説明

画像形成装置

【課題】ドラムクリーナ及びベルトクリーナのトナー回収容器を最小化して装置の小型化を図りつつ、プリント以外の装置動作時間の短縮と、濃度薄や濃度ムラなどの画像劣化を効果的に抑制することを可能とした画像形成装置を提供する。
【解決手段】現像手段8の使用頻度に応じてトナー像を現像手段8から像担持体1の非画像形成部に相当する位置に強制的に移動させる現像吐き出しモードを実行可能な画像形成装置において、回転体24に転写された現像吐き出しモードで回転体24に移動されたトナー像の濃度を検知する検知手段33を有し、検知手段33の検知結果に応じて、非画像形成部に相当する位置に移動させたトナー像の転写手段4による転写条件を制御して、第1のクリーニング手段16が像担持体1から除去するトナー量と、第2のクリーニング手段28が回転体24から除去するトナー量を振り分ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真方式を利用した複写機、プリンタ、ファクシミリ装置等の画像形成装置に関する。特に、本発明は、複数の像担持体上に形成された複数色のトナー像を転写材担持体上の転写材に順次重ねて転写するか、若しくは、中間転写体上に順次重ね合わせて1次転写した後に一括して転写材に2次転写してカラー画像を得る画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電子写真方式を用いた画像形成装置において、印字率の低い画像を連続してプリントした際に同じトナーが消費されずに現像器内を循環することによりトナーが変化し、濃度薄、濃度ムラなどの画像劣化を起こす場合があった。
【0003】
そこで、所定間隔で非画像形成時に強制的に現像器内のトナーを感光ドラム(像担持体)側に転移させて消費させる「現像器リフレッシュ動作」が一般的に行われている(特許文献1参照)。
【0004】
感光ドラムに強制移動されたトナーは、感光ドラム上でそのままクリーナ部へ搬送され回収される。或いは、感光ドラムから回転体としての紙搬送ベルト(転写材担持体)上へ直接転写した後、紙搬送ベルトをクリーニングするクリーナ部へ搬送され回収される。或いは、感光ドラムから回転体である中間転写ベルト(中間転写体)上へ1次転写され更に2次転写部を通過した後に、中間転写ベルトをクリーニングするクリーナ部へ搬送され回収される。
【0005】
近年では装置の小型化を図るため、感光ドラムクリーナの回収容量を少なくしてイエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色画像形成ステーション間のピッチを小さくすることが望まれている。そのため、強制移動されたトナーの少なくとも一部、又は全てをベルトのクリーナまで搬送して回収する方式が多く取られている(特許文献2参照)。
【0006】
以上のような動作を実行することで、現像器内のトナーをリフレッシュし、トナーの状態を安定させてプリントが行えるようになるため、上記のような、現像器に起因する様々な画像劣化の発生を防止することができる。
【0007】
ところで、前述の中間転写ベルトを用いた画像形成方式では、現像器リフレッシュ動作において中間転写ベルト上へ転写されたトナーが2次転写部を通過する際、トナーの一部が2次転写ローラ表面に転移し、ローラ表面を汚してしまうことが懸念される。2次転写ローラ表面がトナーで汚れると、次のプリント動作時に、2次転写部に搬送された記録材の非印字面側にこのトナーが再転移することとなり、記録材の裏汚れを生じさせてしまう。
【0008】
このような問題を避けるための対応として、トナーが2次転写部を通過する際に通常のプリント動作中とは逆極性の転写電界を2次転写部に形成してトナー付着を緩和する手法が知られている。更に、トナーが通過した後には交番電界を2次転写部に形成するなどして2次転写ローラに付着したトナーを中間転写ベルトに再転写さるといったクリーニング動作を行うことで裏汚れの防止が図られている。
【0009】
或いは、通常のプリント動作中は、中間転写ベルトに当接して使用される2次転写ローラを、現像器リフレッシュ動作中は中間転写ベルトから離間させて2次転写ローラの汚染を物理的に防止するといった方法も取られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2004−318114号公報
【特許文献2】特開2008−292734号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
上記の現像器リフレッシュ動作は、本来のプリント動作とは別に行われるものであり、ユーザーからしてみれば一時的にプリント動作が止まったように感じてしまう場合がある。このため、現像器リフレッシュ動作は本来のプリント動作中に行われることが望ましく、例えば連続プリント中の紙間領域など数十mm程度の搬送方向長さを持った非画像部においてトナーの強制移動を行うことが考えられる。
【0012】
しかしながら、紙間の狭い領域でリフレッシュ動作を行い、強制転移されたトナーをドラムクリーナとベルトクリーナに振り分けて回収するにあたっては、1回のリフレッシュ動作におけるそれぞれのクリーナへの振り分け量を正確に制御する必要がある。これは、1回のリフレッシュ動作における小さな振り分け量の誤差が、動作を繰り返すごとに積み重なって大きな回収量の差になってしまうためである。また、その分の誤差を許容することは余計なクリーナスペースの増大、即ち、装置の大型化に至ってしまうためである。
【0013】
また、前述した中間転写ベルトを用いた方式においては、強制移動したトナーが2次転写ローラを汚染してしまうと次に搬送された記録材の裏汚れを生じさせてしまう。前述した2次転写ローラのクリーニング動作は、ローラが汚染された後に少なくともローラ1周から2周程度かけて取られる動作である。紙間領域にトナーを強制移動させるスペースに加え、更にこのような2次転写ローラクリーニング用のスペースを確保するためには、その分だけ紙間領域を多くしなくてはならない。しかし、紙間領域の増加は単位時間当たりのプリント枚数の低下を招いてしまう。
【0014】
また別の手法として、2次転写ローラを離間させた後に再度当接させるといった動作を数十mm程度の紙間領域で行うことは、プリント速度の高速化対応や稼動音の観点から、実現は非常に困難である。
【0015】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、ドラムクリーナ及びベルトクリーナのトナー回収容器を最小化して装置の小型化を図りつつ、プリント以外の装置動作時間の短縮と、濃度薄や濃度ムラなどの画像劣化を効果的に抑制することを可能とした画像形成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、回転する像担持体と、前記像担持体に形成された潜像をトナーにより現像してトナー像とする現像手段と、前記像担持体に接触して回転する回転体と、前記回転体に前記像担持体上のトナー像を転写させることが可能な転写手段と、前記像担持体から前記回転体に転写されず残留したトナーを除去する第1のクリーニング手段と、前記回転体からトナー像を除去する第2のクリーニング手段と、を有し、前記現像手段の使用頻度に応じて前記トナー像を前記現像手段から前記像担持体の非画像形成部に相当する位置に強制的に移動させる現像吐き出しモードを実行可能な画像形成装置において、
前記回転体に転写された前記現像吐き出しモードで前記回転体に移動されたトナー像の濃度を検知する検知手段を有し、
前記検知手段の検知結果に応じて、非画像形成部に相当する位置に移動させたトナー像の前記転写手段による転写条件を制御して、前記第1のクリーニング手段が前記像担持体から除去するトナー量と、前記第2のクリーニング手段が前記回転体から除去するトナー量を振り分ける、
ことを特徴とする画像形成装置が提供される。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、画像形成装置の小型化、加えてプリント以外の装置動作時間の短縮を達成しつつ、濃度薄、濃度ムラなどの画像劣化を効果的に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明に係るカラー画像形成装置の一実施例の全体構成を示す断面図である。
【図2】光学濃度センサの構成を示す断面図である。
【図3】強制移動トナー量算出のフローチャート図である。
【図4】裏汚れの様子を説明する図である。
【図5】転写効率を説明する図である。
【図6】ベルト上トナー量と光学濃度センサ出力の関係を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に図面を参照して、本発明を実施するための形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
【0020】
実施例1
図1は、本発明に係る画像形成装置の一実施例である、回転体である中間転写体として中間転写ベルトを採用したタンデム方式のカラー画像形成装置の概略断面構成図である。回転体である中間転写体は、中間転写ベルトに限定されるものではなく、ドラム状の中間転写体である中間転写ドラムとすることもできる。
【0021】
先ず図1を用いて本実施例における画像形成装置100の画像形成部の動作を説明する。本実施例にて画像形成装置100は、複数の、本実施例ではイエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4つの画像形成ステーション(画像形成部)S(SY、SM、SC、SK)を備えている。各画像形成部Sは、像担持体としてのドラム状の電子写真感光体、即ち、感光ドラム1(1Y、1M、1C、1K)、及び、一次帯電手段としての帯電ローラ2(2Y、2M、2C、2K)を備えている。更に、感光ドラム1の周囲には、露光手段としての露光スキャナ部11(11Y、11M、11C、11K)、及び、現像手段としての現像器8Y、8M、8C、8Kが配置されている。また、4つの感光ドラム1が対向する位置には中間転写ベルト24が配設され、駆動ローラ23、張架ローラ13、2次転写対向ローラ26に張設されて、矢印方向(反時計方向)に回転駆動される。更に、各感光ドラム1と対向して1次転写部T1(T1Y、T1M、T1C、T1K)には中間転写ベルト24を介して1次転写手段としての1次転写ローラ4Y、4M、4C、4Kが配置されている。また、2次転写部T2には、2次転写対向ローラ26に対向して2次転写手段としての2次転写ローラ25が設けられている。
【0022】
更に、本実施例では、画像形成装置の下方部に位置して給紙部15及び定着部21が配置されている。画像形成装置の上記各構成部は、制御演算部(制御手段)10によって制御動作される。
【0023】
感光ドラム1Y、1M、1C、1Kは、アルミシリンダの外周に有機光導電層を塗布して構成し、図示しない駆動モータの駆動力が伝達されて回転する。駆動モータは、感光ドラム1Y、1M、1C、1Kを画像形成動作に応じて時計周り方向に回転させる。
【0024】
前述の制御演算部10が画像信号を受け取ると、記録材(転写材)Pは、給紙カセット15等から給紙ローラ17、18によって画像形成装置内に送り出される。その後、後述の画像形成動作と記録材Pの搬送との同期をとるためのローラ状同期回転体、即ち、搬送(レジスト)ローラ19a及び搬送(レジスト)対向ローラ19bに一旦挟持され、停止して待機する。
【0025】
一方、制御演算部10は、帯電ローラ2Y、2M、2C、2Kの作用により一定電位に帯電した感光ドラム1Y、1M、1C、1Kの表面に、受け取った画像信号に応じた静電潜像を、露光スキャナ部11Y、11M、11C、11Kによって形成する。
【0026】
現像器8Y、8M、8C、8Kは、前記静電潜像を可視化する手段であり、ステーション毎にYMCK各色の現像を行う。各現像器には、現像剤担持体としてのスリーブ5Y、5M、5C、5Kが設けられており、前記静電潜像を可視化するための現像バイアスが印加されている。
【0027】
このように、感光ドラム1Y、1M、1C、1Kの表面に形成された前記静電潜像は、現像器8Y、8M、8C、8Kの作用により単色の現像像(トナー像)として現像される。
【0028】
中間転写ベルト24は、感光ドラム1Y、1M、1C、1Kに接触しており、カラー画像形成時に反時計回り方向に感光ドラム1Y、1M、1C、1Kの回転と同期して回転する。現像された単色トナー像は、1次転写部T1にて1次転写ローラ4に印加された1次転写バイアスの作用により順次転写され、中間転写ベルト24上で多色トナー像となる。
【0029】
中間転写ベルト上に転写されず各感光ドラム1上に残留してしまったトナー(即ち、転写残現像剤)は、感光ドラム1に当接して設置された第1のクリーニング手段としてのドラムクリーナ16(16Y、16M、16C、16K)にて除去、回収される。各色ドラムクリーナ16は、それぞれ、クリーナブレード161(161Y、161M、161C、161K)とトナー回収容器162(162Y、162M、162C、162K)とで構成されている。
【0030】
尚、各々の感光ドラム1、帯電ローラ2、現像器8、ドラムクリーナ16は、一体構成となっており、画像形成装置本体から脱着可能なトナーカートリッジ31(31Y、31M、31C、31K)の形態で取り付けられている。
【0031】
一方、中間転写ベルト24上に形成された多色トナー像は、2次転写ローラ25とで形成される2次転写ニップ部T2に搬送される。これと同時に、搬送ローラ対19a、19bに挟持された状態で待機していた記録材Pが搬送ローラ対19a、19bの作用により中間転写ベルト多色トナー像と同期を取りながら2次転写ニップ部T2に搬送される。そして、2次転写ローラ25に印加された2次転写バイアスの作用により中間転写ベルト24上の多色トナー像が記録材Pに一括転写される。
【0032】
定着部21は、記録材Pを搬送させながら、転写された多色トナー像を溶融定着させるものであり、図1に示すように記録材Pを加熱する定着ローラ21aと記録材Pを定着ローラ21aに圧接させるための加圧ローラ21bを備えている。定着ローラ21aと加圧ローラ21bは中空状に形成され、内部にそれぞれヒータ21ah、21bhが内蔵されている。
【0033】
多色トナー像を保持した記録材Pは定着ローラ21aと加圧ローラ21bにより搬送されるとともに、熱および圧力を加えられ、トナーが表面に定着される。トナー像定着後の記録材Pは、排出ローラ20によって排紙トレイ30に排出され画像形成動作を終了する。
【0034】
第2のクリーニング手段としてのベルトクリーナ28は、中間転写ベルト24上に転写残として残ったトナーをクリーナブレード281の作用によって除去、回収するものである。ここで回収された転写残トナーは、廃トナーとしてクリーナ容器282に蓄えられる。
【0035】
このような一連の画像形成動作は、画像形成装置内に設けられた制御演算部10によって制御動作される。
【0036】
また、中間転写ベルト24上に作成されたトナーパッチTの濃度に応じた信号を出力する光学濃度センサ33が設けられている。センサ33は、図2に示すように、LEDなどの発光素子331、フォトダイオード、CDSなどの受光素子332、及びホルダー333から構成されている。
【0037】
光学濃度センサ33は、中間転写ベルト24を駆動する駆動ローラ23の上方、長手方向中央の位置に取り付けられている。発光素子331から発せられた照射光の中間転写ベルト24上でのスポット径は直径1.2mm程度である。そして、中間転写ベルト24上の長手方向中央に作成されたトナーパッチ濃度を、中間転写ベルト24を搬送させて搬送方向長さ10mmに渡ってスキャンすることで検出する構成となっている。また、制御演算部10では検出された濃度信号を基に各色トナー像の階調制御が行われ、前述の画像信号に応じた露光スキャナ部11Y〜11Kの露光条件が調整される。
【0038】
<現像吐き出しモード>
現像吐き出しモードは、前述したように、現像器8の使用頻度に応じて非画像形成部に現像剤を現像器8から感光ドラム1に強制的に移動させ、それらをドラムクリーナ16やベルトクリーナ28に回収させて消費する動作である。この動作のことを、以下では現像器リフレッシュ動作という。この現像器リフレッシュ動作により、同じトナーが現像器8内を循環することにより起こるトナーの変化が抑制される。現像器リフレッシュ動作時のトナーの強制移動は、感光ドラム面に現像吐き出しモード用の静電潜像を形成し、その静電潜像を現像器8で現像することにより行う。
【0039】
本実施例において現像吐き出しモードは、連続プリント中の、所謂、紙間領域で実行可能とされ、各紙間に対して1色ずつの現像器リフレッシュ動作が必要に応じて行われる。例えば6枚の連続プリントジョブを行う場合、次のような感光ドラムへのトナーの強制移動が行われる。つまり、1枚目と2枚目の紙間でイエロー(現像器8Y)を、2枚目と3枚目の紙間でマゼンタ(現像器8M)、3枚目と4枚目の紙間でシアン(現像器8C)、4枚目と5枚目の紙間でブラック(現像器8K)と順次感光ドラムへのトナーの強制移動が行われる。そして、続く5枚目と6枚目の紙間では再度イエロートナーの強制移動が行われる。その後、次の連続プリントジョブにおいては、1枚目と2枚目の紙間でマゼンタトナーの強制移動から開始され、以降はシアン、ブラックと続けた後に再度イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックといった具合に各色順番に均等な回数で感光ドラム1へのトナー強制移動が行われるようになっている。但し、プリント1枚当たりの印字率が多く、後述するトナー強制移動を行うための条件に合致しない場合には、該当する現像器のリフレッシュ動作は行われずにプリントジョブが継続される。
【0040】
感光ドラム1上に強制移動されたトナーは、画像形成動作時と同様に感光ドラム1の回転によって1次転写部T1へ搬送される。本実施例において強制移動されたトナーが1次転写部T1を通過する際に印加される1次転写バイアスは、画像形成動作時よりも低いバイアスに制御される。このようにすることで強制転移されたトナーの一部は中間転写ベルト24に転写されてベルトクリーナ28に回収され、残りのトナーはドラムクリーナ16に回収されることとなる。
【0041】
また、中間転写ベルト24上に保持された強制移動トナーが2次転写部T2を通過する際には、2次転写バイアスとしてトナーの帯電極性と同極性のバイアスを印加して、強制移動トナーが2次転写ローラ25に付着するのを緩和する。
【0042】
これら一連の現像器リフレッシュ動作も、画像形成動作と同様、画像形成装置内に設けられた制御演算部10によって制御動作される。
【0043】
<強制移動トナー量の算出>
上記の現像吐き出しモードでは、常に一定量のトナーを強制移動させるのではなく、強制移動が必要な場合にのみ強制移動量を算出し、算出した量に相当する面積分の現像吐き出しモード用静電潜像を形成する。
【0044】
以下に、1回の現像吐き出しモードを実行した場合における紙間領域に強制移動させるトナー量を算出する方法について説明する。
【0045】
濃度薄や濃度ムラなどの画像劣化を効果的に抑制するため、本実施例の場合、プリント1枚あたりの平均印字率が1%に相当するトナーをリフレッシュ動作で消費することとした。
【0046】
つまり、平均印字率が1%に満たない場合には、プリントによる実際のトナー消費量と、平均印字率1%に相当するトナー消費量の差分を紙間で現像吐き出しモードを実行して強制的に移動させる。平均印字率が1%以上の場合には現像吐き出しモードは実行しない。尚、平均印字率の求め方については後述する。
【0047】
図3に強制移動トナー量を算出するためのフローチャートを示す。本画像形成装置では、このフローに従って1回の紙間で必要な強制移動トナー量を算出し、現像吐き出しモードを実行する際に形成される静電潜像の搬送方向長さを調整することによって、算出したトナー量を強制移動させる。
【0048】
ここで、ブラックの現像器8Kを例に、フローチャートに従って強制移動トナー量の算出方法を説明する。なお、ここでは説明の都合上、リフレッシュ動作はイエロー現像器8Yから開始され、順次マゼンタ、シアンの現像器でも行われた後、ブラック現像器8Kのリフレッシュ動作は4枚目と5枚目の紙間で実行されるものとする。また、後に説明するピクセルカウント値Pasum及びPdsumはそれぞれ初期値0から開始される(S1)ものとして説明する。
【0049】
先ず連続プリント動作が開始されると、露光スキャナ部11は1枚目の画像信号に応じた露光を実行し、潜像形成を行う。このとき、制御演算部10はページ内の画像形成可能な領域の総画素数と、露光によって描画を行ったプリント1枚毎の印字画素数とをピクセルカウント値Pall及びPdrawとして色毎に算出し(S2)、PasumとPdsumにそれぞれ加算して記憶する(S3)。
【0050】
PasumとPdsumへの加算・記憶が終了すると、Pall及びPdrawの値は0にリセットされる(S4)。
【0051】
各ページの紙間では、1色分の現像器のリフレッシュ動作のみ行うものとすると、1枚目と2枚目の紙間ではイエロー現像器8Yのリフレッシュ動作が行われるので、ブラック現像器8Kに対してS5の判定結果はNOとなる。引き続き2ページ目のPall及びPdraw算出(S2)に戻る。算出されたPall・Pdrawは、順次PasumとPdsumに加算される。このような一連の動作が繰り返され、4枚目のプリントに対するPall・Pdrawの算出及びPasumとPdsumへの加算が終了すると、続くS5での判定はYESとなり現像吐き出しモードを実行する。印字画素数に応じて現像吐き出しモードの実行有無を制御する。つまり、S5での判定がYESとなった時点でのPasumは、各色の現像器について現像吐き出しモードが実行されるまでの間の全ページの画像形成可能な領域の総画素数の合計となる。また、Pdsumは同じく露光によって描画を行った画素数の合計である。上記ブラックの現像器8Kに対しては4、8、12・・・枚目の連続プリント終了後のみS5の判定がYESとなり、それぞれのタイミングでのPasumとPdsumを基にリフレッシュ動作に入る。
【0052】
リフレッシュ動作に入ると、現像吐き出しモード用の静電潜像のピクセル値Ppurgeが以下に従って算出される。
【0053】
先ず、Pasumを元に平均印字率1%に対するピクセル数P1%が算出される。
P1%=Pasum×1%
続いて、P1%とPdsumの比較が行われ、PdsumがP1%に満たない場合には紙間で強制転移させるためのピクセル数PpurgeがP1% − Pdsumにより算出される(S6)。
【0054】
本実施例の画像形成装置における有効画像幅(長手方向)は、210mm(4960ピクセル)であり、現像吐き出しモード用の静電潜像もこの幅で形成される。また、現像吐き出しモード用の静電潜像は、本画像形成装置における100%印字率時のトナー量のA%に相当するハーフトーンで形成されるものとする。このAの値の決定方法については後に詳述する。
【0055】
この場合、平均印字率1%に相当するトナー消費量との差分を紙間でのリフレッシュ動作で強制移動させるために必要な現像吐き出しモード用の静電潜像の搬送方向長さL(ピクセル)は次式によって求められる(S7)。
L=Ppurge/4960/A(%)(小数点以下は切り上げ)
【0056】
詳細については後述するが、本実施例では上記の過程により求められた量のトナーを感光ドラム1上に強制移動させ、その一部を中間転写ベルト24に転写させた後に、その濃度を光学濃度センサ33にて検出する。光学濃度センサ33は前述した通り、中間転写ベルト24を搬送させながら搬送方向長さ10mmに渡ってスキャンすることによってトナー濃度を検出する構成となっている。このため、前述の演算により算出した搬送方向長さLが236ピクセル(10mm相当)未満の場合(S8のNO)には、制御演算部10は現像吐き出しモードを実行せずに前述の加算値PasumとPdsumを保持してプリント動作を継続する。そして、次の現像吐き出しモードを実行するタイミングである8枚目まで、Pall・Pdrawが保持されているPasumとPdsumに加算され続け、8枚目終了後に改めてP1%との比較、搬送方向長さLの算出、及びS8の判定が行われることとなる。
【0057】
一方、算出した搬送方向長さLが236ピクセル以上の場合(S8のYES)には、制御演算部10は演算された搬送方向長さLに従って、紙間領域に現像吐き出しモード用の静電潜像を露光スキャナ部11の作用によって感光ドラム1上に形成し(S9)、制御演算部10に記憶された加算値PallとPdrawをゼロにリセットする(S10)。
【0058】
以降、前述の動作に従って強制移動トナーの一部はドラムクリーナ16に回収され、残りは1次転写部で中間転写ベルト24上に転写される。その後、中間転写ベルト24上のトナーは光学濃度センサ33にてその濃度が検知され、検知結果に応じた1次転写バイアスの制御がなされると共に、トナーはベルトクリーナ28に回収される。
【0059】
以上のような動作はプリントジョブが終了するまで繰り返される(S11)。
【0060】
<中間転写ベルト上の保持トナー量制御>
次に、上記の現像吐き出しモードを実行における中間転写ベルト24上の保持トナー量について説明する。
【0061】
本画像形成装置における連続プリント時の紙間領域は、搬送方向長さ50mmに設定されている。また、2次転写ローラ25の外径は24mmであるので、その外周は75.4mmとなる。従って、紙間領域に強制移動され、2次転写ニップ部T2で2次転写ローラ表面に付着したトナーは、ローラの周回に伴って再度2次転写ニップ部T2に進入する際に次に搬送されてきた紙の裏面と接触して紙裏汚れを引き起こす。
【0062】
図4は、連続プリント中の紙間領域に上述の動作でトナーの強制移動を行った際、発生した裏汚れ量を濃度計(東京電色社 DENSITOMETER TC−6DS)で測定した結果と2次転写部T2に印加したトナーと同極性のバイアス値の関係を、2次転写部T2を通過する強制移動トナー量毎に示している。
【0063】
また、発生した裏汚れレベルを目視で評価してかぶり濃度との相関を確認したところ、濃度が1.2%以下であれば実用上問題の無いレベルであった。
【0064】
このことから、本実施例では裏汚れを回避するためには2次転写部T2を通過する強制移動トナー量を0.16mg/cm2以下とし、2次転写バイアスを−100Vから−500Vの範囲内に設定することとした。
【0065】
しかしながら、現像器リフレッシュ動作として必要なトナー量を強制移動させつつ、2次転写部T2を通過する強制移動トナー量を少なくすることは、結果としてドラムクリーナ16でのトナー回収量を多くしてしまうこととなる。このことは、先に述べたドラムクリーナ16の回収容量を少なくしてCMYK各色の画像形成ステーション間ピッチを小さくするという要望に反するものである。
【0066】
本実施例の画像形成装置においては装置サイズを最小化するための最適値として、強制移動トナーの回収をドラムクリーナ:ベルトクリーナ=40:60〜45:55の割合で行うこととする。即ち、強制移動トナーの1次転写効率(1次転写したトナー量/強制移動トナー量)を55%から60%の範囲とし、その時の中間転写ベルト上のトナー量が0.16mg/cm2以下であれば良い。これらの条件を勘案すると、感光ドラム1上に強制移動されるトナーの単位面積あたりの量(載り量)は0.26mg/cm2となる。
【0067】
そこで本実施例の現像器リフレッシュ動作においては、現像器リフレッシュ動作にて強制的に移動させる現像剤の載り量を感光ドラム1に形成される潜像の諧調制御を行う制御演算部10による諧調制御に基づいた潜像形成によって調整する。即ち、制御演算部10にて行われた前述の階調制御に従って露光スキャナ部11Y〜11Kの露光条件を調整し、載り量が0.26mg/cm2に相当する濃度のハーフトーン潜像をリフレッシュ用の静電潜像として用いる。この値は、本画像形成装置における100%印字率時のトナー量の58%に相当するので、先に説明したリフレッシュ用静電潜像の搬送方向長さLは変数Aに58%を代入して算出すればよい。
【0068】
またこの時、前述の転写効率55%から60%の範囲に相当する中間転写ベルト上のトナー保持量は0.14〜0.16mg/cm2となるので、ベルト上トナー保持量がこの範囲となるように1次転写バイアスを制御することとした。しかしながら、トナーの転写効率はトナーの帯電特性の変化や転写に関わる部材の抵抗値変動などによって変化する。図5(a)は1次転写バイアスと強制移動トナーの転写効率の関係を、装置の稼動環境(温湿度環境)や稼動状態(現像器寿命初期又は末期)別に例示したグラフである。また、図5(b)は図5(a)における転写バイアス0Vから50Vの領域を拡大し、縦軸をベルト上トナー量に置き換えた図である。
【0069】
これらの図から分かるように、様々な状況下において転写効率を55%から60%の範囲に保ってベルト上トナー量を0.14〜0.16mg/cm2(図5(b)における破線に挟まれた領域)に収めるためには、それぞれの状態に応じて1次転写バイアスを精度良く制御する必要がある。
【0070】
そこで、本実施例においては中間転写ベルト24上に転写される強制移動トナー量を前述の光学濃度センサ33で検出する。そして、その検出結果に応じて紙間領域における1次転写バイアスを調整して中間転写ベルト24上の強制移動トナー量を0.14〜0.16mg/cm2の範囲に制御することとした。
【0071】
以下にその具体的な手法について述べる。
【0072】
図6(a)に中間転写ベルト24上のトナー量と光学濃度センサ33の出力値の関係を示す。
【0073】
また、図6(b)は、図6(a)の領域αを拡大した図である。この図によれば、中間転写ベルト24上の強制移動トナー量を0.14〜0.16mg/cm2の範囲に制御するためには、光学濃度センサ33の出力値が1.84V〜1.98Vの範囲となるように紙間領域の1次転写バイアスを制御すればよい。
【0074】
紙間領域での1次転写バイアス値は、表1に示す光学濃度センサ33の出力値に応じた転写バイアス制御量にて逐次補正されるようにした。
【0075】
【表1】

【0076】
例えば図5(a)における環境Bの寿命末期トナーの場合を例に取ると、N枚目とN+1枚目の紙間領域において紙間1次転写バイアスが+28Vであったとき、転写された強制移動トナー量は0.12mg/cm2である。また図6(b)より、この時の光学濃度センサ出力値は2.10Vとなる。この場合、中間転写ベルト24上のトナー量が少ないと判断され、表1に従った転写バイアスの制御量は+10Vとなる。そして、次のイエロートナーの現像吐き出しモードが実行される紙間領域では転写バイアスとして、前回の印加バイアス+28Vに+10Vを加えた+38Vが印加される。転写バイアス+38Vが印加された現像吐き出しモードでは、ベルト上のトナー量は約0.13mg/cm2、光学濃度センサの出力値は2.00Vであった。同様に表1に従うと転写バイアス制御量は+5Vとなり、その次のリフレッシュ動作が行われる紙間では+43Vの転写バイアスが印加される。このときのベルト上のトナー量は約0.14mg/cm2、光学濃度センサの出力値は1.95Vとなり、目標とする制御範囲に収めることができた。そして、このときの転写バイアスの制御量は0Vとなるので、次のリフレッシュ動作が行われる紙間では前回と同じ+43Vの転写バイアスが印加される。
【0077】
このようにして、センサの出力値に応じて1次転写バイアスを制御することにより、ベルト上の強制移動トナー量を0.14〜0.16mg/cm2の範囲に制御することができる。
【0078】
また、センサ出力が1.8V未満になった場合、トナー量は多いと判断されて転写バイアスの制御量は表1に従って−5V若しくは−10Vとなり、同様に次のリフレッシュ動作での1次転写バイアスが制御される。
【0079】
このような制御を各色に対して紙間毎に繰り返すことで、中間転写ベルト24上の強制移動トナー量は0.14〜0.16mg/cm2の範囲に制御され、この状態を維持しながら連続プリントジョブが完了される。
【0080】
連続プリントジョブ終了時の紙間1次転写バイアス値は、制御演算部10のメモリ保持部に保持される。そして、次の連続ジョブが開始されたときには1枚目と2枚目の紙間領域に対する最初の現像器リフレッシュ動作時の紙間1次転写バイアス値として、その値、即ち、前回行なった現像器リフレッシュ動作の転写条件を用いる。
【0081】
尚、1枚プリントジョブが続いた後やプリントジョブの休止状態が長く続いた後など紙間1次転写バイアスの設定値として、前述の過程により制御演算部10に保持されている値が相応しくないと判断される場合には、1枚目と2枚目の紙間領域に対する紙間1次転写バイアスは、制御演算部10に別途保持されている初期値に設定される。本実施例においてこの初期値は、装置の稼動環境や稼動状況に関わらず中間転写ベルト24上のトナー量が0.16mg/cm2以下となる18Vとすることで2次転写部における裏汚れを確実に回避できるようにした。
【0082】
以上説明したように本実施例によれば、紙間領域で実施する現像吐き出しモードの現像器リフレッシュ動作において、中間転写体24上に転写される強制移動トナー量を検出しながら1次転写バイアスを調整する。これにより、強制移動トナーをドラムクリーナ16とベルトクリーナ28に振り分けて回収するので、次のような効果が得られる。即ち、現像器リフレッシュ動作により現像器8(8Y、8M、8C、8K)の寿命を通じて、濃度薄、濃度ムラなどの画像不良の発生を効果的に抑制できる。そして、この現像吐き出しモードは連続プリント中の紙間領域において行われるので、プリントジョブを中断することなく画像不良の発生を抑制できる。
【0083】
更に、ドラムクリーナ16とベルトクリーナ28に回収するトナー量を精度良く制御することができるので、それぞれの回収容器の大きさを最小化することが可能となり、装置の小型化を図ることできる。また、2次転写部における裏汚れ防止を装置の稼働環境や稼動状態に関わらず安定して達成することも可能となる。
【0084】
以上、本発明の実施例について説明してきたが、本発明は上記実施例に限定されるものではない。例えば画像形成装置の構成は中間転写ベルト方式だけでなく中間転写ドラム方式に用いても同様の効果が得られる。或いは、搬送ベルト方式の画像形成装置に用いてもドラムクリーナとベルトクリーナへのトナー回収量の適正化を精度良く図ることが可能となり、クリーナ容器の最小化による装置の小型化とプリント以外の動作時間の短縮といった目的を達成できる。また、上記実施例では中間転写ベルト上に転写された強制転移トナー量をトナー像の階調制御に用いる検知手段として光学濃度センサにて検出しているが、センサはこれに限定されるものではなく、トナー濃度が検出可能な任意の方式のセンサを用いることができる。
【0085】
また、上記実施例においては、画像劣化を効果的に抑制するためにプリント1枚当たりの平均印字率1%に相当するトナーをリフレッシュ動作で強制転移させることとしたが、強制移動量は現像器の構成によって異なるため、これに限定されるものではない。同様に、強制移動トナーの載り量は、中間転写ベルトへの転写効率、トナー保持量なども適用される画像形成装置の特性に合わせて適宜調整されるべきものであり、上記値に限定されるものではない。
【0086】
なお、上記実施例では、感光ドラム1のトナー像を一旦、回転体としての中間転写ベルト(或いは中間転写ドラム)24に転写し、その後、中間転写ベルト24のトナー像を記録材(転写材)Pに転写する中間転写方式の画像形成装置であるとして説明した。本発明はこの構成の画像形成装置に限定されるものではない。本発明は、感光ドラム1のトナー像を直接、回転体としての転写材搬送ベルト等の転写材担持体にて搬送される記録材Pに転写する画像形成装置であっても等しく適用可能である。斯かる画像形成装置の構成は、当業者には周知であるので、これ以上の詳しい説明は省略する。
【符号の説明】
【0087】
1 感光ドラム(像担持体)
4 1次転写ローラ(1次転写手段)
5 現像スリーブ(現像剤担持体)
8 現像器(現像手段)
10 制御演算部(制御手段)
16 ドラムクリーナ(第1のクリーニング手段)
24 中間転写ベルト(中間転写体、回転体)
28 ベルトクリーナ(第2のクリーニング手段)
33 光学濃度センサ(検知手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転する像担持体と、前記像担持体に形成された潜像をトナーにより現像してトナー像とする現像手段と、前記像担持体に接触して回転する回転体と、前記回転体に前記像担持体上のトナー像を転写させることが可能な転写手段と、前記像担持体から前記回転体に転写されず残留したトナーを除去する第1のクリーニング手段と、前記回転体からトナー像を除去する第2のクリーニング手段と、を有し、前記現像手段の使用頻度に応じて前記トナー像を前記現像手段から前記像担持体の非画像形成部に相当する位置に強制的に移動させる現像吐き出しモードを実行可能な画像形成装置において、
前記回転体に転写された前記現像吐き出しモードで前記回転体に移動されたトナー像の濃度を検知する検知手段を有し、
前記検知手段の検知結果に応じて、非画像形成部に相当する位置に移動させたトナー像の前記転写手段による転写条件を制御して、前記第1のクリーニング手段が前記像担持体から除去するトナー量と、前記第2のクリーニング手段が前記回転体から除去するトナー量を振り分ける、
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記非画像形成部は、連続プリントにおける紙間領域であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記像担持体に形成される潜像の階調制御を行う制御演算部を更に有し、前記現像吐き出しモードにて強制的に移動させるトナー量を、前記階調制御に基づいた潜像形成によって調整することを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
【請求項4】
1つの連続プリントジョブにおける最初の前記現像吐き出しモードは、前記転写手段による転写条件として、前回行った前記現像吐き出しモードを実行した際の転写条件を用いることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
画像形成を行うプリント1枚毎に印字画素数を算出する演算部を更に有し、前記印字画素数に応じて前記現像吐き出しモードの実行有無を制御することを特徴とする請求項1〜4のいずれかの項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
画像形成を行うプリント1枚毎に印字画素数を算出する演算部を更に有し、前記印字画素数に応じて前記現像吐き出しモードにおけるトナー像の移動量を制御することを特徴とする請求項1〜5のいずれかの項に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記回転体は、中間転写ドラム或いは中間転写ベルトであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかの項に記載の画像形成装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate