説明

画像形成装置、表示方法および表示プログラム

【課題】 複数の画面の位置を決定する操作を容易にすること。
【解決部】 MFPは、画像を表示するLCDと、ユーザにより指示された位置を検出するタッチパネルと、第1画面をLCDに表示させる第1表示制御部13と、第1画面中の指示ボタン内の位置が検出されると、指示ボタンに関連付けられた第2画面と形状およびサイズが同じ位置確認画像を、第1画面と重なる部分で第1画面の画像を視認可能な状態で、LCDに表示させる位置確認画像表示部19と、位置確認画像を第1画面中で移動させる移動部21と、第1画面中における位置確認画像の位置に基づいて、第1画面中における第2画面の位置を確定する位置確定部25と、第1画面中の位置確定部25により確定された位置にLCDに表示されている第1画面に重畳して、第2画面をLCDに表示させる第2表示制御部27と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は画像形成装置、表示方法および表示プログラムに関し、特に、設定値に従って処理を実行する画像形成装置、その画像形成装置で実行される設定方法および設定プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、複合機(MFP)の機能が複雑化しており、複合機を動作させるために、その動作を定める動作条件の項目数が増加し、1つの操作画面で設定する動作条件の項目数が多くなっている。このため、1つの操作画面で項目を選択してから設定値を設定する操作をしなければならない。この場合、操作画面とは別に設定値を設定するためのソフトキーボードを操作画面に重畳して表示する技術が知られている。例えば、特開2007−183787号公報には、表示画面と、前記表示画面に表示される表示情報と、前記表示画面に表示され、表示上の特定位置を触れることにより予め定めた特定の情報が入力されるソフトウェアキーボードとを備え、前記ソフトウェアキーボードの表示は、前記表示情報が隠れてしまう不透明表示と、前記表示情報が透過するように一緒に重複して見える半透明表示を有することを特徴とするソフトウェアキーボード表示装置が記載されている。
【0003】
しかしながら、ソフトキーボードを半透明で表示すると、ソフトウェアキーボードのキーを確認しづらくなるといった問題がある。また、ソフトウェアキーボードを不透明表示すると背景の表示情報が隠れてしまい、確認することができないといった問題がある。
【特許文献1】特開2007−183787号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この発明は上述した問題点を解決するためになされたもので、この発明の目的の1つは、複数の画面の位置を決定する操作を容易にした画像形成装置を提供することである。
【0005】
この発明の他の目的は、複数の画面の位置を決定する操作を容易にした表示方法を提供することである。
【0006】
この発明の他の目的は、複数の画面の位置を決定する操作を容易にした表示プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した目的を達成するためにこの発明のある局面によれば、画像形成装置は、画像を表示する表示手段と、表示手段の表示面中でユーザにより指示された位置を検出する位置検出手段と、第1画面を表示手段に表示させる第1表示制御手段と、第1画面が表示されている状態で、位置検出手段により第1画面中の指示ボタン内の位置が検出されると、指示ボタンに関連付けられた第2画面と形状およびサイズが同じ位置確認画像を、第1画面と重なる部分で第1画面の画像を視認可能な状態で、表示手段に表示させる位置確認画像表示手段と、位置確認画像を第1画面中で移動させる移動手段と、第1画面中における位置確認画像の位置に基づいて、第1画面中における第2画面の位置を確定する位置確定手段と、第1画面中の位置確定手段により確定された位置に表示手段に表示されている第1画面に重畳して、第2画面を表示手段に表示させる第2表示制御手段と、を備える。
【0008】
この局面に従えば、第1画面が表示されている状態で、第1画面中の指示ボタン内の位置が検出されると、指示ボタンに関連付けられた第2画面と形状およびサイズが同じ位置確認画像が、第1画面と重なる部分で第1画面の画像を視認可能な状態で、表示され、第1画面中における位置確認画像の位置に基づいて、第1画面中における第2画面の位置が確定され、確定された位置に、第1画面に重畳して第2画面が表示される。このため、第1画面を視認可能な状態で、第1画面に重畳して表示される第2画面の位置を決定することができる。その結果、複数の画面の位置を決定する操作を容易にした画像形成装置を提供することができる。
【0009】
好ましくは、処理を実行する処理実行手段を、さらに備え、第1画面は、処理実行手段が処理を実行するための処理条件を定める複数の設定項目ごとの設定値を設定するための設定画面を含み、指示ボタンは、複数の設定項目のいずれかを選択するための項目選択ボタンを含む。
【0010】
この局面に従えば、処理を実行するための処理条件を定めるための設定値を容易に入力することができる。
【0011】
好ましくは、移動手段は、位置確認画像が表示された後に、位置検出手段により検出される位置が変化することに応じて、位置確認画像を変化後の位置を基準に定まる位置に表示する。
【0012】
この局面に従えば、指示ボタンを指示する操作と位置確認画像を移動させる操作とを一連の操作とすることができる。
【0013】
好ましくは、位置確定手段は、移動手段により位置確認画像の表示位置が変更された後、位置検出手段により位置が検出されなくなった場合、位置検出手段により最後に検出された位置を、第2画面の位置に確定する。
【0014】
この局面に従えば、指示ボタンを指示する操作と、位置確認画像を移動させる操作と、位置を確定する操作と、を一連の操作とすることができる。
【0015】
好ましくは、移動手段は、位置確認画像を移動可能な状態に切り換える切換手段を含み、第1画面は、複数の指示ボタンが配置された選択領域を含み、第2表示制御手段は、第1画面中で位置確定手段により確定された位置が選択領域内の場合、複数の指示ボタンのうち指示された指示ボタンが確定された位置を含む位置に、複数の指示ボタンの配置を変更する配置変更手段を含み、第1画面中で位置確定手段により確定された位置が選択領域内でない場合は、位置確定手段により確定された位置を基準に定まる位置に第2画面を表示し、第1画面中で位置確定手段により確定された位置が選択領域内の場合は、第2画面を、配置変更手段により変更された後に指示された指示ボタンが配置される位置を基準定まる位置に表示する。
【0016】
この発明の他の局面によれば、表示方法は、画像を表示する表示手段を備えた画像形成装置で実行される表示方法であって、表示手段の表示面中でユーザにより指示された位置を検出するステップと、第1画面を表示手段に表示するステップと、第1画面が表示されている状態で、位置検出ステップにおいて第1画面中の指示ボタン内の位置が検出されると、指示ボタンに関連付けられた第2画面と形状およびサイズが同じ位置確認画像を、第1画面と重なる部分で第1画面の画像を視認可能な状態で、表示手段に表示するステップと、位置確認画像を第1画面中で移動させるステップと、第1画面中における位置確認画像の位置に基づいて、第1画面中における第2画面の位置を確定するステップと、第1画面中の位置確定手段により確定された位置に表示手段に表示されている第1画面に重畳して、第2画面を表示手段に表示するステップと、を含む。
【0017】
この局面に従えば、複数の画面の位置を決定する操作を容易にした表示方法を提供することができる。
【0018】
この発明のさらに他の局面によれば、表示プログラムは、画像を表示する表示手段を備えた画像形成装置を制御するコンピュータで実行される表示プログラムであって、表示手段の表示面中でユーザにより指示された位置を検出するステップと、第1画面を表示手段に表示するステップと、第1画面が表示されている状態で、位置検出ステップにおいて第1画面中の指示ボタン内の位置が検出されると、指示ボタンに関連付けられた第2画面と形状およびサイズが同じ位置確認画像を、第1画面と重なる部分で第1画面の画像を視認可能な状態で、表示手段に表示するステップと、位置確認画像を第1画面中で移動させるステップと、第1画面中における位置確認画像の位置に基づいて、第1画面中における第2画面の位置を確定するステップと、第1画面中の位置確定手段により確定された位置に表示手段に表示されている第1画面に重畳して、第2画面を表示手段に表示するステップと、をコンピュータに実行させる。
【0019】
この局面に従えば、複数の画面の位置を決定する操作を容易にした表示プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本実施の形態におけるMFPの外観を示す斜視図である。
【図2】MFPのハードウェア構成の概要を示すブロック図である。
【図3】MFPが備えるCPUが有する機能の一例を示すブロック図である。
【図4】第1画面の一例を示す図である。
【図5】項目ボタンが指示される場合における表示の一例を示す図である。
【図6】遷移ボタンが指示される場合における表示の一例を示す第1の図である。
【図7】遷移ボタンが指示される場合における表示の一例を示す第2の図である。
【図8】画面表示制御処理の流れの一例を示す第1のフローチャートである。
【図9】画面表示制御処理の流れの一例を示す第2のフローチャートである。
【図10】第2の実施の形態におけるMFPが備えるCPUが有する機能の一例を示すブロック図である。
【図11】変形例における画面表示制御処理の流れの一例を示す第1のフローチャートである。
【図12】変形例における画面表示制御処理の流れの一例を示す第2のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。以下の説明では同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0022】
図1は、本実施の形態におけるMFPの外観を示す斜視図である。図2は、MFPのハードウェア構成の概要を示すブロック図である。図1および図2を参照して、画像形成装置として機能するMFP100は、メイン回路110と、原稿を読み取るための原稿読取部130と、原稿を原稿読取部130に搬送するための自動原稿搬送装置120と、原稿読取部130が原稿を読み取って出力する画像データに基づいて用紙等に画像を形成するための画像形成部140と、画像形成部140に用紙を供給するための給紙部150と、ユーザインターフェースとしての操作パネル160とを含む。
【0023】
メイン回路110は、CPU111と、通信インターフェース(I/F)部112と、ROM113と、RAM114と、大容量記憶装置としてのハードディスクドライブ(HDD)115と、ファクシミリ部116と、外部記憶装置117と、を含む。CPU111は、自動原稿搬送装置120、原稿読取部130、画像形成部140、給紙部150および操作パネル160と接続され、MFP100の全体を制御する。
【0024】
自動原稿搬送装置120は、原稿給紙トレイ上にセットされた複数枚の原稿を1枚ずつ自動的に原稿読取部130のプラテンガラス上に設定された所定の原稿読み取り位置まで搬送し、原稿読取部130により原稿画像が読み取られた原稿を原稿排紙トレイ上に排出する。原稿読取部130は、原稿読取位置に搬送されてきた原稿に光を照射する光源と、原稿で反射した光を受光する光電変換素子とを含み、原稿のサイズに応じた原稿画像を走査する。光電変換素子は、受光した光を電気信号である画像データに変換して、画像形成部140に出力する。給紙部150は、給紙トレイに収納された用紙を画像形成部140に搬送する。
【0025】
画像形成部140は、周知の電子写真方式により画像を形成するものであって、外部から受信された画像データ、または、原稿読取部130から入力される画像データにシェーディング補正などの各種のデータ処理を施し、データ処理後の画像データに基づいて、給紙部150により搬送される用紙に画像を形成する。
【0026】
ファクシミリ部116は、公衆交換電話網(PSTN)に接続され、PSTNにファクシミリデータを送信する、またはPSTNからファクシミリデータを受信する。ファクシミリ部116は、受信したファクシミリデータを、HDD115に記憶するとともに、画像形成部140でプリント可能なプリントデータに変換して、画像形成部140に出力する。これにより、画像形成部140は、ファクシミリ部116により受信されたファクシミリデータを用紙に画像を形成する。また、ファクシミリ部116は、HDD115に記憶されたデータをファクシミリデータに変換して、PSTNに接続されたファクシミリ装置に送信する。
【0027】
通信I/F部112は、ネットワークにMFP100を接続するためのインターフェースである。通信I/F部112は、TCP(Transmission Control Protocol)またはFTP(File Transfer Protocol)等の通信プロトコルで、ネットワークに接続された他のコンピュータまたは画像形成装置と通信する。なお、通信I/F部112が接続されるネットワークは、ローカルエリアネットワーク(LAN)であり、接続形態は有線または無線を問わない。またネットワークは、LANに限らず、ワイドエリアネットワーク(WAN)、公衆交換電話網(PSTN)、インターネット等であってもよい。
【0028】
ROM113は、CPU111が実行するプログラム、またはそのプログラムを実行するために必要なデータを記憶する。RAM114は、CPU111がプログラムを実行する際の作業領域として用いられる。また、RAM114は、原稿読取部130から連続的に送られてくる読取画像を一時的に記憶する。
【0029】
操作パネル160は、液晶表示装置(LCD)165と、LCD165の表示を制御する表示制御部161と、VRAM(Video RAM)163と、タッチパネル169と、ハードキー部170と、タッチパネル169およびハードキー部170を制御する入力制御部167と、を含む。LCD165およびハードキー部170は、MFP100の上面に設けられる。
【0030】
表示制御部161は、CPU111、VRAM163およびLCD165と接続される。VRAM163は、表示制御部161の作業領域として用いられ、LCD165に表示する画像を一時記憶する。表示制御部161は、CPU111により制御されて、LCD165を制御し、LCD165にVRAM163に記憶された画像を表示させる。表示制御部161は、後述する操作画面および入力画面をLCD165に表示させる。
【0031】
ハードキー部170は、スタートキーとキーボード呼出キーとを少なくとも含む複数のハードキーを含む。ハードキーは、入力制御部167に接続され、ユーザにより押下されている間はON信号を入力制御部167に出力し、ユーザにより押下されていない間はOFF信号を入力制御部167に出力する。
【0032】
タッチパネル169は、LCD165の上面または下面に設けられ、ユーザにより押下された位置の座標を入力制御部167に出力する。タッチパネル169は、ユーザが指またはスタイラスペンで指示した位置を検出し、検出した位置の座標を入力制御部167に出力する。タッチパネル169は、LCD165の表示面と同じまたはそれ以上のサイズであるのが好ましい。タッチパネル169は、LCD165に重畳して設けられるので、タッチパネル169は、ユーザがLCD165の表示面を指示すれば、LCD165の表示面中でユーザが指示した位置の座標を入力制御部167に出力する。タッチパネルは、例えば、抵抗膜方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、静電容量方式を用いることができ、その方式は限定されない。
【0033】
入力制御部167は、ハードキー部170のうちでON信号を出力するハードキーが存在する場合、ON信号を出力するハードキーの識別情報をCPU111に出力する。また、入力制御部167は、タッチパネル169がユーザにより指示された位置を検出する場合、タッチパネル169から出力される座標をCPU111に出力する。
【0034】
外部記憶装置117は、CPU111により制御され、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)118、または半導体メモリが装着される。
【0035】
図3は、MFPが備えるCPUが有する機能の一例を示すブロック図である。図3に示す機能は、MFP100が備えるCPU111が、ROM113、HDD115またはCD−ROM118に記憶されたプログラムを実行することにより、CPU111に形成される機能である。図3を参照して、CPU111は、入力受付部11と、第1画面選択部13と、第1表示制御部15と、指示ボタン選択部17と、位置確認画像表示部19と、移動部21と、位置確定部25と、第2表示制御部27と、設定部31と、処理実行部33と、を含む。
【0036】
処理実行部33は、通信I/F部112、ファクシミリ部116、HDD115、外部記憶装置117、自動原稿搬送装置120、原稿読取部130、画像形成部140および給紙部150を制御し、設定部31により設定された処理条件で処理を実行する。
【0037】
処理実行部33が実行する処理の一例は、スキャン処理、コピー処理、プリント処理およびファクシミリ送受信処理等である。処理実行部33は、処理条件の1つとしてスキャン処理を実行する設定がされた場合、自動原稿搬送装置120、原稿読取部130、HDD115、外部記憶装置117、通信I/F部112を制御し、原稿読取部130で読み取った原稿の画像を、HDD115、外部記憶装置117および通信I/F部112の少なくとも1つに、処理条件に従って出力する。処理実行部33は、処理条件の1つとして出力先をHDD115とする処理条件が設定された場合は、画像をHDD115に記憶する。処理実行部33は、処理条件の1つとして出力先を外部記憶装置117とする処理条件が設定された場合は、画像を外部記憶装置117に装着された半導体メモリに記憶する。処理実行部33は、処理条件の1つとして出力先を通信I/F部112とする処理条件が設定されたが指定された場合は、画像を通信I/F部112を介して送信する。送信方法は、例えば、電子メール送信、FTP(File Transfer Protocol)またはSMB(Server Message Block)等である。送信方法に電子メール送信が設定される場合には、画像を添付した電子メールを生成し、生成した電子メールを送信する。
【0038】
また、処理実行部33は、処理条件の1つとしてコピー処理を実行する設定がされた場合は、自動原稿搬送装置120、原稿読取部130、給紙部150および画像形成部140を制御し、原稿読取部130で読み取った原稿の画像を、画像形成部140に給紙部150から供給される用紙に、設定された処理条件に従って画像形成させる。
【0039】
また、処理実行部33は、処理条件の1つとしてプリント処理を実行する設定がされた場合は、通信I/F部112、HDD115、外部記憶装置117、画像形成部140および給紙部150を制御し、画像形成部140に給紙部150から供給される用紙に、設定された処理条件に従って画像形成させる。画像形成部140が画像形成する画像は、処理条件の1つにより設定され、通信I/F部112を介してネットワークに接続されたコンピュータから受信されるプリントデータの画像、HDD115または外部記憶装置117に記憶されたデータの画像である。
【0040】
さらに、処理実行部33は、処理条件の1つとしてファクシミリ送信処理を実行する設定がされた場合は、自動原稿搬送装置120、原稿読取部130、HDD115、外部記憶装置117およびファクシミリ部116を制御し、ファクシミリデータの画像を、ファクシミリ部116に送信させる。ファクシミリ部116が送信するファクシミリデータは、処理条件の1つにより設定され、処理条件に従って原稿読取部130が原稿を読み取って出力する画像、または、HDD115または外部記憶装置117に記憶された画像であって処理条件の1つにより定まる画像である。
【0041】
処理実行部33は、処理条件の1つとしてファクシミリ受信処理を実行する設定がされた場合は、ファクシミリ部116、HDD115、外部記憶装置117、画像形成部140および給紙部150を制御し、ファクシミリデータの画像を出力する。処理実行部33は、処理条件の1つとして出力先をHDD115とする処理条件が設定された場合は、ファクシミリデータの画像をHDD115に記憶する。処理実行部33は、処理条件の1つとして出力先を外部記憶装置117とする処理条件が設定された場合は、ファクシミリデータの画像を外部記憶装置117に装着された半導体メモリする。処理実行部33は、処理条件の1つとして出力先を通信I/F部112とする処理条件が設定された場合は、ファクシミリデータの画像を添付した電子メールを生成し、通信I/F部112を介して電子メールを送信する。
【0042】
入力受付部11は、入力制御部167と接続され、LCD165の表示面中でユーザが指示した位置の座標、または、ハードキー部170に含まれる複数のハードキーのうちユーザにより押下されたハードキーの識別情報が入力される。
【0043】
第1画面選択部13は、HDD115に予め記憶された複数の第1画面のうちから1つを選択し、選択した第1画面を識別するための画面識別情報を第1表示制御部15および設定部31に出力する。第1画面は、設定領域と、選択領域とを含む。
【0044】
設定領域は、処理実行部33が処理を実行するための処理条件を定める複数の設定項目ごとの設定値を設定するための領域である。設定領域は、複数の設定項目ごとに、項目ボタンと設定値を表示する領域と、を有する。設定領域は、複数の項目ボタンを有する場合があり、複数の項目ボタンそれぞれに対応し、設定値を表示する複数の領域を有する。項目ボタンは、指示ボタンに含まれる。設定画面情報は、第1画面の設定領域に含まれる複数の設定項目ごとに、該設定項目の項目名と該設定項目に設定される設定値の属性との組を含む。属性は、数字または文字の別と、文字であればその種類および文字数、数字であれば桁数を含む。選択領域は、遷移ボタンを複数含む。遷移ボタンは、指示ボタンに含まれる。
【0045】
第1画面選択部13は、例えば、複数の第1画面をそれぞれ識別するための複数の画面識別情報を含むメニュー画面を、LCD165に表示し、ユーザがタッチパネル169またはハードキー部170を操作して、メニュー画面に表示される複数の画面識別情報のいずれかを選択すれば、選択された画面識別情報の第1画面を選択する。
【0046】
第1表示制御部15は、第1画面選択部13から画面識別情報が入力されることに応じて、画面識別情報で特定される第1画面を、HDD115から読出し、読み出した第1画面をLCD165に表示する。具体的には、第1画面を表示制御部161に出力し、表示制御部161に第1画面の画像をLCD165に表示させる。
【0047】
指示ボタン選択部17は、LCD165に表示されている第1画面に含まれる指示ボタンがユーザにより選択されると、選択された指示ボタンを処理対象に選択する。ユーザがLCD165に表示された複数の指示ボタンのいずれかを指で指示すれば、タッチパネル169によりユーザにより指示されたLCD165の表示面の位置が検出される。指示ボタン選択部17は、入力制御部167からタッチパネル169により検出されたLCD165の表示面の位置が入力されると、入力された位置に基づいて、第1画面中の指示ボタンを特定し、特定された指示ボタンを処理対象に選択する。指示ボタン選択部17は、複数の指示ボタンのうちから選択した指示ボタンを識別するためのボタン識別情報を、位置確認画像表示部19、第2表示制御部27および設定部31に出力する。
【0048】
位置確認画像表示部19は、指示ボタン選択部17からボタン識別情報が入力される。位置確認画像表示部19は、ボタン識別情報が入力されることに応じて、そのボタン識別情報に関連付けられた第2画面と形状およびサイズが同じ位置確認画像を、LCD165に表示させる。HDD115に、ボタン識別情報と第2画面とを関連付けたテーブルを記憶しておき、そのテーブルを参照することにより第2画面を特定する。位置確認画像表示部19は、位置確認画像を、それが第1画面と重なる部分で第1画面の画像を視認可能な状態で表示する。位置確認画像は、第1画面に重畳して表示される場合に、第1画面と重なる部分で第1画面の画像を視認可能な状態となる画像である。位置確認画像は、ここでは、第2画面の輪郭のみからなる画像としている。なお、位置確認画像表示部19は、第2画面を半透明にした画像であってもよい。
【0049】
位置確認画像表示部19は、指示ボタン選択部17から入力されるボタン識別情報で特定される指示ボタンの第1画面中の位置と、位置確認画像の基準点との相対的な位置関係を予め定めておき、位置確認画像の基準点が、第1画面中の指示ボタンの位置を基準に予め定められた相対的な位置となるように、位置確認画像を表示する。例えば、指示ボタンの位置と表示位置との相対的な関係を同一とする場合には、位置確認画像の基準点が第1画面中の指示ボタンの位置と同じ位置に配置されるように、位置確認画像を表示する。また、予め定められた相対的な位置は、指示ボタンの第1画面中の位置によって定まるようにしてもよい。例えば、指示ボタンが第1画面中の指示ボタンの位置から領域が広い方向を、位置確認画像を表示する表示位置としてもよい。例えば、指示ボタンが第1画面中で中心よりも右側に位置すれば、表示位置を第1画面中で中心よりも左側にする。また、指示ボタンが第1画面中で中心よりも上側に位置すれば、表示位置を第1画面中で中心よりも下側にする。
【0050】
位置確認画像表示部19は、位置確認画像と、それがLCD165に表示されている位置を示す表示位置とを、移動部21に出力する。表示位置は、位置確認画像の基準点、例えば、位置確認画像が矩形ならば、矩形のいずれかの頂点または中心のLCD165の表示面における座標を用いればよい。
【0051】
指示ボタン選択部17から入力されるボタン識別情報で特定される指示ボタンが、第1画面の選択領域に含まれる遷移ボタンの場合、その遷移ボタンに対応する第2画面は、遷移ボタンと接する位置に配置される。ここでは、遷移ボタンと、それに接する第2画面とを一体にした画面をバルーンウィンドウという。したがって、指示ボタン選択部17から入力されるボタン識別情報で特定される指示ボタンが、第1画面の選択領域に含まれる遷移ボタンの場合、その遷移ボタンに対応する第2画面の位置確認画像を、遷移ボタンに接する位置に表示する。なお、位置確認画像を、第2画面と遷移ボタンとを含む画像と、形状およびサイズが同じ画像としてもよい。
【0052】
移動部21は、位置確認画像表示部19から位置確認画像と表示位置とが入力され、ユーザによる指示に基づいて、位置確認画像を設定画面中で移動させる。移動部21は、移動後の位置確認画像の表示位置を位置確定部25に出力する。この場合のユーザの操作は、LCD165の表示面上で指を滑らせる操作である。タッチパネル169は、ユーザにより指示された位置を出力するので、ユーザがLCD165の表示面上で指を滑らせると、時間の経過とともに異なる位置を出力する。このため、ユーザが表示面上で指を滑らせる操作をすると、タッチパネル169はユーザが表示面上で指を滑らせた軌跡を検出する。なお、タッチパネル169が出力する位置は、LCD165の表示面中の座標で表される。
【0053】
移動部21は、タッチパネル169により時間の経過に伴って異なる位置が検出されるので、タッチパネル169によって異なる位置が検出されるごとに、検出された位置を基準に定まる位置に位置確認画像を表示する。タッチパネル169により検出される位置と、位置確認画像の基準点との相対的な位置関係を予め定めておき、位置確認画像の基準点が、タッチパネル169により検出される位置から定まる位置となるように、位置確認画像を表示する。このとき、LCD165に第1画面が表示されているので、ユーザは、第1画面を見ながら第1画面中の位置、換言すれば、第1画面中の位置確認画像の位置を、指で特定することができる。移動部21は、位置確認画像を移動させると、移動後の位置確認画像の表示位置を位置確定部25に出力する。
【0054】
位置確定部25は、タッチパネル169により検出される位置が移動部21から入力される。位置確定部25は、タッチパネル169により検出される位置が入力される場合、ユーザによる確定操作が入力されると、タッチパネル169により検出される位置を確定位置として第2表示制御部27に出力する。確定操作は、特に限定するものではないが、タッチパネル169に触れていた指示をタッチパネル169から離す操作を含む。この場合、位置確定部25は、タッチパネル169によってユーザによる指示が検出されなくなると、確定操作を検出する。また、確定操作は、ユーザがLCD165上で指を滑らせるのを止める操作、換言すれば、同じ位置を所定時間指示する操作としてもよい。この場合は、タッチパネル169により検出される位置が所定時間変化しないことを検出するようにすればよい。なお、ユーザが指示ボタンを指示した後、指を滑らせることなく確定操作をすれば、ユーザが指示ボタンを指示したときにタッチパネル169により検出される位置を確定位置として検出することになる。
【0055】
第2表示制御部27は、指示ボタン選択部17からボタン識別情報が入力され、位置確定部25から確定位置が入力される。第2表示制御部27は、第2表示制御部27から確定位置が入力されると、LCD165に表示されている第1画面に重畳して第2画面をLCD165に表示させる。第2画面を表示させる位置は、指示ボタン選択部17から入力されるボタン識別情報で特定される指示ボタンが、項目ボタンの場合と遷移ボタンの場合とで、で異なる。
【0056】
第2表示制御部27は、指示ボタン選択部17から入力されるボタン識別情報で特定される指示ボタンが項目ボタンの場合、LCD165に表示されている第1画面中の確定位置に第2画面を第1画面に重畳してLCD165に表示させる。具体的には、第2画面を表示制御部161に出力し、表示制御部161に第2画面の画像をLCD165に表示させる。第2画面の画像は、第2画面の画像の基準点が確定位置となるように、第1画面中に配置する。これにより、それまで表示されていた位置確認画像に代わって第2画面の画像が表示される。
【0057】
第2表示制御部27は、指示ボタン選択部17から入力されるボタン識別情報で特定される指示ボタンが遷移ボタンの場合、位置確定部25から入力される確定位置が、第1画面に含まれる選択領域内か否かを判断する。選択画面に含まれる選択領域は、複数の選択ボタンが、所定の方向、ここでは、横方向に1列に配列されている。
【0058】
第2表示制御部27は、配置変更部29を含む。第2表示制御部27は、位置確定部25から入力される確定位置が、第1画面に含まれる選択領域内の場合、配置変更部29に配列変更指示を出力する。配置変更部29は、第1画面に含まれる選択領域に配置された複数の遷移ボタンの配列順を変更する。具体的には、配置変更部29は、指示ボタン選択部17から入力されるボタン識別情報で特定される指示ボタンが、確定位置を含む位置となるように、確定位置に配置されている指示ボタン(遷移ボタン)に代えて、指示ボタン選択部17から入力されるボタン識別情報で特定される指示ボタン(遷移ボタン)を配置する。確定位置に配置されている指示ボタンと、指示ボタン選択部17から入力されるボタン識別情報で特定される指示ボタンとの配置を変更するようにしてもよい。
【0059】
第2表示制御部27は、位置確定部25から入力される確定位置が第1画面に含まれる選択領域内の場合、配置変更部29により複数の遷移ボタンの配置が変更された後における第1画面に第2画面を重畳してLCD165に表示させる。第2画面の基準点が、指示ボタン選択部17から入力されるボタン識別情報で特定される指示ボタン(遷移ボタン)に対応する位置となるように、第1画面中に配置する。具体的には、第2画面を表示制御部161に出力し、表示制御部161に第2画面の画像をLCD165に表示させる。これにより、それまで表示されていた位置確認画像に代わって第2画面の画像が表示される。換言すれば、遷移ボタンと第2画面とを一体にしたバルーンウィンドウが、平行移動する。
【0060】
第2表示制御部27は、位置確定部25から入力される確定位置が、第1画面に含まれる選択領域外の場合、LCD165に表示されている第1画面中の確定位置に第2画面を第1画面に重畳してLCD165に表示させる。具体的には、第2画面を表示制御部161に出力し、表示制御部161に第2画面の画像をLCD165に表示させる。第2画面の画像は、第2画面の画像の基準点が確定位置となるように、選択画面中に配置する。これにより、それまで表示されていた位置確認画像に代わって第2画面の画像が表示される。
【0061】
第2画面は、入力画面を含む。入力画面は、複数の入力キーを含む。複数の入力キーそれぞれは、入力キーに割り当てられた値がキー名称として付される。第2表示制御部27は、指示ボタン選択部17から入力されるボタン識別情報と組になる設定値の属性を特定し、特定された属性の値を入力するための入力キーのみを表示する。第2表示制御部27は、項目名で特定される設定項目の属性、換言すれば、設定項目に設定される設定値の属性が数字ならば、0〜9の数字がそれぞれ割り当てられた10個の入力キーのみを表示し、設定項目の属性が文字ならば、アルファベットの文字がそれぞれ割り当てられた26個の入力キーのみを表示する。入力キーは、割り当てられた数字または文字がキー名称となり、数字または文字の画像が設定画面に重畳して表示される。第2表示制御部27は、複数の入力キーそれぞれのキー名称を表示制御部161に出力し、入力キーのキー名称の画像を第1画面の画像よりも優先して合成した画像を表示制御部161に生成させ、表示制御部161に生成された画像をLCD165に表示させる。第2表示制御部27は、複数の入力キーごとに、キー名称と、キー名称の画像の設定画面中の位置との組を入力受付部11に出力する。
【0062】
入力受付部11は、第2画面が入力画面の場合、第2画面に含まれる複数の入力キーのうちユーザにより選択された入力キーに基づいて設定値を受け付ける。ユーザがLCD165に表示された複数のキー名称の画像のいずれかを指で指示すれば、タッチパネル169によりユーザにより指示された位置が検出される。入力受付部11は、タッチパネル169により検出されたLCD165の表示面の座標に基づいて、複数のキー名称の画像のいずれがユーザにより指示されたかを特定し、特定されたキー名称の画像に対応する入力キーを選択する。入力受付部11は、選択された入力キーに割り当てられた値を、設定値として設定部31に出力する。入力受付部11は、複数の入力キーを順に選択する場合、複数の入力キーにそれぞれ割り当てられた複数の値を、選択された順に配置した値を設定値として設定部31に出力する。例えば、10個の入力キーに、数字の「0」〜「9」がそれぞれ割り当てられており、第1番目に数字の「1」が割り当てられた入力キーが選択され、第2番目に数字の「2」が割り当てられた入力キーが選択される場合、第1番目の「1」の右に第2番目の「2」を配置した「12」を設定値に決定し、設定値「12」を設定部31に出力する。また、26個の入力キーに、アルファベットがそれぞれ割り当てられている場合、入力された順に並べた複数の文字列を設定値として設定部31に出力する。
【0063】
設定部31は、第1画面選択部13から画面識別情報が入力され、指示ボタン選択部17からボタン識別情報が入力され、入力受付部11から設定値が入力される。ROM113に、画面識別情報ごとに、複数の設定項目それぞれに予め定められたデフォルトの設定値が記憶されている。設定部31は、第1画面選択部13から入力される画面識別情報に対応して、ROM113に記憶された複数の設定項目それぞれのデフォルトの設定値を読出し、設定項目の項目名とデフォルトの設定値との複数の組を動作条件としてRAM114に記憶する。
【0064】
設定部31は、入力受付部11から設定値が入力されると、RAM114に記憶されたデフォルトの設定値を、入力受付部11から入力される設定値で更新する。RAM114に記憶されている複数の設定項目の項目名のうち、入力受付部11から設定値が入力される前に指示ボタン選択部17から入力されるボタン識別情報に対応する設定項目の項目名と組になるデフォルトの設定値を、入力受付部11から入力される設定値で更新する。なお、ユーザにより設定指示が入力されることを条件に、デフォルトの設定値を更新するようにしてもよい。設定指示は、ユーザが予め定められたハードキーを押下することによりユーザにより入力される。
【0065】
一方、設定部31は、デフォルトの設定値を更新すると、更新された設定項目の項目名と設定値との組を、第1表示制御部15に出力する。
【0066】
また、設定部31は、ユーザによる実行指示が入力されるまで、入力受付部11から設定値が入力されるごとに、処理条件としてRAM114に記憶されているデフォルトの設定値または直前に更新された設定値を入力された設定値で更新する。
【0067】
設定部31は、ユーザによる実行指示が入力されると、実行指令を処理実行部33に出力する。実行指令は、RAM114に処理条件として記憶された設定項目の項目名と設定値との組を含む。ユーザによる実行指示は、例えば、操作パネル160に設けられたスタートキー173がユーザにより押下されることにより入力される。設定部31は、スタートキー173が押下されたことを検出すると、ユーザによる実行指示が入力されたと判断する。
【0068】
なお、設定部31によって、動作条件としてRAM114に記憶されているデフォルトの設定値または直前に更新された設定値が更新されるごとに、それらを第1表示制御部15に出力し、更新後の設定値を表示するようにしてもよい。この場合、第1表示制御部15は、設定部31から設定項目の項目名と設定値との組が入力されるごとに、LCD165に表示している設定画面を更新する。具体的には、設定画面の設定項目に対応する設定値を表示する領域に、設定部31から入力される設定値の画像を合成した設定画面を生成し、LCD165に再表示する。なお、入力画面が表示されているので、表示制御部161によって、設定画面の画像に入力画面の画像を重畳した画像がLCD165に表示される。
【0069】
第2画面は、別の第1画面を表示するためのメニュー画面を含む。入力受付部11は、第2画面がメニュー画面の場合、メニュー画面に含まれる複数の画面識別情報のうちユーザにより選択された画面識別情報を受け付ける。入力受付部11は、ユーザがLCD165に表示された複数の画面識別情報のいずれかを指で指示すれば、タッチパネル169によりユーザにより指示された位置を検出する。入力受付部11は、タッチパネル169により検出されたLCD165の表示面の座標に基づいて、複数の画面識別情報のいずれがユーザにより指示されたかを特定し、特定された画面識別情報を、第1表示制御部15および設定部31に出力する。
【0070】
図4は、第1画面の一例を示す図である。図4を参照して、第1画面201は、メッセージ領域203と、設定領域205と、選択領域207と、を含む。メッセージ領域203には、ユーザに通知するべきメッセージが、必要に応じて表示される。設定領域205は、5つの項目ボタン211〜215と、それぞれに対応する設定値を表示する領域221〜225とを含み、ここでは、デフォルト値として100、50、50、50、10がそれぞれ設定されている。
【0071】
選択領域207は、6つの遷移ボタン231〜236を含む。遷移ボタン231〜236は、第1〜第6機能それぞれに対応するメニュー画面に対応付けられている。
【0072】
図5(A)〜図5(C)は、項目ボタンが指示される場合における表示の一例を示す図である。図5(A)を参照して、第1画面201中の項目ボタン212が、指209で指示された状態を示している。この状態で、項目ボタン212に対応する位置確認画像242が、表示される。ここでは、位置確認画像242を、項目ボタン212に対応する第2画面の輪郭を示す点線としている。このため、ユーザは、第1画面201の全体を視認することができる。
【0073】
図5(B)は、図5(A)に示した第1画面201上で指を滑らせて、指209で示す位置まで移動させた場合の一例を示している。図5(A)に示した第1画面201に表示されていた位置確認画像242が、指209の位置により定まる位置に移動し、位置確認画像242Aとなる。
【0074】
図5(C)は、第1画面上で指209で示す位置で確定操作をした後の状態を示している。図5(B)に表示されていた位置確認画像242Aに代えて、第2画面252が第1画面201に重畳して表示される。
【0075】
第2画面252が表示される段階では、第1画面201中の第2画面252と重なる部分が視認できなくなるが、確定操作をする前の段階で、位置確認画像242Aによって、視認できなくなる部分を確認することができる。
【0076】
図6(A)〜図6(C)、図7(A)および図7(B)は、遷移ボタンが指示される場合における表示の一例を示す図である。図6(A)を参照して、第1画面201中の遷移ボタン231が、指209で指示された状態を示している。この状態で、遷移ボタン231に対応する位置確認画像261が、表示される。ここでは、位置確認画像261を、遷移ボタン231と、遷移ボタン231に対応する第2画面とを含む図形の輪郭の点線としている。このため、ユーザは、第1画面201の全体を視認することができる。
【0077】
図6(B)は、図6(A)に示した第1画面201上で指を滑らせて、指209で示す位置まで移動させた場合の一例を示している。指209は、選択領域207内に位置する。図6(A)に示した第1画面201に表示されていた位置確認画像261が、指209の位置により定まる位置に移動し、位置確認画像261Aとなる。
【0078】
図6(C)は、第1画面上で指209で示す位置で確定操作をした後の状態を示している。選択領域207において、遷移ボタン231と、遷移ボタン232との配置が変更されている。また、第1画面201に重畳して第2画面271が表示される。第2画面271は、遷移ボタン231に接する位置に配置され、第2画面271と遷移ボタン231とでバルーンウィンドウを構成している。
【0079】
第2画面271が表示される段階では、第1画面201中の第2画面271と重なる部分が視認できなくなるが、確定操作をする前の段階で、位置確認画像261Aによって、視認できなくなる部分を確認することができる。
【0080】
図7(A)は、図6(A)に示した第1画面201上で指を滑らせて、指209で示す位置まで移動させた場合の一例を示している。指209は、選択領域207外の設定領域205内に位置する。図6(A)に示した第1画面201に表示されていた位置確認画像261が、指209の位置により定まる位置に、位置確認画像261Bとして表示される。位置確認画像261Bは、第2画面の輪郭形状を点線で示した画像である。
【0081】
図7(B)は、第1画面上で指209で示す位置で確定操作をした後の状態を示している。選択領域207において、遷移ボタン231と、遷移ボタン232との配置が変更されない。また、図7(A)に表示されていた位置確認画像261Bに代えて、第2画面271が第1画面201に重畳して表示される。
【0082】
第2画面271が表示される段階では、第1画面201中の第2画面271と重なる部分が視認できなくなるが、確定操作をする前の段階で、位置確認画像261Bによって、視認できなくなる部分を確認することができる。
【0083】
図8および図9は、画面表示制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。画面表示制御処理は、MFP100が備えるCPU111が、ROM113、HDD115またはCD−ROM118に記憶されたプログラムを実行することにより、CPU111により実行される処理である。図8および図9を参照して、CPU111は、画面選択指示を受け付けたか否かを判断する(ステップS01)。画面選択指示を受け付けるまで待機状態となり(ステップS01でNO)、画面選択指示を受け付けたならば(ステップS01でYES)、処理をステップS02に進める。複数の第1画面をそれぞれ識別するための複数の画面識別情報を含むメニュー画面を、LCD165に表示し、ユーザがタッチパネル169またはハードキー部170を操作して、メニュー画面に表示される複数の画面識別情報のいずれかを選択すれば、選択された画面識別情報を特定する画面選択指示を受け付ける。
【0084】
ステップS02においては、ステップS01において受け付けられた画面選択指示により特定される第1画面をLCD165に表示する。次のステップS03においては、第1画面に含まれる指示ボタンのいずれかが指示されたか否かを判断する。指示ボタが指示されるまで待機状態となり(ステップS03でNO)、指示ボタンが指示されたたならば処理をステップS04に進める。タッチパネル169により検出されるLCD165の表示面の位置に基づいて、第1画面に含まれる複数の指示ボタンのいずれが指示されたかを特定する。
【0085】
ステップS04においては、ステップS03において指示された指示ボタンが遷移ボタンか否かを判断する。指示された指示ボタンが遷移ボタンならば処理をステップS05に進めるが、そうでなければ処理をステップS06に進める。ステップS05においては、フラグを「1」に設定し、処理をステップS07に進める。一方、ステップS06においては、フラグを「0」に設定し、処理をステップS07に進める。フラグは、ユーザにより指示された指示ボタンが、遷移ボタンと項目ボタンとのいずれであるかを示し、遷移ボタンの場合に「1」に設定され、項目ボタンの場合に「0」に設定される。
【0086】
ステップS07においては第2画面を特定する。HDD115に予め記憶されたテーブルを参照して、ステップS03において指示された指示ボタンに関連付けられた第2画面を特定する。テーブルは、指示ボタンを識別するためのボタン識別情報と、第2画面を識別するための画面識別情報とを関連付けたテーブルである。次のステップS08においては、位置確認画像を生成する。ステップS07において特定された第2画面に基づいて位置確認画像を生成する。例えば、第2画面の形状とサイズとが同じ画像の輪郭の点線からなる画像を位置確認画像として生成する。
【0087】
次のステップS09においては、フラグが「1」に設定されているか否かを判断する。換言すれば、ステップS03において指示された指示ボタンが遷移ボタンか否かを判断する。フラグが「1」に設定されているならば処理をステップS10に進めるが、そうでなければ処理をステップS11に進める。
【0088】
ステップS10においては、位置確認画像が遷移ボタンに接する位置を、表示位置に設定し、処理をステップS12に進める。一方、ステップS11においては、項目ボタンの位置に対して予め定められた相対位置を表示位置に設定し、処理をステップS12に進める。
【0089】
次のステップS12においては、ステップS08において生成された位置確認画像をLCD165に表示する。第1画面に重畳して、ステップS10またはステップS11において設定された表示位置に、位置確認画像を表示する。位置確認画像は、第2画面と形状とサイズとが同じ画像の輪郭の点線からなる画像なので、位置確認画像を第1画面に重畳して表示したとしても、位置確認画像が第1画面と重なる部分において、第1画面が視認可能な状態となる。
【0090】
ステップS13においては、ユーザにより指示された位置がタッチパネル169で検出されているか否かを判断する。タッチパネル169でユーザにより指示された位置が検出されているならば処理をステップS14に進めるが、そうでなければ処理をステップS19に進める。すなわち、ユーザが指示ボタンを指示してから継続してLCD165の表示面に指で触れた状態が維持されているならば処理をステップS14に進めるが、ユーザがタッチパネル169から指を離すと処理をステップS19に進める。
【0091】
ステップS14においては、ユーザにより指示された位置を指示位置として検出する。そして、指示位置がユーザにより変更されたか否かを判断する(ステップS15)。ステップS14において検出された指示位置が、先に検出された指示位置と異なるならば、指示位置が変更されたことを検出する。指示位置が変更されたと判断するならば処理をステップS16に進めるが、そうでなければ処理をステップS18に進める。ステップS16においてはタイマAをリセットし、処理をステップS17に進める。タイマAは、ユーザにより同じ位置が指示されている時間を計時するためのタイマであり、リセットされることにより「0」に設定され、計時を開始する。
【0092】
次のステップS17においては、位置確認画像を第1画面中で移動させ、処理をステップS13に戻す。具体的には、ステップS14において検出された指示位置に対して予め定められた相対位置を表示位置として、位置確認画像を表示する。これにより、ユーザが指をLCD165の表示面を滑らせの操作をすることにより、第1画面中で位置確認画像が移動して表示される。
【0093】
ステップS18においては、タイマAの値が予め定められたしきい値T1以上か否かを判断する。換言すれば、ユーザが指示位置を変更しない時間がT1以上か否かを判断する。ユーザが指示位置を変更することなく時間T1が経過したならば処理をステップS19に進めるが、そうでなければ処理をステップS14に戻す。
【0094】
ステップS19においては、確定位置を決定する。処理がステップS19に進むのは、ステップS13において指示位置が検出されなくなった場合、またはステップS18において、ユーザが指示位置を所定時間T1変更しないことが検出された場合である。換言すれば、ユーザが指示ボタンを指示した後に、タッチパネル169から指を離した場合、または、タッチパネル169に指で触れているが指を移動させることなく所定時間T1経過した場合である。ステップS19においては、タッチパネル169により最後に検出された位置を確定位置に決定し、処理をステップS20に進める。
【0095】
ステップS20においては、フラグが「1」に設定されているか否かを判断する。換言すれば、ステップS03において指示された指示ボタンが遷移ボタンか否かを判断する。フラグが「1」に設定されているならば処理をステップS21に進めるが、そうでなければ処理をステップS24に進める。
【0096】
ステップS21においては、確定位置が選択領域内か否かを判断する。確定領域が選択領域内ならば処理をステップS22に進めるが、そうでなければ処理をステップS24に進める。ステップS22においては、遷移ボタンの配置を変更する。ステップS03において指示された指示ボタン、ここでは遷移ボタンが確定位置を含む位置に配置されるように、選択領域に含まれる複数の遷移ボタンの配置を変更する。次のステップS23においては、位置確認画像が遷移ボタンに接する位置を、表示位置に設定し、処理をステップS25に進める。
【0097】
一方、ステップS24においては、ステップS19において決定された確定位置に対して予め定められた相対位置を表示位置に設定し、処理をステップS25に進める。
【0098】
ステップS25においては、表示位置に、ステップS07において特定された第2画面を表示し、処理を終了する。処理がステップS23から進む場合は、第2画面が遷移ボタンに接する位置に表示し、処理がステップS24から進む場合は、第2画面を、確定位置から予め定められた位置に表示する。
【0099】
<変形例>
上述した実施の形態においては、ユーザがLCD165の表示面に触れてから離すまでの間の一連の操作が、指示ボタンを指示する操作と、位置確認画像を移動させる操作、および第2画面を表示する操作を、含むようにした。変形例においては、指示ボタンを指示する操作を第1の操作とし、位置確認画像を移動させる操作および第2画面を表示する操作を含む第2の操作としたものである。このため、変形例においては、ユーザが、LCD165の表示面に触れて離す操作を、2回することになる。
【0100】
図10は、第2の実施の形態におけるMFPが備えるCPUが有する機能の一例を示すブロック図である。図10を参照して、図3に示した機能と異なる点は、切換操作検出部23が追加された点、移動部21が移動部21Aに変更された点である。その他の機能は、図3に示した機能と同じなのでここでは説明を繰り返さない。
【0101】
切換操作検出部23は、ユーザによる切換操作を検出する。切換操作は、ユーザが指示ボタンを指示した後、指をLCD165の表示面から一度離し、再度LCD165の表示面を指示する操作である。切換操作検出部23は、指示ボタン選択部17により指示ボタンが選択された後、タッチパネル169により検出されていた位置が検出されなくなくなってからの経過時間を計時する。切換操作検出部23は、タッチパネル169により検出されていた位置が検出されなくなくなってから次にタッチパネル169により位置が検出されることなく、所定の時間T2以上経過すると、第1の切換指示を検出する。切換操作検出部23は、第1の切換指示を検出する場合、その時点でタッチパネル169により検出される位置を確定位置として第2表示制御部27に出力する。
【0102】
また、切換操作検出部23は、指示ボタン選択部17により指示ボタンが選択された後、タッチパネル169により検出されていた位置が検出されなくなくなってから所定の時間T2以上経過する前に、タッチパネル169により位置が検出されると、第2の切換指示を検出する。
【0103】
切換操作検出部23は、第2の切換指示を検出すると、タッチパネル169により検出された位置が、位置確認画像内、または、指示ボタン内か否かを判断する。切換操作検出部23は、タッチパネル169により検出された位置が、位置確認画像内および指示ボタン内のいずれでもなければ、タッチパネル169により検出される位置を確定位置として第2表示制御部27に出力する。第2表示制御部27が、切換操作検出部23から確定位置が入力される場合の動作は、上述した位置確定部25から確定位置が入力される場合の動作と同じである。
【0104】
切換操作検出部23は、タッチパネル169により検出された位置が、位置確認画像内、または、指示ボタン内ならば、移動部21Aに移動指示を出力する。
【0105】
移動部21Aは、位置確認画像表示部19から位置確認画像と表示位置とが入力され、切換操作検出部23から移動指示が入力されると、ユーザによる指示に基づいて、位置確認画像を設定画面中で移動させる。移動部21Aは、移動後の位置確認画像の表示位置を位置確定部25に出力する。この場合のユーザの操作は、LCD165の表示面上で指を滑らせる操作である。タッチパネル169は、ユーザにより指示された位置を出力するので、ユーザがLCD165の表示面上で指を滑らせると、時間の経過とともに異なる位置を出力する。このため、ユーザが表示面上で指を滑らせる操作をすると、タッチパネル169はユーザが表示面上で指を滑らせた軌跡を検出する。なお、タッチパネル169が出力する位置は、LCD165の表示面中の座標で表される。
【0106】
移動部21Aは、タッチパネル169により時間の経過に伴って異なる位置が検出されるので、タッチパネル169によって異なる位置が検出されるごとに、検出された位置を基準に定まる位置に位置確認画像を表示する。タッチパネル169により検出される位置と、位置確認画像の基準点との相対的な位置関係を予め定めておき、位置確認画像の基準点が、タッチパネル169により検出される位置から定まる位置となるように、位置確認画像を表示する。このとき、LCD165に第1画面が表示されているので、ユーザは、第1画面を見ながら第1画面中の位置、換言すれば、第1画面中の位置確認画像の位置を、指で特定することができる。移動部21Aは、位置確認画像を移動させると、移動後の位置確認画像の表示位置を位置確定部25に出力する。
【0107】
位置確定部25が、移動部21Aから表示位置が入力される場合の動作は、上述した位置確定部25が、移動部21から表示位置が入力される場合の動作と同じである。
【0108】
図11および図12は、変形例における画面表示制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。図11および図12を参照して、図8および図9に示した画面表示制御処理と異なる点は、ステップS13に代えて、ステップS31〜ステップS37が実行される点である。その他の処理は、図8および図9に示した処理と同じなので、ここでは説明を繰り返さない。
【0109】
ステップS31においては、ステップS03において検出された指示ボタンを指示する操作が継続しているか否かを判断する。タッチパネル169により継続して位置が検出されているか否かで判断する。タッチパネル169により位置が検出されていれば、指示ボタンを指示する操作が継続していると判断し、待機状態となり(ステップS31でNO)、タッチパネル169により位置が検出されなくなれば、指示ボタンを指示する操作が終了したと判断し、処理をステップS32に進める(ステップS31でYES)。
【0110】
ステップS32においては、タイマBをリセットする。タイマBは、ユーザによる指示ボタンを指示する操作が終了してからの時間を計時するためのタイマであり、リセットされることにより「0」に設定され、計時を開始する。
【0111】
ステップS33においては、ユーザにより指示された指示位置がタッチパネル169で検出されているか否かを判断する。タッチパネル169でユーザにより指示された指示位置が検出されたならば処理をステップS37に進めるが、そうでなければ処理をステップS34に進める。ステップS34においては、タイマBの値が予め定められたしきい値T2以上か否かを判断する。換言すれば、ユーザが指示ボタンを指示する操作を終了してからの指示位置を指示しない時間がT2以上か否かを判断する。ユーザが新たな指示位置を指示することなく時間T2が経過したならば処理をステップS35に進めるが、そうでなければ処理をステップS33に戻す。ステップS35においては、タッチパネル169により最後に検出された位置を確定位置に決定し、処理をステップS20に進める。
【0112】
一方、ステップS36においては、指示位置が、ステップS03において指示された指示ボタン内、または、ステップS12において表示された位置確認画像内か否かを判断する。指示位置が、指示ボタン内、または位置確認画像内ならば処理をステップS14に進め、そうでなければ処理をステップS37に進める。ステップS37においては、タッチパネル169により最後に検出された位置を確定位置に決定し、処理をステップS20に進める。
【0113】
以上説明したように本実施の形態におけるMFP100は、第1画面が表示されている状態で、第1画面中の指示ボタン内の位置がユーザにより指示されたことを検出すると、指示ボタンに関連付けられた第2画面と形状およびサイズが同じ位置確認画像を、第1画面と重なる部分で第1画面の画像を視認可能な状態で表示する。そして、第1画面中における位置確認画像を移動させ、位置確認画像の位置に基づいて、第1画面中における第2画面の位置を確定し、確定された位置に第2画面を第1画面に重畳して表示する。このため、第1画面を視認可能な状態で、第2画面を表示する位置を決定することができる。その結果、第1画面に重畳して表示される第2画面の位置を決定する操作を容易にすることができる。
【0114】
また、MFP100が、コピー処理、スキャン処理、プリント処理およびファクシミリ送受信処理を実行するための処理条件を定めるための設定画面に、設定値を入力するためのソフトキーボードを含む入力画面を重畳して表示する際に、入力画面の位置を適切な位置に定めることができるので、設定値を入力する操作を容易にすることができる。
【0115】
また、位置確認画像が表示された後に、タッチパネル169により検出される位置が変化することに応じて、位置確認画像を変化後の位置を基準に定まる位置に表示するので、ユーザが、指示ボタンを指示する操作と位置確認画像を移動させる操作とを一連の操作とすることができ、操作が容易となる。
【0116】
また、位置確認画像の表示位置が変更された後、タッチパネル169により位置が検出されなくなった場合、タッチパネル169により最後に検出された位置を、第2画面の位置に確定するので、指示ボタンを指示する操作と、位置確認画像を移動させる操作と、位置を確定する操作と、を一連の操作とすることができ、操作が容易となる。
【0117】
なお、上述した実施の形態においては、画像形成装置の一例としてMFP100について説明したが、図7および図8、または、図10および図11に示した画面表示制御処理をMFP100に実行させる表示方法、またはその表示方法をMFP100を制御するCPU111に実行させるための表示プログラムとして発明を特定することができるのは言うまでもない。
【0118】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0119】
<付記>
(1) 前記切換手段は、前記位置確認画像表示手段により前記位置確認画像が表示された後に、前記位置検出手段により所定時間継続して同じ指示ボタン内の位置が検出されると、前記位置確認画像を移動可能状態に切り換える、請求項4に記載の画像形成装置。
(2) 前記切換手段は、前記位置確認画像表示手段により前記位置確認画像が表示された後に、前記位置検出手段により所定時間内に連続して同じ指示ボタン内の位置が複数回検出されると、前記位置確認画像を移動可能状態に切り換える、請求項4に記載の画像形成装置。
【符号の説明】
【0120】
100 MFP、11 入力受付部、13 画面選択部、15 表示制御部、17 指示ボタン選択部、19 位置確認画像表示部、21,21A 移動部、23 切換操作検出部、25 位置確定部、27 表示制御部、29 配置変更部、31 設定部、33 処理実行部、110 メイン回路、111 CPU、112 通信I/F部、113 ROM、114 RAM、115 HDD、116 ファクシミリ部、117 外部記憶装置、120 自動原稿搬送装置、130 原稿読取部、140 画像形成部、150 給紙部、160 操作パネル、161 表示制御部、163 VRAM、165 LCD、167 入力制御部、169 タッチパネル、170 ハードキー部、173 スタートキー、201 第1画面、252,271 第2画面、203 メッセージ領域、205 設定領域、207 選択領域、242,242A,261,261A,261B 位置確認画像。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を表示する表示手段と、
前記表示手段の表示面中でユーザにより指示された位置を検出する位置検出手段と、
第1画面を前記表示手段に表示させる第1表示制御手段と、
前記第1画面が表示されている状態で、前記位置検出手段により前記第1画面中の指示ボタン内の位置が検出されると、前記指示ボタンに関連付けられた第2画面と形状およびサイズが同じ位置確認画像を、前記第1画面と重なる部分で前記第1画面の画像を視認可能な状態で、前記表示手段に表示させる位置確認画像表示手段と、
前記位置確認画像を前記第1画面中で移動させる移動手段と、
前記第1画面中における前記位置確認画像の位置に基づいて、前記第1画面中における前記第2画面の位置を確定する位置確定手段と、
前記第1画面中の前記位置確定手段により確定された位置に前記表示手段に表示されている第1画面に重畳して、前記第2画面を前記表示手段に表示させる第2表示制御手段と、を備えた画像形成装置。
【請求項2】
処理を実行する処理実行手段を、さらに備え、
前記第1画面は、前記処理実行手段が処理を実行するための処理条件を定める複数の設定項目ごとの設定値を設定するための設定画面を含み、
前記指示ボタンは、前記複数の設定項目のいずれかを選択するための項目選択ボタンを含む、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記移動手段は、前記位置確認画像が表示された後に、前記位置検出手段により検出される位置が変化することに応じて、前記位置確認画像を変化後の位置を基準に定まる位置に表示する、請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記位置確定手段は、前記移動手段により前記位置確認画像の表示位置が変更された後、前記位置検出手段により位置が検出されなくなった場合、前記位置検出手段により最後に検出された位置を、前記第2画面の位置に確定する、請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記移動手段は、前記位置確認画像を移動可能な状態に切り換える切換手段を含み、
前記第1画面は、複数の指示ボタンが配置された選択領域を含み、
前記第2表示制御手段は、前記第1画面中で前記位置確定手段により確定された位置が前記選択領域内の場合、前記複数の指示ボタンのうち前記指示された指示ボタンが前記確定された位置を含む位置に、前記複数の指示ボタンの配置を変更する配置変更手段を含み、
前記第1画面中で前記位置確定手段により確定された位置が前記選択領域内でない場合は、前記位置確定手段により確定された位置を基準に定まる位置に前記第2画面を表示し、前記第1画面中で前記位置確定手段により確定された位置が前記選択領域内の場合は、前記第2画面を、前記配置変更手段により変更された後に前記指示された指示ボタンが配置される位置を基準定まる位置に表示する、請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項6】
画像を表示する表示手段を備えた画像形成装置で実行される表示方法であって、
前記表示手段の表示面中でユーザにより指示された位置を検出するステップと、
第1画面を前記表示手段に表示するステップと、
前記第1画面が表示されている状態で、前記位置検出ステップにおいて前記第1画面中の指示ボタン内の位置が検出されると、前記指示ボタンに関連付けられた第2画面と形状およびサイズが同じ位置確認画像を、前記第1画面と重なる部分で前記第1画面の画像を視認可能な状態で、前記表示手段に表示するステップと、
前記位置確認画像を前記第1画面中で移動させるステップと、
前記第1画面中における前記位置確認画像の位置に基づいて、前記第1画面中における前記第2画面の位置を確定するステップと、
前記第1画面中の前記位置確定手段により確定された位置に前記表示手段に表示されている第1画面に重畳して、前記第2画面を前記表示手段に表示するステップと、を含む表示方法。
【請求項7】
画像を表示する表示手段を備えた画像形成装置を制御するコンピュータで実行される表示プログラムであって、
前記表示手段の表示面中でユーザにより指示された位置を検出するステップと、
第1画面を前記表示手段に表示するステップと、
前記第1画面が表示されている状態で、前記位置検出ステップにおいて前記第1画面中の指示ボタン内の位置が検出されると、前記指示ボタンに関連付けられた第2画面と形状およびサイズが同じ位置確認画像を、前記第1画面と重なる部分で前記第1画面の画像を視認可能な状態で、前記表示手段に表示するステップと、
前記位置確認画像を前記第1画面中で移動させるステップと、
前記第1画面中における前記位置確認画像の位置に基づいて、前記第1画面中における前記第2画面の位置を確定するステップと、
前記第1画面中の前記位置確定手段により確定された位置に前記表示手段に表示されている第1画面に重畳して、前記第2画面を前記表示手段に表示するステップと、を前記コンピュータに実行させる表示プログラム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−204993(P2012−204993A)
【公開日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−66330(P2011−66330)
【出願日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】