説明

界面計測センサ、界面計測装置、界面計測システム、界面計測方法

【課題】構造物に穴を設けず、かつ、精度よく測定することができる界面計測センサ、界面計測装置を提供する。
【解決手段】測定対象物の界面の高さを測定するための界面計測センサと界面計測装置との間で通信を行い界面の計測を行う界面計測システムであって、前記界面計測センサには、前記界面の高さを測定する測定範囲に応じた長さであって前記測定対象物が入れられる構造物の垂直方向に取り付けられる第1と第2の電極とが設けられ、前記界面計測センサの無線タグが、当該第1と第2の電極間の容量を算出し、算出された結果を無線によって外部に送信し、前記界面計測装置の受信部が、前記界面計測センサから送信される容量の測定結果を受信し、前記界面計測装置の算出部が、前記受信した容量の計測結果に基づいて、界面までの高さを算出することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、測定対象物の界面の高さを測定する界面計測センサ、界面計測装置、界面計測システム、界面計測方法に関する。
【背景技術】
【0002】
垂直方向に延びる容器の中に物質を供給する際、その物質がどの程度まで供給されたか、供給された高さを把握する技術がある。例えば、貯水槽に水を供給して貯水する場合、貯水槽の底面に圧力センサを設け、この圧力センサによって圧力を検出し、水面の高さを検出していた。また、この構造物において、打設されたコンクリートの上に泥水がある場合には、鎖の先端に錘が取り付けられた治具を垂直方向におろし、錘がコンクリートに到達した感触が得られた時点の鎖の長さをもとに、コンクリートが打設された高さを把握していた。
【0003】
一方、このような界面の高さを検出する技術として、特許文献1のものがある。この技術は、液面を検出するため、構造物の側面に、インピーダンスを計測するセンサを垂直方向に複数配置し、配置された位置におけるインピーダンスを各位置において計測し、液面を計測するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−218740号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した技術において、圧力センサを設ける場合には、計測対象物が蓄積された圧力に耐えられる圧力センサを用いる必要があるため、計測対象物の重さや、蓄積する高さによっては、その圧力に圧力センサが耐えられない場合もある。
また、錘が取り付けられた治具を用いる場合には、錘が測定対象物に当接した時の感触を元に高さを計測するため、精度が十分でないという問題がある。
一方、特許文献1の技術では、センサが設けられた位置については、界面を把握できるが、センサとセンサの間に界面がある場合には、その高さを正確に把握することができない。また、センサを取り付けるために、構造物に穴を開ける必要があるので、構造物に加工を加えない観点や穴を開ける作業を行わない点を考慮すると、穴を開けずに界面の高さを測定できることが望ましい。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、構造物に穴を設けず、かつ、精度よく測定することができる界面計測センサ、界面計測装置、界面計測システム、界面計測方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するために、本発明は、測定対象物の界面の高さを測定するための界面計測センサであって、前記界面の高さを測定する測定範囲に応じた長さであって前記測定対象物が入れられる構造物の垂直方向に取り付けられる第1と第2の電極と、当該第1と第2の電極間の容量を算出し、算出された結果を無線によって外部に送信する無線タグと、を有することを特徴とする。
【0008】
また、本発明は、上述の界面計測センサにおいて、前記構造物内に存在する物質のそれぞれの比誘電率を記憶する記憶部と、前記無線タグは、前記測定された容量と前記比誘電率とに基づいて、容量を算出して外部に送信することを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、上述の界面計測センサにおいて、前記無線タグは、前記第1の電極に測定用周波数の交流電圧を印加して前記第1と第2との電極間に流れる電流値を検出し、当該電流値を用いて容量を算出することを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、上述の界面計測センサにおいて、前記第1と第2の電極間の容量に接続され発振回路を形成する抵抗を有し、前記無線タグは、前記発振回路における周波数を測定し、この周波数と前記抵抗の抵抗値とから前記容量を算出することを特徴とする。
【0011】
また、本発明は、上述の界面計測センサにおいて、前記測定用周波数と前記外部に送信を行う際の搬送波周波数とは異なる周波数であることを特徴とする。
【0012】
また、本発明は、上述したいずれかの界面計測センサから送信される容量の測定結果を受信する受信部と、前記受信した容量の計測結果に基づいて、界面までの高さを算出する算出部とを有することを特徴とする。
【0013】
また、本発明は、測定対象物の界面の高さを測定するための界面計測センサと界面計測装置との間で通信を行う界面計測システムであって、前記界面計測センサは、前記界面の高さを測定する測定範囲に応じた長さであって前記測定対象物が入れられる構造物の垂直方向に取り付けられる第1と第2の電極と、当該第1と第2の電極間の容量を算出し、算出された結果を無線によって外部に送信する無線タグと、を有し、前記界面計測装置は、前記界面計測センサから送信される容量の測定結果を受信する受信部と、前記受信した容量の計測結果に基づいて、界面までの高さを算出する算出部と、を有することを特徴とする。
【0014】
また、本発明は、測定対象物の界面の高さを測定するための界面計測センサと界面計測装置との間で通信を行い界面の計測を行う界面計測方法であって、前記界面計測センサには、前記界面の高さを測定する測定範囲に応じた長さであって前記測定対象物が入れられる構造物の垂直方向に取り付けられる第1と第2の電極とが設けられ、前記界面計測センサの無線タグが、当該第1と第2の電極間の容量を算出し、算出された結果を無線によって外部に送信し、前記界面計測装置の受信部が、前記界面計測センサから送信される容量の測定結果を受信し、前記界面計測装置の算出部が、前記受信した容量の計測結果に基づいて、界面までの高さを算出することを特徴とする。
【0015】
以上説明したように、この発明によれば、界面の高さを測定する測定範囲に応じた長さの電極を構造物の垂直方向に取り付け、この電極間の容量を算出し、算出された結果を無線によって外部に送信するようにした。これにより、外部の装置が、この容量の算出結果をもとに、界面の高さを算出することができる。従って、構造物に穴を開けることなく、界面までの高さを算出することができる。また、ここでは、垂直方向に向かって電極が連続的に配置されるため、界面の高さがどこにあるか、垂直方向に連続した領域内で測定することができ、また、容量から算出するようにしたので、精度よく界面までの高さを測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】界面計測システムの構成を示す概略ブロック図である。
【図2】測定電極11と接地電極12とについて説明する図である。
【図3】RFIDタグ10の構成を表す機能ブロック図である。
【図4】構造物内に測定対象が存在する場合を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の一実施形態による界面計測装置について図面を参照して説明する。図1は、この発明の一実施形態による界面計測システムの構成を示す概略ブロック図である。
界面計測システムは、リーダライタ装置1と、アンテナ2と、RFID(Radio Frequency IDentification)タグ10と、測定電極11と、接地電極12と、アンテナ13とを備えており、型枠3の底面から型枠3の内部にあるコンクリート4と水5との界面までの高さを測定する。
【0018】
リーダライタ装置1は、アンテナ2が接続されており、RFIDタグ10と無線によって通信を行う。
型枠3は、杭や柱など、管状の構造物であり、内部にコンクリート4が打設される。この型枠3は、鋼鉄製であり、コンクリートの打設を行うための供給口以外については、穴が形成されていないものである。この図においては、型枠3内において、コンクリート4の上に水5がある場合について図示されている。RFIDタグ10は、第1の電極である測定電極11と、第2の電極である接地電極とが接続されるとともに、アンテナ13が接続される。
【0019】
測定電極11と接地電極12とは、平行に配置され、測定対象物(例えばコンクリート)が入れられる型枠3内に垂直方向に延びる方向に配置される。この測定電極11と接地電極12の長さは、型枠3内の測定対象の範囲に応じた長さである。すなわち、型枠3の底面から上面までの長さである。ここで、図2を用いてさらに説明する。図2は、測定電極11と接地電極12とについて説明する図である。測定電極11と接地電極12とは、平行に配置され、その電極間に容量Cnが形成される。この測定電極11と接地電極12とは、例えば、平行フィーダー線を用い、一方の線が測定電極11、他方の線が接地電極12に該当する。このような測定電極11と接地電極12は、容量の変化を検出できるものであれば、平行フィーダー線以外に、電線や導体薄膜を細長く加工されたものを用いてもよい。
【0020】
アンテナ13は、空芯もしくはフェライトコアのコイルからなる磁界アンテナである。RFIDタグ10は、測定電極11と接地電極12の容量を測定し、この測定結果に基づいて、型枠3内に蓄積される測定対象物の界面の高さを算出し、外部に送信する。この実施形態において、RFIDタグ10は、アクティブタグを用いる場合について説明する。図3は、RFIDタグ10の構成を表す機能ブロック図である。この図において、端子101は、測定電極11と接地電極12とにそれぞれ接続される。電池102は、RFIDタグ10内の各部に電力を供給する。
【0021】
記憶部103は、構造物内に存在する物質に関し、それぞれの比誘電率を記憶する。この物質とは、測定対象物と、測定対象物以外に、構造物内に存在する物質のことである。この実施形態においては、型枠3内に、コンクリート4と水5とが物資として存在することが予めわかっているので、コンクリート4の比誘電率と、水5の比誘電率とが記憶される。
【0022】
制御部104は、第1の周波数で変化する交流電圧を測定電極11に印加し、そのときに流れる電流を検出し、検出して得られる電流値に基づいて、測定電極11と接地電極12との間の容量を算出する。容量が算出されると、この算出された容量と記憶部103に記憶された比誘電率とに基づいて、型枠3内に存在する界面の高さを算出し、無線部105によって外部に算出結果を送信する。
【0023】
より具体的には、まず、制御部101は、型枠3内に測定対象物が入れられていない状態における容量を計測し、自身の内部の記憶領域に一時記憶し、これを基準容量として、ここからの変動を計測する。例えば、図4に示すように、型枠3の内部に水(符号A)が入っており、残りが空気(符号B)である場合、測定電極11と接地電極12との垂直方向において、型枠3の底面側を基点として高さ方向の一部が水に覆われており、水の界面から上方については空気に覆われることになる。この場合、水と空気の界面までの高さを測定する場合、水が覆った電極(測定電極11と接地電極12)の長さに応じて、容量が変動する。この容量の算出は、次のようになる。
【0024】
制御部101は、記憶部103を参照し、空気の比誘電率1、水の比誘電率80を読み出す。電極の全体の長さを1とすると、電極が全て空気に覆われている場合の容量が1単位であり、電極が全て水に覆われている場合の容量が80単位である。このとき、ここでは、水の比誘電率をa、空気の比誘電率をbとし、測定された容量cであるとすると、下記の式に基づいて、界面までの高さxを算出することができる。
【0025】
a×x+b(1―x)=c (1)式
【0026】
ここでは、容量cを測定した結果が、40.5である場合には、xが0.5として算出される。すなわち、型枠3の半分まで水があり、電極の半分が水に覆われ、残りの半部が空気に覆われていることを示しており、例えば、電極の長さが1mである場合には、型枠3内の底面から界面までの高さが0.5mであることが算出できる。
【0027】
無線部105は、測定された結果を無線によってアンテナ13を介してリーダライタ装置1に送信する。ここでは、無線部105が送信する際に用いられる搬送波周波数は、第2の周波数が設定されており、第1の周波数とは異なる周波数である。これにより、容量を計測する際に用いられる測定用の周波数と、通信を行う際の搬送波周波数とが干渉しないようになっている。例えば、測定用周波数は、60kHzであり、搬送波周波数は、131kHzである。従って、リーダライタ装置1も第2の周波数で共振するように調整されたアンテナ2が接続され、無線部105は、算出されたデータをリーダライタ装置1に対して送信することができる。
【0028】
以上説明したように、測定電極11と接地電極12との間の容量を測定し、測定された容量と、測定対象の物質の比誘電率を記憶部103から読み出し、上記(1)式に基づいて、界面までの高さを算出するようにした。これにより、型枠3などの構造物に穴を開けてセンサを設けるなど、構造物そのものに加工することなく、精度よく界面までの高さを測定することができる。
【0029】
次に、第2の実施形態について説明する。ここでは、第1の実施形態と構成は同じであるが、界面までの高さの算出の仕方が異なる。以下、その相違点を中心に説明する。
制御部101は、第1の周波数を60kHzとし、この正弦波の交流電圧を上述の電極間に印加し、このとき、電極間に生じる電流を計測する。ここでは、電流値と電圧値とからリアクタンスを求める。そして、制御部101は、Xc=1/(2πfc)の関係から、電極間の容量cを算出する。ここでは、水の比誘電率をε1、空気の比誘電率をε2とし、水の容量をc1、空気の容量をc2とすると、c=c1+c2であり、c1、c2は、以下のように算出できる。
【0030】
c1=ε1×x×w/d
c1=ε2×(h−x)×w/d
ただし、wは電極(測定電極11、接地電極12)の幅、dは電極間の距離、hは電極(測定電極11と接地電極12)の全体の長さである。この式に基づいて、xを算出することにより、界面までの高さを算出することができる。
【0031】
次に、第3の実施形態について説明する。ここでは、第1の実施形態と構成は同じであるが、界面までの高さの算出の仕方が異なる。以下、その相違点を中心に説明する。
RFIDタグ10には、第1と第2の電極間の容量に対して直列に接続され発振回路を形成する抵抗Rを有する。制御部101は、この発振回路における周波数を測定し、この周波数と抵抗の抵抗値とから容量を算出する。
【0032】
この発振周波数は、測定電極11と接地電極12との間の容量に応じて変動する。ここでは、制御部104は、第1の周波数で変化する交流電圧を測定電極11に印加する。そして、発振周波数fを測定し、この測定された周波数fと抵抗Rとから、発振回路の式を元に、容量cを算出する。容量cが得られた後は、上述と同様に、界面までの高さを算出する。
【0033】
以上説明した第1から第3の実施形態によれば、容量の測定結果をRFIDタグ10からリーダライタ装置1に無線によって送信するようにした。ここでは、磁界で伝送するようにしたので、構造物に穴が設けられていない場合であっても、容量の計測結果を伝送することができる。
【0034】
なお、以上説明した第1〜第3の実施形態においては、RFIDタグ10内において、界面までの高さを算出し、リーダライタ装置1に送信するようにしたが、容量の計測結果をRFIDタグ10からリーダライタ装置1に送信し、リーダライタ装置1のコンピュータが、RFIDタグ10から送信される容量の計測結果をもとに、界面までの高さを算出するようにしてもよい。この場合、記憶部103は、リーダライタ装置1側に設けられる。
【0035】
また、以上説明した実施形態によれば、垂直方向に延びる電極を用いる場合について説明したが、例えば、2次元方向(例えば、高さ方向と幅方向)に広がる電極を用いることにより、被覆面積の計測も上述と同様の原理に従って行うことも可能である。例えば、この電極の一部の面積がコンクリートで覆われた場合、この範囲の面積を容量に基づいて測定を行うことができる。
【0036】
既存技術によれば、その界面までの高さを把握するために、例えば、テレビカメラで上部から撮影したり、壁面の垂直方向に並ぶように複数箇所に穴を開けて内部を観察したり、あるいは上部から錘を垂らして位置を計測する、といった方法が行われていた。しかし、いずれの方法であっても、内部と外部を接続するための穴を設ける必要がある。しかし、場合によっては、構造物の内部に水が貯まっている状況で、測定対象物を入れるケースもあり、外部から穴を開けての計測が難しい場合もあった。
また、コンクリートと空気、あるいはコンクリートと空気の界面の場合、電流を流しての電気抵抗(インピーダンス)計測は有効であるが、泥水中に生コンクリートがある場合、どちらの電気抵抗も似たように低く、その界面までの高さの検出は、抵抗成分では難しい。
このような環境下において、コンクリートと水や空気の界面の動きを把握するため、容量の変化をアナログ的にとらえて、構造物に穴をあけることなく、磁界で伝送することができる。
【0037】
また、図1におけるリーダライタ装置1の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより界面までの高さを算出してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0038】
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
【0039】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【符号の説明】
【0040】
1 リーダライタ装置
2、13 アンテナ
3 型枠
4 コンクリート
5 水
10 RFIDタグ
11 測定電極
12 接地電極

【特許請求の範囲】
【請求項1】
測定対象物の界面の高さを測定するための界面計測センサであって、
前記界面の高さを測定する測定範囲に応じた長さであって前記測定対象物が入れられる構造物の垂直方向に取り付けられる第1と第2の電極と、
当該第1と第2の電極間の容量を算出し、算出された結果を無線によって外部に送信する無線タグと、
を有することを特徴とする界面計測センサ。
【請求項2】
前記構造物内に存在する物質のそれぞれの比誘電率を記憶する記憶部と、
前記無線タグは、前記測定された容量と前記比誘電率とに基づいて、容量を算出して外部に送信する
ことを特徴とする請求項1記載の界面計測センサ。
【請求項3】
前記無線タグは、前記第1の電極に測定用周波数の交流電圧を印加して前記第1と第2との電極間に流れる電流値を検出し、当該電流値を用いて容量を算出する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の界面計測センサ。
【請求項4】
前記第1と第2の電極間の容量に接続され発振回路を形成する抵抗を有し、
前記無線タグは、前記発振回路における周波数を測定し、この周波数と前記抵抗の抵抗値とから前記容量を算出する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の界面計測センサ。
【請求項5】
前記測定用周波数と前記外部に送信を行う際の搬送波周波数とは異なる周波数である
ことを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載の界面計測センサ。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれか1項の界面計測センサから送信される容量の測定結果を受信する受信部と、
前記受信した容量の計測結果に基づいて、界面までの高さを算出する算出部と
を有することを特徴とする界面計測装置。
【請求項7】
測定対象物の界面の高さを測定するための界面計測センサと界面計測装置との間で通信を行う界面計測システムであって、
前記界面計測センサは、
前記界面の高さを測定する測定範囲に応じた長さであって前記測定対象物が入れられる構造物の垂直方向に取り付けられる第1と第2の電極と、
当該第1と第2の電極間の容量を算出し、算出された結果を無線によって外部に送信する無線タグと、を有し、
前記界面計測装置は、
前記界面計測センサから送信される容量の測定結果を受信する受信部と、
前記受信した容量の計測結果に基づいて、界面までの高さを算出する算出部と、を有する
ことを特徴とする界面計測システム。
【請求項8】
測定対象物の界面の高さを測定するための界面計測センサと界面計測装置との間で通信を行い界面の計測を行う界面計測方法であって、
前記界面計測センサには、前記界面の高さを測定する測定範囲に応じた長さであって前記測定対象物が入れられる構造物の垂直方向に取り付けられる第1と第2の電極とが設けられ、
前記界面計測センサの無線タグが、
当該第1と第2の電極間の容量を算出し、算出された結果を無線によって外部に送信し、
前記界面計測装置の受信部が、
前記界面計測センサから送信される容量の測定結果を受信し、
前記界面計測装置の算出部が、
前記受信した容量の計測結果に基づいて、界面までの高さを算出する
ことを特徴とする界面計測方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−174718(P2011−174718A)
【公開日】平成23年9月8日(2011.9.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−36947(P2010−36947)
【出願日】平成22年2月23日(2010.2.23)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】