説明

画像形成システム及び画像形成装置

【課題】画像形成装置に関する情報を音声により出力する画像形成装置が、動作中に音声メッセージを出力する場合であっても、ユーザが出力された音声メッセージを容易に聞き取り理解することを可能とすること。
【解決手段】送信側の画像形成装置において画像形成動作の動作中に音声メッセージを出力すべき事象が発生した場合に、送信側の画像形成装置は音声メッセージを出力すべき事象の内容を示す音声メッセージ出力情報を自機とネットワークを介して接続された受信側の画像形成装置へ送信し、受信側の画像形成装置は受信した音声メッセージ出力情報の内容に基づいて、送信側の画像形成装置において発生した事象に対応した音声メッセージを出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成システム及び画像形成装置に関し、詳しくは画像形成装置の状態等に関する情報を、音声出力することにより使用者に報知する画像形成装置が複数台ネットワーク接続された画像形成システム及び該画像形成システムを構成する画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置の操作方法や、画像形成装置に生じたエラーとその対処方法等の情報を音声により出力させ、ユーザに各種情報を伝達する画像形成装置が知られている。画像形成装置に関する情報を音声出力させることで、例えば、ユーザが画像形成装置の表示部を見ることができない位置にいるような場合に、画像形成装置の状態等をユーザが認識することが可能となる。
【0003】
特許文献1では、画像形成装置本体の動作状態の情報を取得し、取得した情報に基づいて、画像形成装置本体が備える複数のスピーカの中からユーザが対応すべき箇所に近いスピーカを、音声メッセージを出力するスピーカとして決定し、決定されたスピーカから音声メッセージを出力することで、ユーザが、音声メッセージが出力されたスピーカの位置に基づいて、音声メッセージにより案内されている箇所を容易に特定することが可能な画像形成装置が提案されている。
【0004】
また、特許文献2では、周囲の音を集音することで、周囲に配置されている装置が発している音声メッセージの内容を解析し、解析結果により特定される音声メッセージの重要度と、自機が出力しようとしている音声メッセージの重要度とを比較し、重要度の比較に基づいて自機の音声メッセージの出力動作を制御することで、複数の画像形成装置から出力される音声メッセージ同士が重なることによる音声メッセージの聞き取りづらさを防止することが可能な音出力装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−306101号公報
【特許文献2】特開2009−065562号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の画像形成装置において、音声メッセージを出力する画像形成装置自体が画像形成等の動作中であるときに音声メッセージを出力する場合には、音声メッセージの音源と、画像形成装置の動作音の音源との距離が近いために、画像形成装置の動作音により音声メッセージがかき消されてしまい、ユーザが、出力された音声メッセージを聞き取り理解することが難しくなるという問題が生じる。
【0007】
また、特許文献2に記載の画像形成装置では、他機が出力する音声メッセージが自機の音声メッセージと重なることによる音声メッセージの聞き取りづらさを防止することは可能である。しかしながら上記と同様の理由により、音声メッセージを出力する画像形成装置自体が動作中であるときに音声メッセージを出力する場合には、ユーザは、出力された音声メッセージを聞き取り理解することは難しい。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、画像形成装置に関する情報を音声により出力する画像形成装置が、画像形成等の動作中に音声メッセージを出力する場合であっても、ユーザが出力された音声メッセージを容易に聞き取り理解することを可能とすることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の目的は、下記構成により達成することができる。
【0010】
1.自機において発生した音声メッセージを出力すべき事象の内容を示す自機の音声メッセージ出力情報を、ネットワークを介して自機と接続された受信側の画像形成装置へ送信する音声メッセージ出力情報送信手段を有する送信側の画像形成装置と、
送信側の画像形成装置において発生した音声メッセージを出力すべき事象の内容を示す他機の音声メッセージ出力情報を受信する音声メッセージ出力情報受信手段を有する受信側の画像形成装置と、をそれぞれ少なくとも一台ずつ含む複数の画像形成装置が互いにネットワークを介して接続されている画像形成システムであって、
前記送信側の画像形成装置は、
音声メッセージを出力する送信側の音声メッセージ出力手段と、
自機において発生した事象に応じて所定の音声メッセージを前記音声メッセージ出力手段に出力させるよう制御する送信側の制御手段と、を有し、
自機が自動原稿給送装置を使用して原稿の画像を読み取り画像形成を行う場合は、原稿給紙動作開始時から用紙排紙動作完了時までの画像形成動作の動作中、又は自機が自動原稿給送装置を使用せずに原稿の画像を読み取り画像形成を行う場合、或いは自機が外部機器から受信した画像データや自機が格納する画像データに基づいて画像形成を行う場合は、用紙給紙動作開始時から用紙排紙動作完了時までの画像形成動作の動作中に、前記送信側の音声メッセージ出力手段に音声メッセージを出力させるべき事象が自機において発生した場合に、前記送信側の制御手段が前記音声メッセージ出力情報送信手段に前記自機の音声メッセージ出力情報を前記受信側の画像形成装置へ送信させるよう制御する画像形成装置であり、
前記受信側の画像形成装置は、
音声メッセージを出力する受信側の音声メッセージ出力手段と、
所定の音声メッセージを前記受信側の音声メッセージ出力手段に出力させるよう制御する受信側の制御手段と、
前記音声メッセージ出力情報受信手段により受信した他機の音声メッセージ出力情報の内容を判別する音声メッセージ出力情報判別手段と、を有し、
前記音声メッセージ出力情報受信手段において前記他機の音声メッセージ出力情報を受信した場合に、前記受信側の制御手段が前記音声メッセージ出力情報判別手段による判別結果に基づいて前記受信側の音声メッセージ出力手段に前記送信側の画像形成装置において発生した事象に対応する音声メッセージを出力させるよう制御する画像形成装置であることを特徴とする画像形成システム。
【0011】
2.前記受信側の画像形成装置は、前記音声メッセージ出力情報受信手段が前記他機の音声メッセージ出力情報を受信した場合に、前記受信側の制御手段が、自機が前記画像形成動作の動作中であるか否かを判断し、自機が前記画像形成動作の動作中ではないと判断された場合に、前記音声メッセージ出力情報判別手段による判別結果に基づいて前記受信側の音声メッセージ出力手段に、前記送信側の画像形成装置において発生した事象に対応する音声メッセージを出力させるよう制御する画像形成装置であることを特徴とする前記1に記載の画像形成システム。
【0012】
3.前記送信側の画像形成装置は、自機の音声メッセージ出力情報が送信される受信側の画像形成装置を特定する情報を設定する送信先の他機情報設定手段を有し、
自機が前記画像形成動作の動作中に、前記送信側の音声メッセージ出力手段に音声メッセージを出力させるべき事象が自機において発生した場合に、前記送信側の制御手段が前記音声メッセージ出力情報送信手段に自機の音声メッセージ出力情報を、前記送信先の他機情報設定手段により設定された受信側の画像形成装置に送信させるよう制御する画像形成装置であることを特徴とする前記1又は2に記載の画像形成システム。
【0013】
4.前記受信側の画像形成装置は、自機に対して前記他機の音声メッセージ出力情報を送信する送信側の画像形成装置を特定する情報を設定する送信元の他機情報設定手段を有し、
前記音声メッセージ出力情報受信手段において、前記送信元の他機情報設定手段により設定された送信側の画像形成装置から前記他機の音声メッセージ出力情報を受信した場合に、前記受信側の制御手段が前記音声メッセージ出力情報判別手段による判別結果に基づいて、前記受信側の音声メッセージ出力手段に前記送信元の他機情報設定手段により設定された送信側の画像形成装置において発生した事象に対応する音声メッセージを出力させるよう制御する画像形成装置であることを特徴とする前記1から3の何れか1項に記載の画像形成システム。
【0014】
5.前記送信側の画像形成装置は、自機が前記画像形成動作の動作中に、前記送信側の音声メッセージ出力手段に音声メッセージを出力させるべき事象が自機において発生した場合に、前記送信側の制御手段が前記音声メッセージ出力情報送信手段に自機の音声メッセージ出力情報として前記受信側の画像形成装置に音声メッセージの出力を実行させるための同期信号を前記送信側の音声メッセージ出力手段からの音声メッセージ出力と、前記受信側の画像形成装置からの音声メッセージ出力とが同時に出力されるように前記受信側の画像形成装置へ送信させるよう制御する画像形成装置であることを特徴とする前記1から4の何れか1項に記載の画像形成システム。
【0015】
6.前記送信側の画像形成装置は、自機が前記画像形成動作の動作中に、前記送信側の音声メッセージ出力手段に音声メッセージを出力させるべき事象が自機において発生した場合に、前記送信側の制御手段が前記音声メッセージ出力情報送信手段に自機の音声メッセージ出力情報として前記受信側の画像形成装置に音声メッセージの出力を実行させるための同期信号を複数の前記受信側の画像形成装置へ順次に送信させるよう制御する画像形成装置であることを特徴とする前記1から4の何れか1項に記載の画像形成システム。
【0016】
7.前記送信側の画像形成装置は、ネットワークを介して自機と接続された他の送信側の画像形成装置が出力する音声メッセージの優先度を認識する優先度認識手段を有し、
前記優先度認識手段により認識された前記他の送信側の画像形成装置が出力する音声メッセージの優先度が、前記送信側の音声メッセージ出力手段により出力される音声メッセージの優先度よりも高い場合に、前記送信側の制御手段が、前記音声メッセージ出力情報送信手段に、前記同期信号の送信を中止させるよう制御する画像形成装置であることを特徴とする前記5又は6に記載の画像形成システム。
【0017】
8.音声メッセージを出力する音声メッセージ出力手段と、
自機において発生した事象に応じて所定の音声メッセージを前記音声メッセージ出力手段に出力させるよう制御する制御手段と、を有する画像形成装置において、
自機において発生した音声メッセージを出力すべき事象の内容を示す自機の音声メッセージ出力情報を、ネットワークを介して自機と接続された、受信側の画像形成装置へ送信する音声メッセージ出力情報送信手段を有し、
自機が自動原稿給送装置を使用して原稿の画像を読み取り画像形成を行う場合は、原稿給紙動作開始時から用紙排紙動作完了時までの画像形成動作の動作中、又は自機が自動原稿給送装置を使用せずに原稿の画像を読み取り画像形成を行う場合、或いは自機が外部機器から受信した画像データや自機が格納する画像データに基づいて画像形成を行う場合は、用紙給紙動作開始時から用紙排紙動作完了時までの画像形成動作の動作中に、前記音声メッセージ出力手段に音声メッセージを出力させるべき事象が自機において発生した場合に、前記制御手段は、前記音声メッセージ出力情報送信手段に前記自機の音声メッセージ出力情報を前記受信側の画像形成装置へ送信させるよう制御し、
さらに、ネットワークを介して自機と接続された送信側の画像形成装置から送信された、前記送信側の画像形成装置において発生した音声メッセージを出力すべき事象の内容を示す他機の音声メッセージ出力情報を受信する音声メッセージ出力情報受信手段と、
前記音声メッセージ出力情報受信手段により受信された他機の音声メッセージ出力情報の内容を判別する音声メッセージ出力情報判別手段と、を有し、
前記音声メッセージ出力情報受信手段において前記他機の音声メッセージ出力情報を受信した場合に、前記制御手段は、前記音声メッセージ出力情報判別手段による判別結果に基づき、前記音声メッセージ出力手段に前記送信側の画像形成装置において発生した事象に対応する音声メッセージを出力させるよう制御することを特徴とする画像形成装置。
【0018】
9.前記音声メッセージ出力情報受信手段が前記他機の音声メッセージ出力情報を受信した場合に、前記制御手段は、自機が前記画像形成動作の動作中であるか否かを判断し、自機が前記画像形成動作の動作中ではないと判断された場合に、前記音声メッセージ出力情報判別手段による判別結果に基づいて前記音声メッセージ出力手段に、前記送信側の画像形成装置において発生した事象に対応する音声メッセージを出力させるよう制御することを特徴とする前記8に記載の画像形成装置。
【0019】
10.前記自機の音声メッセージ出力情報が送信される受信側の画像形成装置を特定する情報を設定する送信先の他機情報設定手段を有し、
自機が前記画像形成動作の動作中に、前記音声メッセージ出力手段に音声メッセージを出力させるべき事象が自機において発生した場合に、前記制御手段は前記音声メッセージ出力情報送信手段に前記自機の音声メッセージ出力情報を前記送信先の他機情報設定手段により設定された受信側の画像形成装置に送信させるよう制御することを特徴とする前記8又は9に記載の画像形成装置。
【0020】
11.自機に対して前記他機の音声メッセージ出力情報を送信する送信側の画像形成装置を特定する情報を設定する送信元の他機情報設定手段を有し、
前記音声メッセージ出力情報受信手段において、前記送信元の他機情報設定手段により設定された送信側の画像形成装置から前記他機の音声メッセージ出力情報を受信した場合に、前記制御手段は前記音声メッセージ出力情報判別手段による判別結果に基づいて、前記音声メッセージ出力手段に前記送信元の他機情報設定手段により設定された送信側の画像形成装置において発生した事象に対応する音声メッセージを出力させるよう制御することを特徴とする前記8から10の何れか一項に記載の画像形成装置。
【0021】
12.自機が前記画像形成動作の動作中に、前記音声メッセージ出力手段に音声メッセージを出力させるべき事象が自機において発生した場合に、前記制御手段は前記音声メッセージ出力情報送信手段に前記自機の音声メッセージ出力情報として前記受信側の画像形成装置に音声メッセージの出力を実行させるための同期信号を前記音声メッセージ出力手段からの音声メッセージ出力と、前記受信側の画像形成装置からの音声メッセージ出力とが同時になるように前記受信側の画像形成装置へ送信させるよう制御することを特徴とする前記8から11の何れか一項に記載の画像形成装置。
【0022】
13.自機が前記画像形成動作の動作中に、前記音声メッセージ出力手段に音声メッセージを出力させるべき事象が自機において発生した場合に、前記制御手段は前記音声メッセージ出力情報送信手段に前記自機の音声メッセージ出力情報として前記受信側の画像形成装置に音声メッセージの出力を実行させるための同期信号を複数の前記受信側の画像形成装置へ順次に送信させるよう制御することを特徴とする前記8から11の何れか一項に記載の画像形成装置。
【0023】
14.前記送信側の画像形成装置が出力する音声メッセージの優先度を認識する優先度認識手段を有し、
前記優先度認識手段により認識された前記送信側の画像形成装置が出力する音声メッセージの優先度が、前記音声メッセージ出力手段により出力される音声メッセージの優先度よりも高い場合に、前記制御手段は前記音声メッセージ出力情報送信手段に前記同期信号の送信を中止させるよう制御することを特徴とする前記12又は13に記載の画像形成装置。
【0024】
15.音声メッセージを出力する音声メッセージ出力手段と、
自機において発生した事象に応じて所定の音声メッセージを前記音声メッセージ出力手段に出力させるよう制御する制御手段と、を有する画像形成装置において、
自機において発生した音声メッセージを出力すべき事象の内容を示す自機の音声メッセージ出力情報を、ネットワークを介して自機と接続された受信側の画像形成装置へ送信する音声メッセージ出力情報送信手段を有し、
自機が自動原稿給送装置を使用して原稿の画像を読み取り画像形成を行う場合は、原稿給紙動作開始時から用紙排紙動作完了時までの画像形成動作の動作中、又は自機が自動原稿給送装置を使用せずに原稿の画像を読み取り画像形成を行う場合、或いは自機が外部機器から受信した画像データや自機が格納する画像データに基づいて画像形成を行う場合は、用紙給紙動作開始時から用紙排紙動作完了時までの画像形成動作の動作中に、前記音声メッセージ出力手段に音声メッセージを出力させるべき事象が自機において発生した場合に、前記制御手段は前記音声メッセージ出力情報送信手段に前記自機の音声メッセージ出力情報を前記受信側の画像形成装置へ送信させるよう制御することを特徴とする画像形成装置。
【0025】
16.前記音声メッセージ出力情報が送信される受信側の画像形成装置を特定する情報を設定する送信先の他機情報設定手段を有し、
自機が前記画像形成動作の動作中に、前記音声メッセージ出力手段に音声メッセージを出力させるべき事象が自機において発生した場合に、前記制御手段は前記音声メッセージ出力情報送信手段に前記自機の音声メッセージ出力情報を前記送信先の他機情報設定手段により設定された受信側の画像形成装置へ送信させるよう制御することを特徴とする前記15に記載の画像形成装置。
【0026】
17.自機が前記画像形成動作の動作中に、前記音声メッセージ出力手段に音声メッセージを出力させるべき事象が自機において発生した場合に、前記制御手段は前記音声メッセージ出力情報送信手段に前記自機の音声メッセージ出力情報として前記受信側の画像形成装置に音声メッセージの出力を実行させるための同期信号を前記音声メッセージ出力手段からの音声メッセージ出力と、前記受信側の画像形成装置からの音声メッセージ出力とが同時になるように前記受信側の画像形成装置へ送信させるよう制御することを特徴とする前記15又は16に記載の画像形成装置。
【0027】
18.自機が前記画像形成動作の動作中に、前記音声メッセージ出力手段に音声メッセージを出力させるべき事象が自機において発生した場合に、前記制御手段は前記音声メッセージ出力情報送信手段に前記自機の音声メッセージ出力情報として前記受信側の画像形成装置に音声メッセージの出力を実行させるための同期信号を複数の前記受信側の画像形成装置へ順次に送信させるよう制御することを特徴とする前記15又は16に記載の画像形成装置。
【0028】
19.音声メッセージを出力する音声メッセージ出力手段と、
所定の音声メッセージを前記音声メッセージ出力手段に出力させるよう制御する制御手段と、
自機とネットワークを介して接続された送信側の画像形成装置から送信された、前記送信側の画像形成装置において発生した音声メッセージを出力すべき事象の内容を示す他機の音声メッセージ出力情報を受信する音声メッセージ出力情報受信手段と、
前記音声メッセージ出力情報受信手段により受信された他機の音声メッセージ出力情報の内容を判別する音声メッセージ出力情報判別手段と、を有し、
前記音声メッセージ出力情報受信手段において、前記他機の音声メッセージ出力情報を受信した場合に、前記制御手段は前記音声メッセージ出力情報判別手段による判別結果に基づき、前記音声メッセージ出力手段に前記送信側の画像形成装置において発生した事象に対応する音声メッセージを出力させるよう制御することを特徴とする画像形成装置。
【0029】
20.前記音声メッセージ出力情報受信手段において前記他機の音声メッセージ出力情報を受信した場合に、前記制御手段は、自機が自動原稿給送装置を使用して原稿の画像を読み取り画像形成を行う場合は、原稿給紙動作開始時から用紙排紙動作完了時までの画像形成動作の動作中、又は自機が自動原稿給送装置を使用せずに原稿の画像を読み取り画像形成を行う場合、或いは自機が外部機器から受信した画像データや自機が格納する画像データに基づいて画像形成を行う場合は、用紙給紙動作開始時から用紙排紙動作完了時までの画像形成動作の動作中であるか否かを判断し、自機が前記画像形成動作の動作中ではないと判断された場合に、前記音声メッセージ出力情報判別手段による判別結果に基づいて前記音声メッセージ出力手段に前記送信側の画像形成装置において発生した事象に対応する音声メッセージを出力させるよう制御することを特徴とする前記19に記載の画像形成装置。
【0030】
21.自機に対して前記他機の音声メッセージ出力情報を送信する送信側の画像形成装置を特定する情報を設定する送信元の他機情報設定手段を有し、
前記音声メッセージ出力情報受信手段において、前記送信元の他機情報設定手段により設定された送信側の画像形成装置から前記他機の音声メッセージ出力情報を受信した場合に、前記制御手段は、前記音声メッセージ出力情報判別手段による判別結果に基づき、前記音声メッセージ出力手段に、前記送信元の他機情報設定手段により設定された送信側の画像形成装置において発生した事象に対応する音声メッセージを出力させるよう制御することを特徴とする前記19又は20に記載の画像形成装置。
【発明の効果】
【0031】
本発明に係る画像形成システムによれば、動作中の画像形成装置から音声メッセージが出力される場合に、動作中の画像形成装置から出力される音声メッセージが、ネットワーク接続された動作停止中の他の画像形成装置からも出力されるので、動作中の画像形成装置の動作音の音源と、音声メッセージの音源との距離を充分確保することができ、音声メッセージが、動作中の画像形成装置の動作音にかき消されることがなくなる。即ち、音声メッセージが画像形成装置の動作中に出力される場合であっても、ユーザは、出力された音声メッセージを容易に聞き取り理解することが可能である。
【0032】
また、本発明に係る画像形成装置の中から、音声メッセージ出力情報送信手段を有する画像形成装置と、音声メッセージ出力情報受信手段を有する画像形成装置とを互いにネットワークを介して接続させることで、上述の本発明に係る画像形成システムによる効果と同様の効果を得ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の実施の形態における画像形成装置全体の構成図である。
【図2】画像形成装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態における画像形成システムの構成の一例を示す図である。
【図4】他機情報設定画面の一例を示す図である。
【図5】他の画像形成装置に自機で出力する音声メッセージを出力させる際の制御手順の一例を示したフローチャートである。
【図6】他の画像形成装置に自機で出力する音声メッセージを出力させる際の制御手順の他の一例を示したフローチャートである。
【図7】他の画像形成装置において出力される音声メッセージを、自機で出力する際の制御手順の一例を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて説明するが、本発明は該実施の形態に限らない。なお、図中、同一あるいは同等の部分には同一の番号を付与し、重複する説明は省略することがある。
【0035】
図1は、本発明の実施の形態における画像形成装置全体の構成図である。画像形成装置1は、スキャナ部10、プリンタ部20、給紙部30、後処理装置40、操作部50等を備えている。
【0036】
スキャナ部10は、自動原稿給送装置101、原稿読み取り用スリットガラス103、光学系104、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ105等で構成されている。
【0037】
自動原稿給送装置101の原稿台102に載置された原稿は、原稿読み取り用スリットガラス103上に搬送され、図示しない固定された光源より原稿に照射された光の反射光が、ミラー106、レンズ107等で構成される光学系104を通してCCDイメージセンサ105により読み取られる。
【0038】
プリンタ部20は、静電潜像が形成される感光体ドラム201、感光体ドラム201を一様に帯電させる帯電部202、LD(Laser Diode)204により感光体ドラム201にレーザ光を照射する露光部203、静電潜像が形成された感光体ドラム201にトナー像を形成する現像部205、形成されたトナー像を用紙に転写する転写部206、用紙に転写されたトナー像を、熱と圧力で用紙に定着する定着部207、感光体ドラム201に残留したトナーを除去するクリーニング部208、給紙された用紙を搬送ローラ212により搬送する第一用紙搬送路209、両面出力実行時に片面に画像形成が行われた用紙を搬送する第二用紙搬送路210等で構成されている。
【0039】
給紙部30は、用紙を大量に収容する大容量給紙トレイ301、複数の給紙トレイ302、303、304等で構成されている。
【0040】
後処理装置40は、画像形成装置1に接続され、画像が形成された用紙に対して、パンチ処理やステープル処理等の各種後処理を行う装置である。また、後処理装置40には複数の排紙トレイ401、402、403が備わっている。さらに、後処理装置40として、大量の画像形成済みの用紙を収容するスタッカ等を接続することも可能である。
【0041】
操作部50は、LCD(Liquid Cristal Display)パネル501、スタートキー502、テンキー503、スピーカ504等により構成されている。
【0042】
ユーザにより、操作部50から出力開始の指示がなされると、給紙部30から所定の用紙が給紙され、第一用紙搬送路209により転写部206へ向けて搬送される。
【0043】
一方、スキャナ部10のCCDイメージセンサ105により読み取られた原稿の画像に関する信号に基づき、LD204が、帯電部202によって一様に帯電された感光体ドラム201に対してレーザ光を照射し、感光体ドラム201に静電潜像を形成する。その後、現像部205により感光体ドラム201にトナー像が形成され、転写部206において搬送されてきた所定の用紙にトナー像が転写される。
【0044】
定着部207においてトナー像が用紙に定着されると、出力モードが片面出力モードの場合は、用紙は後処理装置40へと搬送され、操作部50にて指定された所定の後処理が施された後、排紙トレイ401、402或いは403に排紙される。出力モードが両面出力モードの場合は、用紙は第二用紙搬送路210方面へ搬送され、用紙の裏面に画像形成が行われた後に、後処理装置40へと搬送され、操作部50にて指定された所定の後処理が施された後、排紙トレイ401、402或いは403に排紙される。
【0045】
本発明に係る画像形成装置1は、何らかのユーザに報知すべき事象が画像形成装置1において発生すると、音声によりその事象の内容やその事象についての対処法等の情報を出力する機能を有している。
【0046】
例えば、給紙部30の大容量給紙トレイ301、或いは給紙トレイ302〜304の何れかに積載されている用紙の枚数が、所定の枚数よりも少なくなった場合は、図1の操作部50に備えられているスピーカ504から、「用紙が間もなく無くなります。」との音声メッセージが出力される。ユーザは、出力された音声メッセージによって用紙が少なくなっていることを理解し、新たに用紙を給紙部30に補給する等の対応をすることが可能である。
【0047】
また、ユーザに報知すべき事象の内容のみを音声出力するだけではなく、その事象に対する対応方法を音声出力するようにすることもできる。例えば上記の例では、「トレイ○○の取っ手を引き、△△サイズの用紙を補給して下さい。」のような音声メッセージを出力するようにすることで、ユーザは用紙の補給方法を容易に理解し、スムーズに対応することが可能である。ここに、スピーカ504は、本発明における音声メッセージ出力手段として機能する。
【0048】
図2は、画像形成装置1の電気的構成を示すブロック図である。図1に記載の構成と同一の構成には同一の符号を付してある。
【0049】
画像形成装置1は、画像処理部60、画像制御部70、スキャナ部10、プリンタ部20、操作部50等で構成されている。
【0050】
画像処理部60は、画像処理部60の制御を行うコントローラ制御CPU601と、LAN(Local Area Network)92に接続し、各種データの送受信を行うLAN IF(LAN Interface)602と、LAN IF602を介して複数の端末90、91から受信した画像データを画像メモリ603に書き込み、或いは画像メモリ603に格納されている画像データを読み出すDRAM(Dynamic Random Access Memory)制御IC(Integrated Circuit)604等とで構成されている。DRAM制御IC604と画像制御部70内のDRAM制御IC703とは、PCIバス81で接続されており、互いに画像データの入出力が行われる。
【0051】
スキャナ部10のCCDイメージセンサ105で読み取られた信号は、画像制御部70内の読み取り処理部701に送信され、画像データに変換される。変換された画像データは、圧縮IC702により圧縮処理され、DRAM制御IC703の制御により、画像メモリ704内の圧縮メモリ705に格納されるか、若しくは圧縮処理されずに、DRAM制御IC703の制御により、画像メモリ704内のページメモリ706にページごとに格納される。
【0052】
端末90、91からLAN IF707を介して、或いは操作部50から画像書き込みの指示がなされると、DRAM制御IC703の制御によって、画像メモリ704から画像データが読み出され、伸長IC708によって伸長処理される。伸長処理された画像データは、書き込み処理部709により画像形成用の信号に変換され、プリンタ部20に出力される。この信号に基づき、LD204が感光体ドラム201にレーザ光を照射する。
【0053】
操作部50は、各種表示がされ、タッチパネル方式により操作が可能なLCDパネル501と、操作部50の制御を行う操作部制御部505等とで構成される。ユーザによる操作部50における指示に基づき、印刷設定や他機情報設定等の各種設定内容が画像制御部70に送信される。送信された各種設定内容は不揮発メモリ710に格納される。
【0054】
不揮発メモリ710には、ユーザに報知すべき事象が発生した際に出力される音声メッセージが、その事象と対応付けられて格納されている。画像形成装置1内において何らかのユーザに報知すべき事象が発生すると、発生した事象に対応した音声メッセージが不揮発メモリ710から読み出され、操作部50に送信される。操作部制御部505は、受信した音声メッセージをスピーカ504に出力させる。
【0055】
さらに、不揮発メモリ710には、音声メッセージを出力すべき事象の優先度を示す優先度情報が、発生する事象に対応付けられて格納されている。例えば、紙詰まり等の早急に対応すべき事象についての優先度は高く設定されており、トナーの減少等ある程度対応が遅れても問題が起こる可能性が少ないような事象についての優先度は低く設定されている。
【0056】
画像制御CPU711は、スキャナ制御部108、プリンタ制御部211、操作部制御部504とそれぞれシリアル通信を行い、スキャナ部10、プリンタ部20、操作部50をそれぞれ制御している。画像制御CPU711は、本発明における制御手段及び音声メッセージ出力情報判別手段として機能する。
【0057】
図3は、本発明の実施の形態における画像形成システムの構成の一例を示す図である。図3において、画像形成システムSは、図1に示した画像形成装置1と同様の2台の画像形成装置1、2がLAN92を介してネットワーク接続されており、互いに各種情報のやり取りが可能となっている。画像形成装置2に関しては、上記で図1、図2を用いて説明した種々の機能を、画像形成装置1と同様に有しているものとする。
【0058】
例えば、画像形成装置1に何らかの音声メッセージを出力すべき事象が発生すると、画像形成装置1のスピーカ5041から音声メッセージが出力される。しかしながら、音声メッセージが出力される際に、画像形成装置1が画像形成等の動作中である場合は、その動作音により、出力される音声メッセージがかき消されてしまい、ユーザが音声メッセージを聞き取り理解することが難しくなる。
【0059】
そこで、画像形成装置1は、自機が動作中に音声メッセージを出力すべき事象が発生した場合は、画像形成装置2に、画像形成装置1において発生した音声メッセージを出力すべき事象の内容に関する音声メッセージ出力情報VMIを送信する。
【0060】
本発明の実施の形態において、音声メッセージ出力情報VMIは、上述したように不揮発メモリ710に格納されており、画像形成装置1は、LAN IF707を介して音声メッセージ出力情報VMIを、自機とネットワーク接続された他の画像形成装置へ送信する機能と、LAN IF707を介して音声メッセージ出力情報VMIを受信することで、音声メッセージ出力情報VMI送信側の画像形成装置の音声メッセージ出力に関する状況を認識する機能と、を兼ね備えている。ここに、LAN IF707は、本発明における音声メッセージ出力情報送信手段及び音声メッセージ出力情報受信手段として機能する。
【0061】
ただし、図3における画像形成装置1は、音声メッセージ出力情報VMIを、LAN92を介してネットワーク接続された他の画像形成装置へ送信する機能が少なくとも備わっていれば良く、音声メッセージ出力情報VMIを受信し、送信側の音声メッセージ出力に関する状況を認識する機能を必ずしも兼ね備えていなくてもよい。
【0062】
一方、図3の画像形成装置2は、音声メッセージ出力情報VMIを受信することで、音声メッセージ出力情報VMI送信側の画像形成装置において発生した音声メッセージを出力すべき事象の内容を認識する機能を、少なくとも有している。画像形成装置1から送信された音声メッセージ出力情報VMIを受信した動作停止中の画像形成装置2は、画像形成装置1において音声メッセージを出力すべき事象が発生したと認識し、画像形成装置1において発生した事象に対応する音声メッセージが、画像形成装置2のスピーカ5042から出力される。
【0063】
このように、音声メッセージは、動作中の画像形成装置1から出力されると共に、動作中の画像形成装置1とネットワーク接続された動作停止中の画像形成装置2からも出力される。ユーザにとっては、特に画像形成装置1の動作音の音源との距離が大きい画像形成装置2から出力される音声メッセージが、画像形成装置1の動作音にかき消されることがないため聞き取り易い。動作中の画像形成装置から出力される音声メッセージに対応した音声メッセージを、動作停止中の他の画像形成装置からも出力させることで、ユーザは動作中の画像形成装置から出力される音声メッセージを聞き取り理解することが容易となる。
【0064】
図4は、自機が動作中の場合に音声メッセージを出力させる他の画像形成装置を特定するための情報を入力し設定する、他機情報設定画面510の一例を示す図である。操作部50或いは端末90、91からユーザにより他の画像形成装置に関する情報を設定するとの指示がなされると、他機情報設定画面510として、図4のような画面が操作部50のLCDパネル501に表示される。図4のような画面において、他の画像形成装置を特定するための情報を入力し、不揮発メモリ710に記憶させておくことが可能である。ここに、他機情報設定画面510は、本発明における送信先の他機情報設定手段及び送信元の他機情報設定手段として機能する。
【0065】
ユーザは、LCDパネル501に表示されたアイコンに指等でタッチし、或いは操作部50のテンキー503を操作することによって、他の画像形成装置の名称(マシン名)とIPアドレス、ネットワーク回線の回線速度等の情報を入力し、OKキー506を押下することで入力された内容を他機情報として不揮発メモリ710に記憶させておくことが可能である。
【0066】
図4に示す他機情報設定画面510で設定された他の画像形成装置に関する情報は、自機が動作中に音声メッセージを出力すべき事象が発生した場合や、他機情報設定画面510で設定された他の画像形成装置においてその動作中に音声メッセージを出力すべき事象が発生した場合に参照される。
【0067】
自機が動作中に音声メッセージを出力すべき事象が発生した場合は、自機は、図4において情報が設定された他の画像形成装置に対して、自機で発生した音声メッセージを出力すべき事象の内容についての音声メッセージ出力情報VMIを送信する。これらの情報が設定された他の画像形成装置からは、自機からの音声メッセージ出力指示によって自機で発生した事象に対応する音声メッセージが出力される。
【0068】
一方、他機情報設定画面510で設定された他の画像形成装置において、その動作中に音声メッセージを出力すべき事象が発生した場合は、自機は、他の画像形成装置からの音声メッセージ出力指示を受けた時点で、他の画像形成装置において発生した事象に対応する音声メッセージをスピーカ504から出力する。このとき、出力する音声メッセージに、事象が発生した他の画像形成装置のマシン名等を付加して音声出力することも可能である。音声メッセージに、図4で設定されたマシン名等の情報を付加して出力することで、ユーザは出力された音声メッセージが何れの画像形成装置に関する音声メッセージであるかを容易に理解することが可能となる。
【0069】
図5は、動作中の自機で発生した事象に対応する音声メッセージを他の画像形成装置にも出力させる際の画像制御CPU711による制御手順の一例を示したフローチャートである。
【0070】
画像形成装置1の画像制御CPU711は、まず自機で音声メッセージを出力すべき事象が発生したか否かを判断し(ステップS1)、自機で音声メッセージを出力すべき事象が発生するまで待機する。自機で音声メッセージを出力すべき事象が発生したと判断されると(ステップS1:Yes)、画像制御CPU711は、次に自機が画像形成動作の動作中であるか否かを判断する(ステップS2)。
【0071】
本実施の形態において、画像形成装置1は、自動原稿給送装置101を有している。そこで、本実施の形態においては、自動原稿給送装置101を使用して原稿の画像を読み取り、読み取られた画像データを基に用紙に画像形成を行う場合は、自動原稿給送装置101による原稿給紙動作が開始されてから、排紙トレイ401、402又は403へ実行中のジョブの出力に用いられる全ての用紙の排紙が完了されるまでの期間を画像形成動作の動作中と定義している。
【0072】
一方、自動原稿給送装置101を使用せずにプラテンガラス上に載置された原稿の画像を読み取り画像形成を行う場合や、原稿の画像は読み取らずに画像メモリ603や704内に格納されている画像データ等から画像形成を行う場合、或いは画像形成装置1に自動原稿給送装置が備えられていない場合は、給紙部30における用紙給紙動作開始時から、排紙トレイ401、402又は403へ実行中のジョブの出力に用いられる全ての用紙の排紙が完了されるまでの期間を画像形成動作の動作中と定義している。
【0073】
自機が動作中であると判断されると(ステップS2:Yes)、図4で示した他機情報設定画面510において予め設定された他の画像形成装置が、全て動作中であるか否かが判断される(ステップS3)。他機情報設定画面510において設定された他の画像形成装置の何れか一台でも動作中ではないと判断されると(ステップS3:No)、画像制御CPU711は、他機情報設定画面510において設定された他の画像形成装置中の動作中ではない画像形成装置に対して、自機で発生した音声メッセージを出力すべき事象の内容についての音声メッセージ出力情報VMIを送信する(ステップS4)。
【0074】
次に、画像制御CPU711は、他機情報設定画面510において予め設定された他の画像形成装置が、音声メッセージ出力中であるか否かを判断する(ステップS5)。具体的には、他の画像形成装置の音声メッセージ出力状態を示す音声出力状態情報、ここでは音声メッセージ出力中であることを示す音声出力状態情報を、他の画像形成装置から受信したか否かで判断する。
【0075】
他の画像形成装置のうち、何れか一台でも音声メッセージの出力中であると判断されると(ステップS5:Yes)、音声メッセージ出力中の他の画像形成装置の音声メッセージ出力が完了するまで待機し、音声メッセージ出力完了を示す音声出力状態情報を受信することで他の画像形成装置の音声メッセージ出力が完了したと判断されると(ステップS5:No)、画像制御CPU711は、他機情報設定画面510において予め設定された動作中ではない他の画像形成装置に対して同時に同期信号を送信する(ステップS6)。
【0076】
同期信号は、他の画像形成装置に音声メッセージ出力を実行させるための信号である。本実施の形態において、他機からの同期信号を受信した画像形成装置は、同期信号の受信を合図に、自機のスピーカから所定の音声メッセージを出力するように動作することとなっている。
【0077】
動作中ではない他の画像形成装置に対して同期信号が送信されると、画像制御CPU711は、自機のスピーカ504に、自機で発生した事象に対応する音声メッセージの出力を開始させる(ステップS7)。このとき、ステップS6において同期信号が送信された動作停止中の他の画像形成装置からも自機が出力した音声メッセージと同一の音声メッセージの出力が同時に開始されている。
【0078】
自機のスピーカ504から音声メッセージの出力を開始させた後、画像制御CPU711は、他機情報設定画面510において予め設定された他の画像形成装置全てに対して、自機が音声メッセージ出力中であることを示す音声出力状態情報を送信する(ステップS8)。
【0079】
次に、画像制御CPU711は、自機が現在出力中の音声メッセージの出力が終了したか否かを判断し(ステップS9)、終了していないと判断すると(ステップS9:No)、音声メッセージの出力が終了するまで待機する。自機が現在出力中の音声メッセージの出力が終了したと判断すると(ステップS9:Yes)、画像制御CPU711は、音声メッセージ出力完了を示す音声出力状態情報を、他機情報設定画面510において予め設定された他の画像形成装置全てに送信し(ステップS10)、処理を終了する。
【0080】
一方、ステップS2において、自機が動作中ではないと判断した場合(ステップS2:No)、或いはステップS3において、他機情報設定画面510において設定された他の画像形成装置全てが動作中であると判断した場合(ステップS3:Yes)は、画像制御CPU711は、ステップS7において自機で発生した事象に対応する音声メッセージをスピーカ504から出力させ、ステップS8、S9、S10と上述した処理を行い、処理を終了する。
【0081】
音声メッセージを出力すべき事象が発生した際に自機が動作中でない場合は、自機の動作音に音声メッセージがかき消されることはないため、通常通り自機のスピーカのみから音声メッセージを出力させるよう制御することとしている。
【0082】
また、音声メッセージを出力すべき事象が発生した際に、他機情報設定画面510において予め設定された他の画像形成装置が全て動作中である場合は、他の画像形成装置の動作終了を待つことはせずに、自機のスピーカ504のみから所定の音声メッセージを出力させることとしている。
【0083】
図5に示すような制御を行う画像形成装置と、後に図7を用いて説明するような、音声メッセージ出力情報VMIと同期信号とを受信することで、音声メッセージ出力情報送信側の画像形成装置において発生した事象に対応した音声メッセージを出力するよう制御する他の画像形成装置とを、それぞれ一台以上含む複数の画像形成装置を互いにネットワークを介して接続することで、自機に音声メッセージを出力すべき事象が発生した際に自機が動作中の場合は、自機において発生した事象に対応する音声メッセージがネットワークを介して自機と接続された図7に示すような制御を行う動作中ではない他の画像形成装置からも同時に出力される。よって、自機が動作中に音声メッセージを出力すべき事象が発生した場合であっても、自機の動作音の音源と、音声メッセージの音源との距離が大きいために、ユーザは容易に音声メッセージの内容を聞き取り理解することが可能である。
【0084】
また、図5に示すように、自機が動作中でない場合や、他の画像形成装置が全て動作中である場合は、自機のスピーカ504のみから音声メッセージを出力させるように制御することで、自機や他機の状況によって柔軟な動作が可能となっている。
【0085】
図6は、動作中の自機で出力する音声メッセージを、他の画像形成装置にも出力させる際の制御手順の他の一例を示したフローチャートである。
【0086】
画像形成装置1の画像制御CPU711は、まず自機で音声メッセージを出力すべき事象が発生したか否かを判断し(ステップS21)、音声メッセージを出力すべき事象が発生するまで待機する。自機で音声メッセージを出力すべき事象が発生したと判断すると(ステップS21:Yes)、画像制御CPU711は、次に自機が動作中であるか否かを判断する(ステップS22)。自機が動作中であると判断すると(ステップS22:Yes)、図4で示した他機情報設定画面510において予め設定された他の画像形成装置が全て動作中であるか否かを判断する(ステップS23)。他の画像形成装置の何れか一台でも動作中ではないと判断されると(ステップS23:No)、画像制御CPU711は、他機情報設定画面510において予め設定された動作中ではない他の画像形成装置に対して、自機で発生した音声メッセージを出力すべき事象の内容についての音声メッセージ出力情報VMIを送信する(ステップS24)。
【0087】
次に、画像制御CPU711は、他機情報設定画面510において予め設定された他の画像形成装置が、音声メッセージ出力中であるか否かを判断する(ステップS25)。具体的には、音声メッセージ出力中であることを示す音声出力状態情報を他の画像形成装置から受信したか否かで判断する。
【0088】
他の画像形成装置の何れか一台でも音声メッセージの出力中であると判断すると(ステップS25:Yes)、他の画像形成装置による音声メッセージ出力が完了するまで待機する。具体的には、音声メッセージ出力完了を示す音声出力状態情報を他の画像形成装置から受信するまで待機する。
【0089】
他の画像形成装置の音声メッセージ出力が完了したと判断すると(ステップS25:No)、画像制御CPU711は、まず自機のスピーカ504に、自機で発生した事象に対応する音声メッセージを出力する(ステップS26)。そして、音声メッセージ出力中であることを示す音声メッセージ出力情報VMIを、他機情報設定画面510において予め設定された他の画像形成装置全てに送信する(ステップS27)。
【0090】
次に画像制御CPU711は、自機が現在出力中の音声メッセージの出力が終了したかを判断し(ステップS28)、自機の音声メッセージの出力が終了していない場合は(ステップS28:No)、自機の音声メッセージの出力が終了するまで待機する。現在出力中の音声メッセージの出力が終了したと判断すると(ステップS28:Yes)、画像制御CPU711は、他機情報設定画面510において予め設定された他の画像形成装置全てに対して、音声メッセージ出力完了を示す音声出力状態情報を送信する(ステップS29)。
【0091】
次に、画像制御CPU711はパラメータnの値をn=1と設定する(ステップS30)。そして、自機において発生した音声メッセージを出力すべき事象が解消されたか否かを判断し(ステップS31)、自機において事象が解消されていないと判断すると(ステップS31:No)、他の画像形成装置において、自機よりも優先度の高い音声メッセージを出力すべき事象が発生したか否かを判断する(ステップS32)。具体的には、他の画像形成装置から音声メッセージ出力情報VMIを受信したか否かで判断する。
【0092】
上述したとおり、画像形成装置1の不揮発メモリ710には、音声メッセージを出力すべき事象の優先度情報が、その事象に対応付けられて格納されている。よって画像形成装置1は、音声メッセージ出力情報VMIを受信した場合、音声メッセージ出力情報VMIに含まれる事象の内容を判別することで、送信側の画像形成装置において発生した事象の優先度を認識することが可能となっている。ここに、画像制御CPU711及び不揮発メモリ710は、本発明における優先度認識手段として機能する。
【0093】
他の画像形成装置において、自機よりも優先度の高い事象が発生していないと判断すると(ステップS32:No)、画像制御CPU711は、パラメータnで示された動作中ではない他の画像形成装置へ同期信号を送信する(ステップS33)。同期信号が送信されたn台目の画像形成装置のスピーカからは、自機で発生した事象に対応した音声メッセージが出力される。
【0094】
パラメータnは、現在何番目の他の画像形成装置から音声メッセージが出力されているかを示すパラメータである。ここで、他機情報設定画面510において設定された他の画像形成装置のうち、ステップS23において動作中ではないと判断された画像形成装置には、1以上の整数がそれぞれ割り当てられている。この整数の割り当ては1から順次に行われ、ある整数がある他の画像形成装置に割り当てられると、そのある整数に1を加えた整数が次の他の画像形成装置に割り当てられる。このようにして、他機情報設定画面510において設定された全ての動作中ではない他の画像形成装置N台に、1からNまでのそれぞれ異なる整数が割り当てられる。例えば、他機情報設定画面510において画像形成装置に関する情報が設定された順次に1から整数を割り当てる等、どの他の画像形成装置にどの1以上の整数が割り当てられるかは適宜設定可能である。
【0095】
画像制御CPU711は、n台目の他の画像形成装置から音声メッセージの出力完了を示す音声出力状態情報を受信したかを判断し(ステップS34)、音声メッセージの出力完了を示す音声出力状態情報を受信していない場合は(ステップS34:No)、受信するまで待機する。n台目の他の画像形成装置から音声メッセージの出力完了を示す音声出力状態情報を受信したと判断すると(ステップS34:Yes)、パラメータnが、他機情報設定画面510において予め設定され且つ動作中ではない他の画像形成装置の総数を示す整数Nと等しいか否かを判断し(ステップS35)、パラメータnが整数Nと等しくない場合は(ステップS35:No)、パラメータnを1だけインクリメントする(ステップS36)。
【0096】
次にステップS31に戻り、自機において発生した音声メッセージを出力すべき事象が解消されたかを再び判断する。自機において発生した事象が解消されていないと判断すると(ステップS31:No)、画像制御CPU711は、上述のステップS32〜S36の処理を繰り返す。
【0097】
ステップS31〜ステップS36の処理を、ステップS35においてパラメータnと整数Nとが等しいと判断されるまで繰り返すことで、他機情報設定画面510において予め設定され且つ動作中ではないN台の画像形成装置のスピーカから、1台ずつ順次に自機で発生した事象に対応した音声メッセージを出力させる。ステップS35において整数nと整数Nが等しいと判断した場合は(ステップS35:Yes)、処理を終了する。
【0098】
ステップS31において、自機において発生した音声メッセージを出力すべき事象が解消されたと判断すると(ステップS31:Yes)、画像制御CPU711は、処理を終了する。即ち、N台の動作中ではない他の画像形成装置へ同期信号の送信を開始するより前、或いは順次に同期信号を送信している最中に、自機において発生したエラー等が解消された場合は、他の画像形成装置に対する同期信号の送信は中止され、その結果他の画像形成装置からの自機で発生した事象に対応した音声メッセージの出力も中止される。
【0099】
また、ステップS32において、他の画像形成装置で、自機よりも優先度の高い音声メッセージを出力すべき事象が発生したと判断した場合は(ステップS32:Yes)、処理を終了する。即ち、動作中ではない他の画像形成装置による自機で発生した事象に対応した音声メッセージの出力は中止され、他の画像形成装置において発生した優先度の高い事象に対応する音声メッセージが、その優先度の高い事象が発生した他の画像形成装置から出力されることとなる。
【0100】
一方、図6のステップS22において、自機が動作中ではないと判断された場合(ステップS22:No)、或いはステップS23において、他機情報設定画面510で設定された他の画像形成装置の全てが動作中であると判断された場合(ステップS23:Yes)は、画像制御CPU711は、ステップS37において自機で発生した事象に対応する音声メッセージを自機のスピーカ504から出力させる。
【0101】
次に、画像制御CPU711はステップS38において、他機情報設定画面510で設定された他の画像形成装置全てに、自機が音声メッセージ出力中であることを示す音声出力状態情報を送信する。そして、自機が出力中の音声メッセージの出力が終了したかを判断し(ステップS39)、自機の音声メッセージ出力が終了していなければ(ステップS39:No)、終了するまで待機する。
【0102】
自機が出力中の音声メッセージの出力が終了したと判断すると(ステップS39:Yes)、画像制御CPU711は、他機情報設定画面510で設定された他の画像形成装置全てに、自機の音声メッセージ出力完了を示す音声出力状態情報を送信し(ステップS40)、処理を終了する。
【0103】
上記のとおり、図5を用いて説明した場合と同様に、音声メッセージを出力すべき事象が発生した際に自機が動作中でない場合は、画像形成装置の動作音に音声メッセージがかき消されることはないため、通常通り自機のスピーカのみから音声メッセージを出力させるよう制御することとしている。
【0104】
また、音声メッセージを出力すべき事象が発生した際に他機情報設定画面510において予め設定された他の画像形成装置が全て動作中である場合は、他の画像形成装置の動作終了を待つことはせずに、自機のスピーカ504のみから所定の音声メッセージを出力させることとしている。
【0105】
図6に示すような制御を行う画像形成装置と、後に図7を用いて説明するような、音声メッセージ出力情報VMIを受信し、さらに同期信号を受信することで音声メッセージ出力情報VMI送信側の画像形成装置において発生した事象に対応した音声メッセージを出力するよう制御する画像形成装置とを、それぞれ一台以上含む複数の画像形成装置を互いにネットワークを介して接続することで、図6に示すような制御を行う自機に音声メッセージを出力すべき事象が発生した際に自機が動作中の場合は、自機で発生した事象に対応した音声メッセージがネットワークを介して自機と接続された図7に示すような制御を行う他の画像形成装置から順次に出力される。よって、自機が動作中に音声メッセージを出力すべき事象が発生した場合であっても、自機の動作音の音源と、他の画像形成装置から出力される音声メッセージの音源との距離が大きいために、ユーザは容易に音声メッセージの内容を聞き取り理解することが可能である。
【0106】
また、図6に示すように、自機が動作中でない場合や、他の画像形成装置が全て動作中である場合は、自機のスピーカ504のみから音声メッセージを出力させるように制御することで、自機や他機の状況によって柔軟な動作が可能となっている。
【0107】
さらに、自機が出力した音声メッセージが他の画像形成装置から順次に出力されている際に、他の何れかの画像形成装置において、自機よりも優先度が高い音声メッセージを出力すべき事象が発生した場合は、他の画像形成装置による自機で発生した事象に対応した音声メッセージの出力は中止され、より優先度の高い事象が発生した他の画像形成装置からその事象に対応した音声メッセージが出力される。よって、例えば他機に重大なエラーが生じた場合は、その重大なエラーに関する音声メッセージが優先的に出力されるため、ユーザはその重大なエラーに対応する音声メッセージを聞き取り、対応することが可能である。
【0108】
このような、他の画像形成装置において優先度の高い事象が発生した場合に優先度の低い事象に対応した音声メッセージの出力を中止させる制御は、例えば図5に示すような制御フローチャートに組み込むことも可能である。具体的には、自機で音声メッセージを出力すべき事象が発生してから、図5のステップS6において他の画像形成装置へ同期信号を送信するまでの間に、他の画像形成装置において自機で発生した事象よりも優先度の高い事象が発生した場合は、同期信号の送信は行わず、上述のように他の画像形成装置において発生した優先度の高い事象に対応した音声メッセージを事象が発生した他の画像形成装置から出力させるようにすればよい。
【0109】
図7は、動作中の他の画像形成装置において出力される音声メッセージを、自機で出力する際の制御手順の一例を示したフローチャートである。
【0110】
まず、画像制御CPU711は、図4で示した他機情報設定画面510において予め設定された他の画像形成装置の何れかにおいて発生した音声メッセージを出力すべき事象の内容を示す音声メッセージ出力情報VMIを受信したか否かを判断する(ステップS41)。
【0111】
他の画像形成装置より音声メッセージ出力情報VMIを受信していない場合は(ステップS41:No)、画像制御CPU711は、他の画像形成装置より音声メッセージ出力情報VMIを受信するまで待機する。他の画像形成装置より音声メッセージ出力情報VMIを受信したと判断すると(ステップS41:Yes)、次に、受信した音声メッセージ出力情報VMIの判別が行われる(ステップS42)。
【0112】
ステップS42において、受信した音声メッセージ出力情報VMIの判別が行われ、他の画像形成装置において発生した音声メッセージを出力すべき事象の内容が、画像制御CPU711に認識される。受信した音声メッセージ出力情報VMIが判別されると、次に、自機が動作中であるか否かが判断される(ステップS43)。
【0113】
自機が動作中ではないと判断すると(ステップS43:No)、画像制御CPU711は、自機が何らかの音声メッセージを出力中であるか否かを判断する(ステップS44)。自機が音声メッセージ出力中ではないと判断すると(ステップS44:No)、画像制御CPU711は、他の画像形成装置から同期信号を受信したかを判断する(ステップS45)。画像制御CPU711は、他の画像形成装置から同期信号を受信するまで待機し、同期信号を受信したと判断すると(ステップS45:Yes)、他の画像形成装置において発生した事象に対応する音声メッセージを、自機のスピーカ504から出力する(ステップS46)。
【0114】
そして、現在出力中の、他の画像形成装置において発生した事象に対応する音声メッセージの出力が終了するまで待機し(ステップS47:No)、音声メッセージの出力が終了したと判断すると(ステップS47:Yes)、画像制御CPU711は、他機情報設定画面510において予め設定された他の画像形成装置全てに対して、音声メッセージ出力完了を示す音声出力状態情報を送信し(ステップS48)、処理を終了する。
【0115】
一方、ステップS44において自機が音声メッセージ出力中であると判断されると(ステップS44:Yes)、画像制御CPU711は、自機が現在出力中の音声メッセージの出力が終了したかを判断する(ステップS47)。音声メッセージの出力が終了したと判断した場合は(ステップS47:Yes)、他機情報設定画面510において予め設定された他の画像形成装置全てに対して、音声メッセージ出力完了を示す音声出力状態情報を送信し(ステップS48)、処理を終了する。
【0116】
さらに、ステップS43において自機が動作中であると判断した場合は(ステップS43:Yes)、画像制御CPU711は、処理を終了する。
【0117】
図5或いは図6に示すような、自機が動作中である場合に音声メッセージ出力情報VMIを送信するよう制御する画像形成装置と、図7に示すような制御を行う画像形成装置とをそれぞれ一台以上含む複数の画像形成装置を、ネットワークを介して接続させることによって、図5或いは図6に示すような制御を行う画像形成装置において音声メッセージを出力すべき事象が発生した場合に、図7に示すような制御を行う動作中ではない自機で、図5或いは図6に示すような制御を行う画像形成装置において発生した事象に対応する音声メッセージを出力することができる。
【0118】
動作中の図5或いは図6に示すような制御を行う他の画像形成装置のユーザは、動作中の他の画像形成装置の動作音の音源からある程度離れた位置にある図7に示すような制御を行う自機から出力される音声メッセージを聞き取り、動作中の他の画像形成装置に生じた事象について理解し、対応することが可能である。
【0119】
また、音声メッセージ出力情報VMIを受信した際に自機が動作中である場合は、他の画像形成装置において発生した事象に対応する音声メッセージの出力は行わずに処理を終了することとしている。
【0120】
動作中の他の画像形成装置において音声メッセージを出力すべき事象が発生した際に動作中である自機から音声メッセージを出力したとしても、自機から出力される音声メッセージの音源と、動作中の自機の動作音の音源との距離が近いために、事象が発生した他の画像形成装置のユーザは自機から出力される音声メッセージを聞き取ることは難しくなる。よって自機が動作中である場合は音声メッセージの出力は行わないこととしている。
【0121】
図5から図7を用いて、他の画像形成装置へ音声メッセージ出力情報VMIを送信する際の制御と、他の画像形成装置から音声メッセージ出力情報VMIを受信した際の制御とを説明してきたが、図5或いは図6に示す制御の中では、自機が動作中に音声メッセージを出力すべき事象が発生した場合は、他の画像形成装置へ音声メッセージ出力情報VMIを送信するとともに動作中の自機からも音声メッセージの出力を行っている。しかしながら自機が動作中である場合は、自機からは音声メッセージを出力させずに、他の画像形成装置のみから自機で発生した事象に対応した音声メッセージを出力させるように制御することも可能である。
【0122】
また、図7に示す制御の中では、他の画像形成装置から音声メッセージ出力情報VMIを受信した場合に、自機が動作中であるかを自機が自ら判断し、他の画像形成装置において発生した事象に対応した音声メッセージを出力していたが、図5、図6に示すように、事象が発生した他の画像形成装置側のみで、音声メッセージ出力情報VMIを送信しようとしている画像形成装置が動作中であるか否かを判断するように制御することも可能である。
【0123】
以上、本発明に係る画像形成システムによれば、ある画像形成装置に、画像形成等の動作中にエラー等の音声メッセージを出力すべき事象が発生した場合に、ネットワークを介して自機と接続された動作中ではない他の画像形成装置に自機において発生した事象に対応した音声メッセージを出力させるように制御するので、ある画像形成装置のユーザは、動作中である自機の動作音の音源とは距離の離れた他の画像形成装置から出力される音声メッセージを聞き取ることで、出力された音声メッセージの内容を容易に理解し、ある画像形成装置において発生したエラー等に対応することが可能となる。
【0124】
また、自機が動作停止中であるときに、ネットワークを介して自機と接続された動作中の他の画像形成装置においてエラー等の音声メッセージを出力すべき事象が発生した場合に、動作中ではない自機で他の画像形成装置が出力する音声メッセージを出力するよう制御するので、他の画像形成装置のユーザは、動作中である他の画像形成装置の動作音の音源とは距離の離れた動作ではない自機から出力された音声メッセージを聞き取ることで、その音声メッセージの内容を容易に理解し、エラー等に対応することが可能である。
【0125】
尚、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明を逸脱しない限りにおいて異なる実施の形態を採用することも可能である。
【符号の説明】
【0126】
1、2 画像形成装置
10 スキャナ部
101 自動原稿給送装置
20 プリンタ部
30 給紙部
40 後処理装置
401 排紙トレイ
402 排紙トレイ
50 操作部
501 LCDパネル
504、5041、5042 スピーカ
510 他機情報設定画面
60 画像処理部
70 画像制御部
707 LAN IF
710 不揮発メモリ
711 画像制御CPU
92 LAN
S 画像形成システム
VMI 音声メッセージ出力情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自機において発生した音声メッセージを出力すべき事象の内容を示す自機の音声メッセージ出力情報を、ネットワークを介して自機と接続された受信側の画像形成装置へ送信する音声メッセージ出力情報送信手段を有する送信側の画像形成装置と、
送信側の画像形成装置において発生した音声メッセージを出力すべき事象の内容を示す他機の音声メッセージ出力情報を受信する音声メッセージ出力情報受信手段を有する受信側の画像形成装置と、をそれぞれ少なくとも一台ずつ含む複数の画像形成装置が互いにネットワークを介して接続されている画像形成システムであって、
前記送信側の画像形成装置は、
音声メッセージを出力する送信側の音声メッセージ出力手段と、
自機において発生した事象に応じて所定の音声メッセージを前記音声メッセージ出力手段に出力させるよう制御する送信側の制御手段と、を有し、
自機が自動原稿給送装置を使用して原稿の画像を読み取り画像形成を行う場合は、原稿給紙動作開始時から用紙排紙動作完了時までの画像形成動作の動作中、又は自機が自動原稿給送装置を使用せずに原稿の画像を読み取り画像形成を行う場合、或いは自機が外部機器から受信した画像データや自機が格納する画像データに基づいて画像形成を行う場合は、用紙給紙動作開始時から用紙排紙動作完了時までの画像形成動作の動作中に、前記送信側の音声メッセージ出力手段に音声メッセージを出力させるべき事象が自機において発生した場合に、前記送信側の制御手段が前記音声メッセージ出力情報送信手段に前記自機の音声メッセージ出力情報を前記受信側の画像形成装置へ送信させるよう制御する画像形成装置であり、
前記受信側の画像形成装置は、
音声メッセージを出力する受信側の音声メッセージ出力手段と、
所定の音声メッセージを前記受信側の音声メッセージ出力手段に出力させるよう制御する受信側の制御手段と、
前記音声メッセージ出力情報受信手段により受信した他機の音声メッセージ出力情報の内容を判別する音声メッセージ出力情報判別手段と、を有し、
前記音声メッセージ出力情報受信手段において前記他機の音声メッセージ出力情報を受信した場合に、前記受信側の制御手段が前記音声メッセージ出力情報判別手段による判別結果に基づいて前記受信側の音声メッセージ出力手段に前記送信側の画像形成装置において発生した事象に対応する音声メッセージを出力させるよう制御する画像形成装置であることを特徴とする画像形成システム。
【請求項2】
前記受信側の画像形成装置は、前記音声メッセージ出力情報受信手段が前記他機の音声メッセージ出力情報を受信した場合に、前記受信側の制御手段が、自機が前記画像形成動作の動作中であるか否かを判断し、自機が前記画像形成動作の動作中ではないと判断された場合に、前記音声メッセージ出力情報判別手段による判別結果に基づいて前記受信側の音声メッセージ出力手段に、前記送信側の画像形成装置において発生した事象に対応する音声メッセージを出力させるよう制御する画像形成装置であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
【請求項3】
前記送信側の画像形成装置は、自機の音声メッセージ出力情報が送信される受信側の画像形成装置を特定する情報を設定する送信先の他機情報設定手段を有し、
自機が前記画像形成動作の動作中に、前記送信側の音声メッセージ出力手段に音声メッセージを出力させるべき事象が自機において発生した場合に、前記送信側の制御手段が前記音声メッセージ出力情報送信手段に自機の音声メッセージ出力情報を、前記送信先の他機情報設定手段により設定された受信側の画像形成装置に送信させるよう制御する画像形成装置であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成システム。
【請求項4】
前記受信側の画像形成装置は、自機に対して前記他機の音声メッセージ出力情報を送信する送信側の画像形成装置を特定する情報を設定する送信元の他機情報設定手段を有し、
前記音声メッセージ出力情報受信手段において、前記送信元の他機情報設定手段により設定された送信側の画像形成装置から前記他機の音声メッセージ出力情報を受信した場合に、前記受信側の制御手段が前記音声メッセージ出力情報判別手段による判別結果に基づいて、前記受信側の音声メッセージ出力手段に前記送信元の他機情報設定手段により設定された送信側の画像形成装置において発生した事象に対応する音声メッセージを出力させるよう制御する画像形成装置であることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の画像形成システム。
【請求項5】
前記送信側の画像形成装置は、自機が前記画像形成動作の動作中に、前記送信側の音声メッセージ出力手段に音声メッセージを出力させるべき事象が自機において発生した場合に、前記送信側の制御手段が前記音声メッセージ出力情報送信手段に自機の音声メッセージ出力情報として前記受信側の画像形成装置に音声メッセージの出力を実行させるための同期信号を前記送信側の音声メッセージ出力手段からの音声メッセージ出力と、前記受信側の画像形成装置からの音声メッセージ出力とが同時に出力されるように前記受信側の画像形成装置へ送信させるよう制御する画像形成装置であることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の画像形成システム。
【請求項6】
前記送信側の画像形成装置は、自機が前記画像形成動作の動作中に、前記送信側の音声メッセージ出力手段に音声メッセージを出力させるべき事象が自機において発生した場合に、前記送信側の制御手段が前記音声メッセージ出力情報送信手段に自機の音声メッセージ出力情報として前記受信側の画像形成装置に音声メッセージの出力を実行させるための同期信号を複数の前記受信側の画像形成装置へ順次に送信させるよう制御する画像形成装置であることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の画像形成システム。
【請求項7】
前記送信側の画像形成装置は、ネットワークを介して自機と接続された他の送信側の画像形成装置が出力する音声メッセージの優先度を認識する優先度認識手段を有し、
前記優先度認識手段により認識された前記他の送信側の画像形成装置が出力する音声メッセージの優先度が、前記送信側の音声メッセージ出力手段により出力される音声メッセージの優先度よりも高い場合に、前記送信側の制御手段が、前記音声メッセージ出力情報送信手段に、前記同期信号の送信を中止させるよう制御する画像形成装置であることを特徴とする請求項5又は6に記載の画像形成システム。
【請求項8】
音声メッセージを出力する音声メッセージ出力手段と、
自機において発生した事象に応じて所定の音声メッセージを前記音声メッセージ出力手段に出力させるよう制御する制御手段と、を有する画像形成装置において、
自機において発生した音声メッセージを出力すべき事象の内容を示す自機の音声メッセージ出力情報を、ネットワークを介して自機と接続された、受信側の画像形成装置へ送信する音声メッセージ出力情報送信手段を有し、
自機が自動原稿給送装置を使用して原稿の画像を読み取り画像形成を行う場合は、原稿給紙動作開始時から用紙排紙動作完了時までの画像形成動作の動作中、又は自機が自動原稿給送装置を使用せずに原稿の画像を読み取り画像形成を行う場合、或いは自機が外部機器から受信した画像データや自機が格納する画像データに基づいて画像形成を行う場合は、用紙給紙動作開始時から用紙排紙動作完了時までの画像形成動作の動作中に、前記音声メッセージ出力手段に音声メッセージを出力させるべき事象が自機において発生した場合に、前記制御手段は、前記音声メッセージ出力情報送信手段に前記自機の音声メッセージ出力情報を前記受信側の画像形成装置へ送信させるよう制御し、
さらに、ネットワークを介して自機と接続された送信側の画像形成装置から送信された、前記送信側の画像形成装置において発生した音声メッセージを出力すべき事象の内容を示す他機の音声メッセージ出力情報を受信する音声メッセージ出力情報受信手段と、
前記音声メッセージ出力情報受信手段により受信された他機の音声メッセージ出力情報の内容を判別する音声メッセージ出力情報判別手段と、を有し、
前記音声メッセージ出力情報受信手段において前記他機の音声メッセージ出力情報を受信した場合に、前記制御手段は、前記音声メッセージ出力情報判別手段による判別結果に基づき、前記音声メッセージ出力手段に前記送信側の画像形成装置において発生した事象に対応する音声メッセージを出力させるよう制御することを特徴とする画像形成装置。
【請求項9】
前記音声メッセージ出力情報受信手段が前記他機の音声メッセージ出力情報を受信した場合に、前記制御手段は、自機が前記画像形成動作の動作中であるか否かを判断し、自機が前記画像形成動作の動作中ではないと判断された場合に、前記音声メッセージ出力情報判別手段による判別結果に基づいて前記音声メッセージ出力手段に、前記送信側の画像形成装置において発生した事象に対応する音声メッセージを出力させるよう制御することを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記自機の音声メッセージ出力情報が送信される受信側の画像形成装置を特定する情報を設定する送信先の他機情報設定手段を有し、
自機が前記画像形成動作の動作中に、前記音声メッセージ出力手段に音声メッセージを出力させるべき事象が自機において発生した場合に、前記制御手段は前記音声メッセージ出力情報送信手段に前記自機の音声メッセージ出力情報を前記送信先の他機情報設定手段により設定された受信側の画像形成装置に送信させるよう制御することを特徴とする請求項8又は9に記載の画像形成装置。
【請求項11】
自機に対して前記他機の音声メッセージ出力情報を送信する送信側の画像形成装置を特定する情報を設定する送信元の他機情報設定手段を有し、
前記音声メッセージ出力情報受信手段において、前記送信元の他機情報設定手段により設定された送信側の画像形成装置から前記他機の音声メッセージ出力情報を受信した場合に、前記制御手段は前記音声メッセージ出力情報判別手段による判別結果に基づいて、前記音声メッセージ出力手段に前記送信元の他機情報設定手段により設定された送信側の画像形成装置において発生した事象に対応する音声メッセージを出力させるよう制御することを特徴とする請求項8から10の何れか一項に記載の画像形成装置。
【請求項12】
自機が前記画像形成動作の動作中に、前記音声メッセージ出力手段に音声メッセージを出力させるべき事象が自機において発生した場合に、前記制御手段は前記音声メッセージ出力情報送信手段に前記自機の音声メッセージ出力情報として前記受信側の画像形成装置に音声メッセージの出力を実行させるための同期信号を前記音声メッセージ出力手段からの音声メッセージ出力と、前記受信側の画像形成装置からの音声メッセージ出力とが同時になるように前記受信側の画像形成装置へ送信させるよう制御することを特徴とする請求項8から11の何れか一項に記載の画像形成装置。
【請求項13】
自機が前記画像形成動作の動作中に、前記音声メッセージ出力手段に音声メッセージを出力させるべき事象が自機において発生した場合に、前記制御手段は前記音声メッセージ出力情報送信手段に前記自機の音声メッセージ出力情報として前記受信側の画像形成装置に音声メッセージの出力を実行させるための同期信号を複数の前記受信側の画像形成装置へ順次に送信させるよう制御することを特徴とする請求項8から11の何れか一項に記載の画像形成装置。
【請求項14】
前記送信側の画像形成装置が出力する音声メッセージの優先度を認識する優先度認識手段を有し、
前記優先度認識手段により認識された前記送信側の画像形成装置が出力する音声メッセージの優先度が、前記音声メッセージ出力手段により出力される音声メッセージの優先度よりも高い場合に、前記制御手段は前記音声メッセージ出力情報送信手段に前記同期信号の送信を中止させるよう制御することを特徴とする請求項12又は13に記載の画像形成装置。
【請求項15】
音声メッセージを出力する音声メッセージ出力手段と、
自機において発生した事象に応じて所定の音声メッセージを前記音声メッセージ出力手段に出力させるよう制御する制御手段と、を有する画像形成装置において、
自機において発生した音声メッセージを出力すべき事象の内容を示す自機の音声メッセージ出力情報を、ネットワークを介して自機と接続された受信側の画像形成装置へ送信する音声メッセージ出力情報送信手段を有し、
自機が自動原稿給送装置を使用して原稿の画像を読み取り画像形成を行う場合は、原稿給紙動作開始時から用紙排紙動作完了時までの画像形成動作の動作中、又は自機が自動原稿給送装置を使用せずに原稿の画像を読み取り画像形成を行う場合、或いは自機が外部機器から受信した画像データや自機が格納する画像データに基づいて画像形成を行う場合は、用紙給紙動作開始時から用紙排紙動作完了時までの画像形成動作の動作中に、前記音声メッセージ出力手段に音声メッセージを出力させるべき事象が自機において発生した場合に、前記制御手段は前記音声メッセージ出力情報送信手段に前記自機の音声メッセージ出力情報を前記受信側の画像形成装置へ送信させるよう制御することを特徴とする画像形成装置。
【請求項16】
前記音声メッセージ出力情報が送信される受信側の画像形成装置を特定する情報を設定する送信先の他機情報設定手段を有し、
自機が前記画像形成動作の動作中に、前記音声メッセージ出力手段に音声メッセージを出力させるべき事象が自機において発生した場合に、前記制御手段は前記音声メッセージ出力情報送信手段に前記自機の音声メッセージ出力情報を前記送信先の他機情報設定手段により設定された受信側の画像形成装置へ送信させるよう制御することを特徴とする請求項15に記載の画像形成装置。
【請求項17】
自機が前記画像形成動作の動作中に、前記音声メッセージ出力手段に音声メッセージを出力させるべき事象が自機において発生した場合に、前記制御手段は前記音声メッセージ出力情報送信手段に前記自機の音声メッセージ出力情報として前記受信側の画像形成装置に音声メッセージの出力を実行させるための同期信号を前記音声メッセージ出力手段からの音声メッセージ出力と、前記受信側の画像形成装置からの音声メッセージ出力とが同時になるように前記受信側の画像形成装置へ送信させるよう制御することを特徴とする請求項15又は16に記載の画像形成装置。
【請求項18】
自機が前記画像形成動作の動作中に、前記音声メッセージ出力手段に音声メッセージを出力させるべき事象が自機において発生した場合に、前記制御手段は前記音声メッセージ出力情報送信手段に前記自機の音声メッセージ出力情報として前記受信側の画像形成装置に音声メッセージの出力を実行させるための同期信号を複数の前記受信側の画像形成装置へ順次に送信させるよう制御することを特徴とする請求項15又は16に記載の画像形成装置。
【請求項19】
音声メッセージを出力する音声メッセージ出力手段と、
所定の音声メッセージを前記音声メッセージ出力手段に出力させるよう制御する制御手段と、
自機とネットワークを介して接続された送信側の画像形成装置から送信された、前記送信側の画像形成装置において発生した音声メッセージを出力すべき事象の内容を示す他機の音声メッセージ出力情報を受信する音声メッセージ出力情報受信手段と、
前記音声メッセージ出力情報受信手段により受信された他機の音声メッセージ出力情報の内容を判別する音声メッセージ出力情報判別手段と、を有し、
前記音声メッセージ出力情報受信手段において、前記他機の音声メッセージ出力情報を受信した場合に、前記制御手段は前記音声メッセージ出力情報判別手段による判別結果に基づき、前記音声メッセージ出力手段に前記送信側の画像形成装置において発生した事象に対応する音声メッセージを出力させるよう制御することを特徴とする画像形成装置。
【請求項20】
前記音声メッセージ出力情報受信手段において前記他機の音声メッセージ出力情報を受信した場合に、前記制御手段は、自機が自動原稿給送装置を使用して原稿の画像を読み取り画像形成を行う場合は、原稿給紙動作開始時から用紙排紙動作完了時までの画像形成動作の動作中、又は自機が自動原稿給送装置を使用せずに原稿の画像を読み取り画像形成を行う場合、或いは自機が外部機器から受信した画像データや自機が格納する画像データに基づいて画像形成を行う場合は、用紙給紙動作開始時から用紙排紙動作完了時までの画像形成動作の動作中であるか否かを判断し、自機が前記画像形成動作の動作中ではないと判断された場合に、前記音声メッセージ出力情報判別手段による判別結果に基づいて前記音声メッセージ出力手段に前記送信側の画像形成装置において発生した事象に対応する音声メッセージを出力させるよう制御することを特徴とする請求項19に記載の画像形成装置。
【請求項21】
自機に対して前記他機の音声メッセージ出力情報を送信する送信側の画像形成装置を特定する情報を設定する送信元の他機情報設定手段を有し、
前記音声メッセージ出力情報受信手段において、前記送信元の他機情報設定手段により設定された送信側の画像形成装置から前記他機の音声メッセージ出力情報を受信した場合に、前記制御手段は、前記音声メッセージ出力情報判別手段による判別結果に基づき、前記音声メッセージ出力手段に、前記送信元の他機情報設定手段により設定された送信側の画像形成装置において発生した事象に対応する音声メッセージを出力させるよう制御することを特徴とする請求項19又は20に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−147346(P2012−147346A)
【公開日】平成24年8月2日(2012.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−5543(P2011−5543)
【出願日】平成23年1月14日(2011.1.14)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】