説明

画像記録装置、画像記録方法、プログラム、及び記録媒体

【課題】撮像素子から画像信号を読み出す際のフレームレートを切り替えた場合にも、質感を変化させることなく動画像を記録することができる画像記録装置、画像記録方法、プログラム、及び記憶媒体を提供する。
【解決手段】ビデオカメラ100は、CPU102及び操作部105を備える。また、ビデオカメラ100は、通常フレームレートのみで撮影を行う通常モードと、通常フレームレート及び3倍速の高速フレームレートでの撮影を切り替え可能なSモードとを備える。CPU102は、操作部105により通常モードが選択された場合には、以降の露出制御に通常フレームレート用のプログラム線図を用いる。また、CPU102は、操作部105によりSモードが選択された場合には、以降の露出制御に高速フレームレート用のプログラム線図を用いる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像記録装置、画像記録方法、プログラム、及び記憶媒体に関し、特に、通常に比べ高速なフレームレートで動画像の記録を行うことが可能な画像記録装置、画像記録方法、プログラム、及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、ビデオカメラには、CCD(Charge Coupled Device:電荷結合素子)イメージセンサ又はCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor:相補性金属酸化膜半導体)イメージセンサなどの撮像素子が使用される。最近では、これらの撮像素子から、通常に比べて高速なフレームレートで画像を読み出して記録媒体に記録し、動きが滑らかなスローの動画像として再生することが可能となってきた。
【0003】
例えば、1フィールド期間にn枚の画像を読み出して1フィールドの画像にまとめて記録し、再生する際には1フィールド期間に1枚ずつ表示することによって、1/n倍速の動画像を再生する撮像装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、撮像素子を高速に駆動することなく、隣接した画素グループの露光時間をずらすことによって、通常に比べ低解像度で高速なフレームレートの動画像が読み出し可能な撮像装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
通常に比べ高速なフレームレートの動画像は、記録時間に対するデータ量が増加するため、記録媒体の容量に対する記録可能時間が短くなる。記録可能時間を長く維持する場合には、フレームあたりのデータ量を減らさねばならず、記録された動画像の画質が落ちる。そのため、撮影中の特定のシーンだけを高速なフレームレートの動画像で記録したい場合がある。
【0006】
そこで、動画像の記録中に、フレームレート切り替えの指示に応じて、高速なフレームレートの動画像を通常のフレームレートの動画像に代えて記録する記録装置が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
【特許文献1】特許第3596307号公報
【特許文献2】特開2004−032100号公報
【特許文献3】特開2006−352581号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記特許文献1〜3に記載された技術では、動画像の記録中に撮像素子から画像信号を読み出す際のフレームレートを通常より高速のフレームレートに切り替えた場合、シャッター速度、絞り、ゲインなどの露出パラメータが変化することがある。そのため、高速なフレームレートで撮影したシーンだけフォーカス感やノイズ感が変化して、動画像の質感が変化するおそれがある。また、記録された動画像が所望する露出パラメータで記録されていない場合がある。
【0008】
本発明の目的は、撮像素子から画像信号を読み出す際のフレームレートを切り替えた場合にも、質感を変化させることなく動画像を記録することができる画像記録装置、画像記録方法、プログラム、及び記憶媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述の目的を達成するために、請求項1記載の画像記録装置は、露光量に応じて画像信号を生成する撮像手段と、前記撮像手段の露光時間を調整する調整手段と、前記撮像手段により生成された画像信号を読み出す読み出し手段と、前記読み出し手段により読み出された画像信号を動画像として記録媒体に記録する記録手段と、前記記録手段による記録中に前記読み出し手段のフレームレートを切り替える切り替え手段とを備え、前記調整手段は、前記切り替え手段により切り替え可能なフレームレートに応じた調整方法で前記撮像手段の露光時間を調整することを特徴とする。
【0010】
上述の目的を達成するために、請求項5記載の画像記録方法は、画像記録装置を制御する画像記録方法において、露光量に応じて画像信号を生成する撮像ステップと、前記撮像ステップにおける露光時間を調整する調整ステップと、前記撮像ステップにおいて生成された画像信号を読み出す読み出しステップと、前記読み出しステップにおいて読み出された画像信号を動画像として記録媒体に記録する記録ステップと、前記記録ステップにおける記録中に前記読み出しステップのフレームレートを切り替える切り替えステップとを備え、前記調整ステップは、前記切り替えステップにおいて切り替え可能なフレームレートに応じた調整方法で前記撮像ステップにおける露光時間を調整することを特徴とする。
【0011】
上述の目的を達成するために、請求項6記載のプログラムは、画像記録装置を制御する画像記録方法をコンピュータに実行させるプログラムにおいて、前記画像記録方法は、露光量に応じて画像信号を生成する撮像ステップと、前記撮像ステップにおける露光時間を調整する調整ステップと、前記撮像ステップにおいて生成された画像信号を読み出す読み出しステップと、前記読み出しステップにおいて読み出された画像信号を動画像として記録媒体に記録する記録ステップと、前記記録ステップにおける記録中に前記読み出しステップのフレームレートを切り替える切り替えステップとを備え、前記調整ステップは、前記切り替えステップにおいて切り替え可能なフレームレートに応じた調整方法で前記撮像ステップにおける露光時間を調整することを特徴とする。
【0012】
上述の目的を達成するために、請求項7記載のコンピュータで読み取り可能な記憶媒体は、請求項6記載のプログラムを格納することを特徴とする。
【0013】
上述の目的を達成するために、請求項8記載の画像記録装置は、露光量に応じて画像信号を生成する撮像手段と、前記撮像手段の露光時間を調整する調整手段と、前記撮像手段により生成された画像信号を読み出す読み出し手段と、前記読み出し手段により読み出された画像信号を動画像として記録媒体に記録する記録手段と、前記記録手段による記録中に前記読み出し手段のフレームレートを切り替える切り替え手段と、前記撮像手段の露光時間に応じて前記フレームレートの切り替えの指示を受け付ける受け付け手段とを備えることを特徴とする。
【0014】
上述の目的を達成するために、請求項11記載の画像記録方法は、画像記録装置を制御する画像記録方法において、露光量に応じて画像信号を生成する撮像ステップと、前記撮像ステップにおける露光時間を調整する調整ステップと、前記撮像ステップにおいて生成された画像信号を読み出す読み出しステップと、前記読み出しステップにおいて読み出された画像信号を動画像として記録媒体に記録する記録ステップと、前記記録ステップにおける記録中に前記読み出しステップのフレームレートを切り替える切り替えステップと、前記撮像ステップにおける露光時間に応じて前記フレームレートの切り替えの指示を受け付ける受け付けステップとを備えることを特徴とする。
【0015】
上述の目的を達成するために、請求項12記載のプログラムは、画像記録装置を制御する画像記録方法をコンピュータに実行させるプログラムにおいて、前記画像記録方法は、露光量に応じて画像信号を生成する撮像ステップと、前記撮像ステップにおける露光時間を調整する調整ステップと、前記撮像ステップにおいて生成された画像信号を読み出す読み出しステップと、前記読み出しステップにおいて読み出された画像信号を動画像として記録媒体に記録する記録ステップと、前記記録ステップにおける記録中に前記読み出しステップのフレームレートを切り替える切り替えステップと、前記撮像ステップにおける露光時間に応じて前記フレームレートの切り替えの指示を受け付ける受け付けステップとを備えることを特徴とする。
【0016】
上述の目的を達成するために、請求項13記載のコンピュータで読み取り可能な記憶媒体は、請求項12記載のプログラムを格納することを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、切り替え可能なフレームレートに応じた調整方法で露光時間を調整するので、撮像素子から画像信号を読み出す際のフレームレートを切り替えた場合にも、質感を変化させることなく動画像を記録することができる。また、撮影条件に関わらずフレームレートの切り替えを行うことができる。
【0018】
本発明によれば、露光時間に応じてフレームレートの切り替えの指示を受け付けるので、撮像素子から画像信号を読み出す際のフレームレートを切り替えた場合にも、質感を変化させることなく動画像を記録することができる。また、フレームレートに応じた露出制御を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳述する。
【0020】
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る画像記録装置の内部構成を示すブロック図である。
【0021】
図1において、ビデオカメラ100は、CPU102、RAM103、ROM104、操作部105、カメラ制御部111、レコーダ制御部121、AFE(Analog Front End)145、及びレンズ制御部140を備える。これらは、バス101を介して互いに接続されている。
【0022】
また、ビデオカメラ100は、RAM114、RAM124、CCDイメージセンサ142、ビデオ信号出力端子128、LCD126、及びDVD(Digital Versatile Disk)125を備える。
【0023】
CPU102は、ROM104に格納されている制御プログラムによって動作し、動作時の一時的な情報の格納場所としてRAM103を用いる。また、CPU102は、カメラ制御部111より周期的な割り込み信号のアサートを受けて、接続された各デバイスの参照や設定を周期的に行うことにより、ビデオカメラ100全体の制御を行う。
【0024】
ビデオカメラ100は、モードダイヤル、シャッタボタン、及び十字キー等の操作キーを備える(不図示)。これらの操作キーの状態は、操作部105に保持される。CPU102は、操作部105に保持された操作キーの状態を取得し、この操作キーの状態に基づいて、AFE145、カメラ制御部111、及びレコーダ制御部121に対する設定を行う。これにより、CPU102は、後述する通常フレームレート及び高速フレームレートの撮影動作を行う。
【0025】
AFE145は、タイミング発生(TG)回路、相関二重サンプリング(CDS)回路、自動利得(AGC)回路、及びアナログ/デジタル(A/D)変換回路を備える(不図示)。TG回路は、CPU102の設定により、カメラ制御部111が備える同期信号発生回路から出力される同期信号を基準とした各種のタイミング信号を出力してCCDイメージセンサ142を駆動する。
【0026】
CDS回路は、CCDイメージセンサ142から出力される画像信号を画像信号読み出し時に画素間で生じるノイズを除去しながらサンプリングする。AGC回路は、露光時間不足によりCDS回路から出力される画像信号の出力電圧が小さい場合に、画像信号をCPU102のゲイン設定により増幅してA/D変換回路に出力する。A/D変換回路は、画像信号をアナログ信号からデジタル信号に変換してカメラ制御部111に出力する。
【0027】
カメラ制御部111は、同期信号発生回路、割り込み発生回路、画像信号入力回路、画像信号レベル検出回路、画像信号処理回路、画像信号出力回路、及びメモリ制御回路を備えるASIC(Application Specific IC)である(不図示)。
【0028】
同期信号発生回路は、撮影動作のフレームレートに応じた周期でアサートされる垂直同期(VD)信号と、水平同期(HD)信号とを生成する。割り込み発生回路は、同期信号発生回路で生成されたVD信号のアサート時に、CPU102に対する割り込み信号をアサートする。画像信号入力回路は、TG回路から出力されるタイミング信号に同期してA/D変換回路が出力するプログレッシブスキャンの画像信号を取得する。
【0029】
画像信号レベル検出回路は、画像信号入力回路より入力された画像信号の部分領域について信号レベルの積分値を算出する。CPU102は、画像信号レベル検出回路により算出された積分値を画像信号レベルとして露出のフィードバック制御に用いる。
【0030】
画像信号処理回路は、CPU102からの設定により、画像信号入力回路より入力された画像信号に対して色変換、解像度変換等の各種の画像信号処理を行う。画像信号出力回路は、画像信号処理回路の画像信号処理結果として得られた画像信号を、インターレーススキャンでレコーダ制御部121に出力する。例えば、画像信号入力回路より入力される画像信号のフレームレートが通常の60フレーム/秒である場合、画像信号出力回路の出力する画像信号は60フィールド/秒となるため、フレームレートは半分の30フレーム/秒となる。メモリ制御回路は、画像信号入力回路、画像処理回路、及び画像信号出力回路の一時的な画像信号の格納場所として、RAM114に対するデータの読み書きを制御する。
【0031】
レコーダ制御部121は、画像信号入力回路、画像符号化回路、画像復号化回路、DVD制御回路、画像信号出力回路、液晶表示装置(LCD)制御回路、及びメモリ制御回路を備えるASICである(不図示)。
【0032】
画像信号入力回路は、カメラ制御部111が備える画像信号出力回路により出力された画像信号を取得する。画像符号化回路は、DVD125への画像記録動作時に、画像信号入力回路より入力された画像信号に対してMPEG(Motion Picture Experts Group)2フォーマットによる符号化処理を行う。
【0033】
DVD制御回路は、画像符号化回路の符号化処理の結果として得られた符号データを、DVDの論理フォーマットに従って記録媒体であるDVD125に記録する。また、DVD制御回路は、DVDからの画像再生動作時に、DVD125に記録された符号データをDVD論理フォーマットに従って再生する。
【0034】
画像復号化回路は、DVDからの画像再生動作時に、DVD制御回路が出力した符号データに対して、記録時に入力された画像信号のフレームレートに関わらず、30フレーム/秒(60フィールド/秒)でMPEG2フォーマットによる復号化処理を行う。このため、通常より高速な高速フレームレートで撮影され、DVD125に記録された画像信号を再生した場合には、なめらかなスロー再生となった画像信号が得られる。
【0035】
画像信号出力回路は、DVD125からの画像再生動作時以外には、画像信号入力回路より入力された画像信号を、入力された画像信号のフレームレートに関わらず、30フレーム/秒(60フィールド/秒)でビデオ信号出力端子128に出力する。また、DVD125からの画像再生動作時には、画像復号化回路が出力した画像信号を、そのまま通常フレームレートでビデオ信号出力端子128に出力する。LCD制御回路は、画像信号出力回路が出力した画像信号を、LCD126へと出力する。メモリ制御回路は、画像信号入力回路、画像符号化回路、画像復号化回路、及びDVD制御回路の一時的な画像信号の格納場所として、RAM124に対するデータの読み書きを制御する。
【0036】
図2は、図1のビデオカメラ100の光学系の構成を示すブロック図である。
【0037】
図2において、レンズ150から入射された被写体像は、CCDイメージセンサ142の露光面に露光される。CCDイメージセンサ142とレンズ150との間には絞り151が設けられている。CPU102は、レンズ制御部140に対する設定よって絞り151の絞り値を制御することで、CCDイメージセンサ142の露光面に達する光量を調整し、露出制御を行う。
【0038】
図3は、図2におけるCCDイメージセンサ142の回路構成を概略的に示す図である。
【0039】
図3において、CCDイメージセンサ142は、プログレッシブスキャン型のイメージセンサである。CCDイメージセンサ142は、フォトダイオード301、垂直転送回路302、及び水平転送回路303を露光面に備えると共に、電荷検出(FD)回路304を出力部に備える。垂直転送回路302及び水平転送回路303は、CCDからなる。
【0040】
これらの回路は、AFE143が備えるTG回路より受信した電荷読み出し(SG)信号、電荷掃き出し(SUB)信号、垂直転送タイミング信号、水平転送タイミング信号、及び電荷リセット信号によって駆動される。
【0041】
フォトダイオード301は、画素としてマトリクス状に配置されており、露光時間に応じた電荷の蓄積を行う。蓄積された電荷は、SG信号によって、垂直方向に並行して配置された垂直転送回路302に受け渡される。また、蓄積された電荷はSUB信号によって、基板上に掃き出される。さらに、フォトダイオード301の飽和電荷量を超えた電荷は基板上に放出される。
【0042】
垂直転送回路302は、フォトダイオード301より受け取った信号電荷を、垂直転送タイミング信号によって水平転送回路303に向け垂直方向にシリアル転送する。水平転送回路303は、複数の垂直転送回路302より転送された信号電荷をパラレルに受け取り、それらの信号電荷を水平転送タイミング信号によってFD回路304に向け水平方向にシリアル転送する。FD回路304は、電荷リセット信号によって残留している電荷を外部に排出してから、転送されてきた電荷を受け取り、その電荷量に比例した電位差を画像信号として出力する。
【0043】
ここで、CCDイメージセンサ142は、通常30フレーム/秒の通常フレームレートで画像信号が読み出すが、3倍速の90フレーム/秒の高速フレームレートでの画像信号の読み出しにも対応している。フレームレートを3倍速とする場合、CPU102は、カメラ信号処理部111に対する設定により、同期信号発生回路から出力されるVD信号、及びHD信号の周波数を3倍とする。また同時に、CPU102は、AFE143に対する設定により、タイミング信号発生回路から出力される各種のタイミング信号も周波数を3倍とする。これにより、フォトダイオード301に蓄積された電荷は3倍の速度で垂直転送、水平転送され、FD回路304から通常に比べて3倍の速度で画像信号を読み出すことができる。
【0044】
図4は、図3のCCDイメージセンサ142の露光時間を制御する電子シャッター動作のタイミングチャートである。
【0045】
図4において、VD信号、HD信号、1つのフォトダイオード301に蓄積された電荷量Q、SG信号、及びSUB信号のタイミングを示す。
【0046】
画像信号の読み出しに対して、カメラ信号処理部111の同期信号発生回路は、HD信号を1回の水平走査(1H)毎にアサートすると共に、VD信号を1回の垂直走査(1V)毎にアサートする。
【0047】
AFE143が備えるタイミング信号出力回路は、SUB信号402を1H刻みの任意のタイミングでアサートする。これにより、1V前のSG信号401をアサートしてからフォトダイオード301で蓄積された電荷404が掃き出される。この掃き出し動作により、SG信号403がVD信号に対して一定の位相差でアサートされるまで、1H刻みで最大1Vまでの所望の露光時間Sでフォトダイオード301に電荷405を蓄積することができる。
【0048】
このように電子シャッター動作は、SUB信号をアサートする位置を制御することで露光時間、すなわちシャッター速度を調整することで実現される。なお、露光時間の最大値は、フレームレートのフレーム間隔又はフィールド間隔となる。例えば、CCDイメージセンサ142から60フレーム/秒の通常フレームレートで画像信号を読み出す場合、シャッター速度は最長1/60秒となる。また、CCDイメージセンサ142から180フレーム/秒の高速フレームレートで画像信号を読み出す場合、シャッター速度は最長1/180秒となる。
【0049】
なお、本実施の形態では、プログレッシブスキャン型のCCDイメージセンサを利用しているが、インターフェーススキャン型のイメージセンサや、CMOSイメージセンサ等の他のイメージセンサを利用してもよい。
【0050】
次に、ビデオカメラ100の露出制御について説明する。
【0051】
CPU102は、カメラ制御部111より取得した画像信号レベルに基づいて、CCDイメージセンサ142のシャッター速度と、絞り151の絞り値と、AFE143のゲイン設定とをフィードバック制御することで露出制御を行う。
【0052】
図5は、図1のビデオカメラ100の通常フレームレートでの撮影動作における露出制御に用いられるプログラム線図である。
【0053】
図5において、横軸はCCDイメージセンサ142のシャッター速度Sを示し、縦軸は絞り151の絞り値Fを示す。
【0054】
例えば、S=1/500、F=9.0で撮影を行っている場合において、画像信号レベルが規定値より低くなったときは、露光量を増やすために、S=1/90、F=1.8の方向へとS及びFを調整する。逆に、画像信号レベルが規定値より高くなったときは、露光量を減らすために、S=1/1400、F=25.6の方向へとS及びFを調整する。
S=1/90、F=1.8からさらに露光量を増やす場合には、S=1/60の方向へとSのみを調整する。S=1/60の状態でも画像信号レベルが規定値より低い場合には、AFE143のゲイン設定によって画像信号レベルを調整する。なお、この調整は図中の目盛りよりも高い分解能で行われる。
【0055】
図6は、図1のビデオカメラ100の高速フレームレートでの撮影動作における露出制御に用いられるプログラム線図である。
【0056】
図6において、横軸はCCDイメージセンサ142のシャッター速度Sを示し、縦軸は絞り151の絞り値Fを示す。
【0057】
例えば、S=1/500、F=9.0で撮影を行っている場合において、画像信号レベルが規定値より低くなったときは、露光量を増やすために、S=1/180、F=1.8の方向へとS及びFを調整する。逆に、画像信号レベルが規定値より高くなったときは、露光量を減らすために、S=1/1400、F=25.6の方向へとS及びFを調整する。
【0058】
S=1/180、F=1.8からさらに露光量を増やす場合には、F=1.8の方向へとFのみを調整する。F=1.8の状態でも画像信号レベルが規定値より低い場合には、AFE143のゲイン設定によって画像信号レベルを調整する。なお、この調整は図中の目盛りよりも高い分解能で行われる。
【0059】
次に、ビデオカメラ100が備える2つの撮影モードについて説明する。
【0060】
ビデオカメラ100は、通常フレームレートのみで撮影を行う通常モード(第1の撮影モード)と、通常フレームレート及び3倍速の高速フレームレートでの撮影を切り替え可能なSモード(第2の撮影モード)とを備える。DVD125への記録を行っていない待機状態において、ユーザーが操作部105によって上記2つの撮影モードのいずれかを選択した場合、CPU102は操作部105により選択された撮影モードを取得する。
【0061】
CPU102は、操作部105により通常モードが選択された場合には、以降の露出制御に通常フレームレート用のプログラム線図(図5)を用いる。また、CPU102は、操作部105によりSモードが選択された場合には、以降の露出制御に高速フレームレート用のプログラム線図(図6)を用いる。
【0062】
次に、ビデオカメラ100における撮影中のフレームレート切り替え動作について説明する。
【0063】
ビデオカメラ100は、不図示のSボタンを備える。CPU102は、操作部105よりSボタンの状態を取得して、図7に示すフレームレート切り替え処理を実行する。
【0064】
図7は、図1におけるCPU102によって実行されるフレームレート切り替え処理のフローチャートである。
【0065】
図7において、まず、CPU102は、操作部105よりSボタンの状態を取得し、ユーザーによってSボタンが押下されているか否かを判別する(ステップS701)。
【0066】
ステップS701の判別の結果、ユーザーによってSボタンが押下されているときは、現在の撮影モードがSモードであるか否かを判別する(ステップS705)。
【0067】
ステップS705の判別の結果、撮影モードがSモードでないとき、即ち撮影モードが通常モードであるときは、本処理を終了する。一方、撮影モードがSモードであるときは、高速フレームレートで撮影中であるか否かを判別する(ステップS706)。
【0068】
ステップS705の判別の結果、高速フレームレートで撮影中であるときは、本処理を終了する。一方、ステップS705の判別の結果、高速フレームレートで撮影中でないとき、即ち通常フレームレートで撮影中であるときは、高速フレームレートでの撮影に移行する(ステップS707)。
【0069】
一方、ステップS701の判別の結果、ユーザーによってSボタンが押下されていないときは、通常フレームレートで撮影中であるか否かを判別する(ステップS702)。
【0070】
ステップS702の判別の結果、通常フレームレートで撮影中であるときは、本処理を終了する。一方、ステップS702の判別の結果、通常フレームレートで撮影中でないとき、即ち高速フレームレートで撮影中であるときは、通常フレームレートでの撮影への移行が可能であるか否か判別する(ステップS703)。
【0071】
ステップS703の判別の結果、通常フレームレートでの撮影への移行が可能でないときは、本処理を終了する。一方、ステップS703の判別の結果、通常フレームレートでの撮影への移行が可能であるときは、通常フレームレートでの撮影に移行する(ステップS704)。
【0072】
ここで、ステップS703において、通常フレームレートでの撮影への移行が可能である条件とは、高速フレームレートの撮影に移行してから撮影した画像のフレームの総数が、高速フレームレート/通常フレームレートの倍数であることである。例えば、高速フレームレートが180フレーム/秒で、通常フレームレートが60フレーム/秒である場合、フレームの総数が3の倍数であることが条件となる。
【0073】
これは、撮影動作時にレコーダ制御部121が備える画像信号出力回路が、入力された画像信号のフレームレートに関わらず、30フレーム/秒(60フィールド/秒)で、画像信号をビデオ信号出力端子128に出力するためである。上記条件を満たすことで、通常フレームレートに移行した際に、レコーダ制御部121が備える画像信号出力部に入力される画像信号と出力する画像信号の位相が一致するため、高速フレームレートの撮影動作を行う前の通常状態に戻すことができる。
【0074】
本実施の形態によれば、ビデオカメラ100は、2つの撮影モードを備え、撮影モードに応じて異なるプログラム線図を用いて露出制御を行う。これにより、撮像素子から画像信号を読み出す際のフレームレートを切り替えた場合にも、質感を変化させることなく動画像を記録することができる。また、撮影条件に関わらずフレームレートの切り替えを行うことができる。
【0075】
なお、本実施の形態では、通常フレームレート及び高速フレームレートの2種類のフレームレートに切り替え可能であるとしたが、これに限定されるものではなく、3種類以上のフレームレートに切り替え可能であってもよい。
【0076】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
【0077】
本実施の形態に係る画像記録装置としてのビデオカメラの内部構成は、図1に示すものと同一であるものとする。
【0078】
第1の実施の形態において、ビデオカメラ100は、2つの撮影モードを備え、撮影モードに応じて異なるプログラム線図を用いて露出制御を行った。一方、第2の実施の形態では、ビデオカメラ100は、撮影動作中にシャッター速度に応じて操作部105によるフレームレートの切り替えの指示を受け付けるか否かを判別する1つの撮影モードを備える。
【0079】
本実施の形態では、通常フレームレート及び高速フレームレートでの撮影動作における露出制御用のプログラム線図(図5及び図6)が、S≦1/180の範囲では同一となることを利用する。即ち、CPU102は、S≦1/180の条件下でのみ、操作部105によるフレームレートの切り替えの指示を受け付け、フレームレートの切り替えに応じて利用するプログラム線図を切り替える。
【0080】
例えば、通常フレームレートで、S=1/500、F=9.0の条件で撮影を行っている場合、高速フレームレートに切り替えても同じ条件で撮影を続けることができる。そのため、この場合は、CPU102は、操作部105によるフレームレートの切り替えの指示を受け付ける。
【0081】
一方、通常フレームレートで、S=1/120、F=2.2の条件で撮影を行っている場合、高速フレームレートでは同じ条件での撮影が不可能である。そのため、この場合は、CPU102は、操作部105によるフレームレートの切り替えの指示を受け付けない。
【0082】
なお、高速フレームレートでの撮影動作時に、画像信号レベルが規定値より低くなった場合、プログラム線図(図6)に従った露出制御によって、F<3.2の範囲に調整されることがある。例えば、S=1/180、F=1.8の条件で撮影中に、通常フレームレートのプログラム線図(図5)に移行した後に、S=1/120、F=2.2に条件を調整する場合がある。この場合、再び通常フレームレートに移行すると、撮影対象に何の変化が起きていなくても、記録中の動画像の画質が変化してしまう。このため、CPU102は、F<3.2の範囲では、フレームレートが切り替わった場合にも、プログラム線図を切り替えず、その後F≧3.2の範囲に調整が行われた際にプログラム線図を切り替える。
【0083】
図8は、図1におけるLCD126の高速フレームレートへの切り替えの指示を受け付ける場合の表示画面を示す図である。
【0084】
図8において、通常フレームレートでS≦1/180の条件で撮影動作中であるときは、CPU102は、高速フレームレートへの切り替えの指示を受け付ける。そのため、高速フレームレートへ切り替え可能であることを示すアイコン801をLCD126上に表示することで、ユーザーに対して高速フレームレートでの撮影が可能なことを知らせる。
【0085】
図9は、図1におけるLCD126の高速フレームレートへの切り替えの指示を受け付けない場合の表示画面を示す図である。
【0086】
図9において、通常フレームレートでS>1/180の条件で撮影動作中であるときは、CPU102は、高速フレームレートへの切り替えの指示を受け付けない。そのため、高速フレームレートへ切り替え不可能であることを示すアイコン901をLCD126上に表示することで、ユーザーに対して高速フレームレートでの撮影が不可能であることを知らせる。
【0087】
本実施の形態によれば、ビデオカメラ100は、撮影動作中にシャッター速度に応じて操作部105によるフレームレートの切り替えの指示を受け付けるか否かを判別する。これにより、撮像素子から画像信号を読み出す際のフレームレートを切り替えた場合にも、質感を変化させることなく動画像を記録することができる。また、フレームレートに応じた露出制御を行うことができる。
【0088】
なお、本実施の形態では、通常フレームレート及び高速フレームレートの2種類のフレームレートに切り替え可能であるとしたが、これに限定されるものではなく、3種類以上のフレームレートに切り替え可能であってもよい。
【0089】
上記の実施の形態で説明した処理、機能等は、いずれもコンピュータで読み取り可能なプログラム等で実現することもできる。
【0090】
この場合、上記の実施の形態で説明した処理、機能等は、システム又は装置に含まれるコンピュータ(CPU、MPU等でもよい)が上記のプログラム等を実行することによって実現されることになる。言い換えれば、上記のプログラム等が、システム又は装置に含まれるコンピュータに、上記の実施の形態で説明した処理、機能等を実行させることになる。また、この場合、上記のプログラム等は、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体又はネットワークを介してシステム又は装置に含まれるコンピュータに提供されることになる。
【0091】
システム又は装置に含まれるコンピュータに上記のプログラム等を提供する記憶媒体には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、ハードディスク、磁気テープ、不揮発性メモリ等を用いることができる。
【0092】
また、上記のプログラム等は、その一部をコンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等を用いて構成してもよい。
【0093】
さらに、上記のプログラム等は、その一部をコンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットで実行するように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0094】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像記録装置の内部構成を示すブロック図である。
【図2】図1のビデオカメラ100の光学系の構成を示すブロック図である。
【図3】図2におけるCCDイメージセンサ142の回路構成を概略的に示す図である。
【図4】図3のCCDイメージセンサ142の露光時間を制御する電子シャッター動作のタイミングチャートである。
【図5】図1のビデオカメラ100の通常フレームレートでの撮影動作における露出制御に用いられるプログラム線図である。
【図6】図1のビデオカメラ100の高速フレームレートでの撮影動作における露出制御に用いられるプログラム線図である。
【図7】図1におけるCPU102によって実行されるフレームレート切り替え処理のフローチャートである。
【図8】図1におけるLCD126の高速フレームレートへの切り替えの指示を受け付ける場合の表示画面を示す図である。
【図9】図1におけるLCD126の高速フレームレートへの切り替えの指示を受け付けない場合の表示画面を示す図である。
【符号の説明】
【0095】
100 ビデオカメラ
102 CPU
105 操作部
111 カメラ制御部
121 レコーダ制御部
140 レンズ制御部
142 CCDイメージセンサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
露光量に応じて画像信号を生成する撮像手段と、
前記撮像手段の露光時間を調整する調整手段と、
前記撮像手段により生成された画像信号を読み出す読み出し手段と、
前記読み出し手段により読み出された画像信号を動画像として記録媒体に記録する記録手段と、
前記記録手段による記録中に前記読み出し手段のフレームレートを切り替える切り替え手段とを備え、
前記調整手段は、前記切り替え手段により切り替え可能なフレームレートに応じた調整方法で前記撮像手段の露光時間を調整することを特徴とする画像記録装置。
【請求項2】
前記調整手段は、前記切り替え手段により切り替え可能なフレームレートのうち最も高速なフレームレートに対応する調整方法で前記撮像手段の露光時間を調整することを特徴とする請求項1記載の画像記録装置。
【請求項3】
前記調整手段は、前記切り替え手段により切り替え可能なフレームレートのうち最も高速なフレームレートのフレーム間隔又はフィールド間隔を前記撮像手段の露光時間の最大値とすることを特徴とする請求項1又は2記載の画像記録装置。
【請求項4】
前記切り替え手段により前記読み出し手段のフレームレートを切り替え不可能な第1の撮影モードと、前記切り替え手段により前記読み出し手段のフレームレートを切り替え可能な第2の撮影モードとを選択する選択手段を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像記録装置。
【請求項5】
画像記録装置を制御する画像記録方法において、
露光量に応じて画像信号を生成する撮像ステップと、
前記撮像ステップにおける露光時間を調整する調整ステップと、
前記撮像ステップにおいて生成された画像信号を読み出す読み出しステップと、
前記読み出しステップにおいて読み出された画像信号を動画像として記録媒体に記録する記録ステップと、
前記記録ステップにおける記録中に前記読み出しステップのフレームレートを切り替える切り替えステップとを備え、
前記調整ステップは、前記切り替えステップにおいて切り替え可能なフレームレートに応じた調整方法で前記撮像ステップにおける露光時間を調整することを特徴とする画像記録方法。
【請求項6】
画像記録装置を制御する画像記録方法をコンピュータに実行させるプログラムにおいて、前記画像記録方法は、露光量に応じて画像信号を生成する撮像ステップと、
前記撮像ステップにおける露光時間を調整する調整ステップと、
前記撮像ステップにおいて生成された画像信号を読み出す読み出しステップと、
前記読み出しステップにおいて読み出された画像信号を動画像として記録媒体に記録する記録ステップと、
前記記録ステップにおける記録中に前記読み出しステップのフレームレートを切り替える切り替えステップとを備え、
前記調整ステップは、前記切り替えステップにおいて切り替え可能なフレームレートに応じた調整方法で前記撮像ステップにおける露光時間を調整することを特徴とするプログラム。
【請求項7】
請求項6記載のプログラムを格納することを特徴とするコンピュータで読み取り可能な記憶媒体。
【請求項8】
露光量に応じて画像信号を生成する撮像手段と、
前記撮像手段の露光時間を調整する調整手段と、
前記撮像手段により生成された画像信号を読み出す読み出し手段と、
前記読み出し手段により読み出された画像信号を動画像として記録媒体に記録する記録手段と、
前記記録手段による記録中に前記読み出し手段のフレームレートを切り替える切り替え手段と、
前記撮像手段の露光時間に応じて前記フレームレートの切り替えの指示を受け付ける受け付け手段とを備えることを特徴とする画像記録装置。
【請求項9】
前記受け付け手段は、前記撮像手段の露光時間が前記切り替え手段により切り替え可能なフレームレートのフレーム間隔又はフィールド間隔より短い場合に、前記フレームレートの切り替えの指示を受け付けることを特徴とする請求項8記載の画像記録装置。
【請求項10】
前記受け付け手段によって前記フレームレートの切り替えの指示を受け付けるか否かを表示する表示手段を備えることを特徴とする請求項8又は9記載の画像記録装置。
【請求項11】
画像記録装置を制御する画像記録方法において、
露光量に応じて画像信号を生成する撮像ステップと、
前記撮像ステップにおける露光時間を調整する調整ステップと、
前記撮像ステップにおいて生成された画像信号を読み出す読み出しステップと、
前記読み出しステップにおいて読み出された画像信号を動画像として記録媒体に記録する記録ステップと、
前記記録ステップにおける記録中に前記読み出しステップのフレームレートを切り替える切り替えステップと、
前記撮像ステップにおける露光時間に応じて前記フレームレートの切り替えの指示を受け付ける受け付けステップとを備えることを特徴とする画像記録方法。
【請求項12】
画像記録装置を制御する画像記録方法をコンピュータに実行させるプログラムにおいて、前記画像記録方法は、露光量に応じて画像信号を生成する撮像ステップと、
前記撮像ステップにおける露光時間を調整する調整ステップと、
前記撮像ステップにおいて生成された画像信号を読み出す読み出しステップと、
前記読み出しステップにおいて読み出された画像信号を動画像として記録媒体に記録する記録ステップと、
前記記録ステップにおける記録中に前記読み出しステップのフレームレートを切り替える切り替えステップと、
前記撮像ステップにおける露光時間に応じて前記フレームレートの切り替えの指示を受け付ける受け付けステップとを備えることを特徴とするプログラム。
【請求項13】
請求項12記載のプログラムを格納することを特徴とするコンピュータで読み取り可能な記憶媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−278316(P2008−278316A)
【公開日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−120977(P2007−120977)
【出願日】平成19年5月1日(2007.5.1)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】