説明

画像形成装置

【課題】簡易な構成でありながら、引出部材を装置本体から引き出すときの操作性の向上を図ることができる画像形成装置を提供すること。
【解決手段】
カラープリンタ1は、本体ケーシング2と、本体ケーシング2に対して回動可能に設けられるフロントカバー5と、本体ケーシング2に引き出し可能に収容されるプロセスフレーム15とを備えている。また、フロントカバー5には、プロセスフレーム15の引き出し方向において、フロントカバー5の上流端部から下流端部にわたって、案内部48が形成されている
そして、プロセスフレーム15は、フロントカバー5が開放位置にある状態において、案内部48により案内されて、本体ケーシング2の収容空間40に収容される収容位置から、支持するプロセスカートリッジ16のすべてが露出する引出位置に引き出される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真方式が採用される画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子写真方式のカラープリンタとして、装置本体と、複数の現像カートリッジを保持し、装置本体に着脱可能なプロセスユニットとを備えるカラーレーザプリンタが知られている。
【0003】
このようなカラーレーザプリンタとしては、例えば、ガイド壁を備える本体ケーシングと、複数の現像カートリッジを着脱可能に支持し、本体ケーシングに対して引き出し可能に装着されるプロセス部とを備えるレーザプリンタが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
そして、そのようなレーザプリンタでは、現像カートリッジの交換作業時には、プロセス部に対して現像カートリッジを着脱させるべく、プロセス部が本体ケーシングから引き出される。このとき、プロセス部は、プロセス部の引き出し方向上流端部に設けられる被支持部がガイド壁に案内されることにより、本体ケーシングから引き出される。そして、プロセス部は、被支持部がガイド壁に支持されることにより、引き出された状態で維持される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−121983号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかるに、特許文献1に記載のレーザプリンタでは、プロセス部の引き出し方向上流端部に設けられる被支持部のみが、本体ケーシング内部においてガイド壁に案内される。そのため、プロセス部は、本体ケーシングから引き出されるときに、その引き出し方向下流側端部が直接案内されず、不安定になる場合がある。その結果、案内途中、さらには引き出された状態でプロセス部にガタつきを生じる。
【0007】
また、そのようなレーザプリンタでは、ガイド壁を本体ケーシングの内部に設ける必要がある。そのため、本体ケーシングの構造が複雑になり、コストの増加が生じるという不具合がある。
【0008】
そこで、本発明の目的は、簡易な構成でありながら、引出部材を装置本体から引き出すときの操作性の向上を図ることができる画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(1)上記目的を達成するために、本発明の画像形成装置は、内部に収容空間が区画され、開口部を介して、前記収容空間と外部とが連通される装置本体と、前記装置本体に対して、前記開口部を開放する開放位置と、前記開口部を閉鎖する閉鎖位置とに移動可能に設けられる開閉部材と、現像剤を収容する複数のカートリッジを着脱可能に支持する引出部材とを備えている。
【0010】
前記引出部材は、前記開閉部材が前記開放位置にある状態において、前記収容空間に収容される収容位置から、前記開閉部材に沿って引き出され、複数の前記カートリッジのすべてが前記装置本体から露出する引出位置に引き出し可能である。
【0011】
前記開閉部材には、前記開放位置にある状態おいて、前記引出部材の引き出し方向において、前記開閉部材の上流端部から、前記引出部材が前記引出位置に配置されたときに前記引出部材の引き出し方向下流側端部が位置される前記開閉部材の下流端部にわたって、前記引出部材を前記収容位置から前記引出位置に案内する案内部が形成されている。
【0012】
このような構成によれば、ガイド壁を装置本体の内部に設けなくとも、開閉部材に案内部が形成されているので、引出部材を開閉部材の案内部に案内させて、収容位置から引出位置に引き出すことができる。具体的には、引出部材の引き出し方向下流側端部が、収容位置から引出位置にわたって、案内部に直接的に案内されることにより、引出部材が装置本体から引き出される。
【0013】
そのため、収容位置から引出位置に引き出される途中、および引き出されたときの引出部材の安定性の向上を図ることができ、引出部材のガタつきを抑制することができる。
【0014】
従って、本発明の画像形成装置は、簡易な構成でありながら、引出部材を装置本体から引き出すときの操作性の向上を図ることができる。
(2)また、前記開閉部材は、前記開放位置にある状態おいて、前記引出位置にある前記引出部材に対して下側に配置されていてもよい。
【0015】
このような構成によれば、引出部材は、その自重により開放部材の案内部と良好に接触する。そのため、引出部材の安定性の向上を図ることができ、収容位置から引出位置まで円滑に引き出すことができる。
【0016】
また、引出位置にある状態において、引出部材の自重は、案内部全体により支持される。そのため、引出位置にある引出部材を安定して支持することができる。その結果、引出部材に対するカートリッジの着脱作業の円滑化を図ることができる。
【0017】
従って、このような構成によれば、引出部材の操作性、および、画像形成装置のメンテナンス性の向上を図ることができる。
(3)また、前記案内部は、前記開閉部材が前記開放位置にある状態において、前記引出部材の引き出し方向に沿って延びるように、前記開閉部材の上面に形成される第1案内部を備えていてもよい。
【0018】
このような構成によれば、簡易な構成でありながら、第1案内部により、引出部材を確実に案内および支持することができる。
(4)また、前記案内部は、前記引出部材の引き出し方向と直交する方向における前記引出部材の両端部を案内し、前記第1案内部から上方向に延びる第2案内部を備えていてもよい。
【0019】
このような構成によれば、引出部材が収容位置から引出位置に引き出されるとき、引出部材の引き出し方向と直交する方向における引出部材の両端部が、第2案内部により案内される。そのため、引出部材の引き出し方向と直交する方向における、引出部材の移動が、第2案内部により規制される。
【0020】
その結果、引出部材の引き出し方向と直交する方向における引出部材のガタつきを抑制できるので、引出部材を装置本体から引き出すときの操作性の向上を図ることができる。
(5)また、前記開閉部材は、前記開放位置にある状態おいて、前記引出部材の前記引出位置よりも引き出し方向下流側への移動を規制する規制部を備えていてもよい。
【0021】
このような構成によれば、引出部材の必要以上の引き出しが規制される。
【0022】
そのため、引出部材が過度に引き出されることによる、開閉部材からの引出部材の落下を防止することができる。また、引出部材の過度な引き出しに起因する、装置本体および引出部材の破損を防止することができる。
(6)また、前記案内部は、前記開閉部材が前記開放位置にある状態において、前記引出部材の引き出し方向下流側に向かうに従って下方に傾斜するように形成されていてもよい。
【0023】
このような構成によれば、案内部が水平に形成されている場合と比較して、引出部材を収容位置から、少ない力で引き出すことができる。また、引出位置において、引出部材が、引き出し方向下流側、すなわち、ユーザ側に傾いているため、引出部材に支持されるカートリッジを容易に着脱することができる。そのため、引出部材の操作性の向上、および、画像形成装置のメンテナンス性の向上を図ることができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明の画像形成装置では、簡易な構成でありながら、引出部材を装置本体から引き出すときの操作性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の画像形成装置の一例としてのカラープリンタの第1実施形態を示す側断面図である。
【図2】図1に示すプロセスユニットの本体ケーシングからの引き出しを説明する斜視図であって、フロントカバーが開放され、プロセスユニットが収容位置に位置する状態を示す。
【図3】図2に続いて、図1に示すプロセスユニットの本体ケーシングからの引き出しを説明する説明図であって、プロセスユニットが、収容位置と引出位置との間に位置する状態の断面図である。
【図4】図3に続いて、図1に示すプロセスユニットの本体ケーシングからの引き出しを説明する斜視図であって、プロセスユニットが引出位置に位置する状態を示す。
【図5】図4に示す引出位置に引き出されたプロセスユニットに対するプロセスカートリッジの着脱を説明する断面図である。
【図6】カラープリンタの第2実施形態における、プロセスユニットの本体ケーシングからの引き出しを説明する説明図であって、フロントカバーが開放され、プロセスユニットが収容位置に位置する状態の断面図である。
【図7】図6に続いて、図6に示すプロセスユニットの本体ケーシングからの引き出しを説明する説明図であって、プロセスユニットが、収容位置と引出位置との間に位置する状態の断面図である。
【図8】図7に続いて、図6に示すプロセスユニットの本体ケーシングからの引き出しを説明する説明図であって、プロセスユニットが引出位置に位置する状態の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
1.カラープリンタの全体構成
図1に示すように、画像形成装置の一例としてのカラープリンタ1は、横置きタイプの中間転写型カラープリンタである。
【0027】
また、カラープリンタ1は、装置本体の一例としての本体ケーシング2と、その本体ケーシング2内に収容される用紙Pを給紙するための給紙部3、および、給紙された用紙Pに画像を形成するための画像形成部4を備えている。
(1)本体ケーシング
本体ケーシング2は、側面視略矩形状のボックス形状に形成されており、その一方側壁には、開口部7が形成されている。
【0028】
また、本体ケーシング2には、開閉部材の一例としてのフロントカバー5が設けられている。
【0029】
フロントカバー5は、側面視略コ字状に形成され、その下端部に設けられたヒンジ部8を支点として、開口部7を開放する開放位置と、開口部7を閉鎖する閉鎖位置とに揺動(移動)可能に設けられている。
【0030】
なお、以下の説明において、フロントカバー5が設けられる側(図1における紙面左側)を前側とし、その反対側(図1における紙面右側)を後側とする。また、カラープリンタ1を前側から見たときを左右の基準とする。すなわち、図1の紙面手前側が右側であり、紙面奥側が左側である。
(2)給紙部
給紙部3は、用紙Pを収容する給紙トレイ6を備えている。給紙トレイ6は、本体ケーシング2内の底部に着脱自在に装着されている。
【0031】
また、給紙部3には、給紙トレイ6の前端部上側に配置される給紙ローラ10が設けられている。
【0032】
給紙トレイ6に収容されている用紙P(図1点線参照)は、給紙ローラ10の回転により給紙され、レジストローラ(図示せず)の回転により、所定のタイミングで、画像形成部4(中間転写ベルト26(後述)と二次転写ローラ21(後述)との間)に供給される。
(3)画像形成部
画像形成部4は、給紙部3の上方に配置されており、スキャナユニット9、プロセスユニット11、転写ユニット12、定着ユニット13および用紙搬送路36を備えている。
(3−1)スキャナユニット
スキャナユニット9は、給紙トレイ6の上方に配置されている。スキャナユニット9は、4つの感光ドラム18(後述)に向けて、画像データに基づいて、レーザービームをそれぞれ出射し、感光ドラム18(後述)を露光する。
(3−2)プロセスユニット
プロセスユニット11は、スキャナユニット9の上方において、前方に向かうに従って下方に傾斜するように配置されている。プロセスユニット11は、引出部材の一例としてのプロセスフレーム15と、カートリッジの一例としてのプロセスカートリッジ16とを備えている。
【0033】
プロセスフレーム15は、前後方向に長手の平面視略矩形枠形状に形成されており(図4参照)、本体ケーシング2の収容空間40(後述)に対して、引き出し可能に設けられている。
【0034】
また、プロセスフレーム15には、把持部34と、被案内部55とが設けられている。
【0035】
把持部34は、下方に向かって屈曲する側面視略L字状に形成され、プロセスフレーム15の前面における左右方向中央部分に設けられている。
【0036】
被案内部55は、下方に向かって突出する正面視略矩形状に形成され(図2参照)、プロセスフレーム15の下面における左右方向両端部において、前後方向に沿って延びるように形成されている。
【0037】
プロセスカートリッジ16は、各色に対応して4つ設けられており、プロセスフレーム15に対して着脱可能に支持されている。各プロセスカートリッジ16は、前後方向に互いに間隔を隔てて並列配置されている。
【0038】
また、プロセスカートリッジ16は、カートリッジフレーム17と、感光ドラム18と、現像カートリッジ(図示せず)とを備えている。
【0039】
カートリッジフレーム17は、側面視略矩形状のボックス形状に形成されている。
【0040】
感光ドラム18は、左右方向に長手の略円筒形状に形成されている。そして、感光ドラム18は、カートリッジフレーム17内の上端において、上側から露出されるように回転可能に支持されている。
【0041】
現像カートリッジ(図示せず)は、略中空形状に形成され、その内部空間には、各色に対応する現像剤の一例としてのトナーが収容されている。
【0042】
また、現像カートリッジ(図示せず)は、カートリッジフレーム17に装着された状態において、感光ドラム18に対して接触される現像ローラ(図示せず)を備えている。
【0043】
そして、現像カートリッジ(図示せず)は、カートリッジフレーム17に着脱可能に保持されている。
(3−3)転写ユニット
転写ユニット12は、プロセスユニット11の傾斜に沿って、プロセスユニット11の上方に配置され、ベルトユニット20と二次転写ローラ21とを備えている。
【0044】
ベルトユニット20は、各感光ドラム18に上側から対向するように配置され、駆動ローラ23、第1従動ローラ24、第2従動ローラ25、および中間転写ベルト26を備えている。
【0045】
駆動ローラ23は、プロセスユニット11の前端部(把持部34)の前上方に配置されている。
【0046】
第1従動ローラ24は、駆動ローラ23の後上方において、駆動ローラ23の回転中心と第1従動ローラ24の回転中心とを結ぶ線分が、プロセスユニット11の傾斜に沿うように配置されている。
【0047】
第2従動ローラ25は、駆動ローラ23の前上方において、駆動ローラ23と互いに上下方向に間隔を隔てて配置されている。詳しくは、第2従動ローラ25は、駆動ローラ23の回転中心と第2従動ローラ25の回転中心とを結ぶ線分が、上方に向かうに従って前方に傾斜するように配置されている。
【0048】
中間転写ベルト26は、その下側部分が各感光ドラム18に接触されるように、各感光ドラム18の上方に配置され、駆動ローラ23、第1従動ローラ24および第2従動ローラ25の周りに掛け渡されている。
【0049】
また、中間転写ベルト26は、駆動ローラ23の駆動と、第1従動ローラ24および第2従動ローラ25の従動により、各感光ドラム18と接触する下側部分が後側から前側に向かって移動するように、周回移動される。
【0050】
二次転写ローラ21は、ベルトユニット20の第2従動ローラ25と、中間転写ベルト26を挟んで対向するように、ベルトユニット20の前側に設けられている。詳しくは、フロントカバー5が閉鎖位置にあるときに、第2従動ローラ25の前下側と、二次転写ローラ21の後上側とが対向するように、フロントカバー5の両カバー側壁45(後述)に相対回転可能に設けられている。
(3−4)定着ユニット
定着ユニット13は、二次転写ローラ21の上方に配置され、加熱ローラ28と、加熱ローラ28に対して下側から圧接される加圧ローラ29とを備えている。
【0051】
また、加熱ローラ28および加圧ローラ29は、ケーシング60に収容されている。
(3−5)用紙搬送路
用紙搬送路36は、フロントカバー5に設けられており、フロントカバー5が閉鎖位置にあるとき、本体ケーシング2内の前側に配置されている。
【0052】
用紙搬送路36は、第1搬送部57と、二次転写ローラ収容部37と、第2搬送部58とを一体的に備えている。
【0053】
第1搬送部57は、フロントカバー5が閉鎖位置にあるとき、フロントカバー5の下端から上方に向かって延びる略平面状に形成され(図2参照)、プロセスユニット11の前側であって、上下方向において給紙ローラ10と二次転写ローラ21との間に配置される。
【0054】
二次転写ローラ収容部37は、第1搬送部57の上端部から連続して形成され、前方に窪む側面視略U字形状に形成されている。また、二次転写ローラ収容部37には、二次転写ローラ21が収容されている。
【0055】
第2搬送部58は、二次転写ローラ収容部37の上端部から上方に向かって延び、前方に向かって窪む略湾曲面状に形成され(図2参照)、上下方向において二次転写ローラ21と定着ユニット13との間に配置される。
(3−6)画像形成動作
(3−6−1)現像動作
カートリッジフレーム17内のトナーは、供給ローラ(図示せず)に供給され、さらに、現像ローラ(図示せず)に供給される。
【0056】
一方、感光ドラム18の表面は、スキャナユニット9により露光される。これにより、用紙Pに形成すべき画像に対応した静電潜像が感光ドラム18の表面に形成される。
【0057】
そして、感光ドラム18が回転すると、現像ローラ(図示せず)の表面に担持されているトナーが、感光ドラム18の表面に形成されている静電潜像に供給される。これにより、感光ドラム18の静電潜像は可視像化され、感光ドラム18の表面には、反転現像によるトナー像が担持される。
(3−6−2)転写・定着動作
感光ドラム18の表面に担持されたトナー像は、後側から前側に移動される中間転写ベルト26の下側部分に順次、一次転写される。これにより、中間転写ベルト26にカラー画像が形成される。
【0058】
中間転写ベルト26に形成されたカラー画像は、中間転写ベルト26が二次転写ローラ21と第2従動ローラ25との対向位置を通過する間に、給紙部3から供給され、第1搬送部57を通過するように搬送された用紙Pに、二次転写される。
【0059】
そして、用紙Pに転写されたカラー画像は、第2搬送部58を通過するように搬送され、定着ユニット13において、用紙Pが加熱ローラ28と加圧ローラ29との間を通過する間に、加熱および加圧されることによって用紙Pに熱定着される。
(4)排紙
定着ユニット13においてトナー像を定着された用紙Pは、排紙ローラ30によって、本体ケーシング2の上面に形成される排紙トレイ31上に排紙される。
2.本体ケーシングの詳細
(1)収容空間
本体ケーシング2の左右両端部は、図2に示すように、左右1対の本体側壁38により閉鎖されている。
【0060】
両本体側壁38には、その左右方向内側面に、本体ケーシング2に対するプロセスユニット11の着脱を案内するガイド溝39が、左右方向外方に正面視略コ字状に窪むように形成されている。
【0061】
ガイド溝39は、前方に向かうに従って下方に傾斜するように形成されている(図1参照)。
【0062】
また、ガイド溝39は、その上端面および下端面が、それぞれ上レール部42および下レール部43として区画され、その側面が、側レール部44として区画されている。
【0063】
上レール部42および下レール部43は、互いに略平行となるように間隔を隔てて対向配置されている。
【0064】
また、上レール部42と下レール部43とは、その対向方向における間隔が、プロセスフレーム15の上下方向長さと略同じ長さであり、その左右方向長さ(幅)が、プロセスフレーム15の被案内部55の左右方向長さと略同じ長さである。
【0065】
また、上レール部42および下レール部43は、それぞれの後端部が連結され、その連結部分の前面が位置決め面62として区画されている。
【0066】
そして、両本体側壁38は、左右方向に投影したときに、それぞれのガイド溝39が一致するように、左右方向に互いに間隔を隔てて対向配置されている。また、両ガイド溝39の側レール部44の左右方向の間隔は、プロセスフレーム15の左右方向長さと略同じ長さである。
【0067】
そして、本体ケーシング2では、両本体側壁38のガイド溝39に挟まれる空間が、プロセスユニット11を収容する収容空間40として区画されている。
(2)フロントカバー
フロントカバー5は、図2に示すように、その下端側の左右両端部に設けられた2つのヒンジ部8を支点として、本体ケーシング2に対して、開放位置と閉鎖位置とに揺動(移動)可能に設けられている。
【0068】
フロントカバー5は、閉鎖位置にある状態において、略上下方向(鉛直方向)に沿うように起立し、開口部7を閉鎖し(図1参照)、開放位置にある状態において、略前後方向(水平方向)に沿うように傾倒して配置され、開口部7を開放する。
【0069】
以下、フロントカバー5の説明について、図2に示す開放状態にあるフロントカバ−5を参照して説明する。なお、フロントカバー5は、開放位置にある状態において、ヒンジ部8が設けられる基端部が後側に、遊端部が前側に位置する。
【0070】
フロントカバー5は、平面視略有底矩形枠形状に形成され、左右一対のカバー側壁45、遊端側壁47および底壁46を一体的に備えている。
【0071】
各カバー側壁45は、左右方向に厚みを有し、基端側から遊端側に向かって幅狭となる側面視略台形状に形成されている。
【0072】
また、各カバー側壁45には、案内部48が形成されている。
【0073】
案内部48は、カバー側壁45において、その上面の左右方向内側端部と、その内側面の上端部とを含む正面視略矩形部分が切り欠かれることにより形成されている。案内部48は、カバー側壁45の基端部から遊端部にわたって形成されている。
【0074】
案内部48は、第1案内部49と、第2案内部50とを備えている。
【0075】
第1案内部49は、カバー側壁45の内側面の上端部から左右方向外側に切り欠かれる、案内部48における上面として区画されている。また、第1案内部49は、前方に向かうに従って下方に傾斜する略平面状に形成されている。
【0076】
また、第1案内部49の左右方向の長さ(幅)は、プロセスフレーム15の被案内部55の左右方向長さと略同じ長さである。
【0077】
第2案内部50は、カバー側壁45の上面の左右方向内側端部から下側に切り欠かれる、案内部48における側面として区画されている。
【0078】
そして、第2案内部50は、第1案内部49の左右方向外側縁から、上方向に直角に延びるように形成されている。
【0079】
また、第2案内部50における第1案内部49と直交する方向の長さ(高さ)は、プロセスフレーム15の被案内部55の突出方向長さよりも、短く形成されている。
【0080】
遊端側壁47は、略平帯形状に形成され、両カバー側壁45の遊端部間に架設されている。詳しくは、遊端側壁47は、その後面が規制部51として区画され、規制部51と両カバー側壁45とが略直角となるように、両カバー側壁45の遊端部間に架設されている。
【0081】
底壁46は、略平板形状に形成され、フロントカバー5の底部を閉鎖するように、両カバー側壁45の下面、および、遊端側壁47の下端部を連結している。
【0082】
また、底壁46には、用紙搬送路36および二次転写ローラ21が設けられている。具体的には、用紙搬送路36は、基端側から遊端側に向かって、第1搬送部57、二次転写ローラ収容部37、第2搬送部58が設けられている。そして、二次転写ローラ21は、両カバー側壁45に回転可能に支持され、上方に向かって開放されるように、二次転写ローラ収容部37に収容されている。
【0083】
なお、用紙搬送路36および二次転写ローラ21は、第2案内部50の上端部よりも下方に位置している。そのため、被案内部55の突出方向長さが、第2案内部50における第1案内部49と直交する方向の長さ(高さ)よりも長く形成されているので、後述する本体ケーシング2に対するプロセスユニット11の引き出しにおいて、プロセスフレーム15と、用紙搬送路36および二次転写ローラ21とは接触しない。
【0084】
そして、フロントカバー5は、両カバー側壁45の基端面が、本体ケーシング2と当接することで、それ以上の回動が規制され、開放位置の状態で維持される。
【0085】
フロントカバー5が開放位置にあるとき、両カバー側壁45の第1案内部49と、両本体側壁38の下レール部43とは、略同一平面上に配置される。すなわち、第1案内部49と下レール部43とは、前方に向かうに従って下方に傾斜する連続面を形成する。
【0086】
また、両カバー側壁45の第2案内部50と、両本体側壁38の側レール部44とは、上下方向に沿う略同一平面上に配置される。
【0087】
なお、フロントカバー5が開放位置にあるとき、用紙搬送路36が上方に向けて開放され、また、開口部7を介して、プロセスフレーム15の前側、ベルトユニット20の前側、および定着ユニット13のケーシング60が前側から露出される。そのため、用紙搬送路36に用紙が詰まった場合に、フロントカバー5を開放することで、容易に詰まった用紙を取り除くこと(ジャム処理)ができる。
3.本体ケーシングに対するプロセスユニットの引き出し
次に、本体ケーシング2に対するプロセスユニット11の引き出しについて説明する。
【0088】
図1に示すように、プロセスユニット11が、収容空間40に収容される収容位置にある状態において、プロセスフレーム15に支持される4つのプロセスカートリッジ16は、すべて本体ケーシング2内に収容されている。
【0089】
また、プロセスフレーム15の各被案内部55は、各下レール部43上に配置され、プロセスフレーム15の左右両側壁は、ガイド溝39の側レール部44と左右方向に僅かな間隔を隔てて対向配置されている。また、プロセスフレーム15の後面は、位置決め面62と当接している。
【0090】
これにより、プロセスユニット11は、本体ケーシング2の収容空間40に収容され、本体ケーシング2に対して位置決めされている。
【0091】
そして、プロセスユニット11を収容位置から引き出すには、図2に示すように、まず、フロントカバー5を開放位置に配置させて、開口部7を開放する。そうすると、収容空間40と本体ケーシング2の外部とが、開口部7を介して連通される。
【0092】
このとき、上記したように、両カバー側壁45の第1案内部49と両本体側壁38の下レール部43とが、前方に向かうに従って下方に傾斜する略同一平面上に配置される。
【0093】
また、両カバー側壁45の第2案内部50と両本体側壁38の側レール部44とが、上下方向に沿う略同一面上に配置される。
【0094】
次いで、プロセスフレーム15の把持部34を把持して、プロセスユニット11を前側に引き出す。
【0095】
そうすると、プロセスフレーム15の各被案内部55が、各下レール部43の上を摺動して、プロセスユニット11が前側に移動される。
【0096】
そして、プロセスユニット11が前側に移動することにより、収容空間40から引き出されると、図3に示すように、プロセスユニット11の各被案内部55が、カバー側壁45の各第1案内部49に沿って案内される。
【0097】
このとき、各第1案内部49は、各被案内部55の下面に対して下側に配置される。
【0098】
これにより、各第1案内部49と各被案内部55の下面とは、プロセスユニット11の自重により接触しており、各被案内部55が、各第1案内部49の上を摺動する。
【0099】
また、各被案内部55の左右方向外側面、すなわち、プロセスユニット11の引き出し方向と直交する方向におけるプロセスフレーム15の両端部は、各第2案内部50に案内される。これにより、プロセスユニット11の左右方向の移動が規制される。
【0100】
そして、図4に示すように、各被案内部55の前面が、規制部51に後側から当接されることにより、プロセスユニット11のそれ以上の引き出しが規制され、プロセスユニット11が引出位置に引き出される。すなわち、規制部51は、プロセスユニット11(プロセスフレーム15)の引出位置よりも引き出し方向下流側への移動を規制する。
【0101】
このとき、プロセスフレーム15が支持する4つのプロセスカートリッジ16のすべてが、本体ケーシング2から露出している。
【0102】
以上により、プロセスユニット11の収容位置から引出位置への引き出しが完了する。
【0103】
そして、上記の手順と逆の手順により、プロセスユニット11を本体ケーシング2に装着できる。
4.プロセスユニットに対するプロセスカートリッジの着脱
次いで、プロセスカートリッジ16をプロセスフレーム15から離脱させるときには、図5において点線で示すように、プロセスカートリッジ16をプロセスフレーム15から上側へ引き抜いて離脱させる。
【0104】
また、プロセスカートリッジ16をプロセスフレーム15に装着するときには、プロセスカートリッジ16をプロセスフレーム15に上側から挿入して装着する。
5.作用効果
(1)カラープリンタ1では、フロントカバー5の両カバー側壁45に案内部48が形成されている。
【0105】
詳しくは、案内部48は、カバー側壁45の基端部から遊端部にわたって形成されている。つまり、両カバー側壁45において、プロセスフレーム15の引き出し方向上流端部から、プロセスフレーム15が引出位置に配置されたときに、各被案内部55が位置される下流側端部にわたって形成されている。
【0106】
そのため、プロセスフレーム15が、収容位置から引出位置に引き出される途中、および引出位置における、プロセスフレーム15の安定性の向上を図ることができ、プロセスフレーム15のガタつきを抑制することができる。
【0107】
従って、カラープリンタ1は、簡易な構成でありながら、プロセスフレーム15を本体ケーシング2から引き出すときの操作性の向上を図ることができる。
(2)また、フロントカバー5の両カバー側壁45の案内部48は、フロントカバー5が開放位置にある状態おいて、引出位置にあるプロセスフレーム15の各被案内部55に対して下側に配置されている。
【0108】
そのため、各被案内部55の下面と各案内部48とは、プロセスユニット11(プロセスフレーム15)の自重により、良好に接触する。その結果、プロセスフレーム15の安定性の向上を図ることができ、プロセスフレーム15を収容位置から引出位置まで円滑に引き出すことができる。
【0109】
また、プロセスフレーム15が引出位置にある状態において、プロセスユニット11(プロセスフレーム15)の自重は、各案内部48全体により支持される。そのため、引出位置にあるプロセスユニット11(プロセスフレーム15)を安定して支持することができる。その結果、プロセスフレーム15に対するプロセスカートリッジ16の着脱作業の円滑化を図ることができる。
(3)また、案内部48は、第1案内部49を備えている。
【0110】
第1案内部49は、案内部48における上面として区画され、前方に向かうに従って下方に傾斜する略平面状に形成されている。すなわち、第1案内部49は、プロセスフレーム15の引き出し方向に沿って延びるように形成されている。
【0111】
そのため、簡易な構成でありながら、第1案内部49により、プロセスフレーム15を確実に案内および支持することができる。
(4)また、案内部48は、第2案内部50を備えている。
【0112】
第2案内部50は、第1案内部49の左右方向外側縁から、上方向に直角に延びるように形成されている。
【0113】
そのため、プロセスフレーム15が収容位置から引出位置に引き出されるとき、プロセスフレーム15の各被案内部55の左右方向外側面が、第2案内部50により案内される。その結果、プロセスフレーム15の左右方向の移動が、第2案内部50により規制される。
【0114】
従って、プロセスフレーム15の引き出し方向と直交する方向におけるプロセスフレーム15のガタつきを抑制できるので、プロセスフレーム15を本体ケーシング2から引き出すときの操作性の向上を図ることができる。
(5)また、フロントカバー5は、開放位置にある状態において、両カバー側壁45の前端部間に遊端側壁47が架設されている。そして、遊端側壁47の後面が、規制部51として区画されている。
【0115】
そして、規制部51は、プロセスフレーム15が引出位置にあるときに、プロセスフレーム15の各被案内部55の前端面と当接する。つまり、規制部51は、プロセスフレーム15の引出位置よりも引き出し方向下流側への移動を規制する。
【0116】
そのため、プロセスフレーム15の必要以上の引き出しが規制される。その結果、プロセスフレーム15が過度に引き出されることによる、フロントカバー5からのプロセスフレーム15(プロセスユニット11)の落下を防止することができる。また、プロセスフレーム15の過度な引き出しに起因する、本体ケーシング2およびプロセスフレーム15の破損を防止することができる。
(6)また、案内部48は、フロントカバー5が開放位置にある状態において、プロセスフレーム15の引き出し方向下流側に向かうに従って下方に傾斜するように形成されている。
【0117】
そのため、プロセスフレーム15(プロセスユニット11)を収容位置から、少ない力で引き出すことができる。また、引出位置において、プロセスフレーム15が、引き出し方向下流側、すなわち、ユーザ側に傾いているため、プロセスフレーム15に支持されるプロセスカートリッジ16を容易に着脱することができる。
【0118】
その結果、プロセスフレーム15の操作性の向上、および、カラープリンタ1のメンテナンス性の向上を図ることができる。
6.第2実施形態
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
【0119】
図6は、カラープリンタの第2実施形態における、プロセスユニットの本体ケーシングからの引き出しを説明する説明図であって、フロントカバーが開放され、プロセスユニットが収容位置に位置する状態の断面図である。図7は、図6に続いて、図6に示すプロセスユニットの本体ケーシングからの引き出しを説明する説明図であって、プロセスユニットが、収容位置と引出位置との間に位置する状態の断面図である。図8は、図7に続いて、図6に示すプロセスユニットの本体ケーシングからの引き出しを説明する説明図であって、プロセスユニットが引出位置に位置する状態の断面図である。
【0120】
図6〜図8において、図1〜図5に示す各部に対応する部分には、それらの各部と同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
(1)プロセスフレーム
図1に示すように、第1実施形態のカラープリンタ1では、プロセスフレーム15の被案内部55は、プロセスフレーム15の下面における左右方向両端部において、前後方向に沿って延びるように形成されている。
【0121】
これに対して、図6に示すように、第2の実施形態のカラープリンタ1では、被案内部55は、プロセスフレーム15の下面における左右方向両端部において、その前端部に形成されている。
【0122】
また、プロセスフレーム15は、係合部64を備えている。
【0123】
係合部64は、側面視略矩形状に形成され、プロセスフレーム15の左右両側壁における後上端部から、左右方向外方に突出するように形成されている。
【0124】
また、各係合部64は、その後側半分が、プロセスフレーム15の後端部から後方に突出している。
(2)本体ケーシング
図6に示す本体ケーシング2では、プロセスユニット11を収容する収容空間40が区画され、収容空間40における両本体側壁38の内側面にガイド溝68が形成されている。
【0125】
また、ガイド溝68は、本体側壁38の内側面から左右方向外側に窪む長溝として形成され、前方に向かうに従って下方に傾斜するように形成されている。
【0126】
また、本体ケーシング2には、本体側案内部65が設けられている。
【0127】
本体側案内部65は、略平面形状に形成され、本体ケーシング2の両本体側壁38の内側面から左右方向内方に向かって、突出するように形成されている。各本体側案内部65の左右方向長さ(幅)は、プロセスフレーム15の被案内部55の左右方向長さと略同じ長さである。
【0128】
また、各本体側案内部65は、両本体側壁38の前後方向途中部から前下側に向かって、各本体側壁38の前端部まで延びるように形成されている。そして、本体側案内部65とガイド溝68の前側部分とは、互いに略平行となるように間隔を隔てて対向配置されている。
【0129】
また、本体側案内部65とガイド溝68の前側部分との対向方向における間隔は、プロセスフレーム15の上下方向長さと略同じ長さである。
【0130】
そして、プロセスフレーム15が収容位置にある状態では、各係合部64が各ガイド溝68にそれぞれ係合され、各被案内部55が各本体側案内部65の上面に配置されている。また、各係合部64の後面がガイド溝68の後端部と当接している。これによって、プロセスユニット11が本体ケーシング2に対して位置決めされる。
(3)本体ケーシングに対するプロセスユニットの引き出し
プロセスユニット11を本体ケーシング2内の収容空間40から引き出すには、図6に示すように、まず、フロントカバー5を開放位置に配置させて、開口部7を開放する。
【0131】
このとき、両本体側壁38の本体側案内部65と、両カバー側壁45の第1案内部49とが、前方に向かうに従って下方に傾斜する略同一平面上に配置される。
【0132】
また、両本体側壁38の内側面と、カバー側壁45の第2案内部50とが、上下方向に沿う略同一面上に配置される。
【0133】
次いで、プロセスフレーム15の把持部34を把持して、プロセスユニット11を前側に引き出す。
【0134】
そうすると、プロセスフレーム15の係合部64が、ガイド溝68内を摺動し、かつ、プロセスフレーム15の被案内部55が、本体側案内部65の上を摺動して、プロセスユニット11が前側に移動される。
【0135】
そして、プロセスユニット11が前側に移動することにより、収容空間40から引き出されると、図7に示すように、プロセスユニット11の各被案内部55が、カバー側壁45の各第1案内部49に沿って案内される。
【0136】
また、各被案内部55の左右方向外側面は、各第2案内部50に案内される。
【0137】
次いで、図7に示すように、被案内部55の前面が、規制部51に後側から当接されることにより、プロセスユニット11のそれ以上の引き出しが規制され、プロセスユニット11が引出位置に引き出される。
【0138】
以上により、プロセスユニット11の収容位置から引出位置への引き出しが完了する。
(4)作用効果
このような第2実施形態によっても、上記の第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
7.変形例
上記したカラープリンタ1では、第1案内部49および第2案内部50が、カバー側壁45の基端部から遊端部にわたって、連続した略平面状に形成されたが、プロセスフレーム15の各被案内部55を案内できれば、これに限定されない。例えば、第1案内部49および第2案内部50は、カバー側壁45の基端部から遊端部にわたる途中において、部分的に下方に窪む凹部を有する場合などのように、連続した略平面を形成しなくてもよい。
【符号の説明】
【0139】
1 カラープリンタ
2 本体ケーシング
5 フロントカバー
7 開口部
15 プロセスフレーム
16 プロセスカートリッジ
40 収容空間
48 案内部
49 第1案内部
50 第2案内部
51 規制部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に収容空間が区画され、開口部を介して、前記収容空間と外部とが連通される装置本体と、
前記装置本体に対して、前記開口部を開放する開放位置と、前記開口部を閉鎖する閉鎖位置とに移動可能に設けられる開閉部材と、
現像剤を収容する複数のカートリッジを着脱可能に支持する引出部材とを備え、
前記引出部材は、
前記開閉部材が前記開放位置にある状態において、前記収容空間に収容される収容位置から、前記開閉部材に沿って引き出され、複数の前記カートリッジのすべてが前記装置本体から露出する引出位置に引き出し可能であり、
前記開閉部材には、
前記開放位置にある状態おいて、前記引出部材の引き出し方向において、前記開閉部材の上流端部から、前記引出部材が前記引出位置に配置されたときに前記引出部材の引き出し方向下流側端部が位置される前記開閉部材の下流端部にわたって、前記引出部材を前記収容位置から前記引出位置に案内する案内部が形成されていることを特徴とする、画像形成装置。
【請求項2】
前記開閉部材は、前記開放位置にある状態おいて、前記引出位置にある前記引出部材に対して下側に配置されることを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記案内部は、前記開閉部材が前記開放位置にある状態において、前記引出部材の引き出し方向に沿って延びるように、前記開閉部材の上面に形成される第1案内部を備えることを特徴とする、請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記案内部は、前記引出部材の引き出し方向と直交する方向における前記引出部材の両端部を案内し、前記第1案内部から上方向に延びる第2案内部を備えることを特徴とする、請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記開閉部材は、前記開放位置にある状態おいて、前記引出部材の前記引出位置よりも引き出し方向下流側への移動を規制する規制部を備えることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記案内部は、前記開閉部材が前記開放位置にある状態において、前記引出部材の引き出し方向下流側に向かうに従って下方に傾斜するように形成されていることを特徴とする、請求項2〜5のいずれか一項に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−11778(P2013−11778A)
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−145167(P2011−145167)
【出願日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】