説明

画像形成装置

【課題】本発明は、簡素な構成で媒体の大きさの誤検知を低減することを技術的課題とする。
【解決手段】媒体容器(1)に収容される媒体(S)の側端に対して、接触、離間する方向に移動可能に支持されて、媒体(S)の側端に接触可能な端接触部材(18,19,62)と、画像形成装置の本体(U1)に設けられ且つ媒体容器(1)に隙間を空けて対向して配置される読取部材(SN1,SN2)と、画像(51,81)が表面に設けられ且つ端接触部材(18,19,62)の移動に連動して、端接触部材(18,19,62)の位置に対応する媒体(S)の大きさを特定する画像(51,81)を読取部材(SN1,SN2)に隙間を空けて対向させる連動部(43,71)と、読み取った画像(51,81)に基づいて、媒体の大きさを判別する媒体判別手段(C5)と、を備えたことを特徴とする画像形成装置(U)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の画像形成装置において、用紙サイズを検出する技術として、例えば、下記の特許文献1〜3に記載の技術が知られている。
特許文献1としての特開平02−243424号公報には、用紙サイズを含む用紙情報が予め組み込まれた透かしや、バーコード(9a〜9c,10a〜10c)等が印字されたコピー用紙がカセットトレイにセットされた際に、複写装置に設けられた検知装置がコピー用紙に印字されたバーコード(9a〜9b,10a〜10c)等を読み取って、バーコード(9a〜9b,10a〜10c)等から用紙サイズを検知する技術が記載されている。
【0003】
特許文献2としての特開2002−244500号公報には、用紙(30)がセットされる給紙カセット(30a,30b)の筐体(34)に、用紙ガイド(37a,37b)が予め設定された基準位置(P0)より用紙幅方向や用紙搬送方向の内側に向けて移動可能に支持され、筐体(34)に設置された用紙幅検出センサ(S9)が基準位置(P0)と前記用紙ガイド板(37a)の位置との離間距離(X)を検出し、用紙長さ検出センサ(S10)が基準位置(P0)と前記用紙ガイド板(7b)の位置との離間距離(Y)を検出して、コネクタを介して複写機本体側の画像制御装置(25)に出力する構成が記載されている。特許文献2記載の技術では、各センサ(S9,S10)から出力された離間距離(X)や離間距離(Y)に基づいて、用紙(30)の紙幅(W2)や紙長さ(L2)を検出している。
【0004】
特許文献3としての特開2007−106567号公報には、給紙カセット(24A)内で移動可能に支持されたガイド(102B,104)と、ガイド(102B,104)と連動するアクチュエータ(120,130)とが設けられ、画像形成装置(10)側には、アクチュエータ(120,130)に対向してプッシュスイッチ(144A〜144E)が設けられた構成が記載されている。
特許文献3記載の技術では、画像形成装置(10)に給紙カセット(24A)が装着された場合に、各ガイド(102B,104)の位置に応じてアクチュエータ(120,130)が接触するプッシュスイッチ(144A〜144E)によって検知されることで、用紙サイズが検出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平02−243424号公報(第2頁左下第17行目〜第2頁左下第20行目、第2頁右下第15行目〜第3頁左上第8行目、第3頁左上第20行目〜第3頁右上第20行目、図3)
【特許文献2】特開2002−244500号公報(「0060」〜「0064」、図1、図3)
【特許文献3】特開2007−106567号公報(「0030」〜「0041」、図3〜図6)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、簡素な構成で媒体の大きさの誤検知を低減することを技術的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記技術的課題を解決するために、請求項1に記載の発明の画像形成装置は、
媒体が収容される媒体容器と、
前記媒体容器に収容される前記媒体の側端に対して、接触、離間する方向に移動可能に支持されて、前記媒体の側端に接触可能な端接触部材と、
画像形成装置の本体に設けられ、且つ、前記媒体容器に隙間を空けて対向して配置され、画像を読み取る読取部材と、
媒体の大きさを特定するための画像が表面に設けられ、且つ、前記端接触部材の移動に連動して前記読取部材と前記画像とが対向する位置が移動可能な連動部であって、前記端接触部材の位置に対応する媒体の大きさを特定する前記画像を前記読取部材に隙間を空けて対向させる前記連動部と、
前記読取部材が読み取った前記画像に基づいて、媒体の大きさを判別する媒体判別手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、
前記端接触部材に連結されて前記端接触部材の移動に連動して移動可能に支持された連動部材と、
前記連動部材に支持された前記連動部と、
を備えたことを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の画像形成装置において、
前記媒体の幅方向の側端に対して、接触、離間する方向に移動可能に支持された第1の端接触部材と、前記媒体の搬送方向の側端に対して、接触、離間する方向に移動可能に支持された第2の端接触部材と、を有する前記端接触部材と、
前記第1の端接触部材に連結されて前記第1の端接触部材の移動に連動して移動可能に支持された第1の連動部材と、前記第2の端接触部材に連結されて前記第2の端接触部材の移動に連動して移動可能に支持された第2の連動部材と、を有する前記連動部材と、
前記第1の連動部材の表面に設けられ且つ前記媒体の幅に応じた前記第1の端接触部材の位置に対応する予め設定された第1の画像と、前記第2の連動部材の表面に設けられ且つ前記媒体の搬送方向の長さに応じた前記第2の端接触部材の位置に対応する予め設定された第2の画像と、を含む前記画像と、
前記第1の連動部材および前記第2の連動部材に隙間を空けて対向して配置された前記読取部材と、
を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に記載の発明によれば、媒体の大きさを特定する画像に隙間を空けて対向して配置された読取部材を使用しない構成に比べて、簡素な構成で媒体の大きさの誤検知を低減することができる。
請求項2に記載の発明によれば、連動部材を有しない構成に比べて、読取部材の配置の自由度を向上させることができる。
請求項3に記載の発明によれば、媒体の幅と長さをそれぞれ検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は実施例1の画像形成装置の全体説明図である。
【図2】図2は実施例1の給紙容器の説明図であり、図2Aは給紙容器の積載面側の拡大説明図であり、図2Bは後壁の断面説明図である。
【図3】図3は実施例1の給紙容器の説明図であり、図3Aは給紙容器の積載面側の要部拡大説明図であり、図3Bは第2の端接触部材の断面説明図である。
【図4】図4は実施例1の第1の連動部材および第1の端接触部材の斜視図である。
【図5】図5は実施例1の可動支持部材の斜視図である。
【図6】図6は実施例1の第2の連動部材および第2の端接触部材の斜視図である。
【図7】図7は実施例1の読取部材と連動部材との要部説明図である。
【図8】図8は実施例1の画像の説明図であり、図8Aは第1の画像の要部拡大説明図、図8Bは第2の画像の要部拡大説明図である。
【図9】図9は実施例1の画像形成装置の制御部が備えている各機能をブロック図で示した図である。
【図10】図10は実施例1の組み合わせ情報記憶手段が記憶する用紙特定テーブルの説明図である。
【図11】図11は実施例1の媒体判別処理のフローチャートである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例である実施例を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
【実施例1】
【0013】
図1は実施例1の画像形成装置の全体説明図である。
図1において、画像形成装置Uは、上面に透明な原稿台PGを有する画像形成装置の本体の一例としての複写機U1と、前記原稿台PG上に着脱自在に装着される自動原稿搬送装置U2とを備えている。
前記自動原稿搬送装置U2は、複写しようとする複数の原稿Giに重ねて収容され、複写位置へと給紙する原稿給紙部TG1を有している。前記原稿給紙部TG1に収容された複数の各原稿Giは順次原稿台PG上の複写位置を通過して原稿排紙部TG2に排出されるように構成されている。
【0014】
前記複写機U1は、利用者が画像形成動作開始等の作動指令信号を入力操作する操作部の一例としてのユーザインタフェースUIと、前記原稿台PGの下方に順次配置された画像読取部U1aおよび画像記録部U1bと、前記画像読取部U1aまたは画像記録部U1bに設けられた画像処理部GSとを有している。
複写機U1上面の透明な原稿台PGの下方に配置された原稿読取装置としての画像読取部U1aは、画像読取り位置に配置された読取り位置検出部材の一例としてのプラテンレジセンサSp、および露光光学系Aを有している。
【0015】
前記露光光学系Aは、その移動および停止が読取り位置検出部材Spの検出信号により制御され、常時は基準位置に停止している。
前記自動原稿搬送装置U2を使用して複写を行う自動原稿搬送作業時には、前記露光光学系Aは基準位置に停止した状態で、原稿台PG上の複写位置F1を順次通過する各原稿Giを露光する。
原稿Giを作業者が手で原稿台PG上に置いて複写を行う原稿台読取り作業時には、露光光学系Aは移動しながら原稿台PG上の原稿を露光走査する。
露光された前記原稿Giからの反射光は、前記露光光学系Aを通って固体撮像素子CCD上に収束される。前記固体撮像素子CCDは、その撮像面上に収束された原稿反射光を電気信号に変換する。
【0016】
また、画像処理部GSは、前記画像読取部U1aの固体撮像素子CCDから入力された読取画像信号をデジタルの画像書込信号に変換して画像形成部U1bのレーザ駆動信号出力装置DLに出力する。
前記レーザ駆動信号出力装置DLは、入力された画像情報に応じたレーザ駆動信号を、画像書込装置の一例としての露光装置ROSに出力する。
【0017】
前記露光装置の下方に配置された感光体PRは、矢印Ya方向に回転する。前記感光体PR表面は、帯電領域Q0において帯電器CRにより帯電された後、潜像書込位置Q1において前記露光装置ROSの潜像書込光の一例としてのレーザビームLにより露光走査されての静電潜像が形成される。前記静電潜像が形成された感光体PR表面は回転移動して現像領域Q2、転写領域Q3を順次通過する。
【0018】
前記現像領域Q2において前記静電潜像を現像する現像器Gは、トナーおよびキャリアを含む現像剤を現像部材の一例としての現像ロールR0により現像領域Q2に搬送し、前記現像領域Q2を通過する静電潜像を可視像の一例としてのトナー像に現像する。前記感光体PR表面のトナー像は前記転写領域Q3に搬送される。前記感光体PR、帯電器CR、露光装置ROS、現像器G等により、可視像を形成する可視像形成装置U3が構成されている。
【0019】
前記現像器Gで消費される現像剤を補給するための現像剤補給容器の一例としての現像剤カートリッジKは、カートリッジ装着部材KSに着脱可能に装着される。前記現像剤カートリッジK内の現像剤は現像剤収容容器RTで攪拌されながら搬送され、前記現像剤収容容器RTに配置された現像剤搬送装置GHにより現像器Gに搬送される。なお、実施例1の現像器Gでは、トナーとキャリアとからなる二成分現像剤を使用しており、現像器Gには、現像剤カートリッジKからはトナーとキャリアとを含む現像剤が補給されると共に、劣化した現像剤が少しずつ排出される。なお、このように、新たな現像剤を補給しつつ、劣化した現像剤を少しずつ排出する現像器は、例えば特開2005−208340号公報等に記載されているように従来公知であるため、詳細な説明は省略する。
【0020】
前記転写領域Q3において前記感光体PRに対向して配置された転写ユニットTUは、駆動ロールRdおよび従動ロールRfを有するベルト支持部材Rd,Rfにより回転可能に支持された転写搬送部材の一例としての転写ベルトTB、転写器の一例としての転写ロールTRおよび剥離爪SC、現像剤回収器の一例としてのベルトクリーナCLb等を有している。転写ロールTRは、感光体PR表面のトナー像を媒体の一例としてのシートSに転写する部材であり、現像器Gで使用される現像用のトナーの帯電極性と逆極性の転写電圧が電源回路Eから供給される。前記電源回路Eは制御部Cにより制御される。
前記感光体PR、前記現像器G、前記転写ロールTR等により、実施例1の画像記録装置GKSが構成されている。
【0021】
画像記録装置GKSの下方には、案内部材の一例として、左右一対のガイドレールRL1が4段設けられており、前記ガイドレールRL1には、各給紙容器TR1〜TR4が前後方向に出入可能に支持されている。また、複写機U1の内部には、装着検知部材の一例として、各給紙容器TR1〜TR4に対応して、各給紙容器TR1〜TR4の着脱を検出する4つの装着検知センサSNa〜SNdが配置されている。
媒体の一例として、給紙容器TR1〜TR4に収容されたシートSは、シート供給路SH1により前記転写領域Q3に搬送される。すなわち、前記各給紙容器TR1〜TR4に収容されたシートSは、で媒体取り出し部材の一例としてのピックアップロールRpにより取り出され、捌き部材の一例としてのさばきロールRsで1枚づつ分離されて、複数の搬送部材Raにより転写領域搬送部材の一例としてのレジロールRrに搬送される。
【0022】
また、前記カートリッジ装着部材KSおよび現像剤収容容器RTの左方には、媒体供給装置の一例であって、手差し給紙部材の一例である手差し給紙部TRtが設置されており、手差し給紙部TRtから給紙されたシートSも、所定の転写領域Q3に搬送される。
実施例1の画像形成装置Uでは、手差し給紙部TRtは、回転中心TRt0を中心として回転可能に支持されている。すなわち、実施例1の前記手差し給紙部TRtは、図1の実線に示す収容位置と、図1の1点鎖線に示す開放位置との間で回転移動可能に支持されている。
【0023】
前記レジロールRrに搬送されたシートSは、前記感光体PR上のトナー像が転写領域Q3に移動するのにタイミングを合わせて、案内部材の一例としての転写前シートガイドSG1から転写ユニットTUの転写ベルトTBに搬送される。転写ベルトTBは搬送されたシートSをシート転写領域Q3に搬送する。
前記感光体PR表面に現像されたトナー像Tnは、前記転写領域Q3において、転写ロールTRによりシートSに転写される。転写後、感光体PR表面は、現像剤回収器の一例としての感光体クリーナCLpの現像剤除去部材の一例としてのクリーニングブラシCLp1によりクリーニングされて残留トナーが除去される。前記クリーニングブラシCLp1により除去された残留トナーは、現像剤搬送部材の一例としての感光体用トナー搬送部材CLp2により搬送される。表面がクリーニングされた感光体PR表面は、前記帯電器CRにより再帯電される。
【0024】
転写領域Q3において転写ロールTRによりトナー像が転写された前記シートSは、転写領域Q3の下流側の剥離爪SCにより転写ベルトTB表面から剥離される。シートSが剥離された転写ベルトTB表面は、ベルトクリーナCLbの現像剤除去部材の一例としてのクリーニングブレードCLb1によりクリーニングされる。クリーニングブレードCLb1で除去されたトナーや紙粉、放電生成物等は、現像剤搬送部材の一例としてのベルト用トナー搬送部材CLb2により搬送される。
剥離されたシートSは、加熱部材の一例としての加熱ロールFhおよび加圧部材の一例としての加圧ロールFpを有する定着器Fでトナー像が加熱定着されてから弾性シート製の搬送路切換え部材MGを通って排出路SH2の正逆回転可能な搬送部材Rbに搬送される。搬送路切換え部材MGは弾性変形して、定着器Fを通過したシートSを排出路SH2に向かわせる。
【0025】
排紙部TRhに排出されるべきシートSは正逆回転可能な搬送部材Rbおよび複数の搬送部材Raが配置された排出路SH2を搬送される。排出路SH2の下流端部には後処理切替部材GT1が配置されている。後処理切替部材GT1は、画像形成装置Uに図示しない後処理装置が接続されている場合には、搬送されてきたシートSを、排出部材の一例としての排出ロールRhを介して、排紙部TRhまたは図示しない後処理装置のいずれかに排出するように切換えられる。なお、後処理装置が装着されていない状態では、後処理切替部材GT1は、排出路SH2の下流端部に搬送されたシートSを、前記排出ロールRhを介して、前記排紙部TRhに排出する。
【0026】
前記正逆回転可能な搬送部材Rbは、両面印刷を行うための片面記録済シートが搬送された場合には、片面記録済シートSの後端が搬送部材Rbを通過する直前に逆回転し、前記片面記録済シートSをそれまでとは逆方向に搬送、いわゆる、スイッチバックさせる。前記搬送路切換え部材MGは、前記搬送部材Rbによりスイッチバックして来たシートSを循環搬送路SH3に向かわせる。循環搬送路SH3に搬送された片面記録済シートSは表裏反転した状態で前記転写領域Q3に再送される。前記転写領域Q3に再送された片面記録済シートSは、2面目にトナー像が転写される。
なお、前記符号SH1〜SH3,Rp,Rs,Rr,Ra,Rb,Rh,GT1,MG等で示す構成要素から媒体搬送装置SHが構成される。
【0027】
(給紙容器TR1〜TR4の説明)
図2は実施例1の給紙容器の説明図であり、図2Aは給紙容器の積載面側の拡大説明図であり、図2Bは後壁の断面説明図である。
図3は実施例1の給紙容器の説明図であり、図3Aは給紙容器の積載面側の要部拡大説明図であり、図3Bは第2の端接触部材の断面説明図である。
【0028】
図2、図3において、実施例1の各給紙容器TR1〜TR4は、媒体容器の一例として、箱状の用紙収容ケース1を有しており、前記用紙収容ケース1は、底壁2、後壁3、左側壁4、右側壁6、前側外壁7および前側内壁8を有している。後壁3の右側上部には、後壁の貫通口の一例として、左右方向に延びる長方形状の開口により構成された上ガイド口3aが形成されている。また、上ガイド口3aの下方には、連結部材の案内溝の一例として、左右方向に延びるスライドガイド溝3bが形成されている。また、左側壁4および右側壁6の外側面下部には、被案内部材の一例として、左右一対の被ガイドレールRL2,RL2が連結されている。実施例1の被ガイドレールRL2,RL2は、前記ガイドレールRL1,RL1に対応して設けられており、ガイドレールRL1,RL1に前後方向に移動可能に支持されている。
【0029】
図3において、前記底壁2の左側における前後方向中央部には、上方に向けて突出する軸部13が支持されており、軸部13には、円盤型歯車の一例としてのピニオンギア14が回転可能に支持されている。また、軸部13の前後両側には、第1の案内部の一例として、前後方向に延びる前側案内溝16と、後側案内溝17とが形成されている。前側案内溝16と後側案内溝17には、端接触部材の一例であって、第1の端接触部材の一例として、前サイドガイド18と後サイドガイド19とが配置されている。
【0030】
図4は実施例1の第1の連動部材および第1の端接触部材の斜視図である。
図2〜図4において、実施例1の前サイドガイド18は、第1の端接触部の一例として、用紙収容ケース1に収容されたシートSの媒体幅方向の側端である前端を支持する前サイドガイドの本体18aと、平板部の一例として、前サイドガイドの本体18a下端から後方に延びる前側ラック18bとを有する。前側ラック18bのピニオンギア14に対向する側縁には、平板型歯車の一例として、ピニオンギア14と噛み合う前側ラックギア18cが形成されている。
また、後サイドガイド19は、前記前サイドガイド18と同様に、第1の端接触部の一例としての後サイドガイドの本体19aと、平板部の一例としての後側ラック19bと、平板型歯車の一例として、ピニオンギア14と噛み合う後側ラックギア19cとを有する。後サイドガイドの本体19aの下端には、右方に延びる案内部支持板19dが一体形成されており、案内部支持板19dの右端部には、連結部の一例として、上方に突出した凸状の突出案内部19eが形成されている。
【0031】
実施例1のサイドガイド18,19は、利用者の操作に応じて、前記案内溝16,17に沿って、前後方向に移動可能に支持されている。そして、前サイドガイド18および後サイドガイド19の一方または両方を、前後方向に移動させると、ラックギア18c,19cに噛み合うピニオンギア14が回転し、他方のラック18b,19bが一方のラック18b,19bとは逆向きの前後方向に移動する。したがって、前サイドガイド18と後サイドガイド19とが互いに接近、離間する方向に移動し、用紙収容ケース1に収容されたシートSの幅端に対して、サイドガイドの本体18a,19aを接触させて、揃えることができる。なお、前サイドガイド18と後サイドガイド19とを互いに接近、離間させる構成は、従来公知であり、例えば、特開2010−24057号公報、特開2011−016624号公報等に記載されているため、詳細な説明は省略する。
【0032】
図3において、底壁2の後側案内溝17の右側には、連動部材の案内部の一例として、左右方向に延びる溝状のスライド溝21が形成されている。スライド溝21右端の前後方向中央部には、右方に延びる溝状の揺動規制溝22がスライド溝21と一体形成されている。
スライド溝21および揺動規制溝22には、連動部材の一例であって、第1の連動部材の一例として、上下方向に延びる第1の連動スライダー31が左右方向に移動可能に支持されている。第1の連動スライダー31は、連動部材の本体の一例として、スライド溝21に収容されたスライダープレート32を有する。スライダープレート32右端の前後方向中央部には、揺動規制溝22に対応して右方に延びる板状の被規制部33がスライダープレート32と一体形成されている。
また、スライダープレート32には、被連結部の一例として、前端部から左側に向かって斜め後方に延びる溝状の被案内溝34が形成されている。実施例1の被案内溝34は、左側から斜め後方に向けて予め設定された間隔で複数の段差が設けられた階段状、すなわち、ジグザグに形成されている。
【0033】
そして、被案内溝34には、突出案内部19eが嵌まった状態で支持されており、後サイドガイド19が前後方向に移動すると、突出案内部19eの前後方向の移動に伴って、斜めに形成された被案内溝34が押されてスライダープレート32が左右方向に移動する。この時、被案内溝34は突出案内部19eに押される際に、スライダープレート32を回転、揺動させる力が作用するが、スライダープレート32は、被規制部33と揺動規制溝22との接触で揺動が規制されており、スライダープレート32が円滑に左右方向に連動する。よって、被規制部33が設けられておらず、スライダープレート32が回転、揺動する構成に比べて、後サイドガイド19を移動させる際の摩擦や引っ掛かりが低減され、後サイドガイド19を移動させる負荷が低減されている。
【0034】
また、実施例1の被案内溝34は、用紙収容ケース1に収容される各定型サイズのシートSの媒体幅に対応する位置に段差が配置されている。したがって、後サイドガイド19が各定型サイズの幅の位置に移動する度に、被案内溝34に設けられた段差に突出案内部19eが一時的に引っ掛かった状態となり、後サイドガイド19を移動させる抵抗、いわゆるクリック感が発生する。さらに、後サイドガイド19に前後方向に移動させようとする力が加わると、突出案内部19eが被案内溝34の段差を越える。したがって、用紙収容ケース1に定型のシートSが収容された場合に、媒体幅方向の側端に対応した位置に後サイドガイド19を停止させることが可能であり、使用中の振動等で、後サイドガイド19を前後方向に移動させる力が作用しても、被案内溝34がジグザグに形成されていない構成に比べて、後サイドガイド19が誤ってずれてしまうことが低減されている。
【0035】
前記スライダープレート32の後端には、連動部材の後壁の一例として、上方に延びるスライダーの後壁36が設けられている。
スライダーの後壁36の前側面上端部には、第1の可動支持部材の一例として、左右方向に延びる第1のスライド部材41が固定されている。第1のスライド部材41の上端部の左右両側には、後方に延びる一対の支持腕部42が設けられている。実施例1の支持腕部42は左右対称で一対に設けられており、支持腕部42の後端部は前記後壁3の前記上ガイド口3aを貫通して前記複写機U1の内部に向けて突出している。したがって、実施例1の2本の支持腕部42は、後壁3の上ガイド口3aに案内されながら、左右方向に移動可能となっている。
【0036】
図5は実施例1の可動支持部材の斜視図である。
図2〜図5において、支持腕部42のうち右方の後端には、連動部の一例として、上下方向に延びる板状の第1の表示面43が形成されている。第1の表示面43には、画像の一例であって、第1の画像の一例としての幅識別マーク51が設けられている。
【0037】
図6は実施例1の第2の連動部材および第2の端接触部材の斜視図である。
図2、図3において、前記底壁2の前記スライド溝21の前方には、第2の案内部の一例として、底壁2を貫通し且つ左右方向に延びるエンドガイドのスライド溝61が形成されている。エンドガイドのスライド溝61には、端接触部材の一例であって、第2の端接触部材の一例として、エンドガイド62が配置されている。図2、図3、図6において、エンドガイド62は、被案内部の一例として、エンドガイドのスライド溝61に左右方向に移動可能に支持された板状のスライド部63と、第2の端接触部の一例として、スライド部63から上方に延びる板状のエンドガイド本体64と、被案内部の一例として、エンドガイド62から下方に突出するエンドガイドの被ガイド突部65とを有している。よって、利用者の操作に応じて、エンドガイド62が左右方向に移動すると、用紙収容ケース1に収容されたシートSの搬送方向上流端、すなわち、シートSの搬送方向の後端に対して、エンドガイド本体64が接触し、シートSを揃えることが可能になっている。
【0038】
また、底壁2の下面には、連動部材の一例であって、第2の連動部材の一例として、板状のリンク66が配置されている。リンク66は、回転中心の一例として、底壁2下側面の右側後部に設けられたリンクの回転中心67を中心として後壁3に回転可能に支持されている。リンク66の前端部には、端接触部材の案内長孔の一例として、リンク66に沿って延びる長孔状のガイド長孔68が形成されている。実施例1のガイド長孔68には、エンドガイドの被ガイド突部65がガイド長孔68に沿って移動可能且つ回転可能に嵌め込まれている。また、リンク66の後端部には、連動部材の案内長孔の一例として、長孔状のスライド長孔69が形成されている。
【0039】
図2、図3、図5において、後壁3の後方には、連動部の一例として、左右方向に延びる板状の第2の連動スライダー71が後壁3の後面に沿って配置されている。図2B、図6において、第2の連動スライダー71の前面には、前方に向けて延び且つ前記後壁3のスライドガイド溝3bを貫通する左右一対の貫通部72が形成されている。貫通部72の前端には、上方に延びる抜け止め部73が形成されている。したがって、実施例1の第2の連動スライダー71では、後壁3の内面に抜け止め部73が引っ掛かり、第2の連動スライダー71が抜け止めされた状態で、スライドガイド溝3bに貫通部72が支持されており、後壁3の外表面に沿って第2の連動スライダー71が左右方向に移動可能に支持されている。
【0040】
また、図2Bにおいて、第2の連動スライダー71の下端には、前方に延びる板状の被案内支持部77が支持されており、被案内支持部77の下面には、被案内部の一例として、下方に突出するスライダーの被ガイド突部78が形成されている。そして、実施例1の第2の連動スライダー71では、第2の被ガイド突部78が前記リンク66のスライド長孔69に沿って移動可能且つ回転可能に嵌め込まれている。また、図2A、図3、図5において、第2の連動スライダー71の後面には、左右方向中央部に、画像の一例であって、第2の画像の一例としての長さ識別マーク81が設けられている。
【0041】
図7は実施例1の読取部材と連動部材との要部説明図である。
図8は実施例1の画像の説明図であり、図8Aは第1の画像の要部拡大説明図、図8Bは第2の画像の要部拡大説明図である。
図7において、前記複写機U1には、読取部材の一例として、複写機U1に装着された各給紙容器TR1〜TR4の第1の表示面43に対して、予め設定された間隔を空けて対向し且つ幅識別マーク51を読み取る幅読取センサSN1が設けられている。なお、実施例1の幅読取センサSN1は、光学式の読取部材、いわゆる、スキャナにより構成されており、第1の連動スライダー31が移動可能な範囲において、第1の表示面43に設けられた幅識別マーク51の左右両端間に対向して、幅識別マーク51を読み取り可能な位置に配置されている。
なお、実施例1の幅識別マーク51は、図8Aに示すように幅読取センサSN1では検出可能且つ人間の目では不可視の微小な点が不規則に分布した構成、いわゆる、ステルスドット52で構成されている。そして、各給紙容器TR1〜TR4が装着されると、幅識別マーク51の幅読取センサSN1に対向する第1の対向領域53が幅読取センサSN1によって読み取られる。このようなステルスドット52をスキャナで読み取る構成は、例えば、特開2009−33771号公報に記載されており、従来公知の任意の構成を採用可能であるため、詳細な説明は省略する。
【0042】
また、図7において、前記複写機U1には、幅識別マーク51に対応して配置された幅読取センサSN1と同様に、長さ識別マーク81に対応して、読取部材の一例としての長さ読取センサSN2が設けられている。なお、実施例1の長さ識別マーク81は、図8Bに示すように幅識別マーク51と同様に、ステルスドット82で構成されており、各給紙容器TR1〜TR4が装着されると、長さ識別マーク81の長さ読取センサSN2に対向する第2の対向領域83が長さ読取センサSN2によって読み取られる。
また、各読取センサSN1,SN2は、接続部材の一例として図示しないケーブルを介して、前記制御部Cに接続されている。
【0043】
(実施例1の制御部の説明)
図9は実施例1の画像形成装置の制御部が備えている各機能をブロック図で示した図である。
図9において、前記制御部Cは、外部との信号の入出力および入出力信号レベルの調節等を行う入出力信号調節部の一例としての入出力インターフェース、いわゆる、I/O、必要な処理を実行するためのプログラムおよびデータ等が記憶されたリードオンリーメモリ、いわゆる、ROM、必要なデータを一時的に記憶するためのランダムアクセスメモリ、いわゆる、RAM、前記ROMに記憶されたプログラムに応じた処理を行う中央演算処理装置、いわゆる、CPU、ならびにクロック発振器等を有する計算機の一例としてのコンピュータにより構成されており、前記ROMに記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
【0044】
(制御部Cに接続された信号出力要素)
前記制御部Cには、次の信号出力要素SNa〜SNd,SN1,SN2,UI等の出力信号が入力されている。
SNa〜SNd:装着検知センサ
装着検知センサSNa〜SNdは、各給紙容器TR1〜TR4が複写機U1に装着されたことを検知して、その検知信号を画像形成装置Uの制御部Cに入力する。
SN1:幅読取センサ
幅読取センサSN1は、幅識別マーク51を読み取り、その読み取った画像を制御部Cに入力する。
SN2:長さ読取センサ
長さ読取センサSN2は、長さ識別マーク81を読み取り、読み取った画像を制御部Cに入力する。
UI:ユーザインタフェース
ユーザインタフェースUIは、画像形成動作の開始釦の一例としてのコピー開始釦UIa、矢印釦等の入力釦UIb、および、表示部UIc等を有し、各釦の入力を検出して、これらの検出信号を制御部Cに入力する。
【0045】
(制御部Cに接続された被制御要素)
制御部Cは、次の被制御要素D1,Eの制御信号を出力している。
D1:メインモータ駆動回路
主駆動源駆動回路の一例としてのメインモータ駆動回路D1は、主駆動源の一例としてのメインモータM1を駆動することにより、駆動力伝達部材の一例としてのギアを介して感光体PR、現像器Gの現像ロールR0、定着器Fの加熱ロールFh、搬送部材Ra等を回転駆動する。
【0046】
E:電源回路
電源回路Eは、現像用電源回路E1、帯電用電源回路E2、転写ロール用電源回路E3と定着用電源回路E4とを有している。
E1:現像用電源回路
現像用電源回路E1は、現像器Gの現像ロールR0に現像電圧を印加する。
E2:帯電用電源回路
帯電用電源回路E2は、帯電器CRに帯電電圧を印加する。
E3:転写用電源回路
転写用電源回路E3は、転写ロールTRに転写電圧を印加する。
E4:定着用電源回路
定着用電源回路E4は、定着装置Fの加熱ロールFhの加熱部材の一例としてのヒータに加熱用の電力を印加する。
【0047】
(制御部Cの機能)
前記制御部Cは、各信号出力要素の出力信号に応じて各被制御要素の動作を制御するためのプログラムにより、次の機能実現手段を有している。
C1:ジョブ制御手段
画像形成動作の制御手段の一例としてのジョブ制御手段C1は、コピー開始釦UIaの入力に応じて、帯電器CR、転写ロールTR、および、定着器F等の動作を制御して、画像形成動作の一例としてのジョブの実行を制御する。
【0048】
C2:メインモータの回転制御手段
主駆動源の回転制御手段の一例としてのメインモータの回転制御手段C2は、前記メインモータ駆動回路D1を介して、メインモータM1の回転を制御して、感光体PR、現像器Gの現像ロールR0、および、定着器Fの加熱ロールFh等の駆動を制御する。
C3:電源回路制御手段
電源回路制御手段C3は、電源回路Eの作動を制御して、現像器Gの現像ロールR0、帯電器CR、転写ロールTR、および、定着器Fの加熱ロールFhのヒータ等への電圧、電流の供給を制御する。
C4:装着判別手段
装着判別手段C4は、前記複写機U1に各給紙容器TR1〜TR4が装着されたか否かを判別する。実施例1の装着判別手段C4は、各装着検知センサSNa〜SNdから出力された検知信号に基づいて、複写機U1に各給紙容器TR1〜TR4が装着されたか否かを給紙容器TR1〜TR4毎に判別する。
【0049】
C5:媒体判別手段
媒体判別手段C5は、画像取得手段C5Aと、媒体種類情報記憶手段C5Bと、種類判別手段C5Cとを有し、取得された画像に基づいて、用紙収容ケース1に収容されたシートSの判別を行う。
C5A:画像取得手段
画像取得手段C5Aは、各読取センサSN1,SN2が読み取った各読取センサSN1,SN2と対向する対向領域53、83の画像を取得する。実施例1の画像取得手段C5Aは、複写機U1に各給紙容器TR1〜TR4が装着された際に、被識別部の一例として、図8に示す各読取センサSN1,SN2が読み取った対向領域53、83の各識別マーク51,81を取得する。
【0050】
C5B:媒体種類情報記憶手段
媒体種類情報記憶手段C5Bは、幅情報記憶手段C5B1と、長さ情報記憶手段C5B2と、組み合わせ情報記憶手段C5B3とを有し、画像に応じた媒体種類情報を記憶する。実施例1の媒体種類情報記憶手段C5Bは、用紙の幅や用紙の長さに対応する位置における各識別マーク51,81を構成するステルスドット52,82の配列の一例としてのドットパターンを、用紙幅や用紙長さを特定する媒体種類情報として記憶する。
【0051】
C5B1:幅情報記憶手段
幅情報記憶手段C5B1は、幅識別マーク51上のステルスドット52の配列を幅情報として記憶する。実施例1のステルスドット52は、予め設定された面積を有する第1の対向領域53の領域内に配置される個数や位置の配列が左右方向に沿って、全て異なる構成となっている。そして、実施例1の幅情報記憶手段C5B1では、「A3」や「B4」、「A4」、「B5」、「A5」、「B6」、「A6」等の規格化された各定型用紙に対応する媒体幅における第1の対向領域53の領域分のドットパターンにより構成された用紙幅情報が記憶されている。
【0052】
C5B2:長さ情報記憶手段
長さ情報記憶手段C5B2は、長さ識別マーク81上のステルスドット82の配列を長さ情報として記憶する。実施例1のステルスドット82は、ステルスドット52と同様に、予め設定された面積を有する第2の対向領域83の領域内に配置される個数や位置の配列が左右方向に沿って、全て異なる構成となっている。そして、実施例1の長さ情報記憶手段C5B2では、規格化された各定型用紙に対応する搬送方向長さにおける第2の対向領域83の領域分のドットパターンにより構成された用紙長さ情報が記憶されている。
【0053】
図10は実施例1の組み合わせ情報記憶手段が記憶する用紙特定テーブルである。
C5B3:組み合わせ情報記憶手段
組み合わせ情報記憶手段C5B3は、前記幅情報と前記長さ情報との組み合わせに対応するシートSの判別を行うための組み合わせ情報を記憶する。実施例1の組み合わせ情報記憶手段C5B3は、組み合わせ情報として、図10に示す用紙特定テーブルTA1を記憶しており、実施例1の用紙特定テーブルTA1には、前記幅情報と、前記長さ情報との組み合わせに対応した各定型サイズのシートSの大きさおよび搬送方向が記憶されている。
【0054】
一例として、前記幅情報として記憶されたA3サイズの短辺を示す「A3」と、前記長さ情報として記憶されたA3の長辺を示す「A3」と、の組み合わせに対応するシートSとして「A3LEF」が記憶され、また、前記幅情報の「A3」と、前記長さ情報の「A5」と、の組み合わせに対応して「A4SEF」が記憶されている。ここで、前記A3LEFの「LEF」は、ロングエッジフィードの略語であり、用紙の長辺を前端にして搬送されるシートの意味であり、前記A4SEFの「SEF」は、ショートエッジフィードの略語であり、用紙の短辺を前端にして搬送されるシートの意味である。なお、実施例1の組み合わせ情報記憶手段C5B3では、前記幅情報と、前記長さ情報との組み合わせに対応した定型サイズの大きさおよび搬送方向が組み合わせ情報として記憶されているが、これに限定されず、画像形成装置の出荷先の国や地域に応じて製品出荷時に設定された用紙サイズや、利用者が設定した用紙サイズの組み合わせ情報を記憶する構成も可能である。
【0055】
C5C:種類判別手段
種類判別手段C5Cは、幅判別手段C5C1と、長さ判別手段C5C2と、組み合わせ判別手段C5C3とを有し、各読取センサSN1,SN2で取得した前記画像と、前記媒体種類情報とに基づいて、用紙収容ケース1に収容されたシートSの媒体種類の判別を行う。
C5C1:幅判別手段
幅判別手段C5C1は、幅読取センサSN1で読み取られた前記画像と、予め記憶された画像に対応する前記幅情報とに基づいて、シートSの幅を判別する。実施例1の幅判別手段C5C1は、幅読取センサSN1に読み取られた前記第1の対向領域53の幅識別マーク51を、前記幅情報記憶手段C5B1に記憶された前記用紙幅情報と照合して、シートSの幅を判別する。
【0056】
C5C2:長さ判別手段
長さ判別手段C5C2は、長さ読取センサSN2で読み取られた前記画像と、予め記憶された画像に対応する前記長さ情報とに基づいて、シートSの長さを判別する。実施例1の長さ判別手段C5C2は、長さ読取センサSN2に読み取られた前記第2の対向領域83の長さ識別マーク81を、前記長さ情報記憶手段C5B2に記憶された前記用紙長さ情報と照合して、シートSの長さを判別する。
【0057】
C5C3:組み合わせ判別手段
組み合わせ判別手段C5C3は、幅判別手段C5C1および長さ判別手段C5C2により判別されたシートSの幅および長さを、前記組み合わせ情報記憶手段C5B3に記憶された前記用紙特定テーブルTA1と照合して、幅情報および長さ情報の組み合わせを判別して、シートSのサイズの大きさおよび搬送方向を判別する。実施例1の組み合わせ判別手段C5C3は、判別された幅および長さを用紙特定テーブルTA1と照合して、対応する定型サイズが用紙特定テーブルTA1に記憶されている場合には、該当する定型サイズをシートSのサイズと判別し、対応する定型サイズが用紙特定テーブルTA1に記憶されていない場合には、シートSを非定型サイズと判別する。また、実施例1の組み合わせ判別手段C5C3は、判別された幅および長さの一方または両方が用紙特定テーブルTA1に記憶されていない場合には、シートSを非定型サイズと判別する。なお、前記組み合わせ判別手段C5C3では、定型用紙に対応した幅情報および長さ情報の組み合わせを判別して、定型のシートSのサイズおよび搬送方向が判別されているが、これに限定されず、画像形成装置の出荷先の国や地域に応じて製品出荷時に設定された用紙サイズや、利用者が設定した用紙サイズに対応した幅情報および長さ情報の組み合わせを判別して、シートSの大きさおよび搬送方向が判別される構成とすることも可能である。
【0058】
C6:用紙情報記憶手段
用紙情報記憶手段C6は、前記媒体判別手段C5に判別されたシートSの用紙情報を給紙容器TR1〜TR4毎に記憶する。実施例1の用紙情報記憶手段C6は、シートSの大きさおよび搬送方向を用紙情報として記憶する。
【0059】
(実施例1のフローチャートの説明)
次に、実施例1の画像形成装置Uの処理の流れをフローチャートを使用して説明する。
(実施例1の媒体判別処理のフローチャートの説明)
図11は実施例1の媒体判別処理のフローチャートである。
図11のフローチャートの各ステップSTの処理は、前記画像形成装置Uの制御部Cに記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は、画像形成装置Uの他の各種処理と並行して並列処理で実行される。なお、以下で、実施例1の媒体判別処理のフローチャートの説明をするが、前記給紙容器TR1に対して、各給紙容器TR2〜TR4が同様に構成されている。よって、給紙容器TR1のフローチャートについてのみ説明し、その他の給紙容器TR2〜TR4のフローチャートについては説明を省略する。
【0060】
図11に示すフローチャートは画像形成装置Uの電源投入により開始される。
図11のST1において、装着検知センサSNaの検知信号に基づいて、複写機U1に給紙容器TR1が装着されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST2に進み、ノー(N)の場合はST1を繰り返す。
ST2において、以下の(1)、(2)の処理を実行し、ST3に進む。
(1)幅識別マーク51を読み取る。
(2)長さ識別マーク81を読み取る。
【0061】
ST3において、以下の(1)、(2)の処理を実行し、ST4に進む。
(1)取得した幅識別マーク51を予め記憶された用紙幅情報と照合して、シートSの幅を判別する。
(2)取得した長さ識別マーク81を予め記憶された用紙長さ情報と照合して、シートSの長さを判別する。
ST4において、判別されたシートSの幅および長さに対応する定型サイズが用紙特定テーブルTA1に記憶されているか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST5に進み、ノー(N)の場合はST6に進む。
ST5において、シートSの幅および長さに対応する定型サイズをシートSのサイズとして判別し、判別されたシートSのサイズを用紙情報として前記用紙情報記憶手段C6に記憶する。すなわち、大きさおよび搬送方向からなる定型サイズをシートSのサイズとして判別して記憶する。そして、ST1に戻る。
ST6において、シートSのサイズを非定型サイズと判別し、測定された幅および長さを用紙情報として前記用紙情報記憶手段C6に記憶する。そして、ST1に戻る。
【0062】
(実施例1の作用)
前記構成を備えた実施例1の前記画像形成装置Uでは、用紙収容ケース1にシートSが補充されたり、シートSを別のサイズのシートSに交換する場合、各給紙容器TR1〜TR4が画像形成装置Uから取り外される。用紙収容ケース1にシートSが収容された状態で、サイドガイドの本体18a,19aの側面にシートSの幅方向の端が接触されると、シートSの束の幅方向の端が揃えられる。サイドガイドの本体18a,19aの移動に伴って、後サイドガイドの本体19aの突出案内部19eが移動すると、突出案内部19eが嵌まる被案内溝34が押されて、スライド溝21および揺動規制溝22に沿って第1のスライダー31が左右方向に移動する。そして、スライダー31の移動に伴って、第1のスライダー31に固定された第1のスライド部材41が、後壁3の上ガイド口3aに沿って左右方向に移動し、第1の表示面43に設けられた幅識別マーク51も左右方向に移動する。よって、サイドガイドの本体18a,19aの移動に連動して、幅識別マーク51が左右方向に移動する。
【0063】
また、左側壁4の内側面にシートSの搬送方向下流側の端が接触した状態で、用紙収容ケース1にシートSが収容されると共に、エンドガイド本体64の左側面にシートSの搬送方向上流側の端が接触されると、シートSの束の搬送方向の端が揃えられる。エンドガイド本体64の移動に伴って、エンドガイドの被ガイド突部65がエンドガイドのスライド溝61に沿って移動すると、エンドガイドの被ガイド突部65が嵌め込まれたガイド長孔69が押されて、回転中心67を中心にリンク66が回転する。そして、リンク66の回転に伴って、リンク66のスライド長孔69に嵌め込まれたスライダーの被ガイド突部78が押されて、第2の連動スライダー71がスライドガイド溝3bに沿って左右方向に移動し、第2の連動スライダー71に設けられた長さ識別マーク81も左右方向に移動する。よって、エンドガイド本体64の移動に連動して、長さ識別マーク81が左右方向に移動する。
【0064】
複写機U1に各給紙容器TR1〜TR4が装着されると、幅識別マーク51が幅読取センサSN1に対向すると共に、長さ識別マーク81が長さ読取センサSN2に対向した状態となる。各給紙容器TR1〜TR4の装着が検知されると、幅読取センサSN1が第1の対向領域53を読み取り、長さ読取センサSN2が第2の対向領域83を読み取る。そして、読み取られた対向領域53,83の画像が、予め記憶された用紙幅情報や用紙長さ情報と照会されて、シートSの幅および長さが判別される。判別されたシートSの幅と長さの組み合わせに対応する定型サイズが用紙特定テーブルTA1に記憶されていた場合、該当する定型サイズがシートSのサイズとして判別され、シートSの大きさおよび搬送方向が用紙情報として記憶される。また、シートSの幅と長さの組み合わせに対応する定型サイズが用紙特定テーブルTA1に記憶されていない場合、シートSのサイズは非定型サイズと判別され、測定された幅および長さが用紙情報として記憶される。
【0065】
ここで、特許文献2記載の従来技術のように、給紙カセット(30a,30b)に収容された用紙(30)の紙幅(W2)や紙長さ(L2)を検出する検出センサ(S9,S10)を設置する場合、複写機本体に対して着脱される給紙カセット(30a,30b)には、複写機本体から検出センサ(S9,S10)に電源を供給したり、検出センサ(S9,S10)で検出された検出信号を複写機本体に送信する配線やコネクタが必要になる。しかし、特許文献2の構成では、複写機本体から給紙カセット(30a,30b)を着脱する際に、給紙カセット(30a,30b)側のコネクタの端子と、複写機本体側のコネクタの端子とが擦れて損耗し、コネクタの端子間で接触不良が生じてしまい、検出センサ(S9,S10)と画像制御装置(25)との間で動通不良や検出信号の送信不良が発生する恐れがあった。
【0066】
また、特許文献3記載の構成では、サイドガイド(102B)やエンドガイド(104)と連動するアクチュエータ(120,130)がプッシュスイッチ(144A〜144E)に接触する位置から用紙(P)の用紙サイズが検出されている。しかし、特許文献3の構成では、給紙カセット(24A)にシートSが補充されたり、収容されたシートSを別のサイズのシートSに交換する度に、アクチュエータ(120,130)と、プッシュスイッチ(144A〜144E)とが接触して損耗し、用紙(P)の用紙サイズの検知に誤差が生じてしまう恐れがあった。また、アクチュエータ(120,130)が、プッシュスイッチ(144A〜144E)からの反力を受け、ガイド(102B,104)と共に位置がずれてしまう恐れもあった。
【0067】
これに対して、実施例1では、着脱される各給紙容器TR1〜TR4の幅識別マーク51や、長さ識別マーク81を、複写機U1に支持された読取センサSN1,SN2が非接触で読み取っている。したがって、実施例1では、接触部分のある従来の構成に比べて、各給紙容器TR1〜TR4の着脱に伴う複写機U1を構成する部材の損耗が低減されており、複写機U1の耐久性が向上し、部品交換に伴うコストの上昇が低減される。さらに、識別マーク51,81が読取センサSN1,SN2から力を受けず、識別マーク51,81が位置ずれすることも低減されている。
【0068】
また、特許文献3記載の構成のように、アクチュエータ(120,130)の接触部がプッシュスイッチ(144A〜144F)の被接触部に接触する構成では、接触部や被接触部の面積が小さい場合、がたつきや振動が発生すると、接触部と被接触部とがずれる恐れがあり、誤検知が発生する恐れがあった。したがって、接触部と被接触部とを確実に接触させるには、接触部や被接触部の面積をある程度大きくする必要があるが、接触部や被接触部の面積が大きくなると、給紙容器が大型化する問題があった。
これに対して、実施例1の構成では、識別マーク51,81を非接触型の読取センサSN1,SN2で読み取っており、特許文献3記載の構成のような接触型のプッシュスイッチ(144A〜144F)を用いた従来の構成に比べて、読取センサSN1,SN2の設置に必要な設置面積の低減が期待され、複写機U1の小型化が期待される。
【0069】
また、特許文献1記載の構成のように、コピー用紙に印字されたバーコード(9a〜9b,10a〜10b)等から用紙サイズを検知する場合、バーコードが印字された専用の特殊な用紙を使用する必要があり、費用が上昇する問題があった。
これに対して、実施例1の構成では、各給紙容器TR1〜TR4に設けられた識別マーク51,81が読み込まれて、シートSの大きさや搬送方向が判別されており、特殊な用紙を使用する必要がない。したがって、実施例1の構成では、特殊な用紙を使用する構成に比べて、費用の上昇が低減されている。
【0070】
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H09)を下記に例示する。
(H01)前記実施例において、画像形成装置本体の一例として複写機U1を例示したが、これに限定されず、FAX、あるいはこれら複数の機能を備えた複合機等に適用可能である。また、電子写真方式の画像形成装置に限定されず、インクジェット記録方式やサーマルヘッド方式などをはじめリソグラフ等の印刷機等任意の画像形成方式の画像形成装置に適用可能である。また、単色、いわゆるモノクロの画像形成装置に限定されず、多色現像の画像形成装置により構成することも可能であり、いわゆるロータリ式の画像形成装置に限定されず、タンデム式等の画像形成装置にも適用可能である。
【0071】
(H02)前記実施例において、画像の一例として、Grid Onput(登録商標)のような、ステルスドット52,82で構成された識別マーク51,81を読み取る構成を例示したが、これに限定されない。例えば、画像として、各定型用紙の長さや幅に対応する位置にそれぞれ太さや左右の間隔の異なる線分を左右方向に並べた暗号化画像いわゆるバーコードや、従来公知の二次元暗号化情報いわゆるQRコード(登録商標)を配置する構成も可能である。また、各定型用紙の長さや幅に対応する位置に「A4」や「A3」、「210(mm)」等の画像がそれぞれ配置された目盛のような構成とすることも可能である。また、幅識別マーク51と、長さ識別マーク81とを同一種の画像とすることが望ましいが、例えば、幅識別マーク51をステルスドットとし、長さ識別マーク81をQRコードにする等、異種の画像とする構成とすることも可能である。
【0072】
(H03)前記実施例において、後壁3に沿って移動可能な識別マーク51,81を読取センサSN1,SN2で読み取る構成を例示したがこれに限定されず、例えば、底壁2や右側壁6に沿って移動可能な識別マーク51,81を読み取る構成も可能である。また、2つのマークを1つの壁に沿って移動可能になる構成に限定されず、2つのマークが、それぞれ別々の壁に対して移動可能として、対応する位置に読取部材を配置する構成も可能である。
(H04)前記実施例において、識別マーク51,81の両方を読み取る構成が望ましいが、例えば、収容されるシートSの搬送方向が縦送り:SEFに固定されている場合では、識別マーク51,81のどちらか一方を省略して、他方のみを読み取ることでシートSの大きさを判別する構成も可能である。
【0073】
(H05)前記実施例において、4つの給紙容器TR1〜TR4を有する複写機U1の構成を例示したが、これに限定されず、例えば、1つから3つの給紙容器、もしくは、5つ以上の給紙容器を有する複写機U1の構成も可能である。
(H06)前記実施例において、2つの識別マーク51,81を2つの読取センサSN1,SN2で読み取る構成を例示したが、これに限定されず、例えば、2つの識別マーク51,81を1つの読取部材で読み取れるように近接して配置して、1つの読取部材で読み取る構成とすることも可能である。
(H07)前記実施例において、ピニオンギア14を介して、2つのサイドガイド18,19が互いに接近、離間する方向に移動可能な構成を例示したが、これに限定されず、例えば、ピニオンギア14を省略し、サイドガイド18,19のどちらか一方を固定して、他方のみが可動する構成とすることも可能である。この場合、固定側のサイドガイドを省略して、用紙収容ケース1の後壁3や、前側内壁8を固定ガイドとする構成も可能である。
【0074】
(H08)前記実施例において、後サイドガイド19の位置と幅識別マーク51とを連動させる構成や、エンドガイド62の位置と長さ識別マーク81とを連動させる構成は、実施例1に例示した回転中心67を中心として回転可能なリンク66等の構成に限定されず、例えば、平行リンクやスライダー等の連動可能な任意の連動部材を使用することも可能である。また、後サイドガイド19やエンドガイド62に直接幅識別マーク51や長さ識別マーク81を設けて、それぞれの識別マーク51,81と対向する位置に設けられた読取部材で識別マーク51,81を読み取る構成とすることも可能である。すなわち、連動部を後サイドガイド19やエンドガイド62に設けて一体化することも可能である。
(H09)前記実施例において、用紙収容ケース1に収容されたシートSに対して、規格化された各定型サイズか、非定型サイズであるかの判別を行う構成を例示したが、これに限定されず、例えば、シートSの長さや幅からなる寸法、大きさを判別することも可能である。また、シートSが非定型サイズと判別された場合のみ寸法を判別する構成とすることも可能である。
【符号の説明】
【0075】
1…媒体容器、
18,19…第1の端接触部材、
18,19,62…端接触部材、
31…第1の連動部材、
31,66…連動部材、
43,71…連動部、
51…第1の画像、
51,81…画像、
62…第2の端接触部材、
66…第2の連動部材、
81…第2の画像、
C5…媒体判別手段、
S…媒体、
SN1,SN2…読取部材、
U…画像形成装置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
媒体が収容される媒体容器と、
前記媒体容器に収容される前記媒体の側端に対して、接触、離間する方向に移動可能に支持されて、前記媒体の側端に接触可能な端接触部材と、
画像形成装置の本体に設けられ、且つ、前記媒体容器に隙間を空けて対向して配置され、画像を読み取る読取部材と、
媒体の大きさを特定するための画像が表面に設けられ、且つ、前記端接触部材の移動に連動して前記読取部材と前記画像とが対向する位置が移動可能な連動部であって、前記端接触部材の位置に対応する媒体の大きさを特定する前記画像を前記読取部材に隙間を空けて対向させる前記連動部と、
前記読取部材が読み取った前記画像に基づいて、媒体の大きさを判別する媒体判別手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記端接触部材に連結されて前記端接触部材の移動に連動して移動可能に支持された連動部材と、
前記連動部材に支持された前記連動部と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記媒体の幅方向の側端に対して、接触、離間する方向に移動可能に支持された第1の端接触部材と、前記媒体の搬送方向の側端に対して、接触、離間する方向に移動可能に支持された第2の端接触部材と、を有する前記端接触部材と、
前記第1の端接触部材に連結されて前記第1の端接触部材の移動に連動して移動可能に支持された第1の連動部材と、前記第2の端接触部材に連結されて前記第2の端接触部材の移動に連動して移動可能に支持された第2の連動部材と、を有する前記連動部材と、
前記第1の連動部材の表面に設けられ且つ前記媒体の幅に応じた前記第1の端接触部材の位置に対応する予め設定された第1の画像と、前記第2の連動部材の表面に設けられ且つ前記媒体の搬送方向の長さに応じた前記第2の端接触部材の位置に対応する予め設定された第2の画像と、を含む前記画像と、
前記第1の連動部材および前記第2の連動部材に隙間を空けて対向して配置された前記読取部材と、
を備えたことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2013−6679(P2013−6679A)
【公開日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−141742(P2011−141742)
【出願日】平成23年6月27日(2011.6.27)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】