説明

画像処理装置

【課題】歪補正処理装置のコストの増加を抑制しつつ、歪みを有する画像に対し、その歪みを適切に補正する技術を提供する。
【解決手段】入力画像に含まれる画像歪を補正して出力画像を生成する演算部(11)と、入力画像を示す入力画像信号をAD変換して得られた入力画像データを保持する入力側メモリ(12)と、出力画像に対応する出力画像データを保持する出力側メモリ(14)と、画素データを記憶する記憶領域を有する演算用メモリ(13)と、画像歪を補正するときに参照される補正処理メモリコピーテーブルデータ(15)とを具備する画像処理装置(4)を構成する。
演算部(11)は、処理対象画素情報(25)に複数の処理対象画素が示されているとき、複数の処理対象画素に対応する画素データを1回のデータ処理で処理する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
バックガイドモニターカメラを備える自動車の普及や、防犯などの目的で設置される監視カメラの増加などに伴って、動画の撮影を行うカメラの低価格化が求められてきている。また、バックガイドモニターカメラや監視カメラなどに使用されるカメラに対しては、広い視野を有することが求められている。
【0003】
光学レンズを備えるカメラで被写体を撮像する場合、程度の違いはあれ、そのレンズを通した画像に幾何学的歪(歪曲収差)が発生する。撮像装置に備えられる撮影用レンズは、複数のレンズを組み合わせることで、所望の視野や倍率などを確保している。撮像された画像に生じる歪みは、使用される撮影用レンズに含まれる光学レンズの枚数が少ないほど大きくなる。また、より広角なレンズほど、画像に生じる歪みが大きくなることが知られている。
【0004】
歪曲収差が大きい広角レンズで撮像された画像に対して歪補正を行わない場合、その画像の周辺部は大きく歪んだままになってしまう。ユーザにとって、そのような画像は見難いものである。この歪曲収差を補正する歪補正処理の技術として、撮影用レンズに組み込むレンズの枚数を増加させて、光学的に画像を補正する処理技術が知られている。
【0005】
しかしながら、一般的に、撮影用レンズに組み込まれるレンズの枚数が大きくなると、撮影用レンズの価格が上昇し、それに伴い撮像装置の価格も上昇する。撮像装置の低価格化の要求を満たすために、撮影用レンズに含まれる光学レンズの枚数を少なくする必要がある。コストの増加を抑えつつ歪み補正を行うには、光学処理よりもデジタル処理での補正が適している。デジタルデータ処理による歪補正処理技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
特許文献1には、歪補正の他、レンズ中心が撮像面の基準位置からずれた場合でも、ずれに対応した歪補正が実現できる技術が開示されている。図1は、特許文献1に開示された画像歪補正処理装置に構成を示すブロック図である。図1を参照すると、特許文献1に開示された画像歪補正処理装置は、カメラ101にコントローラ102が接続され、コントローラ102にディスプレイ103が接続されている。コントローラ102は、カメラ101に接続されたAD変換器104と、このAD変換器104に接続された演算部105と、演算部105とディスプレイ103との間に接続されたDA変換器106とを有している。さらに、コントローラ102には、演算部105に接続されたメモリ107及びROM108が設けられている。
【0007】
メモリ107はカメラ101により取り込まれた画像信号を格納するためのものである。また、ROM108にはカメラ101のレンズ歪による画像のゆがみを補正するための出力画像の各アドレスに対する画素の必要移動量がマップとして予め記憶されている。
【0008】
図2は、特許文献1に記載の画像歪補正処理装置において、カメラ101のレンズ中心と撮像面の基準位置とが一致しているときのROMのマップ領域と使用領域とを示す図である。図2に示されるように、ROM108には、予め出力画像に対応したマップデータの使用領域109より広いマップ領域110の画素の必要移動量が記憶されている。
【0009】
特許文献1に記載の画像歪補正処理装置で、歪み補正をする場合、カメラ101により画面の上端のラインの画像信号が順次取り込まれる。取り込まれた画像信号は、AD変換器104でA/D変換された後、演算部105を介してメモリ107に書き込まれる。次いで、画面の上端から第2番目のラインの画像信号が取り込まれ、同様にして順次下方のラインの画像信号が取り込まれてメモリ107に書き込まれる。
【0010】
演算部105は、カメラ101のレンズ歪による画像のゆがみを補正するための各画素の上下左右方向の必要移動量をROM108の使用領域109内のマップデータから読む。演算部105は、ROM108から読み出された移動量に応じて、出力画像の上端のラインに相当する画像信号をメモリ107から読み出し、順次DA変換器106でD/A変換させてディスプレイ103へ出力する。同様に、演算部105は、各画素の移動量に応じて出力画像の上端から第2番目のラインに相当する画像信号をメモリ107から読み出して出力する。
【0011】
このようにして、画面の上端のラインから下方のラインへと順に画像信号を取り込んでメモリ107に書き込む。各画素の移動量に応じて出力画像の各ラインに相当する画像信号を、順次メモリ107から読み出してディスプレイ103へ出力する。画面下端のラインの画像信号の書き込みが完了すると、再び画面上端のラインの画像信号の取り込みが循環式に行われる。同様に、出力画像の下端のラインの画像信号の出力が完了すると、再び出力画像の上端のラインに相当する画像信号がメモリ107から読み出され、循環式に出力される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】特開2001−186409号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
歪補正は、非線形の画像変形処理という処理負荷が重い処理であり、歪曲収差が大きいほど処理負荷が重くなるという性質を持っている。例えば、歪みが小さな画像に比べ、歪みが大きい画像の方が、歪補正を行う場合の各画素の上下左右方向の移動量が大きくなる。また、歪みが小さな画像に比べ、歪みが大きい画像の方が、歪補正処理に要する時間が長くなってしまう。
【0014】
特許文献1には、演算部105が、ROM108に格納された画像の歪みを補正するためのマップデータ通りに画素移動することにより、歪補正処理された出力画像を得ることができることが記載されている。特許文献1に記載の技術は、演算部105の画素移動処理能力が歪補正処理能力を決定している。
【0015】
歪曲収差が大きい安価な広角レンズを備えた撮像装置で撮影された動画に対し、適切な歪補正処理を行うには、高性能な演算処理回路が必要となる。しかしながら、そのような演算処理回路は高価であり、歪み補正処理装置のコストの増加を引き起こしてしまう。
【0016】
本発明が解決しようとする課題は、歪補正処理装置のコストの増加を抑制しつつ、歪みを有する画像に対し、その歪みを適切に補正する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0017】
以下に、[発明を実施するための形態]で使用される番号を用いて、[課題を解決するための手段]を説明する。これらの番号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための形態]との対応関係を明らかにするために付加されたものである。ただし、それらの番号を、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0018】
上記の課題を解決するために、入力画像に含まれる画像歪を補正して出力画像を生成する演算部(11)と、入力画像を示す入力画像信号をAD変換して得られた入力画像データを保持する入力側メモリ(12)と、出力画像に対応する出力画像データを保持する出力側メモリ(14)と、画素データを記憶する記憶領域を有する演算用メモリ(13)と、画像歪を補正するときに参照される補正処理メモリコピーテーブルデータ(15)とを具備する画像処理装置(4)を構成する。
補正処理メモリコピーテーブルデータ(15)は、処理の順番が決められている複数のレコードを備えていることが好ましい。その複数のレコードの各々は、演算部(11)で実行される命令に関する情報を示す命令フィールド(22)と、命令に応答して1回のデータ処理で処理される少なくとも一つの処理対象画素に関する情報を示す処理対象画素情報(25)とを備えていることが好ましい。
そして、演算部(11)は、処理対象画素情報(25)に複数の処理対象画素が示されているとき、複数の処理対象画素に対応する画素データを1回のデータ処理で処理する。
【0019】
その画像処理装置(4)において、処理対象画素情報(25)は、演算部(11)が読み出す画素データを保持している参照元情報を示す参照元情報フィールド(24)と、演算部(11)が画素データを書き込むときの書き込み先情報を示す書き込み先情報フィールド(23)とを含むものであることが好ましい。
【0020】
その画像処理装置(4)において、入力画像データは、複数の入力画像画素データを含み、入力側メモリ(12)は、複数の入力画像画素データの各々に一対一に対応する入力側メモリアドレスを有するものであることが好ましい。また、出力画像データは、複数の出力画像画素データを含み、出力側メモリ(14)は、複数の出力画像画素データの各々に一対一に対応する出力側メモリアドレスを有するものであることが好ましい。
【0021】
その画像処理装置(4)において、演算部(11)は、命令が、読み出し命令のとき、参照元情報に基づいて入力側メモリアドレスを特定して入力画像画素データを読み出し、読み出した入力画像画素データを、転送対象画素データとして、書き込み先情報に基づいて演算用メモリ(13)の記憶領域に書き込みを行うことが好ましい。また命令が、書き込み命令のとき、参照元情報に基づいて演算用メモリ(13)の記憶領域を特定して転送対象画素データを読み出し、読み出した転送対象画素データを、出力画像画素データとして、書き込み先情報に基づいて出力側メモリアドレスを特定して出力側メモリ(14)に書き込みを行うことが好ましい。
【発明の効果】
【0022】
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、歪補正処理装置のコストの増加を抑制しつつ、歪みを有する画像に対し、その歪みを適切に補正する技術を提供することができる。
【0023】
画素アドレス変換による画像コピーで歪補正処理を実現する場合、メモリコピー処理が処理のボトルネックになっている。本願発明は、このメモリコピー処理を高速化するために、歪補正システムハードウェアに最適化を図ったメモリコピー処理テーブルを備えている。それにより、シーケンシャルなメモリアクセスでメモリコピー処理が行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】図1は、従来の画像歪補正処理装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、従来の画像歪補正処理装置において、ROMのマップ領域と使用領域との対応を示す図である。
【図3】図3は、第1実施形態の撮像システム1の構成を例示するブロック図である。
【図4】図4は、画素アドレス変換データ16の構成を例示するテーブルである。
【図5】図5は、入力画像用メモリ12の構成を例示するブロック図である。
【図6】図6は、出力画像用メモリ14の構成を例示するブロック図である。
【図7】図7は、補正処理メモリコピーテーブルデータ15の構成を例示するテーブルである。
【図8】図8は、元画像(補正前の画像)と補正画像(補正後の画像)との対応を例示する図である。
【図9】図9は、本実施形態の撮像システム1における画像処理装置4の動作を例示するブロック図である。
【図10】図10は、補正処理メモリコピーテーブルデータ15の作成方法を例示するブロック図である。
【図11】図11は、第2実施形態の撮像システム1の構成を例示するブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
[第1実施形態]
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、実施の形態を説明するための図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0026】
図3は、本願発明の第1実施形態に係る撮像システム1の構成を例示するブロック図である。図3を参照すると、撮像システム1は、カメラ2と、A/D変換器3と、画像処理装置4と、D/A変換器5と、ディスプレイ6とを備えている。画像処理装置4は、入力画像用メモリ12と、演算部11と、補正処理メモリコピーテーブルデータ15と、演算用メモリ13と、出力画像用メモリ14とを含んでいる。
【0027】
画像処理装置4は、カメラ2から供給された画像信号をA/D変換することによって得られた入力画像データに対して、歪補正処理を実行する。画像処理装置4は、その実行結果である出力画像データをD/A変換器5に供給する。D/A変換器5は、出力画像データをD/A変換してディスプレイ6に供給する。本実施形態において、画像処理装置4を構成している構成物(演算部11、入力画像用メモリ12、演算用メモリ13および出力画像用メモリ14)が、1つのICチップに備えられていてもよい。A/D変換器3は、カメラ画像に対応するアナログ画像信号を受け取り、デジタルデータに変換し、変換結果であるデジタル入力画像データを入力画像用メモリ12受け渡す。
【0028】
入力画像用メモリ12は、入力バッファメモリなどに代表される記憶装置である。入力画像用メモリ12は、カメラ2から出力された入力画像データを一時的に蓄える。本実施形態の入力画像用メモリ12は、少なくとも1画面分の画像データを保持することができる。
【0029】
演算部11は、画素アドレスが連続している複数の画素データが、メモリアドレスが連続した記憶領域に記憶されている場合、その複数の画素データを一回の処理で扱える機能を備えている。演算部11には、演算用メモリ13が接続されている。演算部11は、補正処理メモリコピーテーブルデータ15の情報に基づいて、入力画像用メモリ12から出力画像用メモリ14へとメモリコピー処理を行う。
【0030】
演算用メモリ13は、そのメモリコピー処理の際に、メモリコピーバッファとして使用される。本実施形態の画像処理装置4において、演算部11は、補正処理メモリコピーテーブルデータ15の情報に基づいて、入力画像用メモリ12から出力画像用メモリ14へデータの転送を行う。本実施形態の画像処理装置4は、補正処理メモリコピーテーブルデータ15に基づいたメモリコピー処理が行われることによって、処理負荷の軽い歪補正処理を実現する。本実施形態の演算用メモリ13は、演算部11が1回の処理で扱える最大データ量の画像データを保持することができることが好ましい。
【0031】
出力画像用メモリ14は、VRAMなどに代表される記憶装置である。本実施形態の出力画像用メモリ14は、少なくとも1画面分の画像データを保持することができる。出力画像用メモリ14には、歪補正後の画像データが保持される。D/A変換器5は、出力画像用メモリ14から供給される歪補正後の画像データ(出力画像データ)をD/A変換して、ディスプレイ6に表示用のアナログ映像信号として渡す。受け取ったアナログ映像信号によって、ディスプレイ6で映像が表示される。
【0032】
補正処理メモリコピーテーブルデータ15は、歪補正処理をメモリコピー処理により画素移動することで実現する際に、効率よくメモリコピー処理が行えるように、メモリコピーの方法、手順を保存したテーブルデータである。補正処理メモリコピーテーブルデータ15は、画素アドレス変換データ16の情報を元に構成されている。補正処理メモリコピーテーブルデータ15を使用してメモリコピーを行うことで、処理時間の低減を図り、歪補正処理能力の向上を実現させている。
【0033】
図4は、画素アドレス変換データ16の構成を例示するテーブルである。本実施形態の補正処理メモリコピーテーブルデータ15は、歪みを有する画像の画素アドレスを変換することで歪補正を行う画像処理装置などで使用される画素アドレス変換データ16と同等の情報を含んでいる。図4に示されているように、画素アドレス変換データ16は、画素アドレス変換が実行される前の画素アドレスと、実行された後の画素アドレスとの対応関係をデータとして保持している。
【0034】
図5は、本実施形態の撮像システム1の入力画像用メモリ12の構成を例示するブロック図である。入力画像用メモリ12は、A/D変換器3から供給される入力画像データの画素アドレスをメモリアドレスに一対一に対応させて保持する。入力画像用メモリ12は、その入力画像データを構成する複数の画素データを、決められた記憶領域に記憶する。
【0035】
図6は、本実施形態の撮像システム1の出力画像用メモリ14の構成を例示するブロック図である。出力画像用メモリ14は、D/A変換器5に供給する出力画像データの画素アドレスをメモリアドレスに一対一に対応させて保持する。出力画像用メモリ14は、その出力画像データを構成する複数の画素データを、決められた記憶領域に記憶する。
【0036】
図7は、本実施形態の撮像システム1の補正処理メモリコピーテーブルデータ15の構成を例示するテーブルである。補正処理メモリコピーテーブルデータ15には、メモリコピーを行うプロセスがテーブル状に並べられている。演算部11は、この補正処理メモリコピーテーブルデータ15の並び通りに、入力画像用メモリ12と演算用メモリ13との間、および、演算用メモリ13と出力画像用メモリ14との間でメモリコピー処理を行う。
【0037】
図7を参照すると、補正処理メモリコピーテーブルデータ15は、複数のレコードを備えている。その複数のレコードの各々は、処置順番フィールド21と、命令フィールド22と、処理対象画素情報25を含んでいる。処置順番フィールド21には、メモリコピー処理リストが記載される。命令フィールド22には、メモリコピー関連命令情報が記載される。
【0038】
処理対象画素情報25は、書き込み先情報フィールド23と参照元情報フィールド24とを含んでいる。書き込み先情報フィールド23には、使用コピーバッファ/レジスタ情報、または、コピー参照元/参照先画素アドレスデータ情報が記載される。同様に、参照元情報フィールド24には、使用コピーバッファ/レジスタ情報、または、コピー参照元/参照先画素アドレスデータ情報が記載される。
【0039】
処置順番フィールド21には、メモリコピー処理リストとして、メモリコピー処理で一度に行う処理内容と、その処理の順番が表記されている。命令フィールド22には、メモリコピー関連命令情報として、ReadやWriteなどのメモリコピー関連命令情報が表記されている。尚、メモリコピー処理の最適化を行うと、Copy命令をReadとWriteに分解して処理したほうが、効率が良くReadやWrite命令が多く見られる。
【0040】
書き込み先情報フィールド23には、入力画像用メモリ12と演算用メモリ13との間のメモリコピー処理の場合には、使用コピーバッファ/レジスタ情報として、使用コピーバッファ/レジスタ/FIFOである演算用メモリ13の情報が表記される。また、演算用メモリ13と出力画像用メモリ14との間でメモリコピー処理の場合には、書き込み先情報フィールド23には、コピー参照元/参照先画素アドレスデータ情報として、出力画像用メモリ14のアドレス情報が表記される。
【0041】
参照元情報フィールド24には、入力画像用メモリ12と演算用メモリ13との間のメモリコピー処理の場合には、コピー参照元/参照先画素アドレスデータ情報として、入力画像用メモリ12のアドレス情報が表記される。また、演算用メモリ13と出力画像用メモリ14との間でメモリコピー処理の場合には、参照元情報フィールド24には、使用コピーバッファ/レジスタ情報として、使用コピーバッファ/レジスタ/FIFOである演算用メモリ13の情報が表記される。
【0042】
上述したように、画素アドレスが連続している複数の画素データが、連続したメモリアドレスで記憶されている場合、本実施形態の演算部11は、その複数の画素データを一回の処理で扱える機能を備えている。
【0043】
本実施形態の撮像システム1において、画像処理装置4が複数画素分の画素データを一度に扱うことができれば、歪補正処理を行う場合の処理の高速化が図ることができる。本実施形態の補正処理メモリコピーテーブルデータ15は、命令フィールド22にメモリコピー関連命令情報を持っている。そのメモリコピー関連命令情報に基づいて、画像処理装置4の機能に最適化された処理を実現させている。
【0044】
上述のように、本実施形態の画像処理装置4は、歪み補正機能に応じて、メモリコピー処理の手順の最適化を行って、補正処理メモリコピーテーブルデータ15として保持している。例えば、ある一つの画素アドレスの画素データを、複数の画素アドレスに対してメモリコピー(画素アドレス変換)を行う場合を例示する。このときに、その一つの画素アドレスの画素データを、一旦レジスタなどの演算用メモリ13に書き込み、そして、その演算用メモリ13から、出力画像用メモリ14に複数回メモリ書き込みを行う方が、処理時間が短い場合、そのような動作になるように補正処理メモリコピーテーブルデータ15の最適化を行う。
【0045】
また、参照元である入力画像用メモリ12から、その一つの画素アドレスの画素データを複数回読みだして、出力画像用メモリ14に複数回メモリ書き込みを行うほうが、高速にメモリコピーを行うことができる場合、そのような動作になるように補正処理メモリコピーテーブルデータ15の最適化を行う。
【0046】
図7を参照すると、補正処理メモリコピーテーブルデータ15の複数のレコードは、複数の画素アドレスが表記されているレコードを含んでいる。演算部11は、補正処理メモリコピーテーブルデータ15に基づいて、一つのメモリコピー関連命令で複数の画素データを処理している。本実施形態の入力画像用メモリ12や出力画像用メモリ14が、同時に複数の画素データに対するデータ処理に対応している。演算部11は、一つのメモリコピー関連命令で複数の画素データを処理することで、歪み補正の処理時間を短くさせている。
【0047】
図7には、k−2番目の処理で、画素アドレスが連続している4つの画素データを入力画像用メモリ12から読み出し、演算用メモリ13である4つのレジスタに、アドレスが連続するように格納する動作が例示されている。次のk−1番目の処理で、その演算用メモリ13の4つのレジスタに保持されている画素データを一回の処理で読み出し、画素アドレスが連続となるように出力画像用メモリ14に書き込みを行っている。
【0048】
また、図7に示されているように、k番目の処理、k+1番目の処理、および、k+2番目の処理では、入力画像の画素アドレスが(156、2)の画素データを、出力画像の画素アドレスが(154、2)、(155、2)、(156、2)になるように、メモリコピーを行っている。また、入力画像の画素アドレスが(157、2)の画素データを、出力画像の画素アドレスが(157、2)、(158、2)になるように、メモリコピーを行っている。また、入力画像の画素アドレスが(158、2)の画素データを、出力画像の画素アドレスが(159、2)、(160、2)になるように、メモリコピーを行っている。さらに、入力画像の画素アドレスが(159、2)の画素データを、出力画像の画素アドレスが(161、2)になるように、メモリコピーを行っている。
【0049】
このように、k+1番目の処理、および、k+2番目の処理で扱われる書き込みデータの元データが同一であるため、k番目の処理で一度だけレジスタに読み出しを行う。それをk+1番目の処理、および、k+2番目の処理で書き込みをすることで、その都度読み出す必要がないように効率化が図られている。
【0050】
図8は、本実施形態の元画像(補正前の画像)と補正画像(補正後の画像)との対応を例示する図である。図8に例示されているように、元画像の画素アドレスが(5,6)の画像データは、補正画像の画素アドレスが(7,8)の画素データとなる。同様に、元画像の画素アドレスが(18,5)の画像データは、補正画像の画素アドレスが(19,7)の画素データとなる。画素座標のx座標とy座標との両方が大きく変化する場合、画素アドレス変換データ16に示される情報だけでは、連続した画素アドレスの画素データを読み出すことが困難となる、また、画素アドレス変換データ16に示される情報だけでは、出力画像用メモリ14に連続な画素データとして書き込むことが困難となる。
【0051】
本実施形態の画像処理装置4は、図7に示した通り、歪補正処理に必要なメモリコピー処理が既にメモリコピー処理が可能な限り連続なアドレスになるようにメモリコピー処理が並び替えられており、効率の良いメモリアクセスが可能になる。また書き込み元の読み込みアドレスが同じメモリコピー処理に関しては、1度の読み込みで複数の書き込みを行うことでメモリ読み込み、書き込み処理の総処理数削減が実現し、メモリアクセス処理の効率化が行える。
【0052】
図9は、本実施形態の撮像システム1における画像処理装置4の動作を例示するブロック図である。図9の(a)は、比較のために、補正処理メモリコピーテーブルデータ15使用しない場合の動作を例示している。図9の(b)は、メモリコピー処理のハードウェア機能の最適化例を示している。
図9は、画像データのバス長がデータbit幅で64bit、最小アクセスbit幅が
【0053】
16bitであるようなハードウェア機能の場合での最適化例である。このbit幅は、演算部11の内部bit長と、この演算部11に接続されている構成物の接続bit長に対応している。
【0054】
図9の(a)に示されているように、画像の最小単位である1画素分のデータ量が16bitであった場合に、1画素分だけメモリコピーを行うと、1度に64bit幅でデータに読み書きするが、有効なデータはそのうち16bit分になる。
【0055】
一方で、図9の(b)に示されているように、データのアドレスが4つ連続した画素である場合には、1度に64bit分のデータに読み書きが可能になり、メモリコピー処理の効率化が行える。メモリコピー処理では、読み出し処理と書き込み処理、すなわち、入力画像用メモリ12からの読み出し処理と出力画像用メモリ14への書き込み処理の2種類の処理が必要であるが、この読み出し/書き込み共に、1度にアクセスするデータが連続したアドレスであると、この場合では最大4つの画素データを1度に処理することが可能になる。
【0056】
従来技術に対して、本発明の中でも複数分のデータを扱える機能に対してそれを実際に扱えるように処理命令情報を追加した場合の効果は、図6の本発明のメモリアクセス有効データが4つ分全て埋まることはできず、非連続アクセスデータが発生するとメモリアクセス有効データ率が低くなる。そのため、複数分のデータを扱える機能に対してそれを実際に扱えるように処理命令情報を追加するだけでなく、連続アドレスでアクセスできるように処理の並べ替え処理も処理の効率化で必要である。
【0057】
以上説明したとおり、本実施形態の画像処理装置4は、歪補正システムハードウェアに最適化を図った補正処理メモリコピー処理テーブルデータを持つことにより、メモリコピー処理の最適化が実現でき、歪補正処理能力が向上している。
【0058】
本実施形態において、補正処理メモリコピーテーブルデータ15は、事前に作成されていることが好ましい。以下では、その補正処理メモリコピーテーブルデータ15の作成方法について説明を行う。なお、本実施形態における補正処理メモリコピーテーブルデータ15の作成タイミングに制限はない。例えば、必要に応じてその都度補正処理メモリコピーテーブルデータ15を作成する場合であっても、本願の効果を奏することが可能である。
【0059】
図10は、補正処理メモリコピーテーブルデータ15の作成方法を例示するブロック図である。補正用画像31として、直線や格子状の図形が描かれた印刷物を用いて、補正を行いたいカメラ2で実際にこのカメラ画像データ32の撮影を行う。撮影されたカメラ画像データ32を取り込み、補正用画像31とカメラ画像データ32との間の相関関係を外部コンピュータ33にて解析することで、歪みの解析、補正を行い、カメラ画像データ32の画素データを切り貼りして画素移動による補正を実現するための画素アドレス変換データ16を作成する。
【0060】
この歪補正では、レンズによって歪んでしまった画像が、本来はどの位置にあるべき画像なのかを、補正用画像31を、カメラを通して撮影することにより、カメラの光学特性を知ることなく補正が可能になる。また装置の取り付け後に補正データの作成を行えば、レンズの中心部のずれや、取り付け誤差なども補正される。
【0061】
補正処理装置アーキテクチャ情報34には画像用データのメモリデータ長、バスデータ長、画像用メモリ操作仕様、画像取り込みタイミング、画像出力タイミングなどの、入力画像用メモリ12から出力画像用メモリ14へとメモリコピー処理する際に関連のあるハードウェア機能情報を使用する。
【0062】
この補正処理装置アーキテクチャ情報34と画素アドレス変換データ16を用いて、メモリコピー処理による画素移動のメモリコピー処理が速くなるよう、メモリコピーの方法、順番を外部コンピュータ33にて最適化計算を行い、ハードウェア機能最適化されたメモリコピー処理方法である補正処理メモリコピーテーブルデータ15が作成される。このデータが格納されているのが補正処理メモリコピーテーブルデータ15である。
【0063】
[比較例]
以下に、本願発明の比較例について説明を行う。上述した特許文献1の技術において、その文献に具体的な記載がないが、歪補正処理を施した画像データは、ディスプレイ103への出力タイミングの関係から、DA変換器106の前で、一旦コントローラ102内部の記憶領域に保持される場合がある。特許文献1に記載された画像の歪補正処理は、メモリ107からDA変換器106直前に搭載される記憶領域へのメモリコピー処理の間に行われるものだといえる。
【0064】
メモリコピー処理は、連続したアドレスでのシーケンシャルアクセスデータコピーと、不連続なアドレスでのランダムアクセスデータコピーで処理時間が異なる。連続したアドレスでのメモリコピー処理に比べ、不連続になればなるほどメモリコピー処理能力は低下していく。そのため、同じ回数のメモリコピー処理だとしても、不連続なアドレスでの処理になればなるほど、メモリコピー処理に時間がかかり、歪補正処理能力が低下する。
【0065】
一方で、歪曲収差が大きい(広角率が高い)画像ほど不連続なアドレスでの画像データの並べ替えが必要になる。また、遠近法補正や、拡大補正処理などの、より複雑な補正処理を行うほど不連続なアドレスでの画像データの並べ替えが必要になる。そのため、従来技術では時間がかかる不連続なアドレスでのランダムデータコピーより歪補正処理能力の低下を引き起こしていた。
【0066】
また、画素アドレス変換データだけしか情報がないと、歪補正システムハードウェア的には連続アドレスであれば複数分の画素データを一度に処理可能な機能であったとしても、アドレスの連続、非連続によりメモリコピー処理内容を変更するようなことができず、一画素単位でしか処理を行わないため、効率的な処理を行えないことがある。
【0067】
上述した本実施形態の撮像システム1は、歪補正処理として画素アドレス変換データを使用したデジタル処理に対応しつつ、画素移動処理能力不足を解消するために、複数分の画素データを一度に処理可能な構成を備えることで、画素移動処理能力の向上を実現している。
【0068】
[第2実施形態]
以下に、本願発明の第2実施形態について説明を行う。図11は、第2実施形態の撮像システム1の構成を例示するブロック図である。第2実施形態の撮像システム1は、第1実施形態のディスプレイ6と画像処理装置4が一体化された画像補正付表示装置41を構成している。その画像補正付表示装置41は、画像処理装置4と、表示用インターフェース(C8)42と、ディスプレイ43とを備えている。第2実施形態のディスプレイ43は、アナログ信号インターフェース仕様ではなく、デジタル信号インターフェース仕様の表示装置である。
【0069】
図11に示されているように、第2実施形態の撮像システム1は、カメラ2及び画像補正付表示装置41から構成されている。画像補正付表示装置41に備えられている表示用インターフェース(C8)42、ディスプレイ43を除く、他の構成要素は、第1実施形態と同様の構成および動作をするため、詳細な説明を省略する。
【0070】
出力画像用メモリ14であるVRAMには、歪補正後の画像データが保持される。表示用インターフェース(C8)42は、そのVRAMからディスプレイ43に、表示用のデジタル映像信号を受け渡す。受け取った映像がディスプレイ43で表示される。
【0071】
第2実施形態では、第1実施形態とは歪補正処理後の画像出力インターフェースが異なっている。画像出力インターフェースが異なると、信号インターフェース規格に合わせて、画像データの送信方法、送信タイミング、送信周期が変化する。そのような場合には、歪補正処理時間の必要時間が異なり、より速いタイミングでデータを送信する必要が発生する場合がある。その際には、その短いタイミング内に必要な処理時間で歪補正を処理しきることが必要になる。本実施形態の画像処理装置4は、歪補正処理システムハードウェアに最適化を図った補正処理メモリコピー処理テーブルデータを持つことにより、メモリコピー処理の最適化が実現でき、歪補正処理能力の向上が図れる。そのため、歪補正処理時間の短縮が必要な用途でも本発明が適応できる。
【0072】
上述の複数の実施形態で示したように、本発明によれば、歪補正処理に要する時間を短縮することができ、従来の補正処理装置に比較して、全体で約数倍高速な補正処理装置を構成することができる。例えば、最大4つのカラーデータを扱うことが可能なハードウェア機能が構成されている場合であって、入出力画像が16bitカラーの場合を以下に説明する、その場合、ハードウェア機能への最適化は、最大4並列データを扱え、その際には4倍の効果になる。実際に全ての処理で4並列にて扱うことはできなくても、実効値で約数倍の効果になる。
【0073】
メモリアクセスの最適化は、メモリコピーを行うための読み込み、書き込み命令の命令順、データ数を並び替えることにより、最適化前に比べ読み込み、書き込み命令数の削減で約数割の向上を実現する。したがって、両方の効果を合わせると約3倍の高速化が実現できる。
【0074】
本実施形態の画像処理装置4を含む撮像システム1としては、歪補正専用モジュールで処理を実現するものだけでなく、カーナビゲーションシステム用プロセッサで歪補正処理も行うシステムなどにも適用可能である。
【0075】
また、上述の実施形態では、演算用メモリ13がレジスタと想定した例で説明している。例えば演算部11がDMAなどで実現されている場合には、演算用メモリ13がFIFOであってもよい。演算用メモリ13がFIFOの場合の補正処理メモリコピーテーブルデータ15では、一画素単位で、FIFO経由でメモリコピーを行うよりも、複数画素分データを、それを保持できるFIFOに一度に読み出し、一度に書き込むバースト転送のほうが、処理時間が速くなる。そのため、そのような処理になるように処理内容が最適化されている。
【0076】
また、例えば、市場では、入力画像や出力画像が従来画素アドレス変換データでの画素移動処理で処理しきれていた画面解像度より高い解像度や、既知技術である遠近法補正や、拡大補正処理など、より複雑な歪補正処理が求められている。そのような複雑な歪補正処理では、専用演算器による歪補正処理が一般的に使われている。専用演算器による歪補正処理は、画素アドレス変換データでの画素移動処理方法よりも実装コストが高価である。本願の技術を、その複雑な歪補正処理に適用することで、コストの増加を抑制しつつ歪補正処理能力を向上させることが可能となる。
【0077】
以上、本願発明の実施の形態を具体的に説明した。本願発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
【符号の説明】
【0078】
1…撮像システム
2…カメラ
3…A/D変換器
4…画像処理装置
5…D/A変換器
6…ディスプレイ
11…演算部
12…入力画像用メモリ
13…演算用メモリ
14…出力画像用メモリ
15…補正処理メモリコピーテーブルデータ
16…画素アドレス変換データ
21…処置順番フィールド
22…命令フィールド
23…書き込み先情報フィールド
24…参照元情報フィールド
25…処理対象画素情報
31…補正用画像
32…カメラ画像データ
33…外部コンピュータ
34…補正処理装置アーキテクチャ情報
41…画像補正付表示装置
42…表示用インターフェース(C8)
43…ディスプレイ
101…カメラ
102…コントローラ
103…ディスプレイ
104…AD変換器
105…演算部
106…DA変換器
107…メモリ
108…ROM
109…使用領域
110…マップ領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力画像に含まれる画像歪を補正して出力画像を生成する演算部と、
前記入力画像を示す入力画像信号をAD変換して得られた入力画像データを保持する入力側メモリと、
前記出力画像に対応する出力画像データを保持する出力側メモリと、
画素データを記憶する記憶領域を有する演算用メモリと、
前記画像歪を補正するときに参照される補正処理メモリコピーテーブルデータと
を具備し、
前記補正処理メモリコピーテーブルデータは、
処理の順番が決められている複数のレコードを備え、
前記複数のレコードの各々は、
前記演算部で実行される命令に関する情報を示す命令フィールドと、
前記命令に応答して1回のデータ処理で処理される少なくとも一つの処理対象画素に関する情報を示す処理対象画素情報と、
を備え、
前記演算部は、
前記処理対象画素情報に複数の処理対象画素が示されているとき、前記複数の処理対象画素に対応する画素データを1回のデータ処理で処理する
画像処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像処理装置において、
前記処理対象画素情報は、
前記演算部が読み出す画素データを保持している参照元情報を示す参照元情報フィールドと、
前記演算部が画素データを書き込むときの書き込み先情報を示す書き込み先情報フィールドと、
を含む
画像処理装置。
【請求項3】
請求項2に記載の画像処理装置において
前記入力画像データは、複数の入力画像画素データを含み、
前記入力側メモリは、
前記複数の入力画像画素データの各々に一対一に対応する入力側メモリアドレスを有し、
前記出力画像データは、複数の出力画像画素データを含み、
前記出力側メモリは、
前記複数の出力画像画素データの各々に一対一に対応する出力側メモリアドレスを有する
画像処理装置。
【請求項4】
請求項3に記載の画像処理装置において、
前記演算部は、
前記命令が、読み出し命令のとき、
前記参照元情報に基づいて前記入力側メモリアドレスを特定して入力画像画素データを読み出し、
読み出した前記入力画像画素データを、転送対象画素データとして、前記書き込み先情報に基づいて前記演算用メモリの前記記憶領域に書き込み、
前記命令が、書き込み命令のとき、
前記参照元情報に基づいて前記演算用メモリの前記記憶領域を特定して前記転送対象画素データを読み出し、
読み出した前記転送対象画素データを、出力画像画素データとして、前記書き込み先情報に基づいて前記出力側メモリアドレスを特定して前記出力側メモリに書き込む
転送対象画素データとして
画像処理装置。
【請求項5】
請求項4に記載の画像処理装置において、
前記演算部は、
前記処理対象画素情報に複数の参照元情報が示されているとき、前記複数の参照元情報に対応する複数の画素データを1回のデータ処理で読み出し、
前記処理対象画素情報に複数の書き込み先情報が示されているとき、前記複数の書き込み先情報に対応する領域に複数の画素データを1回のデータ処理で書き込む
画像処理装置。
【請求項6】
請求項5に記載の画像処理装置において、さらに、
二つ以上の画素データを同時に転送できるデータバス幅を有するデータバスを備え、
前記演算部、前記入力側メモリ、前記出力側メモリおよび前記演算用メモリは、前記データバスを介して接続される
画像処理装置。
【請求項7】
請求項6に記載の画像処理装置において、
前記入力側メモリは、
1画面分の入力画像画素データを記憶する記憶容量を有し、
前記出力側メモリは、
1画面分の出力画像画素データを記憶する記憶容量を有する
画像処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−133521(P2012−133521A)
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−284283(P2010−284283)
【出願日】平成22年12月21日(2010.12.21)
【出願人】(302062931)ルネサスエレクトロニクス株式会社 (8,021)
【Fターム(参考)】