画像形成装置
【課題】確実に現像ユニットを適正な位置に装着することができる。
【解決手段】右側当接面および左側当接面636aは、右側押圧面および左側押圧面636bに対して、本体側駆動伝達部からカップリング部814bに駆動が入力されていないときはボス812が移動せず、カップリング部814bに駆動が入力されたときはボス812が右側押圧面および左側押圧面636bと当接する位置に移動するように、傾斜している。
【解決手段】右側当接面および左側当接面636aは、右側押圧面および左側押圧面636bに対して、本体側駆動伝達部からカップリング部814bに駆動が入力されていないときはボス812が移動せず、カップリング部814bに駆動が入力されたときはボス812が右側押圧面および左側押圧面636bと当接する位置に移動するように、傾斜している。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レーザプリンタなどの画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電子写真方式として、たとえば、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの各色に対応した感光ドラムを並列に配置した、いわゆるタンデム型のカラープリンタが知られている。
【0003】
このようなタンデム型のカラープリンタとして、たとえば、特許文献1には、装置本体と、複数の感光ドラムを一体的に支持し、装置本体内の内側位置と装置本体外の外側位置とに移動可能なタンデム型感光ユニットと、各感光ドラムに設けられ、現像剤を感光ドラムへ供給する現像ローラを保持し、タンデム型感光ユニットに着脱可能に装着される現像カートリッジと、タンデム型感光ユニットに設けられ、現像カートリッジを感光ドラム側へ押圧する押圧部材と、を有する画像形成装置が開示されている。
【0004】
この画像形成装置では、ユーザが、タンデム型感光ユニットが外側位置にあるときに、現像カートリッジをタンデム型感光ユニットの装着位置に装着し、さらにその装着位置から押圧部材から押圧を受ける位置(適正な位置)に現像カートリッジを移動させてから、タンデム型感光ユニットを内側位置に移動する構成となっている。
【0005】
これは、現像カートリッジが適正な位置に装着されていないと、たとえば、現像ローラが感光ドラムにトナーを円滑に供給することが困難となり、画像品質等に問題が起こるためである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2010−156791号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述の画像形成装置においても、現像カートリッジが適正な位置に装着されていない状態で、タンデム型感光ユニットが内側位置に装着されてしまうことがある。たとえば、勢いよくタンデム型感光ユニットを装置本体に装着した場合、適正な位置に装着されている現像カートリッジが、その勢いで、適正な位置からズレしてしまうことがある。
【0008】
そこで、本願は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、移動部材が装置本体に装着される構成において、移動部材が内側位置に配置された状態で、確実に現像ユニットを適正な位置に装着することができる画像形成装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、装置本体と、感光体を含む感光体ユニットと、現像ローラおよび被押圧部を含む現像ユニットと、前記現像ローラが前記感光体に押圧されるように前記現像ユニットの前記被押圧部を押圧する押圧部材とを有し、前記装置本体の内側位置に位置する内側位置と前記装置本体の外側位置とに移動可能に構成された移動部材と、前記移動部材が前記内側位置に位置しているときに、前記感光体ユニットまたは前記現像ユニットの駆動受け部に駆動を伝達するための駆動部材と、を備え、前記現像ユニットは、前記移動部材に対して、前記被押圧部が前記押圧部材に押圧される第1姿勢と、前記押圧部材の押圧が解除される第2姿勢とに揺動可能に構成され、前記押圧部材は、前記第1姿勢において前記被押圧部を押圧する押圧面と、前記第2姿勢において前記被押圧部と当接する当接面とを有し、前記当接面は、前記押圧面に対し、前記駆動部材から前記駆動受け部に駆動力が入力されていないときは前記被押圧部が移動せずに、前記前記駆動部材から前記駆動受け部に駆動力が入力されたときは前記被押圧部が前記押圧面と当接する位置に移動するように、傾斜していることを特徴としている。
【0010】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記被押圧部は、前記現像ユニットにおける前記感光体の回転軸方向一方側に設けられた第1被押圧部と、前記現像ユニットにおける前記回転軸方向他方側に設けられた第2被押圧部と、を有し、前記押圧部材は、前記移動部材における前記回転軸方向一方側に設けられ、前記第1被押圧部を押圧する第1押圧部材と、前記押圧部材における前記回転軸方向他方側に設けられ、前記第2被押圧部を押圧する第2押圧部材と、を有することを特徴としている。
【0011】
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記駆動受け部は、前記感光体ユニットまたは前記現像ユニットにおける前記回転軸方向一端側に設けられ、前記第1押圧部材は、第1バネを有し、前記第2押圧部材は、前記第1バネよりもバネ定数が大きい第2バネを有することを特徴としている。
【0012】
また、請求項4に記載の発明は、請求項2または請求項3に記載の発明において、前記駆動受け部は、前記感光体ユニットまたは前記現像ユニットにおける前記回転軸方向一方側に設けられており、前記第2押圧部材は、前記第2押圧部材の前記押圧面と前記当接面とのなす角度が、前記第1押圧部材の前記押圧面と前記当接面とのなす角度より大きい角度となるように形成されていることを特徴としている。
【0013】
また、請求項5に記載の発明は、請求項2ないし請求項4のいずれかに記載の発明において、前記駆動受け部は、前記感光体ユニットまたは前記現像ユニットにおける前記回転軸方向一端側に設けられ、前記第2押圧部材は、前記第1押圧部材よりも押圧力が小さいことを特徴としている。
【0014】
また、請求項6に記載の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の発明において、前記現像ユニットは、前記現像ユニットの揺動中心が前記現像ローラの回転軸中心と同軸上となるように構成されており、前記駆動受け部は、前記現像ローラの回転軸と近接した位置に配置されていることを特徴としている。
【0015】
また、請求項7に記載の発明は、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の発明において、前記移動部材は、前記現像ユニットが前記第2姿勢の状態において、前記現像ユニットが前記移動部材から離脱可能に構成されていることを特徴としている。
【0016】
また、請求項8に記載の発明は、請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の発明において、前記現像ユニットおよび前記感光体ユニットは、一体的に構成されたプロセスカートリッジであり、前記移動部材は、前記プロセスカートリッジが前記第2姿勢の状態において、前記プロセスカートリッジが前記移動部材から離脱可能構成されていることを特徴としている。
【0017】
また、請求項9に記載の発明は、請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の発明において、前記移動部材は、複数の感光体ユニットと、前記複数の感光体ユニットに対応した複数の現像ユニットと、前記複数の現像ユニットに対応した複数の押圧部材と、を有することを特徴としている。
【0018】
また、請求項10に記載の発明は、装置本体と、感光体を含む感光体ユニットと、現像ローラおよび被押圧部を含む現像ユニットと、前記現像ローラが前記感光体に押圧されるように前記現像ユニットの前記被押圧部を押圧する押圧部材とを有し、前記装置本体の内側位置に位置する内側位置と前記装置本体の外側位置とに移動可能に構成された移動部材と、前記移動部材が前記内側位置に位置しているときに、前記感光体ユニットまたは前記現像ユニットの駆動受け部に駆動を伝達するための駆動部材と、を備え、前記現像ユニットは、前記移動部材に対して、前記被押圧部が前記押圧部材に押圧される第1姿勢と、前記押圧部材の押圧が解除される第2姿勢とに揺動可能に構成され、前記被押圧部は、前記第1姿勢において前記押圧部材から押圧を受ける被押圧面と、前記第2姿勢において前記押圧部と当接する被当接面とを有し、前記被当接面は、前記被押圧面に対し、前記駆動部材から前記駆動受け部に駆動力が入力されていないときは前記押圧部材が移動せずに、前記前記駆動部材から前記駆動受け部に駆動力が入力されたときは前記押圧部材が前記被押圧面と当接する位置に移動するように、傾斜していることを特徴としている。
【0019】
また、請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の発明において、前記被押圧部は、前記現像ユニットにおける前記感光体の回転軸方向一方側に設けられた第1被押圧部と、前記現像ユニットにおける前記回転軸方向他方側に設けられた第2被押圧部と、を有し、前記押圧部材は、前記移動部材における前記回転軸方向一方側に設けられ、前記第1被押圧部を押圧する第1押圧部材と、前記押圧部材における前記回転軸方向他方側に設けられ、前記第2被押圧部を押圧する第2押圧部材と、を有することを特徴としている。
【0020】
また、請求項12に記載の発明は、請求項10または請求項11に記載の発明において、前記駆動受け部は、前記感光体ユニットまたは前記現像ユニットにおける前記回転軸方向一端側に設けられ、前記第1押圧部材は、第1バネを有し、前記第2押圧部材は、前記第1バネよりもバネ定数が大きい第2バネを有すること特徴としている。
【0021】
また、請求項13に記載の発明は、請求項11または請求項12に記載の発明において、前記駆動受け部は、前記感光体ユニットまたは前記現像ユニットにおける前記回転軸方向一方側に設けられており、前記第2被押圧部は、前記第2被押圧部の前記被押圧面と前記被当接面とのなす角度が、前記第1被押圧部の前記被押圧面と前記被当接面とのなす角度より大きい角度となるように形成されていることを特徴としている。
【0022】
また、請求項14に記載の発明は、請求項11ないし請求項13のいずれかに記載の発明において、前記駆動受け部は、前記感光体ユニットまたは前記現像ユニットにおける前記回転軸方向一端側に設けられ、前記第2押圧部材は、前記第1押圧部材よりも押圧力が小さいこと特徴としている。
【0023】
また、請求項15に記載の発明は、請求項10ないし請求項14のいずれかに記載の発明において、前記現像ユニットは、前記現像ユニットの揺動中心が前記現像ローラの回転軸中心と同軸上となるように構成されており、前記駆動受け部は、前記現像ローラの回転軸と近接した位置に配置されていることを特徴としている。
【0024】
また、請求項16に記載の発明は、請求項10ないし請求項15のいずれかに記載の発明において、前記移動部材は、前記現像ユニットが前記第2姿勢の状態において、前記現像ユニットが前記移動部材から離脱可能に構成されていることを特徴としている。
【0025】
また、請求項17に記載の発明は、請求項11ないし請求項16のいずれかに記載の発明において、前記現像ユニットおよび前記感光体ユニットは、一体的に構成されたプロセスカートリッジであり、前記移動部材は、前記プロセスカートリッジが前記第2姿勢の状態において、前記プロセスカートリッジが前記移動部材から離脱可能構成されていることを特徴としている。
【0026】
また、請求項18に記載の発明は、請求項11ないし請求項13のいずれかに記載の発明において、前記移動部材は、複数の感光体ユニットと、前記複数の感光体ユニットに対応した複数の現像ユニットと、前記複数の現像ユニットに対応した複数の押圧部材と、を有することを特徴としている。
【発明の効果】
【0027】
(クレームと効果との整合性)
請求項1に記載の発明によれば、押圧部材の当接面は、押圧面に対し、駆動部材から駆動受け部に駆動力が入力されたときに被押圧部が押圧面と当接する位置に移動するように傾斜されている。
【0028】
このような構成により、移動部材が内側位置に配置された状態で、駆動部材から駆動受け部に駆動力が入力されると、現像ユニットが第1姿勢に移動する。その結果、確実に現像ユニットを適正な位置に装着することができる。
【0029】
また、現像ユニットは、駆動受け部に駆動が入力されると自動的に適正な位置に装着される。そのため、ユーザが現像ユニットを適正な位置に装着する必要がなく、使い勝手が良い。
【0030】
請求項2に記載の発明によれば、被押圧部は、第1被押圧部と第2被押圧部とを有し、前記押圧部は、第1押圧部と第2押圧部とを有している。
【0031】
このような構成により、現像ローラは、回転軸方向における感光体の全域を均一に押圧することができるので、印字不良等を抑制することができる。
【0032】
請求項3に記載の発明によれば、駆動受け部は、現像ユニットにおける回転軸方向一方側に設けられており、第2押圧部は、第1押圧部の第1バネよりもバネ定数が大きい第2バネを有している。
【0033】
このような構成により、駆動受け部が設けられた側と反対側に設けられた第2被押圧部が、第2押圧部の押圧面と当接する位置に移動しやすくなる。
【0034】
請求項4に記載の発明によれば、駆動受け部は、現像ユニットにおける回転軸方向一方側に設けられており、第2押圧部は、第2押圧部の押圧面と当接面とがなす角度が第1押圧部の押圧面と当接面とのなす角度より大きい角度となるように形成されている。
【0035】
このような構成により、駆動受け部が設けられた側と反対側に設けられた第2被押圧部が、第2押圧部の当接面と当接する位置に移動しやすくなる。
【0036】
請求項5に記載の発明によれば、駆動受け部は、現像ユニットにおける回転軸方向一方側に設けられており、第2押圧部は、第1押圧部の押圧力が小さい。
【0037】
このような構成により、駆動受け部が設けられた側と反対側に設けられた第2被押圧部が、第2押圧部の当接面と当接する位置に移動しやすくなる。
【0038】
請求項6に記載の発明によれば、現像ユニットは、揺動中心が現像ローラの回転軸中心と同軸上となるように構成され、駆動受け部は、現像ローラの回転軸と近接した位置に配置されている。
【0039】
このような構成により、駆動受け部の揺動する距離が短いため、現像ユニットが揺動した場合に、駆動部材と駆動受け部との連結が外れることを抑制することができる。
【0040】
請求項7に記載の発明によれば、現像ユニットが第2姿勢の状態において、現像ユニットが移動部材から離脱可能に構成されている。
【0041】
このような構成により、現像ユニットのみを交換することができる。
【0042】
請求項8に記載の発明によれば、プロセスカートリッジが第2姿勢の状態において、プロセスカートリッジが移動部材から離脱可能に構成されている。
【0043】
このような構成により、プロセスカートリッジのみを交換することができる。
【0044】
請求項9に記載の発明によれば、移動部材は、複数の感光体ユニット、複数の現像ユニット並びに複数の押圧部材を有している。
【0045】
このような構成により、カラーの画像形成装置においても、確実に現像ユニットを適正な位置に装着させることができる。
【0046】
請求項10に記載の発明によれば、被当接部の被当接面は、被押圧面に対し、駆動部材から駆動受け部に駆動力が入力されたときに押圧部材が被押圧面と当接する位置に移動するように傾斜されている。
【0047】
このような構成により、移動部材が内側位置に配置された状態で、駆動部材から駆動受け部に駆動が入力されると、現像ユニットが第1姿勢に移動する。その結果、確実に現像ユニットを適正な位置に装着することができる。
【0048】
また、現像ユニットは、駆動受け部に駆動が入力されると自動的に適正な位置に装着される。そのため、ユーザが現像ユニットを適正な位置に装着する必要がなく、使い勝手が良い。
【0049】
請求項11に記載の発明によれば、被押圧部は、第1被押圧部と第2被押圧部とを有し、前記押圧部材は、第1押圧部材と第2押圧部材とを有している。
【0050】
このような構成により、現像ローラは、回転軸方向における感光体の全域を均一に押圧するため、印字不良等を抑制することができる。
【0051】
請求項12に記載の発明によれば、駆動受け部は、現像ユニットにおける回転軸方向一方側に設けられており、第2押圧部材は、第1押圧部材の第1バネよりもバネ定数が大きい第2バネを有している。
【0052】
このような構成により、駆動受け部が設けられた側と反対側に設けられた第2押圧部が、第2被押圧部の被押圧面と当接する位置に移動しやすくなる。
【0053】
請求項13に記載の発明によれば、駆動受け部は、現像ユニットにおける回転軸方向一方側に設けられており、第2被押圧部は、第2被押圧部の被押圧面と被当接面とがなす角度が第1被押圧部の被押圧面と被当接面とのなす角度より大きい角度となるように形成されている。
【0054】
このような構成により、駆動受け部が設けられた側と反対側に設けられた第2押圧部が、第2被押圧部の被押圧面と当接する位置に移動しやすくなる。
【0055】
請求項14に記載の発明によれば、駆動受け部は、現像ユニットにおける回転軸方向一方側に設けられており、第2押圧部材は、第1押圧部材の押圧力が小さい。
【0056】
このような構成により、駆動受け部が設けられた側と反対側に設けられた第2押圧部材が、第2被押圧部の被押圧面と当接する位置に移動しやすくなる。
【0057】
請求項15に記載の発明によれば、現像ユニットは、揺動中心が現像ローラの回転軸中心と同軸上となるように構成され、駆動受け部は、現像ローラの回転軸と近接した位置に配置されている。
【0058】
このような構成により、駆動受け部の揺動する距離が短いため、現像ユニットが揺動した場合に、駆動部材と駆動受け部との連結が外れることを抑制することができる。
【0059】
請求項16に記載の発明によれば、現像ユニットが第2姿勢の状態において、現像ユニットが移動部材から離脱可能に構成されている。
【0060】
このような構成により、現像ユニットのみを交換することができる。
【0061】
請求項17に記載の発明によれば、プロセスカートリッジが第2姿勢の状態において、プロセスカートリッジが移動部材から離脱可能に構成されている。
【0062】
このような構成により、プロセスカートリッジのみを交換することができる。
【0063】
請求項18に記載の発明によれば、移動部材は、複数の感光体ユニット、複数の現像ユニット並びに複数の押圧部材を有している。
【0064】
このような構成により、カラー画像形成装置においても、確実に現像ユニットを適正な位置に装着させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】カラーレーザプリンタを示す側断面図
【図2】プロセスユニットを本体ケーシングから引き出した状態を説明する説明図
【図3】プロセスユニットの平面図
【図4】プロセスユニットを左側斜め上方向から見たときの斜視図
【図5】(a)図1における現像カートリッジの斜視図、(b)(a)におけるギヤカバーを取り外したときの現像カートリッジの斜視図
【図6】右側側板の案内溝を説明するための説明図
【図7】現像カートリッジの装着位置を説明するための説明図
【図8】現像カートリッジの押圧位置を説明するための説明図
【図9】左側押圧レバーを説明するための説明図
【図10】変形例における右側押圧レバーを説明するための説明図
【図11】変形例のプロセスユニットを説明するための説明図。(a)プロセスカートリッジが装着位置の状態、(b)プロセスカートリッジが押圧位置の状態
【図12】変形例のプロセスユニットを説明するための説明図。(a)プロセスカートリッジが装着位置の状態、(b)プロセスカートリッジが押圧位置の状態
【発明を実施するための形態】
【0066】
<1 カラーレーザプリンタの全体構成>
図1は、本実施形態の画像形成装置の一例としてのカラーレーザプリンタ1の概略構成を示す側断面図である。
【0067】
このカラーレーザプリンタ1は、装置本体の一例としての本体ケーシング2を備え、本体ケーシング2内において、用紙を給紙するための給紙部3と、給紙された用紙に画像を形成するための画像形成部4と、画像が形成された用紙を排紙する排紙部5と、をさらに備えている。
【0068】
なお、以下の説明において、特に断りがない限り図1に示した上下方向を上下、図1における右側を前、左側を後、紙面の奥側を右、紙面の手前側を左として、各方向を示す。ここでの方向は、カラーレーザプリンタ1の手前に立った者から見た方向を基準として規定している。
【0069】
<1−1 本体ケーシング>
本体ケーシング2は、前側に形成された開口23を開閉するフロントカバー21を備えている。
【0070】
このフロントカバー21は、その下端部に設けられたカバー軸(図示せず)に回動自在に支持されている。フロントカバー21を閉じると、フロントカバー21によって開口23が閉鎖される。またフロントカバー21を開けると、開口が開放される。(図2参照)
【0071】
<1−2 給紙部>
給紙部3は、本体ケーシング2内の下方に配置されており、用紙を収納する給紙トレイ31と、一対のレジストローラ32とを備えている。
【0072】
このように構成された給紙部3では、図示しないローラにより給紙トレイ31から用紙が一枚ずつ分離され、所定のタイミングで、画像形成部4に向けて搬送される。
【0073】
<1−3 画像形成部>
画像形成部4は、スキャナユニット41と、移動部材の一例としてのプロセスユニット6と、転写ユニット9と、定着ユニット10とを備えている。
【0074】
<1−3−1 スキャナユニット>
スキャナユニット41は、本体ケーシング2内の上部に設けられ、レーザ発光部、ポリゴンミラー、レンズおよび反射鏡(図示せず)を備えている。
【0075】
このように構成されたスキャナユニット41では、所定の画像データに基づいてレーザ光源から発光されるレーザ光が、ポリゴンミラーで左右方向に高速で走査され、レンズおよび反射鏡を通過または反射した後、感光体ドラムに照射される。
【0076】
<1−3−2 プロセスユニット>
プロセスユニット6は、スキャナユニット41の下方であって、給紙部3よりも上方に配置されており、感光体ユニットの一例としてのドラムユニット60と、各色に対応する現像ユニットの一例としての現像カートリッジ8とを備えている。
【0077】
また、プロセスユニット6は、本体ケーシング2に対して、画像形成可能に装着される装着位置(図1参照)と、本体ケーシング2から引き出される引出位置(図2参照)とに、前後方向にスライド可能に設けられている。
【0078】
ドラムユニット60は、各色の現像カートリッジ8に対応する4つのドラムサブユニット61と、左右方向において間隔を隔てて対向配置される左側側板63および右側側板62と、一対の側板の前端間に架設されるフロントビーム64と、一対の側板の後端間に架設されるリヤビーム65とを備えている。
【0079】
各ドラムサブユニット61は、感光体の一例としての感光ドラム611や帯電器612などを備えている。
【0080】
4つの感光ドラム611は、ブラック、イエロー、マゼンタおよびシアンの各色用として設けられ、前側からブラック、イエロー、マゼンタおよびシアンの順に前後方向に等間隔で並列に配置されている。
【0081】
また、各感光ドラム611の両端部には、相対回転不能に嵌合されるフランジ部材611aが設けられている。
【0082】
さらに、左側のフランジ部材611aの左側側面には、駆動部材の一例としての本体側駆動伝達部(図示せず)からの駆動が伝達される結合溝(図4参照)が設けられている。
【0083】
4つの帯電器612は、それぞれ感光ドラム611に対応して設けられ、その対応する感光ドラム611の後上方に配置されている。帯電器612は、たとえば、ワイヤおよびグリッドを備えるスコロトロン型帯電器である。
【0084】
4つの現像カートリッジ8は、各感光ドラム611に対応するように配置され、現像フレーム81を備え、現像フレーム81に回転可能に支持される現像ローラ82と、トナーを現像ローラ82に供給する供給ローラ83と、トナーを収容するトナー収容部84とをさらに備えている。また4つの現像カートリッジ8は、ドラムユニット60に対して着脱自在に支持されている。
【0085】
現像ローラ82は、金属製のローラ軸821と、ローラ軸821を導電性のゴム材料で被覆する被覆部とを有している。被覆部は、感光ドラム611と接触する部分である。
【0086】
供給ローラ83は、金属製のローラ軸と、ローラ軸を導電性の発泡材料で被覆する被覆部とを有している。
【0087】
トナー収容部84には、たとえば、非磁性一成分の重合トナーが収容されている。また、トナー収容部84には、トナー収容部84内のトナーを攪拌するためのアジテータ841が設けられている。
【0088】
このように構成されたプロセスユニット6では、感光ドラム611の表面が帯電器612により一様に帯電され、帯電された感光ドラム611の表面がレーザ光の走査によって露光され、露光された部分の電位が下がることにより、感光ドラム611の表面に静電潜像が形成される。
【0089】
一方、トナー収容部84内のトナーが供給ローラ83により現像ローラ82上に供給され、供給ローラ83と現像ローラ82との間で摩擦帯電される。
【0090】
そして、現像カートリッジ8から供給されたトナーが、感光ドラム611の露光された部分に保持されることにより、感光ドラム611の表面にトナー像が形成される。
【0091】
<1−3−3 転写ユニット>
転写ユニット9は、給紙部3の上方であって、プロセスユニットの下方に配置されている。転写ユニット9は、駆動ローラ91、従動ローラ92、搬送ベルト93および転写ローラ94を備えている。
【0092】
駆動ローラ91および従動ローラ92は、離間して平行に配置され、これらの間に無端状の搬送ベルト93が張り渡されている。
【0093】
搬送ベルト93は、その外側の面が各感光ドラム611に接している。また、搬送ベルト93の内側には、各感光ドラム611との間で搬送ベルト93を狭持する4つの転写ローラ94が配置されている。
【0094】
転写ローラ94には、各感光ドラム611上のトナー像を用紙に転写するために、転写バイアスが印加される。
【0095】
このように構成された転写ユニット9では、画像形成時に搬送ベルト93により搬送された用紙が、感光ドラム611と転写ローラ94との間に搬送され、各感光ドラム611上に形成されているトナー像が用紙に転写される。
【0096】
<1−3−4 定着ユニット>
定着ユニット10は、転写ユニット9よりも後側に配置され、熱源により加熱される加熱ローラ101および加熱ローラに圧接する加圧ローラ102を備えている。
【0097】
このように構成された定着ユニット10では、用紙が加熱ローラ101と加圧ローラ102との間を通過することにより、用紙上のトナー像が用紙に熱定着される。
【0098】
<1−4 排紙部>
排紙部5は、定着ユニット10を通過した用紙を搬送するための排紙ローラ51と、排紙ローラ51により搬送された用紙を蓄積する排紙トレイ52とを備えている。
【0099】
このように構成された排紙部5では、定着ユニット10でトナー像が定着された用紙が、排紙ローラ51によって搬送されて排紙トレイ52上に排紙される。
【0100】
<2 現像カートリッジの詳細な説明>
次に、図5を用いて、現像カートリッジ8の詳細な構成について説明をする。
【0101】
現像カートリッジ8は、現像フレーム81と、現像ローラ82と、供給ローラ83とを備えている。
【0102】
現像フレーム81は、左右方向に延び、後下側へ向かう頂角を有する側面視略二等辺三角形のボックス形状に形成されおり、取っ手部811と、被押圧部の一例としてのボス812と、駆動ユニット813とを有している。
【0103】
取っ手部811は、現像フレーム81の左右方向中央部において、左右方向に延びるとともに、現像フレーム81の上端部から上側に向かって突出するように形成されている。
【0104】
ボス812は、現像フレーム81の左右両端面において、左右方向外側に突出する略円筒形状に形成されている。(なお以下の説明において第2被押圧部の一例としての右側のボスは、右側ボス812R、第1被押圧部の一例としての左側のボスは、左側ボス812Lと示す。)
【0105】
駆動ユニット813は、現像フレーム81の左端部に設けられ、駆動受け部の一例としてのカップリング部材814と、ギヤ列815と、ギヤカバー816とを備えている。
【0106】
カップリング部材814は、略円柱形状であり、大径のギヤ部814aと、ギヤ部から左側へ同軸上に延びる小径のカップリング部814bとを一体的に備えている。
【0107】
カップリング部材814の左端部は、図4に示すように、現像カートリッジ8が装着された状態で本体ケーシング2内に装着されたときに、本体ケーシング2に設けられた本体側駆動伝達部22が左方向から連結され、本体ケーシング2に設けられる駆動源としてのモータ(図示せず)から駆動力が入力される。
【0108】
ギヤ列815は、中継ギヤ815a、アジテータギヤ815bを備えている。
【0109】
中継ギヤ815aは、カップリング部材814の上側において、大径の外歯と小径の内歯とが一体的に形成される2段ギヤとして形成されている。中継ギヤ815aは、その外歯がカップリング部材814のギヤ部と噛合するように配置されている。
【0110】
アジテータギヤ815bは、中継ギヤ815aの前上側に配置され、中継ギヤ815aの内歯と噛合するように配置されている。アジテータギヤ815bは、現像カートリッジ8内のトナーを攪拌するアジテータ841の回転軸の左端部に相対回転不能に設けられている。
【0111】
現像ローラ82は、現像フレーム81の下端部において、現像ローラ82の表面の一部が開口部から露出するように、左右方向に沿って設けられている。
【0112】
ローラ軸821は、現像ローラ82の軸心であって、現像ローラ82に左右方向に沿って挿通されており、現像駆動ギヤ821aとカラー部材821bとを有している。
【0113】
現像駆動ギヤ821aは、ローラ軸821の左端部において、相対回転不能に設けられている。
【0114】
カラー部材821bは、左右方向に延びる略円筒形状に形成されており、ローラ軸821の両端部においてローラ軸821に外嵌されている。カラー部材821bの内径は、ローラ軸821の外形よりも僅かに大径に形成されている。
【0115】
<3 ドラムユニットの詳細な説明>
次に、図3,4,6,7,8を用いてドラムユニットの詳細な構成について説明をする。
【0116】
ドラムユニット60は、右側側板62および左側側板63と、フロントビーム64と、リヤビーム65とを備えている。
【0117】
<3−1−1 右側側板>
右側側板62は、右側側板62の左面(内側面)には、図6に示すように、現像カートリッジ8の装着を案内するための案内溝621が形成されている。
【0118】
案内溝621は、各感光ドラム611に対応するように、前後方向に等しい間隔を隔てて4つ形成されている。各ガイド溝621は、対応する感光ドラム611の前上側において、前側の上側部分から後側斜め下側に向けて傾斜して延び、上側が開放された略U字形状に形成されている。この案内溝621には、現像カートリッジ8がドラムユニット60に装着されたときに、現像カートリッジ8のカラー部材821bと接触する接触面621aが形成されている。
【0119】
右側側板62の上端部には、図3、4に示すように、右側ガイドレール622、右側コロ(図示せず)および第2押圧部材の一例としての4つの右側押圧部材624が設けられている。
【0120】
右側ガイドレール622は、前後方向に沿って延びるとともに、右側側板62の左右方向外面から左右方向外側へ突出する突条として形成されている。また、右側ガイドレール622は、右側側板62の前後方向ほぼ全幅にわたって形成されている。
【0121】
右側コロは、右側ガイドレール622の後端部の下側において、右側側板62の左右方向外面に回転自在に設けられている。
【0122】
<3−1−2 右側押圧部材>
4つの右側押圧部材624は、前後方向に互いに等間隔を空けて設けられており、右側側板62の内側面から右側(内側)に向けて突設された右側支持軸625と、右側支持軸625に揺動可能に支持される右側押圧レバー626と、右側押圧レバー626を押圧する第2バネの一例としての右側押圧ばね627とを備えている。
【0123】
右側押圧レバー626は、側面視略扇形状に形成されている。右側押圧レバー626には、右側当接面626aと、右側押圧面626bとが連続的に形成されている。また、右側押圧レバー626は、現像カートリッジ8が装着位置にあるときの右側当接面626aと右側ボス812Rとが当接する当接点を通る接線L1と現像カートリッジ8が押圧位置にあるときの左側押圧面636bと左側ボス812Lとが当接する当接点を通る接線L2とのなす角度αとなるように形成されている。より具体的には、右側押圧レバー626は、角度αが、125°≦α≦140°となるように形成されている。
【0124】
右側当接面626aは、側面視略円弧状の部分であり、現像カートリッジ8がドラムユニット60に装着されたときに、現像カートリッジ8の右側ボス812Rと当接する面である。
【0125】
右側押圧面626bは、右側当接面626aの後端部から右側支持軸625へ延びる部分であり、カップリング部材814に駆動が入力されたあとに、現像カートリッジ8の右側ボス812Rと当接して現像ローラ82を感光ドラム611側へ押圧する面である。
【0126】
右側押圧ばね627は、右側支持軸625に巻き回される渦巻きばねであり、その一端部が右側側板62に係止され、その他端部が右側押圧レバー626に係止されている。これにより、右側押圧レバー626は、右側支持軸625を中心として、図6における反時計回り方向に付勢されている。
【0127】
<3−2−1 左側側板>
左側側板63は、左側側板63の内側面には、右側側板62に形成された案内溝621と同様の案内溝(図示せず)が形成されている。
【0128】
また、左側側板63は、図4に示すように、各色に対応するカップリング部材814およびフランジ部を露出させるフランジ露出孔638およびカップリング露出孔639を有している。
【0129】
フランジ露出孔638は、左側側板63の下端部において、前後方向に沿って互いに間隔を隔てて4つ形成されている。このフランジ露出孔638は、左側側板63の厚さ方向に貫通する丸孔となるように形成されている。
【0130】
カップリング露出孔639は、左側側板63の下端部であってフランジ露出孔638より上方において、前後方向に沿って互いに間隔を隔てて4つ形成されている。このカップリング露出孔639は、左側側板63の厚さ方向に貫通しており、カップリング部814bよりも径が大きい略丸孔形状となるように形成されている。各カップリング露出孔639には、現像カートリッジ8がドラムフレーム60に装着された状態において、現像カートリッジ8の左側面に設けられたカップリング部814bが挿入される。
【0131】
左側側板63の上端部には、左側ガイドレール632、左側コロ633、第1押圧部材の一例としての4つの左側押圧部材634が設けられている。
【0132】
左側ガイドレール632は、前後方向に沿って延びるとともに、左側側板63の左右方向外面から左右方向外側へ突出する突条として形成されている。また、左側ガイドレール632は、左側側板63の前後方向ほぼ全幅にわたって形成されている。
【0133】
左側コロ633は、左側ガイドレール632の後端部の下側において、左側側板63の左右方向外面に回転自在に設けられている。
【0134】
<3−2−2 左側押圧部材>
4つの左側押圧部材634は、図7に示すように、前後方向に互いに等間隔を空けて設けられており、右側側板62の内側面から内側に向けて突設された左側支持軸635と、左側支持軸635に揺動可能に支持される左側押圧レバー636と、左側押圧レバー636を押圧する第1押圧バネの一例としての左側押圧ばね637とを備えている。
【0135】
左側押圧レバー636は、右側押圧レバー626と同様の形状を有している。左側押圧レバー636には、左側当接面636aと、左側押圧面636bとが連続的に形成されている。
【0136】
左側当接面636aは、側面視略円弧状の部分であり、現像カートリッジ8がドラムユニット60に装着されたときに、現像カートリッジ8の左側ボス812Lと当接する面である。
【0137】
左側押圧面636bは、左側当接面636aの後端部から左側支持軸635へ延びる部分であり、カップリング部材814に駆動が入力されたあとに、現像カートリッジ8の左側ボス812Lと当接して現像ローラ82を感光ドラム611側へ押圧する面である。
【0138】
左側押圧ばね637は、左側支持軸635に巻き回される渦巻きばねであり、その一端部が左側側板63に係止され、その他端部が左側押圧レバー636に係止されている。これにより、左側押圧レバー636は、左側支持軸635を中心として、図7における反時計回り方向に付勢されている。また、左側押圧ばね637のバネ定数は、右側押圧ばね627のバネ定数よりも小さくなるように構成されている。
【0139】
これは、現像カートリッジ8の右側ボス812Rは、左右方向においてカップリング部材814が設けられている側と反対側の現像フレーム81に形成されているので、カップリング部814bに駆動が入力されたときに、左側ボス812Lの左側当接面636aを押圧する押圧力は、右側ボス812R812の右側当接面626aを押圧する押圧力より弱い。
【0140】
そのため、右側押圧ばね627のバネ定数を左側押圧ばね637のバネ定数よりも大きくすることで、現像カートリッジ8の装着位置(図7参照)にある右側押圧レバー626が左側押圧レバー636よりも小さい押圧力で回動しやすくなり、右側ボス812Rが右側押圧面626bに移動しやすい。
【0141】
また、現像カートリッジ8が押圧位置に配置された状態(図8参照)において、右側押圧面626bの右側ボス812Rを押圧する押圧力は、左側押圧面636bの左側ボス812Lを押圧する押圧力と略等しい。
【0142】
<3−3 フロントビームおよびリヤビーム>
フロントビーム64は、図4に示すように、略垂直に延びる連結部641と、ユーザが把持する前側把持部642とを備えている。
【0143】
前側把持部642は、平面視略U字状をなし、連結部641と一体的に形成されている。また、前側把持部642は、連結部641よりも前側に突出するように形成されている。
【0144】
リヤビーム65の左右方向中央部には、ユーザが把持する後側把持部651が一体的に形成されている。
【0145】
後側把持部651は、背面視略U字状をなし、後側下方から後側上方に傾斜するように形成されている。
【0146】
ユーザは、フロントカバー21が開かれた状態で、前側把持部642を把持して、プロセスユニット6を本体ケーシング2に対して前後方向にスライドさせることができる。そして、ユーザは、後側把持部651が本体ケーシング2の前端部よりも前側に位置するまで引き出された状態で、前側把持部642および後側把持部651を把持して、プロセスユニット6を本体ケーシング2から離脱させることができる。
【0147】
<4 現像カートリッジの着脱動作>
次に、図7および図8を用いて、現像カートリッジ8が装着位置から押圧位置へ移動する動作について説明する。
【0148】
ユーザが現像カートリッジ8をドラムユニット60に装着すると、図7に示すように、現像フレーム81の側面に形成されたボス812と右側当接面626aおよび左側当接面636aとが当接し、現像カートリッジ8が装着位置に配置される。
【0149】
ユーザがプロセスユニット6を本体ケーシング2内の内側位置へ移動させると、図4に示すように、カップリング部814aおよびフランジ部611aが、本体ケーシング2内に設けられた本体側駆動伝達部22と対向する位置まで移動する。
【0150】
そして、ユーザがフロントカバー21を閉めると、本体ケーシング2に設けられた駆動源(図示せず)により、本体側駆動伝達部22が右方向に移動して、カップリング部814aおよびフランジ部611aと係合する。これにより、感光ドラム611や現像ローラ82は、モータから駆動をもらい、回転することができるようになる。また、カップリング部814aおよびフランジ部611aの回転方向は、図7において時計回りに回転するように構成されている。
【0151】
本体側駆動伝達部22からカップリング部814aに駆動が入力されると、現像カートリッジ8には、現像ローラ82のカラー部材821bが案内溝621の接触面621と係合しているため、側面視において現像ローラ82の回転軸を中心として、時計回り方向に回転モーメントが発生する。そのため、現像カートリッジ8は、現像ローラ82の回転軸を回動中心として、時計回り方向に回動する。
【0152】
このとき、現像カートリッジ8のボス812は、前方向に右側当接面626aおよび左側当接面636aを押圧する。すると、両押圧レバーが、両押圧ばねのバネ力に反して時計回り方向に移動する。そして、現像カートリッジ8は、図8に示すように、ボス812が右側当接面626aおよび左側当接面636aと当接しながら右側押圧面626bおよび左側押圧面636bに押圧される位置まで回動する。
【0153】
<5 作用・効果>
以上により構成されたカラーレーザプリンタの作用効果について説明をする。
【0154】
(請求項1)
このカラーレーザプリンタ1によれば、ドラムユニット60の上端部には、現像カートリッジ8のボス812を押圧する右側押圧部材624および左側押圧部材634を備えている。
【0155】
右側押圧部材624は、現像カートリッジ8がドラムユニット60に装着されたときに、現像カートリッジ8の右側ボス812Rと当接する右側当接面626aと、カップリング部材814に駆動が入力されたときに、現像カートリッジ8の右側ボス812Rと当接して現像ローラ82を感光ドラム611側へ押圧する右側押圧面626bとが形成された右側押圧レバー626を有している。
【0156】
また、左側押圧部材634は、現像カートリッジ8がドラムユニット60に装着されたときに、現像カートリッジ8の左側ボス812Lと当接する左側当接面636aと、カップリング部材814に駆動が入力されたときに、現像カートリッジ8の左側ボス812Lと当接して現像ローラ82を感光ドラム611側へ押圧する左側押圧面636bとが形成された左側押圧レバー636を有している。
【0157】
右側当接面626aおよび左側当接面636aは、右側押圧面626bおよび左側押圧面636bに対して、本体側駆動伝達部22からカップリング部814bに駆動が入力されていないときはボス812が移動せず、カップリング部814bに駆動が入力されたときはボス812が右側押圧面626bおよび左側押圧面636bと当接する位置に移動するように、傾斜している。
【0158】
その結果、現像カートリッジ8は、カップリング部材814に駆動が入力されると押圧位置に移動するため、プロセスユニット6が内側位置にある状態で確実に現像カートリッジ8を適正な位置に装着することができる。また、カップリング部材814に駆動が入力されると自動的に現像カートリッジ8が適正な位置に移動するため、ユーザが現像カートリッジを適正な位置に装着する必要がなく、使い勝手が良い。
【0159】
(請求項2)
また、このカラーレーザプリンタ1によれば、右側押圧部材624および左側押圧部材634が現像カートリッジ8の右側ボス812Rおよび左側ボス812Lを押圧するので、現像ローラ82が左右方向における感光ドラム611の全域を均一に押圧する。その結果、現像ローラ82が感光ドラム611から離れることによる印字不良を抑制することができる。
【0160】
(請求項3)
また、このカラーレーザプリンタ1によれば、右側押圧部材624は、左側押圧ばね637のバネ定数よりも大きい右側押圧ばね627を有している。
【0161】
このような構成により、現像カートリッジ8の装着位置にある右側押圧レバー626が左側押圧レバー636よりも小さい押圧力で回動しやすくなる。その結果、左右方向においてカップリング部材814が設けられている側と反対側の右側ボス812Rが、右側押圧面626bに移動しやすい。
【0162】
(請求項6)
また、このカラーレーザプリンタ1によれば、現像カートリッジ8は、カップリング部814bが現像ローラ82のローラ軸821の近傍に配置するように構成されている。
【0163】
このような構成により、現像カートリッジ8が回動した場合に、カップリング部814の回動する範囲を小さくすることができる。
【0164】
その結果、現像カートリッジ8が回動した場合に、本体側駆動伝達部22とカップリング部814との連結が外れることを抑制することができる。
【0165】
(請求項7)
また、このカラーレーザプリンタ1によれば、現像カートリッジ8は、ドラムユニット60に対して着脱自在に構成されているので、現像カートリッジ8のみを交換することができる。
【0166】
(請求項9)
また、このカラーレーザプリンタ1によれば、プロセスユニット6は、複数の感光ドラム611と、複数の現像カートリッジ8と、複数の現像カートリッジ8に対応した複数の右側押圧部材624および左側押圧部材634を有しているので、複数の現像カートリッジ8を同時に適正な位置に装着することができる。
【0167】
<変形例>
(請求項4)
上述の本実施形態では、右側押圧レバー626および左側押圧レバー636は、同一形状を有していたが、たとえば、図10に示すように、右側押圧レバー626および左側押圧レバー636の形状を異ならせてもよい。なお図10は、現像カートリッジが装着位置に配置されている状態を示している。
【0168】
より具体的には、図10(a)に示すように、左側押圧レバー636は、現像カートリッジ8が装着位置にあるときの左側当接面636aと左側ボス812Lとが当接する当接点を通る接線L1と現像カートリッジ8が押圧位置にあるときの左側押圧面636bと左側ボス812Lとが当接する当接点を通る接線L2との角度αとなるように形成されている。
【0169】
また右側押圧レバー726は、図10(b)に示すように、現像カートリッジ8が装着位置にあるときの右側当接面726aと右側ボス812Rとが当接する当接点を通る接線L3と現像カートリッジ8が押圧位置にあるときの右側押圧面726bと右側ボス812Rとが当接する当接点を通る接線L4とのなす角度αとなるように形成されている。そして、右側押圧レバー726は、角度βが角度αよりも大きい角度となるように形成されている。より具体的には、右側押圧レバー726は、なす角度βが140°<α≦150°となるように形成されている。
【0170】
このような構成により、現像カートリッジ8の右側ボス812Rが、右側押圧レバー726の右側押圧面726bと当接する位置に移動しやすくなる。
【0171】
(請求項8)
また、上述の本実施形態では、プロセスユニット6は、感光ドラム611が支持されたドラムユニット60と、ドラムユニット60に対して着脱可能な現像カートリッジ8とを有する構成であったが、たとえば、図11に示すように、プロセスユニット12は、現像ローラ82と感光ドラム611とが一体の複数のプロセスカートリッジ122と、複数のプロセスユニットを一体的に支持するプロセスフレーム121とを有する構成であってもよい。なお図11では、プロセスユニット12の左側面のみを示している。
【0172】
より具体的には、プロセスユニット12は、各色に対応する4つのプロセスカートリッジ122と、4つのプロセスカートリッジを一体的に支持するプロセスフレーム121と、を備えている。
【0173】
プロセスフレーム121は、平面視略長方形状に構成されている。
【0174】
プロセスフレーム121の左側側板63は、各色に対応するプロセスカートリッジのカップリング部材814を露出させるカップリング露出孔639を有している。
【0175】
プロセスカートリッジ122は、感光ドラム611と、帯電器612を備えた感光体ユニット123と、現像ローラ82と、供給ローラ83を備えた現像ユニット125とが一体に設けられている。また、プロセスカートリッジ122は、プロセスフレーム121に対して着脱自在に設けられている。
【0176】
感光体ユニット123は、感光ドラム611を回転可能に支持するドラムフレーム124を備え、ドラムフレーム124の両側面から左右方向外側に突出する突出部124aと、現像ユニット125を押圧する押圧ばね124bとを有している。
【0177】
押圧ばね124bは、突出部124aに巻き回される渦巻きばねであり、図7に示すように、突出部124aを中心として反時計回り方向に現像ユニット125を付勢している。これにより、プロセスカートリッジ122が適正な位置に装着されてない場合に、現像ローラ82が感光ドラム611と接触しないような構成となっている。
【0178】
現像ユニット125は、現像ローラ82および供給ローラ83を回転可能に支持する現像フレーム126を備え、突出部124aと係合する支持孔と、現像ローラ82へ駆動を伝えるカップリング部材814と、右側押圧レバー626および左側押圧レバー636から押圧を受けるボス812と、をさらに備えている。
【0179】
ボス812は、前後方向において、カップリング部材814を挟んで支持孔とは反対側に、現像フレーム126の両側面から左右方向外側に延びるように形成されている。
【0180】
このように構成されたプロセスユニット12においても、本実施形態の発明と同様の効果を得ることができる。
【0181】
(請求項10)
また、上述の本実施形態では、右側押圧部材624および左側押圧部材634は、右側当接面626a、右側押圧面626b、左側当接面636aおよび左側押圧面636bを有していたが、たとえば、図12に示すように、現像フレームが右側当接面626a、右側押圧面626b、左側当接面636aおよび左側押圧面636bと同様の形状を有する右側被当接面137b、右側被押圧面137a、左側被当接面147bおよび左側被押圧面147aを有していてもよい。なお図12では、プロセスユニット13の左側面のみを示している。
【0182】
より具体的には、プロセスユニット13は、各色に対応する4つのプロセスカートリッジ132と、4つのプロセスカートリッジ132を一体的に支持するプロセスフレーム131と、を備えている。
【0183】
プロセスフレーム131は、平面視略長方形状に構成されている。
【0184】
プロセスフレーム131の左側側板63は、各色に対応するプロセスカートリッジ132のカップリング部814bを露出させるカップリング露出孔639を有している。
【0185】
プロセスカートリッジ132は、感光ドラム611および帯電器612を備えた感光体カートリッジ133と、感光体カートリッジ133に対して着脱可能に構成され、現像ローラ82および供給ローラ83を備えた現像カートリッジ135を有している。また、プロセスカートリッジ132は、プロセスフレーム131に対して着脱自在に設けられている。
【0186】
感光体カートリッジ133は、一端側に感光ドラム611を回転可能に支持するドラムフレーム134と、現像カートリッジ135の現像フレーム136を押圧する右側押圧部材134Rおよび左側押圧部材134Lとを有している。
【0187】
現像カートリッジ135は、一端側に現像ローラ82および供給ローラ83を回転可能に支持する現像フレーム136と、現像ローラ82へ駆動を伝えるカップリング部材814とを備えている。
【0188】
現像フレーム136の他端側には、右側押圧部材134Rおよび左側押圧部材134Lから押圧を受ける被押圧部の一例としての右側被押圧部137および左側被押圧部147が形成されている。
【0189】
左側被押圧部147は、左側押圧部材134Lから押圧を受ける左側被押圧面147aと、左側押圧部材134Lからの押圧が解除された状態で左側押圧部材134Lと当接する左側被当接面147bとを有している。
【0190】
このように構成されたプロセスユニット13においても、本実施形態の発明と同様の効果を得ることができる。
【0191】
(請求項5)
また、上述の本実施形態では、現像カートリッジ8が押圧位置に配置された状態で、右側押圧ばね627が右側押圧レバー626を押圧する押圧力は、左側押圧ばね637が左側押圧レバ636ーを押圧する押圧力と略等しい構成となっていたが、右側押圧ばね627が右側押圧レバー626を押圧する押圧力が、左側押圧ばね637が左側押圧レバー636を押圧する押圧力より小さい構成にしてもよい。
【0192】
このような構成により、カップリング部材814が設けられた側と反対側に設けられた現像カートリッジ8の右側ボス812Rが、右側押圧面626bと当接する位置に移動しやすくなる。
【0193】
また、上述の本実施形態では、ボス812は、現像フレーム81の両側面から左右方向外側に延びて形成されていたが、たとえば、ギヤカバー816から左右方向外側に延びて形成されていてもよい。
【0194】
また、上述の本実施形態では、カラーレーザプリンタについて説明したが、モノクロのレーザプリンタにおいても、本実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0195】
また、上述の本実施形態では、現像カートリッジ8は、現像ローラ82へ駆動を伝達するためのカップリング部材814に駆動が入力されたときに回動する構成であったが、たとえば、感光体ユニットと現像ユニットが一体となったプロセスカートリッジにおいて、感光ドラムへ駆動を伝達するためのカップリング部材に駆動が入力されたときに、プロセスカートリッジが回動するような構成であってもよい。
【符号の説明】
【0196】
1・・・カラーレーザプリンタ、2・・・本体ケーシング、21・・・フロントカバー、22・・・本体側駆動伝達部、23・・・開口、4・・・画像形成部、6・・・プロセスユニット、60・・・ドラムユニット、61・・・ドラムサブユニット、611・・・感光ドラム、62・・・右側側板、624・・・右側押圧部材、625・・・右側支持軸、626・・・右側押圧レバー、626a・・・右側当接面、626b・・・右側押圧面、627・・・右側押圧ばね、63・・・左側側板、634・・・左側押圧部材、635・・・左側支持軸、636・・・左側押圧レバー、636a・・・左側当接面、636b・・・左側押圧面、637・・・左側押圧ばね、8・・・現像カートリッジ、81・・・現像フレーム、812・・・ボス、814・・・カップリング部材、82・・・現像ローラ、821・・・ローラ軸
【技術分野】
【0001】
本発明は、レーザプリンタなどの画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電子写真方式として、たとえば、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの各色に対応した感光ドラムを並列に配置した、いわゆるタンデム型のカラープリンタが知られている。
【0003】
このようなタンデム型のカラープリンタとして、たとえば、特許文献1には、装置本体と、複数の感光ドラムを一体的に支持し、装置本体内の内側位置と装置本体外の外側位置とに移動可能なタンデム型感光ユニットと、各感光ドラムに設けられ、現像剤を感光ドラムへ供給する現像ローラを保持し、タンデム型感光ユニットに着脱可能に装着される現像カートリッジと、タンデム型感光ユニットに設けられ、現像カートリッジを感光ドラム側へ押圧する押圧部材と、を有する画像形成装置が開示されている。
【0004】
この画像形成装置では、ユーザが、タンデム型感光ユニットが外側位置にあるときに、現像カートリッジをタンデム型感光ユニットの装着位置に装着し、さらにその装着位置から押圧部材から押圧を受ける位置(適正な位置)に現像カートリッジを移動させてから、タンデム型感光ユニットを内側位置に移動する構成となっている。
【0005】
これは、現像カートリッジが適正な位置に装着されていないと、たとえば、現像ローラが感光ドラムにトナーを円滑に供給することが困難となり、画像品質等に問題が起こるためである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2010−156791号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述の画像形成装置においても、現像カートリッジが適正な位置に装着されていない状態で、タンデム型感光ユニットが内側位置に装着されてしまうことがある。たとえば、勢いよくタンデム型感光ユニットを装置本体に装着した場合、適正な位置に装着されている現像カートリッジが、その勢いで、適正な位置からズレしてしまうことがある。
【0008】
そこで、本願は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、移動部材が装置本体に装着される構成において、移動部材が内側位置に配置された状態で、確実に現像ユニットを適正な位置に装着することができる画像形成装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、装置本体と、感光体を含む感光体ユニットと、現像ローラおよび被押圧部を含む現像ユニットと、前記現像ローラが前記感光体に押圧されるように前記現像ユニットの前記被押圧部を押圧する押圧部材とを有し、前記装置本体の内側位置に位置する内側位置と前記装置本体の外側位置とに移動可能に構成された移動部材と、前記移動部材が前記内側位置に位置しているときに、前記感光体ユニットまたは前記現像ユニットの駆動受け部に駆動を伝達するための駆動部材と、を備え、前記現像ユニットは、前記移動部材に対して、前記被押圧部が前記押圧部材に押圧される第1姿勢と、前記押圧部材の押圧が解除される第2姿勢とに揺動可能に構成され、前記押圧部材は、前記第1姿勢において前記被押圧部を押圧する押圧面と、前記第2姿勢において前記被押圧部と当接する当接面とを有し、前記当接面は、前記押圧面に対し、前記駆動部材から前記駆動受け部に駆動力が入力されていないときは前記被押圧部が移動せずに、前記前記駆動部材から前記駆動受け部に駆動力が入力されたときは前記被押圧部が前記押圧面と当接する位置に移動するように、傾斜していることを特徴としている。
【0010】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記被押圧部は、前記現像ユニットにおける前記感光体の回転軸方向一方側に設けられた第1被押圧部と、前記現像ユニットにおける前記回転軸方向他方側に設けられた第2被押圧部と、を有し、前記押圧部材は、前記移動部材における前記回転軸方向一方側に設けられ、前記第1被押圧部を押圧する第1押圧部材と、前記押圧部材における前記回転軸方向他方側に設けられ、前記第2被押圧部を押圧する第2押圧部材と、を有することを特徴としている。
【0011】
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記駆動受け部は、前記感光体ユニットまたは前記現像ユニットにおける前記回転軸方向一端側に設けられ、前記第1押圧部材は、第1バネを有し、前記第2押圧部材は、前記第1バネよりもバネ定数が大きい第2バネを有することを特徴としている。
【0012】
また、請求項4に記載の発明は、請求項2または請求項3に記載の発明において、前記駆動受け部は、前記感光体ユニットまたは前記現像ユニットにおける前記回転軸方向一方側に設けられており、前記第2押圧部材は、前記第2押圧部材の前記押圧面と前記当接面とのなす角度が、前記第1押圧部材の前記押圧面と前記当接面とのなす角度より大きい角度となるように形成されていることを特徴としている。
【0013】
また、請求項5に記載の発明は、請求項2ないし請求項4のいずれかに記載の発明において、前記駆動受け部は、前記感光体ユニットまたは前記現像ユニットにおける前記回転軸方向一端側に設けられ、前記第2押圧部材は、前記第1押圧部材よりも押圧力が小さいことを特徴としている。
【0014】
また、請求項6に記載の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の発明において、前記現像ユニットは、前記現像ユニットの揺動中心が前記現像ローラの回転軸中心と同軸上となるように構成されており、前記駆動受け部は、前記現像ローラの回転軸と近接した位置に配置されていることを特徴としている。
【0015】
また、請求項7に記載の発明は、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の発明において、前記移動部材は、前記現像ユニットが前記第2姿勢の状態において、前記現像ユニットが前記移動部材から離脱可能に構成されていることを特徴としている。
【0016】
また、請求項8に記載の発明は、請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の発明において、前記現像ユニットおよび前記感光体ユニットは、一体的に構成されたプロセスカートリッジであり、前記移動部材は、前記プロセスカートリッジが前記第2姿勢の状態において、前記プロセスカートリッジが前記移動部材から離脱可能構成されていることを特徴としている。
【0017】
また、請求項9に記載の発明は、請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の発明において、前記移動部材は、複数の感光体ユニットと、前記複数の感光体ユニットに対応した複数の現像ユニットと、前記複数の現像ユニットに対応した複数の押圧部材と、を有することを特徴としている。
【0018】
また、請求項10に記載の発明は、装置本体と、感光体を含む感光体ユニットと、現像ローラおよび被押圧部を含む現像ユニットと、前記現像ローラが前記感光体に押圧されるように前記現像ユニットの前記被押圧部を押圧する押圧部材とを有し、前記装置本体の内側位置に位置する内側位置と前記装置本体の外側位置とに移動可能に構成された移動部材と、前記移動部材が前記内側位置に位置しているときに、前記感光体ユニットまたは前記現像ユニットの駆動受け部に駆動を伝達するための駆動部材と、を備え、前記現像ユニットは、前記移動部材に対して、前記被押圧部が前記押圧部材に押圧される第1姿勢と、前記押圧部材の押圧が解除される第2姿勢とに揺動可能に構成され、前記被押圧部は、前記第1姿勢において前記押圧部材から押圧を受ける被押圧面と、前記第2姿勢において前記押圧部と当接する被当接面とを有し、前記被当接面は、前記被押圧面に対し、前記駆動部材から前記駆動受け部に駆動力が入力されていないときは前記押圧部材が移動せずに、前記前記駆動部材から前記駆動受け部に駆動力が入力されたときは前記押圧部材が前記被押圧面と当接する位置に移動するように、傾斜していることを特徴としている。
【0019】
また、請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の発明において、前記被押圧部は、前記現像ユニットにおける前記感光体の回転軸方向一方側に設けられた第1被押圧部と、前記現像ユニットにおける前記回転軸方向他方側に設けられた第2被押圧部と、を有し、前記押圧部材は、前記移動部材における前記回転軸方向一方側に設けられ、前記第1被押圧部を押圧する第1押圧部材と、前記押圧部材における前記回転軸方向他方側に設けられ、前記第2被押圧部を押圧する第2押圧部材と、を有することを特徴としている。
【0020】
また、請求項12に記載の発明は、請求項10または請求項11に記載の発明において、前記駆動受け部は、前記感光体ユニットまたは前記現像ユニットにおける前記回転軸方向一端側に設けられ、前記第1押圧部材は、第1バネを有し、前記第2押圧部材は、前記第1バネよりもバネ定数が大きい第2バネを有すること特徴としている。
【0021】
また、請求項13に記載の発明は、請求項11または請求項12に記載の発明において、前記駆動受け部は、前記感光体ユニットまたは前記現像ユニットにおける前記回転軸方向一方側に設けられており、前記第2被押圧部は、前記第2被押圧部の前記被押圧面と前記被当接面とのなす角度が、前記第1被押圧部の前記被押圧面と前記被当接面とのなす角度より大きい角度となるように形成されていることを特徴としている。
【0022】
また、請求項14に記載の発明は、請求項11ないし請求項13のいずれかに記載の発明において、前記駆動受け部は、前記感光体ユニットまたは前記現像ユニットにおける前記回転軸方向一端側に設けられ、前記第2押圧部材は、前記第1押圧部材よりも押圧力が小さいこと特徴としている。
【0023】
また、請求項15に記載の発明は、請求項10ないし請求項14のいずれかに記載の発明において、前記現像ユニットは、前記現像ユニットの揺動中心が前記現像ローラの回転軸中心と同軸上となるように構成されており、前記駆動受け部は、前記現像ローラの回転軸と近接した位置に配置されていることを特徴としている。
【0024】
また、請求項16に記載の発明は、請求項10ないし請求項15のいずれかに記載の発明において、前記移動部材は、前記現像ユニットが前記第2姿勢の状態において、前記現像ユニットが前記移動部材から離脱可能に構成されていることを特徴としている。
【0025】
また、請求項17に記載の発明は、請求項11ないし請求項16のいずれかに記載の発明において、前記現像ユニットおよび前記感光体ユニットは、一体的に構成されたプロセスカートリッジであり、前記移動部材は、前記プロセスカートリッジが前記第2姿勢の状態において、前記プロセスカートリッジが前記移動部材から離脱可能構成されていることを特徴としている。
【0026】
また、請求項18に記載の発明は、請求項11ないし請求項13のいずれかに記載の発明において、前記移動部材は、複数の感光体ユニットと、前記複数の感光体ユニットに対応した複数の現像ユニットと、前記複数の現像ユニットに対応した複数の押圧部材と、を有することを特徴としている。
【発明の効果】
【0027】
(クレームと効果との整合性)
請求項1に記載の発明によれば、押圧部材の当接面は、押圧面に対し、駆動部材から駆動受け部に駆動力が入力されたときに被押圧部が押圧面と当接する位置に移動するように傾斜されている。
【0028】
このような構成により、移動部材が内側位置に配置された状態で、駆動部材から駆動受け部に駆動力が入力されると、現像ユニットが第1姿勢に移動する。その結果、確実に現像ユニットを適正な位置に装着することができる。
【0029】
また、現像ユニットは、駆動受け部に駆動が入力されると自動的に適正な位置に装着される。そのため、ユーザが現像ユニットを適正な位置に装着する必要がなく、使い勝手が良い。
【0030】
請求項2に記載の発明によれば、被押圧部は、第1被押圧部と第2被押圧部とを有し、前記押圧部は、第1押圧部と第2押圧部とを有している。
【0031】
このような構成により、現像ローラは、回転軸方向における感光体の全域を均一に押圧することができるので、印字不良等を抑制することができる。
【0032】
請求項3に記載の発明によれば、駆動受け部は、現像ユニットにおける回転軸方向一方側に設けられており、第2押圧部は、第1押圧部の第1バネよりもバネ定数が大きい第2バネを有している。
【0033】
このような構成により、駆動受け部が設けられた側と反対側に設けられた第2被押圧部が、第2押圧部の押圧面と当接する位置に移動しやすくなる。
【0034】
請求項4に記載の発明によれば、駆動受け部は、現像ユニットにおける回転軸方向一方側に設けられており、第2押圧部は、第2押圧部の押圧面と当接面とがなす角度が第1押圧部の押圧面と当接面とのなす角度より大きい角度となるように形成されている。
【0035】
このような構成により、駆動受け部が設けられた側と反対側に設けられた第2被押圧部が、第2押圧部の当接面と当接する位置に移動しやすくなる。
【0036】
請求項5に記載の発明によれば、駆動受け部は、現像ユニットにおける回転軸方向一方側に設けられており、第2押圧部は、第1押圧部の押圧力が小さい。
【0037】
このような構成により、駆動受け部が設けられた側と反対側に設けられた第2被押圧部が、第2押圧部の当接面と当接する位置に移動しやすくなる。
【0038】
請求項6に記載の発明によれば、現像ユニットは、揺動中心が現像ローラの回転軸中心と同軸上となるように構成され、駆動受け部は、現像ローラの回転軸と近接した位置に配置されている。
【0039】
このような構成により、駆動受け部の揺動する距離が短いため、現像ユニットが揺動した場合に、駆動部材と駆動受け部との連結が外れることを抑制することができる。
【0040】
請求項7に記載の発明によれば、現像ユニットが第2姿勢の状態において、現像ユニットが移動部材から離脱可能に構成されている。
【0041】
このような構成により、現像ユニットのみを交換することができる。
【0042】
請求項8に記載の発明によれば、プロセスカートリッジが第2姿勢の状態において、プロセスカートリッジが移動部材から離脱可能に構成されている。
【0043】
このような構成により、プロセスカートリッジのみを交換することができる。
【0044】
請求項9に記載の発明によれば、移動部材は、複数の感光体ユニット、複数の現像ユニット並びに複数の押圧部材を有している。
【0045】
このような構成により、カラーの画像形成装置においても、確実に現像ユニットを適正な位置に装着させることができる。
【0046】
請求項10に記載の発明によれば、被当接部の被当接面は、被押圧面に対し、駆動部材から駆動受け部に駆動力が入力されたときに押圧部材が被押圧面と当接する位置に移動するように傾斜されている。
【0047】
このような構成により、移動部材が内側位置に配置された状態で、駆動部材から駆動受け部に駆動が入力されると、現像ユニットが第1姿勢に移動する。その結果、確実に現像ユニットを適正な位置に装着することができる。
【0048】
また、現像ユニットは、駆動受け部に駆動が入力されると自動的に適正な位置に装着される。そのため、ユーザが現像ユニットを適正な位置に装着する必要がなく、使い勝手が良い。
【0049】
請求項11に記載の発明によれば、被押圧部は、第1被押圧部と第2被押圧部とを有し、前記押圧部材は、第1押圧部材と第2押圧部材とを有している。
【0050】
このような構成により、現像ローラは、回転軸方向における感光体の全域を均一に押圧するため、印字不良等を抑制することができる。
【0051】
請求項12に記載の発明によれば、駆動受け部は、現像ユニットにおける回転軸方向一方側に設けられており、第2押圧部材は、第1押圧部材の第1バネよりもバネ定数が大きい第2バネを有している。
【0052】
このような構成により、駆動受け部が設けられた側と反対側に設けられた第2押圧部が、第2被押圧部の被押圧面と当接する位置に移動しやすくなる。
【0053】
請求項13に記載の発明によれば、駆動受け部は、現像ユニットにおける回転軸方向一方側に設けられており、第2被押圧部は、第2被押圧部の被押圧面と被当接面とがなす角度が第1被押圧部の被押圧面と被当接面とのなす角度より大きい角度となるように形成されている。
【0054】
このような構成により、駆動受け部が設けられた側と反対側に設けられた第2押圧部が、第2被押圧部の被押圧面と当接する位置に移動しやすくなる。
【0055】
請求項14に記載の発明によれば、駆動受け部は、現像ユニットにおける回転軸方向一方側に設けられており、第2押圧部材は、第1押圧部材の押圧力が小さい。
【0056】
このような構成により、駆動受け部が設けられた側と反対側に設けられた第2押圧部材が、第2被押圧部の被押圧面と当接する位置に移動しやすくなる。
【0057】
請求項15に記載の発明によれば、現像ユニットは、揺動中心が現像ローラの回転軸中心と同軸上となるように構成され、駆動受け部は、現像ローラの回転軸と近接した位置に配置されている。
【0058】
このような構成により、駆動受け部の揺動する距離が短いため、現像ユニットが揺動した場合に、駆動部材と駆動受け部との連結が外れることを抑制することができる。
【0059】
請求項16に記載の発明によれば、現像ユニットが第2姿勢の状態において、現像ユニットが移動部材から離脱可能に構成されている。
【0060】
このような構成により、現像ユニットのみを交換することができる。
【0061】
請求項17に記載の発明によれば、プロセスカートリッジが第2姿勢の状態において、プロセスカートリッジが移動部材から離脱可能に構成されている。
【0062】
このような構成により、プロセスカートリッジのみを交換することができる。
【0063】
請求項18に記載の発明によれば、移動部材は、複数の感光体ユニット、複数の現像ユニット並びに複数の押圧部材を有している。
【0064】
このような構成により、カラー画像形成装置においても、確実に現像ユニットを適正な位置に装着させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】カラーレーザプリンタを示す側断面図
【図2】プロセスユニットを本体ケーシングから引き出した状態を説明する説明図
【図3】プロセスユニットの平面図
【図4】プロセスユニットを左側斜め上方向から見たときの斜視図
【図5】(a)図1における現像カートリッジの斜視図、(b)(a)におけるギヤカバーを取り外したときの現像カートリッジの斜視図
【図6】右側側板の案内溝を説明するための説明図
【図7】現像カートリッジの装着位置を説明するための説明図
【図8】現像カートリッジの押圧位置を説明するための説明図
【図9】左側押圧レバーを説明するための説明図
【図10】変形例における右側押圧レバーを説明するための説明図
【図11】変形例のプロセスユニットを説明するための説明図。(a)プロセスカートリッジが装着位置の状態、(b)プロセスカートリッジが押圧位置の状態
【図12】変形例のプロセスユニットを説明するための説明図。(a)プロセスカートリッジが装着位置の状態、(b)プロセスカートリッジが押圧位置の状態
【発明を実施するための形態】
【0066】
<1 カラーレーザプリンタの全体構成>
図1は、本実施形態の画像形成装置の一例としてのカラーレーザプリンタ1の概略構成を示す側断面図である。
【0067】
このカラーレーザプリンタ1は、装置本体の一例としての本体ケーシング2を備え、本体ケーシング2内において、用紙を給紙するための給紙部3と、給紙された用紙に画像を形成するための画像形成部4と、画像が形成された用紙を排紙する排紙部5と、をさらに備えている。
【0068】
なお、以下の説明において、特に断りがない限り図1に示した上下方向を上下、図1における右側を前、左側を後、紙面の奥側を右、紙面の手前側を左として、各方向を示す。ここでの方向は、カラーレーザプリンタ1の手前に立った者から見た方向を基準として規定している。
【0069】
<1−1 本体ケーシング>
本体ケーシング2は、前側に形成された開口23を開閉するフロントカバー21を備えている。
【0070】
このフロントカバー21は、その下端部に設けられたカバー軸(図示せず)に回動自在に支持されている。フロントカバー21を閉じると、フロントカバー21によって開口23が閉鎖される。またフロントカバー21を開けると、開口が開放される。(図2参照)
【0071】
<1−2 給紙部>
給紙部3は、本体ケーシング2内の下方に配置されており、用紙を収納する給紙トレイ31と、一対のレジストローラ32とを備えている。
【0072】
このように構成された給紙部3では、図示しないローラにより給紙トレイ31から用紙が一枚ずつ分離され、所定のタイミングで、画像形成部4に向けて搬送される。
【0073】
<1−3 画像形成部>
画像形成部4は、スキャナユニット41と、移動部材の一例としてのプロセスユニット6と、転写ユニット9と、定着ユニット10とを備えている。
【0074】
<1−3−1 スキャナユニット>
スキャナユニット41は、本体ケーシング2内の上部に設けられ、レーザ発光部、ポリゴンミラー、レンズおよび反射鏡(図示せず)を備えている。
【0075】
このように構成されたスキャナユニット41では、所定の画像データに基づいてレーザ光源から発光されるレーザ光が、ポリゴンミラーで左右方向に高速で走査され、レンズおよび反射鏡を通過または反射した後、感光体ドラムに照射される。
【0076】
<1−3−2 プロセスユニット>
プロセスユニット6は、スキャナユニット41の下方であって、給紙部3よりも上方に配置されており、感光体ユニットの一例としてのドラムユニット60と、各色に対応する現像ユニットの一例としての現像カートリッジ8とを備えている。
【0077】
また、プロセスユニット6は、本体ケーシング2に対して、画像形成可能に装着される装着位置(図1参照)と、本体ケーシング2から引き出される引出位置(図2参照)とに、前後方向にスライド可能に設けられている。
【0078】
ドラムユニット60は、各色の現像カートリッジ8に対応する4つのドラムサブユニット61と、左右方向において間隔を隔てて対向配置される左側側板63および右側側板62と、一対の側板の前端間に架設されるフロントビーム64と、一対の側板の後端間に架設されるリヤビーム65とを備えている。
【0079】
各ドラムサブユニット61は、感光体の一例としての感光ドラム611や帯電器612などを備えている。
【0080】
4つの感光ドラム611は、ブラック、イエロー、マゼンタおよびシアンの各色用として設けられ、前側からブラック、イエロー、マゼンタおよびシアンの順に前後方向に等間隔で並列に配置されている。
【0081】
また、各感光ドラム611の両端部には、相対回転不能に嵌合されるフランジ部材611aが設けられている。
【0082】
さらに、左側のフランジ部材611aの左側側面には、駆動部材の一例としての本体側駆動伝達部(図示せず)からの駆動が伝達される結合溝(図4参照)が設けられている。
【0083】
4つの帯電器612は、それぞれ感光ドラム611に対応して設けられ、その対応する感光ドラム611の後上方に配置されている。帯電器612は、たとえば、ワイヤおよびグリッドを備えるスコロトロン型帯電器である。
【0084】
4つの現像カートリッジ8は、各感光ドラム611に対応するように配置され、現像フレーム81を備え、現像フレーム81に回転可能に支持される現像ローラ82と、トナーを現像ローラ82に供給する供給ローラ83と、トナーを収容するトナー収容部84とをさらに備えている。また4つの現像カートリッジ8は、ドラムユニット60に対して着脱自在に支持されている。
【0085】
現像ローラ82は、金属製のローラ軸821と、ローラ軸821を導電性のゴム材料で被覆する被覆部とを有している。被覆部は、感光ドラム611と接触する部分である。
【0086】
供給ローラ83は、金属製のローラ軸と、ローラ軸を導電性の発泡材料で被覆する被覆部とを有している。
【0087】
トナー収容部84には、たとえば、非磁性一成分の重合トナーが収容されている。また、トナー収容部84には、トナー収容部84内のトナーを攪拌するためのアジテータ841が設けられている。
【0088】
このように構成されたプロセスユニット6では、感光ドラム611の表面が帯電器612により一様に帯電され、帯電された感光ドラム611の表面がレーザ光の走査によって露光され、露光された部分の電位が下がることにより、感光ドラム611の表面に静電潜像が形成される。
【0089】
一方、トナー収容部84内のトナーが供給ローラ83により現像ローラ82上に供給され、供給ローラ83と現像ローラ82との間で摩擦帯電される。
【0090】
そして、現像カートリッジ8から供給されたトナーが、感光ドラム611の露光された部分に保持されることにより、感光ドラム611の表面にトナー像が形成される。
【0091】
<1−3−3 転写ユニット>
転写ユニット9は、給紙部3の上方であって、プロセスユニットの下方に配置されている。転写ユニット9は、駆動ローラ91、従動ローラ92、搬送ベルト93および転写ローラ94を備えている。
【0092】
駆動ローラ91および従動ローラ92は、離間して平行に配置され、これらの間に無端状の搬送ベルト93が張り渡されている。
【0093】
搬送ベルト93は、その外側の面が各感光ドラム611に接している。また、搬送ベルト93の内側には、各感光ドラム611との間で搬送ベルト93を狭持する4つの転写ローラ94が配置されている。
【0094】
転写ローラ94には、各感光ドラム611上のトナー像を用紙に転写するために、転写バイアスが印加される。
【0095】
このように構成された転写ユニット9では、画像形成時に搬送ベルト93により搬送された用紙が、感光ドラム611と転写ローラ94との間に搬送され、各感光ドラム611上に形成されているトナー像が用紙に転写される。
【0096】
<1−3−4 定着ユニット>
定着ユニット10は、転写ユニット9よりも後側に配置され、熱源により加熱される加熱ローラ101および加熱ローラに圧接する加圧ローラ102を備えている。
【0097】
このように構成された定着ユニット10では、用紙が加熱ローラ101と加圧ローラ102との間を通過することにより、用紙上のトナー像が用紙に熱定着される。
【0098】
<1−4 排紙部>
排紙部5は、定着ユニット10を通過した用紙を搬送するための排紙ローラ51と、排紙ローラ51により搬送された用紙を蓄積する排紙トレイ52とを備えている。
【0099】
このように構成された排紙部5では、定着ユニット10でトナー像が定着された用紙が、排紙ローラ51によって搬送されて排紙トレイ52上に排紙される。
【0100】
<2 現像カートリッジの詳細な説明>
次に、図5を用いて、現像カートリッジ8の詳細な構成について説明をする。
【0101】
現像カートリッジ8は、現像フレーム81と、現像ローラ82と、供給ローラ83とを備えている。
【0102】
現像フレーム81は、左右方向に延び、後下側へ向かう頂角を有する側面視略二等辺三角形のボックス形状に形成されおり、取っ手部811と、被押圧部の一例としてのボス812と、駆動ユニット813とを有している。
【0103】
取っ手部811は、現像フレーム81の左右方向中央部において、左右方向に延びるとともに、現像フレーム81の上端部から上側に向かって突出するように形成されている。
【0104】
ボス812は、現像フレーム81の左右両端面において、左右方向外側に突出する略円筒形状に形成されている。(なお以下の説明において第2被押圧部の一例としての右側のボスは、右側ボス812R、第1被押圧部の一例としての左側のボスは、左側ボス812Lと示す。)
【0105】
駆動ユニット813は、現像フレーム81の左端部に設けられ、駆動受け部の一例としてのカップリング部材814と、ギヤ列815と、ギヤカバー816とを備えている。
【0106】
カップリング部材814は、略円柱形状であり、大径のギヤ部814aと、ギヤ部から左側へ同軸上に延びる小径のカップリング部814bとを一体的に備えている。
【0107】
カップリング部材814の左端部は、図4に示すように、現像カートリッジ8が装着された状態で本体ケーシング2内に装着されたときに、本体ケーシング2に設けられた本体側駆動伝達部22が左方向から連結され、本体ケーシング2に設けられる駆動源としてのモータ(図示せず)から駆動力が入力される。
【0108】
ギヤ列815は、中継ギヤ815a、アジテータギヤ815bを備えている。
【0109】
中継ギヤ815aは、カップリング部材814の上側において、大径の外歯と小径の内歯とが一体的に形成される2段ギヤとして形成されている。中継ギヤ815aは、その外歯がカップリング部材814のギヤ部と噛合するように配置されている。
【0110】
アジテータギヤ815bは、中継ギヤ815aの前上側に配置され、中継ギヤ815aの内歯と噛合するように配置されている。アジテータギヤ815bは、現像カートリッジ8内のトナーを攪拌するアジテータ841の回転軸の左端部に相対回転不能に設けられている。
【0111】
現像ローラ82は、現像フレーム81の下端部において、現像ローラ82の表面の一部が開口部から露出するように、左右方向に沿って設けられている。
【0112】
ローラ軸821は、現像ローラ82の軸心であって、現像ローラ82に左右方向に沿って挿通されており、現像駆動ギヤ821aとカラー部材821bとを有している。
【0113】
現像駆動ギヤ821aは、ローラ軸821の左端部において、相対回転不能に設けられている。
【0114】
カラー部材821bは、左右方向に延びる略円筒形状に形成されており、ローラ軸821の両端部においてローラ軸821に外嵌されている。カラー部材821bの内径は、ローラ軸821の外形よりも僅かに大径に形成されている。
【0115】
<3 ドラムユニットの詳細な説明>
次に、図3,4,6,7,8を用いてドラムユニットの詳細な構成について説明をする。
【0116】
ドラムユニット60は、右側側板62および左側側板63と、フロントビーム64と、リヤビーム65とを備えている。
【0117】
<3−1−1 右側側板>
右側側板62は、右側側板62の左面(内側面)には、図6に示すように、現像カートリッジ8の装着を案内するための案内溝621が形成されている。
【0118】
案内溝621は、各感光ドラム611に対応するように、前後方向に等しい間隔を隔てて4つ形成されている。各ガイド溝621は、対応する感光ドラム611の前上側において、前側の上側部分から後側斜め下側に向けて傾斜して延び、上側が開放された略U字形状に形成されている。この案内溝621には、現像カートリッジ8がドラムユニット60に装着されたときに、現像カートリッジ8のカラー部材821bと接触する接触面621aが形成されている。
【0119】
右側側板62の上端部には、図3、4に示すように、右側ガイドレール622、右側コロ(図示せず)および第2押圧部材の一例としての4つの右側押圧部材624が設けられている。
【0120】
右側ガイドレール622は、前後方向に沿って延びるとともに、右側側板62の左右方向外面から左右方向外側へ突出する突条として形成されている。また、右側ガイドレール622は、右側側板62の前後方向ほぼ全幅にわたって形成されている。
【0121】
右側コロは、右側ガイドレール622の後端部の下側において、右側側板62の左右方向外面に回転自在に設けられている。
【0122】
<3−1−2 右側押圧部材>
4つの右側押圧部材624は、前後方向に互いに等間隔を空けて設けられており、右側側板62の内側面から右側(内側)に向けて突設された右側支持軸625と、右側支持軸625に揺動可能に支持される右側押圧レバー626と、右側押圧レバー626を押圧する第2バネの一例としての右側押圧ばね627とを備えている。
【0123】
右側押圧レバー626は、側面視略扇形状に形成されている。右側押圧レバー626には、右側当接面626aと、右側押圧面626bとが連続的に形成されている。また、右側押圧レバー626は、現像カートリッジ8が装着位置にあるときの右側当接面626aと右側ボス812Rとが当接する当接点を通る接線L1と現像カートリッジ8が押圧位置にあるときの左側押圧面636bと左側ボス812Lとが当接する当接点を通る接線L2とのなす角度αとなるように形成されている。より具体的には、右側押圧レバー626は、角度αが、125°≦α≦140°となるように形成されている。
【0124】
右側当接面626aは、側面視略円弧状の部分であり、現像カートリッジ8がドラムユニット60に装着されたときに、現像カートリッジ8の右側ボス812Rと当接する面である。
【0125】
右側押圧面626bは、右側当接面626aの後端部から右側支持軸625へ延びる部分であり、カップリング部材814に駆動が入力されたあとに、現像カートリッジ8の右側ボス812Rと当接して現像ローラ82を感光ドラム611側へ押圧する面である。
【0126】
右側押圧ばね627は、右側支持軸625に巻き回される渦巻きばねであり、その一端部が右側側板62に係止され、その他端部が右側押圧レバー626に係止されている。これにより、右側押圧レバー626は、右側支持軸625を中心として、図6における反時計回り方向に付勢されている。
【0127】
<3−2−1 左側側板>
左側側板63は、左側側板63の内側面には、右側側板62に形成された案内溝621と同様の案内溝(図示せず)が形成されている。
【0128】
また、左側側板63は、図4に示すように、各色に対応するカップリング部材814およびフランジ部を露出させるフランジ露出孔638およびカップリング露出孔639を有している。
【0129】
フランジ露出孔638は、左側側板63の下端部において、前後方向に沿って互いに間隔を隔てて4つ形成されている。このフランジ露出孔638は、左側側板63の厚さ方向に貫通する丸孔となるように形成されている。
【0130】
カップリング露出孔639は、左側側板63の下端部であってフランジ露出孔638より上方において、前後方向に沿って互いに間隔を隔てて4つ形成されている。このカップリング露出孔639は、左側側板63の厚さ方向に貫通しており、カップリング部814bよりも径が大きい略丸孔形状となるように形成されている。各カップリング露出孔639には、現像カートリッジ8がドラムフレーム60に装着された状態において、現像カートリッジ8の左側面に設けられたカップリング部814bが挿入される。
【0131】
左側側板63の上端部には、左側ガイドレール632、左側コロ633、第1押圧部材の一例としての4つの左側押圧部材634が設けられている。
【0132】
左側ガイドレール632は、前後方向に沿って延びるとともに、左側側板63の左右方向外面から左右方向外側へ突出する突条として形成されている。また、左側ガイドレール632は、左側側板63の前後方向ほぼ全幅にわたって形成されている。
【0133】
左側コロ633は、左側ガイドレール632の後端部の下側において、左側側板63の左右方向外面に回転自在に設けられている。
【0134】
<3−2−2 左側押圧部材>
4つの左側押圧部材634は、図7に示すように、前後方向に互いに等間隔を空けて設けられており、右側側板62の内側面から内側に向けて突設された左側支持軸635と、左側支持軸635に揺動可能に支持される左側押圧レバー636と、左側押圧レバー636を押圧する第1押圧バネの一例としての左側押圧ばね637とを備えている。
【0135】
左側押圧レバー636は、右側押圧レバー626と同様の形状を有している。左側押圧レバー636には、左側当接面636aと、左側押圧面636bとが連続的に形成されている。
【0136】
左側当接面636aは、側面視略円弧状の部分であり、現像カートリッジ8がドラムユニット60に装着されたときに、現像カートリッジ8の左側ボス812Lと当接する面である。
【0137】
左側押圧面636bは、左側当接面636aの後端部から左側支持軸635へ延びる部分であり、カップリング部材814に駆動が入力されたあとに、現像カートリッジ8の左側ボス812Lと当接して現像ローラ82を感光ドラム611側へ押圧する面である。
【0138】
左側押圧ばね637は、左側支持軸635に巻き回される渦巻きばねであり、その一端部が左側側板63に係止され、その他端部が左側押圧レバー636に係止されている。これにより、左側押圧レバー636は、左側支持軸635を中心として、図7における反時計回り方向に付勢されている。また、左側押圧ばね637のバネ定数は、右側押圧ばね627のバネ定数よりも小さくなるように構成されている。
【0139】
これは、現像カートリッジ8の右側ボス812Rは、左右方向においてカップリング部材814が設けられている側と反対側の現像フレーム81に形成されているので、カップリング部814bに駆動が入力されたときに、左側ボス812Lの左側当接面636aを押圧する押圧力は、右側ボス812R812の右側当接面626aを押圧する押圧力より弱い。
【0140】
そのため、右側押圧ばね627のバネ定数を左側押圧ばね637のバネ定数よりも大きくすることで、現像カートリッジ8の装着位置(図7参照)にある右側押圧レバー626が左側押圧レバー636よりも小さい押圧力で回動しやすくなり、右側ボス812Rが右側押圧面626bに移動しやすい。
【0141】
また、現像カートリッジ8が押圧位置に配置された状態(図8参照)において、右側押圧面626bの右側ボス812Rを押圧する押圧力は、左側押圧面636bの左側ボス812Lを押圧する押圧力と略等しい。
【0142】
<3−3 フロントビームおよびリヤビーム>
フロントビーム64は、図4に示すように、略垂直に延びる連結部641と、ユーザが把持する前側把持部642とを備えている。
【0143】
前側把持部642は、平面視略U字状をなし、連結部641と一体的に形成されている。また、前側把持部642は、連結部641よりも前側に突出するように形成されている。
【0144】
リヤビーム65の左右方向中央部には、ユーザが把持する後側把持部651が一体的に形成されている。
【0145】
後側把持部651は、背面視略U字状をなし、後側下方から後側上方に傾斜するように形成されている。
【0146】
ユーザは、フロントカバー21が開かれた状態で、前側把持部642を把持して、プロセスユニット6を本体ケーシング2に対して前後方向にスライドさせることができる。そして、ユーザは、後側把持部651が本体ケーシング2の前端部よりも前側に位置するまで引き出された状態で、前側把持部642および後側把持部651を把持して、プロセスユニット6を本体ケーシング2から離脱させることができる。
【0147】
<4 現像カートリッジの着脱動作>
次に、図7および図8を用いて、現像カートリッジ8が装着位置から押圧位置へ移動する動作について説明する。
【0148】
ユーザが現像カートリッジ8をドラムユニット60に装着すると、図7に示すように、現像フレーム81の側面に形成されたボス812と右側当接面626aおよび左側当接面636aとが当接し、現像カートリッジ8が装着位置に配置される。
【0149】
ユーザがプロセスユニット6を本体ケーシング2内の内側位置へ移動させると、図4に示すように、カップリング部814aおよびフランジ部611aが、本体ケーシング2内に設けられた本体側駆動伝達部22と対向する位置まで移動する。
【0150】
そして、ユーザがフロントカバー21を閉めると、本体ケーシング2に設けられた駆動源(図示せず)により、本体側駆動伝達部22が右方向に移動して、カップリング部814aおよびフランジ部611aと係合する。これにより、感光ドラム611や現像ローラ82は、モータから駆動をもらい、回転することができるようになる。また、カップリング部814aおよびフランジ部611aの回転方向は、図7において時計回りに回転するように構成されている。
【0151】
本体側駆動伝達部22からカップリング部814aに駆動が入力されると、現像カートリッジ8には、現像ローラ82のカラー部材821bが案内溝621の接触面621と係合しているため、側面視において現像ローラ82の回転軸を中心として、時計回り方向に回転モーメントが発生する。そのため、現像カートリッジ8は、現像ローラ82の回転軸を回動中心として、時計回り方向に回動する。
【0152】
このとき、現像カートリッジ8のボス812は、前方向に右側当接面626aおよび左側当接面636aを押圧する。すると、両押圧レバーが、両押圧ばねのバネ力に反して時計回り方向に移動する。そして、現像カートリッジ8は、図8に示すように、ボス812が右側当接面626aおよび左側当接面636aと当接しながら右側押圧面626bおよび左側押圧面636bに押圧される位置まで回動する。
【0153】
<5 作用・効果>
以上により構成されたカラーレーザプリンタの作用効果について説明をする。
【0154】
(請求項1)
このカラーレーザプリンタ1によれば、ドラムユニット60の上端部には、現像カートリッジ8のボス812を押圧する右側押圧部材624および左側押圧部材634を備えている。
【0155】
右側押圧部材624は、現像カートリッジ8がドラムユニット60に装着されたときに、現像カートリッジ8の右側ボス812Rと当接する右側当接面626aと、カップリング部材814に駆動が入力されたときに、現像カートリッジ8の右側ボス812Rと当接して現像ローラ82を感光ドラム611側へ押圧する右側押圧面626bとが形成された右側押圧レバー626を有している。
【0156】
また、左側押圧部材634は、現像カートリッジ8がドラムユニット60に装着されたときに、現像カートリッジ8の左側ボス812Lと当接する左側当接面636aと、カップリング部材814に駆動が入力されたときに、現像カートリッジ8の左側ボス812Lと当接して現像ローラ82を感光ドラム611側へ押圧する左側押圧面636bとが形成された左側押圧レバー636を有している。
【0157】
右側当接面626aおよび左側当接面636aは、右側押圧面626bおよび左側押圧面636bに対して、本体側駆動伝達部22からカップリング部814bに駆動が入力されていないときはボス812が移動せず、カップリング部814bに駆動が入力されたときはボス812が右側押圧面626bおよび左側押圧面636bと当接する位置に移動するように、傾斜している。
【0158】
その結果、現像カートリッジ8は、カップリング部材814に駆動が入力されると押圧位置に移動するため、プロセスユニット6が内側位置にある状態で確実に現像カートリッジ8を適正な位置に装着することができる。また、カップリング部材814に駆動が入力されると自動的に現像カートリッジ8が適正な位置に移動するため、ユーザが現像カートリッジを適正な位置に装着する必要がなく、使い勝手が良い。
【0159】
(請求項2)
また、このカラーレーザプリンタ1によれば、右側押圧部材624および左側押圧部材634が現像カートリッジ8の右側ボス812Rおよび左側ボス812Lを押圧するので、現像ローラ82が左右方向における感光ドラム611の全域を均一に押圧する。その結果、現像ローラ82が感光ドラム611から離れることによる印字不良を抑制することができる。
【0160】
(請求項3)
また、このカラーレーザプリンタ1によれば、右側押圧部材624は、左側押圧ばね637のバネ定数よりも大きい右側押圧ばね627を有している。
【0161】
このような構成により、現像カートリッジ8の装着位置にある右側押圧レバー626が左側押圧レバー636よりも小さい押圧力で回動しやすくなる。その結果、左右方向においてカップリング部材814が設けられている側と反対側の右側ボス812Rが、右側押圧面626bに移動しやすい。
【0162】
(請求項6)
また、このカラーレーザプリンタ1によれば、現像カートリッジ8は、カップリング部814bが現像ローラ82のローラ軸821の近傍に配置するように構成されている。
【0163】
このような構成により、現像カートリッジ8が回動した場合に、カップリング部814の回動する範囲を小さくすることができる。
【0164】
その結果、現像カートリッジ8が回動した場合に、本体側駆動伝達部22とカップリング部814との連結が外れることを抑制することができる。
【0165】
(請求項7)
また、このカラーレーザプリンタ1によれば、現像カートリッジ8は、ドラムユニット60に対して着脱自在に構成されているので、現像カートリッジ8のみを交換することができる。
【0166】
(請求項9)
また、このカラーレーザプリンタ1によれば、プロセスユニット6は、複数の感光ドラム611と、複数の現像カートリッジ8と、複数の現像カートリッジ8に対応した複数の右側押圧部材624および左側押圧部材634を有しているので、複数の現像カートリッジ8を同時に適正な位置に装着することができる。
【0167】
<変形例>
(請求項4)
上述の本実施形態では、右側押圧レバー626および左側押圧レバー636は、同一形状を有していたが、たとえば、図10に示すように、右側押圧レバー626および左側押圧レバー636の形状を異ならせてもよい。なお図10は、現像カートリッジが装着位置に配置されている状態を示している。
【0168】
より具体的には、図10(a)に示すように、左側押圧レバー636は、現像カートリッジ8が装着位置にあるときの左側当接面636aと左側ボス812Lとが当接する当接点を通る接線L1と現像カートリッジ8が押圧位置にあるときの左側押圧面636bと左側ボス812Lとが当接する当接点を通る接線L2との角度αとなるように形成されている。
【0169】
また右側押圧レバー726は、図10(b)に示すように、現像カートリッジ8が装着位置にあるときの右側当接面726aと右側ボス812Rとが当接する当接点を通る接線L3と現像カートリッジ8が押圧位置にあるときの右側押圧面726bと右側ボス812Rとが当接する当接点を通る接線L4とのなす角度αとなるように形成されている。そして、右側押圧レバー726は、角度βが角度αよりも大きい角度となるように形成されている。より具体的には、右側押圧レバー726は、なす角度βが140°<α≦150°となるように形成されている。
【0170】
このような構成により、現像カートリッジ8の右側ボス812Rが、右側押圧レバー726の右側押圧面726bと当接する位置に移動しやすくなる。
【0171】
(請求項8)
また、上述の本実施形態では、プロセスユニット6は、感光ドラム611が支持されたドラムユニット60と、ドラムユニット60に対して着脱可能な現像カートリッジ8とを有する構成であったが、たとえば、図11に示すように、プロセスユニット12は、現像ローラ82と感光ドラム611とが一体の複数のプロセスカートリッジ122と、複数のプロセスユニットを一体的に支持するプロセスフレーム121とを有する構成であってもよい。なお図11では、プロセスユニット12の左側面のみを示している。
【0172】
より具体的には、プロセスユニット12は、各色に対応する4つのプロセスカートリッジ122と、4つのプロセスカートリッジを一体的に支持するプロセスフレーム121と、を備えている。
【0173】
プロセスフレーム121は、平面視略長方形状に構成されている。
【0174】
プロセスフレーム121の左側側板63は、各色に対応するプロセスカートリッジのカップリング部材814を露出させるカップリング露出孔639を有している。
【0175】
プロセスカートリッジ122は、感光ドラム611と、帯電器612を備えた感光体ユニット123と、現像ローラ82と、供給ローラ83を備えた現像ユニット125とが一体に設けられている。また、プロセスカートリッジ122は、プロセスフレーム121に対して着脱自在に設けられている。
【0176】
感光体ユニット123は、感光ドラム611を回転可能に支持するドラムフレーム124を備え、ドラムフレーム124の両側面から左右方向外側に突出する突出部124aと、現像ユニット125を押圧する押圧ばね124bとを有している。
【0177】
押圧ばね124bは、突出部124aに巻き回される渦巻きばねであり、図7に示すように、突出部124aを中心として反時計回り方向に現像ユニット125を付勢している。これにより、プロセスカートリッジ122が適正な位置に装着されてない場合に、現像ローラ82が感光ドラム611と接触しないような構成となっている。
【0178】
現像ユニット125は、現像ローラ82および供給ローラ83を回転可能に支持する現像フレーム126を備え、突出部124aと係合する支持孔と、現像ローラ82へ駆動を伝えるカップリング部材814と、右側押圧レバー626および左側押圧レバー636から押圧を受けるボス812と、をさらに備えている。
【0179】
ボス812は、前後方向において、カップリング部材814を挟んで支持孔とは反対側に、現像フレーム126の両側面から左右方向外側に延びるように形成されている。
【0180】
このように構成されたプロセスユニット12においても、本実施形態の発明と同様の効果を得ることができる。
【0181】
(請求項10)
また、上述の本実施形態では、右側押圧部材624および左側押圧部材634は、右側当接面626a、右側押圧面626b、左側当接面636aおよび左側押圧面636bを有していたが、たとえば、図12に示すように、現像フレームが右側当接面626a、右側押圧面626b、左側当接面636aおよび左側押圧面636bと同様の形状を有する右側被当接面137b、右側被押圧面137a、左側被当接面147bおよび左側被押圧面147aを有していてもよい。なお図12では、プロセスユニット13の左側面のみを示している。
【0182】
より具体的には、プロセスユニット13は、各色に対応する4つのプロセスカートリッジ132と、4つのプロセスカートリッジ132を一体的に支持するプロセスフレーム131と、を備えている。
【0183】
プロセスフレーム131は、平面視略長方形状に構成されている。
【0184】
プロセスフレーム131の左側側板63は、各色に対応するプロセスカートリッジ132のカップリング部814bを露出させるカップリング露出孔639を有している。
【0185】
プロセスカートリッジ132は、感光ドラム611および帯電器612を備えた感光体カートリッジ133と、感光体カートリッジ133に対して着脱可能に構成され、現像ローラ82および供給ローラ83を備えた現像カートリッジ135を有している。また、プロセスカートリッジ132は、プロセスフレーム131に対して着脱自在に設けられている。
【0186】
感光体カートリッジ133は、一端側に感光ドラム611を回転可能に支持するドラムフレーム134と、現像カートリッジ135の現像フレーム136を押圧する右側押圧部材134Rおよび左側押圧部材134Lとを有している。
【0187】
現像カートリッジ135は、一端側に現像ローラ82および供給ローラ83を回転可能に支持する現像フレーム136と、現像ローラ82へ駆動を伝えるカップリング部材814とを備えている。
【0188】
現像フレーム136の他端側には、右側押圧部材134Rおよび左側押圧部材134Lから押圧を受ける被押圧部の一例としての右側被押圧部137および左側被押圧部147が形成されている。
【0189】
左側被押圧部147は、左側押圧部材134Lから押圧を受ける左側被押圧面147aと、左側押圧部材134Lからの押圧が解除された状態で左側押圧部材134Lと当接する左側被当接面147bとを有している。
【0190】
このように構成されたプロセスユニット13においても、本実施形態の発明と同様の効果を得ることができる。
【0191】
(請求項5)
また、上述の本実施形態では、現像カートリッジ8が押圧位置に配置された状態で、右側押圧ばね627が右側押圧レバー626を押圧する押圧力は、左側押圧ばね637が左側押圧レバ636ーを押圧する押圧力と略等しい構成となっていたが、右側押圧ばね627が右側押圧レバー626を押圧する押圧力が、左側押圧ばね637が左側押圧レバー636を押圧する押圧力より小さい構成にしてもよい。
【0192】
このような構成により、カップリング部材814が設けられた側と反対側に設けられた現像カートリッジ8の右側ボス812Rが、右側押圧面626bと当接する位置に移動しやすくなる。
【0193】
また、上述の本実施形態では、ボス812は、現像フレーム81の両側面から左右方向外側に延びて形成されていたが、たとえば、ギヤカバー816から左右方向外側に延びて形成されていてもよい。
【0194】
また、上述の本実施形態では、カラーレーザプリンタについて説明したが、モノクロのレーザプリンタにおいても、本実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0195】
また、上述の本実施形態では、現像カートリッジ8は、現像ローラ82へ駆動を伝達するためのカップリング部材814に駆動が入力されたときに回動する構成であったが、たとえば、感光体ユニットと現像ユニットが一体となったプロセスカートリッジにおいて、感光ドラムへ駆動を伝達するためのカップリング部材に駆動が入力されたときに、プロセスカートリッジが回動するような構成であってもよい。
【符号の説明】
【0196】
1・・・カラーレーザプリンタ、2・・・本体ケーシング、21・・・フロントカバー、22・・・本体側駆動伝達部、23・・・開口、4・・・画像形成部、6・・・プロセスユニット、60・・・ドラムユニット、61・・・ドラムサブユニット、611・・・感光ドラム、62・・・右側側板、624・・・右側押圧部材、625・・・右側支持軸、626・・・右側押圧レバー、626a・・・右側当接面、626b・・・右側押圧面、627・・・右側押圧ばね、63・・・左側側板、634・・・左側押圧部材、635・・・左側支持軸、636・・・左側押圧レバー、636a・・・左側当接面、636b・・・左側押圧面、637・・・左側押圧ばね、8・・・現像カートリッジ、81・・・現像フレーム、812・・・ボス、814・・・カップリング部材、82・・・現像ローラ、821・・・ローラ軸
【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置本体と、
感光体を含む感光体ユニットと、現像ローラおよび被押圧部を含む現像ユニットと、前記現像ローラが前記感光体に押圧されるように前記現像ユニットの前記被押圧部を押圧する押圧部材とを有し、前記装置本体の内側位置に位置する内側位置と前記装置本体の外側位置とに移動可能に構成された移動部材と、
前記移動部材が前記内側位置に位置しているときに、前記感光体ユニットまたは前記現像ユニットの駆動受け部に駆動を伝達するための駆動部材と、を備え、
前記現像ユニットは、
前記移動部材に対して、前記被押圧部が前記押圧部材に押圧される第1姿勢と、前記押圧部材の押圧が解除される第2姿勢とに揺動可能に構成され、
前記押圧部材は、
前記第1姿勢において前記被押圧部を押圧する押圧面と、前記第2姿勢において前記被押圧部と当接する当接面とを有し、
前記当接面は、
前記押圧面に対し、前記駆動部材から前記駆動受け部に駆動力が入力されていないときは前記被押圧部が移動せずに、前記前記駆動部材から前記駆動受け部に駆動力が入力されたときは前記被押圧部が前記押圧面と当接する位置に移動するように、傾斜していることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記被押圧部は、
前記現像ユニットにおける前記感光体の回転軸方向一方側に設けられた第1被押圧部と、
前記現像ユニットにおける前記回転軸方向他方側に設けられた第2被押圧部と、を有し、
前記押圧部材は、
前記移動部材における前記回転軸方向一方側に設けられ、前記第1被押圧部を押圧する第1押圧部材と、
前記押圧部材における前記回転軸方向他方側に設けられ、前記第2被押圧部を押圧する第2押圧部材と、を有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記駆動受け部は、
前記感光体ユニットまたは前記現像ユニットにおける前記回転軸方向一端側に設けられ、
前記第1押圧部材は、第1バネを有し、
前記第2押圧部材は、
前記第1バネよりもバネ定数が大きい第2バネを有することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記駆動受け部は、
前記感光体ユニットまたは前記現像ユニットにおける前記回転軸方向一方側に設けられており、
前記第2押圧部材は、
前記第2押圧部材の前記押圧面と前記当接面とのなす角度が、前記第1押圧部材の前記押圧面と前記当接面とのなす角度より大きい角度となるように形成されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記駆動受け部は、
前記感光体ユニットまたは前記現像ユニットにおける前記回転軸方向一端側に設けられ、
前記第2押圧部材は、
前記第1押圧部材よりも押圧力が小さいことを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記現像ユニットは、
前記現像ユニットの揺動中心が前記現像ローラの回転軸中心と同軸上となるように構成されており、
前記駆動受け部は、
前記現像ローラの回転軸と近接した位置に配置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記移動部材は、
前記現像ユニットが前記第2姿勢の状態において、前記現像ユニットが前記移動部材から離脱可能に構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記現像ユニットおよび前記感光体ユニットは、
一体的に構成されたプロセスカートリッジであり、
前記移動部材は、
前記プロセスカートリッジが前記第2姿勢の状態において、前記プロセスカートリッジが前記移動部材から離脱可能構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記移動部材は、
複数の感光体ユニットと、
前記複数の感光体ユニットに対応した複数の現像ユニットと、
前記複数の現像ユニットに対応した複数の押圧部材と、
を有することを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項10】
装置本体と、
感光体を含む感光体ユニットと、現像ローラおよび被押圧部を含む現像ユニットと、前記現像ローラが前記感光体に押圧されるように前記現像ユニットの前記被押圧部を押圧する押圧部材とを有し、前記装置本体の内側位置に位置する内側位置と前記装置本体の外側位置とに移動可能に構成された移動部材と、
前記移動部材が前記内側位置に位置しているときに、前記感光体ユニットまたは前記現像ユニットの駆動受け部に駆動を伝達するための駆動部材と、を備え、
前記現像ユニットは、
前記移動部材に対して、前記被押圧部が前記押圧部材に押圧される第1姿勢と、前記押圧部材の押圧が解除される第2姿勢とに揺動可能に構成され、
前記被押圧部は、
前記第1姿勢において前記押圧部材から押圧を受ける被押圧面と、前記第2姿勢において前記押圧部と当接する被当接面とを有し、
前記被当接面は、
前記被押圧面に対し、前記駆動部材から前記駆動受け部に駆動力が入力されていないときは前記押圧部材が移動せずに、前記前記駆動部材から前記駆動受け部に駆動力が入力されたときは前記押圧部材が前記被押圧面と当接する位置に移動するように、傾斜していることを特徴とする画像形成装置。
【請求項11】
前記被押圧部は、
前記現像ユニットにおける前記感光体の回転軸方向一方側に設けられた第1被押圧部と、
前記現像ユニットにおける前記回転軸方向他方側に設けられた第2被押圧部と、を有し、
前記押圧部材は、
前記移動部材における前記回転軸方向一方側に設けられ、前記第1被押圧部を押圧する第1押圧部材と、
前記押圧部材における前記回転軸方向他方側に設けられ、前記第2被押圧部を押圧する第2押圧部材と、を有することを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
【請求項12】
前記駆動受け部は、
前記感光体ユニットまたは前記現像ユニットにおける前記回転軸方向一端側に設けられ、
前記第1押圧部材は、第1バネを有し、
前記第2押圧部材は、
前記第1バネよりもバネ定数が大きい第2バネを有することを特徴とする請求項10または請求項11に記載の画像形成装置。
【請求項13】
前記駆動受け部は、
前記感光体ユニットまたは前記現像ユニットにおける前記回転軸方向一方側に設けられており、
前記第2被押圧部は、
前記第2被押圧部の前記被押圧面と前記被当接面とのなす角度が、前記第1被押圧部の前記被押圧面と前記被当接面とのなす角度より大きい角度となるように形成されていることを特徴とする請求項11または請求項12に記載の画像形成装置。
【請求項14】
前記駆動受け部は、
前記感光体ユニットまたは前記現像ユニットにおける前記回転軸方向一端側に設けられ、
前記第2押圧部材は、
前記第1押圧部材よりも押圧力が小さいことを特徴とする請求項11ないし請求項13のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項15】
前記現像ユニットは、
前記現像ユニットの揺動中心が前記現像ローラの回転軸中心と同軸上となるように構成されており、
前記駆動受け部は、
前記現像ローラの回転軸と近接した位置に配置されていることを特徴とする請求項10ないし請求項14のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項16】
前記移動部材は、
前記現像ユニットが前記第2姿勢の状態において、前記現像ユニットが前記移動部材から離脱可能に構成されていることを特徴とする請求項10ないし請求項15のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項17】
前記現像ユニットおよび前記感光体ユニットは、
一体的に構成されたプロセスカートリッジであり、
前記移動部材は、
前記プロセスカートリッジが前記第2姿勢の状態において、前記プロセスカートリッジが前記移動部材から離脱可能構成されていることを特徴とする請求項10ないし請求項16のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項18】
前記移動部材は、
複数の感光体ユニットと、
前記複数の感光体ユニットに対応した複数の現像ユニットと、
前記複数の現像ユニットに対応した複数の押圧部材と、
を有することを特徴とする請求項10ないし請求項17のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項1】
装置本体と、
感光体を含む感光体ユニットと、現像ローラおよび被押圧部を含む現像ユニットと、前記現像ローラが前記感光体に押圧されるように前記現像ユニットの前記被押圧部を押圧する押圧部材とを有し、前記装置本体の内側位置に位置する内側位置と前記装置本体の外側位置とに移動可能に構成された移動部材と、
前記移動部材が前記内側位置に位置しているときに、前記感光体ユニットまたは前記現像ユニットの駆動受け部に駆動を伝達するための駆動部材と、を備え、
前記現像ユニットは、
前記移動部材に対して、前記被押圧部が前記押圧部材に押圧される第1姿勢と、前記押圧部材の押圧が解除される第2姿勢とに揺動可能に構成され、
前記押圧部材は、
前記第1姿勢において前記被押圧部を押圧する押圧面と、前記第2姿勢において前記被押圧部と当接する当接面とを有し、
前記当接面は、
前記押圧面に対し、前記駆動部材から前記駆動受け部に駆動力が入力されていないときは前記被押圧部が移動せずに、前記前記駆動部材から前記駆動受け部に駆動力が入力されたときは前記被押圧部が前記押圧面と当接する位置に移動するように、傾斜していることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記被押圧部は、
前記現像ユニットにおける前記感光体の回転軸方向一方側に設けられた第1被押圧部と、
前記現像ユニットにおける前記回転軸方向他方側に設けられた第2被押圧部と、を有し、
前記押圧部材は、
前記移動部材における前記回転軸方向一方側に設けられ、前記第1被押圧部を押圧する第1押圧部材と、
前記押圧部材における前記回転軸方向他方側に設けられ、前記第2被押圧部を押圧する第2押圧部材と、を有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記駆動受け部は、
前記感光体ユニットまたは前記現像ユニットにおける前記回転軸方向一端側に設けられ、
前記第1押圧部材は、第1バネを有し、
前記第2押圧部材は、
前記第1バネよりもバネ定数が大きい第2バネを有することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記駆動受け部は、
前記感光体ユニットまたは前記現像ユニットにおける前記回転軸方向一方側に設けられており、
前記第2押圧部材は、
前記第2押圧部材の前記押圧面と前記当接面とのなす角度が、前記第1押圧部材の前記押圧面と前記当接面とのなす角度より大きい角度となるように形成されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記駆動受け部は、
前記感光体ユニットまたは前記現像ユニットにおける前記回転軸方向一端側に設けられ、
前記第2押圧部材は、
前記第1押圧部材よりも押圧力が小さいことを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記現像ユニットは、
前記現像ユニットの揺動中心が前記現像ローラの回転軸中心と同軸上となるように構成されており、
前記駆動受け部は、
前記現像ローラの回転軸と近接した位置に配置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記移動部材は、
前記現像ユニットが前記第2姿勢の状態において、前記現像ユニットが前記移動部材から離脱可能に構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記現像ユニットおよび前記感光体ユニットは、
一体的に構成されたプロセスカートリッジであり、
前記移動部材は、
前記プロセスカートリッジが前記第2姿勢の状態において、前記プロセスカートリッジが前記移動部材から離脱可能構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記移動部材は、
複数の感光体ユニットと、
前記複数の感光体ユニットに対応した複数の現像ユニットと、
前記複数の現像ユニットに対応した複数の押圧部材と、
を有することを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項10】
装置本体と、
感光体を含む感光体ユニットと、現像ローラおよび被押圧部を含む現像ユニットと、前記現像ローラが前記感光体に押圧されるように前記現像ユニットの前記被押圧部を押圧する押圧部材とを有し、前記装置本体の内側位置に位置する内側位置と前記装置本体の外側位置とに移動可能に構成された移動部材と、
前記移動部材が前記内側位置に位置しているときに、前記感光体ユニットまたは前記現像ユニットの駆動受け部に駆動を伝達するための駆動部材と、を備え、
前記現像ユニットは、
前記移動部材に対して、前記被押圧部が前記押圧部材に押圧される第1姿勢と、前記押圧部材の押圧が解除される第2姿勢とに揺動可能に構成され、
前記被押圧部は、
前記第1姿勢において前記押圧部材から押圧を受ける被押圧面と、前記第2姿勢において前記押圧部と当接する被当接面とを有し、
前記被当接面は、
前記被押圧面に対し、前記駆動部材から前記駆動受け部に駆動力が入力されていないときは前記押圧部材が移動せずに、前記前記駆動部材から前記駆動受け部に駆動力が入力されたときは前記押圧部材が前記被押圧面と当接する位置に移動するように、傾斜していることを特徴とする画像形成装置。
【請求項11】
前記被押圧部は、
前記現像ユニットにおける前記感光体の回転軸方向一方側に設けられた第1被押圧部と、
前記現像ユニットにおける前記回転軸方向他方側に設けられた第2被押圧部と、を有し、
前記押圧部材は、
前記移動部材における前記回転軸方向一方側に設けられ、前記第1被押圧部を押圧する第1押圧部材と、
前記押圧部材における前記回転軸方向他方側に設けられ、前記第2被押圧部を押圧する第2押圧部材と、を有することを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
【請求項12】
前記駆動受け部は、
前記感光体ユニットまたは前記現像ユニットにおける前記回転軸方向一端側に設けられ、
前記第1押圧部材は、第1バネを有し、
前記第2押圧部材は、
前記第1バネよりもバネ定数が大きい第2バネを有することを特徴とする請求項10または請求項11に記載の画像形成装置。
【請求項13】
前記駆動受け部は、
前記感光体ユニットまたは前記現像ユニットにおける前記回転軸方向一方側に設けられており、
前記第2被押圧部は、
前記第2被押圧部の前記被押圧面と前記被当接面とのなす角度が、前記第1被押圧部の前記被押圧面と前記被当接面とのなす角度より大きい角度となるように形成されていることを特徴とする請求項11または請求項12に記載の画像形成装置。
【請求項14】
前記駆動受け部は、
前記感光体ユニットまたは前記現像ユニットにおける前記回転軸方向一端側に設けられ、
前記第2押圧部材は、
前記第1押圧部材よりも押圧力が小さいことを特徴とする請求項11ないし請求項13のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項15】
前記現像ユニットは、
前記現像ユニットの揺動中心が前記現像ローラの回転軸中心と同軸上となるように構成されており、
前記駆動受け部は、
前記現像ローラの回転軸と近接した位置に配置されていることを特徴とする請求項10ないし請求項14のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項16】
前記移動部材は、
前記現像ユニットが前記第2姿勢の状態において、前記現像ユニットが前記移動部材から離脱可能に構成されていることを特徴とする請求項10ないし請求項15のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項17】
前記現像ユニットおよび前記感光体ユニットは、
一体的に構成されたプロセスカートリッジであり、
前記移動部材は、
前記プロセスカートリッジが前記第2姿勢の状態において、前記プロセスカートリッジが前記移動部材から離脱可能構成されていることを特徴とする請求項10ないし請求項16のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項18】
前記移動部材は、
複数の感光体ユニットと、
前記複数の感光体ユニットに対応した複数の現像ユニットと、
前記複数の現像ユニットに対応した複数の押圧部材と、
を有することを特徴とする請求項10ないし請求項17のいずれかに記載の画像形成装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2012−177850(P2012−177850A)
【公開日】平成24年9月13日(2012.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−41715(P2011−41715)
【出願日】平成23年2月28日(2011.2.28)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年9月13日(2012.9.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年2月28日(2011.2.28)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】
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