説明

画像生成システム、プログラム、情報記憶媒体、サーバシステム、及びコンテンツ配信システム

【課題】映像コンテンツを構成する各シーンや各シーンのキーワードを提示できる画像生成システム、プログラム、情報記憶媒体及びサーバシステム等の提供。
【解決手段】画像生成システムは、映像コンテンツを構成する複数のシーンの各シーンに関連づけられた少なくとも1つのキーワードを取得するキーワード取得部と、複数のキーワードの各キーワードに関連づけられた少なくとも1つのシーンを取得するシーン取得部と、ユーザがシーンを選択した場合に、選択されたシーンに関連づけられたキーワードをリスト表示し、ユーザがキーワードを選択した場合に、選択されたキーワードに関連づけられたシーンをリスト表示する制御を行う表示制御部を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像生成システム、プログラム、情報記憶媒体、サーバシステム、及びコンテンツ配信システム等に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、ドラマや映画などの各種映像コンテンツを配信するシステムが知られている。この映像配信システムの従来技術としては、例えば特許文献1に開示される技術などが知られている。
【0003】
このような映像配信システムでは、ドラマや映画などの作品は1話単位で配信される。このため、作品の名場面などをシーン単位で視聴することが難しかった。またユーザは、1人で映像コンテンツを鑑賞するため、作品のファンである複数のユーザが、名場面を語り合いながら視聴するというような状況を作り出すことができなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−169089
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の幾つかの態様によれば、映像コンテンツを構成する各シーンや各シーンのキーワードを提示できる画像生成システム、プログラム、情報記憶媒体、サーバシステム及びコンテンツ配信システム等を提供できる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、映像コンテンツを構成する複数のシーンの各シーンに関連づけられた少なくも1つのキーワードを取得するキーワード取得部と、複数のキーワードの各キーワードに関連づけられた少なくとも1つのシーンを取得するシーン取得部と、ユーザがシーンを選択した場合に、選択されたシーンに関連づけられたキーワードをリスト表示し、ユーザがキーワードを選択した場合に、選択されたキーワードに関連づけられたシーンをリスト表示する制御を行う表示制御部とを含む画像生成システムに関係する。また本発明は、上記各部としてコンピュータを機能させるプログラム、又は該プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体に関係する。
【0007】
本発明の一態様によれば、映像コンテンツの各シーンに関連づけられたキーワードが取得される。また、複数のキーワードの各キーワードに関連づけられたシーンが取得される。そして、ユーザがシーンを選択すると、そのシーンに関連付けられたキーワードがリスト表示される。またユーザがキーワードを選択すると、そのキーワードに関連づけられたシーンがリスト表示される。このようにすれば、映像コンテンツを構成する各シーンや各シーンのキーワードを提示できるようになり、これまでにないインターフェース環境の提供が可能になる。
【0008】
また本発明の一態様では、前記表示制御部は、ユーザがキーワードを選択した場合に、選択されたキーワードに関連する情報又は前記情報のサイトへのリンク先情報を表示する制御を行ってもよい。
【0009】
このようにすれば、ユーザがキーワードを選択した場合に、そのキーワードに関連する情報(例えば商品情報、広告情報等)やそのサイトにユーザを誘導できるようになる。
【0010】
また本発明の一態様では、前記表示制御部は、ユーザがシーンの選択決定操作又は選択操作を行った場合に、シーンの再生画面を表示する制御を行ってもよい。
【0011】
このようにすれば、ユーザは、映像コンテンツをシーン単位で鑑賞できるようになる。
【0012】
また本発明の一態様では、前記表示制御部は、前記シーン再生画面においてユーザが入力した評価情報を表す演出効果を、ユーザがシーン又はキーワードを選択するためのメニュー画面において、シーン又はキーワードに対応づけて表示する制御を行ってもよい。
【0013】
このようにすれば、シーン再生画面でのユーザの評価情報を、メニュー画面に表示されるシーンやキーワードに反映させることが可能になる。
【0014】
また本発明の一態様では、ユーザによるシーン又はキーワードの選択履歴を取得する選択履歴取得部を含み、前記表示制御部は、他ユーザによるシーン又はキーワードの選択履歴を表す演出効果を、ユーザがシーン又はキーワードを選択するためのメニュー画面において、シーン又はキーワードに対応づけて表示する制御を行ってもよい。
【0015】
このようにすれば、他ユーザによるシーン又はキーワードの選択履歴を、メニュー画面に表示されるシーンやキーワードに反映させることが可能になる。
【0016】
また本発明の一態様では、前記表示制御部は、ユーザがシーンを選択した場合に、選択されたシーンに対する他ユーザのコメントを表示する制御を行ってもよい。
【0017】
このようにすれば、ユーザは、シーンを選択すると、そのシーンに対する他ユーザのコメントを見ることが可能になり、ユーザコミュニティの拡がり等を実現できる。
【0018】
また本発明の一態様では、前記表示制御部は、ユーザがキーワードを選択した場合に、選択されたキーワードに対する他ユーザのコメントを表示する制御を行ってもよい。
【0019】
このようにすれば、ユーザは、キーワードを選択すると、そのキーワードに対する他ユーザのコメントを見ることが可能になり、ユーザコミュニティの拡がり等を実現できる。
【0020】
また本発明の一態様では、前記キーワードは、シーンの登場人物、シーンの場所、シーンの状況、及びシーンの時間情報の少なくとも1つのキーワードであってもよい。
【0021】
また本発明の一態様では、前記表示制御部は、ユーザがキーワードを選択した場合に、選択されたキーワードに関連する別のキーワードを表示する制御を行ってもよい。
【0022】
このように、選択されたキーワードに関連する別のキーワードを表示することで、ユーザにその別のキーワードを想起させることが可能になる。
【0023】
また本発明の一態様では、複数のキーワードのグループに対して上位キーワードが付与され、前記表示制御部は、ユーザがキーワードを選択した場合に、選択されたキーワードが属するグループに付与された上位キーワードを表示する制御を行ってもよい。
【0024】
このようにすれば、ユーザは、キーワードを選択すると、そのキーワードが属するグループの上位キーワードを知ることができ、その上位キーワードに属する他のキーワードの提示等が可能になる。
【0025】
また本発明の一態様では、前記表示制御部は、ユーザがシーン又はキーワードを選択した場合に、選択されたシーン又はキーワードに関連づけられたユーザキーワードを表示する制御を行ってもよい。
【0026】
このようにすれば、ユーザは、シーン又はキーワードを選択すると、そのシーン又はキーワードに関連づけられたユーザキーワードについても知ることができ、ユーザによるキーワードのカスタマイズ等が可能になる。
【0027】
また本発明の一態様では、前記表示制御部は、ユーザによりシーンが選択された後に、第1の方向への操作指示が行われた場合に、選択されたシーンに対する他ユーザのコメントをリスト表示し、第2の方向への操作指示が行われた場合に、選択されたシーンに関連づけられたキーワードをリスト表示する制御を行ってもよい。
【0028】
このようにすれば、ユーザは、シーンに対するコメントや、シーンに関連するキーワードを、第1、第2の方向への操作指示という簡素な操作で確認することが可能になる。
【0029】
また本発明の一態様では、前記表示制御部は、ユーザによりキーワードが選択された後に、第1の方向への操作指示が行われた場合に、選択されたキーワードに対する他ユーザのコメントをリスト表示し、第2の方向への操作指示が行われた場合に、選択されたキーワードに関連づけられたシーンをリスト表示する制御を行ってもよい。
【0030】
このようにすれば、ユーザは、キーワードに対するコメントや、キーワードに関連するシーンを、第1、第2の方向への操作指示という簡素な操作で確認することが可能になる。
【0031】
また本発明の一態様では、シーン又はキーワードを選択するための複数のアイコンオブジェクトの各アイコンオブジェクトが、各3次元位置に配置設定されるメニュー用オブジェクト空間を設定するメニュー用オブジェクト空間設定部と、仮想カメラを制御する仮想カメラ制御部とを含み、前記表示制御部は、前記メニュー用オブジェクト空間において前記仮想カメラから見える画像を、シーン又はキーワードを選択するためのメニュー画面として表示する制御を行ってもよい。
【0032】
このようにすれば、例えば2次元表示の場合に比べて多数のアイコンオブジェクトを配置設定して、シーン又はキーワードの選択のためのメニュー画面を表示できるようになり、これまでにないタイプのメニュー画面の表示が可能になる。
【0033】
また本発明の一態様では、前記表示制御部は、前記仮想カメラから見て前記アイコンオブジェクトが移動して見える画像を、前記メニュー画面として表示する制御を行ってもよい。
【0034】
このようにすれば、ユーザは、移動して見えるアイコンオブジェクトを選択して、アイコンオブジェクトに対応するシーン又はキーワードを選択できるようになる。
【0035】
また本発明の一態様では、前記表示制御部は、ユーザが前記アイコンオブジェクトを選択した場合に、前記仮想カメラから見て前記アイコンオブジェクトが接近して見える画像を表示する制御を行ってもよい。
【0036】
このようにすれば、ユーザは、選択したアイコンオブジェクトの接近画像を見て確認できるようになる。
【0037】
また本発明の一態様では、前記表示制御部は、選択された前記アイコンオブジェクトが静止し、他のアイコンオブジェクトが移動して見える画像を表示する制御を行ってもよい。
【0038】
このようにすれば、アイコンオブジェクトについては静止して見て、他のオブジェクトは移動して見えるため、実在感等のある画面の表示が可能になる。
【0039】
また本発明の一態様では、前記仮想カメラ制御部は、前記仮想カメラを軌道上で移動させる制御を行い、ユーザが前記アイコンオブジェクトを選択すると、選択された前記アイコンオブジェクトに前記仮想カメラを接近させる制御を行ってもよい。
【0040】
このように仮想カメラを軌道上で移動させることで、仮想カメラから見てアイコンオブジェクトが移動して見える画像を表示できる。そして、このように移動しているアイコンオブジェクトをユーザが選択すると、アイコンオブジェクトの接近画像が表示されるようになり、ユーザは、選択したアイコンオブジェクトの接近画像を見て確認できるようになる。
【0041】
また本発明の一態様では、前記仮想カメラ制御部は、前記軌道の接線方向に対して前記軌道の中心側に、前記仮想カメラの方向を向ける制御を行ってもよい。
【0042】
このようにすれば、アイコンオブジェクトのみならず軌道の中心付近も俯瞰できる画像を表示できる。
【0043】
また本発明の一態様では、前記複数のアイコンオブジェクトのうち、前記仮想カメラの位置から所定距離範囲内にあるアイコンオブジェクト、或いは前記仮想カメラの位置に近い所定数のアイコンオブジェクトを、ユーザにより選択可能なアイコンオブジェクトに設定するアイコン設定部を含んでもよい。
【0044】
このようにすれば、仮想カメラから近いアイコンオブジェクトが選択可能状態になるため、スムーズなインターフェース環境を提供できる。
【0045】
また本発明の一態様では、前記表示制御部は、ユーザが操作するカーソルによりアイコンオブジェクトが選択された場合に、選択された前記アイコンオブジェクトにマーカを識別可能に表示する、或いは前記アイコンオブジェクトの移動速度又は画像を変化させる表示制御を行ってもよい。
【0046】
このようにすれば、ユーザは、複数のアイコンオブジェクトのうちのいずれのアイコンオブジェクトが選択されたのかを、視覚的に容易に認識できるようになる。
【0047】
また本発明の一態様では、前記仮想カメラ制御部は、ユーザによる操作部の操作に基づいて、前記仮想カメラの位置及び方向の少なくとも1つを制御してもよい。
【0048】
このようにすれば、ユーザの操作により仮想カメラの位置や方向を変化させて、アイコンオブジェクトを選択できるようになるため、これまでにないインターフェース環境を提供できる。
【0049】
また本発明の他の態様は、映像コンテンツを配信するコンテンツ配信部と、映像コンテンツを構成する複数のシーンの各シーンに関連づけられた少なくとも1つのキーワードを取得するキーワード取得部と、複数のキーワードの各キーワードに関連づけられた少なくとも1つのシーンを取得するシーン取得部と、ユーザがシーンを選択した場合に、選択されたシーンに関連づけられたキーワードを、端末装置の表示部にリスト表示し、ユーザがキーワードを選択した場合に、選択されたキーワードに関連づけられたシーンを、前記端末装置の前記表示部にリスト表示するための処理を行う表示処理部とを含むサーバシステムに関係する。
【0050】
本発明の他の態様によれば、映像コンテンツの各シーンに関連づけられたキーワードが取得される。また、複数のキーワードの各キーワードに関連づけられたシーンが取得される。そして、ユーザがシーンを選択すると、そのシーンに関連付けられたキーワードが、端末装置の表示部にリスト表示される。またユーザがキーワードを選択すると、そのキーワードに関連づけられたシーンが、端末装置の表示部にリスト表示される。このようにすれば、映像コンテンツを構成する各シーンや各シーンのキーワードを提示できるようになり、これまでにないインターフェース環境の提供が可能になる。
【0051】
また本発明の他の態様は、映像コンテンツを配信するコンテンツ配信部と、映像コンテンツを構成する複数のシーンの各シーンに関連づけられた少なくとも1つのキーワードを取得するキーワード取得部と、複数のキーワードの各キーワードに関連づけられた少なくとも1つのシーンを取得するシーン取得部と、ユーザがシーンを選択した場合に、選択されたシーンに関連づけられたキーワードを、端末装置の表示部にリスト表示し、ユーザがキーワードを選択した場合に、選択されたキーワードに関連づけられたシーンを、前記端末装置の前記表示部にリスト表示するための処理を行う表示処理部と、前記表示部を有する前記端末装置とを含むコンテンツ配信システムに関係する。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本実施形態の画像生成システムの構成例。
【図2】シーンに関連づけられたキーワードがリスト表示される画面の例。
【図3】キーワードに関連づけられたシーンがリスト表示される画面の例。
【図4】シーンに対してキーワードが関連づけられる第1のデータベースの説明図。
【図5】図5(A)〜図5(C)はキーワードに対してシーンが関連づけられる第2のデータベース等の説明図。
【図6】図6(A)、図6(B)はメタキーワード(上位キーワード)の説明図。
【図7】図7(A)、図7(B)はユーザキーワードの説明図。
【図8】シーンやキーワードの選択のためのメニュー画面の例。
【図9】アイコンオブジェクトのキャッチ画面の例。
【図10】シーンのオープン画面の例。
【図11】シーンのオープン画面でのコメントのリスト表示の例。
【図12】シーンのオープン画面でのキーワードのリスト表示の例。
【図13】キーワードのオープン画面の例。
【図14】キーワードのオープン画面での解説文の表示の例。
【図15】キーワードのオープン画面でのシーンのリスト表示の例。
【図16】シーン再生画面の例。
【図17】アイコンオブジェクトのオブジェクトデータの例。
【図18】図18(A)、図18(B)は軌道上で仮想カメラを移動させる手法の説明図。
【図19】仮想カメラの方向の設定手法の説明図。
【図20】図20(A)、図20(B)はユーザにより選択可能なアイコンオブジェクトの設定手法の説明図。
【図21】図21(A)、図21(B)はアイコンオブジェクトの選択手法の説明図。
【図22】ユーザの操作により仮想カメラの位置、方向を制御する手法の説明図。
【図23】本実施形態の詳細な処理例を示すフローチャート。
【図24】図24(A)〜図24(D)はアイコンオブジェクトに画像エフェクトや選択履歴を表す画像を付与する手法の説明図。
【図25】図25(A)〜図25(C)は視野範囲外のアイコンオブジェクトの位置を変更する手法の説明図。
【図26】本実施形態のサーバシステム、コンテンツ配信システムの構成例。
【発明を実施するための形態】
【0053】
以下、本実施形態について説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また本実施形態で説明される構成の全てが、本発明の必須構成要件であるとは限らない。
【0054】
1.画像生成システム
図1に本実施形態の画像生成システム(画像表示システム)の構成例を示す。本実施形態の画像生成システムは、例えばゲーム装置、コンテンツ再生装置(HDDプレーヤ、DVDプレーヤ)、テレビ、携帯型端末装置、パーソナルコンピュータ等の種々の機器に適用できる。なお本実施形態の画像生成システムは図1の構成に限定されず、その構成要素(各部)の一部を省略したり、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
【0055】
操作部160は、ユーザ(プレーヤ)が操作データを入力するためのものであり、その機能は、操作ボタン、方向キー、レバー、アナログスティック、リモコン、キーボード、ポインティングデバイス(マウス等)、マイク、或いはタッチパネル型ディスプレイなどにより実現できる。
【0056】
記憶部170は、処理部100や通信部196などのワーク領域となるもので、その機能はRAM(DRAM、VRAM)などにより実現できる。そして処理部100により実行されるプログラムや、プログラムの実行に必要なデータは、この記憶部170に保持される。
【0057】
記憶部170のオブジェクトデータ記憶部172は、オブジェクト空間設定のためのオブジェクトデータを記憶する。仮想カメラデータ記憶部174は、仮想カメラ制御部103の各種制御データを記憶する。画像データ記憶部175は、アイコンオブジェクト等のオブジェクトの画像データを記憶する。音データ記憶部176は、アイコンオブジェクト等に対応づけられた各種の音(音声、音楽)のデータを記憶する。描画バッファ177は画像を描画するためのバッファである。コンテンツ記憶部178は、映像コンテンツ、音楽コンテンツ、ゲームコンテンなどの各種コンテンツの情報を記憶する。
【0058】
第1のデータベース182は、映像コンテンツを構成する複数のシーンの各シーン対して少なくとも1つのキーワード(1つ以上のキーワード)が関連づけて記憶されるデータベースである。第2のデータベース184は、各キーワードに対して少なくとも1つのシーン(1つ以上のキーワード)が関連づけて記憶されるデータベースである。なお第1、第2のデータベース182、184は、映像コンテンツを配信するサーバシステム等に設けてもよい。
【0059】
情報記憶媒体180(コンピュータにより読み取り可能な媒体)は、プログラムやデータなどを格納するものであり、その機能は、光ディスク(DVD、ブルーレイディスク、CD)、HDD(ハードディスクドライブ)、或いはメモリ(ROM等)などにより実現できる。処理部100は、情報記憶媒体180に格納されるプログラム(データ)に基づいて本実施形態の種々の処理を行う。即ち情報記憶媒体180には、本実施形態の各部としてコンピュータ(操作部、処理部、記憶部、出力部を備える装置)を機能させるためのプログラム(各部の処理をコンピュータに実行させるためのプログラム)が記憶される。
【0060】
表示部190は、本実施形態により生成された画像を出力するものであり、その機能は、LCD、プラズマディスプレイ、CRT、タッチパネル型ディスプレイ、或いはHMD(ヘッドマウントディスプレイ)などにより実現できる。音出力部192は、本実施形態により生成された音を出力するものであり、その機能は、スピーカ、或いはヘッドフォンなどにより実現できる。
【0061】
補助記憶装置194(補助メモリ、2次メモリ)は、記憶部170の容量を補うために使用される記憶装置であり、SDメモリーカード、マルチメディアカードなどのメモリーカードなどにより実現できる。
【0062】
通信部196は、有線や無線のネットワークを介して外部(例えば他の画像生成システム、サーバシステム、ホスト)との間で通信を行うものであり、その機能は、通信用ASIC又は通信用プロセッサなどのハードウェアや、通信用ファームウェアにより実現できる。
【0063】
なお本実施形態の各部としてコンピュータを機能させるためのプログラム(データ)は、サーバシステムが有する情報記憶媒体からネットワーク及び通信部196を介して情報記憶媒体180(あるいは記憶部、補助記憶装置)に配信してもよい。このようなサーバシステムによる情報記憶媒体の使用も本発明の範囲内に含めることができる。
【0064】
処理部100(プロセッサ)は、操作部160からの操作データやプログラムなどに基づいて、各種演算処理、画像生成処理、音生成処理などを行う。処理部100は記憶部170をワーク領域として各種処理を行う。この処理部100の機能は、各種プロセッサ(CPU、DSP、GPU等)、ASIC(ゲートアレイ等)などのハードウェアや、プログラムにより実現できる。
【0065】
処理部100は、メニュー用オブジェクト空間設定部102、仮想カメラ制御部103、キーワード取得部104、シーン取得部105、選択履歴取得部106、表示制御部107、音制御部108、アイコン設定部110、位置更新部112を含む。なおこれらの一部の構成要素(例えばメニュー用オブジェクト空間設定部、仮想カメラ制御部、アイコン設定部、位置更新部)を省略したり、他の構成要素(例えばゲーム演算部、移動体演算部)を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
【0066】
メニュー用オブジェクト空間設定部102は、各種オブジェクト(ポリゴン、自由曲面又はサブディビジョンサーフェイスなどのプリミティブ面で構成されるオブジェクト)をオブジェクト空間(3次元空間)に配置設定する処理を行う。即ちワールド座標系でのオブジェクトの位置や回転角度(向き、方向と同義)を決定し、その位置(X、Y、Z)にその回転角度(X、Y、Z軸回りでの回転角度)でオブジェクトを配置する。具体的には、記憶部170のオブジェクトデータ記憶部172には、オブジェクトの位置、回転角度、移動速度、移動方向等のデータであるオブジェクトデータがオブジェクトIDに対応づけて記憶され、このオブジェクトデータは、例えば位置更新部112等により更新される。
【0067】
そして本実施形態ではメニュー用オブジェクト空間設定部102はメニュー用オブジェクト空間の設定処理を行う。このメニュー用オブジェクト空間では、複数のアイコンオブジェクトの各アイコンオブジェクトが、各3次元位置に配置設定される。
【0068】
ここでコンテンツは、例えばサーバシステム等から配信される映像コンテンツなどのマルチメディアのコンテンツである。或いはテレビやラジオの放送コンテンツであってもよい。或いは、HDDプレーヤ、光ディスクプレーヤなどのコンテンツ再生装置に記録される映像コンテンツであってもよい。またアイコンオブジェクトは、これらのコンテンツを選択(表象)するためのオブジェクト(表示物)である。このアイコンオブジェクトは、その属性情報としてオブジェクト空間(3次元空間)における3次元位置の情報を有するが、その形状は3次元形状には限定されず、2次元オブジェクト(例えばビルボード)であってもよいし、3次元オブジェクトであってもよい。またアイコンオブジェクトは、シーン等の画像を表すものあってもよいし、キーワード等の文字を表すものであってもよい。
【0069】
また本実施形態の画像生成システムをゲーム装置等に適用する場合には、オブジェクト空間設定部102は、モデルオブジェクト(人、ロボット、車等の移動体)、マップ(地形)、建物、コース(道路)、樹木、壁などの表示物を表す各種オブジェクトをオブジェクト空間に配置設定する処理を行う。
【0070】
仮想カメラ制御部103は、例えばメニュー用のオブジェクト空間内の所与(任意)の視点から見える画像を生成するための仮想カメラ(視点)の制御処理を行う。具体的には、仮想カメラの位置(X、Y、Z)、方向(X、Y、Z軸回りでの回転角度)を制御する処理(視点位置、視線方向を制御する処理)を行う。或いは仮想カメラ制御部103は仮想カメラの画角等を制御してもよい。
【0071】
キーワード取得部104はキーワードの取得処理を行う。例えば映像コンテンツを構成する複数のシーン(場面)の各シーンに関連づけられた少なくとも1つのキーワード(キーワードID、キーワード名)を取得する。具体的には、各シーンに対してキーワードが関連づけられた第1のデータベース182を参照することで、各シーンに関連づけられたキーワードを取得する。なお第1のデータベース182がサーバシステム(ホスト)に設けられる場合には、各シーンに関連づけられた各キーワードのデータ(キーワードID、キーワード名)を、ネットワーク及び通信部196を介してサーバシステムから受信することで、キーワードの取得処理を実現する。
【0072】
シーン取得部105はシーンの取得処理を行う。例えば複数のキーワードの各キーワードに関連づけられた少なくとも1つのシーン(シーンID、シーン名)を取得する。具体的には、各キーワードに対してシーンが関連づけられた第2のデータベース184を参照することで、キーワードに関連づけられたシーンを取得する。なお第2のデータベース184がサーバシステムに設けられる場合には、各キーワードに関連づけられた各シーンのデータ(シーンID、シーン名)を、ネットワーク及び通信部196を介してサーバシステムから受信することで、シーンの取得処理を実現する。
【0073】
選択履歴取得部106は、ユーザの選択履歴の取得処理を行う。例えばユーザが、シーンやキーワードをメニュー画面等で選択すると、その選択履歴を、ユーザによるシーン又はキーワードの選択履歴として取得する。
【0074】
表示制御部107は、各種画像を表示部190に表示する制御を行う。例えば処理部100で行われる種々の処理の結果に基づいて、アイコンオブジェクト等のオブジェクトの描画処理を行い、これにより画像を生成し、表示部190に出力する。具体的には、座標変換(ワールド座標変換、カメラ座標変換)、クリッピング処理、透視変換、或いは光源処理等のジオメトリ処理が行われ、その処理結果に基づいて、描画データ(プリミティブ面の頂点の位置座標、テクスチャ座標、色データ、法線ベクトル或いはα値等)が作成される。そして、この描画データ(プリミティブ面データ)に基づいて、透視変換後(ジオメトリ処理後)のオブジェクト(1又は複数プリミティブ面)を、描画バッファ177(フレームバッファ、ワークバッファ等のピクセル単位で画像情報を記憶できるバッファ)に描画する。これにより、オブジェクト空間内において仮想カメラ(所与の視点)から見える画像が生成される。なお仮想カメラから見える画像等をサーバシステムにおいて生成し、表示制御部107が、サーバシステムから配信された画像(映像)を表示部190に表示する制御を行ってもよい。
【0075】
音制御部108は、処理部100で行われる種々の処理の結果に基づいて音処理を行い、BGM、効果音、又は音声などの音を生成し、音出力部192に出力するための制御を行う。
【0076】
アイコン設定部110は、アイコンの各種状態(属性)を設定するための処理を行う。例えば複数のアイコンオブジェクトのうち、仮想カメラの位置から所定距離範囲内(所定ビューボリューム内、所定Z値以内)にあるアイコンオブジェクトを、ユーザにより選択可能なアイコンオブジェクト(カーソルにより選択可能なアイコンオブジェクト)に設定する処理を行う。或いは、仮想カメラの位置に近い所定数のアイコンオブジェクトを、ユーザにより選択可能なアイコンオブジェクトに設定してもよい。
【0077】
位置更新部112は、オブジェクトの配置位置の更新処理等を行う。例えば、メニュー用オブジェクト空間に設定された複数のアイコンオブジェクトの配置位置(3次元位置)の更新処理を行う。
【0078】
具体的には、位置更新部112は、コンテンツ量情報、コンテンツの人気度情報、コンテンツに対する評価情報、コンテンツの提示回数情報、コンテンツのジャンル情報、コンテンツのリコメンド情報、コンテンツの選択履歴情報、コンテンツの登録時間情報、及びコンテンツに付加された付加情報(付加情報の更新時間情報)の少なくとも1つに応じて、複数のアイコンオブジェクトの配置位置の更新処理を行う。ここでコンテンツ量情報は、コンテンツ数やコンテンツのデータ量である。コンテンツの人気度情報は、サービスを利用するユーザ等の人気度を表す情報である。コンテンツに対する評価情報は、ユーザがコンテンツに対して付与した評価を表す情報である。コンテンツの提示回数情報は、コンテンツの提示回数を表す情報であり、例えば映像コンテンツや音楽コンテンツの再生回数やゲームコンテンツのプレイ回数の情報である。コンテンツのジャンル情報は、コンテンツが属するジャンルの情報である。コンテンツのリコメンド情報は、サービス提供側(メーカ側)やユーザによるそのコンテンツに対するリコメンド情報である。コンテンツの選択履歴情報は、ユーザ(他ユーザ、フレンドユーザ)がコンテンツを選択した場合に、そのコンテンツの選択履歴を表す情報である。コンテンツの登録時間情報は、コンテンツの登録時刻や登録年月日の情報である。コンテンツの付加情報は、例えばユーザがコンテンツに付与したコメントや、シーンのあらすじや、キーワードの解説文などである。
【0079】
また位置更新部112は、アイコンオブジェクトが仮想カメラの視野範囲外になった場合(仮想カメラから見えなくなった場合)に、視野範囲外になったアイコンオブジェクトの位置を変更する処理を行ってもよい。例えば視野範囲外になったアイコンオブジェクトが、再度視野範囲内に入るように、アイコンオブジェクトの位置を変更する。
【0080】
そして本実施形態では、キーワード取得部104が、シーンに関連づけられたキーワード(キーワードID)を取得し、シーン取得部105が、キーワードに関連づけられたシーン(シーンID)を取得する。そして表示制御部107は、ユーザがシーンを選択した場合には、選択されたシーンに関連づけられた少なくとも1つのキーワード(シーンから取得された少なくとも1つのキーワード)を、リスト表示する制御を行う。例えばキーワード名等が表示された画面を表示する。またユーザがキーワードを選択した場合には、選択されたキーワードに関連づけられた少なくとも1つのシーン(キーワードから取得された少なくとも1つのシーン)を、リスト表示する制御を行う。例えばシーンのアイコン画像やシーン名等が表示された画面を表示する。
【0081】
また表示制御部107は、ユーザがキーワードを選択した場合に、選択されたキーワードに関連する情報(例えば商品情報、広告情報)や、その情報のサイトへのリンク先情報(URL)を表示する制御を行う。例えばキーワードに関連するキャラクタグッズ、おもちゃ、ゲームソフト、衣服、アクセサリ、装飾品、家具、日用品、家電等の商品や広告の情報や、その商品や広告のメーカ、ネットショップ、販売店等のサイトのリンク先情報を表示する。
【0082】
また表示制御部107は、ユーザがシーンの選択決定操作(又は選択操作)を行った場合に、選択されたシーンの再生画面を表示する制御を行う。或いは、そのシーンを含む映像コンテンツの再生画面を表示してもよい。
【0083】
そして表示制御部107は、このシーン再生画面においてユーザが入力した評価情報を表す演出効果(例えば画像エフェクト等)を、ユーザがシーン又はキーワードを選択するためのメニュー画面において、シーン又はキーワードに対応づけて表示する制御を行う。例えばシーン再生画面においてユーザが盛り上がって、そのシーンに高い評価を与えた場合に、その高い評価を表す演出効果(画像エフェクト等)を、シーンやキーワードを表すメニュー画面のアイコンオブジェクトに付加する。
【0084】
また選択履歴取得部106が、ユーザによるシーン又はキーワードの選択履歴を取得したとする。この場合に表示制御部107は、他ユーザ(フレンドユーザ、一般ユーザ)によるシーン又はキーワードの選択履歴を表す演出効果(画像エフェクト等)を、ユーザがシーン又はキーワードを選択するためのメニュー画面において、シーン又はキーワードに対応づけて表示する制御を行う。例えば他ユーザの選択履歴を、メニュー画面のアイコンオブジェクト間を結ぶ移動軌跡の画像等で表現する。
【0085】
また表示制御部107は、ユーザがシーンを選択した場合に、選択されたシーンに対する他ユーザのコメントを表示する制御を行ってもよい。例えば、他ユーザがそのシーンに関して入力したコメントを、ユーザのシーンの選択時やシーンの鑑賞時に表示する。
【0086】
また表示制御部107は、ユーザがキーワードを選択した場合に、選択されたキーワードに対する他ユーザのコメントを表示する制御を行う。例えば、他ユーザがそのキーワードに関して入力したコメントを、ユーザのキーワードの選択時やキーワードの説明文の鑑賞時に表示する。
【0087】
なおキーワード(タグ)は、シーンの登場人物、シーンの場所、シーンの状況、或いはシーンの時間情報などである。ここでシーンの登場人物はドラマや映画の登場人物やアニメの登場キャラクタなどである。シーンの場所は、シーンの撮影場所やシーンの登場人物が現れる場所などである。シーンの状況は、例えば戦闘シーン、会話シーン、恋愛シーンなどのシーンの状況を表すものである。シーンの時間情報は、シーンの年月日や時刻を表すものである。
【0088】
また表示制御部107は、ユーザがキーワードを選択した場合に、選択されたキーワードに関連する別のキーワードを表示する制御を行ってもよい。即ちキーワードの関連キーワードを表示する。
【0089】
また本実施形態では、複数のキーワードのグループに対して上位キーワード(メタキーワード)を付与してもよい。そして表示制御部107は、ユーザがキーワードを選択した場合に、選択されたキーワードが属するグループに付与された上位キーワードを表示する制御を行う。例えば第1〜第kのキーワードに対して第1の上位キーワードが付与されたとする。そしてユーザが第1〜第kのキーワードの中の第mのキーワードを選択した場合に、第mのキーワードが属する第1の上位キーワードを表示する。
【0090】
また表示制御部107は、ユーザがシーン又はキーワードを選択した場合に、シーン又はキーワードに関連づけられたユーザキーワード(ユーザタグ、マイタグ)を表示する制御を行う。例えばユーザが第mのシーンを選択した場合には、第mのシーンに関連づけられたユーザキーワード(ユーザが第mのシーンに関連づけて付与したユーザキーワード)を表示する。またユーザが第mのキーワードを選択した場合に、第mのキーワードに関連づけられたユーザキーワード(ユーザが第mのキーワードに関連づけて付与したユーザキーワード)を表示する。
【0091】
また表示制御部107は、ユーザによりシーンが選択された後に、第1の方向(例えば左又は右方向、或いは上又は下方向)への操作指示(例えば第1の方向に画面をスクロールする操作指示)が行われた場合に、選択されたシーンに対する他ユーザのコメントをリスト表示する制御を行う。例えば、そのシーンに対して他ユーザが入力したコメントを表示する。また第2の方向(例えば右又は左方向、或いは下又は上方向)への操作指示(例えば第2の方向に画面をスクロールする操作指示)が行われた場合に、選択されたシーンに関連づけられたキーワードをリスト表示する制御を行う。例えば、第1のデータベース182においてそのシーンに関連づけられたキーワード(キーワード名)を表示する。
【0092】
また表示制御部107は、ユーザによりキーワードが選択された後に、第1の方向への操作指示(例えば第1の方向に画面をスクロールする操作指示)が行われた場合に、選択されたキーワードに対する他ユーザのコメントをリスト表示する制御を行う。例えば、そのキーワードに対して他ユーザが入力したコメントを表示する。また第2の方向への操作指示(例えば第2の方向に画面をスクロールする操作指示)が行われた場合に、選択されたキーワードに関連づけられたシーンをリスト表示する制御を行う。例えば、第2のデータベース184においてそのキーワードに関連づけられたシーン(シーンのアイコン画像、シーン名)を表示する。
【0093】
また本実施形態では、メニュー用オブジェクト空間設定部102は、アイコンオブジェクトが配置設定されるメニュー用オブジェクト空間の設定処理を行う。そして表示制御部107は、メニュー用オブジェクト空間において仮想カメラから見える画像を、メニュー画面として表示する制御を行う。即ち、アイコンオブジェクトにより表象されるシーンやキーワードを選択するためのメニュー画面を表示する制御を行う。
【0094】
なおアイコンオブジェクトは、例えばネットワークを介して配信される映像コンテンツや映像コンテンツの各シーンや各シーンのキーワードを選択するためのアイコンオブジェクトである。或いは、放送番組(テレビ番組、ラジオ番組)を選択するためのアイコンオブジェクトや、記録媒体(ハードディスク、光ディスク、外部メモリーカード)に記録される映像コンテンツを選択するためのアイコンオブジェクトであってもよい。
【0095】
表示制御部107は、例えば仮想カメラから見てアイコンオブジェクトが移動して見える画像を、メニュー画面として表示する制御を行う。この場合に、仮想カメラ側を移動させてもよいし、アイコンオブジェクト側を移動させてもよい。またユーザがアイコンオブジェクトを選択した場合には、仮想カメラから見てアイコンオブジェクトが接近して見える画像を表示する。例えば仮想カメラを、アイコンオブジェクトの前方位置(近傍の位置)に移動させて、仮想カメラから見える画像を生成する。具体的には、選択されたアイコンオブジェクト(ポインティングされたアイコンオブジェクト)が静止し、他のアイコンオブジェクト(背景画像)が移動して見える画像を表示する。例えば、アイコンオブジェクトが仮想カメラに対して正対し、他のアイコンオブジェクト等の背景画像が回転して見える画像を生成する。
【0096】
仮想カメラ制御部103は、仮想カメラを所定の軌道上で移動させる制御を行ってもよい。例えば仮想カメラを周回軌道上で移動させる制御を行う。このようにすれば、仮想カメラの視野範囲内に、アイコンオブジェクトを周期的に出現させることが可能になる。なお周回軌道としては、円軌道、楕円軌道、オーバル軌道等の種々の軌道を想定できる。
【0097】
そしてユーザがアイコンオブジェクトを選択すると(アイコンオブジェクトをポインティングすると)、選択されたアイコンオブジェクトに仮想カメラを接近させる制御を行う。例えば仮想カメラを、アイコンオブジェクトの前方位置(近傍位置)に移動させて、仮想カメラから見える画像を生成する。この場合に仮想カメラ制御部103は、軌道の接線方向に対して、軌道の中心側に仮想カメラの方向が向くように制御することが望ましい。例えば仮想カメラの位置から軌道(例えば円軌道、楕円軌道)の中心に向かう方向と、軌道の接線方向との間の方向に、仮想カメラの方向を向ける。
【0098】
また、ユーザが操作するカーソルによりアイコンオブジェクトが選択(ポインティング)された場合に、表示制御部107は、選択されたアイコンオブジェクトにマーカを重畳表示(広義には識別可能に表示)するようにしてもよい。例えばマーカの画像とアイコンオブジェクトの画像が半透明合成された画像を生成する。或いは、カーソルによりアイコンオブジェクトが選択された場合に、アイコンオブジェクトの移動速度(仮想カメラに対する相対速度)や、アイコンオブジェクトの画像を変化させる表示制御を行ってもよい。例えばアイコンオブジェクトの移動速度を遅くしたり、アイコンオブジェクトの色や輝度を変化させたり、画像エフェクト(広義には演出効果)を付与する。なおカーソルがアイコンオブジェクトを選択(ポインティング)したか否かは、例えばアイコンオブジェクトの代表位置を中心とする所定範囲内に、カーソル位置が存在するか否かなどを判断することで実現できる。
【0099】
また仮想カメラ制御部103は、ユーザによる操作部160の操作に基づいて、仮想カメラの位置及び方向の少なくとも1つを制御するようにしてもよい。例えばユーザの操作により、仮想カメラを移動させたり、仮想カメラの方向を変化させる。
【0100】
また表示制御部107は、上述したコンテンツの人気度情報、コンテンツに対する評価情報、コンテンツの提示回数情報、コンテンツのリコメンド情報、コンテンツの登録時間情報、及びコンテンツに付加された付加情報の少なくとも1つに応じて、コンテンツに対応するアイコンオブジェクトの画像が変化する表示制御を行ってもよい。例えばアイコンオブジェクトの画像(色、輝度等)を変化させたり、アイコンオブジェクトに重畳表示する画像エフェクト(演出効果)を変化させる。
【0101】
また表示制御部107は、アイコンオブジェクトと仮想カメラとの位置関係(距離、方向等)に応じて、アイコンオブジェクトの情報詳細度が変化する画像を表示する制御を行ってもよい。例えば仮想カメラとの距離が第1の距離よりも遠い場合には、第1の情報詳細度でアイコンオブジェクトを表示し、第1の距離よりも近い場合には、第1の情報詳細度よりも詳細度が高い第2の情報詳細度でアイコンオブジェクトを表示する。なおアイコンオブジェクトと仮想カメラの距離は、奥行き距離(Z値)であってもよいし、直線距離であってもよい。また情報の詳細度が変化するとは、同時に表示される情報の種類が変化したり、表示される情報の情報量が変化することである。
【0102】
また仮想カメラ制御部103は、仮想カメラの画角を制御してもよい。例えば、初期設定情報やユーザの操作に基づいて仮想カメラの画角を制御する。そして表示制御部107は、仮想カメラの画角に応じて、アイコンオブジェクトの情報詳細度が変化する画像を表示する制御を行ってもよい。例えば画角が第1の画角よりも広い場合には、第1の情報詳細度でアイコンオブジェクトを表示し、第1の画角よりも狭い場合には、第1の情報詳細度よりも詳細度が高い第2の情報詳細度でアイコンオブジェクトを表示する。
【0103】
また音制御部108は、アイコンオブジェクトの3次元位置に応じた音を出力する制御を行ってもよい。例えばアイコンオブジェクトの3次元位置に基づいて、仮想的な音場を生成して、サラウンド処理を行って、3次元位置が反映された音を出力する。
【0104】
また音制御部108は、仮想カメラとアイコンオブジェクトとの位置関係に応じて変化する音を出力する制御を行ってもよい。例えば仮想カメラとアイコンオブジェクトとの距離が遠い場合には、音のレベルを小さくし、近い場合には音のレベルを大きくする。この場合に、出力される音は、各アイコンオブジェクトに対応づけられた音であることが望ましい。
【0105】
また例えば仮想カメラから見て第1のアイコンオブジェクトの方が第2のアイコンオブジェクトよりも手前側に位置していたとする。この場合に音制御部108は、第1のアイコンオブジェクトに対応づけられた音の方が第2のアイコンオブジェクトに関連づけられた音よりも優先して出力されるように制御する。例えば第1のアイコンオブジェクトの音だけが出力されたり、第1のアイコンオブジェクトの音の方が第2のアイコンオブジェクトの音よりも大きくなるように、音制御を行う。
【0106】
またメニュー用オブジェクト空間設定部102は、メニュー用オブジェクト空間に設定された軌道上(1又は複数の軌道上)に、複数のアイコンオブジェクトを配置設定するようにしてもよい。例えば所定の位置を中心とする円軌道、楕円軌等の軌道上(周回軌道上)にアイコンオブジェクトを配置する。この場合に複数の軌道の各軌道上に対して、複数のコンテンツグループのうちの対応するコンテンツグループに属する複数のアイコンオブジェクトを配置設定してもよい。例えば第1の軌道上には、第1のコンテンツグループに属する複数のアイコンオブジェクトを配置し、第2の軌道上には、第2のコンテンツグループに属する複数のアイコンオブジェクトを配置する。
【0107】
また仮想カメラ制御部103は、複数のアイコンオブジェクトが配置設定される軌道に沿ったカメラ軌道上で、仮想カメラを移動(アイコンオブジェクトに対する相対的な移動)させる制御を行ってもよい。このカメラ軌道は、アイコンオブジェクトの軌道の外周又は内周に沿った軌道であってもよいし、アイコンオブジェクトの軌道の一部又は全部がカメラ軌道と一致していてもよい。また、各コンテンツグループに対応する各軌道に沿って各カメラ軌道を設け、各カメラ軌道上で仮想カメラを移動させてもよい。
【0108】
2.本実施形態の手法
2.1 キーワード、シーンのリスト表示
本実施形態では、アニメ、映画、ドラマなどの映像コンテンツを、例えば30分〜2時間半などの作品単位による視聴(映像配信)ではなく、映像コンテンツの作品を、例えば数10秒〜数分のシーンに分割し、シーン単位で視聴できるようにしている。例えばサービス提供側が、映像コンテンツを名場面などのシーンに分割して提供する。また登場人物名(キャラクタ名)などをキーワード化(タグ化)したインターフェースによって、アニメ等の作品のファンが会話するときのように次々と連想しながら語り合って、映像を楽しむことを可能にしている。そして、ユーザのコメント(言葉)と映像を同時に楽しめるようにすることで、作品自体の魅力や面白さを高めるようにする。また映像作品と直接リンクする形で、ユーザの知識や思い出がシステムに蓄積される。そして登場人物名や登場キャラクタ名等をキーワード化することで、過去から現在に亘ってリリースされた作品をより楽しむための公式設定や関連映像がリンクした、作品のファンのための総合アーカイブが実現される。また、作品の関連商品やキャラクタグッズなどへリンクさせることで、eコマースの拡がりも実現する。
【0109】
図2、図3に本実施形態の画像生成システムにより表示される画面の例を示す。図2は、シーンに関連づけられたキーワードがリスト表示(一覧表示)される画面の例である。例えば後述するメニュー画面等において、ユーザがシーン(シーンに対応するアイコンオブジェクト)を選択すると、図2に示すような画面(シーンのオープン画面)が表示される。
【0110】
図2では、C1に示すように、ユーザが選択したシーン(シーンのアイコン画像、シーン名)が表示される。またC2に示すように、シーンに関連づけられたキーワード(キーワード名)がリスト表示される。C1に示すシーンとC2に示すキーワードの関連づけは、例えば第1のデータベース182により実現される。
【0111】
また図2のようにシーンが選択された後、ユーザがシーンの選択の決定操作(或いは選択操作)を行うと、そのシーンの映像を再生するためのシーン再生画面が表示される(後述する図16を参照)。そして、このシーン再生画面において、ユーザがシーンの再生指示を行うことで、ユーザはそのシーンの映像を鑑賞できる。
【0112】
図3は、キーワードに関連づけられたシーンがリスト表示される画面の例である。例えば後述するメニュー画面等において、ユーザがキーワード(キーワードに対応するアイコンオブジェクト)を選択すると、図3に示すような画面(キーワードのオープン画面)が表示される。
【0113】
図3では、C3に示すように、ユーザが選択したキーワード(キーワード名、キーワードのアイコン画像)が表示される。またC4に示すように、キーワードに関連づけられたシーン(シーンのアイコン画像)が表示される。
【0114】
またC5では、C3のキーワードに関連する商品情報のサイトへのリンク先情報が表示される。例えばユーザがC5のリンク先情報をクリックすることで、ブラウザが立ち上がり、キーワードの関連商品等のメーカのサイトや販売サイトに移行できる。なおキーワードに関連する商品情報自体を直接表示するようにしてもよい。
【0115】
またC6では、C3のキーワードに対して他ユーザ(フレンドユーザ、フレンドユーザ以外の一般ユーザ)が書き込んだコメントが表示される。例えばコメントウィンドウが表示され、複数の他ユーザのコメントがリスト表示される。なお図2のシーン選択の場合の画面においても、選択されたシーンに対して他ユーザが書き込んだコメントを表示することが望ましい。
【0116】
またC7では、複数のキーワードのグループに対して付与される上位キーワードであるメタキーワード(メタタグ)が表示される。例えば、この映像作品において、C3の「アスカRBX」は地球軍のロボットに属する。このため、C7では、C3のキーワードのグループに付与された「地球軍ロボット」のメタキーワードが表示される。このメタキーワードは、このメタキーワードに属するキーワードや、このメタキーワードを含むユーザキーワードにリンクしている。例えばユーザがC7のメタキーワードを選択(クリック)すると、メタキーワードのオープン画面が表示される。そしてこのオープン画面では、メタキーワードに属するキーワードや、メタキーワードを含むユーザキーワードがリスト表示される。またメタキーワードのアイコン画像や解説文やメタキーワード名等も表示される。
【0117】
またC8では、ユーザが作成したユーザキーワード(マイタグ、ユーザタグ)が表示される。このユーザキーワードは、シーンやキーワードやメタキーワード(上位キーワード)にリンクしている。例えばユーザがC8のユーザキーワードを選択すると、ユーザキーワードのオープン画面が表示される。そしてこのオープン画面では、ユーザキーワードにリンクしたシーンやキーワードやメタキーワードが一覧表示される。またキーワード名、作者名、評価、ユーザのコメント(ひとこと)等も表示される。
【0118】
図4に、各シーン(シーンID)に対してキーワード(キーワードID)が関連づけられる第1のデータベース182の例を示す。例えばシーンSC1には、キーワードKW11、KW12、KW13等が関連づけられ、シーンSC2には、キーワードKW21、KW22、KW23等が関連づけられる。シーンSC3も同様である。
【0119】
例えばシーンSC1に関連づけられるキーワードKW11、KW12、KW13は、そのシーンSC1の登場人物(登場キャラクタ)、そのシーンSC1の場所、シーンSC1の状況(戦闘状況、会話状況等)、或いはシーンSC1の時間情報(年月日、時刻、季節等)を表すキーワードである。
【0120】
例えば、配信対象や再生対象となる映像コンテンツは、サービス提供側等により複数のシーンに分割され、各シーンにはシーンIDが付与される。このシーンIDは、例えば作品ID、話数情報(第10話等)、エピソード中でのシーン番号(5番目のシーン等)などを含む。また各シーンに対しては、例えば所定文字数の「あらすじ」が関連(定義)づけられる。
【0121】
図5(A)に、各キーワード(キーワードID)に対してシーン(シーンID)が関連づけられる第2のデータベース184の例を示す。例えばキーワードKW1には、シーンSC11、SC12、SC13等が関連づけられ、キーワードKW2には、シーンSC21、SC22、SC23等が関連づけられる。キーワードKW3も同様である。
【0122】
図5(B)に示すように、各キーワードに対してはショート解説文とロング解説文が関連づけられる。これらの解説文は、キーワードの内容をユーザに説明するための文である、ロング解説文は詳細な解説文である。
【0123】
図5(C)に示すように、各キーワード(普通タグ)には、別のキーワード(別の普通タグ)が関連キーワードとして関連づけられる。即ち作品のストーリーや設定による意味的な関連を、コンテンツのサービス提供側が判断してリンクさせる。例えば図5(C)では、キーワードKW1に対して、KW1とは別のキーワードであるKW4、KW18、KW35が関連キーワードとして関連づけられている。またキーワードKW2に対して、KW2とは別のキーワードであるKW8が関連キーワードとして関連づけられている。またキーワードKW3に対して、KW3とは別のキーワードであるKW12、KW48、KW55が関連キーワードとして関連づけられている。
【0124】
図6(A)に、メタキーワード(上位キーワード)のデータベースの例を示す。メタキーワードは、通常のキーワード(普通タグ)に関連づけられた親フォルダのような特別なキーワードである。例えばメタキーワードMKWAには、その下位のキーワードKWA1、KWA2、KWA3等が関連づけられ、メタキーワードMKWBには、その下位のキーワードKWB1、KWB2、KWB3等が関連づけられる。メタキーワードMKWCも同様である。図6(B)に示すように、各メタキーワードには、そのメタキーワードを説明するショート解説文が関連づけられている。
【0125】
図7(A)に、ユーザキーワード(マイキーワード)のデータベースの例を示す。ユーザキーワードはユーザが自分自身で定義できるキーワード(タグ)である。図7(A)に示すように、ユーザキーワードUKWFには、シーンSCF1、SCF2や、キーワードKWF1、KWF2や、メタキーワードMKWF等が関連づけられる。ユーザキーワードUKWGには、シーンSCG1、SCG2や、キーワードKWG1、KWG2や、メタキーワードMKWG等が関連づけられる。
【0126】
また図7(B)に示すように、各ユーザキーワードには、アイコン画像、ユーザキーワード名、作者名、利用者数、評価、コメント等が関連づけられる。アイコン画像は、予め用意された複数の画像の中からユーザが選択して設定する画像である。ユーザキーワード名が、ユーザが自分で設定できるキーワード名である。作者名には、ユーザがユーザキーワードを作成した時に、例えば作成したユーザのネットワークID等が書き込まれる。利用者数は、そのユーザキーワードが、何人のユーザにキーワード登録されているかを、サーバシステム等により集計することで得られた人数である。評価は、そのユーザキーワードに対して寄せられた他ユーザの評価である。コメント(ひとこと)は、そのユーザキーワードに対するユーザの書き込みである。
【0127】
以上のように本実施形態では、映像コンテンツが複数のシーンに分割される。そして、これらの複数のシーンの中から、ユーザが所望のシーンを選択すると、図2に示すような画面が表示され、そのシーンに関連するキーワードが表示される。そして、これらのキーワードの中から、ユーザが興味を持ったキーワードを選択すると、今度は、図3に示すような画面が表示される。そして、図3の画面では、選択されたキーワードに関連するシーンが表示される。そして、これらのシーンの中から、ユーザが所望のシーンを選択すると、図2のように、選択されたシーンに関連する複数のキーワードが表示される。
【0128】
このように、映像コンテンツを複数のシーンに分割し、シーン単位で鑑賞できるようにすることで、ユーザは、名場面や自分が好きな場面だけをピックアップして楽しむことができる。即ち、30分〜2時間半というような長い映像コンテンツを全て見なくても、好きなシーンだけをピックアップして鑑賞できる。また、そのシーンに対する他ユーザのコメント等を表示することで、そのシーンに関するユーザ同士の語り合いや思い出話等の話題が生じ、ユーザコミュニティの拡がりを実現できる。
【0129】
また、そのシーンに登場する人物やシーンの状況等をユーザが忘れている場合にも、図2に示すようにシーンに関連するキーワードの一覧を表示することで、これらの人物やシーンの状況等をユーザは思い出すことができる。そして、ユーザが興味を持ったキーワードを選択することで、図3に示すようにそのキーワードに関連するシーンの一覧も表示されるようになる。例えばユーザが、図2においてキーワードとして表示される登場人物(キャラクタ)に興味を持って、そのキーワードを選択すると、図3に示すように、その人物に関連する他のシーンの一覧も表示される。従って、その人物に思い入れ等があるユーザは、その人物に関連する他のシーンについても鑑賞できるようになる。またその人物に関する他ユーザのコメント等も見ることができ、ユーザ同士の語り合いや思い出話等により、ユーザコミュニティの拡がりを実現できる。
【0130】
このように本実施形態では、ユーザは、シーンからキーワード、キーワードからシーン、更にシーンからキーワードというように、シーンとキーワードの相互リンクを利用して、図2や図3の画面を見て作品を楽しむことができる。これにより、映像コンテンツの作品をより深く楽しむことが可能になり、これまでにないタイプの映像コンテンツの提供が可能になる。また、他ユーザのコメントや、他ユーザが作成したユーザキーワードなどを見ることで、今までは気づかなかった作品や登場人物の魅力に気づいたり、作品内容をより深く理解できるようになる。
【0131】
2.2 詳細な画面例
図8〜図16に、本実施形態の画像生成システムにより表示される詳細な画面例を示す。図8は、シーンやキーワードを選択するためのメニュー画面の例である。
【0132】
例えば、これまでのコンテンツ選択のためのメニュー画面は、2次元表示であった。このため1つの画面に表示されるアイコンの数には限界があり、多数のアイコンを画面上に表示しようとすると、アイコンが小さくなってしまうなどの課題があった。
【0133】
そこで図8では、メニュー画面を3次元表示にしている。具体的には、シーン、キーワードなどの多数のアイコン(サムネール)が浮遊した宇宙の星々の中にいるように見えるメニュー画面を表示する。また後述するように、ユーザの移動やコメント書き込みなどの行動(履歴)を表現し、ユーザ全体の盛り上がりを表現している。例えばユーザのフレンドユーザの名前や、フレンドユーザの移動軌跡や、フレンド以外の他ユーザの名前や、他ユーザの移動軌跡や、コメントの書き込みマーク(例えば直近5分間)が表示される。またシーンの再生数、オープン数等を表す画像エフェクト(オーラ)が表示される。また宇宙(軌道)の中心には、ユーザコミュニティの盛り上がりを表現するフレアも表示される。また宇宙空間をゆったりと感じさせるBGM音楽が流れると共に、シーンのセリフのサウンドが所定秒数毎にランダムに再生される。なお、以下ではメニュー画面等を3次元表示で行う場合について例にとり説明するが、本実施形態はこれに限定されず、メニュー画面等を2次元表示で行う場合も本実施形態の範囲に含まれる。
【0134】
例えば図8では、映像コンテンツを構成する各シーンを表すアイコンオブジェクトIOB1、IOB2等が表示される。また各シーンに関連づけられたキーワードを表すアイコンオブジェクトIOB3、IOB4等が表示される。ユーザは、これらのアイコンオブジェクトを選択することで、各シーンや各キーワードを選択して、シーンの再生映像等を鑑賞できる。
【0135】
具体的には本実施形態では、シーンやキーワードを選択するためのアイコンオブジェクトIOB1〜IOB4等が配置されるメニュー用オブジェクト空間を設定する。例えばこれらのアイコンオブジェクトの3次元位置(或いは3次元位置及び方向)のデータがオブジェクトデータとして用意される。そして、このメニュー用オブジェクト空間において、仮想カメラから見える画像を生成することで、図8に示すようなメニュー画面が表示部190に表示される。
【0136】
この場合に、例えば仮想カメラから見てアイコンオブジェクトIOB1〜IOB4等が移動して見える画像を、メニュー画面として表示することが望ましい。即ち、ユーザが操作部160を操作しなくても、アイコンオブジェクトが遠くから近くに流れて行くように見える画像が表示される。具体的には後述するように、仮想カメラを所定軌道上で例えば一定速度で移動させることで、このような画像が表示される。このようにすることで、ユーザは、何も操作しなくても、アイコンオブジェクトが次から次へと遠くから近づいては消えるという画像を傍観できる。
【0137】
そしてユーザは、操作部160を操作することでカーソルCSを移動させて、空間内で移動するアイコンオブジェクトを選択(ポインティング)する。即ちアイコンオブジェクトの画像やキーワードを傍観しながら、興味を持ったアイコンオブジェクトの方にカーソルCSを移動させて、目的のアイコンオブジェクトを選択(補足、タッチ、クリック)する。
【0138】
そして、カーソルCSによりアイコンオブジェクトIOB1が選択されると、図9に示すようにアイコンオブジェクトIOB1(シーン)のキャッチ画面(補足画面)が表示される。このキャッチ画面では、例えばシーン名、シーンのアイコン画像(サムネール画像)、シーンのオーラ、シーンに対する他ユーザのコメント等が表示される。例えばネットワーク上の他ユーザのコメントの中から所定数のコメントが取得され、1件ずつ次々に表示される。
【0139】
具体的には、アイコンオブジェクトIOB1が選択(ポインティング)されると、軌道上で移動していた仮想カメラが、アイコンオブジェクトIOB1の前方位置(近傍)に移動して接近する。そして、このような接近状態において仮想カメラから見える画像を生成することで、図9に示すようなキャッチ画面が表示部190に表示される。
【0140】
なお、この状態でユーザがキャンセル操作を行った場合には、仮想カメラが元の軌道上の位置に戻り、図8に示すメニュー画面(宇宙メニュー)が再度表示される。
【0141】
また図9では、目的となるアイコンオブジェクトIOB1が静止し、他のアイコンオブジェクトが移動して見える画像が表示される。例えば静止しているアイコンオブジェクトIOB1の周囲で他のアイコンオブジェクトが回って見えるような画像を生成する。このようにアイコンオブジェクトIOB1が拡大表示されると共に静止することで、アイコンオブジェクトIOB1がキャッチされたことをユーザに明確に伝えることができる。また静止しているアイコンオブジェクトIOB1の周りで他のアイコンオブジェクトがゆっくりと移動することで、アイコンオブジェクトIOB1の実在感等が増すようになる。
【0142】
図9のシーンのキャッチ画面において、ユーザが選択決定操作を行うと、図10に示すようなシーンのオープン画面が表示される。そして、図10のオープン画面において、ユーザが例えば左方向(広義には第1の方向)に画面をスクロールさせる操作(広義には第1の方向への操作指示)を行うと、図11に示すように、シーンに対する他ユーザのコメントがリスト表示される。即ち、ユーザがシーンを選択した場合に、選択されたシーンに対する他ユーザのコメントが表示されるようになる。そしてユーザは、図11の状態で上下方向に操作指示を行うことで、リスト表示されたユーザの各コメントを確認できる。
【0143】
一方、図10のシーンのオープン画面において、ユーザが例えば右方向(広義には第2の方向)に画面をスクロールさせる操作(広義には第2の方向への操作指示)を行うと、図12に示すように、シーンに関連づけられたキーワードがリスト表示される。即ち図4で説明した第1のデータベース182を用いて取得されたキーワードの一覧が表示される。そしてユーザは、図12の状態で上下方向に操作指示を行うことで、リスト表示された各キーワードを確認できる。
【0144】
以上のように本実施形態では、ユーザによりシーンが選択された後に、第1の方向への操作指示が行われた場合には、シーンに対する他ユーザのコメントをリスト表示し、第2の方向への操作指示が行われた場合には、シーンに関連づけられたキーワードをリスト表示する。これにより、ユーザは、シーンに対するコメントや、シーンに関連するキーワードを、第1、第2の方向への操作指示という簡素な操作で確認することができ、ユーザのインターフェース環境を向上できる。
【0145】
なお図12では、「ケン田中」のキーワードにカーソルが位置する時に、「ケン田中」のアイコン画像(肖像画)を表示するようにしている。こうすることで、「ケン田中」というキーワードを忘れたユーザであっても、このアイコン画像からキーワードを思い出すことができ、ユーザの選択操作を手助けできる。また、アイコン画像に代えて、「ケン田中」を想起させる音声(例えば有名なセリフ)を出力してもよい。
【0146】
図8のメニュー画面において、ユーザがキーワードのアイコンオブジェクトを選択すると、図9と同様の画面構成のキーワードのキャッチ画面が表される。そして、このキーワードのキャッチ画面において、ユーザが選択の決定操作を行うと、図13に示すようなキーワードのオープン画面が表示される。
【0147】
図13のキーワードのオープン画面において、ユーザが選択の決定操作を行うと、図14に示すようにキーワードの解説文が表示される。即ち図5(B)のロング解説文が表示される。
【0148】
また図13のキーワードのオープン画面において、ユーザが例えば左方向(第1の方向)に画面をスクロールさせる操作(第1の方向への操作指示)を行うと、図11と同様に、キーワードに対する他ユーザのコメントがリスト表示される。即ち、ユーザがキーワードを選択した場合に、選択されたキーワードに対する他ユーザのコメントが表示される。そしてユーザは、この状態で上下方向に操作指示を行うことで、リスト表示されたユーザの各コメントを確認できる。
【0149】
一方、図13のキーワードのオープン画面において、ユーザが例えば右方向(第2の方向)に画面をスクロールさせる操作(第2の方向への操作指示)を行うと、図15に示すように、キーワードに関連づけられたシーンがリスト表示される。即ち図5(A)で説明した第2のデータベース184により取得されたシーンの一覧が表示される。そしてユーザは、図15の状態で上下方向に操作指示を行うことで、リスト表示された各シーンを確認できる。
【0150】
以上のように本実施形態では、ユーザによりキーワードが選択された後に、第1の方向への操作指示が行われた場合には、キーワードに対する他ユーザのコメントをリスト表示し、第2の方向への操作指示が行われた場合には、キーワードに関連づけられたシーンをリスト表示する。このようにすることで、ユーザは、キーワードに対するコメントや、キーワードに関連するシーンを、第1、第2の方向への操作指示という簡素な操作で確認することができ、ユーザのインターフェース環境を向上できる。
【0151】
なお図15の画面で、ユーザが更に右方向(第2の方向)に画面をスクロールさせる操作を行うと、選択されたキーワードの関連キーワードがリスト表示される。即ち、ユーザがキーワードを選択した場合に、選択されたキーワードに関連する別のキーワードを表示する。具体的には、図5(C)のデータベースを用いて、キーワードの関連キーワードの一覧が表示されるようになる。
【0152】
例えば図15において、ユーザが選択したキーワードは「ケン田中」である。この場合に本実施形態では、「ケン田中」が登場するシーンや、「ケン田中」が属する上位のキーワード(メタキーワード)や、「ケン田中」を含むユーザキーワードに加えて、「ケン田中」に関連する別のキーワードを関連キーワードとして表示する。具体的には、「ケン田中」の父である「ファーザー田中」や、「ケン田中」のライバルである「ダーク鈴木」や、「ケン田中」が操縦するロボットである「アスカRBX」などの関連キーワードを表示する。このようにすることで、ユーザが特定のキーワードである「ケン田中」を選択することで、「ファーザー田中」、「ダーク鈴木」、「アスカRBX」などの「ケン田中」に関連する別のキーワードについても想起できるようになる。
【0153】
さて、図10のシーンのオープン画面において、ユーザがシーン選択の決定操作を行うと、図16に示すようなシーン再生画面が表示される。そしてユーザがシーン再生の選択決定操作を行うと、シーンの映像(動画)が再生されて、ユーザが鑑賞できるようになる。
【0154】
また図16のシーン再生画面において、ユーザは、A1に示すコメントのアイコンを選択することで、シーンに対するコメントを入力できる。そして入力されたコメントは、他ユーザがそのシーンを鑑賞している際に表示されるようになる。
【0155】
またユーザは、A2に示すサムアップのアイコンを選択することで、ユーザの盛り上がりが表現される。例えば、シーンを見たユーザがサムアップボタンを押すと、図8のメニュー画面の対応するシーンのアイコンオブジェクトに対応づけて、ユーザの盛り上がり(人気度)を表す画像エフェクト(オーラ等)が表示されるようになる。
【0156】
またA3に示す「1話まるごと見る」のアイコンを選択すると、ユーザは、再生しているシーンを含む1話の映像コンテンツを鑑賞できる。そして、この際に例えば後述するサーバシステムによる課金処理が行われる。こうすることで、シーンを見たユーザが、その前後の話しなどに興味を持ってA3のアイコンを選択した場合に、そのユーザに対して課金することが可能になる。従って、ユーザにとって違和感を感じにくい課金処理を実現できると共に、シーンをきっかけとして課金処理を行うことで、効率的な課金を実現できる。
【0157】
図17にアイコンオブジェクトのオブジェクトデータの例を示す。このオブジェクトデータは、図1のオブジェクトデータ記憶部172のアイコンオブジェクトデータ記憶部173が記憶する。具体的にはアイコンオブジェクトデータ記憶部173は、各アイコンオブジェクトIOB1、IOB2、IOB3の3次元位置データ(X1、Y1、Z1)、(X2、Y2、Z2)、(X3、Y3、Z3)を記憶する。またアイコンオブジェクトの属性情報を記憶する。属性情報としては、アイコンオブジェクトのID、アイコンオブジェクトの種類情報(シーン、キーワード)、或いは画像エフェクト(演出効果)の情報等の種々の情報を想定できる。また3次元位置データに加えて、アイコンオブジェクトの方向データ(X、Y、Z軸回りの回転角度)を記憶するようにしてもよい。
【0158】
図18(A)に示すように本実施形態では、メニュー用のオブジェクト空間(3次元空間)に設定された軌道TR上で、仮想カメラVCが移動する。例えばユーザが何も操作をしていない状態では、軌道TR上で一定速度で仮想カメラVCが移動する。こうすることで、図8に示すように、あたかも宇宙空間で浮遊しているようなメニュー画面を表示できる。なお仮想カメラVCを静止させて、アイコンオブジェクトの方を移動させてもよい。また、ユーザの操作により、仮想カメラVCの移動方向を逆方向にして、逆回しできるようにしてもよい。
【0159】
そして図18(B)に示すように、ユーザがアイコンオブジェクトIOB1を選択すると、選択されたアイコンオブジェクトIOB1の方に仮想カメラVCが移動して接近する。具体的にはアイコンオブジェクトIOB1に正対し、且つ、軌道TRの中心CTの方向にカメラ方向が向く位置に、仮想カメラVCが移動する。これにより図9に示すようなキャッチ画面が表示部190に表示されるようになる。
【0160】
なお、図9のキャッチ画面から図8のメニュー画面に戻った場合には、図18(A)のように仮想カメラVCは軌道TR上の元の位置に戻る。また図9、図18(B)の表示は、アイコンオブジェクトIOB1となる2次元のビルボードポリゴンを、仮想カメラに対して正対させるビルボード表示などにより実現できる。
【0161】
また図18(B)において、例えば仮想カメラVCの視線方向に沿った軸の回りで、仮想カメラVCをゆっくりとした速度で回転させる。こうすることで、図9で説明したように、アイコンオブジェクトIOB1は静止して見え、他のアイコンオブジェクトは移動して見え画像を生成できる。これによりアイコンオブジェクトIOB1の実在感が増すようになる。
【0162】
なお図19に示すように、仮想カメラVCが軌道TR上で移動する際には、仮想カメラVCの方向VD(視線方向)を中心CT側に向けることが望ましい。即ち軌道TRの接線方向TDよりも中心CT側に、仮想カメラVCの方向VDを向ける。こうすることで、アイコンオブジェクトIOB1のみならず、軌道CT上の賑わった場所の画像が表示されるようになり、画像の演出効果を向上できる。この時、例えば中心CTの付近に、ユーザコミュニティの盛り上がりを示すフレア等を配置することで、画像の演出効果を更に向上できる。
【0163】
また本実施形態では図20(A)に示すように、仮想カメラVCの位置から所定距離範囲内にあるアイコンオブジェクトを、ユーザにより選択可能なアイコンオブジェクトに設定する。具体的には、図8のメニュー画面においてユーザがアイコンオブジェクトを選択(ポインティング)する場合に、仮想カメラVCからの奥行き距離(Z)が所定範囲であるビューボリュームVVL内のアイコンオブジェクトのみを選択可能にする。
【0164】
例えばメニュー画面に多数のアイコンオブジェクトが表示されている場合に、全てのアイコンオブジェクトがカーソルCSにより選択可能(ポインティング可能)になってしまうと、ユーザが意図しない遠くのアイコンオブジェクトが選択されるようになってしまい、ユーザを混乱させるおそれがある。
【0165】
この点、図20(A)のように所定距離範囲内(ビューボリュームVVL内)のアイコンオブジェクトのみをカーソルCSにより選択可能にすれば、ユーザは、視点から近いアイコンオブジェクトのみを選択できるようになり、混乱の少ないスムーズな操作インターフェースを提供できる。
【0166】
なお選択可能なアイコンオブジェクトの設定は図20(A)の手法に限定されない。例えば仮想カメラから近い所定数のアイコンオブジェクトのみを選択可能状態に設定してもよい。具体的には図20(B)の処理例に示すように、仮想カメラから近い順にアイコンオブジェクトを抽出する(ステップS1)。そして、抽出されたアイコンオブジェクトの数が所定数に達したか否かを判断し(ステップS2)、達していなかった場合にはステップS1に戻り、次に近いアイコンオブジェクトを抽出する。そして抽出されたアイコンオブジェクトの数が所定数に達すると、抽出された所定数のアイコンオブジェクトを、ユーザにより選択可能なアイコンオブジェクトに設定する(ステップS3)。このようにすれば、ユーザは、仮想カメラの視点に近い所定数のアイコンオブジェクトだけを選択できるようになり、混乱の少ないスムーズな操作インターフェースを提供できる。
【0167】
またユーザが操作するカーソルによりアイコンオブジェクトが選択された場合に、選択されたことを表す画像表現を行うことが望ましい。例えば図21(A)では、カーソルCSによりアイコンオブジェクトIOBAが選択されると、選択されたアイコンオブジェクトIOBAにマーカMKが重畳表示(広義には識別可能に表示、狭義には半透明合成)される。こうすることで、ユーザは、多数のアイコンオブジェクトのうちのいずれのアイコンオブジェクトが選択されたのかを、視覚的に認識でき、ユーザのインターフェース環境を向上できる。
【0168】
なお図21(A)に示すようにマーカMKを表示するのではなく、図21(B)に示すように、アイコンオブジェクトIOBA自体の画像を変化させてもよい。例えば選択されたアイコンオブジェクトIOBAの色や輝度を変化させたり、点滅表示したりする。このようにしても、ユーザは、多数のアイコンオブジェクトのうちのいずれのアイコンオブジェクトが選択されたのかを、視覚的に認識できるようになる。また、例えばユーザが操作するカーソルCSがアイコンオブジェクトを選択(ポインティング)した時に、操作部160を振動させるようにしてもよい。
【0169】
なお、以上では仮想カメラが自動的に移動する場合について説明したが、ユーザの操作に応じて仮想カメラの位置や方向を変化させてもよい。
【0170】
例えば図22では、操作部160であるコントローラ161をユーザが操作すると、ユーザの操作に応じて仮想カメラVCの位置PVや方向DVが変化する。例えばコントローラ161の方向指示キーやアナログスティックや操作ボタンをユーザが操作することで、仮想カメラVCの位置PVや方向DVが制御される。このようにすれば、ユーザは、あたかも、宇宙船に乗って、宇宙空間のようなメニュー用のオブジェクト空間内で自由に移動して、所望のアイコンオブジェクトを選択できるようになり、これまでにないインターフェース環境を提供できる。
【0171】
図23に本実施形態の詳細な処理例のフローチャートを示す。まず、図18(A)で説明したように、仮想カメラを軌道上で所定速度で移動させる(ステップS11)。即ち1フレーム内において所定距離だけ移動させる。この際に図19に示すように仮想カメラの視線方向を中心側に向けるようにする。
【0172】
次に、図20(A)で説明したように、仮想カメラの位置から所定距離範囲内(所定ビューボリューム内)にあるアイコンオブジェクトを、ユーザにより選択可能なアイコンオブジェクトに設定する(ステップS12)。
【0173】
次に、ユーザが操作するカーソルにより、ステップS12で選択可能状態に設定されたアイコンオブジェクトが選択されたか否かを判断する(ステップS13)。例えばアイコンオブジェクトの代表位置(中心位置)から所定距離内の範囲にカーソルが位置するか否かを判断する。そして、カーソルによりアイコンが選択された場合には、図21(A)に示すように、そのアイコンオブジェクトに対してマーカを重畳表示(識別可能に表示)して、そのアイコンオブジェクトが選択されたことをユーザに知らせる(ステップS14)。
【0174】
次に、ユーザがアイコンオブジェクトの選択決定操作を行ったか否かを判断する(ステップS15)。そして選択決定操作が行われた場合には、図9のようなアイコンオブジェクトのキャッチ画面を表示する(ステップS16)。そして、このキャッチ画面においてユーザがシーン(又はキーワード)の選択決定操作を行ったか否かを判断し、選択決定操作を行った場合には、図10で説明したようにシーン(又はキーワード)のオープン画面を表示する(ステップS17、S18)。
【0175】
以上の本実施形態の手法によれば、図8に示すように、多数のアイコンオブジェクトが1つの画面で表示されたメニュー画面を表示できる。即ち、アイコンオブジェクトの表示数に限界があった2次元表示のメニュー画面に比べて、一度に表示できるアイコンオブジェクトの数を格段に多くすることができる。
【0176】
また図8のメニュー画面では、ユーザの視点である仮想カメラの位置から奥側のアイコンオブジェクトは小さく表示され、手前側のアイコンオブジェクトは大きく表示される。従って、ユーザは、奥側の多数のアイコンオブジェクトについては無視できるようになるため、ユーザの利便性を向上できる。特に図20(A)、図20(B)で説明したように選択可能なアイコンオブジェクトを限定することで、ユーザの利便性を更に向上できる。
【0177】
また図8では、手前側のアイコンオブジェクトについては大きく表示されるため、ユーザの選択操作が容易化され、ユーザのインターフェース環境を向上できる。また、ユーザが操作しなくても、傍観しているユーザの視界に、アイコンオブジェクトが次から次へと移動して来る。そして、ユーザは、移動して来るアイコンオブジェクトのアイコン画像を見てその内容を確認し、興味を持ったアイコンオブジェクトを選択することで、例えば図16のようにそのアイコンオブジェクトのコンテンツを楽しむことができる。従って、ユーザは、積極的な操作を行わなくても、受動的な状態で、興味を持ったコンテンツを選択して楽しむことが可能になり、これまでにないタイプのメニュー画面を提供できる。
【0178】
2.3 アイコンオブジェクトの画像変化
本実施形態では、図8のメニュー画面に表示されるアイコンオブジェクトの画像を種々の情報に基づいて変化させてもよい。
【0179】
例えば図24(A)では、シーンのアイコン画像が描かれたアイコンオブジェクトIOBに対して、そのシーンについてのユーザの人気度や、ユーザが与えた評価に応じたエフェクト画像が重畳表示(識別可能に表示)されている。例えば人気度や評価が高まるにつれてエフェクト画像の種類を変化させたり、エフェクト画像の色や輝度を変化させる。こうすることで、図8のメニュー画面において、人気度や評価が高いコンテンツのアイコンオブジェクトが、ユーザの目に付くようになり、その人気度や評価が更に高まるようになる。
【0180】
また図24(B)では、シーンのアイコン画像が描かれたアイコンオブジェクトIOBに対して、そのシーンの再生回数や、コンテンツ提供側からのシーンに対するリコメンド情報を表す画像エフェクト(演出効果)が重畳表示されている。例えば再生回数が多くなるにつれてエフェクト画像の種類を変化させたり、エフェクト画像の色や輝度を変化させる。或いは、新着のシーンコンテンツなど、コンテンツ提供側のお勧めのコンテンツに対してエフェクト画像を付加する。こうすることで、図8のメニュー画面において、再生回数が多かったり、コンテンツ提供側のお勧めのコンテンツのアイコンオブジェクトが、ユーザの目に付くようになり、その再生回数が更に増えたり、コンテンツ提供側のお勧めのコンテンツへとユーザを誘導できる。
【0181】
例えば図16で説明したように、ユーザがシーンの選択決定操作(再生指示)を行うと、選択されたシーンの再生画面が表示される。そして図16のシーン再生画面において、例えばA2に示すサムアップのアイコンを選択することで、ユーザがそのシーンの評価情報を入力したとする。すると、ユーザが入力した評価情報を表す図24(A)の画像エフェクト(演出効果)が、ユーザがシーン又はキーワードを選択するための図8のメニュー画面において、シーン又はキーワードに対応づけて表示される。こうすることで、他のユーザは、評価の高いシーン等を画像エフェクトを見て把握できるようになり、これまでにないタイプのメニュー画面を表示できる。
【0182】
また図24(C)、図24(D)では、他ユーザによるアイコンオブジェクトの選択履歴を表す画像が、アイコンオブジェクトに対応づけて表示される。具体的には、直近の数分間における所定人数分の他ユーザについての選択履歴を表す画像を、アイコンオブジェクトに対応づけて表示する。
【0183】
例えば図24(C)では、フレンドユーザ以外の一般の他ユーザが、アイコンオブジェクトをIOBA、IOBB、IOBCの順で選択したことを表す選択履歴の軌跡画像が、第1の色(例えば赤)で表示されている。また図24(D)では、ユーザのフレンドユーザが、アイコンオブジェクトをIOBD、IOBE、IOBFの順で選択したことを表す選択履歴の軌跡画像が、第2の色(例えば緑)で表示されている。
【0184】
このように例えば図8のメニュー画面において、ユーザがシーン又はキーワードを選択すると、その選択履歴が選択履歴取得部106により取得される。そして図24(C)、図24(D)に示すように、他ユーザによるシーン又はキーワードの選択履歴を表す画像エフェクト(演出効果)が、図8のメニュー画面において、シーン又はキーワードに対応づけて表示されるようになる。
【0185】
こうすれば、図8のメニュー画面において、ユーザは、他ユーザがどのようなアイコンオブジェクトのコンテンツに興味を持って選択したのかを、視覚的に把握できる。そして、他ユーザの選択履歴と同じ順序でアイコンオブジェクトを選択して、コンテンツを楽しむことが可能になり、これまでにないタイプのメニュー画面を提供できる。
【0186】
なお、メニュー画面におけるアイコンオブジェクトの画像を変化させる手法は図24(A)〜図24(D)の手法には限定されない。例えばコンテンツの新規登録の時間情報(時刻、年月日)に基づいて、アイコンオブジェクトの画像を変化させてもよい。例えば新規に登録されたコンテンツについては、ユーザの目に付くように、そのコンテンツに対応するアイコンオブジェクトに対して画像エフェクトを付加する。或いは登録時間が古いコンテンツと新しいコンテンツとで、そのアイコンオブジェクトに付加する画像エフェクトを異ならせてもよい。
【0187】
またコンテンツに付加された付加情報に基づいて、アイコンオブジェクトの画像を変化させてもよい。例えばコンテンツに対して、付加情報である他ユーザのコメントが書かれた場合には、コメントの対象となったコンテンツに画像エフェクトを付加する。こうすることで、コメント等の付加情報が与えられたコンテンツのアイコンオブジェクトが、ユーザの目に付くようになり、ユーザをそのコンテンツに誘導できるようになる。
【0188】
2.4 アイコンオブジェクトの配置位置の更新処理
本実施形態では、各種情報に基づいて、アイコンオブジェクトの配置位置の更新処理を行ってもよい。例えばコンテンツ量情報、人気度情報、評価情報、提示回数情報、ジャンル情報、リコメンド情報、コンテンツの登録時間情報、コンテンツに付加された付加情報(付加情報の更新時間情報)に基づいて、アイコンオブジェクトの配置位置の更新処理を行う。例えばコンテンツ量が増えるにつれて、軌道の数を増やしたり、人気度や評価が高いコンテンツや、提示回数(再生回数)が多いコンテンツを、ユーザに目立つ位置に配置する。或いはコンテンツのジャンルに応じてアイコンオブジェクトを整理して配置したり、サービス提供側のリコメンド情報や、コンテンツの登録時間情報である年月日や時刻に応じてアイコンオブジェクトの配置位置を変更する。またコンテンツに付加された他ユーザのコメントやシーンのあらすじやキーワードの解説文等の付加情報に応じて、アイコンオブジェクトの配置位置を変更する。
【0189】
或いは、アイコンオブジェクトが仮想カメラの視野範囲外になった場合に、視野範囲外になったアイコンオブジェクトの位置を変更するようにしてもよい。
【0190】
具体的には図25(A)において、アイコンオブジェクトIOBは仮想カメラVCの視野範囲外になっている。即ち仮想カメラVCのビューボリュームの外にアイコンオブジェクトIOBが移動している。この場合には図25(A)に示すように、視野範囲外になったアイコンオブジェクトIOBを移動させて、再度、仮想カメラVCの視野範囲内に入るようにしたり、短時間で仮想カメラVCの視野範囲内に入るようにする。
【0191】
また図25(B)では、メニュー用オブジェクト空間として全ての領域を用意せずに、一部の領域RGだけを用意する。そして図25(B)のB1に示すように仮想カメラVCがこの領域RGの外に出た場合には、図25(C)のB2の位置に仮想カメラVCを移動させて、再度、領域RGに仮想カメラVCが入るようにする。
【0192】
例えば図8のメニュー画面では、ユーザの視点に近づいたアイコンオブジェクトは、速い速度でユーザの視野範囲外に消えてしまう。このため、慣れないユーザにとって、アイコンオブジェクトの選択が難しく、アイコンオブジェクトの選択に失敗する場合がある。そして、一旦、アイコンオブジェクトの選択に失敗すると、アイコンオブジェクトが軌道上を回って、再度、ユーザの目の前に現れるのを待たなければならなくなり、ユーザの利便性を損ねるおそれがある。
【0193】
この点、図25(A)〜図25(C)の手法では、ユーザの視野範囲外に通り過ぎてしまったアイコンオブジェクトが、短時間で、再度、ユーザの視野範囲内に入るようになる。従って、ユーザは、選択に失敗したアイコンオブジェクトを、それほど時間を待つことなく、再度選択できるようになり、利便性を向上できる。
【0194】
なお、アイコンオブジェクトがユーザの視点に近づいた場合に、仮想カメラに対するアイコンオブジェクトの相対移動速度が遅くなるように制御してもよい。このようにすれば、ユーザが、目の前のアイコンオブジェクトの選択に失敗してしまう事態を低減できる。
【0195】
2.5 立体視表示
本実施形態では図8のメニュー画面を、いわゆる立体視表示にしてもよい。こうすることで、ユーザの臨場感を更に向上できる。
【0196】
ここで、立体視の方式としては公知の種々の手法を採用できる。例えば眼鏡を使用する方式であってもよいし、眼鏡を使用しない方式であってもよい。また眼鏡を使用しない方式としては、バリフォーカルミラー方式、ホログラフィ等の体積型であってもよいし、レンティキュラ方式、パララックスバリア方式、インテグラル方式等の視差型であってもよい。
【0197】
具体的には、原画像に対してアナグリフ処理を行って左目用画像を右目用画像を生成し、ユーザが色フィルタ付きの眼鏡で画像を見ることで、メニュー画面等の立体視表示を実現する。或いはレンティキュラレンズ等の光学デバイスを表示部19の画面等に設けることで、立体視表示を実現してもよい。或いは、左目画像、右目用画像をフレーム毎に交互に表示し、ユーザが、液晶シャッタなどを備える眼鏡で画面を見ることで、立体視表示を実現してもよい。
【0198】
このように図8のメニュー画面の立体視表示を行うことで、あたかも宇宙空間に浮かんでいるように感じるユーザの仮想現実感を更に増すことができる。また例えば図9のキャッチ画面の表示時に、アイコンオブジェクトの奥行き値を画面の手前側に設定して、画面からアイコンオブジェクトが飛び出して見えるような表現も可能になる。これにより、表示される画像のバラエティ度を増すことができる。
【0199】
3.サーバシステム
図26に本実施形態のサーバシステム及びコンテンツ配信システムの構成例を示す。図26では、複数の端末装置20-1〜20-nがネットワーク10を介してサーバシステム200に接続されている。そしてサーバシステム200は、ネットワーク10を介して、コンテンツを端末装置20-1〜20-nに配信する。またコンテンツ配信システムは、例えばサーバシステム200及び端末装置20-1〜20-nにより構成される。
【0200】
ここでネットワーク10(配信網、通信回線)は、例えばインターネットを利用した通信路であり、直接接続のための専用線(専用ケーブル)やイーサネット(登録商標)等によるLANの他、電話通信網やケーブル網等の通信網を含むことができる。また通信方法については有線/無線を問わない。
【0201】
また端末装置20-1〜20-nは、ゲーム装置(家庭用ゲーム装置)、コンテンツ再生装置、テレビ、携帯型端末装置、パーソナルコンピュータ等のクライアント端末である。
【0202】
サーバシステム20は処理部210、記憶部270、通信部296を含む。なお、これらの一部の構成要素を省略したり、他の構成要素(例えば操作部)を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
【0203】
処理部210は、コンテンツの配信処理やシステムの管理処理を行う。この処理部210の機能は、CPU等のプロセッサや、プロセッサ上で動作するプログラムなどにより実現できる。このプログラムは、コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体に記憶される。
【0204】
記憶部270(データベース)は、処理部210や通信部296のワーク領域として機能するものであり、その機能はRAMやHDD等により実現できる。
【0205】
通信部296は、端末装置20-1〜20-n(以下、適宜、端末装置20と呼ぶ)との通信処理を行うものであり、その機能は通信用のASICやファームウェアにより実現できる。
【0206】
処理部210は、コンテンツ配信部212、管理処理部214、課金処理部216、メニュー用オブジェクト空間設定部218、キーワード取得部220、シーン取得部222、選択履歴取得部224、表示処理部230を含む。なおこれらの一部の構成要素を省略したり、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
【0207】
コンテンツ配信部212は、コンテンツ(シーンコンテンツ)の配信処理を行う。具体的には、端末装置20からの要求等にしたがって、コンテンツ記憶部272からコンテンツの情報を読み出して、通信部296、ネットワーク10を介して端末装置20に配信する。このコンテンツ配信は、例えば、コンテンツ配信元のノードから受信したコンテンツのデータを記憶部にバッファリングし、バッファリングしたコンテンツのデータをリレー方式でコンテンツ配信先のノードに再送するバケツリレー方式であってもよい。
【0208】
管理処理部214はサーバの各種管理処理を行う。そして管理情報は管理情報記憶部274に記憶される。またユーザについての各種情報(ID、パスワード、課金情報等)は、ユーザ情報記憶部276に記憶される。
【0209】
課金処理部216はコンテンツ配信に対する課金処理を行う。例えばユーザがシーンを選択した後、そのシーンを含む映像コンテンツの配信を要求した場合に、そのユーザに対して課金する処理を行う。
【0210】
メニュー用オブジェクト空間設定部218は、メニュー用オブジェクト空間を設定するための処理を行う。ここでメニュー用オブジェクト空間には、配信されるコンテンツを選択するための複数のアイコンオブジェクトの各アイコンオブジェクトが、各3次元位置に配置設定される。なおメニュー用オブジェクト空間の配置設定処理の一部又は全部を端末装置側が担当するようにしてもよい。
【0211】
キーワード取得部220は、映像コンテンツを構成する複数のシーンの各シーンに関連づけられた少なくとも1つのキーワードを取得する処理を行う。例えば第1のデータベース278を参照し、シーンに関連づけられたキーワード(キーワードID)を第1のデータベース278から読み出すことで、キーワードの取得処理を実現する。
【0212】
シーン取得部222は、複数のキーワードの各キーワードに関連づけられた少なくとも1つのシーンを取得する処理を行う。例えば第2のデータベース280を参照し、キーワードに関連づけられたシーン(シーンID)を第2のデータベース280から読み出すことで、シーンの取得処理を実現する。
【0213】
選択履歴取得部224は、ユーザによるシーン又はキーワードの選択履歴を取得する。例えばこの選択履歴の情報は、ユーザ情報記憶部276に記憶される。
【0214】
そして表示処理部230は、ユーザがシーンを選択した場合には、選択されたシーンに関連づけられたキーワードを、端末装置20の表示部にリスト表示するための処理を行う。また、ユーザがキーワードを選択した場合には、選択されたキーワードに関連づけられたシーンを、端末装置20の表示部にリスト表示するための処理を行う。また表示制御部230は、他ユーザによるシーン又はキーワードの選択履歴を表す画像エフェクト(演出効果)を、ユーザがシーン又はキーワードを選択するためのメニュー画面において、シーン又はキーワードに対応づけて、端末装置20の表示部において表示するための処理を行う。
【0215】
また表示処理部230は、メニュー用オブジェクト空間において仮想カメラから見える画像を、メニュー画面として端末装置20の表示部に表示するための処理を行う。またキャッチ画面、オープン画面、シーン再生画面等の各種画面を端末装置20の表示部に表示するための処理を行う。例えばメニュー画面等の各種画面をサーバ側で作成し、端末装置20が、作成された各種画面のURLにアクセスすることで、端末装置20の表示部に各種画面を表示してもよい。或いは、メニュー画面等の各種画面の画像データ(映像データ)をサーバ側が作成し、その画像データを端末装置20に送信することで、端末装置20の表示部にメニュー画面等の各種画面を表示してもよい。またサーバ側と端末装置側の分散処理により各種画面の作成処理及び表示処理を実現してもよい。
【0216】
また図1で説明した仮想カメラ制御部103、表示制御部107、音制御部108、アイコン設定部110、位置更新部112の処理の一部又は全部を、サーバ側の処理部210により実現してもよい。即ち図1の処理部100や記憶部170に含まれる各ブロックと同様の機能を有するブロックを、サーバシステム200の処理部210や記憶部270に設けてもよい。
【0217】
なお、上記のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また、キーワードやシーンの取得手法、キーワードやシーンの表示手法、メニュー画面、キャッチ画面、オープン画面等の各種画面の表示手法、仮想カメラの制御手法、アイコンオブジェクトの制御手法等も、本実施形態で説明したものに限定されず、これらと均等な手法も本発明の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0218】
IOB アイコンオブジェクト、VC 仮想カメラ、
10 ネットワーク、20-1〜20-n 端末装置、
100 処理部、102 メニュー用オブジェクト空間設定部、
103 仮想カメラ制御部、104 キーワード取得部、105 シーン取得部、
106 選択履歴取得部、107 表示制御部、108 音制御部、
110 アイコン設定部、112 位置更新部、160 操作部、170 記憶部、
172 オブジェクトデータ記憶部、173 アイコンオブジェクトデータ記憶部、
174 仮想カメラデータ記憶部、175 画像データ記憶部、
176 音データ記憶部、177 描画バッファ、178 コンテンツ記憶部、
180 情報記憶媒体、182 第1のデータベース、184 第2のデータベース、
190 表示部、192 音出力部、194 補助記憶装置、196 通信部、
200 サーバシステム、210 処理部、212 コンテンツ配信部、
214 管理処理部、216 課金処理部、
218 メニュー用オブジェクト空間設定部、220 キーワード取得部、
222 シーン取得部、224 選択履歴取得部、230 表示処理部、
270 記憶部、272 コンテンツ記憶部、274 管理情報記憶部、
276 ユーザ情報記憶部、278 第1のデータベース、
280 第2のデータベース、296 通信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像コンテンツを構成する複数のシーンの各シーンに関連づけられた少なくとも1つのキーワードを取得するキーワード取得部と、
複数のキーワードの各キーワードに関連づけられた少なくとも1つのシーンを取得するシーン取得部と、
ユーザがシーンを選択した場合に、選択されたシーンに関連づけられたキーワードをリスト表示し、ユーザがキーワードを選択した場合に、選択されたキーワードに関連づけられたシーンをリスト表示する制御を行う表示制御部と、
を含むことを特徴とする画像生成システム。
【請求項2】
請求項1において、
前記表示制御部は、
ユーザがキーワードを選択した場合に、選択されたキーワードに関連する情報又は前記情報のサイトへのリンク先情報を表示する制御を行うことを特徴とする画像生成システム。
【請求項3】
請求項1又は2において、
前記表示制御部は、
ユーザがシーンの選択決定操作又は選択操作を行った場合に、シーンの再生画面を表示する制御を行うことを特徴とする画像生成システム。
【請求項4】
請求項3において、
前記表示制御部は、
前記シーン再生画面においてユーザが入力した評価情報を表す演出効果を、ユーザがシーン又はキーワードを選択するためのメニュー画面において、シーン又はキーワードに対応づけて表示する制御を行うことを特徴とする画像生成システム。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれかにおいて、
ユーザによるシーン又はキーワードの選択履歴を取得する選択履歴取得部を含み、
前記表示制御部は、
他ユーザによるシーン又はキーワードの選択履歴を表す演出効果を、ユーザがシーン又はキーワードを選択するためのメニュー画面において、シーン又はキーワードに対応づけて表示する制御を行うことを特徴とする画像生成システム。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれかにおいて、
前記表示制御部は、
ユーザがシーンを選択した場合に、選択されたシーンに対する他ユーザのコメントを表示する制御を行うことを特徴とする画像生成システム。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれかにおいて、
前記表示制御部は、
ユーザがキーワードを選択した場合に、選択されたキーワードに対する他ユーザのコメントを表示する制御を行うことを特徴とする画像生成システム。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれかにおいて、
前記キーワードは、シーンの登場人物、シーンの場所、シーンの状況、及びシーンの時間情報の少なくとも1つのキーワードであることを特徴とする画像生成システム。
【請求項9】
請求項1乃至8のいずれかにおいて、
前記表示制御部は、
ユーザがキーワードを選択した場合に、選択されたキーワードに関連する別のキーワードを表示する制御を行うことを特徴とする画像生成システム。
【請求項10】
請求項1乃至9のいずれかにおいて、
複数のキーワードのグループに対して上位キーワードが付与され、
前記表示制御部は、
ユーザがキーワードを選択した場合に、選択されたキーワードが属するグループに付与された上位キーワードを表示する制御を行うことを特徴とする画像生成システム。
【請求項11】
請求項1乃至10のいずれかにおいて、
前記表示制御部は、
ユーザがシーン又はキーワードを選択した場合に、選択されたシーン又はキーワードに関連づけられたユーザキーワードを表示する制御を行うことを特徴とする画像生成システム。
【請求項12】
請求項1乃至11のいずれかにおいて、
前記表示制御部は、
ユーザによりシーンが選択された後に、第1の方向への操作指示が行われた場合に、選択されたシーンに対する他ユーザのコメントをリスト表示し、第2の方向への操作指示が行われた場合に、選択されたシーンに関連づけられたキーワードをリスト表示する制御を行うことを特徴とする画像生成システム。
【請求項13】
請求項1乃至12のいずれかにおいて、
前記表示制御部は、
ユーザによりキーワードが選択された後に、第1の方向への操作指示が行われた場合に、選択されたキーワードに対する他ユーザのコメントをリスト表示し、第2の方向への操作指示が行われた場合に、選択されたキーワードに関連づけられたシーンをリスト表示する制御を行うことを特徴とする画像生成システム。
【請求項14】
請求項1乃至13のいずれかにおいて、
シーン又はキーワードを選択するための複数のアイコンオブジェクトの各アイコンオブジェクトが、各3次元位置に配置設定されるメニュー用オブジェクト空間を設定するメニュー用オブジェクト空間設定部と、
仮想カメラを制御する仮想カメラ制御部とを含み、
前記表示制御部は、
前記メニュー用オブジェクト空間において前記仮想カメラから見える画像を、シーン又はキーワードを選択するためのメニュー画面として表示する制御を行うことを特徴とする画像生成システム。
【請求項15】
請求項14において、
前記表示制御部は、
前記仮想カメラから見て前記アイコンオブジェクトが移動して見える画像を、前記メニュー画面として表示する制御を行うことを特徴とする画像生成システム。
【請求項16】
請求項14又は15において、
前記表示制御部は、
ユーザが前記アイコンオブジェクトを選択した場合に、前記仮想カメラから見て前記アイコンオブジェクトが接近して見える画像を表示する制御を行うことを特徴とする画像生成システム。
【請求項17】
請求項16において、
前記表示制御部は、
選択された前記アイコンオブジェクトが静止し、他のアイコンオブジェクトが移動して見える画像を表示する制御を行うことを特徴とする画像生成システム。
【請求項18】
請求項14乃至17のいずれかにおいて、
前記仮想カメラ制御部は、
前記仮想カメラを軌道上で移動させる制御を行い、ユーザが前記アイコンオブジェクトを選択すると、選択された前記アイコンオブジェクトに前記仮想カメラを接近させる制御を行うことを特徴とする画像生成システム。
【請求項19】
請求項18において、
前記仮想カメラ制御部は、
前記軌道の接線方向に対して前記軌道の中心側に、前記仮想カメラの方向を向ける制御を行うことを特徴とする画像生成システム。
【請求項20】
請求項14乃至19のいずれかにおいて、
前記複数のアイコンオブジェクトのうち、前記仮想カメラの位置から所定距離範囲内にあるアイコンオブジェクト、或いは前記仮想カメラの位置に近い所定数のアイコンオブジェクトを、ユーザにより選択可能なアイコンオブジェクトに設定するアイコン設定部を含むことを特徴とする画像生成システム。
【請求項21】
請求項14乃至20のいずれかにおいて、
前記表示制御部は、
ユーザが操作するカーソルによりアイコンオブジェクトが選択された場合に、選択された前記アイコンオブジェクトにマーカを識別可能に表示する、或いは前記アイコンオブジェクトの移動速度又は画像を変化させる表示制御を行うことを特徴とする画像生成システム。
【請求項22】
請求項14乃至21のいずれかにおいて、
前記仮想カメラ制御部は、
ユーザによる操作部の操作に基づいて、前記仮想カメラの位置及び方向の少なくとも1つを制御することを特徴とする画像生成システム。
【請求項23】
映像コンテンツを構成する複数のシーンの各シーンに関連づけられた少なくとも1つのキーワードを取得するキーワード取得部と、
複数のキーワードの各キーワードに関連づけられた少なくとも1つのシーンを取得するシーン取得部と、
ユーザがシーンを選択した場合に、選択されたシーンに関連づけられたキーワードをリスト表示し、ユーザがキーワードを選択した場合に、選択されたキーワードに関連づけられたシーンをリスト表示する制御を行う表示制御部として、
コンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項24】
コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体であって、請求項23に記載のプログラムを記憶したことを特徴とする情報記憶媒体。
【請求項25】
映像コンテンツを配信するコンテンツ配信部と、
映像コンテンツを構成する複数のシーンの各シーンに関連づけられた少なくとも1つのキーワードを取得するキーワード取得部と、
複数のキーワードの各キーワードに関連づけられた少なくとも1つのシーンを取得するシーン取得部と、
ユーザがシーンを選択した場合に、選択されたシーンに関連づけられたキーワードを、端末装置の表示部にリスト表示し、ユーザがキーワードを選択した場合に、選択されたキーワードに関連づけられたシーンを、前記端末装置の前記表示部にリスト表示するための処理を行う表示処理部と、
を含むことを特徴とするサーバシステム。
【請求項26】
映像コンテンツを配信するコンテンツ配信部と、
映像コンテンツを構成する複数のシーンの各シーンに関連づけられた少なくとも1つのキーワードを取得するキーワード取得部と、
複数のキーワードの各キーワードに関連づけられた少なくとも1つのシーンを取得するシーン取得部と、
ユーザがシーンを選択した場合に、選択されたシーンに関連づけられたキーワードを、端末装置の表示部にリスト表示し、ユーザがキーワードを選択した場合に、選択されたキーワードに関連づけられたシーンを、前記端末装置の前記表示部にリスト表示するための処理を行う表示処理部と、
前記表示部を有する前記端末装置と、
を含むことを特徴とするコンテンツ配信システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate


【公開番号】特開2010−219849(P2010−219849A)
【公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−63914(P2009−63914)
【出願日】平成21年3月17日(2009.3.17)
【出願人】(507301626)株式会社セリウス (12)
【Fターム(参考)】