説明

留角度墨付け器

【課題】留加工のための正確な角度を割り出すには、手間と時間がかかる。この作業をより早く正確に行うための発明品である。
【解決手段】4つの支軸のそれぞれの間、1−2、2−3、3−4、4−1を同じ距離に保つことにより。支軸の1と3を結ぶ対角線は、5の角度を正確に二等分する。作業者は仕上げたい角度の上にEガイドとBガイドを合わせ、F固定金具で角度を固定する。そして、A墨付けガイドを用いて、部材に墨をつける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建築材料や、趣味の工芸に伴う留切り加工のための墨付けをより簡単かつ確実にするための道具である。 四点の支持間の長さを一定に保つことにより 対角線が各角で角度を二分等価するという性質を利用し、様々な角度を持つ工作物の留角度を正確に出すことができる。
【背景技術】
【0002】
従来は、伝統的技術で差し金を利用したり、分度器を利用して留角度を割り出していた。本発明品のような簡単かつ迅速に、作業できる道具は存在しなかった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
建設現場では、窓枠、カウンター、手摺り受け枠など、留加工をする工事が多い。 二つの部材が出あう角が90度(直角)であるなら、留角度は45度で切断するという単純なものであるが、角度が90度以外の場合は、とめ角度を割り出すのに手間と時間がかかる。本発明は、この課題を解消する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
四点の支軸1,2,3,4間の距離を同じ長さに保つことにより、支軸1と3を結ぶ対角線がBガイドとEガイドの直線が交わる交点にできる角を二等分する。 Aガイドは、溝が加工してあり、支軸3でスライドする。 作業者は二等分された角度をAのガイドに沿って材料に墨付けすることができる。
【発明の効果】
【0006】
工期の短い現場でも本発明品を使用することにより、作業をより迅速、正確に進めることができる。本発明品は小型の道具であり、折りたたむこともできるため、持ち運びが便利である。本品に覚えさせた仕上がり角度が、ずれないために、固定金具で固定することができる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
(イ)四点の支軸1,2,3,4間の距離を同じ長さに保つことにより、支軸1と3を結ぶ対角線(Aガイド)がBガイドとEガイドがなす角度5を二等分する。
(ロ)Aガイドが3支軸でスライドするようにしてある。そして、四点の支軸が自在に動くようにすることにより、5の角度を自由に動かすことができる。
【実施例】
【0007】
図1にある実施例はB,C,D,Eは厚さ2ミリ、幅15ミリのアルミ板を用いている。それぞれの支軸はねじで固定されているが、支軸が自由に動くためにスプリングワッシャ及びゴムパッキンを併用している。Aガイドには溝切が必要なので厚さ5ミリのアルミ板を用いている。Fの固定金具は円筒形状のものを用いていて、指で容易に締めこむことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の平面図である。
【図2】3支軸の断面図である
【符号の説明】
【0009】
1 支軸
2 支軸
3 支軸
4 支軸
5 EとBがなす角度
A 墨付けガイド
B ガイド
C アーム
D アーム
E ガイド
F 固定金具

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本発明は、二つの直線が交わる交点の角度の半分を目盛のある測定器や差金、分度器を使わずに一度の動作で割り出すことのできる発明品である。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2007−224706(P2007−224706A)
【公開日】平成19年9月6日(2007.9.6)
【国際特許分類】
【公開請求】
【出願番号】特願2006−192171(P2006−192171)
【出願日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【出願人】(506239957)
【Fターム(参考)】