説明

画像配信システム、画像形成装置、情報処理装置、方法、プログラムおよび記録媒体

【課題】登録された原稿画像の検索に必要な情報を確実に登録可能な画像配信システム、画像形成装置、情報処理装置、方法、プログラムおよび記録媒体を提供すること。
【解決手段】本発明の画像形成装置は、原稿画像とともに登録すべき登録情報と、ユーザが入力した前記原稿画像の登録情報とを使用して、原稿画像が配信可能であるか否か判断し、原稿画像の配信が可能と判断した場合に原稿画像を生成し、登録情報と共に画像管理サーバに配信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像配信システムに関し、より詳細には、画像形成装置が生成した原稿画像の配信を管理する画像配信システム、画像形成装置、情報処理装置、方法、プログラムおよび記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、紙文書等の原稿をMFP(Multi-Function Peripheral)等の画像形成装置でスキャニングして原稿画像を生成し、当該原稿画像が登録されるファイルサーバに配信可能な画像配信システムが存在する。このような画像配信システムでは、ファイルサーバが、利用者端末から送信された原稿画像を識別するキー情報を使用して登録済みの原稿画像の検索を実行でき、利用者は、対象となる原稿画像を特定するキー情報を使用して原稿画像を見つけ出し、当該原稿画像の閲覧や印刷、変更等の種々の処理を行うことができる。
【0003】
このような画像配信システムとして、特許文献1は、原稿画像の属性情報である書誌情報を設定し、当該書誌情報に関連付けられた処理を実行する情報処理装置を含む画像配信システムを開示する。この画像配信システムでは、配信サーバが、書誌情報に関連付けられた処理によって原稿画像をファイルサーバに登録することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1が開示する画像配信システムは、原稿画像がファイルサーバに登録された場合に、登録後の原稿画像の検索に必要なキー情報が登録されないことがある。この場合、画像配信システムのユーザは、キー情報が登録されていない原稿画像を検索処理によって見つけ出すことができず、これらの原稿画像の閲覧や印刷、更新等の処理を実行できないという問題がある。
【0005】
本発明は、上記従来技術の問題に鑑みてなされたものであり、登録された原稿画像の検索に必要な情報を確実に登録可能な画像配信システム、画像形成装置、情報処理装置、方法、プログラムおよび記録媒体を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の画像形成装置は、原稿画像とともに登録すべき登録情報と、ユーザが入力した前記原稿画像の登録情報とを使用して、原稿画像が配信可能であるか否か判断し、原稿画像の配信が可能と判断した場合に、原稿画像を生成して登録情報と共に画像管理サーバに配信する。これにより、画像管理サーバに登録された原稿画像の検索に必要な情報を確実に登録することができる。このため、登録された総ての原稿画像に対して閲覧や印刷、更新等の処理を正常に実行することができる。
【0007】
さらに、本発明は、原稿画像が配信可能であるか否か判断し、原稿画像の配信が可能と判断した場合に原稿画像を生成し、登録情報と共に画像管理サーバに配信する画像配信システム、画像形成装置、情報処理装置、方法、プログラムおよび記録媒体を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本実施形態の画像配信システムを示す概略図。
【図2】本実施形態の画像配信システムに含まれる画像形成装置および画像管理サーバの機能構成を示す図。
【図3】本実施形態の画像形成装置が実行する処理のフローチャートを示す図。
【図4】本実施形態の登録情報データベースに登録される登録情報データテーブルの実施形態を示す図。
【図5】本実施形態の原稿画像データベースに登録される原稿画像データテーブルの実施形態を示す図。
【図6】本実施形態の画像形成装置に表示されるUIである登録情報入力画面を示す図。
【図7】他の実施形態の画像配信システムを示す図。
【図8】図7に示す画像配信システムに含まれる画像形成装置、画像管理サーバおよび配信管理サーバの機能構成を示す図。
【図9】他の実施形態の配信管理サーバが実行する処理のフローチャートを示す図。
【図10】他の実施形態の画像形成装置が実行する処理のフローチャートを示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明について実施形態をもって説明するが、本発明は、後述する実施形態に限定されるものではない。図1は、本実施形態の画像配信システム100を示す概略図である。画像配信システム100は、ネットワーク110と、ネットワーク110に接続される画像形成装置120a、120b、120cと、画像管理サーバ130とを含んで構成されている。ネットワーク110は、例えば、イーサネット(登録商標)およびTCP/IPプロトコルを使用したネットワークとして構成されている。また、ネットワーク110は、ローカルエリアネットワーク(LAN)として実装することができる。
【0010】
画像形成装置120a、120b、120cは、CCD(Charge Coupled Device)センサなどを含んで構成されるスキャナ装置を含むMFP(Multi Function Peripheral)などの画像形成装置として構成されている。また、画像形成装置120a、120b、120cは、内蔵するスキャナ装置で読み取った画像データを、ネットワーク110を介して画像管理サーバ130に配信する。また、画像形成装置120a、120b、120cは、本実施形態のプログラムを実装し、当該画像形成装置が備える操作パネル等に表示されるユーザ・インタフェース(以降、UIとして参照する。)を提供する。
【0011】
また、画像形成装置120a、120b、120cが、MFPとして実装される場合、プロセッサ、RAM、ハーディスク装置(HDD)などを含んで実装されており、UNIX(登録商標)、LINUX(登録商標)などのOSの制御下で、アセンブラ、C、C++、JAVA(登録商標)、Java(登録商標)Scriptなどのプログラミング言語で記述された本実施形態のプログラムを実行し、後述する機能を当該画像形成装置上で実現する。なお、本実施形態の画像配信システムでは、例示として3の画像形成装置を含んで構成されているが、他の実施形態では、任意の数の画像形成装置を含んで構成してもよい。
【0012】
画像管理サーバ130は、画像形成装置120a、120b、120cが配信した原稿画像を登録するサーバである。画像管理サーバ130は、当該原稿画像を蓄積して管理するファイルサーバとして構成される。本実施形態の画像配信システムは、1の画像管理サーバ130で構成されているが、他の実施形態では複数のサーバを備えることができる。
【0013】
画像管理サーバ130は、管理端末(図示せず)からネットワーク110を通じて受信した、HTMLやXML、XHTML等のマークアップ言語により記述された構造化文書を使用して、画像管理サーバ130のデータベースの登録情報を更新することができる。
【0014】
図2は、本実施形態の画像配信システム100に含まれる画像形成装置120aおよび画像管理サーバ130の機能構成を示す図である。以下、図2を参照して、画像形成装置120aおよび画像管理サーバ130が実装する処理機能について説明する。なお、画像形成装置120bおよび120cについては、画像形成装置120aと同様の機能を実装するので、以下、詳細な説明は省略する。
【0015】
画像形成装置120aは、入力受付部210と、表示処理部212と、スキャナ部214と、通信制御部216と、配信処理部220とを含んで構成される。
【0016】
入力受付部210は、ユーザが画像形成装置120aの操作パネルに表示されたUIを操作することによって生成された各種命令を配信処理部220に通知する機能手段である。入力受付部210は、原稿画像の登録情報を入力するUIである登録情報入力画面の表示要求や登録情報の入力完了、配信処理の実行指示を通知する。
【0017】
入力受付部210は、登録情報入力画面の表示要求とともに原稿画像種別情報を通知する。本実施形態では、原稿画像種別情報は、原稿画像種別情報を選択可能なUIを操作パネルに表示され、入力受付部210は、登録すべき原稿画像の原稿画像種別情報をユーザが選択することにより、原稿画像種別情報を取得することができる。また、入力受付部210は、登録情報入力完了の通知とともに、ユーザが登録情報入力画面を使用して入力した登録情報を配信制御部222に通知する。
【0018】
表示処理部212は、画像形成装置120aの操作パネルにUIを表示する機能手段である。本実施形態の表示処理部212が表示するUIには、原稿画像の配信先を指定するUIや登録情報入力画面が含まれる。表示処理部212は、原稿画像の配信先情報であるファイルサーバの格納先を示すファイルパスをUIに表示させる。
【0019】
本実施形態では、原稿画像の配信先を指定するUIが操作パネルに表示され、ユーザが操作パネルに表示された当該UIを使用して、原稿画像の配信先情報および原稿画像種別情報を指定し、登録情報入力画面の表示要求を発行すると、登録情報入力画面の表示要求および原稿画像種別情報が入力受付部210から配信制御部222に通知される。
【0020】
スキャナ部214は、スキャン処理を実行して、画像管理サーバ130に登録すべき原稿画像を生成する機能手段である。スキャナ部214は、配信処理部220からスキャン処理の実行命令を受領すると、画像形成装置120aに含まれるスキャナ装置(図示せず)に原稿をスキャニングさせ、レベル補正、ガンマ補正、エッジ処理などの画像補正処理およびA/D変換をして原稿画像を生成する。
【0021】
通信制御部216は、画像形成装置120aと画像管理サーバ130との間でネットワーク110を介したデータの送受信を行う機能手段である。通信制御部216は、後述する原稿画像の配信処理および登録情報の取得処理に関する種々のデータを処理する。
【0022】
本実施形態では、ネットワーク110を介して送受信されるデータは、送信先および送信元を識別する情報が含まれており、ネットワーク110の各ノードである画像形成装置120a,120b,120c、画像管理サーバ130は、受信したデータの送信元を判断することができる。
【0023】
配信処理部220は、ネットワーク110を介して原稿画像を画像管理サーバ130に配信する配信処理を実行する機能手段であり、配信制御部222と、登録情報取得部224と、登録情報が保存される記憶装置226と、配信可否判断部228とを含んで構成される。
【0024】
配信制御部222は、配信処理部220に含まれる機能手段や表示処理部212、スキャナ部214を制御して、原稿画像の配信処理を実行する機能手段である。配信制御部222は、登録情報を入力するUIである登録情報画面の表示要求を入力受付部210から受信した場合、登録すべき原稿画像の種別を示す情報(以下、原稿画像種別情報として参照する。)を登録情報取得部224に送付して、画像管理サーバ130から登録情報、必須登録情報および/または登録情報の選択情報を取得させる。そして、配信制御部222は、登録情報、必須登録情報および/または登録情報の選択情報を表示処理部212に提供して、登録情報入力画面を表示させる。なお、登録情報、必須登録情報および登録情報の選択情報については、図4を参照して、より詳細に後述する。
【0025】
配信制御部222は、ユーザが登録情報入力画面に登録情報を入力することにより、登録情報が入力されたことを示すイベントを入力受付部210から受信した場合、配信可否判断部228に原稿画像が配信可能であるか否か判断させる。一方、配信処理の実行を指示するイベントを受信した場合には、配信制御部222は、スキャナ部214に原稿をスキャニングさせて原稿画像を生成し、画像管理サーバ130に原稿画像を配信する。
【0026】
本実施形態では、ユーザが登録情報入力画面に含まれた配信処理の実行ボタンを押下することにより、入力受付部210が配信処理の実行を指示するイベントを発行する。他の実施形態では、登録情報が入力された後に、ユーザが配信処理の実行を指示可能な画面を表示処理部212に表示させ、配信処理の実行要求を受信するように構成してもよい。
【0027】
登録情報取得部224は、原稿画像とともに登録すべき登録情報を画像管理サーバ130から取得する機能手段である。登録情報取得部224は、配信制御部222から登録情報の取得要求を受信した場合、当該取得要求とともに受信した原稿画像種別情報と登録情報の取得要求とを画像管理サーバ130に送信して、画像管理サーバ130の登録情報データベース238から登録情報、必須登録情報および/登録情報の選択情報を取得する。登録情報取得部224は、これらの登録情報、必須登録情報および/登録情報の選択情報を記憶装置226に格納する。
【0028】
本実施形態では、記憶装置226には、画像管理サーバ130から取得した登録情報、必須登録情報および/登録情報の選択情報が原稿画像種別情報に関連付けて保存される。
【0029】
配信可否判断部228は、原稿画像を画像管理サーバ130に配信可能か否か判断する機能手段である。配信可否判断部228は、配信制御部222から呼び出されると、配信要求の対象である原稿画像を示す原稿画像種別情報を使用して記憶装置226から登録情報および必須登録情報を取得し、登録情報入力画面に必須登録情報が入力されたか否か判断する。配信可否判断部228は、その判断結果を原稿画像の配信の可否を示す配信ステータス情報として、配信制御部222等の他の機能手段が参照可能なメモリ領域に保存する。
【0030】
画像管理サーバ130は、通信制御部230と、登録制御部232と、登録情報提供部234と、登録部236と、登録情報データベース238と、原稿画像データベース240とを含んで構成される。
【0031】
通信制御部230は、画像管理サーバ130と、画像形成装置120aとの間でネットワーク110を介したデータの送受信を行う機能手段である。通信制御部230は、原稿画像の登録処理や登録情報の提供処理に関する種々のデータを登録制御部232に提供し、または画像形成装置120aに送信する。通信制御部230が受信するデータには、そのヘッダに実行すべき処理を示す情報が付加されており、通信制御部230は、当該ヘッダから実行すべき処理を判断し、登録制御部232に原稿画像や登録情報、登録情報の取得要求を渡し、またはネットワーク110を介して登録情報を画像形成装置に提供する。
【0032】
登録制御部232は、登録情報提供部234および登録部236を制御して、原稿画像の登録処理や登録情報の提供処理を実行する機能手段である。登録制御部232は、画像形成装置から登録情報の提供要求を受信すると、原稿画像種別情報を登録情報提供部234に送付して、登録情報データベース238から登録情報を取得させ、当該登録情報の提供要求を送付した画像形成装置に対して登録情報を提供する。また、登録制御部232は、画像形成装置120aから原稿画像の登録要求を受信すると、原稿画像および登録情報を登録部236に送付して登録させる。
【0033】
登録情報提供部234は、画像形成装置に対して登録情報を提供する機能手段である。登録情報提供部234は、画像形成装置120aから登録情報の提供要求および原稿画像種別情報を受信すると、登録情報データベース238を参照し、当該原稿画像種別情報に関連付けられた登録情報を取得して登録制御部232に渡す。なお、登録情報データベース238については、より詳細に後述する。
【0034】
登録部236は、画像形成装置から受信した原稿画像および登録情報を登録する機能手段である。登録部236は、原稿画像の登録要求を受信すると、登録すべき原稿画像の固有の識別情報(以下、登録原稿画像識別情報として参照する。)を生成する。そして、登録部236は、原稿画像および登録原稿画像識別情報とともに画像管理サーバ130の記憶装置(図示せず)に登録し、その登録情報を原稿画像データベース240に登録する。
【0035】
本実施形態では、画像形成装置は、HTMLやXML、XHTML等のマークアップ言語で記述された構造化文書に登録情報を記載し、登録部236は、画像形成装置が送付した構造化文書を解析して登録情報を抽出し、原稿画像データベース240に登録する。なお、原稿画像データベース240については、より詳細に後述する。
【0036】
図3は、本実施形態の画像形成装置が実行する処理のフローチャートを示す図である。以下、図3を参照して、画像形成装置120aが実行する原稿画像の配信処理および登録情報の取得処理について説明する。
【0037】
図3の処理は、ステップS300から開始し、ステップS301で配信制御部222が、ユーザの画像形成装置120aに対する操作によって発行された登録情報入力画面の表示要求を入力受付部210から受信したか否か判断する。登録情報入力画面の表示要求を受信していないと判断した場合には(no)、処理をステップS301の処理を反復させる。一方、登録情報入力画面の表示要求を受信したと判断した場合には(yes)、処理をステップS302に分岐させる。
【0038】
ステップS302では、配信制御部222は登録情報取得部224を呼び出し、登録情報取得部224は、画像管理サーバ130に対し、通信制御部216を介して登録情報の取得要求および原稿画像種別情報を送信する。本実施形態では、上述したように原稿画像種別情報が、登録情報入力画面の表示要求を受信する前に取得される。
【0039】
ステップS303では、登録情報取得部224は、画像管理サーバ130から登録情報、必須登録情報および/登録情報の選択情報を受信したか否か判断する。登録情報等を受信していないと判断した場合には(no)、登録情報取得部224は、ステップS303の処理を反復させる。一方、登録情報等を受信した場合には(yes)、登録情報取得部224は、取得した登録情報を記憶装置226に保存する。処理をステップS304に分岐させる。
【0040】
ステップS304では、配信制御部222は、表示処理部212に登録情報入力画面を表示させる。ステップS305では、配信制御部222は、入力受付部210からイベントを受信したか否か判断し、イベントを受信していない場合には(no)、ステップS305の処理を反復させる。一方、イベントを受信したと判断した場合には(yes)、処理をステップS306に分岐させる。ステップS306では、配信制御部222は、ステップS305で受信したイベントの種別を判断する。
【0041】
ステップS306でイベントの種別が登録情報の入力完了を示すイベントであると判断した場合には、処理をステップS307に分岐させる。ステップS307では、配信制御部222が配信可否判断部228を呼び出し、配信可否判断部228は、記憶装置226に保存された登録情報と、登録情報入力完了とともに通知されたユーザが入力した登録情報とを使用して、必須登録情報が入力されたか否か判断する。必須登録情報が入力されたと判断した場合には(yes)、処理をステップS308に分岐させ、配信可否判断部228は、配信ステータス情報を配信可能状態に設定する。ステップS309では、配信可否判断部228は、ユーザが入力した登録情報をRAM等の記憶装置に一時的に保存し、次いで、処理をステップS305に戻し、再度入力待ち状態になる。
【0042】
一方、ステップS307の判定で必須登録情報が入力されていないと判断した場合には(no)、処理をステップS310に分岐させる。ステップS310では、配信可否判断部228は、配信ステータス情報を配信不可状態に設定し、次いで、ステップS305が実行される。
【0043】
ステップS306でイベントの種別が配信指示を示すイベントであると判断した場合には、処理をステップS311に分岐させる。ステップS311では、配信制御部222は、配信ステータス情報を使用して配信処理が許可されているか否か判断する。配信処理が許可されていると判断した場合には(yes)、処理をステップS312に分岐させる。ステップS312では、配信制御部222は、スキャナ部214に原稿画像を生成させる。ステップS313では、配信制御部222は、原稿画像と記憶装置に保存されたユーザが入力した登録情報とを、通信制御部216を介して画像管理サーバ130に送信し、次いで、処理をステップS305に戻し、再度入力待ち状態になる。
【0044】
一方、ステップS311の判定で配信処理が許可されていないと判断した場合には(no)、処理をステップS314に分岐させる。ステップS314では、配信制御部222は、表示処理部212に対して、配信処理が許可されない旨をUIに表示させ、次いで、処理をステップS305に戻し、再度入力待ち状態になる。本実施形態では、配信制御部222は、表示処理部212に対し、原稿画像の配信処理が許可されない旨とともに、入力が必要な登録情報を操作パネルに表示させ、ユーザに提供することができる。
【0045】
本実施形態では、必須登録情報が入力されていない場合、画像形成装置は、原稿画像の配信処理を拒否するが、他の実施形態では、画像管理サーバ130の登録情報データベース238の必須登録情報に初期値を設定しておき、画像形成装置は、ユーザが必須登録情報を入力していない場合でも、当該初期値を、登録すべき原稿画像の登録情報として画像管理サーバ130に登録させることができる。
【0046】
図4は、本実施形態の登録情報データベースに登録される登録情報データテーブルの実施形態を示す図である。以下、図4を参照してユーザ情報テーブル400について説明する。
【0047】
登録情報データテーブル400には、原稿画像種別情報410と、登録情報412と、必須登録情報414と、登録情報の選択情報416とが関連付けて登録される。
【0048】
原稿画像種別情報410には、画像管理サーバ130に登録される原稿画像の種別情報が登録される。図4に示す実施形態では、原稿画像種別情報410として、領収書と身分証明書とが登録され、領収書を示す識別情報として値「abc」が、身分証明書を示す識別情報として値「def」が割り当てられる。画像形成装置は、これらの値を使用して、登録すべき原稿画像の種別を画像管理サーバに通知し、当該原稿画像の種別に関連付けられた登録情報を取得する。
【0049】
登録情報412には、画像管理サーバ130に登録すべき原稿画像の登録情報が、原稿画像種別情報毎に登録される。図4に示す実施形態では、登録すべき原稿画像である領収書の登録情報として、購入日、購入者、購入物品名、購入額および購入目的が登録される。これらの登録情報は、それぞれ識別情報として値「abcdef」等が割り当てられている。また、これらの登録情報は、文字情報として画像形成装置に提供され、画像形成装置の表示処理部212は、これらの登録情報を示す文字列「購入日」、「購入者」、「購入物品名」、「購入額」、および「購入目的」を操作パネルに表示する。
【0050】
また、図4に示す実施形態では、登録すべき原稿画像である身分証明書の登録情報として、証明書種類、氏名、住所(市町村名、国名)および会社名が登録される。これらの登録情報は、領収書の登録情報と同様に、それぞれ識別情報として値「defghi」等が割り当てられている。また、これらの登録情報は、領収書の登録情報と同様に、文字情報として画像形成装置に提供され、操作パネルに表示される。
【0051】
必須登録情報414には、原稿画像データベース240に必ず登録すべき登録情報である必須登録情報が登録される。図4に示す実施形態では、登録すべき原稿画像である領収書の必須登録情報として、購入日および購入者を示す識別情報である値「abcdef」および「abcghi」が登録される。また、登録すべき原稿画像である身分証明書の必須登録情報として、証明書書類および氏名を示す識別情報である値「defghi」および「defjkl」が登録される。本実施形態では、画像形成装置は、画像管理サーバ130から原稿画像種別毎に登録情報、必須登録情報および選択情報を取得し、当該必須登録情報が示す登録情報が、ユーザによって入力されたか否か判断することにより、原稿画像の配信の可否を判断する。
【0052】
登録情報の選択情報416には、画像形成装置が表示する登録情報入力画面に表示される登録情報の選択情報が登録される。図4に示す実施形態では、身分証明書の登録情報「証明書種類」の選択情報として、「運転免許書」、「健康保険証」および「外国人登録書」が登録され、それぞれ識別情報として値「defghi01」等が割り当てられている。これらの選択情報は、画像形成装置に提供され、登録情報入力画面の選択情報として表示される。なお、登録情報入力画面については、より詳細に後述する。
【0053】
本実施形態では、原稿画像種別情報を示す識別情報として、領収書および身分証明書が例示されているが、他の実施形態では、任意の種類の原稿画像を使用してよい。また、他の実施形態では、原稿画像種別情報や登録情報、登録情報の選択情報を示す識別情報は、これらを固有に識別できる限り、任意の文字列や数字、文字列および数字の結合を使用してよい。
【0054】
図5は、本実施形態の原稿画像データベースに登録される原稿画像データテーブルの実施形態を示す図である。以下、図5を参照して原稿画像データテーブル500について説明する。
【0055】
原稿画像データテーブル500には、原稿画像識別情報510と、原稿画像種別情報512と、登録情報514とが関連付けて登録される。
【0056】
原稿画像識別情報510には、画像管理サーバ130に登録された原稿画像の識別情報が登録される。図5に示す実施形態では、原稿画像識別情報510として、原稿画像の受信時のタイムスタンプ情報と原稿画像を送信した画像形成装置の識別情報との結合が使用される。他の実施形態では、原稿画像を固有に識別できる限り、任意の文字列や数字、文字列および数字の結合を使用することができる。
【0057】
原稿画像種別情報512には、画像管理サーバ130に登録された原稿画像の種別を示す原稿画像種別情報が登録される。原稿画像データテーブル500に登録される原稿画像種別情報は、登録情報データテーブル400に登録された原稿画像種別情報が使用される。図5に示す実施形態では、原稿画像種別情報512として、領収書を示す原稿画像種別情報「abc」と、身分証明書を示す原稿画像種別情報「def」とが登録されている。
【0058】
登録情報514には、画像管理サーバ130に登録された原稿画像の登録情報が登録される。原稿画像データテーブル500に登録される登録情報は、登録情報データテーブル400に登録された登録情報が使用される。
【0059】
図5に示す実施形態では、登録情報516は、購入日を示す識別情報「abcdef」に購入日を示す文字列「2010/08/05」が、購入者を示す識別情報「abcghi」に購入者を示す文字列「A」が、購入物品名を示す識別情報「abcjkl」に購入物品名を示す文字列「コピー用紙」が、購入額を示す識別情報「abcmno」に購入額を示す文字列「¥1500」が、購入目的を示す識別情報「abcpqr」に購入目的を示す文字列「備品補充」がそれぞれ関連付けて登録されている。
【0060】
また、登録情報518は、証明書書類の選択情報を示す識別情報「defghi」に「運転免許証」を示す識別情報が「defghi01」に、氏名を示す識別情報「defjkl」に氏名を示す文字列「B」が、住所を示す識別情報「defmno」に住所を示す文字列「東京都C区」が、会社名を示す識別情報「defpqr」に会社名を示す文字列「D会社」がそれぞれ関連付けて登録されている。
【0061】
図6は、本実施形態の画像形成装置に表示されるUIである登録情報入力画面を示す図である。画像形成装置は、画像管理サーバ130から受信した登録情報、必須登録情報および/登録情報の選択情報を使用して、登録情報入力画面を表示する。以下、図6を参照して、登録情報入力画面610,630について説明する。
【0062】
登録情報入力画面610は、原稿画像が領収書であるときに表示される登録情報入力画面である。登録情報入力画面610は、購入日を入力する入力フィールド614、購入者を入力する入力フィールド616、購入物品を入力する入力フィールド618、購入額を入力する入力フィールド620、および購入目的を入力する入力フィールド622を含んで構成される。ユーザは、画像形成装置が備えるキーパッドや操作パネルに表示されたキー入力用画面等を使用して、これらの入力フィールドに任意の文字列を入力することができる。
【0063】
登録情報入力画面620は、原稿画像が身分証明書であるときに表示される登録情報入力画面である。登録情報入力画面630は、証明書書類を選択する選択ボタン632、氏名を入力する入力フィールド634、市区町村を入力する入力フィールド636、国/地域を入力する入力フィールド638、および会社名を入力する入力フィールド640を含んで構成される。登録情報入力画面610と同様に、ユーザは、画像形成装置が備えるキーパッドや操作パネルに表示されたキー入力用画面等を使用して、これらの入力フィールドに任意の文字列を入力することができる。
【0064】
本実施形態では、ユーザが選択ボタン632を押下すると、配信制御部222が、選択可能な証明書書類を表示処理部212に表示させる。そして、ユーザが、登録情報入力画面に表示された選択可能な証明書書類を選択すると、当該証明書書類が、入力受付部210を介して配信制御部222に通知される。
【0065】
また、本実施形態では、表示処理部212は、必須登録情報である購入日、購入者、証明書書類および氏名の入力フィールドまたは選択フィールドの近傍に、必須登録情報であることを示す印「*」や文字、記号等を表示することができる。
【0066】
図7は、他の実施形態の画像配信システム700を示す図である。画像配信システム700は、ネットワーク710と、ネットワーク710に接続される画像形成装置720a、720b、720cと、画像管理サーバ730と、配信管理サーバ740とを含んでいる。図1を参照して説明した画像配信システム100と比べて、画像配信システム700は、配信管理サーバ740を備えている点で異なるが、その他の点については、画像配信システム100と同様であるため、以下、相違点を中心に説明する。
【0067】
配信管理サーバ740は、画像形成装置720a、720b、720cによる原稿画像の配信処理の可否を判断し、原稿画像の配信処理を管理するサーバである。配信管理サーバ740は、PENTIUM(登録商標)または互換プロセッサを搭載し、WINDOWS(登録商標)200Xサーバ、UNIX(登録商標)、LINUX(登録商標)などのOSの管理下で、本実施形態のプログラムを実行する。また、配信管理サーバ740は、プログラムを実行するための実行空間を提供するRAM、プログラムやデータなどを持続的に保持するためのHDDなどを含んでおり、本実施形態のプログラムの実行することにより、後述する機能を配信管理サーバ740上に実現する。
【0068】
図8は、図7に示す画像配信システム700に含まれる画像形成装置720a、画像管理サーバ730および配信管理サーバ740の機能構成を示す図である。以下、図8を参照して、配信管理サーバ740が実装する処理機能について説明する。なお、画像管理サーバ730については、図2を参照して説明した画像管理サーバ130と同様の構成を有するため、以下、より詳細な説明は省略する。また、画像形成装置720aについては、図2を参照して説明した画像形成装置120aと同様の構成を有するため、以下、相違点を中心に説明し、画像形成装置720b、720cは、画像形成装置720aと同様の構成を有するため、以下、説明は省略する。
【0069】
配信管理サーバ740は、画像形成装置によるネットワーク710を介した原稿画像の配信を管理する情報処理装置である。配信管理サーバ740は、通信制御部820と、配信制御部822と、登録情報取得部824と、記憶装置826と、配信可否判断部828とを含んで構成される。
【0070】
通信制御部820は、画像形成装置720aおよび画像管理サーバ730とネットワーク710を介したデータの送受信を行う機能手段である。通信制御部820は、画像形成装置720aから登録情報の取得要求や原稿画像の配信可否の判断要求を受信した場合、配信制御部822または登録情報取得部824に通知する。
【0071】
また、通信制御部820は、登録情報取得部824から登録情報の取得要求および原稿画像種別情報を受信した場合、画像管理サーバ730に当該取得要求や原稿画像種別情報を送信し、その応答データである登録情報を登録情報取得部824に提供する。
【0072】
さらに、通信制御部820は、配信制御部822から原稿画像の配信可否の判断結果を受領した場合、画像形成装置に対して当該判断結果を送信する。
【0073】
本実施形態では、ネットワーク710を介して送受信されるデータは、送信先および送信元を識別する情報が含まれており、ネットワーク710の各ノードである画像形成装置720a、720b、720c、配信管理サーバ740および画像管理サーバ730は、受信したデータの送信元を判断することができる。
【0074】
配信制御部822は、配信管理サーバ740に含まれる機能手段を制御して、原稿画像の配信処理を管理する機能手段である。配信制御部822は、画像形成装置から登録情報の取得要求および登録すべき原稿画像の原稿画像種別情報を受信した場合、登録情報取得部824を呼び出して画像管理サーバ730から登録情報を取得させる。また、配信制御部822は、画像形成装置から原稿画像の配信可否の判断要求を受信した場合、配信可否判断部828を呼び出して原稿画像の配信可否を判断させ、その判断結果を画像形成装置に送信する。
【0075】
登録情報取得部824は、画像管理サーバ730から登録情報を取得する機能手段である。登録情報取得部824は、登録情報の取得要求と画像形成装置から受信した原稿画像種別情報とを画像管理サーバ730に送信し、登録情報データベース838に登録されている当該原稿画像種別情報に関連付けられた登録情報、必須登録情報および/または登録情報の選択情報を取得する。登録情報取得部824は、登録情報および/または当該登録情報の選択情報を画像形成装置に送信する。また、登録情報取得部824は、登録情報および必須登録情報を当該画像形成装置の識別情報に関連付けて記憶装置826に保存する。
【0076】
配信可否判断部828は、原稿画像の配信が許容されるか否か判断する機能手段である。配信可否判断部828は、記憶装置826から原稿画像の配信可否の判断要求を送信した画像形成装置の識別情報に関連付けられた必須登録情報を取得し、当該判断要求とともに受信した登録情報に当該必須登録情報が含まれているか判断することにより、原稿画像の配信が許容されるか否か判断する。配信可否判断部828は、その判断結果を配信制御部822に通知する。
【0077】
画像形成装置720aは、入力受付部810と、表示処理部812と、スキャナ部814と、通信制御部816と、配信制御部818とを含んで構成される。入力受付部810、表示処理部812、スキャナ部814および通信制御部816は、図2を参照して説明した入力受付部210、表示処理部212、スキャナ部214および通信制御部216と同様の機能を有するため、以下、説明は省略する。
【0078】
配信制御部818は、表示処理部812およびスキャナ部814を制御して、原稿画像の配信処理を実行する機能手段である。配信制御部818は、登録情報画面の表示要求を入力受付部810から受信すると、登録情報の取得要求を、原稿画像種別情報とともに配信管理サーバ740に送信する。そして、配信制御部818は、配信管理サーバ740から受信した登録情報、必須登録情報および登録情報の選択情報を使用して、表示処理部812に登録情報入力画面を表示させる。
【0079】
本実施形態は、図2を参照して説明した実施形態と同様に、原稿画像の配信方法および配信先情報を指定するUIが操作パネルに表示され、ユーザが当該UIを使用して原稿画像の配信方法、配信先情報および原稿画像種別情報を指定した後に、登録情報入力画面の表示要求を送信することにより、登録情報入力画面が表示される。
【0080】
配信制御部818は、ユーザが登録情報入力画面に登録情報が入力され、原稿画像の配信処理の実行を指示するイベントを受信した場合、配信管理サーバ740に配信可否判断要求および当該登録情報を送信して、原稿画像が配信可能であるか否か判断させる。配信制御部818は、配信管理サーバ740から原稿画像の配信が許可された旨の応答を受信した場合には、スキャナ部814に原稿画像を生成させ、当該原稿画像を画像管理サーバ730に送信して登録させる。一方、原稿画像の配信が許可されない旨の応答を受信した場合には、その旨を表示処理部812に表示させる。
【0081】
図9は、他の実施形態の配信管理サーバが実行する処理のフローチャートを示す図である。以下、図9を参照して、配信管理サーバ740が実行する処理について説明する。
【0082】
図9の処理はステップS900から開始し、ステップS901で配信制御部822は、登録情報の取得要求を受信したか否か判断する。登録情報の取得要求を受信していないと判断した場合には(no)、ステップS901の処理を反復させる。一方、登録情報の取得要求を受信したと判断した場合には(yes)、処理をステップS902に分岐させる。
【0083】
ステップS902では、配信制御部822は登録情報取得部824を呼び出し、登録情報取得部824は、登録情報取得要求および原稿画像種別情報を画像管理サーバ730に送信し、登録情報データベース838から原稿画像種別情報に関連付けられた登録情報、必須登録情報および/または登録情報の選択情報を取得する。ステップS903では、登録情報取得部824は、登録情報、必須登録情報および/または登録情報の選択情報を画像形成装置に提供する。
【0084】
ステップS904では、配信制御部822は、画像形成装置から配信可否判断要求を受信したか否か判断する。配信可否判断要求を受信していない場合には(no)、ステップS904の処理を反復させる。一方、配信可否判断要求を受信したと判断した場合には(yes)、処理をステップS905に分岐させる。ステップS905では、配信制御部822は配信可否判断部828を呼び出し、配信可否判断部828は、配信可否判断要求を送信した画像形成装置による原稿画像の配信処理が許可されるか否か判断する。配信処理が許可されると判断した場合には(yes)、処理をステップS906に分岐させる。ステップS906では、配信制御部822が、配信処理が許可された旨を画像形成装置に通知し、ステップS908の処理が終了する。
【0085】
一方、ステップS905の判定で配信処理が許可されないと判断した場合には(no)、処理をステップS907に分岐させる。ステップS907で配信制御部822が、配信処理が許可されない旨を画像形成装置に通知し、ステップS908の処理が終了する。
【0086】
図10は、他の実施形態の画像形成装置が実行する処理のフローチャートを示す図である。以下、図10を参照して、画像形成装置720aが実行する処理について説明する。
【0087】
図10の処理は、ステップS1000から開始し、ステップS1001で配信制御部818が、ユーザの画像形成装置720aに対する操作によって発行された登録情報入力画面の表示要求を入力受付部810から受信したか否か判断する。登録情報入力画面の表示要求を受信していないと判断した場合には(no)、処理をステップS1001の処理を反復させる。一方、登録情報入力画面の表示要求を受信したと判断した場合には(yes)、処理をステップS1002に分岐させる。
【0088】
ステップS1002では、配信制御部818は、配信管理サーバ740に対し、通信制御部816を介して登録情報の取得要求および原稿画像種別情報を送信する。本実施形態では、原稿画像種別情報が、登録情報入力画面の表示要求を受信する前に取得される。
【0089】
ステップS1003では、配信制御部818は、配信管理サーバ740から登録情報、必須登録情報および/登録情報の選択情報を受信したか否か判断する。登録情報等を受信していないと判断した場合には(no)、配信制御部818は、ステップS1003の処理を反復させる。一方、登録情報等を受信した場合には(yes)、処理をステップS1004に分岐させる。ステップS1004では、配信制御部818は、表示処理部812に登録情報入力画面を表示させる。
【0090】
ステップS1005では、配信制御部818は、入力受付部810から配信処理の実行を指示するイベントを受信したか否か判断し、当該イベントを受信していない場合には(no)、ステップS1005の処理を反復させる。一方、当該イベントを受信したと判断した場合には(yes)、処理をステップS1006に分岐させる。ステップS1006では、配信制御部818は、配信処理サーバ740に配信可否判断要求を送信する。
【0091】
ステップS1007では、配信制御部818は、配信処理サーバ740から配信可否判断要求に対する応答を受信したか否か判断し、応答を受信していない場合には(no)、ステップS1007の処理を反復させる。一方、応答を受信した場合には(yes)、処理をステップS1008に分岐させる。
【0092】
ステップS1008では、配信制御部818は、当該応答内容が原稿画像の配信処理を許可するものであるか否か判断し、配信処理が許可されると判断した場合には(yes)、処理をステップS1009に分岐させる。ステップS1009では、配信制御部818はスキャナ部814に原稿画像を生成させ、当該原稿画像を画像管理サーバ730に送信し、ステップS1011で処理が終了する。
【0093】
一方、ステップS1008の判定で配信処理が許可されていないと判断した場合には(no)、処理をステップS1010に分岐させる。ステップS1010では、配信制御部818は、表示処理部812に対して、配信処理が許可されない旨をUIに表示させ、ステップS1011で処理が終了する。
【0094】
これまで本実施形態につき説明してきたが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0095】
100…画像配信システム、110…ネットワーク、120a、120b、120c…画像形成装置、130…画像管理サーバ、700…画像配信システム、710…ネットワーク、720a,720b,720c…画像形成装置、730…画像管理サーバ、740…配信管理サーバ
【先行技術文献】
【特許文献】
【0096】
【特許文献1】特開2008−97586号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿画像を配信する画像形成装置であって、前記画像形成装置は、
前記原稿画像とともに画像管理サーバに登録すべき登録情報を取得する登録情報取得手段と、
前記登録情報と、ユーザが入力した前記原稿画像の登録情報とを使用して、前記原稿画像が配信可能であるか否か判断する配信可否判断手段と、
前記原稿画像の配信が可能と判断した場合に、原稿をスキャニングして原稿画像を生成するスキャン手段と、
前記スキャン手段が生成した原稿画像および前記ユーザが入力した登録情報を画像管理サーバに配信する手段と
を含む、画像形成装置。
【請求項2】
前記登録情報取得手段は、前記原稿画像の種別を示す情報を前記原稿画像が登録される画像管理サーバに送信し、前記画像管理サーバの登録情報データベースに前記原稿画像の種別を示す情報と関連付けて登録された登録情報を取得する、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記配信可否判断手段は、
前記原稿画像が配信不可であると判断した場合に、入力すべき登録情報をユーザに提供する、請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
原稿画像を配信する画像形成装置と、前記画像形成装置が配信した原稿画像を登録する画像管理サーバとを含む画像配信システムであって、前記画像形成装置は、
前記原稿画像とともに前記画像管理サーバに登録すべき登録情報を取得する登録情報取得手段と、
前記登録情報と、ユーザが入力した前記原稿画像の登録情報とを使用して、前記原稿画像が配信可能であるか否か判断する配信可否判断手段と、
前記原稿画像の配信が可能と判断した場合に、原稿をスキャニングして原稿画像を生成するスキャン手段と、
前記スキャン手段が生成した原稿画像および前記ユーザが入力した登録情報を前記画像管理サーバに配信する手段とを含み、
前記画像管理サーバは、
前記登録情報を提供する手段と、
前記原稿画像および前記ユーザが入力した登録情報を登録する手段と
を含む、画像配信システム。
【請求項5】
前記登録情報取得手段は、前記原稿画像の種別を示す情報を前記原稿画像が登録される画像管理サーバに送信し、前記画像管理サーバの登録情報データベースに前記原稿画像の種別を示す情報と関連付けて登録された登録情報を取得する、請求項4に記載の画像配信システム。
【請求項6】
前記配信可否判断手段は、
前記原稿画像が配信不可であると判断した場合に、入力すべき登録情報をユーザに提供する、請求項4または5に記載の画像配信システム。
【請求項7】
画像形成装置が生成した原稿画像の配信を管理する情報処理装置であって、前記情報処理装置は、
前記原稿画像とともに画像管理サーバに登録すべき登録情報を取得する登録情報取得手段と、
前記登録情報と、ユーザが前記画像形成装置を使用して入力した前記原稿画像の登録情報とを使用して、前記原稿画像が配信可能であるか否か判断する配信可否判断手段と、
前記原稿画像の配信が可能と判断した場合に、前記原稿画像の配信が可能であることを前記画像形成装置に通知する手段と
を含む、情報処理装置。
【請求項8】
原稿画像を配信する画像形成装置が実行する方法であって、前記方法は、前記画像形成装置が、
前記原稿画像とともに画像管理サーバに登録すべき登録情報を取得するステップと、
前記登録情報と、ユーザが入力した前記原稿画像の登録情報とを使用して、前記原稿画像が配信可能であるか否か判断するステップと、
前記原稿画像の配信が可能と判断した場合に、原稿をスキャニングして原稿画像を生成するステップと、
生成した原稿画像および前記ユーザが入力した登録情報を前記画像管理サーバに配信するステップと
を含む、方法。
【請求項9】
画像形成装置が生成した原稿画像の配信を管理する情報処理装置が実行する方法であって、前記方法は、前記情報処理装置が、
前記原稿画像とともに画像管理サーバに登録すべき登録情報を取得するステップと、
前記登録情報と、ユーザが前記画像形成装置を使用して入力した前記原稿画像の登録情報とを使用して、前記原稿画像が配信可能であるか否か判断するステップと、
前記原稿画像の配信が可能と判断した場合に、前記原稿画像の配信が可能であることを前記画像形成装置に通知するステップと
を含む、方法。
【請求項10】
請求項8または9に記載の各ステップを画像形成装置または情報処理装置が実行するためのコンピュータ実行可能なプログラム。
【請求項11】
請求項10に記載されたプログラムを記録したコンピュータ可読な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−49587(P2012−49587A)
【公開日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−186825(P2010−186825)
【出願日】平成22年8月24日(2010.8.24)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】