよい。
【0032】
また、以上の説明のように画像処理装置100は管理情報を参照することで本体メモリ内の自動保存対象の画像データの自動保存を行うが、これはシステム制御部10が所定のタイマーのカウントに従って定期的に管理情報を参照することによって実行される。このとき、自動保存処理中にエラーが発生した場合、管理情報の書き換えがなされる前に管理情報を参照しても意味はない。従ってエラーが発生した場合には管理情報を参照する間隔を大きくすることによってシステム制御部10の負荷は軽減される。図6はこの場合の処理を示すフローチャートである。このフローチャートはシステム制御部10のCPUがROMに格納されている制御プログラムを本体メモリにロードし、それを実行することにより行われる処理の流れである。
【0033】
画像処理装置100が起動されたとき、通常の管理情報の監視間隔であるT1がシステム制御部10にセットされる。そしてS601では、タイマーT1のカウントが満了したか判断し、満了したと判断されたらS602に進み、上述のような自動保存処理を行う。
【0034】
そしてS603では自動保存処理中に中断が発生したか判断し、発生した場合はS605に進み、タイマーT2をセットし、中断が発生せず正常に自動保存処理が終了していた場合はS604に進みタイマーT1をセットする。タイマーT2はT1に比べ十分長い時間である。そしてS606でタイマーをスタートさせる。
【0035】
以上のように、中断が発生した場合としなかった場合とで管理情報の監視間隔を異ならせることによって処理負荷を軽減させることができる。
【0036】
なお、このように中断が発生した場合と発生しなかった場合とで管理情報の監視間隔を異ならせるようにした場合、上述のように中断時の管理情報の書き換えを行わずに、エラーの発生回数を減らすことが可能となる。即ち、エラーが発生した場合に自動保存処理のリトライ間隔を長くすることができるので、エラー状態の解消が遅れても次にエラーと判断するタイミングを遅らせることができるようになる。
【0037】
以上のような実施形態によれば、外部メモリへの自動保存処理が中断された場合、その中断要因に応じて適切に対処できる。
【0038】
次に操作部11からファクシミリ受信画像の印刷及び外部メモリへの自動保存の両方が指定されていた場合の処理について説明する。画像処理装置100は印刷と自動保存の両方が指定されている場合、印刷が優先され、先に印刷が行われ、その後自動保存を行うものとする。そして印刷と自動保存の両方が行われた画像データが本体メモリから消去される。
【0039】
図7はこの場合の処理の流れを示すフローチャートである。このフローチャートはシステム制御部10のCPUがROMに格納されている制御プログラムを本体メモリにロードし、それを実行することにより行われる処理の流れである。
【0040】
S701では未印刷の画像データが本体メモリに残っているか判断し、あればS702に進み、プリンタ制御部14が印刷を行うための印刷用紙があるか判断する。印刷用紙があれば、S703に進み、なければS707に進み表示部12にエラーで印刷を停止することを示す情報を表示する。
【0041】
S703では印刷対象の画像データの印刷をプリンタ制御部14に実行させ、印刷が正常に行われたらS704において管理情報の印刷済みページ数を更新する。そしてS705では次のページの印刷対象の画像データがあるか判断し、あればS702からの処理を繰り返す。そして1通信分のファクシミリ画像の印刷が完了すると、S706に進み、次の画像IDの画像データ、即ち、次の通信で受信したファクシミリ画像の印刷に移る。
【0042】
次に、図7のS707で印刷を停止した場合の処理の流れについて説明する。このフローチャートはシステム制御部10のCPUがROMに格納されている制御プログラムを本体メモリにロードし、それを実行することにより行われる処理の流れである。
【0043】
S801では、プリンタ制御部14による印刷を中断させ、S802において当該画像データが自動保存「可」の画像データであるか判断する。ここで肯定判定が行われた場合はS803に進み、上述の通り対象の画像データの外部メモリへの自動保存を行う。
【0044】
そしてS804において今回自動保存を行った画像データに、プリンタ制御部14によって印刷済みのページが存在するか判断し、あればS805において該当するページを本体メモリから消去する。
【0045】
そしてS806において管理情報に基づき次の画像データがあるか判断し、あれば次の画像IDの画像データ、即ち、次の通信で受信したファクシミリ画像の自動保存に移る。
【0046】
以上のように、図7、8の処理によれば、印刷が中断された場合であっても自動保存に移行し、本体メモリを空けることが可能となる。従って、後続のジョブ(次のファクシミリ受信など)がメモリ不足で行えなくなるような事態の発生を低減させることができる。
【0047】
なお、以上の説明では自動保存対象の画像データをファクシミリ受信画像としたが、これに限ることなく、スキャナ、電子メール受信など、種々の入力源の画像データとしてもよい。また外部メモリも種々の記憶装置としてもよい。また、自動保存の再開の際、保存の際のファイル形式に応じて再開の手順を異ならせてもよい。即ち、M−TIFF等のように複数ページを1ファイルとする形式の場合は、1ページ目からやり直し、JPEG等のように1ページを1ファイルとする形式の場合は、保存できなかったページからやり直すようにすればよい。
【0048】
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施例の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。また、プログラムは、1つのコンピュータで実行させても、複数のコンピュータが連動して実行するようにしてもよい。また、上記した処理の全てをソフトウェアで実現する必要はなく、一部または全部をハードウェアによって実現するようにしてもよい。
【0049】
また、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(他の実施形態への応用、他の実施形態との組合せ等を含む)も可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力された画像データを外部記憶装置に記憶させる際に中断が発生した場合、当該中断がユーザの指示によるものであるか否か判定する判定手段と、
前記判定手段によりユーザの指示によるものと判定された場合は後続の入力画像データを前記外部記憶装置への記憶対象とし、ユーザの指示によるものではないと判定された場合は後続の入力画像データを前記外部記憶装置への記憶対象とはしないよう制御する制御手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記外部記憶装置に記憶させる画像データの有無を監視する監視手段を有し、
前記制御手段は、前記外部記憶装置に記憶させる際に中断が発生した場合、前記監視手段による監視間隔を長くするよう制御することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
入力された画像データに基づく画像を印刷する印刷手段を有し、
前記制御手段は、当該入力された画像データに基づく画像の前記印刷手段による印刷と、当該入力された画像データの前記外部記憶装置への記憶とを行う場合、前記印刷手段による印刷が中断された場合、前記外部記憶装置への記憶に切り替えるよう制御することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記中断の要因が解消された場合、前記外部記憶装置への記憶を再開させるよう制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記制御手段は、入力された画像データを前記外部記憶装置に記憶させる際に中断が発生した場合、前記画像記憶装置に記憶させる際のファイル形式に応じて再開時の処理を異ならせるよう制御することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項6】
入力された画像データを外部記憶装置に記憶させることが可能な画像処理装置の制御方法であって、
入力された画像データを前記外部記憶装置に記憶させる際に中断が発生した場合、当該中断がユーザの指示によるものであるか否か判定し、
ユーザの指示によるものと判定された場合は後続の入力画像データを前記外部記憶装置への記憶対象とし、ユーザの指示によるものではないと判定された場合は後続の入力画像データを前記外部記憶装置への記憶対象とはしないよう制御することを特徴とする画像処理装置の制御方法。
【請求項7】
請求項6に記載の制御方法をコンピュータにより実現することを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−134867(P2012−134867A)
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−286528(P2010−286528)
【出願日】平成22年12月22日(2010.12.22)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】