説明

画像記録装置

【課題】装置周辺の空間に余裕がない場合であっても、メンテナンス時の作業性を向上させることができる画像記録装置を提供する。
【解決手段】本発明の画像記録装置は、メンテナンス対象の基板が実装された主基台を備え、装置内部の各部位とケーブルを介して接続するためのコネクタが主基台の1辺にのみ設けられた基板アセンブリが装置本体の背面側に配置されている。また、基板アセンブリの主基台の1辺に設けられたコネクタに対向する位置にある外装カバーの一部が開閉自在に構成されている。そして、外装カバーの一部を開き、基板アセンブリの主基台のコネクタからケーブルを外すことによって、外装カバーの一部が閉じている時に位置していた空間を通過して、装置外部に基板アセンブリを引き出すことが可能に構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像記録装置において、メンテナンス時の作業性を向上させるための技術分野に関するものである。
【背景技術】
【0002】
画像データに応じた画像を印画紙上に記録するデジタル写真プリンタなどの画像記録装置を設置する場合、装置背面側を壁際に接して配置する場合がほとんどである。そのため、装置背面側に配置されている基板等をメンテナンスする場合、あらかじめ装置背面にサービスマンが入れるだけのスペースを確保して装置本体を設置するか、あるいは装置本体を前面側に移動させて、背面側のスペースを広くする必要がある。
【0003】
しかし、装置本体を前面側に移動するためには、例えば装置本体の位置固定ボルトを緩め、キャスターを接地させてから移動しなければならないし、メンテナンス終了後は、装置本体を元の設置場所に移動させてからキャスターを収納し、位置固定ボルトを締め直さなければならない。こうしたメンテナンス時のサービスマンの作業時間と手間が非常に大きいという問題があった。
【0004】
また、写真プリンタの場合、装置本体を移動させると、現像処理などを行うプロセサ部内の処理液が跳ねることにより、処理液が隣接する処理槽に混入する恐れがある。特に、定着液が現像液に入ると現像液の現像能力が著しく低下し、現像液を新しく入れ替える必要が生じる。従って、装置本体を移動させずに背面側のメンテナンスを行うことができることが望ましい。
【0005】
一方、写真プリンタの装置本体の前面側において、ユーザが操作する必要のある、印画紙のマガジン交換を行う箇所のみに開閉自在な前面カバーが設けられ、ユーザが操作する必要のない箇所、例えばDC(直流)電源回路、電装回路、画像制御回路など各部位のカバーはねじ留めで固定されている。このため、メンテナンス時に、DC(直流)電源回路、電装回路、画像制御回路など各部位にアクセスするためには、サービスマンが前面カバーの着脱を行う必要があり、負担が非常に大きいという問題があった。
【0006】
従って、前面カバーは、通常使用時には、印画紙のマガジン交換のために、必要最小限の投影面積で容易に開閉できることが望ましく、かつメンテナンス時には、即座に全ての前面カバーを開閉可能な構造であることが望ましい。
【0007】
ここで、本発明の技術分野の従来技術としては、例えば特許文献1がある。特許文献1は、ファクシミリ、プリンタ、コピー等の画像形成装置に関するもので、装置背面にある電装用筐体の一部をなす筐体後側板を取り外すことにより、本体制御基板等の電装基板にアクセスでき、メンテナンス性を向上させるものである。また、電装用筐体を回動させることにより、装置本体内部の駆動系等のメンテナンスを容易に行うことができるとしている。
【0008】
【特許文献1】特開2002−337421号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、前記従来技術に基づく問題点を解消し、装置周辺の空間に余裕がない場合であっても、メンテナンス時の作業性を向上させることができる画像記録装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明は、メンテナンス対象の基板が実装された主基台を備え、前記基板と装置内部の各部位とをケーブルを介して接続するためのコネクタが前記主基台の1辺にのみ設けられた基板アセンブリが装置本体の背面側に配置され、
前記基板アセンブリの主基台の1辺に設けられたコネクタに対向する位置にある外装カバーの一部が開閉自在に構成され、
前記外装カバーの一部を開き、前記基板アセンブリの主基台のコネクタから前記ケーブルを外すことによって、前記外装カバーの一部が閉じている時に位置していた空間を通過して、装置外部に前記基板アセンブリを引き出すことが可能に構成されていることを特徴とする画像記録装置を提供するものである。
【0011】
ここで、前記外装カバーは、前記基板アセンブリの主基台の1辺に設けられたコネクタに対向する位置にある側面カバーまたは上面カバーであって、
背面カバーから、前記側面カバーまたは上面カバーに向かって延び、当該側面カバーまたは上面カバーの一部を構成する延長部材が、前記背面カバーとともに開閉自在に構成されているのが好ましい。
【0012】
また、前記延長部材は、前記背面カバーに着脱自在に取り付けられ、前記背面カバーを開いた時に取り外すことが可能に構成されているのが好ましい。
【0013】
また、前記基板アセンブリは、さらに前記主基台上に着脱自在に実装された副基台を備え、前記主基台上に実装された基板とケーブルを介して接続されたメンテナンス対象の基板が前記副基台上に実装され、
前記背面カバーを開き、前記基板アセンブリの主基台に実装された基板と副基台に実装された基板との間を接続するケーブルを外すことによって、前記基板アセンブリの主基台を引き出すことなく、前記背面カバーと前記側面カバーまたは上面カバーとの間の隙間から装置外部に前記副基台を取り出すことが可能に構成されているのが好ましい。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、装置周辺の空間に余裕がない場合であっても、装置本体を移動させることなく、基板アセンブリを引き出すことができるので、メンテナンス時の作業性を向上させることができ、メンテナンスに必要な時間を短縮することができるし、装置本体を従来よりも狭い場所に配置することが可能となる。また、メンテナンス対象の全ての基板が1つの基板アセンブリ主基台上に実装されているので、取り扱いも楽である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下に、添付の図面に示す好適実施形態に基づいて、本発明の画像記録装置を詳細に説明する。
【0016】
図1(a)、(b)および(c)は、本発明の画像記録装置の概略構成を表す一実施形態の上面図である。これらの図に示す画像記録装置10は、画像データに応じて露光・現像等を行い、印画紙上に画像を記録するデジタル写真プリンタであって、露光処理等を行うプリンタ部12と、現像・乾燥処理等を行うプロセサ部14とを備えている。プリンタ部12において、図中右側の面がプリンタ部本体前面、同左側の面がプリンタ部本体背面、同上側の面がプリンタ部本体右面、同下側の面がプリンタ部本体左面である。
【0017】
図1(a)に示すように、プリンタ部本体背面には背面カバー(背面側の外装カバー)16が取り付けられている。背面カバー16は、そのプリンタ部本体右面側の辺の近傍がヒンジ18によりプリンタ部本体に取り付けられている。背面カバー16のプリンタ部本体左面側の辺近傍には、背面カバーの内側面からプリンタ部本体左面の方向に延びる所定長の延長部材20が取り付けられている。背面カバー16は、延長部材20の、プリンタ部本体左面側の先端部近傍がプリンタ部本体に数カ所ねじ留めされることで固定される。
【0018】
延長部材20をプリンタ部本体左面側に固定しているねじを外すことによって、図1(b)に示すように、背面カバー16は、プリンタ部本体右面側の辺の近傍のヒンジ18を軸として、延長部材20とともに回動可能(開閉自在)である。図2に示すように、背面カバー16の内側面の、プリンタ部本体左面側の辺の近傍には、この辺に沿って所定の間隔で複数個の突起部22が形成されている。これらの突起部22は、背面カバー16に延長部材20を着脱自在に取り付けるためのフックの役割を果たす。
【0019】
延長部材20は、プリンタ部本体左面の一部を構成するもので、図2に示すように、その背面カバー16に取り付けられる側の端部には、背面カバー16に形成された複数個の突起部22の配置に対応する箇所に、逆U字型の切り欠きを有する複数個の取付部24が形成されている。延長部材20は、その複数個の取付部24の逆U字型の切り欠きを、背面カバー16の内側面に形成された複数個の突起部22に嵌め込むことによって背面カバー16に着脱自在に取り付けられる。
【0020】
また、図1(a)に示すように、プリンタ部本体内部の背面側には、基板アセンブリ26が、その基板実装面と背面カバー16の内側面とが対峙するようにして、背面カバー16とほぼ平行に配置されている。
【0021】
基板アセンブリ26は、メンテナンス対象となる複数枚の基板を実装したもので、本実施形態の場合、図3に示すように、その主基台28の上に、プリンタ部用パワー基板30およびプロセサ部用パワー基板32が実装されている。また、その一部がプリンタ部用パワー基板30およびプロセサ部用パワー基板32とオーバーラップするようにして、副基台34が主基台28上にねじで着脱自在に固定され、この副基台34の上に、制御基板36が実装されている。
【0022】
また、プリンタ部用パワー基板30と制御基板36、プロセサ部用パワー基板32と制御基板36とは、それぞれフラットケーブル38を介して電気的に接続されている。また、基板アセンブリ26(すなわち、プリンタ部用パワー基板30、プロセサ部用パワー基板32、および制御基板36)は、複数本のハーネス40を介して装置内部の各部位と電気的に接続されている。基板アセンブリ26と装置内部の各部位とをハーネス40を介して接続するための全てのコネクタ42は、主基台28の延長部材20側の1辺に集められている。
【0023】
従って、装置背面の空間に100mm程度の余裕しかない場合であっても、背面カバー16を開き、基板アセンブリ26から全てのハーネス40を外すことによって、図1(c)に示すように、プリンタ部本体内部から、背面カバー16が閉じられている状態で延長部材20が配置されていた空間を通して、基板アセンブリ26をスライドして本体外部に簡単に引き出すことができる。すなわち、装置本体を移動させる必要がなくなるので、サービスマンによるメンテナンス時の作業性を向上させることができる。
【0024】
なお、この時、装置背面の空間に余裕がない場合、背面カバー16を開いた時に、背面カバー16から延長部材20を外すことにより、さらに装置背面側の空間を有効利用することができ、基板アセンブリ26からハーネス40を外す時や、基板アセンブリ26を引き出す時の作業性を向上させることができる。
【0025】
また、メンテナンス時に、基板アセンブリ26を装置外部に引き出すことなく、すなわち全てのハーネス40を外すことなく、基板アセンブリ26の主基台28に副基台36を固定しているねじを外し、かつ全てのフラットケーブル38を外すことによって、制御基板36(の実装されている副基台34)のみを装置外部に取り出すことができる。制御基板36のように、交換頻度の高い基板を副基台34上に実装しておくことによって、さらにメンテナンス時の作業性を向上させることができる。
【0026】
以上のように、画像記録装置10では、基板アセンブリ26を引き出す側に所定の空間の余裕があれば、基板アセンブリ26のメンテナンスを行うことができる。すなわち、装置本体を移動させる必要がないため、メンテナンスにかかる時間を短縮することができるし、装置本体を従来よりも狭い場所に配置することが可能となる。また、メンテナンス対象の全ての基板が1つの基板アセンブリ26の主基台28上に実装されているので、取り扱いが楽であるという効果もある。
【0027】
なお、基板アセンブリ26を、プリンタ部本体左面側から引き出す例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されず、背面カバー16の開閉する向きを変え、基板アセンブリ26のコネクタ42の配置を変えることによって、基板アセンブリ26を、プリンタ部本体右面側もしくは上面側から引き出す構成とすることも可能である。また、装置前面側から、装置内部の各部位を外す、もしくは移動させることによって、装置内部の背面側に配置されている基板アセンブリ26を前面側に引き出す構成とすることも可能である。
【0028】
また、背面カバー16に延長部材20を取り付けているが、これも限定されず、例えば延長部材20を設けることなく、プリンタ部本体左面の延長部材20に相当する箇所を開閉自在に構成することも可能である。また、基板アセンブリ26において、接続手段としてハーネス40やフラットケーブル38を例示したが、これも限定されず、各種のケーブルを使用できる。また、基板アセンブリ26の副基台34は必須ではないし、1枚にも制限されず、2枚以上とすることもできる。
【0029】
次に、図4(a)、(b)および(c)は、本発明の画像記録装置の概略構成を表す別の実施形態の上面図である。これらの図に示す画像記録装置50は、図1(a)〜(c)に示す画像記録装置10の場合と同様に、プリンタ部52と、プロセサ部54とを備えている。また、プリンタ部52においても、その右側の面がプリンタ部本体前面、同左側の面がプリンタ部本体背面、同上側の面がプリンタ部本体右面、同下側の面がプリンタ部本体左面である。
【0030】
図4(a)に示すように、プリンタ部本体前面には、前面カバー(前面側の外装カバー)56が取り付けられている。前面カバー56は、プリンタ部本体前面の左側部を覆う第1カバー56aと、同右側部を覆う第2カバー56bにより構成されている。第1カバー56aと第2カバー56bとは第1ヒンジ58aによって接続され、第1ヒンジ58aは、プリンタ部本体にねじ留めで固定されている。また、第2カバー56bのプリンタ部本体右面側の辺の近傍は第2ヒンジ58bによりプリンタ部本体に取り付けられている。
【0031】
また、図5に示すように、前面カバー56を開くと、プリンタ部本体内部には、印画紙のマガジン装填部60、DC(直流)電源62、電装回路64、画像制御回路66などの各部位が配置されている。本実施形態の場合、DC電源62は、プリンタ部本体内部の左下部に配置され、その上部に印画紙のマガジン装填部60が設けられている。また、プリンタ部本体内部の右下部には、電装回路64が配置され、その上部に画像処理回路66が配置されている。
【0032】
図4(b)に示すように、第1ヒンジ58aがプリンタ部本体にねじ留めで固定されている状態において、第1カバー56aは、第1ヒンジ58aを軸として回動可能(開閉自在)である。
【0033】
第1カバー56aだけを開いた場合、印画紙のマガジン交換を行うことができる。しかし、DC電源62、電装回路64、画像制御回路66などの各部位の周辺部は内側カバー68によって覆われ、第1カバー56aを開いただけでは内側カバー68を開くことができないように構成されているため、これらの各部位にアクセスすることはできない。これは、ユーザが印画紙のマガジンを交換する場合に使用するのに適している。
【0034】
一方、図4(c)に示すように、第1ヒンジ58aをプリンタ部本体に固定しているねじを外すことによって、第2カバー56bは、そのプリンタ部本体右面側の辺の近傍の第2ヒンジ58bを軸として回動可能(開閉自在)である。すなわち、前面カバー56は、第1カバー56aおよび第2カバー56bが一体となって、第2ヒンジ58bを軸として回動可能である。
【0035】
第1カバー56aおよび第2カバー56bを一体として前面カバー56を開いた場合、印画紙のマガジン交換ができるだけでなく、内側カバー68を開くことができる。このため、DC電源62、電装回路64、画像制御回路66などの各部位にアクセスすることができる。これは、サービスマンがDC電源62、電装回路64、画像制御回路66などの角部位のメンテナンスを行う場合に使用するのに適している。
【0036】
以上のように、前面カバー56は、第1ヒンジ58aまたは第2ヒンジ58bを軸として回動させることができる。サービスマンは、メンテナンス時に、前面カバー56を着脱するのではなく、開閉することができるため、作業時間を短縮することができる。また、前面カバー56を外す必要がないため、前面カバー56を壊したり、汚したりする可能性が低いという利点もある。
【0037】
また、前面カバー56を、第1カバー56aおよび第2カバー56bの2段階開閉構造としたことによって、ユーザは、自分自身が印画紙のマガジン交換に必要な領域のみに限定し、必要最小限の大きさで前面カバー56(第1カバー56a)を開くことができる。このため、装置本体前面側の設置スペースも小さくできる。また、サービスマンがメンテナンスを行う場合、前面カバー56(第1カバー56aおよび第2カバー56b)を最大限の大きさで開くことができる。このため、メンテナンス時の作業性を向上させることができる。
【0038】
なお、前面カバー56を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されず、プリンタ部本体左面側の側面カバー(側面側の外装カバー)も前面カバーと同様に、必要に応じてダブルヒンジ構造とすれば、さらにメンテナンス時の作業性を向上させることができる。また、第1ヒンジ58aをねじ留めでプリンタ部本体に固定する代わりにマグネットで固定し、さらにユーザが誤って第1ヒンジ58aをプリンタ部本体から外してしまわないようにロック機構を設ける構造としてもよい。
【0039】
また、第1カバー56aおよび第2カバー56bの大きさ、配置などは、必要に応じて適宜変更してもよい。また、必要に応じて、前面カバー56を3つ以上のカバーとしてもよい。
【0040】
また、上記実施形態は、デジタル写真プリンタを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されず、各種の画像記録装置に適用可能である。また、プリンタ部とプロセサ部とが分離型に構成されている例を挙げて説明したが、これも限定されない。例えば、本発明を適用する画像記録装置は、プリンタ部とプロセサ部とが一体型に構成されていてもよいし、プロセサ部を備えていない構成としてもよい。また、記録媒体も印画紙に限定されず、各種の記録媒体を利用可能である。
【0041】
本発明は、基本的に以上のようなものである。
以上、本発明の画像記録装置について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】(a)、(b)および(c)は、本発明の画像記録装置の概略構成を表す一実施形態の上面図である。
【図2】図1に示す画像記録装置における背面カバーおよび延長部材の構成を表す斜視図である。
【図3】図1に示す画像記録装置で用いられる基板アセンブリの構成を表す概略図である。
【図4】(a)、(b)および(c)は、本発明の画像記録装置の概略構成を表す別の実施形態の上面図である。
【図5】図4に示す画像記録装置におけるプリンタ部本体内部の構成を表す概略図である。
【符号の説明】
【0043】
10、50 画像記録装置
12、52 プリンタ部
14、54 プロセサ部
16 背面カバー
18 ヒンジ
20 延長部材
22 突起部
24 取付部
26 基板アセンブリ
28 主基台
30 プリンタ部用パワー基板
32 プロセサ部用パワー基板
34 副基台
36 制御基板
38 フラットケーブル
40 ハーネス
42 コネクタ
56 前面カバー
56a 第1カバー
56b 第2カバー
58a 第1ヒンジ
58b 第2ヒンジ
60 マガジン装填部
62 DC(直流)電源
64 電装回路
66 画像制御回路
68 内側カバー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
メンテナンス対象の基板が実装された主基台を備え、前記基板と装置内部の各部位とをケーブルを介して接続するためのコネクタが前記主基台の1辺にのみ設けられた基板アセンブリが装置本体の背面側に配置され、
前記基板アセンブリの主基台の1辺に設けられたコネクタに対向する位置にある外装カバーの一部が開閉自在に構成され、
前記外装カバーの一部を開き、前記基板アセンブリの主基台のコネクタから前記ケーブルを外すことによって、前記外装カバーの一部が閉じている時に位置していた空間を通過して、装置外部に前記基板アセンブリを引き出すことが可能に構成されていることを特徴とする画像記録装置。
【請求項2】
前記外装カバーは、前記基板アセンブリの主基台の1辺に設けられたコネクタに対向する位置にある側面カバーまたは上面カバーであって、
背面カバーから、前記側面カバーまたは上面カバーに向かって延び、当該側面カバーまたは上面カバーの一部を構成する延長部材が、前記背面カバーとともに開閉自在に構成されている請求項1に記載の画像記録装置。
【請求項3】
前記延長部材は、前記背面カバーに着脱自在に取り付けられ、前記背面カバーを開いた時に取り外すことが可能に構成されている請求項2に記載の画像記録装置。
【請求項4】
前記基板アセンブリは、さらに前記主基台上に着脱自在に実装された副基台を備え、前記主基台上に実装された基板とケーブルを介して接続されたメンテナンス対象の基板が前記副基台上に実装され、
前記背面カバーを開き、前記基板アセンブリの主基台に実装された基板と副基台に実装された基板との間を接続するケーブルを外すことによって、前記基板アセンブリの主基台を引き出すことなく、前記背面カバーと前記側面カバーまたは上面カバーとの間の隙間から装置外部に前記副基台を取り出すことが可能に構成されている請求項2または3に記載の画像記録装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−7636(P2006−7636A)
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−189430(P2004−189430)
【出願日】平成16年6月28日(2004.6.28)
【出願人】(000005201)富士写真フイルム株式会社 (7,609)
【Fターム(参考)】