説明

画像形成装置

【課題】簡易な構成で、印刷完了までの時間を短縮する。
【解決手段】給紙台に積置された印刷媒体を1枚づつ取り出して給紙する複数の給紙部20と、印刷媒体に印刷する印刷部30と、複数の給紙部20から給紙された印刷媒体を印刷部30に給紙する2次給紙部14と、印刷部30により印刷された印刷媒体を、用紙サイズ毎に定められる搬送速度で搬送させる循環経路CRと、循環経路CR上を搬送された印刷媒体の表裏を反転させ、反転された印刷媒体を2次給紙部14に給紙する反転部50と、印刷ジョブに2種類の用紙サイズの印刷媒体を用いた両面印刷要求が含まれている場合に、搬送待ち時間が短くなるように、2種類の用紙サイズの印刷媒体の搬送スケジュールを設定する搬送スケジュール設定部70cと、設定された搬送スケジュールに基づいて、複数の給紙部20又は反転部50から2次給紙部14に給紙させる機器制御部70dとを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷媒体の両面を印刷する両面印刷が可能な画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、印刷媒体の片面のみを印刷する片面印刷、又は印刷媒体の両面を印刷する両面印刷が可能な画像形成装置がよく知られている。
【0003】
具体的には、用紙反転経路を含む循環搬送路を有し、片面印刷が選択された場合に、印刷媒体の一方の面に印刷した後、用紙反転経路を用いることなく印刷された印刷媒体を排紙することにより片面印刷を実行し、両面印刷が選択された場合に、印刷媒体の一方の面に印刷すると共に、この一方の面に印刷された印刷媒体を、循環搬送路を搬送することで表裏反転し、他方の面に印刷を行うことにより両面印刷を実行する画像形成装置がある。
【0004】
このような両面印刷が可能な画像形成装置において、2種類以上の用紙サイズの印刷媒体に両面印刷する場合、用紙サイズ毎に循環搬送路を搬送させる搬送速度が異なるので、用紙サイズ毎に印刷する必要があった。そのため、印刷媒体の搬送待ちの時間が長く、印刷完了までに相当な時間を要していた。
【0005】
特許文献1には、循環経路に沿って搬送中の印刷媒体の再給紙待ち状態を検出する第1検出手段と、給紙手段による両面画像形成の用紙および片面画像形成の用紙の給紙待ち状態を検出する第2検出手段と、第1検出手段および第2検出手段の検出結果に基づき給紙待ちの先頭の用紙から再給紙待ちの両面画像形成の用紙枚数を2倍した枚数までの給紙待ち用紙範囲内に両面画像形成の用紙があるか否かを判定する判定手段と、給紙用紙範囲内に両面画像形成の用紙があると、給紙待ちの先頭の用紙を両面画像形成の用紙として見なして給紙するとともに、循環経路に沿って再給紙するように制御する制御手段とを備える画像形成装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特許第3880281号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載の技術では、第1検出手段および第2検出手段の検出手段を新たに備える必要があり、また、印刷媒体を待機させるための新たな構成も必要であるので、装置構成が複雑化するという課題があった。
【0008】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、2種類以上の用紙サイズの印刷媒体に両面印刷する場合において、簡易な構成で、印刷完了までの時間を短縮する画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明に係る画像形成装置の第1の特徴は、給紙台に積置されたそれぞれ用紙サイズの異なる印刷媒体を1枚づつ取り出して給紙する複数の給紙手段と、受信した印刷ジョブに基づいて、前記給紙手段より給紙された印刷媒体に印刷する印刷手段と、前記複数の給紙手段から給紙された印刷媒体を所定のタイミングで前記印刷手段に搬送するレジスト手段と、前記印刷手段により印刷された印刷媒体が、用紙サイズ毎に定められる搬送速度で搬送される循環経路と、前記循環経路上を搬送された印刷媒体の表裏を反転させ、反転された印刷媒体を前記レジスト手段に搬送する反転手段と、前記印刷ジョブに複数種類の用紙サイズの印刷媒体を用いた両面印刷要求が含まれている場合に、印刷処理時間が短くなるように、前記複数種類の用紙サイズの印刷媒体の搬送スケジュールを設定する搬送スケジュール設定手段と、前記設定された搬送スケジュールに基づいて、前記複数の給紙手段のいずれか1つ又は前記反転手段から前記レジスト手段への給紙又は搬送を開始させる制御手段と、を備えたことにある。
【0010】
本発明に係る画像形成装置の第2の特徴は、前記搬送スケジュール設定手段は、前記印刷ジョブに複数種類の用紙サイズの印刷媒体を用いた両面印刷要求が含まれている場合に、前記レジスト手段へ用紙サイズの異なる印刷媒体を供給する際の搬送待ち時間が短くなるように、前記複数種類の用紙サイズの印刷媒体の搬送スケジュールを設定することにある。
【0011】
本発明に係る画像形成装置の第3の特徴は、前記搬送スケジュール設定手段は、前記複数種類の用紙サイズの組毎に、前記反転手段により反転された先行の用紙サイズの最後の印刷媒体を前記レジスト手段へ搬送する前に、後続の用紙サイズの印刷媒体を前記複数の給紙手段のいずれか1つから前記レジスト手段へ給紙するように、前記搬送スケジュールを設定することにある。
【0012】
本発明に係る画像形成装置の第4の特徴は、前記搬送スケジュール設定手段は、搬送スケジュールが用紙サイズの小さいものから大きいものへと切り替わる場合、前記循環経路での印刷媒体の搬送スケジュールは大きい用紙サイズに対応する搬送スケジュールとし、かつ小さい用紙サイズの印刷媒体の前記反転手段から前記レジスト手段への搬送開始を所定時間遅らせ、搬送スケジュールが用紙サイズの大きいものから小さいものへと切り替わる場合、前記循環経路での印刷媒体の搬送スケジュールは小さい用紙サイズに対応する搬送スケジュールとし、前記反転手段から前記レジスト手段への大きい用紙サイズの印刷媒体の搬送速度は小さい用紙サイズの搬送スケジュールに対応する搬送速度よりも増速させた搬送速度とし、かつこの印刷媒体の搬送開始から最小給紙時間経過後に前記複数の給紙手段のいずれか1つから小さい用紙サイズの印刷媒体を給紙させるように、前記搬送スケジュールを設定することにある。
【0013】
本発明に係る画像形成装置の第5の特徴は、前記搬送スケジュール設定手段は、前記複数種類の用紙サイズの印刷媒体を、最も大きい用紙サイズに対応する搬送速度で前記循環経路を搬送させて、前記複数の給紙手段のいずれか1つ又は前記反転手段から前記レジスト手段へ給紙又は搬送するように搬送スケジュールを設定することにある。
【0014】
本発明に係る画像形成装置の第6の特徴は、前記搬送スケジュールは、前記複数種類の用紙サイズの印刷媒体を、最も大きい用紙サイズに対応する搬送速度で、前記循環経路を搬送させることにより前記レジスト手段に搬送するための第1の搬送スケジュール、又は、前記複数種類の用紙サイズの組毎に、前記反転手段により反転された先行の用紙サイズの最後の印刷媒体を前記レジスト手段へ搬送する前に、後続の用紙サイズの印刷媒体を前記複数の給紙手段のいずれか1つから前記レジスト手段へ搬送するための第2の搬送スケジュールであり、前記搬送スケジュール設定手段は、前記印刷ジョブに基づいて、前記第1の搬送スケジュール及び前記第2の搬送スケジュールの生産性を算出し、印刷完了までの時間が短い方の搬送スケジュールを設定することにある。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係る画像形成装置の第1の特徴によれば、印刷ジョブに複数種類の用紙サイズの印刷媒体を用いた両面印刷要求が含まれている場合に、搬送待ち時間が短くなるように、複数種類の用紙サイズの印刷媒体の搬送スケジュールを設定するので、簡易な構成で、印刷完了までの時間を短縮することができる。
【0016】
本発明に係る画像形成装置の第2の特徴によれば、印刷ジョブに複数種類の用紙サイズの印刷媒体を用いた両面印刷要求が含まれている場合に、レジスト手段へ用紙サイズの異なる印刷媒体を供給する際の搬送待ち時間が短くなるように、複数種類の用紙サイズの印刷媒体の搬送スケジュールを設定するので、簡易な構成で、印刷完了までの時間を短縮することができる。
【0017】
本発明に係る画像形成装置の第3の特徴によれば、複数種類の用紙サイズの組毎に、反転手段により反転された先行の用紙サイズの最後の印刷媒体をレジスト手段へ給紙する前に、後続の用紙サイズの印刷媒体を複数の給紙手段から印刷手段へ搬送するように、搬送スケジュールを設定するので、搬送待ち時間を短くすることができる。
【0018】
本発明に係る画像形成装置の第4の特徴によれば、搬送スケジュールが用紙サイズの小さいものから大きいものへと切り替わる場合、循環経路での印刷媒体の搬送スケジュールは大きい用紙サイズに対応する搬送スケジュールとし、かつ小さい用紙サイズの印刷媒体の反転手段からレジスト手段への搬送開始を所定時間遅らせ、搬送スケジュールが用紙サイズの大きいものから小さいものへと切り替わる場合、循環経路での印刷媒体の搬送スケジュールは小さい用紙サイズに対応する搬送スケジュールとし、反転手段からレジスト手段への大きい用紙サイズの印刷媒体の搬送速度は小さい用紙サイズの搬送スケジュールに対応する搬送速度よりも増速させた搬送速度とし、かつこの印刷媒体の搬送開始から最小給紙時間経過後に複数の給紙手段のいずれか1つから小さい用紙サイズの印刷媒体を給紙させるように、搬送スケジュールを設定するので、搬送スケジュールが用紙サイズの小さいものから大きいものへと切り替わる場合、又は、搬送スケジュールが用紙サイズの大きいものから小さいものへと切り替わる場合のいずれの場合においても、搬送待ち時間を短くすることができる。
【0019】
本発明に係る画像形成装置の第5の特徴によれば、複数種類の用紙サイズの印刷媒体を、最も大きい用紙サイズに対応する搬送速度で循環経路を搬送させるので、搬送待ち時間を短くすることができる。
【0020】
本発明に係る画像形成装置の第6の特徴によれば、第1の搬送スケジュール及び第2の搬送スケジュールの生産性を算出し、印刷完了までの時間が短い方の搬送スケジュールを設定するので、より生産性が高くなるように、印刷することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の一実施形態である画像形成装置の全体構成を示す全体構成図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る画像形成装置の機能構成を示した機能構成図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る画像形成装置における印刷メイン処理を示したフローチャートである。
【図4】本発明の一実施形態に係る画像形成装置における第1印刷処理を示したフローチャートである。
【図5】本発明の一実施形態に係る画像形成装置における搬送スケジュールを模式的に説明した図である。(a)は、従来技術において第1用紙のみを印刷する場合における搬送スケジュールを示した図であり、(b)は、従来技術において第2用紙のみを印刷する場合における搬送スケジュールを示した図であり、(c)は、従来技術において第1用紙と第2用紙とを印刷する場合における搬送スケジュールを示した図であり、(d)は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置において第1印刷処理を実行する場合における搬送スケジュールを示した図であり、(e)は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置において第2印刷処理を実行する場合における搬送スケジュールを示した図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る画像形成装置における第2印刷処理を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【実施例1】
【0023】
本発明の実施例1では、多数のノズルが形成されたインクジェットヘッドを複数本備え、それぞれのインクジェットヘッドから黒またはカラーのインクを吐出してライン単位で印刷媒体に印刷を行うライン型の画像形成装置を例に挙げて説明する。
【0024】
<画像形成装置の全体構成>
図1は、本発明の一実施形態である画像形成装置の全体構成を示す全体構成図である。
【0025】
図1に示すように画像形成装置1は、画像読み取り部2と画像形成部3とを備えている。
【0026】
画像読み取り部2は、画像形成部3の上部に設けられ、図示しないが、原稿を載置するコンタクトガラス、このコンタクトガラスに対して接離自在に設けられたカバー、コンタクトガラス上に載置された原稿を走査する走査ユニット、走査された画像を集束するレンズ、及び集束された画像を処理する画像処理部を備えている。
【0027】
そして、画像読み取り部2は、走査ユニットがコンタクトガラス上に載置された原稿を1ライン毎に走査し、画像処理部が走査された画像を処理することにより、画像形成部3が印刷するための画像データを読み取る。
【0028】
画像形成部3は、サイド給紙部10と、内部給紙部20と、印刷部30と、排紙部40と、反転部50とを備えている。
【0029】
サイド給紙部10は、印刷媒体が積載される給紙台11と、この給紙台11が給紙位置(給紙台11から印刷媒体の給紙が可能な給紙台11の上下方向の位置)にあるときに、給紙台11から最上位置の印刷媒体のみを給紙系搬送経路FR上へ搬送させる1次給紙部12と、この1次給紙部12によって搬送された印刷媒体を印刷部30へ搬送する2次給紙部14とを備えている。1次給紙部12により給紙系搬送経路FR上を搬送された印刷媒体は2次給紙部14に突き当てられることにより、印刷媒体の先端の位置あわせと斜行修正がなされ、その後所定のタイミングで印刷部30へ向かって循環系搬送路CR上を搬送される。
【0030】
内部給紙部20は、印刷用紙Wが積載される給紙台21a,21b,21c,21dと、これらの給紙台21a,21b,21c,21dから最上位置の印刷用紙Wのみを給紙搬送路SR上へ搬送させる1次給紙部22a,22b,22c,22dとを備えている。
【0031】
1次給紙部22a,22b,22c,22dによりそれぞれ給紙系搬送経路FR上へ搬送された印刷媒体は、給紙系搬送経路FR上に設置された搬送ローラ23等の複数の搬送ローラにより給紙系搬送経路FR上を搬送され、2次給紙部14に突き当てられることにより、印刷媒体の先端の位置あわせと斜行修正がなされ、その後所定のタイミングで印刷部30へ向かって循環系搬送路CR上を搬送される。
【0032】
印刷部30は、複数の印字ヘッドが組み込まれたヘッドユニット31と、ヘッドユニット31の対向面に設けられた環状の搬送ベルト32とを備えており、2次給紙部14により給紙された印刷媒体は、環状の搬送ベルト32内に設置された図示しない吸引手段によって搬送ベルト32上に吸着され、印刷条件により定められる速度で搬送されながら、ヘッドユニット31から吐出されたインクによりライン単位で印刷媒体に印刷されて排出される。
【0033】
印刷部30により印刷され排出された印刷媒体は、循環系搬送路CR上に配置された搬送ローラ等によって循環系搬送路CR上を搬送される。循環系搬送路CR上には、循環系搬送路CR上を搬送された印刷媒体を排紙部40へ誘導するか、又は循環系搬送路CR上を再循環させるか(反転部50へ誘導するか)を切り替える切り替え機構43が備えられている。
【0034】
排紙部40は、画像形成装置1の筐体から突出したトレイ形状をした排紙台41と、排紙台41に印刷媒体を誘導する一対の排紙ローラ42とを有している。そして、印刷部30により印刷された印刷媒体は、排紙ローラ42により排紙台41に搬送され、排紙台41に印刷面を下にして積載される。
【0035】
反転部50は、印刷媒体を反転させる反転台51と、循環搬送路CRから反転台51へ印刷媒体を搬送し、又は反転台51から循環搬送路CR上へ印刷媒体を搬送する反転ローラ52を備えている。
【0036】
切り替え機構43により反転部50に誘導された印刷媒体は、反転ローラ52により循環搬送路CRから反転台51に搬送され、所定時間経過後、反転台51から循環搬送路CRへ搬送されることにより、循環搬送路CRに対して表裏が反転する。そして、表裏が反転された印刷媒体は、循環搬送路CR上に設けられた搬送ローラ53等の複数のローラにより循環搬送路CR上を搬送され、2次給紙部14に突き当てられる。これにより、印刷媒体に弛みが生じ、この弛みにより印刷媒体の先端の位置あわせと斜行修正がなされ、その後、所定のタイミングで印刷部30へ向かって循環搬送路CR上を搬送される。
【0037】
ここで、循環系搬送路CRの印字エリア35を搬送される際の印刷媒体の搬送速度は、ヘッドユニット31によるインクの吐出に最適な印字速度Vであり、本明細書中では印刷媒体の用紙サイズに関わらず一定として説明するが、用紙サイズに応じて適宜調整可能としても良い。
【0038】
一方、用紙サイズによって循環系搬送路CR上で保留される枚数が異なるので、循環系搬送路CRの循環エリア45を搬送される際の印刷媒体の搬送速度も、印刷媒体の用紙サイズにより異なる。
【0039】
<画像形成装置の機能構成>
図2は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1の機能構成を示した機能構成図である。
【0040】
図2に示すように、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1は、ネットワーク9を介して端末100と接続されている。
【0041】
端末100は、ソフトウェアを実行することにより、画像データを生成し、生成した画像データと、最小給紙間隔、経路内枚数、搬送速度、用紙サイズ、印刷する部数等の印刷の各種設定情報である印刷設定情報とを含む印刷ジョブをネットワーク9を介して画像形成装置1へ送信する。
【0042】
画像形成装置1は、画像読み取り部2と画像形成部3とを備えている。
【0043】
画像形成部3は、サイド給紙部10と、内部給紙部20と、印刷部30と、排紙部40と、反転部50と、操作部60と、制御部70と、ネットワークインタフェース部81と、外部インタフェース部82とを備えている。これらの構成のうち、サイド給紙部10と、内部給紙部20と、印刷部30と、排紙部40と、反転部50とについては、上述したので、説明を省略する。
【0044】
操作部60は、画像形成装置1の上部に設けられ、表示/入力パネル61と、読み取りや印刷等を開始させるためのスタートキー、読み取りや印刷等を停止させるためのストップキー、印刷枚数等を入力するためのテンキー(いずれも図示せず)等の各種操作キーとを備え、利用者操作に基づく操作信号を制御部70に供給する。
【0045】
操作部60の表示/入力パネル61は、前面に配置された感圧式あるいは静電式の透明なタッチパネルと、このタッチパネルの裏面に配置された液晶表示パネル(いずれも図示せず)とを有している。利用者は、液晶表示パネルの表示画面を見ながら、タッチパネルの表面を指などで直接触れることで、印刷する部数の設定等各種の設定入力操作等を行うことができる。
【0046】
ネットワークインタフェース部81は、ネットワークカードなどの通信インタフェースであり、このネットワークインタフェース部81により画像形成装置1をネットワーク9に接続することによって、ネットワーク9に接続された端末100から画像データを受信したり、各種信号を送受信したりする。
【0047】
外部インタフェース部82は、画像読み取り部2との接続インタフェースであり、画像読み取り部2により読み取られた画像データを制御部70へ供給する。
【0048】
制御部70は、画像形成装置1の中枢的制御を行う。また、制御部70は、その機能上、受信部70aと、判定部70bと、搬送スケジュール設定部70cと、機器制御部70dとを備える。
【0049】
受信部70aは、ネットワークインタフェース部81を介して端末100から送信された印刷ジョブを受信する。また、受信部70aは、外部インタフェース部82を介して画像読み取り部2から送信された印刷ジョブを受信する。
【0050】
判定部70bは、受信部70aにより受信した印刷ジョブの中に、2種類の用紙サイズの印刷媒体を用いた両面印刷要求が含まれているか否かを判定する。
【0051】
搬送スケジュール設定部70cは、印刷ジョブに2種類の用紙サイズの印刷媒体を用いた両面印刷要求が含まれている場合に、搬送待ち時間が短くなるように、2種類の用紙サイズの印刷媒体の搬送スケジュールを設定する。
【0052】
具体的には、搬送スケジュール設定部70cは、2種類の用紙サイズの印刷媒体を、大きい方の用紙サイズに対応する搬送速度で、循環搬送路CR上を搬送させることにより2次給紙部14へ搬送するための第2の搬送スケジュール、又は、2種類の用紙サイズの組毎に、反転部50により反転された先行の用紙サイズの最後の印刷媒体を2次給紙部14へ搬送する前に、後続の用紙サイズの印刷媒体をサイド給紙部10又は内部給紙部20から2次給紙部14へ搬送するための第1の搬送スケジュールのいずれか一方の搬送スケジュールを設定する。
【0053】
機器制御部70dは、受信部70aにより受信された印刷ジョブに含まれる画像データに基づいて印刷する。具体的には、機器制御部70dは、印刷部30、排紙部40、及び反転部50を制御することにより、搬送された印刷媒体の片面又は両面に印刷を行う。
【0054】
<画像形成装置の作用>
次に、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1における作用について説明する。
【0055】
≪印刷メイン処理≫
本発明の一実施形態に係る画像形成装置1における印刷メイン処理の詳細について説明する。
【0056】
図3は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1における印刷メイン処理を示したフローチャートである。
【0057】
図3に示すように、制御部70の受信部70aは、印刷ジョブを受信したか否かを判定する(ステップS101)。
【0058】
ステップS101において、印刷ジョブを受信したと判定された場合(YESの場合)、制御部70の判定部70bは、受信した印刷ジョブの中に、2種類の用紙サイズの印刷媒体を用いた両面印刷要求が含まれているか否かを判定する(ステップS103)。用紙サイズとは、A4,A3,B5,B4等のように印刷に使用される印刷媒体の大きさであり、これらの用紙サイズのうちいずれか2種類の印刷媒体を用いた両面印刷の要求信号が含まれているか否かを判定する。
【0059】
ステップS103において、印刷ジョブに2種類の用紙サイズの印刷媒体を用いた両面印刷要求が含まれていないと判定された場合(NOの場合)、制御部70の機器制御部70dは、通常の印刷ジョブ処理を実行する(ステップS105)。具体的には、機器制御部70dは、受信した印刷ジョブに基づいて、サイド給紙部10と、内部給紙部20と、印刷部30と、排紙部40と、反転部50とを制御することにより印刷を実行し、印刷された印刷媒体を排紙する。
【0060】
一方、ステップS103において、印刷ジョブに2種類の用紙サイズの印刷媒体を用いた両面印刷要求が含まれていると判定された場合(YESの場合)、搬送スケジュール設定部70cは、先行して印刷する印刷媒体の用紙サイズを第1用紙サイズとし、後続として印刷する印刷媒体の用紙サイズを第2用紙サイズとする(ステップS107)。
【0061】
次に、搬送スケジュール設定部70cは、印刷ジョブに基づいて、第1搬送スケジュールと第2搬送スケジュールとの生産性を算出する(ステップS107)。ここで、第1搬送スケジュールとは、2種類の用紙サイズ(第1用紙サイズと第2用紙サイズ)の組(部)毎に、反転部50により反転された先行の用紙サイズの最後の印刷媒体を2次給紙部14、そして印刷部30へ搬送する前に、後続の用紙サイズの印刷媒体をサイド給紙部10又は内部給紙部20から2次給紙部14に搬送するための搬送スケジュールのことをいい、第2の搬送スケジュールとは、2種類の用紙サイズの印刷媒体を、大きい方の用紙サイズに対応する搬送速度で、循環系搬送路CRを搬送させて2次給紙部14に給紙するための搬送スケジュールのことである。
【0062】
具体的には、搬送スケジュール設定部70cは、第1搬送スケジュールの生産性Pを以下の(数式1)を用いて算出する。
【0063】
=TI×[{(C×2)−2}+(S−1)×2]+TI×[{(C×2)−2}+(S−1)×2] ・・・(数式1)
ここで、印字時間TIは、第1用紙サイズの印刷媒体の印字時間(sec)であり、以下の(数式2)を用いて算出する。Lは、用紙サイズの搬送方向における長さ(mm)であり、Vは、印字速度(mm/s)であり、TMは、最小給紙間隔(sec)である。
【0064】
TI=L/V+TM ・・・(数式2)
また、経路内枚数Cは、循環系搬送路CR内に保留する第1用紙サイズの印刷媒体の枚数(枚)であり、例えば、用紙サイズがA4だと“4”枚である。
【0065】
通紙枚数Sは、1部(組)内での第1用紙サイズの印刷媒体の枚数である。
【0066】
印字時間TIは、第2用紙サイズの印刷媒体の印字時間(sec)であり、印字時間TIと同様に、(数式2)を用いて算出する。
【0067】
経路内枚数Cは、循環系搬送路CR内保留する第2用紙サイズの印刷媒体の枚数(枚)であり、例えば、用紙サイズがA3だと“2”枚である。
【0068】
通紙枚数Sは、1部(組)内での第2用紙サイズの印刷媒体の枚数である。
【0069】
さらに、搬送スケジュール設定部70cは、第2搬送スケジュールの生産性Pを以下の(数式3)を用いて算出する。
【0070】
=TI×(S+S)×2 ・・・(数式3)
このようにして、搬送スケジュール設定部70cにより算出された第1搬送スケジュールの生産性P及び第2搬送スケジュールの生産性Pである場合における生産効率の一例を以下の表1に示す。なお、表1では、生産性Pである理想系の搬送スケジュールによる生産率を100(%)としたときの、生産性Pである従来技術による搬送スケジュールの生産率K、生産性Pである第1搬送スケジュールの生産率K、及び生産性Pである第2搬送スケジュールの生産率Kを示している。
【0071】
ここで、理想系の搬送スケジュールは、用紙サイズが切り替わっても最小紙間で搬送し続けた場合のスケジュールであり、その生産性Pは、(数式4)で算出される値である。
【0072】
=(TI×S×2)+(TI×S×2) ・・・(数式4)
また、従来技術の搬送スケジュールは、用紙サイズが変わる場合は同一サイズの用紙の裏面を給紙後に次の用紙サイズの表面を給紙場合のスケジュールであり、生産性Pは(数式5)で算出される値である。
【0073】
=TI×(C+S−1)×2+TI×(C+S−1)×2 ・・・(数式5)
表1に示すように、従来技術による搬送スケジュールの生産率Kに比較して、第1搬送スケジュールの生産率K及び第2搬送スケジュールの生産率Kは、いずれも生産率が高くなる。すなわち単位時間当たりの印刷処理枚数が多くなる。
【0074】
また、小さい方の用紙サイズの印刷媒体が多い場合には、第1搬送スケジュールの生産率Kと比較して第2搬送スケジュールの生産率Kが高く、その他の場合には、第1搬送スケジュールの生産率Kが高くなっている。
【表1】

【0075】
次に、搬送スケジュール設定部70cは、算出した第1搬送スケジュールの生産率Kと、第2搬送スケジュールの生産率Kとのうち、いずれの生産率が高いかを判定する。(ステップS111)。
【0076】
ステップS111において、第1搬送スケジュールの生産率が高いと判定された場合(YESの場合)、第1印刷処理を実行する(ステップS113)。
【0077】
一方、ステップS111において、第2搬送スケジュールの生産率が高いと判定された場合(YESの場合)、第2印刷処理を実行する(ステップS115)。
【0078】
第1印刷処理及び第2印刷処理の処理手順については、以下に説明する。
【0079】
≪第1印刷処理≫
本発明の一実施形態に係る画像形成装置1における第1印刷処理の詳細について説明する。
【0080】
図4は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1における第1印刷処理を示したフローチャートである。第1印刷処理では、給紙台21aに第1用紙サイズとしてA4サイズの印刷媒体が積載されており、給紙台21bに第2用紙サイズとしてA3サイズの印刷媒体が積載されており、A4が2枚とA3が1枚とを1部(組)として、これを2部印刷する場合を例に挙げて説明する。
【0081】
図4に示すように、制御部70の搬送スケジュール設定部70cは、第1用紙サイズと第2用紙サイズのうち、大きい方の用紙サイズに対応する搬送条件を抽出して設定する(ステップS201)。ここでは、第1用紙サイズを“A4”とし、第2用紙サイズを“A3”としたので、搬送スケジュール設定部70cは、大きい方の用紙サイズである第2用紙サイズに対応する搬送条件を抽出して設定する。具体的には、搬送スケジュール設定部70cは、受信した印刷ジョブに含まれる印刷設定情報から、第2用紙サイズに対応する最小給紙間隔TM、経路内枚数C、搬送速度Vを搬送条件として設定する。これにより、第1用紙及び第2用紙共に、第2用紙サイズに対応する搬送スケジュールで搬送されることになる。
【0082】
次に、搬送スケジュール設定部70cは、抽出された搬送条件に基づいて、第1用紙サイズの印刷媒体(以下、第1用紙という)、及び第2用紙サイズの印刷媒体(以下、第2用紙という)の反転部50における待機時間の差分時間Rを算出する(ステップS203)。
【0083】
この差分時間Rは、第1用紙及び第2用紙が給紙されるタイミングを調整するために算出される。
【0084】
具体的には、ステップS201において大きい方の用紙サイズ(第2用紙サイズ)に対応する搬送条件が設定されたので、第1用紙も、第2用紙サイズに対応する搬送速度Vで循環系搬送路CR上を搬送されるので、反転部50から印刷部30へ給紙する際、タイミング上の不具合が生じることになる。即ち、第1用紙の搬送方向の長さは、第2用紙の搬送方向の長さに比べて短いので、反転部50の反転ローラ52により反転台51に搬送される長さも短く、第2用紙が給紙されるタイミングと同様になるように第1用紙を給紙させるためには、第1用紙を反転台51に一時的に待機させた後に、反転ローラ52により2次給紙部14に給紙させる必要がある。この反転台51で第1用紙を一時的に待機させる時間を差分時間Rという。
【0085】
次に、制御部70の機器制御部70dは、第1用紙を給紙する(ステップS205)。具体的には、機器制御部70dは、第2用紙サイズに対応する搬送スケジュールに基づいて、1次給紙部22aに、給紙台21aから最上位置の印刷媒体のみを給紙系搬送経路FR上へ搬送させると共に、この1次給紙部22aによって搬送された印刷媒体を2次給紙部14により印刷部30へ搬送させる。
【0086】
そして、制御部70の搬送スケジュール設定部70cは、再給紙用紙があるか否かを判定する(ステップS207)。具体的には、搬送スケジュール設定部70cは、反転部50の反転台51に印刷媒体があるか否かを判定する。
【0087】
ステップS207において再給紙用紙があると判定された場合(YESの場合)、搬送スケジュール設定部70cは、再給紙用紙が大きい用紙サイズか否かを判定する(ステップS209)。ここでは、反転部50の反転台51に待機している印刷媒体が第2用紙か否かを判定する。
【0088】
ステップS209において、再給紙用紙が大きい用紙サイズであると判定された場合(YESの場合)、制御部70の機器制御部70dは、第2用紙サイズに対応する搬送スケジュールに基づいて、反転部50の反転台51の印刷媒体を印刷部30へ再給紙する(ステップS211)。
【0089】
一方、ステップS209において、再給紙用紙が大きい用紙サイズではないと判定された場合(NOの場合)、小さい用紙サイズの印刷媒体、即ち第1用紙を、ステップS203において算出された差分時間Rだけ反転部50の反転台51に待機させた後、印刷部30へ再給紙する(ステップS213)。
【0090】
次に、制御部70の搬送スケジュール設定部70cは、第1用紙の通紙枚数S分の給紙を終了したか否かを判定する(ステップS215)。
【0091】
ステップS215において、第1用紙の通紙枚数S分の給紙を終了したと判定された場合(YESの場合)、制御部70の機器制御部70dは、第2用紙を給紙する(ステップS217)。具体的には、機器制御部70dは、1次給紙部22bに、給紙台21bから最上位置の印刷媒体のみを給紙系搬送経路FR上へ搬送させると共に、この1次給紙部22bによって搬送された印刷媒体を2次給紙部14により印刷部30へ搬送させる。
【0092】
そして、制御部70の搬送スケジュール設定部70cは、再給紙用紙があるか否かを判定する(ステップS219)。具体的には、搬送スケジュール設定部70cは、反転部50の反転台51に印刷媒体があるか否かを判定する。
【0093】
ステップS219において再給紙用紙があると判定された場合(YESの場合)、搬送スケジュール設定部70cは、再給紙用紙が大きい用紙サイズか否かを判定する(ステップS221)。ここでは、反転部50の反転台51に待機している印刷媒体が第2用紙か否かを判定する。
【0094】
ステップS221において、再給紙用紙が大きい用紙サイズであると判定された場合(YESの場合)、制御部70の機器制御部70dは、第2用紙サイズに対応する搬送スケジュールに基づいて、反転部50の反転台51の印刷媒体を印刷部30へ再給紙する(ステップS223)。
【0095】
一方、ステップS221において、再給紙用紙が大きい用紙サイズではないと判定された場合(NOの場合)、小さい用紙サイズの印刷媒体、即ち第1用紙を、ステップS203において算出された差分時間Rだけ反転部50の反転台51に待機させた後、印刷部30へ再給紙する(ステップS225)。
【0096】
次に、制御部70の搬送スケジュール設定部70cは、第2用紙の通紙枚数S分の給紙を終了したか否かを判定する(ステップS227)。
【0097】
そして、搬送スケジュール設定部70cは、必要部数の給紙を完了したか否かを判定する(ステップS229)。ここでは、第1用紙サイズ(A4サイズ)を2枚と、第2用紙サイズ(A3サイズ)を1枚との部(組)として、2部分の印刷媒体を給紙台21a又は給紙台21bから給紙したか否かを判定する。
【0098】
次に、搬送スケジュール設定部70cは、再給紙用紙が大きい用紙サイズか否かを判定する(ステップS231)。具体的には、反転部50の反転台51に待機している印刷媒体が第2用紙か否かを判定する。
【0099】
ステップS231において、再給紙用紙が大きい用紙サイズであると判定された場合(YESの場合)、制御部70の機器制御部70dは、第2用紙サイズに対応する搬送スケジュールに基づいて、反転部50の反転台51の印刷媒体を印刷部30へ再給紙する(ステップS233)。
【0100】
一方、ステップS231において、再給紙用紙が大きい用紙サイズではないと判定された場合(NOの場合)、小さい用紙サイズの印刷媒体、即ち第1用紙を、ステップS203において算出された差分時間Rだけ反転部50の反転台51に待機させた後、印刷部30へ再給紙する(ステップS235)。
【0101】
そして、搬送スケジュール設定部70cは、再給紙用紙があるか否かを判定し(ステップS237)、再給紙用紙があると判定された場合(YESの場合)、処理を終了する。
【0102】
図5は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1における搬送スケジュールを模式的に説明した図である。(a)は、従来技術において第1用紙のみを印刷する場合における搬送スケジュールを示した図であり、(b)は、従来技術において第2用紙のみを印刷する場合における搬送スケジュールを示した図であり、(c)は、従来技術において第1用紙と第2用紙とを印刷する場合における搬送スケジュールを示した図であり、(d)は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1において第1印刷処理を実行する場合における搬送スケジュールを示した図である。なお、図5では、第1用紙をX1、X2・・・で示しており、第2用紙をY1、Y2・・・で示している。いずれも、実線枠白抜きで示した印刷媒体は表面印刷を示し、実線枠内を斜線で示した印刷媒体は裏面印刷を示している。また、破線は、搬送待ち時間を示している。
【0103】
図5(a),(b)に示すように、用紙サイズによって循環系搬送路CR上で保留される枚数が異なるので、循環系搬送路CRの循環エリア45を搬送される際の印刷媒体の搬送速度、及び循環系搬送路CRを印刷媒体が循環している循環時間が異なる。
【0104】
そのため、従来技術では、図5(c)に示すように、第1用紙サイズ(A4サイズ)を2枚と、第2用紙サイズ(A3サイズ)を1枚との部(組)として、2部分の印刷媒体を印刷する場合、第1用紙サイズ(A4サイズ)を2枚の両面印刷と、第2用紙サイズ(A3サイズ)を1枚の両面印刷が終了した後に、次の部(組)の両面印刷を行うので、破線で示した搬送待ち時間が長くなってしまう。
【0105】
一方、図5(d)に示すように、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1によれば、2種類の用紙サイズの印刷媒体を、大きい方の用紙サイズ(ここでは、第2用紙サイズ)に対応する搬送速度で循環系搬送路CR上を搬送させて、内部給紙部20又は反転部50から2次給紙部14、そして印刷部30に給紙するように搬送スケジュールを設定するので、搬送待ち時間が短くなり、これにより、簡易な構成で、印刷完了までの時間を短縮することができる。
【0106】
なお、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1では、印刷ジョブに2種類の用紙サイズの印刷媒体を用いた両面印刷要求が含まれている場合に、2種類の用紙サイズの印刷媒体を、大きい方の用紙サイズに対応する搬送速度で循環経路を搬送させるようにしたが、これに限らず、複数種類の用紙サイズの印刷媒体に両面印刷を行う場合にも適用可能である。例えば、印刷ジョブに複数種類の用紙サイズの印刷媒体を用いた両面印刷要求が含まれている場合に、複数種類の用紙サイズの印刷媒体を、最も大きい用紙サイズに対応する搬送速度で循環経路を搬送させるようにしてもよい。
【0107】
≪第2印刷処理≫
本発明の一実施形態に係る画像形成装置1における第2印刷処理の詳細について説明する。
【0108】
図6は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1における第2印刷処理を示したフローチャートである。第2印刷処理では、給紙台21aに第1用紙サイズの印刷媒体が積載されており、給紙台21bに第2用紙サイズの印刷媒体が積載されているとする。
【0109】
図6に示すように、制御部70の搬送スケジュール設定部70cは、第1用紙サイズと第2用紙サイズのそれぞれに対応する搬送条件を抽出する(ステップS301)。具体的には、搬送スケジュール設定部70cは、受信した印刷ジョブから、第1用紙サイズ及び第2用紙サイズに対応する最小給紙間隔、経路内枚数、搬送速度を搬送条件として抽出する。
【0110】
次に、搬送スケジュール設定部70cは、第1用紙サイズに対応する搬送条件を設定する(ステップS303)。具体的には、搬送スケジュール設定部70cは、第1用紙サイズに対応する最小給紙間隔TM、経路内枚数C、搬送速度Vを搬送条件として設定する。これにより、印刷媒体は、第1用紙サイズに対応する搬送スケジュールで搬送されることとなる。
【0111】
次に、搬送スケジュール設定部70cは、抽出された搬送条件に基づいて、第1用紙及び第2用紙の搬送タイミング調整パラメータを算出する(ステップS304)。具体的には、搬送スケジュール設定部70cは、第1用紙サイズ及び第2用紙サイズのうち、小さい方の用紙サイズから大きい方の用紙サイズへ印刷媒体を切り替えて印刷部30へ搬送する場合における、反転部50に印刷媒体を待機させる時間(以下、第1の調整時間という)と、大きい方の用紙サイズから小さい方の用紙サイズへ印刷媒体を切り替えて印刷部30へ搬送する場合における、反転部50から通常の搬送速度より高速の搬送速度、即ち増速させた速度(調整速度)と、大きい方の用紙サイズの印刷媒体が反転部50から搬送されてから最小給紙時間経過後に内部給紙部22aから小さい方の用紙サイズの印刷媒体を搬送させるように給紙を遅らせる時間(以下、第2の調整時間)とを算出する。
【0112】
次に、搬送スケジュール設定部70cは、これから印刷する印刷媒体が1部目(1組目)であるか否かを判定する(ステップS305)。
【0113】
ステップS305において、1部目であると判定された場合(YESの場合)、制御部70の機器制御部70dは、第1用紙を給紙する(ステップS317)。具体的には、機器制御部70dは、1次給紙部22aに、給紙台21aから最上位置の印刷媒体のみを給紙系搬送経路FR上へ搬送させると共に、この1次給紙部22aによって搬送された印刷媒体を2次給紙部14により印刷部30へ搬送させる。
【0114】
そして、制御部70の搬送スケジュール設定部70cは、再給紙用紙があるか否かを判定する(ステップS319)。具体的には、搬送スケジュール設定部70cは、反転部50の反転台51に印刷媒体があるか否かを判定する。
【0115】
ステップS319において再給紙用紙があると判定された場合(YESの場合)、制御部70の機器制御部70dは、反転部50の反転台51の印刷媒体を印刷部30へ再給紙する(ステップS321)。
【0116】
次に、制御部70の搬送スケジュール設定部70cは、第1用紙の通紙枚数S分の給紙を終了したと判定した場合、処理をステップS325へ移行させる(ステップS323)。
【0117】
一方、ステップS305において、1部目でないと判定された場合(NOの場合)、搬送スケジュール設定部70cは、1枚目であるか否かを判定する(ステップS307)。
【0118】
ステップS307において、1枚目であると判定された場合(YESの場合)、制御部70の機器制御部70dは、第1用紙を給紙する(ステップS309)。具体的には、機器制御部70dは、第1用紙サイズに対応する搬送スケジュールに基づいて、1次給紙部22aに、給紙台21aから最上位置の印刷媒体のみを給紙系搬送経路FR上へ搬送させると共に、この1次給紙部22aによって搬送された印刷媒体を2次給紙部14により印刷部30へ搬送させる。
【0119】
そして、搬送スケジュール設定部70cが、ステップS304において算出されたタイミング調整パラメータを設定する(ステップS311)。具体的には、搬送スケジュール設定部70cは、小さい用紙サイズから大きい用紙サイズへ切り替える場合、即ち、第1用紙サイズが小さい用紙サイズで、第2用紙サイズが大きい用紙サイズである場合、第1の調整時間を設定する。また、搬送スケジュール設定部70cは、大きい用紙サイズから小さい用紙サイズへ切り替える場合、即ち、第1用紙サイズが大きい用紙サイズで、第2用紙サイズが小さい用紙サイズである場合、調整速度を設定する。
【0120】
次に、機器制御部70dが、第2用紙を再給紙する(ステップS312)。具体的には、具体的には、機器制御部70dは、第1用紙サイズに対応する搬送スケジュールに基づいて、設定された第1の調整時間又は調整速度で反転部50を制御することにより、反転部50の反転台51の印刷媒体を印刷部30へ再給紙する(ステップS312)。
【0121】
図5(e)は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1において第2印刷処理を実行する場合における搬送スケジュールを示した図である。ここでは、第1用紙サイズが小さい用紙サイズ(A4サイズ)で、第2用紙サイズが大きい用紙サイズ(A3サイズ)であり、A4サイズが2枚とA3サイズが1枚とを1部(組)として、これを2部印刷する場合における搬送スケジュールを示している。
【0122】
図5(e)に示す搬送スケジュール201,203は、第1用紙サイズに対応する搬送スケジュールで第1用紙及び第2用紙が搬送され、搬送スケジュール202,204は、第2用紙サイズに対応する搬送スケジュールで第1用紙及び第2用紙が搬送される。
【0123】
図5(e)に示した例では、ステップS311において、小さい用紙サイズ(第1用紙サイズ)から大きい用紙サイズ(第2用紙サイズ)へ切り替えるのは、例えば、X3の表面印刷からY1の表面印刷へ切り替わるタイミングであり、ステップS309においてX3が給紙された後、反転部50に搬送されたY1は、調整速度が設定されているので、設定された調整速度になるように反転ローラ52が高速回転することにより、反転部50から排出される。
【0124】
次に、図6に戻り、ステップS307において、1枚目ではないと判定された場合(NOの場合)、搬送スケジュール設定部70cは、2枚目であるか否かを判定する(ステップS313)。
【0125】
ステップS313において、2枚目であると判定された場合(YESの場合)、ステップS304において算出されたタイミング調整パラメータを設定する(ステップS315)。具体的には、搬送スケジュール設定部70cは、大きい用紙サイズから小さい用紙サイズへ切り替える場合、即ち、第1用紙サイズが大きい用紙サイズで、第2用紙サイズが小さい用紙サイズである場合、第2の調整時間を設定する。
【0126】
そして、制御部70の機器制御部70dは、第1用紙を給紙する(ステップS316)。具体的には、機器制御部70dは、第1用紙サイズに対応する搬送スケジュールに基づいて、設定された第2の調整時間で1次給紙部22a及び2次給紙部14を制御することにより、給紙台21aから最上位置の印刷媒体のみを給紙系搬送経路FR上へ搬送させると共に、この1次給紙部22aによって搬送された印刷媒体を2次給紙部14により印刷部30へ搬送させる。
【0127】
図5(e)に示した例では、例えば、Y1の裏面印刷からX4の表面印刷へ切り替わるタイミングであり、このとき、第2の調整時間が設定されているので、Y1が印刷部30に搬送され、最小給紙時間経過後にX4が搬送させるように給紙を遅らせる。これにより、Y1とX4とが重なり合わずに適切に給紙することができる。
【0128】
このように、大きい方の用紙サイズに対応する搬送スケジュール202から小さい方の用紙サイズに対応する搬送スケジュール203へ切り替えて印刷媒体を2次給紙部14、そして印刷部30へ搬送する場合に、小さい用紙サイズから大きい用紙サイズへ切り替える際、反転部50から搬送する搬送速度を上げて大きい方の用紙サイズの印刷媒体を搬送させると共に、大きい用紙サイズから小さい用紙サイズへ切り替える際、大きい方の用紙サイズの印刷媒体が反転部50から搬送されてから最小給紙時間経過後に1次給紙部22aから搬送する小さい方の用紙サイズの印刷媒体を搬送させるように、搬送スケジュールを設定する。これにより、A3、B1、A4、A3とは、第1用紙サイズ(小さい用紙サイズ)に対応する搬送スケジュールで搬送される。
【0129】
図6に戻り、ステップS323において、第1用紙の通紙枚数S分の給紙を終了したと判定された場合、搬送スケジュール設定部70cは、印刷ジョブに基づいて、第1用紙の再給紙枚数が残り1枚か否かを判定する(ステップS325)。
【0130】
ステップS325において、第1用紙の再給紙枚数が残り1枚ではないと判定された場合(NOの場合)、機器制御部70dは、第1用紙を再給紙する(ステップS327)。
【0131】
一方、ステップS325において、第1用紙の再給紙枚数が残り1枚であると判定された場合(YESの場合)、搬送スケジュール設定部70cは、第2用紙サイズに対応する搬送条件を設定する(ステップS329)。具体的には、搬送スケジュール設定部70cは、第2用紙サイズに対応する最小給紙間隔TM、経路内枚数C、搬送速度Vを搬送条件として設定する。これにより、印刷媒体は、第2用紙サイズに対応する搬送スケジュールで搬送されることとなる。
【0132】
そして、機器制御部70dは、第2用紙を給紙する(ステップS331)。
【0133】
次に、搬送スケジュール設定部70cが、ステップS329において算出されたタイミング調整パラメータを設定する(ステップS333)。具体的には、搬送スケジュール設定部70cは、小さい用紙サイズから大きい用紙サイズへ切り替える場合、即ち、第1用紙サイズが小さい用紙サイズで、第2用紙サイズが大きい用紙サイズである場合、第1の調整時間を設定する。また、搬送スケジュール設定部70cは、大きい用紙サイズから小さい用紙サイズへ切り替える場合、即ち、第1用紙サイズが大きい用紙サイズで、第2用紙サイズが小さい用紙サイズである場合、調整速度及び第2の調整時間を設定する。
【0134】
そして、機器制御部70dは、第1用紙を給紙する(ステップS334)。
【0135】
図5(e)に示した例では、例えば、ステップS333において、大きい用紙サイズから小さい用紙サイズへ切り替えるのは、例えば、Y1の表面印刷からX2の裏面印刷へ切り替わるタイミングであり、この場合、第1の調整時間が設定されているので、反転部50に搬送されたX2は、第1の調整時間分だけ反転部50で待機された後、印刷部30に給紙される。
【0136】
このように、小さい方の用紙サイズに対応する搬送スケジュール201から大きい方の用紙サイズに対応する搬送スケジュール202へ切り替えて印刷媒体を2次給紙部14、そして印刷部30へ搬送する場合に、大きい用紙サイズから小さい用紙サイズへ切り替える際、反転部50に印刷媒体を待機させることにより大きい方の用紙サイズに対応する搬送速度で印刷媒体を搬送させる。これにより、Y1とX2とは、第2用紙サイズ(大きい用紙サイズ)に対応する搬送スケジュールで搬送される。
【0137】
図6に戻り、ステップS334において第1用紙が給紙されると、制御部70の搬送スケジュール設定部70cは、第2用紙の通紙枚数S分の給紙を終了したか否かを判定する(ステップS335)。
【0138】
ステップS335において、第2用紙の通紙枚数S分の給紙を終了していないと判定された場合(NOの場合)、機器制御部70dは、第2用紙を給紙する(ステップS337)。
【0139】
一方、ステップS335において、第2用紙の通紙枚数S分の給紙を終了したと判定された場合(YESの場合)、搬送スケジュール設定部70cは、印刷ジョブに基づいて、第2用紙の再給紙枚数が残り1枚か否かを判定する(ステップS339)。
【0140】
ステップS339において、第2用紙の再給紙枚数が残り1枚ではないと判定された場合(NOの場合)、機器制御部70dは、第2用紙を再給紙する(ステップS337)。
【0141】
一方、ステップS339において、第2用紙の再給紙枚数が残り1枚であると判定された場合(YESの場合)、搬送スケジュール設定部70cは、必要部数の給紙を完了したか否かを判定する(ステップS343)。図5(e)に示した例では、第1用紙サイズ(A4サイズ)を2枚と、第2用紙サイズ(A3サイズ)を1枚との部(組)として、2部分の印刷媒体を給紙台21a又は給紙台21bから給紙したか否かを判定する。
【0142】
ステップS343において、必要部数の給紙を完了したと判定された場合(YESの場合)、機器制御部70dは、第2用紙を再給紙する(ステップS345)。
【0143】
以上のように、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1によれば、印刷ジョブに2種類の用紙サイズの印刷媒体を用いた両面印刷要求が含まれている場合に、搬送待ち時間が短くなるように、2種類の用紙サイズの印刷媒体の搬送スケジュールを設定するので、簡易な構成で、印刷完了までの時間を短縮することができる。
【0144】
なお、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1では、2種類の用紙サイズの組毎に、反転部50により反転された先行の用紙サイズの最後の印刷媒体を印刷部50へ搬送する前に、後続の用紙サイズの印刷媒体をサイド給紙部10又は内部給紙部20から印刷部30へ搬送するように、搬送スケジュールを設定したが、これに限らず、複数種類の用紙サイズの組にも適用可能である。
【0145】
例えば、複数種類の用紙サイズの組毎に、切り替える前後の用紙サイズを比較し、反転部50により反転された先行の用紙サイズの最後の印刷媒体を2次給紙部14、そして印刷部30へ搬送する前に、後続の用紙サイズの印刷媒体をサイド給紙部10又は内部給紙部20から2次給紙部14、そして印刷部30へ搬送するように、搬送スケジュールを設定し、これを用紙サイズの種類数だけ繰り返すようにしてもよい。
【0146】
また、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1では、内部給紙部20から給紙される例について説明したが、これに限らず、サイド給紙部10から給紙するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0147】
1…画像形成装置
2…画像読み取り部
3…画像形成部
9…ネットワーク
10…サイド給紙部
11…給紙台
12…1次給紙部
14…2次給紙部(レジスト手段)
20…内部給紙部
22a,22b,22c,22d…1次給紙部
30…印刷部
40…排紙部
50…反転部
60…操作部
70…制御部
70a…受信部
70b…判定部
70c…搬送スケジュール設定部
70d…機器制御部
81…ネットワークインタフェース部
82…外部インタフェース部
100…端末

【特許請求の範囲】
【請求項1】
給紙台に積置されたそれぞれ用紙サイズの異なる印刷媒体を1枚づつ取り出して給紙する複数の給紙手段と、
受信した印刷ジョブに基づいて、前記給紙手段より給紙された印刷媒体に印刷する印刷手段と、
前記複数の給紙手段から給紙された印刷媒体を所定のタイミングで前記印刷手段に搬送するレジスト手段と、
前記印刷手段により印刷された印刷媒体が、用紙サイズ毎に定められる搬送速度で搬送される循環経路と、
前記循環経路上を搬送された印刷媒体の表裏を反転させ、反転された印刷媒体を前記レジスト手段に搬送する反転手段と、
前記印刷ジョブに複数種類の用紙サイズの印刷媒体を用いた両面印刷要求が含まれている場合に、印刷処理時間が短くなるように、前記複数種類の用紙サイズの印刷媒体の搬送スケジュールを設定する搬送スケジュール設定手段と、
前記設定された搬送スケジュールに基づいて、前記複数の給紙手段のいずれか1つ又は前記反転手段から前記レジスト手段への給紙又は搬送を開始させる制御手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記搬送スケジュール設定手段は、
前記印刷ジョブに複数種類の用紙サイズの印刷媒体を用いた両面印刷要求が含まれている場合に、前記レジスト手段へ用紙サイズの異なる印刷媒体を供給する際の搬送待ち時間が短くなるように、前記複数種類の用紙サイズの印刷媒体の搬送スケジュールを設定する
ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記搬送スケジュール設定手段は、
前記複数種類の用紙サイズの組毎に、前記反転手段により反転された先行の用紙サイズの最後の印刷媒体を前記レジスト手段へ搬送する前に、後続の用紙サイズの印刷媒体を前記複数の給紙手段のいずれか1つから前記レジスト手段へ給紙するように、前記搬送スケジュールを設定する
ことを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記搬送スケジュール設定手段は、
搬送スケジュールが用紙サイズの小さいものから大きいものへと切り替わる場合、前記循環経路での印刷媒体の搬送スケジュールは大きい用紙サイズに対応する搬送スケジュールとし、かつ小さい用紙サイズの印刷媒体の前記反転手段から前記レジスト手段への搬送開始を所定時間遅らせ、
搬送スケジュールが用紙サイズの大きいものから小さいものへと切り替わる場合、前記循環経路での印刷媒体の搬送スケジュールは小さい用紙サイズに対応する搬送スケジュールとし、前記反転手段から前記レジスト手段への大きい用紙サイズの印刷媒体の搬送速度は小さい用紙サイズの搬送スケジュールに対応する搬送速度よりも増速させた搬送速度とし、かつこの印刷媒体の搬送開始から最小給紙時間経過後に前記複数の給紙手段のいずれか1つから小さい用紙サイズの印刷媒体を給紙させるように、前記搬送スケジュールを設定する
ことを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記搬送スケジュール設定手段は、
前記複数種類の用紙サイズの印刷媒体を、最も大きい用紙サイズに対応する搬送速度で前記循環経路を搬送させて、前記複数の給紙手段のいずれか1つ又は前記反転手段から前記レジスト手段へ給紙又は搬送するように搬送スケジュールを設定する
ことを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記搬送スケジュールは、
前記複数種類の用紙サイズの印刷媒体を、最も大きい用紙サイズに対応する搬送速度で、前記循環経路を搬送させることにより前記レジスト手段に搬送するための第1の搬送スケジュール、又は、前記複数種類の用紙サイズの組毎に、前記反転手段により反転された先行の用紙サイズの最後の印刷媒体を前記レジスト手段へ搬送する前に、後続の用紙サイズの印刷媒体を前記複数の給紙手段のいずれか1つから前記レジスト手段へ搬送するための第2の搬送スケジュールであり、
前記搬送スケジュール設定手段は、
前記印刷ジョブに基づいて、前記第1の搬送スケジュール及び前記第2の搬送スケジュールの生産性を算出し、印刷完了までの時間が短い方の搬送スケジュールを設定する
ことを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−30422(P2012−30422A)
【公開日】平成24年2月16日(2012.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−170373(P2010−170373)
【出願日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【出願人】(000250502)理想科学工業株式会社 (1,191)
【Fターム(参考)】