説明

画像読取装置および画像読取装置における電子文書作成方法および電子文書作成プログラム

【課題】
スキャンした文書を所望する単位で束ねてタイムスタンプを付加し、スキャナ単体でかつ原稿をスキャンした日時以降の別の日時にタイムシフトして自動処理することができる画像読取装置および画像読取装置における電子文書作成方法および電子文書作成プログラムを提供する。
【解決手段】
スキャナ10は、文書読取部12にて読み取ったスキャン文書20のスキャン画像データ21に電子署名22を行いスキャン文書格納領域145に蓄積する。指示書1411に記述された処理開始条件を満たした場合で、バインド指示がある場合、処理対象となる署名済みのスキャン画像データ21を複数束ね、機器署名1421、ネットワーク50経由でTSA30から取得したTST31を付加した提出文書データ147を作成して、スキャナ記憶部14あるいはファイルサーバ40の指定された場所に格納する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像読取装置および画像読取装置における電子文書作成方法および電子文書作成プログラムに関し、公証性が要求される文書の電子化を行う場合のタイムスタンプを電子文書に付加する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電子署名手段を有した画像読取装置(以後、スキャナと称す)は、スキャンした画像毎に電子署名処理、タイムスタンプ処理を行っていた。
【0003】
また、タイムスタンプサーバと検証サーバに関する特許文書1に記載された技術を用いて、電子化した文書データがある時期以前に存在したことを証明し、なおかつ、署名した 文書が改ざんされた場合はそれを検出することが可能になった。
【0004】
さらに、平成十七年四月一日から施行されたe文書法(正式には『民間事業者等が行う書面の保存等における情報通信の技術の利用に関する法律』)によって、公証性を要する文書の電子化が可能になる一方で、その作成の際は、前記特許文献1の技術を利用して、タイムスタンプを付加する必要がある。
【0005】
さらに、このタイムスタンプ処理は、有料でありタイムスタンプ処理を実施する毎に課金される。
【特許文献1】特開2003-244139号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
文書を電子化する作業において以下の問題点が生じた。
【0007】
(1)原稿をスキャンした都度、タイムスタンプを付加する作業を実施しなければならないので電子化作業の効率が低下するとともに、スキャンした回数に比例してタイムスタンプの課金費用が増加するといった問題が生じた。
【0008】
(2)スキャンした文書に対する署名、タイムスタンプ処理をスキャナに接続したPC等の外部装置にて作業する場合、署名する権限をもったオペレータによってスキャンした文書が改ざんされる可能性があるといった問題がある。
【0009】
よって、本発明は、スキャンした文書を所望する単位で束ねたデータに対してタイムスタンプを付加し、スキャナ単体でかつ原稿をスキャンした日時以降の日時にタイムシフトしてタイムスタンプ処理を行うことができる画像読取装置および画像読取装置における電子文書作成方法および電子文書作成プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記問題点を解決するために、請求項1の発明は、原稿を読み取りデジタル化したスキャン文書を生成する画像読取装置において、スキャン文書を格納する文書格納手段と、文書格納手段により格納された1つ以上のスキャン文書を特定して1つの文書に束ねる文書束ね手段と、文書束ね手段により束ねた文書に電子署名を行ってタイムスタンプを付加するタイムスタンプ付加手段とを具備することを特徴とする。
【0011】

また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、文書束ね手段およびタイムスタンプ付加手段による処理開始の条件を設定して管理する処理開始条件管理手段と、処理開始条件管理手段にて管理される処理開始の条件を満たした場合に、文書束ね手段およびタイムスタンプ付加手段を制御して署名処理および文書の束ね処理の制御を開始する処理実行手段とを更に具備することを特徴とする。
【0012】
また、請求項3の発明は、請求項2の発明において、処理開始の条件は、文書格納手段に格納されたスキャン文書の数が所定の数以上となった時であることを特徴とする。
【0013】
また、請求項4の発明は、請求項2の発明において、処理開始の条件は、文書格納手段に格納されたスキャン文書の総データサイズが指定されたデータサイズを超えた時であることを特徴とする。
【0014】
また、請求項5の発明は、請求項2の発明において、処理開始の条件は、ユーザによる開始指示操作を検知した時であることを特徴とする。
【0015】
また、請求項6の発明は、請求項1の発明において、タイムスタンプ付加手段による電子署名は、画像読取装置に対して発行された電子証明書に基づく電子署名であることを特徴とする。
【0016】
また、請求項7の発明は、原稿を読み取りデジタル化したスキャン文書を生成する画像読取装置における電子文書作成方法おいて、スキャン文書を文書格納手段により格納し、文書格納手段により格納された1つ以上のスキャン文書を文書束ね手段にて特定して1つの文書に束ね、文書束ね手段により束ねた文書に電子署名を行ってタイムスタンプをタイムスタンプ付加手段にて付加することを特徴とする。
【0017】
また、請求項8の発明は、請求項7の発明において、文書束ね手段およびタイムスタンプ付加手段による処理開始の条件を処理開始条件管理手段にて設定して管理し、処理開始条件管理手段にて管理される処理開始の条件を満たした場合に、文書束ね手段およびタイムスタンプ付加手段を制御して署名処理および文書の束ね処理の制御を処理実行手段にて開始することを特徴とする。
【0018】
また、請求項9の発明は、原稿を読み取りデジタル化したスキャン文書を生成する画像読取装置における電子文書作成処理をコンピュータにより実行させる電子文書作成プログラムであって、スキャン文書を格納する第1のステップと、第1のステップにより格納された1つ以上のスキャン文書を特定して1つの文書束ねる第2のステップと、第2のステップで束ねた文書に電子署名を行ってタイムスタンプを付加する第3のステップとを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明の画像読取装置および画像読取装置における電子文書作成方法および電子文書作成プログラムによって、以下に示す効果を奏する。
【0020】
1)特定の文書を文書束にまとめてタイムスタンプ処理を行うので、タイムスタンプ処理に対して課金されることによる電子文書作成の費用を抑えることができる。
【0021】
2)スキャン実施後からタイムスタンプ処理までの一連の処理がスキャナ単体にて自動処理されるので、スキャン文書に対する改ざんのリスクを減らすことができる。
【0022】
3)ネットワークトラフィックの少ない時間帯、あるいは、業務の閑散時にタイムスタンプ処理の実行時期をタイムシフトすることができるので、文書の電子化に伴う作業を効率化して簡便化することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
本発明の画像読取装置および画像読取装置における電子文書作成方法および電子文書作成プログラムの実施例について、添付図面を参照しながら説明する。
【0024】
図1は、タイムスタンプ処理を行って、スキャンした文書の提出データを作成するためのスキャナ10の機能構成、およびスキャナ10を含む電子文書作成システムの構成例を示すブロック図である。
【0025】
図1において、スキャナ10は、スキャン文書20を読み取ったスキャン画像データ21に対して電子署名を行う。
【0026】
また、スキャナ10は、読み取ったスキャン画像データ21に対して、特定の時点以前に存在し、なおかつその文書が改ざんされているか否かをチェックするための処理として、ネットワーク50を介して接続されたTSA(Time Stamp Authority)30からTST(タイムスタンプトークン)31を取得し、タイムスタンプ処理の対象となるスキャン文書に付加した提出文書データ147を作成するタイムスタンプ機能を有する。
【0027】
さらに、タイムスタンプ機能は、文書読取部12にて読み取ったスキャン画像データ21毎にタイムスタンプ処理を行う従来のタイムスタンプ処理を行うモードと、複数のスキャン画像データ21を連結してひとつのデータに束ねた文書データ146に対してタイムスタンプ処理を行うモードとを有する。
【0028】
また、タイムスタンプ処理は、文書読取部12にてスキャン文書20の読取処理を行った直後に引き続いて実施するリアルタイムモードと、文書読取部12によるスキャン文書20の読取処理の日時以降の日時にタイムシフトして実施するタイムシフトモードがある。
【0029】
上記に示したスキャン文書20のタイムスタンプ処理を行うための構成として、スキャナ10は、スキャナ10全体を制御するスキャナ制御部11、スキャナ記憶部14、文書読取部12、操作表示部13を有する。
【0030】
文書読取部12は、読み取ったスキャン文書20の画像をデジタル画像データに変換してスキャナ制御部11に出力する。
【0031】
操作表示部13は、スキャナ10の操作画面を表示する表示部と、スキャン処理の開始を指示する機能ボタン、操作画面中における項目選択、パラメータの入力を行うためのテンキー、方向キー等のボタン類を具備する。
【0032】
スキャナ制御部11にて提供される機能ブロックとして、文書読取部12にて読み取られたスキャン画像データ21に対し、公的な認証機関に発行された電子証明書に基づいて電子署名(オペレータによる署名、スキャナ機器による署名)を行う署名部111、タイムスタンプ処理を行う際に、対象となるスキャン画像データ21、あるいは、スキャン画像データ21が束ねられた束ね文書データ146のタイジェストを生成するハッシュ値算出部112、タイムシフトによるタイムスタンプ処理を行うための指示書1411をスキャナ記憶部14に登録して管理する指示書管理部114、登録した指示書1411の処理開始条件に基づいて処理開始日時の到達を監視し、指示書1411に記載された処理対象文書の抽出、束ね処理等のジョブを実行する指示書解析・実行部113と、ネットワーク50を介して接続されるTSA30との間にてタイムスタンププロトコルにてTST31を取得するためのデータ通信制御、あるいは、タイムスタンプ処理を行って作成した提出文書データ147をスキャナ10以外の装置、例えば、提出文書データ147を管理するファイルサーバ40に格納するためのファイル転送処理を行う通信制御部115を有する。
【0033】
スキャナ記憶部14は、スキャナ10に対する提出文書データ147の作成手順およびその作成処理の実行日時が記載された各指示書1411を記憶して管理する指示書管理部141、スキャナの機器固有に発行された電子証明書に対応する秘密鍵で機器署名を行うための電子証明書や秘密鍵を含む機器情報142、文書読取部12にて読み取ったスキャン文書20の読取データに対して、オペレータに発行された電子署名用の電子証明書とこれに対応する秘密鍵、オペレータの識別情報を含むオペレータ情報143、ハッシュ関数にてハッシュ値算出部112が算出したタイムスタンプ処理にて使用するダイジェスト144、文書読取部12にて読み取られたスキャン画像データ21にオペレータの電子署名22が付加されたスキャン画像データ21の格納領域となるスキャン文書格納領域145、タイムスタンプ処理を実行する場合、処理対象文書が複数ある場合に束ねられ、TST31が付加される前の中間データである束ね文書データ146、TST31が付加された束ね文書データ146、スキャン画像データ21である提出文書データ147を記憶する。
【0034】
図2は、図1に示した指示書1411の内容を示した図である。
【0035】
指示書1411に記載される情報は、タイムスタンプ処理を実行する条件が記述された「処理開始条件」、タイムスタンプ処理の対象文書を特定するための抽出条件が記述された「処理対処文書」、タイムスタンプ処理の単位として、各文書個別にタイムスタンプトークンを付加するか、あるいは、所定の単位複数のスキャン文書を束ねてからタイムスタンプトークンの付加を実施するかの指示情報が記述された「バインド指示」、タイムスタンプトークンを付加した提出文書147の格納場所を指示する情報が記述された「格納場所」がある。
【0036】
指示書1411に記述される「処理開始条件」は、タイムスタンプ処理を開始する日時、あるいは、定期的に繰り返して実施する場合の時刻、日付、曜日を設定する以外に、例えば、スキャン文書格納場所145に蓄積されたスキャン画像データ21の数が所定数以上蓄積された場合に指示書1411に記述された内容を実行する条件を設定したり、あるいは、スキャン文書格納場所145に蓄積されたスキャン画像データ21の総データサイズが所定の基準値を超えた場合にタイムスタンプ処理を開始する条件が設定される。
【0037】
また、タイムスタンプ処理の開始条件を設定せずに、操作表示部13におけるオペレータの処理開始操作の検出を処理開始の条件として設定してもよい。
【0038】
また、この指示書1411のスキャナ10に対する設定登録は、スキャナ10に対してケーブル接続された外部装置、あるいは、ネットワーク50を介して接続されるPCなどの外部装置にて起動した設定用ツールからの設定操作、あるいは、操作表示部13にて表示される登録操作画面からの設定操作にて行う。
【0039】
次に、スキャナ10による文書スキャン処理の動作例を図3のフローチャートに示して説明する。
【0040】
図3において、スキャナ10は、操作表示部13におけるスキャン文書20の読取指示操作を検知し、文書読取部12にてスキャン文書20の読取処理を行う(S101)。
【0041】
スキャナ10は、動作モードが「タイムシフトモード」であるか否かを判断し(S102)、タイムシフトモードでない場合(S102NO)、署名部111にて、オペレータ情報143に記憶されたオペレータの秘密鍵を用いて作成した電子署名22をスキャン文書20に付加し(S103)、続いて、機器署名1421をさらに付加し(S104)、さらにTST31を付加する(S105)。機器署名は、機器情報142に記憶されたスキャナ10の機器署名を使って行う。また、オペレータの電子署名22および機器署名142の署名時刻は、スキャナ10の内部時計を使って行われるが、後でスキャン文書に付与するタイムスタンプによって、タイムスタンプ時点のスキャン文書の存在およびタイムスタンプ時点以前にオペレータが電子署名や機器署名が行われたことの公証性が確保される。
【0042】
オペレータの電子署名に必要な秘密鍵は、スキャナ10のオペレータ情報143に登録しておくのではなく、スキャナ10にICカードリーダを接続し、オペレータのICカードを使って電子署名を行うようにしてもよい。
【0043】
そして、作成した提出文書データ(束ね処理無し)1471を指定された格納場所に保存する(S106)。
【0044】
再度、ステップS102の判定処理に戻り、動作モードが「タイムシフトモード」である場合(S102YES)、スキャナ10は、スキャン画像データ21に対して、オペレータ情報143に記録された電子証明書を用いて作成した電子署名22をスキャン文書20に付加し(S107)、スキャン文書格納領域145に保存する(S108)。
【0045】
ここでは、タイムシフトモードである場合は、機器署名を追加せずに、スキャン文書を束ねてタイムスタンプを追加する時に機器署名を行うようにしたが、もちろん、スキャン文書毎に機器署名を行ってもよい。
【0046】
次に、スキャナ10が、指示書141に記述された内容に基づいて、「タイムシフトモード」にてスキャン文書格納領域145に保存された、スキャン画像データ21にタイムスタンプ処理を行うときの動作を図4のフローチャートに示して説明する。
スキャナ10は、指示書管理部141に記憶して管理される各指示書1411に記載された「処理開始条件」を読み取って処理を開始すべきかを判定する(S201)
処理開始条件を満たした場合(S202YES)、スキャナ10は、指示書解析・実行部113にて指示書1411に記述された「処理対象文書」の内容を解析し、抽出条件に基づいて、タイムスタンプ処理を実施する電子署名22が付加されたスキャン画像データ21をスキャン文書格納領域145にて特定する(S203)。
【0047】
次に、指示書1411に記載された「バインド指示」を解析し、タイムスタンプの処理対象となるスキャナ画像データ21を複数束ねてバインドするか否かを判断する(S304)。
【0048】
バインド指示が無い場合(S204NO)、スキャナ10は、ステップS203にて特定した対象文書それぞれに対して、機器署名の付加(S205)、次いで、タイムスタンプトークンの取得および付加(S206)した提出文書データ147の作成処理を、対象文書すべてに対して繰り返して行う(S207YES)。
【0049】
すべての文書に対して機器署名、タイムスタンプ処理が完了した場合(S207NO)、スキャナ10は、作成した提出文書データ147を予め指定されたスキャナ記憶部14の所定の格納場所、あるいは、ネットワーク接続されたファイルサーバ40の記憶装置に格納すべく、ファイル転送処理を行う(S213)。
【0050】
再度、ステップS204の処理に戻り、指示書1411にて「バインド指定」がある場合(S204YES)、スキャナ10は、スキャン文書格納領域145から抽出した処理対象となる文書を束ねる、このとき、特に、指示書1411において、束ねる順所が指定されている場合は、その記述内容にしたがって束ね処理を行い束ね文書データ146を作成し(S208)、作成した束ね文書データ146に対して機器署名を行い(S209)、機器署名を付加した束ね文書データ146のダイジェスト144を、ハッシュ値算出部112にて生成する(S210)。
【0051】
スキャナ10は、生成したダイジェスト144をタイムスタンププロトコルにてTSA30に送信してTST31を取得し(S211)、機器署名を付加した束ね文書データ146に取得したTST31を付加した提出文書データ147を作成する(S212)。
【0052】
次に、指示書1411の「格納場所」を読み取って、指定された格納場所に、提出文書データ147を格納して処理を終了する(S213)。
【産業上の利用可能性】
【0053】
本発明の画像読取装置および画像読取装置における電子文書作成方法および電子文書作成プログラムは、公証性が求められる電子文書の作成に利用可能であって、特に、大量の文書を電子化して、同一の提出先に提出するための文書が大量にある場合に有効である。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本願発明のスキャナを含む作成方法の例を示すブロック図
【図2】タイムシフトモードによるタイムスタンプ処理用に記述された指示書の例を示す図。
【図3】文書スキャン処理の動作例を示すフローチャート。
【図4】タイムシフトモードによるタイムスタンプ処理の動作を示したフローチャート。
【符号の説明】
【0055】
10 スキャナ
11 スキャナ制御部
111 署名部
1111 オペレータ署名部
1112 機器署名部
112 ハッシュ値算出部
113 指示書解析・実行部
114 指示書管理部
115 通信制御部
12 文書読取部
13 操作表示部
14 スキャナ記憶部
141 指示書格納領域
142 機器情報
1421 機器署名
143 オペレータ情報
144 ダイジェスト
145 スキャン文書格納領域
146 束ね文書データ
147 提出文書データ
1471 提出文書データ(束ね処理無し)
20 スキャン文書
21 スキャン画像データ
22 電子署名
30 TSA
31 TST
40 ファイルサーバ
50 ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿を読み取りデジタル化したスキャン文書を生成する画像読取装置において、
前記スキャン文書を格納する文書格納手段と、
前記文書格納手段により格納された1つ以上のスキャン文書を特定して1つの文書に束ねる文書束ね手段と、
前記文書束ね手段により束ねた文書に電子署名を行ってタイムスタンプを付加するタイムスタンプ付加手段と
を具備することを特徴とする画像読取装置。
【請求項2】
前記文書束ね手段および前記タイムスタンプ付加手段による処理開始の条件を設定して管理する処理開始条件管理手段と、
前記処理開始条件管理手段にて管理される処理開始の条件を満たした場合に、前記文書束ね手段および前記タイムスタンプ付加手段を制御して前記署名処理および前記文書の束ね処理の制御を開始する処理実行手段と
を更に具備することを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
【請求項3】
前記処理開始の条件は、
前記文書格納手段に格納されたスキャン文書の数が所定の数以上となったときである
ことを特徴とする請求項2記載の画像読取装置。
【請求項4】
前記処理開始の条件は、
前記文書格納手段に格納されたスキャン文書の総データサイズが指定されたデータサイズを超えたときである
ことを特徴とする請求項2記載の画像読取装置。
【請求項5】
前記処理開始の条件は、
ユーザによる開始指示操作を検知したときである
ことを特徴とする請求項2記載の画像読取装置。
【請求項6】
前記タイムスタンプ付加手段による電子署名は、
前記画像読取装置に対して発行された電子証明書に基づく電子署名である
ことを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
【請求項7】
原稿を読み取りデジタル化したスキャン文書を生成する画像読取装置における電子文書作成方法おいて、
前記スキャン文書を文書格納手段により格納し、
前記文書格納手段により格納された1つ以上のスキャン文書を文書束ね手段にて特定して1つの文書に束ね、
前記文書束ね手段により束ねた文書に電子署名を行ってタイムスタンプをタイムスタンプ付加手段にて付加する
ことを特徴とする画像読取装置における電子文書作成方法。
【請求項8】
前記文書束ね手段および前記タイムスタンプ付加手段による処理開始の条件を処理開始条件管理手段にて設定して管理し、
前記処理開始条件管理手段にて管理される処理開始の条件を満たした場合に、前記文書束ね手段および前記タイムスタンプ付加手段を制御して前記署名処理および前記文書の束ね処理の制御を処理実行手段にて開始する
ことを特徴とする請求項7記載の画像読取装置における電子文書作成方法。
【請求項9】
原稿を読み取りデジタル化したスキャン文書を生成する画像読取装置における電子文書作成処理をコンピュータにより実行させる電子文書作成プログラムであって、
前記スキャン文書を格納する第1のステップと、
前記第1のステップにより格納された1つ以上のスキャン文書を特定して1つの文書に束ねる第2のステップと、
前記第2のステップで束ねた文書に電子署名を行ってタイムスタンプを付加する第3のステップと
を含むことを特徴とする画像読取装置における電子文書作成プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−174335(P2007−174335A)
【公開日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−370070(P2005−370070)
【出願日】平成17年12月22日(2005.12.22)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】