説明

画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム

【課題】ユーザが印刷等の処理を行なうファイルが含まれているフォルダを容易に探し出すことができ、また画像形成装置でスキャン等した画像データを保存するためのフォルダを容易に探し出すことができる画像形成装置等を提供する。
【解決手段】外部記憶装置を着脱可能に装着する装着手段138と、装着手段に装着された外部記憶装置に保存されているフォルダを使用してジョブを実行する実行手段105と、実行手段により実行されるジョブに使用される前記フォルダと関連付けて、フォルダの使用回数を外部記憶装置に書き込んで更新する更新手段101と、を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、外部記憶装置を着脱可能に装着できる画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、USBメモリ等の外部記憶装置では、保存ファイルの検索を素早く行うために、フォルダの中に、さらに複数個のフォルダを階層的に作成してファイル(画像データ)の保存を行う階層構造のファイル管理方式によって、ファイル管理が行われている。
【0003】
そのため、階層構造のファイル管理方式でファイルが管理されているUSBメモリをパーソナルコンピュータ(以下では、パソコン)や画像形成装置等のデバイスに接続してファイルを読み出すような場合、ユーザは、フォルダを開く操作を複数回繰り返すことによって読み出したいファイルに到達し、そして当該ファイルを指定して処理実行の指示を行うという作業が必要となることがある。
【0004】
ところで、一般的に画像形成装置等の画像処理装置の表示部は表示スペースが狭いため、階層構造のファイル管理方式によってファイル管理が行われているUSBメモリ等の外部記憶装置を画像形成装置に装着し、画像形成装置の表示部上で外部記憶装置内の所望のファイルを指定するためには、そのファイルを表示させるために多くの作業ステップが必要となることから、オペレータ等の操作が煩わしいという問題がある。
【0005】
また、画像形成装置でスキャンされた画像データを、USBメモリに保存するような場合、保存先のフォルダを操作パネル上に表示された複数のフォルダから探し出す必要があり、その操作がやはり煩わしいという問題もある。
【0006】
そこで、ネットワークを介した外部機器に保存されているファイルを表示する際に、過去に使用履歴のあるファイルを優先的に表示する技術が提供されている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2006−80748号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、使用履歴のあるすべてのファイルが表示されるため、例えば使用履歴があるファイルが多数存在する場合には、操作パネル上にこれら多数のファイルが表示されるため、ユーザは所望するファイルが含まれているフォルダを、表示された多数のフォルダの中から、探し出さなければならず、その作業がやはり煩わしい、という問題がある。
【0008】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、装着された外部記憶装置に保存されているフォルダの中から、例えばユーザが画像データを保存したいフォルダや印刷したい画像データが含まれているフォルダ等、目的のフォルダを容易に探し出すことができる画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題は、以下の手段によって解決される。
(1)外部記憶装置を着脱可能に装着する装着手段と、前記装着手段に装着された外部記憶装置に保存されているフォルダを使用してジョブを実行する実行手段と、前記実行手段により実行されるジョブに使用される前記フォルダと関連付けて、フォルダの使用回数を外部記憶装置に書き込んで更新する更新手段と、を備えたことを特徴とする画像処理装置。
(2)前記ジョブは、画像データをフォルダへ保存するジョブである前項1に記載の画像処理装置。
(3)前記ジョブは、フォルダに保存されている画像データを読み出すジョブである前項1に記載の画像処理装置。
(4)前記使用回数は、フォルダが使用されるジョブの種類毎に複数設けられている前項1に記載の画像処理装置。
(5)前記ジョブが、少なくとも、画像データをフォルダへ保存するスキャンジョブと、フォルダに保存されている画像データをプリントするプリントジョブを含むものである前項4に記載の画像処理装置。
(6)保存されているフォルダと関連付けてフォルダの使用回数が書き込まれた外部記憶装置を着脱可能に装着する装着手段と、前記装着手段に装着された外部記憶装置に保存されているフォルダを表示する表示手段と、前記外部記憶装置に書き込まれている使用回数に基づいて、使用回数の大きいフォルダが優先的に表示されるように、前記表示手段を制御する表示制御手段と、を備えたことを特徴とする画像処理装置。
(7)前記使用回数は、画像データをフォルダへ保存するジョブに使用された回数である前項6に記載の画像処理装置。
(8)前記使用回数は、フォルダに保存されている画像データを読み出すジョブに使用された回数である前項6に記載の画像処理装置。
(9)前記使用回数は、フォルダが使用されるジョブの種類毎に複数設けられており、前記表示制御手段は、実行されるジョブの種類に対応する使用回数に基づいて、使用回数の大きいフォルダが優先的に表示されるように、前記表示手段を制御する前項6に記載の画像処理装置。
(10)ジョブの種類が、少なくとも、画像データをフォルダへ保存するスキャンジョブと、フォルダに保存されている画像データをプリントするプリントジョブを含むものである前項9に記載の画像処理装置。
(11)装着手段に着脱自在に装着された外部記憶装置に保存されているフォルダを使用してジョブを実行するステップと、前記実行されるジョブに使用される前記フォルダと関連付けて、フォルダの使用回数を外部記憶装置に書き込んで更新するステップと、を備えたことを特徴とする画像処理方法。
(12)装着手段に着脱可能に装着された外部記憶装置であって、保存されているフォルダと関連付けてフォルダの使用回数が書き込まれた外部記憶装置の前記フォルダを表示手段に表示するステップと、前記外部記憶装置に書き込まれている使用回数に基づいて、使用回数の大きいフォルダが優先的に表示されるように、前記表示手段を制御するステップと、を備えたことを特徴とする画像処理方法。
(13)装着手段に着脱自在に装着された外部記憶装置に保存されているフォルダを使用してジョブを実行するステップと、前記実行されるジョブに使用される前記フォルダと関連付けて、フォルダの使用回数を外部記憶装置に書き込んで更新するステップと、を画像処理装置のコンピュータに実行させるための画像処理プログラム。
(14)装着手段に着脱可能に装着された外部記憶装置であって、保存されているフォルダと関連付けてフォルダの使用回数が書き込まれた外部記憶装置の前記フォルダを表示手段に表示するステップと、前記外部記憶装置に書き込まれている使用回数に基づいて、使用回数の大きいフォルダが優先的に表示されるように、前記表示手段を制御するステップと、を画像処理装置のコンピュータに実行させるための画像処理プログラム。
【発明の効果】
【0010】
前項(1)に記載の発明によれば、実行されるジョブに使用されるフォルダと関連付けて、フォルダの使用回数が外部記憶装置に書き込まれ更新されるから、ジョブの実行に際してフォルダを表示するときに、外部記憶装置に書き込まれているフォルダの使用回数を参考にして、例えば使用回数の多い良く使用されているフォルダから順に表示するといった操作が可能となり、ユーザがフォルダを探すのに便利となる。
【0011】
前項(2)に記載の発明によれば、画像データをフォルダへ保存するジョブにおいて使用された回数が、外部記憶装置に書き込まれる。
【0012】
前項(3)に記載の発明によれば、フォルダに保存されている画像データを読み出すジョブにおいて使用された回数が、外部記憶装置に書き込まれる。
【0013】
前項(4)に記載の発明によれば、フォルダが使用されるジョブの種類毎に複数の使用回数が、外部記憶装置に書き込まれる。
【0014】
前項(5)に記載の発明によれば、少なくとも、画像データをフォルダへ保存するスキャンジョブと、フォルダに保存されている画像データをプリントするプリントジョブに使用されたフォルダの回数が書き込まれる。
【0015】
前項(6)に記載の発明によれば、外部記憶装置に書き込まれている使用回数の大きいフォルダが優先的に表示され、例えば使用回数の大きさの順に表示されるから、良く使用されているフォルダが優先的に表示されることになり、ユーザがフォルダを探すのに便利となる。
【0016】
前項(7)に記載の発明によれば、画像データをフォルダへ保存するジョブに使用された回数の順に、フォルダが表示される。
【0017】
前項(8)に記載の発明によれば、フォルダに保存されている画像データを読み出すジョブに使用された回数の順に、フォルダが表示される。
【0018】
前項(9)に記載の発明によれば、実行されるジョブの種類に対応する使用回数に基づいて、使用回数の大きいフォルダが優先的に表示される。
【0019】
前項(10)に記載の発明によれば、少なくとも、画像データをフォルダへ保存するスキャンジョブと、フォルダに保存されている画像データをプリントするプリントジョブでの使用回数に基づいて、使用回数の大きさの順にフォルダが表示される。
【0020】
前項(11)に記載の発明によれば、ジョブの実行に際してフォルダを表示するときに、外部記憶装置に書き込まれているフォルダの使用回数を参考にして、例えば使用回数の多い良く使用されているフォルダから順に表示するといった操作が可能となり、ユーザがフォルダを探すのに便利となる。
【0021】
前項(12)に記載の発明によれば、外部記憶装置に書き込まれている使用回数に基づいて、使用回数の大きいフォルダが優先的に表示されるから、良く使用されているフォルダが優先的に表示されることになり、ユーザがフォルダを探すのに便利となる。
【0022】
前項(13)に記載の発明によれば、外部記憶装置に保存されているフォルダを使用してジョブを実行する処理、実行されるジョブに使用される前記フォルダと関連付けて、フォルダの使用回数を外部記憶装置に書き込んで更新する処理、を画像処理装置のコンピュータに実行させることができる。
【0023】
前項(14)に記載の発明によれば、保存されているフォルダと関連付けてフォルダの使用回数が書き込まれた外部記憶装置の前記フォルダを表示手段に表示する処理、外部記憶装置に書き込まれている使用回数に基づいて、使用回数の大きいフォルダが優先的に表示されるように、前記表示手段を制御する処理を、画像処理装置のコンピュータに実行させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照しながら説明する。
【0025】
図1は本発明の一実施形態に係る画像処理装置としての画像形成装置の構成を示す図である。
【0026】
図1に示すように、画像形成装置は、自動原稿送り装置(以下ADFという)500によってプラテンガラス18上に原稿を1枚ずつ搬送し、プラテンガラス18上に搬送された原稿の画像を読取り、読取られた画像データに基づいてレーザビーム走査光学系60を駆動し、感光体ドラム71上に静電潜像を形成して、この静電潜像を現像する。
【0027】
画像形成装置は、原稿画像を読取って画像データに変換する読取系10と、読取系10から送信される画像データを処理する画像データ処理ユニット20と、メモリユニット部30と、メモリユニット部30から送信される印字データに基づいて光学系60を駆動する印字処理ユニット40と、半導体レーザ62から放射されたレーザビームを感光体ドラム71上に照射する光学系60と、感光体ドラム71上に形成された静電潜像の現像および転写を行なう作像系70と、シート搬送系80と、原稿を搬送し両面原稿の場合はその表裏を反転する機能を備えた開閉可能なADF500と、を含む。センサSE7はADF500の開閉を検出する。センサSE6は原稿がADF500にセットされたことを検出する。
そして、読取系10と、画像データ処理ユニット20と、メモリユニット部30とによって読取装置IRが構成されている。また印字処理ユニット40と、光学系60と、作像系70と、シート搬送系80とによってプリンタ装置PRTが構成されている。
【0028】
読取系10は、プラテンガラス18の下方を移動するスキャナ19に組付けられた露光ランプ11およびミラー12と、第2および第3ミラー13a,13bと、集光用のレンズ14と、CCDアレイなどを用いた光電変換素子16と、スキャンモータM2などとから構成されている。
【0029】
メモリユニット部30へは、画像データ処理ユニット20または外部インターフェイス31を介して画像データが入力される。
【0030】
印字処理ユニット40は、印字データに基づいて主走査方向に1ラインずつ光学系60を駆動する。
【0031】
光学系60は、印字処理ユニット40によって変調(オン/オフ)制御される半導体レーザ62と、この半導体レーザ62から放射されたレーザビームを偏向走査するポリゴンミラー65と、偏向されたレーザビームの歪曲収差などを補正するfθレンズ69と、レーザビームを感光体ドラムに導くミラー67a,67bとで構成されている。
【0032】
作像系70は、矢印方向に回転させる感光体ドラム71の周囲に回転方向に沿って帯電チャージャ72と、現像機73と、転写チャージャ75と、残留トナーのクリーナ76とを配置したものである。なお、作像系70による作像プロセスは周知であるため、その説明は省略する。
【0033】
シート搬送系80は、シートを積層収容した2つの自動給紙カセットと、シートを1枚ずつ給紙するためのローラ82a,82bと、シート搬送通路83と、タイミングローラ84と、搬送ベルト85と、トナー定着器86と、排出ローラ87と、排紙トレイ88とで構成されている。このシート搬送系80および感光体ドラム71はメインモータM1によって駆動される。また、シート搬送通路の要所にはシート検出センサが設置されている。また、シート搬送系80には、ユーザの手差しで給紙を行なう手差し給紙口89が設けられている。
【0034】
図1に示すように本実施形態における画像形成装置は給紙カセット2つおよび手差し給紙口1つの合計3つの給紙口を有する。
【0035】
ADF500は、原稿トレイ501と、ピックアップローラ502と、捌きローラ503と、捌きパッド504と、レジスタローラ505と、搬送ベルト506と、反転ローラ507と、排紙トレイ508とによって構成されている。トレイ501上に載置された原稿は、最下層のものから1枚ずつプラテンガラス18上に搬送される。搬送された原稿はプラテンガラス18上で停止され、読取系10によってその画像データが読取られる。読取終了後、原稿は反転ローラ507の周囲を1回転してプラテンガラス18上に戻される。そのため、搬送ベルト506は正逆転可能とされている。また、原稿はプラテンガラス18へ送り込まれる直前でセンサSE5によってそのサイズを検出される。
【0036】
また、画像形成装置1には、上部側面部において、外部記憶装置の一例としてのUSBメモリを着脱可能に装着するための挿入部138が設けられている。なお、外部記憶装置はUSBメモリに限定されるものではなく、メモリカードその他の可搬性記憶装置等を用いることができる。
【0037】
次に、画像形成装置が備える操作パネル90について説明する。
【0038】
図2は、操作パネル90を示した図である。
【0039】
操作パネル90は、液晶タッチパネル91、テンキー92、セットされた数値を初期値に戻すためのクリアキー93、割り込みコピーを実行するための割り込みキー94とコピースタートキー95とを備えている。
【0040】
また、液晶タッチパネル91には、待機時、図2に示すように画像形成装置の使用方法を選択するためのキーである、コピーキー、スキャンキープリントキー等が表示されている。
【0041】
コピーキーが押印された場合、液晶タッチパネル91とテンキー92を用いて、所望のコピーモードをセットした後にコピースタートキー95を押すことで、用意された原稿が読み取られ、そのコピーを得ることができる。
【0042】
また、スキャンキーが押印された場合、後述するUSBホストコントローラに接続されたUSBメモリに、読み取った原稿をPDF、TIFF等の表示ファイル形式で保存する。即ち、スキャンジョブを実行する。
【0043】
さらに、プリントキーが押印された場合には、同様にしてUSBメモリに保存されたPDF、TIFF等のファイルを読み取り、プリントを行う。即ちプリントジョブを実行する。
【0044】
なお、USBメモリが装着されていない場合には、スキャンキー、プリントキーが押下されてもこれら機能は使用できない。
【0045】
次に、画像形成装置1の電気的構成を、図面を参照しながら説明する。
【0046】
図3および図4は、画像形成装置1が備える制御部の全体構成を示すブロック図である。
【0047】
図3及び4に示すように、制御部は6個のCPU101〜105、107及び108を中心として構成され、各CPU101〜105、107及び108にはそれぞれ必要なプログラムを格納したROM111〜115、117及び118と、プログラム実行時のワークエリアとなるRAM121〜125、127及び128が設けられている。
【0048】
CPU101は、操作パネル90(以下に示す)の各種操作キーからの信号の入力および液晶タッチパネル91への表示に関する制御を行なう。
【0049】
CPU102は、画像データ処理ユニット20の各部の制御を行なう。CPU103は、読取系10の駆動制御を行なう。
【0050】
CPU104は、印字処理ユニット40と、光学系60と、作像系70と、シート搬送系80の制御を行なう。各部に設けられたシート検出センサからの検出信号はI/Oを介してCPU104に入力される。
【0051】
CPU105は制御部の全体的なタイミング調整や動作モード設定のための制御を行なう。
【0052】
CPU106はメモリユニット部30に含まれ、メモリユニット部30を制御することによって、画像データ処理ユニット20から転送された画像データに必要な加工を施して印字データを生成する。そして、生成された印字データを印字処理ユニット40へ転送する。
【0053】
CPU107は、ADF500の制御を行なうもので、シリアルI/Oを介してCPU101,102および105と接続されている。原稿の給紙、搬送および排出などの指示はCPU105によって行なわれる。
【0054】
画像データ処理ユニット20は、A/Dコンバータと、シェーディング補正部と、MTP補正、γ補正などの画質補正や、変倍、画像編集などを行なう周知の画像補正部とから構成される。
【0055】
次に、USBメモリの処理を行う部分を説明する。
【0056】
CPU108は、USBに関する制御を行うもので、I/O(挿入部)138にUSBメモリが接続されると、CPU108はI/O138にUSBメモリが接続されたことを検知する。そして、Mass Storageとして初期化が行われ、USBメモリとの接続を行い、CPU105からの要求に従い、USBメモリに対して、Read/Writeの処理を行う。なお、これらの処理は、ROM128に格納されたプログラムにより実行され、プログラム実行に必要なRAMはRAM118に用意されている。
【0057】
次に、メモリユニット部30の電気的構成を、図5を参照しながら説明する。
【0058】
図5は、はメモリユニット部30の電気的構成を示すブロック図である。
【0059】
メモリユニット部30は、CPU106によって制御される。メモリユニット部30は、2値データを作成する2値化処理部302と、画像メモリ304と、符号管理テーブルMTを作成するRAM126と、それぞれ独立に動作可能な圧縮器311および伸張機312を有した符号処理部305と、マルチポートを有した符号メモリ306と、回転処理部307と、多値化処理部308等を備えている。
【0060】
画像データ処理ユニット20から転送された1頁分の画像データD2は、まず画像メモリ304に書込まれる。画像データは圧縮器311で圧縮され、符号メモリ306に書込まれる。符号メモリ306に書込まれた画像データは、CPU106の指示によって読出され、伸張機312で伸張された後、画像メモリ304に書込まれる。
【0061】
そして、画像メモリ304に書込まれた画像データは、印字データとして印字処理ユニット40へ転送され、光学系60が駆動されることにより感光体ドラム71上に印字が行なわれる。メモリユニット部30内には回転処理部307が内蔵され、印字データを必要に応じて回転させる。
【0062】
符号メモリ306は、RAM126に格納された符号管理テーブルMTによって管理されている。
【0063】
図6は符号管理テーブルMTの具体例を示す図であり、図7は符号メモリ306の具体例を示す図である。
【0064】
図に示すように、符号メモリは32kバイト単位のメモリ領域に区分されている。書込(原稿読取時)と読出(プリント時)との同時制御を可能とすることを考慮して、それぞれの領域には原稿画像ごとの符号データが格納されている。
【0065】
符号管理テーブルMTには、圧縮伸張処理に必要な各種の情報が格納されている。これらの格納された情報に基づいて符号メモリ306は動的に管理される。
【0066】
図7においては1つの原稿画像は2つの領域に分割して記憶されている。すなわち画像ID1の原稿画像は、符号メモリの領域01および02に記憶されている。領域01および02に画像ID1の原稿画像が格納されていることは、管理テーブルMTに記憶されている領域番号と画像ID番号とにより管理されている。
【0067】
なお、符号管理テーブルMTにおいて「前連結」とはその領域に格納されている画像データがどの領域の画像データからの続きであるかを示す欄である。具体的には、前連結の数値が「01」であるときには、その領域の画像データは領域「01」からの続きであることを示す。また前連結が「FF」である場合には、その領域は画像の先頭を記憶していることを意味している。
【0068】
同様に「後連結」はその領域に続く領域の番号を示す。具体的には、後連結が「02」である場合には、その領域の画像データの続きが領域「02」に記憶されていることを示す。後連結が「FF」である場合には、その領域は画像データの最後尾のデータを記憶していることを示す。
【0069】
このようにして、1つの画像データが多くの領域に分割されて記憶された場合でも、前連結および後連結の情報を用いることにより、容易に分割された画像データを繋ぎ合わせることができる。
【0070】
CPU106は、画像メモリ304から画像データを読出して圧縮する際に、符号管理テーブルMTの情報を作成しながら圧縮器311を制御する。これにより画像データが符号メモリ306に書込まれる。また、CPU106は、符号メモリ306から画像データを読出すときには書込とは逆の制御を行なう。
【0071】
図8は、RAM125に記憶されているジョブ管理テーブル(ISTテーブル)の具体例を示す図である。ISTテーブルは、1つのジョブにおいて設定されたコピーモードと、そのジョブに対応する画像IDの番号と、そのジョブにおける原稿の読取時間と、自動用紙選択機能(APS)において選択された用紙の属性Sを対応づけて記憶するテーブルである。
【0072】
ここに1つのジョブとは、画像形成装置が受付けた1つのコピー動作を意味する。1つのジョブごとにジョブ番号(IST番号)が付与されている。本実施の形態では、ジョブ管理テーブルにコピーモードとしてパネルテーブルPTのアドレスが記憶される。パネルテーブルPTとは、図9に示すようにアドレスに対応してコピーモード(拡大率、プリント枚数など)およびそのジョブの登録時刻を記憶するテーブルである。
【0073】
図8は、IST番号=1のジョブ管理テーブルを示している。ジョブ管理テーブルに登録された先頭の画像IDからそのジョブに対応する原稿情報が獲得できるようにジョブ管理テーブルは構成されている。画像ID=0の原稿は、図の例においてはサイズがA4Yで、その後に続く原稿は「後連結」の欄で示された画像ID=1の原稿である。
【0074】
また、画像ID=0の「前連結」は「FF」となっているため、画像ID=0の原稿はそのジョブにおける先頭の原稿であることがわかる。このジョブ管理テーブルを「後連結」の欄により順次たどっていくと、画像ID=0から画像ID=10までの10枚の原稿を得ることができる。そして、画像ID=10の原稿は「後連結」が「FF」であるため、最後の原稿であることがわかる。
【0075】
このようにして得られた特定のISTに対応する画像IDと、符号管理テーブルとから画像情報を獲得することができる。
【0076】
各ジョブに対して記憶される原稿読取時間とは、1つのジョブにおいて原稿の画像データの読取に要した時間であり、タイマーにより実測される時間である。
【0077】
図10および図11は、画像形成装置の基本的な動作シーケンスを示す図である。以下、各CPU101〜106の間でやり取りされる要求コマンド(Q)、レポート(A)またはデータの流れを中心に説明する。なお図において、重要でない要求コマンドまたはレポートは省略されている。
【0078】
図10は、読取/書込動作の動作シーケンスを示す図である。まず、全体のシーケンスを管理しているCPU105からCPU106に対してメモリ準備要求が出力される。これを受けて、CPU106は内部ハードウェアに対し、2値化処理のためのモード(たとえば誤差分散法、地肌消去のためのしきい値など)の設定、画像メモリ304への書込領域の開始アドレスおよびXYレングス情報などの設定を行なう。
【0079】
これらの設定が終わって準備が完了すると、CPU106からCPU105に対してメモリ準備完了レポートが出される。これを受けてCPU105からCPU106およびCPU102に対して読取要求が出され、さらにCPU102からCPU103に対してスキャン要求が出され、これによってスキャンが開始される。
【0080】
スキャンによってスキャナ19が原稿の画像領域に達すると、CPU102により設定された画像処理モードにおいて、読取データ(画像データD2)がメモリユニット部30に出力される。スキャンによる読取が終了すると、CPU106およびCPU102からCPU105に対して読取完了レポートがそれぞれ出される。
【0081】
その後、CPU105からCPU106に対し圧縮要求が出され、これを受けてCPU106は画像メモリ304からの読出アドレス、XYレングス情報、符号メモリ306への書込アドレス、および圧縮器305のモード(たとえばMH方式)などを設定し圧縮器311へ起動をかける。これによって圧縮処理が行なわれ、符号データが符号メモリ306に格納される。
【0082】
圧縮処理が終わると、CPU106からCPU105に対して圧縮完了レポートが出される。
【0083】
図11は、画像データの読出/プリント動作シーケンスを示す図である。
【0084】
読出動作では、画像メモリ304から画像データが読出されてプリンタ装置PRTへ出力され、これにより画像が用紙にプリントされる。
【0085】
まずCPU105からCPU106に対して伸張要求が出される。これを受けて、CPU106は符号メモリ306からの読出アドレス、データ量、画像メモリ304への書込アドレス、XYレングス情報、および伸張機312のモード(たとえばMH方式)などを設定し伸張機312へ起動をかける。これによって伸張処理が行なわれ、画像データが画像メモリ304に書込まれる。
【0086】
伸張処理が終了すると、CPU106からCPU105に伸張完了レポートが出される。次に、CPU105からCPU106に対し、画像メモリ304から画像データを読出すためのメモリ準備要求が出される。これを受けて、CPU106は内部ハードウェアに対して、画像メモリ304から印字処理部40へ画像データD3を出力するための回路処理のための設定や、画像メモリ304の読出領域の開始アドレスおよびXYレングス情報などの設定を行なう。
【0087】
これらの設定が終わって準備が完了すると、CPU106からCPU105に対してメモリ準備完了レポートが出される。これを受けて、CPU105からCPU106およびCPU104に対してプリント要求が出され、CPU104からCPU106に用紙の搬送状態を知らせる給紙レポートが出され、その後画像メモリ304から読出された画像データD3がプリンタ装置PRTに出力され、プリントが行なわれる。
【0088】
プリントが終了すると、CPU106およびCPU104からCPU105に対してプリント完了レポートおよびイジェクト完了レポートが出される。これを受けて、CPU105は動作モードとの関連からCPU106に対してメモリクリア要求などを出力する。
【0089】
図12および図13を用いて、USBメモリに格納されたファイルのプリント、スキャンした原稿をUSBメモリにファイル出力する際の動作シーケンスを説明する(USBメモリへの読み出し/格納動作)。
【0090】
まず、図12を用いてUSBメモリにスキャンされた原稿を出力する場合を説明する。
【0091】
図11と同様にして、すでにスキャンされ、圧縮された画像を伸張し、PDFやTIFFのフォーマットに変換して、USBメモリにファイルとして格納する。
【0092】
読み出し/プリントの場合と同様にして、CPU105からCPU106に対して、伸張要求、メモリ準備要求を送信することで1ページの画像データを準備する。CPU105からCPU106にファイル出力要求を送信することで、USBメモリに格納するためのフォーマットに変換させる。CPU106は、指示されたフォーマット変換を行い、完了するとCPU108に対して、変換したデータの書き込み要求(FWRITE)を実行し、USBメモリデータを出力する。
【0093】
これをページ分繰り返すことで、読み取った原稿データをUSBメモリに出力する。
【0094】
次に、図13を参照しながら、USBメモリに格納されたファイルをプリントする場合を説明する(USBメモリからの読み出し/プリント動作)。
【0095】
CPU105からCPU106にファイル入力要求を送信するとCPU106はCPU108に対して、データ読み取り要求(FREAD)を実行し、1ページ分の画像データを得るとCPU105にファイル入力Aを送信する。CPU105は、圧縮要求をCPU106に送信し、CPU106はデータを圧縮して、圧縮完了レポートをCPU105に送信する。
【0096】
これをファイルの最後まで繰り返し、USBメモリに格納されたPDF、TIFFファイルを図11に示した読み出し/書込みシーケンスと同様に圧縮データとしてメモリ内に書込みを完了する。この圧縮データは、図11に示した読み出し/プリント動作で示すようにプリント可能となる。
【0097】
次に、図14〜図22に示すフローチャートを用いて各CPUの動作を説明する。以降の説明においてまずCPU101〜CPU108が実行するメインルーチンを順に説明し、その後に各CPUにおけるサブルーチンを説明する。
【0098】
まず、CPU101の動作を、図14を参照しながら説明する。
【0099】
図14は、CPU101のメインルーチンを示すフローチャートである。
【0100】
初期設定が行われた後(ステップS11)、内部タイマーをスタートさせてルーチンの時間が一定となるように監視を開始する。(ステップS12)。操作パネル90に対して、入力制御処理が行われ(ステップS13)、表示制御処理が行なわれる(ステップS14)。なお、入力制御処理については、後で詳しく説明する。
【0101】
次に、その他の処理が行われ(ステップS15)、内部タイマーが終了したか否かの判定が行われる(ステップS16)。
【0102】
終了していない場合(ステップS16でNO)、終了するまで待つ。一方、終了した場合(ステップS16でYES)、ステップS12に戻る。なお、割込処理によって他のCPU102〜107との通信が行なわれる。
【0103】
次に、CPU102の動作を、図15を参照しながら説明する。
【0104】
図15は、CPU102のメインルーチンのフローチャートである。
【0105】
初期設定が行われ(ステップS21)、内部タイマーをスタートさせてルーチンの時間が一定となるように監視を開始する。(ステップS22)。
【0106】
画像データの入力処理が行われ(ステップS23)、CCD16の位置ずれによる時間差を合わせるための位置合わせ処理が行われた後(ステップS24)、画像処理(ステップS25)、出力処理(ステップS26)、最後にその他の処理がそれぞれ行われる(ステップS27)。
【0107】
次に、内部タイマーが終了したか否かの判定が行われ(ステップS28)、終了していない場合(ステップS28でNO)、終了するまで待つ。
【0108】
一方、終了した場合(ステップS28でYES)、ステップS22に戻る。
【0109】
なお、割込処理によって、他のCPU101、CPU103〜107との通信が行われ る。
【0110】
次に、CPU103の動作を、図16を参照しながら説明する。
【0111】
図16は、CPU103のメインルーチンのフローチャートである。
【0112】
初期設定が行われ(ステップS31)、内部タイマーをスタートさせてルーチンの時間
が一定となるように監視を開始する。(ステップS32)。
【0113】
次に、読取系10を制御する走査制御が行われ(ステップS33)、内部タイマーが 終了したか否かの判定が行われ(ステップS34)、終了していない場合(ステップS 34でNO)、終了するまで待つ。一方、終了した場合(ステップS34でYES)、 ステップS32に戻る。
【0114】
また、スキャンモータM2の回転に同期して発生するモータパルスによる割込が発生 すると、図17に示されるフローチャートが実行される。
【0115】
モータパルスよる割込間隔の時間の測定が行なわれ(ステップS35)、モータへの 通電のオン/オフ(モータの駆動)が行なわれる(ステップS36)。
【0116】
次に、モータのパルス数のカウントなどが行なわれる(ステップS37)。なお、割 込処理によってCPU102との間で通信が行なわれる。
【0117】
次に、プリンタ装置PRTの制御行う際のCPU104の動作を、図18を参照しな がら説明する。
【0118】
図18は、CPU104のメインルーチンのフローチャートである。
【0119】
初期設定が行われ(ステップS41)、内部タイマーをスタートさせてルーチンの時 間が一定となるように監視を開始する(ステップS42)。
【0120】
作像系70の制御(ステップS43)、搬送系80の制御(ステップS44)、印字 処理ユニット40の制御(ステップS45)、およびその他の制御(ステップS46) がそれぞれ行われ、内部タイマーが終了したか否かの判定が行われる(ステップS47 )。
【0121】
終了していない場合(ステップS47でNO)、終了するまで待つ(ステップS47 でNO)。一方、終了した場合(ステップS47でYES)、ステップS42に戻る。
【0122】
なお、割込処理によって他のCPU105との間で通信を行なう。
【0123】
次に、CPU105の動作を、図19を参照しながら説明する。なお、CPU105 は他のCPUに対して、起動、停止のコマンドおよび動作モードの設定を行ない、複写 機の全体の動作を制御する。
【0124】
図19は、CPU105のメインルーチンのフローチャートである。
【0125】
初期設定が行われ(ステップS51)、内部タイマーをスタートさせてルーチンの時 間が一定となるように監視を開始する(ステップS52)。
【0126】
次に、CPU105は割込用の通信で入力されたデータをチェックした後に内容を解 析し(ステップS53)、その内容に応じて動作モードの変更があった場合はモード設 定処理を行なう(ステップS54)。
【0127】
次に、コマンドの設定処理が行われ(ステップS55)、出力データのセット(ステ ップS56)、その他の設定処理(ステップS57)がそれぞれ行われ、内部タイマー が終了したか否かの判定が行われる(ステップS58)。
【0128】
終了していない場合(ステップS58でNO)、終了するまで待つ。一方、終了した 場合(ステップS58でYES)、ステップS52に戻る。
【0129】
次に、CPU106の動作を、図20を参照しながら説明する。なお、CPU106 はメモリユニット部30の制御を行う。
【0130】
図20は、CPU106のメインルーチンのフローチャートである。
【0131】
初期化が行われ(ステップS61)、他のCPUからの受信処理が行われた後(ステップS62)、他のCPUへの送信処理が行われる(ステップS63)。
【0132】
次に、画像メモリへの書込制御(ステップS64)、フォーマット変換(ステップS65)、圧縮制御(ステップS66)、伸張制御(ステップS67)がそれぞれ実行される。
【0133】
画像メモリからの読出制御(ステップS68)、その他の処理が、それぞれ行われ(ステップS69)、ステップS62に戻る。
【0134】
次に、CPU107の動作を、図21を参照しながら説明する。なお、CPU107は 、AD
F500の制御を行う。
【0135】
図21は、CPU107のメインルーチンのフローチャートである。
【0136】
初期設定が行われ(ステップS71)、内部タイマーをスタートさせてルーチンの時間が一定となるように監視を開始する(ステップS72)。
【0137】
原稿を捌いて斜行を補正し、搬送ベルト506までの搬送を制御する原稿給紙処理が行われ(ステップS73)、搬送ベルト506による搬送量の設定が行われる(ステップS74)。
【0138】
搬送ベルト506による所定の読取位置への原稿の位置決めと、反転ローラ507までの搬送を制御する原稿搬送処理が行われ(ステップS75)、反転ローラ507に達した原稿をそのまま排出するかまたは搬送ベルト506の方へ再度搬送するかなどを制御する原稿反転および排出処理が行われる(ステップS76)。
【0139】
次に、内部タイマーが終了したか否かの判定が行われ(ステップS77)、終了していない場合(ステップS77でNO)、終了するまで待つ。一方、終了した場合(ステップS77でYES)、ステップS72に戻る。
【0140】
次に、USBホストコントローラであるCPU108の動作を、図22を参照しながら説明する。
【0141】
図22は、CPU108の行う動作のフローチャートを示した図である。
【0142】
初期設定が行われ(ステップS81)、内部タイマーをスタートさせてルーチンの時間が一定となるように監視を開始する(ステップS82)。
【0143】
次に、USBメモリが既に接続済みかどうかの判定が行われ(ステップS83)、接続されていなければ(ステップS83でNO)、USBメモリが接続されたか否かの判定を行う(ステップS84)。
【0144】
接続されていなければ(ステップS84でNO)、内部タイマーが終了したか否かの判定が行われる(ステップS85)。
【0145】
終了していなければ(ステップS85でNO)、ステップS84に戻る。一方、終了している場合(ステップS85でYES)、ステップS82に戻る。
【0146】
ステップS84で、USBメモリが接続された場合(ステップS84でYES)、USBメモリの接続処理が行われ(ステップS86)、ステップS82に戻る。
【0147】
ステップS83で、USBが既に接続されていた場合(ステップS83でYES)、他のCPUからの書込み要求が存在するか否かの判定が行われる(ステップS87)。
【0148】
要求がない場合(ステップS87でNO)、ステップS89に進む。一方、要求がある場合(ステップS87でYES)、書込み処理が行われ(ステップS88)、ステップS89に進む。
【0149】
ステップS89では、他のCPUから、接続されたUSBメモリからのデータの読み出し要求が行われた否かの判定が行われ、読み出し要求がある場合(ステップS89でYES)、読み出し処理が行われ(ステップS90)、ステップS82に戻る。一方、読み出し要求がない場合(ステップS89でNO)、ステップS82に戻る。
【0150】
次に、図23を参照しながら、図14に示すフローチャートのステップS13におけるCPU101の入力制御処理を説明する。なお、特に、USBメモリへのスキャン機能(スキャンジョブ)、USBメモリに保管されたファイルのプリント機能(プリントジョブ)を利用するときのフォルダ指定を説明する。
【0151】
図2に示す、操作パネル90に表示された待機画面91でコピーキー、スキャンキー又はプリントキーのいずれかのキーが押下されたか否かの判定が行われる。
【0152】
コピーキーが押下された場合(ステップS101で「コピー」)、コピー用表示データセット処理が行われ(ステップS102)、リターンして図14のステップS14に示す表示制御処理に進む。なお、当該処理は本発明とは関係ないので、これ以上の説明は省略する。
【0153】
押下されたキーがスキャンキーである場合(ステップS101で「スキャン」)、スキャン用表示データセット処理が行われ(ステップS103)、リターンして図14に示すステップS14に進む。なお、スキャン用表示データセット処理は、後に詳しく説明する。
【0154】
押されたキーがプリントキーである場合(ステップS101で「プリント」)、プリント用表示データセット処理が行われ(ステップS104)、リターンして図14のステップS14に示す表示制御処理に進む。なお、プリント用表示データセット処理は、後に詳しく説明する。
【0155】
一方、押下されたキーが上記のいずれでもない場合(ステップS101でNO)、待機画面91での処理は既に終了しており、これ以降に操作パネル90に表示されるスキャンセット画面96(図25に示す)、スキャンフォルダ指定画面97(図27に示す)、プリントセット画面98(図29に示す)、或いはプリントフォルダ指定画面99(図30に示す)、の何れかでキーが押下された可能性が高いから、押下されたキーがフォルダ表示キー又はフォルダ指定キーであるか否かの判定が行われる(ステップS105)。
【0156】
なお、フォルダ表示キーは、フォルダを表示するためのキーであり、図25に示すスキャン時のフォルダを表示させるスキャンフォルダ表示キー370、図29に示すプリント時のフォルダを表示させるプリントフォルダ表示キー400がある。一方、フォルダ指定キーは、フォルダを具体的に指定するためのキーであり、図27に示すスキャンフォルダ指定キー380、図30に示すプリントフォルダ指定キー401がある。
【0157】
フォルダ表示キー又はフォルダ指定キーである場合(ステップS105でYES)、ステップS106に進む。一方、フォルダ表示キー又はフォルダ指定キーでない場合(ステップS105でNO)、押下されたキーが、図27に示すスキャンフォルダ指定画面97で表示された「すべて表示」キー381であるか、或いはプリントフォルダ指定画面99で表示された「すべて表示」キー402であるか否かの判定が行われ(ステップS109)、押下されたキーがいずれかの「すべて表示」キーである場合(ステップS109でYES)、接続されたUSBメモリに保存されているすべてのフォルダの表示指示がなされたから、ステップS106に進む。
【0158】
一方、押下されたキーがいずれの「すべて表示」キーでない場合(ステップS109でNO)、図27に示すスキャンフォルダ指定画面97で表示された「OK」キー382か否かの判定が行われる(ステップS110)。
【0159】
「OK」キーが押下された場合(ステップS110でYES)、ステップS106に進む。
【0160】
ステップS106では、操作パネル90に、スキャン画面か、或いはプリント画面かのいずれが表示されているかの判定が行われ、スキャン画面が表示されている場合(ステップS106で「スキャン」)、スキャン用表示データセット処理が行われ(ステップS107)、リターンして図14のステップS14に示す表示制御処理に進む。一方、プリント画面が表示されている場合(ステップS106で「プリント」)、プリント用表示データセット処理が行われ(ステップS108)、リターンして図14のステップS14に示す表示制御処理に進む。
【0161】
一方、ステップS110で、「OK」キーが押下されていない場合(ステップS110でNO)、スタートボタン95が押下されたか否かの判定が行われる(ステップS111)。
【0162】
スタートボタン95が押下された場合(ステップS111でYES)、スタート処理が行われ(ステップS112)、リターンして図14のステップS14に示す表示制御処理に進む。
【0163】
一方、スタートボタン95が押下されていない場合(ステップS111でNO)、指示されたその他の入力処理が行われ(ステップS113)、リターンして図14のステップS14に示す表示制御処理に進む。
【0164】
次に、図23に示すフローチャートのステップS103及びステップS107におけるスキャン用表示データセット処理を、図24を参照しながら説明する。
【0165】
押下されたキーの判定が行われ(ステップS130)、押下されたキーが、図2に示す待機画面90でのスキャンキーであれば(ステップS130で「スキャン」)、スキャンの解像度等の設定を行うために、図25に示す属性設定画面96が操作パネル90に表示されているか否かの判定が行われ(ステップS131)、表示されていない場合(ステップS131でNO)、当該画面を表示するための表示データをセットした後(ステップS133)、リターンして図14のステップS14に示す表示制御処理に進む。
【0166】
一方、表示されている場合(ステップS131でYES)、ユーザからのファイル形式指定、解像度指定の入力及び、スキャンフォルダ表示キー370が押下されることによるフォルダの表示指示を受け付け(ステップS132)、リターンして図14に示すフローチャートのステップS14に示す表示制御処理に進む。なお。属性設定画面96には、ファイル形式指定欄350、解像度指定欄360及びスキャンフォルダ表示キー370等が表示されている。また、デフォルトでは、ファイル形式としてTIFF形式、解像度として200dpiが、それぞれ設定されている。
【0167】
ステップS130で、入力キーがフォルダ表示キー又はフォルダ指定キーである場合(ステップS130で「フォルダ表示又は指定」)、スキャンフォルダ表示キー370、スキャンフォルダ指定キー380又はその他のキーの何れが押下されたかを確認するためにスキャンフォルダ表示キー370が押下されたか否かの判定が行われる。
【0168】
スキャンフォルダ表示キー370が押下された場合(ステップS134でYES)、USBホストコントローラであるCPU108に、接続されたUSBメモリからkm.txtファイルの読み取りが要求され(ステップS135)、読み取り後、読み取られたデータ等が表示データとしてセットされ(ステップS136)、次に出力フォルダがセットされ(ステップS137)、リターンして図14に示すフローチャートのステップS14に進む。
【0169】
なお、km.txtファイルは、USBメモリのルートフォルダに格納されており、当該ファイルには、図26に示すようにフォルダ名、スキャンジョブでの使用回数及び、プリントジョブでの使用回数がそれぞれ格納されている。
【0170】
例えば、図26では、スキャン時に、scan1フォルダは10回、scan2フォルダは3回、またprint2フォルダは1回、それぞれ使用されており、スキャンジョブでの使用回数が最も多いscan1がステップS137で出力フォルダとしてセットされる。なお、km.txtファイルが存在しない場合や、スキャンジョブで使用されたフォルダが存在しない場合は、ルートフォルダが出力フォルダとしてセットされる。
【0171】
また、ステップS136の表示データセットの際には、図27のスキャンフォルダ指定画面97に示すように、出力フォルダであるscan1フォルダの先頭は黒四角で表示され、他のフォルダの先頭は白四角で表示されるように設定される。
【0172】
これにより、ユーザは、どのフォルダが出力フォルダとして設定されているのかを、容易に知ることが可能となる。
【0173】
ステップS134で、スキャンフォルダ表示キー370が押下されていない場合(ステップS134でNO)、スキャンフォルダ指定画面97で、スキャンフォルダ指定キー380のうちの何れかが押下されたか否かの判定が行われる(ステップS138)。
【0174】
いずれも押下されていない場合(ステップS138でNO)、その他のキーが押下されたから、押下されたキーに従って、その他の処理を実行し(ステップS141)、リターンして図14のステップS14に示す表示制御処理に進む。
【0175】
一方、スキャンフォルダ指定キー380の何れかが押下された場合(ステップS138でYES)、表示データのセットが行われ(ステップS139)、押下されたキーに対応するフォルダが出力フォルダとしてセットされ(ステップS140)、リターンして図14のステップS14に示す表示制御処理に進む。
【0176】
ステップS130で、図27に示す「すべて表示」ボタン381が押下された場合(ステップS130で「すべて表示」)、すべてのフォルダ情報が読み出され(ステップS142)、読み出されたフォルダ情報等の表示データがセットされ(ステップS143)、リターンして図14のステップS14に示す表示制御処理に進む。
【0177】
ステップS130で、「OK」ボタン382が押下された場合(ステップS130で「OK」)、表示データがセットされ(ステップS145)、リターンして図14のステップS14に示す表示制御処理に進む。
【0178】
次に、図23のフローチャートに示すステップS104及びステップS108のプリント用表示データセット処理を、図28に示すフローチャートを用いて説明する。
【0179】
押下されたキーの判定が行われ(ステップS150)、押下されたキーが図2に示す待機画面90に表示されプリントキーであれば(ステップS150で「プリント」)、図29に示すフォルダ表示用画面98が操作パネル90に表示されているか否かの判定が行われ(ステップS151)、表示されていない場合(ステップS151でNO)、当該画面を表示するための表示データのセットが行われた後(ステップS152)、リターンして図14のステップS14に示す表示制御処理に進む。なお、フォルダ表示用画面98には、プリントフォルダ表示キー400等が表示されている。
【0180】
一方、表示されている場合(ステップS151でYES)、ユーザからプリントフォルダ表示キー400が押下されることにより、フォルダの表示指示を受け付け(ステップS152)、リターンして図14に示すフローチャートのステップS14に示す表示制御処理に進む。
【0181】
ステップS150で、押下されたキーが、フォルダの表示又は指定に関するものである場合(ステップS150で「フォルダ表示又は指定」)、図29に示すプリントフォルダ表示キー400が押下されたか否かの判定が行われる(ステップS154)。
【0182】
プリントフォルダ表示キー400が押下された場合(ステップS154でYES)、USBホストコントローラであるCPU108に、接続されたUSBメモリからのkm.txtファイルの読み取りが要求され(ステップS155)、読み出されたデータ等の表示データのセットが行われ(ステップS156)、次に、入力フォルダのセットが行われ(ステップS157)、リターンして図14のフローチャートに示すステップS14に進む。
【0183】
なお、km.txtファイルは、図26に示すように。scan2フォルダはプリントジョブで1回、print1フォルダはプリントジョブで15回、またprint2フォルダはプリントジョブで5回、それぞれ使用されている。この場合、プリントジョブでの使用回数が最も多い、print1フォルダが入力フォルダとしてセットされる。また、km.txtファイルがなかったり、スキャンで使用されたフォルダがなければ、ルートフォルダが入力フォルダとして設定される。
【0184】
さらに、ステップS156の表示データセットの際には、図30のプリントフォルダ指定画面99に示すように、入力フォルダであるprint1フォルダの先頭は黒四角で表示され、他のフォルダの先頭は白四角で表示されるように設定される。
【0185】
これにより、ユーザは、どのフォルダが入力フォルダに設定されているのかを、容易に知ることが可能となる。
【0186】
ステップS154で、プリントフォルダ表示キー400が押下されていない場合(ステップS154でNO)、図30に示すプリントフォルダ指定画面98で、プリントフォルダ指定キー401の何れかが押下されたか否かの判定が行われる(ステップS158)。
【0187】
押下されていない場合(ステップS158でNO)、その他のキーが押下されたから、その押下されたキーにしたがって、その他の処理が実行され(ステップS161)、リターンして図14のステップS14に示す表示制御処理に進む。
【0188】
一方、プリントフォルダ指定キー401の何れかが押下された場合(ステップS158でYES)、指定されたフォルダを表示するために、表示データのセットが行われ(ステップS159)、出力フォルダがセットされ(ステップS160)、リターンして図14のステップS14に示す表示制御処理に進む。
【0189】
ステップS150で、図30に示す「すべて表示」ボタン381が押下された場合(ステップS150で「すべて表示」)、すべてのフォルダ情報が読み出され(ステップS162)、読み出されたフォルダ情報等の表示データがセットされ(ステップS163)、リターンして図14のステップS14に示す表示制御処理に進む。
【0190】
次に、図23のステップS112のスタート処理を、図31に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0191】
設定されているモードの判定が行われ(ステップS170)、コピーモードである場合
(ステップS170で「コピー」)、ステップS175に進む。一方、スキャン又はプリントモードである場合(ステップS170で「スキャン/プリント」)、km.txtファイルを接続されているUSBメモリから読み取り(ステップS171)、スキャンの場合、出力フォルダに設定されているフォルダのスキャン使用回数を1だけ増加することにより内容の更新が、またプリントの場合は入力フォルダに設定されているフォルダのプリント使用回数を1だけ増加させることによって内容の更新が行われ(ステップS172)、当該更新内容がUSBメモリ内のkm.txtファイルに書き込まれ(ステップS173)、ステップS175に進む。
【0192】
ステップS175では、CPU105に対してスタート要求が行われ(ステップS15 4)、リタ
ーンして、図14のステップS14に示す表示制御処理に進む。
【0193】
これにより、スタートキーを押すたびに、出力フォルダ又は入力フォルダに指定されたフォルダの使用回数は増えていく。頻繁に使用するフォルダが自動的に出力フォルダ又は入力フォルダに指定され、上位に優先的に表示されるから、次にスキャンまたはプリントを使用する場合に、煩雑な処理を行うことなく、よく使うフォルダにスキャンしたファイルを保存したり、よく使うフォルダのファイルをプリントしたりすることができる。
【0194】
次に、図19のステップS55のコマンドの設定処理を、図32に示すフローチャート を参照しながら説明する。
【0195】
設定されたモードの判定が行われ(ステップS511)、コピーモードが設定されてい る
場合(ステップS511で「コピー」)、読み取り/書込み動作により原稿をスキャンで読み取りメモリに書き込むようにコマンドを設定し(ステップS512)、読み出し/プリント動作で読み取った原稿画像をメモリから読み出してプリントするようにコマンドを設定し(ステップS513)、リターンして図19に示すフローチャートのステップS56に進む。
【0196】
スキャンモードが設定されていた場合(ステップS511で「スキャン」)、 読み取り/書
込み動作により原稿をスキャンで読み取りメモリに書き込むようにコマンドを設定し(ステップS514)、USBメモリへの読み出し/格納動作の設定を行い(ステップS515)、リターンして図19に示すフローチャートのステップS56に進む。
【0197】
プリントモードが設定されていた場合(ステップS511で「プリント」)、USBメモリからの読み込み/書込み動作により、USBメモリから読み取ったファイルを書き込む(ステップS516)。なお、この際、USBメモリの入力フォルダは、図28のプリント用表示データセット処理で設定した入力フォルダとしておく。
【0198】
次に、コピーの場合と同じようにして、メモリに書き込まれた画像を、読み出し/プリ ン
ト動作でメモリから読み出しプリントするようにコマンドを設定し(ステップS517)、リターンして図19に示すステップS56に進む。
(実施形態2)
次に、本発明に係る第二実施に係る画像形成装置1を説明する。
【0199】
第一実施形態では、ユーザからスキャンの場合出力フォルダ、プリントの場合入力
フォルダの選択を受け付けたが、第二実施形態では、待機画面からスキャン又はプリントの選択を行うことなく、USBメモリが接続されると自動的に、過去に使用した回数の多い機能の設定画面に遷移させ、オペレータ操作を軽減するものである。
【0200】
この処理は、CPU101が行う処理であり、そのメインルーチンを図33に示す。
【0201】
CPU101は、初期設定を行なった後(ステップS611)、内部タイマーをスタートさせる。(ステップS612)。つぎに、 USBメモリの監視処理(ステップS613)が行われたのち、操作パネル90に対する入力制御処理が行われ(ステップS614)、次いで、表示制御処理が行なわれる(ステップS615)。
【0202】
その後その他の処理が行われ(ステップS616)、内部タイマーが終了したか否かの判定が行われる(ステップS617)。終了していない場合(ステップS617でNO)、終了するまで待つ。一方、終了した場合(ステップS617でYES)、ステップS612に戻る。
【0203】
次に、図33のステップS613におけるUSBメモリ監視処理を、図34に示すフロ ーチ
ャートを参照しながら説明する。
【0204】
CPU108に対して、新たなUSBメモリの接続が完了したか否かについての問合せ
を行い、新たなUSBメモリが接続されたか否かの判定が行われる(ステップS701) 。
【0205】
接続されていない場合(ステップS701でNO)、リターンして図14のステップS 14に
進む。一方、接続されている場合(ステップS701でYES)、Km.txtファイルの読み出しが行われ(ステップS702)、Km.txtファイルに登録されたフォルダの中で、使用回数の最も多いものを判断することにより、自動的に入力キー設定が行われ(ステップS703)、その設定がスキャン用かプリント用かの判定が行われる(ステップS704)。
【0206】
スキャン用である場合(ステップS704で「スキャン」)、該当するフォルダの入力フォルダ又は出力フォルダとしての設定を含むスキャン用表示データがセットされ(ステップS705)、リターンして図33に示すステップS614に進む。
【0207】
一方、プリント用である場合(ステップS704で「プリント」)、該当するフォルダの入力フォルダ又は出力フォルダとしての設定を含むプリント用表示データがセットされ(ステップS706)、リターンして図33に示すステップS614に進む。
【0208】
このようにしてスキャン用表示データまたはプリント用表示データがセットされることにより、図27あるいは図30に示したような、スキャンジョブ又はプリントジョブにおいて使用された回数の多い順にフォルダが表示された画面が、図2の待機画面を用いてのユーザ操作を要することなく、直接的に表示されることになる。従って、さらに操作性を向上することができる。
【0209】
以上説明したように、この発明の実施形態によれば、接続されたUSBメモリに格納されているkm.txtファイルに記録された情報から、画像形成装置の操作パネル上に表示するUSBメモリ内のフォルダを頻繁に利用するものを優先して表示することができる。これにより、オペレータは煩雑なフォルダ指定のための操作をしなくても、使用頻度の高いフォルダが自動的に選択され表示されるから、ユーザがフォルダを探すのに便利となる。
【0210】
また、上記の実施形態では、図31のステップS172の更新処理において、該当するフォルダの使用回数を増加させることにより、km.txtファイルの更新を行うものとしたが、図24に示すフローチャートのステップS140の出力フォルダセット処理及び図28に示すフローチャートのステップS160の入力フォルダセット処理において、更新を行う構成としても良い。また、この場合、図31のステップS172の更新処理では、フォルダ使用回数を1ずつではなく2以上増加させることで、単に指定されただけのフォルダよりも、実際にスタートキーを押して使用されたフォルダに対する重み付を大きくし、次回以降の優先順位をより高くする設定としても良い。
【図面の簡単な説明】
【0211】
【図1】画像形成装置の構成を示した図である。
【図2】操作パネルに表示された待機画面の一例である。
【図3】画像形成装置の制御部の電気的構成を示したフロック図である。
【図4】図3に続くブロック図である。
【図5】メモリユニット部30の電気的構成を示した図である。
【図6】符号管理テーブルの一例を示した図である。
【図7】符号メモリの一例を示した図である。
【図8】ジョブ管理テーブルの一例を示した図である。
【図9】パネルテーブルの内容を示した図である。
【図10】画像形成装置の読み取り/書込み動作のシーケンスを示す図である。
【図11】画像形成装置の読み出し/プリント動作のシーケンスを示す図である。
【図12】スキャン時の動作のシーケンスを示す図である。
【図13】プリント時の動作のシーケンスを示す図である。
【図14】CPU101のメインルーチンを示すフローチャートである。
【図15】CPU102のメインルーチンを示すフローチャートである。
【図16】CPU103のメインルーチンを示すフローチャートである。
【図17】CPU131の割り込みルーチンを示すフローチャートである。
【図18】CPU104のメインルーチンを示すフローチャートである。
【図19】CPU105のメインルーチンを示すフローチャートである。
【図20】CPU106のメインルーチンを示すフローチャートである。
【図21】CPU107のメインルーチンを示すフローチャートである。
【図22】CPU108のメインルーチンを示すフローチャートである。
【図23】入力制御処理を説明するためのフローチャートである。
【図24】スキャン用表示データセット処理を説明するためのフローチャートである。
【図25】スキャンセット画面の一例を示した図である。
【図26】km.txtファイルの一例を示した図である。
【図27】スキャンフォルダ指定画面の一例を示した図である。
【図28】プリント用表示データセット処理を説明するためのフローチャートである。
【図29】プリントセット画面の一例を示した図である。
【図30】プリントフォルダ指定画面の一例を示した図である。
【図31】スタート処理を説明するためのフローチャートである。
【図32】コマンド設定処理を説明するためのフローチャートである。
【図33】第二実施形態に係る画像形成装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図34】USBメモリ監視処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0212】
101〜107・・・CPU
111〜118・・・ROM
121〜128・・・RAM
138・・・USBメモに挿入口(I/O)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部記憶装置を着脱可能に装着する装着手段と、
前記装着手段に装着された外部記憶装置に保存されているフォルダを使用してジョブを実行する実行手段と、
前記実行手段により実行されるジョブに使用される前記フォルダと関連付けて、フォルダの使用回数を外部記憶装置に書き込んで更新する更新手段と、
を備えたことを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記ジョブは、画像データをフォルダへ保存するジョブである請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記ジョブは、フォルダに保存されている画像データを読み出すジョブである請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記使用回数は、フォルダが使用されるジョブの種類毎に複数設けられている請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記ジョブが、少なくとも、画像データをフォルダへ保存するスキャンジョブと、フォルダに保存されている画像データをプリントするプリントジョブを含むものである請求項4に記載の画像処理装置。
【請求項6】
保存されているフォルダと関連付けてフォルダの使用回数が書き込まれた外部記憶装置を着脱可能に装着する装着手段と、
前記装着手段に装着された外部記憶装置に保存されているフォルダを表示する表示手段と、
前記外部記憶装置に書き込まれている使用回数に基づいて、使用回数の大きいフォルダが優先的に表示されるように、前記表示手段を制御する表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする画像処理装置。
【請求項7】
前記使用回数は、画像データをフォルダへ保存するジョブに使用された回数である請求項6に記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記使用回数は、フォルダに保存されている画像データを読み出すジョブに使用された回数である請求項6に記載の画像処理装置。
【請求項9】
前記使用回数は、フォルダが使用されるジョブの種類毎に複数設けられており、
前記表示制御手段は、実行されるジョブの種類に対応する使用回数に基づいて前記表示手段を制御する請求項6に記載の画像処理装置。
【請求項10】
ジョブの種類が、少なくとも、画像データをフォルダへ保存するスキャンジョブと、フォルダに保存されている画像データをプリントするプリントジョブを含むものである請求項9に記載の画像処理装置。
【請求項11】
装着手段に着脱自在に装着された外部記憶装置に保存されているフォルダを使用してジョブを実行するステップと、
前記実行されるジョブに使用される前記フォルダと関連付けて、フォルダの使用回数を外部記憶装置に書き込んで更新するステップと、
を備えたことを特徴とする画像処理方法。
【請求項12】
装着手段に着脱可能に装着された外部記憶装置であって、保存されているフォルダと関連付けてフォルダの使用回数が書き込まれた外部記憶装置の前記フォルダを表示手段に表示するステップと、
前記外部記憶装置に書き込まれている使用回数に基づいて、使用回数の大きいフォルダが優先的に表示されるように、前記表示手段を制御するステップと、
を備えたことを特徴とする画像処理方法。
【請求項13】
装着手段に着脱自在に装着された外部記憶装置に保存されているフォルダを使用してジョブを実行するステップと、
前記実行されるジョブに使用される前記フォルダと関連付けて、フォルダの使用回数を外部記憶装置に書き込んで更新するステップと、
を画像処理装置のコンピュータに実行させるための画像処理プログラム。
【請求項14】
装着手段に着脱可能に装着された外部記憶装置であって、保存されているフォルダと関連付けてフォルダの使用回数が書き込まれた外部記憶装置の前記フォルダを表示手段に表示するステップと、
前記外部記憶装置に書き込まれている使用回数に基づいて、使用回数の大きいフォルダが優先的に表示されるように、前記表示手段を制御するステップと、
を画像処理装置のコンピュータに実行させるための画像処理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【公開番号】特開2009−38538(P2009−38538A)
【公開日】平成21年2月19日(2009.2.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−200222(P2007−200222)
【出願日】平成19年7月31日(2007.7.31)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】