説明

画像処理装置、画像処理方法およびプログラム

【課題】画像データの彩度調整を適切に行って、ユーザの望む画質を得ることができる画像処理装置、画像処理方法およびプログラムを提供する。
【解決手段】画像データから得られる第1彩度情報UV(IN)を、変換パラメータに従って第2彩度情報UV(OUT)に変換する変換部26と、第2彩度情報UV(OUT)を用いて、画像データに対する強調処理を行う画像強調部27と、指定された調整方法に従って、強調処理が行われた画像データの彩度を調整する彩度調整部22と、彩度調整部22での調整方法に応じて、変換部26での彩度情報の変換に用いる変換パラメータを変更するパラメータ変更部29と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像データに対して彩度調整などの画像処理を行う画像処理装置、画像処理方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
搬送される原稿の表裏両面を2つの読取部により一度に読み取ることができる画像読取装置が知られている。この画像読取装置により読み取られた原稿の画像をそのまま両面印刷すると、特に2つの読取部の読み取り方式が異なる場合、印刷された印刷物の表面画像と裏面画像とに色味の違いが出ることが多い。
【0003】
このような問題に対し、従来、画像読取装置から出力される画像データに対して、特に色むらを認識しやすい低彩度領域の彩度を下げるといった画像処理を行うことで、色むらを目立たなくする技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、画像データの彩度を調整する従来の方法では、文字の再現性が落ちるなど、画質の劣化を招く場合があった。例えば、彩度調整の対象となる画像データが色文字を含む場合、単純に画像データの低彩度領域の彩度を下げる調整を行うと、色文字が黒ずんでしまって画質の劣化として認識されやすい。
【0005】
また、画像データの彩度を調整する画像処理は、彩度を下げる調整だけでなく、彩度を上げる調整や、特定の色相の彩度のみを下げる調整など、ユーザの指定に応じた様々な調整方法で彩度の調整を行う。しかし、従来の方法では、ユーザの指定に応じた調整方法で画像データの彩度を調整しても、ユーザの望む画質が得られない場合があった。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、画像データの彩度調整を適切に行って、ユーザの望む画質を得ることができる画像処理装置、画像処理方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る画像処理装置は、画像データから得られる第1彩度情報を、変換パラメータに従って第2彩度情報に変換する変換手段と、前記第2彩度情報を用いて、前記画像データに対する強調処理を行う画像強調手段と、指定された調整方法に従って、前記強調処理が行われた前記画像データの彩度を調整する彩度調整手段と、前記調整方法に応じて前記変換パラメータを変更するパラメータ変更手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る画像処理方法は、画像データから得られる第1彩度情報を、変換パラメータに従って第2彩度情報に変換する変換工程と、前記第2彩度情報を用いて、前記画像データに対する強調処理を行う画像強調工程と、指定された調整方法に従って、前記強調処理が行われた前記画像データの彩度を調整する彩度調整工程と、を含み、前記変換パラメータを前記調整方法に応じて変更することを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係るプログラムは、コンピュータに、画像データから得られる第1彩度情報を、変換パラメータに従って第2彩度情報に変換する機能と、前記第2彩度情報を用いて、前記画像データに対する強調処理を行う機能と、指定された調整方法に従って、前記強調処理が行われた前記画像データの彩度を調整する機能と、前記調整方法に応じて前記変換パラメータを変更する機能と、を実現させる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、画像データの彩度を調整する処理の前段で第2彩度情報を用いた強調処理が行われ、その第2彩度情報を得るための変換パラメータが彩度調整の調整方法に応じて変更されるので、画像データの彩度調整を適切に行って、ユーザの望む画質を得ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は、実施形態に係る複合機の画像処理に関わる構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、変換部での彩度情報の変換に用いられる変換パラメータの一例を示す図である。
【図3】図3は、画像データの低彩度領域の彩度を0とする調整方法が指定された場合に、変換部での彩度情報の変換に用いられる変換パラメータの一例を示す図である。
【図4】図4は、画像データの全体の彩度を下げる調整方法が指定された場合に、変換部での彩度情報の変換に用いられる変換パラメータの一例を示す図である。
【図5】図5は、画像データの全体の彩度を上げる調整方法が指定された場合に、変換部での彩度情報の変換に用いられる変換パラメータの一例を示す図である。
【図6】図6は、画像データの赤系色の彩度を全体的に下げる調整方法が指定された場合に、変換部での彩度情報の変換に用いられる変換パラメータの一例を示す図である。
【図7】図7は、本実施形態に係る複合機により実行される処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】図8は、本実施形態に係る複合機のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に添付図面を参照して、この発明に係る画像処理装置、画像処理方法およびプログラムの実施の形態を詳細に説明する。以下に示す実施の形態は、本発明を複合機の一機能として実施した例である。
【0013】
図1は、本実施形態に係る複合機の画像処理に関わる構成を示すブロック図である。本実施形態に係る複合機は、図1に示すように、スキャナ10と、画像処理部20と、画像ファイル生成部30と、オペレーションパネル40と、コントローラ100と、を備える。
【0014】
スキャナ10は、原稿を光学的に読み取って画像データを出力する。スキャナ10は、一例として、原稿の表面読み取り用の読取部および裏面読み取り用の読取部の2つの読取部を備える。表面読み取り用の読取部は、例えば、原稿に照射した光の反射光を縮小光学系を介してCCDセンサに結像させるCCD方式の読取部である。一方、裏面読み取り用の読取部は、例えば、LEDにより照明された原稿をセルフォック(登録商標)レンズなどの等倍光学系を用いてリニアセンサで直接読み取るCIS(Contact Image Sensor)方式の読取部である。スキャナ10により読み取られた原稿の画像データは、画像処理部20に入力される。
【0015】
画像処理部20は、スキャナ10から入力された画像データに対して、種々の画像処理を行う。画像処理部20は、フィルタモジュール21と、彩度調整部22と、色補正部23と、階調処理部24と、を備える。
【0016】
フィルタモジュール21は、画像データの解像度を高めるための強調処理や、画像データの粒状性を高めるための平滑処理などのフィルタ処理を行う。フィルタモジュール21によりフィルタ処理が行われた画像データは、彩度調整部22に入力される。なお、フィルタモジュール21の詳細については後述する。
【0017】
彩度調整部22は、フィルタ処理が行われた画像データに対して、オペレーションパネル40を用いたユーザ操作により指定された調整方法に従って、彩度調整を行う。指定される調整方法としては、例えば、画像データの全体の彩度を下げる、画像データの低彩度領域などの特定の彩度領域の彩度を下げる、画像データの全体の彩度を上げる、画像データの特定の色相(例えば赤系など)の彩度を下げる、などの調整方法が挙げられる。彩度調整部22により彩度調整が行われた画像データは、色補正部23に入力される。
【0018】
色補正部23は、オペレーションパネル40を用いたユーザ操作により選択されたカラーモードに合わせて、彩度調整が行われた画像データに対して色補正処理を行う。また、階調処理部24は、印刷を行うプロッタの特性などに合わせて、色補正が行われた画像データの階調補正処理を行う。
【0019】
画像ファイル生成部30は、画像処理部20により上記の各種画像処理が行われた画像データを、オペレーションパネル40を用いたユーザ操作により選択された出力形式に合わせて変換する。変換された画像データは、画像ファイルとして、ローカルメモリやHDDなどに格納された後、オペレーションパネル40を用いたユーザの指示に応じて、プロッタによる印刷やネットワークを介した配信などが行われる。
【0020】
オペレーションパネル40は、複写機に対するユーザの操作入力の受け付けを行うととともに、各種情報を表示する。オペレーションパネル40からのユーザの操作入力としては、コピー/配信などの機能選択の入力、カラー/白黒などのカラーモードの選択の入力、文字/写真などの画質モードの選択の入力、拡大、縮小、集約などの編集機能実行の入力、彩度調整部22の調整方法の指定を含む画像処理方法に関する指示入力などが挙げられる。これらの入力情報は、オペレーションパネル40からコントローラ100に伝えられる。
【0021】
コントローラ100は、複合機の全体を統括的に制御する。コントローラ100は、オペレーションパネル40からのユーザの操作入力に応じて、複合機の各部に制御信号を送り、複合機の各部がユーザの希望通りに動作するように制御する。
【0022】
次に、本実施形態に係る複合機において特徴的な画像処理部20内のフィルタモジュール21について、さらに詳しく説明する。
【0023】
フィルタモジュール21は、像域分離部25と、変換部26と、画像強調部27と、画像平滑部28と、パラメータ変更部29と、を備える。
【0024】
像域分離部25は、スキャナ10から入力された画像データのRGB値に基づき、該画像データを、黒文字領域と、色文字領域と、絵柄領域と、に分離する。像域分離は広く知られている処理であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
【0025】
変換部26は、スキャナ10から入力された画像データから得られる画素ごとの第1彩度情報UV(IN)を、変換パラメータに従って第2彩度情報UV(OUT)に変換する。以下では、スキャナ10から入力される画像データが8ビットのRGBデータであるものとし、変換部26による処理の具体例について説明する。
【0026】
変換部26は、まず、スキャナ部10から入力されたRGBデータを、既知の変換式に従ってYUVデータ(輝度(Y)彩度(UV)データ)に変換する。次に、変換部26は、下記式(1)を用いて、YUVデータから第1彩度情報UV(IN)を求める。
UV(IN)=|U−128|+|V−128| ・・・(1)
【0027】
次に、変換部26は、第1彩度情報UV(IN)を0以上63以下の値となるように正規化する。そして、変換部26は、正規化した第1彩度情報UV(IN)を、変換パラメータに従って第2彩度情報UV(OUT)に変換する。
【0028】
図2は、変換部26での彩度情報の変換に用いられる変換パラメータの一例を示す図である。変換部26が用いる変換パラメータとしては、黒文字領域に含まれる画素に対して適用される第1パラメータP1と、色文字領域に含まれる画素に対して適用される第2パラメータP2と、絵柄領域に含まれる画素に対して適用される第3パラメータP3と、がある。第1パラメータP1は、第1彩度情報UV(IN)の値がどのような値であっても第2彩度情報UV(OUT)が0となる変換パラメータである。第2パラメータP2と第3パラメータP3は、第1彩度情報UV(IN)が同じ値であれば、第2パラメータP2により変換された第2彩度情報UV(OUT)の値の方が、第3パラメータP3により変換された第2彩度情報UV(OUT)の値よりも大きくなるようなパラメータである。
【0029】
変換部26は、図2に示すような変換パラメータに従い、像域分離部25による像域分離の結果に応じて、画像データの画素ごとに彩度情報の変換を行う。すなわち、変換部26は、黒文字領域に含まれる画素については、第1パラメータP1を用いて第1彩度情報UV(IN)を第2彩度情報UV(OUT)に変換する。また、変換部26は、色文字領域に含まれる画素については、第2パラメータP2を用いて第1彩度情報UV(IN)を第2彩度情報UV(OUT)に変換する。また、変換部26は、絵柄領域に含まれる画素については、第3パラメータP3を用いて第1彩度情報UV(IN)を第2彩度情報UV(OUT)に変換する。
【0030】
画像強調部27は、変換部26による変換によって得られる第2彩度情報UV(OUT)を用いて、スキャナ10から入力された画像データに対する強調処理を行う。強調処理の本来の目的は、画像のエッジを鮮鋭化して解像度を高めることにあるが、本実施形態では、この強調処理に第2彩度情報UV(OUT)を用いることで、後段の彩度調整部22における彩度調整を、従来と比較してより適切に行えるようにしている。
【0031】
画像強調部27は、まず、スキャナ部10から入力されたRGBデータを、既知の変換式に従ってYUVデータに変換する。また、画像強調部27は、既知のエッジ検出処理などによって画像のエッジ部分を特定し、エッジ部分が高い値を持つ画素ごとの基準強調量emを算出する。
【0032】
次に、画像強調部27は、下記式(2)〜(4)を用いて、YUVデータのY,U,Vそれぞれの値を変換することで、画像データの強調を行う。
Y=Y+em×(64−UV(OUT)) ・・・(2)
U=U+em×UV(OUT) ・・・(3)
V=V+em×UV(OUT) ・・・(4)
【0033】
式(2)〜(4)から分かるように、基準強調量emが一定であると仮定すると、第2彩度情報UV(OUT)の値が大きい画素ほど、輝度Yの強調量が小さくなり、彩度U,Vの強調量が大きくなる。ここで、黒文字領域に含まれる画素の第2彩度情報UV(OUT)は、第1パラメータP1(図2参照)に従って得られるため、黒文字領域に含まれる画素は、輝度Yの強調量が最大となり、彩度U,Vの強調量は0となる。また、色文字領域に含まれる画素の第2彩度情報UV(OUT)は、第2パラメータP2(図2参照)に従って得られ、絵柄領域に含まれる画素の第2彩度情報UV(OUT)は、第3パラメータP3(図2参照)に従って得られるため、色文字領域に含まれる画素と、絵柄領域に含まれる画素とを比較すると、輝度Yの強調量は、色文字領域に含まれる画素よりも絵柄領域に含まれる画素の方が大きくなり、彩度U,Vの強調量は、絵柄領域に含まれる画素よりも色文字領域に含まれる画素の方が大きくなる。
【0034】
画像平滑部28は、スキャナ10から入力された画像データに対して、画像の粒状性を高めるための平滑処理を行う。画像の粒状性を高めるための平滑処理は広く知られている処理であるため、ここでは詳細な説明は省略する。画像強調部27により強調処理が行われた画像データと、画像平滑部28により平滑処理が行われた画像データは合成され、フィルタモジュール21から彩度調整部22へと入力される。
【0035】
パラメータ変更部29は、オペレーションパネル40を用いたユーザ操作により指定された彩度調整部22での調整方法に応じて、変換部26が彩度情報の変換に用いる変換パラメータを変更する。以下では、図2に示した変換パラメータをデフォルトの変換パラメータとし、オペレーションパネル40を用いたユーザ操作により指定された彩度調整部22での調整方法に応じて、このデフォルトの変換パラメータを変更するものとして、パラメータ変更部29による処理の具体例について説明する。
【0036】
図3は、画像データの低彩度領域の彩度を0とする調整方法が指定された場合に、変換部26での彩度情報の変換に用いられる変換パラメータの一例を示す図である。例えば、ユーザが、画像の色むらが目立つので、第1彩度情報UV(IN)の値が閾値Ath以下となる低彩度領域の彩度を0にして色むらを目立たなくする調整方法を指定したとする。この調整は、絵柄領域については彩度を下げることが狙いであるが、色文字領域の彩度についても下げてしまうと、色文字が黒ずんでしまうといった弊害が生じる。
【0037】
そこで、パラメータ変更部29は、図2に示したデフォルトの変換パラメータを変更して図3に示す変換パラメータを生成し、変換部26に設定する。すなわち、パラメータ変更部29は、図2に示した3つのパラメータP1,P2,P3のうち、色文字領域に含まれる画素に対して適用される第2パラメータP2について、デフォルトのパラメータに従った場合と比較して、低彩度領域の画素の第2彩度情報UV(OUT)の値が大きくなるようなパラメータに変更し、変換部26に設定する。
【0038】
このように変更された第2パラメータP2に従って、変換部26が彩度情報の変換を行うことで、色文字領域に含まれる画素については、画像強調部27において低彩度領域の彩度がより強調されることになり、後段の彩度調整部22で低彩度領域の彩度を下げる調整を行ったとしても、鮮やかな色文字を出力することが可能となる。
【0039】
図4は、画像データの全体の彩度を下げる調整方法が指定された場合に、変換部26での彩度情報の変換に用いられる変換パラメータの一例を示す図である。例えば、ユーザが、出力した画像の色味が気に入らず、画像全体の彩度を下げる調整方法を指定したとする。この調整は、ユーザが希望する色合いとなるように画像全体の彩度を下げることが狙いであるが、色文字領域の彩度についても絵柄領域と同様に下げてしまうと、色文字が黒ずんでしまうといった弊害が生じる。
【0040】
そこで、パラメータ変更部29は、図2に示したデフォルトの変換パラメータを変更して図4に示す変換パラメータを生成し、変換部26に設定する。すなわち、パラメータ変更部29は、図2に示した3つのパラメータP1,P2,P3のうち、色文字領域に含まれる画素に対して適用される第2パラメータP2について、デフォルトのパラメータに従った場合と比較して、変換後の第2彩度情報UV(OUT)の値が大きくなるようなパラメータに変更し、変換部26に設定する。なお、図4では、比較対象となるように、デフォルトの第2パラメータをP2’(図中の二点鎖線)として示している。
【0041】
このように変更された第2パラメータP2に従って、変換部26が彩度情報の変換を行うことで、色文字領域に含まれる画素については、画像強調部27において彩度がより強調されることになり、後段の彩度調整部22で彩度を下げる調整を行ったとしても、鮮やかな色文字を出力することが可能となる。一方、絵柄領域に含まれる画素については、画像強調部27での彩度の強調が抑えられるため、後段の彩度調整部22で彩度を下げる調整を行うことで、ユーザが希望する色合いに調整することができる。
【0042】
図5は、画像データの全体の彩度を上げる調整方法が指定された場合に、変換部26での彩度情報の変換に用いられる変換パラメータの一例を示す図である。例えば、ユーザが、出力した画像の色味が気に入らず、画像全体の彩度を上げる調整方法を指定したとする。この調整は、ユーザが希望する色合いとなるように画像全体の彩度を上げることが狙いであるが、色文字領域の彩度についても絵柄領域と同様に上げてしまうと、黒文字に近い低彩度の色文字(本来は黒文字であるが彩度情報を持つために像域分離部25により色文字と判定された領域)が色づいてしまうといった弊害が生じる。
【0043】
そこで、パラメータ変更部29は、図2に示したデフォルトの変換パラメータを変更して図5に示す変換パラメータを生成し、変換部26に設定する。すなわち、パラメータ変更部29は、図2に示した3つのパラメータP1,P2,P3のうち、色文字領域に含まれる画素に対して適用される第2パラメータP2について、デフォルトのパラメータに従った場合と比較して、変換後の第2彩度情報UV(OUT)の値が小さくなり、特に第1彩度情報UV(IN)の値がごく小さい領域では第2彩度情報UV(OUT)の値が0となるようなパラメータに変更し、変換部26に設定する。なお、図5では、比較対象となるように、デフォルトの第2パラメータをP2’(図中の二点鎖線)として示している。
【0044】
このように変更された第2パラメータP2に従って、変換部26が彩度情報の変換を行うことで、色文字領域に含まれる画素については、画像強調部27において彩度の強調度合いが抑えられ、特に第1彩度情報UV(IN)の値がごく小さい領域では輝度のみが強調されることになるので、後段の彩度調整部22で彩度を上げる調整を行ったとしても、像域分離部25により色文字と判定された黒文字が色づいてしまう不都合を回避できる。一方、絵柄領域に含まれる画素については、パラメータの変更は行われないため、後段の彩度調整部22で彩度を上げる調整を行うことで、ユーザが希望する色合いに調整することができる。
【0045】
図6は、画像データの赤系色の彩度を全体的に下げる調整方法が指定された場合に、変換部26での彩度情報の変換に用いられる変換パラメータの一例を示す図である。例えば、ユーザが、出力した画像の色味が気に入らず、画像の赤系色の彩度を下げる調整方法を指定したとする。この調整は、ユーザが希望する色合いが得られるように画像の赤系色の彩度を下げることが狙いであるが、赤系色の色文字領域の彩度も絵柄領域と同様に下げてしまうと、赤系色の色文字が黒ずんでしまうといった弊害が生じる。
【0046】
そこで、パラメータ変更部29は、図2に示したデフォルトの変換パラメータを変更して図6に示す変換パラメータを生成し、変換部26に設定する。すなわち、パラメータ変更部29は、図2に示した3つのパラメータP1,P2,P3のうち、色文字領域に含まれる画素に対して適用される第2パラメータP2を、U版用第2パラメータP2_uと、V版用第2パラメータP2_vとに分離する。そして、V版用第2パラメータP2_vはデフォルトの第2パラメータP2と同じにし、U版用第2パラメータP2_uは、V版用第2パラメータP2_vに従った場合と比較して、変換後の第2彩度情報UV(OUT)の値が大きくなるようなパラメータとする。
【0047】
この場合、変換部26は、色文字領域に含まれる画素の第1彩度情報UV(IN)を、U版用第2パラメータP2_uに従ってU版用の第2彩度情報UV(OUT)に変換するとともに、色文字領域に含まれる画素の第1彩度情報UV(IN)を、V版用第2パラメータP2_vに従ってV版用の第2彩度情報UV(OUT)に変換する。そして、画像強調部27は、色文字領域に含まれる画素に対しては、U版用の第2彩度情報UV(OUT)を上記式(3)に適用するとともに、V版用の第2彩度情報UV(OUT)を上記式(4)に適用して、画像データの強調を行う。これにより、後段の彩度調整部22で赤系色の彩度を下げる調整を行ったとしても、赤系色の色文字が黒ずんでしまう不都合を回避できる。これは、R=(Y×2+U×3−V−255)/2の変換式から、Uの値を上げることで赤色系の彩度が上がるためである。一方、絵柄領域に含まれる画素については、パラメータの変更は行われないため、後段の彩度調整部22で赤色系の彩度を下げる調整を行うことで、ユーザが希望する色合いに調整することができる。
【0048】
以上、画像処理部20の具体的な構成について説明したが、上述した画像処理部20が備える各部は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field-Programmable Gate Array)などの専用のハードウェアを用いて実現することができる。また、上述した画像処理部20が備える各部は、少なくともその一部(フィルタモジュール21や彩度調整部22など)をソフトウェア(プログラム)として実装することも可能である。この場合、画像処理部20は、ハードウェア構成として、プログラムを実行するCPU、プログラムを格納するROM、CPUのワークエリアとなるRAMなどを備える。
【0049】
次に、図7を参照して、本実施形態に係る複合機の動作の概要について説明する。図7は、本実施形態に係る複合機により実行される処理の流れを示すフローチャートである。
【0050】
まず、ステップS101において、彩度調整部22における調整方法の指定を含むユーザの操作入力が、オペレーションパネル40によって受け付けられる。オペレーションパネル40が受け付けたユーザの操作入力に応じた入力情報は、コントローラ100に伝えられる。コントローラ100は、彩度調整部22に対して、ユーザから指定された調整方法に応じた制御信号を送るとともに、パラメータ変更部29に対しても、ユーザから指定された調整方法の情報を送る。
【0051】
次に、ステップS102において、パラメータ変更部29が、コントローラ100から送られた彩度調整部22での調整方法の情報に基づいてデフォルトの変換パラメータを変更し、彩度調整部22での調整方法に対応する変換パラメータを生成して、変換部26に設定する。
【0052】
次に、ステップS103において、スキャナ10が原稿を光学的に読み取って、原稿の画像データを出力する。
【0053】
次に、ステップS104において、変換部26が、スキャナ10が出力する画像データから得られる第1彩度情報UV(IN)を、ステップS102で設定された変換パラメータに従って第2彩度情報UV(OUT)に変換する。
【0054】
次に、ステップS105において、スキャナ10が出力する画像データに対して、画像強調部27が、ステップS104で得られた第2彩度情報UV(OUT)を用いて強調処理を行うとともに、画像平滑部28が平滑処理を行う。画像強調部27により強調処理が行われた画像データと画像平滑部28により平滑処理が行われた画像データは合成され、フィルタモジュール21から出力される。
【0055】
次に、ステップS106において、彩度調整部22が、コントローラ100からの制御信号に基づき、フィルタモジュール21から出力された画像データの彩度を、ユーザから指定された調整方法に従って調整する。
【0056】
次に、ステップS107において、彩度調整部22による彩度調整が行われた画像データに対して、色補正部23が色補正処理を行うとともに、階調処理部24が階調補正処理を行う。色補正処理および階調補正処理が行われた画像データは、画像処理部20から出力される。
【0057】
最後に、ステップ108において、画像ファイル生成部30が、画像処理部20から出力された画像データを、ユーザ操作により選択された出力形式に合わせて変換し、画像ファイルとして出力する。
【0058】
以上、具体的な例を挙げながら説明したように、本実施形態に係る複合機では、画像処理部20の変換部26が、スキャナ10から出力される画像データから得られる第1彩度情報UV(IN)を、変換パラメータに従って第2彩度情報UV(OUT)に変換する。そして、画像強調部27が、第2彩度情報UV(OUT)を用いて、スキャナ10から出力される画像データに対する強調処理を行う。そして、彩度調整部22が、指定された調整方法に従って、強調処理が行われた画像データの彩度を調整する。この彩度調整部22での調整方法は、パラメータ変更部29にも伝えられている。パラメータ変更部29は、彩度調整部22での調整方法に応じて、変換部26での彩度情報の変換に用いるパラメータを変更する。したがって、変換部26は、彩度調整部22での調整方法に応じた第2彩度情報UV(OUT)を出力し、画像強調部27は、彩度調整部22での調整方法に応じた第2彩度情報UV(OUT)を用いて、画像データの強調処理を行う。このように、本実施形態に係る複合機では、後段の彩度調整部22での調整方法に応じて前段の画像強調部27が画像データに対する強調処理を行った上で、彩度調整部22での彩度調整の処理が行われるため、画像データの彩度調整を適切に行って、ユーザの望む画質を得ることができる。
【0059】
例えば、彩度調整部22での調整方法として、画像データの低彩度領域の彩度を0とする調整方法が指定された場合、パラメータ変更部29が図2に示したデフォルトの変換パラメータを図3のように変更することで、色文字の黒ずみを抑制して鮮やかな色文字を出力することが可能となる。
【0060】
また、例えば、彩度調整部22での調整方法として、画像データの全体の彩度を下げる調整方法が指定された場合、パラメータ変更部29が図2に示したデフォルトの変換パラメータを図4のように変更することで、色文字の黒ずみを抑制して鮮やかな色文字を出力できるようにしながら、画像の全体をユーザが希望する色合いに調整することができる。
【0061】
また、例えば、彩度調整部22での調整方法として、画像データの全体の彩度を上げる調整方法が指定された場合、パラメータ変更部29が図2に示したデフォルトの変換パラメータを図5のように変更することで、像域分離部25により色文字と判定された黒文字が色づいてしまう不都合を回避しながら、画像の全体をユーザが希望する色合いに調整することができる。
【0062】
また、例えば、彩度調整部22での調整方法として、画像データの赤系色の彩度を全体的に下げる調整方法が指定された場合、パラメータ変更部29が図2に示したデフォルトの変換パラメータを図4のように変更することで、赤系色の色文字が黒ずんでしまう不都合を回避しながら、画像の全体をユーザが希望する色合いに調整することができる。
【0063】
ここで、本実施形態に係る複合機の具体的なハードウェア構成について説明する。図8は、本実施形態に係る複合機のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。本実施形態に係る複合機は、図8に示すように、コントローラ100とエンジン部(Engine)160とをPCI(Peripheral Component Interface)バスで接続した構成となる。コントローラ100は、複合機全体の制御と描画、通信、オペレーションパネル40などの操作部からの入力を制御するコントローラである。エンジン部160は、PCIバスに接続可能なプリンタエンジンなどである。エンジン部160は、例えば、白黒プロッタ、1ドラムカラープロッタ、4ドラムカラープロッタ、スキャナ10、ファックスユニットなどを含む。なお、エンジン部160には、プロッタやスキャナ10などのいわゆるエンジン部分に加えて、誤差拡散やガンマ変換などの画像処理部分が含まれる。
【0064】
コントローラ100は、CPU101と、ノースブリッジ(NB)103と、システムメモリ(MEM−P)102と、サウスブリッジ(SB)104と、ローカルメモリ(MEM−C)107と、ASIC106と、ハードディスクドライブ(HDD)108とを有し、ノースブリッジ(NB)103とASIC106との間をAGP(Accelerated Graphics Port)バス105で接続した構成となる。また、MEM−P102は、ROM(Read Only Memory)102aと、RAM(Random Access Memory)102bと、をさらに有する。
【0065】
CPU101は、複合機の全体制御を行うものである。CPU101は、NB103、MEM−P102およびSB104からなるチップセットを介して、他の機器と接続される。
【0066】
NB103は、CPU101とMEM−P102、SB104、AGP105とを接続するためのブリッジである。NB103は、MEM−P102に対する読み書きなどを制御するメモリコントローラと、PCIマスタおよびAGPターゲットとを有する。
【0067】
MEM−P102は、プログラムやデータの格納用メモリ、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリなどとして用いるシステムメモリである。MEM−P102は、ROM102aとRAM102bとからなる。ROM102aは、プログラムやデータの格納用メモリとして用いる読み出し専用のメモリであり、RAM102bは、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリなどとして用いる書き込みおよび読み出し可能なメモリである。
【0068】
SB104は、NB103とPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。SB104は、PCIバスを介してNB103と接続されており、このPCIバスには、ネットワークインターフェース(I/F)部なども接続される。
【0069】
ASIC106は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)である。ASIC106は、AGP105、PCIバス、HDD108およびMEM−C107をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。ASIC106は、PCIターゲットおよびAGPマスタと、ASIC106の中核をなすアービタ(ARB)と、MEM−C107を制御するメモリコントローラと、ハードウェアロジックなどにより画像データの回転などをおこなう複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)と、エンジン部160との間でPCIバスを介したデータ転送をおこなうPCIユニットとからなる。ASIC106には、PCIバスを介してFCU(Facsimile Control Unit)130、USB(Universal Serial Bus)140、IEEE1394(the Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)インターフェース150が接続される。オペレーションパネル40は、ASIC106に直接接続されている。
【0070】
MEM−C107は、コピー用画像バッファ、符号バッファとして用いるローカルメモリである。HDD108は、画像データの蓄積、プログラムの蓄積、フォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストレージである。
【0071】
AGP105は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレーターカード用のバスインターフェースである。AGP105は、MEM−P102に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレーターカードを高速にする。
【0072】
本実施形態に係る複合機では、上述したように、画像処理部20のフィルタモジュール21や彩度調整部22の機能を、一例として、プログラムにより実現することができる。この場合、本実施形態に係る複合機で実行されるプログラムは、例えば、ROMなどに予め組み込まれて提供される。
【0073】
また、本実施形態に係る複合機で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク、CD−R、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。また、本実施形態に係る複合機で実行されるプログラムを、インターネットなどのネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、本実施形態に係る複合機で実行されるプログラムをインターネットなどのネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
【0074】
本実施形態に係る複合機で実行されるプログラムは、例えば、フィルタモジュール21の像域分離部25、変換部26、画像強調部27、画像平滑部28、パラメータ変更部29および彩度調整部22を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記ROMからプログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、像域分離部25、変換部26、画像強調部27、画像平滑部28、パラメータ変更部29および彩度調整部22が主記憶装置上に生成されるようになっている。
【0075】
以上、本発明の具体的な実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。例えば、上述した実施形態では、本発明の画像処理装置を複合機の一機能として実現した例を挙げたが、本発明の画像処理装置は、複合機に限らず、スキャナを備えるあらゆるタイプの画像形成装置の機能として実現することができる。また、本発明の画像処理装置は、スキャナを備える画像形成装置とは別の装置として実現し、スキャナを備える画像形成装置と通信ネットワークを介して接続する構成とすることもできる。この場合、画像処理装置は、スキャナを備える画像形成装置から、通信ネットワークを介して画像データを取得する。
【符号の説明】
【0076】
20 画像処理部
21 フィルタモジュール
22 彩度調整部
25 像域分離部
26 変換部
27 画像強調部
29 パラメータ変更部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0077】
【特許文献1】特開2010−183396号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データから得られる第1彩度情報を、変換パラメータに従って第2彩度情報に変換する変換手段と、
前記第2彩度情報を用いて、前記画像データに対する強調処理を行う画像強調手段と、
指定された調整方法に従って、前記強調処理が行われた前記画像データの彩度を調整する彩度調整手段と、
前記調整方法に応じて前記変換パラメータを変更するパラメータ変更手段と、を備えることを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記画像データを、黒文字領域と色文字領域と絵柄領域とに分離する像域分離手段をさらに備え、
前記変換パラメータは、前記黒文字領域の前記第1彩度情報を前記第2彩度情報に変換する第1パラメータと、前記色文字領域の前記第1彩度情報を前記第2彩度情報に変換する第2パラメータと、前記絵柄領域の前記第1彩度情報を前記第2彩度情報に変換する第3パラメータと、を含み、
前記画像強調手段は、前記黒文字領域に対しては、前記第1パラメータに従って変換された前記第2彩度情報を用いて、輝度を強調して彩度を強調しない強調処理を行い、前記色文字領域に対しては、前記第2パラメータに従って変換された前記第2彩度情報を用いて、第1輝度強調量で輝度を強調するとともに第1彩度強調量で彩度を強調する強調処理を行い、前記絵柄領域に対しては、前記第3パラメータに従って変換された前記第2彩度情報を用いて、前記第1輝度強調量よりも大きい第2輝度強調量で輝度を強調するとともに前記第1彩度強調量よりも小さい第2彩度強調量で彩度を強調する強調処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記パラメータ変更手段は、前記調整方法が画像データの全体の彩度を下げるものである場合、前記色文字領域の前記第2彩度情報の値が変更前よりも大きくなるように前記第2パラメータを変更することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記パラメータ変更手段は、前記調整方法が画像データの特定の彩度領域の彩度を下げるものである場合、前記色文字領域に含まれる画素のうち、前記特定の彩度領域の画素の前記第2彩度情報が変更前よりも大きくなるように前記第2パラメータを変更することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記パラメータ変更手段は、前記調整方法が画像データの全体の彩度を上げるものである場合、前記色文字領域の前記第2彩度情報の値が変更前よりも小さくなるように前記第2パラメータを変更することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記パラメータ変更手段は、前記調整方法が画像データの前記特定の色相の彩度を下げるものである場合、前記特定の色相の色文字領域の前記第2彩度情報の値が変更前よりも大きくなるように前記第2パラメータを変更することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項7】
画像データから得られる第1彩度情報を、変換パラメータに従って第2彩度情報に変換する変換工程と、
前記第2彩度情報を用いて、前記画像データに対する強調処理を行う画像強調工程と、
指定された調整方法に従って、前記強調処理が行われた前記画像データの彩度を調整する彩度調整工程と、を含み、
前記変換パラメータを前記調整方法に応じて変更することを特徴とする画像処理方法。
【請求項8】
コンピュータに、
画像データから得られる第1彩度情報を、変換パラメータに従って第2彩度情報に変換する機能と、
前記第2彩度情報を用いて、前記画像データに対する強調処理を行う機能と、
指定された調整方法に従って、前記強調処理が行われた前記画像データの彩度を調整する機能と、
前記調整方法に応じて前記変換パラメータを変更する機能と、を実現させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−58920(P2013−58920A)
【公開日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−196196(P2011−196196)
【出願日】平成23年9月8日(2011.9.8)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】