画像表示装置及び表示制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム
【課題】 画面に表示された表示項目の順番やさらに表示可能な表示項目を直感的に理解し易くて操作性が高い画像表示装置を提供する。
【解決手段】 記憶性液晶でなるディスプレイ101、所定の数ごとにメニューを表示するメニュー画面を生成し、この画面に表示されるメニューを指し示すカーソルと共に表示させ、生成されたメニュー画面がディスプレイ101に複数同時に表示される場合、メニュー画面の境界を示すボーダラインを生成してディスプレイ101に表示させると共に、ボーダラインの形状をカーソルの表示位置とボーダラインの表示位置とに応じて変更するCPU202及び表示装置コントローラ204を画像表示装置に設ける。
【解決手段】 記憶性液晶でなるディスプレイ101、所定の数ごとにメニューを表示するメニュー画面を生成し、この画面に表示されるメニューを指し示すカーソルと共に表示させ、生成されたメニュー画面がディスプレイ101に複数同時に表示される場合、メニュー画面の境界を示すボーダラインを生成してディスプレイ101に表示させると共に、ボーダラインの形状をカーソルの表示位置とボーダラインの表示位置とに応じて変更するCPU202及び表示装置コントローラ204を画像表示装置に設ける。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像表示装置及び表示制御方法に係り、特に表示可能なコンテンツのメニューを表示する機能を持った画像表示装置及び表示制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、記憶性液晶を使ったディスプレイを備える画像表示装置が実用化されている。記憶性液晶のディスプレイは、いったん表示された画像を電力の供給を受けることなく維持することが可能であることから、省電力化、小型・軽量化の要望の強い電子書籍のビューアとして注目されている。
ただし、記憶性液晶を使ったディスプレイは、非記憶性の液晶ディスプレイに比べて書き替えの速度が低い。このため、表示されている文書の画像等をスクロール、あるいは改ページする場合、画像の書き替えにかかる時間が比較的長く、非記憶性の液晶ディスプレイよりも応答性の点で劣ることになる。
【0003】
ディスプレイのスクロールにかかる時間をより短縮するための従来技術としては、例えば、特許文献1、特許文献2が挙げられる。特許文献1は、表示の対象となる画像のデータを分割してバッファメモリに記憶しておき、バッファメモリからデータを読み出すことによってデータの転送速度を高めるものである。
また、特許文献2は、地図の画像を表示することを想定してなされたものであって、ディスプレイに分割された画像を表示させ、必要な画像だけをスクロールさせるものである。
【特許文献1】特開平5−019743号公報
【特許文献2】特開平5−249880号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記した従来技術は、いずれも記憶性液晶のディスプレイを想定してなされたものでなく、一般的なディスプレイのスクロールの速度を高めるためになされた発明である。このため、記憶性液晶の物性に起因する書き換え速度を非記憶性のディスプレイと同程度に高めるほどの効果を得られるものではない。
また、記憶性液晶のディスプレイは、近年電子書籍として使用されている。電子書籍にはコンテンツが記憶された記録メディアからコンテンツを読み出して表示するものも多く、このような電子書籍にあっては、表示可能なコンテンツの表題を一覧表示する機能を持つものがある。コンテンツの一覧表示をメニューといい、メニューとしてディスプレイに表示される画面をメニュー画面という。
【0005】
メニュー画面は、閲覧にかかる時間が書籍本文等の文よりも一般的に短い。このため、ユーザは、メニュー画面をコンテンツ本文等よりも高速にスクロールすることを望み、記憶性液晶の書き替え速度が比較的低速であることを意識することが多い。
記憶性液晶のディスプレイの欠点をカバーするため、表示画面を部分的に書き替えることが現在検討されている。記憶性液晶の部分書き換えは、書き換えにかかる時間を短縮すると共に、消費電力をも抑えることが可能であって望ましい技術であるが、書き換えられた部分と以前に表示されていた箇所との境界や表示されている表題の順番を、全面を書き換える構成のディスプレイよりも直感的に判別し難いという欠点がある。
【0006】
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであって、記憶性液晶を使ったディスプレイにあっても充分な応答性が得られ、しかも画面に表示された表示項目の順番やさらに表示可能な表示項目を直感的に理解し易くて操作性が高い画像表示装置、表示制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以上の課題を解決するため、本発明の画像表示装置は、記憶性液晶でなる表示画面と、所定の数ごとに表示項目を表示するページ画像を生成し、該ページ画像に表示される表示項目を指し示すカーソル画像と共に前記表示画面に表示させるページ表示手段と、前記ページ表示手段によって生成されたページ画像が前記表示画面に複数同時に表示される場合、前記ページ画像の境界を示すボーダ画像を生成し、前記ページ画像と共に前記表示画面に表示させるボーダ表示手段と、を備え、前記ボーダ表示手段は、前記ボーダ画像の形状を、前記カーソルの表示位置と前記ボーダ画像の表示位置とに応じて変更することを特徴とする。
【0008】
このような発明によれば、ページ画像を表示画面に複数同時に表示する場合、ページ画像の境界をボーダ画像によって示すことができる。また、ボーダ画像の形状を、カーソルの表示位置とボーダ画像の表示位置とに応じて変更することができるので、カーソルのページにおける位置をユーザが簡単に判断することができる。このため、ページ画像を部分的に書き換える構成の画像表示装置にあっても、画面に表示された表示項目の順番やさらに表示可能な他の表示項目を直感的に理解し易く、このために操作性が高い画像表示装置を提供することができる。また、このような構成によって記憶性液晶を部分的に書き換える構成が実現でき、記憶性液晶を使ったディスプレイにあっても充分な応答性が得られる。
【0009】
また、本発明の画像表示装置は、前記ボーダ画像が前記ページ画像の少なくとも2つのスクロール方向のうちの一つを示すマーカを含み、前記ボーダ表示手段は、前記スクロール方向のうち、前記ページ画像をスクロールするために要する前記カーソルの移動距離がより少ないスクロール方向を示すマーカを含むボーダ画像を表示することを特徴とする。
このような発明によれば、ページ画像をスクロールする場合、どの方向にスクロールすればより早くスクロールすることができるかをユーザが即座に知ることができる。このため、スクロール方向を誤ってスクロールにかかる時間が長くなることをなくすことができる。このような点は、比較的書き換えに時間がかかる記憶性液晶において特に操作性を高める効果を有する。
【0010】
また、本発明の画像表示装置は、前記ボーダ表示手段は、前記ページ画像における前記カーソルの移動距離を、前記ページ画像の先頭に表示された表示項目と最後に表示された表示項目とが連続する位置にあるものとして決定することを特徴とする。
このような発明によれば、ページ画像の最後に表示された表示項目に続く表示項目をページ画像の先頭に表示する構成にあっても、短時間でスクロールできる方向を判定することができる。
【0011】
また、本発明の画像表示装置は、前記ボーダ表示手段が、前記カーソルの表示位置と前記ボーダ画像の表示位置とが所定の距離より短い場合または離れている場合、前記カーソルの表示位置と前記ボーダ画像の表示位置との上下に応じて予め設定されている一のスクール方向を示すマーカを含むボーダ画像を表示することを特徴とする。
このような発明によれば、比較的簡易に短時間でスクロールできる方向を判断することができる。
【0012】
また、本発明の画像表示装置は、前記ボーダ表示手段が、スクロール方向のうち少なくとも一のスクロール方向に前記カーソルが移動できなくなった場合、スクロール不可能であることを示すマーカを含むボーダ画像を表示することを特徴とする。
このような発明によれば、スクロール不可能であることをユーザが即座に理解して無駄な操作や誤操作を低減することができる。
【0013】
また、本発明の画像表示装置は、前記カーソルが、カーソルが移動可能である方向を示すマーカを含むことを特徴とする。
このような発明によれば、カーソル自身にマーカを付し、カーソルが移動可能である方向をユーザがいっそう判断し易くすることができる。
また、本発明の画像表示装置は、記憶性液晶でなる表示画面と、所定の数ごとに表示項目を表示するページ画像を生成し、該ページ画像に表示される表示項目を指し示すカーソル画像と共に前記表示画面に表示させるページ表示手段と、前記ページ表示手段によって生成されたページ画像が重なり合っていることを表すタブ画像を含む形状のボーダ画像を生成し、前記ページ画像と共に前記表示画面に表示させるボーダ表示手段と、を備え、前記ボーダ表示手段は、各ページ画像において表示されていない表示項目がある場合、当該表示項目を表示させるためにカーソルを移動すべき方向を指し示すマーカを前記タブ画像に付してボーダ画像を生成することを特徴とする。
【0014】
このような発明によれば、ボーダ画像によって複数ページのページ画像があることをユーザが直感的に判断することができる。また、各ページ画像において表示されていない表示項目を表示させるためにカーソルを移動すべき方向をユーザが簡単に理解できる。このため、より短時間のうちに現在表示されていない表示項目を表示させることができる。
また、本発明の画像表示装置は、前記ボーダ表示手段が、タブ形式のボーダ画像を表示した場合、ページ画像の色をページ画像ごとに設定することを特徴とする。
【0015】
このような発明によれば、ページ画像の各々を識別することを容易にし、画像表示装置の操作性を高めることができる。
また、本発明の画像表示制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムは所定の数ごとに表示項目を表示するページ画像を生成し、該ページ画像に表示される表示項目を指し示すカーソルと共に記憶性液晶の表示画面に表示させるページ表示ステップと、前記ページ表示手段によって生成されたページ画像が前記表示画面に複数同時に表示される場合、前記ページ画像の境界を示すボーダ画像を生成し、前記ページ画像と共に前記表示画面に表示させるボーダ表示ステップと、を含み、前記ボーダ表示工程は、前記ボーダ画像の形状を、前記カーソルの表示位置と前記ボーダ画像の表示位置とに応じて変更することを特徴とする。
【0016】
このような発明によれば、ページ画像を表示画面に複数同時に表示する場合、ページ画像の境界をボーダ画像によって示すことができる。また、ボーダ画像の形状を、カーソルの表示位置とボーダ画像の表示位置とに応じて変更することができるので、カーソルのページにおける位置をユーザが簡単に判断することができる。このため、ページ画像を部分的に書き換える構成の画像表示装置にあっても、画面に表示された表示項目の順番やさらに表示可能な他の表示項目を直感的に理解し易く、このために画像表示装置の操作性を高めることができる画像表示制御方法をコンピュータに実行させることができるプログラムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、図を参照して本発明の実施形態1、実施形態2にかかる画像表示装置、表示制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを説明する。
(実施形態1)
図1は、実施形態1の画像表示装置の外観を示した図である。画像表示装置は、記憶性液晶のディスプレイ101を有する薄型のビューアとして構成されている。画像表示装置は、ディスプレイ101に表示されているカーソルを移動させ、画像をスクロールする十字キー103、現在表示されているページを前ページまたは次ページに改ページするカーソルキー102a、102bを備えている。十字キー103、カーソルキー102a、102bは、指示した操作内容の確定等に使用される確定キー104と共に操作部105を構成する。
【0018】
また、実施形態1の画像表示装置は、メモリカード208を装着可能であって、装着されたメモリカードからコンテンツを読み出して表示する。また、コンテンツの表示にあっては、ユーザがディスプレイ101に表示させたいコンテンツを指定するにあたり、メニュー画面を表示する機能を有している。図2は、メニュー画面の一例を示した図である。
図2に示したメニュー画面は、所定の数ごとに表示項目を表示するページ画像であって、ページ画像に表示される表示項目を指し示すカーソルと共にディスプレイ101に表示される。実施形態1のメニュー画面は、表示項目として、メモリカード208に保存されているコンテンツの表題を表示するものであって、一度に7つの表題を表示可能な領域を有している。一度に表示されるメニュー画面の単位を以降ページとも記す。
【0019】
実施形態1では、メモリカード208に16個のコンテンツが記憶されているものとし、ユーザは、メニュー画面をスクロールして全ての表題を見ることができる。実施形態1の画像表示装置のメニュー画面の1ページ目は、順位が1から7番目の表題を表示可能である。2ページ目は、順位が8から14番目の表題が表示可能である。
なお、スクロールは、カーソル2を操作部105によって上または下方向に移動することによって行われる。また、ユーザは、表示された表題をカーソル2によって選択し、この表題が付されたコンテンツを表示させることができる。
【0020】
また、実施形態1では、コンテンツの表題に図中に数字で示した順位が付されている。そして、現在表示されている表題のうちの順位が最上位の表題は「1.特許1」であり、最下位の表題は「6.まんが1」である。実施形態1では、7つの表題表示可能な位置の一つにボーダ画像を表示させている。このボーダ画像を、実施形態1では、ボーダライン1と記す。
【0021】
ボーダライン1は、ページ画像が複数同時にディスプレイ101に表示される場合、各ページ画像の境界を示す。図2に示した場合、1ページの7つの表題のうち、7つ目の表題の表示位置にボーダライン1があって、さらに下スクロールした場合に7つ目の表題が表示された場合にはボーダライン1が1番目の表題の表示位置に移動する。このとき、ボーダラインは、このページに続くページとの境界を示すことになる。なお、ボーダラインの詳細については後に述べる。
【0022】
実施形態1でいうスクロールは、カーソル2を上または下方向に移動させ、カーソル2が次にボーダライン1が表示されている位置に移動するタイミングでボーダライン1の表示位置を変更し、ボーダライン1が表示されていた位置に新表示項目として今まで表示されていなかった表題を表示することによって行われる。
このように、実施形態1では、ボーダライン1の位置を変更する場合、ボーダライン1と共にカーソルを連動して移動させている。このため、実施形態1は、部分書き換えによって今まで表示されていなかった表題を表示させた場合にも直前まで注目していた表題を見失うことがなく、新たに表示された表題にカーソルを合わせることができる。
【0023】
また、表題の順位は、例えば、メモリカード208に保存された時期、アイウエオ順等によって自動的に決定されるものであってもよい。あるいは、ユーザが表題の順序を予め任意に指定するものであってもよい。
図3は、図1に示した画像表示装置のブロック図である。実施形態1の画像表示装置は、画像表示装置を統括的に制御するCPU(Central Processing Unit)201を備えている。CPU201は、画像表示装置に装着されたメモリカード208からメモリカードコントローラ207によって読み出されたコンテンツのデータを処理し、表示装置コントローラ204に渡す。
【0024】
表示装置コントローラ204は、CPU201が処理したデータに基づいてディスプレイ101を駆動して画像を描画する。描画された画像の書き換えは、操作部105を介して入力されるユーザの指示にしたがって行われる。
また、実施形態1の画像表示装置は、CPU201の処理に必要なデータやプログラムが保存されているフラッシュROM(FLASH ROM)202、CPU201のワークメモリ等としても機能するメモリ206を備えている。さらに、通信装置211を備え、通信コントローラ205を介して他の装置と通信し、通信によって得られたデータをもディスプレイ101に表示することができる。
【0025】
以上の構成は、バスによって相互に接続されていて、バスはバスコントローラ210によって制御されている。
以上述べた構成の画像表示装置において、実施形態1は、ディスプレイ101が、記憶性液晶でなる表示画面となる。また、CPU201及び表示装置コントローラ204が、所定の数ごとに表示項目を表示するページ画像を生成し、このページ画像に表示される表示項目を指し示すカーソルと共にディスプレイ101に表示させるページ表示手段として機能する。
【0026】
また、表示装置コントローラ204は、ページ画像がディスプレイ101に複数同時に表示された場合、ページ画像の境界を示すボーダ画像を生成し、ページ画像と共にディスプレイ101に表示させるボーダ表示手段としても機能する。そして、ボーダ画像の形状を、カーソルの表示位置とボーダ画像の表示位置とに応じて変更し、表示されているページ画像同士の関係等を明瞭にするものである。
【0027】
図4は、ディスプレイ101及び表示装置コントローラ204の構成をより詳細に説明するための図である。表示装置コントローラ204は、走査制御部204a、ゲートドライバ204b、ソースドライバ204cでなる。ディスプレイ101は、コレステリック液晶を用いた表示体であって、ゲートドライバ204b、ソースドライバ204cによって駆動される電極を備えている。
【0028】
ゲートドライバ204bによって駆動される電極と、ソースドライバ204cによって駆動される電極とは、互いに直行する方向に延び、両者の交点にある素子がオンした場合、素子に対応する画素の反射率が変化して画像を形成する。実施形態1は、このようなディスプレイ101の書き替えにあたり、走査制御部204aがゲートドライバ204bを制御して行を単位としてディスプレイを書き替えることが可能である。
【0029】
すなわち、ゲートドライバ204bは、ディスプレイ101の行方向に延びる電極を駆動し、ソースドライバ204は、ディスプレイ101の列方向に延びる電極を駆動する。走査制御部204aは、ゲートドライバ204bを制御して電極を所定の数ごとに駆動させ、ディスプレイ101をライン単位で書き替えることができる。
図5は、電極とラインとの関係を説明するための図である。実施形態1では、ディスプレイ101の1行を20本の電極によって駆動する。例えば、ディスプレイ101の1行は、Y1、Y2、Y3、・・・Y20の20本の電極を用いて駆動されている。また、ディスプレイ101のn行は、Yn、Yn+1、Yn+2、・・・、Yn+19の20本の電極を用いて駆動されている。
【0030】
走査制御部204aは、ディスプレイ101を部分的に書き替える場合、カーソル2を表示する20本の電極、ボーダラインに代えて新たに表示される表題を表示する行分の電極、さらには新たにボーダラインを表示する行分の電極だけをゲートドライバ204bによって駆動する。
図6は、実施形態1のボーダラインを説明するための図である。また、図7は、実施形態1のカーソルを説明するための図である。なお、実施形態1では、表示項目として表示される表題の各々をメニューと記す。また、メニューに付された順位をメニューの番号とも記し、表示されているメニューのうち先頭に表示されているメニューを先頭のメニュー、最後に表示されているメニューを最後のメニューとも記す。さらに、メモリカード208に記憶されているメニューのうち順位が最下位のメニューを末尾のメニューとも記す。
【0031】
図6(a)は、下方向を示すマーカ601と二重線6とを含むボーダライン61を示す。図示した例では、ボーダライン61は、3ページ中の2ページ目と1ページ目との境界を示している。ボーダライン61は、指定されたメニューを囲んで示すカーソルを、さらに下方向に移動可能な状態で表示されるものである。
図6(b)では、メニュー画面の最終ページである3ページ目の最後のメニューが表示されている。このため、カーソルをさらに下方向に移動させた場合にもメニュー画面を下スクロールすることができない。このような場合、実施形態1では、スクロール不可能であることを示すマーカ602を含むボーダライン62を表示することが可能である。
【0032】
なお、実施形態1では、スクロール不可能であることを示すマーカ602に「×」を使用しているが、実施形態1はこれに限定されるものでなく、他のどのような記号をマーカにしてもよい。また、実施形態1では、下スクロールできなくなった場合にボーダライン62を表示しているが、ボーダライン62は、下スクロールに限られず、スクロール方向のうち少なくとも一のスクロール方向にカーソルが移動できなくなった場合に表示することができる。
【0033】
図6(c)は、上方向を示すマーカ603と二重線6とを含むボーダライン63を示す。図示した例では、ボーダライン63は、3ページ中の2ページ目と1ページ目との境界を示している。ボーダライン63は、指定されたメニューを囲んで示すカーソル65を、さらに上方向または下方向に移動可能な状態で表示されるものである。図6(c)に示した状態のメニュー画像をさらに上スクロールした場合、図6(d)に示すように、1ページ目に連続する3ページ目のメニューがボーダライン63の上画面に表示される。
【0034】
なお、図6(d)では、図6(b)と同様に末尾のメニューが表示されている。しかし、図6(d)の例では、末尾のメニューの表示がボーダライン63のマーカ603が上向きであるときに起こっていて、さらに上スクロール可能性が高い。このような場合、実施形態1では、ボーダライン62を表示することなくボーダライン63を継続して表示し、上スクロールは可能であることを示すものとする。
【0035】
メニュー画面をいずれの方向にもスクロールできる場合、実施形態1では、ボーダライン61、ボーダライン63のいずれを表示させるかを、カーソル65との距離によって決定する。そして、実施形態1では、少なくとも2つのスクロール方向(実施形態1では上下)のうち、メニュー画面をスクロールするために要するカーソル65の移動距離がより少ないスクール方向を示すマーカを含むボーダラインを表示するものとしている。
【0036】
すなわち、スクロールは、カーソル65が移動してボーダラインとの距離が所定の距離以下になった場合に発生する。このため、このような構成は、ユーザがページをスクロールして現在表示されていないメニューを見たいとき、スクロールさせるためにカーソル65を移動する距離がより少ない方向を示すことができる。移動距離がより短いとは、一般的に操作部105を介した操作回数が少ないことを指す。このため、ユーザは、ボーダラインのマーカが示す向きにしたがってカーソル65を操作することによってより少ない操作回数でメニュー画面をスクロールさせ、希望するメニューを表示させることができる。
【0037】
また、実施形態1は、末尾のメニューが表示された場合にはボーダライン62を表示し、これ以上下スクロールすることができないことをユーザに通知する。このため、実施形態1は、際限なくメニュー画面がスクロールされ、ユーザが見たいページの表示タイミングを逃すことを抑えることができる。
さらに、実施形態1は、CPU201及び表示装置コントローラ204が、メニュー画面におけるカーソル65の移動距離を、メニュー画面の先頭に表示されたメニューと最後に表示されたメニューとが連続する位置にあるものとして決定する。
【0038】
すなわち、実施形態1では、例えば、図6(a)に示した状態のメニュー画面において、先頭に表示されている「まんが3」と最後に表示されている「まんが2」とが連続するものとしてカーソル65とボーダライン61との距離を判定する。このため、カーソル65を下方向に移動した場合には2回の操作でスクロールが起こる。
一方、カーソル65を上方向に移動してスクロールする場合、カーソル65を3回移動させなければならない。このため、表示装置コントローラ204は、下方向を指すマーカ601を含んだボーダライン61を生成し、表示する。
【0039】
なお、実施形態1では、カーソルとボーダラインとの距離に応じてマーカの形状を決定する処理を、カーソルとボーダとの距離が比較的短い場合にのみ実行してもよい。そして、カーソルと前記ボーダラインとが所定の距離より離れている場合、カーソルとボーダラインとの上下に応じて予め設定されている一のスクール方向を示すマーカを含むボーダ画像を表示するようにしてもよい。
【0040】
このような処理によれば、カーソルとボーダラインとの上下と、カーソルとボーダラインとの距離とが所定の距離の範囲よりも長い、または短いことだけを判別してマーカの向きを決定することができる。このような処理の具体的な手順は、後にフローチャートを用いて説明する。
また、実施形態1は、ボーダラインばかりでなく、カーソルが移動可能である方向を示すマーカを含むカーソルを表示することも可能である。図7は、マーカを含むカーソル画像を例示した図である。図7(a)は、下向きのマーカ701とカーソル枠7とを含むカーソル71を示した図である。また、図7(b)は、上向きのマーカ702、下向きのマーカ701とカーソル枠7とを含むカーソル73を示した図である。さらに、図7(c)は、下向きのマーカ702とカーソル枠7とを含むカーソル72を示している。
【0041】
カーソルのマーカの向きは、カーソルが移動可能な方向を示している。実施形態1では、メモリカード208に保存されているメニューのうち順位が最上位のもの(図7(1)の1.特許)が表示された場合にはこれ以上にカーソルを上に移動できないと判断する。また、末尾のメニュー(図7(c)の16.カタログ2)が表示された場合にはこれ以上にカーソルを下に移動できないと判断する。また、最上位、最下位のメニューのいずれもが表示されていない場合、カーソルを上下方向に移動できると判断するものとする。
【0042】
図8は、実施形態1のボーダラインの形状を自動的に変化させるための基本的な処理を説明するためのフローチャートである。表示装置コントローラ204は、まず、最後のメニューのメニュー番号から、ページ番号の最大値を求め、この値を変数mp(maximum page number)としてメモリ206に格納する(ステップS1001)。次に、現在表示されているメニューのページ番号を求めるため、メニュー画面の先頭にボーダラインが表示されているか否かをチェックする(ステップS1002)。
【0043】
ボーダラインが表示されていなければ(ステップS1002:No)、先頭のメニューは、メニュー画面のボーダラインラインよりも上の領域(メニュー画面上側)のページに属しているので、先頭メニューの番号からページ番号を求める(ステップS1004)。ステップS4で得られたページ番号は、np(next page number)としてメモリ206に格納される。また、npから1を引いた値は、変数pp(previous page number)としてメモリ206に格納される(S1006)。
一方、ステップS1002おいて、先頭にボーダラインが表示されていると判断された場合(S1002:Yes)、表示装置コントローラ204は、メニュー画面の最後のメニューのメニュー番号を取得し、取得されたメニュー番号からページ番号を求める(ステップS1003)。ページ番号は、変数ppとしてメモリ206に格納される。また、変数ppに1を足した値は、変数npとしてメモリ206に格納される(ステップS1005)。以上の処理により、表示されているメニューが属するページ番号が決定する。
【0044】
次に、表示装置コントローラ204は、以上の処理によって得られた変数等の情報に基づいて、ボーダラインのマーカの形状を決定する。本フローチャートでは、3種の形状について説明する。3種の形状とは、「上向き」を示すマーカ、「下向き」を示すマーカ(S7)、マーカが下向きであり、かつメニュー画面に最後のメニューが表示されている場合に示される「×」のマーカをいう(S1010)。
【0045】
次に、CPU及び表示装置コントローラ204は、以上の処理よって決定されたボーダラインを生成する。この生成では、まず、ボーダラインのベースとなるビットマップが生成される(S1011)。なお、ビットマップの生成については、数式的に作成(直線から生成するなど)してもよいし、予め保存しておいたビットマップをロードしてもよい。次に、CPU及び表示装置コントローラ204は、ページ番号mp、np、ppから、pp/mp、np/mpといったページ番号を示すビットマップを生成する(ページ番号の表記の形式について限定されるものではない)(S1012)。
【0046】
さらに、CPU及び表示装置コントローラ204は、決定されたマーカにしたがってボーダラインを示すビットマップを生成する(S1013)。以上の処理で生成されたビットマップを合成し、ボーダラインの生成が完了する(S1014)。
図9は、ページ番号算出の処理を説明するためのフローチャートである。この処理では、与えられたメニュー番号tを(S1101)、メニュー画面に表示できるメニューの最大数n(本実施形態では7)で割り(ステップS1102)、その商をページ番号pとしている(ステップS1103)。
【0047】
図10、11、12は、ボーダラインラインのマーカを決定する方法を説明するためのフローチャートである。
図10に示したフローチャートは、ボーダラインラインとカーソルとの距離によってマーカを変更するための処理を説明する。このフローチャートでは、カーソルを上方向に移動した方が早くスクロールできるか、下方向に移動した方が早くスクロールできるかを判定し、判定の結果に応じてボーダラインラインのマーカを決定している。本実施形態では、カーソルを上方向に移動してボーダラインに近づける動作を上回りといい、カーソルを下方向に移動してボーダラインに近づける動作を下回りとも記す。
【0048】
本実施形態では、カーソルをボーダラインに向けて移動させ、現在表示されていないメニューを表示させるタイミングでスクロールが起こる。このため、早くスクロールできるとは、カーソルとボーダラインとの距離がより近く、カーソルを移動させるための操作回数がより少ないことを指す。なお、カーソルとボーダラインとの距離の判定は、メニュー画面の最も下の表示位置と最も上の表示位置とが連続するものとして行い、最も下の表示位置と最も上の表示位置とが連続するとする考え方を、メニュー画面が環状であるともいう。
【0049】
図10に示したフローチャートでは、CPU201が、ボーダラインラインの位置とカーソルの位置を取得し、それぞれを変数bp(border position)と(S1201)、cp(cursor position)としてメモリ206に格納する(S1202)。続いて、変数d(distance)に、cpからbpを引いた値を格納し(S1203)、さらに、メニュー画面に表示できるメニューやボーダラインの最大数を変数nに格納しておく(S1204)。ここで、変数dは、1メニューを表示する領域の幅を単位として表されるものとする。
【0050】
表示装置コントローラ204は、dが負でないか否かをチェックし(S1205)、dが負なら(S1205:Yes)、dにはnからdを引いた値をメモリ206に格納しておく(S1206)。メモリに格納された内容は、「カーソルがボーダラインよりも下にあって、ボーダラインを0とした場合のd番目にあるか」を示す。
次に、表示装置コントローラ204は、dがnを2で割った値より小さいか否かを判定する(S1207)。判定の結果、dがn/2よりも小さければ(S1207:Yes)、ボーダラインとカーソルとがメニュー画面の縦方向の長さの半分より短いので、マーカを「上向き」に設定する(S1208)。そうでなければ(S1207:No)、ボーダラインとカーソルとがメニュー画面の縦方向の長さの半分より長いので、マーカを「下向き」に設定する(S1209)。
【0051】
図11に示したフローチャートは、ボーダラインのマーカの種類を決定する他の方法を説明するものである。このフローチャートに示した方法では、メニュー画面は環状になっていると考えたとき、ボーダラインとカーソルとの距離が所定の距離より短いまたは長ければ、ボーダラインとカーソルとの位置関係に応じて一のマーカの形状を決定する。
図11に示したフローチャートでは、図10に示した処理と同様に、CPU201が、ボーダラインラインの位置とカーソルの位置を取得し、それぞれを変数bp(border position)と(S1301)、cp(cursor position)としてメモリ206に格納する(S1302)。続いて、変数d(distance)に、cpからbpを引いた値を格納し(S1303)、メニュー画面に表示できるメニューやボーダラインの最大数を変数nに格納しておく(S1304)。
【0052】
表示装置コントローラ204は、dが負でないか否かをチェックし(S1305)、dが負なら(S1305:Yes)、dにはnからdを引いた値をメモリに格納しておく(S1306)。
dの値が負である場合、カーソルはボーダラインより上に表示されていると考えられる。このような場合、表示装置コントローラ204は、マーカの向きを「上向き」に設定する(S1308)。また、ステップS45において、dが正であると判定された場合、カーソルがボーダラインより下に表示されていると考えられるため、マーカの向きを「下向き」に設定する(S1307)。
【0053】
次に、表示装置コントローラ204は、dが表示可能なメニューの数の半分(n/2)を表示する距離以下であるか否かを判断する(S1309)。ステップS49における2の値は、本実施形態のnである7を3で割って得た閾値であって、本実施形態の閾値は2に限定されるものでなく、1以上n/2未満であればよい。
ステップS1309の判断において、dが2以下であった場合(S1309:Yes)、カーソルがボーダラインの直ぐ下にあることを示すから、マーカを「上向き」に設定する(S1312)。一方、dが2を越えていた場合は(S1309:No)、dをn−2と比較する(S1310)。この結果、dがn−2以上である場合、本実施形態においては、カーソルがボーダラインよりも上に表示されていることを示すから、マーカを「下向き」に設定する(S1311)。
【0054】
図12に示したフローチャートは、ボーダラインのマーカの種類を決定する他の方法を説明するものである。このフローチャートに示した方法では、カーソルの直前の動きに応じてマーカの形状を変えている。
すなわち、表示装置コントローラ204は、カーソルが直前に上方向に移動した場合(S1401:Yes)、マーカに「上向き」を設定する(S1402)。また、直前のカーソルの移動方向が上向きでない場合には(S1402:No)、カーソルに「下向き」を設定する(S1403)。なお、直前のカーソルの移動方向が上向きでない場合には、カーソルが下向きに移動した他、カーソルの動きが判定できない場合も含まれる。
【0055】
図13は、図7に示したカーソルのマーカを表示する処理を説明するためのフローチャートである。図13に示した処理によれば、表示装置コントローラ204は、メニュー画面に最初のメニューが表示されているか否か判断する(S1501)。判断の結果、最初のメニューが表示されていない場合(S1501:No)、上向きにスクロールが可能なので、上向きのカーソルのマーカを表示し(S1502)、メニュー画面に最後のメニューが表示されたか否か判断する(S1503)。
【0056】
また、最初のメニューが表示された場合(S1501:Yes)、これ以上の上スクロールができないので、直ちにメニュー画面に最後のメニューが表示されたか否か判断する(S1503)。そして、最後のメニューが表示されるまで(S1503:No)、下向きのカーソルのマーカを表示する(S1504)。なお、ステップS1502で上向きマーカを表示した場合にあっても、最後の表示メニューが表示されているかの判断が行われた後は、最後のメニューが表示されるまでマーカが下向きに設定される。
【0057】
以上述べた実施形態1の画像表示装置は、複数のメニュー画面の境界をボーダ画像によって示すことができるので、同時に複数のページが表示された場合にも各メニュー画面を簡単に識別することができる。また、ボーダラインのマーカの向きを、カーソルの表示位置とボーダラインの表示位置とに応じて変更することができるので、カーソルのページにおける位置をユーザが簡単に判断することができる。そして、マーカの向きによってスクロールすべき方向等を示すことにより、より早くスクロールできる方向等をユーザが簡単に判別することができる。
(実施形態2)
実施形態2の画像表示装置は、実施形態1の画像表示装置と同様に、記憶性液晶でなるディスプレイ101、所定の数ごとに表示項目であるメニューを表示するページ画像であるメニュー画面を生成し、メニュー画面に表示されるメニューを指し示すカーソル画像と共にディスプレイ101に表示させるCPU201及び表示装置コントローラ204を備えている。このような画像表示装置の構成は、実施形態1の画像表示装置と同様であるので、同様の構成については同様の符号を付して図示及び説明を一部省くものとする。
【0058】
実施形態2の画像表示装置は、CPU201及び表示装置コントローラ204が、生成されたメニュー画面が重なり合っていることを表すタブ画像を含む形状のボーダ画像を生成する点で実施形態1の画像表示装置と相違する。そして、CPU201及び表示装置コントローラ204は、各メニュー画面において表示されていないメニューがある場合、このメニューが表示されるべき表示位置の方向を指し示すマーカをタブ画像に付してボーダ画像であるボーダラインを生成している。
【0059】
図14、図15は、いずれもタブ形式のボーダラインを説明するための図である。実施形態2でいうタブ形式のボーダラインとは、複数のメニュー画面が重なり合っていることを表すタブ画像800と、カーソルの移動方向を示すマーカ801、802とを含む形状のボーダ画像である。図14は、2つのメニュー画面の重なり部分を示すタブ形式のボーダライン(2枚タブ)、図15は、4つのメニュー画面の重なり部分を示すタブ形式のボーダライン(4枚タブ)を示している。
【0060】
図14(a)に示すように、タブ形式のボーダラインは、最初のメニュー画面に表示される7つのメニューが同時に表示されている場合には表示されない。そして、カーソル65が下方向に4つのメニュー分移動した場合、6番目の「6.まんが1」までが表示され、1ページ目に表示されるべき1から7番目のメニューのうち、7番目のメニューだけが表示されていない状態になる。このとき、ボーダライン81には、表示されていない7番目のメニューを表示するためにカーソル65を移動すべき下方向を指し示すマーカ802が付される(図14(b))。
【0061】
また、カーソル65をさらに1つ下に移動した場合、1ページ目のメニュー画面の最後のメニューである「7.まんが2」が表示され、1番目のメニューである「1.特許1」が表示されなくなる。このような場合、1ページ目には表示されていないメニューを表示するためにカーソル65を移動すべき上方向を示すマーカ801が付される。また、タブ画像800の2ページ目にあたる部分には、2ページ目のメニューを表示するためにカーソルを移動すべき下方向を示すマーカ802が付される(図14(c))。
【0062】
ボーダライン81は、タブ画像800と、マーカ801、802とを含んでいる。図14(c)に示したタブ画像800は、メニュー画面の1ページ目が下にあって、上に2ページ目があり、両者が互いに重なっていることを表している。
また、タブ形式のボーダラインを表示する場合、表示装置コントローラ204は、メニュー画面の色をページ画像ごとに設定することができる。このようにすることにより、実施形態2は、ディスプレイ101に同時に表示される複数のメニュー画面を識別しやすくし、ユーザの操作性を高めることができる。
【0063】
カーソル65をさらに1つ下に移動した場合、1ページ目のメニュー画面の最後のメニューである「7.まんが2」がカーソル65によって選択され、2番目のメニューである「2.特許2」が表示されなくなる。この場合にも、タブ画像800の1ページ目に相当する部分にはマーカ801が、タブ画像800の2ページ目に相当する部分にはマーカ802が表示される(図14(d))。
【0064】
カーソル65をさらに7つ下に移動した場合、2ページ目のメニュー画面の最後のメニューである「14.雑誌3」がカーソル65によって選択され、8、9番目のメニューが表示されなくなる。この場合にも、タブ画像800の1ページ目に相当する部分にはマーカ801が、タブ画像800の2ページ目に相当する部分にはマーカ802が表示される(図14(e))。
【0065】
カーソル65をさらに2つ下に移動した場合、3ページ目のメニュー画面の「15.カタログ1」、「16.カタログ2」が表示される。この場合、3ページ目には表示されていないメニューがなくなるので、タブ画像800の2ページ目に相当する部分にマーカは付されない。一方、タブ画像800の2ページ目に相当する部分には、表示されていない8、9、10番目のメニューを表示するためにカーソル65を移動させるべき上方向を示すマーカ801が表示される(図14(f))。
【0066】
以上の処理は、4枚タブのボーダライン91においても同様に行われる。すなわち、図15に示すように、ボーダライン91のタブ画像900のうちの各ページに相当するタブ部分には、このページにおいて表示されていないメニューを表示するためにカーソル65を移動すべき方向を示すマーカ901、902が表示される。
また、図15に示した例では、メニュー画面が4ページ以上あって、現在表示されていないタブ画像900にないページがあることを示すマーカ903、904が表示されている。さらに、図15に示した例では、末尾のメニューである「46.枯れた朝顔」が表示された場合、これ以上の下スクロールができないことを示すマーカ905を表示するものとした(図15(f))。
【0067】
次に、実施形態2において、CPU201及び表示装置コントローラ204がタブ形式のボーダラインを生成する処理を図16〜27のフローチャートを用いて説明する。
図16は、タブ型のボーダラインを生成する処理を説明するためのフローチャートである。本フローチャートは、2枚タブのボーダライン、4枚タブのボーダラインを生成する処理のうち、共通する部分をまとめたものになっている。
【0068】
図16に示したフローチャートでは、CPU201が、最後のメニューの番号から最大ページ番号mpを算出する(S1601)。そして、メニュー画面の先頭にボーダラインが来ているか否か判断し(S1602)、ボーダラインが先頭にある場合には(S1603:Yes)、末尾のメニュー番号からページ番号ppを算出する(S1603)。さらに、算出されたppに1を加算してnpを算出する(S1605)。また、ボーダラインが先頭にない場合には(S1603:No)、先頭メニュー番号からページ番号npを算出する(S1604)。そして、算出されたnpから1を減じてページ番号ppを算出する(S1606)。
【0069】
次に、表示装置コントローラ204は、以上のようにして算出されたmp、pp、npを参照し、ボーダラインを生成する(S1607)。ステップS1607の具体的な処理は、後で説明する2枚タブ型、4枚タブ型(共通)のボーダラインを生成するためのフローチャートにかかれており、どちらを用いても構わない。
さらに、表示装置コントローラ204は、生成されたボーダラインのページ背景色に応じて、タブの色を設定する(S1608)。この処理は、後で説明するページ背景色塗り分けのフローチャートで説明する。また、背景色の塗りわけを行わないのであれば、ステップS1608の処理をスキップしてもよい。
【0070】
図17は、2枚タブ型のボーダラインを生成する処理を説明するためのフローチャートである。表示装置コントローラ204は、メモリ206を参照して変数npが1であるか否かを判断する(S1701)。この判断の結果、npが1なら(S1701:Yes)、表示装置コントローラ204は1ページ目のタブ画像を生成する(S1702)。一方、npが1でない場合(S1701:No)、表示装置コントローラ204は、2ページ目以降用のボーダラインの形状を生成する(S1705)。
【0071】
図18(a)に本実施形態の1ページ目のタブ画像を示す。図示するように、1ページ目のタブ画像は、タブ画像に1つだけタブ(タブN)があって、左側にはタブがないものとする。また、図18(b)に2ページ目以降のタブ画像を示す。2ページ目以降のタブ画像は、タブ画像にタブNの他、タブNの図中左側にタブ(タブP)が表示される。
続いて、表示装置コントローラ204は、タブPに上向きのマーカと、変数mpとppから表示すべきページ番号を生成し、タブPに合成する(S1705)。ステップS1705では、例えばppが2、mpが4である場合、「2/4」を示すビットマップが生成され、タブPに合成される。
【0072】
次に、表示装置コントローラ204は、タブNに合成するマーカを決定する。npが1の場合(S1701:Yes)、本実施形態では続きのページがあるので常に下向きマーカを合成する(S1707)。
また、npが2以上の場合(S1701:No)、末尾のメニューが表示されているか否かを判断し(S1706)、表示されていなければ(S1706:No)、npが1の場合と同様に下向きマーカを合成する(S1707)。ステップS1706の判断の結果、末尾のメニューが表示されている場合(S1706:Yes)、これ以上下スクロールできないので、×のマーカを合成する(S1708)。さらに、表示装置コントローラ204は、変数mp、npから表示すべきページ番号を生成してタブNに合成する(S1704)。
【0073】
なお、×マーカを表示しないデザインの場合、ステップ1708の処理はスキップすればよい。
図19は、4枚型タブ型のボーダラインを生成する処理を説明するためのフローチャートである。本実施形態では、総ページ数が2ページ、3ページ、4ページの場合によって4枚タブ型のボーダラインを生成する処理を3パターンに分けている。図10のフローチャートは、3パターンの4枚タブ型のボーダラインを生成する処理の共通する部分をまとめて示すものである。
【0074】
図19に示したフローチャートでは、表示装置コントローラ204が、メモリ206を参照してnpの値が1か否かを判定する(S1901)。1である場合(S1901:Yes)、ボーダラインの背景を上下に反転させて用いるため、マーカの上下も逆にしなければならない。そこで、タブPとタブNのマーカ(以降、マーカP、マーカNと表記)に、それぞれ「下向き」(S1902)、「上向き」とを設定する(S1903)。
【0075】
また、npが1でないなら(S1901:No)、マーカPに「上向き」を設定する(S1906)。続いて、末尾のメニューが表示されているか否かを判定し(S1907)、表示されていないならマーカNに「下向き」を(S1908)、表示されていれば「×」を、設定する(S1911)。
また、このフローチャートでは、npの値にかかわらず、mpの値を2と比較する(S1904)。この結果、mpの値が2に等しければ(S1904:Yes)、2枚型ボーダラインを描画する処理を行う(S1905)。
【0076】
また、ステップS1905の判断の結果、mpの値が2に等しくなければ(S1904:No)、mpの値と3とを比較する(S1909)。この結果、mpの値と3とが等しければ(S1909:Yes)、3枚型ボーダラインを描画する処理を行う(S1910)。さらに、ステップS1909においても、mpの値が3に等しくない場合(S1909:No)、4枚型ボーダラインを描画する処理を行う(S1912)。
【0077】
図20は、図19に示したステップS1905の処理を説明するためのフローチャートである。このフローチャートは、4枚タブを2ページのメニュー画面に適用する場合の処理を説明するものである。
表示装置コントローラ204は、図21に示す2枚型ボーダライン背景を生成する(S2001)。そして、npの値が1であるか否か判断し(S2002)、1であった場合(S2002:Yes)、2枚型ボーダライン背景を上下に反転させた画像を生成する(S2003)。そして、本フローチャートを呼び出す元のフローチャートで決定したマーカP、マーカNの設定に従ってタブP、タブNにマーカを生成し、合成する(S2004)。なお、npの値が1でない場合には(S2002:No)、2枚型ボーダライン背景の反転が行われない。
【0078】
さらに、表示装置コントローラ204は、ページ番号「1」、「2」を生成し、タブP、タブNに合成する。なお、本フローチャートの処理ではページ番号は1と2で固定であるため、ページ番号「1」、「2」を定数から直接生成するものとする。
図22は、図19に示したステップS1910の処理を説明するためのフローチャートである。このフローチャートは、4枚タブを3ページのメニュー画面に適用する場合の処理を説明するものである。
【0079】
表示装置コントローラ204は、図23に示す3枚型ボーダライン背景を生成する(S2201)。そして、npの値が1であるか否か判断し(S2202)、1であった場合(S2202:Yes)、2枚型ボーダライン背景を上下に反転させた画像を生成する(S2203)。また、npの値が2である場合、2枚型ボーダライン背景を上下に反転させる処理を省く。そして、本フローチャートを呼び出す元のフローチャートで決定したマーカP、マーカNの設定に従い、タブP、タブNのマーカを生成して2枚型ボーダライン背景を合成する(S2204、2205)。続いてタブP、タブNを前面に、タブN2を背面に移動させた画像を生成する(S2206)。
【0080】
また、表示装置コントローラ204は、npの値が3である場合(S2207:No)、本フローチャートを呼び出す元のフローチャートで決定したマーカP、マーカNの設定に従ってタブN、タブN2にマーカを生成し、合成する(S2208、2209)。続いてタブN、タブN2を前面に、タブPを背面に移動させた状態を示す画像を生成する(S2210)。さらに、ページ番号「1」、「2」、「3」を生成し、タブP、タブN、タブN2に合成する(S2211〜S2213)。
【0081】
図24は、図19に示したステップS1912の処理を説明するためのフローチャートである。このフローチャートは、4枚タブを4ページのメニュー画面に適用する場合の処理を説明するものである。
表示装置コントローラ204は、図25に示す4枚型ボーダライン背景を生成する(S2401)。そして、npの値が1であるか否か判断し(S2402)、1であった場合(S2402:Yes)、4枚型ボーダライン背景を上下に反転させた画像を生成する(S2403)。そして、タブP2、タブPにそれぞれマーカP、マーカNを合成し(S2404)、それらを前面に、他のタブN、タブN2を背面に移動させた画像を生成する(S2405)。そして、変数tp2、tp、tn、tn2に値1、2、3、4を格納しておく(S2406)。この変数は、後にタブにページ数を合成する際に参照される。
【0082】
npが2以上かつmp未満である場合(S2409:Yes)、タブP、タブNにそれぞれマーカP、マーカNを合成する(S2410)。そして、タブP、タブNを前面に移動させ、他のタブP2、タブN2を背面に移動させた画像を生成する(S2411)。そして、変数tp2、tp、tn、tn2に値pp−1、pp、np、np+1を格納しておく(S2412)。
【0083】
npがmpに等しい場合(S2409:No)、4枚型ボーダライン背景を上下に反転し(S2415)、タブN、タブN2にそれぞれマーカP、マーカNを合成する(S2416)。そして、それらを前面に移動させ、それ以外のタブP2、タブPを背面に移動させた状態を示す画像を生成する(S2417)。そして、変数tp2、tp、tn、tn2に値pp−2、pp−1、pp、npを格納する(S2418)。
【0084】
以上の処理の後、表示装置コントローラ204は、直前に値が格納された変数tp2を調べる。ここに、値1以外が格納されている場合(S2407:No)、これより前のページが存在するので、図25に示したマーカFを合成し(S2408)、変数tn2を調べる(S2413)。また、値1以外が格納されていない場合(S2407:Yes)、マーカを合成することなく変数tn2を調べる(S2413)。変数tn2がmpに等しくなければ(S2413:No)、続きのページが存在するので、マーカBを合成した後(S2414)に変数tp2、tp、tn、tn2に格納された値に応じそれぞれビットマップを生成し、タブP2、タブP、タブN、タブN2に合成する(S2419)。また、変数tn2がmpに等しい場合(S2413:Yes)、変数tp2、tp、tn、tn2に格納された値に応じそれぞれビットマップを生成し、タブP2、タブP、タブN、タブN2に合成する(S2419)。
【0085】
図26は、図16に示したステップS1608のタブを塗り分ける(メニュー画面の背景色を設定する)処理を説明するためのフローチャートであって、タブを塗り分ける処理のうちの最も簡単な方法を説明するものである。
本フローチャートに示す処理では、まず、表示装置コントローラ204が、ページ番号を取得して格納する(S2601)。そして、格納されているページ番号を2で除算して得られるあまりrの値をメモリ206に格納する(S2602)。この処理によって、取得したページ番号が奇数か偶数かが判定できる(S2603)。
【0086】
ステップS2603において、ページ番号が偶数であると判断された場合(S2603:No)、背景に網掛けを用いるよう設定する(S2604)。また、奇数である場合(S2603:Yes)、このメニュー画面の背景色に白を設定する(S2605)。
図27は、他のタブを塗り分ける処理であって、最も一般的な方法を説明するフローチャートである。
【0087】
本フローチャートに示す処理では、まず、表示装置コントローラ204が、ページ番号を取得して格納する(S2701)。続いて、取得されたページ番号に応じたスタイルを選択する(S2702)。なお、スタイルとは、例えば、メニュー画面の背景色、パターン、文字の色やフォントの種類、太さやサイズ等を指す。なお、このような条件をスタイルとして設定することは、既存のHTML等を利用して実現することが可能である。また、取得されたページ番号によって取得すべきスタイルを決定する処理は、例えば、ページ番号を定数で割ったあまりによってスタイルを決定する、テーブル参照する、それらを組み合わせるという方法が考えられる。
【0088】
以上の処理の後、表示装置コントローラ204は、ステップS2702で取得したスタイルを適用して各メニュー画面の画像を生成し、ディスプレイ101に表示する(S2703)。
以上説明した実施形態2によれば、複数ページのメニュー画面があることをユーザが直感的に判断することができる。また、各メニュー画面において表示されていない表示項目を表示させるための操作を、より効率的に行うことができる。また、各メニュー画面の各々をユーザが識別することを容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【図1】本発明の実施形態1、実施形態2の画像表示装置の外観を示した図である。
【図2】本発明の実施形態1、実施形態2のメニュー画面の一例を示した図である。
【図3】図1に示した画像表示装置のブロック図である。
【図4】ディスプレイ及び表示装置コントローラの構成をより詳細に説明するための図である。
【図5】図4に示した電極とラインとの関係を説明するための図である。
【図6】本発明の実施形態1のボーダラインを説明するための図である。
【図7】本発明の実施形態1のカーソルを説明するための図である。
【図8】実施形態1のボーダラインの形状を自動的に変化させるための基本的な処理を説明するためのフローチャートである。
【図9】実施形態1のページ番号算出の処理を説明するためのフローチャートである。
【図10】ボーダラインラインのマーカを決定する方法を説明するためのフローチャートである。
【図11】ボーダラインラインのマーカを決定する方法を説明するための他のフローチャートである。
【図12】ボーダラインラインのマーカを決定する方法を説明するための他のフローチャートである。
【図13】図7に示したカーソルのマーカを表示する処理を説明するためのフローチャートである。
【図14】本発明の実施形態2のタブ形式のボーダラインを説明するための図である。
【図15】本発明の実施形態2の他のタブ形式のボーダラインを説明するための図である。
【図16】本発明の実施形態2のタブ型のボーダラインを生成する処理を説明するためのフローチャートである。
【図17】本発明の実施形態2の2枚タブ型のボーダラインを生成する処理を説明するためのフローチャートである。
【図18】図17のフローチャートに記した1ページ目のタブ画像を示す図である。
【図19】本発明の実施形態2の4枚タブ型のボーダラインを生成する処理を説明するためのフローチャートである。
【図20】図19に示したステップS1905の処理を説明するためのフローチャートである。
【図21】図20のフローチャートに記した2枚型ボーダライン背景を示す図である。
【図22】図19に示したステップS1910の処理を説明するためのフローチャートである。
【図23】図22のフローチャートに記した3枚型ボーダライン背景を示す図である。
【図24】図19に示したステップS1912の処理を説明するためのフローチャートである。
【図25】図24のフローチャートに記した4枚型ボーダライン背景を示す図である。
【図26】本発明の実施形態2のタブを塗り分ける処理を説明するためのフローチャートである。
【図27】本発明の実施形態2のタブを塗り分ける他の処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0090】
61、62、63、81、91 ボーダライン、65、71、72、73 カーソル、
101 ディスプレイ、105 操作部、204 表示装置コントローラ、205 通信コントローラ、206 メモリ、208 メモリカード、210 バスコントローラ、601、602、603、701、702、801、802、901、903、905 マーカ、800、900 タブ画像
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像表示装置及び表示制御方法に係り、特に表示可能なコンテンツのメニューを表示する機能を持った画像表示装置及び表示制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、記憶性液晶を使ったディスプレイを備える画像表示装置が実用化されている。記憶性液晶のディスプレイは、いったん表示された画像を電力の供給を受けることなく維持することが可能であることから、省電力化、小型・軽量化の要望の強い電子書籍のビューアとして注目されている。
ただし、記憶性液晶を使ったディスプレイは、非記憶性の液晶ディスプレイに比べて書き替えの速度が低い。このため、表示されている文書の画像等をスクロール、あるいは改ページする場合、画像の書き替えにかかる時間が比較的長く、非記憶性の液晶ディスプレイよりも応答性の点で劣ることになる。
【0003】
ディスプレイのスクロールにかかる時間をより短縮するための従来技術としては、例えば、特許文献1、特許文献2が挙げられる。特許文献1は、表示の対象となる画像のデータを分割してバッファメモリに記憶しておき、バッファメモリからデータを読み出すことによってデータの転送速度を高めるものである。
また、特許文献2は、地図の画像を表示することを想定してなされたものであって、ディスプレイに分割された画像を表示させ、必要な画像だけをスクロールさせるものである。
【特許文献1】特開平5−019743号公報
【特許文献2】特開平5−249880号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記した従来技術は、いずれも記憶性液晶のディスプレイを想定してなされたものでなく、一般的なディスプレイのスクロールの速度を高めるためになされた発明である。このため、記憶性液晶の物性に起因する書き換え速度を非記憶性のディスプレイと同程度に高めるほどの効果を得られるものではない。
また、記憶性液晶のディスプレイは、近年電子書籍として使用されている。電子書籍にはコンテンツが記憶された記録メディアからコンテンツを読み出して表示するものも多く、このような電子書籍にあっては、表示可能なコンテンツの表題を一覧表示する機能を持つものがある。コンテンツの一覧表示をメニューといい、メニューとしてディスプレイに表示される画面をメニュー画面という。
【0005】
メニュー画面は、閲覧にかかる時間が書籍本文等の文よりも一般的に短い。このため、ユーザは、メニュー画面をコンテンツ本文等よりも高速にスクロールすることを望み、記憶性液晶の書き替え速度が比較的低速であることを意識することが多い。
記憶性液晶のディスプレイの欠点をカバーするため、表示画面を部分的に書き替えることが現在検討されている。記憶性液晶の部分書き換えは、書き換えにかかる時間を短縮すると共に、消費電力をも抑えることが可能であって望ましい技術であるが、書き換えられた部分と以前に表示されていた箇所との境界や表示されている表題の順番を、全面を書き換える構成のディスプレイよりも直感的に判別し難いという欠点がある。
【0006】
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであって、記憶性液晶を使ったディスプレイにあっても充分な応答性が得られ、しかも画面に表示された表示項目の順番やさらに表示可能な表示項目を直感的に理解し易くて操作性が高い画像表示装置、表示制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以上の課題を解決するため、本発明の画像表示装置は、記憶性液晶でなる表示画面と、所定の数ごとに表示項目を表示するページ画像を生成し、該ページ画像に表示される表示項目を指し示すカーソル画像と共に前記表示画面に表示させるページ表示手段と、前記ページ表示手段によって生成されたページ画像が前記表示画面に複数同時に表示される場合、前記ページ画像の境界を示すボーダ画像を生成し、前記ページ画像と共に前記表示画面に表示させるボーダ表示手段と、を備え、前記ボーダ表示手段は、前記ボーダ画像の形状を、前記カーソルの表示位置と前記ボーダ画像の表示位置とに応じて変更することを特徴とする。
【0008】
このような発明によれば、ページ画像を表示画面に複数同時に表示する場合、ページ画像の境界をボーダ画像によって示すことができる。また、ボーダ画像の形状を、カーソルの表示位置とボーダ画像の表示位置とに応じて変更することができるので、カーソルのページにおける位置をユーザが簡単に判断することができる。このため、ページ画像を部分的に書き換える構成の画像表示装置にあっても、画面に表示された表示項目の順番やさらに表示可能な他の表示項目を直感的に理解し易く、このために操作性が高い画像表示装置を提供することができる。また、このような構成によって記憶性液晶を部分的に書き換える構成が実現でき、記憶性液晶を使ったディスプレイにあっても充分な応答性が得られる。
【0009】
また、本発明の画像表示装置は、前記ボーダ画像が前記ページ画像の少なくとも2つのスクロール方向のうちの一つを示すマーカを含み、前記ボーダ表示手段は、前記スクロール方向のうち、前記ページ画像をスクロールするために要する前記カーソルの移動距離がより少ないスクロール方向を示すマーカを含むボーダ画像を表示することを特徴とする。
このような発明によれば、ページ画像をスクロールする場合、どの方向にスクロールすればより早くスクロールすることができるかをユーザが即座に知ることができる。このため、スクロール方向を誤ってスクロールにかかる時間が長くなることをなくすことができる。このような点は、比較的書き換えに時間がかかる記憶性液晶において特に操作性を高める効果を有する。
【0010】
また、本発明の画像表示装置は、前記ボーダ表示手段は、前記ページ画像における前記カーソルの移動距離を、前記ページ画像の先頭に表示された表示項目と最後に表示された表示項目とが連続する位置にあるものとして決定することを特徴とする。
このような発明によれば、ページ画像の最後に表示された表示項目に続く表示項目をページ画像の先頭に表示する構成にあっても、短時間でスクロールできる方向を判定することができる。
【0011】
また、本発明の画像表示装置は、前記ボーダ表示手段が、前記カーソルの表示位置と前記ボーダ画像の表示位置とが所定の距離より短い場合または離れている場合、前記カーソルの表示位置と前記ボーダ画像の表示位置との上下に応じて予め設定されている一のスクール方向を示すマーカを含むボーダ画像を表示することを特徴とする。
このような発明によれば、比較的簡易に短時間でスクロールできる方向を判断することができる。
【0012】
また、本発明の画像表示装置は、前記ボーダ表示手段が、スクロール方向のうち少なくとも一のスクロール方向に前記カーソルが移動できなくなった場合、スクロール不可能であることを示すマーカを含むボーダ画像を表示することを特徴とする。
このような発明によれば、スクロール不可能であることをユーザが即座に理解して無駄な操作や誤操作を低減することができる。
【0013】
また、本発明の画像表示装置は、前記カーソルが、カーソルが移動可能である方向を示すマーカを含むことを特徴とする。
このような発明によれば、カーソル自身にマーカを付し、カーソルが移動可能である方向をユーザがいっそう判断し易くすることができる。
また、本発明の画像表示装置は、記憶性液晶でなる表示画面と、所定の数ごとに表示項目を表示するページ画像を生成し、該ページ画像に表示される表示項目を指し示すカーソル画像と共に前記表示画面に表示させるページ表示手段と、前記ページ表示手段によって生成されたページ画像が重なり合っていることを表すタブ画像を含む形状のボーダ画像を生成し、前記ページ画像と共に前記表示画面に表示させるボーダ表示手段と、を備え、前記ボーダ表示手段は、各ページ画像において表示されていない表示項目がある場合、当該表示項目を表示させるためにカーソルを移動すべき方向を指し示すマーカを前記タブ画像に付してボーダ画像を生成することを特徴とする。
【0014】
このような発明によれば、ボーダ画像によって複数ページのページ画像があることをユーザが直感的に判断することができる。また、各ページ画像において表示されていない表示項目を表示させるためにカーソルを移動すべき方向をユーザが簡単に理解できる。このため、より短時間のうちに現在表示されていない表示項目を表示させることができる。
また、本発明の画像表示装置は、前記ボーダ表示手段が、タブ形式のボーダ画像を表示した場合、ページ画像の色をページ画像ごとに設定することを特徴とする。
【0015】
このような発明によれば、ページ画像の各々を識別することを容易にし、画像表示装置の操作性を高めることができる。
また、本発明の画像表示制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムは所定の数ごとに表示項目を表示するページ画像を生成し、該ページ画像に表示される表示項目を指し示すカーソルと共に記憶性液晶の表示画面に表示させるページ表示ステップと、前記ページ表示手段によって生成されたページ画像が前記表示画面に複数同時に表示される場合、前記ページ画像の境界を示すボーダ画像を生成し、前記ページ画像と共に前記表示画面に表示させるボーダ表示ステップと、を含み、前記ボーダ表示工程は、前記ボーダ画像の形状を、前記カーソルの表示位置と前記ボーダ画像の表示位置とに応じて変更することを特徴とする。
【0016】
このような発明によれば、ページ画像を表示画面に複数同時に表示する場合、ページ画像の境界をボーダ画像によって示すことができる。また、ボーダ画像の形状を、カーソルの表示位置とボーダ画像の表示位置とに応じて変更することができるので、カーソルのページにおける位置をユーザが簡単に判断することができる。このため、ページ画像を部分的に書き換える構成の画像表示装置にあっても、画面に表示された表示項目の順番やさらに表示可能な他の表示項目を直感的に理解し易く、このために画像表示装置の操作性を高めることができる画像表示制御方法をコンピュータに実行させることができるプログラムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、図を参照して本発明の実施形態1、実施形態2にかかる画像表示装置、表示制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを説明する。
(実施形態1)
図1は、実施形態1の画像表示装置の外観を示した図である。画像表示装置は、記憶性液晶のディスプレイ101を有する薄型のビューアとして構成されている。画像表示装置は、ディスプレイ101に表示されているカーソルを移動させ、画像をスクロールする十字キー103、現在表示されているページを前ページまたは次ページに改ページするカーソルキー102a、102bを備えている。十字キー103、カーソルキー102a、102bは、指示した操作内容の確定等に使用される確定キー104と共に操作部105を構成する。
【0018】
また、実施形態1の画像表示装置は、メモリカード208を装着可能であって、装着されたメモリカードからコンテンツを読み出して表示する。また、コンテンツの表示にあっては、ユーザがディスプレイ101に表示させたいコンテンツを指定するにあたり、メニュー画面を表示する機能を有している。図2は、メニュー画面の一例を示した図である。
図2に示したメニュー画面は、所定の数ごとに表示項目を表示するページ画像であって、ページ画像に表示される表示項目を指し示すカーソルと共にディスプレイ101に表示される。実施形態1のメニュー画面は、表示項目として、メモリカード208に保存されているコンテンツの表題を表示するものであって、一度に7つの表題を表示可能な領域を有している。一度に表示されるメニュー画面の単位を以降ページとも記す。
【0019】
実施形態1では、メモリカード208に16個のコンテンツが記憶されているものとし、ユーザは、メニュー画面をスクロールして全ての表題を見ることができる。実施形態1の画像表示装置のメニュー画面の1ページ目は、順位が1から7番目の表題を表示可能である。2ページ目は、順位が8から14番目の表題が表示可能である。
なお、スクロールは、カーソル2を操作部105によって上または下方向に移動することによって行われる。また、ユーザは、表示された表題をカーソル2によって選択し、この表題が付されたコンテンツを表示させることができる。
【0020】
また、実施形態1では、コンテンツの表題に図中に数字で示した順位が付されている。そして、現在表示されている表題のうちの順位が最上位の表題は「1.特許1」であり、最下位の表題は「6.まんが1」である。実施形態1では、7つの表題表示可能な位置の一つにボーダ画像を表示させている。このボーダ画像を、実施形態1では、ボーダライン1と記す。
【0021】
ボーダライン1は、ページ画像が複数同時にディスプレイ101に表示される場合、各ページ画像の境界を示す。図2に示した場合、1ページの7つの表題のうち、7つ目の表題の表示位置にボーダライン1があって、さらに下スクロールした場合に7つ目の表題が表示された場合にはボーダライン1が1番目の表題の表示位置に移動する。このとき、ボーダラインは、このページに続くページとの境界を示すことになる。なお、ボーダラインの詳細については後に述べる。
【0022】
実施形態1でいうスクロールは、カーソル2を上または下方向に移動させ、カーソル2が次にボーダライン1が表示されている位置に移動するタイミングでボーダライン1の表示位置を変更し、ボーダライン1が表示されていた位置に新表示項目として今まで表示されていなかった表題を表示することによって行われる。
このように、実施形態1では、ボーダライン1の位置を変更する場合、ボーダライン1と共にカーソルを連動して移動させている。このため、実施形態1は、部分書き換えによって今まで表示されていなかった表題を表示させた場合にも直前まで注目していた表題を見失うことがなく、新たに表示された表題にカーソルを合わせることができる。
【0023】
また、表題の順位は、例えば、メモリカード208に保存された時期、アイウエオ順等によって自動的に決定されるものであってもよい。あるいは、ユーザが表題の順序を予め任意に指定するものであってもよい。
図3は、図1に示した画像表示装置のブロック図である。実施形態1の画像表示装置は、画像表示装置を統括的に制御するCPU(Central Processing Unit)201を備えている。CPU201は、画像表示装置に装着されたメモリカード208からメモリカードコントローラ207によって読み出されたコンテンツのデータを処理し、表示装置コントローラ204に渡す。
【0024】
表示装置コントローラ204は、CPU201が処理したデータに基づいてディスプレイ101を駆動して画像を描画する。描画された画像の書き換えは、操作部105を介して入力されるユーザの指示にしたがって行われる。
また、実施形態1の画像表示装置は、CPU201の処理に必要なデータやプログラムが保存されているフラッシュROM(FLASH ROM)202、CPU201のワークメモリ等としても機能するメモリ206を備えている。さらに、通信装置211を備え、通信コントローラ205を介して他の装置と通信し、通信によって得られたデータをもディスプレイ101に表示することができる。
【0025】
以上の構成は、バスによって相互に接続されていて、バスはバスコントローラ210によって制御されている。
以上述べた構成の画像表示装置において、実施形態1は、ディスプレイ101が、記憶性液晶でなる表示画面となる。また、CPU201及び表示装置コントローラ204が、所定の数ごとに表示項目を表示するページ画像を生成し、このページ画像に表示される表示項目を指し示すカーソルと共にディスプレイ101に表示させるページ表示手段として機能する。
【0026】
また、表示装置コントローラ204は、ページ画像がディスプレイ101に複数同時に表示された場合、ページ画像の境界を示すボーダ画像を生成し、ページ画像と共にディスプレイ101に表示させるボーダ表示手段としても機能する。そして、ボーダ画像の形状を、カーソルの表示位置とボーダ画像の表示位置とに応じて変更し、表示されているページ画像同士の関係等を明瞭にするものである。
【0027】
図4は、ディスプレイ101及び表示装置コントローラ204の構成をより詳細に説明するための図である。表示装置コントローラ204は、走査制御部204a、ゲートドライバ204b、ソースドライバ204cでなる。ディスプレイ101は、コレステリック液晶を用いた表示体であって、ゲートドライバ204b、ソースドライバ204cによって駆動される電極を備えている。
【0028】
ゲートドライバ204bによって駆動される電極と、ソースドライバ204cによって駆動される電極とは、互いに直行する方向に延び、両者の交点にある素子がオンした場合、素子に対応する画素の反射率が変化して画像を形成する。実施形態1は、このようなディスプレイ101の書き替えにあたり、走査制御部204aがゲートドライバ204bを制御して行を単位としてディスプレイを書き替えることが可能である。
【0029】
すなわち、ゲートドライバ204bは、ディスプレイ101の行方向に延びる電極を駆動し、ソースドライバ204は、ディスプレイ101の列方向に延びる電極を駆動する。走査制御部204aは、ゲートドライバ204bを制御して電極を所定の数ごとに駆動させ、ディスプレイ101をライン単位で書き替えることができる。
図5は、電極とラインとの関係を説明するための図である。実施形態1では、ディスプレイ101の1行を20本の電極によって駆動する。例えば、ディスプレイ101の1行は、Y1、Y2、Y3、・・・Y20の20本の電極を用いて駆動されている。また、ディスプレイ101のn行は、Yn、Yn+1、Yn+2、・・・、Yn+19の20本の電極を用いて駆動されている。
【0030】
走査制御部204aは、ディスプレイ101を部分的に書き替える場合、カーソル2を表示する20本の電極、ボーダラインに代えて新たに表示される表題を表示する行分の電極、さらには新たにボーダラインを表示する行分の電極だけをゲートドライバ204bによって駆動する。
図6は、実施形態1のボーダラインを説明するための図である。また、図7は、実施形態1のカーソルを説明するための図である。なお、実施形態1では、表示項目として表示される表題の各々をメニューと記す。また、メニューに付された順位をメニューの番号とも記し、表示されているメニューのうち先頭に表示されているメニューを先頭のメニュー、最後に表示されているメニューを最後のメニューとも記す。さらに、メモリカード208に記憶されているメニューのうち順位が最下位のメニューを末尾のメニューとも記す。
【0031】
図6(a)は、下方向を示すマーカ601と二重線6とを含むボーダライン61を示す。図示した例では、ボーダライン61は、3ページ中の2ページ目と1ページ目との境界を示している。ボーダライン61は、指定されたメニューを囲んで示すカーソルを、さらに下方向に移動可能な状態で表示されるものである。
図6(b)では、メニュー画面の最終ページである3ページ目の最後のメニューが表示されている。このため、カーソルをさらに下方向に移動させた場合にもメニュー画面を下スクロールすることができない。このような場合、実施形態1では、スクロール不可能であることを示すマーカ602を含むボーダライン62を表示することが可能である。
【0032】
なお、実施形態1では、スクロール不可能であることを示すマーカ602に「×」を使用しているが、実施形態1はこれに限定されるものでなく、他のどのような記号をマーカにしてもよい。また、実施形態1では、下スクロールできなくなった場合にボーダライン62を表示しているが、ボーダライン62は、下スクロールに限られず、スクロール方向のうち少なくとも一のスクロール方向にカーソルが移動できなくなった場合に表示することができる。
【0033】
図6(c)は、上方向を示すマーカ603と二重線6とを含むボーダライン63を示す。図示した例では、ボーダライン63は、3ページ中の2ページ目と1ページ目との境界を示している。ボーダライン63は、指定されたメニューを囲んで示すカーソル65を、さらに上方向または下方向に移動可能な状態で表示されるものである。図6(c)に示した状態のメニュー画像をさらに上スクロールした場合、図6(d)に示すように、1ページ目に連続する3ページ目のメニューがボーダライン63の上画面に表示される。
【0034】
なお、図6(d)では、図6(b)と同様に末尾のメニューが表示されている。しかし、図6(d)の例では、末尾のメニューの表示がボーダライン63のマーカ603が上向きであるときに起こっていて、さらに上スクロール可能性が高い。このような場合、実施形態1では、ボーダライン62を表示することなくボーダライン63を継続して表示し、上スクロールは可能であることを示すものとする。
【0035】
メニュー画面をいずれの方向にもスクロールできる場合、実施形態1では、ボーダライン61、ボーダライン63のいずれを表示させるかを、カーソル65との距離によって決定する。そして、実施形態1では、少なくとも2つのスクロール方向(実施形態1では上下)のうち、メニュー画面をスクロールするために要するカーソル65の移動距離がより少ないスクール方向を示すマーカを含むボーダラインを表示するものとしている。
【0036】
すなわち、スクロールは、カーソル65が移動してボーダラインとの距離が所定の距離以下になった場合に発生する。このため、このような構成は、ユーザがページをスクロールして現在表示されていないメニューを見たいとき、スクロールさせるためにカーソル65を移動する距離がより少ない方向を示すことができる。移動距離がより短いとは、一般的に操作部105を介した操作回数が少ないことを指す。このため、ユーザは、ボーダラインのマーカが示す向きにしたがってカーソル65を操作することによってより少ない操作回数でメニュー画面をスクロールさせ、希望するメニューを表示させることができる。
【0037】
また、実施形態1は、末尾のメニューが表示された場合にはボーダライン62を表示し、これ以上下スクロールすることができないことをユーザに通知する。このため、実施形態1は、際限なくメニュー画面がスクロールされ、ユーザが見たいページの表示タイミングを逃すことを抑えることができる。
さらに、実施形態1は、CPU201及び表示装置コントローラ204が、メニュー画面におけるカーソル65の移動距離を、メニュー画面の先頭に表示されたメニューと最後に表示されたメニューとが連続する位置にあるものとして決定する。
【0038】
すなわち、実施形態1では、例えば、図6(a)に示した状態のメニュー画面において、先頭に表示されている「まんが3」と最後に表示されている「まんが2」とが連続するものとしてカーソル65とボーダライン61との距離を判定する。このため、カーソル65を下方向に移動した場合には2回の操作でスクロールが起こる。
一方、カーソル65を上方向に移動してスクロールする場合、カーソル65を3回移動させなければならない。このため、表示装置コントローラ204は、下方向を指すマーカ601を含んだボーダライン61を生成し、表示する。
【0039】
なお、実施形態1では、カーソルとボーダラインとの距離に応じてマーカの形状を決定する処理を、カーソルとボーダとの距離が比較的短い場合にのみ実行してもよい。そして、カーソルと前記ボーダラインとが所定の距離より離れている場合、カーソルとボーダラインとの上下に応じて予め設定されている一のスクール方向を示すマーカを含むボーダ画像を表示するようにしてもよい。
【0040】
このような処理によれば、カーソルとボーダラインとの上下と、カーソルとボーダラインとの距離とが所定の距離の範囲よりも長い、または短いことだけを判別してマーカの向きを決定することができる。このような処理の具体的な手順は、後にフローチャートを用いて説明する。
また、実施形態1は、ボーダラインばかりでなく、カーソルが移動可能である方向を示すマーカを含むカーソルを表示することも可能である。図7は、マーカを含むカーソル画像を例示した図である。図7(a)は、下向きのマーカ701とカーソル枠7とを含むカーソル71を示した図である。また、図7(b)は、上向きのマーカ702、下向きのマーカ701とカーソル枠7とを含むカーソル73を示した図である。さらに、図7(c)は、下向きのマーカ702とカーソル枠7とを含むカーソル72を示している。
【0041】
カーソルのマーカの向きは、カーソルが移動可能な方向を示している。実施形態1では、メモリカード208に保存されているメニューのうち順位が最上位のもの(図7(1)の1.特許)が表示された場合にはこれ以上にカーソルを上に移動できないと判断する。また、末尾のメニュー(図7(c)の16.カタログ2)が表示された場合にはこれ以上にカーソルを下に移動できないと判断する。また、最上位、最下位のメニューのいずれもが表示されていない場合、カーソルを上下方向に移動できると判断するものとする。
【0042】
図8は、実施形態1のボーダラインの形状を自動的に変化させるための基本的な処理を説明するためのフローチャートである。表示装置コントローラ204は、まず、最後のメニューのメニュー番号から、ページ番号の最大値を求め、この値を変数mp(maximum page number)としてメモリ206に格納する(ステップS1001)。次に、現在表示されているメニューのページ番号を求めるため、メニュー画面の先頭にボーダラインが表示されているか否かをチェックする(ステップS1002)。
【0043】
ボーダラインが表示されていなければ(ステップS1002:No)、先頭のメニューは、メニュー画面のボーダラインラインよりも上の領域(メニュー画面上側)のページに属しているので、先頭メニューの番号からページ番号を求める(ステップS1004)。ステップS4で得られたページ番号は、np(next page number)としてメモリ206に格納される。また、npから1を引いた値は、変数pp(previous page number)としてメモリ206に格納される(S1006)。
一方、ステップS1002おいて、先頭にボーダラインが表示されていると判断された場合(S1002:Yes)、表示装置コントローラ204は、メニュー画面の最後のメニューのメニュー番号を取得し、取得されたメニュー番号からページ番号を求める(ステップS1003)。ページ番号は、変数ppとしてメモリ206に格納される。また、変数ppに1を足した値は、変数npとしてメモリ206に格納される(ステップS1005)。以上の処理により、表示されているメニューが属するページ番号が決定する。
【0044】
次に、表示装置コントローラ204は、以上の処理によって得られた変数等の情報に基づいて、ボーダラインのマーカの形状を決定する。本フローチャートでは、3種の形状について説明する。3種の形状とは、「上向き」を示すマーカ、「下向き」を示すマーカ(S7)、マーカが下向きであり、かつメニュー画面に最後のメニューが表示されている場合に示される「×」のマーカをいう(S1010)。
【0045】
次に、CPU及び表示装置コントローラ204は、以上の処理よって決定されたボーダラインを生成する。この生成では、まず、ボーダラインのベースとなるビットマップが生成される(S1011)。なお、ビットマップの生成については、数式的に作成(直線から生成するなど)してもよいし、予め保存しておいたビットマップをロードしてもよい。次に、CPU及び表示装置コントローラ204は、ページ番号mp、np、ppから、pp/mp、np/mpといったページ番号を示すビットマップを生成する(ページ番号の表記の形式について限定されるものではない)(S1012)。
【0046】
さらに、CPU及び表示装置コントローラ204は、決定されたマーカにしたがってボーダラインを示すビットマップを生成する(S1013)。以上の処理で生成されたビットマップを合成し、ボーダラインの生成が完了する(S1014)。
図9は、ページ番号算出の処理を説明するためのフローチャートである。この処理では、与えられたメニュー番号tを(S1101)、メニュー画面に表示できるメニューの最大数n(本実施形態では7)で割り(ステップS1102)、その商をページ番号pとしている(ステップS1103)。
【0047】
図10、11、12は、ボーダラインラインのマーカを決定する方法を説明するためのフローチャートである。
図10に示したフローチャートは、ボーダラインラインとカーソルとの距離によってマーカを変更するための処理を説明する。このフローチャートでは、カーソルを上方向に移動した方が早くスクロールできるか、下方向に移動した方が早くスクロールできるかを判定し、判定の結果に応じてボーダラインラインのマーカを決定している。本実施形態では、カーソルを上方向に移動してボーダラインに近づける動作を上回りといい、カーソルを下方向に移動してボーダラインに近づける動作を下回りとも記す。
【0048】
本実施形態では、カーソルをボーダラインに向けて移動させ、現在表示されていないメニューを表示させるタイミングでスクロールが起こる。このため、早くスクロールできるとは、カーソルとボーダラインとの距離がより近く、カーソルを移動させるための操作回数がより少ないことを指す。なお、カーソルとボーダラインとの距離の判定は、メニュー画面の最も下の表示位置と最も上の表示位置とが連続するものとして行い、最も下の表示位置と最も上の表示位置とが連続するとする考え方を、メニュー画面が環状であるともいう。
【0049】
図10に示したフローチャートでは、CPU201が、ボーダラインラインの位置とカーソルの位置を取得し、それぞれを変数bp(border position)と(S1201)、cp(cursor position)としてメモリ206に格納する(S1202)。続いて、変数d(distance)に、cpからbpを引いた値を格納し(S1203)、さらに、メニュー画面に表示できるメニューやボーダラインの最大数を変数nに格納しておく(S1204)。ここで、変数dは、1メニューを表示する領域の幅を単位として表されるものとする。
【0050】
表示装置コントローラ204は、dが負でないか否かをチェックし(S1205)、dが負なら(S1205:Yes)、dにはnからdを引いた値をメモリ206に格納しておく(S1206)。メモリに格納された内容は、「カーソルがボーダラインよりも下にあって、ボーダラインを0とした場合のd番目にあるか」を示す。
次に、表示装置コントローラ204は、dがnを2で割った値より小さいか否かを判定する(S1207)。判定の結果、dがn/2よりも小さければ(S1207:Yes)、ボーダラインとカーソルとがメニュー画面の縦方向の長さの半分より短いので、マーカを「上向き」に設定する(S1208)。そうでなければ(S1207:No)、ボーダラインとカーソルとがメニュー画面の縦方向の長さの半分より長いので、マーカを「下向き」に設定する(S1209)。
【0051】
図11に示したフローチャートは、ボーダラインのマーカの種類を決定する他の方法を説明するものである。このフローチャートに示した方法では、メニュー画面は環状になっていると考えたとき、ボーダラインとカーソルとの距離が所定の距離より短いまたは長ければ、ボーダラインとカーソルとの位置関係に応じて一のマーカの形状を決定する。
図11に示したフローチャートでは、図10に示した処理と同様に、CPU201が、ボーダラインラインの位置とカーソルの位置を取得し、それぞれを変数bp(border position)と(S1301)、cp(cursor position)としてメモリ206に格納する(S1302)。続いて、変数d(distance)に、cpからbpを引いた値を格納し(S1303)、メニュー画面に表示できるメニューやボーダラインの最大数を変数nに格納しておく(S1304)。
【0052】
表示装置コントローラ204は、dが負でないか否かをチェックし(S1305)、dが負なら(S1305:Yes)、dにはnからdを引いた値をメモリに格納しておく(S1306)。
dの値が負である場合、カーソルはボーダラインより上に表示されていると考えられる。このような場合、表示装置コントローラ204は、マーカの向きを「上向き」に設定する(S1308)。また、ステップS45において、dが正であると判定された場合、カーソルがボーダラインより下に表示されていると考えられるため、マーカの向きを「下向き」に設定する(S1307)。
【0053】
次に、表示装置コントローラ204は、dが表示可能なメニューの数の半分(n/2)を表示する距離以下であるか否かを判断する(S1309)。ステップS49における2の値は、本実施形態のnである7を3で割って得た閾値であって、本実施形態の閾値は2に限定されるものでなく、1以上n/2未満であればよい。
ステップS1309の判断において、dが2以下であった場合(S1309:Yes)、カーソルがボーダラインの直ぐ下にあることを示すから、マーカを「上向き」に設定する(S1312)。一方、dが2を越えていた場合は(S1309:No)、dをn−2と比較する(S1310)。この結果、dがn−2以上である場合、本実施形態においては、カーソルがボーダラインよりも上に表示されていることを示すから、マーカを「下向き」に設定する(S1311)。
【0054】
図12に示したフローチャートは、ボーダラインのマーカの種類を決定する他の方法を説明するものである。このフローチャートに示した方法では、カーソルの直前の動きに応じてマーカの形状を変えている。
すなわち、表示装置コントローラ204は、カーソルが直前に上方向に移動した場合(S1401:Yes)、マーカに「上向き」を設定する(S1402)。また、直前のカーソルの移動方向が上向きでない場合には(S1402:No)、カーソルに「下向き」を設定する(S1403)。なお、直前のカーソルの移動方向が上向きでない場合には、カーソルが下向きに移動した他、カーソルの動きが判定できない場合も含まれる。
【0055】
図13は、図7に示したカーソルのマーカを表示する処理を説明するためのフローチャートである。図13に示した処理によれば、表示装置コントローラ204は、メニュー画面に最初のメニューが表示されているか否か判断する(S1501)。判断の結果、最初のメニューが表示されていない場合(S1501:No)、上向きにスクロールが可能なので、上向きのカーソルのマーカを表示し(S1502)、メニュー画面に最後のメニューが表示されたか否か判断する(S1503)。
【0056】
また、最初のメニューが表示された場合(S1501:Yes)、これ以上の上スクロールができないので、直ちにメニュー画面に最後のメニューが表示されたか否か判断する(S1503)。そして、最後のメニューが表示されるまで(S1503:No)、下向きのカーソルのマーカを表示する(S1504)。なお、ステップS1502で上向きマーカを表示した場合にあっても、最後の表示メニューが表示されているかの判断が行われた後は、最後のメニューが表示されるまでマーカが下向きに設定される。
【0057】
以上述べた実施形態1の画像表示装置は、複数のメニュー画面の境界をボーダ画像によって示すことができるので、同時に複数のページが表示された場合にも各メニュー画面を簡単に識別することができる。また、ボーダラインのマーカの向きを、カーソルの表示位置とボーダラインの表示位置とに応じて変更することができるので、カーソルのページにおける位置をユーザが簡単に判断することができる。そして、マーカの向きによってスクロールすべき方向等を示すことにより、より早くスクロールできる方向等をユーザが簡単に判別することができる。
(実施形態2)
実施形態2の画像表示装置は、実施形態1の画像表示装置と同様に、記憶性液晶でなるディスプレイ101、所定の数ごとに表示項目であるメニューを表示するページ画像であるメニュー画面を生成し、メニュー画面に表示されるメニューを指し示すカーソル画像と共にディスプレイ101に表示させるCPU201及び表示装置コントローラ204を備えている。このような画像表示装置の構成は、実施形態1の画像表示装置と同様であるので、同様の構成については同様の符号を付して図示及び説明を一部省くものとする。
【0058】
実施形態2の画像表示装置は、CPU201及び表示装置コントローラ204が、生成されたメニュー画面が重なり合っていることを表すタブ画像を含む形状のボーダ画像を生成する点で実施形態1の画像表示装置と相違する。そして、CPU201及び表示装置コントローラ204は、各メニュー画面において表示されていないメニューがある場合、このメニューが表示されるべき表示位置の方向を指し示すマーカをタブ画像に付してボーダ画像であるボーダラインを生成している。
【0059】
図14、図15は、いずれもタブ形式のボーダラインを説明するための図である。実施形態2でいうタブ形式のボーダラインとは、複数のメニュー画面が重なり合っていることを表すタブ画像800と、カーソルの移動方向を示すマーカ801、802とを含む形状のボーダ画像である。図14は、2つのメニュー画面の重なり部分を示すタブ形式のボーダライン(2枚タブ)、図15は、4つのメニュー画面の重なり部分を示すタブ形式のボーダライン(4枚タブ)を示している。
【0060】
図14(a)に示すように、タブ形式のボーダラインは、最初のメニュー画面に表示される7つのメニューが同時に表示されている場合には表示されない。そして、カーソル65が下方向に4つのメニュー分移動した場合、6番目の「6.まんが1」までが表示され、1ページ目に表示されるべき1から7番目のメニューのうち、7番目のメニューだけが表示されていない状態になる。このとき、ボーダライン81には、表示されていない7番目のメニューを表示するためにカーソル65を移動すべき下方向を指し示すマーカ802が付される(図14(b))。
【0061】
また、カーソル65をさらに1つ下に移動した場合、1ページ目のメニュー画面の最後のメニューである「7.まんが2」が表示され、1番目のメニューである「1.特許1」が表示されなくなる。このような場合、1ページ目には表示されていないメニューを表示するためにカーソル65を移動すべき上方向を示すマーカ801が付される。また、タブ画像800の2ページ目にあたる部分には、2ページ目のメニューを表示するためにカーソルを移動すべき下方向を示すマーカ802が付される(図14(c))。
【0062】
ボーダライン81は、タブ画像800と、マーカ801、802とを含んでいる。図14(c)に示したタブ画像800は、メニュー画面の1ページ目が下にあって、上に2ページ目があり、両者が互いに重なっていることを表している。
また、タブ形式のボーダラインを表示する場合、表示装置コントローラ204は、メニュー画面の色をページ画像ごとに設定することができる。このようにすることにより、実施形態2は、ディスプレイ101に同時に表示される複数のメニュー画面を識別しやすくし、ユーザの操作性を高めることができる。
【0063】
カーソル65をさらに1つ下に移動した場合、1ページ目のメニュー画面の最後のメニューである「7.まんが2」がカーソル65によって選択され、2番目のメニューである「2.特許2」が表示されなくなる。この場合にも、タブ画像800の1ページ目に相当する部分にはマーカ801が、タブ画像800の2ページ目に相当する部分にはマーカ802が表示される(図14(d))。
【0064】
カーソル65をさらに7つ下に移動した場合、2ページ目のメニュー画面の最後のメニューである「14.雑誌3」がカーソル65によって選択され、8、9番目のメニューが表示されなくなる。この場合にも、タブ画像800の1ページ目に相当する部分にはマーカ801が、タブ画像800の2ページ目に相当する部分にはマーカ802が表示される(図14(e))。
【0065】
カーソル65をさらに2つ下に移動した場合、3ページ目のメニュー画面の「15.カタログ1」、「16.カタログ2」が表示される。この場合、3ページ目には表示されていないメニューがなくなるので、タブ画像800の2ページ目に相当する部分にマーカは付されない。一方、タブ画像800の2ページ目に相当する部分には、表示されていない8、9、10番目のメニューを表示するためにカーソル65を移動させるべき上方向を示すマーカ801が表示される(図14(f))。
【0066】
以上の処理は、4枚タブのボーダライン91においても同様に行われる。すなわち、図15に示すように、ボーダライン91のタブ画像900のうちの各ページに相当するタブ部分には、このページにおいて表示されていないメニューを表示するためにカーソル65を移動すべき方向を示すマーカ901、902が表示される。
また、図15に示した例では、メニュー画面が4ページ以上あって、現在表示されていないタブ画像900にないページがあることを示すマーカ903、904が表示されている。さらに、図15に示した例では、末尾のメニューである「46.枯れた朝顔」が表示された場合、これ以上の下スクロールができないことを示すマーカ905を表示するものとした(図15(f))。
【0067】
次に、実施形態2において、CPU201及び表示装置コントローラ204がタブ形式のボーダラインを生成する処理を図16〜27のフローチャートを用いて説明する。
図16は、タブ型のボーダラインを生成する処理を説明するためのフローチャートである。本フローチャートは、2枚タブのボーダライン、4枚タブのボーダラインを生成する処理のうち、共通する部分をまとめたものになっている。
【0068】
図16に示したフローチャートでは、CPU201が、最後のメニューの番号から最大ページ番号mpを算出する(S1601)。そして、メニュー画面の先頭にボーダラインが来ているか否か判断し(S1602)、ボーダラインが先頭にある場合には(S1603:Yes)、末尾のメニュー番号からページ番号ppを算出する(S1603)。さらに、算出されたppに1を加算してnpを算出する(S1605)。また、ボーダラインが先頭にない場合には(S1603:No)、先頭メニュー番号からページ番号npを算出する(S1604)。そして、算出されたnpから1を減じてページ番号ppを算出する(S1606)。
【0069】
次に、表示装置コントローラ204は、以上のようにして算出されたmp、pp、npを参照し、ボーダラインを生成する(S1607)。ステップS1607の具体的な処理は、後で説明する2枚タブ型、4枚タブ型(共通)のボーダラインを生成するためのフローチャートにかかれており、どちらを用いても構わない。
さらに、表示装置コントローラ204は、生成されたボーダラインのページ背景色に応じて、タブの色を設定する(S1608)。この処理は、後で説明するページ背景色塗り分けのフローチャートで説明する。また、背景色の塗りわけを行わないのであれば、ステップS1608の処理をスキップしてもよい。
【0070】
図17は、2枚タブ型のボーダラインを生成する処理を説明するためのフローチャートである。表示装置コントローラ204は、メモリ206を参照して変数npが1であるか否かを判断する(S1701)。この判断の結果、npが1なら(S1701:Yes)、表示装置コントローラ204は1ページ目のタブ画像を生成する(S1702)。一方、npが1でない場合(S1701:No)、表示装置コントローラ204は、2ページ目以降用のボーダラインの形状を生成する(S1705)。
【0071】
図18(a)に本実施形態の1ページ目のタブ画像を示す。図示するように、1ページ目のタブ画像は、タブ画像に1つだけタブ(タブN)があって、左側にはタブがないものとする。また、図18(b)に2ページ目以降のタブ画像を示す。2ページ目以降のタブ画像は、タブ画像にタブNの他、タブNの図中左側にタブ(タブP)が表示される。
続いて、表示装置コントローラ204は、タブPに上向きのマーカと、変数mpとppから表示すべきページ番号を生成し、タブPに合成する(S1705)。ステップS1705では、例えばppが2、mpが4である場合、「2/4」を示すビットマップが生成され、タブPに合成される。
【0072】
次に、表示装置コントローラ204は、タブNに合成するマーカを決定する。npが1の場合(S1701:Yes)、本実施形態では続きのページがあるので常に下向きマーカを合成する(S1707)。
また、npが2以上の場合(S1701:No)、末尾のメニューが表示されているか否かを判断し(S1706)、表示されていなければ(S1706:No)、npが1の場合と同様に下向きマーカを合成する(S1707)。ステップS1706の判断の結果、末尾のメニューが表示されている場合(S1706:Yes)、これ以上下スクロールできないので、×のマーカを合成する(S1708)。さらに、表示装置コントローラ204は、変数mp、npから表示すべきページ番号を生成してタブNに合成する(S1704)。
【0073】
なお、×マーカを表示しないデザインの場合、ステップ1708の処理はスキップすればよい。
図19は、4枚型タブ型のボーダラインを生成する処理を説明するためのフローチャートである。本実施形態では、総ページ数が2ページ、3ページ、4ページの場合によって4枚タブ型のボーダラインを生成する処理を3パターンに分けている。図10のフローチャートは、3パターンの4枚タブ型のボーダラインを生成する処理の共通する部分をまとめて示すものである。
【0074】
図19に示したフローチャートでは、表示装置コントローラ204が、メモリ206を参照してnpの値が1か否かを判定する(S1901)。1である場合(S1901:Yes)、ボーダラインの背景を上下に反転させて用いるため、マーカの上下も逆にしなければならない。そこで、タブPとタブNのマーカ(以降、マーカP、マーカNと表記)に、それぞれ「下向き」(S1902)、「上向き」とを設定する(S1903)。
【0075】
また、npが1でないなら(S1901:No)、マーカPに「上向き」を設定する(S1906)。続いて、末尾のメニューが表示されているか否かを判定し(S1907)、表示されていないならマーカNに「下向き」を(S1908)、表示されていれば「×」を、設定する(S1911)。
また、このフローチャートでは、npの値にかかわらず、mpの値を2と比較する(S1904)。この結果、mpの値が2に等しければ(S1904:Yes)、2枚型ボーダラインを描画する処理を行う(S1905)。
【0076】
また、ステップS1905の判断の結果、mpの値が2に等しくなければ(S1904:No)、mpの値と3とを比較する(S1909)。この結果、mpの値と3とが等しければ(S1909:Yes)、3枚型ボーダラインを描画する処理を行う(S1910)。さらに、ステップS1909においても、mpの値が3に等しくない場合(S1909:No)、4枚型ボーダラインを描画する処理を行う(S1912)。
【0077】
図20は、図19に示したステップS1905の処理を説明するためのフローチャートである。このフローチャートは、4枚タブを2ページのメニュー画面に適用する場合の処理を説明するものである。
表示装置コントローラ204は、図21に示す2枚型ボーダライン背景を生成する(S2001)。そして、npの値が1であるか否か判断し(S2002)、1であった場合(S2002:Yes)、2枚型ボーダライン背景を上下に反転させた画像を生成する(S2003)。そして、本フローチャートを呼び出す元のフローチャートで決定したマーカP、マーカNの設定に従ってタブP、タブNにマーカを生成し、合成する(S2004)。なお、npの値が1でない場合には(S2002:No)、2枚型ボーダライン背景の反転が行われない。
【0078】
さらに、表示装置コントローラ204は、ページ番号「1」、「2」を生成し、タブP、タブNに合成する。なお、本フローチャートの処理ではページ番号は1と2で固定であるため、ページ番号「1」、「2」を定数から直接生成するものとする。
図22は、図19に示したステップS1910の処理を説明するためのフローチャートである。このフローチャートは、4枚タブを3ページのメニュー画面に適用する場合の処理を説明するものである。
【0079】
表示装置コントローラ204は、図23に示す3枚型ボーダライン背景を生成する(S2201)。そして、npの値が1であるか否か判断し(S2202)、1であった場合(S2202:Yes)、2枚型ボーダライン背景を上下に反転させた画像を生成する(S2203)。また、npの値が2である場合、2枚型ボーダライン背景を上下に反転させる処理を省く。そして、本フローチャートを呼び出す元のフローチャートで決定したマーカP、マーカNの設定に従い、タブP、タブNのマーカを生成して2枚型ボーダライン背景を合成する(S2204、2205)。続いてタブP、タブNを前面に、タブN2を背面に移動させた画像を生成する(S2206)。
【0080】
また、表示装置コントローラ204は、npの値が3である場合(S2207:No)、本フローチャートを呼び出す元のフローチャートで決定したマーカP、マーカNの設定に従ってタブN、タブN2にマーカを生成し、合成する(S2208、2209)。続いてタブN、タブN2を前面に、タブPを背面に移動させた状態を示す画像を生成する(S2210)。さらに、ページ番号「1」、「2」、「3」を生成し、タブP、タブN、タブN2に合成する(S2211〜S2213)。
【0081】
図24は、図19に示したステップS1912の処理を説明するためのフローチャートである。このフローチャートは、4枚タブを4ページのメニュー画面に適用する場合の処理を説明するものである。
表示装置コントローラ204は、図25に示す4枚型ボーダライン背景を生成する(S2401)。そして、npの値が1であるか否か判断し(S2402)、1であった場合(S2402:Yes)、4枚型ボーダライン背景を上下に反転させた画像を生成する(S2403)。そして、タブP2、タブPにそれぞれマーカP、マーカNを合成し(S2404)、それらを前面に、他のタブN、タブN2を背面に移動させた画像を生成する(S2405)。そして、変数tp2、tp、tn、tn2に値1、2、3、4を格納しておく(S2406)。この変数は、後にタブにページ数を合成する際に参照される。
【0082】
npが2以上かつmp未満である場合(S2409:Yes)、タブP、タブNにそれぞれマーカP、マーカNを合成する(S2410)。そして、タブP、タブNを前面に移動させ、他のタブP2、タブN2を背面に移動させた画像を生成する(S2411)。そして、変数tp2、tp、tn、tn2に値pp−1、pp、np、np+1を格納しておく(S2412)。
【0083】
npがmpに等しい場合(S2409:No)、4枚型ボーダライン背景を上下に反転し(S2415)、タブN、タブN2にそれぞれマーカP、マーカNを合成する(S2416)。そして、それらを前面に移動させ、それ以外のタブP2、タブPを背面に移動させた状態を示す画像を生成する(S2417)。そして、変数tp2、tp、tn、tn2に値pp−2、pp−1、pp、npを格納する(S2418)。
【0084】
以上の処理の後、表示装置コントローラ204は、直前に値が格納された変数tp2を調べる。ここに、値1以外が格納されている場合(S2407:No)、これより前のページが存在するので、図25に示したマーカFを合成し(S2408)、変数tn2を調べる(S2413)。また、値1以外が格納されていない場合(S2407:Yes)、マーカを合成することなく変数tn2を調べる(S2413)。変数tn2がmpに等しくなければ(S2413:No)、続きのページが存在するので、マーカBを合成した後(S2414)に変数tp2、tp、tn、tn2に格納された値に応じそれぞれビットマップを生成し、タブP2、タブP、タブN、タブN2に合成する(S2419)。また、変数tn2がmpに等しい場合(S2413:Yes)、変数tp2、tp、tn、tn2に格納された値に応じそれぞれビットマップを生成し、タブP2、タブP、タブN、タブN2に合成する(S2419)。
【0085】
図26は、図16に示したステップS1608のタブを塗り分ける(メニュー画面の背景色を設定する)処理を説明するためのフローチャートであって、タブを塗り分ける処理のうちの最も簡単な方法を説明するものである。
本フローチャートに示す処理では、まず、表示装置コントローラ204が、ページ番号を取得して格納する(S2601)。そして、格納されているページ番号を2で除算して得られるあまりrの値をメモリ206に格納する(S2602)。この処理によって、取得したページ番号が奇数か偶数かが判定できる(S2603)。
【0086】
ステップS2603において、ページ番号が偶数であると判断された場合(S2603:No)、背景に網掛けを用いるよう設定する(S2604)。また、奇数である場合(S2603:Yes)、このメニュー画面の背景色に白を設定する(S2605)。
図27は、他のタブを塗り分ける処理であって、最も一般的な方法を説明するフローチャートである。
【0087】
本フローチャートに示す処理では、まず、表示装置コントローラ204が、ページ番号を取得して格納する(S2701)。続いて、取得されたページ番号に応じたスタイルを選択する(S2702)。なお、スタイルとは、例えば、メニュー画面の背景色、パターン、文字の色やフォントの種類、太さやサイズ等を指す。なお、このような条件をスタイルとして設定することは、既存のHTML等を利用して実現することが可能である。また、取得されたページ番号によって取得すべきスタイルを決定する処理は、例えば、ページ番号を定数で割ったあまりによってスタイルを決定する、テーブル参照する、それらを組み合わせるという方法が考えられる。
【0088】
以上の処理の後、表示装置コントローラ204は、ステップS2702で取得したスタイルを適用して各メニュー画面の画像を生成し、ディスプレイ101に表示する(S2703)。
以上説明した実施形態2によれば、複数ページのメニュー画面があることをユーザが直感的に判断することができる。また、各メニュー画面において表示されていない表示項目を表示させるための操作を、より効率的に行うことができる。また、各メニュー画面の各々をユーザが識別することを容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【図1】本発明の実施形態1、実施形態2の画像表示装置の外観を示した図である。
【図2】本発明の実施形態1、実施形態2のメニュー画面の一例を示した図である。
【図3】図1に示した画像表示装置のブロック図である。
【図4】ディスプレイ及び表示装置コントローラの構成をより詳細に説明するための図である。
【図5】図4に示した電極とラインとの関係を説明するための図である。
【図6】本発明の実施形態1のボーダラインを説明するための図である。
【図7】本発明の実施形態1のカーソルを説明するための図である。
【図8】実施形態1のボーダラインの形状を自動的に変化させるための基本的な処理を説明するためのフローチャートである。
【図9】実施形態1のページ番号算出の処理を説明するためのフローチャートである。
【図10】ボーダラインラインのマーカを決定する方法を説明するためのフローチャートである。
【図11】ボーダラインラインのマーカを決定する方法を説明するための他のフローチャートである。
【図12】ボーダラインラインのマーカを決定する方法を説明するための他のフローチャートである。
【図13】図7に示したカーソルのマーカを表示する処理を説明するためのフローチャートである。
【図14】本発明の実施形態2のタブ形式のボーダラインを説明するための図である。
【図15】本発明の実施形態2の他のタブ形式のボーダラインを説明するための図である。
【図16】本発明の実施形態2のタブ型のボーダラインを生成する処理を説明するためのフローチャートである。
【図17】本発明の実施形態2の2枚タブ型のボーダラインを生成する処理を説明するためのフローチャートである。
【図18】図17のフローチャートに記した1ページ目のタブ画像を示す図である。
【図19】本発明の実施形態2の4枚タブ型のボーダラインを生成する処理を説明するためのフローチャートである。
【図20】図19に示したステップS1905の処理を説明するためのフローチャートである。
【図21】図20のフローチャートに記した2枚型ボーダライン背景を示す図である。
【図22】図19に示したステップS1910の処理を説明するためのフローチャートである。
【図23】図22のフローチャートに記した3枚型ボーダライン背景を示す図である。
【図24】図19に示したステップS1912の処理を説明するためのフローチャートである。
【図25】図24のフローチャートに記した4枚型ボーダライン背景を示す図である。
【図26】本発明の実施形態2のタブを塗り分ける処理を説明するためのフローチャートである。
【図27】本発明の実施形態2のタブを塗り分ける他の処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0090】
61、62、63、81、91 ボーダライン、65、71、72、73 カーソル、
101 ディスプレイ、105 操作部、204 表示装置コントローラ、205 通信コントローラ、206 メモリ、208 メモリカード、210 バスコントローラ、601、602、603、701、702、801、802、901、903、905 マーカ、800、900 タブ画像
【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶性液晶でなる表示画面と、
所定の数ごとに表示項目を表示するページ画像を生成し、該ページ画像に表示される表示項目を指し示すカーソル画像と共に前記表示画面に表示させるページ表示手段と、
前記ページ表示手段によって生成されたページ画像が前記表示画面に複数同時に表示される場合、前記ページ画像の境界を示すボーダ画像を生成し、前記ページ画像と共に前記表示画面に表示させるボーダ表示手段と、を備え、
前記ボーダ表示手段は、前記ボーダ画像の形状を、前記カーソルの表示位置と前記ボーダ画像の表示位置とに応じて変更することを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
前記ボーダ画像が前記ページ画像の少なくとも2つのスクロール方向のうちの一つを示すマーカを含み、前記ボーダ表示手段は、前記スクロール方向のうち、前記ページ画像をスクロールするために要する前記カーソルの移動距離がより少ないスクール方向を示すマーカを含むボーダ画像を表示することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項3】
前記ボーダ表示手段は、前記ページ画像における前記カーソルの移動距離を、前記ページ画像の先頭に表示された表示項目と最後に表示された表示項目とが連続する位置にあるものとして決定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像表示装置。
【請求項4】
前記ボーダ表示手段は、前記カーソルの表示位置と前記ボーダ画像の表示位置とが所定の距離より短い場合または離れている場合、前記カーソルの表示位置と前記ボーダ画像の表示位置との上下に応じて予め設定されている一のスクール方向を示すマーカを含むボーダ画像を表示することを特徴とする請求項2または3に記載の画像表示装置。
【請求項5】
前記ボーダ表示手段は、スクロール方向のうち少なくとも一のスクロール方向に前記カーソルが移動できなくなった場合、スクロール不可能であることを示すマーカを含むボーダ画像を表示することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像表示装置。
【請求項6】
前記カーソルは、カーソルが移動可能である方向を示すマーカを含むことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の画像表示装置。
【請求項7】
記憶性液晶でなる表示画面と、
所定の数ごとに表示項目を表示するページ画像を生成し、該ページ画像に表示される表示項目を指し示すカーソル画像と共に前記表示画面に表示させるページ表示手段と、
前記ページ表示手段によって生成されたページ画像が重なり合っていることを表すタブ画像を含む形状のボーダ画像を生成し、前記ページ画像と共に前記表示画面に表示させるボーダ表示手段と、を備え、
前記ボーダ表示手段は、各ページ画像において表示されていない表示項目がある場合、当該表示項目を表示させるためにカーソルを移動すべき方向を指し示すマーカを前記タブ画像に付してボーダ画像を生成することを特徴とする画像表示装置。
【請求項8】
前記ボーダ表示手段は、タブ形式のボーダ画像を表示した場合、ページ画像の色をページ画像ごとに設定することを特徴とする請求項7に記載の画像表示装置。
【請求項9】
所定の数ごとに表示項目を表示するページ画像を生成し、該ページ画像に表示される表示項目を指し示すカーソルと共に記憶性液晶の表示画面に表示させるページ表示ステップと、
前記ページ表示手段によって生成されたページ画像が前記表示画面に複数同時に表示される場合、前記ページ画像の境界を示すボーダ画像を生成し、前記ページ画像と共に前記表示画面に表示させるボーダ表示ステップと、を含み、
前記ボーダ表示工程は、前記ボーダ画像の形状を、前記カーソルの表示位置と前記ボーダ画像の表示位置とに応じて変更することを特徴とする画像表示制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項1】
記憶性液晶でなる表示画面と、
所定の数ごとに表示項目を表示するページ画像を生成し、該ページ画像に表示される表示項目を指し示すカーソル画像と共に前記表示画面に表示させるページ表示手段と、
前記ページ表示手段によって生成されたページ画像が前記表示画面に複数同時に表示される場合、前記ページ画像の境界を示すボーダ画像を生成し、前記ページ画像と共に前記表示画面に表示させるボーダ表示手段と、を備え、
前記ボーダ表示手段は、前記ボーダ画像の形状を、前記カーソルの表示位置と前記ボーダ画像の表示位置とに応じて変更することを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
前記ボーダ画像が前記ページ画像の少なくとも2つのスクロール方向のうちの一つを示すマーカを含み、前記ボーダ表示手段は、前記スクロール方向のうち、前記ページ画像をスクロールするために要する前記カーソルの移動距離がより少ないスクール方向を示すマーカを含むボーダ画像を表示することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項3】
前記ボーダ表示手段は、前記ページ画像における前記カーソルの移動距離を、前記ページ画像の先頭に表示された表示項目と最後に表示された表示項目とが連続する位置にあるものとして決定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像表示装置。
【請求項4】
前記ボーダ表示手段は、前記カーソルの表示位置と前記ボーダ画像の表示位置とが所定の距離より短い場合または離れている場合、前記カーソルの表示位置と前記ボーダ画像の表示位置との上下に応じて予め設定されている一のスクール方向を示すマーカを含むボーダ画像を表示することを特徴とする請求項2または3に記載の画像表示装置。
【請求項5】
前記ボーダ表示手段は、スクロール方向のうち少なくとも一のスクロール方向に前記カーソルが移動できなくなった場合、スクロール不可能であることを示すマーカを含むボーダ画像を表示することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像表示装置。
【請求項6】
前記カーソルは、カーソルが移動可能である方向を示すマーカを含むことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の画像表示装置。
【請求項7】
記憶性液晶でなる表示画面と、
所定の数ごとに表示項目を表示するページ画像を生成し、該ページ画像に表示される表示項目を指し示すカーソル画像と共に前記表示画面に表示させるページ表示手段と、
前記ページ表示手段によって生成されたページ画像が重なり合っていることを表すタブ画像を含む形状のボーダ画像を生成し、前記ページ画像と共に前記表示画面に表示させるボーダ表示手段と、を備え、
前記ボーダ表示手段は、各ページ画像において表示されていない表示項目がある場合、当該表示項目を表示させるためにカーソルを移動すべき方向を指し示すマーカを前記タブ画像に付してボーダ画像を生成することを特徴とする画像表示装置。
【請求項8】
前記ボーダ表示手段は、タブ形式のボーダ画像を表示した場合、ページ画像の色をページ画像ごとに設定することを特徴とする請求項7に記載の画像表示装置。
【請求項9】
所定の数ごとに表示項目を表示するページ画像を生成し、該ページ画像に表示される表示項目を指し示すカーソルと共に記憶性液晶の表示画面に表示させるページ表示ステップと、
前記ページ表示手段によって生成されたページ画像が前記表示画面に複数同時に表示される場合、前記ページ画像の境界を示すボーダ画像を生成し、前記ページ画像と共に前記表示画面に表示させるボーダ表示ステップと、を含み、
前記ボーダ表示工程は、前記ボーダ画像の形状を、前記カーソルの表示位置と前記ボーダ画像の表示位置とに応じて変更することを特徴とする画像表示制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
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【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【公開番号】特開2007−3754(P2007−3754A)
【公開日】平成19年1月11日(2007.1.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−182965(P2005−182965)
【出願日】平成17年6月23日(2005.6.23)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年1月11日(2007.1.11)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年6月23日(2005.6.23)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】
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