説明

画像形成装置及び画像形成システム

【課題】 イオン発生手段を備えた画像形成装置において、コスト増を抑制しつつ、この画像形成装置が設置された室内のイオン濃度値が、室内全体に対して、常に適切な範囲になるように制御することが可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】 イオン発生手段70を備えた画像形成装置100を、イオン濃度を測定するイオン濃度センサ300が備えられた端末装置200とネットワーク410を介して接続し、画像形成装置100が、イオン濃度センサ300の測定したイオン濃度の値を端末装置200およびネットワーク410を介して収集して、収集した該イオン濃度の値を用いてイオン発生手段70の制御を行うようにして、構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、イオン濃度を測定するイオン濃度センサが備えられた端末装置とネットワークを介して接続され且つイオン発生手段を備えた画像形成装置、及び、該画像形成装置を用いた画像形成システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、複写機やプリンタ、ファクシミリ装置等、画像形成を可能とした電子写真方式の画像形成装置が開発されている。この画像形成装置は、例えば、感光体ドラム表面に静電潜像を形成し、この静電潜像をトナーにより現像してトナー像を形成し、このトナー像を感光体ドラムから記録用紙に転写し、この記録用紙を加熱及び加圧してトナー像を記録用紙上に定着させる装置である。
【0003】
この画像形成装置は、一般に、オフィス等の室内に設置されるが、この画像形成装置においては、記録用紙に対する画像形成処理中に、目に見えない細かい粒子や臭い等を伴った排出ガスが生じ、この排出ガスが画像形成装置から室内に排出されることがある。
【0004】
そこで、画像形成装置から室内に排出される排出ガスの浄化を行うために、各種の提案がなされている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、送風ファン、マイナスイオン発生部、及び、プラスに帯電されたフィルター等を画像形成装置の内部に設け、画像形成装置の外部の空気を画像形成装置の内部に取り入れて浄化を行った後に、画像形成装置の外部に排出する画像形成装置が記載されている。
【0005】
また、画像形成装置から室内に排出される排出ガスの浄化を行う方策としては、空気調和機が設置されたオフィス等の室内に画像形成装置を設置する方法もあり、このような場合に使用可能な提案もなされている(例えば、特許文献2参照)。
【0006】
特許文献2には、室内に備えられイオンをこの室内に放出する空気調和機を用いた空気調和システムが記載されている。この空気調和システムでは、リモコンに設けられたイオン濃度センサで測定されたイオン濃度値を基にして、空気調和機の制御を行っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2005−004144号公報
【特許文献2】特開2005−055028号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、室内にイオンを放出するイオン発生手段により、当該室内に設置された画像形成装置から排出される排出ガスの浄化を行う場合、浄化が十分行われているか否かは、イオン濃度センサを用いて室内のイオン濃度を測定することにより判断できる。そこで、イオン発生手段の制御を行うのに際し、イオン濃度センサが測定した室内のイオン濃度値を用いることにより、最適な制御を行うことができる。
【0009】
この点に関し、特許文献1に記載の画像形成装置は、画像形成装置の外部の空気の浄化をする機能を持ってはいるが、室内のイオン濃度を測定することにより、室内のイオン濃度値が適切な範囲になるようにする制御は行っていない。
【0010】
また、特許文献2に記載の空気調和システムでは、リモコンのある場所のイオン濃度の情報を用いて空気調和機のイオン放出量を制御してはいるものの、リモコンを操作したときのみしか、イオン濃度の情報がリモコンから空気調和機へ送信されない。そのため、室内のイオン濃度値が、常に適切な範囲になるように制御されているとは言いがたい。
【0011】
しかも、リモコンは、通常1台しか用いられないため、空気調和機が設置されている室内において、リモコンのある特定の場所のイオン濃度しか測定することができず、室内全体に対しては、室内のイオン濃度値が適切な範囲になるように制御されているとは言いがたい。
【0012】
そのため、イオン発生手段を備えた画像形成装置において、コスト増を抑制しつつ、この画像形成装置が設置された室内のイオン濃度値を、室内全体に対して、常に適切な範囲になるように制御することが可能な画像形成装置が要望されていた。
【0013】
そこで、この発明は、上記の要望に対処するためになされたものであって、イオン発生手段を備えた画像形成装置において、コスト増を抑制しつつ、この画像形成装置が設置された室内のイオン濃度値が、室内全体に対して、常に適切な範囲になるように制御することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の画像形成装置は、イオン発生手段を備えた画像形成装置であって、イオン濃度を測定するイオン濃度センサが備えられた端末装置とネットワークを介して接続され、前記イオン濃度センサが測定した前記イオン濃度の値を前記端末装置および前記ネットワークを介して収集し、収集した該イオン濃度の値を用いて前記イオン発生手段の制御を行うことを特徴とする。
【0015】
この構成において、イオン発生手段によるイオンの発生は、画像形成装置から室内に排出される排出ガスの浄化を行うのに効果的である。
【0016】
また、画像形成装置には、通常、ネットワーク接続用として、汎用的に使用され、複数の端末装置が接続可能であり、信頼性にも定評のある既存の後述するLAN(Local Area Network)等のネットワークを接続するネットワークI/Fが備えられている。
【0017】
そこで、この構成によれば、汎用的に使用され、信頼性にも定評のある既存のネットワークを用いて、パソコン等の汎用的な端末装置を複数接続してイオン濃度値を収集することが可能である。
【0018】
そのため、安定的にイオン濃度値を収集することができ、また、イオン濃度センサを備えた複数の端末装置を使用することで、画像形成装置が備えられた室内の複数の場所のイオン濃度値を収集することができるので、この収集したイオン濃度値を用いてイオン発生手段を制御することにより、画像形成装置が設置された室内のイオン濃度値を、室内全体に対して、常に適切な範囲になるようにすることができる。
【0019】
したがって、この画像形成装置によれば、既存の機器や技術を使用することによりコスト増を抑制しつつ、画像形成装置から室内に排出される排出ガスの浄化を行うことができ、さらに、画像形成装置が設置された室内のイオン濃度値を、室内全体に対して、常に適切な範囲になるようにすることができる。
【0020】
本発明の画像形成装置では、前記イオン濃度センサは、前記端末装置が有するUSBインターフェイスを介して備えられていることを特徴とする。
【0021】
この構成において使用されるUSBインターフェイスは、パソコン等の汎用的な端末装置が備える既存のインターフェイスであり、汎用的に使用され、信頼性にも定評がある。
【0022】
したがって、既存の機器や技術を使用することによりコスト増を抑制しつつ、イオン発生手段を制御することができる。
【0023】
また、本発明の画像形成装置では、前記ネットワークは、LANを用いて構成されていることを特徴とする。
【0024】
この構成において使用されるLANは、汎用的に使用される既存のインターフェイスであり、信頼性にも定評がある。
【0025】
したがって、既存の機器や技術を使用することによりコスト増を抑制しつつ、イオン発生手段を制御することができる。
【0026】
また、本発明の画像形成装置では、前記イオン発生手段の制御として、前記イオン発生手段のイオン発生量の制御を行うことを特徴とする。
【0027】
この構成の下で、イオン発生手段におけるイオン発生量の制御を行うことにより、画像形成装置が設置された室内のイオン濃度値を、適切な範囲になるように制御にすることができる。
【0028】
したがって、画像形成装置が設置された室内のイオン濃度値を、室内全体に対して、常に適切な範囲になるように制御することができる。
【0029】
本発明の画像形成システムは、画像形成装置と端末装置とがネットワークを介して接続された画像形成システムであって、前記画像形成装置はイオン発生手段を備え、前記端末装置は、イオン濃度を測定するイオン濃度センサを備えており、前記画像形成装置は、前記イオン濃度センサが測定したイオン濃度の値を、前記端末装置および前記ネットワークを介して収集し、収集した該イオン濃度の値を用いて前記イオン発生手段の制御を行うことを特徴とする。
【0030】
このシステム構成において、画像形成装置に備えられたイオン発生手段によるイオンの発生は、画像形成装置から室内に排出される排出ガスの浄化を行うのに効果的である。
【0031】
また、画像形成装置には、通常、ネットワーク接続用として、汎用的に使用され、複数の端末装置が接続可能であり、信頼性にも定評のある既存のLAN等のネットワークを接続するネットワークI/Fが備えられている。
【0032】
そこで、このシステム構成によれば、画像形成装置は、汎用的に使用され、信頼性にも定評のある既存のネットワークを用いて、パソコン等の汎用的な端末装置を複数接続してイオン濃度値を収集することが可能である。
【0033】
そのため、画像形成装置は、安定的にイオン濃度値を収集することができ、また、イオン濃度センサを備えた複数の端末装置を使用することで、画像形成装置が備えられた室内の複数の場所のイオン濃度値を収集することができ、この収集したイオン濃度値を用いてイオン発生手段を制御することにより、画像形成装置が設置された室内のイオン濃度値を、室内全体に対して、常に適切な範囲になるようにすることができる。
【0034】
したがって、この画像形成システムによれば、既存の機器や技術を使用することによりコスト増を抑制しつつ、画像形成装置から室内に排出される排出ガスの浄化を行うことができ、さらに、画像形成装置が設置された室内のイオン濃度値を、室内全体に対して、常に適切な範囲になるようにすることができる。
【発明の効果】
【0035】
本発明の画像形成装置によれば、この画像形成装置は、イオン発生手段を備えた画像形成装置であって、イオン濃度を測定するイオン濃度センサが備えられた端末装置とネットワークを介して接続され、前記イオン濃度センサが測定した前記イオン濃度の値を前記端末装置および前記ネットワークを介して収集し、収集した該イオン濃度の値を用いて前記イオン発生手段の制御を行うので、次の効果を奏する。
【0036】
すなわち、本発明の画像形成装置が備えるイオン発生手段によるイオンの発生は、画像形成装置から室内に排出される排出ガスの浄化を行うのに効果的である。
【0037】
また、本発明の画像形成装置には、通常、ネットワーク接続用として、汎用的に使用され、複数の端末装置が接続可能であり、信頼性にも定評のある既存のLAN等のネットワークを接続するネットワークI/Fが備えられているので、画像形成装置は、汎用的に使用され信頼性にも定評のある既存のネットワークを用いて、パソコン等の汎用的な端末装置を複数接続してイオン濃度値を収集することが可能である。
【0038】
そのため、画像形成装置は、安定的にイオン濃度値を収集することができ、また、イオン濃度センサを備えた複数の端末装置を使用することで、画像形成装置が備えられた室内の複数の場所のイオン濃度値を収集することができ、この収集したイオン濃度値を用いてイオン発生手段を制御することにより、画像形成装置が設置された室内のイオン濃度値を、室内全体に対して、常に適切な範囲になるようにすることができる。
【0039】
したがって、この画像形成装置によれば、既存の機器や技術を使用することによりコスト増を抑制しつつ、画像形成装置から室内に排出される排出ガスの浄化を行うことができ、さらに、画像形成装置が設置された室内のイオン濃度値を、室内全体に対して、常に適切な範囲になるようにすることができる。
【0040】
また、本発明の画像形成システムによれば、画像形成装置と端末装置とがネットワークを介して接続された画像形成システムであって、前記画像形成装置はイオン発生手段を備え、前記端末装置は、イオン濃度を測定するイオン濃度センサを備えており、前記画像形成装置は、前記イオン濃度センサが測定したイオン濃度の値を、前記端末装置および前記ネットワークを介して収集し、収集した該イオン濃度の値を用いて前記イオン発生手段の制御を行うので、次の効果を奏する。
【0041】
すなわち、本発明の画像形成システムを構成する画像形成装置に備えられたイオン発生手段によるイオンの発生は、画像形成装置から室内に排出される排出ガスの浄化を行うのに効果的である。
【0042】
また、本発明の画像形成システムを構成する画像形成装置には、通常、ネットワーク接続用として、汎用的に使用され、複数の端末装置が接続可能であり、信頼性にも定評のある既存のLAN等のネットワークを接続するネットワークI/Fが備えられているので、画像形成装置は、汎用的に使用され信頼性にも定評のある既存のネットワークを用いて、パソコン等の汎用的な端末装置を複数接続してイオン濃度値を収集することが可能である。
【0043】
そのため、画像形成装置は、安定的にイオン濃度値を収集することができ、また、イオン濃度センサを備えた複数の端末装置を使用することで、画像形成装置が備えられた室内の複数の場所のイオン濃度値を収集することができ、この収集したイオン濃度値を用いてイオン発生手段を制御することにより、画像形成装置が設置された室内のイオン濃度値を、室内全体に対して、常に適切な範囲になるようにすることができる。
【0044】
したがって、この画像形成システムによれば、既存の機器や技術を使用することによりコスト増を抑制しつつ、画像形成装置から室内に排出される排出ガスの浄化を行うことができ、さらに、画像形成装置が設置された室内のイオン濃度値を、室内全体に対して、常に適切な範囲になるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】実施の形態における画像形成システムの構成を示したブロック図である。
【図2】実施の形態における画像形成システムの具体的な配置を示した配置図である。
【図3】実施の形態における画像形成システムのイオン発生装置の画像形成装置に対する取付状態を示した斜視図である。
【図4】実施の形態における画像形成システムの画像形成装置およびイオン発生装置の構成を示したブロック図である。
【図5】実施の形態における画像形成システムの画像形成動作部の内部構成を示した構成図である。
【図6】実施の形態における画像形成システムのイオン発生動作部の構造を示した断面図である。
【図7】実施の形態における画像形成システムのイオン発生動作部に内蔵されている第1イオン発生部および第2イオン発生部の平面図である。
【図8】実施の形態における画像形成システムの画像形成装置の筐体にイオン発生装置を取付けた状態を示した部分断面図である。
【図9】実施の形態における画像形成システムのパソコンおよびイオン濃度センサの構成を示したブロック図である。
【図10】実施の形態における画像形成システムで用いられる変数および定数の一覧テーブルである。
【図11】実施の形態における画像形成システムで用いられるタイマやカウンタ等の一覧テーブルである。
【図12】実施の形態における画像形成システムで用いられる制御レベルの一覧テーブルである。
【図13】実施の形態における画像形成システムの動作を示したフローチャート(その1)である。
【図14】実施の形態における画像形成システムの動作を示したフローチャート(その2)である。
【図15】実施の形態における画像形成システムの動作を示したフローチャート(その3)である。
【図16】実施の形態における画像形成システムの動作を示したフローチャート(その4)である。
【発明を実施するための形態】
【0046】
次に、本発明の実施の形態における画像形成システムについて、図面に基づき詳細に説明する。
【0047】
<画像形成システムの構成の説明>
図1は、本実施の形態における画像形成システム400の構成を示したブロック図である。本実施の形態における画像形成システム400は、図1において、LAN(Local Area Network)410に接続された1台の画像形成装置100と、n(nは正の整数)台のパソコン200とで構成されている。
【0048】
パソコン200には、各パソコン200を識別するためのパソコン識別番号が付与されている。このパソコン識別番号として、本実施の形態では、1〜nで示される番号が用いられている。
【0049】
また、画像形成装置100には、イオン発生装置70が接続されており、パソコン200には、イオン濃度センサ300が接続されている。
【0050】
図2は、本実施の形態における画像形成システム400が使用されている室内において、この画像形成システム400を構成する1台の画像形成装置100、および、複数のパソコン200の具体的な配置の例を示した配置図である。図2において、1台の画像形成装置100は、室内の隅に設置されており、複数のパソコン200は、室内に並べられた複数の机420と椅子430における机420の上に、それぞれ載置されている。また、画像形成装置100には、イオン発生装置70が接続されており、パソコン200には、イオン濃度センサ300が接続されている。
【0051】
次に、本実施の形態における画像形成システム400を構成する画像形成装置100、画像形成装置100に接続されたイオン発生装置70、パソコン200、および、パソコン200に接続されたイオン濃度センサ300について説明する。
【0052】
<画像形成装置とイオン発生装置の説明>
まず、画像形成装置100、および、この画像形成装置100に接続されたイオン発生装置70について説明する。イオン発生装置70は、画像形成装置100と電気的に接続されているのみならず、機械的にも、画像形成装置100に固定して取付られている。
【0053】
そこで、次に、このイオン発生装置70の画像形成装置100に対する取付状態について説明する。図3は、イオン発生装置70の画像形成装置100に対する取付状態を示した斜視図である。尚、図中の帯状の矢印は、空気の流れる方向を示している。
【0054】
図3において、画像形成装置100は、外観形状としては、高さ方向に長い直方体をしている。この画像形成装置100には、図3に示すように、画像形成装置100における表示および画像形成装置100に対する各種の操作を行う画像形成表示操作部105が設けられている。この画像形成表示操作部105が設けられている側を、画像形成装置100の筐体の前面と称し、この前面と対面する反対側の面を、画像形成装置100の筐体の後面と称する。この画像形成装置100の操作を行う操作者は、画像形成装置100の筐体の前面側から、画像形成装置100の操作を行う。
【0055】
イオン発生装置70は、外観形状としては、本体70aと支柱70bとで構成されている。このイオン発生装置70は、画像形成装置100の筐体の外部に、次のようにして備えられている。
【0056】
即ち、イオン発生装置70の本体70aは、画像形成装置100の筐体の後面の上側の角部100aから上向きに突設されたイオン発生装置70の支柱70bにより、画像形成装置100の筐体に取付られている。つまり、イオン発生装置70は、画像形成装置100の筐体に、該画像形成装置100の筐体から離間して取付られている。
【0057】
イオン発生装置70の本体70aは、図3に示すように、支柱70bに対して垂直な、即ち、水平方向に細長い形状をしており、支柱70bの先端部でこのイオン発生装置70の本体70aの基端部が支持されている。このイオン発生装置70の長手方向は、画像形成装置100の筐体の前後方向に対して水平面上で垂直に交差する方向と同じである。
【0058】
このようにして、イオン発生装置70を支柱70bにより画像形成装置100の筐体に取付ることにより、イオン発生装置70を、容易に、画像形成装置100の筐体の外部に設けることができる。また、画像形成装置100を操作するのに必要なスペースを、十分確保することができ、画像形成装置100の操作性が損なわれないようにすることができる。
【0059】
次に、画像形成装置100、および、この画像形成装置100に接続されたイオン発生装置70の構成について説明する。図4は、画像形成装置100、および、この画像形成装置100に接続されたイオン発生装置70の構成を示したブロック図である。画像形成装置100、および、イオン発生装置70の各構成の詳細については、後述する。以下、画像形成装置100、および、イオン発生装置70について個別に説明する。
【0060】
<画像形成装置の説明>
まず、画像形成装置100について説明する。図4において、画像形成装置100は、画像形成動作部101、画像形成制御部103、画像形成LANインターフェイス部(以下、画像形成LAN・I/Fと称する)106、および、画像形成RS232Cインターフェイス部(以下、画像形成RS232C・I/Fと称する)107で構成されている。
【0061】
画像形成動作部101は、画像形成動作を行う。この画像形成動作部101については以下に詳述する。
【0062】
画像形成制御部103は、マイクロプロセッサーやメモリ等で構成されるハードウエアとメモリに搭載されたOSや各種のアプリケーション等のソフトウエアを備えている。この画像形成制御部103は、画像形成動作部101の制御を行う。この画像形成制御部103には、図3に示す画像形成表示操作部105も含まれている。
【0063】
また、画像形成制御部103は、画像形成LAN・I/F106、および、画像形成RS232C・I/F107を介して情報の送受信を行う。
【0064】
画像形成LAN・I/F106は、LAN410を介して、LAN410に接続されているパソコン200と情報の送受信を行うためのインターフェイスである。この画像形成LAN・I/F106を用いて、パソコン200と情報の送受信を行うのに際しては、送信先のパソコン200を識別するのに、パソコン200に付与された1〜nの番号で示されるパソコン識別番号が用いられる。
【0065】
画像形成RS232C・I/F107は、シリアル伝送方式であるRS232Cを用いるためのインターフェイスであり、イオン発生装置70と情報の送受信を行うのに用いられる。
【0066】
画像形成装置100は、イオン発生装置70の制御が最適に行われるようにするために必要な、画像形成システム400におけるシステムの動作の一部を行う。この画像形成システム400におけるシステムの動作の説明については、後に、画像形成システムの動作の説明において、詳述する。
【0067】
<画像形成装置の画像形成動作部の説明>
次に、画像形成装置100の画像形成動作部101について説明する。図5は、画像形成装置100の画像形成動作部101の内部構成を示した構成図である。図5において、画像形成装置100における画像形成動作部101では、原稿読取部60により読取られた原稿の画像又は外部から受信した画像が、後述する画像形成処理部における処理により、カラーもしくは単色で記録用紙に記録する処理が行われる。
【0068】
原稿読取部60は、原稿搬送部42により搬送されている原稿画像を読取る。原稿搬送部42では、原稿が原稿セットトレイ41にセットされると、原稿ピックアップローラ44が原稿表面に押し付けられて回転され、原稿が原稿セットトレイ41から引き出され、原稿がサバキローラ45と分離パッド46間を通過して1枚ずつに分離されてから搬送経路47へと搬送される。
【0069】
搬送経路47では、原稿の先端が原稿レジストローラ49に当接して、原稿の先端が原稿レジストローラ49と平行に揃えられ、この後に原稿が原稿レジストローラ49により搬送されて読取ガイド51と読取ガラス52間を通過する。更に、原稿は、搬送ローラ57により搬送され、排紙ローラ58を介して排紙トレイ59に排出される。
【0070】
原稿読取部60では、原稿が読取ガイド51と読取ガラス52間を通過するに際し、第1走査部53の光源の光が読取りガラス52を介して原稿表面に照射され、その反射光が読取ガラス52を介して第1走査部53に入射し、この反射光が第1走査部53、及び、第2走査部54のミラーで反射されて結像レンズ55へと導かれ、結像レンズ55によって原稿の画像がCCD(Charge Coupled Device)56上に結像される。CCD56は、原稿の画像を読取り、原稿の画像を示す画像データを出力する。
【0071】
また、原稿台ガラス61上に載置された原稿を読取ることができる。原稿搬送部42は、原稿読取部60の後面側で開閉可能に枢支されており、この原稿搬送部42が開かれると、原稿台ガラス61が解放されて、原稿台ガラス61上に原稿を載置することができる。
【0072】
原稿が載置されて、原稿搬送部42が閉じられると、第1走査部53、及び、第2走査部54が副走査方向に移動されつつ、第1走査部53によって原稿台ガラス61上の原稿表面が露光され、第1走査部53、及び、第2走査部54によって原稿表面からの反射光が結像レンズ55へと導かれ、結像レンズ55によって原稿の画像がCCD56上に結像される。
【0073】
このとき、第1走査部53、及び、第2走査部54が相互に所定の速度関係を維持しつつ移動されて、原稿表面→第1走査部53、及び、第2走査部54→結像レンズ55→CCD56という反射光の光路の長さが変化しないように第1走査部53、及び、第2走査部54の位置関係が常に維持され、これによりCCD56上での原稿の画像のピントが常に正確に維持される。
【0074】
こうして読取られた原稿の画像全体は、画像データとしてレーザ露光装置1へと送受され、画像が記録用紙に記録される。
【0075】
画像形成を行う画像形成処理部は、レーザ露光装置1、現像装置2、感光体ドラム3、帯電器5、クリーナ装置4、中間転写ベルト装置8、定着装置12、用紙搬送経路S、給紙トレイ10、及び、用紙排出トレイ15等により構成されている。
【0076】
画像形成処理部において扱われる画像データは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像に応じたもの、又は単色(例えばブラック)を用いたモノクロ画像に応じたものである。従って、現像装置2、感光体ドラム3、帯電器5、クリーナ装置4は各色に応じた4種類の潜像を形成するようにそれぞれ4個ずつ設けられ、それぞれがブラック、シアン、マゼンタ、及びイエローに対応付けられて、4つの画像ステーションPa、Pb、Pc、Pdが構成されている。
【0077】
感光体ドラム3は、ドラム状をしており、このドラムの表面に静電潜像が形成される。
【0078】
帯電器5は、感光体ドラム3の表面を所定の電位に均一に帯電させるための帯電手段であり、接触型であるローラ型やブラシ型の帯電器のほか、チャージャー型の帯電器が用いられる。
【0079】
レーザ露光装置1は、レーザダイオード及び反射ミラーを備えたレーザスキャニングユニット(LSU)であり、帯電された感光体ドラム3の表面を画像データに応じて露光して、その表面に画像データに対応する静電潜像を形成する。
【0080】
現像装置2は、感光体ドラム3上に形成された静電潜像を(K、C、M、Y)のトナーにより現像する。クリーナ装置4は、現像及び画像転写後に感光体ドラム3表面に残留したトナーを除去及び回収する。
【0081】
感光体ドラム3の上方に配置されている中間転写ベルト装置8は、中間転写ベルト7、中間転写ベルト駆動ローラ21、従動ローラ22、中間転写ローラ6、及び中間転写ベルトクリーニング装置9を備えている。
【0082】
中間転写ベルト駆動ローラ21、中間転写ローラ6、従動ローラ22等は、中間転写ベルト7を張架して支持し、中間転写ベルト7を矢印C方向に周回移動させる。
【0083】
中間転写ローラ6は、中間転写ベルト7近傍に回転可能に支持され、中間転写ベルト7を介して感光体ドラム3に圧接され、感光体ドラム3のトナー像を中間転写ベルト7に転写するための転写バイアスを印加されている。
【0084】
中間転写ベルト7は、各感光体ドラム3に接触するように設けられており、各感光体ドラム3表面のトナー像を中間転写ベルト7に順次重ねて転写することによって、カラーのトナー像(各色のトナー像)を形成する。この転写ベルトは、厚さ100μm〜150μm程度のフィルムを用いて無端ベルト状に形成されている。
【0085】
感光体ドラム3から中間転写ベルト7へのトナー像の転写は、中間転写ベルト7裏面に圧接されている中間転写ローラ6によって行われる。中間転写ローラ6には、トナー像を転写するために高電圧の転写バイアス(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)が印加されている。中間転写ローラ6は、直径8〜10mmの金属(例えばステンレス)軸をベースとし、その表面は、導電性の弾性材(例えばEPDM、発泡ウレタン等)により覆われているローラである。この導電性の弾性材により、記録用紙に対して均一に高電圧を印加することができる。
【0086】
上述の様に各感光体ドラム3表面のトナー像は、中間転写ベルト7で積層され、画像データによって示されるカラーのトナー像となる。このように積層された各色のトナー像は、中間転写ベルト7と共に搬送され、中間転写ベルト7と接触する2次転写装置11の転写ローラ11aによって記録用紙上に転写される。
【0087】
中間転写ベルト7と2次転写装置11の転写ローラ11aとは相互に圧接されて、ニップ域を形成する。また、2次転写装置11の転写ローラ11aには、中間転写ベルト7上の各色のトナー像を記録用紙に転写させるための電圧(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)が印加される。さらに、そのニップ域を定常的に得るために、2次転写装置11の転写ローラ11aもしくは中間転写ベルト駆動ローラ21の何れか一方を硬質材料(金属等)とし、他方を弾性ローラ等の軟質材料(弾性ゴムローラ、または発泡性樹脂ローラ等)としている。
【0088】
また、2次転写装置11によって中間転写ベルト7上のトナー像が記録用紙上に完全に転写されず、中間転写ベルト7上にトナーが残留することがあり、この残留トナーが次工程でトナーの混色を発生させる原因となる。このため、中間転写ベルトクリーニング装置9によって残留トナーを除去及び回収する。中間転写ベルトクリーニング装置9には、例えばクリーニング部材として、中間転写ベルト7に接触して残留トナーを除去するクリーニングブレードが設けられており、クリーニングブレードが接触する部位で、従動ローラ22により中間転写ベルト7裏側が支持されている。
【0089】
給紙トレイ10は、記録用紙を格納しておくためのトレイであり、画像形成装置100の画像形成部の下側に設けられて、トレイ内の記録用紙を供給する。
【0090】
また、給紙トレイ10から供給された記録用紙を2次転写装置11や定着装置12を経由させて用紙排出トレイ15に送るため、Sの字形状の用紙搬送経路Sが設けられている。この用紙搬送経路Sに沿って、用紙ピックアップローラ16、用紙レジストローラ14、定着装置12、及び記録用紙を搬送する搬送ローラ等が配置されている。
【0091】
用紙ピックアップローラ16は、給紙トレイ10の端部に設けられ、給紙トレイ10から記録用紙を1枚ずつ用紙搬送経路Sに供給する呼び込みローラである。搬送ローラは、記録用紙の搬送を促進補助するための小型のローラであり、複数個設けられている。
【0092】
用紙レジストローラ14は、搬送されて来た記録用紙を一旦停止させて、記録用紙の先端を揃え、中間転写ベルト7と2次転写装置11の転写ローラ11a間のニップ域で中間転写ベルト7上のカラーのトナー像が記録用紙に転写されるように、感光体ドラム3及び中間転写ベルト7の回転にあわせて、記録用紙をタイミングよく搬送する。
【0093】
例えば、用紙レジストローラ14は、図示しないレジスト前検知スイッチの検出出力に基づき、中間転写ベルト7と2次転写装置11の転写ローラ11a間のニップ域で中間転写ベルト7上のカラーのトナー像の先端が記録用紙の画像形成領域の先端に合うように、記録用紙を搬送する。
【0094】
定着装置12は、加熱ローラ31及び加圧ローラ32等を備えている。加熱ローラ31及び加圧ローラ32は、中間転写ベルト7と2次転写装置11の転写ローラ11a間のニップ域を通過して来た記録用紙を挟み込んで搬送する。
【0095】
加熱ローラ31は、図示しない温度検出器の検出出力に基づき、所定の定着温度となるように制御されており、加圧ローラ32とともに記録用紙を熱圧着することにより、記録用紙に転写されたトナー像を溶融、混合、圧接し、記録用紙に対して熱定着させる機能を有している。
【0096】
各色のトナー像の定着後の記録用紙は、搬送ローラによって用紙排出トレイ15上にフェイスダウンで排出される。
【0097】
<イオン発生装置の説明>
次に、イオン発生装置70について説明する。図4において、イオン発生装置70は、イオン発生動作部71、イオン発生制御部73、イオン発生表示部74、および、イオン発生RS232Cインターフェイス部(以下、イオン発生RS232C・I/Fと称する)77で構成されている。
【0098】
イオン発生動作部71は、イオン発生動作を行う。このイオン発生動作部71については、以下に詳述する。
【0099】
イオン発生制御部73は、マイクロプロセッサーやメモリ等で構成されるハードウエアとメモリに搭載されたOSや各種のアプリケーション等のソフトウエアを備えている。このイオン発生制御部73は、イオン発生動作部71の制御を行う。また、このイオン発生制御部73は、イオン発生RS232C・I/F77を介して情報の送受信を行う。
【0100】
イオン発生表示部74は、イオン発生装置70の本体70aの前面側の表面に設けられている。このイオン発生表示部74は、イオン発生装置70における動作状態を示す3個の発光ダイオードで構成されている。
【0101】
これらの3個の発光ダイオードの表示は、後述する画像形成システム400の動作で説明するイオン発生制御レベルである下位制御レベルL1を表すL1、中位制御レベルL2を表すL2、および、上位制御レベルL3を表すL3である。イオン発生装置70が動作中は、これらのいずれか1つが、イオン発生制御レベルに応じて点灯する。
【0102】
イオン発生RS232C・I/F77は、画像形成装置100と情報の送受信を行うためのインターフェイスである。
【0103】
<イオン発生装置のイオン発生動作部の説明>
次に、イオン発生装置70のイオン発生動作部71について説明する。図6は、このイオン発生動作部71の構造を示した断面図、図7は、イオン発生動作部71に内蔵されている第1イオン発生部86、および、第2イオン発生部87を示した平面図、図8は、画像形成装置100の筐体に、イオン発生動作部71を含むイオン発生装置70を取付けた状態を示した部分断面図であり、イオン発生動作部71は、断面図で表されている。尚、図中の線状の矢印は、空気の流れる方向を示している。
【0104】
イオン発生動作部71は、図6に示すように、断面の形状が、上方に向かって多少細くなっている。尚、図6では、向かって左側が、前面側、向かって右側が、後面側である。
【0105】
イオン発生動作部71は、次のように構成されている。まず、イオン発生動作部71の内部の下部には、ファン82aを装着したファンユニット82が内蔵されている。また、イオン発生動作部71の下部の後面には、複数の吸入孔81aが形成されていると共に、イオン発生動作部71の上面には上面吹出し口81bが形成されている。
【0106】
また、吸入孔81aとファンユニット82との間には、吸入孔81aから吸入された空気をファンユニット82へ導く吸入ダクト83が形成されている。また、ファンユニット82と、上面吹出し口81bとの間には、ファンユニット82から送出された空気を、上面吹出し口81bへ導く吹出しダクト84が形成されている。
【0107】
吹出しダクト84は、図6に示すように、固定ダクト前壁91と固定ダクト後壁92とを備えている。固定ダクト前壁91は、ファンユニット82の上面の前端から上面吹出し口81bの前端にかけて伸びると共に、前面側に僅かに膨らんだ板状をしている。また、固定ダクト後壁92は、ファンユニット82の上面の中央部から上面吹出し口81bの後端にかけて伸びる板状をしている。
【0108】
また、イオン発生動作部71の内部の下部には、ファンユニット82の前面側に、図7に示すように、第1イオン発生部86、および、第2イオン発生部87が備えられている。これらの第1イオン発生部86、および、第2イオン発生部87は、イオン発生装置70の本体70aの長手方向に沿って、配設されている。
【0109】
また、第1イオン発生部86、および、第2イオン発生部87は、それぞれ、2個のイオン発生ユニット85で構成され、イオン発生ユニット85は、1対の正イオン発生素子85aと1対の負イオン発生素子85bとで構成されている。
【0110】
正イオン発生素子85aおよび負イオン発生素子85bには、プラズマクラスターイオン(登録商標)発生素子(PCI)が用いられている。これらの正イオン発生素子85aと負イオン発生素子85bを用いることによって、正イオン、及び、負イオンを同時に発生することができる。
【0111】
このように、正イオンと、負イオンとを同時に発生することにより、空気中の浮遊細菌を効率的に除去することが知られている。これらの正イオン発生素子85aおよび負イオン発生素子85bに関しては、本発明と同一の出願人による出願済の発明が記載された特開2002−58731号公報に詳しく記載されている。
【0112】
ファン82aと、第1イオン発生部86および第2イオン発生部87とは、図4に示すイオン発生装置70のイオン発生制御部73により制御される。この制御により、イオン発生動作部71から放出されるイオンの量が制御される。
【0113】
イオン発生動作部71から放出されるイオンの量の制御は、2種類の制御を組合せて行われる。第1の制御は、ファン82aの風量を制御することで行われる。ファン82aの風量の制御は、ファン82aの回転数の増減および回転停止により行われ、高速回転、低速回転、および、回転停止の3段階で行われる。
【0114】
第2の制御は、第1イオン発生部86、および、第2イオン発生部87の駆動と停止により行われる。すなわち、第1イオン発生部86と第2イオン発生部87とを共に停止する場合、第1イオン発生部86を駆動し第2イオン発生部87を停止する場合、および、第1イオン発生部86と第2イオン発生部87とを共に駆動する場合の3段階で行われる。
【0115】
イオン発生動作部71では、図6に示すように、ファンユニット82に装着されたファン82aが、回転方向を示す矢印89の方向に回転することにより、吸入孔81aから吸入された空気が、ファンユニット82を介して、第1イオン発生部86、および、第2イオン発生部87で発生された正イオン、及び、負イオンを含んで、上面吹出し口81bから外部へ放出される。
【0116】
<パソコンとイオン濃度センサの説明>
次に、パソコン200とこのパソコン200に接続されたイオン濃度センサ300について、説明する。図9は、パソコン200、および、このパソコン200に接続されたイオン濃度センサ300の構成を示したブロック図である。パソコン200、および、イオン濃度センサ300の各構成の詳細については、後述する。以下、パソコン200、および、イオン濃度センサ300について個別に説明する。
【0117】
<パソコンの説明>
まず、パソコン200について説明する。図9において、パソコン200は、パソコン制御部203、パソコン表示操作部204、パソコンLANインターフェイス部(以下、パソコンLAN・I/Fと称する)206、および、パソコンUSBインターフェイス部(以下、パソコンUSB・I/Fと称する)207で構成されている。
【0118】
パソコン制御部203は、マイクロプロセッサーやメモリ等で構成されるハードウエアとメモリに搭載されたOSや各種のアプリケーション等のソフトウエアを備えている。このパソコン制御部203は、パソコンが備える一般的な機能を実現するためのパソコン200の制御を行う。また、このパソコン制御部203は、パソコンLAN・I/F206、および、パソコンUSB・I/F207を介して情報の送受信を行う。
【0119】
パソコン表示操作部204は、表示用のLCD(Liquid Crystal Display)や入力用のキーボードやマウスを備えている。このパソコン表示操作部204は、パソコン200における表示や入力を行うのに使用される。
【0120】
パソコンLAN・I/F206は、LAN410を介して、LAN410に接続されている画像形成装置100と情報の送受信を行うためのインターフェイスである。画像形成装置100と情報の送受信を行うのに際しては、送信元のパソコン200を識別するのに、パソコン200に付与された1〜nの番号で示されるパソコン識別番号が用いられる。
【0121】
また、パソコンUSB・I/F207は、USBを用いるためのインターフェイスである。
【0122】
USB(Universal Serial Bus)は、パソコン等のホスト機器にさまざまな周辺機器を接続するためのバス規格であり、共通のコネクタでさまざまな周辺機器を接続することができ、現在のパソコン周辺機器において、最も普及した汎用インターフェイス規格である。
【0123】
このUSB用のインターフェイスを用いたパソコンUSB・I/F207を介してイオン濃度センサ300が接続されることにより、パソコン200は、イオン濃度センサ300と情報の送受信を行う。
【0124】
パソコン200は、画像形成装置100に備えられたイオン発生装置70の制御が最適に行われるようにするために必要な、画像形成システム400におけるシステムの動作の一部を行う。具体的には、画像形成装置100からのイオン濃度値の収集の要請に対して、パソコン200に接続されたイオン濃度センサ300が測定したイオン濃度値を、画像形成装置100へ送信する。画像形成システム400におけるシステムの動作の説明については、後に、画像形成システムの動作の説明において、詳述する。
【0125】
<イオン濃度センサの説明>
次に、イオン濃度センサ300について説明する。図9において、イオン濃度センサ300は、センサ測定部301、センサ制御部303、および、センサUSBインターフェイス部(以下、センサUSB・I/Fと称する)307で構成されている。
【0126】
センサ測定部301は、イオン濃度の測定を行う。このセンサ測定部301については以下に詳述する。センサ制御部303は、イオン濃度センサ300全体の制御を行う。また、このセンサ制御部303は、センサUSB・I/F307を介して情報の送受信を行う。また、センサUSB・I/F307は、パソコン200と情報の送受信を行うためのインターフェイスであり、イオン濃度センサ300は、このセンサUSB・I/F307を介してパソコン200に接続されている。
【0127】
センサ測定部301は、例えば、対向する平板型の加速電極及び捕集電極で構成され、これらの電極間に直流電圧を印加して、これらの電極間に形成される電解中に浸入するイオンを捕捉することにより生じる微少イオン電流を増幅して、イオン濃度を測定する。
【0128】
このセンサ測定部301の機能に関する説明は、本発明と同一の出願人による出願済の発明が記載された特開2003−336872号公報に、「イオンセンサ部」の説明として、詳しく記載されている。
【0129】
センサ測定部301から出力されるセンサ測定部301が測定したイオン濃度値は、センサ制御部303に入力される。
【0130】
<画像形成システムの動作の説明>
本実施の形態における画像形成システム400は、画像形成装置100が、n台のパソコン200に備えられたイオン濃度センサ300が測定したイオン濃度値を、パソコン200およびLAN410を介して、一定時間間隔で収集し、この収集したイオン濃度値の平均値を求め、この平均値に基づいて、イオン発生装置70の制御を行うシステムである。そこで、次に、本実施の形態における画像形成システム400の動作について説明する。
【0131】
<画像形成システムの動作の前提事項の説明>
まず、本実施の形態における画像形成システム400の動作に対する前提事項について説明する。本実施の形態における画像形成システム400では、画像形成システム400の動作を実現するために、図10に示す変数と定数が用いられる。
【0132】
図10において、変数は、イオン濃度平均値Dm、および、イオン濃度積算値Dsであり、定数は、低基準イオン濃度値D1、高基準イオン濃度値D2、および、一定時間Tuである。
【0133】
イオン濃度平均値Dmは、複数のイオン濃度値の平均値である。イオン濃度積算値Dsは、イオン濃度平均値Dmを求めるために演算される複数のイオン濃度値の積算値である。低基準イオン濃度値D1、および、高基準イオン濃度値D2は、イオン発生装置70の制御を行うために、イオン濃度平均値Dmと比較するための基準となるイオン濃度値である。一定時間Tuは、イオン濃度値を一定時間間隔で収集する際の一定時間である。
【0134】
また、本実施の形態における画像形成システム400では、画像形成システム400の動作を実現するために、画像形成装置100の画像形成制御部103のメモリ上に、図11に示すタイマT、カウンタC、および、イオン濃度積算値記録エリアMsが設けられている。
【0135】
図11において、タイマTは、一定時間Tuを計測するのに用いられる。カウンタCは、画像形成装置100が、n台のパソコン200からイオン濃度値を収集するのに際して、これらのパソコン200を区別するのに用いられる。なお、パソコン識別番号として、カウンタCの値と同じ番号が付与されているパソコン200を、C番目のパソコンと称する。
【0136】
イオン濃度積算値記録エリアMsは、イオン濃度積算値Dsを記録するエリアである。全てのイオン濃度値収集後におけるイオン濃度積算値Dsの最終的な値は、n台のパソコン200に備えられたイオン濃度センサ300、すなわち、n個のイオン濃度センサ300が測定したイオン濃度値を全て積算した値である。この場合に、イオン濃度平均値Dm=イオン濃度積算値Ds/nで求められる。
【0137】
また、画像形成システム400の動作を実現するために、画像形成装置100は、イオン発生装置70のイオン発生制御部73に対して、図12に示す3種類の制御レベルの中から、状況に即していずれか1つを指示する。これらのイオン発生制御レベルは、下位制御レベルL1、中位制御レベルL2、および、上位制御レベルL3である。これらの制御レベルは第1イオン発生部86、第2イオン発生部87、および、ファン82aに対する制御指示で構成されている。
【0138】
図12において、画像形成装置100は、イオン発生装置70に対して、下位制御レベルL1では、第1イオン発生部86および第2イオン発生部87を停止し、且つ、ファン82aを回転停止する制御を指示する。中位制御レベルL2では、第1イオン発生部86を駆動し、第2イオン発生部87を停止し、且つ、ファン82aを低速回転する制御を指示する。上位制御レベルL3では、第1イオン発生部86および第2イオン発生部87を駆動し、且つ、ファン82aを高速回転する制御を指示する。
【0139】
<画像形成システムの動作の詳細説明>
次に、本実施の形態における画像形成システム400の動作について、詳細に説明する。図13〜図16は、本実施の形態における画像形成システム400の動作を示したフローチャートである。この内、図13は、画像形成システム400を構成するパソコン200の動作を示したフローチャートであり、図14は、画像形成システム400を構成する画像形成装置100の動作を示したフローチャートである。
【0140】
なお、図15は、図13の画像形成装置100の動作を示したフローチャートに含まれるイオン濃度値収集処理(S20)を示したフローチャートであり、図16は、同じく、図13の画像形成装置100の動作を示したフローチャートに含まれるイオン発生制御処理(S30)を示したフローチャートである。
【0141】
また、図13〜図16のフローチャートにおいて、イオン濃度平均値Dmを、Dm、イオン濃度積算値Dsを、Ds、低基準イオン濃度値D1を、D1、高基準イオン濃度値D2を、D2、一定時間Tuを、Tu、タイマTを、T、カウンタCを、C、イオン濃度積算値記録エリアMsを、Ms、下位制御レベルL1を、L1、中位制御レベルL2を、L2、そして、上位制御レベルL3を、L3と略称する。以下、図13〜図16のフローチャートに基づき説明する。
【0142】
まず、パソコン200の動作について説明する。図13において、パソコン200は、最初に、画像形成装置100からのイオン濃度値の送信要求の有無をチェックし(S1)、送信要求がないと(S2、NO)、S1へ戻ってS1以降を繰返し、送信要求があると(S2、YES)、イオン濃度値を画像形成装置100へ送信する必要があり、S3へ進む。
【0143】
なお、パソコン200に対する画像形成装置100からのイオン濃度値の送信要求は、後述する画像形成装置100の動作を示したフローチャート(図14参照)に含まれるイオン濃度値収集処理(S20、図15参照)のS24で行われる。
【0144】
S3では、パソコン200に備えられているイオン濃度センサ300のセンサ測定部301によりイオン濃度を測定して、測定したこのイオン濃度値を、画像形成装置100へ送信した後(S4)、S1へ戻ってS1以降を繰返す。
【0145】
次に、画像形成装置100の動作について説明する。図14において、画像形成装置100は、最初に、タイマTに一定時間Tuをセットして(S11)、タイマTをスタートさせ(S12)、タイマTがタイムアップするのを待つ(S13)。
【0146】
タイマTがタイムアップすると(S13、YES)、次に、画像形成装置100は、イオン濃度値収集処理(S20)を行い、このイオン濃度値収集処理(S20)が終了すると、次に、イオン発生制御処理(S30)を行って、画像形成装置100の動作を終了する。
【0147】
次に、イオン濃度値収集処理(S20)について説明する。図15において、画像形成装置100は、最初に、イオン濃度積算値記録エリアMsに記録されているイオン濃度積算値Dsの値をクリアして、Ds=0とし(S21)、次に、カウンタCをクリアして、C=0とし(S22)、さらに、カウンタCをインクリメントして、C=C+1として(S23)、S24へ進む。
【0148】
S24では、C番目のパソコン200にイオン濃度値の送信を要求し、次に、C番目のパソコン200からのイオン濃度値の送信の有無をチェックして(S25)、送信がないと(S26、NO)、S25へ戻って、S25以下を繰返す。
【0149】
S25において、送信があると(S26、YES)、次に、送信されたイオン濃度値を、イオン濃度積算値記録エリアMsに記録されているイオン濃度積算値Dsに加算して(S27)、次に、S28へ進む。
【0150】
S28では、カウンタCが、n番目のパソコン200の識別番号であるnになっているかチェックし、nでないと(S28、NO)、パソコン200からのイオン濃度値の収集は、完了していないので、S23へ戻って、S23以降を繰返し、カウンタCが、nであると(S28、YES)、パソコン200からのイオン濃度値の収集は、完了しているので、イオン濃度値収集処理(S20)を終了する。
【0151】
次に、イオン発生制御処理(S30)について説明する。図16において、画像形成装置100は、最初に、イオン濃度平均値Dmを求める(S31)。イオン濃度平均値Dmは、イオン濃度積算値Dsをパソコン200の台数を表すnで除する(Dm=Ds/n)ことにより求められる。
【0152】
イオン濃度平均値Dmが求められると、次に、イオン濃度平均値Dmを、低基準イオン濃度値D1および高基準イオン濃度値D2と比較する(S32)。
【0153】
S32におけるイオン濃度平均値Dmの低基準イオン濃度値D1と高基準イオン濃度値D2との比較において、イオン濃度平均値Dmが低基準イオン濃度値D1未満(Dm<D1)の場合(S33、YES)、画像形成装置100はイオン発生装置70に対して下位制御レベルL1の制御指示を行って(S34)、イオン発生制御処理(S30)を終了する。この場合は、イオン発生装置70のイオン発生表示部74において、L1が点灯する。
【0154】
イオン濃度平均値Dmが低基準イオン濃度値D1未満でない場合(S33、NO)に、イオン濃度平均値Dmが、低基準イオン濃度値D2を超えている(Dm>D2)と(S35、YES)、画像形成装置100はイオン発生装置70に対して上位制御レベルL3の制御指示を行って(S36)、イオン発生制御処理(S30)を終了する。この場合は、イオン発生装置70のイオン発生表示部74において、L3が点灯する。
【0155】
イオン濃度平均値Dmが、低基準イオン濃度値D1未満でもなく、且つ、低基準イオン濃度値D2を超えているのでもない場合は(S35、NO)、イオン濃度平均値Dmは、低基準イオン濃度値D1以上で、且つ、高基準イオン濃度値D2以下である(D1≦Dm≦D2)場合である。そこで、この場合は、画像形成装置100はイオン発生装置70に対して中位制御レベルL2の制御指示を行って(S37)、イオン発生制御処理(S30)を終了する。この場合は、イオン発生装置70のイオン発生表示部74において、L2が点灯する。
【0156】
なお、本明細書の「課題を解決するための手段」で説明した画像形成装置、イオン発生手段、ネットワーク、端末装置、イオン濃度センサは、それぞれ、本実施の形態における画像形成システム400を構成する画像形成装置100、イオン発生装置70、LAN410、パソコン200、イオン濃度センサ300が該当する。また、本明細書の「課題を解決するための手段」で説明した画像形成システムは、本実施の形態における画像形成システム400が該当する。
【0157】
<画像形成システムの作用、効果の説明>
本実施の形態における画像形成システム400によれば、画像形成装置100には、ネットワーク接続用として、汎用的に使用され、複数のパソコン200が接続可能であり、信頼性にも定評のある既存のLAN410を接続する画像形成LAN・I/F106が備えられている。
【0158】
そのため、汎用的に使用され、信頼性にも定評のある既存のLAN410を用いて、汎用的な端末装置であるパソコン200を複数接続して、イオン濃度値を収集することができる。
【0159】
そのため、安定的にイオン濃度値を収集することができ、また、イオン濃度センサ300を備えた複数のパソコン200を使用することで、画像形成装置100が備えられた室内の複数の場所のイオン濃度値を収集することができ、この収集したイオン濃度値を用いてイオン発生装置70を制御することにより、画像形成装置100が設置された室内のイオン濃度値を、室内全体に対して、常に適切な範囲になるようにすることができる。
【0160】
したがって、既存の機器や技術を使用することによりコスト増を抑制しつつ、画像形成装置100から室内に排出される排出ガスの浄化を行うことができ、さらに、画像形成装置100が設置された室内のイオン濃度値を、室内全体に対して、常に適切な範囲になるようにすることができる。
【0161】
また、本実施の形態における画像形成システム400によれば、イオン濃度センサ300は、パソコン200が有するUSBインターフェイスを介して備えられている。USBインターフェイスは、パソコン等の汎用的な端末装置が備える既存のインターフェイスであり、汎用的に使用され、信頼性にも定評がある。したがって、既存の機器や技術を使用することによりコスト増を抑制しつつ、イオン発生装置70を制御することができる。
【0162】
また、本実施の形態における画像形成システム400によれば、ネットワークとして、LAN410を用いている。LANは、汎用的に使用される既存のインターフェイスであり、信頼性にも定評がある。したがって、既存の機器や技術を使用することによりコスト増を抑制しつつ、イオン発生装置70を制御することができる。
【0163】
また、本実施の形態における画像形成システム400によれば、イオン発生装置70の制御として、イオン発生装置70のイオン発生量の制御を行っている。イオン発生装置70は、イオン発生量の制御を行うことにより、画像形成装置100が設置された室内のイオン濃度値を、適切な範囲になるように制御にすることができる。
【0164】
したがって、画像形成装置100が設置された室内のイオン濃度値を、室内全体に対して、常に適切な範囲になるように制御することができる。
【符号の説明】
【0165】
1 レーザ露光装置
2 現像装置
3 感光体ドラム
4 クリーナ装置
5 帯電器
6 中間転写ローラ
7 中間転写ベルト
8 中間転写ベルト装置
9 中間転写ベルトクリーニング装置
10 給紙トレイ
11 2次転写装置
11a 転写ローラ
12 定着装置
14 用紙レジストローラ
15 用紙排出トレイ
16 用紙ピックアップローラ
21 中間転写ベルト駆動ローラ
22 従動ローラ
31 加熱ローラ
32 加圧ローラ
41 原稿セットトレイ
42 原稿搬送部
44 原稿ピックアップローラ
45 サバキローラ
46 分離パッド
47 搬送経路
49 原稿レジストローラ
51 読取ガイド
52 読取ガラス
53 第1走査部
54 第2走査部
55 結像レンズ
56 CCD
57 搬送ローラ
58 排紙ローラ
59 排紙トレイ
60 原稿読取部
61 原稿台ガラス
70 イオン発生装置
70a 本体
70b 支柱
70d 吹出し孔
71 イオン発生動作部
73 イオン発生制御部
74 イオン発生表示部
77 イオン発生RS232C・I/F
80 本体筐体
81a 吸入孔
81b 上面吹出し口
82 ファンユニット
82a ファン
83 吸入ダクト
84 吹出しダクト
85 イオン発生ユニット
85a 正イオン発生素子
85b 負イオン発生素子
86 第1イオン発生部
87 第1イオン発生部
89 回転方向を示す矢印
91 固定ダクト前壁
92 固定ダクト後壁
100 画像形成装置
100a 筐体の後面の上側の角部
101 画像形成動作部
103 画像形成制御部
105 画像形成表示操作部
106 画像形成LAN・I/F
107 画像形成RS232C・I/F
200 パソコン
203 パソコン制御部
204 パソコン表示操作部
206 パソコンLAN・I/F
207 パソコンUSB・I/F
300 イオン濃度センサ
301 センサ測定部
303 センサ制御部
307 センサUSBI/F
400 画像形成システム
410 LAN
420 机
430 椅子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
イオン発生手段を備えた画像形成装置であって、
イオン濃度を測定するイオン濃度センサが備えられた端末装置とネットワークを介して接続され、前記イオン濃度センサが測定した前記イオン濃度の値を前記端末装置および前記ネットワークを介して収集し、収集した該イオン濃度の値を用いて前記イオン発生手段の制御を行うことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像形成装置であって、
前記イオン濃度センサは、前記端末装置が有するUSBインターフェイスを介して備えられていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の画像形成装置であって、
前記ネットワークは、LANを用いて構成されていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の画像形成装置であって、
前記イオン発生手段の制御として、前記イオン発生手段のイオン発生量の制御を行うことを特徴とする画像形成装置。
【請求項5】
画像形成装置と端末装置とがネットワークを介して接続された画像形成システムであって、
前記画像形成装置はイオン発生手段を備え、
前記端末装置は、イオン濃度を測定するイオン濃度センサを備えており、
前記画像形成装置は、前記イオン濃度センサが測定したイオン濃度の値を、前記端末装置および前記ネットワークを介して収集し、収集した該イオン濃度の値を用いて前記イオン発生手段の制御を行うことを特徴とする画像形成システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2011−81029(P2011−81029A)
【公開日】平成23年4月21日(2011.4.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−230620(P2009−230620)
【出願日】平成21年10月2日(2009.10.2)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】