画像形成装置、同装置における通信制御方法及び通信制御プログラム
【課題】データ処理用サーバにデータを送信した後、サーバとの接続を一旦切断し、サーバによる処理の完了後、サーバから画像形成装置に接続要求が行われた場合、画像形成装置の外部装置との同時接続数が上限値に達しているためにサーバから転送される処理済みデータの受信が待たされる不都合を解消し、サーバ連携機能の終了までの時間を短縮することができる画像形成装置等を提供する。
【解決手段】サーバ連携機能の実行に際して、外部装置との現在の接続数が、同時接続可能な上限値である接続制限数に達しているかどうかを判断手段12により判断し、外部装置との現在の接続数が前記接続制限数に達していないと判断された場合、データ処理用サーバ2との接続を予約確保し、サーバ連携機能の終了後にサーバとの接続予約を解除する。
【解決手段】サーバ連携機能の実行に際して、外部装置との現在の接続数が、同時接続可能な上限値である接続制限数に達しているかどうかを判断手段12により判断し、外部装置との現在の接続数が前記接続制限数に達していないと判断された場合、データ処理用サーバ2との接続を予約確保し、サーバ連携機能の終了後にサーバとの接続予約を解除する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば多機能デジタル複合機であるMFP(Multi Function Peripherals)等の画像形成装置、同装置における通信制御方法及び通信制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、前記MFP等の画像形成装置として、ネットワークを介して接続されたサーバとの連携機能を有するものが知られている。このサーバ連携機能は、画像形成装置では実行できない所定の処理用アプリケーションを有するサーバに、画像形成装置からデータを送信して、サーバで処理を実行してもらい、処理実行後にサーバからデータを受信するようにした機能である。
【0003】
このようなサーバ連携機能においては、送信したデータについてのサーバ側の処理に時間がかかる場合がある。
【0004】
この場合、サーバへのデータ送信後にサーバとの接続を一旦切断し、サーバによる処理の完了後に、再度、サーバから画像形成装置に接続要求を行うことで、サーバからのデータを受信することが考えられる。
【0005】
また、従来より、多数のMFPから定期的にサーバに接続する時に、サーバの処理能力や回線容量がオーバーしないようにするために、時間差を利用して接続を分散させるようにした技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
また、プリンタ等に対する接続タイミングを乱数を使って調整するようにした技術も知られている(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2004−264994号公報
【特許文献2】特開2006−92419号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、サーバ連携機能の実行に関して、サーバへのデータ送信後にサーバとの接続を一旦切断し、サーバによる処理の完了後に、再度、サーバから画像形成装置に接続要求を行う方法では、次のような問題があった。
【0008】
即ち、昨今のMFP等の画像形成装置では、ネットワークを介して複数の外部装置との同時接続による通信が可能となされたものが存在するが、サーバから画像形成装置に接続要求が行われた際に、画像形成装置の外部装置との接続数が、同時接続可能な上限値に達している場合、サーバから画像形成装置に対する接続要求を処理できないことになる。その場合は、いずれかの接続が解除されるまで、サーバから転送される処理済みデータの受信を待たなければならず、サーバ連携機能の終了まで時間がかかるという問題があった。また、サーバからの接続要求に対して接続が確立されなければ、サーバは画像形成装置に対して何回も接続要求を出すことになるが、所定回数の接続要求後にタイムアウトになり、サーバ連携機能で実行されるジョブがエラー終了してしまうおそれもあった。
【0009】
なお、前記特許文献1及び2に記載された技術は、前記問題に対して、具体的な解決策を与えるものではなかった。
【0010】
この発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、サーバ連結機能の実行に関して、データ処理用サーバにデータを送信したのち、サーバとの接続を一旦切断し、サーバによる処理の完了後に、サーバから画像形成装置に接続要求が行われた場合に、画像形成装置の外部装置との同時接続数が上限値に達しているためにサーバから転送される処理済みデータの受信が待たされる不都合を解消し、サーバ連携機能の終了までの時間を短縮することができる画像形成装置及び同装置における通信制御方法を提供し、さらには、前記通信制御方法を、画像形成装置のコンピュータに実行させるための通信制御プログラムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題は、以下の手段によって解決される。
(1)ネットワークを介して接続されたデータ処理用サーバにデータを送信し、サーバでの処理実行後に当該データを受信するサーバ連携機能を有するとともに、ネットワークを介して複数の外部装置との同時接続による通信が可能な画像形成装置であって、前記サーバ連携機能の実行に際して、前記外部装置との現在の接続数が、同時接続可能な上限値である接続制限数に達しているかどうかを判断する判断手段と、前記判断手段により、外部装置との現在の接続数が前記接続制限数に達していないと判断された場合、前記サーバとの接続を予約確保し、サーバ連携機能の終了後に前記サーバとの接続予約を解除する制御手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
(2)前記制御手段は、前記サーバ連携機能の実行開始後一定時間経過しても、前記サーバ連携機能の実行が終了しない場合には、前記サーバとの接続予約を解除する前項1に記載の画像形成装置。
(3)前記判断手段により外部装置との接続数が前記接続制限数に達していると判断された場合、前記制御手段は、いずれかの接続が解除されるまで、サーバ連携機能の実行を保留する前項1または2に記載の画像形成装置。
(4)サーバ連携機能の実行のためのサーバとの接続予約数の最大値が、前記接続制限数よりも小さい範囲で設定されている前項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
(5)ネットワークを介して接続されたデータ処理用サーバにデータを送信し、サーバでの処理実行後に当該データを受信するサーバ連携機能を有するとともに、ネットワークを介して複数の外部装置との同時接続による通信が可能な画像形成装置であって、前記サーバからの処理済みデータの送信のための接続要求を検出する検出手段と、前記外部装置との現在の接続数が、同時接続可能な上限値である接続制限数に達しているかどうかを判断する判断手段と、前記検出手段によりサーバからの接続要求が検出され、かつ前記判断手段により、外部装置との現在の接続数が前記接続制限数に達していると判断された場合、現在の接続のうちのいずれかを切断する制御手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
(6)前記制御手段は、サーバ連携機能実行ユーザの接続を優先して切断する前項5に記載の画像形成装置。
(7)前記制御手段は、データ授受を行っていないアイドル状態の接続を優先して切断する前項5に記載の画像形成装置。
(8)前記制御手段は、接続時間が最長の接続を優先して切断する前項5に記載の画像形成装置。
(9)ネットワークを介して接続されたデータ処理用サーバにデータを送信し、サーバでの処理実行後に当該データを受信するサーバ連携機能を有するとともに、ネットワークを介して複数の外部装置との同時接続による通信が可能な画像形成装置における通信制御方法であって、前記サーバ連携機能の実行に際して、前記外部装置との現在の接続数が同時接続可能な上限値である接続制限数に達しているかどうかを判断するステップと、前記判断ステップにより、外部装置との現在の接続数が前記接続制限数に達していないと判断された場合、前記サーバとの接続を予約確保し、サーバ連携機能の終了後に前記サーバとの接続予約を解除する制御ステップと、を備えたことを特徴とする画像形成装置における通信制御方法。
(10)前記制御ステップでは、前記サーバ連携機能の実行開始後一定時間経過しても、前記サーバ連携機能の実行が終了しない場合には、前記サーバとの接続予約を解除する前項9に記載の画像形成装置における通信制御方法。
(11)前記判断ステップにより外部装置との接続数が前記接続制限数に達していると判断された場合、前記制御ステップでは、いずれかの接続が解除されるまで、サーバ連携機能の実行を保留する前項9または10に記載の画像形成装置における通信制御方法。
(12)サーバ連携機能の実行のためのサーバとの接続予約数の最大値が、前記接続制限数よりも小さい範囲で設定されている前項9〜11のいずれかに記載の画像形成装置における通信制御方法。
(13)ネットワークを介して接続されたデータ処理用サーバにデータを送信し、サーバでの処理実行後に当該データを受信するサーバ連携機能を有するとともに、ネットワークを介して複数の外部装置との同時接続による通信が可能な画像形成装置における通信制御方法であって、前記サーバからの処理済みデータの送信のための接続要求を検出するステップと、前記外部装置との現在の接続数が、同時接続可能な上限値である接続制限数に達しているかどうかを判断するステップと、前記検出ステップによりサーバからの接続要求が検出され、かつ前記判断ステップにより、外部装置との現在の接続数が前記接続制限数に達していると判断された場合、現在の接続のうちのいずれかを切断する制御ステップと、を備えたことを特徴とする画像形成装置における通信制御方法。
(14)前記制御ステップでは、サーバ連携機能実行ユーザの接続を優先して切断する前項13に記載の画像形成装置における通信制御方法。
(15)前記制御ステップでは、データ授受を行っていないアイドル状態の接続を優先して切断する前項13に記載の画像形成装置における通信制御方法。
(16)前記制御ステップでは、接続時間が最長の接続を優先して切断する前項13に記載の画像形成装置における通信制御方法。
(17)ネットワークを介して接続されたデータ処理用サーバにデータを送信し、サーバでの処理実行後に当該データを受信するサーバ連携機能を有するとともに、ネットワークを介して複数の外部装置との同時接続による通信が可能な画像形成装置のコンピュータに実行させるための通信制御プログラムであって、前記サーバ連携機能の実行に際して、前記外部装置との現在の接続数が同時接続可能な上限値である接続制限数に達しているかどうかを判断するステップと、前記判断ステップにより、外部装置との現在の接続数が前記接続制限数に達していないと判断された場合、前記サーバとの接続を予約確保し、サーバ連携機能の終了後に前記サーバとの接続予約を解除するステップと、を画像形成装置のコンピュータに実行させるための通信制御プログラム。
(18)ネットワークを介して接続されたデータ処理用サーバにデータを送信し、サーバでの処理実行後に当該データを受信するサーバ連携機能を有するとともに、ネットワークを介して複数の外部装置との同時接続による通信が可能な画像形成装置のコンピュータに実行させるための通信制御プログラムであって、前記サーバからの処理済みデータの送信のための接続要求を検出するステップと、前記外部装置との現在の接続数が、同時接続可能な上限値である接続制限数に達しているかどうかを判断するステップと、前記検出ステップによりサーバからの接続要求が検出され、かつ前記判断ステップにより、外部装置との現在の接続数が前記接続制限数に達していると判断された場合、現在の接続のうちのいずれかを切断するステップと、を画像形成装置のコンピュータに実行させるための通信制御プログラム。
【発明の効果】
【0012】
前項(1)に記載の発明によれば、サーバ連携機能の実行に際して、外部装置との現在の接続数が同時接続可能な上限値である接続制限数に達しているかどうかが判断され、接続制限数に達していないと判断された場合、前記サーバとの接続が予約確保される。これにより、サーバ連携機能の実行終了までは、サーバとの接続がいつでも可能となるから、サーバ連携機能によりデータ処理用サーバへデータを送信後に、サーバとの接続を一旦切断した場合であっても、サーバによる処理の完了後は、サーバからの接続要求に応じてサーバとの接続を直ちに確立することができ、転送されてくる処理済みデータを速やかに受信することができる。従って、接続数が接続制限数に達しているためにサーバから転送される処理済みデータの受信が待たされる不都合を解消することができ、サーバ連携機能の実行開始から終了までに要する時間を短縮することができる。
【0013】
また、サーバ連携機能の終了後は前記サーバとの接続予約が解除されるから、外部装置との接続可能数を接続制限数まで復帰させることができ、不要となった接続予約が長時間残存して、他の外部装置との接続を妨げる恐れもない。
【0014】
前項(2)に記載の発明によれば、サーバ連携機能の実行開始後一定時間経過しても、前記サーバ連携機能の実行が終了しない場合には、前記サーバとの接続予約が解除されるから、接続予約がなされたまま他の外部装置との接続が長時間妨げられるのを防止することができる。
【0015】
前項(3)に記載の発明によれば、外部装置との接続数が接続制限数に達していると判断された場合、いずれかの接続が解除されるまで、サーバ連携機能の実行が保留される。
【0016】
前項(4)に記載の発明によれば、サーバ連携機能の実行のためのサーバとの接続予約数の最大値が接続制限数よりも小さい範囲で設定されているから、接続制限数の全てがサーバ連携機能の実行のために接続予約されて、サーバ連携機能の実行以外のデータ通信を行うことができない事態の発生を確実に防止できる。
【0017】
前項(5)に記載の発明によれば、サーバからの処理済みデータの送信要求が検出され、かつ外部装置との現在の接続数が同時接続可能な上限値である接続制限数に達していると判断されると、現在の接続のうちのいずれかが切断されるから、接続要求を行ったサーバとの接続確立が可能となり、サーバから転送されてくる処理済みデータを速やかに受信することができる。従って、接続数が接続制限数に達しているためにサーバから転送される処理済みデータの受信が待たされる不都合を解消することができ、サーバ連携機能の実行開始から終了までに要する時間を短縮することができる。
【0018】
前項(6)に記載の発明によれば、サーバ連携機能実行ユーザの接続が優先して切断される。
【0019】
前項(7)に記載の発明によれば、データ授受を行っていないアイドル状態の接続が優先して切断される。
【0020】
前項(8)に記載の発明によれば、接続時間が最長の接続が優先して切断される。
【0021】
前項(9)に記載の発明によれば、サーバとの接続の予約確保により、サーバ連携機能の実行終了までは、サーバとの接続がいつでも可能となるから、サーバ連携機能によりデータ処理用サーバへデータを送信後に、サーバとの接続を一旦切断した場合であっても、サーバによる処理の完了後は、サーバから転送されてくる処理済みデータを速やかに受信することができ、接続数が接続制限数に達しているためにサーバから転送される処理済みデータの受信が待たされる不都合を解消することができる。
【0022】
また、サーバ連携機能の終了後は前記サーバとの接続予約を解除するから、外部装置との接続可能数を接続制限数まで復帰させることができ、不要となった接続予約が長時間残存して、他の外部装置との接続を妨げる恐れもない。
【0023】
前項(10)に記載の発明によれば、サーバ連携機能の実行開始後一定時間経過しても、前記サーバ連携機能の実行が終了しない場合には、前記サーバとの接続予約が解除されるから、接続予約がなされたまま他の外部装置との接続が長時間妨げられるのを防止することができる。
【0024】
前項(11)に記載の発明によれば、外部装置との接続数が接続制限数に達していると判断された場合、いずれかの接続が解除されるまで、サーバ連携機能の実行が保留される。
【0025】
前項(12)に記載の発明によれば、サーバ連携機能の実行のためのサーバとの接続予約数の最大値が接続制限数よりも小さい範囲で設定されているから、接続制限数の全てがサーバ連携機能の実行のために接続予約されて、サーバ連携機能の実行以外のデータ通信を行うことができない事態の発生を確実に防止できる。
【0026】
前項(13)に記載の発明によれば、サーバからの処理済みデータの送信要求が検出されたときに、現在の接続数が同時接続可能な上限値である接続制限数に達していると判断されると、現在の接続のうちのいずれかが切断されるから、サーバとの接続が可能となり、サーバから転送されてくる処理済みデータを速やかに受信することができる。従って、接続数が接続制限数に達しているためにサーバから転送される処理済みデータの受信が待たされる不都合を解消することができる。
【0027】
前項(14)に記載の発明によれば、サーバ連携機能実行ユーザの接続が優先して切断される。
【0028】
前項(15)に記載の発明によれば、データ授受を行っていないアイドル状態の接続が優先して切断される。
【0029】
前項(16)に記載の発明によれば、接続時間が最長の接続が優先して切断される。
【0030】
前項(17)に記載の発明によれば、サーバ連携機能の実行に際して、外部装置との現在の接続数が同時接続可能な上限値である接続制限数に達しているかどうかを判断し、外部装置との現在の接続数が接続制限数に達していないと判断された場合、前記サーバとの接続を予約確保し、サーバ連携機能の終了後に前記サーバとの接続予約を解除する処理を、画像形成装置のコンピュータに実行させることができる。
【0031】
前項(18)に記載の発明によれば、サーバからの処理済みデータの送信要求を検出した場合、外部装置との現在の接続数が同時接続可能な上限値である接続制限数に達しているかどうかを判断し、外部装置との現在の接続数が接続制限数に達していると判断されると、現在の接続のうちのいずれかを切断する処理を、画像形成装置のコンピュータに実行させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
以下、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0033】
図1は、この発明の一実施形態に係る画像形成装置が用いられたサーバ連携システムを示す概略構成図である。
【0034】
図1において、このサーバ連携システムは、画像形成装置1と、サーバ2と、ユーザ端末としての複数のパーソナルコンピュータ(PCという)3・・・とを備えており、画像形成装置1、サーバ2およびPC3・・・は、ネットワーク4を介して接続されている。
【0035】
前記画像形成装置1として、この実施形態では、コピー機能、プリンタ機能、ファクシミリ機能等の複数の機能を備えたデジタル複合機である前述のMFPが用いられている。この画像形成装置1は、データ処理用のサーバ2にデータを送信し、サーバ2での処理実行後に当該データを受信するサーバ連携機能を有する。また、ネットワーク4を介して複数のPC等の外部装置との同時接続による通信が可能であるが、同時接続可能な上限値である接続制限数が設定されており、接続制限数を超える接続は不可能となされている。ただし、この場合の「接続」とは、接続の確立によりデータの送受信を行いうる状態となっている場合(以下、本接続ともいう)をいい、接続確立の許可、不許可を判断するための接続(以下、仮接続ともいう)については、数の制限なく可能となされている。
【0036】
図2は、画像形成装置1の機能的構成を示すブロック図である。
【0037】
図2おいて、この画像形成装置1は、CPU11、判定部12、認証部13、RAM14、ROM15、ハードディスクドライブ(HDD)16、操作パネル17、管理部18、ネットワークインターフェース(ネットワークI/F)部19、および検索部20等がバス10を介して接続されている。
【0038】
前記CPU11は、画像形成装置1の全体の動作を統括制御するものであり、画像形成装置1が有するコピー機能、プリンタ機能、ファクシミリ機能などの各種機能を実現する。また、この実施形態では、サーバ連携機能を実行する際の制御を行うが、具体的な内容については後述する。
【0039】
前記判定部12は、サーバ連携機能を実行する際に、PC3等の外部装置とのの現在の接続数を、前述した同時接続可能な上限値である接続制限数と比較して、現在の接続数が接続制限数に達しているかどうか等を判断する
前記認証部13は、この画像形成装置1にログインするユーザに対して操作を許可するか否かを判断するための認証を行うものである。なお、認証は認証サーバ等による外部認証方式で行われても良い。
【0040】
前記RAM14は、CPU11が動作プログラムに従って動作する際の作業領域を提供するメモリであり、ROM15は、CPU11が動作プログラム等が格納されたメモリである。
【0041】
前記HDD16は、各種データやプログラム等を記憶する。この実施形態では、サーバ連携機能を実行する場合、連携サーバ2のアドレスとサーバ2に処理を依頼するジョブのID、さらに必要に応じてユーザ等を関連付けたサーバ連携機能実行テーブルを記憶する。また、現在接続されている外部装置のアドレスと、外部装置がサーバ連携機能によってデータの処理を行うサーバであるかどうかを示す情報、さらに必要に応じてユーザ名、接続状態、接続時間等を関連付けた接続管理テーブルを記憶する。
【0042】
前記操作パネル17は、サーバ連携機能を始め各種機能を選択する操作の他に、ユーザ名やパスワード等を入力するために使用され、表示部171とキー入力部172を備えている。表示部171は、例えばタッチパネル式の液晶表示装置等からなり、図3に示すサーバ連携機能の選択画面D1等の各種操作画面を表示する他に、ユーザ名、パスワードの入力情報、操作結果等の表示が可能である。一方、キー入力部172は、テンキー、スタートキー等を備えている。
【0043】
前記管理部18は、上記サーバ連携機能実行テーブル、接続管理テーブル、現在の接続数、現在の連携サーバの接続予約数等を管理するものである。
【0044】
前記ネットワーク・インターフェース(I/F)部19は、ネットワーク4上のサーバ2やPC3等との間でデータの送受信を行うための通信部として機能する。
【0045】
前記検索部20は、例えば図5に示すような連携機能実行テーブル、図9に示すような接続管理テーブル等を検索して、所定の検索対象を特定するものである。
【0046】
なお、判定部12、認証部13、管理部18及び検索部20等は、CPU11が動作プログラムに従って動作することにより、それらの機能が実現される。
【0047】
前記サーバ2は、画像形成装置1から送信されてきたデータに対して、例えばPDF(Portable Document Format)変換、JPEG(Joint Photographic Experts Group)変換、TIFF(Tagged Image File Format)変換、OCR(Optical Character Recognition )等の各処理を実行するものであり、各処理を実行するためのアプリケーションがインストールされたコンピュータにより構成されている。
【0048】
次に、画像形成装置1のサーバ連携機能を使用するための操作がユーザにより行われた際の、画像形成装置の動作を図3及び図4を参照して説明する。
【0049】
ユーザによる操作は、画像形成装置1の操作パネル17から行われる。操作パネル17の表示部171には、図3に示すように、例えば、「PDF変換」、「JPEG変換」、「TIFF変換」、「OCR」の4つから選べる連携機能選択画面D1が表示される。ユーザがいずれかの機能を選択してスタートボタンを押すことで、処理が開始される。
【0050】
図4は、画像形成装置1の動作を示すフローチャートである。この処理は、CPU11がROM15等に格納されたプログラムに従って動作することにより実行される。
【0051】
図3に示されたサーバ連携機能選択画面でユーザがいずれかの機能を選択してスタートボタンを押すと、ステップS1でこれが受け付けられ、ステップS2で、画像形成装置1とPC3や他のサーバ等の外部装置との間で確立されている現在の接続数(本接続の接続数)が、接続制限数に達しているか否かが判断され、現在の接続数が接続制限数に達していれば(ステップS2でNO)、現在の接続数が接続制限数よりも少なくなるのを待つ。この場合、サーバへ接続できない旨の警告画面を操作パネル17の表示部171に表示しても良い。また、ユーザの指示によりいずれかの接続を強制的に切断する構成としても良い。
【0052】
現在の接続数が接続制限数に達していなければ(ステップS2でYES)、ステップS3では、サーバ2との接続予約を確保するために、現在の接続数を「1」インクリメントして、ステップS4に進む。
【0053】
ステップS4では、サーバ2にデータの処理を依頼するジョブのIDとサーバ2のアドレスを関連付けて、図5に示すサーバ連携機能実行テーブルに記憶する。次いで、ステップS5で、指定されたサーバ2と接続を行い、ジョブIDを付加したデータをサーバ2に送信したのち、サーバ2との接続を切断する。
【0054】
データを送信されたサーバ2は、指示された所定の処理を行う。処理が完了すると、サーバ2は処理済みデータの返却のために画像形成装置1へ接続要求を出す。
【0055】
ステップS6で接続要求を待ち、ステップS7で接続要求があるか否かを判断する。接続要求がなければ(ステップS7でNO)、ステップS6に戻って接続要求を待つ。接続要求があれば(ステップS7でYES)、ステップS8では、接続要求元のアドレスとジョブIDを取得するために、接続を許可/不許可の判断のための接続(仮接続)を行ってから、ステップS9に進む。
【0056】
ステップS9では、取得した接続要求元のアドレスとジョブIDがサーバ連携機能実行テーブル(図5)に存在しているか否かを判断し、接続要求元のアドレスとジョブIDがサーバ連携機能実行テーブルに存在しなければ(ステップS9でNO)、ステップS15に進む。この場合、接続要求がサーバ連携機能の実行に伴うサーバ2からのものではなく、例えばPC3からのプリント要求のための接続等と考えられる。
【0057】
接続要求元のアドレスとジョブIDがサーバ連携機能実行テーブルに存在していれば(ステップS9でYES)、サーバ2との接続予約が既になされているから、ステップS10では、サーバとの接続を直ちに行いサーバ2からのデータ受信を完了する。
【0058】
次いで、ステップS11で接続を切断し、ステップS12でサーバ連携ジョブを終了して、ステップS13では、サーバ連携機能実行テーブルから該当ジョブ情報(ジョブID及びサーバアドレス)を削除する。そして、ステップS14では、ステップS3で確保した接続予約を解消するめに、現在の接続数を「1」デクリメントして、ステップS6に戻る。
【0059】
ステップS9で、接続要求元のサーバアドレスとジョブIDが図5のサーバ連携機能実行テーブルに存在しなければ、ステップS15で、外部装置との現在の接続数が接続制限数に達しているか否かを判断する。現在の接続数が接続制限数に達していれば(ステップS15でNO)、ステップS19に進み、接続(仮接続)を切断してステップS6に戻る。
【0060】
現在の接続数が接続制限数に達していなければ(ステップS15でYES)、ステップS16では、現在の接続数を「1」インクリメントし、ステップS17で、例えばPC3からのプリントジョブ等のジョブを実行し、ステップS18で接続を切断する。そして、ステップS14に進み、現在の接続数を「1」デクリメントして、ステップS6に戻る。
【0061】
このように、サーバ連携機能が選択された際に現在の接続数が接続制限数に達していなければ、連携サーバ2用の接続を予め予約確保し、サーバ連携機能の実行終了後に連携サーバ2用の接続予約を切断するようにしたから、連携サーバ2用の接続予約によって、処理済みデータを受け取るためのサーバ2との接続が保証されるから、サーバ2からの処理済みデータを速やかに受信できる。その結果、
接続数が接続制限数に達しているためにサーバからの処理済みデータの受信が待たされる不都合を解消することができ、サーバ連携機能の実行開始から終了までに要する時間を短縮することができる。
【0062】
また、ジョブIDとサーバアドレスにより、サーバ連携機能を実行するために指定されたサーバからの処理済みデータであることが確実に識別されるから、処理済みデータをサーバから確実に受信することができる。
【0063】
次に、この発明の他の実施形態を、図6のフローチャートを用いて説明する。
【0064】
この実施形態では、サーバ連携機能の実行開始後一定時間経過後もサーバ2からの接続要求がなく、サーバ連携機能の実行が終了しない場合に、サーバとの接続予約を解除するものとなされている。これにより、例えば、トラブル等によってサーバによるデータ処理が長引いている場合等に対応可能となる。
【0065】
なお、図6のフローチャートにおいて、図4のフローチャートと同一ステップについては、同一符号を付してそれらの説明を省略する。
【0066】
図6において、ステップS7で接続要求がなければ(ステップS7でNO)、ステップS31では、サーバ連携機能の実行がタイムアウトか否かを判断する。タイムアウトでなければ(ステップS31でNO)、ステップS6に戻って接続要求を待つ。タイムアウトであれば(ステップS31でYES)、ステップS13に進み、サーバ連携機能実行テーブルから該当ジョブ情報(ジョブID及びサーバアドレス)を削除し、ステップS14で現在の接続数を1デクリメントする。これにより、接続予約が解除される。
【0067】
このように、この実施形態では、サーバ連携機能の実行開始後一定時間経過しても、前記サーバ連携機能の実行が終了しない場合には、サーバ2との接続予約が解除されるから、接続予約がなされたまま他の外部装置との接続が長時間妨げられるのを防止することができる。
【0068】
この発明のさらに他の実施形態を、図7のフローチャートを用いて説明する。
【0069】
この実施形態では、連携サーバ用の接続予約数の最大値(接続予約最大数ともいう)を、接続制限数よりも小さい範囲で設定したものである。
【0070】
なお、図7のフローチャートにおいて、図4のフローチャートと同一ステップについては、同一符号を付してそれらの説明を省略する。
【0071】
ステップS2の判断により、現在の接続数が接続制限数に達していなければ(ステップS2でYES)、ステップS41では、現在の連携サーバとの接続予約数が連携サーバとの接続予約最大数に達していないか否かを判断する。
【0072】
現在の連携サーバとの接続予約数が接続予約最大数に達していなければ(ステップS41でYES)、ステップS42では、現在の連携サーバとの接続予約数を「1」インクリメントし、ステップS3に進む。現在の連携サーバとの接続予約数が接続予約最大数に達していれば(ステップS41でNO)、ステップS2に戻る。
【0073】
また、ステップS13で、サーバ連携機能実行テーブルから該当ジョブ情報を削除した後、ステップS43では、現在の連携サーバとの接続予約数を「1」デクリメントして、ステップS14に進み、現在の接続数を「1」デクリメントする。
【0074】
このように、サーバ連携機能の実行のためのサーバ2との接続予約最大数が接続制限数よりも小さい範囲で設定されているから、接続制限数の全てがサーバ連携機能の実行のために接続予約されて、サーバ連携機能の実行以外のデータ通信を行うことができない事態の発生を確実に防止できる。
【0075】
つぎに、この発明のさらに他の実施形態を図8のフローチャートを参照して説明する。
【0076】
この実施形態では、サーバ連携機能実行時に、画像データを処理したサーバ2から画像形成装置1への接続要求が出された場合に、外部装置との接続数が既に接続制限数に達している場合には、いずれかの接続を切断する構成となされている。
【0077】
なお、図8に示す処理も、CPU11がROM15等に格納されたプログラムに従って動作することにより実行される。
【0078】
図3に示されたサーバ連携機能選択画面でユーザがいずれかの機能を選択してスタートボタンを押すと、ステップS51でこれが受け付けられ、ステップS52で、サーバ2にデータの処理を依頼するジョブのIDと、サーバ2のアドレスを関連付けて、図5に示すサーバ連携機能実行テーブルに記憶する。
【0079】
次に、ステップS53で、指定されたサーバ2と接続を行い、ジョブIDを付加したデータをサーバ2送信したのち、サーバ2との接続を切断する。
【0080】
データを送信されたサーバ2は、指示された所定の処理を行う。処理が完了すると、サーバ2は処理済みデータの返却のために画像形成装置1へ接続要求を出す。
【0081】
ステップS54で接続要求を待ち、ステップS55で接続要求があるか否かを判断する。接続要求がなければ(ステップS55でNO)、ステップS54に戻って接続要求を待つ。接続要求があれば(ステップS55でYES)、ステップS56では、接続要求元のサーバ2のアドレスとジョブIDを取得するために、接続を許可/不許可の判断のための接続(仮接続)を行ってから、ステップS57に進む。
【0082】
ステップS57では、現在の接続数が接続制限数に達している否かを判断し、現在の接続数が接続制限数に達していれば(ステップS57でNO)、ステップS58に進み、現在の接続数が接続制限数に達していなければ(ステップS57でYES)、ステップS67に進む。
【0083】
ステップS58では、接続要求元のアドレスとジョブIDがサーバ連携機能実行テーブル(図5)に存在するか否かを判断し、接続要求元のアドレスとジョブIDがサーバ連携機能実行テーブルに存在しなければ(ステップS58でNO)、サーバ連携機能の実行に基づくサーバ2からの接続要求ではないから、ステップS66で接続(仮接続)を切断したのち、ステップS54に戻る。
【0084】
接続要求元のアドレスとジョブIDがサーバ連携機能実行テーブルに存在すれば(ステップS58でYES)、サーバ連携機能の実行に基づくサーバ2からの接続要求であるから、ステップS59で、図9に示す接続管理テーブルに、サーバ連携機能の実行に基づく接続以外の接続(本接続)が存在しているかどうかを判断する。
【0085】
図9に示す接続管理テーブルは、接続先の装置アドレスと、その装置がサーバ連携機能の実行に基づいて接続されたサーバであるかどうかを示す情報が関連付けて記憶されたものであり、図9の例では、No.002、No.003がサーバ連携機能の実行に基づく接続以外の接続であることが示されている。
【0086】
接続管理テーブルにサーバ連携機能の実行に基づく接続以外の接続が存在しなければ(ステップS59でNO)、つまり現在確立されている全ての接続がサーバ連携機能の実行に基づく接続である場合には、ステップS66で接続要求を行ったサーバ2との接続(仮接続)を切断して、ステップS54に戻る。図9の接続管理テーブルにサーバ連携機能の実行に基づく接続以外の接続が存在すれば(ステップS59でYES)、ステップS60では、サーバ連携機能の実行に基づく接続以外のいずれかの接続を切断する。
【0087】
そして、ステップS61で、接続要求を行ったサーバ2との接続を確立してサーバ2からのデータ受信を完了し、ステップS62では、サーバ2との接続を切断する。
【0088】
ついで、ステップS63では、現在の接続数を「1」デクリメントし、ステップS64では、サーバ連携ジョブを終了し、ステップS65では、サーバ連携機能実行テーブルから該当ジョブ情報を削除して、ステップS54に戻る。
【0089】
ステップS57において、現在の接続数が接続制限数に達していなければ(ステップS57でYES)、接続要求元の装置との接続を確立できるから、ステップS67で、現在の接続数を「1」インクリメントし、ステップS68で、接続要求元がPC3等の場合にはジョブを実行し、あるいは接続要求元がサーバ連携機能の実行に基づく処理を行ったサーバ2である場合は、当該サーバ2からのデータ受信を完了する。
【0090】
この後、ステップS69では、接続(本接続)を切断し、ステップS70では現在の接続数を「1」でデクリメンし、ステップS71に進む。
【0091】
ステップS71では、接続要求元のアドレスとジョブIDがサーバ連携機能実行テーブルにあるか否かを判断し、接続要求元のアドレスとジョブIDがサーバ連携機能実行テーブルになければ(ステップS71でNO)、そのままステップS54に戻る。接続要求元のアドレスとジョブIDがサーバ連携機能実行テーブルにあれば(ステップS71でYES)、ステップS72で、サーバ連携機能実行テーブルから該当ジョブ情報を削除して、ステップS54に戻る。
【0092】
このように、この実施形では、サーバ2からの処理済みデータの送信要求が検出され、かつ外部装置との現在の接続数が接続制限数に達していると判断されると、現在の接続のうちのいずれかが切断されるから、接続要求を行ったサーバ2との接続確立が可能となり、サーバ2から転送されてくる処理済みデータを速やかに受信することができる。従って、接続数が接続制限数に達しているためにサーバ2から転送される処理済みデータの受信が待たされる不都合を解消することができ、サーバ連携機能の実行開始から終了までに要する時間を短縮することができる。
【0093】
ところで、図8のフローチャートのステップS60の強制切断処理において、強制切断される接続の種類は特に限定されることはないが、一例として、サーバ連携機能を実行するユーザ自身が外部装置と通信を行っている場合には、その接続を優先して切断するものとしても良い。これにより、他のユーザの接続が強制切断されることによる当該ユーザの不利益を防止できる。
【0094】
図10は、サーバ連携機能を実行するユーザ自身が外部装置と通信を行っている場合に、その接続を優先して切断する場合の処理を示すフローチャートである。図10において、図8と同一ステップには同一符号を付して説明を省略する。
【0095】
ユーザが画像形成装置1の操作パネル17を介してユーザ名とパスワードを入力すると、ステップS50で、これらの入力が受け付けられ、画像形成装置1へのログインが完了する。
【0096】
次に、図3に示されたサーバ連携機能選択画面でユーザがいずれかの機能を選択してスタートボタンを押すと、ステップS51でこれが受け付けられ、ステップS52で、サーバ2にデータの処理を依頼するジョブのIDと、サーバ2のアドレスと、ユーザ名を関連付けて、図11に示すサーバ連携機能実行テーブルに記憶する。
【0097】
また、ステップS58において、接続要求元のアドレスとジョブIDが図11のサーバ連携機能実行テーブルに存在するか否かを判断し、接続要求元のアドレスとジョブIDがサーバ連携機能実行テーブルに存在すれば(ステップS58でYES)、ステップS59で、図12に示す接続管理テーブルに、サーバ連携機能の実行に基づく接続以外の接続が存在しているかどうかを判断する。
【0098】
図12に示す接続管理テーブルは、接続先の装置アドレスと、その装置がサーバ連携機能の実行に基づいて接続されたサーバであるかどうかを示す情報と、ユーザ名が関連付けて記憶されたものであり、図12の例では、No.001(ユーザ名 AAA)、No.002(ユーザ名 CCC)、No.003(ユーザ名 DDD)が、サーバ連携機能の実行に基づく接続以外の接続であり、No.001の接続が、サーバ連携機能の実行を指示したユーザによる接続であることが示されている。
【0099】
接続管理テーブルにサーバ連携機能の実行に基づく接続以外の接続が存在すれば(ステップS59でYES)、ステップS601では、サーバ連携機能の実行に基づく接続以外のいずれかの接続を切断するが、サーバ連携機能を実行を指示したユーザの接続が優先して切断される。この例では、図12のNo.001の接続が優先的に切断される。
【0100】
また、強制的に切断される接続は、アイドル状態(データの授受を行っていない状態)の接続であっても良い。アイドル状態の接続を切断することで、データの送受信の途中で切断される不都合を解消できる。
【0101】
図13は、サーバ連携機能実行時のサーバ2からの接続要求時に、画像形成装置1への同時接続数が接続制限数に達している場合、アイドル状態にある接続を優先して切断する処理を示すフローチャートであり、図8と同一ステップには、同一符号を付して説明を省略する。
【0102】
ステップS58で、接続要求元のアドレスとジョブIDが図5のサーバ連携機能実行テーブルに存在するか否かを判断し、接続要求元のアドレスとジョブIDがサーバ連携機能実行テーブルに存在すれば(ステップS58でYES)、ステップS59で、図14に示す接続管理テーブルに、サーバ連携機能の実行に基づく接続以外の接続が存在しているかどうかを判断する。
【0103】
図14に示す接続管理テーブルでは、接続先の装置アドレスと、その装置がサーバ連携機能の実行に基づいて接続されたサーバであるかどうかを示す情報と、現在の接続状態(データ転送中かアイドル状態か)とが関連付けられて記憶されている。図14の例では、No.003が、サーバ連携機能に基づく接続以外の接続であってかつアイドル状態であることが示されている。
【0104】
接続管理テーブルにサーバ連携機能の実行に基づく接続以外の接続が存在すれば(ステップS59でYES)、ステップS602では、サーバ連携機能に基づく接続以外の接続を切断するが、この場合、アイドル状態の接続を優先して切断する。つまり、ここでは、図14の接続管理テーブルに示されるNo.003の接続が優先して切断されることになる。
【0105】
また、強制的に切断される接続は、接続時間が最長のものであっても良い。接続時間が長いと、大量のデータの送受信が既に行われたと予想されることから、その接続を切断しても影響を最小限にとどめることができる。
【0106】
図15は、サーバ連携機能実行時のサーバ2からの接続要求時に、画像形成装置1への同時接続数が接続制限数に達している場合、接続時間が最長の接続を優先して切断する処理を示すフローチャートであり、図8と同一ステップには、同一符号を付して説明を省略する。
【0107】
ステップS58で、接続要求元のアドレスとジョブIDが図5のサーバ連携機能実行テーブルに存在するか否かを判断し、接続要求元のアドレスとジョブIDがサーバ連携機能実行テーブルに存在すれば(ステップS58でYES)、ステップS59で、図16に示す接続管理テーブルに、サーバ連携機能の実行に基づく接続以外の接続が存在しているかどうかを判断する。
【0108】
図16に示す接続管理テーブルでは、接続先の装置アドレスと、その装置がサーバ連携機能の実行に基づいて接続されたサーバであるかどうかを示す情報と、接続時間とが関連付けられて記憶されている。図16の例では、No.003が、サーバ連携機能に基づく接続以外の接続であってかつ接続時間が最長であることが示されている。
【0109】
接続管理テーブルにサーバ連携機能の実行に基づく接続以外の接続が存在すれば(ステップS59でYES)、ステップS603では、サーバ連携機能に基づく接続以外の接続を切断するが、この場合、接続時間が最長の接続を優先して切断する。つまり、ここでは、図16に示す接続管理テーブルで示されるNo.003の接続が優先して切断されることになる。
【図面の簡単な説明】
【0110】
【図1】この発明の一実施形態に係る画像形成装置が用いられたサーバ連携システムの概略構成図である。
【図2】画像形成装置の機能的構成を示すブロック図である。
【図3】画像形成装置の操作パネルを示す平面図である。
【図4】サーバ連携機能実行時の画像形成装置の動作を示すフローチャートである。
【図5】サーバ連携機能実行テーブルの一例を示す表である。
【図6】この発明の他の実施形態を示すもので、サーバ連携機能実行時の画像形成装置の動作を示すフローチャートである。
【図7】この発明のさらに他の実施形態を示すもので、サーバ連携機能実行時の画像形成装置の動作を示すフローチャートである。
【図8】この発明のさらに他の実施形態を示すもので、サーバ連携機能実行時の画像形成装置の動作を示すフローチャートである。
【図9】図8のフローチャートで示される動作を画像形成装置が行うときに用いられるサーバ連携機能実行テーブルの一例を示す表である。
【図10】この発明のさらに他の実施形態を示すもので、サーバ連携機能実行時の画像形成装置の動作を示すフローチャートである。
【図11】図10のフローチャートで示される動作を画像形成装置が行うときに用いられるサーバ連携機能実行テーブルの一例を示す表である。
【図12】図10のフローチャートで示される動作を画像形成装置が行うときに用いられる接続管理テーブルの一例を示す表である。
【図13】この発明のさらに他の実施形態を示すもので、サーバ連携機能実行時の画像形成装置の動作を示すフローチャートである。
【図14】図13のフローチャートで示される動作を画像形成装置が行うときに用いられる接続管理テーブルの一例を示す表である。
【図15】この発明のさらに他の実施形態を示すもので、サーバ連携機能実行時の画像形成装置の動作を示すフローチャートである。
【図16】図15のフローチャートで示される動作を画像形成装置が行うときに用いられる接続管理テーブルの一例を示す表である。
【符号の説明】
【0111】
1 画像形成装置
2 サーバ
4 ネットワーク
11 CPU
15 ハードディスク装置(記憶部)
12 判定部
17 操作パネル
18 管理部
20 検索部
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば多機能デジタル複合機であるMFP(Multi Function Peripherals)等の画像形成装置、同装置における通信制御方法及び通信制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、前記MFP等の画像形成装置として、ネットワークを介して接続されたサーバとの連携機能を有するものが知られている。このサーバ連携機能は、画像形成装置では実行できない所定の処理用アプリケーションを有するサーバに、画像形成装置からデータを送信して、サーバで処理を実行してもらい、処理実行後にサーバからデータを受信するようにした機能である。
【0003】
このようなサーバ連携機能においては、送信したデータについてのサーバ側の処理に時間がかかる場合がある。
【0004】
この場合、サーバへのデータ送信後にサーバとの接続を一旦切断し、サーバによる処理の完了後に、再度、サーバから画像形成装置に接続要求を行うことで、サーバからのデータを受信することが考えられる。
【0005】
また、従来より、多数のMFPから定期的にサーバに接続する時に、サーバの処理能力や回線容量がオーバーしないようにするために、時間差を利用して接続を分散させるようにした技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
また、プリンタ等に対する接続タイミングを乱数を使って調整するようにした技術も知られている(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2004−264994号公報
【特許文献2】特開2006−92419号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、サーバ連携機能の実行に関して、サーバへのデータ送信後にサーバとの接続を一旦切断し、サーバによる処理の完了後に、再度、サーバから画像形成装置に接続要求を行う方法では、次のような問題があった。
【0008】
即ち、昨今のMFP等の画像形成装置では、ネットワークを介して複数の外部装置との同時接続による通信が可能となされたものが存在するが、サーバから画像形成装置に接続要求が行われた際に、画像形成装置の外部装置との接続数が、同時接続可能な上限値に達している場合、サーバから画像形成装置に対する接続要求を処理できないことになる。その場合は、いずれかの接続が解除されるまで、サーバから転送される処理済みデータの受信を待たなければならず、サーバ連携機能の終了まで時間がかかるという問題があった。また、サーバからの接続要求に対して接続が確立されなければ、サーバは画像形成装置に対して何回も接続要求を出すことになるが、所定回数の接続要求後にタイムアウトになり、サーバ連携機能で実行されるジョブがエラー終了してしまうおそれもあった。
【0009】
なお、前記特許文献1及び2に記載された技術は、前記問題に対して、具体的な解決策を与えるものではなかった。
【0010】
この発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、サーバ連結機能の実行に関して、データ処理用サーバにデータを送信したのち、サーバとの接続を一旦切断し、サーバによる処理の完了後に、サーバから画像形成装置に接続要求が行われた場合に、画像形成装置の外部装置との同時接続数が上限値に達しているためにサーバから転送される処理済みデータの受信が待たされる不都合を解消し、サーバ連携機能の終了までの時間を短縮することができる画像形成装置及び同装置における通信制御方法を提供し、さらには、前記通信制御方法を、画像形成装置のコンピュータに実行させるための通信制御プログラムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題は、以下の手段によって解決される。
(1)ネットワークを介して接続されたデータ処理用サーバにデータを送信し、サーバでの処理実行後に当該データを受信するサーバ連携機能を有するとともに、ネットワークを介して複数の外部装置との同時接続による通信が可能な画像形成装置であって、前記サーバ連携機能の実行に際して、前記外部装置との現在の接続数が、同時接続可能な上限値である接続制限数に達しているかどうかを判断する判断手段と、前記判断手段により、外部装置との現在の接続数が前記接続制限数に達していないと判断された場合、前記サーバとの接続を予約確保し、サーバ連携機能の終了後に前記サーバとの接続予約を解除する制御手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
(2)前記制御手段は、前記サーバ連携機能の実行開始後一定時間経過しても、前記サーバ連携機能の実行が終了しない場合には、前記サーバとの接続予約を解除する前項1に記載の画像形成装置。
(3)前記判断手段により外部装置との接続数が前記接続制限数に達していると判断された場合、前記制御手段は、いずれかの接続が解除されるまで、サーバ連携機能の実行を保留する前項1または2に記載の画像形成装置。
(4)サーバ連携機能の実行のためのサーバとの接続予約数の最大値が、前記接続制限数よりも小さい範囲で設定されている前項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
(5)ネットワークを介して接続されたデータ処理用サーバにデータを送信し、サーバでの処理実行後に当該データを受信するサーバ連携機能を有するとともに、ネットワークを介して複数の外部装置との同時接続による通信が可能な画像形成装置であって、前記サーバからの処理済みデータの送信のための接続要求を検出する検出手段と、前記外部装置との現在の接続数が、同時接続可能な上限値である接続制限数に達しているかどうかを判断する判断手段と、前記検出手段によりサーバからの接続要求が検出され、かつ前記判断手段により、外部装置との現在の接続数が前記接続制限数に達していると判断された場合、現在の接続のうちのいずれかを切断する制御手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
(6)前記制御手段は、サーバ連携機能実行ユーザの接続を優先して切断する前項5に記載の画像形成装置。
(7)前記制御手段は、データ授受を行っていないアイドル状態の接続を優先して切断する前項5に記載の画像形成装置。
(8)前記制御手段は、接続時間が最長の接続を優先して切断する前項5に記載の画像形成装置。
(9)ネットワークを介して接続されたデータ処理用サーバにデータを送信し、サーバでの処理実行後に当該データを受信するサーバ連携機能を有するとともに、ネットワークを介して複数の外部装置との同時接続による通信が可能な画像形成装置における通信制御方法であって、前記サーバ連携機能の実行に際して、前記外部装置との現在の接続数が同時接続可能な上限値である接続制限数に達しているかどうかを判断するステップと、前記判断ステップにより、外部装置との現在の接続数が前記接続制限数に達していないと判断された場合、前記サーバとの接続を予約確保し、サーバ連携機能の終了後に前記サーバとの接続予約を解除する制御ステップと、を備えたことを特徴とする画像形成装置における通信制御方法。
(10)前記制御ステップでは、前記サーバ連携機能の実行開始後一定時間経過しても、前記サーバ連携機能の実行が終了しない場合には、前記サーバとの接続予約を解除する前項9に記載の画像形成装置における通信制御方法。
(11)前記判断ステップにより外部装置との接続数が前記接続制限数に達していると判断された場合、前記制御ステップでは、いずれかの接続が解除されるまで、サーバ連携機能の実行を保留する前項9または10に記載の画像形成装置における通信制御方法。
(12)サーバ連携機能の実行のためのサーバとの接続予約数の最大値が、前記接続制限数よりも小さい範囲で設定されている前項9〜11のいずれかに記載の画像形成装置における通信制御方法。
(13)ネットワークを介して接続されたデータ処理用サーバにデータを送信し、サーバでの処理実行後に当該データを受信するサーバ連携機能を有するとともに、ネットワークを介して複数の外部装置との同時接続による通信が可能な画像形成装置における通信制御方法であって、前記サーバからの処理済みデータの送信のための接続要求を検出するステップと、前記外部装置との現在の接続数が、同時接続可能な上限値である接続制限数に達しているかどうかを判断するステップと、前記検出ステップによりサーバからの接続要求が検出され、かつ前記判断ステップにより、外部装置との現在の接続数が前記接続制限数に達していると判断された場合、現在の接続のうちのいずれかを切断する制御ステップと、を備えたことを特徴とする画像形成装置における通信制御方法。
(14)前記制御ステップでは、サーバ連携機能実行ユーザの接続を優先して切断する前項13に記載の画像形成装置における通信制御方法。
(15)前記制御ステップでは、データ授受を行っていないアイドル状態の接続を優先して切断する前項13に記載の画像形成装置における通信制御方法。
(16)前記制御ステップでは、接続時間が最長の接続を優先して切断する前項13に記載の画像形成装置における通信制御方法。
(17)ネットワークを介して接続されたデータ処理用サーバにデータを送信し、サーバでの処理実行後に当該データを受信するサーバ連携機能を有するとともに、ネットワークを介して複数の外部装置との同時接続による通信が可能な画像形成装置のコンピュータに実行させるための通信制御プログラムであって、前記サーバ連携機能の実行に際して、前記外部装置との現在の接続数が同時接続可能な上限値である接続制限数に達しているかどうかを判断するステップと、前記判断ステップにより、外部装置との現在の接続数が前記接続制限数に達していないと判断された場合、前記サーバとの接続を予約確保し、サーバ連携機能の終了後に前記サーバとの接続予約を解除するステップと、を画像形成装置のコンピュータに実行させるための通信制御プログラム。
(18)ネットワークを介して接続されたデータ処理用サーバにデータを送信し、サーバでの処理実行後に当該データを受信するサーバ連携機能を有するとともに、ネットワークを介して複数の外部装置との同時接続による通信が可能な画像形成装置のコンピュータに実行させるための通信制御プログラムであって、前記サーバからの処理済みデータの送信のための接続要求を検出するステップと、前記外部装置との現在の接続数が、同時接続可能な上限値である接続制限数に達しているかどうかを判断するステップと、前記検出ステップによりサーバからの接続要求が検出され、かつ前記判断ステップにより、外部装置との現在の接続数が前記接続制限数に達していると判断された場合、現在の接続のうちのいずれかを切断するステップと、を画像形成装置のコンピュータに実行させるための通信制御プログラム。
【発明の効果】
【0012】
前項(1)に記載の発明によれば、サーバ連携機能の実行に際して、外部装置との現在の接続数が同時接続可能な上限値である接続制限数に達しているかどうかが判断され、接続制限数に達していないと判断された場合、前記サーバとの接続が予約確保される。これにより、サーバ連携機能の実行終了までは、サーバとの接続がいつでも可能となるから、サーバ連携機能によりデータ処理用サーバへデータを送信後に、サーバとの接続を一旦切断した場合であっても、サーバによる処理の完了後は、サーバからの接続要求に応じてサーバとの接続を直ちに確立することができ、転送されてくる処理済みデータを速やかに受信することができる。従って、接続数が接続制限数に達しているためにサーバから転送される処理済みデータの受信が待たされる不都合を解消することができ、サーバ連携機能の実行開始から終了までに要する時間を短縮することができる。
【0013】
また、サーバ連携機能の終了後は前記サーバとの接続予約が解除されるから、外部装置との接続可能数を接続制限数まで復帰させることができ、不要となった接続予約が長時間残存して、他の外部装置との接続を妨げる恐れもない。
【0014】
前項(2)に記載の発明によれば、サーバ連携機能の実行開始後一定時間経過しても、前記サーバ連携機能の実行が終了しない場合には、前記サーバとの接続予約が解除されるから、接続予約がなされたまま他の外部装置との接続が長時間妨げられるのを防止することができる。
【0015】
前項(3)に記載の発明によれば、外部装置との接続数が接続制限数に達していると判断された場合、いずれかの接続が解除されるまで、サーバ連携機能の実行が保留される。
【0016】
前項(4)に記載の発明によれば、サーバ連携機能の実行のためのサーバとの接続予約数の最大値が接続制限数よりも小さい範囲で設定されているから、接続制限数の全てがサーバ連携機能の実行のために接続予約されて、サーバ連携機能の実行以外のデータ通信を行うことができない事態の発生を確実に防止できる。
【0017】
前項(5)に記載の発明によれば、サーバからの処理済みデータの送信要求が検出され、かつ外部装置との現在の接続数が同時接続可能な上限値である接続制限数に達していると判断されると、現在の接続のうちのいずれかが切断されるから、接続要求を行ったサーバとの接続確立が可能となり、サーバから転送されてくる処理済みデータを速やかに受信することができる。従って、接続数が接続制限数に達しているためにサーバから転送される処理済みデータの受信が待たされる不都合を解消することができ、サーバ連携機能の実行開始から終了までに要する時間を短縮することができる。
【0018】
前項(6)に記載の発明によれば、サーバ連携機能実行ユーザの接続が優先して切断される。
【0019】
前項(7)に記載の発明によれば、データ授受を行っていないアイドル状態の接続が優先して切断される。
【0020】
前項(8)に記載の発明によれば、接続時間が最長の接続が優先して切断される。
【0021】
前項(9)に記載の発明によれば、サーバとの接続の予約確保により、サーバ連携機能の実行終了までは、サーバとの接続がいつでも可能となるから、サーバ連携機能によりデータ処理用サーバへデータを送信後に、サーバとの接続を一旦切断した場合であっても、サーバによる処理の完了後は、サーバから転送されてくる処理済みデータを速やかに受信することができ、接続数が接続制限数に達しているためにサーバから転送される処理済みデータの受信が待たされる不都合を解消することができる。
【0022】
また、サーバ連携機能の終了後は前記サーバとの接続予約を解除するから、外部装置との接続可能数を接続制限数まで復帰させることができ、不要となった接続予約が長時間残存して、他の外部装置との接続を妨げる恐れもない。
【0023】
前項(10)に記載の発明によれば、サーバ連携機能の実行開始後一定時間経過しても、前記サーバ連携機能の実行が終了しない場合には、前記サーバとの接続予約が解除されるから、接続予約がなされたまま他の外部装置との接続が長時間妨げられるのを防止することができる。
【0024】
前項(11)に記載の発明によれば、外部装置との接続数が接続制限数に達していると判断された場合、いずれかの接続が解除されるまで、サーバ連携機能の実行が保留される。
【0025】
前項(12)に記載の発明によれば、サーバ連携機能の実行のためのサーバとの接続予約数の最大値が接続制限数よりも小さい範囲で設定されているから、接続制限数の全てがサーバ連携機能の実行のために接続予約されて、サーバ連携機能の実行以外のデータ通信を行うことができない事態の発生を確実に防止できる。
【0026】
前項(13)に記載の発明によれば、サーバからの処理済みデータの送信要求が検出されたときに、現在の接続数が同時接続可能な上限値である接続制限数に達していると判断されると、現在の接続のうちのいずれかが切断されるから、サーバとの接続が可能となり、サーバから転送されてくる処理済みデータを速やかに受信することができる。従って、接続数が接続制限数に達しているためにサーバから転送される処理済みデータの受信が待たされる不都合を解消することができる。
【0027】
前項(14)に記載の発明によれば、サーバ連携機能実行ユーザの接続が優先して切断される。
【0028】
前項(15)に記載の発明によれば、データ授受を行っていないアイドル状態の接続が優先して切断される。
【0029】
前項(16)に記載の発明によれば、接続時間が最長の接続が優先して切断される。
【0030】
前項(17)に記載の発明によれば、サーバ連携機能の実行に際して、外部装置との現在の接続数が同時接続可能な上限値である接続制限数に達しているかどうかを判断し、外部装置との現在の接続数が接続制限数に達していないと判断された場合、前記サーバとの接続を予約確保し、サーバ連携機能の終了後に前記サーバとの接続予約を解除する処理を、画像形成装置のコンピュータに実行させることができる。
【0031】
前項(18)に記載の発明によれば、サーバからの処理済みデータの送信要求を検出した場合、外部装置との現在の接続数が同時接続可能な上限値である接続制限数に達しているかどうかを判断し、外部装置との現在の接続数が接続制限数に達していると判断されると、現在の接続のうちのいずれかを切断する処理を、画像形成装置のコンピュータに実行させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
以下、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0033】
図1は、この発明の一実施形態に係る画像形成装置が用いられたサーバ連携システムを示す概略構成図である。
【0034】
図1において、このサーバ連携システムは、画像形成装置1と、サーバ2と、ユーザ端末としての複数のパーソナルコンピュータ(PCという)3・・・とを備えており、画像形成装置1、サーバ2およびPC3・・・は、ネットワーク4を介して接続されている。
【0035】
前記画像形成装置1として、この実施形態では、コピー機能、プリンタ機能、ファクシミリ機能等の複数の機能を備えたデジタル複合機である前述のMFPが用いられている。この画像形成装置1は、データ処理用のサーバ2にデータを送信し、サーバ2での処理実行後に当該データを受信するサーバ連携機能を有する。また、ネットワーク4を介して複数のPC等の外部装置との同時接続による通信が可能であるが、同時接続可能な上限値である接続制限数が設定されており、接続制限数を超える接続は不可能となされている。ただし、この場合の「接続」とは、接続の確立によりデータの送受信を行いうる状態となっている場合(以下、本接続ともいう)をいい、接続確立の許可、不許可を判断するための接続(以下、仮接続ともいう)については、数の制限なく可能となされている。
【0036】
図2は、画像形成装置1の機能的構成を示すブロック図である。
【0037】
図2おいて、この画像形成装置1は、CPU11、判定部12、認証部13、RAM14、ROM15、ハードディスクドライブ(HDD)16、操作パネル17、管理部18、ネットワークインターフェース(ネットワークI/F)部19、および検索部20等がバス10を介して接続されている。
【0038】
前記CPU11は、画像形成装置1の全体の動作を統括制御するものであり、画像形成装置1が有するコピー機能、プリンタ機能、ファクシミリ機能などの各種機能を実現する。また、この実施形態では、サーバ連携機能を実行する際の制御を行うが、具体的な内容については後述する。
【0039】
前記判定部12は、サーバ連携機能を実行する際に、PC3等の外部装置とのの現在の接続数を、前述した同時接続可能な上限値である接続制限数と比較して、現在の接続数が接続制限数に達しているかどうか等を判断する
前記認証部13は、この画像形成装置1にログインするユーザに対して操作を許可するか否かを判断するための認証を行うものである。なお、認証は認証サーバ等による外部認証方式で行われても良い。
【0040】
前記RAM14は、CPU11が動作プログラムに従って動作する際の作業領域を提供するメモリであり、ROM15は、CPU11が動作プログラム等が格納されたメモリである。
【0041】
前記HDD16は、各種データやプログラム等を記憶する。この実施形態では、サーバ連携機能を実行する場合、連携サーバ2のアドレスとサーバ2に処理を依頼するジョブのID、さらに必要に応じてユーザ等を関連付けたサーバ連携機能実行テーブルを記憶する。また、現在接続されている外部装置のアドレスと、外部装置がサーバ連携機能によってデータの処理を行うサーバであるかどうかを示す情報、さらに必要に応じてユーザ名、接続状態、接続時間等を関連付けた接続管理テーブルを記憶する。
【0042】
前記操作パネル17は、サーバ連携機能を始め各種機能を選択する操作の他に、ユーザ名やパスワード等を入力するために使用され、表示部171とキー入力部172を備えている。表示部171は、例えばタッチパネル式の液晶表示装置等からなり、図3に示すサーバ連携機能の選択画面D1等の各種操作画面を表示する他に、ユーザ名、パスワードの入力情報、操作結果等の表示が可能である。一方、キー入力部172は、テンキー、スタートキー等を備えている。
【0043】
前記管理部18は、上記サーバ連携機能実行テーブル、接続管理テーブル、現在の接続数、現在の連携サーバの接続予約数等を管理するものである。
【0044】
前記ネットワーク・インターフェース(I/F)部19は、ネットワーク4上のサーバ2やPC3等との間でデータの送受信を行うための通信部として機能する。
【0045】
前記検索部20は、例えば図5に示すような連携機能実行テーブル、図9に示すような接続管理テーブル等を検索して、所定の検索対象を特定するものである。
【0046】
なお、判定部12、認証部13、管理部18及び検索部20等は、CPU11が動作プログラムに従って動作することにより、それらの機能が実現される。
【0047】
前記サーバ2は、画像形成装置1から送信されてきたデータに対して、例えばPDF(Portable Document Format)変換、JPEG(Joint Photographic Experts Group)変換、TIFF(Tagged Image File Format)変換、OCR(Optical Character Recognition )等の各処理を実行するものであり、各処理を実行するためのアプリケーションがインストールされたコンピュータにより構成されている。
【0048】
次に、画像形成装置1のサーバ連携機能を使用するための操作がユーザにより行われた際の、画像形成装置の動作を図3及び図4を参照して説明する。
【0049】
ユーザによる操作は、画像形成装置1の操作パネル17から行われる。操作パネル17の表示部171には、図3に示すように、例えば、「PDF変換」、「JPEG変換」、「TIFF変換」、「OCR」の4つから選べる連携機能選択画面D1が表示される。ユーザがいずれかの機能を選択してスタートボタンを押すことで、処理が開始される。
【0050】
図4は、画像形成装置1の動作を示すフローチャートである。この処理は、CPU11がROM15等に格納されたプログラムに従って動作することにより実行される。
【0051】
図3に示されたサーバ連携機能選択画面でユーザがいずれかの機能を選択してスタートボタンを押すと、ステップS1でこれが受け付けられ、ステップS2で、画像形成装置1とPC3や他のサーバ等の外部装置との間で確立されている現在の接続数(本接続の接続数)が、接続制限数に達しているか否かが判断され、現在の接続数が接続制限数に達していれば(ステップS2でNO)、現在の接続数が接続制限数よりも少なくなるのを待つ。この場合、サーバへ接続できない旨の警告画面を操作パネル17の表示部171に表示しても良い。また、ユーザの指示によりいずれかの接続を強制的に切断する構成としても良い。
【0052】
現在の接続数が接続制限数に達していなければ(ステップS2でYES)、ステップS3では、サーバ2との接続予約を確保するために、現在の接続数を「1」インクリメントして、ステップS4に進む。
【0053】
ステップS4では、サーバ2にデータの処理を依頼するジョブのIDとサーバ2のアドレスを関連付けて、図5に示すサーバ連携機能実行テーブルに記憶する。次いで、ステップS5で、指定されたサーバ2と接続を行い、ジョブIDを付加したデータをサーバ2に送信したのち、サーバ2との接続を切断する。
【0054】
データを送信されたサーバ2は、指示された所定の処理を行う。処理が完了すると、サーバ2は処理済みデータの返却のために画像形成装置1へ接続要求を出す。
【0055】
ステップS6で接続要求を待ち、ステップS7で接続要求があるか否かを判断する。接続要求がなければ(ステップS7でNO)、ステップS6に戻って接続要求を待つ。接続要求があれば(ステップS7でYES)、ステップS8では、接続要求元のアドレスとジョブIDを取得するために、接続を許可/不許可の判断のための接続(仮接続)を行ってから、ステップS9に進む。
【0056】
ステップS9では、取得した接続要求元のアドレスとジョブIDがサーバ連携機能実行テーブル(図5)に存在しているか否かを判断し、接続要求元のアドレスとジョブIDがサーバ連携機能実行テーブルに存在しなければ(ステップS9でNO)、ステップS15に進む。この場合、接続要求がサーバ連携機能の実行に伴うサーバ2からのものではなく、例えばPC3からのプリント要求のための接続等と考えられる。
【0057】
接続要求元のアドレスとジョブIDがサーバ連携機能実行テーブルに存在していれば(ステップS9でYES)、サーバ2との接続予約が既になされているから、ステップS10では、サーバとの接続を直ちに行いサーバ2からのデータ受信を完了する。
【0058】
次いで、ステップS11で接続を切断し、ステップS12でサーバ連携ジョブを終了して、ステップS13では、サーバ連携機能実行テーブルから該当ジョブ情報(ジョブID及びサーバアドレス)を削除する。そして、ステップS14では、ステップS3で確保した接続予約を解消するめに、現在の接続数を「1」デクリメントして、ステップS6に戻る。
【0059】
ステップS9で、接続要求元のサーバアドレスとジョブIDが図5のサーバ連携機能実行テーブルに存在しなければ、ステップS15で、外部装置との現在の接続数が接続制限数に達しているか否かを判断する。現在の接続数が接続制限数に達していれば(ステップS15でNO)、ステップS19に進み、接続(仮接続)を切断してステップS6に戻る。
【0060】
現在の接続数が接続制限数に達していなければ(ステップS15でYES)、ステップS16では、現在の接続数を「1」インクリメントし、ステップS17で、例えばPC3からのプリントジョブ等のジョブを実行し、ステップS18で接続を切断する。そして、ステップS14に進み、現在の接続数を「1」デクリメントして、ステップS6に戻る。
【0061】
このように、サーバ連携機能が選択された際に現在の接続数が接続制限数に達していなければ、連携サーバ2用の接続を予め予約確保し、サーバ連携機能の実行終了後に連携サーバ2用の接続予約を切断するようにしたから、連携サーバ2用の接続予約によって、処理済みデータを受け取るためのサーバ2との接続が保証されるから、サーバ2からの処理済みデータを速やかに受信できる。その結果、
接続数が接続制限数に達しているためにサーバからの処理済みデータの受信が待たされる不都合を解消することができ、サーバ連携機能の実行開始から終了までに要する時間を短縮することができる。
【0062】
また、ジョブIDとサーバアドレスにより、サーバ連携機能を実行するために指定されたサーバからの処理済みデータであることが確実に識別されるから、処理済みデータをサーバから確実に受信することができる。
【0063】
次に、この発明の他の実施形態を、図6のフローチャートを用いて説明する。
【0064】
この実施形態では、サーバ連携機能の実行開始後一定時間経過後もサーバ2からの接続要求がなく、サーバ連携機能の実行が終了しない場合に、サーバとの接続予約を解除するものとなされている。これにより、例えば、トラブル等によってサーバによるデータ処理が長引いている場合等に対応可能となる。
【0065】
なお、図6のフローチャートにおいて、図4のフローチャートと同一ステップについては、同一符号を付してそれらの説明を省略する。
【0066】
図6において、ステップS7で接続要求がなければ(ステップS7でNO)、ステップS31では、サーバ連携機能の実行がタイムアウトか否かを判断する。タイムアウトでなければ(ステップS31でNO)、ステップS6に戻って接続要求を待つ。タイムアウトであれば(ステップS31でYES)、ステップS13に進み、サーバ連携機能実行テーブルから該当ジョブ情報(ジョブID及びサーバアドレス)を削除し、ステップS14で現在の接続数を1デクリメントする。これにより、接続予約が解除される。
【0067】
このように、この実施形態では、サーバ連携機能の実行開始後一定時間経過しても、前記サーバ連携機能の実行が終了しない場合には、サーバ2との接続予約が解除されるから、接続予約がなされたまま他の外部装置との接続が長時間妨げられるのを防止することができる。
【0068】
この発明のさらに他の実施形態を、図7のフローチャートを用いて説明する。
【0069】
この実施形態では、連携サーバ用の接続予約数の最大値(接続予約最大数ともいう)を、接続制限数よりも小さい範囲で設定したものである。
【0070】
なお、図7のフローチャートにおいて、図4のフローチャートと同一ステップについては、同一符号を付してそれらの説明を省略する。
【0071】
ステップS2の判断により、現在の接続数が接続制限数に達していなければ(ステップS2でYES)、ステップS41では、現在の連携サーバとの接続予約数が連携サーバとの接続予約最大数に達していないか否かを判断する。
【0072】
現在の連携サーバとの接続予約数が接続予約最大数に達していなければ(ステップS41でYES)、ステップS42では、現在の連携サーバとの接続予約数を「1」インクリメントし、ステップS3に進む。現在の連携サーバとの接続予約数が接続予約最大数に達していれば(ステップS41でNO)、ステップS2に戻る。
【0073】
また、ステップS13で、サーバ連携機能実行テーブルから該当ジョブ情報を削除した後、ステップS43では、現在の連携サーバとの接続予約数を「1」デクリメントして、ステップS14に進み、現在の接続数を「1」デクリメントする。
【0074】
このように、サーバ連携機能の実行のためのサーバ2との接続予約最大数が接続制限数よりも小さい範囲で設定されているから、接続制限数の全てがサーバ連携機能の実行のために接続予約されて、サーバ連携機能の実行以外のデータ通信を行うことができない事態の発生を確実に防止できる。
【0075】
つぎに、この発明のさらに他の実施形態を図8のフローチャートを参照して説明する。
【0076】
この実施形態では、サーバ連携機能実行時に、画像データを処理したサーバ2から画像形成装置1への接続要求が出された場合に、外部装置との接続数が既に接続制限数に達している場合には、いずれかの接続を切断する構成となされている。
【0077】
なお、図8に示す処理も、CPU11がROM15等に格納されたプログラムに従って動作することにより実行される。
【0078】
図3に示されたサーバ連携機能選択画面でユーザがいずれかの機能を選択してスタートボタンを押すと、ステップS51でこれが受け付けられ、ステップS52で、サーバ2にデータの処理を依頼するジョブのIDと、サーバ2のアドレスを関連付けて、図5に示すサーバ連携機能実行テーブルに記憶する。
【0079】
次に、ステップS53で、指定されたサーバ2と接続を行い、ジョブIDを付加したデータをサーバ2送信したのち、サーバ2との接続を切断する。
【0080】
データを送信されたサーバ2は、指示された所定の処理を行う。処理が完了すると、サーバ2は処理済みデータの返却のために画像形成装置1へ接続要求を出す。
【0081】
ステップS54で接続要求を待ち、ステップS55で接続要求があるか否かを判断する。接続要求がなければ(ステップS55でNO)、ステップS54に戻って接続要求を待つ。接続要求があれば(ステップS55でYES)、ステップS56では、接続要求元のサーバ2のアドレスとジョブIDを取得するために、接続を許可/不許可の判断のための接続(仮接続)を行ってから、ステップS57に進む。
【0082】
ステップS57では、現在の接続数が接続制限数に達している否かを判断し、現在の接続数が接続制限数に達していれば(ステップS57でNO)、ステップS58に進み、現在の接続数が接続制限数に達していなければ(ステップS57でYES)、ステップS67に進む。
【0083】
ステップS58では、接続要求元のアドレスとジョブIDがサーバ連携機能実行テーブル(図5)に存在するか否かを判断し、接続要求元のアドレスとジョブIDがサーバ連携機能実行テーブルに存在しなければ(ステップS58でNO)、サーバ連携機能の実行に基づくサーバ2からの接続要求ではないから、ステップS66で接続(仮接続)を切断したのち、ステップS54に戻る。
【0084】
接続要求元のアドレスとジョブIDがサーバ連携機能実行テーブルに存在すれば(ステップS58でYES)、サーバ連携機能の実行に基づくサーバ2からの接続要求であるから、ステップS59で、図9に示す接続管理テーブルに、サーバ連携機能の実行に基づく接続以外の接続(本接続)が存在しているかどうかを判断する。
【0085】
図9に示す接続管理テーブルは、接続先の装置アドレスと、その装置がサーバ連携機能の実行に基づいて接続されたサーバであるかどうかを示す情報が関連付けて記憶されたものであり、図9の例では、No.002、No.003がサーバ連携機能の実行に基づく接続以外の接続であることが示されている。
【0086】
接続管理テーブルにサーバ連携機能の実行に基づく接続以外の接続が存在しなければ(ステップS59でNO)、つまり現在確立されている全ての接続がサーバ連携機能の実行に基づく接続である場合には、ステップS66で接続要求を行ったサーバ2との接続(仮接続)を切断して、ステップS54に戻る。図9の接続管理テーブルにサーバ連携機能の実行に基づく接続以外の接続が存在すれば(ステップS59でYES)、ステップS60では、サーバ連携機能の実行に基づく接続以外のいずれかの接続を切断する。
【0087】
そして、ステップS61で、接続要求を行ったサーバ2との接続を確立してサーバ2からのデータ受信を完了し、ステップS62では、サーバ2との接続を切断する。
【0088】
ついで、ステップS63では、現在の接続数を「1」デクリメントし、ステップS64では、サーバ連携ジョブを終了し、ステップS65では、サーバ連携機能実行テーブルから該当ジョブ情報を削除して、ステップS54に戻る。
【0089】
ステップS57において、現在の接続数が接続制限数に達していなければ(ステップS57でYES)、接続要求元の装置との接続を確立できるから、ステップS67で、現在の接続数を「1」インクリメントし、ステップS68で、接続要求元がPC3等の場合にはジョブを実行し、あるいは接続要求元がサーバ連携機能の実行に基づく処理を行ったサーバ2である場合は、当該サーバ2からのデータ受信を完了する。
【0090】
この後、ステップS69では、接続(本接続)を切断し、ステップS70では現在の接続数を「1」でデクリメンし、ステップS71に進む。
【0091】
ステップS71では、接続要求元のアドレスとジョブIDがサーバ連携機能実行テーブルにあるか否かを判断し、接続要求元のアドレスとジョブIDがサーバ連携機能実行テーブルになければ(ステップS71でNO)、そのままステップS54に戻る。接続要求元のアドレスとジョブIDがサーバ連携機能実行テーブルにあれば(ステップS71でYES)、ステップS72で、サーバ連携機能実行テーブルから該当ジョブ情報を削除して、ステップS54に戻る。
【0092】
このように、この実施形では、サーバ2からの処理済みデータの送信要求が検出され、かつ外部装置との現在の接続数が接続制限数に達していると判断されると、現在の接続のうちのいずれかが切断されるから、接続要求を行ったサーバ2との接続確立が可能となり、サーバ2から転送されてくる処理済みデータを速やかに受信することができる。従って、接続数が接続制限数に達しているためにサーバ2から転送される処理済みデータの受信が待たされる不都合を解消することができ、サーバ連携機能の実行開始から終了までに要する時間を短縮することができる。
【0093】
ところで、図8のフローチャートのステップS60の強制切断処理において、強制切断される接続の種類は特に限定されることはないが、一例として、サーバ連携機能を実行するユーザ自身が外部装置と通信を行っている場合には、その接続を優先して切断するものとしても良い。これにより、他のユーザの接続が強制切断されることによる当該ユーザの不利益を防止できる。
【0094】
図10は、サーバ連携機能を実行するユーザ自身が外部装置と通信を行っている場合に、その接続を優先して切断する場合の処理を示すフローチャートである。図10において、図8と同一ステップには同一符号を付して説明を省略する。
【0095】
ユーザが画像形成装置1の操作パネル17を介してユーザ名とパスワードを入力すると、ステップS50で、これらの入力が受け付けられ、画像形成装置1へのログインが完了する。
【0096】
次に、図3に示されたサーバ連携機能選択画面でユーザがいずれかの機能を選択してスタートボタンを押すと、ステップS51でこれが受け付けられ、ステップS52で、サーバ2にデータの処理を依頼するジョブのIDと、サーバ2のアドレスと、ユーザ名を関連付けて、図11に示すサーバ連携機能実行テーブルに記憶する。
【0097】
また、ステップS58において、接続要求元のアドレスとジョブIDが図11のサーバ連携機能実行テーブルに存在するか否かを判断し、接続要求元のアドレスとジョブIDがサーバ連携機能実行テーブルに存在すれば(ステップS58でYES)、ステップS59で、図12に示す接続管理テーブルに、サーバ連携機能の実行に基づく接続以外の接続が存在しているかどうかを判断する。
【0098】
図12に示す接続管理テーブルは、接続先の装置アドレスと、その装置がサーバ連携機能の実行に基づいて接続されたサーバであるかどうかを示す情報と、ユーザ名が関連付けて記憶されたものであり、図12の例では、No.001(ユーザ名 AAA)、No.002(ユーザ名 CCC)、No.003(ユーザ名 DDD)が、サーバ連携機能の実行に基づく接続以外の接続であり、No.001の接続が、サーバ連携機能の実行を指示したユーザによる接続であることが示されている。
【0099】
接続管理テーブルにサーバ連携機能の実行に基づく接続以外の接続が存在すれば(ステップS59でYES)、ステップS601では、サーバ連携機能の実行に基づく接続以外のいずれかの接続を切断するが、サーバ連携機能を実行を指示したユーザの接続が優先して切断される。この例では、図12のNo.001の接続が優先的に切断される。
【0100】
また、強制的に切断される接続は、アイドル状態(データの授受を行っていない状態)の接続であっても良い。アイドル状態の接続を切断することで、データの送受信の途中で切断される不都合を解消できる。
【0101】
図13は、サーバ連携機能実行時のサーバ2からの接続要求時に、画像形成装置1への同時接続数が接続制限数に達している場合、アイドル状態にある接続を優先して切断する処理を示すフローチャートであり、図8と同一ステップには、同一符号を付して説明を省略する。
【0102】
ステップS58で、接続要求元のアドレスとジョブIDが図5のサーバ連携機能実行テーブルに存在するか否かを判断し、接続要求元のアドレスとジョブIDがサーバ連携機能実行テーブルに存在すれば(ステップS58でYES)、ステップS59で、図14に示す接続管理テーブルに、サーバ連携機能の実行に基づく接続以外の接続が存在しているかどうかを判断する。
【0103】
図14に示す接続管理テーブルでは、接続先の装置アドレスと、その装置がサーバ連携機能の実行に基づいて接続されたサーバであるかどうかを示す情報と、現在の接続状態(データ転送中かアイドル状態か)とが関連付けられて記憶されている。図14の例では、No.003が、サーバ連携機能に基づく接続以外の接続であってかつアイドル状態であることが示されている。
【0104】
接続管理テーブルにサーバ連携機能の実行に基づく接続以外の接続が存在すれば(ステップS59でYES)、ステップS602では、サーバ連携機能に基づく接続以外の接続を切断するが、この場合、アイドル状態の接続を優先して切断する。つまり、ここでは、図14の接続管理テーブルに示されるNo.003の接続が優先して切断されることになる。
【0105】
また、強制的に切断される接続は、接続時間が最長のものであっても良い。接続時間が長いと、大量のデータの送受信が既に行われたと予想されることから、その接続を切断しても影響を最小限にとどめることができる。
【0106】
図15は、サーバ連携機能実行時のサーバ2からの接続要求時に、画像形成装置1への同時接続数が接続制限数に達している場合、接続時間が最長の接続を優先して切断する処理を示すフローチャートであり、図8と同一ステップには、同一符号を付して説明を省略する。
【0107】
ステップS58で、接続要求元のアドレスとジョブIDが図5のサーバ連携機能実行テーブルに存在するか否かを判断し、接続要求元のアドレスとジョブIDがサーバ連携機能実行テーブルに存在すれば(ステップS58でYES)、ステップS59で、図16に示す接続管理テーブルに、サーバ連携機能の実行に基づく接続以外の接続が存在しているかどうかを判断する。
【0108】
図16に示す接続管理テーブルでは、接続先の装置アドレスと、その装置がサーバ連携機能の実行に基づいて接続されたサーバであるかどうかを示す情報と、接続時間とが関連付けられて記憶されている。図16の例では、No.003が、サーバ連携機能に基づく接続以外の接続であってかつ接続時間が最長であることが示されている。
【0109】
接続管理テーブルにサーバ連携機能の実行に基づく接続以外の接続が存在すれば(ステップS59でYES)、ステップS603では、サーバ連携機能に基づく接続以外の接続を切断するが、この場合、接続時間が最長の接続を優先して切断する。つまり、ここでは、図16に示す接続管理テーブルで示されるNo.003の接続が優先して切断されることになる。
【図面の簡単な説明】
【0110】
【図1】この発明の一実施形態に係る画像形成装置が用いられたサーバ連携システムの概略構成図である。
【図2】画像形成装置の機能的構成を示すブロック図である。
【図3】画像形成装置の操作パネルを示す平面図である。
【図4】サーバ連携機能実行時の画像形成装置の動作を示すフローチャートである。
【図5】サーバ連携機能実行テーブルの一例を示す表である。
【図6】この発明の他の実施形態を示すもので、サーバ連携機能実行時の画像形成装置の動作を示すフローチャートである。
【図7】この発明のさらに他の実施形態を示すもので、サーバ連携機能実行時の画像形成装置の動作を示すフローチャートである。
【図8】この発明のさらに他の実施形態を示すもので、サーバ連携機能実行時の画像形成装置の動作を示すフローチャートである。
【図9】図8のフローチャートで示される動作を画像形成装置が行うときに用いられるサーバ連携機能実行テーブルの一例を示す表である。
【図10】この発明のさらに他の実施形態を示すもので、サーバ連携機能実行時の画像形成装置の動作を示すフローチャートである。
【図11】図10のフローチャートで示される動作を画像形成装置が行うときに用いられるサーバ連携機能実行テーブルの一例を示す表である。
【図12】図10のフローチャートで示される動作を画像形成装置が行うときに用いられる接続管理テーブルの一例を示す表である。
【図13】この発明のさらに他の実施形態を示すもので、サーバ連携機能実行時の画像形成装置の動作を示すフローチャートである。
【図14】図13のフローチャートで示される動作を画像形成装置が行うときに用いられる接続管理テーブルの一例を示す表である。
【図15】この発明のさらに他の実施形態を示すもので、サーバ連携機能実行時の画像形成装置の動作を示すフローチャートである。
【図16】図15のフローチャートで示される動作を画像形成装置が行うときに用いられる接続管理テーブルの一例を示す表である。
【符号の説明】
【0111】
1 画像形成装置
2 サーバ
4 ネットワーク
11 CPU
15 ハードディスク装置(記憶部)
12 判定部
17 操作パネル
18 管理部
20 検索部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介して接続されたデータ処理用サーバにデータを送信し、サーバでの処理実行後に当該データを受信するサーバ連携機能を有するとともに、ネットワークを介して複数の外部装置との同時接続による通信が可能な画像形成装置であって、
前記サーバ連携機能の実行に際して、前記外部装置との現在の接続数が、同時接続可能な上限値である接続制限数に達しているかどうかを判断する判断手段と、
前記判断手段により、外部装置との現在の接続数が前記接続制限数に達していないと判断された場合、前記サーバとの接続を予約確保し、サーバ連携機能の終了後に前記サーバとの接続予約を解除する制御手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記サーバ連携機能の実行開始後一定時間経過しても、前記サーバ連携機能の実行が終了しない場合には、前記サーバとの接続予約を解除する請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記判断手段により外部装置との接続数が前記接続制限数に達していると判断された場合、前記制御手段は、いずれかの接続が解除されるまで、サーバ連携機能の実行を保留する請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
サーバ連携機能の実行のためのサーバとの接続予約数の最大値が、前記接続制限数よりも小さい範囲で設定されている請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項5】
ネットワークを介して接続されたデータ処理用サーバにデータを送信し、サーバでの処理実行後に当該データを受信するサーバ連携機能を有するとともに、ネットワークを介して複数の外部装置との同時接続による通信が可能な画像形成装置であって、
前記サーバからの処理済みデータの送信のための接続要求を検出する検出手段と、
前記外部装置との現在の接続数が、同時接続可能な上限値である接続制限数に達しているかどうかを判断する判断手段と、
前記検出手段によりサーバからの接続要求が検出され、かつ前記判断手段により、外部装置との現在の接続数が前記接続制限数に達していると判断された場合、現在の接続のうちのいずれかを切断する制御手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項6】
前記制御手段は、サーバ連携機能実行ユーザの接続を優先して切断する請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記制御手段は、データ授受を行っていないアイドル状態の接続を優先して切断する請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記制御手段は、接続時間が最長の接続を優先して切断する請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項9】
ネットワークを介して接続されたデータ処理用サーバにデータを送信し、サーバでの処理実行後に当該データを受信するサーバ連携機能を有するとともに、ネットワークを介して複数の外部装置との同時接続による通信が可能な画像形成装置における通信制御方法であって、
前記サーバ連携機能の実行に際して、前記外部装置との現在の接続数が同時接続可能な上限値である接続制限数に達しているかどうかを判断するステップと、
前記判断ステップにより、外部装置との現在の接続数が前記接続制限数に達していないと判断された場合、前記サーバとの接続を予約確保し、サーバ連携機能の終了後に前記サーバとの接続予約を解除する制御ステップと、
を備えたことを特徴とする画像形成装置における通信制御方法。
【請求項10】
前記制御ステップでは、前記サーバ連携機能の実行開始後一定時間経過しても、前記サーバ連携機能の実行が終了しない場合には、前記サーバとの接続予約を解除する請求項9に記載の画像形成装置における通信制御方法。
【請求項11】
前記判断ステップにより外部装置との接続数が前記接続制限数に達していると判断された場合、前記制御ステップでは、いずれかの接続が解除されるまで、サーバ連携機能の実行を保留する請求項9または10に記載の画像形成装置における通信制御方法。
【請求項12】
サーバ連携機能の実行のためのサーバとの接続予約数の最大値が、前記接続制限数よりも小さい範囲で設定されている請求項9〜11のいずれかに記載の画像形成装置における通信制御方法。
【請求項13】
ネットワークを介して接続されたデータ処理用サーバにデータを送信し、サーバでの処理実行後に当該データを受信するサーバ連携機能を有するとともに、ネットワークを介して複数の外部装置との同時接続による通信が可能な画像形成装置における通信制御方法であって、
前記サーバからの処理済みデータの送信のための接続要求を検出するステップと、
前記外部装置との現在の接続数が、同時接続可能な上限値である接続制限数に達しているかどうかを判断するステップと、
前記検出ステップによりサーバからの接続要求が検出され、かつ前記判断ステップにより、外部装置との現在の接続数が前記接続制限数に達していると判断された場合、現在の接続のうちのいずれかを切断する制御ステップと、
を備えたことを特徴とする画像形成装置における通信制御方法。
【請求項14】
前記制御ステップでは、サーバ連携機能実行ユーザの接続を優先して切断する請求項13に記載の画像形成装置における通信制御方法。
【請求項15】
前記制御ステップでは、データ授受を行っていないアイドル状態の接続を優先して切断する請求項13に記載の画像形成装置における通信制御方法。
【請求項16】
前記制御ステップでは、接続時間が最長の接続を優先して切断する請求項13に記載の画像形成装置における通信制御方法。
【請求項17】
ネットワークを介して接続されたデータ処理用サーバにデータを送信し、サーバでの処理実行後に当該データを受信するサーバ連携機能を有するとともに、ネットワークを介して複数の外部装置との同時接続による通信が可能な画像形成装置のコンピュータに実行させるための通信制御プログラムであって、
前記サーバ連携機能の実行に際して、前記外部装置との現在の接続数が同時接続可能な上限値である接続制限数に達しているかどうかを判断するステップと、
前記判断ステップにより、外部装置との現在の接続数が前記接続制限数に達していないと判断された場合、前記サーバとの接続を予約確保し、サーバ連携機能の終了後に前記サーバとの接続予約を解除するステップと、
を画像形成装置のコンピュータに実行させるための通信制御プログラム。
【請求項18】
ネットワークを介して接続されたデータ処理用サーバにデータを送信し、サーバでの処理実行後に当該データを受信するサーバ連携機能を有するとともに、ネットワークを介して複数の外部装置との同時接続による通信が可能な画像形成装置のコンピュータに実行させるための通信制御プログラムであって、
前記サーバからの処理済みデータの送信のための接続要求を検出するステップと、
前記外部装置との現在の接続数が、同時接続可能な上限値である接続制限数に達しているかどうかを判断するステップと、
前記検出ステップによりサーバからの接続要求が検出され、かつ前記判断ステップにより、外部装置との現在の接続数が前記接続制限数に達していると判断された場合、現在の接続のうちのいずれかを切断するステップと、
を画像形成装置のコンピュータに実行させるための通信制御プログラム。
【請求項1】
ネットワークを介して接続されたデータ処理用サーバにデータを送信し、サーバでの処理実行後に当該データを受信するサーバ連携機能を有するとともに、ネットワークを介して複数の外部装置との同時接続による通信が可能な画像形成装置であって、
前記サーバ連携機能の実行に際して、前記外部装置との現在の接続数が、同時接続可能な上限値である接続制限数に達しているかどうかを判断する判断手段と、
前記判断手段により、外部装置との現在の接続数が前記接続制限数に達していないと判断された場合、前記サーバとの接続を予約確保し、サーバ連携機能の終了後に前記サーバとの接続予約を解除する制御手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記サーバ連携機能の実行開始後一定時間経過しても、前記サーバ連携機能の実行が終了しない場合には、前記サーバとの接続予約を解除する請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記判断手段により外部装置との接続数が前記接続制限数に達していると判断された場合、前記制御手段は、いずれかの接続が解除されるまで、サーバ連携機能の実行を保留する請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
サーバ連携機能の実行のためのサーバとの接続予約数の最大値が、前記接続制限数よりも小さい範囲で設定されている請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項5】
ネットワークを介して接続されたデータ処理用サーバにデータを送信し、サーバでの処理実行後に当該データを受信するサーバ連携機能を有するとともに、ネットワークを介して複数の外部装置との同時接続による通信が可能な画像形成装置であって、
前記サーバからの処理済みデータの送信のための接続要求を検出する検出手段と、
前記外部装置との現在の接続数が、同時接続可能な上限値である接続制限数に達しているかどうかを判断する判断手段と、
前記検出手段によりサーバからの接続要求が検出され、かつ前記判断手段により、外部装置との現在の接続数が前記接続制限数に達していると判断された場合、現在の接続のうちのいずれかを切断する制御手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項6】
前記制御手段は、サーバ連携機能実行ユーザの接続を優先して切断する請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記制御手段は、データ授受を行っていないアイドル状態の接続を優先して切断する請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記制御手段は、接続時間が最長の接続を優先して切断する請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項9】
ネットワークを介して接続されたデータ処理用サーバにデータを送信し、サーバでの処理実行後に当該データを受信するサーバ連携機能を有するとともに、ネットワークを介して複数の外部装置との同時接続による通信が可能な画像形成装置における通信制御方法であって、
前記サーバ連携機能の実行に際して、前記外部装置との現在の接続数が同時接続可能な上限値である接続制限数に達しているかどうかを判断するステップと、
前記判断ステップにより、外部装置との現在の接続数が前記接続制限数に達していないと判断された場合、前記サーバとの接続を予約確保し、サーバ連携機能の終了後に前記サーバとの接続予約を解除する制御ステップと、
を備えたことを特徴とする画像形成装置における通信制御方法。
【請求項10】
前記制御ステップでは、前記サーバ連携機能の実行開始後一定時間経過しても、前記サーバ連携機能の実行が終了しない場合には、前記サーバとの接続予約を解除する請求項9に記載の画像形成装置における通信制御方法。
【請求項11】
前記判断ステップにより外部装置との接続数が前記接続制限数に達していると判断された場合、前記制御ステップでは、いずれかの接続が解除されるまで、サーバ連携機能の実行を保留する請求項9または10に記載の画像形成装置における通信制御方法。
【請求項12】
サーバ連携機能の実行のためのサーバとの接続予約数の最大値が、前記接続制限数よりも小さい範囲で設定されている請求項9〜11のいずれかに記載の画像形成装置における通信制御方法。
【請求項13】
ネットワークを介して接続されたデータ処理用サーバにデータを送信し、サーバでの処理実行後に当該データを受信するサーバ連携機能を有するとともに、ネットワークを介して複数の外部装置との同時接続による通信が可能な画像形成装置における通信制御方法であって、
前記サーバからの処理済みデータの送信のための接続要求を検出するステップと、
前記外部装置との現在の接続数が、同時接続可能な上限値である接続制限数に達しているかどうかを判断するステップと、
前記検出ステップによりサーバからの接続要求が検出され、かつ前記判断ステップにより、外部装置との現在の接続数が前記接続制限数に達していると判断された場合、現在の接続のうちのいずれかを切断する制御ステップと、
を備えたことを特徴とする画像形成装置における通信制御方法。
【請求項14】
前記制御ステップでは、サーバ連携機能実行ユーザの接続を優先して切断する請求項13に記載の画像形成装置における通信制御方法。
【請求項15】
前記制御ステップでは、データ授受を行っていないアイドル状態の接続を優先して切断する請求項13に記載の画像形成装置における通信制御方法。
【請求項16】
前記制御ステップでは、接続時間が最長の接続を優先して切断する請求項13に記載の画像形成装置における通信制御方法。
【請求項17】
ネットワークを介して接続されたデータ処理用サーバにデータを送信し、サーバでの処理実行後に当該データを受信するサーバ連携機能を有するとともに、ネットワークを介して複数の外部装置との同時接続による通信が可能な画像形成装置のコンピュータに実行させるための通信制御プログラムであって、
前記サーバ連携機能の実行に際して、前記外部装置との現在の接続数が同時接続可能な上限値である接続制限数に達しているかどうかを判断するステップと、
前記判断ステップにより、外部装置との現在の接続数が前記接続制限数に達していないと判断された場合、前記サーバとの接続を予約確保し、サーバ連携機能の終了後に前記サーバとの接続予約を解除するステップと、
を画像形成装置のコンピュータに実行させるための通信制御プログラム。
【請求項18】
ネットワークを介して接続されたデータ処理用サーバにデータを送信し、サーバでの処理実行後に当該データを受信するサーバ連携機能を有するとともに、ネットワークを介して複数の外部装置との同時接続による通信が可能な画像形成装置のコンピュータに実行させるための通信制御プログラムであって、
前記サーバからの処理済みデータの送信のための接続要求を検出するステップと、
前記外部装置との現在の接続数が、同時接続可能な上限値である接続制限数に達しているかどうかを判断するステップと、
前記検出ステップによりサーバからの接続要求が検出され、かつ前記判断ステップにより、外部装置との現在の接続数が前記接続制限数に達していると判断された場合、現在の接続のうちのいずれかを切断するステップと、
を画像形成装置のコンピュータに実行させるための通信制御プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2009−296473(P2009−296473A)
【公開日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−149981(P2008−149981)
【出願日】平成20年6月6日(2008.6.6)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年6月6日(2008.6.6)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】
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