説明

画像形成装置

【課題】画像形成装置における消費電力をさらに削減する。
【解決手段】記録媒体に対する画像形成が可能な画像形成モードと、該画像形成モードよりも消費電力が削減される省エネルギモードとを有し、上記画像形成モード及び上記省エネルギモードにて通電される常時通電部5と、上記画像形成モードの際のみに通電される否常時通電部100とを備える画像形成装置であって、上記常時通電部5は、外部ネットワークと接続可能な通信部55と、該通信部55を介して入力されるデータを記憶可能な記憶部54と、上記省エネルギモードから上記画像形成モードへ切り替わった場合に上記記憶部54に記憶された上記データに基づく処理を行う処理部51とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、プリンタ、ファクシミリ装置等の画像形成装置は、省エネルギ化を達成するために、印刷用紙等の記録媒体に対して画像形成を行わない待機状態の場合において画像形成を行うためのユニット等への通電を停止する省エネルギモードを有している。このような省エネルギモードを有することによって、画像形成を行わない場合(すなわち待機状態の場合)における消費電力を削減することが可能となる。
【0003】
また、近年の画像形成装置は、ネットワークを介して複数のユーザの端末に対して接続され、各端末を介してデータを送受信が可能とされている。
このようなネットワークを介して接続される画像形成装置が省エネルギモードによって全ての機能を停止すると、各ユーザが印刷用紙の残量やカセットに収容された印刷用紙の種類等のデータを画像形成装置から取得することができなくなってしまう。
【0004】
そこで、特許文献1には、省エネルギモードに切り替わる前に、印刷用紙の残量やカセットに収容された印刷用紙の種類等のデータを、省エネルギモードの際にも通電されるメモリに転送し、画像形成装置が省エネルギモードの際であっても、ユーザが必要なデータをネットワークを介して取得可能とする方法が提案されている。
【特許文献1】特開平10−336355号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、ユーザは、ネットワークを介して画像形成装置から必要なデータを取得するだけではなく、ネットワークを介して画像形成装置の設定を行う場合もある。つまり、画像形成を指示する以外の何らかのデータが画像形成装置に入力される場合がある。
従来の画像形成装置では、ネットワークを介して上記設定を行うためのデータが入力された場合には、各構成に通電を行うことによって省エネルギモードを解除し、その後、データに基づく設定の反映を行っている。
このため、画像形成を伴わない画像形成装置の設定のみを行う場合であっても、省エネルギモードが解除されてしまい、消費電力が増大してしまう。
【0006】
特に、画像形成装置が上述のようにネットワークを介して複数のユーザの端末と接続されている場合には、ユーザから画像形成装置を視認できず画像形成装置が省エネルギモードとなっているかが分からない場合や、複数のユーザによって頻繁に画像形成装置の設定が行われる可能性がある。
このため、画像形成装置において頻繁に省エネルギモードが解除され、省エネルギモードによる消費電力の削減効果が薄れてしまう虞がある。
【0007】
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、画像形成装置における消費電力をさらに削減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記課題を解決するための手段として、以下の構成を採用する。
【0009】
第1の発明は、記録媒体に対する画像形成が可能な画像形成モードと、該画像形成モードよりも消費電力が削減される省エネルギモードとを有し、上記画像形成モード及び上記省エネルギモードにて通電される常時通電部と、上記画像形成モードの際のみに通電される否常時通電部とを備える画像形成装置であって、上記常時通電部が、外部ネットワークと接続可能な通信部と、該通信部を介して入力されるデータを記憶可能な記憶部と、上記省エネルギモードから上記画像形成モードへ切り替わった場合に上記記憶部に記憶された上記データに基づく処理を行う処理部とを備えるという構成を採用する。
【0010】
第2の発明は、上記第1の発明において、上記記憶部が、不揮発性メモリであるという構成を採用する。
【0011】
第3の発明は、上記第1または第2の発明において、上記記憶部に記憶されるデータが、上記常時通電部及び上記否常時通電部の設定を行うための設定系データであるという構成を採用する。
【0012】
第4の発明は、上記第1〜第3いずれかの発明において、上記処理部が、上記画像形成モードから上記省エネルギモードに切り替わる際に、上記否常時通電部が備える記憶部に記憶されたデータの少なくとも一部を上記常時通電部の上記記憶部に転送するという構成を採用する。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、省エネルギモードであっても通電される常時通電部が備える記憶部に通信部を介して外部から入力されるデータが一旦記憶され、省エネルギモードから画像形成モードに切り替わった場合に処理部によって記憶部に記憶されたデータに基づく処理が行われる。
つまり、通信部を介して外部からデータが入力された場合であっても、画像形成モードに切り替わるまで上記データは、常時通電部が備える記憶部に記憶されている。
このため、省エネルギモードの場合に外部からデータが入力された場合であっても、省エネルギモードが解除されることがない。
したがって、本発明によれば、画像形成装置における消費電力をさらに削減することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、図面を参照して、本発明に係る画像形成装置の一実施形態について説明する。なお、以下の図面において、各部材を認識可能な大きさとするために、各部材の縮尺を適宜変更している。また、以下の説明においては、本発明の画像形成装置の一例として、複合機を挙げて説明する。
【0015】
図1は、本実施形態の複合機の概略構成を示す模式図である。また、図2は、本実施形態の複合機のシステムブロック図である。
これらの図に示すように、本実施形態の複合機Fは、画像読取ユニット1と、画像形成ユニット2と、カセット3(3a〜3c)と、操作表示部4と、制御部5と、ハードディスクドライブ(HDD)6と、電源キー7とを備えている。
【0016】
画像読取ユニット1は、原稿に形成された画像を画像データとして読み取るものであり、図2に示すように、制御部5の制御の下で画像読取ユニット1全体の制御を行う画像読取エンジン11と、該画像読取エンジン11の制御の下で原稿に形成された画像の読取りを行う画像読取駆動部12とを備えている。
そして、図1に示すように、画像読取駆動部12は、原稿送り装置部12aやスキャナ12b等を備えている。
【0017】
画像形成ユニット2は、画像読取ユニット1によって読み取られた画像データ、あるいは、図2に示すネットワークNを介して入力される画像データ等に基づいて、印刷用紙(記録媒体)に対して印刷(画像形成)を行うものである。この画像形成ユニット2は、図2に示すように、制御部5の制御の下で画像形成ユニット2全体の制御を行う画像形成エンジン21と、該画像形成エンジン21の制御の下で印刷用紙に印刷を行う画像形成駆動部22とを備えている。
なお、画像形成駆動部22は、印刷画像に基づく静電潜像が形成される感光体ドラム、感光体ドラムにトナーを供給することによって静電潜像をトナー像として現像する現像装置、トナー像を印刷用紙に定着させる定着装置等を備えている。
また、図1に示すように、画像形成駆動部22には、印刷用紙を手差しで供給可能とするための手差しトレイ8が接続されている。
そして、画像形成駆動部22によって印刷された印刷用紙は、画像形成駆動部22の上方に設置された排出部9にて排出される。
【0018】
カセット3は、画像形成ユニット2に供給する印刷用紙を種類ごとに収納するものであり、図1に示すように画像形成駆動部22の下方に配置されている。
そして、本実施形態においては、カセット3は、種類の異なる印刷用紙を収納するカセット3a〜3cによって構成されている。
【0019】
操作表示部4は、複合機Fの表面に露出して配置されるマンマシンインターフェイスであり、ユーザに提供する情報やソフトウェアキーを表示するタッチパネルや、ユーザが指示を入力するためのハードウェアキー等を備えている。
【0020】
制御部5は、本実施形態の複合機F全体を制御するものであり、図2に示すように、画像読取ユニット1、画像形成ユニット2、操作表示部4、HDD6及び電源キー7と電気的に接続されている。さらに、制御部5は、ネットワークNと接続されており、ネットワークNを介して複数のユーザの端末と電気的に接続されている。
【0021】
この制御部5は、CPU(Central Processing Unit)51(処理部)と、ROM(Read Only Memory)52と、RAM(Random Access Memory)53(記憶部)と、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)54(記憶部)と、通信部55とを備えている。
【0022】
CPU51は、制御部5全体さらには複合機F全体の制御を主として実行するものであり、本実施形態においては、省エネルギモードから画像形成モードに切り替わった場合にEEPROM54に記憶された設定系データに基づいて設定処理を行ったり、画像形成モードから省エネルギモードに切り替わる際に、HDD6に記憶されたデータの少なくとも一部をRAM53に転送する処理を行ったりする。
【0023】
なお、省エネルギモードとは、消費電力を削減するためのモードであり、制御部5のみに通電され、画像読取ユニット1、画像形成ユニット2、操作表示部4及びHDD6には通電されないモードである。また、画像形成モードとは、印刷用紙に対する印刷が可能なモードであり、制御部5、画像読取ユニット1、画像形成ユニット2、操作表示部4及びHDD6に通電されるモードである。
【0024】
また、ここで言う設定系データとは、複合機Fにおける各種設定を行うためのデータであり、例えば、画像読取ユニット1や画像形成ユニット2を制御するためのパラメータを設定するためのデータである。このような設定系データは、画像形成モードの際には、HDD6、画像読取ユニット1の画像読取エンジン11及び画像形成ユニット2の画像形成エンジン21に記憶されている。
【0025】
ROM52は、複合機Fを制御する際にCPU51が用いるプログラムや各種データを記憶しているものであり、例えば省エネルギモードを実行するためのプログラムや画像形成モードを実行するためのプログラム等を記憶している。
【0026】
RAM53は、CPU51が各種プログラムを実行する際に必要なデータを一時的に記憶すると共に、本実施形態においてはHDD6に記憶されたデータの一部をCPU51の制御の下で記憶する。
【0027】
EEPROM54は、例えば消去の許容できない重要データを一時的に記憶すると共に、本実施形態においては省エネルギモードの際に、通信部55を介してネットワークNから入力される設定系データを記憶する。
【0028】
通信部55は、外部のネットワークNと直接接続されており、CPU51の制御の下、外部からのデータを受信したり、内部のデータを送信したりする。
【0029】
HDD6は、容量の大きなデータを記憶するものであり、本実施形態においては、各カセット3における印刷用紙の残量を示すデータや、各カセット3に収納される印刷用紙の種類を示すデータ等の通知系データが記憶される。
なお、ここで言う通知系データとは、複合機の状態を示すデータである。このような通知系データは、HDD6の他に、画像読取ユニット1の画像読取エンジン11や画像形成ユニット2の画像形成エンジン21にも記憶されている。
【0030】
電源キー7は、ユーザによって操作されることによって、省エネルギモードと画像形成モードとを切り替えるためのスイッチであり、操作表示部4の近傍に配置されている。
【0031】
そして、本実施形態において省エネルギモードの場合には、上述のように、画像読取ユニット1、画像形成ユニット2、操作表示部4、制御部5及びHDD6のうち、制御部5のみに通電され、画像読取ユニット1、画像形成ユニット2、操作表示部4及びHDD6へは通電されなくなることによって、消費電量の削減が図られる。
すなわち、本実施形態の複合機Fにおいては、制御部5が本発明における常時通電部とされ、画像読取ユニット1、画像形成ユニット2、操作表示部4及びHDD6が本発明における否常時通電部100(図2参照)とされている。
【0032】
次に、このように構成された本実施形態の複合機の動作について説明する。なお、本実施形態の複合機における印刷動作は従来の複合機と同様であるため、以下の説明においては、本実施形態の複合機の特徴的な動作である、省エネルギモード中の動作、省エネルギモードから画像形成モードに切り替わる際の動作、及び画像形成モードから省エネルギモードに切り替わる際の動作について説明する。
【0033】
また、省エネルギモード中の動作については、図3のフローチャートを参照して説明する。また、省エネルギモードから画像形成モードに切り替わる際の動作については、図4のフローチャートを参照して説明する。また、画像形成モードから省エネルギモードに切り替わる際の動作については、図5のフローチャートを参照して説明する。
【0034】
図3に示すように、省エネルギモードの際に、ネットワークNから通信部55を介して設定系データが入力される(ステップS11)と、CPU51は、設定系データが入力されたことを示すフラグを設定し(ステップS12)、さらに設定系データ及びフラグをEEPROM54に記憶させる(ステップS13)。
なお、例えばHDD6に記憶された設定系データ、画像読取ユニット1の設定系データ及び画像形成ユニット2の設定系データが省エネルギモード際に、予めEEPROM54に転送されている場合には、CPU51は、ステップS13にてEEPROM54に予め記憶された設定系データを上書きすることによって、設定系データをEEPROM54に記憶させる。
【0035】
このようにして設定系データがEEPROM54に記憶されると、CPU51は、設定系データの入力を行ったユーザの端末に対して、設定が成功した旨を示すデータをネットワークNを経由して転送する(ステップS14)。
なお、ステップS14においては、CPU51が、複合機Fが省エネルギモードである旨を示すデータをユーザの端末に転送しても良い。これによってユーザが、複合機Fが省エネルギモードであることを認識することが可能となる。
【0036】
省エネルギモードから画像形成モードに切り替わる動作は、図4に示すように、省エネルギモードの状態においてユーザによって電源キー7が押下される(ステップS21)ことで開始される。
このようにして、省エネルギモードから画像形成モードに切り替わる動作が開始されると、CPU51は、まず画像読取ユニット1、画像形成ユニット2、操作表示部4及びHDD6(否常時通電部100)への通電を開始する(ステップS22)。
続いてCPU51は、EEPROM54にフラグが設定されているかを確認し(ステップS23)、フラグが設定されている場合には、EEPROM54に記憶された設定系データの反映を行い(ステップS24)、その後省エネルギモードから画像形成モードへの切り替え動作を終了する。
なお、ステップS23にてフラグが設定されていない場合には、CPU51は、省エネルギモードから画像形成モードへの切り替え動作を終了する。
【0037】
このように本実施形態の複合機Fにおいては、省エネルギモードであっても通電される制御部5が備えるEEPROM54に通信部55を介して外部から入力される設定系データが一旦記憶され、省エネルギモードから画像形成モードに切り替わった場合にCPU51によってEEPROM54に記憶された設定系データに基づく反映処理が行われる。
つまり、通信部55を介して外部から設定系データが入力された場合であっても、画像形成モードに切り替わるまで上記設定系データは、制御部5が備えるEEPROM54に記憶されている。
このため、省エネルギモードの場合に外部から設定系データが入力された場合であっても、省エネルギモードが解除されることがない。
したがって、本実施形態の複合機Fによれば、複合機における消費電力をさらに削減することが可能となる。
【0038】
また、本実施形態の複合機Fにおいては、設定系データ及びフラグは、不揮発性メモリであるEEPROM54に記憶される。
このため、省エネルギモードから、複合機Fへの給電が完全に停止された場合であっても、設定系データ及びフラグを保存することができる。
したがって、再度画像形成モードとなった場合に、ネットワークNを経由して入力された設定系データを確実に反映させることが可能となる。
【0039】
また、例えば、画像形成モードにおいて第1のユーザによってネットワークNを経由して設定系データが入力されている最中に、第2のユーザによって電源キー7が押下されて省エネルギモードに強制的に切り替えられた場合であっても、設定系データは常時通電部である制御部5のEEPROMに書き込まれるため、第1のユーザは設定系データの入力を継続することができ、さらには再度画像形成モードとなった場合に、設定系データを確実に反映させることが可能となる。
【0040】
次に、画像形成モードから省エネルギモードに切り替わる動作は、図5に示すように、画像形成モードの状態においてユーザによって電源キー7が押下される(ステップS31)ことで開始される。
このようにして画像形成モードから省エネルギモードに切り替わる動作が開始されると、CPU51は、まずHDD6から通知系データをRAM53に転送し(ステップS32)、さらにHDD6から設定系データをEEPROM54に転送する(ステップS33)。
続いて、CPU51は、画像読取ユニット1及び画像形成ユニット2から通知系データをRAM53に転送し(ステップS34)、さらに画像読取ユニット1及び画像形成ユニット2から設定系データをEEPROM54に転送する(ステップS35)。
そしてCPU51は、画像読取ユニット1、画像形成ユニット2、操作表示部4及びHDD6(否常時通電部100)への通電を停止し(ステップS36)、その後画像形成モードから省エネルギモードに切り替わる動作を終了する。
【0041】
このように、画像読取ユニット1、画像形成ユニット2及びHDD6の通知系データおよび設定系データが、常時通電部である制御部5のRAM53あるいはEEPROM54に記憶されることによって、省エネルギモードのままで、ネットワークNを経由してユーザがこれらの通知系データおよび設定系データの確認を行うことが可能となる。
【0042】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳説したが、具体的な構成は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において設計変更等が可能である。
【0043】
例えば、上記実施形態においては、本発明の画像形成装置の一例として、複合機を挙げて説明した。
しかしながら、本発明は複合機に限定されるものではなく、複写機、プリンタ及びファクシミリ装置等の画像形成装置に適用することも可能である。
【0044】
また、上記実施形態においては、省エネルギモードの際にネットワークNを介して制御部5に入力されるデータが設定系データのみである構成について説明した。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、省エネルギモードの際にネットワークNを介して制御部5に入力されるデータが設定系データと異なる他のデータであっても良い。
【0045】
また、上記実施形態においては、電源キー7の押下によって省エネルギモードと画像形成モードとの切り替えがなされる構成について説明した。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、省エネルギモードと画像形成モードとの切り替えをユーザの端末から行えるようにしても良い。
また、画像形成モードから省エネルギモードへの切り替えは、予め定められた期間、画像形成が行われない場合に行われるようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の一実施形態における複合機の概略構成を示す模式図である。
【図2】本発明の一実施形態における複合機のシステムブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態における複合機の省エネルギモード中の動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】本発明の一実施形態における複合機の省エネルギモードから画像形成モードに切り替わる際の動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の一実施形態における複合機の画像形成モードから省エネルギモードに切り替わる際の動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0047】
F……複合機(画像形成装置)、1……画像読取ユニット(否常時通電部)、2……画像形成ユニット(否常時通電部)、3(3a〜3c)……カセット、4……操作表示部(否常時通電部)、5……制御部(常時通電部)、51……CPU(処理部)、52……ROM、53……RAM(記憶部)、54……EEPROM(記憶部)、55……通信部、6……HDD(否常時通電部)、7……電源キー、100……否常時通電部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体に対する画像形成が可能な画像形成モードと、該画像形成モードよりも消費電力が削減される省エネルギモードとを有し、前記画像形成モード及び前記省エネルギモードにて通電される常時通電部と、前記画像形成モードの際のみに通電される否常時通電部とを備える画像形成装置であって、
前記常時通電部は、外部ネットワークと接続可能な通信部と、
該通信部を介して入力されるデータを記憶可能な記憶部と、
前記省エネルギモードから前記画像形成モードへ切り替わった場合に前記記憶部に記憶された前記データに基づく処理を行う処理部と
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記記憶部は、不揮発性メモリであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記記憶部に記憶されるデータは、前記常時通電部及び前記否常時通電部の設定を行うための設定系データであることを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記処理部は、前記画像形成モードから前記省エネルギモードに切り替わる際に、前記否常時通電部が備える記憶部に記憶されたデータの少なくとも一部を前記常時通電部の前記記憶部に転送することを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の画像形成装置。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−23274(P2010−23274A)
【公開日】平成22年2月4日(2010.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−184960(P2008−184960)
【出願日】平成20年7月16日(2008.7.16)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】