説明

画像処理装置、画像形成装置、画像形成システム、画像読取装置およびプログラム

【課題】点在する画像を拡大して処理することが可能な画像処理装置、画像形成装置、画像形成システム、画像読取装置およびプログラムを提供する。
【解決手段】画像読取部がスキャン開始信号を受信すると(S101)、画像スキャンを開始し(S102)、その画像データを画像蓄積部に蓄積する(S103)。自動検出モードであれば(S104でYes)、画像領域抽出処理部は、矩形領域を抽出する処理を行い(S105)、余白検出部が余白の検出処理を行い(S106)、画像領域補正部が矩形領域の補正処理を行う(S107)。自動倍率モードであるか否かを判定し(S108)、自動倍率モードであると判定すると(S108でYes)、画像変倍処理部は変倍率の計算を行った後に(S109)小画像の変倍を行い(S111)、新たな画像データを作成して画像蓄積部に蓄積し(S112)、画像形成処理が行われる(S113)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置、画像形成装置、画像形成システム、画像読取装置およびプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、サイズ変倍機能を有するデジタル複写機であって、不定形原稿から読み取った原稿画像データに基づいて、不定形原稿上の画像領域の最大矩形を抽出する画像領域抽出手段と、指定されたコピー用紙に画像領域抽出手段により抽出された画像領域が収まる大きさに画像を変倍する画像変倍手段と、を備えるデジタル複写機が開示されている。このデジタル複写機は、不定形原稿の画像データを、指定されたコピー用紙に収まるように画像変倍手段により変倍してコピー用紙に記録する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−112240号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、画像領域内に点在する画像について変倍処理する場合に、本発明を用いない場合と比較して、点在する画像を拡大して処理することが可能な画像処理装置、画像形成装置、画像形成システム、画像読取装置およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、複数の画像を含んだ画像データを取得する取得手段と、前記取得手段により取得される前記画像データに対する画像の領域を抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出される前記画像データに対する画像の領域内から前記複数の画像における領域以外の領域である空白領域を特定する特定手段と、前記特定手段による特定結果を基に前記複数の画像に対して拡大処理を行う拡大処理手段と、を含む画像処理装置である。
請求項2に記載の発明は、前記特定手段は、予め定められる大きさ以上の矩形の領域である前記空白領域を特定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置である。
請求項3に記載の発明は、前記拡大処理手段は、前記特定手段により特定された前記空白領域が前記予め定められる大きさになるように前記複数の画像の少なくとも1つの画像を移動することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置である。
請求項4に記載の発明は、前記特定手段により特定された前記空白領域にて前記画像の領域を複数の領域に区分けする区分け手段をさらに含むことを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置である。
請求項5に記載の発明は、前記区分け手段により区分けられる前記複数の領域を表示することで当該複数の領域をユーザに通知する通知手段と、前記通知手段により通知される前記複数の領域の少なくとも1つの領域について削除指示を受け付ける受付手段と、前記受付手段により受け付けられた前記削除指示に基づいて領域の削除を行う削除手段と、を更に含み、前記拡大処理手段は、前記削除手段により削除された後の前記画像に対して拡大手段を行うことを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置である。
【0006】
請求項6に記載の発明は、複数の画像を含んだ画像データを取得する取得手段と、前記取得手段により取得される前記画像データに対する画像の領域を抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出される前記画像データに対する画像の領域内から前記複数の画像における領域以外の領域である空白領域を特定する特定手段と、前記特定手段による特定結果を基に前記複数の画像に対して拡大処理を行う拡大処理手段と、前記拡大処理手段によって拡大処理された画像を出力する出力手段と、を含む画像形成装置である。
請求項7に記載の発明は、複数の画像を含んだ画像データを取得する取得手段と、前記取得手段により取得される前記画像データに対する画像の領域を抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出される前記画像データに対する画像の領域内から前記複数の画像における領域以外の領域である空白領域を特定する特定手段と、前記特定手段による特定結果を基に前記複数の画像に対して拡大処理を行う拡大処理手段と、前記拡大処理手段によって拡大処理された画像を出力する出力手段と、を含む画像形成システムである。
【0007】
請求項8に記載の発明は、複数の画像を含んだ原稿画像を読み取る読み取り手段と、前記読み取り手段による読み取りで取得する画像データに対する画像の領域を抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出される前記画像データに対する画像の領域内から前記複数の画像における領域以外の領域である空白領域を特定する特定手段と、前記特定手段による特定結果を基に前記複数の画像に対して拡大処理を行う拡大処理手段と、を含む画像読取装置である。
請求項9に記載の発明は、コンピュータに、複数の画像を含んだ画像データを取得する取得ステップと、前記取得ステップにより取得される前記画像データに対する画像の領域を抽出する抽出ステップと、前記抽出ステップにより抽出される前記画像データに対する画像の領域内から前記複数の画像における領域以外の領域である空白領域を特定する特定ステップと、前記特定ステップによる特定結果を基に前記複数の画像に対して拡大処理を行う拡大処理ステップと、を実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0008】
請求項1によれば、本発明を採用しない場合に比べて、画像領域内に点在する画像について変倍処理する場合に画像を拡大して処理することが可能になる。
請求項2によれば、隣り合う小画像同士を互いに離して配置することが可能になる。
請求項3によれば、本発明を採用しない場合に比べて、画像領域内に点在する画像を拡大して処理することが可能になる。
請求項4によれば、区分けされた領域ごとに異なる画像処理を行うことが可能になる。
請求項5によれば、本発明を採用しない場合に比べて、ユーザが削除を希望する画像を削除することが可能になる。
請求項6によれば、本発明を採用しない場合に比べて、画像領域内に点在する画像について変倍処理する場合に画像を拡大して出力することが可能になる。
請求項7によれば、本発明を採用しない場合に比べて、画像領域内に点在する画像について変倍処理する場合に画像を拡大して出力することが可能になる。
請求項8によれば、本発明を採用しない場合に比べて、画像領域内に点在する画像について変倍処理する場合に画像を拡大して処理することが可能になる。
請求項9によれば、本発明を採用しない場合に比べて、画像領域内に点在する画像について変倍処理する場合に画像を拡大して処理することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本実施の形態が適用される画像形成装置の全体構成の一例を示したブロック図である。
【図2】第1の実施の形態に係る画像処理部の構成を説明するブロック図である。
【図3】第1の実施の形態に係る画像処理部での画像処理を説明する図である。
【図4】第1の実施の形態に係る画像処理部での画像処理を説明する図である。
【図5】第1の実施の形態に係る画像処理部の内部構成を示すブロック図である。
【図6】第1の実施の形態に係る画像処理部の処理手順を示すフローチャートである。
【図7】第2の実施の形態に係る画像処理部の構成を説明するブロック図である。
【図8】第2の実施の形態に係る画像処理部での画像処理を説明する図である。
【図9】第2の実施の形態に係る画像処理部での画像処理を説明する図である。
【図10】第2の実施の形態に係る画像処理部での画像処理を説明する図である。
【図11−1】第2の実施の形態に係る画像処理部の処理手順を示すフローチャートである。
【図11−2】第2の実施の形態に係る画像処理部の処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の一形態について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態が適用される画像形成装置1の全体構成の一例を示したブロック図である。
図1に示す画像形成装置1は、画像の読み取りを含む画像形成装置1の動作全体を制御する制御部10と、画像データに対する例えば符号化、復号化、編集、補正、拡大、縮小等の画像の処理全般を行う画像処理手段の一例としての画像処理部20と、を備えている。この画像形成装置1は、画像処理装置の一例である。
また、この画像形成装置1は、例えばハードディスクドライブ(HDD)やフラッシュメモリ等で構成され、取得した画像を蓄積する画像蓄積部40を備えている。
【0011】
また、画像形成装置1は、原稿から各色成分の反射率を読み取って画像データを生成する読み取り手段の一例としての画像読取部50と、公衆回線網(PSTN網/ISDN網)を利用して画像のファクシミリ送信およびファクシミリ受信を行うファクシミリ部60と、画像データ(ビデオデータ)に基づいて記録材(用紙)上に画像を形成する画像形成部(プリンタ、印字手段の一例)70と、を備えている。
なお、画像形成部70としては、例えば電子写真方式の画像形成エンジンが用いられる。また、画像読取装置を、例えば、制御部10、画像処理部20、画像蓄積部40、画像読取部50および操作表示部80により構成することが考えられる。
【0012】
また、画像形成装置1は、ユーザからの操作入力の受付やユーザに対する各種情報の表示を行う通知手段および削除手段の一例としての操作表示部80を備えている。すなわち、操作表示部80は、画像形成装置1を操作する各種の操作キーおよび表示器を有する。
なお、画像形成装置1が、例えばLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネット等といった通信手段(ネットワーク)と通信を行う通信部を備えるように構成することも考えられる。
【0013】
さらに、画像形成装置1は、画像読取部50との画像データの送受信を制御するスキャナインターフェース(I/F)95と、ファクシミリ部60とのデータの送受信を制御するファクシミリインターフェース(I/F)96と、画像形成部70とのビデオデータの送受信を制御するビデオインターフェース(I/F)97と、操作表示部80とのデータの送受信を制御する操作表示インターフェース(I/F)98と、を備えている。
画像処理部20、画像蓄積部40、スキャナI/F95、ファクシミリI/F96、ビデオI/F97および操作表示I/F98は、PCI(Peripheral Components Interconnect bus)バス90に接続されている。
【0014】
〔第1の実施の形態〕
図2は、第1の実施の形態に係る画像処理部20の構成を説明するブロック図である。
図2に示すように、画像処理部20は、画像データ取得部21、抽出手段の一例としての画像領域抽出処理部22、特定手段の一例としての余白検出部23、画像領域補正部24、および画像変倍処理部25を備えている。
画像処理部20において、画像データ取得部21は、複数の小画像を含んで一つの画像(全体の画像)を構成する画像データを受け付けるものである。ここで「小画像」とは、画像データ取得部21において受け付ける画像データに対応する画像を構成している画像の各々のことをいう。
また、画像領域抽出処理部22、余白検出部23、画像領域補正部24および画像変倍処理部25は、小画像の画像処理を行うものであり、画像変倍処理部25は、画像処理後の画像データを出力するものである。
【0015】
画像データ取得部21は、画像蓄積部40に蓄積されている画像データの取得を行う。なお、画像蓄積部40には、画像読取部50により原稿をスキャンして得たスキャンデータ(画像データ)およびファクシミリ部60により受信した受信データ(画像データ)が蓄積されている。なお、画像データが画像蓄積部40に蓄積される前または蓄積された後に、画像データについてノイズ除去や輪郭補正等を行うフィルタリング処理を行うことが考えられる。
【0016】
画像領域抽出処理部22は、画像データ取得部21により取得された画像データを基に、画像領域抽出の処理を行う。すなわち、画像領域抽出処理部22は、画像データを用いて表示される全体の画像を囲む最小の領域である画像領域(後述する図3の(b)の矩形領域R)を抽出する。言い換えると、画像領域抽出処理部22は、画像データを用いて表示される全体の画像に含まれる画像要素(画像のかたまり)ないし小画像(後述する図3の(b)の小画像F1,F2,F3)のすべてを含むように矩形形状の画像領域を抽出する。
この画像領域は、互いに直交するX軸およびY軸の座標系において画像のX軸の最大座標値および最小座標値とY軸の最大座標値および最小座標値とを求めることによって特定される、全体の画像の外接領域である。
付言すると、この画像領域は、X軸最小座標値とY軸最小座標値により特定される第1の点と、X軸最大座標値とY軸最大座標値により特定される第2の点と、により特定されるものである。なお、ここにいうX軸とY軸は、例えば、後述する主走査方向と副走査方向とすることが考えられる。
【0017】
余白検出部23は、画像領域抽出処理部22により抽出された画像領域の情報を用いて余白部分(画像なしブロックライン)の検出を行う。すなわち、余白検出部23は、画像領域内において画像が存在しない予め定められた大きさ以上の矩形の部分である余白部分を検出する。
さらに説明すると、余白部分の検出は、画像領域の中で小画像が存在する領域以外の領域(小画像が存在しない領域)である空白領域(後述する図3の(c)の空白領域B1,B2)を特定した上で、その空白領域がX軸の方向または/およびY軸の方向において予め定められた幅を有するか否かを判定することにより行われる。
X軸の方向とY軸の方向のいずれか一方において予め定められた幅を有するときに余白検出部23が余白部分を検出するように制御することが考えられる。また、X軸の方向とY軸の方向の両方において予め定められた幅を有するときに余白検出部23が余白部分を検出するように制御することも考えられる。
【0018】
より具体的には、余白検出部23は、X軸方向とY軸方向のいずれか一方または両方において予め定められた幅(図4の距離L0)を有する空白領域(後述する図3の(c)の空白領域B2)を余白部分であると判定する。これにより、その空白領域を挟む画像同士は互いに別の画像として扱われる。
また、余白検出部23は、X軸方向とY軸方向のいずれか一方または両方において予め定められた幅を有しない空白領域(後述する図3の(c)の空白領域B1)を余白部分ではないと判定する。これにより、その空白領域を挟む画像は一体の一つの画像として扱われる。
【0019】
ここで、判定の基準の一例としては、1回のスキャン動作により読み取られるラインを単位とし、空白領域が4ライン以上であるか否か、をあげることができる。すなわち、画像が存在しない白ラインが連続して4つあるときには余白部分であると判定し、そうではないときには余白部分ではないと判定する。
なお、閾値の単位としてラインを用いる場合のほか、ピクセルまたはブロックを用いることも考えられる。
【0020】
画像領域補正部24は、余白検出部23により余白部分と判定された空白領域の補正を行う。すなわち、画像領域補正部24は、余白部分の全部または一部を詰めた形で画像領域内の画像を配置し直す。言い換えると、画像領域補正部24は、画像データ取得部21により取得された画像データにより表示される小画像相互の位置関係を、大きさをそのままにして変更する。
【0021】
画像変倍処理部25は、画像領域補正部24による処理が施された画像領域に含まれる小画像を拡大ないし縮小して新たな画像の生成を行う。画像変倍処理部25は、拡大ないし縮小する際の変倍率を自ら計算して取得する場合のほか、ユーザにより指示される変倍率を操作表示部80を介して取得する場合も考えられる。
付言すると、この小画像の拡大ないし縮小は、X軸の変倍率およびY軸の変倍率が互いに等しくなるように行われる。また、画像変倍処理部25により生成された新たな画像のデータは、画像蓄積部40にいったん蓄積され、その後に、画像形成部70に送られる。
【0022】
次に、画像処理部20での画像処理を具体例をもって説明する。
図3および図4は、本実施の形態に係る画像処理部20での画像処理を説明する図である。図3の(a)は、原稿Gの図であり、また、図3の(b)、(c)、図4の(a)、(b)および(c)は、原稿Gをスキャンして得た画像データ(画像のデータ)Jの図である。なお、図3の(b)〜図3の(c)は、画像データJを画像処理する過程を順に時系列で示している。
図3の(a)に示す原稿Gは、規格の用紙サイズ(例えばA4版)であり、長辺と短辺とを有する長方形状の外形Hを有する。そして、原稿Gの表面には、3つの菱形の小画像F1,F2,F3が原稿Gの長辺に沿って並んで隣接配置されている。言い換えると、複数の小画像F1,F2,F3が原稿Gの表面に点在している。
【0023】
より具体的には、小画像F2は、小画像F1と小画像F3との間に位置している。また、小画像F2は、小画像F3よりも小画像F1に近い位置であり、小画像F1と小画像F2との離間距離は、小画像F2と小画像F3との離間距離よりも短い。
さらに説明すると、小画像F1,F2,F3はいずれも、原稿Gの長辺方向の長さは略同一であるものの、原稿Gの短辺方向の長さが異なっている。すなわち、小画像F1,F2,F3のうち小画像F3が短辺方向に長く、また、小画像F2が短辺方向に短い。そのため、小画像F1,F2,F3の大きさが互いに異なり、小画像F3が最も大きく、小画像F2が最も小さい。
【0024】
図3の(b)に示す画像データJは、原稿G(図3の(a)参照)が画像読取部50(図1参照)にてスキャンされることで生成されるスキャンデータである。なお、同図の矢印S1は主走査の方向(主走査方向)を示し、矢印S2は副走査の方向(副走査方向)を示している。
同図の(b)に示す画像データJは、画像蓄積部40に蓄積され、また、画像蓄積部40から画像処理部20の画像データ取得部21に出力され、その後に、画像領域抽出処理部22に送られる。画像データJを基に、画像領域の一例としての矩形領域Rが画像領域抽出処理部22により抽出される。なお、同図では、抽出された矩形領域Rを一点鎖線で示している。
【0025】
図3の(c)に示す画像データJは、余白検出部23により行われる余白検出を説明するためのものである。ここにいう余白検出(余白の検出処理)とは、画像データJを用いて表示される全体画像に複数の小画像を含まれる場合に、全体画像から帯状の空白領域B1,B2を特定した後に、空白領域B1,B2が予め定められた幅寸法である距離L0を有するか否かの判定を行うことで余白部分を検出する処理をいう。この余白部分とは、小画像が存在しない帯状の空白領域B1,B2のうち、幅が予め定められた寸法(距離L0)以上であるものをいう。
【0026】
同図の(c)に示すように、矩形領域R内には、小画像F1,F2,F3が存在する小画像領域A1,A2,A3と、小画像F1,F2,F3が存在しない空白領域(画像不存在領域)B1,B2を有する。すなわち、矩形領域R内には、小画像F1に外接する矩形の小画像領域A1と、小画像F2に外接する矩形の小画像領域A2と、小画像F3に外接する矩形の小画像領域A3と、を有する。なお、同図の(c)には、小画像領域A1,A2,A3をいずれも破線で示している。
また、同図の(c)において斜線でその範囲を示す空白領域B1は、小画像領域A1と小画像領域A2との間に位置し、また、斜線でその範囲を示す空白領域B2は、小画像領域A2と小画像領域A3との間に位置する。
空白領域B1の幅(副走査方向S2での寸法)は距離L1であり、また、空白領域B2の幅は距離L2である。言い換えると、小画像F1と小画像F2との間の離間距離は、距離L1であり、また、小画像F2と小画像F3との間の離間距離は、距離L2である。距離L2は距離L1よりも長い(L2>L1)。
【0027】
ここで、余白検出部23は、空白領域B1,B2が予め定められた閾値以上の幅寸法を有するか否かを判定して、空白領域B1,B2が余白部分であるか否かの結論を出す。そのような余白検出の際の閾値として、距離L0(図4の(a)参照)を用いる。閾値である距離L0は、距離L1よりも大きく、かつ、距離L2よりも小さい(L2>L0>L1)。したがって、空白領域B1は、余白部分ではないと判定され、空白領域B2は、余白部分であると判定される。このため、小画像F1および小画像F2は一つの画像として扱われ、また、小画像F3は単独で一つの画像として扱われる。言い換えると、画像処理部20では、矩形領域R内に2つの画像が存在するとして、以降の画像処理が行われる。
【0028】
図4の(a)および(b)に示す画像データJは、画像領域補正部24により行われる余白部分の補正を説明するためのものである。同図の(a)に二点鎖線で示す空白領域B2は、余白検出部23により余白部分であると判定されたものであり、幅が距離L2である。この空白領域B2は、幅が閾値に相当する距離L0である領域B0と幅が距離L3である領域B3とに分けられる(L2=L0+L3)。
このような空白領域B2の分割を行った後に、画像データJの補正を行う。より具体的に説明すると、同図の(b)に示すように、小画像F3を距離L3だけ小画像F2に近づけるレイアウト変更の処理を行う。これにより、小画像F2と小画像F3との間の離間距離は、距離L2から距離L0に短くなる。すなわち、小画像F2と小画像F3との間の離間距離が閾値になるように詰められる。
なお、同図の(b)には、レイアウト変更前の小画像F3を破線で示し、レイアウト変更後の小画像F3を実線で示している。
【0029】
図4の(c)に示す画像データJは、画像変倍処理部25により行われる変倍処理を説明するためのものである。この変倍処理は、レイアウト変更後の小画像F1,F2,F3(図4の(b)参照)の相対的な位置関係を維持しつつ小画像F1,F2,F3を拡大ないし縮小させて、新たな画像データJ'を作成する処理である。
なお、小画像F1,F2,F3を拡大ないし縮小する際の変倍率(拡大率ないし縮小率)は、上述したように、画像変倍処理部25が自ら計算して取得したり、操作表示部80を介してユーザが指示した値を取得したりすることが考えられる。付言すると、前者のときには、画像変倍処理部25は、原稿Gと同じサイズの用紙に印刷可能な範囲いっぱいに拡大するときの変倍率を算出する。
【0030】
同図の(c)に示す変倍処理後の新たな画像データJ'には、小画像F1',F2',F3'が含まれる。この小画像F1'は、原稿G(図3の(a)参照)の小画像F1を拡大したものであり、小画像F2'は、原稿Gの小画像F2を拡大したものであり、小画像F3'は、原稿Gの小画像F3を拡大したものである。このように、画像変倍処理部25は、レイアウト変更後の小画像F1,F2,F3を一体に拡大する処理を行う。
なお、図4の(c)には、変倍処理前の小画像F1,F2,F3および矩形領域Rを二点鎖線で示し、変倍処理後の小画像F1',F2',F3'を実線で示し、変倍処理後の矩形領域R'を一点鎖線で示している。
【0031】
ここで、図5は、本実施の形態に係る画像処理部20の内部構成を示すブロック図である。
図5に示すように、画像処理部20は、画像処理を実行するに際して、予め定められた処理プログラムに従ってデジタル演算処理を実行するCPU31と、CPU31の作業用メモリ等として用いられるRAM32と、CPU31での処理に使用される処理プログラムや各種設定値等が格納されるROM33と、を備えている。また、画像処理部20は、書き換え可能で電源供給が途絶えた場合にもデータを保持できる、電池によりバックアップされたフラッシュメモリ等の不揮発性メモリ(NVM)34と、PCIバス90を介して画像処理部20に接続される制御部10や画像蓄積部40や画像読取部50等の各構成部との信号の入出力を制御するインターフェース(I/F)部35と、を備えている。
そして、CPU31が、処理プログラムをROM33から主記憶装置(RAM32)に読み込み、画像データ取得部21、画像領域抽出処理部22、余白検出部23、画像領域補正部24および画像変倍処理部25の各機能部の機能を実現させる。
【0032】
なお、この処理プログラムに関するその他の提供形態としては、処理プログラムを不図示の外部記憶装置に格納された状態にて提供され、RAM32にロードされる形態がある。さらに、EEPROM等の書き換え可能なROM33を備えている場合には、CPU31がセッティングされた後に、プログラムだけがROM33にインストールされ、RAM32にロードされる形態がある。また、インターネット等のネットワークを介して画像処理部20にプログラムが伝送され、画像処理部20のROM33にインストールされ、RAM32にロードされる形態がある。さらにまた、DVD−ROMやフラッシュメモリ等の外部記録媒体からRAM32にロードされる形態がある。
【0033】
図6は、本実施の形態に係る画像処理部20の処理手順を示すフローチャートである。
図6に示すフローチャートでは、画像読取部50がスキャン開始信号を受信すると(ステップ101)、原稿(図3の(a)参照)の画像スキャンを開始し(ステップ102)、スキャン結果としての画像データJ(図3の(b)参照)を画像蓄積部40に蓄積する(ステップ103)。なお、ここにいうスキャン開始信号は、ユーザが操作表示部80を操作することで操作表示部80が発信する信号である。
画像蓄積部40は、蓄積した画像データJ(図3の(b)参照)を画像処理部20の画像データ取得部21に出力する。画像処理部20では、画像データ取得部21が画像データJ(図3の(b)参照)を受け付けると、操作表示部80からの情報を基に画像処理を自動検出モードで行うか否かを判定する(ステップ104)。なお、ここにいう自動検出モードとは、画像データJにおける矩形領域Rの抽出、余白の検出および矩形領域Rの補正を自動で実行するモードをいう。
【0034】
画像処理部20が自動検出モードであると判定すると(ステップ104でYes)、画像領域抽出処理部22は、矩形領域Rを抽出する処理を行う(ステップ105)。そして、余白検出部23が余白の検出処理(図3の(c)および図4の(a)参照)を行い(ステップ106)、画像領域補正部24が矩形領域Rの補正処理(図4の(b)参照)を行う(ステップ107)。
その後、画像処理部20は、操作表示部80からの情報を基に変倍率を自動で設定する自動倍率モードで行うか否かを判定する(ステップ108)。なお、ここにいう自動倍率モードとは、スキャンした画像データを拡大ないし縮小する処理をユーザからの変倍率の指示なく自動で適切な変倍率を計算するモードをいう。
その一方で、画像処理部20が自動検出モードではないと判定すると(ステップ104でNo)、ステップ108に進む。
【0035】
画像処理部20が自動倍率モードであると判定すると(ステップ108でYes)、画像変倍処理部25は、画像変倍処理(図4の(c)参照)を行う。すなわち、画像変倍処理部25は、変倍率の計算を行った後に(ステップ109)、小画像F1,F2,F3を含む矩形領域Rの変倍(図4の(c)参照)を行って(ステップ111)、新たな画像データJ'を作成し、それを画像蓄積部40に蓄積する(ステップ112)。画像変倍処理部25から送られて蓄積された画像データJ'は、原稿G(図3の(a)参照)に存在する白ラインを間引きした小画像F1,F2,F3を含む矩形領域Rを拡大したものである。
付言すると、画像蓄積部40は、蓄積した画像データJ'を画像形成部70に出力する。画像形成部70では、画像形成処理が行われ(ステップ113)、原稿Gの小画像F1,F2,F3が拡大された状態で不図示の用紙に印刷される。
画像処理部20が自動倍率モードではないと判定すると(ステップ108でNo)、画像変倍処理部25は、操作表示部80を介して倍率値の情報を受け付けて(ステップ110)、ステップ111に進む。
【0036】
〔第2の実施の形態〕
図7は、第2の実施の形態に係る画像処理部20の構成を説明するブロック図である。なお、図7に示すブロック図は、図2に示すブロック図と共通する個所を有する。そのため、共通する個所には、図2と同じ符号を用い、その説明を省略することがある。
画像処理部20は、画像データ取得部21、画像領域抽出処理部22、余白検出部23、画像領域補正部24および画像変倍処理部25のほかに、区分け手段の一例としての画像ブロック抽出部26および画像ブロック削除処理部27を備えている。
【0037】
画像ブロック抽出部26は、画像データ取得部21により取得された画像データを基に、削除可能な単位としての画像ブロックを抽出する。言い換えると、画像ブロック抽出部26は、検出した余白部分で画像領域を分割し、その分割された画像領域の各々を画像ブロックとする。画像ブロック抽出部26の抽出結果は、操作表示部80に出力される。
なお、操作表示部80は、受け付けた画像ブロック抽出部26の抽出結果を表示(プレビュー表示)する(図9参照)。ユーザは、操作表示部80に表示された画像ブロックを任意に選択することで、削除すべき画像ブロックを特定する。ユーザによる特定結果は、操作表示部80から画像ブロック削除処理部27に送られる。
【0038】
画像ブロック削除処理部27は、操作表示部80からの特定結果を受け付けると、その特定結果を画像ブロック抽出部26による抽出結果に反映させる。すなわち、画像ブロック削除処理部27は、画像ブロック抽出部26により抽出された画像ブロックの中でユーザにより特定された画像ブロックを削除する処理を行う。
なお、削除処理が行われた画像データは、画像ブロック削除処理部27から画像領域補正部24に送られる。
【0039】
図8、図9および図10は、本実施の形態に係る画像処理部20での画像処理を説明する図である。なお、図8の(a)、(b)、(c)、図10の(a)および(b)は、原稿G(図3の(a)参照)をスキャンして得た画像データJの図である。図8および図10の各図は、画像データJを画像処理する過程を順に時系列で示している。また、図9は、操作表示部80にて表示される表示画面の一例を示す図である。なお、図9の表示画面は、タッチパネルで構成されている。
ここで、図8の(a)および(b)に示す画像データJは、第1の実施の形態の場合の図3の(b)および(c)に相当するものゆえ、その説明を省略する。
図8の(c)に示す画像データJは、画像処理部20の画像ブロック抽出部26により行われる抽出処理を説明するためのものである。すなわち、画像ブロック抽出部26は、空白領域B1は余白部分ではなくて空白領域B2は余白部分であるとの余白検出部23による判定結果を用いて、画像ブロックを抽出する処理を実行する。
【0040】
より具体的に説明すると、小画像F2と小画像F3との間に余白部分である空白領域B2が位置する。このため、画像ブロック抽出部26は、第1の画像ブロックとして、小画像F1および小画像F2を外接する画像ブロックR1を抽出し、また、第2の画像ブロックとして、小画像F3を外接する画像ブロックR2を抽出する。小画像F1および小画像F2は一つの画像として扱われ、小画像F3は、小画像F1,F2とは異なる他の画像として扱われる。なお、画像ブロックR1,R2は、区分け手段により区分けされる複数の領域の一例である。
【0041】
ここで、図9に示す表示画面は、画像ブロック抽出部26の抽出結果を操作表示部80が受け付けることで表示(プレビュー表示)される。なお、図9に示す表示画面では、小画像F1,F2,F3のみならず、画像ブロックR1,R2をも表示することで、ユーザは、削除する画像の単位を認識する。付言すると、ユーザは、小画像F1だけを削除したり、小画像F2だけを削除したりすることはできないことを認識する。
ユーザは、この表示画像を見ながら不要な画像を選択する。付言すると、操作表示部80は、ユーザにより選択された画像が表示画面から消去されていくように制御することが考えられる。ユーザが操作を終了したとして確認ボタンを押すと、操作表示部80は、ユーザの操作内容を画像処理部20の画像ブロック削除処理部27に送る。
【0042】
図10の(a)に示す画像データJは、画像処理部20の画像ブロック削除処理部27により行われる削除処理を説明するためのものである。画像ブロック削除処理部27は、操作表示部80から送られたユーザの操作内容を、画像データに反映させる。すなわち、仮に、ユーザが画像ブロックR2を選択したという操作内容であった場合には、画像ブロック削除処理部27は、画像ブロックR2に含まれる小画像F3を削除する。
なお、同図の(a)には、削除された小画像F3および画像ブロックR2を破線で示している。
【0043】
図10の(b)に示す画像データJ"は、画像変倍処理部25により行われる変倍処理を説明するためのものであり、第1の実施の形態の場合の図4の(c)に対応するものである。
図10の(b)に示す変倍処理後の新たな画像データJ"には、小画像F1,F2を含む画像ブロックR1(同図の(b)の二点鎖線参照)を拡大した拡大画像ブロックR1"( 同図の(b)の一点鎖線参照)である。この拡大画像ブロックR1"には、小画像F1",F2"が含まれる。この小画像F1"は、画像ブロックR1の拡大に伴って小画像F1(同図の(b)の二点鎖線参照)が拡大されたものであり、小画像F2"は、画像ブロックR1の拡大に伴って小画像F2(同図の(b)の二点鎖線参照)が拡大されたものである。本実施の形態での小画像F1",F2"は、第1の実施の形態での小画像F1',F2'(図4の(c)参照)よりも大きい。
なお、図10の(b)には、変倍処理前の小画像F1,F2および画像ブロックR1を二点鎖線で示し、変倍処理後の小画像F1",F2"を実線で示し、変倍処理後の画像ブロックR1"を一点鎖線で示している。
【0044】
図11−1および図11−2は、本実施の形態に係る画像処理部20の処理手順を示すフローチャートである。なお、両図に示す処理手順は、第1の実施の形態の場合の処理手順と共通する個所を有する。具体的には、図11−1のステップ201〜206,212〜217は、図6のステップ101〜106,108〜113に相当する。したがって、これらのステップについては説明を省略し、主にステップ207〜211を以下説明する。
図11−1に示すように、画像処理部20の余白検出部23が余白の検出処理(図8の(b)参照)を行った後に(ステップ206)、画像ブロック抽出部26は、画像ブロックの抽出処理(図8の(c)参照)を行う(ステップ207)。操作表示部80では、抽出結果の表示(図9参照)を行う(ステップ208)。
【0045】
そして、操作表示部80は、削除指定があるかを判断し(ステップ209)、削除指定があれば(ステップ209でYes)、指定された画像ブロックを削除し(ステップ210)、ステップ205に戻る。
また、操作表示部80は、削除指定がないと判断すると(ステップ209でNo)、次に、確認ボタンの押し下げがあったか否かを判断する(ステップ211)。操作表示部80は、押し下げがあると判断すると(ステップ211でYes)、ステップ212に進み、押し下げがないと判断すると(ステップ211でNo)、ステップ209に戻る。
【0046】
ここで、上述した実施の形態に示す各種処理は、画像形成装置1の作業用メモリを用いて実行されるアプリケーションプログラムで実現される。このアプリケーションプログラムは、コンピュータである画像形成装置1を顧客(ユーザを含む)に対して提供する際に、装置の中にインストールされた状態にて提供される場合の他、コンピュータに実行させるプログラムをコンピュータが読取可能に記憶した記憶媒体等にて提供する形態が考えられる。この記憶媒体としては、例えばCD−ROM媒体等が該当し、CD−ROM読取装置(図示せず)等によってプログラムが読み取られて実行される。また、これらのプログラムは、例えばプログラム伝送装置(図示せず)によってネットワークを介し、ネットワークインタフェースを経由して提供される形態がある。このプログラム伝送装置としては、例えば、画像形成装置1に設けられ、プログラムを格納するメモリと、ネットワークを介してプログラムを提供するプログラム伝送手段とを備えている。
【符号の説明】
【0047】
1…画像形成装置、20…画像処理部、21…画像データ取得部、22…画像領域抽出処理部、23…余白検出部、24…画像領域補正部、25…画像変倍処理部、26…画像ブロック抽出部、27…画像ブロック削除処理部、50…画像読取部、80…操作表示部、B1,B2…空白領域、F1,F2,F3,F1',F2',F3',F1",F2"…小画像、J,J',J"…画像データ、L0,L3…距離、R,R'…矩形領域、R1,R2…画像ブロック、R1"…拡大画像ブロック

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の画像を含んだ画像データを取得する取得手段と、
前記取得手段により取得される前記画像データに対する画像の領域を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出される前記画像データに対する画像の領域内から前記複数の画像における領域以外の領域である空白領域を特定する特定手段と、
前記特定手段による特定結果を基に前記複数の画像に対して拡大処理を行う拡大処理手段と、
を含む画像処理装置。
【請求項2】
前記特定手段は、予め定められる大きさ以上の矩形の領域である前記空白領域を特定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記拡大処理手段は、前記特定手段により特定された前記空白領域が前記予め定められる大きさになるように前記複数の画像の少なくとも1つの画像を移動することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記特定手段により特定された前記空白領域にて前記画像の領域を複数の領域に区分けする区分け手段をさらに含むことを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記区分け手段により区分けられる前記複数の領域を表示することで当該複数の領域をユーザに通知する通知手段と、
前記通知手段により通知される前記複数の領域の少なくとも1つの領域について削除指示を受け付ける受付手段と、
前記受付手段により受け付けられた前記削除指示に基づいて領域の削除を行う削除手段と、
を更に含み、
前記拡大処理手段は、前記削除手段により削除された後の前記画像に対して拡大手段を行うことを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
【請求項6】
複数の画像を含んだ画像データを取得する取得手段と、
前記取得手段により取得される前記画像データに対する画像の領域を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出される前記画像データに対する画像の領域内から前記複数の画像における領域以外の領域である空白領域を特定する特定手段と、
前記特定手段による特定結果を基に前記複数の画像に対して拡大処理を行う拡大処理手段と、
前記拡大処理手段によって拡大処理された画像を出力する出力手段と、
を含む画像形成装置。
【請求項7】
複数の画像を含んだ画像データを取得する取得手段と、
前記取得手段により取得される前記画像データに対する画像の領域を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出される前記画像データに対する画像の領域内から前記複数の画像における領域以外の領域である空白領域を特定する特定手段と、
前記特定手段による特定結果を基に前記複数の画像に対して拡大処理を行う拡大処理手段と、
前記拡大処理手段によって拡大処理された画像を出力する出力手段と、
を含む画像形成システム。
【請求項8】
複数の画像を含んだ原稿画像を読み取る読み取り手段と、
前記読み取り手段による読み取りで取得する画像データに対する画像の領域を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出される前記画像データに対する画像の領域内から前記複数の画像における領域以外の領域である空白領域を特定する特定手段と、
前記特定手段による特定結果を基に前記複数の画像に対して拡大処理を行う拡大処理手段と、
を含む画像読取装置。
【請求項9】
コンピュータに、
複数の画像を含んだ画像データを取得する取得ステップと、
前記取得ステップにより取得される前記画像データに対する画像の領域を抽出する抽出ステップと、
前記抽出ステップにより抽出される前記画像データに対する画像の領域内から前記複数の画像における領域以外の領域である空白領域を特定する特定ステップと、
前記特定ステップによる特定結果を基に前記複数の画像に対して拡大処理を行う拡大処理ステップと、
を実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11−1】
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【図11−2】
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【公開番号】特開2011−61425(P2011−61425A)
【公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−208069(P2009−208069)
【出願日】平成21年9月9日(2009.9.9)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】