説明

画像読取装置、画像処理装置、画像調整方法及び調整用画像

【課題】安価な調整用画像を用いて適切に画像調整する。
【解決手段】調整用画像を読み取る画像読取部22と読み取られた調整用画像データを記憶する画像記憶部11と、調整用画像データに基づき画像調整処理する画像調整部12と主走査方向の長さが原稿台221の主走査方向の全長より短い調整用画像の載置位置が予め2つ以上定められた載置定義情報を記憶する位置記憶部13と、定められた載置位置のうち載置されていない何れかの載置位置に調整用画像を載置するよう表示部51に案内表示する表示制御部14と、調整用画像が載置された場合に画像を読み取らせる読取制御部15と、定められた全載置位置に調整用画像が載置されるまで案内表示させ、全載置位置に調整用画像が載置されると画像調整処理させる実行制御部16と、実行制御部16の実行指示を受け付ける指示受付部17とを備えてなる画像読取装置20。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像読取装置により画像調整に用いる調整用画像を読み取る際の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、スキャナ等の画像読取装置が原稿用面に表された原稿画像を読み取ることで生成した原稿画像の画像データを処理する画像処理装置が用いられており、例えば、スキャナ自身や、スキャナによって読み取られた原稿画像の画像データを処理する複写機、ファクシミリ及びこれらの複合機等がある。
【0003】
ここで、原稿画像の画像データは、画像読取装置の読み取り特性により、必ずしも原稿画像に現われていた本来の画像そのものを示すものとは限らないため、例えば、所定枚数読み取り後や所定時間経過後等の定期的に、或いは、出力される画像データに著しい異常が見られた場合等に、所定の画像濃度を再現すべく画像濃度を調整する入力γ調整や、所定の色彩を再現すべくYMCK各色の濃度等を調整するMTF(Modulation Transfer Function)/マトリクス調整等の画像調整が行われる。
【0004】
例えば、下記特許文献1には、YMCK各色の階調パターンが副走査方向に並列に掲載されたカラーパッチと呼ばれる画像調整用の原稿画像をスキャナにより読み取り、当該読み取った画像データと予め濃度測定器によって当該カラーパッチを読み取ったデータとを比較して、そのずれ量から画像調整する際の補正値を演算する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2000−324352号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来では、ユーザが画像調整用の原稿画像を原稿台の不適切な位置に載置する、或いは、当該原稿画像を載置すること自体を忘れてしまう等の理由で、スキャナによる当該原稿画像の読み取りに失敗する虞があり、そのため適切に画像調整が行えない虞があった。
【0007】
また、画像調整用の原稿画像は、頻繁に使用されるものではないが、使用する際には画質劣化がないよう高い品質であることが求められるため、また、上記特許文献2のように、YMCK各色の階調パターンを副走査方向に並列に掲載する場合は、当該原稿画像が大きくなるため、高価なものであった。
【0008】
そこで、本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、安価な画像調整用の原稿画像を用いて、適切に画像調整することができる画像読取装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1に記載の発明は、表示部と、
原稿画像が載置される原稿台と、
前記原稿台に載置された原稿画像を読み取る画像読取処理を行う画像読取部と、
前記画像読取部により画像調整用の原稿画像である調整用画像を読み取って生成された調整用画像データを記憶する画像記憶部と、
前記画像記憶部に記憶された前記調整用画像データに基づいて画像調整処理を行う画像調整部と、
主走査方向の長さが前記原稿台の主走査方向の全長よりも短い前記調整用画像を前記原稿台へ載置する際の載置位置が予め2つ以上定められた載置定義情報を記憶する位置記憶部と、
前記位置記憶部に記憶された前記載置定義情報で定められた載置位置のうち、前記調整用画像が載置されていない何れかの載置位置に、前記調整用画像を載置するように表示部に案内表示する表示処理を行う表示制御部と、
前記調整用画像が前記原稿台に載置された場合に、前記画像読取部に前記画像読取処理を実行させる読取制御部と、
前記位置記憶部に記憶された前記載置定義情報で定められた全ての載置位置に前記調整用画像が載置されるまで、前記表示制御部に前記表示処理を実行させ、前記位置記憶部に記憶された前記載置定義情報で定められた全ての載置位置に前記調整用画像が載置されると、前記画像調整部に前記画像調整処理を実行させる実行制御部と、
前記実行制御部の実行指示を受け付ける指示受付部と、
を備えてなる画像読取装置である。
【0010】
この発明では、指示受付部により、実行制御部の実行指示が受け付けられると、表示制御部により、画像調整処理で用いる調整用画像を載置定義情報で予め定められた載置位置に載置するように表示部に案内表示されるため、ユーザは、当該案内表示にしたがって調整用画像を原稿台に載置する作業を適切に行えるようになる。
【0011】
また、ユーザにより調整用画像が原稿台に載置された場合に、画像調整部により画像調整処理が実行されるため、ユーザによって原稿台に調整用画像が載置されないまま、画像調整処理が実行されることを回避して、適切に画像調整処理を実行できるようになる。
【0012】
さらに、載置定義情報に2つ以上の載置位置が定められているため、原稿台の主走査方向の全長分の画像調整が必要な場合であっても、表示制御部による案内表示に従って主走査方向の長さが前記原稿台の主走査方向の全長よりも短い調整用画像を各載置位置に移動して載置し、各載置位置で当該調整用画像を読取ることができるため、当該読み取った各調整用画像データを合成する等の方法で、原稿台の主走査方向の全長に対応する分の画像調整が行えるようになる。
【0013】
このため、原稿台の主走査方向の全長分の画像調整が必要な場合であっても、原稿台の主走査方向の全長分の長さを有する調整用画像に比して小さく構成された、安価な調整用画像で画像調整が行えるようになる。
【0014】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像読取装置であって、前記読取制御部は、前記調整用画像の前記原稿台への載置位置が、前記表示制御部による前記表示処理で案内表示された載置位置に一致する場合に、前記画像読取部に前記画像読取処理を実行させる。
【0015】
この発明では、ユーザにより調整用画像が原稿台に載置され、当該調整用画像の載置位置が載置定義情報で予め定められた載置位置と一致する場合に、画像読取部による画像読取処理が実行され、当該読み取られた調整用画像データに基づいて、画像調整部により画像調整処理が実行される。このため、ユーザによって原稿台の所定位置に調整用画像が載置されないまま、誤って調整用画像が読み取られ、当該誤って読み取られた調整用画像データに基づいて画像調整処理が実行されることを回避して、適切に画像調整処理を実行できるようになる。
【0016】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の画像読取装置と、
前記画像読取装置の出力画像データに基づいて動作を行う動作部と、を備えた画像処理装置である。
【0017】
この発明によれば、画像処理装置において、請求項1または2に記載の発明における効果を奏することができる。
【0018】
また、請求項4に記載の発明は、表示部と、原稿が載置される原稿台と、を備えた画像読取装置の画像調整方法であって、
前記原稿台に載置された原稿画像を読み取る画像読取処理を行う画像読取ステップと、
前記画像読取ステップにより画像調整用の原稿画像である調整用画像を読み取って生成された調整用画像データに基づいて画像調整処理を行う画像調整ステップと、
主走査方向の長さが前記原稿台の主走査方向の全長よりも短い前記調整用画像を前記原稿台へ載置する際の載置位置が予め2つ以上定められた載置定義情報で定められた載置位置のうち、前記調整用画像が載置されていない何れかの載置位置に、前記調整用画像を載置するように表示部に案内表示する表示処理を行う表示制御ステップと、
前記調整用画像が前記原稿台に載置された場合に、前記画像読取ステップに前記画像読取処理を実行させる読取制御ステップと、
前記載置定義情報で定められた全ての載置位置に前記調整用画像が載置されるまで、前記表示制御ステップによる前記表示処理を実行させ、前記載置定義情報で定められた全ての載置位置に前記調整用画像が載置されると、前記画像調整ステップによる前記画像調整処理を実行させる実行制御ステップと、
前記実行制御ステップの実行指示を受け付ける指示受付ステップと、
を備えてなる画像調整方法である。
【0019】
この発明によれば、請求項1に記載の発明における効果を奏することができる。
【0020】
請求項5に記載の発明は、読み取り対象となる原稿画像の載置位置を定めるための目盛りが付された、原稿画像が載置される原稿台と、前記原稿台に載置された原稿画像を読み取る画像読取処理を行う画像読取部と、前記画像読取部により画像調整用の原稿画像である調整用画像を読み取って生成された調整用画像データを記憶する画像記憶部と、前記画像記憶部に記憶された前記調整用画像データに基づいて画像調整処理を行う画像調整部と、前記原稿台において予め定められた複数の載置位置に載置された前記調整用画像に対して、前記画像読取部に前記画像読取処理を実行させる読取制御部と、前記各載置位置において読み取られて前記画像記憶部に記憶された調整用画像データに対して、前記画像調整部に前記画像調整処理を実行させる実行制御部と、前記実行制御部に前記画像調整部に前記画像調整処理を実行させる実行指示を受け付ける指示受付部と、を備えてなる画像読取装置における前記画像調整処理で用いる前記調整用画像であって、
前記原稿台に付された前記目盛りと整合させることにより、当該調整用画像が前記各載置位置に載置される目盛りが付されている調整用画像である。
【0021】
この発明では、ユーザは、当該調整用画像に付された目盛りと原稿台に付された目盛りとを整合させるという容易な作業により、予め定められた複数の載置位置に適切に調整用画像を載置することができるようになる。
【0022】
請求項6に記載の発明は、請求項5記載の調整用画像であって、主走査方向の長さが前記原稿台の主走査方向の全長よりも短い調整用画像である。
【0023】
この発明では、調整用画像は、原稿台の主走査方向の全長分の長さを有する調整用画像に比して小さく構成されるため、当該調整用画像を安価に作成することができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、安価な画像調整用の原稿画像を用いて、適切に画像調整することができる画像読取装置を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本実施の形態における複合機の内部構成を模式的に示した縦断面図である。
【図2】本実施の形態における複合機の電気的な構成を示すブロック図である。
【図3】(a)は、調整用画像の原稿台への載置位置を説明し、(b)は、複数の載置位置が定められた載置定義情報を説明する図である。
【図4】画像調整が実行される際の処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】表示制御部により、調整用画像を定められた載置位置に載置するように表示部に案内表示される一例を示す図である。
【図6】調整用画像に付される目盛りの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の一実施形態に係る画像読取装置及び画像処理装置について図面を参照して説明する。尚、以下の実施形態では、本発明における画像読取装置及び画像処理装置を、カラーコピー、スキャナ、ファクシミリ、プリンタ等の機能を備えた複合機に集約した形態を例に説明する。
【0027】
図1に示すように、複合機1は大きく分けると画像読取装置20と装置本体30とからなる。画像読取装置20は、原稿搬送部21と画像読取部22と図略の画像処理部23を備えている。
【0028】
原稿搬送部21はADFを実現するものであり、原稿載置台241、給紙ローラ232、搬送ドラム233、排紙ローラ234及び排紙トレイ235を有する。原稿載置台241は原稿が載置される場所であり、原稿載置台241に載置された原稿は1枚ずつ給紙ローラ232によって取り込まれて搬送ドラム233へ搬送される。搬送ドラム233を経由した原稿は排紙ローラ234によって排紙トレイ235へ排出される。
【0029】
画像読取部22は、原稿の画像を光学的に読み取って画像データを生成し、図略の画像処理部23に出力する。画像読取部22は、装置本体3に設けられている。画像読取部22は、コンタクトガラス221、光源222、第1ミラー223、第2ミラー224、第3ミラー225、第1キャリッジ226、第2キャリッジ227、結像レンズ228、CCD(Charge CoupLED Device)229を備える。
【0030】
画像読取部22は、光源222として冷陰極蛍光管等の白色蛍光ランプが用いられ、上記第1ミラー223、第2ミラー224、第3ミラー225、第1キャリッジ226、第2キャリッジ227及び結像レンズ228により、原稿からの光をCCD229に導くものである。画像読取部22は、光源222として例えば白色LEDが用いられている。
【0031】
CIS231は、画像読取部22よりも原稿搬送方向下流側に設けられている。CIS231は、原稿搬送路において、画像読取部22によって読み取られる原稿面とは反対側の面を読取可能な位置に設けられている。
【0032】
コンタクトガラス221は、本発明における原稿画像が載置される原稿台を示すものである。光源222及び第1ミラー223は、第1キャリッジ226によって支持され、第2ミラー224及び第3ミラー225は第2キャリッジ227によって支持されている。
【0033】
画像読取装置20の原稿読取方法としては、コンタクトガラス221上に載置された原稿を画像読取部22が読み取るフラットベッド読取モードと、原稿をADFによって取り込み、その搬送途中で原稿を読み取るADF読取モードがある。
【0034】
フラットベッド読取モードでは、光源222がコンタクトガラス221上に載置された原稿を照射し、主走査方向1ライン分の反射光が第1ミラー223、第2ミラー224、第3ミラー225の順に反射して、結像レンズ228に入射する。結像レンズ228に入射した光はCCD229の受光面で結像される。CCD229は一次元のイメージセンサであり、原稿画像の主走査方向1ライン分の画像を同時に処理する。1ライン分の読み取りが終了すると、主走査方向と直交する方向(副走査方向、矢印Y方向)に第1キャリッジ226及び第2キャリッジ227が移動され、次のラインの読み取りが行われる。
【0035】
ADF読取モードでは、原稿載置台241に載置された原稿が給紙ローラ232によって1枚ずつ取り込まれ、搬送ドラム233から排紙トレイ235への搬送経路に設けられた読取位置230上を原稿が通過するとき、光源222が原稿を照射し、主走査方向1ライン分の反射光が第1ミラー223、第2ミラー224、第3ミラー225の順に反射して、結像レンズ228に入射する。結像レンズ228に入射した光はCCD229の受光面で結像される。続いて原稿は原稿搬送部21によって搬送され、次のラインが読み取られる。
【0036】
尚、以下の説明において、特に記載のないものについては、フラットベッド読取モードによって原稿の画像の読み取りを行うことを前提に説明を行う。
【0037】
画像処理部23(図略)は、画像読取部22で読み取られた画像データに対して、シェーディング補正や、レベル補正、ガンマ補正等の補正処理、画像データの圧縮又は伸長処理、拡大又は縮小処理などの画像補正処理(画像加工処理)を行う。当該処理後の画像データは、後述する記録部40で画像形成する際に用いられる。
【0038】
また、複合機1は、装置本体30と、装置本体30の左方に配設されたスタックトレイ60とを有している。装置本体30は、複数の給紙カセット461と、給紙カセット461から用紙(記録媒体)を1枚ずつ繰り出して記録部40へ搬送する給紙ローラ462と、給紙カセット461から搬送されてきた用紙に画像を形成する記録部40とを備える。更に手差しトレイ471を備え、この手差しトレイ471からは何れの給紙カセットにも収納されていないサイズの用紙や、既に一方の面に画像形成がなされている用紙(裏紙)、OHPシートのような任意の記録媒体が載置可能であり、給紙ローラ472によって1枚ずつ装置本体3内に給紙される。
【0039】
記録部40は、感光体ドラム43の表面から残留電荷を除電する除電装置421と、除電後の感光体ドラム43の表面を帯電させる帯電装置422と、画像読取部22で取得され、画像処理部23で補正された画像データに基づいて、レーザ光を出力して感光体ドラム43表面を露光し、感光体ドラム43の表面に静電潜像を形成する露光装置423と、上記静電潜像に基づいて感光体ドラム43上に、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)及びブラック(K)の各色のトナー像を形成する現像装置44C、44M、44Y、44Kと、感光体ドラム43に形成された各色のトナー画像が転写されて重ね合わせされる転写ドラム49と、転写ドラム49上のトナー像を用紙に転写させる転写装置41と、トナー像が転写された用紙を加熱してトナー像を用紙に定着させる定着装置45とを備えている。
【0040】
尚、シアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの各色に対するトナーの供給は、不図示のトナー供給容器(トナーカートリッジ)から行われる。また、記録部40を通過した用紙をスタックトレイ60又は排出トレイ48まで搬送する搬送ローラ463及び464等が設けられている。
【0041】
装置本体30の前方には、操作部50が備えられている。操作部50は、LCD(Liquid Crystal Display)等からなる表示部51と、操作者から操作指示が入力される操作キー部52を備える。
【0042】
操作キー部52は、テンキー、スタートキー、及び機能切換キー部等を備える。尚、スタートキーは、コピー動作やスキャン動作等の各動作を開始させる指示を操作者から受け付けるキーである。テンキーは、コピー部数を指定する指示等を操作者から受け付けるキーである。機能切換キー部は、スキャナ機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能、コピー機能及び後述する画像調整機能等を相互に切り替える機能切換指示を操作者から受け付けるキーである。
【0043】
表示部51は、LCD(Liquid Crystal Display)等からなり、タッチパネル機能を組み合わせたタッチパネルユニット等を備えている。表示部51は、種々の操作画面を表示すると共に、操作者が表示面(表示されている操作キー)をタッチすることで種々の機能の実行指令を入力することが可能とされている。
【0044】
図2は、図1に示す画像形成装置1の電気的な構成を示すブロック図である。図2に示すように、複合機1は、上記の原稿搬送部21と画像読取部22と記録部40と操作部50と、画像処理部23と、通信部30と、制御部10と、を備えている。通信部30は、各種のデータをパーソナルコンピュータなどの所定の外部機器(図示せず)との間で通信を行うものである。
【0045】
制御部10は、データを一時的に保管する機能や作業領域としての機能を有するRAM(Random Access Memory)、プログラムを予め記憶するフラッシュメモリ、及び、前記プログラム等をフラッシュメモリから読み出して実行するCPUを備えて構成されており、CPUとRAM及びフラッシュメモリとはデータバスを介してデータの授受を行うように構成されている。CPUは、フラッシュメモリに格納されているプログラムを適宜実行することで、そのプログラムの内容に応じた処理を実行する。
【0046】
制御部10は、画像記憶部11と、画像調整部12と、位置記憶部13と、表示制御部14と、読取制御部15と、実行制御部16と、指示受付部17としての機能を有する。
【0047】
画像記憶部11は、RAM等のメモリで構成され、画像読取部22により、画像調整用の原稿画像である調整用画像を読み取って生成された調整用画像データを記憶するものである。
【0048】
画像調整部12は、画像記憶部11に記憶された調整用画像データに基づいて画像調整処理を行うものである。
【0049】
画像調整部12は、画像読取部22で読取られた原稿画像の画像データが画像読取部22の読み取り特性により、必ずしも原稿画像に現われていた本来の画像そのものを示すものとは限らないため、例えば、所定枚数読み取り後や所定時間経過後等の定期的に、或いは、出力される画像データに著しい異常が見られた場合等に、所定の画像濃度を再現すべく画像濃度を調整する入力γ調整や、所定の色彩を再現すべくYMCK各色の濃度等を調整するMTF(Modulation Transfer Function)/マトリクス調整等の画像調整処理を行う。
【0050】
画像調整処理は、例えば、YMCK各色の階調パターンが掲載された画像調整用の調整用画像を画像読取部22により読み取り、読み取った調整用画像データと濃度測定器等によって予め当該調整用画像を読み取ったデータとを比較して、そのずれ量から、画像読取部22で読取られた画像データを画像処理部23で補正処理する際の補正値を演算する処理である。
【0051】
位置記憶部13は、RAM等のメモリで構成され、主走査方向の長さがコンタクトガラス221の主走査方向の全長よりも短い調整用画像をコンタクトガラス221へ載置する際の載置位置が予め2つ以上定められた載置定義情報を記憶する。尚、載置位置定義を位置記憶部13に記憶する方法は、例えば、載置位置定義情報を入力設定するための操作画面を表示部51に表示し、当該複合機1の管理者等により当該操作画面上で入力された情報を記憶する等、適宜その構成を変更してもよい。
【0052】
例えば、載置位置定義情報には、図3(a)に示すように、コンタクトガラス221の主操作方向の全長がY0、調整用画像の主走査方向の長さがコンタクトガラス221の全長Y0よりも短い長さY1であるとした場合に、図3(b)に示すように、2つの載置位置MY1、MY2が設定される。
【0053】
このように、載置定義情報に複数の載置位置が定められると、調整用画像がコンタクトガラス221の主走査方向よりも短い長さY1に構成されている場合であっても、コンタクトガラス221の主走査方向の全長Y0に渡る画像調整処理に必要な画像を読み取ることができるようになる。つまり、当該調整用画像を載置位置MY1に載置して画像読取部22により調整用画像を読み取り、次いで、調整用画像を載置位置MY2に載置して画像読取部22により調整用画像を読み取り、コンタクトガラス221の主走査方向の全長に渡る調整用画像を読み取ることができるようになる。
【0054】
このため、コンタクトガラス221の主走査方向の全長分の画像調整が必要な場合であっても、コンタクトガラス221の主走査方向の全長分の長さを有する調整用画像に比して小さく構成された安価な調整用画像で、コンタクトガラス221の主走査方向の全長分の画像を読み取ることができるようになる。
【0055】
表示制御部14は、位置記憶部13に記憶された載置定義情報で定められた載置位置のうち、調整用画像が載置されていない何れかの載置位置に、調整用画像を載置するように表示部に案内表示する表示処理を行うものである。表示制御部14は、当該何れかの載置位置を案内表示すると、RAMに当該案内表示した載置位置を一旦記憶する。
【0056】
読取制御部15は、調整用画像のコンタクトガラス221への載置位置が、表示制御部14による表示処理で案内表示された載置位置に一致する場合に、画像読取部22に画像読取処理を実行させるものである。
【0057】
例えば、読取制御部15は、前記載置位置が一致するか否かの判断を、表示制御部14により位置記憶部13に記憶された載置定義情報で定められた載置位置のうち調整用画像が載置されていない何れかの載置位置が案内表示され、ユーザが当該案内表示に基づいて調整用画像をコンタクトガラス221に載置して、操作キー部52及びタッチパネル機能等により、載置完了の入力が受け付けられると、予め定められた時間間隔で、画像読取部22により調整用画像の1ライン分の画像を読み取り、当該読み取った1ライン分の調整用画像の画像データの主走査方向の開始位置及び終了位置が、表示制御部14によりRAMに予め記憶された各載置位置に調整用画像を載置した場合の主走査方向の開始位置及び終了位置に一致するか否かを判断する処理を繰り返し実行することで行う。
【0058】
尚、読取制御部15による調整用原稿の載置位置が一致するか否かの判断方法は、これに限らず、載置位置を検出するセンサを別途設ける等の方法で、設計事項として適宜その構成を変更してもよい。
【0059】
読取制御部15は、調整用画像の載置位置が表示制御部14によりRAMに一旦記憶された載置位置に一致すると判断すると、当該載置位置を載置完了した載置位置として、RAMの上記の表示制御部14により案内表示した載置位置が記憶される領域とは異なる領域に一旦記憶し、画像読取部22に画像読取処理を実行させる。尚、画像読取処理とは、上記のように、画像読取部22によってコンタクトガラス221に載置された調整用画像を読み取り、当該読み取った調整用画像の画像データを画像記憶部11に記憶する処理を示す。
【0060】
実行制御部16は、位置記憶部13に記憶された載置定義情報で定められた全ての載置位置に調整用画像が載置されるまで、表示制御部14に表示処理を実行させ、位置記憶部13に記憶された載置定義情報で定められた全ての載置位置に調整用画像が載置されると、画像調整部12に上記の画像調整処理を実行させるものである。
【0061】
実行制御部16は、画像調整に関わる各部の動作制御を行うものであり、読取制御部15によりRAMに一旦記憶された載置完了した載置位置に基づいて、位置記憶部13に記憶された載置定義情報で定められた全ての載置位置に調整用画像が載置されていないと判断すると、表示制御部14に上記の表示処理を実行させる。一方、実行制御部16は、位置記憶部13に記憶された載置定義情報で定められた全ての載置位置に調整用画像が載置されたと判断すると、画像調整部12に画像調整処理を実行させる。
【0062】
指示受付部17は、実行制御部の実行指示を受け付けるものである。例えば、指示受付部17は、ユーザによる操作キー部52に備えられた機能切替キーの押下等により、画像調整処理の実行の入力を受け付けると、実行制御部16に実行指示を与えるように構成されている。
【0063】
つまり、本発明における画像読取装置20は、原稿台としてのコンタクトガラス221と、表示部51と、画像読取部22と、制御部10に備えられた画像記憶部11と画像調整部12と位置記憶部13と表示制御部14と読取制御部15と実行制御部16と指示受付部17と、を備えて構成されている。
【0064】
以下では、画像調整が実行される際の処理の流れについて説明する。図4に示すように、実行指示受付部17で実行制御部16の実行指示が受け付けられると(S1、指示受付ステップ)、実行制御部16は、読取制御部15によりRAMに記憶された載置完了した載置位置(初回はなし)に基づいて、位置記憶部13に記憶された載置定義情報で定められた全ての載置位置に調整用画像が載置されていないと判断し、表示制御部14に表示処理を実行させる(S2、実行制御ステップ;NO)。
【0065】
表示制御部14は、読取制御部15によりRAMに記憶された載置完了した載置位置(初回はなし)に基づいて、位置記憶部13に記憶された載置定義情報で定められた載置位置のうち、調整用画像が載置されていない何れかの載置位置に、調整用画像を載置するように表示部51に案内表示する表示処理を行い、当該載置位置をRAMに一旦記憶する(S3、表示制御ステップ)。
【0066】
例えば、表示制御部14は、図3(a)(b)に例示した載置定義情報で定められた載置位置MY1の載置開始位置YS1と載置終了位置YE1のうち少なくとも一方に調整用画像を載置するように、表示部51に案内表示する表示処理を行う。
【0067】
ここで、案内表示とは、例えば、載置定義情報に定められた載置位置をコンタクトガラス221の上端からの距離を示す数値として表示しても、当該表示された数値に基づいてユーザが調整用画像を載置することは困難であるため、ユーザが表示部51に表示された内容に基づいて容易に調整用画像を所定の載置位置に載置できるように、載置位置をユーザーフレンドリーな用語に置き換えて表示することを示している。
【0068】
例えば、図5に示すように、表示制御部14は、載置定義情報で定められた載置位置MY1(図3)を表示部51に案内表示する。本例では、ユーザがコピー機能等を利用する際に原稿のサイズに応じて容易に所定の載置位置に原稿を載置できるように、コンタクトガラス221の周辺に読み取り対象となる原稿画像の載置位置を定めるための目盛りや原稿サイズ(例えば、「B5」等)を識別させる識別子が付されている場合に、載置位置MY1の上端YS1(図3)が「上端」、載置位置MY1の下端YE1(図3)が「B5の目盛」として案内表示されている。
【0069】
図4に戻り、ユーザにより、調整用画像が載置され、タッチパネル機能等により、載置完了の入力が受け付けられると、読取制御部15は、上記のように、調整用画像の載置位置が表示制御部14によりRAMに一旦記憶された載置位置に一致するか否かを判断する。調整用画像の載置位置が表示制御部14によりRAMに一旦記憶された載置位置に一致しない場合は(S4、読取制御ステップ;NO)、ステップS2に戻り、再度表示制御部14により当該載置位置に調整用画像を載置するように案内表示させ、調整用画像の載置位置が、表示制御部14によりRAMに一旦記憶された載置位置に一致すると判断した場合は(S4、読取制御ステップ;YES)、当該載置位置を載置完了した載置位置として一旦RAMに記憶し、画像読取部22に画像読取処理を実行させる。
【0070】
画像読取部22は、画像読取処理を実行し、読み込んだ調整用画像データを画像記憶部11に記憶する(S5、画像読取ステップ)。
【0071】
続いて、実行制御部16は、再びステップS2の処理を実行し、RAMに記憶された載置完了した載置位置に基づいて、位置記憶部13に記憶された載置定義情報で定められた全ての載置位置に調整用画像が載置されていないと判断すると、表示制御部14に表示処理を実行させる(S2、実行制御ステップ;NO)。一方、位置記憶部13に記憶された載置定義情報で定められた全ての載置位置に調整用画像が載置されたと判断した場合は(S2、実行制御ステップ;YES)、画像調整部12に画像調整処理を実行させる。
【0072】
画像調整部12は、画像読取部22による画像読取処理により、画像記憶部11に記憶された調整用画像データに基づいて画像調整処理を行う(S6、画像調整ステップ)。尚、画像調整部12は、上記の図3で例示したように、載置定義情報に複数の載置位置が定められている場合には、各載置位置で調整用原稿が読取られて生成された調整用画像データが画像記憶部11に記憶されているため、当該各調整用画像データを合成する等して、コンタクトガラス221の主走査方向の全長分に対応する調整用画像データを用い、上記の画像調整処理を行う。
【0073】
このように、指示受付部17による指示受付ステップ(S1)により、実行制御部16の実行指示が受け付けられると、実行制御部16による実行制御ステップ(S2)により、表示制御部14による表示制御ステップ(S3)が実行され、画像調整処理で用いる調整用画像を載置定義情報で予め定められた載置位置に載置するように表示部51に案内表示されるため、ユーザは、当該案内表示にしたがって調整用画像をコンタクトガラス221に載置する作業を適切に行えるようになる。
【0074】
また、ユーザにより調整用画像がコンタクトガラス221に載置され、読取制御部15による読取制御ステップ(S4)により、当該調整用画像の載置位置が載置定義情報で予め定められた載置位置と一致すると判断された場合に、画像読取部22による画像読取ステップ(S5)によって画像読取処理が実行され、実行制御部16による実行制御ステップ(S2)により、位置記憶部13に記憶された載置定義情報で定められた全ての載置位置に調整用画像が載置されていると判断されると、画像調整部12による画像調整ステップ(S6)により、当該読み取られた調整用画像データに基づいて画像調整処理が実行される。
【0075】
このため、ユーザによってコンタクトガラス221の所定位置に調整用画像が載置されないまま、誤って調整用画像が読み取られ、当該誤って読み取られた調整用画像データに基づいて画像調整処理が実行されることを回避して、適切に画像調整処理を実行できるようになる。
【0076】
上記の構成に加えて、調整用画像には、コンタクトガラス221の周辺に付された目盛りと整合させることにより、調整用画像が載置定義情報で定められた載置位置に載置されるように目盛りが付されていてもよい。
【0077】
例えば、図6(a)に示すように、調整用画像には、「1)A6」「2)B6」と示された目盛りが付され、「1)A6」の目盛りと、コンタクトガラス221の周辺に付された「A6」の目盛りとを整合させることで、所定の載置位置に調整用画像が載置される。また、図6(b)に示すように、「2)B6」の目盛りと、コンタクトガラス221の周辺に付された「B6」の目盛りとを整合させることで、上記の載置位置とは異なる載置位置に調整用画像が載置される。
【0078】
つまり、ユーザは、当該調整用画像に付された目盛りと原稿台に付された目盛りとを整合させるという容易な作業で、表示制御部14により案内表示された載置位置に適切に調整用画像を載置することができるようになる。
【0079】
尚、読取制御部15は、ステップS4(読取制御ステップ)において、調整用画像の載置位置が表示制御部14によりRAMに一旦記憶された載置位置に一致するか否かを判断していたが、これに代えて、調整用画像が原稿台に載置されているか否かを判断するように構成してもよい。
【0080】
例えば、読取制御部15は、調整用画像が原稿台に載置されているか否かの判断を、表示制御部14により位置記憶部13に記憶された載置定義情報で定められた載置位置のうち調整用画像が載置されていない何れかの載置位置が案内表示され、ユーザが当該案内表示に基づいて調整用画像をコンタクトガラス221に載置して、操作キー部52及びタッチパネル機能等により、載置完了の入力が受け付けられると、予め定められた時間間隔で、画像読取部22により調整用画像の1ライン分の画像を読み取り、当該調整用画像の1ライン分の画像データを読み取ることができたか否かを判断する処理を繰り返し実行することで行うようにして構成することができる。この場合、調整用画像がコンタクトガラス221に載置されないまま、画像調整処理が行われることを回避できるようになる。
【0081】
尚、上記各実施形態では、本発明に係る画像処理装置の一例を、スキャナ機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能、コピー機能等を兼ね備えた複合機として説明したが、本発明に係る画像処理装置は複合機に限られず、他の画像処理装置(コピー機、スキャナ装置等)であっても構わない。
【0082】
尚、本発明は上述の実施形態の構成に限られず種々の変形が可能である。前記図1乃至図6に示した構成及び処理は、本発明に係る実施形態の例示に過ぎず、本発明を前記実施形態に限定する趣旨ではない。
【符号の説明】
【0083】
1 画像処理装置(複合機)
51 表示部
10 制御部
11 画像記憶部
12 画像調整部
13 位置記憶部
14 表示制御部
15 読取制御部
16 実行制御部
17 指示受付部
20 画像読取装置
22 画像読取部
23 画像処理部
221 原稿台(コンタクトガラス)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部と、
原稿画像が載置される原稿台と、
前記原稿台に載置された原稿画像を読み取る画像読取処理を行う画像読取部と、
前記画像読取部により画像調整用の原稿画像である調整用画像を読み取って生成された調整用画像データを記憶する画像記憶部と、
前記画像記憶部に記憶された前記調整用画像データに基づいて画像調整処理を行う画像調整部と、
主走査方向の長さが前記原稿台の主走査方向の全長よりも短い前記調整用画像を前記原稿台へ載置する際の載置位置が予め2つ以上定められた載置定義情報を記憶する位置記憶部と、
前記位置記憶部に記憶された前記載置定義情報で定められた載置位置のうち、前記調整用画像が載置されていない何れかの載置位置に、前記調整用画像を載置するように表示部に案内表示する表示処理を行う表示制御部と、
前記調整用画像が前記原稿台に載置された場合に、前記画像読取部に前記画像読取処理を実行させる読取制御部と、
前記位置記憶部に記憶された前記載置定義情報で定められた全ての載置位置に前記調整用画像が載置されるまで、前記表示制御部に前記表示処理を実行させ、前記位置記憶部に記憶された前記載置定義情報で定められた全ての載置位置に前記調整用画像が載置されると、前記画像調整部に前記画像調整処理を実行させる実行制御部と、
前記実行制御部の実行指示を受け付ける指示受付部と、
を備えてなる画像読取装置。
【請求項2】
前記読取制御部は、前記調整用画像の前記原稿台への載置位置が、前記表示制御部による前記表示処理で案内表示された載置位置に一致する場合に、前記画像読取部に前記画像読取処理を実行させる請求項1記載の画像読取装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の画像読取装置と、
前記画像読取装置の出力画像データに基づいて動作を行う動作部と、を備えた画像処理装置。
【請求項4】
表示部と、原稿が載置される原稿台と、を備えた画像読取装置の画像調整方法であって、
前記原稿台に載置された原稿画像を読み取る画像読取処理を行う画像読取ステップと、
前記画像読取ステップにより画像調整用の原稿画像である調整用画像を読み取って生成された調整用画像データに基づいて画像調整処理を行う画像調整ステップと、
主走査方向の長さが前記原稿台の主走査方向の全長よりも短い前記調整用画像を前記原稿台へ載置する際の載置位置が予め2つ以上定められた載置定義情報で定められた載置位置のうち、前記調整用画像が載置されていない何れかの載置位置に、前記調整用画像を載置するように表示部に案内表示する表示処理を行う表示制御ステップと、
前記調整用画像が前記原稿台に載置された場合に、前記画像読取ステップに前記画像読取処理を実行させる読取制御ステップと、
前記載置定義情報で定められた全ての載置位置に前記調整用画像が載置されるまで、前記表示制御ステップによる前記表示処理を実行させ、前記載置定義情報で定められた全ての載置位置に前記調整用画像が載置されると、前記画像調整ステップによる前記画像調整処理を実行させる実行制御ステップと、
前記実行制御ステップの実行指示を受け付ける指示受付ステップと、
を備えてなる画像調整方法。
【請求項5】
読み取り対象となる原稿画像の載置位置を定めるための目盛りが付された、原稿画像が載置される原稿台と、前記原稿台に載置された原稿画像を読み取る画像読取処理を行う画像読取部と、前記画像読取部により画像調整用の原稿画像である調整用画像を読み取って生成された調整用画像データを記憶する画像記憶部と、前記画像記憶部に記憶された前記調整用画像データに基づいて画像調整処理を行う画像調整部と、前記原稿台において予め定められた複数の載置位置に載置された前記調整用画像に対して、前記画像読取部に前記画像読取処理を実行させる読取制御部と、前記各載置位置において読み取られて前記画像記憶部に記憶された調整用画像データに対して、前記画像調整部に前記画像調整処理を実行させる実行制御部と、前記実行制御部に前記画像調整部に前記画像調整処理を実行させる実行指示を受け付ける指示受付部と、を備えてなる画像読取装置における前記画像調整処理で用いる前記調整用画像であって、
前記原稿台に付された前記目盛りと整合させることにより、当該調整用画像が前記各載置位置に載置される目盛りが付されている調整用画像。
【請求項6】
請求項5記載の調整用画像であって、主走査方向の長さが前記原稿台の主走査方向の全長よりも短い調整用画像。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−176614(P2011−176614A)
【公開日】平成23年9月8日(2011.9.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−39030(P2010−39030)
【出願日】平成22年2月24日(2010.2.24)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】