説明

画像選択装置及びその制御方法

【課題】 複数の未選択画像から画像を選択する際に、ユーザが画像を選択するのが容易になるよう画像を提示する。
【解決手段】 複数の未選択画像から画像を選択し(103)、選択手段によって画像が選択された場合、選択手段で選択された選択済み画像が有する属性情報と、前記選択手段で選択されていない未選択画像の有する属性情報に基づき、前記未選択画像の提示優先度を決定する(106)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は複数の画像を選択する画像選択装置及びその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、デジタルカメラのハードディスクやメモリカードの大容量化に伴い、大量の画像を保持しておくことが容易になってきている。大量の画像の中からアルバム用に画像を選択する場合、全ての人が偏りない印象になるよう画像を選ぶためには、大変な労力を要する。
【0003】
特許文献1には、大量の画像候補の中から意図に沿った画像を選び出す際に、一度表示された画像を履歴に記録し、一度表示された画像の表示に制限を加えることで、効率的な画像検索を行う方法が記載されている。
【0004】
また、特許文献2には、画像に写っている被写体の人物情報を登録しておき、第1の人物と関連性の強い第2の人物と対応付けておく。それにより同一ページにおいて第1の人物と第2の人物の含まれる数、面積を偏りなくアルバムを作成することが記載されている。
【特許文献1】特開2000−276484号公報
【特許文献2】特開2006−295889号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1で開示されている技術によれば、検索結果として一度選択候補画面に表示された画像に対して制限を加える。枚数が増えていった場合であっても、表示されたかどうかで同じ制限を加えるのでどれを優先的に表示をするかはわからない。
【0006】
特許文献2で開示されている技術によれば、関連があると判断された人物同士では、偏りのない印象にすることができる。しかし、学校アルバムのように全ての人の画像が均等にアルバムに含まれなければならない場合であっても特定の人物が選択される。
【0007】
本発明はこのような問題を鑑みてなされたものであり、画像の選択する際に、ユーザが画像を選択するのが容易になるよう画像を提示することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するための本発明の一態様による画像選択装置は、以下の構成を備える。即ち、属性情報を有する複数の未選択画像から画像を選択する画像選択装置であって、前記複数の未選択画像から画像を選択する選択手段と、前記選択手段によって画像が選択された場合、前記選択手段で選択された選択済み画像が有する属性情報と、前記選択手段で選択されていない未選択画像の有する属性情報に基づき、前記未選択画像の提示優先度を決定する決定手段と、前記決定手段によって決定された提示優先度に基づいて前記未選択画像を表示画面に表示する表示手段とを備える。
【0009】
また、上記の目的を達成するための本発明の一態様による画像選択装置の制御方法は、属性情報を有する複数の未選択画像から画像を選択する画像選択装置の制御方法であって、前記複数の未選択画像から画像を選択手段が選択する選択工程と、前記選択工程で画像が選択された場合、前記選択工程で選択された選択済み画像が有する属性情報と、前記選択工程で選択されていない未選択画像の有する属性情報に基づき、前記未選択画像の提示優先度を決定手段が決定する決定工程と、前記決定工程で決定された提示優先度に基づいて前記未選択画像を表示手段が表示画面に表示する表示工程とを備える。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、大量の画像の中から画像を選別する際に、ユーザが画像を選択するのが容易になるという効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、添付の図面を参照して本発明の好適な実施形態を説明する。
【0012】
<実施形態1>
図1は本実施形態における画像選択装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。2102はCPU(Central Processing Unit)であり、各種処理のための演算や論理判断などを行い、バス2101に接続された各構成要素を制御する。
【0013】
本画像選択装置は、プログラムメモリとデータメモリを含むメモリが搭載されている。プログラムメモリには、フローチャートにより後述する各種処理手順を含むCPUによる制御のためのプログラムを格納する。このメモリはROM(Read−Only Memory)2103であってもよいし、外部記憶装置などからプログラムがロードされるRAM(Random Access Memory)2104であってもよい。あるいは、これらの組合せで実現しても構わない。
【0014】
2105は本実施形態に係るデータやプログラムを記憶しておくためのハードディスクなどの記憶装置である。また、本実施形態では、画像を保持しておくためにも利用される。なお、画像を保持しておく装置としては、外部接続やネットワークに接続されたコンテンツ保持装置を用いてもよい。また、記憶装置2105と同様の役割を果たすものとして、外部記憶装置2106を用いてもよい。ここで、外部記憶装置2106は、例えば、メディア(記録媒体)と、当該メディアへのアクセスを実現するための外部記憶ドライブとで実現することができる。このようなメディアとしては、例えば、フレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、DVD、USBメモリ、MO、フラッシュメモリ等が知られている。
【0015】
2107はユーザからの指示を入力するための入力装置である。ユーザは入力装置2107を介して、当該情報処理装置に指示を行う。入力装置2107は、例えば、キーボードやポインティングデバイスにより実現することができる。
【0016】
2108は当該コンテンツ管理装置2100の処理結果等を表示出力する表示手段としての出力装置である。出力装置2108は、例えば、出力のための回路を含むCRT(Cathode−Ray Tube)や液晶表示器などのディスプレイ装置により実現することができる。本実施形態では、画像を出力装置(表示装置)2108に表示する。
【0017】
図2は、本発明を適用できる画像選択装置の機能構成図の例である。各機能の制御は、図1のCPU2102が行う。
【0018】
入力画像101は、一枚以上の入力画像である。101は、被写体情報をメタデータとして保持していることもある。ここでいう被写体情報とは、画像に写っている被写体を特定する情報、被写体の面積、顔の向き、表情、目をつぶっているか開いているか等の画像の情報を示す属性情報である。以降、説明では属性情報を被写体情報と呼ぶ。また、前記の情報以外にも被写体に関する任意の情報を被写体情報として扱っても構わない。また、人でなく、動物や風景、物等でも構わない。
【0019】
未選択画像格納部102は、入力画像101のうち選択済みではない画像を保持する。画像を保存するためのハードディスクドライブ装置や、情報処理装置に各種の情報を提供するためのCD−ROMやDVD−ROMなどの記憶媒体等により構成されている。
【0020】
画像選択部103は、未選択画像格納部102から画像を選択する選択部である。選択操作は入力装置111を通して行う。入力装置111は、ボタン群やキーボード、マウス、タッチパネル、ペン、タブレット、デジタイザ等であり、画像の選択指示を本装置に入力するための入力インタフェースとして機能する。
【0021】
未選択画像の被写体情報抽出部104は、未選択画像格納部102の画像に関する被写体情報を抽出する処理を行う。画像認識部を設け認識結果を自動で抽出する方法でも良いし、保持しているメタデータ等から自動抽出する方法でも良い。また、画像を見てユーザが手動で被写体情報を入力しても構わない。また、自動抽出と手動抽出を組み合わせて抽出しても良い。
【0022】
選択済み画像の被写体情報抽出部105は、103で選択されたの画像の被写体情報を抽出する処理を行う。画像認識部を設け認識結果を自動で抽出する方法でも良いし、保持しているメタデータ等から自動抽出する方法でも良い。また、画像を見てユーザが手動で被写体情報を入力しても構わない。また、自動抽出と手動抽出を組み合わせて抽出しても良い。
【0023】
被写体評価値決定部106は、105で抽出された選択済みの画像に関する被写体情報に基づき、被写体情報の値ごとに評価値を決定する処理を行う。評価値記憶部107は、106で決定された評価値を記憶する記憶部である。各種の情報を保存するためのハードディスクドライブ装置や、情報処理装置に各種の情報を提供するためのCD−ROMやDVD−ROMなどの記憶媒体等により構成されている。
【0024】
提示優先度決定部108は、104で抽出された未選択画像の被写体情報と、107で記憶されている評価値から未選択画像の提示優先度を決定する処理を行う。並び替え部109は、提示優先度決定部108で決定された提示優先度によって未選択画像格納部102に保持されている未選択画像の並び替えを行う。出力装置110は、図1の108であり、CRTや、液晶ディスプレイ等の表示装置から構成され、並び替えられた未選択画像を表示する。画像112は、本画像選択装置100で選択された出力画像である。
【0025】
続いて、図3〜図6を用いて、第1の実施形態の提示優先度決定処理の説明をする。図3は、本発明の実施形態1に係る画像表示装置の提示優先度決定処理のフローチャートである。図5は、未選択画像格納部102で保持される画像に対し、画像選択部103による選択処理を行う前の様子を表している。
【0026】
S201では、未選択画像格納部102で保持される画像の被写体情報抽出処理を行う。本実施形態では、図5の401に示した画像1から画像4の4枚の画像を入力画像として用いる。また、401は、抽出した全画像の被写体情報と画像を一意に特定するIDの対応関係を表している。本実施形態では、被写体情報として画像に写っている被写体を特定する情報(以降、被写体ともいう)のみを用いる。ここで、どの情報を被写体情報とするかは、ユーザが指定するようにしてもよいし、予め設定されていてもよい。また、画像ごとにメタデータとして被写体を特定する情報の値として個人名A、B、C…が付与されているものとするが、被写体を特定することができる情報であれば前記の個人名に限らない。本発明の並び替えを適用する前の提示順序は、画像のIDの昇順に並んでいるものとする。
【0027】
S202では、被写体を特定する情報の値ごとの評価値の初期値を設定する。図5の402被写体を特定する情報の値ごとの評価値一覧を示す。ここでは、画像選択前における被写体を特定する情報の値ごとの評価値の初期値を示す。本実施形態では、全ての被写体の初期値を0とし、画像が選択される毎に、その画像が有する被写体を特定する情報の値に評価値1を付与する。
【0028】
S203では、S201で抽出した被写体情報とS202やS208で設定される評価値によって提示優先度を決定する処理を行う。
【0029】
図4はS203の提示優先度決定処理の詳細を示すフローチャートである。S301で、同一の評価値の被写体を特定する情報の値が存在するか判断する。同一の評価値の被写体を特定する情報の値が存在しない場合(S302)には、最も評価値が低い被写体を特定する情報の値を有する画像から提示優先度を付与していく。S301で、同一の評価値の被写体を特定する情報の値が複数存在する場合には、同一の評価値の被写体を特定する情報の値をグループとして扱うようにする(S303)。S304で評価値の最も低いグループに属する被写体を特定する情報の値を有する画像から提示優先度を付与していく。最も評価値が低いグループに属する被写体を特定する情報の値を有する画像に提示優先度を付け終えたら、次に低いグループに属する被写体を特定する情報の値を有する画像へ提示優先度を付与するという流れで処理を進める。本実施形態では、同一評価値のグループ内での提示優先度付けについては、どのような提示優先度付けを行っても良い。本実施形態では、グループ内での提示優先度を付ける必要が生じた場合は、単純に並び替え処理を行う前の提示順序により決定する。
【0030】
図5の403は、S201で抽出した被写体情報とS202で設定した評価値の初期値を用いて提示優先度決定処理S203で付与された提示優先度一覧である。画像の選択処理を行う前の提示優先度を表している。
【0031】
S204では、S203で決定した提示優先度に応じて、未選択画像の保持部で保持される画像を並び替え、出力装置110で表示する。また、全てを表示せずに提示優先度によって表示を制限してもよい。提示優先度が最も高い画像だけを表示してもよいし、一定以上の提示優先度の画像のみを表示してもよい。また、画像が一画面に収まらない場合には提示優先度が高い画像から順に収まる分だけ表示をしてもよい。S203で決定した提示優先度で並び替えた結果は、図5の404のようになる。提示優先度の数字が小さい画像から順に提示する。
【0032】
S205で選択候補の画像が無くなるか、画像の選択を終了するかどうか決定するまで、画像を選択するたびに、S203からS208までの処理の流れを繰り返す。S205においてYESに進み画像選択が終了したら、処理を終了する。NOであれば、S206へ進む。
【0033】
S206では、画像選択部103により画像が選択された際の処理を行う。図6は画像が選択された場合の処理を示す図である。本実施形態では、図6の501で示すように、画像1を一枚アルバムへ選択する場合(502)について説明する。具体的にここで行う処理としては、選択されている未選択画像一覧の画像が選択済みの画像一覧やアルバム等に配置されたら、元の画像を削除し、配置先へコピー等を行う。
【0034】
S207では、S206で選択した画像の被写体情報を特定する。本実施形態で特定する被写体情報は、被写体を特定する情報である。そのため画像1から抽出される被写体情報は、被写体を特定する情報の値としてAという情報が抽出される。S208では、S207で抽出された情報をもとに評価値を付与する。図6の503では、画像選択後の評価値を被写体を特定する情報の値ごとに示している。502で被写体Aが写っている画像1が選択されたため、被写体Aに評価値として1を付与する。
【0035】
再びS203に戻り、S201で抽出した被写体情報と、S208で設定した評価値から画像の提示優先度を決定する処理を行う。505のように評価値0の被写体が、被写体Bと被写体Cの二人存在するため、二人を評価値0のグループとしてひとまとめにする。そのため被写体B、または被写体Cの写っている画像が区別なく優先される。506で示すように、同一評価値のグループ内では、並び替え処理を行うの前の提示順序を優先するため、画像3が提示優先度1、画像4が提示優先度2となる(508)。次に504のように評価値が1のAが写っている画像である画像2が提示優先度3となる(507)。提示優先度決定処理S203を行う際に、未選択画像一覧の画像についての被写体情報を利用する。この未選択画像の被写体情報は、記憶部を用意して、S201における未選択画像の被写体情報抽出結果を記憶しておいてもよいし、選択するたびに抽出してもよい。
【0036】
S204において、506で示す提示優先度で画像を並び替えることで509のように未選択の画像が並び替えられる。また、510のように提示優先度が最も高い画像のみ表示するように制限を加えてもよい。ここでは提示優先度が最も高い画像3のみを表示し、画像4と画像2の表示は制限している。
【0037】
このように、実施形態1では選択する度に決定された提示優先度を用いて表示を行うので、ユーザの嗜好に近い表示を実現しながら、ユーザの操作を軽減することが出来る。
【0038】
<実施形態2>
実施形態1では、被写体情報として、被写体を特定する情報のみを用いた。実施形態2では、複数の被写体情報を組み合わせた例として、被写体の顔の面積をさらに被写体情報として用いる。つまり、実施形態2では、アルバムへの登場面積まで考慮することで、ある人は大きく写っている画像が2枚であるのに対し、別の人は小さく写っている画像が2枚というようなバランスの悪い画像が選択されることなく、各被写体の印象の均一化を図ることが可能である。複数の被写体情報を用いて提示優先度を決定する例を示す。
【0039】
図7は実施形態2の全体の流れを表すフローチャートである。図8はS603の提示優先度決定処理の詳細を表すフローチャートである。本実施形態では、図9の801に示した画像1から画像4までの4枚を入力画像として用いる。本実施形態においても、画像選択装置の基本的な構成は実施形態1で図1、図2を用いて説明したものと同様であるのでここでは省略する。
【0040】
S601では、実施形態1と同様に、未選択画像格納部102で保持される全ての画像の被写体情報を抽出する。実施形態1では、被写体を特定する情報のみであったのに対し、実施形態2では、被写体情報として、被写体である顔の面積の情報も用いる。本実施形態では、メタデータに被写体情報の値として、個人名、顔の面積を付与しておき、そのメタデータより被写体情報を取得するものとする。前記抽出手段は、メタデータから抽出するだけに限らず、画像認識等他の手段によって取得しても構わない。
【0041】
図9の801は、抽出した全画像の被写体情報と画像のIDの対応関係を表している。本実施形態は、図9の802に示すように顔の面積を相対的に大中小の3段階に分類して処理しているが、面積そのものの値を用いてもよいし、何段階に分類して扱っても構わない。実施形態1と同様に本発明を用いる前の並び順は、画像のIDの昇順に並んでいるものとする。
【0042】
S602では、実施形態1のS203と同様に被写体を特定する情報の値ごとの評価値の初期値を設定する。本実施形態においても画像の選択を行う前の状態では、初期値はそれぞれ0とする。提示優先度決定処理S603では、S601で抽出した被写体情報とS602やS608で設定した評価値によって提示優先度を決定する処理を行う。
【0043】
S603では、図8のS701で、同一の評価値の被写体が存在するか判断する。同一の評価値の被写体を特定する情報の値が存在しない場合(S702)には、評価値が最も低い被写体が写っている画像から提示優先度を付与していく。
【0044】
同じ被写体が写っている画像が複数存在する場合には、顔の面積を利用して提示優先度決めを行う。この場合では、顔の面積が大きな順に提示優先度を付与する。S703で、同一の評価値の被写体が存在する場合には、同一の評価値の被写体をグループとしてひとまとめにする。
【0045】
S704で評価値の最も低いグループに属する被写体が写っている画像から提示優先度を付与していく。最も評価値が低いグループに属する被写体が写っている画像に提示優先度を付け終えたら、次に評価値の低いグループに属する被写体が写っている画像へ提示優先度を付与するという流れで処理を進める。
【0046】
図9の804に803の評価値を用いて、S603で決定した提示優先度の一覧を示す。画像1と画像4のように、上記の流れでも提示優先度に差を設けることが出来ない場合には、並び替え処理を行う前の提示順序から提示優先度を付与する。この例では、画像1が提示優先度1となり、画像4が提示優先度2となる。
【0047】
S604では、S603で決定した提示優先度に応じて、未選択画像格納部で保持される画像の並び替え処理を行う。図9の804の提示優先度を用いて並び替えた結果は805のようになる。提示優先度の数字が小さい画像から順に提示する。画像を選択する前では、評価値による提示優先度付けを行うことが出来ないので、顔の大きさ順に並んでいることがわかる。
【0048】
S605においては、実施形態1と同様に、選択候補の画像が無くなるか、画像の選択を終了するかどうか決定するまで、画像を選択するたびに、S603からS608までの処理の流れを繰り返す。S605においてYESで画像選択が終了したら、処理を終了する。NOであれば、S606へ進む。
【0049】
S606では、実施形態1のS206と同様に、画像選択部103により、本実施形態に相応しい画像の選択処理を行う。本実施形態では、図10の901で示すように、画像4を一枚アルバム用に選択する場合について説明する。
【0050】
S607では、S606で選択した画像の被写体情報を抽出する。本実施形態で抽出する被写体情報は、被写体を特定する情報と被写体の顔の面積である。ここでは、被写体を特定する情報の値がCで、顔の面積の値が大という情報である。S608では、S607で抽出された情報をもとに被写体に評価値を付与する。
【0051】
図10の902では、画像選択後の評価値を被写体を特定する情報の値ごとに示している。面積による評価値の重み付けは、大が3、中が2、小が1と評価値を顔の大きさで変更することで行っている。そのため904のようにCに評価値として3を付与する。
【0052】
再びS603に戻り、再び画像の提示優先度を決定する処理を行う。図10の905が902の被写体情報を用いて決定した提示優先度の一覧である。903のように評価値0の被写体が、AとBの二人存在するため、二人を評価値0のグループとしてひとまとめにする。そのためA、またはBの写っている画像が優先される。さらに同一評価値のグループ内では、写っている顔の大きさ順に提示優先度を付与する。そのため、画像1が提示優先度1、画像3が提示優先度2となる。さらに904のように評価値が3の被写体Cが写っている画像2が提示優先度3となる(906)。
【0053】
この提示優先度決定処理S603の際にも、未選択画像の被写体情報を利用する。実施形態1と同様に、S601における未選択画像の被写体情報抽出結果を記憶しておいてもよいし、画像を選択するたびに再度抽出してもよい。
【0054】
S604において、905で示す提示優先度で画像を並び替えることで907のように未選択の画像が並び替えられる。
【0055】
本実施形態では、被写体情報として、被写体を特定する情報と顔の表示面積の大きさを用いたが、全身の表示面積、笑顔の度合い、1枚の画像に何人で写っているかという人数の情報を用いても構わない。また、顔の向き、瞬きをしているか否かといった定量的でない情報であっても構わない。顔の向きであれば、正面、斜め、横等のように数段階に独自に分類して扱えればよい。
【0056】
また、S702において、同一の被写体が複数存在する場合には、前記複数の被写体情報を用いて、さらに詳細に提示優先度を決定しても良い。S705においても、同一の評価値のグループ内で、さらに詳細に提示優先度を決定する場合には、前記複数の被写体情報を用いて、さらに詳細に提示優先度を決定しても良い。
【0057】
以上より、複数の被写体情報をいて提示優先度を決定することにより各被写体の印象の均一化を図ることが可能となる。
【0058】
<実施形態3>
実施形態1と実施形態2では、画像を1枚選択した際の、提示優先度の決定方法及び、提示優先度に応じた並び替えについて述べた。しかし、既に選択された画像を未選択画像格納部に戻す際にも本発明は適用可能である。実施形態3では、選択済みの画像を1枚未選択画像格納部に戻した際に、戻した画像に応じて提示優先度を変更する例を示す。
【0059】
本実施形態においても、画像選択装置の基本的な構成は実施形態1で図1、図2を用いて説明したものと同様であるのでここでは省略する。
【0060】
図11が実施形態3の処理全体の流れを表すフローチャートである。S1003の提示優先度決定処理の詳細は、図4のフローチャートと同様である。本実施形態では、図12の1101に示す画像1から画像5までの5枚を入力画像として用いる。S1001においては、実施形態1のS201と同様に、被写体情報を抽出する。図12の1101は、全画像に対する画像のIDと、被写体情報を表している。本実施形態も実施形態1と同様に、被写体情報として被写体を特定する情報のみを用いる。
【0061】
S1002においては、実施形態1のS202と同様に本実施形態に相応しい初期値を設定する。本実施形態でも全員の初期値は0とする。S1003においては、実施形態1のS203と同様に、S1001で抽出した未選択画像の被写体情報と、S1002、あるいはS1009、S1012で設定した評価値から図4のフローチャートに沿って本実施形態に相応しい提示優先度を決定する。
【0062】
S1004においては、実施形態1のS204と同様に、S1003で決定した提示優先度に応じて、本実施形態に相応しい提示順で並び替えを行う。S1005においては、実施形態1のS205と同様に、画像の選択作業を継続するか終了するか判定する。NOであれば、S1006へ進む。YESであれば処理を終了する。
【0063】
S1006においては、画像の選択作業として、画像を未選択画像一覧から選択するのか、選択済みの画像から未選択画像へ戻すのか判断を行う。YESであれば、S1007へ進む。NOであれば、S1010へ進む。S1007では、実施形態1のS206と同様に、本実施形態に相応しい画像の選択処理を行う。本実施形態では、最初に画像1を選択し、2度目の選択時には画像3を選択する。S1008では、実施形態1のS207と同様に、選択した画像の被写体情報を特定する。
【0064】
S1009においては、実施形態1のS208と同様に、本実施形態に相応しい評価値を被写体ごとに付与する。1102の被写体情報一覧と1103の画像の提示優先度一覧は、1101で示した全画像に対し、実施形態1の処理を適用し、画像1、画像2の順でアルバムへ画像を選択した場合の値である。1105に示すように、被写体Aが写っている画像1と被写体Bが写っている画像3が選択済みの状態であるため、1102のように被写体のAとBにそれぞれ評価値として1が付与されている。また、未選択の画像のうち、評価値0の被写体が写っている画像は、画像5だけであるので、画像5が提示優先度1となる。評価値が1の被写体であるAとBが写っている画像2と画像3は、デフォルトの並び順を優先して、画像2が提示優先度2、画像3が提示優先度3となる。以上の流れで1104の提示順が定まる。
【0065】
S1010では、画像を一枚、選択状態から未選択状態へ戻す処理を行う。1201で示すように、本実施形態では、画像1を未選択画像一覧へ戻す例について説明する。具体的な処理としては、現在選択されている選択済みの画像が、未選択画像の一覧へ配置されたら、選択済みの画像一覧から削除し、未選択画像の一覧へ画像をコピーする。
【0066】
S1011では、未選択画像一覧へ戻した画像の被写体情報を抽出する。本実施形態では、戻した画像に写っている被写体を特定する情報の値がAという情報である。S1012では、未選択画像一覧に戻された画像に写っている被写体の評価値を減らす処理を行う。本実施形態では、画像が選択されれば、その画像に写っている被写体の評価値をプラス1、画像が選択解除されれば、その画像に写っている被写体の評価値をマイナス1するものとする。そのため、被写体Aの評価値を1減らす処理を行う。S1012により変更された評価値の一覧を1202に示す。1102と比較するとAの評価値が1から0に変わっていることがわかる。1202で示した評価値をもとに、S1003の提示優先度決定処理を行うことで1203のように提示優先度が定まる。さらに1203で決定した提示優先度を用いて、1004の並び替えを行うことで、1204のように画像が提示される。S1005で画像選択作業を終了するまで画像の選択と選択解除の処理を一枚選択、選択解除するたびに繰り返す。
【0067】
以上より、選択された画像を戻した場合であっても、ユーザの嗜好に近い表示を実現することが可能となる。
【0068】
<実施形態4>
実施形態1、2では未選択画像の全画像の中から、登場回数や登場面積が均一になるように画像を選択する例について説明した。本実施形態では、特定条件を満たす画像だけを優先的に選択できるようにする例について述べる。学校アルバムの例では、アルバムの中にクラスのページという形で、クラスごとの写真のみを選択したいページがある。本実施形態を適用することで、特定のクラスに所属する人の画像のみを優先的に提示することができる。例として、ここでは学校アルバムの1組のクラス画像を選択する場合について述べる。本実施形態においても、画像選択装置の基本的な構成は実施形態1で図1、図2を用いて説明したものと同様であるのでここでは省略する。
【0069】
図14が実施形態4の処理全体の流れを表すフローチャートである。S1303の提示優先度決定処理の詳細は、図4のフローチャートと同様である。本実施形態では、図15の1401に示す画像1から画像5までを入力画像として用いる。S1301おいては、実施形態1のS201と同様に被写体情報を抽出する。実施形態4では、抽出する被写体情報として、被写体を特定する情報、被写体が所属するクラスを用いる。
【0070】
S1302においては、評価値の初期値を設定する。目的ではない画像に目的の画像よりも評価値を多く付与しておけば、目的ではない画像の提示優先度が下がる。そのため1組のクラス画像を選ぶ場合では、1組以外のクラスにだけ評価値を付与しておく。本実施形態では、1402の評価値の初期値一覧に示すように総画像枚数の5を評価値として付与する(1403)。
【0071】
S1303においては、実施形態1のS203と同様に、S1302やS1308で設定した評価値に基づき、本実施形態に相応しい提示優先度決定処理を行う。評価値の初期値を用いて決定した提示優先度は、1404のようになる。S1304においては、実施形態1のS204と同様に、S1303で決定された提示優先度に応じて、本実施形態に相応しい並び替えを行う。提示優先度の一覧1404を用いて並び替えた未選択画像一覧を1405に示す。1404で示すように、BとCが写っている画像3と画像4は提示優先度が低くなるため、未選択画像一覧の末尾に並んでいる。
【0072】
S1305で画像選択作業を終了するまで画像の選択処理を選択するたびに繰り返す。S1305において、YESで画像選択が終了したら処理を終了する。NOであれば、S1306へ進む。S1306においては、実施形態1のS206と同様に、本実施形態に相応しい画像の選択処理を行う。本実施形態では、1501で示すように画像1を選択する場合について説明する。
【0073】
S1307においては、実施形態1のS207と同様に、選択した画像の被写体情報を抽出する。ここで抽出する情報は、画像1に写っている被写体は、Aであるという情報と1組に属するという情報である。S1308においては、実施形態1のS208と同様に選択された画像に写っている被写体に評価値を付与する処理を行う。ここでは、被写体Aに評価値として1を付与する。被写体ごとの評価値一覧は1503のようになる。1504のように被写体Aは、1組に所属し、且つ画像が選択されたため、評価値が1となる。1505のように被写体BとCは、画像は選択されていないが、1組に所属しないので、評価値が5となる。また、被写体Dは、1506のように1組に所属し、且つまだ一度も選択されていないため評価値は0となる。
【0074】
S1308で設定した評価値一覧1503を用いて、S1303の提示優先度決定処理で決定した提示優先度一覧を1507に示す。1507の提示優先度一覧を用いて、S1304の並び替えを行った結果を1508に示す。被写体Dが写っている画像5が提示優先度1、被写体Aが写っている画像2が提示優先度2となる。被写体BとCが写っている画像3と画像4は、1組ではない画像に、最初に評価値を与えているため、まだ一枚も選択されていないのにも関わらず提示優先度は低くなる。
【0075】
以上より、特定条件を満たす画像だけを優先的に選択できる。
【0076】
<実施形態5>
実施形態1〜4では、提示優先度を決定した後、決定した提示優先度に応じて、全ての画像を一枚ずつ並び替えて提示していた。本実施形態では、画像を並び替える際に、複数の画像をまとめて扱う場合について述べる。複数の画像をまとめて扱うこと(例えば提示する画像群の横一列をひとまとめにして扱う)で、毎回1枚ずつ提示順序が更新されるよりも見やすい提示を行うことができる。
【0077】
本実施形態においても、画像選択装置の基本的な構成は実施形態1で図1、図2を用いて説明したものと同様であるのでここでは省略する。図17が実施形態5の処理全体の流れを表すフローチャートである。図18は、グループの提示優先度を決定する処理を示すフローチャートである。S1604の提示優先度決定処理の詳細を表すのが、図18のフローチャートである。本実施形態では、図19の1801に示す画像1から画像6までを入力画像として用いる。
【0078】
S1601おいては、実施形態1のS201と同様に被写体情報を抽出する。実施形態5では、抽出する被写体情報として、被写体を特定する情報、被写体が所属するグループの情報を用いる。S1602においては、実施形態1のS202と同様に評価値の初期値を設定する。評価値の初期値は、1802のようになる。
【0079】
S1603においては、S1602で設定した被写体ごとの評価値から、被写体が所属するグループの評価値を算出する。グループへの評価値付けは、各被写体の評価値を所属するグループの評価値として加算することで行う。Bのように二つのグループに所属している場合は、グループ1とグループ2の両方にBの評価値を加算する。1803のように各被写体の評価値が初期値の場合には、グループの評価値の初期値も0になる。
【0080】
S1604においては、図18のフローチャートに沿ってグループの提示優先度を決定する。S1701では、同一の評価値のグループが存在するか判断する。YESならばS1703へ進み、NOならばS1702へ進む。S1702では、評価値の低いグループから順に提示優先度を付与する。
【0081】
S1703では、評価値が同じグループをグループ群として括る。S1704では、評価値が低いグループ群に所属するグループから提示優先度を付与していく。同一評価値のグループ群の中での提示優先度は、並び替え処理を行う前の並びを優先して付与する。1803の評価値から決定した提示優先度が1804である。
【0082】
S1605では、グループ単位での並び替えを行う。この際に、グループの中での並び替えは行わない。1804の提示優先度を決定して並び替えたのが1805である。
【0083】
S1606では、実施形態1のS205と同様に選択候補の画像が無くなるか、画像の選択を終了するかどうか決定するまで、画像を選択するたびに、S1603からS1609までの処理の流れを繰り返す。S1606においてYESで画像選択が終了したら、処理を終了する。NOであれば、S1607へ進む。
【0084】
S1607では、実施形態1のS206と同様に本実施形態に相応しい画像の選択処理を行う。本実施形態では、図20の1901で示すように、画像1を一枚アルバムへ選択する場合について説明する(1902)。
【0085】
S1608では、実施形態1のS207と同様に本実施形態に相応しい被写体情報の特定を行う。そのため画像1から被写体Aが写っている、被写体Aはグループ1に所属しているという情報が抽出される。S1609では、実施1のS208と同様に、S1608で抽出された情報をもとに被写体に評価値を付与する。
【0086】
図20の1903では、画像選択後の評価値を被写体ごとに示している。画像1が選択されたため、被写体Aに評価値として1を付与する。再びS1603に戻り、S1601で抽出した被写体情報と、S1609で設定した評価値からグループの提示優先度を決定する処理を行う。Aが所属するグループはグループ1だけなので、グループ1にのみ評価値を1加算する。S1604で1904のグループの評価値より決定したグループの提示優先度が1905である。1905の提示優先度によってグループごとに並び替えた結果が1906である。1907と1908のようにグループ1とグループ2の順序が入れ替わる。
【0087】
<実施形態6>
実施形態6では、未選択画像の表示する際の更新の仕方について述べる。実施形態1〜実施形態5では、提示優先度に応じて、全ての画像に対して並び替える処理を行っていた。本実施形態では、画像選択の際に画像一覧に見えていない画像のみを並び替えることで、目の前の画像が全て並び替えられる煩わしさを解消する。提示優先度の決定までは、実施形態1〜5で説明したものを適用する。本実施形態においても、画像選択装置の基本的な構成は実施形態1で図1、図2を用いて説明したものと同様であるのでここでは省略する。
【0088】
図21は、本実施形態6の表示画面と提示優先度の様子を示す図である。2001は、ディスプレイの表示画面上に表示されている未選択画像群1である。2002は、スクロールバーである。2003は、2001の状態でスクロールバーを下方向にスクロール操作をした場合に表示される未選択画像群2である。2004は、2001から画像Aを選択した際に決定される未選択画像の提示優先度である。2005は、並び替え処理後の未選択画像群2である。
【0089】
2001の未選択画像群1から画像Aを選択する場合について説明する。この場合、2001に示した画像A〜Dまでの画像がディスプレイ上に表示されていることになる。2003の未選択画像群2に示す画像E〜Hは、ディスプレイ上に表示されていない。2001の未選択画像群1から画像Aを選択すると、2004で示すように未選択画像の提示優先度が定まるとする。上記実施形態では、この提示優先度に応じて全ての画像を並び替える例を説明したが、本実施形態では、2001の未選択画像群1に対しては表示状態を維持し並び替え処理を行わない。ここでは、画像Aの表示してあったスペースが空の状態になる。また、画像Aの表示してあったスペースを埋めるように、並び順を保ったまま画像が一枚ずれてもよい。
【0090】
一方、画像Aを選択する際にディスプレイに表示されていない未選択画像群2に対しては、並び替え処理を行う。並び替え処理後の未選択画像2の表示は、2004で示した提示優先度に応じて行うので2005のようになる。
【0091】
<他の実施形態>
以上、実施形態を詳述したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0092】
尚、本発明は、ソフトウェアのプログラムをシステム或いは装置に直接或いは遠隔から供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによって前述した実施形態の機能が達成される場合を含む。この場合、供給されるプログラムは実施形態で図に示したフローチャートに対応したコンピュータプログラムである。
【0093】
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0094】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であっても良い。
【0095】
コンピュータプログラムを供給するためのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体としては以下が挙げられる。例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などである。
【0096】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることが挙げられる。この場合、ダウンロードされるプログラムは、圧縮され自動インストール機能を含むファイルであってもよい。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
【0097】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布するという形態をとることもできる。この場合、所定の条件をクリアしたユーザに、インターネットを介してホームページから暗号を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用して暗号化されたプログラムを実行し、プログラムをコンピュータにインストールさせるようにもできる。
【0098】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどとの協働で実施形態の機能が実現されてもよい。この場合、OSなどが、実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される。
【0099】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれて前述の実施形態の機能の一部或いは全てが実現されてもよい。この場合、機能拡張ボードや機能拡張ユニットにプログラムが書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行なう。
【図面の簡単な説明】
【0100】
【図1】本発明の実施形態1の画像表示装置のハード構成を示す図である。
【図2】本発明の実施形態1の画像表示装置の機能構成図である。
【図3】本発明の実施形態1の画像表示装置の画像選択処理を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施形態1に係る画像表示装置の提示優先度決定処理を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態1に係る画像選択装置の各情報の一覧を示す図である。
【図6】本発明の実施形態1に係る画像が選択された場合の処理を示す図である。
【図7】本発明の実施形態2に係る画像選択装置の画像選択処理を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施形態2に係る画像選択装置の提示優先度決定処理を表すフローチャートである。
【図9】本発明の実施形態2に係る画像選択装置の各情報の一覧を示す図である。
【図10】本発明の実施形態2に係る画像が選択された場合の処理を示す図である。
【図11】本発明の実施形態3に係る画像選択装置の画像選択処理を示すフローチャートである。
【図12】本発明の実施形態3に係る各情報の一覧を示す図である。
【図13】本発明の実施形態3に係る画像が選択された場合の処理を示す図である。
【図14】本発明の実施形態4に係る画像選択装置の画像選択処理を示すフローチャートである。
【図15】本発明の実施形態4に係る各情報の一覧を示す図である。
【図16】本発明の実施形態4に係る画像が選択された場合の処理を示す図である。
【図17】本発明の実施形態5に係る画像選択装置の画像選択処理を示すフローチャートである。
【図18】本発明の実施形態5に係る提示優先度決定処理を表すフローチャートである。
【図19】本発明の実施形態5に係る各情報の一覧を示す図である。
【図20】本発明の実施形態5に係る画像が選択された場合の処理を示す図である。
【図21】本発明の実施形態6に係る表示画面と提示優先度の様子を示す図である。
【符号の説明】
【0101】
100 画像選択装置
101 入力画像
102 未選択画像格納部
103 画像選択部
104 被写体情報抽出部
105 被写体情報抽出部
106 評価値決定部
107 評価値記憶部
108 提示優先度決定部
109 並び替え部
110 出力装置
111 入力装置
112 画像

【特許請求の範囲】
【請求項1】
属性情報を有する複数の未選択画像から画像を選択する画像選択装置であって、
前記複数の未選択画像から画像を選択する選択手段と、
前記選択手段によって画像が選択された場合、前記選択手段で選択された選択済み画像が有する属性情報と、前記選択手段で選択されていない未選択画像の有する属性情報に基づき、前記未選択画像の提示優先度を決定する決定手段と、
前記決定手段によって決定された提示優先度に基づいて前記未選択画像を表示画面に表示する表示手段と
を有する画像選択装置。
【請求項2】
前記属性情報は、値を有し、前記属性情報の値ごとに評価値を記憶する評価値記憶手段と、
前記選択済み画像の有する値に基づいて前記評価値を決定する評価値決定手段とを更に有し、
前記決定手段は、前記評価値決定手段で決定された評価値に基づいて前記提示優先度を決定することを特徴とする請求項1に記載の画像選択装置。
【請求項3】
前記決定手段は、前記選択手段によって画像が選択される度に前記未選択画像の提示優先度を決定することを特徴とする請求項1に記載の画像選択装置。
【請求項4】
前記決定手段は、前記提示優先度が同一の画像がある場合、複数の前記属性情報を用いて提示優先度を決定する事を特徴とする請求項1に記載の画像選択装置。
【請求項5】
前記表示手段は、前記選択手段によって画像の選択があった場合に、前記選択手段によって画像が選択される前の表示画面を維持し、スクロール操作があった場合に画面を更新することを特徴とする請求項1に記載の画像選択装置。
【請求項6】
前記選択済み画像を前記未選択画像へ戻す手段を更に有し、該戻す手段によって前記選択済み画像が前記未選択画像へ戻された場合、前記決定手段は、該戻す手段によって戻された画像の有する属性情報に基づいて提示優先度を決定することを特徴とする請求項1に記載の画像選択装置。
【請求項7】
前記画像から前記属性情報を抽出する抽出手段を更に有することを特徴とする請求項1に記載の画像選択装置。
【請求項8】
前記抽出手段は、前記属性情報を自動または手動または自動と手動の組み合わせのいずれかで抽出することを特徴とする請求項7に記載の画像選択装置。
【請求項9】
前記属性情報は、被写体を特定する情報、被写体の人数、被写体の面積、被写体の顔の向き、被写体の表情のうち、少なくともいずれか一つであることを特徴とする請求項1に記載の画像選択装置。
【請求項10】
属性情報を有する複数の未選択画像から画像を選択する画像選択装置の制御方法であって、
前記複数の未選択画像から画像を選択手段が選択する選択工程と、
前記選択工程で画像が選択された場合、前記選択工程で選択された選択済み画像が有する属性情報と、前記選択工程で選択されていない未選択画像の有する属性情報に基づき、前記未選択画像の提示優先度を決定手段が決定する決定工程と、
前記決定工程で決定された提示優先度に基づいて前記未選択画像を表示手段が表示画面に表示する表示工程と
を有する画像選択装置の制御方法。
【請求項11】
請求項10に記載の画像選択装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項12】
請求項10に記載の画像選択装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを格納しコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate


【公開番号】特開2010−141412(P2010−141412A)
【公開日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−313398(P2008−313398)
【出願日】平成20年12月9日(2008.12.9)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】