説明

画像形成装置

【課題】高品質の画像を形成することができる画像形成装置を提供することである。
【解決手段】露光手段4によって感光ドラム1上に静電潜像を形成し、現像器5から静電潜像にトナーを供給してトナー像を設け、そのトナー像を転写帯電器6により転写材Aに転写して画像を形成する画像形成装置において、感光ドラム1のドラム軸1aと駆動モータ2の回転軸2aとを等速ジョイントJで連結して、ドラム軸1aと回転軸2aの相互に芯ずれや傾きがある場合でも感光ドラム1が等速回転するようにして静電潜像や転写材に転写される画像に伸縮が生じないようにする。また、等速ジョイントJの外輪11およびトラニオン部材21のうち、少なくとも一方を合成樹脂の成形品としてグリース潤滑を不要とし、メンテナンスの容易化を図る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、複写機やレーザビームプリンタ(LBP)の如き画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一方向に回転される感光ドラムの外周囲に帯電器、露光手段、現像器および転写帯電器を設け、上記帯電器によって感光ドラムの外周全体を一様に帯電したのち、露光手段により画像情報に基づく画像光を露光して静電潜像を形成し、現像器からその静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成し、そのトナー像を転写帯電器によって感光ドラムの周速と同速度で搬送される転写材上に転写するようにした画像形成装置は従来から知られている。
【0003】
単色の画像形成装置においては、感光ドラム、帯電器、露光手段、現像器および転写帯電器から成る1組の画像形成ユニットによって画像を形成し、一方、フルカラーの画像形成装置においては、4組の画像形成ユニットを転写材の搬送方向にタンデムに配置し、それぞれの画像形成ユニットによってイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナー像を形成し、これらのトナー像を転写材上に転写してカラー画像を形成するようにしている。
【0004】
単色およびフルカラーの画像形成装置においては、感光ドラムの回転によって画像を形成するため、感光ドラムの1回転中における回転速度にムラがあると、露光手段による露光時に感光ドラム上の静電潜像に伸縮が生じると共に、転写材に対するトナー像の転写時に画像に伸縮が生じ、これ等が一体となって画像ムラを生じさせ、高品質の画像を形成することができない。したがって、感光ドラムは常に等速度で回転させる必要がある。
【0005】
感光ドラムの駆動に際し、その感光ドラムのドラム軸にモータの回転軸を直結し、上記モータの駆動によって感光ドラムを回転させるようにしたものが知られているが、感光ドラムの支持およびモータの取付けに際して誤差が生じるため、感光ドラムのドラム軸とモータの回転軸とを同一軸上に配置することはきわめて困難であり、上記ドラム軸と回転軸の相互間に芯ずれや傾きが生じた場合に感光ドラムを一定の速度で回転させることができず、品質の高い画像を形成することができない。
【0006】
そのような問題点を解決するため、特許文献1に記載された画像形成装置においては、感光ドラムのドラム軸とモータの回転軸とを自在継手で連結し、かつ、感光ドラムの露光位置と転写位置を180°の位置に配置して、感光ドラムの回転速度ムラによる画像の伸縮を感光ドラム上の露光位置と転写位置における画像の伸縮により相殺し、転写材上での画像の伸縮を防止するようにしている。
【特許文献1】特開平5−341589号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、上記特許文献1に記載された画像形成装置においては、自在継手が不等速形の自在継手であるため、感光ドラムを等速度で回転させることができず、感光ドラムの露光位置と転写位置を180°の位置としたとしても、組立て誤差や感光ドラムの傾き、撓み等で180°の位置にずれが生じて画像の伸縮を完全に相殺することができず、品質の高い画像を形成することができない。
【0008】
また、不等速形自在継手においてはその入力側と出力側とを容易に分解することができないため、感光ドラム等の部品の交換に手間がかかり、メンテナンスが困難であるという問題がある。
【0009】
この発明の課題は、感光ドラムを常に等速度で回転させるようにして高品質の画像を形成することができるようにしたメンテナンスの容易な画像形成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の課題を解決するために、この発明においては、感光ドラムと、その感光ドラムを回転駆動する駆動手段と、前記感光ドラム上に静電潜像を形成する露光手段と、前記感光ドラム上の静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成する現像手段と、感光ドラムの周速と同速度で搬送される転写材上に前記トナー像を転写する転写手段とから成り、前記感光ドラムのドラム軸と駆動手段の駆動軸とを軸継手で連結した画像形成装置において、前記軸継手として、軸線に平行な6つの平坦面で囲まれた6角形の中空穴を有する外輪と、その外輪の中空穴に組み込まれたトラニオン部材とから成り、前記トラニオン部材の外周に6つの球面が形成され、その6つの球面のうち、3つの第1球面は、前記各平坦面の円周方向中央位置から円周方向の一方にずれた位置で前記各平坦面とそれぞれ接触し、他の3つの第2球面は、前記各平坦面の円周方向中央位置から円周方向の他方にずれた位置で前記各平坦面とそれぞれ接触し、かつ、前記第1球面と前記第2球面とが円周方向に交互に配された等速ジョイントを用いた構成を採用したのである。
【0011】
ここで、外輪とトラニオン部材のうち、少なくとも一方を合成樹脂の成形品とすることにより、等速ジョイントの無潤滑化と、トルク伝達時の動作音の低減化および軽量化を図ることができる。
【0012】
上記合成樹脂として、射出成形可能な合成樹脂とすることにより、量産性に優れ、均一な品質の外輪およびトラニオン部材を容易に成形することができる。また、潤滑性樹脂を採用することによって、外輪とトラニオン部材の摺動部の潤滑性をより高めることができるため、動作音のより小さな等速ジョイントを得ることができる。
【0013】
さらに、外輪の平坦面と前記トラニオン部材の第1球面および第2球面の各接触部間に予圧を付与することによって、周方向ガタのない等速性に優れた等速ジョイントを得ることができ、駆動手段の作動によって、感光ドラムをより効果的に等速回転させることができる。
【発明の効果】
【0014】
上記のように、感光ドラムのドラム軸と駆動手段の駆動軸とを等速ジョイントで連結したことにより、上記駆動手段の駆動軸と感光ドラムのドラム軸の相互に芯ずれや傾きがあっても感光ドラムを速度ムラを発生させずに等速回転させることができる。
【0015】
このため、露光手段によって形成される静電潜像に伸縮が生じたり、感光ドラム上のトナー像が転写材に転写される際に画像に伸縮が生じるのを防止することができ、きわめて高品質の画像を形成することができる。
【0016】
また、等速ジョイントの外輪とトラニオン部材が金属からなる場合はグリース潤滑を必要とするが、上記外輪とトラニオン部材のうち少なくとも一方を合成樹脂の成形品としたことにより、グリース潤滑を不要とすることができる。その結果、ブーツの取り付けによるグリースの漏洩防止対策を必要とせず、外輪の中空穴に対するトラニオン部材の抜き差しによって等速ジョイントの組み立ておよび分解を行なうことができるので、画像形成装置のメンテナンスの容易化を図ることができると共に、グリースの漏洩によって転写材が汚されるという不都合の発生を皆無とすることができる。また、トルク伝達時の動作音の小さな画像形成装置を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は単色の画像形成装置を示す。この画像形成装置は、感光ドラム1を有している。感光ドラム1は、図2に示す駆動手段としての駆動モータ2によって図1の矢印で示す方向に回転され、その感光ドラム1の周囲に、帯電器3、露光手段4、現像手段としての現像器5、転写手段としての転写帯電器6およびクリーニング器7が感光ドラム1の回転方向に順に設けられている。
【0018】
上記の構成から成る画像形成装置は、感光ドラム1の回転時に帯電器3によって感光ドラム1の外周全体を一様に帯電したのち、露光手段4により画像情報に基づく画像光を露光して静電潜像を形成し、現像器5からその静電潜像上にトナーを供給してトナー像を形成し、そのトナー像を転写帯電器6により感光ドラム1の周速と同速度で搬送される転写材A上に転写して、転写材Aに画像を形成するようにしている。また、転写後、感光ドラム1の周面に残る残留トナーをクリーニング器7によって取り除くようにしている。
【0019】
図2に示すように、感光ドラム1は、両端にドラム軸1aを有し、そのドラム軸1aが一対のサイドフレーム8に軸受9を介して回転自在に支持され、一方、感光ドラム1を回転駆動する駆動モータ2はケーシング10に取付けられて感光ドラム1と軸方向で対向する配置とされている。
【0020】
駆動モータ2の駆動軸としての回転軸2aと感光ドラム1のドラム軸1aとは等速ジョイントJを介して連結されている。
【0021】
図3(a)、(b)に示すように、等速ジョイントJは、外輪11と、トラニオン部材21とから成り、上記外輪11は、軸線に平行な6つの平坦面12で囲まれた正六角形の中空穴を有し、その中空穴内に上記トラニオン部材21が組込まれている。
【0022】
トラニオン部材21の外周には、外輪11の平坦面12と接触する3つの第1球面22aおよび3つの第2球面22bが円周方向に交互に形成されている。
【0023】
第1球面22aは、平坦面12の円周方向中央位置から円周方向の一方(同図では時計方向)にずれた位置で平坦面12と接触する。また、第2球面22bは、平坦面12の円周方向中央位置から円周方向の他方(同図では反時計方向)にずれた位置で平坦面12と接触する。等速ジョイントが同図で時計方向に回転する場合、第1球面22aは回転方向に湾曲した形状をなし、第2球面22bは反回転方向に湾曲した形状をなす。
【0024】
第1球面22aと第2球面22bとは周方向に対象であり、等速ジョイントが同図で反時計方向に回転する場合には、第1球面22aが反回転方向に湾曲した形状をなし、第2球面22bが回転方向に湾曲した形状をなす。また、各平坦面12と各球面22a、22bとの各接触部における接触角線Cは継手内部で交わり、その交点を結ぶ線は、継手中心Oを重心とする正三角形をなす。また、トラニオン部材21の中心部には貫通孔23が設けられ、その貫通孔23に挿入されたシャフト24はトラニオン部材21にスプライン結合される。
【0025】
上記シャフト24が同図で時計方向に回転すると、第1球面22aと平坦面12との接触部において、シャフト24と外輪11との間のトルク伝達がなされる。逆に、シャフト24が同図で反時計方向に回転すると、第2球面22bと平坦面12との接触部においてトルク伝達がなされる。
【0026】
図4(a)、(b)は、図2に示す等速ジョイントが作動角を取った状態を示す。シャフト24と外輪11との間に作動角θが付与されると、トラニオン部材21の各球面22a、22bがそれぞれ、外輪11の各平坦面12に接触案内され、スムーズな角度変位を可能にする。また、シャフト24と外輪11との間に軸方向変位が付与された場合にも、同様に、各球面22a、22bがそれぞれ各平坦面12に接触案内され、スムーズな軸方向変位を可能にする。
【0027】
図5(a)、(b)は、上述のトラニオン部材21とシャフト24とを一体化した例を示し、トラニオン部材21の軸方向幅wを図3に示すトラニオン部材21より小さくしてある。そのため、トラニオン部材21の形状は、図3に示すものに比べて、円柱に近付き、より一層小さなものとすることができる。
【0028】
図6(a)、(b)は、図5に示すものと同様にトラニオン部材21とシャフト24とを一体化した例を示すが、シャフト24を断面六角形としている点で相違している。
【0029】
外輪11およびトラニオン部材21は、金属から成るものであってもよく、あるいは、合成樹脂の成形品から成るものであってもよい。合成樹脂の成形品とすると、グリース潤滑を必要とせず、無潤滑化、トルク伝達時の動作音の低減化および軽量化を図ることができる。そのため、実施の形態では、外輪11およびトラニオン部材21のそれぞれを合成樹脂の成形品としているが、外輪11およびトラニオン部材21のうち、一方のみを合成樹脂の成形品としてもよい。合成樹脂としては、射出成形可能な合成樹脂が望ましい。射出成形可能な樹脂であれば、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂のいずれでもよい。
【0030】
射出成形可能な樹脂には結晶性樹脂、非結晶性樹脂があり、いずれの樹脂を使用してもよいが、非結晶性樹脂は靱性が低く、許容量以上のトルクがかかった場合急激な破壊が生じるため、結晶性樹脂を用いるのが好ましい。
【0031】
好ましい合成樹脂として、潤滑特性の高い合成樹脂、例えば、ポリアセタール樹脂(POM)、ナイロン樹脂、PFAやFEP、ETFE等の射出成形可能なフッ素樹脂、射出成形可能なポリイミド樹脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂(PPS)、全芳香族ポリエステル樹脂、ポリエーテルエーテルケトン系樹脂(PEEK)、ポリアミドイミド樹脂等を挙げることができる。
【0032】
これらの各樹脂は単独で使用してもよく、2種類以上混合したポリマーアロイであってもよい。あるいは、上記以外の潤滑特性の低い合成樹脂に上記の合成樹脂を配合したポリマーアロイであってもよい。
【0033】
また、潤滑特性の低い合成樹脂であっても、固体潤滑剤や潤滑油を添加することで潤滑特性を高めることにより使用可能である。固体潤滑剤として、ポリテトラフルオロエチレン、黒鉛、二硫化モリブデン等を挙げることができる。
【0034】
また、合成樹脂にガラス繊維、炭素繊維、各種鉱物性繊維(ウィスカー)を配合して強度を高めてもよく、固体潤滑剤等と併用してもよい。
【0035】
最も使用に適した材料は、POM、ナイロン樹脂、PPS、PEEKである。ナイロン樹脂はナイロン6、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン612、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン46、分子鎖中に芳香族環を有する半芳香族ナイロン等のいずれでもよい。POM、ナイロン樹脂、PPSは、耐熱性、潤滑性に優れ比較的安価であるため、コストパフォーマンスの優れた等速ジョイントを得ることができる。また、PEEKは補強材や潤滑剤を配合しなくても機械的強度や潤滑性に優れるため、高機能な等速ジョイントを得ることができる。
【0036】
図5では、トラニオン部材21とシャフト24を合成樹脂で一体に成形したが、シャフト24をセラミックスや鉄鋼、ステンレススチール、アルミニウム合金等の金属で形成し、合成樹脂で成形されたトラニオン部材21とボルト等の結合手段で結合してもよい。
【0037】
また、外輪11においては、図2に示すように、平坦面12を有するカップ部13と、そのカップ部13の閉塞端に設けられたステム14を合成樹脂で一体に成形したが、ステム14をセラミックスや鉄鋼、ステンレススチール、アルミニウム合金等で形成して、カップ部13に結合するようにしてもよい。
【0038】
実施形態で示すように、感光ドラム1のドラム軸1aと駆動モータ2の回転軸2aとを等速ジョイントJで連結することにより、感光ドラム1のドラム軸1aと駆動モータ2の回転軸2aの相互に芯ずれや傾きがあっても感光ドラム1を速度ムラを発生させることなく等速回転させることができる。このため、露光手段4によって感光ドラム1上に形成される静電潜像に伸縮が生じたり、感光ドラム1上のトナー像が転写帯電器6により転写される際に画像に伸縮が生じるのを防止することができる。
【0039】
したがって、高品質の画像を形成することができると共に、露光手段4と転写帯電器6を180°の位置に設ける必要がないため、設計の自由度を高めることができる。
【0040】
実施形態で示すように、等速ジョイントJの外輪11とトラニオン部材21の少なくとも一方を合成樹脂の成形品とすることにより、グリース潤滑を不要とすることができる。
【0041】
このため、画像形成装置のメンテナンスの容易化を図ることができると共に、グリースの飛散もないため、転写材Aが汚されるという不都合の発生を皆無とすることができる。また、外輪11とトラニオン部材21の少なくとも一方を合成樹脂の成形品とすることでトルク伝達時の動作音の小さな等速ジョイントJを得ることができる。
【0042】
また、外輪11とトラニオン部材21の少なくとも一方を合成樹脂の成形品とすることによって、樹脂の弾性力を利用して平坦面12と球面22a、22bの接触部に予圧を付与することができる。具体的には、トラニオン部材21の各球面22a、22bが平坦面12と接触する接触点の外接円径を外輪11の各平坦面12が各球面22a、22bと接触する接触点の内接円径より大きくすることによって予圧を付与することができる。外接円径と内接円径の寸法差は、1/100以下であることが好ましく、円滑な動作を得るためには0〜1/200であることがより好ましい。その結果、周方向ガタのない等速性に優れた等速ジョイントJを得ることができ、駆動モータ2の駆動によって感光ドラム1をより効果的に等速回転させることができる。
【0043】
図1では、単色の画像形成装置を例にとって説明したが、フルカラーの画像形成装置を形成する場合は、図1に示す画像形成装置を4組用意し、その4組の画像形成装置を転写材Aの搬送方向にタンデムに配置し、これらの画像形成装置によりイエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの4色のトナーによってトナー像を形成し、これらのトナー像を転写材A上に重ね合わせてカラー画像を形成する。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】この発明に係る画像形成装置の実施形態を示す概略図
【図2】図1に示す感光ドラムの駆動部を示す一部切欠正面図
【図3】(a)は図2に示す等速ジョイントの一部切欠正面図、(b)は(a)の縦断側面図
【図4】(a)は、図3に示す等速ジョイントが作動角をとった状態の縦断正面図、(b)は(a)の縦断側面図
【図5】(a)はシャフトが一体化されたトラニオン部材の正面図、(b)は同側面図
【図6】(a)はシャフトが一体化されたトラニオン部材の他の例を示す正面図、(b)は同側面図
【符号の説明】
【0045】
1 感光ドラム
1a ドラム軸
2 駆動モータ(駆動手段)
2a 回転軸(駆動軸)
3 帯電器
4 露光手段
5 現像器(現像手段)
6 転写帯電器(転写手段)
J 等速ジョイント
11 外輪
12 平坦面
21 トラニオン部材
22a 第1球面
22b 第2球面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
感光ドラムと、その感光ドラムを回転駆動する駆動手段と、前記感光ドラム上に静電潜像を形成する露光手段と、前記感光ドラム上の静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成する現像手段と、感光ドラムの周速と同速度で搬送される転写材上に前記トナー像を転写する転写手段とから成り、前記感光ドラムのドラム軸と駆動手段の駆動軸とを軸継手で連結した画像形成装置において、前記軸継手が、軸線に平行な6つの平坦面で囲まれた6角形の中空穴を有する外輪と、その外輪の中空穴に組み込まれたトラニオン部材とから成り、前記トラニオン部材の外周に6つの球面が形成され、その6つの球面のうち、3つの第1球面は、前記各平坦面の円周方向中央位置から円周方向の一方にずれた位置で前記各平坦面とそれぞれ接触し、他の3つの第2球面は、前記各平坦面の円周方向中央位置から円周方向の他方にずれた位置で前記各平坦面とそれぞれ接触し、かつ、前記第1球面と前記第2球面とが円周方向に交互に配された等速ジョイントから成ることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記外輪とトラニオン部材のうち、少なくとも一方を合成樹脂の成形品とした請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記合成樹脂が、射出成形可能な合成樹脂から成る請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記合成樹脂が、潤滑性樹脂である請求項2又は3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記外輪の平坦面と前記トラニオン部材の第1球面および第2球面の各接触部間に予圧を付与した請求項1乃至4のいずれかに記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−52185(P2007−52185A)
【公開日】平成19年3月1日(2007.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−236538(P2005−236538)
【出願日】平成17年8月17日(2005.8.17)
【出願人】(000102692)NTN株式会社 (9,006)
【Fターム(参考)】