説明

画像処理装置、表示制御方法及びプログラム

【課題】ショートカットの呼び出し時に、呼び出し対象の画面と階層関係にある全部又は一部の画面に遷移することが可能な表示制御技術を提供する。
【解決手段】画面登録部101は、ショートカットの登録対象の画面のショートカットデータを生成して情報記憶部104に記憶させる。画面情報生成部103は、ショートカットの登録対象の画面に対して画面情報を生成する。一覧表示部105は、ショートカット一覧画面やショートカットの呼び出し対象である画面やショートカットの呼び出し対象の画面をオペレーションパネル36に表示させる。ショートカットの呼び出し時には、遷移先情報取得部106は、呼び出し対象のショートカットデータを情報記憶部104から取得し、画面情報画面構築部107は、画面構築パターンによって示される階層構造を構築する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置、表示制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、情報機器において、各種機能を設定するための設定画面を階層的に構築する技術がある。ユーザは、下位の階層の設定画面については、上位の階層から順次選択して表示させて、所望の階層の設定画面を表示させることになる。即ち、画面を順次遷移させて、所望の設定画面を表示させることになる。近年では、情報機器において設定できる機能が複雑化しており、それに伴い、設定画面について構築される階層も深くなっている。構築される階層が深くなる程、ユーザが所望の階層の設定画面を表示させるまでに、遷移させる画面が多くなる恐れがある。従って、構築される階層が深くなる程、ユーザの手間がかかる恐れがある。このようなユーザの手間を軽減するために、所定の操作入力があると、基準となる設定画面の表示後、本来表示させるべき途中の階層の全部又は一部の設定画面の表示を省いて、所望の設定画面に直接遷移させることで、所望の設定画面を表示させることができる技術が開発されている(例えば特許文献1参照)。これは、所望の設定画面をショートカットとして登録し、このショートカットを所定の操作入力により呼び出すことで実現される。このような技術によれば、所望の設定画面を表示させるまでにかかる手間を軽減させることができ、それにかかる時間を短縮することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、特許文献1に示される技術では、ショートカットとして登録した設定画面を表示させた後、その設定画面の上位の階層や兄弟関係にある階層の画面に遷移して、他の設定を行なうことは困難であった。
【0004】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ショートカットの呼び出し時に、呼び出し対象の画面と階層関係にある全部又は一部の画面に遷移することが可能な画像処理装置、表示制御方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、画像処理装置であって、ユーザの操作入力を受け付ける操作入力受付手段と、画像処理に関する複数の画面を階層的に表示手段に表示可能であって、ユーザの操作入力に応じて各画面に遷移させる表示制御手段と、複数の画面のうち少なくとも1つの画面に対して、その呼び出しにより当該画面に遷移させるショートカットを登録する操作入力を前記操作入力受付手段が受け付けた場合、登録対象の画面と階層関係にある画面を階層的に表示可能にするための画像構築パターンを示す画面情報を生成する画面情報生成手段と、前記画面情報を記憶する第1記憶手段とを備えることを特徴とする。
【0006】
また、本発明は、ユーザの操作入力を受け付ける操作入力受付手段と、画像処理に関する複数の画面を階層的に表示手段に表示可能であって、ユーザの操作入力に応じて各画面に遷移させる表示制御手段と、画面情報生成手段と、記憶制御手段とを備える画像処理装置で実行される表示制御方法であって、前記画面情報生成手段が、複数の画面のうち少なくとも1つの画面に対して、その呼び出しにより当該画面に遷移させるショートカットを登録する操作入力を前記操作入力受付手段が受け付けた場合、登録対象の画面と階層関係にある画面を階層的に表示可能にするための画像構築パターンを示す画面情報を生成する画面情報生成ステップと、前記記憶制御手段が、前記画面情報を記憶手段に記憶させる記憶制御ステップとを含むことを特徴とする。
【0007】
また、本発明は、上記の方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ショートカットの呼び出し時に、呼び出し対象の画面と階層関係にある全部又は一部の画面に遷移することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、一実施の形態にかかる画像処理装置100のハードウェア構成を例示する図である。
【図2】図2は、画像処理装置100の機能的構成を例示する図である。
【図3】図3は、ショートカットデータのデータ構造を例示する図である。
【図4】図4は、登録方法画面を例示する図である。
【図5】図5は、デフォルト設定画面を例示する図である。
【図6】図6は、指定画面を例示する図である。
【図7】図7は、選択画面を例示する図である。
【図8】図8は、画像処理装置100の行うショートカット登録処理の手順を示すフローチャートである。
【図9】図9は、画面構築パターンの種類とその概要についての説明画面を、
【図10】図10は、画像処理装置100の行う設定反映処理の手順を示すフローチャートである。
【図11】図11は、ショートカットを利用せずに、ページ印字画面をオペレーションパネル36に表示させる場合の画面の遷移を例示する図である。
【図12】図12は、ショートカットを利用して、ページ印字画面をオペレーションパネル36に表示させる場合の画面の遷移を例示する図である。
【図13】図13は、ショートカットを利用して、ページ印字画面をオペレーションパネル36に表示させる場合の画面の遷移を例示する図である。
【図14】図14は、ショートカットを利用せずに、送信結果表示画面や受信結果表示画面をオペレーションパネル36に表示させる場合の画面の遷移を例示する図である。
【図15】図15は、ショートカットを利用して、送信結果表示画面や受信結果表示画面をオペレーションパネル36に表示させる場合の画面の遷移を例示する図である。
【図16】図16は、ショートカットの編集時の画面の遷移を例示する図である。
【図17】図17は、画像構築パターンを変更する操作入力をユーザが行なった場合に画像処理装置100の行なうショートカット編集処理の手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる画像処理装置、表示制御方法及びプログラムの最良な実施の形態を詳細に説明する。
【0011】
(1)構成
本実施の形態にかかる画像処理装置は、プリンタ機能、ファックス機能、コピー機能等の複数の異なる画像処理機能の少なくともファックス及びコピーの機能を有し、画像処理に関する複数の画面を階層的に表示可能であり、当該画面を介して、複数のWebアプリケーションによって画像処理に関する情報を提供したり画像処理に関する設定を行ったりすることが可能である。Webアプリケーションは、例えば、コピー機能を実現させるためのコピーアプリケーション、ファックス機能を実現させるためのファックスアプリケーションなどがある。図1は、本実施の形態にかかる画像処理装置100のハードウェア構成を例示する図である。画像処理装置100は、コンピュータによって制御される装置であって、CPU(中央処理装置)11と、ROM(Read-Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、不揮発性RAM14と、通信制御装置23と、ハードディスクI/F24と、エンジンI/F25と、RS−232C I/F26と、これらを接続するシステムバスBとを備える。ハードディスクI/F24には、ハードディスク34が接続される。エンジンI/F25には、プロッタ35−1やスキャナ35−2等のエンジンが接続される。RS−232C I/F26には、オペレーションパネル36が接続される。
【0012】
ROM12は、各種データや各種プログラムを記憶する。CPU11は、ROM12に記憶されたプログラムや後述するハードディスク34に記憶されたプログラムに従って画像処理装置100を制御する。また、CPU11は、ユーザの操作入力をオペレーションパネル36を介して受け付け、当該操作入力に従って、各種設定を行なったり各種機能を実現させたりする。RAM13は、各種データや各種プログラムを一時的に記憶する。不揮発性RAM14は、各種データを記憶する。通信制御装置23は、ネットワーク2を介してPC(Personal Computer)10との間の通信制御を行う。ハードディスクI/F24は、ハードディスク34への記憶を制御する。ハードディスク34は、ネットワークを介して送信された印刷すべき文書の文書データや印刷処理後の画像データなどの各種データや各種プログラムを記憶する。エンジンI/F25は、エンジンを制御する。プロッタ35−1は、文書データに基づいて所定媒体に印刷を行う。スキャナ35−2は、画像データを取り込む。RS−232C I/F26は、オペレーションパネル36を制御する。オペレーションパネル36は、情報を表示する表示装置と、ユーザからの操作が入力される操作装置とが一体的に形成されたものである。
【0013】
次に、CPU11がROM12やハードディスク34に記憶された各種プログラムを実行することにより画像処理装置100において実現される各種機能について説明する。図2は、画像処理装置100の機能的構成を例示する図である。画像処理装置100は、画面登録部101と、設定情報生成部102と、画面情報生成部103と、情報記憶部104と、一覧表示部105と、遷移先情報取得部106と、画面構築部107と、設定反映部108と、パターン編集部109とを有する。このうち、画面登録部101と、設定情報生成部102と、画面情報生成部103と、一覧表示部105と、遷移先情報取得部106と、画面構築部107と、設定反映部108と、パターン編集部109とは、CPU11のプログラム実行時に例えばRAM13に生成されるものである。情報記憶部104は、不揮発性RAM14やハードディスク34に生成される記憶領域である。
【0014】
画面登録部101は、ユーザの操作入力に応じて、ショートカットの登録対象である画面について、設定情報と対応付けられる画面情報を含むショートカットデータを生成し、当該ショートカットデータに対して当該ショートカットデータを識別可能なショートカットIDを付与してこれらを対応付けて情報記憶部104に記憶させる。この結果、当該画面について、その呼び出しにより当該画面に遷移させるショートカットが登録される。設定情報は、ショートカットの登録対象である画面に設定されている項目を示す。画面情報は、設定情報を識別可能に付与される設定情報IDと、階層画面データと、画面構築パターンとを含む。設定情報IDは、後述する設定情報生成部102が付与する。この設定情報IDにより、設定情報と画面情報とが対応付けられる。階層画面データは、ショートカットの登録対象の画面と、当該画面と階層関係にある画面とを示す。具体的には、階層画面データは、例えば各画面を表示するための表示データを示すようにしても良いし、各画面を識別可能な画面IDを示すようにしても良い。画面構築パターンは、ショートカットの呼び出し時に、呼び出し対象の画面を階層的に表示可能にする階層構造のパターンを示す。画面構築パターンの詳細については後述する。
【0015】
図3は、ショートカットデータのデータ構造を例示する図である。ショートカットデータは、ショートカット名称と、登録対象の画面の設定情報に付与された設定情報IDと、登録対象の画面の画面階層データ及び画面構築パターンとを含む。ショートカット名称は、後述するようにユーザにより付与される。このようなショートカットデータが、各ショートカットデータを識別可能なショートカットIDと対応付けられて情報記憶部104に記憶される。
【0016】
設定情報生成部102は、ショートカットの登録対象である画面に対して設定情報を生成し、当該設定情報を識別可能な設定情報IDを当該設定情報に対して付与してこれらを対応付けて情報記憶部104に記憶させる。画面情報生成部103は、階層画面データと画面構築パターンとを含む画面情報を生成する。情報記憶部104は、設定情報生成部102が生成した設定情報や、画面登録部101が生成したショートカットデータを記憶する。
【0017】
一覧表示部105は、ユーザの操作入力に応じて、登録されたショートカットの一覧を示す一覧画面や、情報記憶部104に記憶されたショートカットデータに基づいてショートカットの呼び出し対象である画面や、ショートカットの呼び出し対象の画面をオペレーションパネル36に表示させる。遷移先情報取得部106は、ショートカットの呼び出し時に、呼び出し対象のショートカットのデータであるショートカットデータを情報記憶部104から取得する。画面構築部107は、ショートカットの呼び出し時に、ショートカットデータに含まれる画面情報に含まれる画面構築パターンによって示される階層構造を、当該画面情報に含まれる階層画面データによって示される全部又は一部の画面を用いて構築する。設定反映部108は、ショートカットの呼び出し時に、ショートカットデータに含まれる設定情報IDに対応して情報記憶部104に記憶された設定情報を取得して、画面構築部107が構築した階層構造に含まれる呼び出し対象の画面に当該設定情報を反映させる。パターン編集部109は、ユーザの操作入力に応じて、ショートカットの編集時に、ショートカットデータに含まれる画面情報に含まれる画面構築パターンを変更する。
【0018】
図4は、ショートカットの登録時にその方法をユーザに選択させる画面(登録方法画面という)をオペレーションパネル36に表示させる例を示す図である。同図に示される画面において、ユーザは、オペレーションパネル36を操作して、ショートカットの登録時に必要な画面情報と設定情報とを画像処理装置100に自動的に選択させるか、ユーザ自身で指定するかを選択することができる。同図においては、デフォルトの設定として、画面構築パターンが、ショートカットの呼び出し時に登録対象の画面のみを階層として表示可能にするパターンであり、設定情報を保存することが示されている。この画面において、デフォルトの設定を適用することを選択する操作入力をオペレーションパネル36においてユーザが行った場合、そのショートカットを登録するための画面が次にオペレーションパネル36に表示される。画面情報と設定情報とをユーザ自身で指定することを選択する操作入力をオペレーションパネル36においてユーザが行った場合、画面情報と設定情報とを指定するための画面が次にオペレーションパネル36に表示される。
【0019】
図5は、図4に示された登録方法画面においてデフォルトの設定を適用することが選択された場合に表示される次の画面(デフォルト設定画面という)の表示例を示す図である。同図においては、ショートカットの登録に際して、ショートカットを識別するためのショートカット名称を指定することができる。図6は、図4に示された登録方法画面において画面情報と設定情報とをユーザ自身で指定することが選択された場合に次に表示される登録方法画面として、画面情報と設定情報とを指定するための画面(指定画面という)の表示例を示す図である。同図に示される指定画面では、ショートカット名称と、画面構築パターンの選択の有無と、設定情報の保存の有無とを指定することができる。設定情報はプルダウン形式のボタンにより、その有無を指定することができる。画面構築パターンの選択については、次に表示させる画面において、各画面構築パターンをユーザは選択可能である。
【0020】
図7は、図6に示される指定画面において、画面構築パターンの選択が指定された場合に次に表示される画面として、画面構築パターンを選択するための画面(選択画面という)の表示例を示す図である。同図に示されるように、画面構築パターンには、「表示中画面を表示するまでの全ての画面を構築」するパターンと、「表示中画面と選択中アプリケーションのトップ画面を構築」するパターンと、「表示中画面のみを構築」するパターンとがある。「表示中画面を表示するまでの全ての画面を構築」するというのは、ショートカットの呼び出し時に、登録対象である画面と当該画面と階層関係にある全部の画面とを階層的に表示可能にするパターンである。「表示中画面と選択中アプリケーションのトップ画面を構築」するというのは、ショートカットの呼び出し時に、登録対象である画面と当該画面と階層関係にある一部の画面とを階層的に表示可能にするパターンであり、登録対象である画面と当該画面の属するアプリケーションのトップ画面とを階層的に表示可能にするパターンである。「表示中画面のみを構築」するパターンについては、デフォルトの設定と同様である。これらのパターンのうちいずれかのパターンを画面構築パターンとしてユーザは選択可能である。この画面構築パターンに応じて、ショートカットの呼び出し時に、呼び出し対象の画面をどのように階層的に表示可能にするかの階層構造が決定される。
【0021】
(2)動作
次に、本実施の形態にかかる画像処理装置100の行うショートカット登録処理の手順について図8を用いて説明する。画像処理装置100は、ある画面(表示中画面という)をオペレーションパネル36に表示させている際に、ショートカットを登録する操作入力がオペレーションパネル36においてユーザにより行なわれると、まず、オペレーションパネル36に図4に示されるような登録方法画面を表示させる。当該登録方法画面において、当該表示中画面をショートカットの登録対象としてその登録時に必要な画面情報と設定情報とをユーザ自身で指定する操作入力をユーザがオペレーションパネル36において行うと(ステップS1)、画像処理装置100は、図6に示されるような指定画面をオペレーションパネル36に表示させる。当該指定画面において、例えば、ショートカット名称と、設定情報の保存の有無とを指定し且つ画面構築パターンの選択を指定する操作入力をユーザがオペレーションパネル36において行うと、画像処理装置100は、設定情報の保存をすることが指定されているか否かを判断し(ステップS2)、当該判断結果が肯定的である場合、画面登録部101の機能により、表示中画面に設定されている項目を示す設定情報を生成することを設定情報生成部102に要求する(ステップS3)。次いで、画像処理装置100は、設定情報生成部102の機能により、設定情報を生成し当該設定情報に設定情報IDを付与してこれらを対応付けて情報記憶部104に記憶させ(ステップS4)、設定情報IDを画面登録部101に通知する(ステップS6)。また、画像処理装置100は、図7に示されるような選択画面をオペレーションパネル36に表示させる。尚、当該選択画面の表示の際には、図9に示されるように、画面構築パターンの種類とその概要についての説明画面を、当該選択画面と同時に表示させたり、当該選択画面とは別にポップアップさせて表示させたりしても良い。
【0022】
そして、当該選択画面においていずれかの画面構築パターンを選択する操作入力をユーザがオペレーションパネル36において行うと、画像処理装置100は、画面登録部101の機能により、表示中画面をショートカットとして登録するための画面情報を生成することを画面情報生成部103に要求する(ステップS7)。画像処理装置100は、画面情報生成部103の機能により、表示中画面をショートカットの呼び出し時に階層的に表示可能にするための各階層の画面を示す階層画面データを画面構築部107に要求する(ステップS8)。画像処理装置100は、画面情報生成部103の機能により、画面構築部107を介して階層画面データを取得すると(ステップS9)、これと、選択画面において選択された画像構築パターンとを含む画面情報を生成し(ステップS10)、当該画面情報を画面登録部101に渡す(ステップS11)。画像処理装置100は、画面登録部101の機能により、ステップS11で渡された画面情報と、ステップS16で通知された設定情報IDとを含むショートカットデータを生成し(ステップS12)、当該ショートカットデータにショートカットIDを付与してこれらを対応付けて情報記憶部104に記憶させる(ステップS13)。
【0023】
次に、画面構築パターンに基づいて画像処理装置100が、ショートカットの呼び出し時に呼び出し対象の画面の階層構造を構築して、呼び出し対象の画面に設定情報を反映させる設定反映処理の手順について図10を用いて説明する。ユーザがショートカットの一覧を要求する操作入力をオペレーションパネル36において行なうと、画像処理装置100は、一覧表示部105の機能により、情報記憶部104に記憶されたショートカットデータを検索して(ステップS20)、ショートカットの一覧を取得し(ステップS21)、当該一覧を示す一覧画面をオペレーションパネル36に表示させる(ステップS22)。ショートカットの一覧としては、例えば、ショートカットデータに含まれるショートカット名称やショートカットデータに対応付けられているショートカットIDを画像処理装置100は取得する。また、一覧画面には、例えば、ショートカット名称を文字列として示すアイコンを画像処理装置100は表示させる。そして、当該一覧画面において呼び出す対象のショートカットのショートカット名称を文字列として示すアイコンを選択する操作入力をユーザがオペレーションパネル36において行なうと、画像処理装置100は、一覧表示部105の機能により、当該アイコンに対応するショートカットのショートカットIDを遷移先情報取得部106に渡し、当該ショートカットIDに対応付けられたショートカットデータを取得することを遷移先情報取得部106に要求する(ステップS23)。画像処理装置100は、遷移先情報取得部106の機能により、当該ショートカットIDに対応付けられたショートカットデータを情報記憶部104において参照し(ステップS24)、該当のショートカットデータを取得して(ステップS25)、これを一覧表示部105に渡す(ステップS26)。画像処理装置100は、一覧表示部105の機能により、ショートカットデータを受け取ると、当ショートカットデータに含まれる画面情報を画面構築部107に渡して、呼び出し対象の画面の階層構造を構築することを画面構築部107に要求する(ステップS27)。画面構築部107は、画面情報に含まれる階層画面データと画面構築パターンとを用いて、呼び出し対象の画面の階層構造を構築して(ステップS28)、構築した画面の階層構造を一覧表示部105に渡す(ステップS29)。画像処理装置100は、一覧表示部105の機能により、構築された画面の階層構造を受け取ると、ステップS25で取得したショートカットデータに含まれる設定情報ID及び画面の階層構造を設定反映部108に渡し、呼び出し対象の画面に設定情報を反映させることを設定反映部108に要求する(ステップS30)。画像処理装置100は、設定反映部108の機能により、設定情報ID及び画面の階層構造を受け取ると、当該設定情報IDが対応付けられている設定情報を情報記憶部104において参照し(ステップS31)、該当の設定情報を取得し(ステップS32)、受け取った階層構造に含まれる呼び出し対象の画面に当該設定情報を反映させて(ステップS33)、当該呼び出し対象の画面を含む階層構造を一覧表示部105に渡す(ステップS34)。画像処理装置100は、一覧表示部105の機能により、当該呼び出し対象の画面を含む階層構造を受け取ると、当該呼び出し対象の画面をオペレーションパネル36に表示させる。この結果、ショートカットの呼び出しにより、呼び出し対象の画面に遷移することになる。更に、ここでは、呼び出し対象の画面の階層構造に応じて、当該画面を階層的に表示可能であり、ユーザの操作入力に応じて、当該画面と階層関係にある画面に遷移可能である。
【0024】
ここで、ショートカットとして登録された画面について、画面構築パターンに応じた画面の遷移について説明する。ショートカットとして登録された画面は、例えば、コピーアプリケーションでページ印字を設定するためのページ印字画面であるとする。まず、ショートカットを利用せずに、当該ページ印字画面をオペレーションパネル36に表示させる場合の画面の遷移について図11を用いて説明する。オペレーションパネル36においてユーザが、アプリケーション一覧画面110からコピーボタン1101を押下する操作入力を行なうと、選択中アプリケーションのトップ画面として、コピートップ画面111へ遷移する。コピートップ画面111の閉じるボタン1111を押下する操作入力を行なうと、コピートップ画面111を閉じ、アプリケーション一覧画面110へ遷移する。これは画面112、113、114の閉じるボタンも同様でこれらを押下する操作入力をユーザが行なうと、アプリケーション一覧画面110へ遷移する。コピートップ画面の編集/カラーボタン1112を押下する操作入力をユーザが行なうと、カラー関連の設定ボタンが配置された画面112(以降、カラー画面)が表示される。カラー画面112の解除ボタンもしくはOKボタン1121を押下する操作入力をユーザが行なうと、カラー画面112は閉じ、コピートップ画面111へ遷移する。これは画面113の解除ボタン、OKボタン1131も同様でこれらを押下する操作入力をユーザが行なうと、コピートップ画面111へ遷移する。カラー画面で印字ボタン1122を押下する操作入力をユーザが行なうと、印字関連の設定ボタンが配置された画面113(以降、印字画面)が表示される。印字画面113に配置されているページ印字ボタン1133を押下する操作入力をユーザが行なうと、ページ印字を設定するページ印字画面114が表示される。このように、ページ印字画面114においてページ印字の設定を行なうためには、ユーザは、アプリケーション一覧画面110から「コピーボタン」⇒「編集/カラーボタン」⇒「印字ボタン」⇒「ページ印字ボタン」と4回の操作入力を行なって各階層の画面を表示させる必要がある。このため、ページ印字の設定を頻繁に行なうようなユーザにとっては面倒な作業となっていた。
【0025】
次に、ショートカットを利用して、ページ印字画面をオペレーションパネル36に表示させる場合の画面の遷移について図12を用いて説明する。まず、当該ページ印字画面に対する画面構築パターンは、「表示中画面を表示するまでの全ての画面を構築」するパターンである場合について説明する。この場合、当該ページ印字画面の階層構造は、当該画面と当該画面と階層関係にある全部の画面とを階層的に表示可能にし、これらの画面に遷移可能に構築される。オペレーションパネル36においてユーザが、情報記憶部104に記憶されているショートカットの一覧を示すショートカット一覧画面310から、ページ印字画面へのショートカットをアイコンとして示すページ印字ボタン3101を押下する操作入力を行なうと、ページ印字画面311へ遷移する。遷移後の画面の遷移は、図11で説明したものと同様であり、ショートカットの登録時と同様である。このように、呼び出し対象の画面と当該画面と階層関係にある全部の画面とに遷移可能にしたい場合とは、例えば、ページ印字の設定を頻繁に利用し、印字の表示パターンや文字色の変更を行なうようなユーザで、さらにカラーやとじしろ、消去の設定も行なう機会が多いような場合である。このような場合に、「表示中画面を表示するまでの全ての画面を構築」するパターンとして画像構築パターンを登録することで、ショートカットを利用してページ印字画面をオペレーションパネル36に容易に表示させることができると共に、当該ページ印字画面と階層関係にある全部の画面に容易に遷移することができる。
【0026】
次に、ページ印字画面に対する画面構築パターンが、「表示中画面と選択中アプリケーションのトップ画面を構築」するパターンである場合について図13を用いて説明する。この場合、当該ページ印字画面の階層構造は、当該画面と、当該画面の属するアプリケーションのトップ画面階層的に表示可能にし、これらの画面に遷移可能に構築される。オペレーションパネル36においてユーザが、情報記憶部104に記憶されているショートカットの一覧を示すショートカット一覧画面310から、ページ印字画面へのショートカットをアイコンとして示すページ印字ボタン3101を押下する操作入力を行なうと、ページ印字画面411へ遷移する。遷移後の画面の遷移は、図11に示されるものとは異なり、コピートップ画面412とショートカットを登録したページ印字画面411とのみに遷移可能である。ページ印字画面412の解除ボタンもしくはOKボタン4111を押下する操作入力をユーザが行なうと、図10,12に示した画面の遷移ではページ印字画面411に遷移するが、本例では、コピートップ画面412へ遷移する。このように、呼び出し対象の画面と当該画面の属するアプリケーションのトップ画面に遷移可能にしたい場合というのは、例えば、ページ印字の設定を頻繁に利用し、印字の表示パターンや文字色の変更を行なうようなユーザで、それ以外の設定はあまり行なわないで印字を実行するような場合である。このような場合に、「表示中画面と選択中アプリケーションのトップ画面を構築」するパターンとして画面構築パターンを登録することで、ショートカットを利用してページ印字画面をオペレーションパネル36に容易に表示させることができると共に、当該ページ印字画面と階層関係にある一部の画面であるコピートップ画面に容易に遷移することができる。
【0027】
次に、ショートカットとして登録される設定画面が、例えば、ファックスアプリケーションでファクス送信の履歴を確認するための送信結果表示画面やファクス受信の履歴を確認するための受信結果表示画面である場合の画面の遷移について説明する。まず、ショートカットを利用せずに、送信結果表示画面や受信結果表示画面をオペレーションパネル36に表示させる場合の画面の遷移について図14を用いて説明する。オペレーションパネル36においてユーザが、アプリケーション一覧画面210からファクスボタン2101を押下する操作入力を行なうと、選択中アプリケーションのトップ画面として、ファクストップ画面211へ遷移する。ファクストップ画面211の閉じるボタン2111を押下する操作入力をユーザが行なうと、ファクストップ画面211を閉じ、アプリケーション一覧画面210へ遷移する。これは画面212、213、214の閉じるボタンも同様でこれらを押下する操作入力をユーザが行なうと、アプリケーション一覧画面211へ遷移する。ファクストップ画面211の送信/通信情報ボタン2112を押下する操作入力をユーザが行なうと、送受信の通信情報関連のボタンが配置された送信文書変更/通信情報画面212(以降、通信情報画面)が表示される。通信情報画面212の閉じるボタン2121を押下する操作入力をユーザが行なうと、通信情報画面212は閉じ、ファクストップ画面210へ遷移する。通信情報画面212の受信結果表示ボタン2122を押下する操作入力をユーザが行なうと、ファクス受信の履歴を表示する受信結果表示画面213が表示される。受信結果表示画面213の閉じるボタン2131を押下する操作入力をユーザが行なうと、受信結果表示画面213を閉じ、通信情報画面212へ遷移する。通信情報画面212の送信結果表示ボタン2123を押下する操作入力をユーザが行なうと、ファクスの送信履歴を表示する送信結果表示画面214が表示される。送信結果表示画面214の閉じるボタン2141を押下する操作入力をユーザが行なうと、送信結果表示画面214を閉じ、通信情報画面212へ遷移する。ユーザは、画像処理自体を行わせるのではなく、受信結果表示画面213や送信結果表示画面214において画像処理の結果を確認する場合でも、アプリケーション一覧画面から、「ファクスボタン」⇒「送信変更/通信情報」⇒「受信結果表示or送信結果表示」と3回の操作入力を行なって各階層の画面を表示させる必要がある。このため、画像処理の結果であるファックス送信の結果やファックス受信の結果を確認したいユーザにとっては面倒な作業となっていた。
【0028】
次に、ショートカットを利用して、送信結果表示画面や受信結果表示画面をオペレーションパネル36に表示させる場合の画面の遷移について図15を用いて説明する。ここでは、送信結果表示画面や受信結果表示画面に対する画面構築パターンは、「表示中画面のみを構築」するパターンである場合について説明する。この場合、送信結果表示画面の階層構造は、当該画面のみを階層として表示可能に構築される。また、受信結果表示画面の階層構造は、当該画面のみを階層として表示可能に構築される。オペレーションパネル36においてユーザが、情報記憶部104に記憶されているショートカットの一覧を示すショートカット一覧画面510から、送信結果表示画面へのショートカットをアイコンとして示す送信結果ボタン5111を押下する操作入力を行なうと、送信結果表示画面511へ遷移する。同様に、オペレーションパネル36においてユーザが、ショートカット一覧画面510から、受信結果表示画面へのショートカットをアイコンとして示す送信結果ボタン5111を押下する操作入力を行なうと、受信結果表示画面512へ遷移する。遷移後の画面の遷移は、図14に示されるものとは異なり、当該画面と階層関係にある他の画面には遷移することはできない。受信結果表示画面の閉じるボタン5111及び送信結果表示画面の閉じるボタン5121を押下する操作入力をユーザが行なうと、図14に示した画面の遷移では、送信文書変更/通信情報画面212へ遷移するが、本例では、ショートカット一覧画面510へ遷移する。このように、呼び出し対象の画面のみに遷移可能にしたい場合というのは、例えば、各アプリケーションによる画像処理を実行させたいわけではなく、画像処理の結果であるファックス送信の結果やファックス受信の結果のみを参照したいだけのような場合である。このような場合に、「表示中画面のみを構築」するパターンとして画像構築パターンを登録することで、ショートカットの呼出により、ユーザの目的に応じた画面のみに遷移可能にさせることができる。
【0029】
次に、登録されたショートカットを編集するショートカット編集処理の手順について説明する。まず、画面の遷移及びユーザの操作入力の手順について図16を用いて説明する。ショートカットの編集を行いたいユーザが、図16に示されるようなショートカット一覧画面610の編集モードボタン6101を押下する操作入力を行なうと、編集モードがONとなる。この状態で、編集対象のショートカットをアイコンとして示すボタンとして、例えば、ページ印字ボタン6102を押下する操作入力をユーザが行なうと、ショートカット編集画面611へ遷移する。尚、ここでは、編集モードがONの状態で編集対象のショートカットをアイコンとして示すボタンを押下する操作入力をユーザが行なうことでショートカット編集画面611へ遷移するようにしたが、ショートカットのアイコンを編集モードボタン6101へドラッグ&ドロップする操作入力を行うことでショートカット編集画面611へ遷移するにしても良い。ショートカット編集画面611では、ショートカット名称やアイコンの変更も可能である。ショートカット編集画面611で画面構築パターンの欄には、編集対象のショートカットについて編集前に設定されている画面構築パターンの説明が表示される。
【0030】
このようなショートカット編集画面611において画面構築パターンの変更ボタン6111を押下する操作入力をユーザが行なうと、画面構築パターン変更画面612に遷移する。当該画面構築パターン変更画面612においてユーザは画面構築パターンを変更可能である。画面構築パターン変更画面612では、画面構築パターンの各種類である「登録時に表示されていた全ての画面を構築」するパターンと、「登録画面とその画面が属するアプリケーションのトップ画面を構築」するパターンと、「表示中画面のみを構築」するパターンとについてそれぞれボタンボタン6121,6122,6123で表示されており、どれかのボタンを択一でユーザが選択する操作入力を行なうことで画面構築パターンを選択して、画像構築パターンを変更する。尚、「登録時に表示されていた全ての画面を構築」するパターンは、上述の「表示中画面を表示するまでの全ての画面を構築」するパターンに相当し、「登録画面とその画面が属するアプリケーションのトップ画面を構築」するパターンは、「表示中画面と選択中アプリケーションのトップ画面を構築」するパターンに相当する。
【0031】
ここで、画像構築パターンを変更する操作入力をユーザが行なった場合に画像処理装置100の行なうショートカット編集処理の手順について図17を用いて説明する。図16に示される画面構築パターン変更画面612で画像構築パターンを選択する操作入力をオペレーションパネル36において行なうと、画像処理装置100は、一覧表示部105の機能により、編集対象のショートカットに対応するショートカットID及び選択された画像構築パターンをパターン編集部109に渡し、当該ショートカットIDが付与されたショートカットデータに含まれる画像構築パターンの編集をパターン編集部109に要求する。画像処理装置100は、パターン編集部109の機能により、渡されたショートカットIDが付与されたショートカットデータを情報記憶部104において参照し(ステップS41)、該当のショートカットデータを取得して、これをパターン編集部109に渡す(ステップS42)。そして、画像処理装置100は、パターン編集部109の機能により、ショートカットデータを受け取ると、当該ショートカットデータに含まれる画面情報に含まれる画面構築パターンを、ステップS40で一覧表示部105から渡された画面構築パターンに変更することにより(ステップS43)、ショートカットデータを更新し、更新後のショートカットデータを情報記憶部104に記憶させ(ステップS44)、ショートカットデータを更新した旨を一覧表示部105に通知する(ステップS46)。
【0032】
以上のようにして、ショートカットの登録時に、登録対象である画面のショートカットによる呼び出し時に呼び出し対象の画面を階層的に表示可能にする階層構造のパターンを画面構築パターンとして登録する。画面構築パターンとしては、登録対象である画面と当該画面と階層関係にある全部の画面と階層的に表示可能にするパターンと、登録対象である画面と当該画面と階層関係にある一部の画面とを階層的に表示可能にするパターンと、登録対象である画面のみを階層として表示可能にするパターンとがある。そして、ショートカットの呼び出し時には、登録した画面構築パターンに基づいて画面の構築を行う。このような構成によれば、ショートカットの呼び出し時に所望の画面のみ表示させて設定を行いたい場合と、所望の画面を表示させた後、その画面と階層関係にある全部又は一部の画面を表示させて各種設定を行いたい場合とのいずれにも対応することができ、ユーザの目的に応じて画面を遷移させることができる。このため、ユーザの手間をより軽減させることが可能になる。また、ショートカットの登録時に設定していた設定内容を設定情報として保存して、ショートカットの呼び出し時に呼び出し対象の画面にその設定情報を反映させるため、ユーザの手間をより効果的に軽減させることが可能になる。
【0033】
[変形例]
なお、本発明は前記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。また、以下に例示するような種々の変形が可能である。
【0034】
上述した実施の形態において、画像処理装置100で実行される各種プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に記憶し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。当該各種プログラムを、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録してコンピュータプログラムプロダクトとして提供するように構成しても良い。
【0035】
上述した実施の形態において、画像処理装置100は、プリンタ機能、ファックス機能、コピー機能等の複数の異なる画像形成機能の少なくともファックス及びコピーの機能を有するとしたが、これに限らず、プリンタ機能、ファックス機能、コピー機能等の画像形成機能の少なくとも1つ以上有するものであっても良い。
【0036】
上述した実施の形態において、画像構築パターンとして3つの例を挙げたが、画像構築パターンの種類やその数はこれに限らない。
【0037】
上述した実施の形態において、デフォルトの設定を適用するか否かをユーザが選択可能であるようにした。しかし、画像処理装置100自体が、登録対象の画面の性質に応じて、設定情報を保存するか否かを判断して、判断結果に応じて、設定情報を生成してこれを情報記憶部104に記憶させたり、画像構築パターンをいずれのパターンにするかを決定し、決定した画像パターンを含む画面情報を生成してこれを含むショートカットデータを情報記憶部104に記憶させたりしても良い。
【0038】
尚、設定情報を保存しない場合には、設定情報生成部102は、当該設定情報を生成せず、この場合、ショートカットデータは、設定情報IDを含まず、設定情報IDに対応する設定情報を取得することがない。このため、画像処理装置100は、図10のステップS30〜S34の処理を行うことなく、ステップS28で構築した階層構造の画面をオペレーションパネル36に表示させれば良い。
【0039】
上述した実施の形態において、設定情報やショートカットデータを記憶するのは情報記憶部104であるとしたが、これらは別々の記憶手段に記憶されるように構成しても良い。
【符号の説明】
【0040】
2 ネットワーク
14 不揮発性RAM
23 通信制御装置
24 ハードディスクI/F
25 エンジンI/F
26 RS−232C I/F
34 ハードディスク
35−1 スキャナ
35−2 プロッタ
36 オペレーションパネル
100 画像処理装置
101 画面登録部
102 設定情報生成部
103 画面情報生成部
104 情報記憶部
105 一覧表示部
106 遷移先情報取得部
107 画面構築部
108 設定反映部
109 パターン編集部
B システムバス
【先行技術文献】
【特許文献】
【0041】
【特許文献1】特開2003−337386号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの操作入力を受け付ける操作入力受付手段と、
画像処理に関する複数の画面を階層的に表示手段に表示可能であって、ユーザの操作入力に応じて各画面に遷移させる表示制御手段と、
複数の画面のうち少なくとも1つの画面に対して、その呼び出しにより当該画面に遷移させるショートカットを登録する操作入力を前記操作入力受付手段が受け付けた場合、登録対象の画面と階層関係にある画面を階層的に表示可能にするための画像構築パターンを示す画面情報を生成する画面情報生成手段と、
前記画面情報を記憶する第1記憶手段とを備える
ことを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記ショートカットを登録する操作入力を前記操作入力手段が受け付けた場合、登録対象の画面に設定されている項目を示す設定情報を生成する設定情報生成手段と、
前記設定情報を記憶する第2記憶手段とを更に備える
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記画面情報が記憶された前記画面を示す一覧を前記表示手段に表示させる一覧表示手段と、
前記一覧の中から1つの画面を選択することにより、当該画面に対するショートカットを呼び出す操作入力を前記操作入力手段が受け付けた場合、選択された前記画面の前記画面情報を前記第1記憶手段から取得する遷移情報取得手段と、
前記画面情報に含まれる前記画像構築パターンに応じて、選択された前記画面と階層関係にある画面を用いて、選択された前記画面の階層構造を構築する画面構築手段とを更に備え、
前記表示制御手段は、前記階層構造の前記画面を前記表示手段に表示させる
ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
選択された前記画面の前記画面情報に対応付けられて前記設定情報が前記第2記憶手段に記憶されている場合、選択された前記画面に当該設定情報を反映させる設定反映手段を更に備え、
前記表示制御手段は、前記設定情報が反映された前記画面を前記表示手段に表示させる
ことを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記画面情報は、前記画面構築パターンと、登録対象の画面及び当該画面と階層関係にある画面とを示し、
前記画面構築パターンは、前記登録対象の画面と階層関係にある全ての画面を階層的に表示可能にする第1パターンと、前記登録対象の画面と階層関係にある一部の画面を階層的に表示可能にする第2パターンと、前記登録対象の画面のみを階層として表示可能にする第3パターンとのいずれかであり、
前記画面構築手段は、前記画面構築パターンが第1パターンである場合、選択された前記画面及び当該画面と階層関係にある全部の画面を用いて、選択された前記画面の階層構造を構築し、前記画面構築パターンが第2パターンである場合、選択された前記画面及び当該画面と階層関係にある一部の画面を用いて、選択された前記画面の階層構造を構築し、前記画面構築パターンが第3パターンである場合、選択された前記画面を用いて、選択された前記画面のみを階層とする階層構造を構築する
ことを特徴とする請求項3又は4に記載の画像処理装置。
【請求項6】
登録対象の画面に設定されている項目を保存するか否かをユーザに問い合わせる第2問い合わせ手段を更に備え、
前記設定情報生成手段は、前記第2問い合わせ手段の問い合わせに対して、前記設定情報を保存する操作入力を前記操作入力手段が受け付けた場合、前記設定情報を生成してこれを前記情報記憶手段に記憶させる
ことを特徴とする請求項2乃至5のいずれか一項に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記設定情報生成手段は、登録対象の画面の性質に応じて、前記設定情報を保存するか否かを判断し、当該判断結果が肯定的である場合に、前記設定情報を生成してこれを前記第1記憶手段に記憶させる
ことを特徴とする請求項2乃至5のいずれか一項に記載の画像処理装置。
【請求項8】
予め設定されている前記画像構築パターンを使用するか又はユーザが前記画像構築パターンを選択するかを問い合わせる第1問い合わせ手段を更に備え、
前記画面情報生成手段は、前記第1問い合わせ手段の問い合わせに対して、予め設定されている前記画像構築パターンを使用する操作入力を前記操作入力手段が受け付けた場合、予め設定されている画像構築パターンを含む画面情報を生成してこれを前記情報記憶手段に記憶させ、前記第1問い合わせ手段の問い合わせに対して、前記画像構築パターンを選択する操作入力を前記操作入力手段が受け付けた場合、選択された前記画像構築パターンを含む画面情報を生成してこれを前記情報記憶手段に記憶させる
ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の画像処理装置。
【請求項9】
前記画面情報生成手段は、登録対象の画面の性質に応じて、前記画面構築パターンを決定して、決定した当該画面構築パターンを含む前記画面情報を生成してこれを前記情報記憶手段に記憶させる
ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の画像処理装置。
【請求項10】
前記情報記憶手段に記憶された前記画面情報によって示される前記画面構築パターンを変更するパターン編集手段を更に備える
ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の画像処理装置。
【請求項11】
ユーザの操作入力を受け付ける操作入力受付手段と、画像処理に関する複数の画面を階層的に表示手段に表示可能であって、ユーザの操作入力に応じて各画面に遷移させる表示制御手段と、画面情報生成手段と、記憶制御手段とを備える画像処理装置で実行される表示制御方法であって、
前記画面情報生成手段が、複数の画面のうち少なくとも1つの画面に対して、その呼び出しにより当該画面に遷移させるショートカットを登録する操作入力を前記操作入力受付手段が受け付けた場合、登録対象の画面と階層関係にある画面を階層的に表示可能にするための画像構築パターンを示す画面情報を生成する画面情報生成ステップと、
前記記憶制御手段が、前記画面情報を記憶手段に記憶させる記憶制御ステップとを含む
ことを特徴とする表示制御方法。
【請求項12】
請求項11に記載の方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2010−212889(P2010−212889A)
【公開日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−55435(P2009−55435)
【出願日】平成21年3月9日(2009.3.9)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】