画像形成装置、画像形成システム、画像形成装置の制御方法、記憶媒体及びプログラム
【課題】 印刷ジョブを送信したユーザの印刷ジョブの実行により印刷される印刷物のセキュリティを維持しつつ、ユーザの利便性も維持する。
【解決手段】 印刷ジョブを送信したユーザが属する会議のメンバーが、会議室に在室しているかいないかに応じて、投入した印刷ジョブを出力するか否かを制御する。
【解決手段】 印刷ジョブを送信したユーザが属する会議のメンバーが、会議室に在室しているかいないかに応じて、投入した印刷ジョブを出力するか否かを制御する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、画像形成システム、画像形成装置の制御方法、記憶媒体及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザがクライアント端末を操作して、画像形成装置の例であるMFP(Multi Function Printer)に印刷データを送信し、印刷させる画像形成システムがある。
【0003】
このようなMFPが、時間によって異なるユーザが使用する会議室等の場に置かれた場合に、MFPで印刷される印刷物のセキュリティは確保されなければならない。例えば、入退室管理システムを用いて会議室のMFPによって印刷される印刷物のセキュリティを確保する方法が知られている(特許文献1参照)。この方法は、入退室管理システムがMFPのある部屋内にいるユーザを管理し、クライアント端末から印刷ジョブを送信したユーザがその部屋内にいる場合に限り印刷出力を実行させる。一方、クライアント端末から印刷ジョブを送信したユーザが部屋内にいない場合には印刷出力を実行させない。それによってセキュリティを確保している。
【特許文献1】特開2005−342964号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の方法では、ユーザが、会議室の外から、印刷ジョブを送信した場合に、印刷ジョブを送信したユーザがMFPの設置された会議室に入室するまで出力が開始されない。そのため、例えば、印刷部数の多い印刷ジョブの場合にはユーザは、会議室に入室してから、長時間の印刷物が出力されるのを待つ必要がある。
【0005】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、印刷ジョブを送信したユーザの印刷ジョブの実行により印刷される印刷物のセキュリティを維持しつつ、ユーザの利便性も維持する仕組みを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成する本発明の画像形成装置は以下に示す構成を備える。
【0007】
会議に参加する参加者の入室或いは退室の状態が管理装置で管理されている部屋に設けられ、クライアント端末から印刷ジョブを受信して処理する画像形成装置であって、前記クライアント端末から印刷ジョブを投入している投入者が属する会議参加者により前記部屋が使用中であるかどうかを判断する判断手段と、前記判断手段が前記投入者が属する会議参加者により前記部屋が使用中であると判断した場合、前記印刷ジョブを出力し、前記判断手段が前記投入者が属する会議参加者により前記部屋が使用中でないと判断した場合、前記印刷ジョブの出力を制限する出力制御手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、印刷ジョブを送信したユーザの印刷ジョブの実行により印刷される印刷物のセキュリティを維持しつつ、ユーザの利便性も維持することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
【0010】
<システム構成の説明>
〔第1実施形態〕
<第1の実施形態の説明>
図1は、本実施形態を示す画像形成システムの一例であるネットワークプリントシステムの構成を示す図である。画像形成システムは、会議室予約管理装置100、入退室管理装置101、ネットワークプリンタ5、6、カードリーダ8a、8bなどを有する。会議室予約管理装置(会議室予約管理サーバ)100、入退室管理装置(入退室管理サーバ)101は、各部屋12、13、14、15のネットワークに接続されている。会議室予約管理装置100と、入退室管理装置101は、各部屋12、13、14、15の予約状況や、使用状況を管理する。
【0011】
図1において、12、13、14、15…は部屋を示している。ここで、部屋12は、部屋12を使用する使用者が、特定の時間帯において部屋12を予約することによって使用される会議室のような部屋を想定している。なお、本実施形態では、部屋12を会議室Aとする。
【0012】
部屋12は、情報処理装置の一例である、印刷データを作成するパーソナルコンピュータ等のクライアント端末1〜クライアント端末3を備える。また、部屋12は、画像形成装置の一例である、ネットワークに対応したプリンタ装置であるネットワークプリンタ5を備える。さらに、部屋12は、部屋12への入退室を許可/禁止するロック装置7を備える。これらは、ネットワーク11によって接続される。なお、51,52は会議に参加しているユーザ(会議参加者)であって、入退室管理装置101により、その部屋12に対する入室状態、退室状態が管理されている。また、ロック装置7は、ドア9の解錠/施錠を行うドアロック10、並びに、ドア9近傍の室内/室外に設けられたカードリーダ8a,8bとを備える。ドア9は、カードリーダ8a、8bに、正当なICカードが近づけられるまでは、施錠されているものとする。
【0013】
ここで、ユーザ51〜53は、ICカードを携帯し、ユーザ自身を特定するためのユーザID情報がICカードに記憶されているものとする。
【0014】
ユーザ51〜53は、会議室Aに入室する場合に、室外の8aにそれぞれのユーザのICカードを読取らせる。また、退室する場合には、室内のカードリーダ8bに、それぞれのユーザのICカードを読取らせる。ロック装置7は、カードリーダ8a,8bによるICカードを読取ると、読取ったユーザID情報と、いずれの部屋のロック装置7でID情報を読み取ったかを識別するためのロック装置情報を入退室管理装置101に送信する。入退室管理装置101は、送信されてきたID情報と、ロック装置情報に基づいて、当該ロック装置情報で示される部屋に、ID情報で示されるユーザの入退室が許可されているか否かを判定する。許可されていれば、入退室管理装置101は,ネットワーク11を介してロック装置7にドアロック10によるロックを解除するように指示する。ロック装置7は、ドアのロックを解除する。なお、ユーザID情報を記憶するICカードは、接触型に限定されず、非接触型のICカードで構成されていてもよい。
【0015】
53はユーザで、会議参加者であるユーザ51、52と同じ会議に参加する会議参加者として会議室予約管理装置10に登録されている。そのため、ユーザ51〜53が会議室Aを予約している時間帯に、部屋12において、ユーザ51,52が在室していれば、投入した印刷ジョブをネットワークプリンタ5に出力させることができる。
【0016】
ここで、図1では、会議室予約管理装置100と入退室管理装置101を明示的に分けて示しているが、これら2つの管理装置を単一の管理装置(サーバ)で実現しても良い。その場合は、単一の管理装置が備えるCPUが、当該管理装置のメモリに記憶されるプログラムに従って、本実施形態で説明する会議室予約管理装置100と入退室管理装置101の処理を合わせて実行する。
【0017】
入退室管理装置101、図2A〜図2Cに示す各情報テーブルを保有する。ここで、図2Aは、図1に示した入退室管理装置101で管理されるユーザ位置情報テーブルの一例を示す図である。また、図2Bは、図1に示した入退室管理装置101で管理されるロック装置IDテーブルの一例を示す図である。さらに、図2Cは、図1に示した入退室管理装置101で管理される複数のユーザIDの集合に対して単一のグループリスト名をつけて管理するグループメンバIDテーブルの一例を示す図である。
【0018】
すなわち、入退室管理装置101は、図2Aに示すユーザ位置情報テーブル701を用いて、各ユーザのID毎に、入室許可する部屋情報(部屋ID)、並びに、現在位置を示す情報を管理する。また、入退室管理装置101は、図2Bに示すロック装置IDテーブル702を用いて、各部屋に設置されたロック装置をネットワークを介して制御する。さらに、入退室管理装置101は、図2Cに示すグループメンバIDテーブル703を用いて、複数のユーザIDの集合を、単一のグループリスト名をつけて管理する。
【0019】
上述したように、ユーザ51、52、53が部屋12に入室する場合には、室外のカードリーダ8aで、ユーザ自身が有するICカードを読取らせる。
【0020】
入退室管理装置101は、部屋12に設置されているロック装置7からID情報と、ロック装置情報を受信すると、いずれの部屋のロック装置から受信したのかを、ロック装置IDテーブル702より調べて、部屋IDを特定する。
【0021】
そして、入退室管理装置101は、ロック装置7から受信したユーザIDがその部屋IDで特定される部屋への入室が許可されているユーザであるか否かを、図2Aに示したユーザ位置情報テーブル701を参照して判断する。ここで、入退室管理装置101が許可されていると判断した場合には、ドアロック10の解錠許可情報を送信元のロック装置7に送信することで、ドアロック10を解錠する。
【0022】
このとき、入退室管理装置101は、部屋12の室外のカードリーダ8aでユーザが挿しているICカードを読取った場合、そのユーザIDで示される人間が、その部屋12に入室したと判断してよい。このことから、入退室管理装置101は、図2Aに示すユーザ位置情報テーブル701の「現在位置」フィールドを、入室した部屋IDで更新する。
【0023】
また、室内のカードリーダ8bで読取った場合には、ユーザが退室したことを意味するから、「現在位置」フィールドを「不明」として更新する。
【0024】
なお、そのユーザにとって入室が許可されていない部屋のカードリーダでICカードが読取られた場合、入退室管理装置101は、ロック装置7い解錠許可情報を送信しない。もしくは、入退室管理装置101は、ロック装置7に、施錠維持情報を送信する。この場合、ロック装置7は、ブザーなどによってエラーを通知するとともに、ドアロック7の施錠状態を維持する。
【0025】
さて、部屋12内のクライアント端末1〜3、及び、部屋12外のクライアント端末4は、印刷データの作成及び各種データの送受信を行うために、図3に示すような構成を備えている。なお、4台のクライアント端末1〜4は同様の構成を有する装置であり、クライアント端末2乃至4ついては説明を省略する。
【0026】
図3は、図1に示したクライアント端末1の構成を説明するブロック図である。
【0027】
図3において、202はCPUで、バス208に接続されるデバイスを制御して、装置全体の制御を行う。203は入力部で、クライアント端末1における処理に必要なデータを入力する。入力部203は、キーボードやポインティングデバイス等で構成される。
【0028】
204は通信部(ネットワークインタフェース)で、図1に示したネットワーク11を介して、入退室管理装置101、会議室予約管理装置100、ネットワークプリンタ5、6、他の部屋のクライアント端末と通信処理を行う。
【0029】
205はROMで、ブートプログラム及びBIOS等を記憶している。206はRAMで、CPU202のワークエリアとして使用される。
【0030】
207は表示制御部で、CPU202の制御下で内蔵されたビデオメモリへの描画処理を行うと共にビデオ信号として、クライアント端末1が備えるCRT装置や液晶表示器等の表示部に出力する。
【0031】
209はファイル装置で、処理に必要な情報ファイルやプログラムファイル(OS、文書編集等のアプリケーションプログラムを含む)を格納するためのハードディスク等を備えている。
【0032】
なお、通信部204は、クライアント端末1から出力するデータ及びクライアント端末1に入力するデータに対してプロトコルの変換等を行い、ネットワーク11を経由したクライアント端末1によるデータの送受信を可能としている。
【0033】
上記のように構成されたクライアント端末1において、装置に電源が投入されると、CPU202はROM205のブートプログラムにしたがってファイル装置209からOSをRAM206に読み込み、ハードウエアを初期化する。その後、CPU202は、各種アプリケーションを同様にRAM206に読み込んでは、編集処理や印刷処理を行うクライアント端末として機能することになる。
【0034】
次に、図4を用いて部屋12内のネットワークプリンタ5、及び、部屋13内のネットワークプリンタ6の構成を説明する。なお、2台のネットワークプリンタは同様の構成を持つ装置であり、ネットワークプリンタ6については説明を省略する。
【0035】
図4は、図1に示したネットワークプリンタ5の構成を説明するブロック図である。
【0036】
図4において、212はCPUで、バス219に接続されるデバイスを含む装置全体の制御を行う。213はスプーラで、印刷ジョブを蓄積するためのハードディスク等の比較的大容量の記憶装置、並びにそのジョブを管理する。
【0037】
214は通信部(ネットワークインタフェース)で、ネットワーク11に接続される他の装置と通信処理を行う。215はROMで、本装置がネットワークプリンタとして機能する処理プログラムやフォントデータを格納する。216はRAMで、ワークエリア、バッファ、印刷イメージ展開用に使用する。
【0038】
217は出力エンジンで、給送される記録媒体に画像を出力する。218は排紙部で、出力エンジン217が印刷出力したプリント用紙(印刷物)を不図示の排紙トレイ上に排紙する処理を行う。
【0039】
220は入力部で、タッチパネルを備える表示部や各種入力スイッチで構成される操作パネルとして機能する。
【0040】
なお、通信部214は、ネットワークプリンタ5から出力するデータ及びネットワークプリンタ5に入力するデータに対してプロトコルの変換等を行い、ネットワーク11を経由してクライアント端末1、2、3、4とのデータ通信を可能としている。
【0041】
また、出力エンジン217は、インクジェット方式あるいはレーザービーム方式等の印刷部を備えており、CPU212の制御により、印刷出力処理を行うが、印刷方式によって本発明が限定されるものではない。
【0042】
次に、図5を用いて会議室予約管理装置100の構成を説明する。
【0043】
図5は、図1に示した会議室予約管理装置100の構成を説明するブロック図である。
【0044】
図5において、231はCPUで、バス237に接続されるデバイスを制御する。232は予約情報記憶部で、会議室を予約したユーザ等の情報を記憶する。
【0045】
233は通信部(ネットワークインタフェース)で、ネットワーク11に接続される他の装置と通信処理を行う。234はROMで、会議室予約制御プログラムを格納する。235はRAMで、CPU231のワークエリアとして使用する。
【0046】
なお、予約情報記憶部232には、図6に示す会議室予約管理テーブル706が格納されている。また、この予約情報記憶部232は、例えば、企業での使用を想定すると、多数のユーザ、プリンタ、部屋を記憶管理する必要があるので、大容量の記憶装置(例えばハードディスク)で構成されるものである。なお、この会議室予約管理装置100は、クライアント端末1等と同様、パーソナルコンピュータ等の汎用情報処理装置で構築することができる。すなわち、会議室予約管理処理は、プログラムによって実現するものとする。
【0047】
次に、図7を用いて入退室管理装置101の構成を説明する。
【0048】
図7は、図1に示した入退室管理装置101の構成を説明するブロック図である。
【0049】
図7において、221はCPUで、バス227に接続されるデバイスを制御する。222は位置情報記憶部で、ユーザの現在位置等の情報を記憶する。通信部(ネットワークインタフェース)223は、通信部で、ネットワーク11に接続される他の装置と通信処理を行う。ROM224は、入退室制御プログラムを格納する。RAM225は、CPU221のワークエリアとして用いられる。位置情報記憶部222には、図8に示す入退室管理テーブル707が格納されている。
【0050】
ここで、会議室入退室管理テーブル707は、図2Aに示すユーザ位置情報テーブル701の情報に対応する。また、この位置情報記憶部222は、企業での使用を想定すると、多数のユーザ、プリンタ、部屋を記憶管理する必要があるので、大容量の記憶装置(例えばハードディスク)で構成されるものである。なお、この入退室管理装置101は、クライアント端末1等と同様、パーソナルコンピュータ等の汎用情報処理装置で構築することができる。すなわち、入退室管理処理は、プログラムによって実現するものとする。
【0051】
次に、図9を用いてロック装置7の構成を説明する。
【0052】
図9は、図1に示したロック装置7の構成を説明するブロック図である。なお、図1と同一のものには同一の符号を付してある。
【0053】
図9において、241はCPUで、バス247に接続されるデバイスを制御する。242はROMで、ドアロック10による鍵の施錠/解錠、室内/室外に設置されたカードリーダ8a,8bによるICカード読取り、並びに、ネットワークとの通信に関する処理プログラムを記憶する。243はRAMで、CPU241のワークエリアとして使用される。
【0054】
244は通信部(ネットワークインタフェース)で、ネットワーク11に接続されるデバイスと通信処理を行う。なお、本実施形態では、カードリーダ8a,8bは、無線によりICカードに記憶されたユーザIDを読取るものとするが、磁気記録面を有するカードでも良いし、その読取りに関する構成は如何なるものでも構わない。
【0055】
以上、本実施形態におけるネットワークプリントシステムにおける各構成要素について説明した。次に、各装置の処理内容を順に説明する。
【0056】
先ず、図10のフローチャートに従ってロック装置7の処理を説明する。なお、他の部屋に設置されたロック装置も同様である。
【0057】
図10は、図1に示したロック装置7の処理を説明するフローチャートである。本例は、ロック装置7によるドアに設置されている鍵の施錠、解錠処理例である。なお、S70〜S73は各ステップを示す。各ステップは、図9に示したCPU242がROM242に格納される制御プログラムをRAM243にロードして実行することで実現される。
【0058】
S70では、CPU241は、カードリーダ8a,8bからのICカードの読取りを待つ。ここで、カードリーダ8a,8bにより読取りが行われると、S71に進む。S71で、CPU241は、通信部244を介して、読取って得られたユーザIDと、いずれの部屋のロック装置7でユーザIDを読取ったかを識別するためのロック装置情報を、入退室管理装置101宛に送信する。
【0059】
この結果、入退室管理装置101からはドア9のロックを解錠許可/不許可情報が送信されてくる。
【0060】
そして、S72にて、CPU241は、入退室管理装置101から解錠許可を示す情報を受信しているかどうかを判断する。ここで、入退室管理装置101から解錠許可を示す情報を受信していないとCPU241が判断した場合は、本処理を終了する。これにより、ドアは閉じた状態を維持し、そのユーザは、当該部屋には入室することができない。なお、このときロック装置7は、ユーザに、入室許可がないことを示すメッセージをブザー等によって通知すればよい。
【0061】
一方、S72で、入退室管理装置101から解錠許可を示す情報を受信しているとCPU242が判断した場合は、S73にて、ロック装置7でドアの鍵を所定時間解錠して、その所定時間だけ解除した後に、再度施錠を行い、本処理を終了する。なお、ドア9が自動ドアで構成される場合には、ドアを開けるように駆動手段を制御して、ドアを所定時間だけ開けさせ、所定時間経過後にドアを閉めるように駆動手段を制御する。
【0062】
次に、図11A、図11Bのフローチャートに従って実施形態におけるクライアント端末1(図3)の処理を説明する。この処理は、クライアント端末2乃至3についても同様であるし、他の部屋におけるクライアント端末4についても同様である。
【0063】
図11Aは、本実施形態を示す情報処理装置におけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本例は、クライアント端末による印刷ジョブ生成処理に対応する。なお、S80〜S83は各ステップを示す。また、各ステップは、クライアント端末のCPU202がROM205に記憶された制御プログラムをRAM206にロードして実行することで実現される。
【0064】
ユーザがクライアント端末1にログインを要求すると、先ず、S80で、CPU202はRAM206上でID登録プログラムを実行することで、表示部207上にICカードのIDの登録画面(不図示)を表示する。次に、S81で、ユーザは、その画面を見ながら入力部203を介して自分のICカードのID番号(ユーザID)を入力すると、CPU202はそのID番号のデータをファイル装置209内のファイルへ出力する。
【0065】
なお、ユーザIDはキーボードでも、カードリーダでも構わない。次に、CPU202は、ファイル装置209内のユーザのユーザIDを含んだファイルから、当該ユーザIDデータをRAM206上へ読み込む。次いで、S82にて、CPU202は、各種アプリケーションを実行して、ユーザによる印刷指示が入力部203より与えられると、CPU202はネットワークプリンタが処理可能な印刷データ(ページ記述言語等)をRAM206上で作成する。
【0066】
そして、S83において、CPU202はRAM206上の印刷データにユーザIDを付加(例えば、印刷データのヘッダに挿入する等)して印刷ジョブ要求データを作成し、通信部204を介してネットワークプリンタ5へ送信する。ここで、印刷ジョブ要求データとは、図12に示す印刷ジョブ602のように印刷データと送信者のICカードのID番号から構成されるデータである。
【0067】
図12は、図1に示したネットワークプリンタ5が保持する印刷ジョブの構成を説明する図である。なお、図4と同一のものには同じ符号を付してある。
【0068】
図12に示すように、ネットワークプリンタ5は、印刷ジョブを受信すると、印刷ジョブキュー605の最後尾にその印刷ジョブを設定する。各印刷ジョブ604、605、606、…は、出力先となるプリンタID、ジョブ投入者のユーザID、及び印刷対象データ602で構成される。
【0069】
図11Bは、本実施形態を示す情報処理装置におけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本例は、会議室予約処理に対応する。なお、S90〜S93は各ステップを示す。また、各ステップは、クライアント端末のCPU202がROM205に記憶された制御プログラムをRAM206にロードして実行することで実現される。
【0070】
ユーザがクライアント端末1にログインすると、先ず、S90で、CPU202はRAM206上でID登録プログラムを実行することで、表示部207上にICカードのIDの登録画面(不図示)を表示する。次に、S91で、当該ユーザがその画面を見ながら入力部203を介して自分のICカードのID番号(ユーザID)を入力すると、CPU202はそのID番号のデータをファイル装置209内のファイルへ出力する。
【0071】
なお、ユーザIDはキーボードではなく、カードリーダでも構わない。次に、CPU202は、ファイル装置209内のユーザのユーザIDを含んだファイルから、当該ユーザIDデータをRAM206上へ読み込む。
【0072】
次いで、S92にて、各種アプリケーションを実行して、ユーザによる会議室予約情報が入力部203より与えられると、CPU202は会議室予約管理サーバ100が処理可能な予約データをRAM206上で作成する。ユーザは、会議室予約情報として、部屋12〜部屋15等のうち、会議室として使用する部屋を入力し、会議室を使用する時間帯を入力し、会議室を使用するメンバーをグループメンバーリストに基づいて入力する。CPU202は、ユーザによって入力された部屋を示す情報、時間帯を示す情報、メンバーを示す情報を関連付けて、予約データをRAM206上に作成する。ここで、予約データは、任意のメタデータフォーマットである。
【0073】
そして、S93において、CPU202はRAM206上の予約データを、通信部204を介して会議室予約管理サーバ101へ送信して、本処理を終了する。会議室予約管理サーバ101は、クライアント端末1から送信されてきた情報を、予約情報記憶部232に登録する。
【0074】
以下、次に、図13A、図13Bのフローチャートに従って実施形態におけるネットワークプリンタ5(図3)の処理を説明する。
【0075】
図13Aは、本実施形態を示す画像形成装置におけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本例は、図1に示したネットワークプリンタ5による印刷ジョブの管理処理に対応する。なお、S10、S11は各ステップを示す。また、各ステップは、部屋12のネットワークプリンタ5のCPU212がROM215に記憶された制御プログラムをRAM216にロードして実行することで実現される。他の部屋におけるネットワークプリンタ6についても同様である。なお、ネットワークプリンタ5のCPU212は、ROM215に従って印刷データを受信及び印刷処理が実行することで、プリントサービスが稼動状態にあるとする。まず、ネットワークプリンタ5の印刷ジョブ受信処理を説明する。
【0076】
S10において、CPU212は、通信部214を介して印刷ジョブの受信を待つ。CPU212が印刷ジョブの受信を検出した場合には、S11に進み、受信した印刷ジョブを、スプーラ213に受信順に格納して、本処理を終了する。以上の結果、スプーラ213には、印刷ジョブを受信すると、受信順に、各印刷ジョブが格納されていくことになる。
【0077】
図13Bは、本実施形態を示すネットワークプリンタ5におけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本例は、図1に示したネットワークプリンタ5による印刷ジョブの管理処理および印刷ジョブの出力制御に対応する。なお、S20〜S28は各ステップを示す。また、各ステップは、部屋12のネットワークプリンタ5のCPU212がROM215に記憶された制御プログラムをRAM216にロードして実行することで実現される。他の部屋におけるネットワークプリンタ6についても同様である。
【0078】
先ず、S20において、CPU212は、スプーラ213に格納された印刷ジョブの待ち行列(一般にキューと呼ばれる)に、未完(未処理も含む)の印刷ジョブが存在するかを判断する。ここで、印刷ジョブが存在するとCPU212が判断した場合には、S21において、キューの先頭に存在する印刷ジョブの1つを選択する。以下の説明から明らかになるが、選択した印刷ジョブが印刷できる状況にない場合には、次の印刷ジョブを選択することになる。そして、キューの最後の印刷ジョブを選択した次は、先頭の印刷ジョブを選択することを繰り返す。
【0079】
ネットワークプリンタ5は、印刷ジョブを選択すると、当該印刷ジョブの出力可否を各会議室予約管理装置100、入退室管理装置101に問い合わせるための照合データを生成する。
【0080】
なお、以下では、ネットワークプリンタ5のCPU212は、図14の704に示すように、予めネットワークプリンタ5のRAM216内に記憶されたプリンタ位置テーブル704を参照することで自身の場所(会議室A)を把握できるものとして説明を続ける。
【0081】
ただし、プリンタ位置テーブル704に相当する情報は、会議室予約管理装置100、及び、入退室管理装置101に記憶されているものとしても良い。その場合には、場所(会議室Aなどの位置情報の代わりに、プリンタID(MACアドレス、IPアドレスなどネットワーク上でユニークなID)を用いることで、下記の説明と同様の処理が実現できる。
【0082】
さて、先に説明したように、印刷ジョブにはその印刷ジョブを発行させたユーザIDが格納されている。そこで、S22では、そのユーザIDを持つユーザが会議室に設置されたネットワークプリンタ5を使用できる時間帯であるかを、図14で生成した照合データを送信して、会議室予約管理装置100に問い合わせる。そして、会議室予約管理装置100は、要求元のネットワークプリンタ5がある場所の、印刷ジョブを実行する時刻における、使用許可者IDリストの中に、印刷ジョブを送信したユーザのユーザIDが存在するか否かを判定する。この判定は、会議室予約管理装置100が、図6に示す会議室予約管理テーブル706に基づいて行う。この判定結果として、印刷ジョブを発行したユーザが、印刷ジョブ処理を行う現在時刻において、使用許可者IDリストの中にある場合には、会議室予約管理装置100は、使用可能な時間内である旨をネットワークプリンタ5に通知する。一方、使用許可者IDリストの中にない場合、会議室予約管理装置100は、使用可能な時間外である旨を通知する。
【0083】
そして、S23では、会議室予約管理装置100からの応答結果が通知されると、CPU212は、その通知された判定結果に従って、印刷ジョブを送信したユーザが、ネットワークプリンタ5を使用できる時間帯であるか否かを判定する。使用可能な時間内であるとCPU212が判断した場合、S24に進み、使用可能な時間外であるとCPU212が判断した場合は、S26に進む。S26で、CPU212は、S21で選択された印刷ジョブをスプーラから削除する。あるいは、CPU212は、その後、使用可能な時間帯になるまで、当該印刷ジョブをスプーラに保持させておくようにしてもよい。いずれにせよ、会議室予約管理装置100により出力拒否された場合は、部屋12に在室していないユーザ53がネットワークプリンタ5に投入した印刷ジョブの出力が制限される。
【0084】
続いて、S24で、CPU212は、そのユーザIDを持つユーザが会議室に設置されたネットワークプリンタ5を用いて出力可能な会議室使用状況であるかを判定する。CPU212は、図11で生成した照合データを入退室管理装置101に送信して、問い合わせる。
【0085】
そして、入退室管理装置101は、図8に示すように、ユーザが印刷ジョブを投入したネットワークプリンタ5がある会議室が、印刷ジョブを投入したユーザのグループメンバによって使用されている状況であるか否かを判定する。この判定は、入退室管理装置101が、現在時刻での室内入室者IDリストと使用許可者IDリストとを照合して行う。この判定の結果、室内入室者IDリストのユーザIDが使用許可者IDリストにある場合、入退室管理装置101は、使用中であるとネットワークプリンタ5に通知する。一方、室内入室者IDリストのユーザIDが使用許可者IDリストにない場合、入退室管理装置101は、使用中でない(未使用である)とネットワークプリンタ5に通知する。
【0086】
次に、S25では、入退室管理装置101より通知された判定結果に従って、使用中であるか否かをCPU212が判断する。ここで、CPU212が使用中であると判断した場合は、S27に進み、使用中でないとCPU212が判断した場合は、S28に進む。
【0087】
このように本実施形態では、S23で時間内であると判断され、かつ、S25で使用中であると判断された場合に限り、S27で、CPU212がスプーラに実行すべき印刷ジョブを実行して、本処理を終了する。このように会議室予約管理装置100により出力許可された場合は、部屋12に在室していないユーザ53がネットワークプリンタ5に投入した印刷ジョブの出力が許可される。
【0088】
一方、S25でCPU212が使用中でないと判断した場合は、S28で、スプーラ213の中で処理中の印刷ジョブを保留し、処理中の印刷ジョブをキューの後段に移動して、本処理を終了する。
【0089】
本実施形態によれば、図15A、図15Bのように、会議室予約され、会議が行われている場合に、ネットワークプリンタ5は、次のように制御する。ネットワークプリンタ5は、会議室使用予約しているグループメンバのユーザ(会議参加者に該当するメンバー)が発行した印刷ジョブに限り実行する。また一方で、グループメンバ以外の他のメンバー(会議参加者以外のメンバー)が送信した印刷ジョブの実行を制限する。具体的に、ネットワークプリンタ5は、そのような印刷ジョブを保留するか、破棄する。
【0090】
図15A、図15Bは、図1に示したネットワークプリンタシステムにおける印刷ジョブ要求処理状態を説明する図である。図15Aは、使用許可者IDリストに登録されているグループ1メンバリスト上のユーザ10001〜10005が、時間帯13:00〜15:00に会議室Aを使用許可されている状態に対応する。また、図15Bは、使用許可者IDリストに登録されているグループ2メンバリスト上のユーザ20001〜20005が、時間帯15:00〜17:00に会議室Aを使用許可されている状態に対応する。なお、図15Aにおいて、ユーザ10005は、部屋12以外の部屋から追加資料をネットワークプリンタ5で印刷要求を行っている。このときユーザ10005は、図15Aに示す使用許可者IDリストに登録されているため、ネットワークプリンタ5は、当該印刷ジョブをS27で実行する。
【0091】
一方、図15Aに示すグループ2メンバリスト上のユーザ20001〜20005について例示する。ユーザ20003,20004は、現在時刻13;25において、ネットワークプリンタ5に印刷ジョブを要求しても、図9BのS23でNOと判定され、スプーラ213から自動的に削除される。
【0092】
なお、S26で削除処理が実行された旨を、ユーザ2003,2004にメールで通知したり、S26で削除処理が実行された旨および理由をユーザ2003,2004にメールで通知したりする構成としてもよい。なお、ネットワークプリンタ5のCPU212は、ユーザ2003、2004の印刷ジョブを削除するのではなく、ネットワークプリンタ5にスプールしておくようにしてもよい。その後、ユーザ2003、2004の印刷ジョブについて、CPU212は図13Bに示す処理を行い、印刷可能になったタイミングで印刷するように制御すればよい。
【0093】
また、本実施形態では、部屋12に近接する他の部屋のうち、ユーザ2003やユーザ2004が入退室可能な部屋で、使用可能な状態であれば、当該部屋のネットワークプリンタへ受信した印刷ジョブを転送するように制御してもよい。
【0094】
以上のように制御することによって、次のような効果を得ることができる。ユーザ10005は、会議が行われる時間以外の時間に、例えば誤操作によって、会議室Aの外のコンピュータ8から、当該会議室Aに設置されたネットワークプリンタ5に印刷物を出力してしまうことを防止することができる。それによって、第三者に、会議室Aのネットワークプリンタ5で印刷された印刷物を見られてしまうことを防ぐことができる。
【0095】
また、会議が行われる時間であっても、会議室Aに、会議に参加する予定のメンバーがいない場合には、印刷物の出力を制限することができる。それによって、例えば、予定されていた会議が行われなかった場合に、当該会議が行われる予定であった会議室に設置されたネットワークプリンタ5で印刷物が出力されることを防止することができる。つまり、ユーザは、会議の時間帯に会議室Aのネットワークプリンタ5に印刷物を出力してしまった後、会議の予定が中止され、会議室Aに印刷物を回収しに行くような手間を省くことができる。
【0096】
また、ネットワークプリンタ5は、会議室Aに会議参加者が存在する場合には、ユーザ10005から送信された印刷ジョブの実行を許可する。その場合、ユーザ10005は、会議室Aの外から印刷ジョブをネットワークプリンタ5に実行させることができる。それによって、ユーザ10005は、コンピュータ8で印刷ジョブを送信した後、会議室Aにたどり着くまでの間に、ネットワークプリンタ5は、ユーザ10005の印刷ジョブの処理を進めることができる。従って、ユーザ10005は、会議室Aにたどり着いた後、自分の印刷物をより早く手に入れることができる。
【0097】
次に、図16A、図16Bのように、会議室予約されていて、会議室の使用状況が未使用から使用中に変化した場合を想定する。その場合、会議室の使用状況が未使用(会議室使用予約しているグループメンバが入室していない)の時点では、保留されていた印刷ジョブが、会議室の使用状況が使用中(会議室使用予約しているグループメンバが入室している)になった時点で実行される。
【0098】
図16A〜図16Cは、図1に示したネットワークプリンタシステムにおける印刷ジョブの処理状態を説明する図である。図16Aは、使用許可者IDリストに登録されているグループ1メンバリスト上のユーザ10001〜10005が、時間帯13:00〜15:00に使用許可されている状態に対応する。ただし、入室を許可されているグループ1メンバが誰も入室していない状態である。この場合は、ネットワークプリンタ5では、図13Bに示す手順で、S23がYESと判断され、さらに、S25でNOと判断する。すなわち、ユーザ10005の送信した印刷ジョブは、ネットワークプリンタ5によって保留される。また、図16Bは、使用許可者IDリストに登録されているグループ1メンバリスト上のユーザ10001〜10005のうち、ユーザ10001、10002が、時間帯13:00〜15:00に入室している状態である。この場合、ネットワークプリンタ5の中で保留にされていた印刷ジョブは実行される。
【0099】
一方、図16Cは、会議室の予約がキャンセルされた状態に対応する。図16Aに示すように、部屋12に対して会議室予約された後、図16Cに示すように会議室の予約内容がキャンセルされた場合に、CPU212は次のように制御する。CPU212は、会議室の予約内容がキャンセルされていない時点では、スプーラ213に印刷ジョブを一時的に保留する。しかし、CPU212は、会議室の予約内容がキャンセルされた時点で、スプーラ213に一時保留されていた印刷ジョブを削除する。
【0100】
次に、図17A、図17Bを用いて会議室予約管理装置100の処理の流れについて説明する。
【0101】
図17Aは、図1に示した会議予約管理装置100におけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、S30、S31は各ステップを示す。また、各ステップは、会議予約管理装置100のCPU231がROM234に記憶された制御プログラムをRAM235にロードして実行することで実現される。
【0102】
S30では、CPU231は、通信部233を介して、ネットワーク11上のクライアント端末による会議室予約データが受信されるのを待つ。S30で、CPU231がクライアント端末からの情報を受信すると、S31に進み、予約情報記憶部232で管理している会議室予約データを更新して、本処理を終了する。
【0103】
図17Bは、図1に示した会議予約管理装置100におけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本例は、会議予約管理装置100による使用時間判定処理例である。なお、S40〜S43は各ステップを示す。また、各ステップは、会議予約管理装置100のCPU231がROM234に記憶された制御プログラムをRAM235にロードして実行することで実現される。
【0104】
まず、S40では、CPU231は、通信部233を介して、ネットワークプリンタ5がS22で行う、部屋12の使用時間の問い合わせを受信するのを待つ。そして、CPU231がネットワークプリンタ5からの使用時間判定要求を受信すると、S41に進み、部屋12に設置されたネットワークプリンタ5の使用時間帯が部屋12の予約内容に従っているかを判定する。すなわち、印刷ジョブを投入したユーザが印刷ジョブを投入した時刻において、部屋12内のネットワークプリンタ5を使用可能な時間帯であるかをCPU231が判断する。ここで、判断方法は、印刷ジョブが投入された時刻が会議室予約時間帯の範囲内になっているかで判定しても良い。あるいは、印刷ジョブ許可時間帯を会議室予約時間帯から一定時間早い時間帯まで許容するように設定し、印刷ジョブが投入された時刻が印刷ジョブ許可時間帯の範囲内になっているかで判定しても良い。
【0105】
このようにして、S41で、印刷ジョブが投入された時刻が会議室予約時間帯あるいは前述した印刷ジョブ許可時間帯の範囲内になっているとCPU231が判断した場合は、S42へ進む。そして、S42にて、CPU231は、通信部233を介してネットワーク11上に接続されている要求元のネットワークプリンタ5に時間内である旨の判定結果を送信して、本処理を終了する。
【0106】
一方、S41で、印刷ジョブが投入された時刻が会議室予約時間帯の範囲外になっているとCPU231が判断した場合は、S43へ進む。
【0107】
そして、S43で、CPU231は、要求元のネットワークプリンタに時間外である旨の判定結果を送信して、本処理を終了する。時間外であることを通知されたネットワークプリンタは、要求された印刷ジョブを削除してもよいし、保留にしてもよい。保留にする場合には、会議室予約管理装置100から、印刷可能な時間帯を示す情報を受信し、その時間になった場合に、図13Bに示すS24以降の処理を行えばよい。
【0108】
次に、図18A、図18Bを用いて、入退室管理装置101の処理の流れについて説明する。
【0109】
図18Aは、図1に示した入退室管理装置101おけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本例は、入退室管理装置101による入退室管理処理例である。なお、S50〜S56は各ステップを示す。また、各ステップは、入退室管理装置101のCPU221がROM224に記憶された制御プログラムをRAM225にロードして実行することで実現される。
【0110】
S50では、CPU221は、ロック装置7が読取ったICカード読取り情報(ユーザID情報やロック装置情報)を受信するのを待つ。そして、ロック装置7からICカード読取り情報を受信すると、S51に進む。
【0111】
そして、S51で、CPU221は、送信元のロック装置7が存在する部屋IDを、図2Bに示したロック装置IDテーブル702を参照して特定する。次いで、S52にて、CPU221は、図2Aに示したユーザ位置テーブル701中の受信したユーザIDに対応するデータを読み込むことでユーザの入退室の判定を行う。
【0112】
次に、S53で、ユーザIDを持つユーザが、特定された部屋への入室が許可されているか否かをCPU221が判断する。ここで、その部屋への入室が許可されているユーザであるとCPU221が判断した場合には、S54にて送信元のロック装置7に対してドアの解錠許可を通知する。
【0113】
一方、S53で、入室が許されていないユーザIDを受信したとCPU221が判断した場合には、S55で、解錠不許可情報をロック装置7に対して送信するが、何も送信しないものとしても良い。
【0114】
次に、S56で、CPU221は、室内、室外のいずれのカードリーダから読み取ったのかを示す情報に従って、ユーザ位置テーブル701中における「現在位置」を更新して、本処理を終了する。
【0115】
ここで、室外のカードリーダで読み取った場合には、その部屋にそのユーザが入室したものとして「現在位置」にはその部屋IDをユーザ位置テーブル701に格納する。一方、室内のカードリーダで読み取った場合には、「現在位置」には「不明」を示す特別なIDをユーザ位置テーブル701に格納する。
【0116】
図18Bは、図1に示した入退室管理装置101おけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本例は、入退室管理装置101による使用状況判定処理例である。なお、S60〜S63は各ステップを示す。また、各ステップは、入退室管理装置101のCPU221がROM224に記憶された制御プログラムをRAM225にロードして実行することで実現される。
【0117】
S60では、CPU221は、通信部223を介してネットワーク11に接続されているネットワークプリンタ5から会議室の使用状況の問い合わせを受信するのを待つ。そして、CPU221がネットワークプリンタ5からの使用状況判定要求を受信すると、S61に進む。
【0118】
そして、S61で、会議室の使用状況が会議室予約内容に従っているか、すなわち管理データと合致している状況であるか否かをCPU221が判断する。すなわち、ユーザIDで示されるユーザのグループメンバのうち少なくとも1人が、問い合わせ元であるネットワークプリンタ5が設定されている会議室内にいるか否かをCPU221が判断する。
【0119】
あるいは、CPU221は、会議室内にグループメンバのみがいる場合に限って使用中であると判定しても良い。言い換えると、CPU221は、そのグループメンバ以外のメンバが入室している場合には、使用中を通知しない。その場合、ネットワークプリンタ5では、印刷は行われず、グループメンバ以外のユーザに、印刷物が見られる可能性を低くすることができ、セキュリティをより厳重にすることができる。
【0120】
このようにして、会議室内で印刷ジョブを投入したユーザのグループメンバによって使用中であるとCPU221が判断した場合に、S62にて、CPU221は、要求元のネットワークプリンタ5に使用中の判定結果を通知して、本処理を終了する。
【0121】
一方、S61で、会議室内で印刷ジョブを投入したユーザのグループメンバによって使用中でないと判断した場合は、CPU221は、S63に処理を進める。そして、S63で、CPU221は、要求元のネットワークプリンタ5に未使用の判定結果を通知して、本処理を終了する。
【0122】
以上説明したように本実施形態によれば、印刷ジョブを投入したユーザのグループメンバによって使用中であると判断された場合に限って、印刷が行われることになる。このため、ネットワークプリンタ5は、会議室内に、印刷ジョブを要求したグループメンバが存在せず、出力した印刷物が盗難や盗み見られる可能性が高い場合には印刷出力を制限することができる。
【0123】
なお、上記実施形態では、ネットワークプリンタ5が印刷ジョブを管理するものとして説明した。これに対して、図19に示すように、クライアント端末1と同様の構成でスプーラの役割を担うスプーラ装置102をネットワーク11上に構築する構成としてもよい。そして、全ての印刷ジョブをこのスプーラ装置102に蓄積管理し、ネットワークプリンタ5に印刷可と判断された印刷ジョブを順に出力するようにしても構わない。
【0124】
この場合には、ネットワークプリンタのスプーラ213の機能がスプーラ装置102によって実現され、各クライアント端末1乃至4で発行された印刷ジョブを一旦蓄積し、ネットワークプリンタのいずかに出力して印刷を行わせる。
【0125】
本実施形態によれば、会議室を使用するメンバとして登録されていない他のメンバーからの印刷ジョブを実行しないように制御することができる。そのため、例えば、会議の途中で、他のユーザ(例えば、次の会議の予約をしているメンバー)からの印刷ジョブが印刷される際の印刷音が、会議に影響することを防ぐことができる。なお、ネットワークプリンタ5は、印刷ジョブを送信した他のメンバーが、グループメンバに登録されていなくても、ネットワークプリンタ5がある会議室にいる場合には、印刷ジョブを実行するようにしてもよい。それによって、例えば、会議が行われる会議室にゲストとして、他のメンバーが呼ばれた場合に、当該他のメンバーが印刷する印刷物まで印刷の制限を受けてしまうことを防ぐことができる。なお、ネットワークプリンタ5は、他のメンバーが、当該ネットワークプリンタ5が設置されている会議室に居るか否かを、当該他のメンバーがログインしたときに用いたIDに基づき入退室管理装置101に問合せることによって確認すればよい。
【0126】
〔第2実施形態〕
上記第1実施形態は、ユーザの現在位置取得のために、ICカードリーダ8を有した入退室管理装置を使用したが、これによって本発明が限定されるものではない。例えば、構内PHSによる位置情報システムを用いて構成することも可能である。構内PHSによる位置情報システムとは、構内の様々な場所(居室、会議室、実験室、廊下、庭、駐車場等)に設置したPHSアンテナを用いて、設定した周期単位(数秒〜1分程度)で各PHS端末の電界強度を検出する。そして、検出された各PHSの電界強度に基づいて、ユーザの位置情報をリアルタイムに算出し、当該位置情報により、PHS端末所持者の在室・在席情報/混雑情報/在室者特定情報などを取得するシステムである。
【0127】
本実施形態のネットワークプリントシステムをこのような構内PHSによる位置情報システムを有するように構成した構成を図20に示す。
【0128】
図20は、本実施形態を示すネットワークプリントシステムの構成を説明する図である。なお、図1と同等の構成については、同符号を付すことで、その説明は省略する。
【0129】
図20において、150は印刷ジョブ管理装置で、図1に示した入退室管理装置101とほぼ同様な処理を行う。91はPHS位置管理装置であって、ユーザ51が所持するPHS端末71の所在を知るため、各部屋等の主要な箇所にアンテナを有する基地局81、82、…と接続されている。
【0130】
印刷ジョブ管理装置150は、先に説明した入退室管理装置100と同様、プリンタから問い合わせのあったユーザIDの印刷ジョブの印刷可否の判定を行う。
【0131】
ただし、本実施形態では、ユーザの位置は、そのユーザが所有するPHS端末の位置に基づくものであるので、PHS位置管理装置91からの情報に基づいて、印刷ジョブ管理装置150は印刷可/不可の判定を行う点が異なる。
【0132】
PHS位置管理装置91からの情報は、或るPHS端末71がどの基地局の近傍に存在するかを示す情報であるので、印刷ジョブ管理装置150は基地局を特定する情報から、実際の物理的な位置に変換するためのテーブルを必要とする。
【0133】
このテーブルは、例えば、基地局IDと部屋IDと対応関係を示すテーブルで良い。ただし、基地局は通路(廊下)にも設置されることになるので、通路のようなプリンタが存在しない区域での部屋IDフィールドは、その旨の特別なIDを割振る。
【0134】
また、PHS端末の番号(内線番号)とネットワークユーザIDとの対応関係のテーブルも必要となる。
【0135】
本実施形態では、印刷ジョブ管理装置150は基地局を特定する情報から、実際の物理的な位置に変換するためのテーブルを新たに追加する。それによって、印刷ジョブ管理装置150は、ネットワークプリンタ5から問い合わせがあった際、要求元のネットワークプリンタ5の位置を認識する。そして、印刷ジョブ管理装置150は、ネットワークプリンタ5の位置から所定の範囲内の部屋12(会議室A)を使用予約しているグループメンバリストを取得する。さらに、印刷ジョブ管理装置150は、要求元のネットワークプリンタ5の位置から所定の範囲内の部屋12に存在するPHS端末を所有するユーザのユーザIDとを照合する。それによって、印刷ジョブ管理装置150は、ネットワークプリンタ5に印刷可/不可を識別させるための情報を送信する。
【0136】
また、この構成を更に次のように発展させることができる。ユーザは、クライアント端末上で印刷ジョブの発行を指示する際に、ユーザIDを印刷ジョブ管理装置150に通知する。そして、印刷ジョブ管理装置150は、その印刷ジョブに識別番号(ID:xxxxxxx)を付与し、クライアント端末に送信することで、ユーザに対して受付番号として通知する。ここで、識別情報として、例えば128ビットの疑似乱数を発生させて用いることは本システムにおいて有効である。
【0137】
そして、クライアント端末は、印刷ジョブに、ユーザID及びジョブ識別番号を付与した上でネットワークプリンタ5に送信する。
【0138】
ネットワークプリンタ5は、印刷ジョブを受信した後、適当なタイミングで現在の状況情報を印刷ジョブ管理装置150に通知する。状況情報とは、印刷ジョブの識別番号、ユーザID、印刷完了したか、印刷不可状態か等を示す情報などである。
【0139】
印刷ジョブ管理装置150は、ユーザIDごとに、PHSのメールアドレスを予め登録しておく。
【0140】
それによって、印刷ジョブ管理装置150は、次のような通知をユーザに行うことができる。例えば、印刷ジョブ管理装置150は、クライアント端末から印刷ジョブの発行通知を受けた場合に、印刷ジョブの発行通知に付与されているユーザIDに基づいて、メールアドレスを識別する。そして、ジョブ管理装置150は、識別されたメールアドレス宛てに、次のようなメッセージを例えばメールでPHSに送信する。当該メッセージは、「あなたの印刷ジョブ(ID:XXXXXX)を受け付けました。以後、送信されるメッセージには注意してください。」という内容である。
【0141】
また、印刷ジョブ管理装置150は、印刷ジョブの印刷処理が開始(or再開)された場合、「あなたの送信した印刷ジョブ(ID:XXXXXX)の印刷を開始しました。」というメッセージを送信する。
【0142】
他に、印刷ジョブ管理装置150は、印刷完了後に、「あなたの送信した印刷ジョブ(ID:XXXXXX)の印刷が終了しました。早急にプリント用紙をプリンタまで取りに来てください。プリンタ上でこの印刷ジョブのID:XXXXXXを入力するまで、このメッセージは定期的に送信されます。」というメッセージを定期的にPHS端末に送信する。
【0143】
以上の各メッセージは、印刷ジョブ管理装置150に予め保存されていて、印刷ジョブ管理装置150は、印刷ジョブID(XXXXXX)の「XXXXXX」の部分を実際に発行したジョブ識別番号で置き換える。そして、印刷ジョブ管理装置150は、ユーザIDからPHSのメールアドレスを特定した上で、そのメッセージ情報をメールに添付し、メールアドレスに基づいて、不図示のネットワークを介して送信すれば良い。なお、ここでは、PHS端末を例にあげて説明したが、このPHSはメール機能を持つものとする。また、PHS端末に限られるものではなく、携帯電話や、その他、無線通信を行うことができ、メール機能を持つものであれば、他の装置であってもよい。
【0144】
以上のように構成することで、印刷ジョブを送信したユーザの居場所に応じて印刷ジョブの制御が適切に実施される、それに加え、当該ユーザが構内の任意の場所において自分の送信した印刷ジョブの印刷状況を適切に把握できるようになる。そのため、印刷済みプリント用紙(印刷物)の排紙トレイ上への長時間放置(取り忘れ)に起因した紛失(印刷物盗難/取り間違い)してしまう事態をさらに軽減させることが可能になる。
【0145】
以下、図21に示すメモリマップを参照して本発明に係るネットワークプリントシステムで読み取り可能なデータ処理プログラムの構成について説明する。なお、ここでは、クライアント端末1〜4、ネットワークプリンタ5〜6、会議室予約管理装置、入退室管理装置のCPUが読取可能なプログラムコード群をまとめて記憶媒体に記録する場合について図示した。しかし、それぞれの装置で読取可能なプログラムコード群を、分けて記憶媒体に記録させてもよい。
【0146】
なお、特に図示しないが、記憶媒体に記憶されるプログラムコード群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
【0147】
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、各種プログラムをコンピュータにインストールするためのプログラムや、インストールするプログラムが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
【0148】
本実施形態における図10、図11A、図11B、図13A、図13B、図17A、図17B、図18A、図18Bに示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記憶媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記憶媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
【0149】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0150】
この場合、コンピュータ読取可能な記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0151】
従って、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
【0152】
プログラムを供給するための記憶媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVDなどを用いることができる。
【0153】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0154】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する。そして、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは、圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバやftpサーバ等も本発明の請求項に含まれるものである。
【0155】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0156】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけではない。例えばそのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行う。そして、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0157】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込ませる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0158】
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。
【0159】
本発明の様々な例と実施形態を示して説明したが、当業者であれば、本発明の趣旨と範囲は、本明細書内の特定の説明に限定されるのではない。
【図面の簡単な説明】
【0160】
【図1】本実施形態を示すネットワークプリントシステムの構成を示す図である。
【図2A】図1に示した入退室管理装置で管理されるユーザ位置情報テーブルの一例を示す図である。
【図2B】図1に示した入退室管理装置で管理されるロック装置IDテーブルの一例を示す図である。
【図2C】図1に示した入退室管理装置で管理される複数のユーザIDの集合に対して単一のグループリスト名をつけて管理するグループメンバIDテーブルの一例を示す図である。
【図3】図1に示したクライアント端末の構成を説明するブロック図である。
【図4】図1に示したネットワークプリンタの構成を説明するブロック図である。
【図5】図1に示した会議室予約管理装置の構成を説明するブロック図である。
【図6】図1に示した会議室予約管理装置で管理される会議室予約管理テーブルの一例を示す図である。
【図7】図1に示した入退室管理装置の構成を説明するブロック図である。
【図8】図1に示した入退室管理装置で管理される入退室管理テーブルの一例を示す図である。
【図9】図1に示したロック装置7の構成を説明するブロック図である。
【図10】図1に示したロック装置7の処理を説明するフローチャートである。
【図11A】本実施形態を示すクライアント端末におけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図11B】本実施形態を示すクライアント端末におけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図12】図1に示したネットワークプリンタが保持する印刷ジョブの構成を説明する図である。
【図13A】本実施形態を示すネットワークプリンタにおけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図13B】本実施形態を示すネットワークプリンタにおけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図14】図1に示したネットワークプリンタにより生成される照合データの一例を示す図である。
【図15A】図1に示したネットワークプリンタシステムにおける印刷ジョブ処理状態を説明する図である。
【図15B】図1に示したネットワークプリンタシステムにおける印刷ジョブ処理状態を説明する図である。
【図16A】図1に示したネットワークプリンタシステムにおける印刷ジョブ処理状態を説明する図である。
【図16B】図1に示したネットワークプリンタシステムにおける印刷ジョブ処理状態を説明する図である。
【図16C】図1に示したネットワークプリンタシステムにおける印刷ジョブ処理状態を説明する図である。
【図17A】図1に示した会議予約管理装置におけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図17B】図1に示した会議予約管理装置におけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図18A】図1に示した入退室管理装置おけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図18B】図1に示した入退室管理装置おけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図19】本実施形態を示すネットワークプリントシステムの構成を説明する図である。
【図20】本実施形態を示すネットワークプリントシステムの構成を説明する図である。
【図21】本発明に係る情報処理装置で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【符号の説明】
【0161】
1〜4 クライアント端末
12、13、14、15 部屋
5 ネットワークプリンタ
7 ロック装置
100 会議室予約管理装置
101 入退室管理装置
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、画像形成システム、画像形成装置の制御方法、記憶媒体及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザがクライアント端末を操作して、画像形成装置の例であるMFP(Multi Function Printer)に印刷データを送信し、印刷させる画像形成システムがある。
【0003】
このようなMFPが、時間によって異なるユーザが使用する会議室等の場に置かれた場合に、MFPで印刷される印刷物のセキュリティは確保されなければならない。例えば、入退室管理システムを用いて会議室のMFPによって印刷される印刷物のセキュリティを確保する方法が知られている(特許文献1参照)。この方法は、入退室管理システムがMFPのある部屋内にいるユーザを管理し、クライアント端末から印刷ジョブを送信したユーザがその部屋内にいる場合に限り印刷出力を実行させる。一方、クライアント端末から印刷ジョブを送信したユーザが部屋内にいない場合には印刷出力を実行させない。それによってセキュリティを確保している。
【特許文献1】特開2005−342964号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の方法では、ユーザが、会議室の外から、印刷ジョブを送信した場合に、印刷ジョブを送信したユーザがMFPの設置された会議室に入室するまで出力が開始されない。そのため、例えば、印刷部数の多い印刷ジョブの場合にはユーザは、会議室に入室してから、長時間の印刷物が出力されるのを待つ必要がある。
【0005】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、印刷ジョブを送信したユーザの印刷ジョブの実行により印刷される印刷物のセキュリティを維持しつつ、ユーザの利便性も維持する仕組みを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成する本発明の画像形成装置は以下に示す構成を備える。
【0007】
会議に参加する参加者の入室或いは退室の状態が管理装置で管理されている部屋に設けられ、クライアント端末から印刷ジョブを受信して処理する画像形成装置であって、前記クライアント端末から印刷ジョブを投入している投入者が属する会議参加者により前記部屋が使用中であるかどうかを判断する判断手段と、前記判断手段が前記投入者が属する会議参加者により前記部屋が使用中であると判断した場合、前記印刷ジョブを出力し、前記判断手段が前記投入者が属する会議参加者により前記部屋が使用中でないと判断した場合、前記印刷ジョブの出力を制限する出力制御手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、印刷ジョブを送信したユーザの印刷ジョブの実行により印刷される印刷物のセキュリティを維持しつつ、ユーザの利便性も維持することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
【0010】
<システム構成の説明>
〔第1実施形態〕
<第1の実施形態の説明>
図1は、本実施形態を示す画像形成システムの一例であるネットワークプリントシステムの構成を示す図である。画像形成システムは、会議室予約管理装置100、入退室管理装置101、ネットワークプリンタ5、6、カードリーダ8a、8bなどを有する。会議室予約管理装置(会議室予約管理サーバ)100、入退室管理装置(入退室管理サーバ)101は、各部屋12、13、14、15のネットワークに接続されている。会議室予約管理装置100と、入退室管理装置101は、各部屋12、13、14、15の予約状況や、使用状況を管理する。
【0011】
図1において、12、13、14、15…は部屋を示している。ここで、部屋12は、部屋12を使用する使用者が、特定の時間帯において部屋12を予約することによって使用される会議室のような部屋を想定している。なお、本実施形態では、部屋12を会議室Aとする。
【0012】
部屋12は、情報処理装置の一例である、印刷データを作成するパーソナルコンピュータ等のクライアント端末1〜クライアント端末3を備える。また、部屋12は、画像形成装置の一例である、ネットワークに対応したプリンタ装置であるネットワークプリンタ5を備える。さらに、部屋12は、部屋12への入退室を許可/禁止するロック装置7を備える。これらは、ネットワーク11によって接続される。なお、51,52は会議に参加しているユーザ(会議参加者)であって、入退室管理装置101により、その部屋12に対する入室状態、退室状態が管理されている。また、ロック装置7は、ドア9の解錠/施錠を行うドアロック10、並びに、ドア9近傍の室内/室外に設けられたカードリーダ8a,8bとを備える。ドア9は、カードリーダ8a、8bに、正当なICカードが近づけられるまでは、施錠されているものとする。
【0013】
ここで、ユーザ51〜53は、ICカードを携帯し、ユーザ自身を特定するためのユーザID情報がICカードに記憶されているものとする。
【0014】
ユーザ51〜53は、会議室Aに入室する場合に、室外の8aにそれぞれのユーザのICカードを読取らせる。また、退室する場合には、室内のカードリーダ8bに、それぞれのユーザのICカードを読取らせる。ロック装置7は、カードリーダ8a,8bによるICカードを読取ると、読取ったユーザID情報と、いずれの部屋のロック装置7でID情報を読み取ったかを識別するためのロック装置情報を入退室管理装置101に送信する。入退室管理装置101は、送信されてきたID情報と、ロック装置情報に基づいて、当該ロック装置情報で示される部屋に、ID情報で示されるユーザの入退室が許可されているか否かを判定する。許可されていれば、入退室管理装置101は,ネットワーク11を介してロック装置7にドアロック10によるロックを解除するように指示する。ロック装置7は、ドアのロックを解除する。なお、ユーザID情報を記憶するICカードは、接触型に限定されず、非接触型のICカードで構成されていてもよい。
【0015】
53はユーザで、会議参加者であるユーザ51、52と同じ会議に参加する会議参加者として会議室予約管理装置10に登録されている。そのため、ユーザ51〜53が会議室Aを予約している時間帯に、部屋12において、ユーザ51,52が在室していれば、投入した印刷ジョブをネットワークプリンタ5に出力させることができる。
【0016】
ここで、図1では、会議室予約管理装置100と入退室管理装置101を明示的に分けて示しているが、これら2つの管理装置を単一の管理装置(サーバ)で実現しても良い。その場合は、単一の管理装置が備えるCPUが、当該管理装置のメモリに記憶されるプログラムに従って、本実施形態で説明する会議室予約管理装置100と入退室管理装置101の処理を合わせて実行する。
【0017】
入退室管理装置101、図2A〜図2Cに示す各情報テーブルを保有する。ここで、図2Aは、図1に示した入退室管理装置101で管理されるユーザ位置情報テーブルの一例を示す図である。また、図2Bは、図1に示した入退室管理装置101で管理されるロック装置IDテーブルの一例を示す図である。さらに、図2Cは、図1に示した入退室管理装置101で管理される複数のユーザIDの集合に対して単一のグループリスト名をつけて管理するグループメンバIDテーブルの一例を示す図である。
【0018】
すなわち、入退室管理装置101は、図2Aに示すユーザ位置情報テーブル701を用いて、各ユーザのID毎に、入室許可する部屋情報(部屋ID)、並びに、現在位置を示す情報を管理する。また、入退室管理装置101は、図2Bに示すロック装置IDテーブル702を用いて、各部屋に設置されたロック装置をネットワークを介して制御する。さらに、入退室管理装置101は、図2Cに示すグループメンバIDテーブル703を用いて、複数のユーザIDの集合を、単一のグループリスト名をつけて管理する。
【0019】
上述したように、ユーザ51、52、53が部屋12に入室する場合には、室外のカードリーダ8aで、ユーザ自身が有するICカードを読取らせる。
【0020】
入退室管理装置101は、部屋12に設置されているロック装置7からID情報と、ロック装置情報を受信すると、いずれの部屋のロック装置から受信したのかを、ロック装置IDテーブル702より調べて、部屋IDを特定する。
【0021】
そして、入退室管理装置101は、ロック装置7から受信したユーザIDがその部屋IDで特定される部屋への入室が許可されているユーザであるか否かを、図2Aに示したユーザ位置情報テーブル701を参照して判断する。ここで、入退室管理装置101が許可されていると判断した場合には、ドアロック10の解錠許可情報を送信元のロック装置7に送信することで、ドアロック10を解錠する。
【0022】
このとき、入退室管理装置101は、部屋12の室外のカードリーダ8aでユーザが挿しているICカードを読取った場合、そのユーザIDで示される人間が、その部屋12に入室したと判断してよい。このことから、入退室管理装置101は、図2Aに示すユーザ位置情報テーブル701の「現在位置」フィールドを、入室した部屋IDで更新する。
【0023】
また、室内のカードリーダ8bで読取った場合には、ユーザが退室したことを意味するから、「現在位置」フィールドを「不明」として更新する。
【0024】
なお、そのユーザにとって入室が許可されていない部屋のカードリーダでICカードが読取られた場合、入退室管理装置101は、ロック装置7い解錠許可情報を送信しない。もしくは、入退室管理装置101は、ロック装置7に、施錠維持情報を送信する。この場合、ロック装置7は、ブザーなどによってエラーを通知するとともに、ドアロック7の施錠状態を維持する。
【0025】
さて、部屋12内のクライアント端末1〜3、及び、部屋12外のクライアント端末4は、印刷データの作成及び各種データの送受信を行うために、図3に示すような構成を備えている。なお、4台のクライアント端末1〜4は同様の構成を有する装置であり、クライアント端末2乃至4ついては説明を省略する。
【0026】
図3は、図1に示したクライアント端末1の構成を説明するブロック図である。
【0027】
図3において、202はCPUで、バス208に接続されるデバイスを制御して、装置全体の制御を行う。203は入力部で、クライアント端末1における処理に必要なデータを入力する。入力部203は、キーボードやポインティングデバイス等で構成される。
【0028】
204は通信部(ネットワークインタフェース)で、図1に示したネットワーク11を介して、入退室管理装置101、会議室予約管理装置100、ネットワークプリンタ5、6、他の部屋のクライアント端末と通信処理を行う。
【0029】
205はROMで、ブートプログラム及びBIOS等を記憶している。206はRAMで、CPU202のワークエリアとして使用される。
【0030】
207は表示制御部で、CPU202の制御下で内蔵されたビデオメモリへの描画処理を行うと共にビデオ信号として、クライアント端末1が備えるCRT装置や液晶表示器等の表示部に出力する。
【0031】
209はファイル装置で、処理に必要な情報ファイルやプログラムファイル(OS、文書編集等のアプリケーションプログラムを含む)を格納するためのハードディスク等を備えている。
【0032】
なお、通信部204は、クライアント端末1から出力するデータ及びクライアント端末1に入力するデータに対してプロトコルの変換等を行い、ネットワーク11を経由したクライアント端末1によるデータの送受信を可能としている。
【0033】
上記のように構成されたクライアント端末1において、装置に電源が投入されると、CPU202はROM205のブートプログラムにしたがってファイル装置209からOSをRAM206に読み込み、ハードウエアを初期化する。その後、CPU202は、各種アプリケーションを同様にRAM206に読み込んでは、編集処理や印刷処理を行うクライアント端末として機能することになる。
【0034】
次に、図4を用いて部屋12内のネットワークプリンタ5、及び、部屋13内のネットワークプリンタ6の構成を説明する。なお、2台のネットワークプリンタは同様の構成を持つ装置であり、ネットワークプリンタ6については説明を省略する。
【0035】
図4は、図1に示したネットワークプリンタ5の構成を説明するブロック図である。
【0036】
図4において、212はCPUで、バス219に接続されるデバイスを含む装置全体の制御を行う。213はスプーラで、印刷ジョブを蓄積するためのハードディスク等の比較的大容量の記憶装置、並びにそのジョブを管理する。
【0037】
214は通信部(ネットワークインタフェース)で、ネットワーク11に接続される他の装置と通信処理を行う。215はROMで、本装置がネットワークプリンタとして機能する処理プログラムやフォントデータを格納する。216はRAMで、ワークエリア、バッファ、印刷イメージ展開用に使用する。
【0038】
217は出力エンジンで、給送される記録媒体に画像を出力する。218は排紙部で、出力エンジン217が印刷出力したプリント用紙(印刷物)を不図示の排紙トレイ上に排紙する処理を行う。
【0039】
220は入力部で、タッチパネルを備える表示部や各種入力スイッチで構成される操作パネルとして機能する。
【0040】
なお、通信部214は、ネットワークプリンタ5から出力するデータ及びネットワークプリンタ5に入力するデータに対してプロトコルの変換等を行い、ネットワーク11を経由してクライアント端末1、2、3、4とのデータ通信を可能としている。
【0041】
また、出力エンジン217は、インクジェット方式あるいはレーザービーム方式等の印刷部を備えており、CPU212の制御により、印刷出力処理を行うが、印刷方式によって本発明が限定されるものではない。
【0042】
次に、図5を用いて会議室予約管理装置100の構成を説明する。
【0043】
図5は、図1に示した会議室予約管理装置100の構成を説明するブロック図である。
【0044】
図5において、231はCPUで、バス237に接続されるデバイスを制御する。232は予約情報記憶部で、会議室を予約したユーザ等の情報を記憶する。
【0045】
233は通信部(ネットワークインタフェース)で、ネットワーク11に接続される他の装置と通信処理を行う。234はROMで、会議室予約制御プログラムを格納する。235はRAMで、CPU231のワークエリアとして使用する。
【0046】
なお、予約情報記憶部232には、図6に示す会議室予約管理テーブル706が格納されている。また、この予約情報記憶部232は、例えば、企業での使用を想定すると、多数のユーザ、プリンタ、部屋を記憶管理する必要があるので、大容量の記憶装置(例えばハードディスク)で構成されるものである。なお、この会議室予約管理装置100は、クライアント端末1等と同様、パーソナルコンピュータ等の汎用情報処理装置で構築することができる。すなわち、会議室予約管理処理は、プログラムによって実現するものとする。
【0047】
次に、図7を用いて入退室管理装置101の構成を説明する。
【0048】
図7は、図1に示した入退室管理装置101の構成を説明するブロック図である。
【0049】
図7において、221はCPUで、バス227に接続されるデバイスを制御する。222は位置情報記憶部で、ユーザの現在位置等の情報を記憶する。通信部(ネットワークインタフェース)223は、通信部で、ネットワーク11に接続される他の装置と通信処理を行う。ROM224は、入退室制御プログラムを格納する。RAM225は、CPU221のワークエリアとして用いられる。位置情報記憶部222には、図8に示す入退室管理テーブル707が格納されている。
【0050】
ここで、会議室入退室管理テーブル707は、図2Aに示すユーザ位置情報テーブル701の情報に対応する。また、この位置情報記憶部222は、企業での使用を想定すると、多数のユーザ、プリンタ、部屋を記憶管理する必要があるので、大容量の記憶装置(例えばハードディスク)で構成されるものである。なお、この入退室管理装置101は、クライアント端末1等と同様、パーソナルコンピュータ等の汎用情報処理装置で構築することができる。すなわち、入退室管理処理は、プログラムによって実現するものとする。
【0051】
次に、図9を用いてロック装置7の構成を説明する。
【0052】
図9は、図1に示したロック装置7の構成を説明するブロック図である。なお、図1と同一のものには同一の符号を付してある。
【0053】
図9において、241はCPUで、バス247に接続されるデバイスを制御する。242はROMで、ドアロック10による鍵の施錠/解錠、室内/室外に設置されたカードリーダ8a,8bによるICカード読取り、並びに、ネットワークとの通信に関する処理プログラムを記憶する。243はRAMで、CPU241のワークエリアとして使用される。
【0054】
244は通信部(ネットワークインタフェース)で、ネットワーク11に接続されるデバイスと通信処理を行う。なお、本実施形態では、カードリーダ8a,8bは、無線によりICカードに記憶されたユーザIDを読取るものとするが、磁気記録面を有するカードでも良いし、その読取りに関する構成は如何なるものでも構わない。
【0055】
以上、本実施形態におけるネットワークプリントシステムにおける各構成要素について説明した。次に、各装置の処理内容を順に説明する。
【0056】
先ず、図10のフローチャートに従ってロック装置7の処理を説明する。なお、他の部屋に設置されたロック装置も同様である。
【0057】
図10は、図1に示したロック装置7の処理を説明するフローチャートである。本例は、ロック装置7によるドアに設置されている鍵の施錠、解錠処理例である。なお、S70〜S73は各ステップを示す。各ステップは、図9に示したCPU242がROM242に格納される制御プログラムをRAM243にロードして実行することで実現される。
【0058】
S70では、CPU241は、カードリーダ8a,8bからのICカードの読取りを待つ。ここで、カードリーダ8a,8bにより読取りが行われると、S71に進む。S71で、CPU241は、通信部244を介して、読取って得られたユーザIDと、いずれの部屋のロック装置7でユーザIDを読取ったかを識別するためのロック装置情報を、入退室管理装置101宛に送信する。
【0059】
この結果、入退室管理装置101からはドア9のロックを解錠許可/不許可情報が送信されてくる。
【0060】
そして、S72にて、CPU241は、入退室管理装置101から解錠許可を示す情報を受信しているかどうかを判断する。ここで、入退室管理装置101から解錠許可を示す情報を受信していないとCPU241が判断した場合は、本処理を終了する。これにより、ドアは閉じた状態を維持し、そのユーザは、当該部屋には入室することができない。なお、このときロック装置7は、ユーザに、入室許可がないことを示すメッセージをブザー等によって通知すればよい。
【0061】
一方、S72で、入退室管理装置101から解錠許可を示す情報を受信しているとCPU242が判断した場合は、S73にて、ロック装置7でドアの鍵を所定時間解錠して、その所定時間だけ解除した後に、再度施錠を行い、本処理を終了する。なお、ドア9が自動ドアで構成される場合には、ドアを開けるように駆動手段を制御して、ドアを所定時間だけ開けさせ、所定時間経過後にドアを閉めるように駆動手段を制御する。
【0062】
次に、図11A、図11Bのフローチャートに従って実施形態におけるクライアント端末1(図3)の処理を説明する。この処理は、クライアント端末2乃至3についても同様であるし、他の部屋におけるクライアント端末4についても同様である。
【0063】
図11Aは、本実施形態を示す情報処理装置におけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本例は、クライアント端末による印刷ジョブ生成処理に対応する。なお、S80〜S83は各ステップを示す。また、各ステップは、クライアント端末のCPU202がROM205に記憶された制御プログラムをRAM206にロードして実行することで実現される。
【0064】
ユーザがクライアント端末1にログインを要求すると、先ず、S80で、CPU202はRAM206上でID登録プログラムを実行することで、表示部207上にICカードのIDの登録画面(不図示)を表示する。次に、S81で、ユーザは、その画面を見ながら入力部203を介して自分のICカードのID番号(ユーザID)を入力すると、CPU202はそのID番号のデータをファイル装置209内のファイルへ出力する。
【0065】
なお、ユーザIDはキーボードでも、カードリーダでも構わない。次に、CPU202は、ファイル装置209内のユーザのユーザIDを含んだファイルから、当該ユーザIDデータをRAM206上へ読み込む。次いで、S82にて、CPU202は、各種アプリケーションを実行して、ユーザによる印刷指示が入力部203より与えられると、CPU202はネットワークプリンタが処理可能な印刷データ(ページ記述言語等)をRAM206上で作成する。
【0066】
そして、S83において、CPU202はRAM206上の印刷データにユーザIDを付加(例えば、印刷データのヘッダに挿入する等)して印刷ジョブ要求データを作成し、通信部204を介してネットワークプリンタ5へ送信する。ここで、印刷ジョブ要求データとは、図12に示す印刷ジョブ602のように印刷データと送信者のICカードのID番号から構成されるデータである。
【0067】
図12は、図1に示したネットワークプリンタ5が保持する印刷ジョブの構成を説明する図である。なお、図4と同一のものには同じ符号を付してある。
【0068】
図12に示すように、ネットワークプリンタ5は、印刷ジョブを受信すると、印刷ジョブキュー605の最後尾にその印刷ジョブを設定する。各印刷ジョブ604、605、606、…は、出力先となるプリンタID、ジョブ投入者のユーザID、及び印刷対象データ602で構成される。
【0069】
図11Bは、本実施形態を示す情報処理装置におけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本例は、会議室予約処理に対応する。なお、S90〜S93は各ステップを示す。また、各ステップは、クライアント端末のCPU202がROM205に記憶された制御プログラムをRAM206にロードして実行することで実現される。
【0070】
ユーザがクライアント端末1にログインすると、先ず、S90で、CPU202はRAM206上でID登録プログラムを実行することで、表示部207上にICカードのIDの登録画面(不図示)を表示する。次に、S91で、当該ユーザがその画面を見ながら入力部203を介して自分のICカードのID番号(ユーザID)を入力すると、CPU202はそのID番号のデータをファイル装置209内のファイルへ出力する。
【0071】
なお、ユーザIDはキーボードではなく、カードリーダでも構わない。次に、CPU202は、ファイル装置209内のユーザのユーザIDを含んだファイルから、当該ユーザIDデータをRAM206上へ読み込む。
【0072】
次いで、S92にて、各種アプリケーションを実行して、ユーザによる会議室予約情報が入力部203より与えられると、CPU202は会議室予約管理サーバ100が処理可能な予約データをRAM206上で作成する。ユーザは、会議室予約情報として、部屋12〜部屋15等のうち、会議室として使用する部屋を入力し、会議室を使用する時間帯を入力し、会議室を使用するメンバーをグループメンバーリストに基づいて入力する。CPU202は、ユーザによって入力された部屋を示す情報、時間帯を示す情報、メンバーを示す情報を関連付けて、予約データをRAM206上に作成する。ここで、予約データは、任意のメタデータフォーマットである。
【0073】
そして、S93において、CPU202はRAM206上の予約データを、通信部204を介して会議室予約管理サーバ101へ送信して、本処理を終了する。会議室予約管理サーバ101は、クライアント端末1から送信されてきた情報を、予約情報記憶部232に登録する。
【0074】
以下、次に、図13A、図13Bのフローチャートに従って実施形態におけるネットワークプリンタ5(図3)の処理を説明する。
【0075】
図13Aは、本実施形態を示す画像形成装置におけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本例は、図1に示したネットワークプリンタ5による印刷ジョブの管理処理に対応する。なお、S10、S11は各ステップを示す。また、各ステップは、部屋12のネットワークプリンタ5のCPU212がROM215に記憶された制御プログラムをRAM216にロードして実行することで実現される。他の部屋におけるネットワークプリンタ6についても同様である。なお、ネットワークプリンタ5のCPU212は、ROM215に従って印刷データを受信及び印刷処理が実行することで、プリントサービスが稼動状態にあるとする。まず、ネットワークプリンタ5の印刷ジョブ受信処理を説明する。
【0076】
S10において、CPU212は、通信部214を介して印刷ジョブの受信を待つ。CPU212が印刷ジョブの受信を検出した場合には、S11に進み、受信した印刷ジョブを、スプーラ213に受信順に格納して、本処理を終了する。以上の結果、スプーラ213には、印刷ジョブを受信すると、受信順に、各印刷ジョブが格納されていくことになる。
【0077】
図13Bは、本実施形態を示すネットワークプリンタ5におけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本例は、図1に示したネットワークプリンタ5による印刷ジョブの管理処理および印刷ジョブの出力制御に対応する。なお、S20〜S28は各ステップを示す。また、各ステップは、部屋12のネットワークプリンタ5のCPU212がROM215に記憶された制御プログラムをRAM216にロードして実行することで実現される。他の部屋におけるネットワークプリンタ6についても同様である。
【0078】
先ず、S20において、CPU212は、スプーラ213に格納された印刷ジョブの待ち行列(一般にキューと呼ばれる)に、未完(未処理も含む)の印刷ジョブが存在するかを判断する。ここで、印刷ジョブが存在するとCPU212が判断した場合には、S21において、キューの先頭に存在する印刷ジョブの1つを選択する。以下の説明から明らかになるが、選択した印刷ジョブが印刷できる状況にない場合には、次の印刷ジョブを選択することになる。そして、キューの最後の印刷ジョブを選択した次は、先頭の印刷ジョブを選択することを繰り返す。
【0079】
ネットワークプリンタ5は、印刷ジョブを選択すると、当該印刷ジョブの出力可否を各会議室予約管理装置100、入退室管理装置101に問い合わせるための照合データを生成する。
【0080】
なお、以下では、ネットワークプリンタ5のCPU212は、図14の704に示すように、予めネットワークプリンタ5のRAM216内に記憶されたプリンタ位置テーブル704を参照することで自身の場所(会議室A)を把握できるものとして説明を続ける。
【0081】
ただし、プリンタ位置テーブル704に相当する情報は、会議室予約管理装置100、及び、入退室管理装置101に記憶されているものとしても良い。その場合には、場所(会議室Aなどの位置情報の代わりに、プリンタID(MACアドレス、IPアドレスなどネットワーク上でユニークなID)を用いることで、下記の説明と同様の処理が実現できる。
【0082】
さて、先に説明したように、印刷ジョブにはその印刷ジョブを発行させたユーザIDが格納されている。そこで、S22では、そのユーザIDを持つユーザが会議室に設置されたネットワークプリンタ5を使用できる時間帯であるかを、図14で生成した照合データを送信して、会議室予約管理装置100に問い合わせる。そして、会議室予約管理装置100は、要求元のネットワークプリンタ5がある場所の、印刷ジョブを実行する時刻における、使用許可者IDリストの中に、印刷ジョブを送信したユーザのユーザIDが存在するか否かを判定する。この判定は、会議室予約管理装置100が、図6に示す会議室予約管理テーブル706に基づいて行う。この判定結果として、印刷ジョブを発行したユーザが、印刷ジョブ処理を行う現在時刻において、使用許可者IDリストの中にある場合には、会議室予約管理装置100は、使用可能な時間内である旨をネットワークプリンタ5に通知する。一方、使用許可者IDリストの中にない場合、会議室予約管理装置100は、使用可能な時間外である旨を通知する。
【0083】
そして、S23では、会議室予約管理装置100からの応答結果が通知されると、CPU212は、その通知された判定結果に従って、印刷ジョブを送信したユーザが、ネットワークプリンタ5を使用できる時間帯であるか否かを判定する。使用可能な時間内であるとCPU212が判断した場合、S24に進み、使用可能な時間外であるとCPU212が判断した場合は、S26に進む。S26で、CPU212は、S21で選択された印刷ジョブをスプーラから削除する。あるいは、CPU212は、その後、使用可能な時間帯になるまで、当該印刷ジョブをスプーラに保持させておくようにしてもよい。いずれにせよ、会議室予約管理装置100により出力拒否された場合は、部屋12に在室していないユーザ53がネットワークプリンタ5に投入した印刷ジョブの出力が制限される。
【0084】
続いて、S24で、CPU212は、そのユーザIDを持つユーザが会議室に設置されたネットワークプリンタ5を用いて出力可能な会議室使用状況であるかを判定する。CPU212は、図11で生成した照合データを入退室管理装置101に送信して、問い合わせる。
【0085】
そして、入退室管理装置101は、図8に示すように、ユーザが印刷ジョブを投入したネットワークプリンタ5がある会議室が、印刷ジョブを投入したユーザのグループメンバによって使用されている状況であるか否かを判定する。この判定は、入退室管理装置101が、現在時刻での室内入室者IDリストと使用許可者IDリストとを照合して行う。この判定の結果、室内入室者IDリストのユーザIDが使用許可者IDリストにある場合、入退室管理装置101は、使用中であるとネットワークプリンタ5に通知する。一方、室内入室者IDリストのユーザIDが使用許可者IDリストにない場合、入退室管理装置101は、使用中でない(未使用である)とネットワークプリンタ5に通知する。
【0086】
次に、S25では、入退室管理装置101より通知された判定結果に従って、使用中であるか否かをCPU212が判断する。ここで、CPU212が使用中であると判断した場合は、S27に進み、使用中でないとCPU212が判断した場合は、S28に進む。
【0087】
このように本実施形態では、S23で時間内であると判断され、かつ、S25で使用中であると判断された場合に限り、S27で、CPU212がスプーラに実行すべき印刷ジョブを実行して、本処理を終了する。このように会議室予約管理装置100により出力許可された場合は、部屋12に在室していないユーザ53がネットワークプリンタ5に投入した印刷ジョブの出力が許可される。
【0088】
一方、S25でCPU212が使用中でないと判断した場合は、S28で、スプーラ213の中で処理中の印刷ジョブを保留し、処理中の印刷ジョブをキューの後段に移動して、本処理を終了する。
【0089】
本実施形態によれば、図15A、図15Bのように、会議室予約され、会議が行われている場合に、ネットワークプリンタ5は、次のように制御する。ネットワークプリンタ5は、会議室使用予約しているグループメンバのユーザ(会議参加者に該当するメンバー)が発行した印刷ジョブに限り実行する。また一方で、グループメンバ以外の他のメンバー(会議参加者以外のメンバー)が送信した印刷ジョブの実行を制限する。具体的に、ネットワークプリンタ5は、そのような印刷ジョブを保留するか、破棄する。
【0090】
図15A、図15Bは、図1に示したネットワークプリンタシステムにおける印刷ジョブ要求処理状態を説明する図である。図15Aは、使用許可者IDリストに登録されているグループ1メンバリスト上のユーザ10001〜10005が、時間帯13:00〜15:00に会議室Aを使用許可されている状態に対応する。また、図15Bは、使用許可者IDリストに登録されているグループ2メンバリスト上のユーザ20001〜20005が、時間帯15:00〜17:00に会議室Aを使用許可されている状態に対応する。なお、図15Aにおいて、ユーザ10005は、部屋12以外の部屋から追加資料をネットワークプリンタ5で印刷要求を行っている。このときユーザ10005は、図15Aに示す使用許可者IDリストに登録されているため、ネットワークプリンタ5は、当該印刷ジョブをS27で実行する。
【0091】
一方、図15Aに示すグループ2メンバリスト上のユーザ20001〜20005について例示する。ユーザ20003,20004は、現在時刻13;25において、ネットワークプリンタ5に印刷ジョブを要求しても、図9BのS23でNOと判定され、スプーラ213から自動的に削除される。
【0092】
なお、S26で削除処理が実行された旨を、ユーザ2003,2004にメールで通知したり、S26で削除処理が実行された旨および理由をユーザ2003,2004にメールで通知したりする構成としてもよい。なお、ネットワークプリンタ5のCPU212は、ユーザ2003、2004の印刷ジョブを削除するのではなく、ネットワークプリンタ5にスプールしておくようにしてもよい。その後、ユーザ2003、2004の印刷ジョブについて、CPU212は図13Bに示す処理を行い、印刷可能になったタイミングで印刷するように制御すればよい。
【0093】
また、本実施形態では、部屋12に近接する他の部屋のうち、ユーザ2003やユーザ2004が入退室可能な部屋で、使用可能な状態であれば、当該部屋のネットワークプリンタへ受信した印刷ジョブを転送するように制御してもよい。
【0094】
以上のように制御することによって、次のような効果を得ることができる。ユーザ10005は、会議が行われる時間以外の時間に、例えば誤操作によって、会議室Aの外のコンピュータ8から、当該会議室Aに設置されたネットワークプリンタ5に印刷物を出力してしまうことを防止することができる。それによって、第三者に、会議室Aのネットワークプリンタ5で印刷された印刷物を見られてしまうことを防ぐことができる。
【0095】
また、会議が行われる時間であっても、会議室Aに、会議に参加する予定のメンバーがいない場合には、印刷物の出力を制限することができる。それによって、例えば、予定されていた会議が行われなかった場合に、当該会議が行われる予定であった会議室に設置されたネットワークプリンタ5で印刷物が出力されることを防止することができる。つまり、ユーザは、会議の時間帯に会議室Aのネットワークプリンタ5に印刷物を出力してしまった後、会議の予定が中止され、会議室Aに印刷物を回収しに行くような手間を省くことができる。
【0096】
また、ネットワークプリンタ5は、会議室Aに会議参加者が存在する場合には、ユーザ10005から送信された印刷ジョブの実行を許可する。その場合、ユーザ10005は、会議室Aの外から印刷ジョブをネットワークプリンタ5に実行させることができる。それによって、ユーザ10005は、コンピュータ8で印刷ジョブを送信した後、会議室Aにたどり着くまでの間に、ネットワークプリンタ5は、ユーザ10005の印刷ジョブの処理を進めることができる。従って、ユーザ10005は、会議室Aにたどり着いた後、自分の印刷物をより早く手に入れることができる。
【0097】
次に、図16A、図16Bのように、会議室予約されていて、会議室の使用状況が未使用から使用中に変化した場合を想定する。その場合、会議室の使用状況が未使用(会議室使用予約しているグループメンバが入室していない)の時点では、保留されていた印刷ジョブが、会議室の使用状況が使用中(会議室使用予約しているグループメンバが入室している)になった時点で実行される。
【0098】
図16A〜図16Cは、図1に示したネットワークプリンタシステムにおける印刷ジョブの処理状態を説明する図である。図16Aは、使用許可者IDリストに登録されているグループ1メンバリスト上のユーザ10001〜10005が、時間帯13:00〜15:00に使用許可されている状態に対応する。ただし、入室を許可されているグループ1メンバが誰も入室していない状態である。この場合は、ネットワークプリンタ5では、図13Bに示す手順で、S23がYESと判断され、さらに、S25でNOと判断する。すなわち、ユーザ10005の送信した印刷ジョブは、ネットワークプリンタ5によって保留される。また、図16Bは、使用許可者IDリストに登録されているグループ1メンバリスト上のユーザ10001〜10005のうち、ユーザ10001、10002が、時間帯13:00〜15:00に入室している状態である。この場合、ネットワークプリンタ5の中で保留にされていた印刷ジョブは実行される。
【0099】
一方、図16Cは、会議室の予約がキャンセルされた状態に対応する。図16Aに示すように、部屋12に対して会議室予約された後、図16Cに示すように会議室の予約内容がキャンセルされた場合に、CPU212は次のように制御する。CPU212は、会議室の予約内容がキャンセルされていない時点では、スプーラ213に印刷ジョブを一時的に保留する。しかし、CPU212は、会議室の予約内容がキャンセルされた時点で、スプーラ213に一時保留されていた印刷ジョブを削除する。
【0100】
次に、図17A、図17Bを用いて会議室予約管理装置100の処理の流れについて説明する。
【0101】
図17Aは、図1に示した会議予約管理装置100におけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、S30、S31は各ステップを示す。また、各ステップは、会議予約管理装置100のCPU231がROM234に記憶された制御プログラムをRAM235にロードして実行することで実現される。
【0102】
S30では、CPU231は、通信部233を介して、ネットワーク11上のクライアント端末による会議室予約データが受信されるのを待つ。S30で、CPU231がクライアント端末からの情報を受信すると、S31に進み、予約情報記憶部232で管理している会議室予約データを更新して、本処理を終了する。
【0103】
図17Bは、図1に示した会議予約管理装置100におけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本例は、会議予約管理装置100による使用時間判定処理例である。なお、S40〜S43は各ステップを示す。また、各ステップは、会議予約管理装置100のCPU231がROM234に記憶された制御プログラムをRAM235にロードして実行することで実現される。
【0104】
まず、S40では、CPU231は、通信部233を介して、ネットワークプリンタ5がS22で行う、部屋12の使用時間の問い合わせを受信するのを待つ。そして、CPU231がネットワークプリンタ5からの使用時間判定要求を受信すると、S41に進み、部屋12に設置されたネットワークプリンタ5の使用時間帯が部屋12の予約内容に従っているかを判定する。すなわち、印刷ジョブを投入したユーザが印刷ジョブを投入した時刻において、部屋12内のネットワークプリンタ5を使用可能な時間帯であるかをCPU231が判断する。ここで、判断方法は、印刷ジョブが投入された時刻が会議室予約時間帯の範囲内になっているかで判定しても良い。あるいは、印刷ジョブ許可時間帯を会議室予約時間帯から一定時間早い時間帯まで許容するように設定し、印刷ジョブが投入された時刻が印刷ジョブ許可時間帯の範囲内になっているかで判定しても良い。
【0105】
このようにして、S41で、印刷ジョブが投入された時刻が会議室予約時間帯あるいは前述した印刷ジョブ許可時間帯の範囲内になっているとCPU231が判断した場合は、S42へ進む。そして、S42にて、CPU231は、通信部233を介してネットワーク11上に接続されている要求元のネットワークプリンタ5に時間内である旨の判定結果を送信して、本処理を終了する。
【0106】
一方、S41で、印刷ジョブが投入された時刻が会議室予約時間帯の範囲外になっているとCPU231が判断した場合は、S43へ進む。
【0107】
そして、S43で、CPU231は、要求元のネットワークプリンタに時間外である旨の判定結果を送信して、本処理を終了する。時間外であることを通知されたネットワークプリンタは、要求された印刷ジョブを削除してもよいし、保留にしてもよい。保留にする場合には、会議室予約管理装置100から、印刷可能な時間帯を示す情報を受信し、その時間になった場合に、図13Bに示すS24以降の処理を行えばよい。
【0108】
次に、図18A、図18Bを用いて、入退室管理装置101の処理の流れについて説明する。
【0109】
図18Aは、図1に示した入退室管理装置101おけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本例は、入退室管理装置101による入退室管理処理例である。なお、S50〜S56は各ステップを示す。また、各ステップは、入退室管理装置101のCPU221がROM224に記憶された制御プログラムをRAM225にロードして実行することで実現される。
【0110】
S50では、CPU221は、ロック装置7が読取ったICカード読取り情報(ユーザID情報やロック装置情報)を受信するのを待つ。そして、ロック装置7からICカード読取り情報を受信すると、S51に進む。
【0111】
そして、S51で、CPU221は、送信元のロック装置7が存在する部屋IDを、図2Bに示したロック装置IDテーブル702を参照して特定する。次いで、S52にて、CPU221は、図2Aに示したユーザ位置テーブル701中の受信したユーザIDに対応するデータを読み込むことでユーザの入退室の判定を行う。
【0112】
次に、S53で、ユーザIDを持つユーザが、特定された部屋への入室が許可されているか否かをCPU221が判断する。ここで、その部屋への入室が許可されているユーザであるとCPU221が判断した場合には、S54にて送信元のロック装置7に対してドアの解錠許可を通知する。
【0113】
一方、S53で、入室が許されていないユーザIDを受信したとCPU221が判断した場合には、S55で、解錠不許可情報をロック装置7に対して送信するが、何も送信しないものとしても良い。
【0114】
次に、S56で、CPU221は、室内、室外のいずれのカードリーダから読み取ったのかを示す情報に従って、ユーザ位置テーブル701中における「現在位置」を更新して、本処理を終了する。
【0115】
ここで、室外のカードリーダで読み取った場合には、その部屋にそのユーザが入室したものとして「現在位置」にはその部屋IDをユーザ位置テーブル701に格納する。一方、室内のカードリーダで読み取った場合には、「現在位置」には「不明」を示す特別なIDをユーザ位置テーブル701に格納する。
【0116】
図18Bは、図1に示した入退室管理装置101おけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本例は、入退室管理装置101による使用状況判定処理例である。なお、S60〜S63は各ステップを示す。また、各ステップは、入退室管理装置101のCPU221がROM224に記憶された制御プログラムをRAM225にロードして実行することで実現される。
【0117】
S60では、CPU221は、通信部223を介してネットワーク11に接続されているネットワークプリンタ5から会議室の使用状況の問い合わせを受信するのを待つ。そして、CPU221がネットワークプリンタ5からの使用状況判定要求を受信すると、S61に進む。
【0118】
そして、S61で、会議室の使用状況が会議室予約内容に従っているか、すなわち管理データと合致している状況であるか否かをCPU221が判断する。すなわち、ユーザIDで示されるユーザのグループメンバのうち少なくとも1人が、問い合わせ元であるネットワークプリンタ5が設定されている会議室内にいるか否かをCPU221が判断する。
【0119】
あるいは、CPU221は、会議室内にグループメンバのみがいる場合に限って使用中であると判定しても良い。言い換えると、CPU221は、そのグループメンバ以外のメンバが入室している場合には、使用中を通知しない。その場合、ネットワークプリンタ5では、印刷は行われず、グループメンバ以外のユーザに、印刷物が見られる可能性を低くすることができ、セキュリティをより厳重にすることができる。
【0120】
このようにして、会議室内で印刷ジョブを投入したユーザのグループメンバによって使用中であるとCPU221が判断した場合に、S62にて、CPU221は、要求元のネットワークプリンタ5に使用中の判定結果を通知して、本処理を終了する。
【0121】
一方、S61で、会議室内で印刷ジョブを投入したユーザのグループメンバによって使用中でないと判断した場合は、CPU221は、S63に処理を進める。そして、S63で、CPU221は、要求元のネットワークプリンタ5に未使用の判定結果を通知して、本処理を終了する。
【0122】
以上説明したように本実施形態によれば、印刷ジョブを投入したユーザのグループメンバによって使用中であると判断された場合に限って、印刷が行われることになる。このため、ネットワークプリンタ5は、会議室内に、印刷ジョブを要求したグループメンバが存在せず、出力した印刷物が盗難や盗み見られる可能性が高い場合には印刷出力を制限することができる。
【0123】
なお、上記実施形態では、ネットワークプリンタ5が印刷ジョブを管理するものとして説明した。これに対して、図19に示すように、クライアント端末1と同様の構成でスプーラの役割を担うスプーラ装置102をネットワーク11上に構築する構成としてもよい。そして、全ての印刷ジョブをこのスプーラ装置102に蓄積管理し、ネットワークプリンタ5に印刷可と判断された印刷ジョブを順に出力するようにしても構わない。
【0124】
この場合には、ネットワークプリンタのスプーラ213の機能がスプーラ装置102によって実現され、各クライアント端末1乃至4で発行された印刷ジョブを一旦蓄積し、ネットワークプリンタのいずかに出力して印刷を行わせる。
【0125】
本実施形態によれば、会議室を使用するメンバとして登録されていない他のメンバーからの印刷ジョブを実行しないように制御することができる。そのため、例えば、会議の途中で、他のユーザ(例えば、次の会議の予約をしているメンバー)からの印刷ジョブが印刷される際の印刷音が、会議に影響することを防ぐことができる。なお、ネットワークプリンタ5は、印刷ジョブを送信した他のメンバーが、グループメンバに登録されていなくても、ネットワークプリンタ5がある会議室にいる場合には、印刷ジョブを実行するようにしてもよい。それによって、例えば、会議が行われる会議室にゲストとして、他のメンバーが呼ばれた場合に、当該他のメンバーが印刷する印刷物まで印刷の制限を受けてしまうことを防ぐことができる。なお、ネットワークプリンタ5は、他のメンバーが、当該ネットワークプリンタ5が設置されている会議室に居るか否かを、当該他のメンバーがログインしたときに用いたIDに基づき入退室管理装置101に問合せることによって確認すればよい。
【0126】
〔第2実施形態〕
上記第1実施形態は、ユーザの現在位置取得のために、ICカードリーダ8を有した入退室管理装置を使用したが、これによって本発明が限定されるものではない。例えば、構内PHSによる位置情報システムを用いて構成することも可能である。構内PHSによる位置情報システムとは、構内の様々な場所(居室、会議室、実験室、廊下、庭、駐車場等)に設置したPHSアンテナを用いて、設定した周期単位(数秒〜1分程度)で各PHS端末の電界強度を検出する。そして、検出された各PHSの電界強度に基づいて、ユーザの位置情報をリアルタイムに算出し、当該位置情報により、PHS端末所持者の在室・在席情報/混雑情報/在室者特定情報などを取得するシステムである。
【0127】
本実施形態のネットワークプリントシステムをこのような構内PHSによる位置情報システムを有するように構成した構成を図20に示す。
【0128】
図20は、本実施形態を示すネットワークプリントシステムの構成を説明する図である。なお、図1と同等の構成については、同符号を付すことで、その説明は省略する。
【0129】
図20において、150は印刷ジョブ管理装置で、図1に示した入退室管理装置101とほぼ同様な処理を行う。91はPHS位置管理装置であって、ユーザ51が所持するPHS端末71の所在を知るため、各部屋等の主要な箇所にアンテナを有する基地局81、82、…と接続されている。
【0130】
印刷ジョブ管理装置150は、先に説明した入退室管理装置100と同様、プリンタから問い合わせのあったユーザIDの印刷ジョブの印刷可否の判定を行う。
【0131】
ただし、本実施形態では、ユーザの位置は、そのユーザが所有するPHS端末の位置に基づくものであるので、PHS位置管理装置91からの情報に基づいて、印刷ジョブ管理装置150は印刷可/不可の判定を行う点が異なる。
【0132】
PHS位置管理装置91からの情報は、或るPHS端末71がどの基地局の近傍に存在するかを示す情報であるので、印刷ジョブ管理装置150は基地局を特定する情報から、実際の物理的な位置に変換するためのテーブルを必要とする。
【0133】
このテーブルは、例えば、基地局IDと部屋IDと対応関係を示すテーブルで良い。ただし、基地局は通路(廊下)にも設置されることになるので、通路のようなプリンタが存在しない区域での部屋IDフィールドは、その旨の特別なIDを割振る。
【0134】
また、PHS端末の番号(内線番号)とネットワークユーザIDとの対応関係のテーブルも必要となる。
【0135】
本実施形態では、印刷ジョブ管理装置150は基地局を特定する情報から、実際の物理的な位置に変換するためのテーブルを新たに追加する。それによって、印刷ジョブ管理装置150は、ネットワークプリンタ5から問い合わせがあった際、要求元のネットワークプリンタ5の位置を認識する。そして、印刷ジョブ管理装置150は、ネットワークプリンタ5の位置から所定の範囲内の部屋12(会議室A)を使用予約しているグループメンバリストを取得する。さらに、印刷ジョブ管理装置150は、要求元のネットワークプリンタ5の位置から所定の範囲内の部屋12に存在するPHS端末を所有するユーザのユーザIDとを照合する。それによって、印刷ジョブ管理装置150は、ネットワークプリンタ5に印刷可/不可を識別させるための情報を送信する。
【0136】
また、この構成を更に次のように発展させることができる。ユーザは、クライアント端末上で印刷ジョブの発行を指示する際に、ユーザIDを印刷ジョブ管理装置150に通知する。そして、印刷ジョブ管理装置150は、その印刷ジョブに識別番号(ID:xxxxxxx)を付与し、クライアント端末に送信することで、ユーザに対して受付番号として通知する。ここで、識別情報として、例えば128ビットの疑似乱数を発生させて用いることは本システムにおいて有効である。
【0137】
そして、クライアント端末は、印刷ジョブに、ユーザID及びジョブ識別番号を付与した上でネットワークプリンタ5に送信する。
【0138】
ネットワークプリンタ5は、印刷ジョブを受信した後、適当なタイミングで現在の状況情報を印刷ジョブ管理装置150に通知する。状況情報とは、印刷ジョブの識別番号、ユーザID、印刷完了したか、印刷不可状態か等を示す情報などである。
【0139】
印刷ジョブ管理装置150は、ユーザIDごとに、PHSのメールアドレスを予め登録しておく。
【0140】
それによって、印刷ジョブ管理装置150は、次のような通知をユーザに行うことができる。例えば、印刷ジョブ管理装置150は、クライアント端末から印刷ジョブの発行通知を受けた場合に、印刷ジョブの発行通知に付与されているユーザIDに基づいて、メールアドレスを識別する。そして、ジョブ管理装置150は、識別されたメールアドレス宛てに、次のようなメッセージを例えばメールでPHSに送信する。当該メッセージは、「あなたの印刷ジョブ(ID:XXXXXX)を受け付けました。以後、送信されるメッセージには注意してください。」という内容である。
【0141】
また、印刷ジョブ管理装置150は、印刷ジョブの印刷処理が開始(or再開)された場合、「あなたの送信した印刷ジョブ(ID:XXXXXX)の印刷を開始しました。」というメッセージを送信する。
【0142】
他に、印刷ジョブ管理装置150は、印刷完了後に、「あなたの送信した印刷ジョブ(ID:XXXXXX)の印刷が終了しました。早急にプリント用紙をプリンタまで取りに来てください。プリンタ上でこの印刷ジョブのID:XXXXXXを入力するまで、このメッセージは定期的に送信されます。」というメッセージを定期的にPHS端末に送信する。
【0143】
以上の各メッセージは、印刷ジョブ管理装置150に予め保存されていて、印刷ジョブ管理装置150は、印刷ジョブID(XXXXXX)の「XXXXXX」の部分を実際に発行したジョブ識別番号で置き換える。そして、印刷ジョブ管理装置150は、ユーザIDからPHSのメールアドレスを特定した上で、そのメッセージ情報をメールに添付し、メールアドレスに基づいて、不図示のネットワークを介して送信すれば良い。なお、ここでは、PHS端末を例にあげて説明したが、このPHSはメール機能を持つものとする。また、PHS端末に限られるものではなく、携帯電話や、その他、無線通信を行うことができ、メール機能を持つものであれば、他の装置であってもよい。
【0144】
以上のように構成することで、印刷ジョブを送信したユーザの居場所に応じて印刷ジョブの制御が適切に実施される、それに加え、当該ユーザが構内の任意の場所において自分の送信した印刷ジョブの印刷状況を適切に把握できるようになる。そのため、印刷済みプリント用紙(印刷物)の排紙トレイ上への長時間放置(取り忘れ)に起因した紛失(印刷物盗難/取り間違い)してしまう事態をさらに軽減させることが可能になる。
【0145】
以下、図21に示すメモリマップを参照して本発明に係るネットワークプリントシステムで読み取り可能なデータ処理プログラムの構成について説明する。なお、ここでは、クライアント端末1〜4、ネットワークプリンタ5〜6、会議室予約管理装置、入退室管理装置のCPUが読取可能なプログラムコード群をまとめて記憶媒体に記録する場合について図示した。しかし、それぞれの装置で読取可能なプログラムコード群を、分けて記憶媒体に記録させてもよい。
【0146】
なお、特に図示しないが、記憶媒体に記憶されるプログラムコード群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
【0147】
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、各種プログラムをコンピュータにインストールするためのプログラムや、インストールするプログラムが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
【0148】
本実施形態における図10、図11A、図11B、図13A、図13B、図17A、図17B、図18A、図18Bに示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記憶媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記憶媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
【0149】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0150】
この場合、コンピュータ読取可能な記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0151】
従って、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
【0152】
プログラムを供給するための記憶媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVDなどを用いることができる。
【0153】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0154】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する。そして、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは、圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバやftpサーバ等も本発明の請求項に含まれるものである。
【0155】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0156】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけではない。例えばそのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行う。そして、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0157】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込ませる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0158】
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。
【0159】
本発明の様々な例と実施形態を示して説明したが、当業者であれば、本発明の趣旨と範囲は、本明細書内の特定の説明に限定されるのではない。
【図面の簡単な説明】
【0160】
【図1】本実施形態を示すネットワークプリントシステムの構成を示す図である。
【図2A】図1に示した入退室管理装置で管理されるユーザ位置情報テーブルの一例を示す図である。
【図2B】図1に示した入退室管理装置で管理されるロック装置IDテーブルの一例を示す図である。
【図2C】図1に示した入退室管理装置で管理される複数のユーザIDの集合に対して単一のグループリスト名をつけて管理するグループメンバIDテーブルの一例を示す図である。
【図3】図1に示したクライアント端末の構成を説明するブロック図である。
【図4】図1に示したネットワークプリンタの構成を説明するブロック図である。
【図5】図1に示した会議室予約管理装置の構成を説明するブロック図である。
【図6】図1に示した会議室予約管理装置で管理される会議室予約管理テーブルの一例を示す図である。
【図7】図1に示した入退室管理装置の構成を説明するブロック図である。
【図8】図1に示した入退室管理装置で管理される入退室管理テーブルの一例を示す図である。
【図9】図1に示したロック装置7の構成を説明するブロック図である。
【図10】図1に示したロック装置7の処理を説明するフローチャートである。
【図11A】本実施形態を示すクライアント端末におけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図11B】本実施形態を示すクライアント端末におけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図12】図1に示したネットワークプリンタが保持する印刷ジョブの構成を説明する図である。
【図13A】本実施形態を示すネットワークプリンタにおけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図13B】本実施形態を示すネットワークプリンタにおけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図14】図1に示したネットワークプリンタにより生成される照合データの一例を示す図である。
【図15A】図1に示したネットワークプリンタシステムにおける印刷ジョブ処理状態を説明する図である。
【図15B】図1に示したネットワークプリンタシステムにおける印刷ジョブ処理状態を説明する図である。
【図16A】図1に示したネットワークプリンタシステムにおける印刷ジョブ処理状態を説明する図である。
【図16B】図1に示したネットワークプリンタシステムにおける印刷ジョブ処理状態を説明する図である。
【図16C】図1に示したネットワークプリンタシステムにおける印刷ジョブ処理状態を説明する図である。
【図17A】図1に示した会議予約管理装置におけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図17B】図1に示した会議予約管理装置におけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図18A】図1に示した入退室管理装置おけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図18B】図1に示した入退室管理装置おけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図19】本実施形態を示すネットワークプリントシステムの構成を説明する図である。
【図20】本実施形態を示すネットワークプリントシステムの構成を説明する図である。
【図21】本発明に係る情報処理装置で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【符号の説明】
【0161】
1〜4 クライアント端末
12、13、14、15 部屋
5 ネットワークプリンタ
7 ロック装置
100 会議室予約管理装置
101 入退室管理装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
会議に参加する参加者の入室或いは退室の状態が管理装置で管理されている部屋に設けられ、クライアント端末から印刷ジョブを受信して処理する画像形成装置であって、
前記クライアント端末から印刷ジョブを投入している投入者が属する会議参加者により前記部屋が使用中であるかどうかを判断する判断手段と、
前記判断手段が前記投入者が属する会議参加者により前記部屋が使用中であると判断した場合、前記印刷ジョブを出力し、
前記判断手段が前記投入者が属する会議参加者により前記部屋が使用中でないと判断した場合、前記印刷ジョブの出力を制限する出力制御手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記判断手段は、前記クライアント端末から印刷ジョブを投入している投入者による使用が許可されている使用時間帯か否かを判断し、
前記出力制御手段は、前記判断手段が前記投入者により使用が許可されている使用時間帯で、かつ、前記投入者が属する会議参加者により前記部屋が使用中であると判断した場合、前記印刷ジョブを出力し、
前記判断手段が前記投入者により使用が許可されている使用時間帯で、かつ、前記投入者が属する会議参加者により前記部屋が使用中でないと判断した場合、前記印刷ジョブの出力を制限することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記判断手段が前記投入者により使用が許可されている使用時間帯であるが、前記投入者が属する会議参加者により前記部屋が使用中でないと判断した場合、前記印刷ジョブを保持する保持手段を備えることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記投入者が属する会議参加者により前記部屋が使用中であるかどうかを前記管理装置に問い合わせる問合せ手段を備え、
前記判断手段は、前記問合せ手段による前記管理装置からの応答結果に基づいて、前記投入者が属する会議参加者により前記部屋が使用中であるかどうかを判断することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記判断手段は、前記投入者が属する会議参加者のみにより前記部屋が使用中であるかどうかを判断することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記判断手段は、前記投入者が属する会議参加者および会議参加者以外の在室者とが使用中であるかどうかを判断することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記判断手段が前記投入者により使用が許可されている使用時間帯に、前記投入者が属する会議参加者により前記部屋が使用中でないと判断した場合、前記出力制御手段は、前記保持手段に保持されている前記印刷ジョブの出力を制限することを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記投入者が属する会議参加者により前記部屋が使用中でないと判断した場合、前記出力制御手段は、前記印刷ジョブを削除することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記判断手段が前記投入者により使用が許可されている使用時間帯に、前記投入者が属する会議参加者により前記部屋が使用中でないと判断した場合、前記出力制御手段は、前記保持手段に保持されている前記印刷ジョブを削除することを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
【請求項10】
会議に参加する参加者の入室或いは退室の状態が管理装置で管理されている部屋に設けられ、クライアント端末から印刷ジョブを受信して処理する画像形成装置を備える画像形成システムであって、
前記管理装置は、
画像形成装置から通知されている前記クライアント端末から印刷ジョブを投入している投入者が属する会議参加者により前記部屋が使用中であるかどうかを判断する判断手段と、
前記判断手段による判断の結果を前記画像形成システムに応答する応答手段と、
を備え、
前記画像形成装置は、
前記印刷ジョブを受信した場合、前記管理装置に前記投入者を通知する通知手段と、
前記通知手段による通知に応じて、前記応答手段によって応答される前記判断の結果に基づいて、前記印刷ジョブの出力を制御する出力制御手段を有することを特徴とする画像形成システム。
【請求項11】
会議に参加する参加者の入室或いは退室の状態が管理装置で管理されている部屋に設けられ、クライアント端末から印刷ジョブを受信して処理する画像形成装置の制御方法であって、
前記クライアント端末から印刷ジョブを投入している投入者が属する会議参加者により前記部屋が使用中であるかどうかを判断する判断ステップと、
前記判断ステップが前記投入者が属する会議参加者により前記部屋が使用中であると判断した場合、前記印刷ジョブを出力し、
前記判断ステップが前記投入者が属する会議参加者により前記部屋が使用中でないと判断した場合、前記印刷ジョブの出力を制限する出力制御ステップと、
を有することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【請求項12】
前記判断ステップは、前記クライアント端末から印刷ジョブを投入している投入者による使用が許可されている使用時間帯か否かを判断し、
前記出力制御ステップは、前記判断ステップが前記投入者により使用が許可されている使用時間帯で、かつ、前記投入者が属する会議参加者により前記部屋が使用中であると判断した場合、前記印刷ジョブを出力し、
前記判断ステップが前記投入者により使用が許可されている使用時間帯で、かつ、前記投入者が属する会議参加者により前記部屋が使用中でないと判断した場合、前記印刷ジョブの出力を制限することを特徴とする請求項11記載の画像形成装置の制御方法。
【請求項13】
前記判断ステップが前記投入者により使用が許可されている使用時間帯であるが、前記投入者が属する会議参加者により前記部屋が使用中でないと判断した場合、前記印刷ジョブを保持手段に保持する保持ステップを備えることを特徴とする請求項12記載の画像形成装置の制御方法。
【請求項14】
前記投入者が属する会議参加者により前記部屋が使用中であるかどうかを前記管理装置に問い合わせる問合せステップを備え、
前記判断ステップは、前記問合せステップによる前記管理装置からの応答結果に基づいて、前記投入者が属する会議参加者により前記部屋が使用中であるかどうかを判断することを特徴とする請求項12記載の画像形成装置の制御方法。
【請求項15】
前記判断ステップは、前記投入者が属する会議参加者のみにより前記部屋が使用中であるかどうかを判断することを特徴とする請求項11乃至14のいずれかに記載の画像形成装置の制御方法。
【請求項16】
前記判断ステップは、前記投入者が属する会議参加者および会議参加者以外の在室者とが使用中であるかどうかを判断することを特徴とする請求項11乃至14のいずれかに記載の画像形成装置の制御方法。
【請求項17】
前記判断ステップが前記投入者により使用が許可されている使用時間帯に、前記投入者が属する会議参加者により前記部屋が使用中でないと判断した場合、前記出力制御ステップは、前記保持手段に保持されている前記印刷ジョブの出力を制限することを特徴とする請求項13記載の画像形成装置の制御方法。
【請求項18】
前記投入者が属する会議参加者により前記部屋が使用中でないと判断した場合、前記出力制御ステップは、前記印刷ジョブを削除することを特徴とする請求項11記載の画像形成装置の制御方法。
【請求項19】
前記判断ステップが前記投入者が属する会議参加者により前記部屋が使用中でないと判断した場合、前記出力制御ステップは、前記保持手段に保持されている前記印刷ジョブを削除することを特徴とする請求項17記載の画像形成装置の制御方法。
【請求項20】
請求項11〜19のいずれか1項に記載の画像形成装置の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体。
【請求項21】
請求項11〜19のいずれか1項に記載の画像形成装置の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項1】
会議に参加する参加者の入室或いは退室の状態が管理装置で管理されている部屋に設けられ、クライアント端末から印刷ジョブを受信して処理する画像形成装置であって、
前記クライアント端末から印刷ジョブを投入している投入者が属する会議参加者により前記部屋が使用中であるかどうかを判断する判断手段と、
前記判断手段が前記投入者が属する会議参加者により前記部屋が使用中であると判断した場合、前記印刷ジョブを出力し、
前記判断手段が前記投入者が属する会議参加者により前記部屋が使用中でないと判断した場合、前記印刷ジョブの出力を制限する出力制御手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記判断手段は、前記クライアント端末から印刷ジョブを投入している投入者による使用が許可されている使用時間帯か否かを判断し、
前記出力制御手段は、前記判断手段が前記投入者により使用が許可されている使用時間帯で、かつ、前記投入者が属する会議参加者により前記部屋が使用中であると判断した場合、前記印刷ジョブを出力し、
前記判断手段が前記投入者により使用が許可されている使用時間帯で、かつ、前記投入者が属する会議参加者により前記部屋が使用中でないと判断した場合、前記印刷ジョブの出力を制限することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記判断手段が前記投入者により使用が許可されている使用時間帯であるが、前記投入者が属する会議参加者により前記部屋が使用中でないと判断した場合、前記印刷ジョブを保持する保持手段を備えることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記投入者が属する会議参加者により前記部屋が使用中であるかどうかを前記管理装置に問い合わせる問合せ手段を備え、
前記判断手段は、前記問合せ手段による前記管理装置からの応答結果に基づいて、前記投入者が属する会議参加者により前記部屋が使用中であるかどうかを判断することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記判断手段は、前記投入者が属する会議参加者のみにより前記部屋が使用中であるかどうかを判断することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記判断手段は、前記投入者が属する会議参加者および会議参加者以外の在室者とが使用中であるかどうかを判断することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記判断手段が前記投入者により使用が許可されている使用時間帯に、前記投入者が属する会議参加者により前記部屋が使用中でないと判断した場合、前記出力制御手段は、前記保持手段に保持されている前記印刷ジョブの出力を制限することを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記投入者が属する会議参加者により前記部屋が使用中でないと判断した場合、前記出力制御手段は、前記印刷ジョブを削除することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記判断手段が前記投入者により使用が許可されている使用時間帯に、前記投入者が属する会議参加者により前記部屋が使用中でないと判断した場合、前記出力制御手段は、前記保持手段に保持されている前記印刷ジョブを削除することを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
【請求項10】
会議に参加する参加者の入室或いは退室の状態が管理装置で管理されている部屋に設けられ、クライアント端末から印刷ジョブを受信して処理する画像形成装置を備える画像形成システムであって、
前記管理装置は、
画像形成装置から通知されている前記クライアント端末から印刷ジョブを投入している投入者が属する会議参加者により前記部屋が使用中であるかどうかを判断する判断手段と、
前記判断手段による判断の結果を前記画像形成システムに応答する応答手段と、
を備え、
前記画像形成装置は、
前記印刷ジョブを受信した場合、前記管理装置に前記投入者を通知する通知手段と、
前記通知手段による通知に応じて、前記応答手段によって応答される前記判断の結果に基づいて、前記印刷ジョブの出力を制御する出力制御手段を有することを特徴とする画像形成システム。
【請求項11】
会議に参加する参加者の入室或いは退室の状態が管理装置で管理されている部屋に設けられ、クライアント端末から印刷ジョブを受信して処理する画像形成装置の制御方法であって、
前記クライアント端末から印刷ジョブを投入している投入者が属する会議参加者により前記部屋が使用中であるかどうかを判断する判断ステップと、
前記判断ステップが前記投入者が属する会議参加者により前記部屋が使用中であると判断した場合、前記印刷ジョブを出力し、
前記判断ステップが前記投入者が属する会議参加者により前記部屋が使用中でないと判断した場合、前記印刷ジョブの出力を制限する出力制御ステップと、
を有することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【請求項12】
前記判断ステップは、前記クライアント端末から印刷ジョブを投入している投入者による使用が許可されている使用時間帯か否かを判断し、
前記出力制御ステップは、前記判断ステップが前記投入者により使用が許可されている使用時間帯で、かつ、前記投入者が属する会議参加者により前記部屋が使用中であると判断した場合、前記印刷ジョブを出力し、
前記判断ステップが前記投入者により使用が許可されている使用時間帯で、かつ、前記投入者が属する会議参加者により前記部屋が使用中でないと判断した場合、前記印刷ジョブの出力を制限することを特徴とする請求項11記載の画像形成装置の制御方法。
【請求項13】
前記判断ステップが前記投入者により使用が許可されている使用時間帯であるが、前記投入者が属する会議参加者により前記部屋が使用中でないと判断した場合、前記印刷ジョブを保持手段に保持する保持ステップを備えることを特徴とする請求項12記載の画像形成装置の制御方法。
【請求項14】
前記投入者が属する会議参加者により前記部屋が使用中であるかどうかを前記管理装置に問い合わせる問合せステップを備え、
前記判断ステップは、前記問合せステップによる前記管理装置からの応答結果に基づいて、前記投入者が属する会議参加者により前記部屋が使用中であるかどうかを判断することを特徴とする請求項12記載の画像形成装置の制御方法。
【請求項15】
前記判断ステップは、前記投入者が属する会議参加者のみにより前記部屋が使用中であるかどうかを判断することを特徴とする請求項11乃至14のいずれかに記載の画像形成装置の制御方法。
【請求項16】
前記判断ステップは、前記投入者が属する会議参加者および会議参加者以外の在室者とが使用中であるかどうかを判断することを特徴とする請求項11乃至14のいずれかに記載の画像形成装置の制御方法。
【請求項17】
前記判断ステップが前記投入者により使用が許可されている使用時間帯に、前記投入者が属する会議参加者により前記部屋が使用中でないと判断した場合、前記出力制御ステップは、前記保持手段に保持されている前記印刷ジョブの出力を制限することを特徴とする請求項13記載の画像形成装置の制御方法。
【請求項18】
前記投入者が属する会議参加者により前記部屋が使用中でないと判断した場合、前記出力制御ステップは、前記印刷ジョブを削除することを特徴とする請求項11記載の画像形成装置の制御方法。
【請求項19】
前記判断ステップが前記投入者が属する会議参加者により前記部屋が使用中でないと判断した場合、前記出力制御ステップは、前記保持手段に保持されている前記印刷ジョブを削除することを特徴とする請求項17記載の画像形成装置の制御方法。
【請求項20】
請求項11〜19のいずれか1項に記載の画像形成装置の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体。
【請求項21】
請求項11〜19のいずれか1項に記載の画像形成装置の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【図1】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11A】
【図11B】
【図12】
【図13A】
【図13B】
【図14】
【図15A】
【図15B】
【図16A】
【図16B】
【図16C】
【図17A】
【図17B】
【図18A】
【図18B】
【図19】
【図20】
【図21】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11A】
【図11B】
【図12】
【図13A】
【図13B】
【図14】
【図15A】
【図15B】
【図16A】
【図16B】
【図16C】
【図17A】
【図17B】
【図18A】
【図18B】
【図19】
【図20】
【図21】
【公開番号】特開2010−26904(P2010−26904A)
【公開日】平成22年2月4日(2010.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−189548(P2008−189548)
【出願日】平成20年7月23日(2008.7.23)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年2月4日(2010.2.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年7月23日(2008.7.23)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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