説明

画像閲覧システム、撮像装置及び端末装置

【課題】画像を閲覧させるときの制限を設定して、不正な閲覧を防止することで、画像データのセキュリティを向上させる。
【解決手段】画像閲覧システムであって、撮像装置(親カメラ)は、閲覧の制限が設定された閲覧制限情報を作成する閲覧制限情報作成手段と、前記閲覧制限情報作成手段により作成された閲覧制限情報を前記端末装置に送信する閲覧制限情報送信手段とを有し、端末装置(子カメラ)は、前記撮像装置との接続状態を検知する接続検知手段と、前記閲覧制限情報を受信する閲覧制限情報受信手段と、前記閲覧制限情報受信手段により受信された閲覧制限情報と前記接続検知手段による検知の結果とを照合する照合手段と、前記照合手段により照合された結果に応じて、前記撮像装置から前記サーバに送信された画像データを受信する画像受信手段とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーバにある画像データを閲覧するための画像閲覧システム、撮像装置、端末装置、画像閲覧方法、制御方法及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、デジタルカメラで撮像した画像を他の人に閲覧させる場合、次のような方法がある。例えば、撮像した画像をデジタルカメラに記録し、デジタルカメラの画像表示部に記録した画像を直接、表示することにより閲覧させる。また、撮像した画像をプリントし、プリントした画像を配布することにより閲覧させる。また、撮像した画像のデータをパソコン、電子メール又はメディア等を経由して他の人に渡し、閲覧させる。また、他の撮像した画像をオンラインアルバムとして、サーバにアップロードし、オンラインアルバムの閲覧URLを他の人に送り、パソコンからオンラインアルバムを閲覧させる。
【0003】
上述したような閲覧方法のうち、撮像した画像をオンラインアルバムとしてアップロードし、他の人がパソコンからオンラインアルバムを閲覧する方法は、遠隔にいる人であっても簡単に閲覧させることができるという点で優れている。一方で、閲覧させたい人以外であっても、閲覧できてしまうという問題がある。この問題に対して、例えば特許文献1に開示された技術では、画像の撮影者が許可した人だけに閲覧させることができるように構成されている。
【0004】
すなわち、特許文献1は、センタ装置と端末装置とからなる双方向画像通信システムであって、センタ装置は、端末装置からの画像データの登録要求に対して,資格をチェックする。資格がある場合、センタ装置は、登録要求を受け付け、端末装置から送られた画像データの関連データをデータベースに登録する。また、センタ装置は、端末装置からの画像データの送信要求に対して、資格をチェックする。資格がある場合、センタ装置は、データベースから各画像データの関連データを端末装置に送信し、端末装置からの画像を指定する入力に応じて対応する画像データをデータベースから取り出して端末装置に送信する。
このように双方向画像通信システムを構成することにより、許可した人だけに画像データを送信し、画像を閲覧させることができる。
【0005】
【特許文献1】特開平10−136340号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1によれば、端末装置が一度資格を保持してしまえば、いつでもセンタ装置の画像データにアクセスすることができてしまうという問題がある。
本発明は、上述したような問題点に鑑みてなされたものであり、画像を閲覧させるときの制限を設定して、不正な閲覧を防止することで、画像データのセキュリティを向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、撮像装置、サーバ及び前記撮像装置から前記サーバに送信された画像データを受信する端末装置が通信可能に接続されている画像閲覧システムであって、前記撮像装置は、閲覧の制限が設定された閲覧制限情報を作成する閲覧制限情報作成手段と、前記閲覧制限情報作成手段により作成された閲覧制限情報を前記端末装置に送信する閲覧制限情報送信手段とを有し、前記端末装置は、前記撮像装置との接続状態を検知する接続検知手段と、前記閲覧制限情報を受信する閲覧制限情報受信手段と、前記閲覧制限情報受信手段により受信された閲覧制限情報と前記接続検知手段による検知の結果とを照合する照合手段と、前記照合手段により照合された結果に応じて、前記撮像装置から前記サーバに送信された画像データを受信する画像受信手段とを有することを特徴とする。
また、本発明は、画像データをサーバに送信する撮像装置であって、閲覧の制限が設定された閲覧制限情報を作成する閲覧制限情報作成手段と、前記閲覧制限情報作成手段により作成された閲覧制限情報を端末装置に送信する閲覧制限情報送信手段とを有することを特徴とする。
また、本発明は、撮像装置からサーバに送信された画像データを受信する端末装置であって、前記撮像装置との接続状態を検知する接続検知手段と、閲覧の制限が設定された閲覧制限情報を受信する閲覧制限情報受信手段と、前記閲覧制限情報受信手段により受信された閲覧制限情報と前記接続検知手段による検知の結果とを照合する照合手段と、前記照合手段により照合された結果に応じて、前記撮像装置から前記サーバに送信された画像データを受信する画像受信手段とを有することを特徴とする。
また、本発明は、撮像装置、サーバ及び前記撮像装置から前記サーバに送信された画像データを受信する端末装置が通信可能に接続されている画像閲覧システムにおける画像閲覧方法であって、前記撮像装置では、閲覧の制限が設定された閲覧制限情報を作成する閲覧制限情報作成ステップと、前記閲覧制限情報作成ステップにより作成された閲覧制限情報を前記端末装置に送信する閲覧制限情報送信ステップとを有し、前記端末装置では、前記撮像装置との接続状態を検知する接続検知ステップと、前記閲覧制限情報を受信する閲覧制限情報受信ステップと、前記閲覧制限情報受信ステップにより受信された閲覧制限情報と前記接続検知ステップによる検知の結果とを照合する照合ステップと、前記照合ステップにより照合された結果に応じて、前記撮像装置から前記サーバに送信された画像データを受信する画像受信ステップとを有することを特徴とする。
また、本発明は、画像データをサーバに送信する撮像装置における制御方法であって、閲覧の制限が設定された閲覧制限情報を作成する閲覧制限情報作成ステップと、前記閲覧制限情報作成ステップにより作成された閲覧制限情報を端末装置に送信する閲覧制限情報送信ステップとを有することを特徴とする。
また、本発明は、撮像装置からサーバに送信された画像データを受信する端末装置における画像閲覧方法であって、前記撮像装置との接続状態を検知する接続検知ステップと、閲覧の制限が設定された閲覧制限情報を受信する閲覧制限情報受信ステップと、前記閲覧制限情報受信ステップにより受信された閲覧制限情報と前記接続検知ステップによる検知の結果とを照合する照合ステップと、前記照合ステップにより照合された結果に応じて、前記撮像装置から前記サーバに送信された画像データを受信する画像受信ステップとを有することを特徴とする。
また、本発明は、画像データをサーバに送信する撮像装置を制御するためのプログラムであって、閲覧の制限が設定された閲覧制限情報を作成する閲覧制限情報作成ステップと、前記閲覧制限情報作成ステップにより作成された閲覧制限情報を端末装置に送信する閲覧制限情報送信ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
また、本発明は、撮像装置からサーバに送信された画像データを受信する端末装置を制御するためのプログラムであって、前記撮像装置との接続状態を検知する接続検知ステップと、閲覧の制限が設定された閲覧制限情報を受信する閲覧制限情報受信ステップと、前記閲覧制限情報受信ステップにより受信された閲覧制限情報と前記接続検知ステップによる検知の結果とを照合する照合ステップと、前記照合ステップにより照合された結果に応じて、前記撮像装置から前記サーバに送信された画像データを受信する画像受信ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、画像を閲覧させるときの制限を設定して、不正な閲覧を防止することで、画像データのセキュリティを向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下に、図面を参照して、本発明の好適な実施形態について、詳細に説明する。なお、本実施形態のデジタルカメラは、無線LANインタフェースを搭載し、外部機器との通信を行っている場合について説明する。しかし、通信の形態は、赤外線であってもよく、それ以外の形態を限定するものではない。
【0010】
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態に係る画像閲覧システムの構成を示す図である。画像閲覧システム100は、第1の撮像装置としてのデジタルカメラ101、第2の撮像装置としてのデジタルカメラ102、サーバ103を含んで構成されている。デジタルカメラ101とデジタルカメラ102とサーバ103とは、それぞれ無線通信により通信可能に構成されている。
【0011】
デジタルカメラ101は、撮像した画像を公開する親カメラ101である。
デジタルカメラ102は、親カメラ101からサーバ103にアップロードされた画像を閲覧する子カメラ102である。
サーバ103は、親カメラ101からインターネット等の通信路を介して、画像又は画像群(以下、アルバムという)を受信し、保管する。
【0012】
次に、親カメラ101及び子カメラ102の構成について、図2を参照して説明する。図2は、親カメラ101及び子カメラ102の構成を示すブロック図である。
デジタルカメラは、光学系10を介して入力された被写体の光学像を光電変換して画像データとして記録、保存するものである。光学系10は、撮影画角を変更するズームレンズ、合焦を行う合焦レンズ等の複数のレンズを有している。すなわち、デジタルカメラは、光学的なズーム機能(いわゆる光学ズーム機能)を有している。なお、デジタルカメラは、撮像素子14によって撮像された画像データの一部を電子的に切り取ることにより撮影画角を変更する、いわゆる電子ズーム機能も有している。また、光学系10は、交換可能であってもよい。この場合、光学系10のレンズ群を駆動するモータ等は、交換型の光学系10側又はデジタルカメラの本体側の何れに設けてもよい。
【0013】
光学系10から入力された被写体の光学像は、絞り機能を備えるシャッタ12の開口を介して撮像素子14に入射される。撮像素子14は、例えば、CCDセンサ、CMOSセンサ等により構成され、入射された光学像をアナログの画像信号に変換して出力する。A/D変換器16は、撮像素子14からのアナログ画像信号をデジタル信号に変換し、画像データとして出力する。撮像素子14及びA/D変換器16は、タイミング発生回路18から供給されるクロック信号、制御信号によって制御される。タイミング発生回路18は、メモリ制御回路22及びシステム制御回路50により制御される。
【0014】
画像処理回路20は、A/D変換器16又はメモリ制御回路22からの画像データ(デジタル画像信号)に対して画素補間処理、色変換処理等の画像処理を行う。また、画像処理回路20は、撮像素子14で撮像された画像データに基づいて、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF(自動合焦)処理、AE(自動露出)処理、EF(フラッシュプリ発光による自動調光)処理のためのデータを演算する。そして、画像処理回路20は、その演算結果をシステム制御回路50に供給する。システム制御回路50は、この演算結果に基づいて露光制御部40、測距制御部(AF制御部)42を制御し、AE機能、AF機能を実現している。また、画像処理回路20は、撮像素子14で撮像された画像データに基づいてTTL方式のAWB(オートホワイトバランス)処理も実行する。
【0015】
メモリ制御回路22は、A/D変換器16、タイミング発生回路18、画像処理回路20、画像表示メモリ24、D/A変換器26、メモリ30、圧縮・伸長回路32を制御する。A/D変換器16から出力される画像データは、画像処理回路20及びメモリ制御回路22の双方を介して、又はメモリ制御回路22のみを介して、画像表示メモリ24或いはメモリ30に書込まれる。画像表示メモリ24に書込まれた画像データは、D/A変換器26によって表示用のアナログ画像信号に変換され、画像表示部28に供給されて表示される。この画像表示部28に撮像に係る画像データを連続的に表示することにより、電子ファインダ機能が実現される。画像表示部28に対する表示動作は、システム制御回路50からの指令によって任意にON/OFFすることができる。これにより、デジタルカメラの電力消費を大幅に低減することができる。
【0016】
メモリ30は、撮影(記録媒体に記録する画像として撮像)した静止画像や動画像を格納するために使用される。メモリ30の容量やアクセス速度(書込み速度、読出し速度)は、任意に決定することができる。ただし、複数枚の静止画像を連続して撮影する連射撮影やパノラマ撮影を可能にするためには、それに応じたメモリ容量やアクセス速度を与える必要がある。メモリ30は、システム制御回路50の作業領域としても使用される。圧縮・伸長回路32は、例えば適応離散コサイン変換(ADCT)等により画像データを圧縮・伸長する回路である。すなわち、圧縮・伸長回路32は、メモリ30に格納された画像データを読込んで圧縮処理或いは伸長処理を行い、それら処理が施された画像データをメモリ30に書込む。
【0017】
露光制御部40は、システム制御回路50から提供される情報に基づいて、絞り機能を備えるシャッタ12を制御する。露光制御部40は、フラッシュ(発光装置)48と連携したフラッシュ調光機能も有している。フラッシュ48は、フラッシュ調光機能及びAF補助光の投光機能を有する。測距制御部42は、システム制御回路50から提供される情報に基づいて、光学系10のフォーカシング用レンズを制御する。ズーム制御部44は、光学系10のズーミングを制御する。バリア制御部46は、光学系10を保護するバリア11の動作を制御する。
【0018】
表示部(例えば、LCD、LED)54は、システム制御回路50におけるプログラムの実行に応じて、文字、画像、音声等により動作状態やメッセージ等を出力するように構成される。表示部54は、デジタルカメラの適所に配置される。表示部54を構成する一部の表示素子は、光学ファインダ104内に配置される。表示部54に表示される情報のうち、LCD等に表示される情報としては、例えば、シングルショット/連写撮像表示、セルフタイマ表示、圧縮率表示、記録画素数表示、記録枚数表示、残撮像可能枚数表示、シャッタスピード表示等がある。この他にも、絞り値表示、露出補正表示、フラッシュ表示、赤目緩和表示、マクロ撮像表示、ブザー設定表示、時計用電池残量表示、電池残量表示、エラー表示、複数桁の数字による情報表示等がある。更には、記録媒体200及び210の着脱状態表示、通信I/F動作表示、日付・時刻表示等がある。また、表示部54に表示される情報のうち、光学ファインダ104内に表示される情報としては、例えば、合焦表示、手振れ警告表示、フラッシュ充電表示、シャッタスピード表示、絞り値表示、露出補正表示等がある。
【0019】
不揮発性メモリ56は、例えばEEPROM等の電気的に消去・記録可能なメモリである。画像データや外部機器からのオブジェクトデータは、不揮発性メモリ56に格納してもよい。また、ネットワークに接続するための設定パラメータ領域を別途、不揮発性メモリ56に設ける。
第1シャッタスイッチ(SW1:62)は、シャッタボタンの操作途中(半押し)でONとなる。第1シャッタスイッチ(SW1)がONされると、システム制御回路50は、AF処理、AE処理、AWB処理等を開始する。第2シャッタスイッチ(SW2:64)は、シャッタボタンの操作完了(全押し)でONとなる。第2シャッタスイッチ(SW2)がONされると、一連の撮像処理が実行される。この一連の撮像処理では、撮像素子14からの画像信号の読出し、A/D変換器16でのA/D変換処理、画像処理回路20での画像処理、メモリ30への書込み処理等が行われる。また、メモリ30から画像データを読み出して圧縮・伸長回路32で圧縮し、その圧縮された画像データを記録媒体200、210に書込む処理を含む一連の処理(撮像処理)の開始をシステム制御回路50に指示する。操作部70は、電源をON/OFFしたり、撮影条件を設定或いは変更したり、撮影条件を確認したり、デジタルカメラの状態を確認したり、撮影済みの画像を確認したりするときに使用される。
【0020】
電源制御部80は、例えば、電源検出回路、DC−DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等を含む。そして、電源の有無、電源の種類、電池残量の検出を行い、その検出結果とシステム制御回路50からの指令とに従って、DC−DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間に各ブロックに供給する。デジタルカメラの本体及び電源86には、それぞれコネクタ82、84を有し、これによって接続される。電源86は、例えば、アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池、NiCd電池やNiMH電池、Li電池等の二次電池、ACアダプタ等である。記録媒体200、210は、コネクタ206、216によってデジタルカメラ本体のコネクタ92、96に接続される。記録媒体200、210は、例えば半導体メモリ又はハードディスク等の記録部202、212と、インタフェース204、214とを含み、デジタルカメラの本体側のインタフェース90、94を介してデジタルカメラ内のバスに接続される。
【0021】
記録媒体着脱検知部98は、コネクタ92、96に記録媒体200、210が接続されているか否かを検知する。なお、本実施形態では、記録媒体を取り付けるインタフェース及びコネクタを2系統有するものとして説明しているが、これらは1系統でもよいし、3系統以上でもよい。複数系統のインタフェース及びコネクタを備える場合は、それらは互いに異なる仕様を有していてもよい。インタフェース90、94、並びにコネクタ92、96として例えば、PCMCIAカードやCF(コンパクトフラッシュ(登録商標))カード等の規格に準拠したものを採用することができる。この場合、LANカードやモデムカード、USBカード、IEEE1394カード、P1284カード、SCSIカード、PHS等の通信カード等の各種通信カードを接続することができる。そして他のコンピュータやプリンタ等の周辺機器との間で画像データや画像データに付属した管理情報を相互に転送することができる。
【0022】
光学ファインダ104は、画像表示部28による電子ファインダ機能を使用することなしに撮影を行うことを可能にする。光学ファインダ104内には、表示部54の一部を構成する表示素子、例えば、合焦表示、手振れ警告表示、フラッシュ充電表示、シャッタスピード表示、絞り値表示、露出補正表示を行うための表示素子が配置される。デジタルカメラは通信回路110を有し、USB、IEEE1394、P1284、SCSI、モデム、LAN、RS232C、無線通信等の各種通信機能を提供する。通信回路110には、デジタルカメラを他の機器と接続するためのコネクタ112、又は無線通信機能を提供するときにはアンテナが接続される。本実施形態では、この通信回路110は無線LAN(IEEE802・11x)インタフェース及びUSBの両インタフェースを備えるものとして説明する。またそれとは別に、電波の弱い無線通信を行うためのインタフェースも備えるものとする。この無線通信は、例えば、無線LANや赤外線通信等の無線であればどのようなものであってもよく、その接続設定値は不揮発性メモリ56の無線設定領域に予め記録されているものとする。
【0023】
なお、本実施形態では子カメラ102も親カメラと同様にデジタルカメラで実現されるものとして説明するが、子カメラ102はデジタルカメラに限られない。すなわち、子カメラ102は、例えばパソコンや携帯電話機等、親カメラ101及びサーバ103と通信可能であり、サーバ103からダウンロードされる画像データを表示可能なデバイス装置(端末装置)であれば本発明を実現できる。
【0024】
次に、サーバ103を実現するコンピュータ装置の構成について、図3のブロック図を参照して説明する。なお、サーバ103は、単一のコンピュータ装置で実現してもよいし、必要に応じた複数のコンピュータ装置に各機能を分散して実現するようにしてもよい。複数のコンピュータ装置で構成される場合は、互いが通信可能にLAN等で接続されている。
【0025】
図3に示すように、サーバ103は、CPU301、ROM302、RAM303、外部記憶装置304、操作入力IF305、表示IF306、ネットワークIF307、画像入力IF308を含んで構成されている。各構成部は、システムバス313を介して接続されている。CPU301は、サーバ103全体を制御する。ROM302は、変更を必要としないプログラムやパラメータを格納する記憶部である。RAM303は、外部装置等から供給されるプログラムやデータを一時的に記憶する記憶部である。外部記憶装置304は、サーバ103に内蔵されたハードディスクやメモリカード、或いはサーバ103に着脱可能なフレキシブルディスク(FD)やCD等の光ディスク、磁気や光カード、ICカード、メモリカード等を含む記憶装置である。
【0026】
操作入力IF305は、ユーザの操作を受け、データを入力するポインティングデバイス309やキーボード310等の入力デバイスとのインタフェースである。表示IF306は、サーバ103の保持するデータや供給されたデータを表示するためのディスプレイ311とのインタフェースである。ネットワークIF307は、インターネット等のネットワーク回線312に接続するためのインタフェースである。画像入力IF308は、画像入力デバイスとのインタフェースである。
【0027】
次に、画像閲覧システム100における動作処理について、図4、図9及び図17に示すフローチャートを参照して説明する。
<親カメラでのアルバム作成からアルバムのアップロードまでの流れ>
まず、図4に示すフローチャートを参照して、親カメラ101とサーバ103との間で行われる画像のアルバムのアップロードの動作処理について説明する。図4に示すフローチャートでは、親カメラ101がアルバムを作成し、作成したアルバムをサーバ103にアップロードするまでの流れを示している。
【0028】
まず、ステップS201では、親カメラ101で公開するアルバムを作成するために、親カメラ操作者は、親カメラ101の図5に示すアルバム操作画面400から、アルバム作成メニュー401を選択する。ここで、図5は、親カメラ101を背面から見た外観図である。図5に示すように、親カメラ101の背面には、画像表示部(モニタ)28、光学ファインダ104、操作部70等が配置されている。また、操作部70として、矢印ボタン504〜507、SETボタン508、メニューボタン509が配設されている。また、画像表示部28には、上述したようにアルバム操作画面400が表示されている。アルバム操作画面400には、アルバム作成メニュー401、アルバム公開モード設定メニュー402、アルバム閲覧モード設定メニュー403、子カメラ検索メニュー404、閲覧チケット作成メニュー405、アルバム閲覧メニュー406、アルバム更新メニュー407のメニューが表示されている。親カメラ操作者は、操作部70を介して、アルバム操作画面400に表示されたメニューからアルバム作成メニュー401を選択する。親カメラ操作者が、アルバム作成メニュー401を選択すると、ステップS202に進む。
【0029】
ステップS202において、親カメラ101は、アルバム作成メニュー401の選択を検出すると、図6に示すアルバム作成画面500を表示する。アルバム作成画面500には、アルバムに使用する候補の画像のサムネイル501が複数、表示されている。親カメラ101が複数の画像のサムネイルを表示する処理は、画像表示処理手段の一例に対応する。また、アルバム作成画面500には、各サムネイル501に対応させて、アルバムに使用するか否かを選択するためのチェックボックス502が表示されている。また、アルバム作成画面500には、アルバム作成を実行するアルバム作成ボタン503が表示されている。親カメラ101が、アルバム作成画面500を表示した後、ステップS203に進む。
【0030】
ステップS203において、親カメラ操作者は、アルバム作成画面500に表示されているサムネイル501から、アルバムに使用する画像を選択する。この選択は、矢印ボタン504〜507を使用して選択したい画像のサムネイル501を選び、SETボタン508を押下することによって行われる。親カメラ101は、選択された画像のチェックボックス502に選択状態を示すマークを表示する。なお、親カメラ操作者は、マークが表示された画像を再度、SETボタン508により押下することで、親カメラ101は、選択状態を解除する。親カメラ操作者が、アルバムに使用する画像の選択をした後、ステップS204に進む。
【0031】
ステップS204において、親カメラ操作者は、アルバム作成ボタン503を押下する。その後、ステップS205に進む。
ステップS205において、親カメラ101は、アルバム作成ボタン503の押下を検出すると、アルバムを作成する。この処理は、アルバム作成手段の一例に対応する。親カメラ101は、アルバムを作成すると、ステップS206に進む。
ステップS206において、親カメラ101は、画像表示部28に図7に示すアルバムアップロード画面600を表示する。ここで、図6に示すアルバムアップロード画面600には、アップロードする候補のアルバムの代表画像のサムネイル画像601が表示されている。また、アルバムアップロード画面600には、アップロードするアルバムを指定するためのラジオボタン602が表示されている。更に、アルバムアップロード画面600には、アルバムアップロードを実行するためのアルバムアップロードボタン603が表示されている。親カメラ101が、アルバムアップロード画面600を表示すると、ステップS207に進む。
【0032】
ステップS207において、親カメラ操作者は、アップロードするアルバムを指定するために、操作部70を介してアップロードしたいアルバムに対応するラジオボタン602を指定する。アップロードするアルバムの指定が終わると、ステップS208に進む。
ステップS208において、親カメラ操作者は、アルバムアップロードボタン603を押下する。親カメラ操作者が、アルバムアップロードボタン603を押下すると、ステップS209に進む。
【0033】
ステップS209において、親カメラ101は、画像表示部28に図8に示す画面700を表示する。画面700には、アルバムアップロード中メッセージ701とアップロード中マーク702とが表示されている。親カメラ101が、アルバムアップロード中の状態を示す表示をすると、ステップS210に進む。
ステップS210において、親カメラ101は、サーバ103にステップS207で指定されたアルバムのアップロードを開始する。親カメラ101が、アルバムのアップロードを開始すると、ステップS211に進む。
ステップS211において、サーバ103は、アルバムに保管する画像データを受信する。サーバ103は、受信した画像データを外部記憶装置304に記憶する。
上述したような動作処理により、親カメラ101でのアルバム作成からアルバムアップロードまでが行われる。
【0034】
<アルバム公開から親カメラが閲覧許可する子カメラを指定するまでの流れ>
次に、図9に示すフローチャートを参照して、親カメラ101がサーバ103にアップロードしたアルバムの閲覧を許可する子カメラを指定するまでの動作処理について説明する。
まず、ステップS301では、親カメラ101でアルバムを公開するためには、親カメラ操作者は、図5に示すアルバム操作画面400から、アルバム公開モード設定メニュー402を選択する。親カメラ操作者が、アルバム公開モード設定メニュー402を選択すると、ステップS302に進む。
【0035】
ステップS302において、親カメラ101は、アルバム公開モード設定メニュー402の選択を検出すると、図10に示すアルバム公開モード設定画面1800を表示する。アルバム公開モード設定画面1800には、アルバム公開モードを設定するか否かを指定するためのラジオボタン1801が表示されている。また、アルバム公開モード設定画面1800には、モード設定を実行する設定ボタン1802が表示されている。親カメラ101が、アルバム公開モード設定画面1800を表示すると、ステップS303に進む。
【0036】
ステップS303において、親カメラ操作者は、アルバム公開モードに設定するラジオボタン1801をONにして公開モードを指定する。次に、親カメラ操作者は、設定ボタン1802を押下する。親カメラ操作者が、設定ボタン1802を押下すると、ステップS304に進む。
ステップS304において、親カメラ101は、アルバム公開モードを公開OKモードに設定する。
【0037】
一方、子カメラ102側では、上述したステップS301〜S304とは非同期で、かつ操作の前後関係を問わず、ステップS321〜S324の処理が行われる。
まず、ステップS321において、子カメラ操作者は、図5に示すアルバム操作画面400から、アルバム閲覧モード設定メニュー403を選択する。子カメラ操作者が、アルバム閲覧モード設定メニュー403を選択すると、ステップS322に進む。
【0038】
ステップS322において、子カメラ102は、画像表示部28に図11に示すアルバム閲覧モード設定画面1900を表示する。アルバム閲覧モード設定画面1900には、アルバム閲覧モードを設定するか否かを指定するためのラジオボタン1901が表示されている。また、アルバム閲覧モード設定画面1900には、モード設定を実行する設定ボタン1902が表示されている。子カメラ102が、アルバム閲覧モード設定画面1900を表示すると、ステップS323に進む。
【0039】
ステップS323において、子カメラ操作者は、アルバム閲覧モードに設定するラジオボタン1901をONにして閲覧モードを指定する。次に、子カメラ操作者は、設定ボタン1902を押下する。子カメラ操作者が、設定ボタン1902を押下すると、ステップS324に進む。
ステップS324において、子カメラ102は、アルバム閲覧モードを閲覧OKモードに設定する。この処理は、閲覧モード設定手段の一例に対応する。
【0040】
一方、親カメラ101側では、ステップS305において、親カメラ操作者は、図5に示すアルバム操作画面400から、子カメラ検索メニュー404を選択する。親カメラ操作者が、子カメラ検索メニュー404を選択すると、ステップS306に進む。
ステップS306において、親カメラ101は、画像表示部28に図12に示す画面800を表示する。画面800には、子カメラ検索中メッセージ801が表示されている。親カメラ101が、画面800を表示すると、ステップS307に進む。
ステップS307において、親カメラ101は、閲覧OKモードに設定されている子カメラの検索を開始する。この処理は、検索手段の一例に対応する。親カメラ101が、子カメラの検索を開始すると、ステップS308に進む。
【0041】
ステップS308において、子カメラ102は、検索信号を受信する。このとき、子カメラ102は、画像表示部28に図13に示す画面900を表示する。画面900には、検索信号を受信したことを示す受信マーク901が表示されている。子カメラ102が、受信マーク901を表示すると、ステップS309に進む。
【0042】
ステップS309において、子カメラ102は、アルバム閲覧モードが閲覧OKモードに設定されている場合、親カメラ101に対して、子カメラ通信成立信号を返信する。なお、アルバム閲覧モードが閲覧OKモードに設定されていない場合、子カメラ102は、子カメラ通信成立信号を返信しない。子カメラ102が、子カメラ通信成立信号を返信すると、ステップS310に進む。
ステップS310において、親カメラ101は、画像表示部28に図14に示す子カメラ候補一覧画面1000を表示する。ここで、図14に示す子カメラ候補一覧画面1000には、閲覧OKモードの子カメラのリスト1001が表示されている。また、子カメラ候補一覧画面1000には、各子カメラに対応させて、閲覧許可する子カメラを選択するためのチェックボックス1002が表示されている。更に、子カメラ候補一覧画面1000には、閲覧許可を実行するための閲覧許可ボタン1003が表示されている。親カメラ101が、閲覧OKモードの子カメラの一覧を表示する処理は、表示処理手段の一例に対応する。親カメラ101が、子カメラ候補一覧画面1000を表示すると、ステップS311に進む。
【0043】
ステップS311において、親カメラ操作者は、閲覧許可する子カメラを選択するために、各子カメラに対応するチェックボックス1002にチェックを入れて、選択する。次に、親カメラ操作者は、閲覧許可ボタン1003を押下する。親カメラ操作者が、閲覧許可ボタン1003を押下すると、ステップS312に進む。
ステップS312において、親カメラ101は、選択された子カメラを判定する。この処理は、選択判定手段の一例に対応する。また、親カメラ101は、画像表示部28に図15に示す画面1100を表示する。図15に示す画面1100には、子カメラコントロール中を表すメッセージ1101が表示されている。また、画面1100には、コントロール中の子カメラの名称1102が表示されている。更に、画面1100には、親カメラ101と子カメラ102の通信が成立していることを表す通信成立マーク1103が表示されている。親カメラ101が、通信成立マーク1103を表示すると、ステップS313に進む。
【0044】
ステップS313において、親カメラ101は、子カメラ102に子カメラ確定信号を送信する。親カメラ101が、子カメラ確定信号を送信すると、ステップS314に進む。
ステップS314において、子カメラ102は、画像表示部28に図16に示す画面1200を表示する。画面1200は、親カメラ101と子カメラ102との通信が成立していることを表す通信成立マーク1201が表示されている。
上述したような動作処理により、アルバム公開から親カメラ101が閲覧許可する子カメラ102の指定までが行われる。
【0045】
<閲覧チケット作成から子カメラが閲覧チケットを使用してアルバムを閲覧するまでの流れ>
次に、図17に示すフローチャートを参照して、親カメラ101が閲覧チケットを作成し、指定された子カメラ102が閲覧チケットを使用して、オンライン上にあるアルバム閲覧するまでの動作処理について説明する。ここで、閲覧チケットは、閲覧制限情報であり、子カメラに対するアルバム(画像データ)の閲覧の制限が設定されている。
まず、ステップS401では、親カメラ101で閲覧チケットを作成するためには、親カメラ操作者は、図5に示すアルバム操作画面400から、閲覧チケット作成メニュー405を選択する。親カメラ操作者が、閲覧チケット作成メニュー405を選択すると、ステップS402に進む。
【0046】
ステップS402において、親カメラ101は、画像表示部28に図18に示す閲覧チケット作成画面1300を表示する。この処理は、画面表示処理手段の一例に対応する。閲覧チケット作成画面1300には、閲覧チケットを作成するアルバム候補の代表画像のサムネイル1301が表示されている。また、閲覧チケット作成画面1300には、各アルバムのサムネイル1301に対応して、閲覧チケットを作成するアルバムを指定するためのラジオボタン1302が表示されている。また、閲覧チケット作成画面1300には、閲覧チケットの制限を指定するためのラジオボタン1303が表示されている。本実施形態の閲覧の制限の項目には、親カメラと子カメラとが通信成立している場合のみ画像データを閲覧することができる「通信成立中」1304と、設定した期間のみ画像データを閲覧することができる「有効期間設定」1305とがある。また、閲覧チケット作成画面1300には、閲覧チケット作成を実行する閲覧チケット作成ボタン1306が表示されている。親カメラ101が、閲覧チケット作成画面1300を表示すると、ステップS403に進む。
【0047】
ステップS403において、親カメラ操作者は、閲覧チケットを作成するアルバムを指定するために、指定するアルバムに対応するラジオボタン1302を指定する。次に、親カメラ操作者は、閲覧チケットの制限を指定するために、指定する制限の項目に対応するラジオボタン1303を指定する。親カメラ操作者が、閲覧チケットの制限の指定をすると、ステップS404に進む。
ステップS404において、親カメラ操作者は、閲覧チケット作成ボタン1306を押下する。親カメラ操作者が、閲覧チケット作成ボタン1306を押下すると、ステップS405に進む。
【0048】
ステップS405において、親カメラ101は、閲覧チケットを作成する。この処理は、閲覧制限情報作成手段の一例に対応する。親カメラ101が、閲覧チケットを作成すると、ステップS406に進む。
ステップS406において、親カメラ101は、子カメラ102に対して、閲覧チケットを送信する。この処理は、閲覧制限情報送信手段の一例に対応する。親カメラ101が、閲覧チケットを送信すると、ステップS407に進む。
【0049】
ステップS407において、子カメラ102は、閲覧チケットを受信する。この処理は、閲覧制限情報受信手段の一例に対応する。子カメラ102が、閲覧チケットを受信すると、ステップS408に進む。
ステップS408において、子カメラ操作者は、図5に示すアルバム操作画面400から、アルバム閲覧メニュー406を選択する。子カメラ操作者が、アルバム閲覧メニュー406を選択すると、ステップS409に進む。
ステップS409において、子カメラ102は、画像表示部28に図19に示す画面1400を表示する。画面1400には、親カメラ通信検知中を表すメッセージ1401が表示されている。また、画面1400には、通信検知を行う親カメラの名称を表す文字列1402が表示されている。更に、画面1400には、通信検知中であることを示すマーク1403が表示されている。子カメラ102が、画面1400を表示すると、ステップS410に進む。
【0050】
ステップS410において、子カメラ102は、親カメラ101との通信状態(接続状態)の検知を開始する。この処理は、接続検知手段の一例に対応する。子カメラ102が、親カメラ101の通信状態の検知を開始すると、ステップS411に進む。
ステップS411において、親カメラ101は、検知信号を受信する。親カメラ101が、検知信号を受信すると、ステップS412に進む。
ステップS412において、親カメラ101は、子カメラ102に対して、親カメラ通信成立信号を返信する。親カメラ101が、所定時間内に親カメラ通信成立信号を返信すると、ステップS413に進む。なお、このとき、親カメラ101は、子カメラ102との間の通信距離が所定距離より遠い等の要因により、通信状態が悪い場合等には、検知信号を受信したり、親カメラ通信成立信号を送信することができない。子カメラ102は所定時間内に親カメラ通信成立信号を受信しなかったときは親カメラ通信不成立信号を受信したものとする。
【0051】
ステップS413において、子カメラ102は、親カメラ101から返信される信号の種類を判定する。信号が親カメラ通信成立信号の場合、画像表示部28に上述した図16に示す画面1200を表示する。一方、信号が、親カメラ通信不成立信号の場合、画像表示部28に図20に示すような親カメラ101との通信不成立状態を示す画面1500を表示する。図20に示す画面1500には、親カメラ101との通信不成立状態を表すマーク1501が表示されている。
子カメラ102が、通信状態を示す画面を表示すると、ステップS414に進む。
【0052】
ステップS414において、子カメラ102は、親カメラ検知結果と閲覧チケットの制限指定とを照合する。この処理は、照合手段の一例に対応する。照合の結果、一致する場合、ステップS415に処理を進める。一方、不一致の場合、アルバムを閲覧する動作処理を終了する。ここで、照合が一致するとは、閲覧チケットに通信成立している場合のみ画像データを閲覧することができる「通信成立中」が設定され、親カメラ101の検知結果が通信成立状態の場合のときである。なお、親カメラ101の検知結果が通信不成立状態の場合であっても、閲覧チケットに「有効期間設定」が設定され、有効期間内であれば、照合が一致すると判定する。
ステップS415において、子カメラ102は、サーバ103から、公開されたオンラインアルバム(画像データ)をダウンロードし、画像表示部28に表示する。この処理は、画像受信手段の一例に対応する。このようにして、子カメラ操作者は、親カメラ101から、サーバ103にアップロードされたアルバムを閲覧することができる。
【0053】
なお、上述したステップS413では、所定時間、経過しても親カメラ101から信号を受信しない場合、子カメラ102は、親カメラ通信不成立信号を受信したものとみなして、処理を行う場合について説明したが、この場合に限られない。例えば、所定時間、経過しても信号を受信しない場合、子カメラによるアルバムを閲覧する動作処理を終了してもよい。
また、本実施形態では、画像データ群としてのアルバムを閲覧する画像閲覧システムについて説明したが、この場合に限られない。例えば、画像データを一つずつ閲覧できるように構成してもよい。
【0054】
(第2の実施形態)
<閲覧チケット発行中に親カメラが撮影した画像を公開中のアルバムに追加する場合>
次に、第2の実施形態では、図21に示すフローチャートを参照して、閲覧チケット発行中に親カメラ101が撮影した画像を公開中のアルバムに追加する動作処理について説明する。
まず、ステップS501において、親カメラ操作者は、閲覧チケット発行中に撮影を行う。親カメラ操作者が、撮影を行うと、ステップS502に進む。
ステップS502において、親カメラ101は、子カメラ102にアルバムの更新を予告するアルバム更新予告(予告情報)を通知する。この処理は、通知手段の一例に対応する。親カメラ101が、アルバム更新予告を通知すると、ステップS503に進む。
【0055】
ステップS503において、子カメラ102は、アルバム更新予告を受信する。子カメラ102が、アルバム更新予告を受信すると、ステップS504に進む。
ステップS504において、子カメラ102は、親カメラ101に新しい閲覧チケットを要求する。子カメラ102が、新しい閲覧チケット要求すると、ステップS505に進む。
【0056】
ステップS505において、親カメラ101は、閲覧チケット要求を受信する。親カメラ101が、閲覧チケット要求を受信すると、ステップS506に進む。
ステップS506において、親カメラ101は、新しい閲覧チケットを作成する。閲覧チケットを作成する処理は、図17に示すフローチャートのステップS401〜S405と同様の処理であり、その説明を省略する。親カメラ101が、閲覧チケットを作成すると、ステップS507に進む。
ステップS507において、親カメラ101は、子カメラ102に対して閲覧チケットを送信する。親カメラ101が、閲覧チケットを送信すると、ステップS508に進む。
【0057】
ステップS508において、子カメラ102は、閲覧チケットを受信する。子カメラ102が、閲覧チケットを受信すると、ステップS509に進む。
ステップS509において、子カメラ102は、新しい閲覧チケットでアルバムを閲覧する。新しい閲覧チケットでアルバムを閲覧する処理は、図17に示すフローチャートのステップS408〜S414と同様の処理であり、その説明を省略する。その後、ステップS510に進める。
【0058】
ステップS510において、子カメラ102は、サーバ103のアルバムの公開状況を判定する。親カメラ101のアルバム更新が完了し、かつ「公開中」である場合、ステップS511に進む。ステップS511では、子カメラ102は、サーバ103から更新されたオンラインアルバム(画像データ)をダウンロードして、新しいアルバムを画像表示部28に表示する。このようにして、子カメラ操作者は、親カメラ101から、サーバ103に更新したアルバムを閲覧することができる。
【0059】
一方、ステップS510において、アルバムの公開状況が判断され、「更新中」である場合、ステップS512に進む。ステップS512では、子カメラ102は、画像表示部28に「更新中のため閲覧できません。お待ちください」等のメッセージを表示する。この場合、子カメラ102は、新しいアルバムをダウンロードすることができず、子カメラ操作者は、更新したアルバムを閲覧することはできない。
なお、図21に示すフローチャートには記載されていないが、ステップS509において、子カメラ102が新しい閲覧チケットでアルバムの閲覧を開始した後に、親カメラ101が、アルバム更新を開始した場合は、更新される前のアルバムを閲覧することになる。
【0060】
次に、図21に示すフローチャートを参照して、親カメラ101がアルバムに画像を追加する動作処理について説明する。
親カメラ操作者は、ステップS501において、閲覧チケット発行中に撮影を行った後、アルバムに画像を追加する処理を行う。この処理は、図21に示すフローチャートのステップS520以降に示されている。
まず、ステップS520において、親カメラ操作者は、図5に示すアルバム操作画面400から、アルバム更新メニュー407を選択する。親カメラ操作者が、アルバム更新メニュー407を選択すると、ステップS521に進む。
【0061】
ステップS521において、親カメラ101は、アルバム更新メニュー407の選択を検出すると、サーバ103に対して、アルバムの公開状況として「更新中」であることを示す情報を送信する。親カメラ101が、アルバムの公開状況の「更新中」であることを示す情報を送信すると、ステップS522に進む。
ステップS522において、親カメラ101は、アルバムに画像を追加し、サーバ103にアルバムをアップロードする。アルバムに画像を追加し、サーバ103にアルバムをアップロードする動作処理は、図3に示すステップS202〜S210と略同様の処理である。異なる点は、親カメラ操作者が、画像を追加するアルバムを指定するという処理が追加されることである。その後、ステップS523に進む。
ステップS523において、親カメラ101は、サーバ103に対して、アルバムの公開状況として「公開中」であることを示す情報を送信する。
このような、動作処理により、閲覧チケット発行中に親カメラ101が撮影した画像が公開中のアルバムに追加され、子カメラ102で新しいアルバムの閲覧を行うことができる。
【0062】
(第3の実施形態)
<閲覧チケット発行中に親カメラのバッテリが切れそうになった場合>
次に、第3の実施形態では、図22に示すフローチャートを参照して、閲覧チケット発行中に、親カメラ101の電源86(バッテリ)が切れそうになった場合の動作処理について説明する。
まず、ステップS601において、親カメラ101は、バッテリ残量を検出する。この処理は、バッテリ残量検出手段の一例に対応する。親カメラ101が、バッテリ残量を検出した後、ステップS602に進む。
ステップS602において、親カメラ101は、バッテリ残量が所定値より小さいか否かを判定する。所定値より小さい場合、すなわちバッテリ切れ直前の場合、ステップS603に進む。一方、所定値以上の場合、図22に示すフローチャートの処理を終了する。
【0063】
ステップS603において、親カメラ101は、閲覧チケットの閲覧の制限を「通信成立中」から自動的に変更する。ここでは、親カメラ101は、閲覧の制限を「通信成立中」から、設定した期間のみ画像データを閲覧することができる「有効期間設定」に変更する。また、親カメラ101は、有効期間を例えば、1日に設定して、閲覧チケットを更新する。この処理は、閲覧制限情報更新手段の一例に対応する。親カメラ101が、閲覧チケットを更新すると、ステップS604に進む。
ステップS604において、親カメラ101は、更新した閲覧チケットを子カメラ102に送信する。親カメラ101が、閲覧チケットを送信すると、ステップS605に進む。
ステップS605において、子カメラ102は、更新された閲覧チケットを受信し、閲覧チケットを更新する。このようにして、親カメラ101のバッテリが切れそうになった場合に限り、親カメラ101との通信が検知できなくても閲覧チケットを更新することにより、子カメラ操作者は、アルバムの閲覧を行うことができる。
【0064】
上述した本発明の実施形態における画像閲覧システム、撮像装置及び端末装置を構成する各手段、並びに画像閲覧方法、制御方法の各ステップは、コンピュータのRAMやROM等に記憶されたプログラムが動作することによって実現できる。このプログラム及び前記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は本発明に含まれる。
【0065】
また、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施形態も可能であり、具体的には、一つの機器からなる装置に適用してもよい。
【0066】
なお、本発明は、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システム又は装置に直接、又は遠隔から供給する。そして、そのシステム又は装置のコンピュータが前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
【0067】
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、前記コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であってもよい。
【0068】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。更に、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS等が、実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0069】
更に、その他の方法として、まず記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。そして、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】画像閲覧システムの概略構成を示す図である。
【図2】撮像装置の構成を示す図である。
【図3】サーバの構成を示す図である。
【図4】アルバムアップロードの動作処理を示すフローチャートである。
【図5】親カメラ及び子カメラに表示されるアルバム操作を行うメニュー画面の一例を示す図である。
【図6】親カメラに表示されるアルバム作成画面の一例を示す図である。
【図7】親カメラに表示されるアルバムアップロード画面の一例を示す図である。
【図8】親カメラに表示されるアルバムアップロード中の画面の一例を示す図である。
【図9】アルバムの閲覧を許可する子カメラを指定するまでの動作処理を示すフローチャートである。
【図10】親カメラに表示されるアルバム公開モード設定画面の一例を示す図である。
【図11】子カメラに表示されるアルバム閲覧モード設定画面の一例を示す図である。
【図12】親カメラに表示される子カメラ検索中の画面の一例を示す図である。
【図13】子カメラに表示される検索信号を受信したときの表示の一例を示す図である。
【図14】親カメラに表示される子カメラ候補一覧画面の一例を示す図である。
【図15】親カメラに表示される子カメラとの通信が成立したときの画面の一例を示す図である。
【図16】子カメラに表示される親カメラとの通信が成立したときの画面の一例を示す図である。
【図17】子カメラが閲覧チケットを使用してアルバムを閲覧するまでの動作処理を示すフローチャートである。
【図18】親カメラに表示される閲覧チケット作成画面の一例を示す図である。
【図19】子カメラに表示される親カメラとの通信状態の検知中の画面を示す図である。
【図20】子カメラに表示される親カメラとの通信状態の検知NGの画面を示す図である。
【図21】閲覧チケット発行中に親カメラが撮影した画像を公開中のアルバムに追加する処理動作を示すフローチャートである。
【図22】閲覧チケット発行中に親カメラのバッテリが切れそうになった場合の動作処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0071】
100 画像閲覧システム
101 親カメラ(撮像装置)
102 子カメラ(端末装置)
10 光学系
20 画像処理回路
50 システム制御部
70 操作部
86 電源(バッテリ)
110 通信回路
301 CPU
304 外部記憶装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像装置、サーバ及び前記撮像装置から前記サーバに送信された画像データを受信する端末装置が通信可能に接続されている画像閲覧システムであって、
前記撮像装置は、
閲覧の制限が設定された閲覧制限情報を作成する閲覧制限情報作成手段と、
前記閲覧制限情報作成手段により作成された閲覧制限情報を前記端末装置に送信する閲覧制限情報送信手段とを有し、
前記端末装置は、
前記撮像装置との接続状態を検知する接続検知手段と、
前記閲覧制限情報を受信する閲覧制限情報受信手段と、
前記閲覧制限情報受信手段により受信された閲覧制限情報と前記接続検知手段による検知の結果とを照合する照合手段と、
前記照合手段により照合された結果に応じて、前記撮像装置から前記サーバに送信された画像データを受信する画像受信手段とを有することを特徴とする画像閲覧システム。
【請求項2】
前記撮像装置は、
通信可能な端末装置を検索する検索手段と、
前記検索手段により検索された端末装置を複数、画像表示部に表示する表示処理手段と、
前記表示された複数の端末装置からユーザにより選択された端末装置を判定する選択判定手段とを更に有し、
前記閲覧制限情報送信手段は、前記閲覧制限情報作成手段により作成された閲覧制限情報を、前記選択判定手段により判定された端末装置に送信することを特徴とする請求項1に記載の画像閲覧システム。
【請求項3】
前記端末装置は、閲覧モードを設定する閲覧モード設定手段を更に有し、
前記検索手段は、前記閲覧モード設定手段により閲覧モードが設定されている端末装置を検出することを特徴とする請求項2に記載の画像閲覧システム。
【請求項4】
前記撮像装置は、
閲覧の制限をユーザに選択させるための画面を表示する画面表示処理手段を更に有し、
前記閲覧制限情報作成手段は、前記画面において選択される閲覧の制限に基づいて閲覧制限情報を作成することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像閲覧システム。
【請求項5】
前記撮像装置は、
複数の画像データからなるアルバムを作成するアルバム作成手段を更に有し、
前記アルバム作成手段により作成されたアルバムを前記サーバに送信することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の画像閲覧システム。
【請求項6】
前記撮像装置は、
画像表示部に複数の画像データを表示する画像表示処理手段を更に有し、
前記アルバム作成手段は、前記画像表示処理手段により表示された複数の画像データのうち、ユーザにより選択された複数の画像データを用いてアルバムを作成することを特徴とする請求項5に記載の画像閲覧システム。
【請求項7】
前記撮像装置は、
前記端末装置に対して画像の更新を予告する予告情報を通知する通知手段を更に有し、
前記端末装置は、
前記通知手段により通知された予告情報に応じて、前記撮像装置に対して更新された閲覧制限情報を要求することを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の画像閲覧システム。
【請求項8】
前記撮像装置は、
該撮像装置のバッテリの残量を検出するバッテリ残量検出手段と、
前記バッテリ残量検出手段により検出されたバッテリ残量が所定値より少ない場合、前記閲覧制限情報を更新する閲覧制限情報更新手段とを更に有し、
前記閲覧制限情報送信手段は、前記閲覧制限情報更新手段により更新された閲覧制限情報を前記端末装置に送信することを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の画像閲覧システム。
【請求項9】
画像データをサーバに送信する撮像装置であって、
閲覧の制限が設定された閲覧制限情報を作成する閲覧制限情報作成手段と、
前記閲覧制限情報作成手段により作成された閲覧制限情報を端末装置に送信する閲覧制限情報送信手段とを有することを特徴とする撮像装置。
【請求項10】
撮像装置からサーバに送信された画像データを受信する端末装置であって、
前記撮像装置との接続状態を検知する接続検知手段と、
閲覧の制限が設定された閲覧制限情報を受信する閲覧制限情報受信手段と、
前記閲覧制限情報受信手段により受信された閲覧制限情報と前記接続検知手段による検知の結果とを照合する照合手段と、
前記照合手段により照合された結果に応じて、前記撮像装置から前記サーバに送信された画像データを受信する画像受信手段とを有することを特徴とする端末装置。
【請求項11】
撮像装置、サーバ及び前記撮像装置から前記サーバに送信された画像データを受信する端末装置が通信可能に接続されている画像閲覧システムにおける画像閲覧方法であって、
前記撮像装置では、
閲覧の制限が設定された閲覧制限情報を作成する閲覧制限情報作成ステップと、
前記閲覧制限情報作成ステップにより作成された閲覧制限情報を前記端末装置に送信する閲覧制限情報送信ステップとを有し、
前記端末装置では、
前記撮像装置との接続状態を検知する接続検知ステップと、
前記閲覧制限情報を受信する閲覧制限情報受信ステップと、
前記閲覧制限情報受信ステップにより受信された閲覧制限情報と前記接続検知ステップによる検知の結果とを照合する照合ステップと、
前記照合ステップにより照合された結果に応じて、前記撮像装置から前記サーバに送信された画像データを受信する画像受信ステップとを有することを特徴とする画像閲覧方法。
【請求項12】
画像データをサーバに送信する撮像装置における制御方法であって、
閲覧の制限が設定された閲覧制限情報を作成する閲覧制限情報作成ステップと、
前記閲覧制限情報作成ステップにより作成された閲覧制限情報を端末装置に送信する閲覧制限情報送信ステップとを有することを特徴とする制御方法。
【請求項13】
撮像装置からサーバに送信された画像データを受信する端末装置における画像閲覧方法であって、
前記撮像装置との接続状態を検知する接続検知ステップと、
閲覧の制限が設定された閲覧制限情報を受信する閲覧制限情報受信ステップと、
前記閲覧制限情報受信ステップにより受信された閲覧制限情報と前記接続検知ステップによる検知の結果とを照合する照合ステップと、
前記照合ステップにより照合された結果に応じて、前記撮像装置から前記サーバに送信された画像データを受信する画像受信ステップとを有することを特徴とする画像閲覧方法。
【請求項14】
画像データをサーバに送信する撮像装置を制御するためのプログラムであって、
閲覧の制限が設定された閲覧制限情報を作成する閲覧制限情報作成ステップと、
前記閲覧制限情報作成ステップにより作成された閲覧制限情報を端末装置に送信する閲覧制限情報送信ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項15】
撮像装置からサーバに送信された画像データを受信する端末装置を制御するためのプログラムであって、
前記撮像装置との接続状態を検知する接続検知ステップと、
閲覧の制限が設定された閲覧制限情報を受信する閲覧制限情報受信ステップと、
前記閲覧制限情報受信ステップにより受信された閲覧制限情報と前記接続検知ステップによる検知の結果とを照合する照合ステップと、
前記照合ステップにより照合された結果に応じて、前記撮像装置から前記サーバに送信された画像データを受信する画像受信ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2010−98523(P2010−98523A)
【公開日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−267635(P2008−267635)
【出願日】平成20年10月16日(2008.10.16)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】