説明

画像形成装置、画像形成制御方法、画像形成制御プログラム及び記録媒体

【課題】本発明は、画像形成媒体の残量管理を安価かつ正確に行う画像形成装置、画像形成制御方法、画像形成制御プログラム及び記録媒体に関する。
【解決手段】複合装置1は、複数枚の用紙を収納する給紙バンク2の給紙トレイや大容量給紙トレイ7内に収納されている最上段の用紙の高さを検出し、該給紙トレイまたは大容量給紙トレイ7から画像形成のために送り出された用紙の厚さを取得して、検出された用紙の高さと取得された用紙の厚さに基づいて給紙トレイや大容量給紙トレイ7に収納されている残用紙枚数を算出して、必要に応じて操作表示部5のディスプレイに表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、画像形成制御方法、画像形成制御プログラム及び記録媒体に関し、詳細には、画像形成媒体の残量管理を安価かつ正確に行う画像形成装置、画像形成制御方法、画像形成制御プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
プリンタ装置、ファクシミリ装置、複写装置、複合装置等の画像形成装置においては、給紙トレイ内に収納されている複数枚の用紙を1枚ずつ分離して用紙搬送路に送り出して、用紙搬送路上を画像形成部に搬送し、画像形成部で順次搬送されてくる用紙に対して画像形成して排紙トレイ上に排出する。画像形成装置においては、1つのプリントジョブにおいて複数枚(複数ページ)の用紙に画像形成する連続印刷を行うことが多く、このような連続印刷においては、所定の用紙間隔をおいて、複数枚の用紙が用紙搬送路上に同時に搬送され、このようにして連続して搬送される用紙に画像形成部で順次画像形成する。
【0003】
そして、画像形成装置は、従来から、印刷途中で給紙トレイ内の用紙がなくなると、画像形成動作を中断して、操作表示部に用紙がなくなったため、画像形成を中断した旨及び用紙の補給を促す旨のメッセージ旨を表示し、用紙が補充されると、中断した画像形成等を継続するが、特に、電子写真方式で画像形成を行うデジタル複写装置、デジタル複合装置等の画像形成装置での連続印刷においては、給紙トレイの位置によっては、給紙を開始する前に画像形成部でのトナー画像の作像動作を開始することが行われる。このように給紙を開始する前に作像動作を開始する場合、複数の画像を連続して形成するために所定の給紙間隔で連続して給紙を行う連続給紙において、給紙トレイ内の用紙が無くなってペーパーエンドが検知された時点で、既に次の用紙に画像を形成するための作像動作を開始してしまっており、作像したトナー画像が無駄になるだけでなく、クリーニングを必要とするという問題がある。
【0004】
そこで、従来、給紙トレイへの用紙の補給時に補給枚数がセットされると、印刷時に給紙トレイ内の用紙残量を算出して記憶し、用紙残量を管理する技術が提案されている(特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来技術にあっては、給紙トレイへの用紙の補給時にオペレータによってセットされた補給枚数を記憶して印刷によって使用された用紙から給紙トレイ内の用紙残量を管理しているため、オペレータが用紙の給紙トレイへの補給時にいちいち補給枚数をセットする必要があり、利用性を向上させる上で、改良の必要があるとともに、オペレータが用紙の補給枚数のセットを誤ると、いつまでも誤った用紙枚数によって用紙管理することとなり、適切な用紙管理を行うことができないだけでなく、訂正作業を適切に行う上で、改良の必要があった。したがって、給紙トレイ内の用紙の正確な用紙残枚数を正確にかつ安価に検出して、適切な用紙管理及び画像形成の利用性の向上を図る上で、改良の必要があった。
【0006】
そこで、本発明は、記録媒体収納手段内のシート状記録媒体の残枚数を安価にかつ正確に管理することのできる画像形成装置、画像形成制御方法、画像形成制御プログラム及び記録媒体を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記目的を達成するために、複数枚のシート状記録媒体を収納する記録媒体収納手段内に収納されている最上段のシート状記録媒体の高さを検出し、該記録媒体収納手段から画像形成のために送り出されたシート状記録媒体の厚さを取得して、検出された該シート状記録媒体の高さと取得された該シート状記録媒体の厚さに基づいて記録媒体収納手段に収納されているシート状記録媒体の残枚数を算出することを特徴としている。
【0008】
また、本発明は、前記記録媒体収納手段から画像形成のために1枚の前記シート状記録媒体が送り出される前後の該記録媒体収納手段における検出した該シート状記録媒体の高さの差から搬送された該シート状記録媒体の厚さを取得することを特徴としてもよい。
【0009】
さらに、本発明は、前記記録媒体収納手段から画像形成のために搬送される前記シート状記録媒体の厚さを直接検出することを特徴としてもよい。
【0010】
また、本発明は、取得した過去所定枚数分の前記シート状記録媒体の厚さを順次厚さ履歴情報として厚さ履歴記憶手段に記憶させ、該厚さ履歴記憶手段に記憶されている厚さ履歴情報と前記シート状記録媒体の高さに基づいて前記残枚数を算出することを特徴としてもよい。
【0011】
また、本発明は、検出した前記記録媒体収納手段内の前記シート状記録媒体の高さが所定の低いニアエンド高さ以下になると、前記シート状記録媒体の残枚数を算出することを特徴としてもよい。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、記録媒体収納手段内のシート状記録媒体の残枚数を安価にかつ正確に管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の一実施例を適用した複合装置の正面概略構成図。
【図2】複合装置のブロック構成図。
【図3】用紙残枚数管理処理を示すフローチャート。
【図4】用紙厚さ管理処理を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施例は、本発明の好適な実施例であるので、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明によって不当に限定されるものではなく、また、本実施の形態で説明される構成の全てが本発明の必須の構成要件ではない。
【実施例1】
【0015】
図1〜図4は、本発明の画像形成装置、画像形成制御方法、画像形成制御プログラム及び記録媒体の一実施例を示す図であり、図1は、本発明の画像形成装置、画像形成制御方法、画像形成制御プログラム及び記録媒体の一実施例を適用した複合装置1の正面概略構成図である。
【0016】
図1において、複合装置1は、下部から、給紙バンク2、プリンタ部3、スキャナ部4、操作表示部5及びADF(Auto Document Feeder)6が順次積み重ねられた状態で、構築されており、給紙バンク2には、大容量の用紙を収納する大容量給紙トレイ(記録媒体収納手段)7が接続されている。複合装置1は、フィニッシャ10が接続されており、また、プリンタ部3とスキャナ部4との間に排紙トレイ8が設けられている。
【0017】
給紙バンク2は、複数の給紙トレイ(図示略)を備え、各給紙トレイ(記録媒体収納手段)には、それぞれ紙サイズや紙種の異なる用紙(シート状記録媒体)を収納可能である。給紙バンク2は、記録媒体搬送手段として、各給紙トレイに、給紙トレイ内の用紙を1枚ずつ分離して送り出す用紙送り出し部及び用紙送り出し部によって送り出された用紙をプロッタ部3に搬送する用紙搬送ローラを備え、給紙トレイのうち印刷時に指定されている給紙トレイから1枚ずつ用紙を分離してプリンタ部3に搬送する。また、給紙バンク2は、給紙元として大容量給紙トレイ7が指定されると、該大容量給紙トレイ7から用紙を1枚ずつ分離してプリンタ部3に搬送する。
【0018】
給紙バンク2及び大容量給紙トレイ7には、図示しないが、給紙バンク2の各給紙トレイ及び大容量給紙トレイ7内に収納されている用紙の収納高さを検出する用紙高さ検出センサがそれぞれ設けられており、用紙高さ検出センサは、用紙1枚毎または所定枚数毎の用紙高さの変化を正確に検出する。特に、用紙高さ検出センサは、給紙トレイ内の用紙の高さが所定の用紙残量の少ない高さ(以下、ニアエンド高さという。)以下になると、順次印刷によって使用されて低下する用紙高さを検出する。用紙高さ検出センサとしては、種々のセンサを用いることができ、例えば、所定の高さおきに光の透過または反射によって用紙高さを検出する透過型光センサまたは反射型光センサや用紙の有無によってオン/オフするマイクロスイッチ等を用いることができる。
【0019】
プリンタ部(画像形成手段)3は、例えば、電子写真方式で給紙バンク2から搬送されてきた用紙に画像を印刷し、印刷済の用紙を排紙トレイ8またはフィニッシャ10に排出する。プリンタ部3は、両面ドライブユニット3aを備えている。両面ドライブユニット3aは、両面印刷時に、片面(表面)に印刷した用紙を表裏面反転して再度印刷実行位置に搬送し、印刷実行位置で他面(裏面)に印刷を実行させる。
【0020】
フィニッシャ10は、複数の排紙トレイ11を備えているとともに、印刷済の用紙束にステイプル処理を行うステイプル機構部、パンチ処理を行うパンチ機構部等の後処理機構部を備えて、プリンタ部3で画像の印刷された用紙束に指定された後処理を行って、排紙トレイ11上に排紙し、また、複数の排紙トレイ11上にページ毎に複数部数を順次排紙するソート機能を実行する。
【0021】
操作表示部(情報出力手段)5は、テンキーやスタートキー等の各種操作キーを備えるとともに、ディスプレイ(例えば、液晶ディスプレイ)を備えている。操作キーからは、送信操作、コピー操作、スキャナ操作等の各種命令操作が行われ、ディスプレイには、操作キーから入力された命令内容や複合装置1からユーザに通知する各種情報、特に、用紙残枚数管理で必要な各種情報が表示される。
【0022】
複合装置1は、PBX(構内交換機)15等を介して公衆電話回線等のファクシミリ通信可能な回線に接続されており、また、複合装置1に印刷対象のデータを送って複合装置1のプリンタ部3に印刷させ、また、スキャナ部4で読み取った原稿の画像データを取得するホスト装置HSが接続されている。
【0023】
スキャナ部4は、例えば、CCD(Charge Coupled Device )を利用したイメージスキャナ等が利用されており、スキャナ部4の上部にADF6が備えられている。ADF6には、複数枚の原稿がセットされ、ADF6は、セットされた原稿を1枚ずつスキャナ部4の原稿読み取り位置に送給する。スキャナ部4は、ADF6から搬送されてきた原稿を走査し、原稿の画像を所定の解像度(例えば、1200dpi)で読み取って、2値化して出力する。
【0024】
そして、複合装置1は、図2に示すようにブロック構成されており、画像データ処理部20、保存部40、FCU(Facsimile Control Unit)41、パラレルバス42及びシリアルバス43等を備えているとともに、上記給紙バンク2、プリンタ部3、スキャナ部4、操作表示部5、ADF6、大容量給紙トレイ7、フィニッシャ10等を備えている。プリンタ部3、スキャナ部4及び画像データ処理部20は、パラレルバス42に接続されているとともに、シリアルバス43に接続されており、上記給紙バンク2、ADF6、大容量給紙トレイ7、フィニッシャ10及びオゾン部40は、シリアルバス43に接続されている。
【0025】
画像データ処理部20は、システムコントローラ21、RAM(Random Access Memory)22、不揮発性メモリ23、フォントROM24、ローカルバスI/F25、外部シリアルボード26、IMAC(画像メモリアクセス制御部)27、メモリ群(図2では、MEMと記載している。)28、ハードディスク(HDD)29、ネットワークI/F30、シリアルバスI/F31、パラレルバスI/F32、CDIC(圧縮/伸長及びデータインターフェース制御部)33及びIPP(画像処理プロセッサ)34等を備えており、上記システムコントローラ21、外部シリアルボード26及びIMAC27と操作表示部5は、ローカルバス35によって接続されている。また、RAM22、不揮発性メモリ23及びフォントROM24は、ローカルバス36によって接続されており、CDIC33は、上記パラレルバス42とシリアルバス43に接続されている。
【0026】
FCU41には、電話回線PN(ファクシミリ通信回線)に接続された交換器PB×15が接続されている。
【0027】
画像データ処理部20のネットワークI/F30には、パソコン(パーソナルコンピュータ)PCの接続されているLAN(Local Area Network)等のネットワークNWが接続されており、ネットワークNWには、ルータRtを介してインターネット等の広域通信網Bbが接続されている。
【0028】
上記プリンタ部3は、作像ユニット51、書き込みI/F(YMCK)52、プロセスコントローラ53、RAM54及びROM55等を備えており、これらはシリアルバス43に接続されている。また、書き込みI/F52は、パラレルバス42及び画像データ処理部20のIPP34にも接続されている。
【0029】
上記スキャナ部4は、読み取りユニット(読み取り手段)61、SBU(センサボードユニット)62及び出力I/F63等を備えており、読み取りユニット61は、光源、ミラー及びレンズ等を搭載して読み取り対象の原稿に沿って副走査方向に移動可能に配設されている。スキャナ部4は、読み取りユニット61が、その搭載する光源から読み取り光を原稿に照射して、原稿からの反射光をミラー及びレンズを介してSBU62に設けられた複数のCCD(Charge Coupled Device )等の受光素子を備えたラインセンサに集光させる。スキャナ部4は、SBU62のラインセンサで光電変換して原稿を走査し、原稿の画像を所定の解像度、例えば、600dpiで読み取って、SBU62で画像信号をデジタル変換してデジタル画像信号として出力I/F63を介してCDIC33に出力する。
【0030】
CDIC33は、機能デバイス及びデータバス42、43間における画像データの伝送を全て制御し、SBU62、パラレルバス42、IPP34間のデータ転送を行う。また、CDIC33は、複合装置1の全体を制御するシステムコントローラ21と画像データに対する処理制御を行うプロセスコントローラ53間の通信を行う。
【0031】
そして、CDIC33は、SBU62からの画像信号をIPP34に転送し、IPP34は、光学系及びデジタル信号への量子化に伴う信号劣化(スキャナー系の信号劣化)を補正して、再度、CDIC33に出力する。
【0032】
CDIC33は、IPP34から転送されてきたデジタル画像信号を、パラレルバス42を経由してIMAC27に転送し、IMAC27は、デジタル画像データの圧縮/伸張処理及びMEM28とのアクセスを行う。
【0033】
MEM28は、IMAC27がデジタル画像データやその付加情報を保存するためのモジュールであり、スキャナ部4の読み取った画像データ等が蓄積される。
【0034】
複合装置1は、IMAC27がMEM28から読み出したデジタル画像データがスキャナ部4の読み取った画像の画像データであると、該デジタル画像データを、IMAC27からパラレルバス42とCDIC33を経由してIPP34に転送し、IPP34は、転送されてきたデジタル画像データに対して、周波数特性や階調特性等を最適化して、プリンタ部3の書き込みI/F52に転送する。そして、書き込みI/F52は、IPP34から転送されてきた画像データを作像ユニット51に転送する。
【0035】
作像ユニット51は、所定の画像形成方式、例えば、電子写真方式で、転送されてきた画像データに従って、給紙バンク2または大容量給紙トレイ7から送られてくる用紙上に画像を形成する。
【0036】
給紙バンク2と大容量給紙トレイ7には、上述のように、用紙高さセンサが設けられており、用紙高さセンサは、給紙バンク2の各用紙トレイ及び大容量給紙トレイ7内の用紙の高さをそれぞれ検出して出力する。システムコントローラ21は、用紙高さセンサの検出した給紙バンク2の各給紙トレイ及び大容量給紙トレイ7内の用紙高さを保存部40に保存するとともに、給紙バンク2の各給紙トレイ及び大容量給紙トレイ7の該用紙高さと該給紙バンク2の各給紙トレイ及び大容量給紙トレイ7からプリンタ部3に搬送した用紙枚数に基づいて給紙バンク2の各給紙トレイ及び大容量給紙トレイ7の用紙厚さを求めて保存部40に厚さ履歴情報として保存し、さらに、給紙トレイ及び大容量給紙トレイ7毎に該厚さ履歴情報の用紙厚さと用紙高さから用紙残枚数を正確に算出して、保存部40に保存する。システムコントローラ21は、保存部40に保存した用紙高さ、用紙厚さ及び用紙残枚数の各用紙情報に基づいて給紙バンク2の各給紙トレイ及び大容量給紙トレイ7の用紙を管理する用紙管理処理を行う。
【0037】
保存部40は、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM )等の不揮発性メモリまたは電池バックアップされたメモリ等が用いられ、複合装置1の電源がオフの場合にも記憶内容を保持する。保存部40は、用紙厚さ情報については、システムコントローラ21の制御下で、過去所定用紙搬送回数における各用紙の用紙厚さ情報のみを厚さ履歴情報として記憶し、システムコントローラ21は、保存部40に記憶した過去所定用紙搬送回数の用紙厚さ情報(厚さ履歴情報)に基づいて給紙バンク2の各給紙トレイ及び大容量給紙トレイ7の用紙残枚数を求める。
【0038】
複合装置1は、システムコントローラ21が、不揮発性メモリ23内のプログラムに基づいてRAM22をワークメモリとして利用して複合装置1の各部を制御して、複合装置1としての基本処理を実行するとともに、上記用紙管理処理を行う。そして、システムコントローラ21は、該用紙管理処理における各種情報を操作表示部部5のディスプレイに表示出力する等の方法で報知出力する。
【0039】
すなわち、複合装置1は、ROM、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory )、EPROM、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory )、CD−RW(Compact Disc Rewritable )、DVD(Digital Video Disk)、SD(Secure Digital)カード、MO(Magneto-Optical Disc)等のコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されている本発明の画像形成制御方法を実行する画像形成制御プログラムを読み込んで不揮発性メモリ23等に導入することで、後述する給紙バンク2と大容量給紙トレイ7内の用紙残枚数を正確に管理する画像形成制御方法を実行する画像形成装置として構築されている。この画像形成制御プログラムは、アセンブラ、C、C++、C#、Java(登録商標)等のレガシープログラミング言語やオブジェクト指向ブログラミング言語等で記述されたコンピュータ実行可能なプログラムであり、上記記録媒体に格納して頒布することができる。
【0040】
なお、上記説明では、給紙バンク2の各給紙トレイ及び大容量給紙トレイ7内の用紙高さセンサの検出結果と該給紙トレイ及び大容量給紙トレイ7からの用紙搬送枚数から各給紙トレイに収納されている用紙の厚さを推測して該用紙の厚さと用紙高さセンサの検出結果及び用紙搬送枚数から各給紙トレイ内の用紙残枚数を求めているが、用紙の厚さは、上記方法によって決定する方法に限るものではなく、例えば、給紙バンク2及び大容量給紙トレイ7からプリンタ部3への用紙搬送経路に該経路上を搬送される用紙の厚さを検出する用紙厚さ検出センサを設け、該用紙厚さ検出センサの検出結果から決定してもよい。
【0041】
次に、本実施例の作用を説明する。本実施例の複合装置1は、給紙バンク2の給紙トレイ及び大容量給紙トレイ7内の用紙残枚数を安価かつ正確に求めて、用紙管理を適切に行う。
【0042】
すなわち、複合装置1は、図3に示すように、電源がオンされると、通常の複合装置1と同様に複合装置1としての動作に必要な初期処理を行うとともに、給紙バンク2の各給紙トレイ及び大容量給紙トレイ7内の用紙高さを各給紙トレイ及び大容量給紙トレイ7に設けられている用紙高さセンサによって検出し(ステップS101)、システムコントローラ21は、給紙バンク2の給紙トレイ及び大容量給紙トレイ7に設けられている用紙高さセンサのいずれかの用紙高さセンサによって検出された用紙高さが、予め設定されているペーパーニアエンドになったか、すなわち、予め設定されているペーパーニアエンドの用紙高さよりも低いかを判別する(ステップS102)。
【0043】
ステップS102で、用紙高さがペーパーニアエンドよりも高いときには、システムコントローラ21は、所定時間おきに給紙バンク2の各給紙トレイ及び大容量給紙トレイ7の検出を行って、用紙高さがペーパーニアエンドになったかチェックする処理を繰り返し行う(ステップS101、S102)。すなわち、複合装置1は、給紙バンク2のいずれかの給紙トレイまたは大容量給紙トレイ7から用紙をプリンタ部3に搬送して、プリンタ部3で画像形成を行うことで、画像形成に用いた用紙の収納されていた給紙バンク2の給紙トレイまたは大容量給紙トレイ7の用紙高さが用紙の使用枚数と用紙厚さに応じて低くなり、ペーパーニアエンドの用紙高さへと用紙高さが低くなっていく。
【0044】
ステップS102で、用紙高さがペーパーニアエンド以下になると、システムコントローラ21は、用紙厚さ履歴(紙厚履歴)と用紙高さを用いて該ペーパーニアエンドとなった給紙トレイまたは大容量給紙トレイ7内に残存する用紙枚数(用紙残枚数)を予測する(ステップS103)。すなわち、給紙トレイまたは大容量給紙トレイ7内の用紙高さと用紙厚さ(用紙1枚当たりの厚さ)が分かると、用紙高さを用紙厚さで除算することで、該給紙トレイまたは大容量給紙トレイ7内の用紙枚数を算出することができる。そして、本実施例の複合装置1は、この用紙枚数を算出するのに用いる用紙厚さ情報を過去数回の検出結果のみを保存部40に保存して、最新の用紙厚さ情報のみを用いて用紙枚数の算出を行う。また、本実施例の複合装置1は、プリンタ部3で画像形成を行うために給紙バンク2の給紙トレイまたは大容量給紙トレイ7内の1枚の用紙をプリンタ部3に搬送して、用紙を送り出したことによって該給紙トレイまたは大容量給紙トレイ7内の用紙高さセンサの検出する用紙高さの変化から用紙厚さを求めるか、または、給紙トレイや大容量給紙トレイ7からプリンタ部3への用紙搬送経路上に設けられている用紙厚さセンサによって用紙厚さを直接検出することで用紙厚さを求めて、保存部40に保存している。
【0045】
システムコントローラ21は、用紙厚さ履歴と用紙高さからペーパーニアエンドとなった給紙バンク2の給紙トレイまたは大容量給紙トレイ7内の用紙残枚数を算出(予測)する(ステップS103)。システムコントローラ21は、例えば、用紙高さを用紙厚さ履歴の平均用紙厚さで除算することで、用紙残枚数を算出する。なお、この用紙残枚数の算出に用いる用紙厚さは、上述のように、保存部40に保存されている複数の用紙厚さの単純平均に限るものではなく、例えば、類似する用紙厚さの平均厚さ、保存部40に保存されている他の用紙厚さとは所定厚さ以上異なる特異厚さを除外した残りの用紙厚さの平均厚さ、用紙厚さの変化状態(厚さ履歴情報)から決定した用紙厚さ等を用いることができる。この特異厚さを除外した用紙厚さを用いる場合、システムコントローラ21が、取得した用紙厚さが保存部40に既に保存されている用紙厚さから所定厚さ以上異なる厚さであるか検出したり、所定タイミングに、保存部40に既に保存されている用紙厚さに他の用紙厚さから所定厚さ以上異なる厚さが存在するかを検出することで特異厚さを検出して除外する。
【0046】
システムコントローラ21は、ペーパーニアエンドとなった給紙バンク2の給紙トレイまたは大容量給紙トレイ7内の用紙残枚数を算出すると、操作表示部5のディスプレイに算出した該用紙残枚数を表示することで、複合装置1のオペレータに用紙残枚数を通知する(ステップS104)。
【0047】
なお、上記説明では、システムコントローラ21は、給紙トレイまたは大容量給紙トレイ7内の用紙の用紙高さがペーパーニアエンド以下になってから該給紙トレイまたは大容量給紙トレイ7内の用紙残枚数の算出を行っているが、用紙高さがペーパーニアエンド以下になる前においても各給紙トレイ及び大容量給紙トレイ7内の用紙残枚数を算出してもよい。
【0048】
そして、システムコントローラ21は、用紙残枚数を算出すると、その後に印刷要求(画像形成要求)があった場合に、該印刷要求で要求された印刷枚数と、該印刷要求で指定された給紙トレイまたは大容量給紙トレイ7について算出した用紙残枚数を比較して、該印刷枚数が該用紙残枚数よりも多いと、給紙トレイまたは大容量給紙トレイ7内の用紙残枚数が印刷枚数よりも少ない旨を、操作表示部5のディスプレイに表示する等の方法でオペレータに通知する。
【0049】
そして、複合装置1は、印刷(画像形成)を開始すると、図4に示すように、上記用紙厚さ履歴を算出して保存部40に保存する用紙厚さ管理処理を行う。すなわち、システムコントローラ21は、コピーモード、プリンタモード、ファクシミリモード等でプリンタ部3において、給紙バンク2の給紙トレイや大容量給紙トレイ7からプリンタ部3に送り出した用紙にデータを印刷出力(画像形成出力)するが、この印刷処理において使用する用紙の厚さを用紙1枚毎に求めて、求めた用紙厚さを順次所定用紙枚数分だけを用紙厚さ履歴情報として保存部40に保存する。
【0050】
すなわち、システムコントローラ21は、図4に示すように、印刷を開始すると、保存部40に用紙厚さ履歴情報を新たに保存する空きスペース(空き容量)があるか否かチェックし(ステップS201)、保存部40に空きスペースがあるときには、給紙した用紙の用紙厚さを上述のようにして求めて、求めた該用紙厚さを保存部40の空きスペースに記録(保存)する(ステップS202)。
【0051】
システムコントローラ21は、給紙した用紙の用紙厚さ情報を保存部40に保存すると、続いて印刷を継続して次の用紙の給紙があるかチェックし(ステップS203)、次の用紙の給紙があるときには、ステップS201に戻って、保存部40に空きスペースがあるかチェックする(ステップS201)。ステップS201で、保存部40に空きスペースがあるときには、システムコントローラ21は、上記同様に、給紙した用紙の用紙厚さを上述のようにして求めて、求めた該用紙厚さを保存部40の空きスペースに記録(保存)する(ステップS202)。
【0052】
ステップS203で、次の用紙の給紙がないときには、システムコントローラ21は、記憶対象となる用紙厚さ情報が存在しないため、用紙厚さ管理処理を終了する。
【0053】
ステップS201で、保存部40に空きスペースがないときには、すなわち、予め保存部40に用紙厚さ情報記録用として用意されているスペースに全て用紙厚さ情報が書き込まれていると、システムコントローラ21は、保存部40に既に記録されている用紙厚さ情報のうち、最も古い用紙厚さ情報を、給紙した用紙の用紙厚さ情報で上書きすることで、用紙厚さ情報の更新を行い(ステップS204)、続いて印刷を継続して次の用紙の給紙があるかチェックする(ステップS205)。
【0054】
ステップS205で、次の用紙の給紙があるときには、システムコントローラ21は、ステップS204に戻って、次に給紙した用紙の用紙厚さ情報で上書きすることで、用紙厚さ情報の更新を行い(ステップS204)、続いて印刷を継続して次の用紙の給紙があるかチェックする(ステップS205)。すなわち、システムコントローラ21は、保存部40に、最新の所定数の用紙厚さのみを、厚さ履歴情報として記憶する。
【0055】
ステップS205で、次の用紙の給紙がないときには、システムコントローラ21は、記憶対象となる用紙厚さ情報が存在しないため、用紙厚さ管理処理を終了する。
【0056】
このように、本実施例の複合装置1は、画像形成対象の複数枚の用紙を収納する給紙バンク2の給紙トレイや大容量給紙トレイ7内に収納されている最上段の用紙の高さを検出し、該給紙トレイまたは大容量給紙トレイ7から画像形成のために送り出された用紙の厚さを取得して、検出された用紙の高さと取得された用紙の厚さに基づいて給紙トレイまたは大容量給紙トレイ7に収納されている用紙残枚数をシステムコントローラ21で算出している。
【0057】
したがって、用紙残枚数を求めるのに特別な専用の機構を設けることなく、簡単かつ安価な構成で給紙バンク2の給紙トレイや大容量給紙トレイ7内の用紙残枚数を正確に求めることができ、給紙トレイや大容量給紙トレイ7内の用紙残枚数を安価にかつ正確に管理することができる。
【0058】
また、本実施例の複合装置1は、給紙バンク2の給紙トレイや大容量給紙トレイ7から画像形成のために1枚の用紙が送り出される前後の用紙高さ検出センサの検出した該給紙トレイまたは大容量給紙トレイ7における該用紙の高さの差から搬送された用紙の厚さを取得している。
【0059】
したがって、複数の用紙厚さの用紙が給紙トレイや大容量給紙トレイ7内に収納されている場合にも、画像形成のために給紙トレイや大容量給紙トレイ7から搬送された用紙の厚さをより一層安価にかつ正確に検出することができ、給紙トレイや大容量給紙トレイ7内の用紙残枚数をより一層安価にかつ正確に管理することができる。
【0060】
さらに、本実施例の複合装置1は、給紙バンク2の給紙トレイまたは大容量給紙トレイ7から画像形成のために搬送される用紙の厚さを直接検出している。
【0061】
したがって、複数の用紙厚さの用紙が給紙トレイや大容量給紙トレイ7内に収納されている場合にも、画像形成のために給紙トレイや大容量給紙トレイ7から搬送された用紙の厚さをより一層安価にかつ正確に検出することができ、給紙トレイや大容量給紙トレイ7内の用紙残枚数をより一層安価にかつ正確に管理することができる。
【0062】
また、本実施例の複合装置1は、取得した過去所定枚数分の用紙の厚さを厚さ履歴情報として順次保存部40に記憶し、保存部40に記憶されている厚さ履歴情報と給紙トレイまたは大容量給紙トレイ7内の用紙の高さに基づいて用紙残枚数を算出している。
【0063】
したがって、複数の用紙厚さの用紙が給紙トレイや大容量給紙トレイ7内に収納されている場合にも、画像形成のために給紙トレイや大容量給紙トレイ7から搬送された用紙の厚さを考慮して用紙残枚数をより一層正確に求めることができ、給紙トレイや大容量給紙トレイ7内の用紙残枚数をより一層安価にかつ正確に管理することができる。
【0064】
さらに、本実施例の複合装置1は、高さ検出センサの検出した給紙バンク2の給紙トレイや大容量給紙トレイ7内の用紙の高さが所定の低いニアエンド高さ以下になると、用紙残枚数を算出している。
【0065】
したがって、用紙の残枚数の管理を必要な状況でのみ行うことができ、システムコントローラ21の付加を削減して、複合装置1の処理速度を向上させつつより一層安価かつ適切に用紙残枚数の管理を行うことができる。
【0066】
また、本実施例の複合装置1は、画像形成要求で要求された画像形成枚数が、算出した用紙残枚数よりも多いと、その旨の情報を操作表示部5のディスプレイに表示出力している。
【0067】
したがって、印刷に必要な枚数の用紙が給紙トレイや大容量給紙トレイ7に収納されているか否かをオペレータが正確に把握することができ、印刷途中で用紙がなくなって印刷を中断して用紙を補給する作業が発生することを防止し、複合装置1の利用性を向上させることができるとともに、画像形成処理(印刷処理)のスループットを向上させることができる。
【0068】
さらに、本実施例の複合装置1は、取得した用紙の厚さまたは保存部40に記憶されている厚さ履歴情報の厚さが、保存部40に記憶されている他の厚さ履歴情報の示す用紙の厚さから所定厚さ以上乖離している特異厚さであるかを検出し、システムコントローラ21は、特異厚さを検出すると、保存部40の記憶する厚さ履歴情報から該特異厚さを除外して用紙残枚数を算出する。
【0069】
したがって、用紙厚さの取得間違いや特別に厚い用紙への画像形成を途中に行った後等における用紙残枚数の管理を適切かつ正確に行うことができる。
【0070】
また、本実施例の複合装置1は、システムコントローラ21が、保存部40の記憶する厚さ履歴情報のうち類似する厚さの厚さ履歴情報と用紙高さ検出センサの検出した用紙の高さに基づいて用紙残枚数を算出している。
【0071】
したがって、用紙厚さの取得間違いや特別に厚い用紙への画像形成を途中に行った後等における用紙残枚数の管理を適切かつ正確に行うことができる。
【0072】
なお、シート状記録媒体は、用紙に限るものではなく、プログラム等の画像形成の対処として用いられるシート状の媒体を全て含む概念である。
【0073】
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例で説明したものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0074】
本発明は、給紙トレイから送り出した用紙に画像形成するプリンタ装置、ファクシミリ装置、複合装置等の画像形成装置、画像形成制御方法、画像形成制御プログラム及び記録媒体に利用することができる。
【符号の説明】
【0075】
1 複合装置
2 給紙バンク
3 プリンタ部
3a 両面ドライブユニット
4 スキャナ部
5 操作表示部
6 ADF
7 大容量給紙トレイ
8 排紙トレイ
10 フィニッシャ
11 排紙トレイ
15 PBX
HS ホスト装置
20 画像データ処理部
21 システムコントローラ
22 RAM
23 不揮発性メモリ
24 フォントROM
25 ローカルバスI/F
26 外部シリアルボード
27 IMAC
28 メモリ群(MEM)
29 ハードディスク(HDD)
30 ネットワークI/F
31 シリアルバスI/F
32 パラレルバスI/F
33 CDIC
34 IPP
35 ローカルバス
36 ローカルバス
40 保存部
41 FCU
42 パラレルバス
43 シリアルバス
51 作像ユニット
52 書き込みI/F
53 プロセスコントローラ
54 RAM
55 ROM
61 読み取りユニット
62 SBU
63 出力I/F
PC パソコン
NW ネットワーク
Rt ルータ
【先行技術文献】
【特許文献】
【0076】
【特許文献1】特開2008−213257号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シート状記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、
複数枚のシート状記録媒体を収納する記録媒体収納手段と、
前記記録媒体収納手段内の前記シート状記録媒体を前記画像形成手段に搬送する記録媒体搬送手段と、
前記記録媒体収納手段内に収納されている最上段の前記シート状記録媒体の高さを検出する媒体高さ検出手段と、
前記記録媒体搬送手段によって前記記録媒体収納手段から前記画像形成手段に送り出された前記シート状記録媒体の厚さを取得する媒体厚さ取得手段と、
前記媒体高さ検出手段の検出した前記シート状記録媒体の高さと前記媒体厚さ取得手段の取得した前記シート状記録媒体の厚さに基づいて前記記録媒体収納手段に収納されている前記シート状記録媒体の残枚数を算出する残枚数算出手段と、
を備えていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記媒体厚さ取得手段は、前記記録媒体収納手段から前記画像形成手段へ前記記録媒体搬送手段によって1枚の前記シート状記録媒体を送り出す前後の前記媒体高さ検出手段の検出した該記録媒体収納手段における前記シート状記録媒体の高さの差から搬送された該シート状記録媒体の厚さを取得することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記媒体厚さ取得手段は、前記記録媒体搬送手段によって前記記録媒体収納手段から前記画像形成手段へ搬送される前記シート状記録媒体の厚さを直接検出することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記画像形成装置は、前記媒体厚さ取得手段の取得した過去所定枚数分の前記シート状記録媒体の厚さを順次厚さ履歴情報として厚さ履歴記憶手段に記憶させる記憶制御手段を備え、
前記残枚数算出手段は、前記厚さ履歴記憶手段に記憶されている前記厚さ履歴情報と前記シート状記録媒体の高さに基づいて前記残枚数を算出することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記残枚数算出手段は、前記媒体高さ検出手段の検出した前記記録媒体収納手段内の前記シート状記録媒体の高さが所定の低いニアエンド高さ以下になると、前記シート状記録媒体の残枚数を算出することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記画像形成装置は、画像形成要求で要求された画像形成枚数が前記残枚数算出手段の算出した残枚数よりも多いと、その旨の情報を所定の情報出力手段に出力させる制御手段を、さらに備えていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記画像形成装置は、前記媒体厚さ取得手段の取得した前記シート状記録媒体の厚さまたは前記厚さ履歴記憶手段に記憶されている厚さ履歴情報の厚さが、該厚さ履歴記憶手段に記憶されている他の厚さ履歴情報の示すシート状記録媒体の厚さから所定厚さ以上乖離している特異厚さであるかを検出する特異厚さ検出手段をさらに備え、
前記残枚数算出手段は、前記特異厚さ検出手段が前記特異厚さを検出すると、前記厚さ履歴記憶手段の記憶する前記厚さ履歴情報から該特異厚さを除外して前記残枚数を算出することを特徴とする請求項4から請求項6のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記残枚数算出手段は、前記厚さ履歴記憶手段の記憶する前記厚さ履歴情報のうち類似する厚さの厚さ履歴情報と前記媒体高さ検出手段の検出した前記シート状記録媒体の高さに基づいて前記残枚数を算出することを特徴とする請求項4から請求項6のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項9】
シート状記録媒体に画像を形成する画像形成処理ステップと、
複数枚のシート状記録媒体を収納する記録媒体収納手段内に収納されている最上段の前記シート状記録媒体の高さを検出する媒体高さ検出処理ステップと、
前記記録媒体収納手段から前記画像形成処理ステップに送り出された前記シート状記録媒体の厚さを取得する媒体厚さ取得処理ステップと、
前記媒体高さ検出処理ステップで検出された前記シート状記録媒体の高さと前記媒体厚さ取得処理ステップで取得された前記シート状記録媒体の厚さに基づいて前記記録媒体収納手段に収納されている前記シート状記録媒体の残枚数を算出する残枚数算出処理ステップと、
を有していることを特徴とする画像形成制御方法。
【請求項10】
コンピュータに、
シート状記録媒体に画像を形成する画像形成処理と、
複数枚のシート状記録媒体を収納する記録媒体収納手段内に収納されている最上段の前記シート状記録媒体の高さを検出する媒体高さ検出処理と、
前記記録媒体収納手段から前記画像形成処理に送り出された前記シート状記録媒体の厚さを取得する媒体厚さ取得処理と、
前記媒体高さ検出処理で検出された前記シート状記録媒体の高さと前記媒体厚さ取得処理で取得された前記シート状記録媒体の厚さに基づいて前記記録媒体収納手段に収納されている前記シート状記録媒体の残枚数を算出する残枚数算出処理と、
を実行させることを特徴とする画像形成制御プログラム。
【請求項11】
請求項10記載の画像形成制御プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記録媒体。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2010−247976(P2010−247976A)
【公開日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−101037(P2009−101037)
【出願日】平成21年4月17日(2009.4.17)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】