説明

画像形成装置

【課題】像加熱手段で発生した熱及び水蒸気を含んだ空気を装置本体外に逃しつつ、異物が装置本体内に侵入することを抑制する。
【解決手段】開閉部材30は、閉状態で、装置本体の内装面の一部を構成する両面搬送ガイド20と、両面搬送ガイド20の上方で装置本体の外装面の一部を構成する天面外装62とを有し、両面搬送ガイド20に設けられたガイド通気口65と、天面外装62に設けられた天面外装通気口64とは、開閉部材30の閉状態で鉛直方向から見た場合に重ならないように設けられ、両面搬送ガイド20のうち天面外装62に対向する上面20aに設けられた壁であって、ガイド通気口65の周囲に設けられ開閉部材30の開動作が行われた場合にガイド通気口65に異物が侵入することを抑制する壁66を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート等の記録材上に画像を形成する機能を備えた、例えば、電子写真プリンタ及び、デジタル複合機等の画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、機内の熱や水蒸気が籠もることに起因する異常画像の発生を防ぐことができる画像形成装置を提供しているものがある(特許文献1参照)。
【0003】
図8を用いて、上記従来例の構成について説明する。上記従来例では、画像形成に発熱作用を利用する画像形成装置において、次のような構成を採用している。すなわち、装置内で発生する水蒸気を含む排気を導くダクト114を設け、前記排気を装置外に排出するための開口部113を装置外装101にダクト114に連続して形成している。さらに、開口部113の一部に、装置内に籠もる熱気を装置外に排出するための開口部113bを設けている。
【0004】
このような構成によれば、像加熱手段としての定着装置123で発生した熱と水蒸気を含んだ空気はダクト114に取り込まれて外装101の開口部113から装置外に排出される。このとき、開口部113にはダクト114の開口面積に等しい開口面積を有する開口部113aの他に開口部113bが設けられているため、ダクト114によって暖められた装置内部の空気は開口部113bから装置本体外部に排出されることとなる。したがって、本体内部に熱や水蒸気が籠もることに起因する異常画像の発生を防ぐことができる。
【特許文献1】特開平9−50225号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した従来例においては、以下に述べるような課題があった。
【0006】
近年のプリンタにおいては、排出オプションの搭載モデルが一般化してきており、ステイプラ機能を追加するユーザが増加してきている。そのため、外装部に設けられた開口部からステイプラ針等の異物が機内に侵入し、本体故障、ジャム等の原因となってしまうことが懸念される。
【0007】
本発明は上記したような事情に鑑みてなされたものであり、像加熱手段で発生した熱及び水蒸気を含んだ空気を装置本体外に逃しつつ、異物が装置本体内に侵入することを抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために本発明にあっては、
現像剤像が形成された記録材を加熱する像加熱手段と、
装置本体の上面の一部を構成し装置本体に設けられた回転軸に対して回転可能に設けられた開閉部材であって、装置本体内の空気を装置本体外へ排出する開口穴を有する開閉部材と、
を有する画像形成装置において、
前記開閉部材は、閉状態で、装置本体の内装面の一部を構成する第1板状部材と、前記第1板状部材の上方で装置本体の外装面の一部を構成する第2板状部材とを有し、
前記開口穴は前記第1板状部材及び前記第2板状部材にそれぞれ設けられており、前記
第1板状部材に設けられた第1開口穴と、前記第2板状部材に設けられた第2開口穴とは、前記開閉部材の閉状態で鉛直方向から見た場合に重ならないように設けられ、
前記第1板状部材のうち前記第2板状部材に対向する対向面に前記第2板状部材に向かって突出して設けられた壁であって、前記第1開口穴の周囲のうち少なくとも、前記第1開口穴に対して前記回転軸とは反対側に設けられた壁を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、像加熱手段で発生した熱及び水蒸気を含んだ空気を装置本体外に逃しつつ、異物が装置本体内に侵入することを抑制することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下に図面を参照して、この発明を実施するための最良の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
【実施例1】
【0011】
以下、図1〜図5に基づいて本発明を適用可能な画像形成装置について説明する。図1は実施例1の画像形成装置1の概略構成を示す断面図であり、(a)は片面印字時の画像形成工程について説明するための図、(b)は両面印字時の画像形成工程について説明するための図である。図1は、画像形成装置の正面側(前側、前方)から見た図となっており、以下の説明において、画像形成装置1に関して、「左」、「右」とは、画像形成装置1を「正面」から見たときの左右をいうものとする。
【0012】
まず、各部の役割及び画像形成工程について説明する。図1(a)において、画像形成装置1は、記録材Sを収納したカセット31を有している。また、このカセット31は図1において前方から画像形成装置1本体に出し入れ自在に装着されている。
【0013】
カセット31の右端部には、ピックアップローラ32が内蔵されていて、プリント信号に合わせて、カセット31から記録材Sを搬送させる。その下流側には、レジストローラ33が配置されている。この時点では、レジストローラ33は停止している。次に、画像を書き出すタイミングに合わせてレジストローラ33を回転させる事により、記録材Sは画像形成領域へと搬送される。
【0014】
画像形成領域は、中間転写ベルト34、駆動ローラ35、従動ローラ36、像担持体としての感光ドラム37〜40、現像ローラ41〜44、レーザスキャナユニット45,46、及び、二次転写ローラ47によって形成されている。ここで、駆動ローラ35は、中間転写ベルト34を駆動するためのものである。感光ドラム37〜40は、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)用の感光ドラムである。レーザスキャナユニット45は、イエロー用の感光ドラム37及びマゼンタ用の感光ドラム38を照射する1,2ステーション(以下stと略する。)レーザスキャナユニットである。レーザスキャナユニット46は、シアン用の感光ドラム39及びブラック用の感光ドラム40を照射する3,4stレーザスキャナユニットである。二次転写ローラ47は、記録材Sに画像を転写する為のものである。
【0015】
次に、画像形成工程について説明する。イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順番で、レーザスキャナユニット45,46からレーザ光(図に一点鎖線で示す)が発生され、感光ドラム37〜40が順次照射されることで、感光ドラム上に電気的な潜像(静電潜像)が形成される。そして、現像ローラ41〜44の現像動作によってそれぞれの感光ドラム37〜40上の潜像にトナー(現像剤)が付着することで潜像が現像される。このよ
うにして感光ドラム37〜40上にそれぞれ形成されたトナー画像(現像剤像)は、順次、中間転写ベルト34上に転写される(一次転写)ことで、中間転写ベルト34上に4色のトナー画像が形成される。以上のようにして中間転写ベルト34上に形成されたトナー画像は、二次転写ローラ47と中間転写ベルト34との間に形成されたニップで挟持搬送されることによって、記録材上に転写される(二次転写)。
【0016】
その後、記録材Sは像加熱手段としての定着器(定着手段、定着装置)に搬送され、定着器に設けられた定着ローラ48及びスリーブ49のニップで挟持搬送されることにより熱と圧力が加えられ、記録材Sにトナー像が定着される。このとき、記録材Sに吸湿されていた水分が蒸発し、両面搬送ガイド20に付着することが懸念される。
ここで、両面搬送ガイド20は、装置本体の内装面の一部を構成するとともに両面搬送路21を搬送される記録材をガイドする搬送ガイドを兼ねる第1板状部材に相当する。本実施例においては、両面搬送ガイド20に開口部が設けられているので、両面搬送ガイド20への水蒸気の付着を減少(抑制)させることができるものである。詳しい説明は後述する。
【0017】
片面印字においては、画像が形成された記録材Sは、第一〜第三排出ローラ51〜53によって排出路50を搬送され、排出オプションユニット54に送られる。排出オプションユニット54では、先行する記録材がある場合であって、ユーザが希望する場合に、ステイプラ55によって記録材Sにステイプラ針を打ち込み、記録材を束ねることができる。そして、画像が形成された記録材Sは、排出ローラ56によって印字面を下側にして排出トレイ57上に排出される。以上が片面印字工程である。
【0018】
次に、図1(b)を用いて、両面印字時の画像形成工程について説明する。ただし、片面印字時に説明した内容と重複する場合には、説明を割愛する。
【0019】
両面印字時には、前述のようにして片面にトナー画像が定着された記録材Sは、その後、両面印字用のスイッチバック機構によって、再給送工程に送られる。
【0020】
スイッチバック機構には、フラッパ58及びスイッチバックローラ59が配設されている。フラッパ58は、定着ローラ48及びスリーブ49のニップで挟持搬送された記録材Sが搬送される搬送路を、排出路50と両面搬送路21とのうちいずれかに切り替えるものである。スイッチバックローラ59は、正逆回転及び停止自在に設けられており、定着ローラ48及びスリーブ49のニップで挟持搬送されフラッパ58により両面搬送路21に導かれた記録材Sを挟持搬送する。
【0021】
スイッチバックローラ59の逆転時(記録材Sを図1(b)中、左から右に搬送する時)における下流側(図1(b)において右側)には、両面搬送ローラ60が配設されている。さらに両面搬送ローラ60の下流側には、再給送ローラ61が配設されている。
【0022】
記録材Sに両面印字を行うときには、フラッパ58が図1(b)に示すように、スイッチバックローラ59に記録材Sを導く位置にある。1面目に画像を形成された記録材Sは両面搬送路21に沿って、排出トレイ57の方向(図1(b)において左側)へ一旦搬送される。そして、記録材Sの後端が定着ローラ48及びスリーブ49のニップを抜けた後、スイッチバックローラ59が逆転することで、記録材Sが再給送ローラ61へ向けて搬送される。そして、記録材Sは二面目印字のための二面目の印字工程へと搬送される。
【0023】
この時、両面搬送ガイド20に水滴付着がある場合には、両面搬送路21に搬送された記録材Sに水滴が付着し、二面目の二次転写が正常に行われず、水滴が付着した部分のみトナー画像が転写されない異常画像が発生することが懸念される。
【0024】
記録材Sは、再給送ローラ61によって、先端レジストの補正が行われる。その後、記録材Sは片面印字工程で説明した様にして二面目(裏面)に画像が形成され、図1(a)に示す位置に移動したフラッパ58により排出路50に導かれ、排出ローラ51〜53に搬送されることで、排出トレイ57に排出される。以上が、各部の役割及び両面印字時における画像形成工程についての説明である。
【0025】
次に、図2,3を用いて、開閉部材30について詳しく説明する。図2は、画像形成装置1の概略構成を示す斜視図であり、(a)は開閉部材30の閉状態を示す図、(b)は開閉部材30の開状態を示す図である。
【0026】
開閉部材30は、閉状態において、両面搬送ガイド20と、両面搬送ガイド20の上方で装置本体の外装面の一部を構成する第2板状部材としての天面外装62とを有している。そして、天面外装62と両面搬送ガイド20とが一体に設けられることで、開閉部材30が構成されている。開閉部材30は、画像形成装置1本体に対して開閉可能に設けられており、本実施例においては、天面外装ヒンジ中心線67を回転中心(回転軸)として画像形成装置1本体に対して回転可能となっている。したがって、天面外装62と両面搬送ガイド20とは一体となって画像形成装置1本体に対して開閉する。
【0027】
これにより、天面外装の取っ手63を上方に持ち上げることで、図2(b)に示すように、天面外装ヒンジ中心線67を回転中心として、天面外装62と両面搬送ガイド20を一体に開けることができる。排出オプションユニット54と定着器間でジャムが発生した場合には、ユーザは、前述したように天面外装62の取っ手63を上方に持ち上げることで、天面外装62と両面搬送ガイド20を一体に開けることができる。
【0028】
図3(a)は、開閉部材30の概略構成を示す斜視図であり、図3(b)は、両面搬送ガイド20の上面20aを示す斜視図である。天面外装62及び両面搬送ガイド20には、装置本体内の熱や水蒸気を逃がすために、それぞれ第2開口穴としての天面外装通気口64、及び第1開口穴としてのガイド通気口65が設けられている。そして、両面搬送ガイド20のうち天面外装62に対向している上面(対向面)20aにおいては、図3(a)に示す様に、両面搬送ガイド20のガイド通気口65周辺に天面外装62に向かって突出した壁(凸部)66が設けられている。
【0029】
このような構成により、図3(b)に示すように、ユーザが天面外装通気口64から誤ってステイプラ針68等の異物を落としてしまった場合に、壁66によって異物が画像形成装置1本体内に侵入することを抑制することができる。また、ユーザがジャム処理の為に開閉部材30を開ける開動作により、ステイプラ針68等の異物が両面搬送ガイド20の上面20aを滑ってしまうような場合には、ガイド通気口65から異物が侵入してしまうことが懸念される。このような場合においても、本実施例では、壁66が設けられていることによって、画像形成装置1本体内への異物の侵入を抑制することができる。
【0030】
図4は、画像形成装置1を上方から見た概略図である。本実施例においては、図4に示すように、天面外装通気口64(図4において実線)とガイド通気口65(図4において破線)の位相をずらして配置している。すなわち、鉛直方向から見た場合に、天面外装通気口64とガイド通気口65とは重ならないように配置されている。このような構成によって、画像形成装置1本体内に異物が直接侵入し難くなり、より効果的に異物の侵入を抑制することができる。なお、天面外装通気口64とガイド通気口65の位相はずらさなくとも良く、鉛直方向から見た場合に、一部重なる領域がある、又は、重なるように配置されるものであってもよい。
【0031】
以上説明したように、本実施例によれば、通気口から装置本体内の熱や水蒸気を逃がすことができるので、両面搬送ガイド20に付着する水滴の量を減少させることができ画像不良の発生を抑制することができる。さらに、天面外装62から誤ってステイプラ針68などの異物が誤って落下した場合においても、両面搬送ガイド20の上面20aに異物は留まり、画像形成装置1本体内に異物が侵入する可能性を低減させることが可能となる。したがって、定着器で発生した熱及び水蒸気を含んだ空気を装置本体外に逃しつつ、異物が装置本体内に侵入することを抑制することが可能となる。また、装置本体の内装面の一部を構成するとともに搬送ガイドを兼ねた両面搬送ガイド20の上面20aの壁66によって異物が装置本体内に侵入することを抑制できるので、異物が両面搬送路21に侵入してジャムの原因になることを抑制することができる。
【0032】
図5〜7は、壁の他の形態を示す図である。図5〜7それぞれにおいて、(a)は開閉部材30の概略構成を示す斜視図であり、(b)は両面搬送ガイド20の上面20aを示す斜視図である。
【0033】
ガイド通気口65の周囲に設けられる壁は、図3に示す壁66のようにガイド通気口65の周囲に全周にわたって設けられている必要は無く、図5(a),(b)に示すような壁69であってもよい。壁69は、ガイド通気口65に対して天面外装ヒンジ中心線67(回転軸)とは逆側(反対側)に設けられている。図5に示すように、ガイド通気口65に対して天面外装ヒンジ中心線67と逆側に壁69がある場合においても、上述した実施例同様の効果を得ることができる。すなわち、ユーザがジャム処理の為に開閉部材30を開ける開動作により、両面搬送ガイド20の上面20aをステイプラ針等の異物が滑ってしまうような場合に、壁69によりガイド通気口65から異物が侵入してしまうことを抑制することができる。
【0034】
ここで、壁は、ガイド通気口65の周囲のうち少なくとも、ガイド通気口65に対して天面外装ヒンジ中心線67とは反対側に設けられるものであればよい。すなわち、壁は、開閉部材30を開ける開動作により、外径側から天面外装ヒンジ中心線67に向かって上面20aを滑る(移動する)異物が、ガイド通気口65に到達することを防ぐ(阻止する)ことができるものであればよい。
【0035】
また、上述した実施例のように、ガイド通気口65の穴の周囲に壁があることが望ましいが、図6(a),(b)に示すように、穴の縁でなくとも略周囲に、穴を囲むような壁70が設けられるものであれば、上記実施例同様の効果を得ることができる。
【0036】
また、壁は、ガイド通気口65に対して天面外装ヒンジ中心線67とは反対側に少なくとも設けられていればよいもので、図7(a),(b)に示すように、天面(上面)部も覆うような壁71であってもよい。壁71は、開閉部材30の閉状態で、ガイド通気口65の鉛直方向上方のうち少なくとも一部を覆う被覆部72を有することとなる。壁がガイド通気口65の周囲に全周にわたって設けられている場合でも、開口部(穴)が確保されていれば、天面部も覆う被覆部が設けられていてもよい。
【0037】
上述した実施例においては、両面搬送路に、装置本体の上面(上部)を開放する開口部を設けた場合について説明したが、これに限らず、両面印字機能のない画像形成装置において、片面搬送路に上記ガイド通気口65同様の開口部を設けてもよい。すなわち、定着器から排出された記録材を排出オプションユニットまで搬送するための搬送路の搬送ガイドに開口部を設け、さらに上述のような壁を設けることによっても上記同様の効果を得ることができる。
【0038】
また、上述した実施例においては、排出オプションユニットが設けられた場合について
説明したが、これに限るものではない。すなわち、排出オプションユニットが設けられていない画像形成装置において、定着器から排出された記録材を排出部まで搬送する搬送路の搬送ガイドに開口部を設け、さらに上述のような壁を設けることによっても上記同様の効果を得ることができる。
【0039】
また、上述した実施例においては、記録材の搬送路に、装置本体の上面を開放する開口部を設けた場合について説明したが、これに限るものではない。すなわち、装置本体の上面の一部を開放する開閉部材を、上述したような構成とすることで、装置本体内の熱及び水蒸気を含んだ空気を装置本体外に逃しつつ、異物が装置本体内に侵入することを抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】実施例1の画像形成装置の概略構成を示す断面図であり、(a)は片面印字時の画像形成工程について説明するための図、(b)は両面印字時の画像形成工程について説明するための図である。
【図2】実施例1の画像形成装置の概略構成を示す斜視図であり、(a)は開閉部材の閉状態を示す図、(b)は開閉部材の開状態を示す図である。
【図3】(a)は開閉部材の概略構成を示す斜視図であり、(b)は両面搬送ガイドの上面を示す斜視図である。
【図4】実施例1の画像形成装置を上方から見た概略図である。
【図5】壁の他の形態を示す図であり、(a)は開閉部材の概略構成を示す斜視図であり、(b)は両面搬送ガイドの上面を示す斜視図である。
【図6】壁の他の形態を示す図であり、(a)は開閉部材の概略構成を示す斜視図であり、(b)は両面搬送ガイドの上面を示す斜視図である。
【図7】壁の他の形態を示す図であり、(a)は開閉部材の概略構成を示す斜視図であり、(b)は両面搬送ガイドの上面を示す斜視図である。
【図8】従来の画像形成装置を示す概略図である。
【符号の説明】
【0041】
1 画像形成装置
20 両面搬送ガイド
30 開閉部材
48 定着ローラ
49 スリーブ
62 天面外装
64 天面外装通気口
65 ガイド通気口
66 壁
67 天面外装のヒンジ中心線
S 記録材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
現像剤像が形成された記録材を加熱する像加熱手段と、
装置本体の上面の一部を構成し装置本体に設けられた回転軸に対して回転可能に設けられた開閉部材であって、装置本体内の空気を装置本体外へ排出する開口穴を有する開閉部材と、
を有する画像形成装置において、
前記開閉部材は、閉状態で、装置本体の内装面の一部を構成する第1板状部材と、前記第1板状部材の上方で装置本体の外装面の一部を構成する第2板状部材とを有し、
前記開口穴は前記第1板状部材及び前記第2板状部材にそれぞれ設けられており、前記第1板状部材に設けられた第1開口穴と、前記第2板状部材に設けられた第2開口穴とは、前記開閉部材の閉状態で鉛直方向から見た場合に重ならないように設けられ、
前記第1板状部材のうち前記第2板状部材に対向する対向面に前記第2板状部材に向かって突出して設けられた壁であって、前記第1開口穴の周囲のうち少なくとも、前記第1開口穴に対して前記回転軸とは反対側に設けられた壁を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
記録材が搬送される搬送路が前記第1板状部材に沿って設けられており、
前記第1板状部材は、搬送される記録材をガイドする搬送ガイドを兼ねていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記壁は、前記第1開口穴の縁に全周にわたって設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記壁は、前記開閉部材の閉状態で前記第1開口穴の鉛直方向上方のうち少なくとも一部を覆う被覆部を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−176006(P2010−176006A)
【公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−20446(P2009−20446)
【出願日】平成21年1月30日(2009.1.30)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】