説明

画面遷移プログラム生成方法及び装置

【課題】画面遷移用の処理ロジックの作成やコーディング処理を不要にしつつ、プレビュー時の画面遷移を可能にしてアプリケーションプログラムの開発生産性を向上できる画面遷移プログラム生成方法及び装置を提供する。
【解決手段】プレビュー用の実行ファイルの作成が指示されると、画面を定義するソースコードである画面定義ファイルからイベントに対応する処理プログラムを検索し、検出したイベントに対応する処理プログラムを、予め作成したイベントと画面間の遷移の関係を定義した画面遷移情報を参照してイベントに対応する画面間の遷移に必要な実行時ライブラリの呼び出し用プログラムに変更し、実行時ライブラリの呼び出し用プログラムを含む画面定義ファイルからプレビュー用の実行ファイルを生成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はアプリケーションプログラムの画面のプレビューを可能にするための画面遷移プログラム生成方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年の情報処理装置では、画面上で視覚的にデータの参照や入力操作を可能にするGUI(Graphical User Interface)がユーザインタフェースの主流となってきている。これに伴い、画面設計を支援する各種のツールが開発されている。この種の設計支援ツールとしては、画面に各種コントロール(ボタンやテキストボックス等)を配置するための画面設計ツールや画面を遷移(画面遷移)させるための画面遷移作成ツール等が知られている。
【0003】
併せて、画面の設計生産性をより向上させるための手法が検討され、例えば特許文献1には画面を効率よく設計するための手法が記載され、特許文献2には標準的なプログラムパターンに頼らずに画面遷移を実現するための方法が記載されている。
【0004】
また、近年の情報処理装置では、アプリケーションプログラムのソースコードから、製品用、デバッグ用、及びプレビュー用の実行ファイルをそれぞれ生成できるビルドツールが開発され、一つのソースコードから用途に適合した各種の実行ファイルが得られるようになってきている。
【0005】
ビルドツールは、前処理を行うプリプロセッサ、ソースコードをオブジェクトコードに変換するコンパイラ、 コンパイラによって変換されたオブジェクトコードに必要なライブラリ等を付け加えて実行可能なファイル(実行ファイル)を生成するリンカ等を備えている。
【0006】
例えば、開発したアプリケーションプログラムを顧客等にデモンストレーションする場合、プレビューモードに設定されたビルドツールを用いてソースコードからプレビュー用の実行ファイルを生成し、起動ツールを用いて該実行ファイルにしたがって処理を実行すれば、アプリケーションプログラムの指定画面のプレビューが可能になる。
【0007】
図7は従来の画面のプレビューに必要なツールの組み合わせ例を示すブロック図である。
【0008】
図7に示すように、ユーザにより画面設計ツールを用いて設計された画面の情報は画像定義ファイル(コードファイル)として保存される。画像定義ファイルは、プレビュー用のビルド構成を持つプレビュー(Preview)モードのビルドツールにより実行ファイルに変換され、該実行ファイルにしたがって起動ツールによりプレビュー用の画面が表示される。このとき、起動ツールは周知のdll群(実行時ライブラリ)を必要に応じて参照することで遷移先の画面を形成する。
【特許文献1】特開平4−280321号公報
【特許文献2】特開平02−010430号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
一般に、上述したプレビューモードのビルドツールには、画面を遷移させるためのコードを生成する機能を備えていない。そのため、図7に示したツール構成では、通常、プレビュー用に単一の画面しか表示することができない。
【0010】
したがって、プレビュー用の画面を遷移させたい場合、ユーザは、例えば図8に示すツール構成を用いてソースコードから実行ファイルを作成する必要がある。
【0011】
図8は従来の画面遷移プログラム生成装置が備えるプレビュー用の画面遷移に必要なツールの組み合わせ例を示すブロック図である。
【0012】
プレビュー用の画面を遷移させたい場合、図8に示すように、ユーザは画面設計ツールを用いて画面定義ファイル(コードファイル)を作成すると共に画面遷移作成ツールを用いて画面の遷移元や遷移先の定義を含む画面遷移情報ファイルを作成する。また、ユーザは、画面定義ファイルを基に画面遷移用の処理ロジックを作成し、その画面遷移用の処理ロジックをコーディングすることでコーディング済画面定義ファイル(コードファイル)を作成する。
【0013】
コーディング済画面定義ファイルは、例えばデバッグ(Debug)用のビルド構成を持つデバッグモードのビルドツールにより実行ファイルに変換され、該実行ファイルにしたがって起動ツールによりプレビュー用の画面が表示される。ここで、起動ツールは、上記dll群を参照しつつ実行ファイルに画面遷移情報ファイルを読み込み、該画面遷移情報ファイルの情報に基づき、キーボード上の所定のキーや画面上のボタンの押下等によるイベント発生を契機に画面を遷移させる。
【0014】
すなわち、従来の画面遷移プログラム生成装置では、画面の設計段階で得られる成果物だけではアプリケーションプログラムのプレビュー時に画面を変化させることができない場合が多い。そのため、プレビュー用の画面を遷移させたい場合は、図8に示したように画面遷移用の処理ロジックを別途作成し、それをコーディングして画面定義ファイルに反映させる必要があり、アプリケーションプログラムの開発生産性が低下する問題があった。
【0015】
本発明は上記したような従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものであり、画面遷移用の処理ロジックの作成やコーディング処理を不要にしつつ、プレビュー時の画面遷移を可能にしてアプリケーションプログラムの開発生産性を向上できる画面遷移プログラム生成方法及び装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記目的を達成するため本発明の画面遷移プログラム生成方法は、イベントに応じて複数の画面間を遷移するための画面遷移用の実行ファイルを生成する画面遷移プログラム生成方法であって、
プレビュー用の前記実行ファイルの作成が指示されると、
前記画面を定義するソースコードである画面定義ファイルから前記イベントに対応する処理プログラムを検索し、
検出した前記イベントに対応する処理プログラムを、予め作成した前記イベントと前記画面間の遷移の関係を定義した画面遷移情報を参照して前記イベントに対応する前記画面間の遷移に必要な実行時ライブラリの呼び出し用プログラムに変更し、
前記実行時ライブラリの呼び出し用プログラムを含む画面定義ファイルから前記プレビュー用の実行ファイルを生成する方法である。
【0017】
一方、本発明の画面遷移プログラム生成装置は、イベントに応じて複数の画面間を遷移するための画面遷移用の実行ファイルを生成する画面遷移プログラム生成装置であって、
プレビュー用の前記実行ファイルの作成が指示されると、前記画面を定義するソースコードである画面定義ファイルから前記イベントに対応する処理プログラムを検索し、検出した前記イベントに対応する処理プログラムを、予め作成した前記イベントと前記画面間の遷移の関係を定義した画面遷移情報を参照して前記イベントに対応する前記画面間の遷移に必要な実行時ライブラリの呼び出し用プログラムに変更し、前記実行時ライブラリの呼び出し用プログラムを含む画面定義ファイルから前記プレビュー用の実行ファイルを生成する処理装置と、
前記画面定義ファイル、前記画面遷移情報、前記実行時ライブラリ及び前記プレビュー用の実行ファイルが格納されるデータ蓄積装置と、
を有する構成である。
【0018】
上記のような画面遷移プログラム生成方法及び装置では、プレビュー用の実行ファイルの作成が指示されると、画面定義ファイルに含まれるイベントに対応する処理プログラムを、予め作成した画面遷移情報を参照してイベントに対応する画面間の遷移に必要な実行時ライブラリの呼び出し用プログラムに変更し、実行時ライブラリの呼び出し用プログラムを含む画面定義ファイルからプレビュー用の実行ファイルを生成するため、画面遷移用の処理ロジックの作成やコーディング処理を実施することなく、プレビュー時の画面遷移が可能になる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、画面遷移用の処理ロジックの作成やコーディング処理を実施することなく、プレビュー時の画面遷移が可能になるため、アプリケーションプログラムの開発生産性が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
次に本発明について図面を参照して説明する。
【0021】
図1は本発明の画面遷移プログラム生成装置の一構成例を示すブロック図であり、図2は本発明の画面遷移プログラム生成装置が備える画面のプレビューに必要なツールの組み合わせ例を示すブロック図である。
【0022】
また、図3は図2に示した画面定義ファイルの一例を示す模式図であり、図4は図2に示した画面遷移ファイルの一例を示す模式図であり、図5は図2に示したプレビュー用コード付画面定義ファイルの一例を示す模式図である。
【0023】
図1に示すように、本発明の画面遷移プログラム生成装置は、例えばコンピュータ等の情報処理装置であり、プログラムにしたがって所定の処理を実行する処理装置10と、処理装置10に対してコマンドや情報等を入力するための入力装置20と、処理装置10の処理結果をモニタするための出力装置30とを有する構成である。入力装置20は、例えばキーボードやマウスであり、出力装置30は、例えば表示装置やプリンタ等の記録装置である。
【0024】
処理装置10は、CPU11と、CPU11の処理に必要な情報を一時的に記憶する主記憶装置12と、CPU11に本発明の各種処理を実行させるためのプログラムが記録された記録媒体13と、画面設計や画面遷移に必要な各種ファイルが格納されるデータ蓄積装置14と、主記憶装置12、記録媒体13及びデータ蓄積装置14とのデータ転送を制御するメモリ制御インタフェース部15と、入力装置20及び出力装置30とのインタフェース装置であるI/Oインタフェース部16とを備え、それらがバス18を介して接続された構成である。なお、処理装置10にはネットワークと接続するためのインタフェースである通信制御装置を備えていてもよい。また、データ蓄積装置14は、必ずしも処理装置10内に備える必要はなく、外部に独立して備えていてもよい。
【0025】
処理装置10は、記録媒体13に記録されたプログラムにしたがって、後述する画面設計ツール、画面遷移作成ツール、起動ツール、ビルドツール及びプレビュー用コード挿入ツールとしての処理をそれぞれ実行する。なお、記録媒体13は、磁気ディスク、半導体メモリ、光ディスクあるいはその他の記録媒体であってもよい。
【0026】
図2に示すように、本発明の画面遷移プログラム生成装置は、画面設計ツール、画面遷移作成ツール、起動ツール、ビルドツール及びプレビュー用コード挿入ツールを備えた構成である。
【0027】
プレビュー用コード挿入ツールは、画面設計ツールを用いてユーザが作成したアプリケーションプログラムの画面定義ファイル(コードファイル)に対してプレビュー用のコードを挿入する。そのため、本発明ではビルド後の実行ファイルにプレビュー用のコードが含まれている。
【0028】
プレビュー用のコードは、予め作成した画面遷移情報ファイルを参照して、発生したイベントに対応する画面間の遷移に必要な実行時ライブラリ(参照dll群)を呼び出するための呼び出し用のプログラムである。
【0029】
プレビュー用コード挿入ツールは、プレビュー用の実行ファイルの作成が指示されると、画面定義ファイルからイベントに対応する処理プログラム部位を検索し、検出したイベントに対応する処理プログラム部位を、該イベントに対応するプレビュー用のコードに変更する。
【0030】
また、本発明では、プレビュー用のコードを含むプレビュー用コード付画面定義ファイル(コードファイル)を、プレビュー用のビルド構成を備えたプレビュー(Preview)モードのビルドツールによりビルドし、プレビュー用コードを含む実行ファイルに変換する。
【0031】
起動ツールは、画面のプレビュー時、キーボード上の所定のキーや画面上のボタンの押下等によるイベントが発生すると、実行ファイルに含まれるプレビュー用コードを基に予め生成された画面遷移情報ファイルからイベントが発生したキーコードやボタンコントロール(イベント発生元)に関連する情報を読み出す。画面遷移情報ファイルにはイベント発生元と遷移元の画面クラス名及び遷移先の画面クラス名とが関連付けて定義されているため、起動ツールは画面遷移情報ファイルから読み出した画面遷移情報にしたがって必要な実行時ライブラリ(参照dll群)を読み出し、出力装置(表示装置)に表示させている現在の画面を遷移先の画面に切り替える。したがって、本発明の情報処理装置では、ユーザが画面遷移用の処理ロジックを作成してコーディングしなくてもプレビュー用の画面を遷移させることができる。
【0032】
画面設計ツール及び画面遷移作成ツールは、従来と同様に周知の機能を備えたものであり、本発明とは直接関係しないため、ここではその詳細な説明を省略する。
【0033】
データ蓄積装置14は、画面設計ツールを用いて作成された画面定義ファイル、プレビュー用コード挿入ツールによりプレビュー用のコードが挿入されたプレビュー用ロード付画面定義ファイル、画面遷移作成ツールを用いて作成された画面遷移情報ファイル及びビルドツールにより作成された実行ファイル、実行時ライブラリ(参照dll群)等が格納される。
【0034】
画面定義ファイル(コードファイル)には、図3に示すように、例えば画面に配置されるコントロール(ボタンやテキストボックス等)に対応するイベントハンドラの定義が予め記述されている。
【0035】
画面遷移情報ファイルには、図4に示すように、(1)画面クラスの定義、(2)画面クラス毎の画面遷移の定義、(3)押下時に画面遷移を実施するキーコード名、(4)押下時に画面遷移を実施するボタンコントロール名が予め記述されている。なお、図4中の(3)及び(4)は、イベント発生時に(2)で定義された画面遷移を実施する例である。
【0036】
図4では、各画面クラスを<form>タグで定義し、画面クラス名をclass属性に定義した例を示している。また、図4では、各画面クラスの遷移元を、対応する<form>セクション内の<transit>タグで定義した例を示している。さらに、図4では、<transit>セクション内の<key>タグにより押下時に画面が遷移するキーコード名を定義し、<transit>セクション内の<button>タグにより押下時に画面が遷移するボタンコントロール名を定義した例を示している。
【0037】
プレビュー用コード付画面定義ファイル(コードファイル)は、図5に示すように、プレビュー時のみ有効となるコンストラクタ処理及びイベントハンドラの定義が記述されている。なお、図5は図3に示した画面定義ファイルに対してプレビュー用コードが挿入された例である。
【0038】
図5に示すように、プレビュー用コード挿入ツールは、画面定義ファイルに対して以下の処理を実施する。
(1)ボタン押下イベント(clickイベント)に対応して定義された既存のイベントハンドラを削除する。
(2)ボタン押下イベント(clickイベント)に対応するプレビュー用の共通イベントハンドラを追加する。
(3)画面クラスのKeyPreviewプロパティを“true”に設定する。
(4)ボタン押下により呼び出されるプレビュー用の共通イベントハンドラの定義を挿入する。
(5)キー押下イベント(key downイベント)発生時に呼び出されるイベントハンドラの定義を挿入する。
【0039】
なお、上記説明では、画面設計ツール、画面遷移作成ツール、起動ツール、ビルドツール及びプレビュー用コード挿入ツールを1台の情報処理装置に備えた例を示しているが、これらのツールは1台の情報処理装置に全て備えている必要はなく、複数の情報処理装置に分散して備えた構成であってもよい。本発明の画面遷移プログラム生成装置は、一般にはコンピュータによって実現されるが、上記起動ツールは、これに限らずPDA(Personal Digital Assistants)や携帯電話機等で実現する構成も考えられる。
【0040】
また、上記説明では、画面遷移プログラム生成装置が備える画面設計ツール、画面遷移作成ツール、起動ツール、ビルドツール及びプレビュー用コード挿入ツールの各機能をプログラムにより実現する例を示しているが、これらのツールは、例えばメモリや論理回路から成るLSI等により実現してもよい。
【0041】
次に本発明の画面遷移プログラム生成装置の動作について図2及び図6を用いて説明する。
【0042】
図6は図2に示した起動ツールの処理手順を示すフローチャートである。
【0043】
図2に示すように、ユーザは、予め画面設計ツールを用いて画面定義ファイル(コードファイル)を作成すると共に、画面遷移作成ツールを用いて画面の遷移元や遷移先の定義を含む画面遷移情報ファイルを作成する。
【0044】
処理装置10は、ユーザからの指示入力にしたがってプレビュー用コード挿入ツールを起動し、画面定義ファイルにプレビュー用のコードを挿入してプレビュー用コード付画面定義ファイル(コードファイル)を生成する。
【0045】
プレビュー用コード付画面定義ファイルは、上述したようにプレビュー用のビルド構成を持つプレビューモードのビルドツールにより実行ファイルに変換され、該実行ファイルにしたがって起動ツールによりプレビュー用の画面が表示される。
【0046】
図6に示すように、画面のプレビュー時、処理装置10は、起動ツールを動作させ、ボタン押下等によるイベントの発生有無を監視する。イベントが発生すると(ステップS1)、実行ファイルからプレビュー用の共通イベントハンドラを読み出し(ステップS2)、プレビュー用の共通イベントハンドラ内で定義されたメソッドにしたがって現在の画面クラス名及びイベントの発生元のコントロール名を取得する(ステップS3)。
【0047】
続いて、処理装置10は、画面遷移情報ファイルを読み出し、取得した現在の画面クラスに対応する画面遷移の定義内に、イベント発生元のコントロール名と同一のボタン名やキーコード名が定義されているか否かを判定し、同一のコントロール名が定義されている場合は、画面遷移情報ファイル内で定義された遷移先の画面クラス名(遷移先の情報)にしたがって画面を遷移する。このとき、起動ツールは実行時ライブラリ(参照dll群)を画面遷移情報にしたがって参照することで遷移先の画面を形成する。
【0048】
本発明によれば、プレビュー用の実行ファイルの作成が指示されると、画面定義ファイルに含まれるイベントに対応する処理プログラムを、予め作成した画面遷移情報を参照してイベントに対応する画面間の遷移に必要な実行時ライブラリの呼び出し用プログラムに変更し、実行時ライブラリの呼び出し用プログラムを含む画面定義ファイルからプレビュー用の実行ファイルを生成するため、画面遷移用の処理ロジックの作成やコーディング処理を実施することなく、プレビュー時の画面遷移が可能になる。したがって、アプリケーションプログラムの開発生産性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の画面遷移プログラム生成装置の一構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明の画面遷移プログラム生成装置が備える画面のプレビューに必要なツールの組み合わせ例を示すブロック図である。
【図3】図2に示した画面定義ファイルの一例を示す模式図である。
【図4】図2に示した画面遷移ファイルの一例を示す模式図である。
【図5】図2に示したプレビュー用コード付画面定義ファイルの一例を示す模式図である。
【図6】図2に示した起動ツールの処理手順を示すフローチャートである。
【図7】従来の画面のプレビューに必要なツールの組み合わせ例を示すブロック図である。
【図8】従来の画面遷移プログラム生成装置が備えるプレビュー用の画面遷移に必要なツールの組み合わせ例を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0050】
10 処理装置
11 CPU
12 主記憶装置
13 記録媒体
14 データ蓄積装置
15 メモリ制御インタフェース部
16 I/Oインタフェース部
18 バス
20 入力装置
30 出力装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
イベントに応じて複数の画面間を遷移するための画面遷移用の実行ファイルを生成する画面遷移プログラム生成方法であって、
プレビュー用の前記実行ファイルの作成が指示されると、
前記画面を定義するソースコードである画面定義ファイルから前記イベントに対応する処理プログラムを検索し、
検出した前記イベントに対応する処理プログラムを、予め作成した前記イベントと前記画面間の遷移の関係を定義した画面遷移情報を参照して前記イベントに対応する前記画面間の遷移に必要な実行時ライブラリの呼び出し用プログラムに変更し、
前記実行時ライブラリの呼び出し用プログラムを含む画面定義ファイルから前記プレビュー用の実行ファイルを生成する画面遷移プログラム生成方法。
【請求項2】
前記実行時ライブラリの呼び出し用プログラムを含む画面定義ファイルを、プレビュー用のビルド構成からなるビルド用プログラムにしたがってビルドし、前記プレビュー用の実行ファイルを生成する請求項1記載の画面遷移プログラム生成方法。
【請求項3】
前記実行時ライブラリの呼び出し用プログラムとして、
前記イベントに対応して定義された既存のイベントハンドラを削除し、
前記イベントに対応するプレビュー用の共通イベントハンドラを追加し、
画面クラスのKeyPreviewプロパティを“true”に設定し、
イベントの発生時に呼び出されるプレビュー用の共通イベントハンドラの定義を挿入し、
イベント発生時に呼び出されるイベントハンドラの定義を挿入する請求項1または2記載の画面遷移プログラム生成方法。
【請求項4】
イベントに応じて複数の画面間を遷移するための画面遷移用の実行ファイルを生成する画面遷移プログラム生成装置であって、
プレビュー用の前記実行ファイルの作成が指示されると、前記画面を定義するソースコードである画面定義ファイルから前記イベントに対応する処理プログラムを検索し、検出した前記イベントに対応する処理プログラムを、予め作成した前記イベントと前記画面間の遷移の関係を定義した画面遷移情報を参照して前記イベントに対応する前記画面間の遷移に必要な実行時ライブラリの呼び出し用プログラムに変更し、前記実行時ライブラリの呼び出し用プログラムを含む画面定義ファイルから前記プレビュー用の実行ファイルを生成する処理装置と、
前記画面定義ファイル、前記画面遷移情報、前記実行時ライブラリ及び前記プレビュー用の実行ファイルが格納されるデータ蓄積装置と、
を有する画面遷移プログラム生成装置。
【請求項5】
前記処理装置は、
前記実行時ライブラリの呼び出し用プログラムを含む画面定義ファイルを、プレビュー用のビルド構成からなるビルド用プログラムにしたがってビルドし、前記プレビュー用の実行ファイルを生成する請求項4記載の画面遷移プログラム生成装置。
【請求項6】
前記処理装置は、
前記実行時ライブラリの呼び出し用プログラムとして、
前記イベントに対応して定義された既存のイベントハンドラを削除し、
前記イベントに対応するプレビュー用の共通イベントハンドラを追加し、
画面クラスのKeyPreviewプロパティを“true”に設定し、
イベントの発生時に呼び出されるプレビュー用の共通イベントハンドラの定義を挿入し、
イベント発生時に呼び出されるイベントハンドラの定義を挿入する請求項4または5記載の画面遷移プログラム生成装置。
【請求項7】
コンピュータに、イベントに応じて複数の画面間を遷移するための画面遷移用の実行ファイルを生成させるためのプログラムであって、
プレビュー用の前記実行ファイルの作成が指示されると、
前記画面を定義するソースコードである画面定義ファイルから前記イベントに対応する処理プログラムを検索し、
検出した前記イベントに対応する処理プログラムを、予め作成した前記イベントと前記画面間の遷移の関係を定義した画面遷移情報を参照して前記イベントに対応する前記画面間の遷移に必要な実行時ライブラリの呼び出し用プログラムに変更し、
前記実行時ライブラリの呼び出し用プログラムを含む画面定義ファイルから前記プレビュー用の実行ファイルを生成する処理をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項8】
前記実行時ライブラリの呼び出し用プログラムを含む画面定義ファイルを、プレビュー用のビルド構成からなるビルド用プログラムにしたがってビルドし、前記プレビュー用の実行ファイルを生成する処理をコンピュータに実行させるための請求項7記載のプログラム。
【請求項9】
前記実行時ライブラリの呼び出し用プログラムとして、
前記イベントに対応して定義された既存のイベントハンドラを削除し、
前記イベントに対応するプレビュー用の共通イベントハンドラを追加し、
画面クラスのKeyPreviewプロパティを“true”に設定し、
イベントの発生時に呼び出されるプレビュー用の共通イベントハンドラの定義を挿入し、
イベント発生時に呼び出されるイベントハンドラの定義を挿入する処理をコンピュータに実行させるための請求項7または8記載のプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−287025(P2007−287025A)
【公開日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−115670(P2006−115670)
【出願日】平成18年4月19日(2006.4.19)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】