説明

画像表示装置および画像表示方法

【課題】撮影画像を地図上にサムネイル表示したときの視認性および検索性の低下を軽減する。
【解決手段】サムネイル重複判定部10は、地図上に撮影画像のサムネイル画像を撮影位置情報が示す位置に表示する場合に、各サムネイル画像が他のサムネイル画像と少なくとも一部が重なるか否かを判定する重複判定を行い、代表サムネイル画像決定部11は、重複判定の判定結果と撮影日時情報とを用いて、複数のサムネイル画像をグループ化し、グループを代表する代表サムネイル画像を、同じグループ以外のサムネイル画像と重ならないように決定し、表示制御部12は、地図を表示部13に表示するとともに、代表サムネイル画像およびいずれのグループにも属さないサムネイル画像を地図上における撮影位置情報が示す位置に表示し、各グループ内の代表サムネイル画像以外のサムネイル画像は非表示とするか、代表画像に関連付けて表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮影画像を地図上にサムネイル表示する画像表示装置および画像表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、地図上にユーザが撮影画像またはその縮小画像であるサムネイル画像を表示させることができるサービスが始まっている。例えば、インターネットサイトにおいて地図上で写真を表示させるサービス等が知られている。また、GPS(Global Positioning System)等の測位機能を利用することにより、撮影機器で画像を撮影したときの位置を取得することが可能となっており、特にユーザが意識することなく、ディスプレイなどに表示された地図上で、自身が撮影した位置に撮影した画像またはそのサムネイル画像を表示することができる。
【0003】
このような技術により、ユーザは撮影した多数の画像がそれぞれどこで撮影したものであるかを直観的に知ることができ、より簡単に画像の管理ができる。
【0004】
しかし、ユーザが近接する場所で多数の画像を撮影した場合、表示する地図の縮尺によっては、ほぼ同じような位置に多数のサムネイル画像を表示することになる。このような場合、地図上にすべてのサムネイル画像を表示するためには、重ねて表示するか、もしくは重ならないよう撮影位置から離れた位置に表示する必要がある(例えば、特許文献1参照)。このような表示の方法は、画像の視認性や検索性の低下を招いていた。
【0005】
これに対し、特許文献2には、複数の画像をグループ分けし、グループに含まれる画像の平均撮影位置にグループの代表シンボルを表示することで視認性の低下を防止する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−322847号公報
【特許文献2】特許第4102933号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献2では、範囲を指定することでグループ分けが行われているため、画像の表示に際し、ユーザが適切なグループ分けを行うことができなければ、視認性は改善されない。また、グループ内に含まれるが他のサムネイルとは重ならない画像までグループ化され、属するグループのシンボルに置き換えられてしまうことがあり、このため、ユーザが目的の画像を探すための検索性を低下させるおそれがあった。
【0008】
本発明は上記に鑑みてなされたもので、撮影画像を地図上にサムネイル表示したときの視認性および検索性の低下を軽減することができる画像表示装置および画像表示方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様によれば、撮影画像と前記撮影画像の撮影位置情報と撮影日時情報とを含む画像情報を取得する画像情報取得部と、前記撮影画像に基づいたサムネイル画像を任意のサイズで生成するサムネイル画像生成部と、地図情報に基づいて任意の縮尺と範囲の地図画像を表示する地図表示設定部と、前記地図画像と、前記サムネイル画像を前記地図画像に重畳して表示部に表示させる表示制御部と、前記地図画像の範囲に含まれる撮影位置情報を有する前記撮影画像のサムネイル画像が互いに重なるか否かを、前記撮影位置情報および前記サムネイル画像のサイズに基づいて判定する重複判定部と、前記重複判定部が他のサムネイル画像と重なると判定したサムネイル画像を、前記撮影日時情報に基づいて前記地図画像の範囲に含まれる前記撮影位置情報を有する他のサムネイル画像と1つのグループにグループ化し、前記グループに含まれるサムネイル画像のいずれかを前記グループの代表画像とする代表画像決定部とを備え、前記表示制御部は、前記代表画像を前記撮影位置情報に基づいて表示し、前記グループに含まれる前記代表画像以外のサムネイル画像を非表示とするか、前記グループの前記代表画像に関連付けて表示するよう制御することを特徴とする画像表示装置が提供される。
【0010】
本発明の他の態様によれば、撮影画像と前記撮影画像の撮影位置情報と撮影日時情報とを含む画像情報と、地図情報とを取得し、前記撮影画像に基づいたサムネイル画像を任意のサイズで生成し、前記地図情報に基づいて表示部に表示する地図画像の範囲に含まれる撮影位置情報を有する前記撮影画像のサムネイル画像が互いに重なるか否かを、前記撮影位置情報および前記サムネイル画像のサイズに基づいて判定する重複判定を行い、前記重複判定において他のサムネイル画像と重なると判定されたサムネイル画像を、前記撮影日時情報に基づいて前記地図画像の範囲に含まれる前記撮影位置情報を有する他のサムネイル画像と1つのグループにグループ化し、前記グループに含まれるサムネイル画像のいずれかを前記グループの代表画像として決定し、前記地図画像と、前記代表画像を前記地図画像に重畳して前記表示部に表示し、前記グループに含まれる前記代表画像以外のサムネイル画像を非表示とするか、前記グループの前記代表画像に関連付けて表示することを特徴とする画像表示方法が提供される。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、撮影画像を地図上にサムネイル表示したときの視認性および検索性の低下を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像表示装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す画像表示装置の動作を示すフローチャートである。
【図3】地図上に表示するサムネイル画像のサイズおよび撮影位置を示す図である。
【図4】地図上に表示するサムネイル画像の配置の一例を示す図である。
【図5】地図上に表示するサムネイル画像の配置の他の例を示す図である。
【図6】地図上に表示するサムネイル画像の配置のさらに他の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0014】
図1は、本発明の実施の形態に係る画像表示装置の構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施の形態に係る画像表示装置1は、操作入力部2と、画像情報記録媒体3と、画像情報アクセス部4と、地図情報記録媒体5と、地図情報アクセス部6と、地図表示設定部7と、サムネイルサイズ設定部8と、サムネイル画像生成部9と、サムネイル重複判定部10と、代表サムネイル画像決定部11と、表示制御部12と、表示部13と、再設定部14と、設定記憶メモリ15と、制御部16とを備える。
【0015】
操作入力部2は、ユーザからの操作入力を受けるキーボード、マウス、数字キー、十字キー、リモコンとその受光部など、表示する地図の範囲とその縮尺に関する操作入力、地図上に表示するサムネイル画像のサイズ(画角)に関する操作入力、地図上に表示したサムネイル画像の選択に関する操作入力が可能なインターフェースで構成される。また、操作状況は表示部13に表示され、ユーザは現在の画像表示装置1の状態を見ながら、次の操作入力を行うことができる。
【0016】
画像情報記録媒体3は、一般的なデジタルスチールカメラやデジタルビデオカメラなどの撮影機器で撮影された撮影画像(オリジナル画像)と、その撮影時の位置を示す撮影位置情報と、撮影した年月日および時刻(撮影日時)を示す撮影日時情報とを含む画像情報を格納している。
【0017】
撮影位置情報は、撮影機器に設けられたGPS機能等を利用して撮影時に自動で取得するか、あるいはユーザが直接入力するようにしてもよいが、いずれの方式であっても緯度経度、住所等の地図上でその位置を一意に特定できる情報であればよい。また、撮影日時情報は、年月日と時刻が取得できる時計によって撮影時に自動で取得するものとする。撮影位置情報および撮影日時情報は、Exif(Exchangeable Image File Format)として画像と合わせて画像情報記録媒体3に記録されるものとする。
【0018】
なお、撮影画像が静止画ではなく動画の場合には、動画の撮影を開始した日時から終了した日時までの間の任意の日時を撮影日時とし、その撮影日時における位置を示す情報を撮影位置情報とする。
【0019】
画像情報記録媒体3は、ハードディスクや光ディスクなど、上記画像情報を記録することが可能な記録容量を備えた記録媒体であればよく、画像表示装置1内に固定の記録媒体に限らず、SDカードのような画像表示装置1から着脱可能な半導体メモリなどの記録媒体であってもよい。
【0020】
画像情報アクセス部4は、画像情報記録媒体3との間で情報を送受信するためのものであり、画像情報取得部としての機能を有する。画像情報アクセス部4は、画像情報記録媒体3に応じた情報の取得や書き換え、変調、情報管理などを行う。
【0021】
地図情報記録媒体5は、例えば日本の100万分の1、50万分の1、25万分の1、10万の1、5万分の1、1万分の1、5000分の1、2500分の1、1000分の1などの複数の縮尺の地図と、山、山脈、河川、湾、入江などの地形の名称や、建造物、景勝地の名称、住所などの付加情報とを含む地図情報を予め格納している。地図情報は縮尺ごとにファイル化され、5000分の1であれば1_5000.dat、2500分の1であれば1_2500.datなど、ファイル名で縮尺がわかるように記録されているとよい。
【0022】
地図情報記録媒体5は、画像情報記録媒体3と同様に、上記地図情報を記録するために必要な記録容量をもつ記録媒体からなり、半導体メモリ、光ディスク、磁気テープ等の記録媒体のいずれであってもよい。
【0023】
なお、地図情報記録媒体5に記録されている地図情報の更新や、他の国・地域などの地図情報を追加できるよう、画像表示装置1にLAN(Local Area Network),USB(Universal Serial Bus)などの入出力端子や、光ディスクドライブ、カードメディアのスロットなど、他の記録媒体から情報を取得するためのアクセス部を設け、すでに記録されている地図情報のバージョン情報を管理する管理部を設けてもよい。
【0024】
地図情報アクセス部6は、地図情報記録媒体5との間で情報を送受信するためのものであり、地図情報記録媒体5に応じた情報の取得や書き換え、変調、情報管理などを行う。
【0025】
地図表示設定部7は、表示する地図の縮尺および範囲に関する操作入力に基づき、地図情報アクセス部6を介して地図情報記録媒体5から地図情報を読み出して表示制御部12に出力する。上述したように地図情報が縮尺ごとにファイル化されていれば、操作入力部2にて複数の縮尺から1つを選択する操作入力が行われることで、地図表示設定部7は地図情報アクセス部6に読み出す地図情報のファイルを指定することができる。
【0026】
表示する地図の範囲については、例えば、表示部13での地図の表示枠の大きさが固定値であれば、操作入力部2では表示する地図の中心を緯度経度で指定し入力できればよい。例えば、縦20cm×横10cmの表示枠に、5000分の1の縮尺の地図を表示する場合であれば、100cmは表示上は0.02cmになるため、中心点より緯度方向北に500m、南に500m、経度方向に東に250m、西に250mの範囲を読み出せばよい。
【0027】
また、地図表示設定部7は、地図の読み出し範囲に基づき、撮影位置が地図の読み出し範囲内に含まれるすべてのオリジナル画像の画像情報を、画像情報アクセス部4を介して画像情報記録媒体3から取得し、取得したオリジナル画像をサムネイル画像生成部9に出力するとともに、オリジナル画像の撮影位置情報を地図の縮尺情報と合わせてサムネイル重複判定部10に出力する。
【0028】
サムネイルサイズ設定部8は、地図上に表示するオリジナル画像の縮小画像であるサムネイル画像のサイズに関する操作入力に基づき、サムネイル画像のサイズ情報をサムネイル画像生成部9およびサムネイル重複判定部10に出力する。
【0029】
例えば、サムネイルサイズ設定部8は、操作入力部2よりサムネイル画像の縦および横をセンチメートル(cm)などの単位で直接入力した場合はその値を、また、予め決められた1つまたは複数の選択肢から操作入力部2より選択できるようにした場合は、選択された選択肢に対応する値を、サムネイル画像生成部9およびサムネイル重複判定部10に出力する。
【0030】
なお、サムネイル画像のサイズの設定において、ユーザがサイズを示す値を直接入力する場合には、10(テン)キーでの入力が、また複数の選択肢から選択し入力する場合には、十字キーなどの方向キーと、決定ボタンによる入力操作とするとよい。また、サイズの単位はインチやピクセルであってもよい。また、複数の選択肢からサイズを指定する場合、選択できる選択肢は、サムネイルサイズ設定部8内に設けられた図示しないメモリ内に保持されており、必要に応じて読み出してユーザに提示するものとする。
【0031】
サムネイル画像生成部9は、地図表示設定部7から取得したオリジナル画像と、サムネイルサイズ設定部8から取得したサイズ情報とに基づいてサムネイル画像を生成する。サムネイル画像生成部9は、一旦デコードしたオリジナル画像をリサイズして再度エンコードすることによってサムネイル画像を生成する。
【0032】
なお、一度生成したサムネイル画像をオリジナル画像と対応させて画像情報記録媒体3に記録し、以降、そのオリジナル画像の同サイズのサムネイル画像を表示する際に、再度サムネイル画像を生成せずに記録されたサムネイル画像を読み出すようにしてもよい。
【0033】
サムネイル重複判定部10は、地図表示設定部7から取得した縮尺と表示範囲に含まれるオリジナル画像の撮影位置情報、およびサムネイルサイズ設定部8から取得したサムネイル画像のサイズ情報に基づき、地図上にサムネイル画像を表示した場合に、各サムネイル画像が他のサムネイル画像と少なくとも一部が重なるか否かを判定する重複判定を行う。他のサムネイル画像と重なった数に関する情報を含む判定結果は、代表サムネイル画像決定部11に出力される。
【0034】
代表サムネイル画像決定部11は、サムネイル重複判定部10の判定結果と、サムネイル画像に対応するオリジナル画像の撮影日時情報とを用いて、複数のサムネイル画像をグループ化し、同じグループ以外のサムネイル画像と重ならないように、グループを代表する代表サムネイル画像を決定する。
【0035】
表示制御部12は、地図表示設定部7で設定された縮尺の地図を設定された範囲で表示部13に表示し、その地図上に代表サムネイル画像を含む各サムネイル画像を表示するよう制御する。
【0036】
表示部13は、液晶ディスプレイ等からなり、表示制御部12の制御により、地図およびサムネイル画像を表示する。表示部13は、画像表示装置1に固定のディスプレイに限らず、画像表示装置1の外部に接続される表示装置で構成してもよい。
【0037】
再設定部14は、地図表示設定部7で設定された地図の縮尺に関する情報および範囲に関する情報と、サムネイルサイズ設定部8で設定されたサムネイル画像のサイズ情報とを取得し、設定記憶メモリ15に記憶する。これにより、設定記憶メモリ15は、少なくとも最新の、地図の縮尺に関する情報、範囲に関する情報、およびサムネイル画像のサイズ情報を記憶している。
【0038】
再設定部14は、操作入力部2より地図の縮尺、範囲、サムネイル画像のサイズのいずれかに関する入力があると、入力された設定と設定記憶メモリ15に記憶されている設定とを比較し、1つ以上の一致しない設定があれば、つまり設定の変更があれば、変更後の設定に応じたサムネイル画像の生成、重複判定、代表サムネイル画像の決定等を行うように各部を制御する。
【0039】
制御部16は、画像表示装置1に設けられた各部を統括的に制御する。
【0040】
次に、画像表示装置1の動作について、図2に示すフローチャートを参照して説明する。なお、以下の一連の処理は、特に記述がない限りは、制御部16の制御により実行される。
【0041】
画像表示装置1の電源投入または操作入力部2からの操作入力により画像表示を開始すると、まず、ステップS10において、地図表示設定部7は、選択可能な地図の縮尺や読み出し可能な範囲を、表示制御部12を介して表示部13に表示させ、この表示からユーザが選択した設定内容を操作入力部2より受け取る。そして、地図表示設定部7は、操作入力に基づく地図の縮尺に関する情報および範囲に関する情報を、地図情報アクセス部6および再設定部14に出力する。再設定部14は、地図表示設定部7から入力された地図の縮尺に関する情報および範囲に関する情報を設定記憶メモリ15に記憶する。
【0042】
次いで、ステップS20において、地図情報アクセス部6は、地図表示設定部7から入力された地図の縮尺に関する情報および範囲に関する情報に基づいて、入力指定された縮尺の地図情報の指定された範囲を地図情報記録媒体5から読み出す。
【0043】
次いで、ステップS30において、画像情報アクセス部4は、画像情報記録媒体3に格納されている画像情報の中から、撮影位置がステップS10で指定された範囲内にある画像情報をすべて読み出す。
【0044】
次いで、ステップS40において、サムネイルサイズ設定部8は、設定可能なサムネイルサイズ等を表示制御部12を介して表示部13に表示させ、ユーザによる操作入力部2の操作入力に従って、表示するサムネイル画像のサイズを設定する。そして、サムネイルサイズ設定部8は、設定したサムネイル画像のサイズ情報をサムネイル画像生成部9、サムネイル重複判定部10および再設定部14に出力する。再設定部14は、サムネイルサイズ設定部8から入力されたサイズ情報を設定記憶メモリ15に記憶する。
【0045】
次いで、ステップS50において、サムネイル画像生成部9は、ステップS30で読み出したオリジナル画像から、ステップS40で設定されたサイズのサムネイル画像を生成する。
【0046】
なお、撮影画像が動画の場合には、前述のように動画の撮影開始から撮影終了までの間の任意の日時を撮影日時とし、その撮影日時における位置を示す情報を撮影位置情報とするが、サムネイル画像生成部9は、その撮影日時情報および撮影位置情報に対応する1枚の画像(静止画像)のサムネイル画像を生成する。
【0047】
次いで、ステップS60において、サムネイル重複判定部10は、地図表示設定部7から取得した縮尺と表示範囲に含まれるオリジナル画像の撮影位置情報、およびサムネイルサイズ設定部8から取得したサムネイル画像のサイズ情報に基づいて、前述の重複判定を行い、地図上の表示位置において他のサムネイル画像と重なるサムネイル画像があるか否かを判断する。
【0048】
サムネイル画像の地図上での表示位置については、サムネイル画像から一意に決まる値と、撮影位置との間に一定の関係があればよい。例えば、図3に示すように、設定されたサムネイル画像のサイズを縦s(m)×横t(m)としたとき、それぞれ垂直に交わる2等分線の交点をこのサムネイル画像の中心点とし、この中心点を地図上での撮影位置に表示すればよい。
【0049】
重複判定の方法について説明する。地図21上での表示位置が図4(a)に示すようになるサムネイル画像22A,22B,22Cがあるとする。サムネイル画像22A,22B,22Cのサイズは縦s(m)×横t(m)であり、地図21の縮尺は1000分の1であるとする。
【0050】
図4(a)において、サムネイル画像22A,22B間、サムネイル画像22A,22C間の実際の撮影位置における緯度方向と経度方向の距離が、それぞれABh(m)とABv(m)、ACh(m)とACv(m)であったとすると、地図21上での距離は、それぞれABh/1000(m)とABv/1000(m)、ACh/1000(m)とACv/1000(m)となる。
【0051】
ここで、2つのサムネイル画像間の緯度方向の距離h、経度方向の距離vとしたとき、h<tかつv<sが成り立つ場合、2つのサムネイル画像は重なるとする。
【0052】
図4(a)の例では、サムネイル画像22A,22B間においては、ABh<tかつABv<sを満たすので、サムネイル画像22A,22Bは重なると判定される。一方、サムネイル画像22A,22C間においては、ACh>t,ACv>sであるため、サムネイル画像22A,22Cは重ならないと判定される。
【0053】
サムネイル重複判定部10は、ステップS60において上記のように重複判定を行い、地図上の表示位置において他のサムネイル画像と重なるサムネイル画像があるか否かを判断するとともに、サムネイル画像ごとに、重なる他のサムネイル画像の数を求め、得られた判定結果を代表サムネイル画像決定部11に出力する。
【0054】
ステップS60の判断の結果、他のサムネイル画像と重なるサムネイル画像がある場合(ステップS60:YES)、ステップS70に進み、他のサムネイル画像と重なるサムネイル画像がない場合(ステップS60:NO)、ステップS100に進む。
【0055】
ステップS70では、代表サムネイル画像決定部11は、サムネイル重複判定部10から入力される重複判定の判定結果に基づき、他のサムネイル画像と重なるサムネイル画像のなかに、最も重なる数が多いサムネイル画像が複数あるか否かを判断する。複数ある場合(ステップS70:YES)、ステップS90に進み、1つである場合(ステップS70:NO)、ステップS80に進む。
【0056】
ステップS80では、代表サムネイル画像決定部11は、最も重なる数が多いサムネイル画像を含むグループを形成するグループ化を行い、そのグループを代表するサムネイル画像である代表サムネイル画像を決定する。
【0057】
このグループ化および代表サムネイル画像を決定する処理において、代表サムネイル画像決定部11は、最も重なる数が多いサムネイル画像(最多重複サムネイル画像)のオリジナル画像について、ステップS30で読み出された画像の中から時系列的に前後に撮影されたオリジナル画像との撮影日時の間隔を比較する。そして、代表サムネイル画像決定部11は、間隔が最も短いオリジナル画像のサムネイル画像と、上記の最多重複サムネイル画像とを同じグループとし、最多重複サムネイル画像に対して撮影日時の間隔が最も短いオリジナル画像のサムネイル画像をこのグループの代表サムネイル画像とする。
【0058】
例えば、図5(a)において、サムネイル画像22A,22B,22C,22Dに対応するオリジナル画像の撮影日時が、それぞれ2009年3月27日12時30分10秒、2009年3月27日18時20分20秒、2009年3月27日13時40分40秒、2009年3月27日13時00分30秒とする。図5(a)の例では、サムネイル画像22B,22Dの2つと重なっているサムネイル画像22Aが、最多重複サムネイル画像となっている。
【0059】
このサムネイル画像22Aのオリジナル画像に対して、最も撮影日時の間隔が短いのはサムネイル画像22Dのオリジナル画像である。したがって、この場合では、代表サムネイル画像決定部11は、サムネイル画像22Dとサムネイル画像22Aとを同じグループとし、サムネイル画像22Dをこのグループの代表サムネイル画像とする。言い換えると、グループに含まれるサムネイル画像22A,22Dのうち、最多重複サムネイル画像と判定されたサムネイル画像22Aではないサムネイル画像22Dを代表サムネイル画像とする。
【0060】
なお、最多重複サムネイル画像のオリジナル画像に対して撮影日時の間隔が最も短いオリジナル画像が複数ある場合は、例えば撮影位置情報を参照し、それらのうち最多重複サムネイル画像のオリジナル画像に対して撮影位置が最も近いオリジナル画像のサムネイル画像を、最多重複サムネイル画像と同じグループとすればよい。また、代表サムネイル画像の決定方法はこれに限るものではなく、代表サムネイル画像決定部11はグループ化した複数のサムネイル画像のうちのいずれかを代表サムネイル画像と決定すればよく、例えば撮影日時が最も新しいサムネイル画像、を代表サムネイル画像としてもよい。
【0061】
ステップS90では、代表サムネイル画像決定部11は、複数ある最多重複サムネイル画像のうち、対応するオリジナル画像の撮影日時が最も古い最多重複サムネイル画像を含むグループを形成するグループ化を行い、そのグループの代表サムネイル画像を決定する。
【0062】
例えば、図4(a)において、サムネイル画像22A,22B,22Cに対応するオリジナル画像の撮影日時が、上述した図5(a)の例と同様とする。図4(a)の例では、サムネイル画像22Aとサムネイル画像22Bとが互いに重なっており、この2つが最多重複サムネイル画像となっている。
【0063】
この2つ(サムネイル画像22A,22B)のうち、対応するオリジナル画像の撮影日時が古いのはサムネイル画像22Aである。このサムネイル画像22Aのオリジナル画像に対して、最も撮影日時の間隔が短いのはサムネイル画像22Cのオリジナル画像である。したがって、この場合では、代表サムネイル画像決定部11は、サムネイル画像22Cとサムネイル画像22Aとを同じグループとし、サムネイル画像22Cをこのグループの代表サムネイル画像とする。
【0064】
ステップS80またはステップS90の処理が終了すると、ステップS60に戻る。ステップS80またはステップS90の処理から戻ったときのステップS60においては、サムネイル重複判定部10は、ステップS80またはステップS90で代表サムネイル画像とされたサムネイル画像、およびどのグループにも属していないサムネイル画像の中で重複判定を行う。グループが作成された状態での重複判定では、代表サムネイル画像と決定したサムネイル画像を重複判定の対象とし、グループ内の代表サムネイル画像以外のサムネイル画像は重複判定の対象には含めないものとして扱う。再度ステップS80またはステップS90に進んだ場合においても同様である。
【0065】
例えば、図6(a)において、サムネイル画像22A,22B,22C,22Dに対応するオリジナル画像の撮影日時が上述した図5(a)の例と同様とし、サムネイル画像22Eに対応するオリジナル画像の撮影日時が2009年3月27日20時00分00秒とする。図6(a)の例では、サムネイル画像22Aがサムネイル画像22B,22Dと重なり、サムネイル画像22Dがサムネイル画像22A,22Eと重なっており、サムネイル画像22A,22Dの2つが最多重複サムネイル画像となっている。
【0066】
この2つ(サムネイル画像22A,22D)のうち、対応するオリジナル画像の撮影日時が古いのはサムネイル画像22Aである。このサムネイル画像22Aのオリジナル画像に対して、最も撮影日時の間隔が短いのはサムネイル画像22Dのオリジナル画像である。したがって、この場合では、代表サムネイル画像決定部11は、サムネイル画像22Dとサムネイル画像22Aとを同じグループとし、サムネイル画像22Dをこのグループの代表サムネイル画像とする(ステップS90)。
【0067】
その後、ステップS60に戻ると、サムネイル重複判定部10は、図6(b)に示すような状態におけるサムネイル画像22B〜22Eの重複判定を行う。図6(b)に示す状態では、先の処理でグループ化処理されたサムネイル画像22A,22Dからなるグループを、代表サムネイル画像であるサムネイル画像22Dに代表させて重複判定を行う。先の処理でグループ化された代表サムネイル画像以外のサムネイル画像22Aは、他のサムネイル画像との重複が解消し重複判定の対象から除かれるので図6(b)に示す状態では図示しない。
【0068】
図6(b)では、サムネイル画像22Dとサムネイル画像22Eとが互いに重なっており、この2つが最多重複サムネイル画像となっている。
【0069】
この2つ(サムネイル画像22D,22E)のうち、対応するオリジナル画像の撮影日時が古いのはサムネイル画像22Dである。このサムネイル画像22Dのオリジナル画像に対して、最も撮影日時の間隔が短いのはサムネイル画像22Cのオリジナル画像である。
【0070】
したがって、ここでは、代表サムネイル画像決定部11は、サムネイル画像22Cと、サムネイル画像22Dを代表サムネイル画像とするグループとを同じグループとし、サムネイル画像22Cを、サムネイル画像22A,22C,22Dからなる新たなグループの代表サムネイル画像とする(ステップS90)。
【0071】
その後、ステップS60に再び戻ると、サムネイル重複判定部10は、図6(c)に示すような状態におけるサムネイル画像22B,22C,22Eの重複判定を行う。図6(c)は、サムネイル画像22A,22C,22Dからなるグループを、代表サムネイル画像であるサムネイル画像22Cに代表させた状態を示す。グループ内のサムネイル画像22A,22Dは重複判定の対象から除かれるので、図6(c)には示さない。この図6(c)の状態では、他のサムネイル画像と重なるサムネイル画像はないため(ステップS60:NO)、ステップS100に進む。
【0072】
また、図4(a)の例では、前述のステップS90の後、ステップS60に戻ると、サムネイル重複判定部10は、図4(b)に示すような状態における重複判定を行う。また、図5(a)の例では、前述のステップS80の後、ステップS60に戻ると、サムネイル重複判定部10は、図5(b)に示すような状態における重複判定を行う。図4(b)、図5(b)の状態では、他のサムネイル画像と重なるサムネイル画像はないため(ステップS60:NO)、ステップS100に進む。
【0073】
上記ステップS60〜S90により、代表サムネイル画像決定部11は、グループに属する代表サムネイル画像以外のサムネイル画像を除くサムネイル画像、すなわち、いずれのグループにも属さないサムネイル画像と、各グループの代表サムネイル画像となるサムネイル画像のなかで、互いに重なりを有する複数のサムネイル画像のうちの1つのサムネイル画像とそれに最も撮影日時が近いサムネイル画像とを同じグループとし、グループの代表サムネイル画像を決定する処理を、代表サムネイル画像となるサムネイル画像と同じグループ以外のサムネイル画像との重なりがすべて解消するまで繰り返す。
【0074】
これにより、代表サムネイル画像決定部11は、複数のサムネイル画像をグループ化し、同じグループ以外のサムネイル画像と重ならないような代表サムネイル画像を決定することができる。
【0075】
そして、ステップS100において、表示制御部12は、ステップS20で地図情報アクセス部6が読み出した地図情報に基づいて、設定された縮尺の地図を設定された範囲で表示部13に表示し、その地図上における各サムネイル画像の撮影位置情報が示す位置に、各サムネイル画像を表示するよう制御する。
【0076】
ステップS70〜S90の処理が行われた場合、つまりサムネイル画像のグループ化および代表サムネイル画像の決定が行われた場合は、表示制御部12は、代表サムネイル画像およびいずれのグループにも属さないサムネイル画像を地図上における撮影位置情報が示す位置に表示し、各グループ内の代表サムネイル画像以外のサムネイル画像は非表示とする。
【0077】
前述の各例では、図4(b)、図5(b)、図6(c)に示すような画面が表示部13に表示される。なお、この際、代表サムネイル画像をユーザが容易に判別できるよう、代表サムネイル画像の縁に目立つ色の表示枠を設ける等してもよい。
【0078】
上記のようにして地図上にサムネイル画像が表示されている画面の表示時において、ユーザ操作に応じて操作入力部2からいずれかのサムネイル画像を選択する指示信号が入力されると、表示制御部12は、選択されたサムネイル画像に対応する画像情報を、画像情報アクセス部4を介して画像情報記録媒体3から取得し、取得したオリジナル画像を表示部13に表示するよう制御する。
【0079】
なお、撮影画像が動画の場合、地図上に表示されるサムネイル画像は、前述のように動画中の1枚の画像(静止画像)となっているが、サムネイル画像を選択する指示信号が入力された場合は、表示制御部12は、選択されたサムネイル画像に対応する動画像を再生表示するよう制御する。
【0080】
選択されたサムネイル画像が代表サムネイル画像である場合は、表示制御部12は、選択された代表サムネイル画像のグループに属する各サムネイル画像を表示する。この際の表示形式は特に限定されず、各サムネイル画像を順次切り換えて表示してもよいし、一覧表示してもよい。
【0081】
そして、グループ内のいずれかのサムネイル画像を選択する指示信号が入力されると、表示制御部12は、上記と同様に、選択されたサムネイル画像に対応するオリジナル画像を表示部13に表示するよう制御する。
【0082】
また、地図上にサムネイル画像が表示されている画面の表示時等、設定記憶メモリ15に最新の設定が記憶されているときに、ユーザ操作に応じて操作入力部2より地図の縮尺、範囲、サムネイル画像のサイズのいずれかに関する新たな入力があると、再設定部14は、入力された設定と設定記憶メモリ15に記憶されている設定とを比較する。
【0083】
そして、1つ以上の一致しない設定があれば、つまり設定の変更があれば、再設定部14は、変更後の設定に応じたサムネイル画像の生成、重複判定、代表サムネイル画像の決定等を行うように各部を制御する。このように、表示する地図の縮尺、範囲、およびサムネイル画像のサイズの少なくともいずれか1つの設定に変更があった場合、常に最適な表示に変更する。
【0084】
以上説明したように、本実施の形態では、重複判定の判定結果と撮影日時情報とを用いて複数のサムネイル画像をグループ化し、グループ化した複数のサムネイル画像の中で決定した代表サムネイル画像およびいずれのグループにも属さないサムネイル画像を地図上に表示し、各グループ内の代表サムネイル画像以外のサムネイル画像は非表示とする。このため、非表示とされるのは、そのまま地図上に撮影位置情報に基づいて表示した場合には他のサムネイル画像と重なって表示されるため視認性を低下させるサムネイル画像だけで、他のサムネイル画像と重ならないサムネイル画像はそのまま表示されるので、地図上に重畳されたサムネイル画像の視認性が向上し、検索性の低下を軽減できる。
【0085】
また、非表示となるサムネイル画像についても、撮影日時が近く、撮影内容を推測し易いサムネイル画像とグループ化され、代表サムネイル画像を表示することで、検索性を保つことができる。
【0086】
なお、各グループ内の代表サムネイル画像以外のサムネイル画像を非表示とせず、代表画像に対応して、同じグループであることが視認できるように表示するようにしてもよい。例えば、代表サムネイル画像を最前に表示し、対応するグループ内の他のサムネイル画像が代表サムネイル画像に重なるように表示してもよい。また、代表サムネイル画像に対応するグループ内の他のサムネイル画像を、代表サムネイル画像の近傍に表示するようにしてもよい。これらの場合、グループ内のサムネイル画像は、他のグループのサムネイル画像(代表サムネイル画像を含む)、およびいずれのグループにも属さないサムネイル画像には重ならないように表示する。
【0087】
また、本実施の形態では、表示する地図の縮尺、範囲、およびサムネイル画像のサイズをユーザ操作により設定したが、地図の縮尺と範囲とサムネイル画像のサイズとの対応を予め設定し、地図の縮尺を指定するだけで、表示する範囲およびサムネイル画像のサイズが決まるようにしてもよい。これによりユーザの設定操作を簡略化できる。この場合における地図の縮尺と範囲とサムネイル画像のサイズとの対応は、画像表示装置1で予め設定しておいてもよいし、ユーザにより設定可能としてもよい。
【0088】
本実施の形態に係る画像表示装置の機能をプログラムによりコンピュータに実現させるようにしてもよい。このプログラムは、記録媒体から読みとられてコンピュータに取り込まれてもよいし、通信ネットワーク等を介して伝送されてコンピュータに取り込まれてもよい。
【符号の説明】
【0089】
1 画像表示装置
2 操作入力部
3 画像情報記録媒体
4 画像情報アクセス部
5 地図情報記録媒体
6 地図情報アクセス部
7 地図表示設定部
8 サムネイルサイズ設定部
9 サムネイル画像生成部
10 サムネイル重複判定部
11 代表サムネイル画像決定部
12 表示制御部
13 表示部
14 再設定部
15 設定記憶メモリ
16 制御部
21 地図
22A,22B,22C,22D,22E サムネイル画像

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影画像と前記撮影画像の撮影位置情報と撮影日時情報とを含む画像情報を取得する画像情報取得部と、
前記撮影画像に基づいたサムネイル画像を任意のサイズで生成するサムネイル画像生成部と、
地図情報に基づいて任意の縮尺と範囲の地図画像を表示する地図表示設定部と、
前記地図画像と、前記サムネイル画像を前記地図画像に重畳して表示部に表示させる表示制御部と、
前記地図画像の範囲に含まれる撮影位置情報を有する前記撮影画像のサムネイル画像が互いに重なるか否かを、前記撮影位置情報および前記サムネイル画像のサイズに基づいて判定する重複判定部と、
前記重複判定部が他のサムネイル画像と重なると判定したサムネイル画像を、前記撮影日時情報に基づいて前記地図画像の範囲に含まれる前記撮影位置情報を有する他のサムネイル画像と1つのグループにグループ化し、前記グループに含まれるサムネイル画像のいずれかを前記グループの代表画像とする代表画像決定部とを備え、
前記表示制御部は、前記代表画像を前記撮影位置情報に基づいて表示し、前記グループに含まれる前記代表画像以外のサムネイル画像を非表示とするか、前記グループの前記代表画像に対応して表示するよう制御することを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
前記代表画像決定部は、前記グループに含まれるサムネイル画像のうち前記他のサムネイル画像と重なると判定されたサムネイル画像以外のサムネイル画像を代表画像とし、前記重複判定部が前記代表画像と前記代表画像のグループに含まれないサムネイル画像とが互いに重ならないと判定するまでグループを作成することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項3】
前記重複判定部は、前記表示部に表示する地図の縮尺の設定、範囲の設定、およびサムネイル画像の表示サイズの設定のうちの少なくともいずれか1つが変更された場合、変更後の設定に応じて前記重複判定を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の画像表示装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、地図上に表示した前記代表サムネイル画像を選択する指示信号が入力されると、選択された前記代表サムネイル画像の属するグループの各サムネイル画像を表示し、表示したサムネイル画像を選択する指示信号が入力されると、選択されたサムネイル画像に対応する撮影画像を表示するよう制御することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像表示装置。
【請求項5】
撮影画像と前記撮影画像の撮影位置情報と撮影日時情報とを含む画像情報と、地図情報とを取得し、
前記撮影画像に基づいたサムネイル画像を任意のサイズで生成し、
前記地図情報に基づいて表示部に表示する地図画像の範囲に含まれる撮影位置情報を有する前記撮影画像のサムネイル画像が互いに重なるか否かを、前記撮影位置情報および前記サムネイル画像のサイズに基づいて判定する重複判定を行い、
前記重複判定において他のサムネイル画像と重なると判定されたサムネイル画像を、前記撮影日時情報に基づいて前記地図画像の範囲に含まれる前記撮影位置情報を有する他のサムネイル画像と1つのグループにグループ化し、前記グループに含まれるサムネイル画像のいずれかを前記グループの代表画像として決定し、
前記地図画像と、前記代表画像を前記地図画像に重畳して前記表示部に表示し、前記グループに含まれる前記代表画像以外のサムネイル画像を非表示とするか、前記グループの前記代表画像に対応して表示することを特徴とする画像表示方法。
【請求項6】
前記グループに含まれるサムネイル画像のうち前記他のサムネイル画像と重なると判定されたサムネイル画像以外のサムネイル画像を代表画像とし、前記代表画像と前記代表画像のグループに含まれないサムネイル画像とが互いに重ならないと判定されるまでグループを作成することを特徴とする請求項5に記載の画像表示方法。
【請求項7】
前記表示部に表示する地図の縮尺の設定、範囲の設定、およびサムネイル画像の表示サイズの設定のうちの少なくともいずれか1つが変更された場合、変更後の設定に応じて前記重複判定を行うことを特徴とする請求項5または6に記載の画像表示方法。
【請求項8】
地図上に表示した前記代表サムネイル画像を選択する指示信号が入力されると、選択された前記代表サムネイル画像の属するグループの各サムネイル画像を表示し、
表示したサムネイル画像を選択する指示信号が入力されると、選択されたサムネイル画像に対応する撮影画像を表示することを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載の画像表示方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−119832(P2011−119832A)
【公開日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−273345(P2009−273345)
【出願日】平成21年12月1日(2009.12.1)
【出願人】(308036402)JVC・ケンウッド・ホールディングス株式会社 (1,152)
【Fターム(参考)】