説明

画像処理装置、プロジェクタ、画像処理方法および画像処理プログラム

【課題】台形歪補正がなされた画像を投写して表示する際に、従来は台形歪補正のためマスクされていた投写領域にも画像を表示させる。
【解決手段】画像形成部9aに書き込まれた画像を投写面11に投写して表示するプロジェクタ1の画像形成部9aに書き込まれる画像を処理するための画像処理装置10は、投写面11に投写された投写画像の台形歪を補正する台形歪補正部4と、画像形成部9aに書き込まれる画像の縦横比を維持したまま拡大処理する拡大処理部5と、台形歪補正の有無を判定し、台形歪補正有りの場合に、画像形成部9aに台形歪補正かつ拡大処理がなされた画像を出力するように制御する制御部7とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置、プロジェクタ、画像処理方法および画像処理プログラムに関し、特に、画像形成部に書き込まれた画像を投写面に投写して表示するプロジェクタの画像処理に関する。
【背景技術】
【0002】
プロジェクタを用いてスクリーン等の投写面に画像を表示させるとき、プロジェクタと投写面との相対的な傾きによって、投写面に表示された画像(以下「投写画像」と呼ぶ)に台形歪が生ずる。このような投写画像の台形歪を画像データ処理で補正する台形歪補正(キーストン補正)機能を備えたプロジェクタがある。
【0003】
このような台形歪補正は、空間光変調素子(ライトバルブ)による画像形成部に書き込まれた画像データの水平方向の画素を間引いて順次圧縮することにより台形歪を補正する技術が一般的に用いられている。例えば、特許文献1には、画像を水平方向に間引いて順次圧縮する際に、間引き対象の画像の差分を補正することにより画素の欠落を減少させる方法が開示されている。
【特許文献1】特開平9−261568号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示された上記方法によっても、画素の欠落を完全に無くすことはできない。また、各種映像機器からプロジェクタへ入力する元画像は、例えば4:3又は16:9等の縦横比の長方形の画像であり、投写画像を元画像と同じ縦横比に維持するためには、画像形成部における垂直方向の縮小処理が必要である。
【0005】
上記垂直方向の縮小処理について図4の模式図を参照して説明する。図4において、(a)は台形歪補正前、(b)は台形歪補正後の投写状態を示す模式図である。
各種映像機器からプロジェクタへ入力した長方形の元画像は、空間光変調素子(ライトバルブ)により形成された画像形成部に、図4(a)に示すような画像として書き込まれる。この画像をスクリーン等の投写面に画像を表示させるとき、プロジェクタと投写面とが相対的に傾いている場合、投写画像に台形歪が生じる(図4(a)の例では、台形の上底が下底よりも長い台形となっている)。
【0006】
このため、図4(b)に示すように、画像形成部の画像を発生した台形歪と逆の台形に補正する(図4(b)の例では、台形の上底が下底よりも短い台形とする)。このとき、投写画像を元画像と同じ縦横比に維持するため、画像を垂直方向に縮小している。
【0007】
次に、画像形成部において、画像を縮小したことにより生じる元画像データが存在しない画像形成部の周縁部(斜線で示した領域)の画素に対して、マスク処理を行う(即ち、周縁部の画素に対して階調として最低の輝度レベル(黒)が書き込まれる)。
【0008】
そして、このように台形歪補正された図4(b)の画像形成部の画像を投写すると、元画像と同じ縦横比で長方形の投写画像が投写される。なお、図4(b)の投写画像の斜線で示した投写領域は、マスク処理された周縁部の画素が投写されたものである。
このような従来の台形歪補正では、水平方向の画素の間引きに加えて、垂直方向の画素も減らしているので、投写画像の劣化が生じてしまう。また、図4(b)の斜線で示した投写領域の上方部分は、従来は台形歪補正のためマスクされていた投写領域であり、投写画像が表示されていなかった。
【0009】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、台形歪補正がなされた画像を投写して表示する際に、従来は台形歪補正のためマスクされていた投写領域にも画像を表示させることができる画像処理装置、プロジェクタ、画像処理方法および画像処理プログラムを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明に係る画像処理装置は、
画像形成部に書き込まれた画像を投写面に投写して表示するプロジェクタの前記画像形成部に書き込まれる画像を処理するための画像処理装置であって、
前記投写面に投写された投写画像の台形歪を補正する台形歪補正部と、
前記画像形成部に書き込まれる画像の縦横比を維持したまま拡大処理する拡大処理部と、
少なくとも前記台形歪補正部と拡大処理部とを制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、台形歪補正の有無を判定し、台形歪補正有りの場合に、前記画像形成部に台形歪補正かつ拡大処理がなされた画像を出力するように制御することを特徴とする。
上記構成の画像処理装置により、台形歪補正がなされた画像を投写して表示する際に、従来は台形歪補正のためマスクされていた投写領域にも画像を表示させることができ、かつ投写画像が全体的に拡大されて表示されるので、台形歪補正のため垂直方向に縮小されて見づらかった細かい部分も見易くすることができる。
【0011】
好ましくは、前記拡大処理部は、画像の縦横比を維持した状態で前記画像形成部の垂直方向上限まで前記画像を拡大することを特徴とする。
これにより、従来は画像形成部においてマスク処理され、画像が投写されなかった投写領域の上限まで画像を投写することができる。
【0012】
また、好ましくは、前記制御部は、前記画像形成部の水平方向の幅に制限した画像を前記画像形成部へ出力するように制御することを特徴とする。
これにより、上記投写領域の上限まで投写された画像の縦横比を元画像の縦横比と等しくすることができる。
【0013】
上記目的を達成するために、本発明に係るプロジェクタは、
画像を入力する映像入力部と、
画像形成部に書き込まれた画像を投写面に投写する映像投写部と、
前記投写面に投写された投写画像の台形歪を補正する台形歪補正部と、
前記画像の縦横比を維持したまま拡大する拡大処理部と、
少なくとも前記台形歪補正部と拡大処理部とを制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、台形歪補正の有無を判定し、台形歪補正有りの場合に、前記画像形成部に台形歪補正かつ拡大処理がなされた画像を出力するように制御することを特徴とする。
上記構成により、台形歪補正がなされた画像を投写して表示する際に、従来は台形歪補正のためマスクされていた投写領域にも画像を表示させることができ、かつ投写画像が全体的に拡大されて表示されるので、台形歪補正のため垂直方向に縮小されて見づらかった細かい部分も見易くすることができるプロジェクタを提供することができる。
【0014】
上記目的を達成するために、本発明に係る台形歪補正に伴う画像処理方法は、
画像形成部に書き込まれた画像を投写面に投写して表示するプロジェクタの前記画像形成部に書き込まれる画像を処理するための画像処理方法であって、
前記投写面に投写された投写画像の台形歪を補正するステップと、
前記画像の縦横比を維持したまま拡大するステップと、
台形歪補正の有無を判定し、台形歪補正有りの場合に、前記画像形成部に台形歪補正かつ拡大処理がなされた画像を出力するステップと、
を含むことを特徴とする。
上記方法により、台形歪補正がなされた画像を投写して表示する際に、従来は台形歪補正のためマスクされていた投写領域にも画像を表示させることができ、かつ投写画像が全体的に拡大されて表示されるので、台形歪補正のため垂直方向に縮小されて見づらかった細かい部分も見易くすることができる。
【0015】
上記目的を達成するために、本発明に係る台形歪補正に伴う画像処理プログラムは、
画像形成部に書き込まれた画像を投写面に投写して表示するプロジェクタの前記画像形成部に書き込まれる画像を処理するための画像処理装置の制御部に実行させる画像処理プログラムであって、
前記投写面に投写された投写画像の台形歪を補正するステップと、
前記画像の縦横比を維持したまま拡大するステップと、
台形歪補正の有無を判定し、台形歪補正有りの場合に、前記画像形成部に台形歪補正かつ拡大処理がなされた画像を出力するステップと、
を含むことを特徴とする。
これにより、台形歪補正がなされた画像を投写して表示する際に、従来は台形歪補正のためマスクされていた投写領域にも画像を表示させることができ、かつ投写画像が全体的に拡大されて表示されるので、台形歪補正のため垂直方向に縮小されて見づらかった細かい部分も見易くすることができる画像処理プログラムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明に係る画像処理装置の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る画像処理装置を備えるプロジェクタの要部の機能ブロック図である。
図1に示すように、本実施の形態に係るプロジェクタ1は、図1に示すように、映像入力部2と、映像信号処理部3と、台形歪補正部4と、拡大処理部5と、記憶部6と、制御部7と、画像形成部9aおよびレンズ9bを含む映像投写部9と、キー入力処理部12と、を備えている。
【0017】
映像入力部2は、各種映像機器からの映像を入力するコネクタなどを含む部分である。映像信号処理部3は、各種映像機器から送信された映像信号がアナログ映像信号の場合はアナログ/デジタル変換処理を行って所定のデジタル信号フォーマットに変換し、映像の表示状態(例えば、輝度、コントラスト、同期、トラッキング、色の濃さ、色合い等)の調整等を行う。
【0018】
台形歪補正部4は、映像信号処理部3で処理された映像信号の画像(元画像)に対して、投写面に投写された投写画像の台形歪を補正する。拡大処理部5は、上記元画像または台形歪補正部4で台形歪補正された画像の縦横比を維持したまま拡大処理する。
【0019】
映像投写部9は、画像形成部9aに書き込まれた画像をレンズ9b等の光学系を通して、スクリーン等の投写面11に投写する。そして、この画像形成部9aは、空間光変調素子(例えば、微小ミラーアレイデバイスや液晶ライトバルブ等)で構成されたものであり、縦横に複数配置された画素からなり、これらの複数の画素に書き込まれた画像に投写光を透過又は反射させ、映像投写部9内のレンズ9b等の光学系を通して、スクリーン等の投写面11に投写されるものである。なお、このときプロジェクタ1と投写面11とが、例えば図1のように、投写光の光軸に対して傾斜角度があり相対的に傾いている場合、投写画像に台形歪が発生する。
【0020】
制御部7は、キー入力処理部12より指示されて映像信号処理部3の各種映像信号処理を制御するとともに、台形歪補正部4および拡大処理部5の制御と、駆動データ生成部8、映像投写部9の制御を行う。
駆動データ生成部8は、後述の画像処理装置10から出力された画像データから、画像形成部9a(液晶ライトバルブなどの空間光変調素子)を駆動するための駆動データを生成し、画像形成部9aに出力する回路であり、この駆動データにより画像形成部9aの画素を駆動することにより画像形成部9aに画像が書き込まれる。
【0021】
記憶部6は、制御部7から送信された各種の設定データを記憶するとともに、制御部7からの命令に応じて記憶された各種の設定データを制御部7へ送信する。また、画像データを記憶する。
【0022】
キー入力処理部12は、リモコンやプロジェクタ本体に設けられ各種の機能が割り当てられた複数のキースイッチ(画像を拡大するための拡大キーを含む)からの入力を処理して制御部7へキースイッチ操作に基づく指示命令を送信する。
【0023】
本実施の形態に係る画像処理装置10は、画像形成部9aに書き込まれた画像を投写面に投写して表示するプロジェクタ1の画像形成部9aに書き込まれる画像を処理する装置である。この画像処理装置10は、投写面に投写された投写画像の台形歪を補正する台形歪補正部4と、画像形成部9aに書き込まれる画像の縦横比を維持したまま拡大処理する拡大処理部5と、台形歪補正の有無を判定し、台形歪補正有りの場合に、台形歪補正かつ拡大処理がなされた画像データを駆動データ生成部8に出力して、駆動データ生成部8で生成した駆動データを画像形成部9aに出力するように制御する制御部7と、を備える。
【0024】
次に、本実施の形態に係るプロジェクタの制御方法を図2および図3を用いて説明する。図2は、本実施の形態の台形歪補正に伴う画像処理方法を説明するフロー図である。図3は図2のフローにおいて、拡大処理および台形歪補正を説明するための模式図である。
図1のプロジェクタ1において、図2のフロー図に示すように、拡大キーの入力操作をキー入力処理部12が検知する(ステップS1)と、制御部7は、拡大キーが入力操作されたか否かを判定する(ステップS2)。
【0025】
拡大キーが入力操作された場合(ステップS2:Yes)、次に制御部7は、台形歪補正の設定がなされているか否かを判定し(ステップS3)、台形歪補正の設定がなされている場合(ステップS3:Yes)、台形歪補正部4の処理によって、図3(a)に示す記憶部8内に入力された元画像21のデータに対して台形歪補正をする(ステップS4)。例えば、図3(b)に示すように、発生する台形歪と逆の台形の画像データ22に補正する。このとき、投写画像を元画像と同じ縦横比に維持するため、画像を垂直方向に縮小している。
【0026】
次に、台形歪補正された画像データ22に対し、縦横比を保ったまま、垂直方向が画像形成部9aの上限までくるように、拡大処理部5によって拡大処理がなされ、記憶部8に拡大処理された画像データ23が記憶される(ステップS5および図3(c))。
【0027】
さらに、この拡大処理された画像データ23の台形の下底の長さは画像形成部9aの水平方向の長さより若干長くなるので、画像形成部9aの水平方向の幅に制限した長さとなるように、画像データ23の台形の下底の両端部を削除した画像データ24とする(ステ
ップS6および図3(d))。この画像データ24を駆動データ生成部8に出力して、画像形成部9aを駆動する駆動データを画像形成部9aへ出力する(ステップS7)。この場合、画像データ24は、映像信号処理部3から台形歪補正部4へ出力された元画像データ21を台形歪補正部4と拡大処理部5で処理されたデータであり、拡大処理部5から駆動データ生成部8へ出力される。
【0028】
次に、画像形成部9aへ出力された(画像データ24の)駆動データにより画像形成部9aの画素を駆動して画像を書き込む(ステップS8)。即ち、図3(e)に示す白抜き部分の画素に画像データ24に示す画像が書き込まれる。なお、画像形成部9aの斜線部分(マスク領域25)の画像はマスクされる(例えば、黒が書き込まれる)。
【0029】
そして、画像形成部9aに書き込まれた画像を投写する(ステップS9)と、投写面11には図3(f)に示すような投写画像が投写される。
【0030】
図3(f)に示すように、台形補正時に垂直方向に縮小されてマスクされた領域にも画像が表示され、投写領域の垂直方向上限まで投写画像26(白抜き部分)を投写することができる。この投写画像26は、元画像と同じ縦横比を維持しつつ拡大された画像である。
【0031】
なお、図3(f)の27はマスク領域25が投写された領域(例えば、黒を表示)である。
【0032】
このようにして、台形歪補正がなされた画像を投写して表示する際に、従来は台形歪補正のためマスクされていた投写領域(マスク領域25)にも画像を表示させることができ、かつ投写画像26が全体的に拡大されて表示されるので、台形歪補正のため垂直方向に縮小されて見づらかった細かい部分も見易くすることができる。
【0033】
また、ステップS3にて、台形歪補正の設定がなされていない場合(ステップS3:No)は、拡大処理された画像データを駆動データ生成部8に出力して、駆動データを画像形成部9aへ出力し(ステップS10)、次に、画像形成部9aへ出力された駆動データにより画素を駆動して画像形成部9aに画像を書き込む(ステップS8)。そして、画像形成部9aに書き込まれた画像を投写する(ステップS9)。この場合、画像データは、映像信号処理部3から拡大処理部5へ出力された元画像データ21を拡大処理部5で拡大処理されたデータであり、拡大処理部5から駆動データ生成部8へ出力される。
【0034】
また、ステップS2にて、拡大キーが入力操作されていない場合(ステップS2:No)は、制御部7は台形歪補正の設定がなされているか否かを判定する(ステップS11)。台形歪補正の設定がなされている場合(ステップS11:Yes)、台形歪補正部4の処理によって、元画像に対して台形歪補正処理をし(ステップS12)、この台形歪補正処理された画像データを駆動データ生成部8に出力して、生成した駆動データを画像形成部9aに出力する(ステップS13)。この場合、画像データは、映像信号処理部3から台形歪補正部4へ出力された元画像データ21を台形歪補正部4で処理されたデータであり、台形歪補正部4から駆動データ生成部8へ出力される。
一方、台形歪補正の設定がなされていない場合(ステップS11:No)は、元画像のデータをそのまま駆動データ生成部8に出力して、生成された駆動データを画像形成部9aに出力する(ステップS14)。この場合、画像データは、映像信号処理部3から拡大処理部5へ出力された元画像データ21を拡大処理部5により拡大率1で処理されたデータであり、拡大処理部5から駆動データ生成部8へ出力される。
そして、画像形成部9aに出力された駆動データにより画素を駆動して画像を書き込み(ステップS8)、この画像形成部9aに書き込まれた画像を投写する(ステップS9)。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像処理装置を備えるプロジェクタの要部の機能ブロック図である。
【図2】本実施の形態の台形歪補正に伴う画像処理方法を説明するフロー図である。
【図3】図2のフローにおいて、拡大処理および台形歪補正を説明するための模式図(a)〜(f)である。
【図4】従来の台形歪補正における、(a)台形歪補正前、(b)台形歪補正後の投写状態を示す模式図である。
【符号の説明】
【0036】
1:プロジェクタ、2:映像入力部、3:映像信号処理部、4:台形歪補正部、5:拡大処理部、6:記憶部、7:制御部、8:駆動データ生成部、9:映像投写部、9a:画像形成部、9b:レンズ、10:画像処理装置、11:投写面、12:キー入力処理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成部に書き込まれた画像を投写面に投写して表示するプロジェクタの前記画像形成部に書き込まれる画像を処理するための画像処理装置であって、
前記投写面に投写された投写画像の台形歪を補正する台形歪補正部と、
前記画像形成部に書き込まれる画像の縦横比を維持したまま拡大処理する拡大処理部と、
少なくとも前記台形歪補正部と拡大処理部とを制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、台形歪補正の有無を判定し、台形歪補正有りの場合に、前記画像形成部に台形歪補正かつ拡大処理がなされた画像を出力するように制御することを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記拡大処理部は、画像の縦横比を維持した状態で前記画像形成部の垂直方向上限まで前記画像を拡大することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記画像形成部の水平方向の幅に制限した画像を前記画像形成部へ出力するように制御することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
画像を入力する映像入力部と、
画像形成部に書き込まれた画像を投写面に投写する映像投写部と、
前記投写面に投写された投写画像の台形歪を補正する台形歪補正部と、
前記画像の縦横比を維持したまま拡大する拡大処理部と、
少なくとも前記台形歪補正部と拡大処理部とを制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、台形歪補正の有無を判定し、台形歪補正有りの場合に、前記画像形成部に台形歪補正かつ拡大処理がなされた画像を出力するように制御することを特徴とするプロジェクタ。
【請求項5】
画像形成部に書き込まれた画像を投写面に投写して表示するプロジェクタの前記画像形成部に書き込まれる画像を処理するための画像処理方法であって、
前記投写面に投写された投写画像の台形歪を補正するステップと、
前記画像の縦横比を維持したまま拡大するステップと、
台形歪補正の有無を判定し、台形歪補正有りの場合に、前記画像形成部に台形歪補正かつ拡大処理がなされた画像を出力するステップと、
を含むことを特徴とする台形歪補正に伴う画像処理方法。
【請求項6】
画像形成部に書き込まれた画像を投写面に投写して表示するプロジェクタの前記画像形成部に書き込まれる画像を処理するための画像処理装置の制御部に実行させる画像処理プログラムであって、
前記投写面に投写された投写画像の台形歪を補正するステップと、
前記画像の縦横比を維持したまま拡大するステップと、
台形歪補正の有無を判定し、台形歪補正有りの場合に、前記画像形成部に台形歪補正かつ拡大処理がなされた画像を出力するステップと、
を含むことを特徴とする台形歪補正に伴う画像処理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−147584(P2009−147584A)
【公開日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−321653(P2007−321653)
【出願日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】