画像読取装置および画像形成装置
【課題】
画像の品質低下が抑えられた画像読取装置および画像形成装置を提供する。
【解決手段】
画像読取装置2において、原稿シートが載せられる読取面53を有し読取面53に載せられた原稿シートから原稿画像を読み取る画像読取ユニット5と、画像読取ユニットを支持する支持フレーム66とを備え、画像読取ユニット5が、支持フレーム66にあらかじめ定められた3点551,552,553で固定されるとともに、さらに4点目が、上記3点で固定したときの支持フレーム66と該支持フレームが支持する該画像読取ユニット双方の固定位置ずれを許容したまま固定するための互いにずれた複数の固定部561〜565からなり、画像読取ユニット5が、支持フレーム66に複数の固定部561〜565のうちのいずれか1つの固定部で固定されてなることを特徴とする。
画像の品質低下が抑えられた画像読取装置および画像形成装置を提供する。
【解決手段】
画像読取装置2において、原稿シートが載せられる読取面53を有し読取面53に載せられた原稿シートから原稿画像を読み取る画像読取ユニット5と、画像読取ユニットを支持する支持フレーム66とを備え、画像読取ユニット5が、支持フレーム66にあらかじめ定められた3点551,552,553で固定されるとともに、さらに4点目が、上記3点で固定したときの支持フレーム66と該支持フレームが支持する該画像読取ユニット双方の固定位置ずれを許容したまま固定するための互いにずれた複数の固定部561〜565からなり、画像読取ユニット5が、支持フレーム66に複数の固定部561〜565のうちのいずれか1つの固定部で固定されてなることを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像読取装置および画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、画像を形成する画像形成ユニットに、原稿シートから原稿画像を読み取る画像読取装置を画像読取ユニットとして組み合わせた画像形成装置が、複写機や複合機として知られている。このような画像形成装置の中には、画像形成ユニットの上部に排出トレイを備え、この排出トレイから用紙を取り出すための空間をあけて画像形成ユニットの上方に画像入力ユニットを配置したものがあり、例えば、画像入力ユニットが画像形成ユニット上部に取り付けられた支持フレームに隅の4点で固定されて支持されるタイプのものや、例えば特許文献1に示されるように、3点で固定されるタイプのものがある。
【特許文献1】特開2005−260665号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、画像入力ユニットは、原稿画像を読み取るための光学部品を含む画像読取機構を内蔵している。この画像読取機構は、画像入力ユニットが組み立てられた時点において、画像入力ユニットが通常有している構造上の初期的な歪みを許容したままで、原稿画像を歪み等なく読み取ることができるよう調整されている。
【0004】
しかしながら、画像入力ユニットが4点で固定されるタイプの画像形成装置の組立てにおいて、すでに3点で支持フレームに固定された画像入力ユニットの4点目が固定される時点では、この4点目の固定位置が、画像入力ユニットの初期的な歪みや、支持フレームまたは画像形成ユニットの寸法精度のばらつき等により設計上の目標位置からずれている場合がある。この場合、画像入力ユニットが、4点目の固定位置が目標位置に合うように変形されてから支持フレームに固定されると、画像入力ユニットの組立時点で調整されていた画像読取機構の配置がずれ、原稿画像の読取り品質が低下する。
【0005】
また、画像入力ユニットが3点で支持・固定されるタイプの画像形成装置は、例えば、操作者が原稿を抑えたり、ボタンを押して操作したりする場合に、固定されていない隅の部分が加重されると変形し易い。ここで、3点で固定されるタイプの画像入力ユニットに、さらに4点目として、固定のためのボルト径よりも大きい馬鹿穴を形成し、この4点目をねじで締め付けて固定することが行われている。
【0006】
図12は、従来技術の画像形成装置のフレームを示す図である。
【0007】
図12に示す画像形成装置900では、画像入力ユニットの構造を支えるフレーム910が、画像形成ユニットのフレーム920の上部に取付けられた支持フレーム930に、3点911,912,913で固定されている。画像入力ユニットのフレーム910には、さらに馬鹿穴914が形成されており、この馬鹿穴が形成された部分がねじ915で締め付けられることで、フレーム910が補助的に固定されている。しかしながら、この方法では、画像入力ユニットが取り付けられた後、例えば、製品輸送中に想定される落下衝撃や振動等により馬鹿穴が形成された部分での固定位置がずれる可能性があり、画像入力ユニットが変形したままの状態で顧客設置先に配送されてしまうおそれがある。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑み、画像の品質低下が抑えられた画像読取装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決する本発明の画像読取装置は、
原稿シートが載せられる読取面を有しこの読取面に載せられた原稿シートから原稿画像を読み取る画像読取ユニットと、
上記画像読取ユニットを支持する支持フレームとを備え、
上記画像読取ユニットが、上記支持フレームにあらかじめ定められた3点で固定されるとともに、さらに4点目が、上記3点で固定したときのこの支持フレームと該支持フレームが支持する該画像読取ユニット双方の固定位置ずれを許容したまま固定するための互いにずれた複数の固定部からなり、
上記画像読取ユニットが、この支持フレームにこの複数の固定部のうちのいずれか1つの固定部で固定されてなることを特徴とする。
【0010】
本発明の画像読取装置によれば、画像読取ユニットが、4点目として互いにずれた複数の固定部のうちのいずれか1つの固定部で固定されるので、本構成を有していない場合に比較して読み取った画像の品質低下が抑えられる。
【0011】
ここで、上記本発明の画像読取装置において、上記複数の固定部のそれぞれには、丸孔が形成されたものであってもよく、また、複数の固定部には、この複数の固定部に亘る長さの長孔が形成されたものであってもよい。また、上記本発明の画像読取装置において、上記支持フレームには、上記複数の固定部と同数の丸孔が形成されたものであってもよく、上記複数の固定部に亘る長さの長孔が形成されたものであってもよい。
【0012】
丸穴または長孔に挿入されるねじやボルト等により、支持フレームに画像読取ユニットを簡単かつ確実に固定することができる。
【0013】
また、上記本発明の画像読取装置において、上記支持フレームと上記いずれか1つの固定部は、この支持フレームとこのいずれか1つの固定部とを貫通して締結する締結部材で固定されることが好ましい。
【0014】
締結部材を用いることにより、支持フレームと1つの固定部とが容易に固定される。
【0015】
また、上記丸穴にはねじ山が形成され、上記固定部と上記支持フレームとは、この丸孔を貫通してこのねじ山に係合するねじで固定されるものであってもよい。
【0016】
また、上記本発明の画像読取装置において、上記画像読取ユニットが、上記支持フレームに上記3点および上記4点目で固定されるとともに、さらに5点目が、上記3点および上記4点目で固定したときのこの支持フレームが支持するこの画像読取ユニットの歪みを許容してこの歪みのまま固定するための互いにずれた複数の第2の固定部からなり、
上記画像読取ユニットが、この支持フレームにこの複数の第2の固定部のうちのいずれか1つの第2の固定部で固定されてなるものであってもよい。
【0017】
画像読取ユニットが、さらに4点目と同様の構成を有する5点目で支持フレームに固定されることによって、顧客操作が引き起こす画像読み取り装置の変形等による読み取り画像品質低下がさらに抑えられる。
【0018】
また、上記目的を達成する本発明の画像形成装置は、
原稿シートが載せられる読取面を有しこの読取面に載せられた原稿シートから原稿画像を読み取る画像読取ユニットと、
上記画像読取ユニットを支持する支持フレームを有し、上記画像読取ユニットで読み取られた原稿画像を用紙に形成する画像形成ユニットとを備え、
上記画像読取ユニットが、上記支持フレームにあらかじめ定められた3点で固定されるとともに、さらに4点目が、上記3点で固定したときのこの支持フレームと該支持フレームが支持する該画像読取ユニット双方の固定位置ずれを許容したまま固定するための互いにずれた複数の固定部からなり、
上記画像読取ユニットが、この支持フレームにこの複数の固定部のうちのいずれか1つの固定部で固定されてなることを特徴とする。
【0019】
本発明の画像形成装置では、本構成を有していない場合に比較して、読み込まれた原稿画像に応じて用紙に形成される画像の品質低下が抑えられる。
【0020】
なお、本発明にいう画像形成装置については、ここではその基本形態のみを示すのに留めるが、これは単に重複を避けるためであり、本発明にいう画像形成装置には、上記の基本形態のみではなく、前述した画像読取装置の各形態に対応する各種の形態が含まれる。
【発明の効果】
【0021】
以上説明したように、本発明によれば、本発明の構成を有していない場合に比較して画像の品質低下が抑えられた画像読取装置および画像形成装置が実現する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下図面を参照して本発明の画像読取装置および画像形成装置の実施の形態を説明する。
【0023】
図1は、本発明の第1実施形態の画像形成装置の外観図である。
【0024】
図1に示す画像形成装置1は、デジタル複合機であり、プリンタ、スキャナ、および複写機としての機能を備えている。画像形成装置1は、原稿画像を読み取る画像読取装置としての画像読取部2、用紙に画像を形成する画像形成ユニット3、および操作部4を備えており、画像読取部2は、画像読取ユニット5と、この画像読取ユニット5を支持する支持部6とからなる。画像読取ユニット5は、画像形成ユニット3の上方に支持部6を介して取り付けられている。操作部4は、操作者が操作よってコピー開始や、コピー枚数の情報を入力するためのものであり、画像読取ユニット5の縁に取り付けられている。ここで、画像形成装置1において、操作部4が取り付けられた側すなわち矢印Xの方向にある側を前側とし、矢印Yの方向にある側を右側とし、矢印Xの方向にある側を上側とする。また、矢印X、矢印Y、および矢印Xの反対方向の側をそれぞれの後側、左側、および下側とする。
【0025】
画像読取ユニット5に上部には、カバー51が設けられている。このカバー51は、画像読取ユニット5の後縁にヒンジ部52を介して回転自在に取り付けられており、画像読取ユニット5に対し開閉自在となっている。カバー51の下には、原稿シートが載せられる読取面としてのプラテンガラス53(図2参照)が備えられている。
【0026】
画像形成ユニット3は、用紙に画像を形成するユニットであり、画像読取ユニット5で読み取られた原稿画像に対応する画像を用紙に形成することでコピー機能を実現する。画像形成ユニット3の下部には、画像を形成する用紙を収容する用紙トレイ31,32が備えられ、画像形成ユニット3の左側には、手差しで給紙される用紙を支持する手差しトレイ33が備えられている。また、画像形成ユニット3の上部には、画像が形成され排出ロール34によって排出された用紙を積載する排出トレイ35が設けられている。画像形成ユニット3は、用紙トレイ31,32または手差しトレイ33に収容された用紙に電子写真方式によって画像を形成し、排出トレイ35上に排出する。ここで、画像読取ユニット5は、画像形成ユニット3の上方に、用紙トレイ31に収容された用紙が操作者によって取出し可能な空間をおいて配置されている。
【0027】
このような構成の画像形成装置1では、例えば操作者によって、画像読取ユニット5上部のカバー51が開けられ、プラテンガラス53(図2参照)に原稿シートが載せられるとともに、操作部4が操作されてコピー開始の情報が入力されると、画像読取ユニット5がプラテンガラス53に載せられた原稿シートから原稿画像を読み取り、画像形成ユニット3が、用紙トレイ31に収容された用紙に、画像読取ユニット5で読み取られた原稿画像に応じた画像を形成し、画像が形成された用紙を排出トレイ35上に積載する。
【0028】
図2は、図1に示す画像形成装置の画像読取ユニットの概略構成を説明する図である。
【0029】
図2には、カバー51が取り除かれた状態で、前側から見た画像読取ユニット5内部の概略構成が示されている。画像読取ユニット5は、原稿シートが載せられるプラテンガラス53、および画像を読み取るための画像読取機構54を備えている。画像読取機構54は、プラテンガラス53の下をプラテンガラス53に沿って移動する第1キャリッジ541、および第1キャリッジ541に合わせて移動する第2キャリッジ542を備えている。第1キャリッジ541は、プラテンガラス53に向かって光を照射する光照射部541a、およびプラテンガラス53上の原稿シートに反射して戻ってきた反射光を反射してこの反射光の進行方向を変更する第1反射ミラー541bを有し、第2キャリッジ542は、第1反射ミラー541bで反射された反射光を反射する第2反射ミラー542a、および、第2反射ミラー542aによって反射された反射光をさらに反射する第3反射ミラー542bを有している。第1キャリッジ541および第2キャリッジ542は、図示しないステッピングモータにより左右方向に往復移動可能に構成されている。また、画像読取機構54には、上述の第3反射ミラー542bによって反射された反射光を収束するレンズ543、収束された光を受光して電気的な画像信号に変換するCCD544、および、このCCD544から出力された画像信号に画像処理を施す信号処理部545が備えられている。画像読取機構54は、反射ミラー541b,542a,542bが取付けられた第1キャリッジ541および第2キャリッジ542を移動させ、プラテンガラス53に載せられた原稿シートを左右方向に走査しながら原稿画像を読み出す。
【0030】
画像読取機構54の各部品は、画像読取ユニット5の構造を支える後述の読取ユニットフレーム(図3参照)に直接または間接的に取り付けられているが、取り付けられる位置および姿勢には製品毎のばらつきがある。また、画像読取ユニット5全体的な形状も初期的な歪みを有している。このため、画像読取ユニット5は、組み立てられた時点の初期的な歪みを許容した状態で、原稿画像を歪み無く読出すことができるように調整されている。
【0031】
図3は、図1に示す画像形成装置が備えるフレームを示す斜視図であり、図4は、図3に示すフレームの左後側の一部分を左後側から見た斜視図である。また、図5は、図3に示すフレームのうち、画像入力ユニットの構造を支える読取ユニットフレームを示す斜視図である。
【0032】
図3に示すフレーム10は、読取ユニットフレーム55、支持フレーム66、および形成ユニットフレーム370で構成されている。
【0033】
読取ユニットフレーム55は、画像読取ユニット5(図1参照)の構造を支える部材であり、画像読取機構54の各部品が取り付けられている。読取ユニットフレーム55は、前枠部材55a、右枠部材55b、後枠部材55c、左枠部材55d、底辺部材55d、およびカバー取付部材55fからなる。前枠部材55a、右枠部材55b、後枠部材55c、および左枠部材55dは、互いに接続されて略四角状の枠体を構成しており、この枠体に底辺部材55dが取り付けられている。後枠部材55cの後側に、カバー51(図1参照)のヒンジ部52を取り付けるカバー取付部材55fが取り付けられている。
【0034】
形成ユニットフレーム370は、画像形成ユニット3(図1参照)の構造を支えるとともに、支持フレーム66を介して画像読取ユニット5を支持する部材であり、4隅に立設された柱部材371と、この柱部材371に、互いに対向する向きに取り付けられた前面板材372および後面板材373と、これらの前面板材372および後面板材373の間を、前後方向に渡されて取り付けられた複数の渡し部材374と、底面に取り付けられた底面部材375とを備えている。また、形成ユニットフレーム370の左側に立設された2本の柱部材371のそれぞれには、手差しトレイ33(図1参照)を支持する手差しトレイ支持部材376も取り付けられている。
【0035】
支持フレーム66は、画像読取ユニット5(図1参照)を支持する部材であり、画像読取ユニット5を右側から支持する右側支持部材66a、および左側から支持する左側支持部材66bを有する。左側支持部材66bは、前後方向に延びた左側支持部材本体661と、左側支持部材本体661の両端から下方に延びた左側支持柱部材662,663(左側支持柱部材663は図4参照)とで構成されている。支持フレーム66は、画像読取ユニット5(図1参照)の上部に取り付けられている。具体的には、右側支持部材66a、および左側支持柱部材662,663のそれぞれが、形成ユニットフレーム370の柱部材371の上端部分に図示しないねじにより、ねじ止めされている。
【0036】
なお、上述した読取ユニットフレーム55、支持フレーム66、および形成ユニットフレーム370を構成する部材のそれぞれは、金属製の板を打抜き加工および折曲げ加工することで形成されたものである。
【0037】
図3および図4に示すように、左側支持部材66bの左側支持部材本体661には、画像読取ユニット5の読取ユニットフレーム55を左前側および左後側で固定する固定片664,665が設けられている。固定片664,665のそれぞれには孔が形成されている。また、右側支持部材66aには、画像読取ユニット5の読取ユニットフレーム55を右側で固定する支持固定部666が設けられている。具体的には、右側支持部材66aには孔666h(図6参照)が形成され、この孔666hの縁が支持固定部666となっている。また、右側支持部材66aの支持孔666hよりも後側には、読取ユニットフレーム55を固定するための5個の孔671h〜675hも設けられているが、この孔671h〜675hについては後述する。
【0038】
一方、読取ユニットフレーム55について図5を参照して説明すると、読取ユニットフレーム55の左前側には、固定片664に対応する第1取付部551が設けられ、左後側には、固定片665に対応する第2取付部552が設けられている。また、右側の中央部分には、支持固定部666に対応した第3取付部553が設けられている。第1取付部551、第2取付部552、および第3取付部553には孔が形成されており、これらの孔はいずれも、固定に用いられるボルトとのすきまが抑えられた径を有する丸穴である。また、読取ユニットフレーム55の右側の第3取付部553よりも後側には、右側支持部材66aに固定するための5個の孔561h〜565hも設けられているが、孔561h〜565hについては後述する。
【0039】
ここで、図3および図4に戻って、読取ユニットフレーム55が支持フレーム66に支持された状態を説明する。固定片664および第1取付部551に形成された孔には固定片664側からボルト551Bが貫通し、前枠部材55aの側から図示しないナットで締め付けられている。また、固定片665(図4参照)および第2取付部552に形成された孔には、固定片665側から図示しないボルトが貫通し、後枠部材55cの側からナット552Nで締め付けられられている。またさらに、支持固定部666および第3取付部553に形成された孔には支持固定部666側からボルト553Bが貫通し右枠部材55bの側から図示しないナットで締め付けられている。これにより、画像読取ユニット5(図1参照)は、支持フレーム66にあらかじめ定められた第1取付部551、第2取付部552、および第3取付部553の3点で固定されている。
【0040】
さらに、画像読取ユニット5は読取ユニットフレーム55の上記3点に加え、さらに4点目で固定されている。続いて、この4点目での固定について説明する。
【0041】
図6は、図3に示す読取ユニットフレームおよび右側支持部材の外観図である。
【0042】
図6には、右側から見た読取ユニットフレーム55および右側支持部材66aが互いに分離した状態で示されている。図6のパート(a)には、読取ユニットフレーム55、実際には右枠部材55bがカバー取付部材55fとともに示され、パート(b)には右側支持部材66aが示されている。
【0043】
右枠部材55bの矢印Xで示す前後方向中央部分には、図5を参照して説明した第3取付部553が設けられている。また、右枠部材55bの前後方向において第3取付部553より後側には、読取ユニットフレーム55が支持フレーム66(図3参照)に固定される4点目としての固定領域56が設けられており、固定領域56には、5個の固定部561,562,563,564,565が配置されている。具体的には、固定領域56には5個の孔561h,562h,563h,564h,565hが形成されており、それぞれの孔の縁が5個の固定部561〜565となっている。つまり、5個の固定部561〜565のそれぞれに、孔561h〜565hが形成されている。孔561h〜565hのそれぞれは、固定のために用いられるボルト(図8参照)とのすきまが抑えられた径を有する丸穴である。ここで、5個の孔561h〜565hは、矢印Xで示す前後方向に対して傾いた直線T上に配置されているため、固定部561〜565は、矢印Zで示す上下方向において、互いにずれた位置に配置されている。
【0044】
一方、図6のパート(b)に示す右側支持部材66aには、図3を参照して説明した支持孔666hが形成されており、さらに、この支持孔666hに対し、右枠部材55bでの矢印Xで示す前後方向における第3取付部553と5個の固定部561〜565のそれぞれとの距離に相当する位置に、固定部561〜565と同数の支持固定部671,672,673,674,675が配置されている。具体的には、前後方向における取付孔553hと5個の孔561h〜565hのそれぞれとの距離に相当する位置に、5個の孔671h,672h,673h,674h,675hが形成され、これらの孔の縁が5個の支持固定部671〜675となっている。5個の孔671h〜675hは、矢印Xで示す前後方向に延びる直線上に配置されている。
【0045】
このように、右側支持部材66aでは、5個の支持固定部671〜675が矢印Zで示す上下方向において同じ位置に配置されているのに対し、読取ユニットフレーム55の固定部561〜565は、上下方向において互いにずれた位置に配置されている。したがって、読取ユニットフレーム55が右側支持部材66aに第1取付部551、第2取付部552、および第3取付部553の3点で固定された状態で、読取ユニットフレーム55の固定部561〜565のそれぞれは、前後方向において重なる位置に配置された支持固定部671〜675のそれぞれに対して上下方向での相対位置がずれていることとなる。
【0046】
図7は、図6に示す読取ユニットフレームが右側支持部材に合わせられた状態を説明する図である。
【0047】
図7には、読取ユニットフレーム55と右側支持部材66aの一部が拡大されて示されている。
【0048】
ここで、図1に示す画像形成装置1の製造工程において、画像読取ユニット5が支持部6に取り付けられる際には、まず、画像読取ユニット5の読取ユニットフレーム55が、あらかじめ定められた第1取付部551、第2取付部552、および第3取付部553の3点で支持フレーム66に固定される。例えば、図7に示すように、読取ユニットフレーム55の取付孔553hと、右側支持部材66aの支持孔666hとをボルトが貫通することで、第3取付部553が支持固定部666で固定される。図2および図3で示すように第1取付部551、第2取付部552も同様にして支持フレーム66に固定される。この状態で、図7で示すように、5個の固定部561〜565のそれぞれは、対応する5個の支持固定部671〜675のそれぞれに対し、矢印Zで示す上下方向での位置が互いにずれている。
【0049】
図7に示す、画像読取ユニット5の読取ユニットフレーム55は、支持フレーム66に、5個の固定部561〜565のうちのいずれかで固定される。具体的には、5個の支持固定部671〜675のそれぞれと、5個の固定部561〜565のそれぞれの組合わせのうち位置が一致するいずれかの組合わせの部分が4点目として固定される。図7に示す状態の例では、固定部561〜565と支持固定部671〜675のそれぞれの組合わせのうち、支持固定部673と固定部563との位置が一致しており、この場合には、支持孔673hを貫通するボルトおよびナットによって、支持固定部673と固定部563とが4点目として固定される。ここで、仮に、読取ユニットフレーム55が、図7に示す状態よりも、右後側が下になるような歪みを有し、支持固定部674と固定部564の位置が一致する場合には、支持固定部674と固定部564とが固定される。また、仮に、読取ユニットフレーム55がさらに大きな歪みを有している場合には、支持固定部675と固定部565とが固定されることとなる。
【0050】
画像読取ユニット5(図1参照)は、画像読取ユニット5が組立てられた時点で初期的な歪みを有しているため、右側支持部材66aの後側の部分と、読取ユニットフレーム55の右後側の部分との上下(矢印Z)方向の相対位置は、設計における目標の位置からずれている。この目標の位置からのずれには、支持フレーム66の変形によるずれも含まれている。ここで、5個の支持固定部671〜675のそれぞれと、5個の固定部561〜565のそれぞれからなる組合わせのうち位置が一致する組合わせの部分が固定されるので、あらかじめ定められた3点で固定されたときの、支持フレーム66が支持する画像読取ユニット5(図1)と支持フレームの固定位置ずれが許容され、画像読取ユニット5は、この固定位置ずれを許容したまま4点目で固定される。
【0051】
図8は、図7に示す読取ユニットフレームの固定部と右側支持部材の支持固定部とが固定された状態を示す断面図である。
【0052】
読取ユニットフレーム55(図3参照)の右枠部材55bに配置された固定部563と、右側支持部材66aに配置された支持固定部673とは、締結部材としてのボルト71およびナット72で固定されている。具体的には、固定孔563hと支持固定部673のそれぞれに形成された孔に右側支持部材66aの側からボルト71が貫通し、ボルト71が右枠部材55bの側からナット72で締め付けられる。固定部563と支持固定部673のそれぞれに形成された孔の径は、ボルト71とのすきまが抑えられた径であるため、振動が加えられても固定部563と支持固定部673との位置ずれが生じない。
【0053】
次に、孔の形状が第1実施形態とは異なる、本発明の第2実施形態について説明する。以下の第2実施形態の説明にあたっては、これまで説明してきた実施形態における各要素と同一の要素には同一の符号を付けて示し、前述の実施形態との相違点について説明する。
【0054】
図9は、本発明の第2実施形態の読取ユニットフレームおよび右側支持部材の外観図である。
【0055】
図9のパート(a)には、右側から見た読取ユニットフレーム2055、具体的には右枠部材2055bが示され、パート(b)には、右側支持部材66aが示されている。
【0056】
右枠部材2055bの前後方向において第3取付部553より後側には、読取ユニットフレーム2055が支持フレーム66に固定される4点目としての固定領域2056が設けられており、固定領域2056には、5個の固定部2561,2562,2563,2564,2565が配置されている。具体的には、固定領域56には、5個の固定部2561〜2565に亘る長さの1個の長孔2561hが形成されており、長孔2561hの縁のうち、前後方向で右側支持部材66aに形成された5個の支持固定部671〜675に対応する部分が5個の固定部2561〜2565となっている。すなわち、長孔2561hは、5個の固定部2561〜2565に共通に対応するものである。ここで、長孔2561h〜565hは、矢印Xで示す前後方向に対して傾いた直線に沿って形成されており、したがって、固定部561〜565は、矢印Zで示す上下方向において、互いにずれた位置に配置されている。
【0057】
読取ユニットフレーム2055が、第1取付部551(図1参照)、第2取付部552、および第3取付部553の3点で支持フレーム66に固定される状態において、5個の固定部2561〜2565のそれぞれは、対応する5個の支持固定部671〜675のそれぞれに対し、矢印Zで示す上下方向での位置が互いにずれている。読取ユニットフレーム2055は、右側支持部材66aに、5箇所の固定部2561〜2565のうち、対応する支持固定部671〜675に上下方向での位置が一致するいずれかの固定部で固定される。このようにして、あらかじめ定められた3点で固定したときの支持フレーム66が支持する画像読取ユニット5の歪みが許容され、この歪みのまま4点目で固定される。
【0058】
第2実施形態では、読取ユニットフレームに長孔が形成された態様を説明したが、次に、長孔が支持フレームの側に形成された本発明の第3実施形態について説明する。以下の第3実施形態の説明にあたっても、これまで説明してきた第1実施形態における各要素と同一の要素には同一の符号を付けて示し、第1実施形態との相違点について説明する。
【0059】
図10は、本発明の第3実施形態の読取ユニットフレームおよび右側支持部材の外観図である。
【0060】
図10のパート(a)には、右側から見た読取ユニットフレーム3055(右枠部材3055b)が示され、パート(b)には、右側支持部材3066aが示されている。
【0061】
右枠部材3055bでの矢印Xで示す前後方向において第3取付部553より後側には、読取ユニットフレーム3055が支持フレーム3066に固定される4点目としての固定領域3056が設けられており、固定領域3056には、5個の固定部3561,3562,3563,3564,3565が配置されている。具体的には、固定領域3056には、5個の孔3561h〜3565hが形成されており、孔の縁が5個の固定部3561〜3565となっている。ここで、孔3561h〜3565hには、ねじ山が形成されている。
【0062】
一方、図10のパート(b)に示す右側支持部材3066aには、支持孔666hに対し、右枠部材55bの前後方向における第3取付部553と5個の固定部3561〜3565のそれぞれとの距離に相当する位置に、5個の支持固定部3671,3672,3673,3674,3675が配置されている。具体的には、右枠部材3055bに配置された固定部3561〜3565に前後方向において重なる位置に、固定部3561〜3565に亘る長さの1個の長孔3671hが形成され、長孔3671hの縁のうち、前後方向において右枠部材3055bに形成された5個の固定部3561〜3565に対応する5箇所の部分が支持固定部3671〜3675となっている。長孔1671hは、矢印Xで示す前後方向に配置されている。
【0063】
読取ユニットフレーム3055が、第1取付部551(図3参照)、第2取付部552、および第3取付部553の3点で支持フレーム66に固定された状態において、5個の固定部3561〜3565のそれぞれは、対応する5個の支持固定部3671〜3675のそれぞれに対し、矢印Zで示す上下方向での位置が互いにずれている。読取ユニットフレーム3055は、右側支持部材3066aに、5箇所の固定部3561〜3565のうち、支持固定部3671〜3675に上下方向での位置が一致いずれかの固定部で固定される。このようにして、あらかじめ定められた3点で固定したときの支持フレーム66が支持する画像読取ユニット5の歪みが許容され、この歪みのまま4点目で固定される。第3実施形態における固定は、長孔1671hを貫通するねじ3571が、ねじ山が形成された孔3561h〜3565hのいずれかに締結されることで行われる。
【0064】
上述した第1実施形態では、画像読取ユニットが、支持フレームにあらかじめ定められた3点に加え、4点目で固定されるものとして説明したが、次に、画像読取ユニットが、前記支持フレームに前記4点に加えさらに5点目で固定される本発明の第4実施形態について説明する。以下の第4実施形態の説明にあたっては、これまで説明してきた第1実施形態における各要素と同一の要素には同一の符号を付けて示し、第1実施形態との相違点について説明する。
【0065】
図11は、本発明の第4実施形態の読取ユニットフレームおよび右側支持部材の外観図である。
【0066】
図11のパート(a)には、右側から見た読取ユニットフレーム4055、具体的には右枠部材4055bが示され、パート(b)には、右側支持部材4066aが示されている。
【0067】
右枠部材4055bの前後方向において第3取付部553より前側には、読取ユニットフレーム55が支持フレーム66に固定される5点目として、固定領域56とは別に、第2の固定領域4057が設けられており、第2の固定領域4057には、第2の固定部4561,4562,4563,4564,4565が配置されている。具体的には、第2の固定領域4057には、5個の孔4561h,4562h,4563h,4564h,4565hが形成されており、それぞれの孔の縁が5個の第2の固定部4561〜4565となっている。ここで、5個の孔4561h〜4565hは、矢印Xで示す前後方向に対して傾いた直線U上に配置されており、したがって、第2の固定部4561〜4565は、矢印Zで示す上下方向において、互いにずれた位置に配置されている。
【0068】
一方、図11のパート(b)に示す右側支持部材4066aには、支持孔666hに対し、右枠部材4055bでの矢印Xで示す前後方向における第3取付部553と5個の第2の固定部4571〜4575のそれぞれとの距離に相当する位置に、第2の支持固定部4471,4772,4773,4774,4775が配置されている。具体的には、右枠部材4055bの前後方向における取付孔553hと5個の第2の固定孔4571h〜4575hのそれぞれとの距離に相当する位置に、5個の孔4681h,4682h,4683h,4684h,4685hが形成され、これらの孔の縁が5個の第2の支持固定部4681〜4685となっている。5個の孔4681h〜4685hは、矢印Xで示す前後方向に延びる直線上に配置されている。
【0069】
このように、右側支持部材4066aでは、5個の第2の支持固定部4681〜4685が上下方向において同じ位置に並んで配置されているのに対し、読取ユニットフレーム4055の第2の固定部4571〜4575は、上下方向において互いにずれた位置に配置されている。このため、読取ユニットフレーム4055が右側支持部材4066aに3点で固定された状態で、読取ユニットフレーム4055の第2の固定部4571〜4575のそれぞれは、前後方向において重なる位置に配置された第2の支持固定部4681〜4685のそれぞれに対しても上下方向の相対位置がずれている。
【0070】
読取ユニットフレーム4055が、あらかじめ定められた3点で固定された状態において、読取ユニットフレーム4055は、右側支持部材4066aに、4点目として、5箇所の固定部561〜565のうち、支持固定部671〜675に位置が一致するいずれかの固定部で固定される。さらに、読取ユニットフレーム4055は、5点目として、5箇所の第2の固定部4571〜4575のうちの、上下方向で一致するいずれかの第2の固定部で固定される。
【0071】
なお、本実施形態においては、固定部が5個であるとして説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、固定部は5個以外の複数個であってよい。
【0072】
また、本実施形態においては、支持固定部が前後方向に配置され、固定部が前後方向に対し傾いた直線上に配置されるとして説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、固定部は互いにずれた関係にあればよく、例えば、互いに整列しない状態で配置されるものであってもよい。また、本実施形態においては、固定部が前後方向に対し傾いた直線上に配置されるとして説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、支持固定部が互いにずれた位置に配置されることで、対応する支持固定部に対する固定部の相対位置が互いにずれたものであれば、固定部が前後方向に延びる直線上に配置されたものであってもよい。
【0073】
また、本実施形態においては、固定部での固定手段として、ボルトおよびナットの組合わせや、ねじおよびねじ山が形成された孔との組合わせを説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、リベットやワイヤ等他の固定手段で固定するものであってよい。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本発明の第1実施形態の画像形成装置の外観図である。
【図2】図1に示す画像形成装置の画像読取ユニットの概略構成を説明する図である。
【図3】図1に示す画像形成装置が備えるフレームを示す斜視図である。
【図4】図3に示すフレームの左後側の一部分を左後側から見た斜視図である。
【図5】図3に示すフレームのうち、画像入力ユニットの構造を支える読取ユニットフレームを示す斜視図である。
【図6】図3に示す読取ユニットフレームおよび右側支持部材の外観図である。
【図7】図6に示す読取ユニットフレームが右側支持部材に合わせられた状態を説明する図である。
【図8】図7に示す読取ユニットフレームの固定部と右側支持部材の支持部とが固定された状態を示す断面図である。
【図9】本発明の第2実施形態の読取ユニットフレームおよび右側支持部材の外観図である。
【図10】本発明の第3実施形態の読取ユニットフレームおよび右側支持部材の外観図である。
【図11】本発明の第4実施形態の読取ユニットフレームおよび右側支持部材の外観図である。
【図12】従来の画像形成装置のフレームを示す図である。
【符号の説明】
【0075】
1 画像形成装置
2 画像読取部(画像読取装置)
3 画像形成ユニット
5 画像読取ユニット
53 プラテンガラス(読取面)
55,2055,3055,4055 読取ユニットフレーム
551 第1取付部
552 第2取付部
553 第3取付部
561〜565,2561〜2565,3561〜3565,4561〜4565 固定部
66,3066 支持フレーム
671〜675,3671〜3675,4471〜4775 支持固定部
4571〜4575 第2の固定部
561h〜565h 孔
1671h,2561h 長孔
71 ボルト(締結部材)
72 ナット
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像読取装置および画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、画像を形成する画像形成ユニットに、原稿シートから原稿画像を読み取る画像読取装置を画像読取ユニットとして組み合わせた画像形成装置が、複写機や複合機として知られている。このような画像形成装置の中には、画像形成ユニットの上部に排出トレイを備え、この排出トレイから用紙を取り出すための空間をあけて画像形成ユニットの上方に画像入力ユニットを配置したものがあり、例えば、画像入力ユニットが画像形成ユニット上部に取り付けられた支持フレームに隅の4点で固定されて支持されるタイプのものや、例えば特許文献1に示されるように、3点で固定されるタイプのものがある。
【特許文献1】特開2005−260665号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、画像入力ユニットは、原稿画像を読み取るための光学部品を含む画像読取機構を内蔵している。この画像読取機構は、画像入力ユニットが組み立てられた時点において、画像入力ユニットが通常有している構造上の初期的な歪みを許容したままで、原稿画像を歪み等なく読み取ることができるよう調整されている。
【0004】
しかしながら、画像入力ユニットが4点で固定されるタイプの画像形成装置の組立てにおいて、すでに3点で支持フレームに固定された画像入力ユニットの4点目が固定される時点では、この4点目の固定位置が、画像入力ユニットの初期的な歪みや、支持フレームまたは画像形成ユニットの寸法精度のばらつき等により設計上の目標位置からずれている場合がある。この場合、画像入力ユニットが、4点目の固定位置が目標位置に合うように変形されてから支持フレームに固定されると、画像入力ユニットの組立時点で調整されていた画像読取機構の配置がずれ、原稿画像の読取り品質が低下する。
【0005】
また、画像入力ユニットが3点で支持・固定されるタイプの画像形成装置は、例えば、操作者が原稿を抑えたり、ボタンを押して操作したりする場合に、固定されていない隅の部分が加重されると変形し易い。ここで、3点で固定されるタイプの画像入力ユニットに、さらに4点目として、固定のためのボルト径よりも大きい馬鹿穴を形成し、この4点目をねじで締め付けて固定することが行われている。
【0006】
図12は、従来技術の画像形成装置のフレームを示す図である。
【0007】
図12に示す画像形成装置900では、画像入力ユニットの構造を支えるフレーム910が、画像形成ユニットのフレーム920の上部に取付けられた支持フレーム930に、3点911,912,913で固定されている。画像入力ユニットのフレーム910には、さらに馬鹿穴914が形成されており、この馬鹿穴が形成された部分がねじ915で締め付けられることで、フレーム910が補助的に固定されている。しかしながら、この方法では、画像入力ユニットが取り付けられた後、例えば、製品輸送中に想定される落下衝撃や振動等により馬鹿穴が形成された部分での固定位置がずれる可能性があり、画像入力ユニットが変形したままの状態で顧客設置先に配送されてしまうおそれがある。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑み、画像の品質低下が抑えられた画像読取装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決する本発明の画像読取装置は、
原稿シートが載せられる読取面を有しこの読取面に載せられた原稿シートから原稿画像を読み取る画像読取ユニットと、
上記画像読取ユニットを支持する支持フレームとを備え、
上記画像読取ユニットが、上記支持フレームにあらかじめ定められた3点で固定されるとともに、さらに4点目が、上記3点で固定したときのこの支持フレームと該支持フレームが支持する該画像読取ユニット双方の固定位置ずれを許容したまま固定するための互いにずれた複数の固定部からなり、
上記画像読取ユニットが、この支持フレームにこの複数の固定部のうちのいずれか1つの固定部で固定されてなることを特徴とする。
【0010】
本発明の画像読取装置によれば、画像読取ユニットが、4点目として互いにずれた複数の固定部のうちのいずれか1つの固定部で固定されるので、本構成を有していない場合に比較して読み取った画像の品質低下が抑えられる。
【0011】
ここで、上記本発明の画像読取装置において、上記複数の固定部のそれぞれには、丸孔が形成されたものであってもよく、また、複数の固定部には、この複数の固定部に亘る長さの長孔が形成されたものであってもよい。また、上記本発明の画像読取装置において、上記支持フレームには、上記複数の固定部と同数の丸孔が形成されたものであってもよく、上記複数の固定部に亘る長さの長孔が形成されたものであってもよい。
【0012】
丸穴または長孔に挿入されるねじやボルト等により、支持フレームに画像読取ユニットを簡単かつ確実に固定することができる。
【0013】
また、上記本発明の画像読取装置において、上記支持フレームと上記いずれか1つの固定部は、この支持フレームとこのいずれか1つの固定部とを貫通して締結する締結部材で固定されることが好ましい。
【0014】
締結部材を用いることにより、支持フレームと1つの固定部とが容易に固定される。
【0015】
また、上記丸穴にはねじ山が形成され、上記固定部と上記支持フレームとは、この丸孔を貫通してこのねじ山に係合するねじで固定されるものであってもよい。
【0016】
また、上記本発明の画像読取装置において、上記画像読取ユニットが、上記支持フレームに上記3点および上記4点目で固定されるとともに、さらに5点目が、上記3点および上記4点目で固定したときのこの支持フレームが支持するこの画像読取ユニットの歪みを許容してこの歪みのまま固定するための互いにずれた複数の第2の固定部からなり、
上記画像読取ユニットが、この支持フレームにこの複数の第2の固定部のうちのいずれか1つの第2の固定部で固定されてなるものであってもよい。
【0017】
画像読取ユニットが、さらに4点目と同様の構成を有する5点目で支持フレームに固定されることによって、顧客操作が引き起こす画像読み取り装置の変形等による読み取り画像品質低下がさらに抑えられる。
【0018】
また、上記目的を達成する本発明の画像形成装置は、
原稿シートが載せられる読取面を有しこの読取面に載せられた原稿シートから原稿画像を読み取る画像読取ユニットと、
上記画像読取ユニットを支持する支持フレームを有し、上記画像読取ユニットで読み取られた原稿画像を用紙に形成する画像形成ユニットとを備え、
上記画像読取ユニットが、上記支持フレームにあらかじめ定められた3点で固定されるとともに、さらに4点目が、上記3点で固定したときのこの支持フレームと該支持フレームが支持する該画像読取ユニット双方の固定位置ずれを許容したまま固定するための互いにずれた複数の固定部からなり、
上記画像読取ユニットが、この支持フレームにこの複数の固定部のうちのいずれか1つの固定部で固定されてなることを特徴とする。
【0019】
本発明の画像形成装置では、本構成を有していない場合に比較して、読み込まれた原稿画像に応じて用紙に形成される画像の品質低下が抑えられる。
【0020】
なお、本発明にいう画像形成装置については、ここではその基本形態のみを示すのに留めるが、これは単に重複を避けるためであり、本発明にいう画像形成装置には、上記の基本形態のみではなく、前述した画像読取装置の各形態に対応する各種の形態が含まれる。
【発明の効果】
【0021】
以上説明したように、本発明によれば、本発明の構成を有していない場合に比較して画像の品質低下が抑えられた画像読取装置および画像形成装置が実現する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下図面を参照して本発明の画像読取装置および画像形成装置の実施の形態を説明する。
【0023】
図1は、本発明の第1実施形態の画像形成装置の外観図である。
【0024】
図1に示す画像形成装置1は、デジタル複合機であり、プリンタ、スキャナ、および複写機としての機能を備えている。画像形成装置1は、原稿画像を読み取る画像読取装置としての画像読取部2、用紙に画像を形成する画像形成ユニット3、および操作部4を備えており、画像読取部2は、画像読取ユニット5と、この画像読取ユニット5を支持する支持部6とからなる。画像読取ユニット5は、画像形成ユニット3の上方に支持部6を介して取り付けられている。操作部4は、操作者が操作よってコピー開始や、コピー枚数の情報を入力するためのものであり、画像読取ユニット5の縁に取り付けられている。ここで、画像形成装置1において、操作部4が取り付けられた側すなわち矢印Xの方向にある側を前側とし、矢印Yの方向にある側を右側とし、矢印Xの方向にある側を上側とする。また、矢印X、矢印Y、および矢印Xの反対方向の側をそれぞれの後側、左側、および下側とする。
【0025】
画像読取ユニット5に上部には、カバー51が設けられている。このカバー51は、画像読取ユニット5の後縁にヒンジ部52を介して回転自在に取り付けられており、画像読取ユニット5に対し開閉自在となっている。カバー51の下には、原稿シートが載せられる読取面としてのプラテンガラス53(図2参照)が備えられている。
【0026】
画像形成ユニット3は、用紙に画像を形成するユニットであり、画像読取ユニット5で読み取られた原稿画像に対応する画像を用紙に形成することでコピー機能を実現する。画像形成ユニット3の下部には、画像を形成する用紙を収容する用紙トレイ31,32が備えられ、画像形成ユニット3の左側には、手差しで給紙される用紙を支持する手差しトレイ33が備えられている。また、画像形成ユニット3の上部には、画像が形成され排出ロール34によって排出された用紙を積載する排出トレイ35が設けられている。画像形成ユニット3は、用紙トレイ31,32または手差しトレイ33に収容された用紙に電子写真方式によって画像を形成し、排出トレイ35上に排出する。ここで、画像読取ユニット5は、画像形成ユニット3の上方に、用紙トレイ31に収容された用紙が操作者によって取出し可能な空間をおいて配置されている。
【0027】
このような構成の画像形成装置1では、例えば操作者によって、画像読取ユニット5上部のカバー51が開けられ、プラテンガラス53(図2参照)に原稿シートが載せられるとともに、操作部4が操作されてコピー開始の情報が入力されると、画像読取ユニット5がプラテンガラス53に載せられた原稿シートから原稿画像を読み取り、画像形成ユニット3が、用紙トレイ31に収容された用紙に、画像読取ユニット5で読み取られた原稿画像に応じた画像を形成し、画像が形成された用紙を排出トレイ35上に積載する。
【0028】
図2は、図1に示す画像形成装置の画像読取ユニットの概略構成を説明する図である。
【0029】
図2には、カバー51が取り除かれた状態で、前側から見た画像読取ユニット5内部の概略構成が示されている。画像読取ユニット5は、原稿シートが載せられるプラテンガラス53、および画像を読み取るための画像読取機構54を備えている。画像読取機構54は、プラテンガラス53の下をプラテンガラス53に沿って移動する第1キャリッジ541、および第1キャリッジ541に合わせて移動する第2キャリッジ542を備えている。第1キャリッジ541は、プラテンガラス53に向かって光を照射する光照射部541a、およびプラテンガラス53上の原稿シートに反射して戻ってきた反射光を反射してこの反射光の進行方向を変更する第1反射ミラー541bを有し、第2キャリッジ542は、第1反射ミラー541bで反射された反射光を反射する第2反射ミラー542a、および、第2反射ミラー542aによって反射された反射光をさらに反射する第3反射ミラー542bを有している。第1キャリッジ541および第2キャリッジ542は、図示しないステッピングモータにより左右方向に往復移動可能に構成されている。また、画像読取機構54には、上述の第3反射ミラー542bによって反射された反射光を収束するレンズ543、収束された光を受光して電気的な画像信号に変換するCCD544、および、このCCD544から出力された画像信号に画像処理を施す信号処理部545が備えられている。画像読取機構54は、反射ミラー541b,542a,542bが取付けられた第1キャリッジ541および第2キャリッジ542を移動させ、プラテンガラス53に載せられた原稿シートを左右方向に走査しながら原稿画像を読み出す。
【0030】
画像読取機構54の各部品は、画像読取ユニット5の構造を支える後述の読取ユニットフレーム(図3参照)に直接または間接的に取り付けられているが、取り付けられる位置および姿勢には製品毎のばらつきがある。また、画像読取ユニット5全体的な形状も初期的な歪みを有している。このため、画像読取ユニット5は、組み立てられた時点の初期的な歪みを許容した状態で、原稿画像を歪み無く読出すことができるように調整されている。
【0031】
図3は、図1に示す画像形成装置が備えるフレームを示す斜視図であり、図4は、図3に示すフレームの左後側の一部分を左後側から見た斜視図である。また、図5は、図3に示すフレームのうち、画像入力ユニットの構造を支える読取ユニットフレームを示す斜視図である。
【0032】
図3に示すフレーム10は、読取ユニットフレーム55、支持フレーム66、および形成ユニットフレーム370で構成されている。
【0033】
読取ユニットフレーム55は、画像読取ユニット5(図1参照)の構造を支える部材であり、画像読取機構54の各部品が取り付けられている。読取ユニットフレーム55は、前枠部材55a、右枠部材55b、後枠部材55c、左枠部材55d、底辺部材55d、およびカバー取付部材55fからなる。前枠部材55a、右枠部材55b、後枠部材55c、および左枠部材55dは、互いに接続されて略四角状の枠体を構成しており、この枠体に底辺部材55dが取り付けられている。後枠部材55cの後側に、カバー51(図1参照)のヒンジ部52を取り付けるカバー取付部材55fが取り付けられている。
【0034】
形成ユニットフレーム370は、画像形成ユニット3(図1参照)の構造を支えるとともに、支持フレーム66を介して画像読取ユニット5を支持する部材であり、4隅に立設された柱部材371と、この柱部材371に、互いに対向する向きに取り付けられた前面板材372および後面板材373と、これらの前面板材372および後面板材373の間を、前後方向に渡されて取り付けられた複数の渡し部材374と、底面に取り付けられた底面部材375とを備えている。また、形成ユニットフレーム370の左側に立設された2本の柱部材371のそれぞれには、手差しトレイ33(図1参照)を支持する手差しトレイ支持部材376も取り付けられている。
【0035】
支持フレーム66は、画像読取ユニット5(図1参照)を支持する部材であり、画像読取ユニット5を右側から支持する右側支持部材66a、および左側から支持する左側支持部材66bを有する。左側支持部材66bは、前後方向に延びた左側支持部材本体661と、左側支持部材本体661の両端から下方に延びた左側支持柱部材662,663(左側支持柱部材663は図4参照)とで構成されている。支持フレーム66は、画像読取ユニット5(図1参照)の上部に取り付けられている。具体的には、右側支持部材66a、および左側支持柱部材662,663のそれぞれが、形成ユニットフレーム370の柱部材371の上端部分に図示しないねじにより、ねじ止めされている。
【0036】
なお、上述した読取ユニットフレーム55、支持フレーム66、および形成ユニットフレーム370を構成する部材のそれぞれは、金属製の板を打抜き加工および折曲げ加工することで形成されたものである。
【0037】
図3および図4に示すように、左側支持部材66bの左側支持部材本体661には、画像読取ユニット5の読取ユニットフレーム55を左前側および左後側で固定する固定片664,665が設けられている。固定片664,665のそれぞれには孔が形成されている。また、右側支持部材66aには、画像読取ユニット5の読取ユニットフレーム55を右側で固定する支持固定部666が設けられている。具体的には、右側支持部材66aには孔666h(図6参照)が形成され、この孔666hの縁が支持固定部666となっている。また、右側支持部材66aの支持孔666hよりも後側には、読取ユニットフレーム55を固定するための5個の孔671h〜675hも設けられているが、この孔671h〜675hについては後述する。
【0038】
一方、読取ユニットフレーム55について図5を参照して説明すると、読取ユニットフレーム55の左前側には、固定片664に対応する第1取付部551が設けられ、左後側には、固定片665に対応する第2取付部552が設けられている。また、右側の中央部分には、支持固定部666に対応した第3取付部553が設けられている。第1取付部551、第2取付部552、および第3取付部553には孔が形成されており、これらの孔はいずれも、固定に用いられるボルトとのすきまが抑えられた径を有する丸穴である。また、読取ユニットフレーム55の右側の第3取付部553よりも後側には、右側支持部材66aに固定するための5個の孔561h〜565hも設けられているが、孔561h〜565hについては後述する。
【0039】
ここで、図3および図4に戻って、読取ユニットフレーム55が支持フレーム66に支持された状態を説明する。固定片664および第1取付部551に形成された孔には固定片664側からボルト551Bが貫通し、前枠部材55aの側から図示しないナットで締め付けられている。また、固定片665(図4参照)および第2取付部552に形成された孔には、固定片665側から図示しないボルトが貫通し、後枠部材55cの側からナット552Nで締め付けられられている。またさらに、支持固定部666および第3取付部553に形成された孔には支持固定部666側からボルト553Bが貫通し右枠部材55bの側から図示しないナットで締め付けられている。これにより、画像読取ユニット5(図1参照)は、支持フレーム66にあらかじめ定められた第1取付部551、第2取付部552、および第3取付部553の3点で固定されている。
【0040】
さらに、画像読取ユニット5は読取ユニットフレーム55の上記3点に加え、さらに4点目で固定されている。続いて、この4点目での固定について説明する。
【0041】
図6は、図3に示す読取ユニットフレームおよび右側支持部材の外観図である。
【0042】
図6には、右側から見た読取ユニットフレーム55および右側支持部材66aが互いに分離した状態で示されている。図6のパート(a)には、読取ユニットフレーム55、実際には右枠部材55bがカバー取付部材55fとともに示され、パート(b)には右側支持部材66aが示されている。
【0043】
右枠部材55bの矢印Xで示す前後方向中央部分には、図5を参照して説明した第3取付部553が設けられている。また、右枠部材55bの前後方向において第3取付部553より後側には、読取ユニットフレーム55が支持フレーム66(図3参照)に固定される4点目としての固定領域56が設けられており、固定領域56には、5個の固定部561,562,563,564,565が配置されている。具体的には、固定領域56には5個の孔561h,562h,563h,564h,565hが形成されており、それぞれの孔の縁が5個の固定部561〜565となっている。つまり、5個の固定部561〜565のそれぞれに、孔561h〜565hが形成されている。孔561h〜565hのそれぞれは、固定のために用いられるボルト(図8参照)とのすきまが抑えられた径を有する丸穴である。ここで、5個の孔561h〜565hは、矢印Xで示す前後方向に対して傾いた直線T上に配置されているため、固定部561〜565は、矢印Zで示す上下方向において、互いにずれた位置に配置されている。
【0044】
一方、図6のパート(b)に示す右側支持部材66aには、図3を参照して説明した支持孔666hが形成されており、さらに、この支持孔666hに対し、右枠部材55bでの矢印Xで示す前後方向における第3取付部553と5個の固定部561〜565のそれぞれとの距離に相当する位置に、固定部561〜565と同数の支持固定部671,672,673,674,675が配置されている。具体的には、前後方向における取付孔553hと5個の孔561h〜565hのそれぞれとの距離に相当する位置に、5個の孔671h,672h,673h,674h,675hが形成され、これらの孔の縁が5個の支持固定部671〜675となっている。5個の孔671h〜675hは、矢印Xで示す前後方向に延びる直線上に配置されている。
【0045】
このように、右側支持部材66aでは、5個の支持固定部671〜675が矢印Zで示す上下方向において同じ位置に配置されているのに対し、読取ユニットフレーム55の固定部561〜565は、上下方向において互いにずれた位置に配置されている。したがって、読取ユニットフレーム55が右側支持部材66aに第1取付部551、第2取付部552、および第3取付部553の3点で固定された状態で、読取ユニットフレーム55の固定部561〜565のそれぞれは、前後方向において重なる位置に配置された支持固定部671〜675のそれぞれに対して上下方向での相対位置がずれていることとなる。
【0046】
図7は、図6に示す読取ユニットフレームが右側支持部材に合わせられた状態を説明する図である。
【0047】
図7には、読取ユニットフレーム55と右側支持部材66aの一部が拡大されて示されている。
【0048】
ここで、図1に示す画像形成装置1の製造工程において、画像読取ユニット5が支持部6に取り付けられる際には、まず、画像読取ユニット5の読取ユニットフレーム55が、あらかじめ定められた第1取付部551、第2取付部552、および第3取付部553の3点で支持フレーム66に固定される。例えば、図7に示すように、読取ユニットフレーム55の取付孔553hと、右側支持部材66aの支持孔666hとをボルトが貫通することで、第3取付部553が支持固定部666で固定される。図2および図3で示すように第1取付部551、第2取付部552も同様にして支持フレーム66に固定される。この状態で、図7で示すように、5個の固定部561〜565のそれぞれは、対応する5個の支持固定部671〜675のそれぞれに対し、矢印Zで示す上下方向での位置が互いにずれている。
【0049】
図7に示す、画像読取ユニット5の読取ユニットフレーム55は、支持フレーム66に、5個の固定部561〜565のうちのいずれかで固定される。具体的には、5個の支持固定部671〜675のそれぞれと、5個の固定部561〜565のそれぞれの組合わせのうち位置が一致するいずれかの組合わせの部分が4点目として固定される。図7に示す状態の例では、固定部561〜565と支持固定部671〜675のそれぞれの組合わせのうち、支持固定部673と固定部563との位置が一致しており、この場合には、支持孔673hを貫通するボルトおよびナットによって、支持固定部673と固定部563とが4点目として固定される。ここで、仮に、読取ユニットフレーム55が、図7に示す状態よりも、右後側が下になるような歪みを有し、支持固定部674と固定部564の位置が一致する場合には、支持固定部674と固定部564とが固定される。また、仮に、読取ユニットフレーム55がさらに大きな歪みを有している場合には、支持固定部675と固定部565とが固定されることとなる。
【0050】
画像読取ユニット5(図1参照)は、画像読取ユニット5が組立てられた時点で初期的な歪みを有しているため、右側支持部材66aの後側の部分と、読取ユニットフレーム55の右後側の部分との上下(矢印Z)方向の相対位置は、設計における目標の位置からずれている。この目標の位置からのずれには、支持フレーム66の変形によるずれも含まれている。ここで、5個の支持固定部671〜675のそれぞれと、5個の固定部561〜565のそれぞれからなる組合わせのうち位置が一致する組合わせの部分が固定されるので、あらかじめ定められた3点で固定されたときの、支持フレーム66が支持する画像読取ユニット5(図1)と支持フレームの固定位置ずれが許容され、画像読取ユニット5は、この固定位置ずれを許容したまま4点目で固定される。
【0051】
図8は、図7に示す読取ユニットフレームの固定部と右側支持部材の支持固定部とが固定された状態を示す断面図である。
【0052】
読取ユニットフレーム55(図3参照)の右枠部材55bに配置された固定部563と、右側支持部材66aに配置された支持固定部673とは、締結部材としてのボルト71およびナット72で固定されている。具体的には、固定孔563hと支持固定部673のそれぞれに形成された孔に右側支持部材66aの側からボルト71が貫通し、ボルト71が右枠部材55bの側からナット72で締め付けられる。固定部563と支持固定部673のそれぞれに形成された孔の径は、ボルト71とのすきまが抑えられた径であるため、振動が加えられても固定部563と支持固定部673との位置ずれが生じない。
【0053】
次に、孔の形状が第1実施形態とは異なる、本発明の第2実施形態について説明する。以下の第2実施形態の説明にあたっては、これまで説明してきた実施形態における各要素と同一の要素には同一の符号を付けて示し、前述の実施形態との相違点について説明する。
【0054】
図9は、本発明の第2実施形態の読取ユニットフレームおよび右側支持部材の外観図である。
【0055】
図9のパート(a)には、右側から見た読取ユニットフレーム2055、具体的には右枠部材2055bが示され、パート(b)には、右側支持部材66aが示されている。
【0056】
右枠部材2055bの前後方向において第3取付部553より後側には、読取ユニットフレーム2055が支持フレーム66に固定される4点目としての固定領域2056が設けられており、固定領域2056には、5個の固定部2561,2562,2563,2564,2565が配置されている。具体的には、固定領域56には、5個の固定部2561〜2565に亘る長さの1個の長孔2561hが形成されており、長孔2561hの縁のうち、前後方向で右側支持部材66aに形成された5個の支持固定部671〜675に対応する部分が5個の固定部2561〜2565となっている。すなわち、長孔2561hは、5個の固定部2561〜2565に共通に対応するものである。ここで、長孔2561h〜565hは、矢印Xで示す前後方向に対して傾いた直線に沿って形成されており、したがって、固定部561〜565は、矢印Zで示す上下方向において、互いにずれた位置に配置されている。
【0057】
読取ユニットフレーム2055が、第1取付部551(図1参照)、第2取付部552、および第3取付部553の3点で支持フレーム66に固定される状態において、5個の固定部2561〜2565のそれぞれは、対応する5個の支持固定部671〜675のそれぞれに対し、矢印Zで示す上下方向での位置が互いにずれている。読取ユニットフレーム2055は、右側支持部材66aに、5箇所の固定部2561〜2565のうち、対応する支持固定部671〜675に上下方向での位置が一致するいずれかの固定部で固定される。このようにして、あらかじめ定められた3点で固定したときの支持フレーム66が支持する画像読取ユニット5の歪みが許容され、この歪みのまま4点目で固定される。
【0058】
第2実施形態では、読取ユニットフレームに長孔が形成された態様を説明したが、次に、長孔が支持フレームの側に形成された本発明の第3実施形態について説明する。以下の第3実施形態の説明にあたっても、これまで説明してきた第1実施形態における各要素と同一の要素には同一の符号を付けて示し、第1実施形態との相違点について説明する。
【0059】
図10は、本発明の第3実施形態の読取ユニットフレームおよび右側支持部材の外観図である。
【0060】
図10のパート(a)には、右側から見た読取ユニットフレーム3055(右枠部材3055b)が示され、パート(b)には、右側支持部材3066aが示されている。
【0061】
右枠部材3055bでの矢印Xで示す前後方向において第3取付部553より後側には、読取ユニットフレーム3055が支持フレーム3066に固定される4点目としての固定領域3056が設けられており、固定領域3056には、5個の固定部3561,3562,3563,3564,3565が配置されている。具体的には、固定領域3056には、5個の孔3561h〜3565hが形成されており、孔の縁が5個の固定部3561〜3565となっている。ここで、孔3561h〜3565hには、ねじ山が形成されている。
【0062】
一方、図10のパート(b)に示す右側支持部材3066aには、支持孔666hに対し、右枠部材55bの前後方向における第3取付部553と5個の固定部3561〜3565のそれぞれとの距離に相当する位置に、5個の支持固定部3671,3672,3673,3674,3675が配置されている。具体的には、右枠部材3055bに配置された固定部3561〜3565に前後方向において重なる位置に、固定部3561〜3565に亘る長さの1個の長孔3671hが形成され、長孔3671hの縁のうち、前後方向において右枠部材3055bに形成された5個の固定部3561〜3565に対応する5箇所の部分が支持固定部3671〜3675となっている。長孔1671hは、矢印Xで示す前後方向に配置されている。
【0063】
読取ユニットフレーム3055が、第1取付部551(図3参照)、第2取付部552、および第3取付部553の3点で支持フレーム66に固定された状態において、5個の固定部3561〜3565のそれぞれは、対応する5個の支持固定部3671〜3675のそれぞれに対し、矢印Zで示す上下方向での位置が互いにずれている。読取ユニットフレーム3055は、右側支持部材3066aに、5箇所の固定部3561〜3565のうち、支持固定部3671〜3675に上下方向での位置が一致いずれかの固定部で固定される。このようにして、あらかじめ定められた3点で固定したときの支持フレーム66が支持する画像読取ユニット5の歪みが許容され、この歪みのまま4点目で固定される。第3実施形態における固定は、長孔1671hを貫通するねじ3571が、ねじ山が形成された孔3561h〜3565hのいずれかに締結されることで行われる。
【0064】
上述した第1実施形態では、画像読取ユニットが、支持フレームにあらかじめ定められた3点に加え、4点目で固定されるものとして説明したが、次に、画像読取ユニットが、前記支持フレームに前記4点に加えさらに5点目で固定される本発明の第4実施形態について説明する。以下の第4実施形態の説明にあたっては、これまで説明してきた第1実施形態における各要素と同一の要素には同一の符号を付けて示し、第1実施形態との相違点について説明する。
【0065】
図11は、本発明の第4実施形態の読取ユニットフレームおよび右側支持部材の外観図である。
【0066】
図11のパート(a)には、右側から見た読取ユニットフレーム4055、具体的には右枠部材4055bが示され、パート(b)には、右側支持部材4066aが示されている。
【0067】
右枠部材4055bの前後方向において第3取付部553より前側には、読取ユニットフレーム55が支持フレーム66に固定される5点目として、固定領域56とは別に、第2の固定領域4057が設けられており、第2の固定領域4057には、第2の固定部4561,4562,4563,4564,4565が配置されている。具体的には、第2の固定領域4057には、5個の孔4561h,4562h,4563h,4564h,4565hが形成されており、それぞれの孔の縁が5個の第2の固定部4561〜4565となっている。ここで、5個の孔4561h〜4565hは、矢印Xで示す前後方向に対して傾いた直線U上に配置されており、したがって、第2の固定部4561〜4565は、矢印Zで示す上下方向において、互いにずれた位置に配置されている。
【0068】
一方、図11のパート(b)に示す右側支持部材4066aには、支持孔666hに対し、右枠部材4055bでの矢印Xで示す前後方向における第3取付部553と5個の第2の固定部4571〜4575のそれぞれとの距離に相当する位置に、第2の支持固定部4471,4772,4773,4774,4775が配置されている。具体的には、右枠部材4055bの前後方向における取付孔553hと5個の第2の固定孔4571h〜4575hのそれぞれとの距離に相当する位置に、5個の孔4681h,4682h,4683h,4684h,4685hが形成され、これらの孔の縁が5個の第2の支持固定部4681〜4685となっている。5個の孔4681h〜4685hは、矢印Xで示す前後方向に延びる直線上に配置されている。
【0069】
このように、右側支持部材4066aでは、5個の第2の支持固定部4681〜4685が上下方向において同じ位置に並んで配置されているのに対し、読取ユニットフレーム4055の第2の固定部4571〜4575は、上下方向において互いにずれた位置に配置されている。このため、読取ユニットフレーム4055が右側支持部材4066aに3点で固定された状態で、読取ユニットフレーム4055の第2の固定部4571〜4575のそれぞれは、前後方向において重なる位置に配置された第2の支持固定部4681〜4685のそれぞれに対しても上下方向の相対位置がずれている。
【0070】
読取ユニットフレーム4055が、あらかじめ定められた3点で固定された状態において、読取ユニットフレーム4055は、右側支持部材4066aに、4点目として、5箇所の固定部561〜565のうち、支持固定部671〜675に位置が一致するいずれかの固定部で固定される。さらに、読取ユニットフレーム4055は、5点目として、5箇所の第2の固定部4571〜4575のうちの、上下方向で一致するいずれかの第2の固定部で固定される。
【0071】
なお、本実施形態においては、固定部が5個であるとして説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、固定部は5個以外の複数個であってよい。
【0072】
また、本実施形態においては、支持固定部が前後方向に配置され、固定部が前後方向に対し傾いた直線上に配置されるとして説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、固定部は互いにずれた関係にあればよく、例えば、互いに整列しない状態で配置されるものであってもよい。また、本実施形態においては、固定部が前後方向に対し傾いた直線上に配置されるとして説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、支持固定部が互いにずれた位置に配置されることで、対応する支持固定部に対する固定部の相対位置が互いにずれたものであれば、固定部が前後方向に延びる直線上に配置されたものであってもよい。
【0073】
また、本実施形態においては、固定部での固定手段として、ボルトおよびナットの組合わせや、ねじおよびねじ山が形成された孔との組合わせを説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、リベットやワイヤ等他の固定手段で固定するものであってよい。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本発明の第1実施形態の画像形成装置の外観図である。
【図2】図1に示す画像形成装置の画像読取ユニットの概略構成を説明する図である。
【図3】図1に示す画像形成装置が備えるフレームを示す斜視図である。
【図4】図3に示すフレームの左後側の一部分を左後側から見た斜視図である。
【図5】図3に示すフレームのうち、画像入力ユニットの構造を支える読取ユニットフレームを示す斜視図である。
【図6】図3に示す読取ユニットフレームおよび右側支持部材の外観図である。
【図7】図6に示す読取ユニットフレームが右側支持部材に合わせられた状態を説明する図である。
【図8】図7に示す読取ユニットフレームの固定部と右側支持部材の支持部とが固定された状態を示す断面図である。
【図9】本発明の第2実施形態の読取ユニットフレームおよび右側支持部材の外観図である。
【図10】本発明の第3実施形態の読取ユニットフレームおよび右側支持部材の外観図である。
【図11】本発明の第4実施形態の読取ユニットフレームおよび右側支持部材の外観図である。
【図12】従来の画像形成装置のフレームを示す図である。
【符号の説明】
【0075】
1 画像形成装置
2 画像読取部(画像読取装置)
3 画像形成ユニット
5 画像読取ユニット
53 プラテンガラス(読取面)
55,2055,3055,4055 読取ユニットフレーム
551 第1取付部
552 第2取付部
553 第3取付部
561〜565,2561〜2565,3561〜3565,4561〜4565 固定部
66,3066 支持フレーム
671〜675,3671〜3675,4471〜4775 支持固定部
4571〜4575 第2の固定部
561h〜565h 孔
1671h,2561h 長孔
71 ボルト(締結部材)
72 ナット
【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿シートが載せられる読取面を有し該読取面に載せられた原稿シートから原稿画像を読み取る画像読取ユニットと、
前記画像読取ユニットを支持する支持フレームとを備え、
前記画像読取ユニットが、前記支持フレームにあらかじめ定められた3点で固定されるとともに、さらに4点目が、前記3点で固定したときの該支持フレームと該支持フレームが支持する該画像読取ユニット双方の固定位置ずれを許容したまま固定するための互いにずれた複数の固定部からなり、
前記画像読取ユニットが、該支持フレームに該複数の固定部のうちのいずれか1つの固定部で固定されてなることを特徴とする画像読取装置。
【請求項2】
前記複数の固定部のそれぞれには、丸孔が形成されたものであることを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
【請求項3】
前記複数の固定部には、該複数の固定部に亘る長さの長孔が形成されたものであることを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
【請求項4】
前記支持フレームには、前記複数の固定部と同数の丸孔が形成されたものであることを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
【請求項5】
前記支持フレームには、前記複数の固定部に亘る長さの長孔が形成されたものであることを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
【請求項6】
前記支持フレームと前記いずれか1つの固定部は、該支持フレームと該いずれか1つの固定部とを貫通して締結する締結部材で固定されるものであることを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
【請求項7】
前記丸穴にはねじ山が形成され、前記固定部と前記支持フレームとは、該丸孔を貫通して該ねじ山に係合するねじで固定されるものであることを特徴とする請求項2又は4記載の画像読取装置。
【請求項8】
前記画像読取ユニットが、前記支持フレームに前記3点および前記4点目で固定されるとともに、さらに5点目が、前記3点および前記4点目で固定したときの該支持フレームと該支持フレームが支持する該画像読取ユニット双方の固定位置ずれを許容したまま固定するための互いにずれた複数の第2の固定部からなり、
前記画像読取ユニットが、該支持フレームに該複数の第2の固定部のうちのいずれか1つの第2の固定部で固定されてなることを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
【請求項9】
原稿シートが載せられる読取面を有し該読取面に載せられた原稿シートから原稿画像を読み取る画像読取ユニットと、
前記画像読取ユニットを支持する支持フレームを有し、前記画像読取ユニットで読み取られた原稿画像を用紙に形成する画像形成ユニットとを備え、
前記画像読取ユニットが、前記支持フレームにあらかじめ定められた3点で固定されるとともに、さらに4点目が、前記3点で固定したときの該支持フレームと該支持フレームが支持する該画像読取ユニット双方の固定位置ずれを許容したまま固定するための互いにずれた複数の固定部からなり、
前記画像読取ユニットが、該支持フレームに該複数の固定部のうちのいずれか1つの固定部で固定されてなることを特徴とする画像形成装置。
【請求項1】
原稿シートが載せられる読取面を有し該読取面に載せられた原稿シートから原稿画像を読み取る画像読取ユニットと、
前記画像読取ユニットを支持する支持フレームとを備え、
前記画像読取ユニットが、前記支持フレームにあらかじめ定められた3点で固定されるとともに、さらに4点目が、前記3点で固定したときの該支持フレームと該支持フレームが支持する該画像読取ユニット双方の固定位置ずれを許容したまま固定するための互いにずれた複数の固定部からなり、
前記画像読取ユニットが、該支持フレームに該複数の固定部のうちのいずれか1つの固定部で固定されてなることを特徴とする画像読取装置。
【請求項2】
前記複数の固定部のそれぞれには、丸孔が形成されたものであることを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
【請求項3】
前記複数の固定部には、該複数の固定部に亘る長さの長孔が形成されたものであることを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
【請求項4】
前記支持フレームには、前記複数の固定部と同数の丸孔が形成されたものであることを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
【請求項5】
前記支持フレームには、前記複数の固定部に亘る長さの長孔が形成されたものであることを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
【請求項6】
前記支持フレームと前記いずれか1つの固定部は、該支持フレームと該いずれか1つの固定部とを貫通して締結する締結部材で固定されるものであることを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
【請求項7】
前記丸穴にはねじ山が形成され、前記固定部と前記支持フレームとは、該丸孔を貫通して該ねじ山に係合するねじで固定されるものであることを特徴とする請求項2又は4記載の画像読取装置。
【請求項8】
前記画像読取ユニットが、前記支持フレームに前記3点および前記4点目で固定されるとともに、さらに5点目が、前記3点および前記4点目で固定したときの該支持フレームと該支持フレームが支持する該画像読取ユニット双方の固定位置ずれを許容したまま固定するための互いにずれた複数の第2の固定部からなり、
前記画像読取ユニットが、該支持フレームに該複数の第2の固定部のうちのいずれか1つの第2の固定部で固定されてなることを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
【請求項9】
原稿シートが載せられる読取面を有し該読取面に載せられた原稿シートから原稿画像を読み取る画像読取ユニットと、
前記画像読取ユニットを支持する支持フレームを有し、前記画像読取ユニットで読み取られた原稿画像を用紙に形成する画像形成ユニットとを備え、
前記画像読取ユニットが、前記支持フレームにあらかじめ定められた3点で固定されるとともに、さらに4点目が、前記3点で固定したときの該支持フレームと該支持フレームが支持する該画像読取ユニット双方の固定位置ずれを許容したまま固定するための互いにずれた複数の固定部からなり、
前記画像読取ユニットが、該支持フレームに該複数の固定部のうちのいずれか1つの固定部で固定されてなることを特徴とする画像形成装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2007−325030(P2007−325030A)
【公開日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−153897(P2006−153897)
【出願日】平成18年6月1日(2006.6.1)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年6月1日(2006.6.1)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]