画像投影装置
【課題】本発明は、パスワードの入力や復号鍵の譲渡手段として記憶媒体を利用することなく、暗号化された画像データを復号化して被投影体に投影することができる画像投影装置を提供する。
【解決手段】被投影体を撮像する撮像手段と、データを画像投影する画像投影手段とを備える画像投影装置において、前記撮像手段により撮像された被投影体の画像から投影制御情報を判別する判別手段と、前記判別手段により判別された投影制御情報から前記データの識別情報を読み取る読取手段と、前記読取手段により読み取った識別情報を用いて前記データを取得する取得手段とを備え、前記画像投影手段は、前記取得手段により取得したデータを画像投影する。
【解決手段】被投影体を撮像する撮像手段と、データを画像投影する画像投影手段とを備える画像投影装置において、前記撮像手段により撮像された被投影体の画像から投影制御情報を判別する判別手段と、前記判別手段により判別された投影制御情報から前記データの識別情報を読み取る読取手段と、前記読取手段により読み取った識別情報を用いて前記データを取得する取得手段とを備え、前記画像投影手段は、前記取得手段により取得したデータを画像投影する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像投影装置に関し、特に、被投影体を撮像する機能を有する画像投影装置に関する。
【背景技術】
【0002】
プロジェクター(画像投影装置)は、据え置き型が主流であったが、近年、携帯電話や携帯端末等に内蔵若しくは接続可能なサイズにまで小型化が進んでいる(例えば、特許文献1参照)。このようなプロジェクターでは、プリンタやファクシミリ、複合機、PC等のデータ処理装置と同様に、種々の画像データを取り扱うことから、その画像データの機密性(セキュリティ)をいかに確立するかが重要な課題となってきている。例えば、データの属性情報(データの配布者の意向や著作権管理情報等)に応じて、或る特定の条件下でのみ画像投影を許可したい場合がある。このような場合、従来は、データを暗号化して管理すると共に、暗号化データの復号化に必要な復号鍵をパスワード等で管理したり、USBメモリ等の記憶媒体で管理する方法がある(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−96542号公報
【特許文献2】特開2008−171487号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、パスワード等のキー入力のように、装置単体だけで復号できる方法では、暗号化の解読が比較的に容易となるおそれがある。また、データ毎に異なる暗号を設けた場合は、画像投影するデータを変更する度に異なるパスワードをキー入力する必要が生じて手間がかかる。
【0005】
また、USBメモリ等の記憶媒体を復号鍵の譲渡手段として用いる場合は、装置上に、その記憶媒体を接続するためのポート(USBポート等)が必要となる。さらに、データ毎に異なる暗号を設けた場合は、画像投影するデータを変更する度に記憶媒体を接続し直す必要が生じて手間がかかる。
【0006】
本発明は、上記問題に鑑みて成されたものであり、パスワードの入力や復号鍵の譲渡手段として記憶媒体を利用することなく、暗号化された画像データを復号化して被投影体に投影することができる画像投影装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の画像投影装置は、被投影体を撮像する撮像手段と、データを画像投影する画像投影手段とを備える画像投影装置において、前記撮像手段により撮像された被投影体の画像から投影制御情報を判別する判別手段と、前記判別手段により判別された投影制御情報から前記データの識別情報を読み取る読取手段と、前記読取手段により読み取った識別情報を用いて前記データを取得する取得手段とを備え、前記画像投影手段は、前記取得手段により取得したデータを画像投影することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、パスワードの入力や復号鍵の譲渡手段として記憶媒体を利用することなく、暗号化された画像データを復号化して被投影体に投影することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る画像投影装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図2】図1の画像投影装置の使用形態を説明するための図である。
【図3】(a)は第1の実施形態における投影制御情報として利用するQRコードの一例を示す図、(b)は図3(a)のQRコードから得られる投影制御情報の一例を示す図である。
【図4】第1の実施形態における画像投影装置の画像投影処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】画像投影処理におけるエラー時の際に表示される投影画像の一例を示す図であり、(a)は白紙画像、(b)はスクランブル画像である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る画像投影装置の画像投影処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】本発明の第3の実施形態に係る画像投影装置の画像投影処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】本発明の第4の実施形態に係る画像投影装置の画像投影処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】(a)は第4の実施形態における投影制御情報として利用するQRコードの一例を示す図、(b)は図9(a)のQRコードから得られる投影制御情報の一例を示す図である。
【図10】本発明の第5の実施形態に係る画像記録装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図11】図10の画像記録装置における、投影制御情報の作成・記録の流れを示す図である。
【図12】本発明の第5の実施形態に係る画像投影装置の投影画像作成処理の流れを示すフローチャートである(その1)。
【図13】本発明の第5の実施形態に係る画像投影装置の投影画像作成処理の流れを示すフローチャートである(その2)。
【図14】図12のステップS51で設定が可能な各種項目の一例を示す図である。
【図15】(a)は図12のステップS51で操作部に表示される画面の一例を示す図、(b)は暗号化された投影制御情報の一例を示す図である。
【図16】本発明の第6の実施形態に係る画像投影装置の投影画像作成処理の流れを示すフローチャートである(その1)。
【図17】本発明の第6の実施形態に係る画像投影装置の投影画像作成処理の流れを示すフローチャートである(その2)。
【図18】本発明の第7実施形態に係る画像投影装置の投影画像作成処理の流れを示すフローチャートである(その1)。
【図19】本発明の第7実施形態に係る画像投影装置の投影画像作成処理の流れを示すフローチャートである(その2)。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0011】
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像投影装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0012】
画像投影装置100は、例えば、プロジェクター、プロジェクター及び撮影機能付きの携帯電話や携帯情報端末等で構成される。画像投影装置100は、画像投影コントローラ部11と、画像投影コントローラ部11に接続された操作部12、被投影体撮像部13、画像投影部14とを備える。なお、本実施形態では、本発明に関連する機能構成のみを記載し、他の機能についてはその説明を省略する。
【0013】
操作部12は、ボタンやジョグダイヤルなどの入力装置とLEDやLCDなどの表示装置とで構成される。被投影体撮像部13は、いわゆる撮像部であり、光学レンズやCCD等を含む。画像投影部14は、いわゆる映写装置部であり、画像を投影するための光学レンズや光源を含む。
【0014】
画像投影コントローラ部11は、外部I/F23を通じて入力されたデータを、画像投影部I/F17を通じて画像投影部14に画像投影させるコントローラ部である。画像投影コントローラ部11は、操作部I/F15、被投影体撮像部I/F16、画像投影部I/F17、大容量記憶装置18、CPU20、ROM21、RAM22、外部I/F23を備え、これらが内部バス19で接続されている。
【0015】
外部I/F23は、通信回線24を介して外部装置やネットワークに接続されている。通信回線24は、LANでも、USBケーブルでも、公衆回線でもよい。大容量記憶装置18は着脱可能な記録媒体であってもよい。
【0016】
時計部/GPS部25は、現在の年月日時刻をカウント(または外部から取得)する機能と、位置情報を取得する機能を備える。
【0017】
図2は、図1の画像投影装置100の使用形態を説明するための図である。図3(a)は、本発明の第1の実施形態における投影制御情報として利用する二次元コードの一例を示す図、図3(b)は図3(a)のQRコードから得られる投影制御情報の一例を示す図である。図3(a)に示すQRコード51は、例えば、139Byte分の情報を保持する41×41マスのVersion−6で構成されたものである。
【0018】
画像投影装置100は、スクリーン50上のQRコード51を被投影体撮像部13により撮影し、QRコード51に応じて取得したデータを画像投影部14からスクリーン50に対して画像投影することができる。スクリーン50は、投影制御情報としてQRコード51が印刷された被投影体であり、例えば、白帆布であっても、印刷用の用紙やホワイトボード等であってもよい。スクリーン50に投影される画像のデータは、外部I/F23を介して外部から取得したものであってもよいし、大容量記憶装置18に記憶されたものであってもよい。また、これらのデータが暗号化されたデータであった場合、暗号化されたデータが復号化された後にスクリーン50に投影される。
【0019】
図4は、本発明の第1の実施形態における画像投影装置100の画像投影処理の流れを示すフローチャートである。本処理は、CPU20がROM21に格納されたソフトウェア・プログラムを実行することにより実現されるものとする。
【0020】
まず、ユーザは画像投影装置100を用いてスクリーン50を撮影する。CPU20は、被投影体撮像部I/F16を介して被投影体撮像部13に撮像指示を送信してスクリーン50を撮像させる(ステップS11)。
【0021】
次に、CPU20は、撮像した画像から投影制御情報(ここではQRコードとする)を判別する(ステップS12)。撮像した画像に投影制御情報が無いと判別した場合は、ステップS17に進む一方、撮像した画像に投影制御情報が有ると判別した場合はステップS13に進む。被投影体撮像部I/F16を通じて被投影体撮像部13から撮像した被投影体画像は、一旦RAM22に格納され、データの識別情報の取得等、投影制御情報の分析が行われる。
【0022】
ステップS13では、CPU20は、投影制御情報であるQRコードを分析し、画像投影するデータの識別情報の読み取りを試みる。ステップS13ではCPU20は読取手段として機能する。
【0023】
次に、CPU20は、データの識別情報が読み取れたか否かを判定し(ステップS14)、識別情報が読み取れていないと判定した場合は、ステップS17に進む一方、識別情報が読み取れたと判定した場合は、ステップS15に進む。例えば、図3(b)に示す投影制御情報61から下記の識別情報が得られる。
【0024】
ファイル名:PRESENTATION001.ppt
ファイル種別:パワーポイント
ページ番号:3
オブジェクト番号:1
作成機の機種名:iRXXXX
シリアルナンバー:123456
作成日時:2010年9月9日17時25分36秒
著作権者:キヤノン株式会社
次に、ステップS15では、CPU20は、上記データの識別情報に基づいてデータを検索し、データを発見したときは当該データを取得してステップS16へ進む一方、データを発見できなかった場合には、ステップS18へ進む。ステップS15におけるデータの検索方法として、外部I/F23を介して外部のデータの所在を検索しても、大容量記憶装置18からデータを検索してもよい。外部I/F23を通じて入力されるデータは一旦RAM22に格納されるが、即時画像投影できるラスターイメージデータでない場合は、描画処理(ラスタライズ)が施される。被投影体画像または画像投影するデータの大きさがRAM22の記憶容量を超える場合は、大容量記憶装置18が利用される。
【0025】
ステップS16では、CPU20は、取得したデータを画像投影部I/F17を介して画像投影部14に送り、画像投影部14によりスクリーン50に画像投影させる。なお、CPU20は、取得したデータが即時画像投影できるラスターイメージデータでないときは、描画処理(ラスタライズ)を施してラスターイメージデータに変換する。
【0026】
一方、ステップS17では、CPU20は、操作部I/F15を介して操作部12からデータの指定があったかどうかを判定し、指定が無いと判定した場合はステップS11に戻る一方、指定が有ると判定した場合は、ステップS15に進む。
【0027】
ステップS15では、CPU20は、ステップS17で指定されたデータを検索し、データを発見したときは当該データを取得してステップS16へ進む一方、データを発見できなかった場合には、ステップS18へ進む。ステップS15におけるデータの検索方法として、外部I/F23を介して外部のデータの所在を検索しても、大容量記憶装置18からデータを検索してもよい。
【0028】
ステップS18では、CPU20はエラー処理を行う。識別情報に基づいて検索したデータが発見できなかった場合や指定されたデータを検索したが発見できなかった場合にはステップS18のエラー処理が行われる。このエラー処理では、例えば、図5(a)の示すように白紙画像を投影する。
【0029】
また、データが発見された場合でも、暗号化されたデータが復号化できなかった場合には、図5(b)に示すようにスクランブル画像を投影するように構成してもよい。なお、指定されたデータが発見できなかった場合、データが発見されない旨のエラー表示を操作部12で行ってもよいし、データが取得できなかった旨の画像を画像投影部14によりスクリーン50に投影してもよい。
【0030】
ステップS16又はステップS18が終了すると本処理は終了するが、即時ステップS11に戻ることで、画像投影装置100は、投影制御情報を監視し続け、投影制御情報の消失や変更に即時対応することが可能である。
【0031】
上記第1の実施形態によれば、画像投影装置100では、撮像した被投影体の画像から投影制御情報を識別し、該投影制御情報から画像投影すべきデータの識別情報を読み取る。そして、この識別情報を用いて画像投影すべきデータを取得し、取得したデータを画像投影する。これにより、画像データが記録されたUSBメモリ等の記憶媒体を持ち歩くことなく、当該画像データを外部から取得して画像投影することができる。
【0032】
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施形態に係る画像投影装置は、図1〜図3に示す構成が上記第1の実施の形態と同じであり、第1の実施の形態と同様の部分については同一の符号を用いてその説明を省略する。本実施形態では、図1の時計部/GPS部25は省略されていてもよい。
【0033】
図6は、本発明の第2の実施形態に係る画像投影装置100の画像投影処理の流れを示すフローチャートである。本処理は、CPU20がROM21に格納されたソフトウェア・プログラムを実行することにより実現されるものとする。
【0034】
まず、ユーザは画像投影装置100を用いてスクリーン50を撮影する。CPU20は、被投影体撮像部I/F16を介して被投影体撮像部13に撮像指示を送信してスクリーン50を撮像させる(ステップS21)。
【0035】
次に、CPU20は、撮像した画像から投影制御情報(ここではQRコードとする)を判別する(ステップS22)。撮像した画像に投影制御情報が無いと判別した場合は、ステップS28に進む一方、撮像した画像に投影制御情報が有ると判別した場合はステップS23に進む。被投影体撮像部I/F16を通じて被投影体撮像部13から撮像した被投影体画像は、一旦RAM22に格納され、データの識別情報の取得等、投影制御情報の分析が行われる。
【0036】
ステップS23では、CPU20は、投影制御情報であるQRコードを分析し、画像投影するデータの識別情報と復号鍵情報の読み取りを試みる。ステップS23ではCPU20は読取手段として機能する。
【0037】
次に、CPU20は、データの識別情報が読み取れたか否かを判定し(ステップS24)、識別情報が読み取れていないと判定した場合は、ステップS28に進む一方、識別情報が読み取れたと判定した場合は、ステップS25に進む。例えば、図3(a)に示すQRコード51から読み取った投影制御情報61は図3(b)に示す通りである。その識別情報は、第1の実施形態で説明したようになる。
【0038】
ステップS25では、CPU20は、上記データの識別情報に基づいてデータを検索し、データを発見したときは当該データを取得してステップS26へ進む一方、データを発見できなかった場合には、ステップS29へ進む。ステップS25におけるデータの検索方法として、外部I/F23を介して外部のデータの所在を検索しても、大容量記憶装置18からデータを検索してもよい。外部I/F23を通じて入力されるデータは一旦RAM22に格納されるが、即時画像投影できるラスターイメージデータでない場合は、描画処理(ラスタライズ)が施される。被投影体画像または画像投影するデータの大きさがRAM22の記憶容量を超える場合は、大容量記憶装置18が利用される。
【0039】
ステップS26では、CPU20は、識別情報から復号鍵情報が読み取れたか否かを判定し、復号鍵情報が読み取れていないと判定した場合は、ステップS29に進む一方、読み取れていると判定した場合は、ステップS27に進む。
【0040】
ステップS27では、CPU20は、ステップS25で取得したデータを復号鍵情報により復号を行い、復号後のデータを画像投影部I/F17を介して画像投影部14に送り、画像投影部14によりスクリーン50に画像投影させる。なお、CPU20は、復号後のデータが即時画像投影できるラスターイメージデータでないときは、描画処理(ラスタライズ)を施してラスターイメージデータに変換する。
【0041】
一方、ステップS28では、CPU20は、操作部I/F15を介して操作部12からデータの指定があったかどうかを判定し、指定が無いと判定した場合はステップS21に戻る一方、指定が有ると判定した場合は、ステップS25に進む。
【0042】
ステップS25では、CPU20は、ステップS28で指定されたデータを検索し、データを発見したときは当該データを取得してステップS26へ進む一方、データを発見できなかった場合には、ステップS29へ進む。ステップS25におけるデータの検索方法として、外部I/F23を介して外部のデータの所在を検索しても、大容量記憶装置18からデータを検索してもよい。
【0043】
ステップS29では、CPU20はエラー処理を行う。識別情報に基づいて検索したデータが発見できなかった場合や指定されたデータを検索したが発見できなかった場合にはステップS29のエラー処理が行われる。このエラー処理では、例えば、図5(a)の示すように白紙画像を投影する。また、データが発見された場合でも、暗号化されたデータが復号化できなかった場合には、図5(b)に示すようにスクランブル画像を投影するように構成してもよい。
【0044】
なお、指定されたデータが発見できなかった場合、データが発見されない旨のエラー表示を操作部12で行ってもよいし、データが取得できなかった旨の画像を画像投影部14によりスクリーン50に投影してもよい。
【0045】
ステップS27又はステップS29が終了すると本処理は終了するが、即時ステップS21に戻ることで、画像投影装置100は、投影制御情報を監視し続け、投影制御情報の消失や変更に即時対応することが可能である。
【0046】
上記第2の実施形態によれば、画像投影装置100では、撮像した被投影体の画像から投影制御情報を識別し、該投影制御情報から画像投影すべきデータの識別情報と復号鍵情報を読み取る。そして、識別情報を用いて画像投影すべきデータを取得し、取得したデータを復号鍵情報で復号して画像投影を行う。これにより、パスワードの入力や復号鍵の譲渡手段として記憶媒体を利用することなく、暗号化された画像データを復号化して被投影体に投影することができる。また、記憶媒体を接続するためのポートが不要となる。また、異なる投影制御情報が記録された被投影体を複数用意すれば、画像投影先(被投影体)を変えるだけで、異なるデータを画像投影することが可能となる。
【0047】
[第3の実施形態]
本発明の第3の実施形態に係る画像投影装置は、図1〜図3に示す構成が上記第1の実施の形態と同じであり、第1の実施の形態と同様の部分については同一の符号を用いてその説明を省略する。
【0048】
図7は、本発明の第3の実施形態に係る画像投影装置100の画像投影処理の流れを示すフローチャートである。本処理は、CPU20がROM21に格納されたソフトウェア・プログラムを実行することにより実現されるものとする。
【0049】
まず、ユーザは画像投影装置100を用いてスクリーン50を撮影する。CPU20は、被投影体撮像部I/F16を介して被投影体撮像部13に撮像指示を送信してスクリーン50を撮像させる(ステップS31)。
【0050】
次に、CPU20は、撮像した画像から投影制御情報(ここではQRコードとする)を判別する(ステップS32)。撮像した画像に投影制御情報が無いと判別した場合は、ステップS39に進む一方、撮像した画像に投影制御情報が有ると判別した場合はステップS33に進む。被投影体撮像部I/F16を通じて被投影体撮像部13から撮像した被投影体画像は、一旦RAM22に格納され、データの識別情報の取得等、投影制御情報の分析が行われる。
【0051】
ステップS33では、CPU20は、投影制御情報であるQRコードを分析し、画像投影するデータの識別情報と投影許可条件情報と復号鍵情報の読み取りを試みる。ステップS33ではCPU20は読取手段として機能する。
【0052】
次に、CPU20は、データの識別情報が読み取れたか否かを判定し(ステップS34)、識別情報が読み取れていないと判定した場合は、ステップS39に進む一方、識別情報が読み取れたと判定した場合は、ステップS35に進む。例えば、図3(a)に示すQRコード51から読み取った投影制御情報61は図3(b)に示す通りである。その識別情報は、第1の実施形態で説明したようになる。
【0053】
ステップS35では、CPU20は、上記データの識別情報に基づいてデータを検索し、データを発見したときは当該データを取得してステップS36へ進む一方、データを発見できなかった場合には、ステップS40へ進む。ステップS35におけるデータの検索方法として、外部I/F23を介して外部のデータの所在を検索しても、大容量記憶装置18からデータを検索してもよい。外部I/F23を通じて入力されるデータは一旦RAM22に格納されるが、即時画像投影できるラスターイメージデータでない場合は、描画処理(ラスタライズ)が施される。被投影体画像または画像投影するデータの大きさがRAM22の記憶容量を超える場合は、大容量記憶装置18が利用される。
【0054】
ステップS36では、CPU20は、識別情報から投影許可条件の検証を行い、投影許可条件を満たすか否かを判定する。投影許可条件には、期限(日時)、場所(緯度経度/或いは携帯電話などの場合は最寄りの基地局)の情報等が含まれる。この他には、画像投影装置の機種情報、携帯電話の場合は契約者固有IDやIMSIや、端末識別に使用されるIMEIも投影許可条件として使用することも可能である。※IMSI:International Mobile Subscriber Identity、IMEI:International Mobile Equipment Identity
ステップS36では、例えば、CPU20は、時計部/GPS部25から現在の年月日時刻と位置情報とを取得して、投影許可条件を満たしていることを確認する。投影許可条件を満たしていないと判定した場合は、ステップS40に進む一方、満たしていると判定した場合はステップS37に進む。
【0055】
ステップS37では、CPU20は、識別情報から復号鍵情報が読み取れたか否かを判定し、復号鍵情報が読み取れていないと判定した場合は、ステップS40に進む一方、復号鍵情報が読み取れていると判定した場合は、ステップS38に進む。
【0056】
ステップS38では、CPU20は、ステップS35で取得したデータを復号鍵情報により復号を行い、復号後のデータを画像投影部I/F17を介して画像投影部14に送り、画像投影部14によりスクリーン50に画像投影させる。なお、CPU20は、復号後のデータが即時画像投影できるラスターイメージデータでないときは、描画処理(ラスタライズ)を施してラスターイメージデータに変換する。
【0057】
一方、ステップS39では、CPU20は、操作部I/F15を介して操作部12からデータの指定があったかどうかを判定し、指定が無いと判定した場合はステップS31に戻る一方、指定が有ると判定した場合は、ステップS35に進む。
【0058】
ステップS35では、CPU20は、ステップS39で指定されたデータを検索し、データを発見したときは当該データを取得してステップS36へ進む一方、データを発見できなかった場合には、ステップS40へ進む。ステップS35におけるデータの検索方法として、外部I/F23を介して外部のデータの所在を検索しても、大容量記憶装置18からデータを検索してもよい。
【0059】
ステップS40では、CPU20はエラー処理を行う。識別情報に基づいて検索したデータが発見できなかった場合や指定されたデータを検索したが発見できなかった場合にはステップS29のエラー処理が行われる。このエラー処理では、例えば、図5(a)の示すように白紙画像を投影する。また、データが発見された場合でも、投影許可条件を満たしていなければ、その旨のエラー表示を行うように構成してもよい。
【0060】
さらに、投影許可条件を満たしていても、復号鍵が正しくない場合、暗号化されたデータが復号化できなかった場合には、図5(b)に示すようにスクランブル画像を投影するように構成してもよい。
【0061】
ステップS38又はステップS40が終了すると本処理は終了するが、即時ステップS21に戻ることで、画像投影装置100は、投影制御情報を監視し続け、投影制御情報の消失や変更に即時対応することが可能である。
【0062】
上記第3の実施形態によれば、画像投影装置100では、撮像した被投影体の画像から投影制御情報を識別し、該投影制御情報から画像投影すべきデータの識別情報と復号鍵情報と投影許可条件情報を読み取る。そして、識別情報を用いて画像投影すべきデータを取得し、取得したデータが投影許可条件を満たす場合には、復号鍵情報で復号化を行い、当該データの画像投影を行う。これにより、第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、投影許可条件に合致したデータのみが復号化されるので、より高度なセキュリティ管理が可能となる。
【0063】
[第4の実施形態]
本発明の第4の実施形態に係る画像投影装置は、図1、図2に示す構成が上記第1の実施の形態と同じであり、第1の実施の形態と同様の部分については同一の符号を用いてその説明を省略する。
【0064】
図8は、本発明の第4の実施形態に係る画像投影装置100の画像投影処理の流れを示すフローチャートである。本処理は、CPU20がROM21に格納されたソフトウェア・プログラムを実行することにより実現されるものとする。図9(a)は、本発明の第4の実施形態における投影制御情報として利用するQRコードの一例を示す図、図9(b)は図9(a)のQRコード70から得られる投影制御情報の一例を示す図である。図9(a)に示すQRコード70は、例えば、224Byte分の情報を保持する53×53マスのVersion−9で構成されたものである。
【0065】
まず、ユーザは画像投影装置100を用いてスクリーン50を撮影する。CPU20は、被投影体撮像部I/F16を介して被投影体撮像部13に撮像指示を送信してスクリーン50を撮像させる(ステップS41)。
【0066】
次に、CPU20は、撮像した画像から投影制御情報(ここではQRコードとする)を判別する(ステップS42)。撮像した画像に投影制御情報が無いと判別した場合は、ステップS50に進む一方、撮像した画像に投影制御情報が有ると判別した場合はステップS43に進む。被投影体撮像部I/F16を通じて被投影体撮像部13から撮像した被投影体画像は、一旦RAM22に格納され、データの識別情報の取得等、投影制御情報の分析が行われる。
【0067】
ステップS43では、CPU20は、投影制御情報であるQRコードを分析し、画像投影するデータの識別情報と、投影許可条件情報と、不完全復号鍵情報と、復号鍵生成方法の読み取りを試みる。ステップS43ではCPU20は読取手段として機能する。
【0068】
次に、CPU20は、データの識別情報が読み取れたか否かを判定し(ステップS44)、識別情報が読み取れていないと判定した場合は、ステップS50に進む一方、識別情報が読み取れたと判定した場合は、ステップS45に進む。例えば、図9(b)に示す投影制御情報71から下記の識別情報が得られる。
【0069】
ファイル名:PRESENTATION001.ppt
ファイル種別:パワーポイント
ページ番号:3
オブジェクト番号:1
作成機の機種名:iRXXXX
シリアルナンバー:123456
作成日時:2010年9月9日17時25分36秒
著作権者:キヤノン株式会社
投影許可期間:2010年9月1日から2011年3月31日まで
投影許可地域:西経125度から西経145度までで北緯20度から北緯30度まで
復号鍵:0123456789ABCDEF(本実施形態では「不完全復号鍵」とも呼ぶ)
復号鍵生成方法:AA
次に、ステップS45では、CPU20は、上記データの識別情報に基づいてデータを検索し、データを発見したときは当該データを取得してステップS46へ進む一方、データを発見できなかった場合には、ステップS51へ進む。ステップS45におけるデータの検索方法として、外部I/F23を介して外部のデータの所在を検索しても、大容量記憶装置18からデータを検索してもよい。外部I/F23を通じて入力されるデータは一旦RAM22に格納されるが、即時画像投影できるラスターイメージデータでない場合は、描画処理(ラスタライズ)が施される。被投影体画像または画像投影するデータの大きさがRAM22の記憶容量を超える場合は、大容量記憶装置18が利用される。
【0070】
ステップS46では、CPU20は、識別情報から投影許可条件の検証を行い、投影許可条件を満たすか否かを判定する。例えば、CPU20は、時計部/GPS部25から現在の年月日時刻と位置情報とを取得して、投影許可条件を満たしていることを確認する。投影許可条件を満たしていないと判定した場合は、ステップS47に進む一方、満たしていると判定した場合はステップS51に進む。
【0071】
ステップS47では、CPU20は、識別情報から復号鍵生成方法を判別し、復号鍵生成方法が読み取れていないと判別した場合、ステップS51に進む一方、復号鍵生成方法が読み取れたと判別した場合は、ステップS48に進む。
【0072】
ステップS48では、CPU20は、ステップS45で取得したデータについて、ステップS47で取得した復号鍵生成方法により復号鍵を生成し、その復号鍵を用いてデータの復号を行う。そして、復号後のデータを画像投影部I/F17を介して画像投影部14に送り、画像投影部14によりスクリーン50に画像投影させる。なお、CPU20は、復号後のデータが即時画像投影できるラスターイメージデータでないときは、描画処理(ラスタライズ)を施してラスターイメージデータに変換する。
【0073】
一方、ステップS50では、CPU20は、操作部I/F15を介して操作部12からデータの指定があったかどうかを判定し、指定が無いと判定した場合はステップS41に戻る一方、指定が有ると判定した場合は、ステップS45に進む。
【0074】
ステップS45では、CPU20は、ステップS50で指定されたデータを検索し、データを発見したときは当該データを取得してステップS46へ進む一方、データを発見できなかった場合には、ステップS51へ進む。ステップS45におけるデータの検索方法として、外部I/F23を介して外部のデータの所在を検索しても、大容量記憶装置18からデータを検索してもよい。
【0075】
ステップS51では、CPU20はエラー処理を行う。識別情報に基づいて検索したデータが発見できなかった場合や指定されたデータを検索したが発見できなかった場合にはステップS51のエラー処理が行われる。このエラー処理では、例えば、図5(a)の示すように白紙画像を投影する。また、データが発見された場合でも、投影許可条件を満たしていなければ、その旨のエラー表示を行うように構成してもよい。
【0076】
さらに、投影許可条件を満たしていても、復号鍵が正しくない場合、暗号化されたデータが復号化できなかった場合には、図5(b)に示すようにスクランブル画像を投影するように構成してもよい。
【0077】
ステップS49又はステップS51が終了すると本処理は終了するが、即時ステップS41に戻ることで、画像投影装置100は、投影制御情報を監視し続け、投影制御情報の消失や変更に即時対応することが可能である。
【0078】
ここで、復号鍵生成方法の一例として、投影許可経度情報から復号鍵生成方法を導き出す方法を示す。
【0079】
投影許可条件:東経X度(但し、115度≦X≦145度)を条件とする。
【0080】
復号鍵は8バイトの英数字及び記号のASCIIコードからなるとする。
【0081】
<復号鍵を規定する>
生成方法:現在位置の経度から投影許可東端のA度と西端のB度を求め、(A度−B度÷10)+123000=を生成方法とする(「123000」が不完全復号鍵)。
【0082】
(145−115÷10)+123000
=145−11.5+123000
=133.5+123000
=123133.5
上式から復号鍵を“123133.5”と定める。
【0083】
<現在位置の経度から復号鍵を生成する>
現在地が136.5度(条件一致)の場合:
A=136.5+|(136.5−145)|
=136.5+8.5
=145
B=136.5−|(136.5−115)|
=136.5−21.5
=115
(145度−115度÷10)+123000
=145−11.5+123000
=133.5+123000
=123133.5
「123133.5」は、復号鍵の「123133.5」と一致するため、正しく復号される。
【0084】
現在地が142.0度(条件一致)の場合:
A=142.0+|(142.0−145)|
=142.0+3.0
=145
B=142.0−|(142.0−115)|
=142.0−27.0
=115
(145度−115度÷10)+123000
=145−11.5+123000
=133.5+123000
=123133.5
「123133.5」は、復号鍵の「123133.5」と一致するため、正しく復号される。
【0085】
現在位置が85.0度(条件不一致)の場合:
A=85.0+|(85.0−145)|
=85.0+60.0
=145
B=85.0−|(85.0−115)|
=85.0−30.0
=55
(145度−55度÷10)+123000
=145−5.5+123000
=139.5+123000
=123139.5
「123139.5」では、復号鍵の「123133.5」と一致しないため、正しく復号されない。
【0086】
現在位置が0.0度(条件不一致)の場合:
A=0.0+|(0.0−145)|
=0.0+145.0
=145
B=0.0−|(0.0−115)|
=0.0−115.0
=−115
(145度−(−115度)÷10)+123000=145+11.5+123000=156.5+123000=123156.5
「123156.5」では、復号鍵の「123133.5」と一致しないため、正しく復号されない。
【0087】
上記第4の実施形態によれば、画像投影装置100では、撮像した被投影体の画像から投影制御情報を識別し、該投影制御情報から画像投影すべきデータの識別情報と不完全復号鍵情報と投影許可条件情報と復号鍵生成方法を読み取る。そして、識別情報を用いて画像投影すべきデータを取得し、取得したデータが投影許可条件を満たす場合には、復号鍵生成方法に基づいて不完全復号鍵情報と投影許可条件から復号鍵を生成する。そして、当該復号鍵でデータの復号化を行い、画像投影を行う。これにより、第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、投影制御情報から読み取った復号鍵生成方法を利用して不完全復号鍵情報と投影許可条件から復号鍵を生成するので、より高度なセキュリティ管理が可能となる。
【0088】
[第5の実施形態]
図10は、本発明の第5の実施形態に係る画像記録装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0089】
画像記録装置200は、例えば、LBPやインクジェットプリンタ等で構成される。画像記録装置200は、画像記録コントローラ部210と、操作部220と、印刷処理を実行するエンジン部230とを備える。なお、本実施形態では、本発明に関連する機能構成のみを記載し、他の機能についてはその説明を省略する。
【0090】
操作部220は、ボタンやジョグダイヤルなどの入力装置とLEDやLCDなどの表示装置とで構成される。
【0091】
画像記録コントローラ部210は、CPU201と、ROM202と、RAM203と、操作部I/F204と、外部I/F205と、エンジンI/F206と、大容量記憶装置208とを備え、これらが内部バス207で接続されている。通信回線240は、LANでも、USBケーブルでも、公衆回線でもよい。
【0092】
外部I/F205は、通信回線240を介して外部装置やネットワークに接続されている。大容量記憶装置208は着脱可能な記録媒体であってもよい。
【0093】
図11は、図10の画像記録装置における、投影制御情報の作成・記録の流れを示す図である。図12及び図13は、図10の画像記録装置における投影制御情報作成処理の流れを示すフローチャートである。本処理は、CPU201がROM202に格納されたソフトウェア・プログラムを実行することにより実現されるものとする。
【0094】
図12において、CPU201は、図11のブロック矢印41に示すように、外部I/F205を通じて入力されたデータ301をRAM203に格納し、操作部I/F204を介して操作部220から入力された各種設定を受け付ける(ステップS51)。図12のステップS51で受け付けが可能な項目の一例を図14に示す。また、ステップS51で操作部220に表示される画面の一例を図15(a)に示す。
【0095】
操作部220から操作部I/F204を介して処理開始指示を受け付けると、CPU201は、データ301を、ブロック矢印43のように、ステップS51で指定されたパーツに分割する(ステップS52)。このとき、CPU201は、RAM203に保存されるパーツカウンター(以下、単に「カウンター」と称する)をゼロクリアする。分割されるパーツは、例えば、データがPDFファイルであった場合はページであり、Excelファイルであればシートや行、列、セルの範囲等であり、ドキュメントファイルであった場合は貼り付けられた図形やイメージ画像等のオブジェクトである。なお、ステップS51でパーツに分割する設定がなされなかった場合には、例えば、データを分割することなく、1つのデータとして扱うように構成してもよい。
【0096】
次に、ステップS53では、CPU201は、カウンターが示す現パートの個体識別情報を生成する。ステップS53ではCPU201は個体識別情報生成手段として機能する。個体識別情報は、例えば、データがPDFファイルであった場合はページ番号である。
【0097】
次に、ステップS54では、CPU201は、ステップS51で受け付けた各種設定に投影許可条件が指定されているかどうかを判定する。指定されていないと判定した場合は、CPU201は、個体識別情報からQRコード等の投影制御情報を生成し、分割されたデータの現パートに個体識別情報を埋め込み(図13のステップS65)、ステップS60に進む。一方、ステップS54で指定されていると判定した場合は、ステップS55に進む。ステップS65ではCPU201は投影制御情報生成手段として機能する。
【0098】
ステップS55では、CPU201は、投影許可条件情報を生成し、ステップS56に進む。ステップS55ではCPU201は投影許可条件生成手段として機能する。
【0099】
ステップS56では、CPU201は、ステップS51で受け付けた各種設定に復号鍵生成方法が指定されているかどうかを判定する。指定されていると判定した場合はステップS64に進む一方、指定されていないと判定した場合はステップS57に進む。
【0100】
ステップS57では、CPU201は、復号鍵を乱数等から自動生成し、ステップS58に進む。一方、ステップS64では、CPU201は、復号鍵生成方法に従って投影許可条件情報から復号鍵を生成し、ステップS58に進む。
【0101】
ステップS58では、CPU201は、ブロック矢印44のように、復号鍵で現パートを暗号化し、図13のステップS59に進む。
【0102】
図12において、ステップS59では、CPU201は、個体識別情報と、投影許可条件情報と、復号鍵生成方法と、復号鍵とからQRコード等の投影制御情報を生成し、分割されたデータの現パートに個体識別情報を埋め込む。ステップS59ではCPU201は投影制御情報生成手段として機能する。
【0103】
ステップS60では、CPU201は、ブロック矢印45のように、投影制御情報を、被投影体の上に記録できるQRコード等の画像データにラスタライズする。そして、ブロック矢印46のように、エンジン部I/F206を介してエンジン部230に画像データを送り、被投影体となる用紙等にQRコード等の投影制御情報を記録出力させる。
【0104】
次に、ステップS61では、CPU201は、RAM203内のカウンターを1インクリメントし、ステップS62に進む。
【0105】
ステップS62では、CPU201は、RAM203内のカウンターの値が分割されたデータのパーツ数未満であるか否かを判定し、カウンターの値がデータのパーツ数未満であると判定した場合はステップS53に戻る。一方、カウンターの値がデータのパーツ数以上であると判定した場合はステップS63に進む。
【0106】
ステップS63では、CPU201は、ブロック矢印47のように、分割され各パートの個体識別情報が埋め込まれたパーツを、元の単位のデータに再合成する。そして、ブロック矢印48のように、外部I/F205を通じて、各種の通信形態で出力する。例えば、図15(b)に示す投影制御情報では、ファイル名、ページ番号、オブジェクト番号は元のデータが識別情報として有するものである。さらに、ヘッダー情報として、データを処理した画像記録装置200の機種名と製品シリアル番号、生成された日時、著作権者情報が、暗号化された元のデータに付与されている。なお、本実施形態では、暗号化されたデータの識別情報がすべてテキスト情報である場合について説明したが、バイナリー情報であっても構わない。
【0107】
本実施形態によれば、投影制御情報を記録出力することができ、記録出力された投影制御情報を用いることによって、機密情報のセキュリティを保ちつつ各種情報の投影を制御することが可能となる。
【0108】
[第6の実施形態]
本発明の第6の実施形態に係る画像記録装置は、図10に示す構成が上記第5の実施の形態と同じであり、第5の実施の形態と同様の部分については同一の符号を用いてその説明を省略する。
【0109】
図16及び図17は、本発明の第6の実施形態に係る画像記録装置の投影画像作成処理の流れを示すフローチャートである。本処理は、CPU201がROM202に格納されたソフトウェア・プログラムを実行することにより実現されるものとする。
【0110】
図16において、CPU201は、外部I/F205を通じて入力された2つのデータαとデータβをRAM203に格納し、操作部220から操作部I/F204を介して入力された各種設定を受け付ける(ステップS71)。データαは画像投影される第1のデータであり、データβは被投影体に予め記録される第2のデータである。ステップS71で設定が可能な各種項目の一例を図14に示す。また、ステップS71で操作部220に表示される画面の一例を図15(a)に示す。
【0111】
操作部220から操作部I/F204を介して処理開始指示を受け付けると、CPU201は、データαとデータβを、αとβの対応を取りながらステップS71で指定されたパーツに分割する(ステップS72)。このとき、CPU201は、RAM203に保存されるパーツカウンター(以下、単に「カウンター」と称する)をゼロクリアする。
【0112】
次に、ステップS73では、CPU201は、カウンターが示すデータαの現パートの個体識別情報を生成する。ステップS73ではCPU201は個体識別情報生成手段として機能する。
【0113】
次に、ステップS74では、CPU201は、ステップS71で受け付けた各種設定に投影許可条件が指定されているかどうかを判定する。指定されていないと判定した場合は、CPU201は、個体識別情報からQRコード等の投影制御情報を生成し、分割されたデータαの現パートに個体識別情報を埋め込み(図17のステップS85)、ステップS80に進む。一方、ステップS74で指定されていると判定した場合は、ステップS75に進む。ステップS85ではCPU201は投影制御情報生成手段として機能する。
【0114】
ステップS75では、CPU201は、投影許可条件情報を生成し、ステップS76に進む。ステップS75ではCPU201は投影許可条件生成手段として機能する。
【0115】
ステップS76では、CPU201は、ステップS71で受け付けた各種設定に復号鍵生成方法が指定されているかどうかを判定する。指定されていると判定した場合はステップS84に進む一方、指定されていないと判定した場合はステップS77に進む。
【0116】
ステップS77では、CPU201は、復号鍵を乱数等から自動生成し、ステップS78に進む。一方、ステップS84では、CPU201は、復号鍵生成方法に従って投影許可条件情報から復号鍵を生成し、ステップS78に進む。
【0117】
ステップS78では、CPU201は、復号鍵でデータαの現パートを暗号化し、図17のステップS79に進む。
【0118】
図17において、ステップS79では、CPU201は、個体識別情報と、投影許可条件情報と、復号鍵生成方法と、復号鍵とからQRコード等の投影制御情報を生成し、分割されたデータαの現パートに個体識別情報を埋め込む。ステップS79ではCPU201は投影制御情報生成手段として機能する。
【0119】
ステップS80では、CPU201は、投影制御情報を、被投影体上に記録可能なQRコード等の画像データにラスタライズし、データαの現パートに対応するデータβの現パートをラスタライズしたものと重畳する。そして、エンジン部I/F206を介してエンジン部230に画像データを送り、当該ラスタライズされた画像データを被投影体となる用紙等に記録出力させる。
【0120】
次に、ステップS81では、CPU201は、RAM203内のカウンターを1インクリメントし、ステップS82に進む。
【0121】
ステップS82では、CPU201は、RAM203内のカウンターの値が分割されたデータα(もしくはβ)のパーツ数未満であるか否かを判定し、未満であると判定した場合はステップS73に戻る。一方、カウンターの値が分割されたデータα(もしくはβ)のパーツ数以上であればステップS83に進む。
【0122】
ステップS83では、CPU201は、分割され各パートの個体識別情報が埋め込まれたデータαのパーツを、元の単位のデータに再合成する。そして、外部I/F205を通じて、各種の通信形態で出力する。
【0123】
例えば、図15(b)に示す例では、ファイル名、ページ番号、オブジェクト番号は元のデータαが識別情報として有するものである。更に、ヘッダー情報として、データαを処理した画像記録装置200の機種名と製品シリアル番号、生成された日時、著作権者情報が、暗号化された元のデータαに付与されている。
【0124】
本実施形態によれば、投影制御情報を記録出力することができ、記録出力された投影制御情報を用いることによって、機密情報のセキュリティを保ちつつ各種情報の投影を制御することが可能となる。
【0125】
[第7の実施形]
本発明の第7の実施形態に係る画像記録装置は、図10に示す構成が上記第5の実施の形態と同じであり、第5の実施の形態と同様の部分については同一の符号を用いてその説明を省略する。
【0126】
図18及び図19は、本発明の第7実施形態に係る画像記録装置の投影画像作成処理の流れを示すフローチャートである。本処理は、CPU201がROM202に格納されたソフトウェア・プログラムを実行することにより実現されるものとする。
【0127】
図18において、CPU201は、外部I/F205を通じて入力されたデータをRAM203に格納し、操作部220から操作部I/F204を介して入力された各種設定を受け付ける(ステップS91)。ステップS91で設定が可能な各種項目の一例を図14に示す。また、ステップS91で操作部220に表示される画面の一例を図15(a)に示す。
【0128】
操作部220から操作部I/F204を介して処理開始指示を受け付けると、CPU201は、入力されたデータを、各種設定で指定される投影画像データ部品αと被投影体上に予め記録されるデータ部品βとに分割する(第1の分割手段)。さらに、αとβの対応を取りながら各種設定で指定されるパーツに分割する(第2の分割手段)(ステップS92)。このとき、CPU201は、RAM203に保存されるパーツカウンター(以下、単に「カウンター」と称する)をゼロクリアする。データαは画像投影される第1のデータであり、データβは被投影体に予め記録される第2のデータである。
【0129】
次に、ステップS93では、CPU201は、カウンターが示すデータ部品αの現パートの個体識別情報を生成する。ステップS93ではCPU201は個体識別情報生成手段として機能する。
【0130】
次に、ステップS94では、CPU201は、ステップS91で受け付けた各種設定に投影許可条件が指定されているかどうかを判定する。指定されていないと判定した場合は、CPU201は、個体識別情報からQRコード等の投影制御情報を生成し、分割されたデータ部品αの現パートに個体識別情報を埋め込み(図19のステップS105)、ステップS100に進む。一方、ステップS94で指定されていると判定した場合は、ステップS95に進む。ステップS105ではCPU201は投影制御情報生成手段として機能する。
【0131】
ステップS95では、CPU201は、投影許可条件情報を生成し、ステップS96に進む。ステップS95ではCPU201は投影許可条件生成手段として機能する。
【0132】
ステップS96では、CPU201は、ステップS91で受け付けた各種設定に復号鍵生成方法が指定されているかどうかを判定する。指定されていると判定した場合はステップS104に進む一方、指定されていないと判定した場合はステップS97に進む。
【0133】
ステップS97では、CPU201は、復号鍵を乱数等から自動生成し、ステップS98に進む。一方、ステップS104では、CPU201は、復号鍵生成方法に従って投影許可条件情報から復号鍵を生成し、ステップS98に進む。
【0134】
ステップS98では、CPU201は、復号鍵でデータ部品αの現パートを暗号化し、図19のステップS99に進む。
【0135】
図19において、ステップS99では、CPU201は、個体識別情報と、投影許可条件情報と、復号鍵生成方法と、復号鍵とからQRコード等の投影制御情報を生成し、分割されたデータ部品αの現パートに個体識別情報を埋め込む。ステップS99ではCPU201は投影制御情報生成手段として機能する。
【0136】
ステップS100では、CPU201は、投影制御情報を、被投影体上に記録可能なQRコード等の画像データにラスタライズし、データ部品αの現パートに対応するデータ部品βの現パートをラスタライズした画像と重畳する。そして、エンジン部I/F206を介してエンジン部230に画像データを送り、当該ラスタライズされた画像データを被投影体となる用紙等に記録出力させる。
【0137】
次に、ステップS101では、CPU201は、RAM203内のカウンターを1インクリメントし、ステップS102に進む。
【0138】
ステップS102では、CPU201は、RAM203内のカウンターの値が分割されたデータ部品α(もしくはβ)のパーツ数未満であるか否かを判定し、未満であると判定した場合はステップS93に戻る。一方、カウンターの値が分割されたデータ部品α(もしくはβ)のパーツ数以上であればステップS103に進む。
【0139】
ステップS103では、CPU201は、分割され各パートの個体識別情報が埋め込まれたデータ部品αのパーツを、元の単位のデータに再合成する。そして、外部I/F205を通じて、各種の通信形態で出力する。例えば、図15(b)に示す投影制御情報では、ファイル名、ページ番号、オブジェクト番号は元のデータαが識別情報として有するものである。更に、ヘッダー情報として、データαを処理した画像記録装置200の機種名と製品シリアル番号、生成された日時、著作権者情報が、暗号化された元のデータαに付与されている。
【0140】
本実施形態によれば、投影制御情報を記録出力することができ、記録出力された投影制御情報を用いることによって、機密情報のセキュリティを保ちつつ各種情報の投影を制御することが可能となる。
【0141】
上記実施形態では、二次元コードとしてQRコードを用いたが、これに限定されず、バーコードであってもよい。
【0142】
なお、第1の実施形態では、図1の時計部/GPS部25は省略されていてもよい。
【0143】
また、第5の実施形態以降では、画像投影装置にプリンタ等の画像形成装置が接続されている場合を想定しているが、画像形成機能を備えた画像投影装置であってもよい。
【0144】
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
【符号の説明】
【0145】
11 画像投影コントローラ部
12 操作部
13 被投影体撮像部
14 画像投影部
18 大容量記憶装置
20 CPU
23 外部I/F
25 時計部/GPS部
51 QRコード
100 画像投影装置
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像投影装置に関し、特に、被投影体を撮像する機能を有する画像投影装置に関する。
【背景技術】
【0002】
プロジェクター(画像投影装置)は、据え置き型が主流であったが、近年、携帯電話や携帯端末等に内蔵若しくは接続可能なサイズにまで小型化が進んでいる(例えば、特許文献1参照)。このようなプロジェクターでは、プリンタやファクシミリ、複合機、PC等のデータ処理装置と同様に、種々の画像データを取り扱うことから、その画像データの機密性(セキュリティ)をいかに確立するかが重要な課題となってきている。例えば、データの属性情報(データの配布者の意向や著作権管理情報等)に応じて、或る特定の条件下でのみ画像投影を許可したい場合がある。このような場合、従来は、データを暗号化して管理すると共に、暗号化データの復号化に必要な復号鍵をパスワード等で管理したり、USBメモリ等の記憶媒体で管理する方法がある(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−96542号公報
【特許文献2】特開2008−171487号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、パスワード等のキー入力のように、装置単体だけで復号できる方法では、暗号化の解読が比較的に容易となるおそれがある。また、データ毎に異なる暗号を設けた場合は、画像投影するデータを変更する度に異なるパスワードをキー入力する必要が生じて手間がかかる。
【0005】
また、USBメモリ等の記憶媒体を復号鍵の譲渡手段として用いる場合は、装置上に、その記憶媒体を接続するためのポート(USBポート等)が必要となる。さらに、データ毎に異なる暗号を設けた場合は、画像投影するデータを変更する度に記憶媒体を接続し直す必要が生じて手間がかかる。
【0006】
本発明は、上記問題に鑑みて成されたものであり、パスワードの入力や復号鍵の譲渡手段として記憶媒体を利用することなく、暗号化された画像データを復号化して被投影体に投影することができる画像投影装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の画像投影装置は、被投影体を撮像する撮像手段と、データを画像投影する画像投影手段とを備える画像投影装置において、前記撮像手段により撮像された被投影体の画像から投影制御情報を判別する判別手段と、前記判別手段により判別された投影制御情報から前記データの識別情報を読み取る読取手段と、前記読取手段により読み取った識別情報を用いて前記データを取得する取得手段とを備え、前記画像投影手段は、前記取得手段により取得したデータを画像投影することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、パスワードの入力や復号鍵の譲渡手段として記憶媒体を利用することなく、暗号化された画像データを復号化して被投影体に投影することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る画像投影装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図2】図1の画像投影装置の使用形態を説明するための図である。
【図3】(a)は第1の実施形態における投影制御情報として利用するQRコードの一例を示す図、(b)は図3(a)のQRコードから得られる投影制御情報の一例を示す図である。
【図4】第1の実施形態における画像投影装置の画像投影処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】画像投影処理におけるエラー時の際に表示される投影画像の一例を示す図であり、(a)は白紙画像、(b)はスクランブル画像である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る画像投影装置の画像投影処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】本発明の第3の実施形態に係る画像投影装置の画像投影処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】本発明の第4の実施形態に係る画像投影装置の画像投影処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】(a)は第4の実施形態における投影制御情報として利用するQRコードの一例を示す図、(b)は図9(a)のQRコードから得られる投影制御情報の一例を示す図である。
【図10】本発明の第5の実施形態に係る画像記録装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図11】図10の画像記録装置における、投影制御情報の作成・記録の流れを示す図である。
【図12】本発明の第5の実施形態に係る画像投影装置の投影画像作成処理の流れを示すフローチャートである(その1)。
【図13】本発明の第5の実施形態に係る画像投影装置の投影画像作成処理の流れを示すフローチャートである(その2)。
【図14】図12のステップS51で設定が可能な各種項目の一例を示す図である。
【図15】(a)は図12のステップS51で操作部に表示される画面の一例を示す図、(b)は暗号化された投影制御情報の一例を示す図である。
【図16】本発明の第6の実施形態に係る画像投影装置の投影画像作成処理の流れを示すフローチャートである(その1)。
【図17】本発明の第6の実施形態に係る画像投影装置の投影画像作成処理の流れを示すフローチャートである(その2)。
【図18】本発明の第7実施形態に係る画像投影装置の投影画像作成処理の流れを示すフローチャートである(その1)。
【図19】本発明の第7実施形態に係る画像投影装置の投影画像作成処理の流れを示すフローチャートである(その2)。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0011】
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像投影装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0012】
画像投影装置100は、例えば、プロジェクター、プロジェクター及び撮影機能付きの携帯電話や携帯情報端末等で構成される。画像投影装置100は、画像投影コントローラ部11と、画像投影コントローラ部11に接続された操作部12、被投影体撮像部13、画像投影部14とを備える。なお、本実施形態では、本発明に関連する機能構成のみを記載し、他の機能についてはその説明を省略する。
【0013】
操作部12は、ボタンやジョグダイヤルなどの入力装置とLEDやLCDなどの表示装置とで構成される。被投影体撮像部13は、いわゆる撮像部であり、光学レンズやCCD等を含む。画像投影部14は、いわゆる映写装置部であり、画像を投影するための光学レンズや光源を含む。
【0014】
画像投影コントローラ部11は、外部I/F23を通じて入力されたデータを、画像投影部I/F17を通じて画像投影部14に画像投影させるコントローラ部である。画像投影コントローラ部11は、操作部I/F15、被投影体撮像部I/F16、画像投影部I/F17、大容量記憶装置18、CPU20、ROM21、RAM22、外部I/F23を備え、これらが内部バス19で接続されている。
【0015】
外部I/F23は、通信回線24を介して外部装置やネットワークに接続されている。通信回線24は、LANでも、USBケーブルでも、公衆回線でもよい。大容量記憶装置18は着脱可能な記録媒体であってもよい。
【0016】
時計部/GPS部25は、現在の年月日時刻をカウント(または外部から取得)する機能と、位置情報を取得する機能を備える。
【0017】
図2は、図1の画像投影装置100の使用形態を説明するための図である。図3(a)は、本発明の第1の実施形態における投影制御情報として利用する二次元コードの一例を示す図、図3(b)は図3(a)のQRコードから得られる投影制御情報の一例を示す図である。図3(a)に示すQRコード51は、例えば、139Byte分の情報を保持する41×41マスのVersion−6で構成されたものである。
【0018】
画像投影装置100は、スクリーン50上のQRコード51を被投影体撮像部13により撮影し、QRコード51に応じて取得したデータを画像投影部14からスクリーン50に対して画像投影することができる。スクリーン50は、投影制御情報としてQRコード51が印刷された被投影体であり、例えば、白帆布であっても、印刷用の用紙やホワイトボード等であってもよい。スクリーン50に投影される画像のデータは、外部I/F23を介して外部から取得したものであってもよいし、大容量記憶装置18に記憶されたものであってもよい。また、これらのデータが暗号化されたデータであった場合、暗号化されたデータが復号化された後にスクリーン50に投影される。
【0019】
図4は、本発明の第1の実施形態における画像投影装置100の画像投影処理の流れを示すフローチャートである。本処理は、CPU20がROM21に格納されたソフトウェア・プログラムを実行することにより実現されるものとする。
【0020】
まず、ユーザは画像投影装置100を用いてスクリーン50を撮影する。CPU20は、被投影体撮像部I/F16を介して被投影体撮像部13に撮像指示を送信してスクリーン50を撮像させる(ステップS11)。
【0021】
次に、CPU20は、撮像した画像から投影制御情報(ここではQRコードとする)を判別する(ステップS12)。撮像した画像に投影制御情報が無いと判別した場合は、ステップS17に進む一方、撮像した画像に投影制御情報が有ると判別した場合はステップS13に進む。被投影体撮像部I/F16を通じて被投影体撮像部13から撮像した被投影体画像は、一旦RAM22に格納され、データの識別情報の取得等、投影制御情報の分析が行われる。
【0022】
ステップS13では、CPU20は、投影制御情報であるQRコードを分析し、画像投影するデータの識別情報の読み取りを試みる。ステップS13ではCPU20は読取手段として機能する。
【0023】
次に、CPU20は、データの識別情報が読み取れたか否かを判定し(ステップS14)、識別情報が読み取れていないと判定した場合は、ステップS17に進む一方、識別情報が読み取れたと判定した場合は、ステップS15に進む。例えば、図3(b)に示す投影制御情報61から下記の識別情報が得られる。
【0024】
ファイル名:PRESENTATION001.ppt
ファイル種別:パワーポイント
ページ番号:3
オブジェクト番号:1
作成機の機種名:iRXXXX
シリアルナンバー:123456
作成日時:2010年9月9日17時25分36秒
著作権者:キヤノン株式会社
次に、ステップS15では、CPU20は、上記データの識別情報に基づいてデータを検索し、データを発見したときは当該データを取得してステップS16へ進む一方、データを発見できなかった場合には、ステップS18へ進む。ステップS15におけるデータの検索方法として、外部I/F23を介して外部のデータの所在を検索しても、大容量記憶装置18からデータを検索してもよい。外部I/F23を通じて入力されるデータは一旦RAM22に格納されるが、即時画像投影できるラスターイメージデータでない場合は、描画処理(ラスタライズ)が施される。被投影体画像または画像投影するデータの大きさがRAM22の記憶容量を超える場合は、大容量記憶装置18が利用される。
【0025】
ステップS16では、CPU20は、取得したデータを画像投影部I/F17を介して画像投影部14に送り、画像投影部14によりスクリーン50に画像投影させる。なお、CPU20は、取得したデータが即時画像投影できるラスターイメージデータでないときは、描画処理(ラスタライズ)を施してラスターイメージデータに変換する。
【0026】
一方、ステップS17では、CPU20は、操作部I/F15を介して操作部12からデータの指定があったかどうかを判定し、指定が無いと判定した場合はステップS11に戻る一方、指定が有ると判定した場合は、ステップS15に進む。
【0027】
ステップS15では、CPU20は、ステップS17で指定されたデータを検索し、データを発見したときは当該データを取得してステップS16へ進む一方、データを発見できなかった場合には、ステップS18へ進む。ステップS15におけるデータの検索方法として、外部I/F23を介して外部のデータの所在を検索しても、大容量記憶装置18からデータを検索してもよい。
【0028】
ステップS18では、CPU20はエラー処理を行う。識別情報に基づいて検索したデータが発見できなかった場合や指定されたデータを検索したが発見できなかった場合にはステップS18のエラー処理が行われる。このエラー処理では、例えば、図5(a)の示すように白紙画像を投影する。
【0029】
また、データが発見された場合でも、暗号化されたデータが復号化できなかった場合には、図5(b)に示すようにスクランブル画像を投影するように構成してもよい。なお、指定されたデータが発見できなかった場合、データが発見されない旨のエラー表示を操作部12で行ってもよいし、データが取得できなかった旨の画像を画像投影部14によりスクリーン50に投影してもよい。
【0030】
ステップS16又はステップS18が終了すると本処理は終了するが、即時ステップS11に戻ることで、画像投影装置100は、投影制御情報を監視し続け、投影制御情報の消失や変更に即時対応することが可能である。
【0031】
上記第1の実施形態によれば、画像投影装置100では、撮像した被投影体の画像から投影制御情報を識別し、該投影制御情報から画像投影すべきデータの識別情報を読み取る。そして、この識別情報を用いて画像投影すべきデータを取得し、取得したデータを画像投影する。これにより、画像データが記録されたUSBメモリ等の記憶媒体を持ち歩くことなく、当該画像データを外部から取得して画像投影することができる。
【0032】
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施形態に係る画像投影装置は、図1〜図3に示す構成が上記第1の実施の形態と同じであり、第1の実施の形態と同様の部分については同一の符号を用いてその説明を省略する。本実施形態では、図1の時計部/GPS部25は省略されていてもよい。
【0033】
図6は、本発明の第2の実施形態に係る画像投影装置100の画像投影処理の流れを示すフローチャートである。本処理は、CPU20がROM21に格納されたソフトウェア・プログラムを実行することにより実現されるものとする。
【0034】
まず、ユーザは画像投影装置100を用いてスクリーン50を撮影する。CPU20は、被投影体撮像部I/F16を介して被投影体撮像部13に撮像指示を送信してスクリーン50を撮像させる(ステップS21)。
【0035】
次に、CPU20は、撮像した画像から投影制御情報(ここではQRコードとする)を判別する(ステップS22)。撮像した画像に投影制御情報が無いと判別した場合は、ステップS28に進む一方、撮像した画像に投影制御情報が有ると判別した場合はステップS23に進む。被投影体撮像部I/F16を通じて被投影体撮像部13から撮像した被投影体画像は、一旦RAM22に格納され、データの識別情報の取得等、投影制御情報の分析が行われる。
【0036】
ステップS23では、CPU20は、投影制御情報であるQRコードを分析し、画像投影するデータの識別情報と復号鍵情報の読み取りを試みる。ステップS23ではCPU20は読取手段として機能する。
【0037】
次に、CPU20は、データの識別情報が読み取れたか否かを判定し(ステップS24)、識別情報が読み取れていないと判定した場合は、ステップS28に進む一方、識別情報が読み取れたと判定した場合は、ステップS25に進む。例えば、図3(a)に示すQRコード51から読み取った投影制御情報61は図3(b)に示す通りである。その識別情報は、第1の実施形態で説明したようになる。
【0038】
ステップS25では、CPU20は、上記データの識別情報に基づいてデータを検索し、データを発見したときは当該データを取得してステップS26へ進む一方、データを発見できなかった場合には、ステップS29へ進む。ステップS25におけるデータの検索方法として、外部I/F23を介して外部のデータの所在を検索しても、大容量記憶装置18からデータを検索してもよい。外部I/F23を通じて入力されるデータは一旦RAM22に格納されるが、即時画像投影できるラスターイメージデータでない場合は、描画処理(ラスタライズ)が施される。被投影体画像または画像投影するデータの大きさがRAM22の記憶容量を超える場合は、大容量記憶装置18が利用される。
【0039】
ステップS26では、CPU20は、識別情報から復号鍵情報が読み取れたか否かを判定し、復号鍵情報が読み取れていないと判定した場合は、ステップS29に進む一方、読み取れていると判定した場合は、ステップS27に進む。
【0040】
ステップS27では、CPU20は、ステップS25で取得したデータを復号鍵情報により復号を行い、復号後のデータを画像投影部I/F17を介して画像投影部14に送り、画像投影部14によりスクリーン50に画像投影させる。なお、CPU20は、復号後のデータが即時画像投影できるラスターイメージデータでないときは、描画処理(ラスタライズ)を施してラスターイメージデータに変換する。
【0041】
一方、ステップS28では、CPU20は、操作部I/F15を介して操作部12からデータの指定があったかどうかを判定し、指定が無いと判定した場合はステップS21に戻る一方、指定が有ると判定した場合は、ステップS25に進む。
【0042】
ステップS25では、CPU20は、ステップS28で指定されたデータを検索し、データを発見したときは当該データを取得してステップS26へ進む一方、データを発見できなかった場合には、ステップS29へ進む。ステップS25におけるデータの検索方法として、外部I/F23を介して外部のデータの所在を検索しても、大容量記憶装置18からデータを検索してもよい。
【0043】
ステップS29では、CPU20はエラー処理を行う。識別情報に基づいて検索したデータが発見できなかった場合や指定されたデータを検索したが発見できなかった場合にはステップS29のエラー処理が行われる。このエラー処理では、例えば、図5(a)の示すように白紙画像を投影する。また、データが発見された場合でも、暗号化されたデータが復号化できなかった場合には、図5(b)に示すようにスクランブル画像を投影するように構成してもよい。
【0044】
なお、指定されたデータが発見できなかった場合、データが発見されない旨のエラー表示を操作部12で行ってもよいし、データが取得できなかった旨の画像を画像投影部14によりスクリーン50に投影してもよい。
【0045】
ステップS27又はステップS29が終了すると本処理は終了するが、即時ステップS21に戻ることで、画像投影装置100は、投影制御情報を監視し続け、投影制御情報の消失や変更に即時対応することが可能である。
【0046】
上記第2の実施形態によれば、画像投影装置100では、撮像した被投影体の画像から投影制御情報を識別し、該投影制御情報から画像投影すべきデータの識別情報と復号鍵情報を読み取る。そして、識別情報を用いて画像投影すべきデータを取得し、取得したデータを復号鍵情報で復号して画像投影を行う。これにより、パスワードの入力や復号鍵の譲渡手段として記憶媒体を利用することなく、暗号化された画像データを復号化して被投影体に投影することができる。また、記憶媒体を接続するためのポートが不要となる。また、異なる投影制御情報が記録された被投影体を複数用意すれば、画像投影先(被投影体)を変えるだけで、異なるデータを画像投影することが可能となる。
【0047】
[第3の実施形態]
本発明の第3の実施形態に係る画像投影装置は、図1〜図3に示す構成が上記第1の実施の形態と同じであり、第1の実施の形態と同様の部分については同一の符号を用いてその説明を省略する。
【0048】
図7は、本発明の第3の実施形態に係る画像投影装置100の画像投影処理の流れを示すフローチャートである。本処理は、CPU20がROM21に格納されたソフトウェア・プログラムを実行することにより実現されるものとする。
【0049】
まず、ユーザは画像投影装置100を用いてスクリーン50を撮影する。CPU20は、被投影体撮像部I/F16を介して被投影体撮像部13に撮像指示を送信してスクリーン50を撮像させる(ステップS31)。
【0050】
次に、CPU20は、撮像した画像から投影制御情報(ここではQRコードとする)を判別する(ステップS32)。撮像した画像に投影制御情報が無いと判別した場合は、ステップS39に進む一方、撮像した画像に投影制御情報が有ると判別した場合はステップS33に進む。被投影体撮像部I/F16を通じて被投影体撮像部13から撮像した被投影体画像は、一旦RAM22に格納され、データの識別情報の取得等、投影制御情報の分析が行われる。
【0051】
ステップS33では、CPU20は、投影制御情報であるQRコードを分析し、画像投影するデータの識別情報と投影許可条件情報と復号鍵情報の読み取りを試みる。ステップS33ではCPU20は読取手段として機能する。
【0052】
次に、CPU20は、データの識別情報が読み取れたか否かを判定し(ステップS34)、識別情報が読み取れていないと判定した場合は、ステップS39に進む一方、識別情報が読み取れたと判定した場合は、ステップS35に進む。例えば、図3(a)に示すQRコード51から読み取った投影制御情報61は図3(b)に示す通りである。その識別情報は、第1の実施形態で説明したようになる。
【0053】
ステップS35では、CPU20は、上記データの識別情報に基づいてデータを検索し、データを発見したときは当該データを取得してステップS36へ進む一方、データを発見できなかった場合には、ステップS40へ進む。ステップS35におけるデータの検索方法として、外部I/F23を介して外部のデータの所在を検索しても、大容量記憶装置18からデータを検索してもよい。外部I/F23を通じて入力されるデータは一旦RAM22に格納されるが、即時画像投影できるラスターイメージデータでない場合は、描画処理(ラスタライズ)が施される。被投影体画像または画像投影するデータの大きさがRAM22の記憶容量を超える場合は、大容量記憶装置18が利用される。
【0054】
ステップS36では、CPU20は、識別情報から投影許可条件の検証を行い、投影許可条件を満たすか否かを判定する。投影許可条件には、期限(日時)、場所(緯度経度/或いは携帯電話などの場合は最寄りの基地局)の情報等が含まれる。この他には、画像投影装置の機種情報、携帯電話の場合は契約者固有IDやIMSIや、端末識別に使用されるIMEIも投影許可条件として使用することも可能である。※IMSI:International Mobile Subscriber Identity、IMEI:International Mobile Equipment Identity
ステップS36では、例えば、CPU20は、時計部/GPS部25から現在の年月日時刻と位置情報とを取得して、投影許可条件を満たしていることを確認する。投影許可条件を満たしていないと判定した場合は、ステップS40に進む一方、満たしていると判定した場合はステップS37に進む。
【0055】
ステップS37では、CPU20は、識別情報から復号鍵情報が読み取れたか否かを判定し、復号鍵情報が読み取れていないと判定した場合は、ステップS40に進む一方、復号鍵情報が読み取れていると判定した場合は、ステップS38に進む。
【0056】
ステップS38では、CPU20は、ステップS35で取得したデータを復号鍵情報により復号を行い、復号後のデータを画像投影部I/F17を介して画像投影部14に送り、画像投影部14によりスクリーン50に画像投影させる。なお、CPU20は、復号後のデータが即時画像投影できるラスターイメージデータでないときは、描画処理(ラスタライズ)を施してラスターイメージデータに変換する。
【0057】
一方、ステップS39では、CPU20は、操作部I/F15を介して操作部12からデータの指定があったかどうかを判定し、指定が無いと判定した場合はステップS31に戻る一方、指定が有ると判定した場合は、ステップS35に進む。
【0058】
ステップS35では、CPU20は、ステップS39で指定されたデータを検索し、データを発見したときは当該データを取得してステップS36へ進む一方、データを発見できなかった場合には、ステップS40へ進む。ステップS35におけるデータの検索方法として、外部I/F23を介して外部のデータの所在を検索しても、大容量記憶装置18からデータを検索してもよい。
【0059】
ステップS40では、CPU20はエラー処理を行う。識別情報に基づいて検索したデータが発見できなかった場合や指定されたデータを検索したが発見できなかった場合にはステップS29のエラー処理が行われる。このエラー処理では、例えば、図5(a)の示すように白紙画像を投影する。また、データが発見された場合でも、投影許可条件を満たしていなければ、その旨のエラー表示を行うように構成してもよい。
【0060】
さらに、投影許可条件を満たしていても、復号鍵が正しくない場合、暗号化されたデータが復号化できなかった場合には、図5(b)に示すようにスクランブル画像を投影するように構成してもよい。
【0061】
ステップS38又はステップS40が終了すると本処理は終了するが、即時ステップS21に戻ることで、画像投影装置100は、投影制御情報を監視し続け、投影制御情報の消失や変更に即時対応することが可能である。
【0062】
上記第3の実施形態によれば、画像投影装置100では、撮像した被投影体の画像から投影制御情報を識別し、該投影制御情報から画像投影すべきデータの識別情報と復号鍵情報と投影許可条件情報を読み取る。そして、識別情報を用いて画像投影すべきデータを取得し、取得したデータが投影許可条件を満たす場合には、復号鍵情報で復号化を行い、当該データの画像投影を行う。これにより、第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、投影許可条件に合致したデータのみが復号化されるので、より高度なセキュリティ管理が可能となる。
【0063】
[第4の実施形態]
本発明の第4の実施形態に係る画像投影装置は、図1、図2に示す構成が上記第1の実施の形態と同じであり、第1の実施の形態と同様の部分については同一の符号を用いてその説明を省略する。
【0064】
図8は、本発明の第4の実施形態に係る画像投影装置100の画像投影処理の流れを示すフローチャートである。本処理は、CPU20がROM21に格納されたソフトウェア・プログラムを実行することにより実現されるものとする。図9(a)は、本発明の第4の実施形態における投影制御情報として利用するQRコードの一例を示す図、図9(b)は図9(a)のQRコード70から得られる投影制御情報の一例を示す図である。図9(a)に示すQRコード70は、例えば、224Byte分の情報を保持する53×53マスのVersion−9で構成されたものである。
【0065】
まず、ユーザは画像投影装置100を用いてスクリーン50を撮影する。CPU20は、被投影体撮像部I/F16を介して被投影体撮像部13に撮像指示を送信してスクリーン50を撮像させる(ステップS41)。
【0066】
次に、CPU20は、撮像した画像から投影制御情報(ここではQRコードとする)を判別する(ステップS42)。撮像した画像に投影制御情報が無いと判別した場合は、ステップS50に進む一方、撮像した画像に投影制御情報が有ると判別した場合はステップS43に進む。被投影体撮像部I/F16を通じて被投影体撮像部13から撮像した被投影体画像は、一旦RAM22に格納され、データの識別情報の取得等、投影制御情報の分析が行われる。
【0067】
ステップS43では、CPU20は、投影制御情報であるQRコードを分析し、画像投影するデータの識別情報と、投影許可条件情報と、不完全復号鍵情報と、復号鍵生成方法の読み取りを試みる。ステップS43ではCPU20は読取手段として機能する。
【0068】
次に、CPU20は、データの識別情報が読み取れたか否かを判定し(ステップS44)、識別情報が読み取れていないと判定した場合は、ステップS50に進む一方、識別情報が読み取れたと判定した場合は、ステップS45に進む。例えば、図9(b)に示す投影制御情報71から下記の識別情報が得られる。
【0069】
ファイル名:PRESENTATION001.ppt
ファイル種別:パワーポイント
ページ番号:3
オブジェクト番号:1
作成機の機種名:iRXXXX
シリアルナンバー:123456
作成日時:2010年9月9日17時25分36秒
著作権者:キヤノン株式会社
投影許可期間:2010年9月1日から2011年3月31日まで
投影許可地域:西経125度から西経145度までで北緯20度から北緯30度まで
復号鍵:0123456789ABCDEF(本実施形態では「不完全復号鍵」とも呼ぶ)
復号鍵生成方法:AA
次に、ステップS45では、CPU20は、上記データの識別情報に基づいてデータを検索し、データを発見したときは当該データを取得してステップS46へ進む一方、データを発見できなかった場合には、ステップS51へ進む。ステップS45におけるデータの検索方法として、外部I/F23を介して外部のデータの所在を検索しても、大容量記憶装置18からデータを検索してもよい。外部I/F23を通じて入力されるデータは一旦RAM22に格納されるが、即時画像投影できるラスターイメージデータでない場合は、描画処理(ラスタライズ)が施される。被投影体画像または画像投影するデータの大きさがRAM22の記憶容量を超える場合は、大容量記憶装置18が利用される。
【0070】
ステップS46では、CPU20は、識別情報から投影許可条件の検証を行い、投影許可条件を満たすか否かを判定する。例えば、CPU20は、時計部/GPS部25から現在の年月日時刻と位置情報とを取得して、投影許可条件を満たしていることを確認する。投影許可条件を満たしていないと判定した場合は、ステップS47に進む一方、満たしていると判定した場合はステップS51に進む。
【0071】
ステップS47では、CPU20は、識別情報から復号鍵生成方法を判別し、復号鍵生成方法が読み取れていないと判別した場合、ステップS51に進む一方、復号鍵生成方法が読み取れたと判別した場合は、ステップS48に進む。
【0072】
ステップS48では、CPU20は、ステップS45で取得したデータについて、ステップS47で取得した復号鍵生成方法により復号鍵を生成し、その復号鍵を用いてデータの復号を行う。そして、復号後のデータを画像投影部I/F17を介して画像投影部14に送り、画像投影部14によりスクリーン50に画像投影させる。なお、CPU20は、復号後のデータが即時画像投影できるラスターイメージデータでないときは、描画処理(ラスタライズ)を施してラスターイメージデータに変換する。
【0073】
一方、ステップS50では、CPU20は、操作部I/F15を介して操作部12からデータの指定があったかどうかを判定し、指定が無いと判定した場合はステップS41に戻る一方、指定が有ると判定した場合は、ステップS45に進む。
【0074】
ステップS45では、CPU20は、ステップS50で指定されたデータを検索し、データを発見したときは当該データを取得してステップS46へ進む一方、データを発見できなかった場合には、ステップS51へ進む。ステップS45におけるデータの検索方法として、外部I/F23を介して外部のデータの所在を検索しても、大容量記憶装置18からデータを検索してもよい。
【0075】
ステップS51では、CPU20はエラー処理を行う。識別情報に基づいて検索したデータが発見できなかった場合や指定されたデータを検索したが発見できなかった場合にはステップS51のエラー処理が行われる。このエラー処理では、例えば、図5(a)の示すように白紙画像を投影する。また、データが発見された場合でも、投影許可条件を満たしていなければ、その旨のエラー表示を行うように構成してもよい。
【0076】
さらに、投影許可条件を満たしていても、復号鍵が正しくない場合、暗号化されたデータが復号化できなかった場合には、図5(b)に示すようにスクランブル画像を投影するように構成してもよい。
【0077】
ステップS49又はステップS51が終了すると本処理は終了するが、即時ステップS41に戻ることで、画像投影装置100は、投影制御情報を監視し続け、投影制御情報の消失や変更に即時対応することが可能である。
【0078】
ここで、復号鍵生成方法の一例として、投影許可経度情報から復号鍵生成方法を導き出す方法を示す。
【0079】
投影許可条件:東経X度(但し、115度≦X≦145度)を条件とする。
【0080】
復号鍵は8バイトの英数字及び記号のASCIIコードからなるとする。
【0081】
<復号鍵を規定する>
生成方法:現在位置の経度から投影許可東端のA度と西端のB度を求め、(A度−B度÷10)+123000=を生成方法とする(「123000」が不完全復号鍵)。
【0082】
(145−115÷10)+123000
=145−11.5+123000
=133.5+123000
=123133.5
上式から復号鍵を“123133.5”と定める。
【0083】
<現在位置の経度から復号鍵を生成する>
現在地が136.5度(条件一致)の場合:
A=136.5+|(136.5−145)|
=136.5+8.5
=145
B=136.5−|(136.5−115)|
=136.5−21.5
=115
(145度−115度÷10)+123000
=145−11.5+123000
=133.5+123000
=123133.5
「123133.5」は、復号鍵の「123133.5」と一致するため、正しく復号される。
【0084】
現在地が142.0度(条件一致)の場合:
A=142.0+|(142.0−145)|
=142.0+3.0
=145
B=142.0−|(142.0−115)|
=142.0−27.0
=115
(145度−115度÷10)+123000
=145−11.5+123000
=133.5+123000
=123133.5
「123133.5」は、復号鍵の「123133.5」と一致するため、正しく復号される。
【0085】
現在位置が85.0度(条件不一致)の場合:
A=85.0+|(85.0−145)|
=85.0+60.0
=145
B=85.0−|(85.0−115)|
=85.0−30.0
=55
(145度−55度÷10)+123000
=145−5.5+123000
=139.5+123000
=123139.5
「123139.5」では、復号鍵の「123133.5」と一致しないため、正しく復号されない。
【0086】
現在位置が0.0度(条件不一致)の場合:
A=0.0+|(0.0−145)|
=0.0+145.0
=145
B=0.0−|(0.0−115)|
=0.0−115.0
=−115
(145度−(−115度)÷10)+123000=145+11.5+123000=156.5+123000=123156.5
「123156.5」では、復号鍵の「123133.5」と一致しないため、正しく復号されない。
【0087】
上記第4の実施形態によれば、画像投影装置100では、撮像した被投影体の画像から投影制御情報を識別し、該投影制御情報から画像投影すべきデータの識別情報と不完全復号鍵情報と投影許可条件情報と復号鍵生成方法を読み取る。そして、識別情報を用いて画像投影すべきデータを取得し、取得したデータが投影許可条件を満たす場合には、復号鍵生成方法に基づいて不完全復号鍵情報と投影許可条件から復号鍵を生成する。そして、当該復号鍵でデータの復号化を行い、画像投影を行う。これにより、第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、投影制御情報から読み取った復号鍵生成方法を利用して不完全復号鍵情報と投影許可条件から復号鍵を生成するので、より高度なセキュリティ管理が可能となる。
【0088】
[第5の実施形態]
図10は、本発明の第5の実施形態に係る画像記録装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0089】
画像記録装置200は、例えば、LBPやインクジェットプリンタ等で構成される。画像記録装置200は、画像記録コントローラ部210と、操作部220と、印刷処理を実行するエンジン部230とを備える。なお、本実施形態では、本発明に関連する機能構成のみを記載し、他の機能についてはその説明を省略する。
【0090】
操作部220は、ボタンやジョグダイヤルなどの入力装置とLEDやLCDなどの表示装置とで構成される。
【0091】
画像記録コントローラ部210は、CPU201と、ROM202と、RAM203と、操作部I/F204と、外部I/F205と、エンジンI/F206と、大容量記憶装置208とを備え、これらが内部バス207で接続されている。通信回線240は、LANでも、USBケーブルでも、公衆回線でもよい。
【0092】
外部I/F205は、通信回線240を介して外部装置やネットワークに接続されている。大容量記憶装置208は着脱可能な記録媒体であってもよい。
【0093】
図11は、図10の画像記録装置における、投影制御情報の作成・記録の流れを示す図である。図12及び図13は、図10の画像記録装置における投影制御情報作成処理の流れを示すフローチャートである。本処理は、CPU201がROM202に格納されたソフトウェア・プログラムを実行することにより実現されるものとする。
【0094】
図12において、CPU201は、図11のブロック矢印41に示すように、外部I/F205を通じて入力されたデータ301をRAM203に格納し、操作部I/F204を介して操作部220から入力された各種設定を受け付ける(ステップS51)。図12のステップS51で受け付けが可能な項目の一例を図14に示す。また、ステップS51で操作部220に表示される画面の一例を図15(a)に示す。
【0095】
操作部220から操作部I/F204を介して処理開始指示を受け付けると、CPU201は、データ301を、ブロック矢印43のように、ステップS51で指定されたパーツに分割する(ステップS52)。このとき、CPU201は、RAM203に保存されるパーツカウンター(以下、単に「カウンター」と称する)をゼロクリアする。分割されるパーツは、例えば、データがPDFファイルであった場合はページであり、Excelファイルであればシートや行、列、セルの範囲等であり、ドキュメントファイルであった場合は貼り付けられた図形やイメージ画像等のオブジェクトである。なお、ステップS51でパーツに分割する設定がなされなかった場合には、例えば、データを分割することなく、1つのデータとして扱うように構成してもよい。
【0096】
次に、ステップS53では、CPU201は、カウンターが示す現パートの個体識別情報を生成する。ステップS53ではCPU201は個体識別情報生成手段として機能する。個体識別情報は、例えば、データがPDFファイルであった場合はページ番号である。
【0097】
次に、ステップS54では、CPU201は、ステップS51で受け付けた各種設定に投影許可条件が指定されているかどうかを判定する。指定されていないと判定した場合は、CPU201は、個体識別情報からQRコード等の投影制御情報を生成し、分割されたデータの現パートに個体識別情報を埋め込み(図13のステップS65)、ステップS60に進む。一方、ステップS54で指定されていると判定した場合は、ステップS55に進む。ステップS65ではCPU201は投影制御情報生成手段として機能する。
【0098】
ステップS55では、CPU201は、投影許可条件情報を生成し、ステップS56に進む。ステップS55ではCPU201は投影許可条件生成手段として機能する。
【0099】
ステップS56では、CPU201は、ステップS51で受け付けた各種設定に復号鍵生成方法が指定されているかどうかを判定する。指定されていると判定した場合はステップS64に進む一方、指定されていないと判定した場合はステップS57に進む。
【0100】
ステップS57では、CPU201は、復号鍵を乱数等から自動生成し、ステップS58に進む。一方、ステップS64では、CPU201は、復号鍵生成方法に従って投影許可条件情報から復号鍵を生成し、ステップS58に進む。
【0101】
ステップS58では、CPU201は、ブロック矢印44のように、復号鍵で現パートを暗号化し、図13のステップS59に進む。
【0102】
図12において、ステップS59では、CPU201は、個体識別情報と、投影許可条件情報と、復号鍵生成方法と、復号鍵とからQRコード等の投影制御情報を生成し、分割されたデータの現パートに個体識別情報を埋め込む。ステップS59ではCPU201は投影制御情報生成手段として機能する。
【0103】
ステップS60では、CPU201は、ブロック矢印45のように、投影制御情報を、被投影体の上に記録できるQRコード等の画像データにラスタライズする。そして、ブロック矢印46のように、エンジン部I/F206を介してエンジン部230に画像データを送り、被投影体となる用紙等にQRコード等の投影制御情報を記録出力させる。
【0104】
次に、ステップS61では、CPU201は、RAM203内のカウンターを1インクリメントし、ステップS62に進む。
【0105】
ステップS62では、CPU201は、RAM203内のカウンターの値が分割されたデータのパーツ数未満であるか否かを判定し、カウンターの値がデータのパーツ数未満であると判定した場合はステップS53に戻る。一方、カウンターの値がデータのパーツ数以上であると判定した場合はステップS63に進む。
【0106】
ステップS63では、CPU201は、ブロック矢印47のように、分割され各パートの個体識別情報が埋め込まれたパーツを、元の単位のデータに再合成する。そして、ブロック矢印48のように、外部I/F205を通じて、各種の通信形態で出力する。例えば、図15(b)に示す投影制御情報では、ファイル名、ページ番号、オブジェクト番号は元のデータが識別情報として有するものである。さらに、ヘッダー情報として、データを処理した画像記録装置200の機種名と製品シリアル番号、生成された日時、著作権者情報が、暗号化された元のデータに付与されている。なお、本実施形態では、暗号化されたデータの識別情報がすべてテキスト情報である場合について説明したが、バイナリー情報であっても構わない。
【0107】
本実施形態によれば、投影制御情報を記録出力することができ、記録出力された投影制御情報を用いることによって、機密情報のセキュリティを保ちつつ各種情報の投影を制御することが可能となる。
【0108】
[第6の実施形態]
本発明の第6の実施形態に係る画像記録装置は、図10に示す構成が上記第5の実施の形態と同じであり、第5の実施の形態と同様の部分については同一の符号を用いてその説明を省略する。
【0109】
図16及び図17は、本発明の第6の実施形態に係る画像記録装置の投影画像作成処理の流れを示すフローチャートである。本処理は、CPU201がROM202に格納されたソフトウェア・プログラムを実行することにより実現されるものとする。
【0110】
図16において、CPU201は、外部I/F205を通じて入力された2つのデータαとデータβをRAM203に格納し、操作部220から操作部I/F204を介して入力された各種設定を受け付ける(ステップS71)。データαは画像投影される第1のデータであり、データβは被投影体に予め記録される第2のデータである。ステップS71で設定が可能な各種項目の一例を図14に示す。また、ステップS71で操作部220に表示される画面の一例を図15(a)に示す。
【0111】
操作部220から操作部I/F204を介して処理開始指示を受け付けると、CPU201は、データαとデータβを、αとβの対応を取りながらステップS71で指定されたパーツに分割する(ステップS72)。このとき、CPU201は、RAM203に保存されるパーツカウンター(以下、単に「カウンター」と称する)をゼロクリアする。
【0112】
次に、ステップS73では、CPU201は、カウンターが示すデータαの現パートの個体識別情報を生成する。ステップS73ではCPU201は個体識別情報生成手段として機能する。
【0113】
次に、ステップS74では、CPU201は、ステップS71で受け付けた各種設定に投影許可条件が指定されているかどうかを判定する。指定されていないと判定した場合は、CPU201は、個体識別情報からQRコード等の投影制御情報を生成し、分割されたデータαの現パートに個体識別情報を埋め込み(図17のステップS85)、ステップS80に進む。一方、ステップS74で指定されていると判定した場合は、ステップS75に進む。ステップS85ではCPU201は投影制御情報生成手段として機能する。
【0114】
ステップS75では、CPU201は、投影許可条件情報を生成し、ステップS76に進む。ステップS75ではCPU201は投影許可条件生成手段として機能する。
【0115】
ステップS76では、CPU201は、ステップS71で受け付けた各種設定に復号鍵生成方法が指定されているかどうかを判定する。指定されていると判定した場合はステップS84に進む一方、指定されていないと判定した場合はステップS77に進む。
【0116】
ステップS77では、CPU201は、復号鍵を乱数等から自動生成し、ステップS78に進む。一方、ステップS84では、CPU201は、復号鍵生成方法に従って投影許可条件情報から復号鍵を生成し、ステップS78に進む。
【0117】
ステップS78では、CPU201は、復号鍵でデータαの現パートを暗号化し、図17のステップS79に進む。
【0118】
図17において、ステップS79では、CPU201は、個体識別情報と、投影許可条件情報と、復号鍵生成方法と、復号鍵とからQRコード等の投影制御情報を生成し、分割されたデータαの現パートに個体識別情報を埋め込む。ステップS79ではCPU201は投影制御情報生成手段として機能する。
【0119】
ステップS80では、CPU201は、投影制御情報を、被投影体上に記録可能なQRコード等の画像データにラスタライズし、データαの現パートに対応するデータβの現パートをラスタライズしたものと重畳する。そして、エンジン部I/F206を介してエンジン部230に画像データを送り、当該ラスタライズされた画像データを被投影体となる用紙等に記録出力させる。
【0120】
次に、ステップS81では、CPU201は、RAM203内のカウンターを1インクリメントし、ステップS82に進む。
【0121】
ステップS82では、CPU201は、RAM203内のカウンターの値が分割されたデータα(もしくはβ)のパーツ数未満であるか否かを判定し、未満であると判定した場合はステップS73に戻る。一方、カウンターの値が分割されたデータα(もしくはβ)のパーツ数以上であればステップS83に進む。
【0122】
ステップS83では、CPU201は、分割され各パートの個体識別情報が埋め込まれたデータαのパーツを、元の単位のデータに再合成する。そして、外部I/F205を通じて、各種の通信形態で出力する。
【0123】
例えば、図15(b)に示す例では、ファイル名、ページ番号、オブジェクト番号は元のデータαが識別情報として有するものである。更に、ヘッダー情報として、データαを処理した画像記録装置200の機種名と製品シリアル番号、生成された日時、著作権者情報が、暗号化された元のデータαに付与されている。
【0124】
本実施形態によれば、投影制御情報を記録出力することができ、記録出力された投影制御情報を用いることによって、機密情報のセキュリティを保ちつつ各種情報の投影を制御することが可能となる。
【0125】
[第7の実施形]
本発明の第7の実施形態に係る画像記録装置は、図10に示す構成が上記第5の実施の形態と同じであり、第5の実施の形態と同様の部分については同一の符号を用いてその説明を省略する。
【0126】
図18及び図19は、本発明の第7実施形態に係る画像記録装置の投影画像作成処理の流れを示すフローチャートである。本処理は、CPU201がROM202に格納されたソフトウェア・プログラムを実行することにより実現されるものとする。
【0127】
図18において、CPU201は、外部I/F205を通じて入力されたデータをRAM203に格納し、操作部220から操作部I/F204を介して入力された各種設定を受け付ける(ステップS91)。ステップS91で設定が可能な各種項目の一例を図14に示す。また、ステップS91で操作部220に表示される画面の一例を図15(a)に示す。
【0128】
操作部220から操作部I/F204を介して処理開始指示を受け付けると、CPU201は、入力されたデータを、各種設定で指定される投影画像データ部品αと被投影体上に予め記録されるデータ部品βとに分割する(第1の分割手段)。さらに、αとβの対応を取りながら各種設定で指定されるパーツに分割する(第2の分割手段)(ステップS92)。このとき、CPU201は、RAM203に保存されるパーツカウンター(以下、単に「カウンター」と称する)をゼロクリアする。データαは画像投影される第1のデータであり、データβは被投影体に予め記録される第2のデータである。
【0129】
次に、ステップS93では、CPU201は、カウンターが示すデータ部品αの現パートの個体識別情報を生成する。ステップS93ではCPU201は個体識別情報生成手段として機能する。
【0130】
次に、ステップS94では、CPU201は、ステップS91で受け付けた各種設定に投影許可条件が指定されているかどうかを判定する。指定されていないと判定した場合は、CPU201は、個体識別情報からQRコード等の投影制御情報を生成し、分割されたデータ部品αの現パートに個体識別情報を埋め込み(図19のステップS105)、ステップS100に進む。一方、ステップS94で指定されていると判定した場合は、ステップS95に進む。ステップS105ではCPU201は投影制御情報生成手段として機能する。
【0131】
ステップS95では、CPU201は、投影許可条件情報を生成し、ステップS96に進む。ステップS95ではCPU201は投影許可条件生成手段として機能する。
【0132】
ステップS96では、CPU201は、ステップS91で受け付けた各種設定に復号鍵生成方法が指定されているかどうかを判定する。指定されていると判定した場合はステップS104に進む一方、指定されていないと判定した場合はステップS97に進む。
【0133】
ステップS97では、CPU201は、復号鍵を乱数等から自動生成し、ステップS98に進む。一方、ステップS104では、CPU201は、復号鍵生成方法に従って投影許可条件情報から復号鍵を生成し、ステップS98に進む。
【0134】
ステップS98では、CPU201は、復号鍵でデータ部品αの現パートを暗号化し、図19のステップS99に進む。
【0135】
図19において、ステップS99では、CPU201は、個体識別情報と、投影許可条件情報と、復号鍵生成方法と、復号鍵とからQRコード等の投影制御情報を生成し、分割されたデータ部品αの現パートに個体識別情報を埋め込む。ステップS99ではCPU201は投影制御情報生成手段として機能する。
【0136】
ステップS100では、CPU201は、投影制御情報を、被投影体上に記録可能なQRコード等の画像データにラスタライズし、データ部品αの現パートに対応するデータ部品βの現パートをラスタライズした画像と重畳する。そして、エンジン部I/F206を介してエンジン部230に画像データを送り、当該ラスタライズされた画像データを被投影体となる用紙等に記録出力させる。
【0137】
次に、ステップS101では、CPU201は、RAM203内のカウンターを1インクリメントし、ステップS102に進む。
【0138】
ステップS102では、CPU201は、RAM203内のカウンターの値が分割されたデータ部品α(もしくはβ)のパーツ数未満であるか否かを判定し、未満であると判定した場合はステップS93に戻る。一方、カウンターの値が分割されたデータ部品α(もしくはβ)のパーツ数以上であればステップS103に進む。
【0139】
ステップS103では、CPU201は、分割され各パートの個体識別情報が埋め込まれたデータ部品αのパーツを、元の単位のデータに再合成する。そして、外部I/F205を通じて、各種の通信形態で出力する。例えば、図15(b)に示す投影制御情報では、ファイル名、ページ番号、オブジェクト番号は元のデータαが識別情報として有するものである。更に、ヘッダー情報として、データαを処理した画像記録装置200の機種名と製品シリアル番号、生成された日時、著作権者情報が、暗号化された元のデータαに付与されている。
【0140】
本実施形態によれば、投影制御情報を記録出力することができ、記録出力された投影制御情報を用いることによって、機密情報のセキュリティを保ちつつ各種情報の投影を制御することが可能となる。
【0141】
上記実施形態では、二次元コードとしてQRコードを用いたが、これに限定されず、バーコードであってもよい。
【0142】
なお、第1の実施形態では、図1の時計部/GPS部25は省略されていてもよい。
【0143】
また、第5の実施形態以降では、画像投影装置にプリンタ等の画像形成装置が接続されている場合を想定しているが、画像形成機能を備えた画像投影装置であってもよい。
【0144】
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
【符号の説明】
【0145】
11 画像投影コントローラ部
12 操作部
13 被投影体撮像部
14 画像投影部
18 大容量記憶装置
20 CPU
23 外部I/F
25 時計部/GPS部
51 QRコード
100 画像投影装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被投影体を撮像する撮像手段と、データを画像投影する画像投影手段とを備える画像投影装置において、
前記撮像手段により撮像された被投影体の画像から投影制御情報を判別する判別手段と、
前記判別手段により判別された投影制御情報から前記データの識別情報を読み取る読取手段と、
前記読取手段により読み取った識別情報を用いて前記データを取得する取得手段とを備え、
前記画像投影手段は、前記取得手段により取得したデータを画像投影することを特徴とする画像投影装置。
【請求項2】
被投影体を撮像する撮像手段と、データを画像投影する画像投影手段とを備える画像投影装置において、
前記撮像手段により撮像された被投影体の画像から投影制御情報を判別する判別手段と、
前記判別手段により判別された投影制御情報から前記データの識別情報と暗号化された前記データの復号鍵情報とを読み取る読取手段と、
前記読取手段により読み取った識別情報を用いて前記データを取得する取得手段と、
前記取得手段により取得したデータを前記復号鍵情報を用いて復号する復号手段とを備え、
前記画像投影手段は、前記復号手段により復号されたデータを画像投影することを特徴とする画像投影装置。
【請求項3】
被投影体を撮像する撮像手段と、データを画像投影する画像投影手段とを備える画像投影装置において、
前記撮像手段により撮像された被投影体の画像から投影制御情報を判別する判別手段と、
前記判別手段により判別された投影制御情報から前記データの識別情報と、前記データの投影許可条件と、前記データの復号鍵情報とを読み取る読取手段と、
前記読取手段により読み取った識別情報を用いて前記データを取得する取得手段と、
前記取得手段により取得したデータが前記投影許可条件を満たしているかどうかを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記投影許可条件を満たしていると判定されたデータを前記復号鍵情報を用いて復号する復号手段とを備え、
前記画像投影手段は、前記復号されたデータを画像投影することを特徴とする画像投影装置。
【請求項4】
被投影体を撮像する撮像手段と、データを画像投影する画像投影手段とを備える画像投影装置において、
前記撮像手段により撮像された被投影体の画像から投影制御情報を判別する判別手段と、
前記判別手段により判別された投影制御情報から前記データの識別情報と、前記データの投影許可条件と、前記データの不完全復号鍵情報と、復号鍵生成方法とを読み取る読取手段と、
前記読取手段により読み取った識別情報を用いて前記データを取得する取得手段と、
前記取得手段により取得したデータが前記投影許可条件を満たしているかどうかを判定する判定手段と、
前記復号鍵生成方法を利用して前記不完全復号鍵情報と前記投影許可条件から復号鍵情報を生成する生成手段と、
前記判定手段により前記投影許可条件を満たしていると判定されたデータを前記復号鍵情報を用いて復号する復号手段とを備え、
前記画像投影手段は、前記復号されたデータを画像投影することを特徴とする画像投影装置。
【請求項5】
前記投影制御情報は、QRコードを含む二次元コードに埋め込まれていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像投影装置。
【請求項6】
前記投影許可条件は、日時、場所の情報が含まれることを特徴とする請求項3または4に記載の画像投影装置。
【請求項7】
画像投影されるデータから被投影体に投影制御情報を記録する画像記録装置において、
前記データに対する各種設定を受け付ける操作手段と、
前記操作手段で受け付けた各種設定に従って前記データをパーツに分割する分割手段と、
前記分割手段により分割されたデータの各パートに対する個体識別情報を生成する個体識別情報生成手段と、
前記操作手段で受け付けた各種設定に従って前記データの投影許可条件情報を生成する投影許可条件生成手段と、
前記操作手段で受け付けた各種設定に従って復号鍵情報を生成する復号鍵生成手段と、
前記分割手段により分割されたデータの各パートを前記復号鍵情報で暗号化する暗号化手段と、
前記分割されたデータの各パートに対して、前記個体識別情報生成手段により生成された個体識別情報と、前記投影許可条件生成手段により生成された投影許可条件情報と、前記復号鍵生成手段により生成された復号鍵情報と、復号鍵生成方法とから投影制御情報を生成する投影制御情報生成手段と、
前記生成された投影制御情報を被投影体に記録する記録手段と、
前記分割されたデータの各パートを再合成して出力する出力手段とを備えることを特徴とする画像記録装置。
【請求項8】
画像投影される第1のデータと、被投影体に予め記録される第2のデータとを利用し、前記第1のデータの投影制御情報と前記第2のデータをラスタライズした画像とを重畳して被投影体に記録する画像記録装置において、
前記第1のデータと前記第2のデータに対する各種設定を受け付ける操作手段と、
前記第1のデータと前記第2のデータとを前記操作手段で受け付けた各種設定に従ってパーツに分割する分割手段と、
前記分割手段により分割された第1のデータの各パートに対する個体識別情報を生成する個体識別情報生成手段と、
前記操作手段で受け付けた各種設定に従って投影許可条件情報を生成する投影許可条件生成手段と、
前記操作手段で受け付けた各種設定に従って復号鍵を生成する復号鍵生成手段と、
前記分割された第1のデータの各パートを前記復号鍵で暗号化する暗号化手段と、
前記分割された第1のデータの各パートに対して、前記個体識別情報生成手段により生成された個体識別情報と、前記投影許可条件生成手段により生成された投影許可条件情報と、前記復号鍵生成手段により生成された復号鍵情報と、復号鍵生成方法とから投影制御情報を生成する投影制御情報生成手段と、
前記生成された投影制御情報を前記第2のデータの画像に重畳して被投影体に記録する記録手段と、
前記分割された第1のデータの各パートを再合成し出力する出力手段とを備えることを特徴とする画像記録装置。
【請求項9】
入力されたデータを、画像投影される第1のデータと被投影体上に予め記録される第2のデータとに分割し、前記第1のデータの投影制御情報と前記第2のデータをラスタライズした画像とを重畳して被投影体に記録するように制御する画像記録装置において、
前記データに対する各種設定を受け付ける操作手段と、
前記データを、画像投影される第1のデータと被投影体上に予め記録される第2のデータとに分割する第1の分割手段と、
前記第1のデータと前記第2のデータとを、前記操作手段で受け付けた各種設定に従ってパーツに分割する第2の分割手段と、
前記分割された第1のデータの各パートに対する個体識別情報を生成する個体識別情報生成手段と、
前記操作手段で受け付けた各種設定に従って投影許可条件情報を生成する投影許可条件情報手段と、
前記操作手段で受け付けた各種設定に従って復号鍵を生成する復号鍵生成手段と、
前記分割された第1のデータの各パートを前記復号鍵で暗号化する暗号化手段と、
前記分割された第1のデータの各パートに対して、前記個体識別情報生成手段により生成された個体識別情報と、前記投影許可条件生成手段により生成された投影許可条件情報と、前記復号鍵生成手段により生成された復号鍵情報と、復号鍵生成方法とから投影制御情報を生成する投影制御情報生成手段と、
前記生成された投影制御情報を前記第2のデータの画像に重畳して被投影体に記録する記録手段と、
前記分割された第1のデータの各パートを再合成して出力する出力手段とを備えることを特徴とする画像記録装置。
【請求項1】
被投影体を撮像する撮像手段と、データを画像投影する画像投影手段とを備える画像投影装置において、
前記撮像手段により撮像された被投影体の画像から投影制御情報を判別する判別手段と、
前記判別手段により判別された投影制御情報から前記データの識別情報を読み取る読取手段と、
前記読取手段により読み取った識別情報を用いて前記データを取得する取得手段とを備え、
前記画像投影手段は、前記取得手段により取得したデータを画像投影することを特徴とする画像投影装置。
【請求項2】
被投影体を撮像する撮像手段と、データを画像投影する画像投影手段とを備える画像投影装置において、
前記撮像手段により撮像された被投影体の画像から投影制御情報を判別する判別手段と、
前記判別手段により判別された投影制御情報から前記データの識別情報と暗号化された前記データの復号鍵情報とを読み取る読取手段と、
前記読取手段により読み取った識別情報を用いて前記データを取得する取得手段と、
前記取得手段により取得したデータを前記復号鍵情報を用いて復号する復号手段とを備え、
前記画像投影手段は、前記復号手段により復号されたデータを画像投影することを特徴とする画像投影装置。
【請求項3】
被投影体を撮像する撮像手段と、データを画像投影する画像投影手段とを備える画像投影装置において、
前記撮像手段により撮像された被投影体の画像から投影制御情報を判別する判別手段と、
前記判別手段により判別された投影制御情報から前記データの識別情報と、前記データの投影許可条件と、前記データの復号鍵情報とを読み取る読取手段と、
前記読取手段により読み取った識別情報を用いて前記データを取得する取得手段と、
前記取得手段により取得したデータが前記投影許可条件を満たしているかどうかを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記投影許可条件を満たしていると判定されたデータを前記復号鍵情報を用いて復号する復号手段とを備え、
前記画像投影手段は、前記復号されたデータを画像投影することを特徴とする画像投影装置。
【請求項4】
被投影体を撮像する撮像手段と、データを画像投影する画像投影手段とを備える画像投影装置において、
前記撮像手段により撮像された被投影体の画像から投影制御情報を判別する判別手段と、
前記判別手段により判別された投影制御情報から前記データの識別情報と、前記データの投影許可条件と、前記データの不完全復号鍵情報と、復号鍵生成方法とを読み取る読取手段と、
前記読取手段により読み取った識別情報を用いて前記データを取得する取得手段と、
前記取得手段により取得したデータが前記投影許可条件を満たしているかどうかを判定する判定手段と、
前記復号鍵生成方法を利用して前記不完全復号鍵情報と前記投影許可条件から復号鍵情報を生成する生成手段と、
前記判定手段により前記投影許可条件を満たしていると判定されたデータを前記復号鍵情報を用いて復号する復号手段とを備え、
前記画像投影手段は、前記復号されたデータを画像投影することを特徴とする画像投影装置。
【請求項5】
前記投影制御情報は、QRコードを含む二次元コードに埋め込まれていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像投影装置。
【請求項6】
前記投影許可条件は、日時、場所の情報が含まれることを特徴とする請求項3または4に記載の画像投影装置。
【請求項7】
画像投影されるデータから被投影体に投影制御情報を記録する画像記録装置において、
前記データに対する各種設定を受け付ける操作手段と、
前記操作手段で受け付けた各種設定に従って前記データをパーツに分割する分割手段と、
前記分割手段により分割されたデータの各パートに対する個体識別情報を生成する個体識別情報生成手段と、
前記操作手段で受け付けた各種設定に従って前記データの投影許可条件情報を生成する投影許可条件生成手段と、
前記操作手段で受け付けた各種設定に従って復号鍵情報を生成する復号鍵生成手段と、
前記分割手段により分割されたデータの各パートを前記復号鍵情報で暗号化する暗号化手段と、
前記分割されたデータの各パートに対して、前記個体識別情報生成手段により生成された個体識別情報と、前記投影許可条件生成手段により生成された投影許可条件情報と、前記復号鍵生成手段により生成された復号鍵情報と、復号鍵生成方法とから投影制御情報を生成する投影制御情報生成手段と、
前記生成された投影制御情報を被投影体に記録する記録手段と、
前記分割されたデータの各パートを再合成して出力する出力手段とを備えることを特徴とする画像記録装置。
【請求項8】
画像投影される第1のデータと、被投影体に予め記録される第2のデータとを利用し、前記第1のデータの投影制御情報と前記第2のデータをラスタライズした画像とを重畳して被投影体に記録する画像記録装置において、
前記第1のデータと前記第2のデータに対する各種設定を受け付ける操作手段と、
前記第1のデータと前記第2のデータとを前記操作手段で受け付けた各種設定に従ってパーツに分割する分割手段と、
前記分割手段により分割された第1のデータの各パートに対する個体識別情報を生成する個体識別情報生成手段と、
前記操作手段で受け付けた各種設定に従って投影許可条件情報を生成する投影許可条件生成手段と、
前記操作手段で受け付けた各種設定に従って復号鍵を生成する復号鍵生成手段と、
前記分割された第1のデータの各パートを前記復号鍵で暗号化する暗号化手段と、
前記分割された第1のデータの各パートに対して、前記個体識別情報生成手段により生成された個体識別情報と、前記投影許可条件生成手段により生成された投影許可条件情報と、前記復号鍵生成手段により生成された復号鍵情報と、復号鍵生成方法とから投影制御情報を生成する投影制御情報生成手段と、
前記生成された投影制御情報を前記第2のデータの画像に重畳して被投影体に記録する記録手段と、
前記分割された第1のデータの各パートを再合成し出力する出力手段とを備えることを特徴とする画像記録装置。
【請求項9】
入力されたデータを、画像投影される第1のデータと被投影体上に予め記録される第2のデータとに分割し、前記第1のデータの投影制御情報と前記第2のデータをラスタライズした画像とを重畳して被投影体に記録するように制御する画像記録装置において、
前記データに対する各種設定を受け付ける操作手段と、
前記データを、画像投影される第1のデータと被投影体上に予め記録される第2のデータとに分割する第1の分割手段と、
前記第1のデータと前記第2のデータとを、前記操作手段で受け付けた各種設定に従ってパーツに分割する第2の分割手段と、
前記分割された第1のデータの各パートに対する個体識別情報を生成する個体識別情報生成手段と、
前記操作手段で受け付けた各種設定に従って投影許可条件情報を生成する投影許可条件情報手段と、
前記操作手段で受け付けた各種設定に従って復号鍵を生成する復号鍵生成手段と、
前記分割された第1のデータの各パートを前記復号鍵で暗号化する暗号化手段と、
前記分割された第1のデータの各パートに対して、前記個体識別情報生成手段により生成された個体識別情報と、前記投影許可条件生成手段により生成された投影許可条件情報と、前記復号鍵生成手段により生成された復号鍵情報と、復号鍵生成方法とから投影制御情報を生成する投影制御情報生成手段と、
前記生成された投影制御情報を前記第2のデータの画像に重畳して被投影体に記録する記録手段と、
前記分割された第1のデータの各パートを再合成して出力する出力手段とを備えることを特徴とする画像記録装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【公開番号】特開2012−238070(P2012−238070A)
【公開日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−105084(P2011−105084)
【出願日】平成23年5月10日(2011.5.10)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年5月10日(2011.5.10)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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