説明

癌を治療するためのビス(チオヒドラジドアミド)の組み合わせ

ハイパーサーミア療法との組み合わせで、ビス(チオ−ヒドラジドアミド)、またはそれらの互変異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接体、もしくはプロドラッグを用いて、癌などの増殖性疾患を治療する方法が、本明細書に開示される。放射線療法との組み合わせで、ビス(チオ−ヒドラジドアミド)、またはそれらの互変異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接体、もしくはプロドラッグを用いて、癌などの増殖性疾患を治療する方法もまた開示される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハイパーサーミアとの組み合わせで、以下の構造式で表される化合物、またはそれらの互変異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接体、もしくはプロドラッグの有効量を対象に投与する段階を含む、増殖性障害を有する対象を治療する方法:

式中、
Yは、共有結合もしくは置換されていてもよい直鎖状ヒドロカルビル基であるか、またはYは、それが結合する両>C=Z基と一緒になって、置換されていてもよい芳香族基であり;
〜Rは独立して、−H、置換されていてもよい脂肪族基、置換されていてもよいアリール基であるか、またはRおよびRが、それらが結合する炭素原子および窒素原子と一緒になって、かつ/もしくはRおよびRが、それらが結合する炭素原子および窒素原子と一緒になって、芳香環に縮合されていてもよい非芳香族複素環を形成し;
〜Rは独立して、−H、置換されていてもよい脂肪族基、または置換されていてもよいアリール基であり;
Zは、OまたはSである。
【請求項2】
増殖性障害が癌である、請求項1記載の方法。
【請求項3】
ZがOであり、RとRとが同一であり、かつRとRとが同一である、請求項1記載の方法。
【請求項4】
Yが、共有結合、−C(R)−、−(CHCH)−、トランス−(CH=CH)−、シス−(CH=CH)−、または−(C≡C)−であり;かつ
およびRが各々独立して、−H、脂肪族基、もしくは置換脂肪族基であるか、またはRが−HでありかつRが置換されていてもよいアリール基であるか、またはRおよびRが一緒になって、置換されていてもよいC2〜C6アルキレン基である、
請求項3記載の方法。
【請求項5】
Yが−C(R)−であり;
およびRが各々、置換されていてもよいアリール基であり;かつ
およびRが各々、置換されていてもよい脂肪族基である、
請求項4記載の方法。
【請求項6】
が−Hであり、かつRが−H、脂肪族基、または置換脂肪族基である、請求項5記載の方法。
【請求項7】
およびRが各々、−OH、ハロゲン、フェニル、ベンジル、ピリジル、またはC1〜C8アルコキシで置換されていてもよいアルキル基であり、かつRが−Hまたはメチルである、請求項6記載の方法。
【請求項8】
およびRが各々、置換されていてもよいフェニル基である、請求項7記載の方法。
【請求項9】
で表されるフェニル基およびRで表されるフェニル基が、−R、−OH、−Br、−Cl、−I、−F、−OR、−O−COR、−COR、−CN、−NCS、−NO、−COOH、−SOH、−NH、−NHR、−N(R)、−COOR、−CHO、−CONH、−CONHR、−CON(R)、−NHCOR、−NRCOR、−NHCONH、−NHCONRH、−NHCON(R)、−NRCONH、−NRCONRH、−NRCON(R)、−C(=NH)−NH、−C(=NH)−NHR、−C(=NH)−N(R)、−C(=NR)−NH、−C(=NR)−NHR、−C(=NR)−N(R)、−NH−C(=NH)−NH、−NH−C(=NH)−NHR、−NH−C(=NH)−N(R)、−NH−C(=NR)−NH、−NH−C(=NR)−NHR、−NH−C(=NR)−N(R)、−NR−C(=NH)−NH、−NR−C(=NH)−NHR、−NR−C(=NH)−N(R)、−NR−C(=NR)−NH、−NR−C(=NR)−NHR、−NR−C(=NR)−N(R)、−NHNH、−NHNHR、−NHNR、−SONH、−SONHR、−SONR、−CH=CHR、−CH=CR、−CR=CR、−CR=CHR、−CR=CR、−CCR、−SH、−SR、−S(O)R、−S(O)から選択される1つまたは複数の基で置換されていてもよく、
式中、R〜Rは各々独立して、アルキル基、芳香族基、非芳香族複素環基であるか、または一緒になった−N(R)が、置換されていてもよい非芳香族複素環基を形成し、ここでR〜Rで表されるアルキル基、芳香族基、および非芳香族複素環基、ならびに−N(R)で表される非芳香族複素環基は各々独立して、Rで表される1つまたは複数の基で置換されていてもよく、ここでRは、R、−OR、−O(ハロアルキル)、−SR、−NO、−CN、−NCS、−N(R、−NHCO、−NHC(O)R、−NHNHC(O)R、−NHC(O)N(R、−NHNHC(O)N(R、−NHNHCO、−C(O)C(O)R、−C(O)CHC(O)R、−CO、−C(O)R、C(O)N(R、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−S(O)、−SON(R、−S(O)R、−NHSON(R、−NHSO、−C(=S)N(R、または−C(=NH)−N(Rであり、式中、Rは、−H、C1〜C4アルキル基、単環式ヘテロアリール基、非芳香族複素環基、またはアルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、ハロ、−CN、−NO、アミン、アルキルアミン、もしくはジアルキルアミンで置換されていてもよいフェニル基であるか、または−N(Rが非芳香族複素環基であり、ただし、環状二級アミンを含むRおよび−N(Rで表される非芳香族複素環基が、アシル化またはアルキル化されていてもよい、
請求項8記載の方法。
【請求項10】
およびRで表されるフェニル基が、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4ハロアルコキシ、フェニル、ベンジル、ピリジル、−OH、−NH、−F、−Cl、−Br、−I、−NO、または−CNで置換されていてもよい、請求項9記載の方法。
【請求項11】
およびRで表されるフェニル基が、−OH、−CN、ハロゲン、C1〜4アルキル、またはC1〜C4アルコキシで置換されていてもよく、かつRおよびRが各々、−OH、ハロゲン、またはC1〜C4アルコキシで置換されていてもよいメチルまたはエチルである、請求項10記載の方法。
【請求項12】
Yが−CR−であり;
およびRがいずれも、置換されていてもよい脂肪族基であり;
が−Hであり;かつ
が−Hまたは置換されていてもよい脂肪族基である、
請求項4記載の方法。
【請求項13】
およびRがいずれも、少なくとも1つのアルキル基で置換されていてもよいC3〜C8シクロアルキル基である、請求項12記載の方法。
【請求項14】
およびRがいずれも、−OH、ハロゲン、フェニル、ベンジル、ピリジル、またはC1〜C8アルコキシで置換されていてもよいアルキル基であり、かつRが−Hまたはメチルである、請求項13記載の方法。
【請求項15】
およびRがいずれも、シクロプロピルまたは1−メチルシクロプロピルである、請求項14記載の方法。
【請求項16】
化合物が、以下の構造式で表されるか、またはそれらの互変異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接体、もしくはプロドラッグである、請求項1記載の方法:

式中、
〜Rがいずれも−Hであり;かつ
およびRがいずれもフェニルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、かつRおよびRがいずれも−Hであるか、
およびRがいずれもフェニルであり、RおよびRがいずれもエチルであり、かつRおよびRがいずれも−Hであるか、
およびRがいずれも4−シアノフェニルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、Rがメチルであり、かつRが−Hであるか、
およびRがいずれも4−メトキシフェニルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、かつRおよびRがいずれも−Hであるか、
およびRがいずれもフェニルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、Rがメチルであり、かつRが−Hであるか、
およびRがいずれもフェニルであり、RおよびRがいずれもエチルであり、Rがメチルであり、かつRが−Hであるか、
およびRがいずれも4−シアノフェニルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、かつRおよびRがいずれも−Hであるか、
およびRがいずれも2,5−ジメトキシフェニルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、かつRおよびRがいずれも−Hであるか、
およびRがいずれも2,5−ジメトキシフェニルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、Rがメチルであり、かつRが−Hであるか、
およびRがいずれも3−シアノフェニルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、かつRおよびRがいずれも−Hであるか、
およびRがいずれも3−フルオロフェニルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、かつRおよびRがいずれも−Hであるか、
およびRがいずれも4−クロロフェニルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、Rがメチルであり、かつRが−Hであるか、
およびRがいずれも2−ジメトキシフェニルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、かつRおよびRがいずれも−Hであるか、
およびRがいずれも3−メトキシフェニルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、かつRおよびRがいずれも−Hであるか、
およびRがいずれも2,3−ジメトキシフェニルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、かつRおよびRがいずれも−Hであるか、
およびRがいずれも2,3−ジメトキシフェニルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、Rがメチルであり、かつRが−Hであるか、
およびRがいずれも2,5−ジフルオロフェニルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、かつRおよびRがいずれも−Hであるか、
およびRがいずれも2,5−ジフルオロフェニルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、Rがメチルであり、かつRが−Hであるか、
およびRがいずれも2,5−ジクロロフェニルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、かつRおよびRがいずれも−Hであるか、
およびRがいずれも2,5−ジメチルフェニルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、かつRおよびRがいずれも−Hであるか、
およびRがいずれも2,5−ジメトキシフェニルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、かつRおよびRがいずれも−Hであるか、
およびRがいずれもフェニルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、かつRおよびRがいずれも−Hであるか、
およびRがいずれも2,5−ジメトキシフェニルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、Rがメチルであり、かつRが−Hであるか、
およびRがいずれもシクロプロピルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、かつRおよびRがいずれも−Hであるか、
およびRがいずれもシクロプロピルであり、RおよびRがいずれもエチルであり、かつRおよびRがいずれも−Hであるか、
およびRがいずれもシクロプロピルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、Rがメチルであり、かつRが−Hであるか、
およびRがいずれも1−メチルシクロプロピルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、かつRおよびRがいずれも−Hであるか、
およびRがいずれも1−メチルシクロプロピルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、Rがメチルであり、かつRが−Hであるか、
およびRがいずれも1−メチルシクロプロピルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、Rがエチルであり、かつRが−Hであるか、
およびRがいずれも1−メチルシクロプロピルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、Rがn−プロピルであり、かつRが−Hであるか、
およびRがいずれも1−メチルシクロプロピルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、かつRおよびRがいずれもメチルであるか、
およびRがいずれも1−メチルシクロプロピルであり、RおよびRがいずれもエチルであり、かつRおよびRがいずれも−Hであるか、
およびRがいずれも1−メチルシクロプロピルであり、Rがメチルであり、Rがエチルであり、かつRおよびRがいずれも−Hであるか、
およびRがいずれも2−メチルシクロプロピルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、かつRおよびRがいずれも−Hであるか、
およびRがいずれも2−フェニルシクロプロピルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、かつRおよびRがいずれも−Hであるか、
およびRがいずれも1−フェニルシクロプロピルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、かつRおよびRがいずれも−Hであるか、
およびRがいずれもシクロブチルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、かつRおよびRがいずれも−Hであるか、
およびRがいずれもシクロペンチルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、かつRおよびRがいずれも−Hであるか、
およびRがいずれもシクロヘキシルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、かつRおよびRがいずれも−Hであるか、
およびRがいずれもシクロヘキシルであり、RおよびRがいずれもフェニルであり、かつRおよびRがいずれも−Hであるか、
およびRがいずれもメチルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、かつRおよびRがいずれも−Hであるか、
およびRがいずれもメチルであり、RおよびRがいずれもt−ブチルであり、かつRおよびRがいずれも−Hであるか、
およびRがいずれもメチルであり、RおよびRがいずれもフェニルであり、かつRおよびRがいずれも−Hであるか、
およびRがいずれもt−ブチルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、かつRおよびRがいずれも−Hであるか、
およびRがエチルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、かつRおよびRがいずれも−Hであるか、または
およびRがいずれもn−プロピルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、かつRおよびRがいずれも−Hである。
【請求項17】
化合物が、以下の構造式で表されるか、またはそれらの互変異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接体、もしくはプロドラッグである、請求項1記載の方法:


【請求項18】
化合物が、以下の構造式のうちの1つで表されるか、またはそれらの互変異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接体、もしくはプロドラッグである、請求項1記載の方法:


【請求項19】
化合物が、以下の構造式で表されるか、またはそれらの互変異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接体、もしくはプロドラッグである、請求項1記載の方法:


【請求項20】
化合物が、二ナトリウム塩または二カリウム塩である、請求項1記載の方法。
【請求項21】
放射線療法との組み合わせで、以下の構造式で表される化合物、またはそれらの互変異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接体、もしくはプロドラッグの有効量を対象に投与する段階を含む、増殖性障害を有する対象を治療する方法:

式中、
Yは、共有結合もしくは置換されていてもよい直鎖状ヒドロカルビル基であるか、またはYは、それが結合する両>C=Z基と一緒になって、置換されていてもよい芳香族基であり;
〜Rは独立して、−H、置換されていてもよい脂肪族基、置換されていてもよいアリール基であるか、またはRおよびRが、それらが結合する炭素原子および窒素原子と一緒になって、かつ/もしくはRおよびRが、それらが結合する炭素原子および窒素原子と一緒になって、芳香環に縮合されていてもよい非芳香族複素環を形成し;
〜Rは独立して、−H、置換されていてもよい脂肪族基、または置換されていてもよいアリール基であり;
Zは、OまたはSである。
【請求項22】
増殖性障害が癌である、請求項21記載の方法。
【請求項23】
癌が、
(i)線維肉腫、粘液肉腫、脂肪肉腫、軟骨肉腫、骨原性肉腫、脊索腫、血管肉腫、内皮肉腫、リンパ管肉腫、リンパ管内皮肉腫、滑膜腫、中皮腫、ユーイング腫瘍、平滑筋肉腫、横紋筋肉腫、結腸癌、結腸直腸癌、肛門癌、食道癌、胃癌(gastric cancer)、肝細胞癌、膀胱癌(bladder cancer)、子宮体癌、膵臓癌、乳癌、卵巣癌、前立腺癌、胃癌(stomach cancer)、心房粘液腫、扁平上皮癌、基底細胞癌、腺癌、汗腺癌、皮脂腺癌、甲状腺腫および副甲状腺腫、乳頭癌、乳頭状腺癌、嚢胞腺癌、髄様癌、気管支原性肺癌、腎細胞癌、肝細胞癌、胆管癌、絨毛癌、精上皮腫、胎生期癌、ウィルムス腫瘍、子宮頸癌、精巣腫瘍、肺癌、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、膀胱癌(bladder carcinoma)、上皮癌、神経膠腫、下垂体新生物、星状細胞腫、髄芽腫、頭蓋咽頭腫、上衣腫、松果体腫、血管芽細胞腫、聴神経腫、神経鞘腫、乏突起膠腫、髄膜腫、脊髄腫瘍、黒色腫、神経芽細胞腫、褐色細胞腫、内分泌腫瘍症1型〜3型、網膜芽細胞腫からなる群から選択されるヒトの肉腫または癌腫;および
(ii)急性リンパ球性白血病、急性骨髄球性白血病;慢性白血病、真性多血症、リンパ腫、多発性骨髄腫、ワルデンシュトレーム型マクログロブリン血症、重鎖病、T細胞白血病、B細胞白血病;混合細胞型白血病、骨髄球性白血病、好中球性白血病、好酸球性白血病、単球性白血病、骨髄単球性白血病、ネーゲリ型骨髄球性白血病、および非リンパ球性白血病からなる群から選択される白血病
からなる群から選択される、請求項22記載の方法。
【請求項24】
癌が、多発性骨髄腫、T細胞白血病、B細胞白血病、前骨髄球、子宮肉腫、単球性白血病、またはリンパ腫からなる群から選択される、請求項23記載の方法。
【請求項25】
癌が、腎細胞癌、黒色腫、多発性骨髄腫、骨髄腫、リンパ腫、非小細胞肺癌、扁平上皮癌、基底細胞癌、線維肉腫、悪性脳腫瘍、カポジ肉腫、有毛細胞白血病、卵巣癌、乳癌、結腸直腸癌、肺癌、白血病、前立腺癌、膵臓癌、頭頸部癌、および肝臓癌からなる群から選択される、請求項23記載の方法。
【請求項26】
放射線療法との組み合わせで、以下の構造式で表される化合物、またはそれらの互変異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接体、もしくはプロドラッグの有効量を対象に投与する段階を含む、免疫感受性癌を有する対象を治療する方法:

式中、
Yは、共有結合もしくは置換されていてもよい直鎖状ヒドロカルビル基であるか、またはYは、それが結合する両>C=Z基と一緒になって、置換されていてもよい芳香族基であり;
〜Rは独立して、−H、置換されていてもよい脂肪族基、置換されていてもよいアリール基であるか、またはRおよびRが、それらが結合する炭素原子および窒素原子と一緒になって、かつ/もしくはRおよびRが、それらが結合する炭素原子および窒素原子と一緒になって、芳香環に縮合されていてもよい非芳香族複素環を形成し;
〜Rは独立して、−H、置換されていてもよい脂肪族基、または置換されていてもよいアリール基であり;
Zは、OまたはSである。
【請求項27】
免疫感受性癌が、腎細胞癌、黒色腫、多発性骨髄腫、骨髄腫、リンパ腫、非小細胞肺癌、扁平上皮癌、基底細胞癌、膀胱癌、前立腺癌、線維肉腫、悪性脳腫瘍、カポジ肉腫、慢性骨髄性白血病(CML)、および有毛細胞白血病からなる群から選択される、請求項26記載の方法。
【請求項28】
対象が黒色腫に罹患している、請求項26記載の方法。
【請求項29】
対象が、腎細胞癌に罹患している、請求項26記載の方法。
【請求項30】
ZがOであり、RとRが同一であり、かつRとRとが同一である、請求項21記載の方法。
【請求項31】
Yが、共有結合、−C(R)−、−(CHCH)−、トランス−(CH=CH)−、シス−(CH=CH)−、または−(C≡C)−であり;かつ
およびRが、各々独立して、−H、脂肪族基、もしくは置換脂肪族基であるか、またはRが−HでありかつRが置換されていてもよいアリール基であるか、またはRおよびRが一緒になって、置換されていてもよいC2〜C6アルキレン基である、
請求項30記載の方法。
【請求項32】
Yが−C(R)−であり;
およびRが各々、置換されていてもよいアリール基であり;かつ
およびRが各々、置換されていてもよい脂肪族基である、
請求項31記載の方法。
【請求項33】
が−Hであり、かつRが−H、脂肪族基、または置換脂肪族基である、請求項32記載の方法。
【請求項34】
およびRが各々、−OH、ハロゲン、フェニル、ベンジル、ピリジル、またはC1〜C8アルコキシで置換されていてもよいアルキル基であり、かつRが−Hまたはメチルである、請求項33記載の方法。
【請求項35】
およびRが各々、置換されていてもよいフェニル基である、請求項34記載の方法。
【請求項36】
で表されるフェニル基およびRで表されるフェニル基が、−R、−OH、−Br、−Cl、−I、−F、−OR、−O−COR、−COR、−CN、−NCS、−NO、−COOH、−SOH、−NH、−NHR、−N(R)、−COOR、−CHO、−CONH、−CONHR、−CON(R)、−NHCOR、−NRCOR、−NHCONH、−NHCONRH、−NHCON(R)、−NRCONH、−NRCONRH、−NRCON(R)、−C(=NH)−NH、−C(=NH)−NHR、−C(=NH)−N(R)、−C(=NR)−NH、−C(=NR)−NHR、−C(=NR)−N(R)、−NH−C(=NH)−NH、−NH−C(=NH)−NHR、−NH−C(=NH)−N(R)、−NH−C(=NR)−NH、−NH−C(=NR)−NHR、−NH−C(=NR)−N(R)、−NR−C(=NH)−NH、−NR−C(=NH)−NHR、−NR−C(=NH)−N(R)、−NR−C(=NR)−NH、−NR−C(=NR)−NHR、−NR−C(=NR)−N(R)、−NHNH、−NHNHR、−NHNR、−SONH、−SONHR、−SONR、−CH=CHR、−CH=CR、−CR=CR,−CR=CHR、−CR=CR、−CCR、−SH、−SR、−S(O)R、−S(O)から選択される1つまたは複数の基で置換されていてもよく、
式中、R〜Rは各々独立して、アルキル基、芳香族基、非芳香族複素環基であるか、または一緒になった−N(R)が、置換されていてもよい非芳香族複素環基を形成し、ここでR〜Rで表されるアルキル基、芳香族基、および非芳香族複素環基、ならびに−N(R)で表される非芳香族複素環基は各々独立して、Rで表される1つまたは複数の基で置換されていてもよく、ここでRは、R、−OR、−O(ハロアルキル)、−SR、−NO、−CN、−NCS、−N(R、−NHCO、−NHC(O)R、−NHNHC(O)R、−NHC(O)N(R、−NHNHC(O)N(R、−NHNHCO、−C(O)C(O)R、−C(O)CHC(O)R、−CO、−C(O)R、C(O)N(R、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−S(O)、−SON(R、−S(O)R、−NHSON(R、−NHSO、−C(=S)N(R、または−C(=NH)−N(Rであり、式中、Rは、−H、C1〜C4アルキル基、単環式ヘテロアリール基、非芳香族複素環基、またはアルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、ハロ、−CN、−NO、アミン、アルキルアミン、もしくはジアルキルアミンで置換されていてもよいフェニル基であるか、または−N(Rが非芳香族複素環基であり、ただし、環状二級アミンを含むRおよび−N(Rで表される非芳香族複素環基が、アシル化またはアルキル化されていてもよい、
請求項35記載の方法。
【請求項37】
およびRで表されるフェニル基が、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4ハロアルコキシ、フェニル、ベンジル、ピリジル、−OH、−NH、−F、−Cl、−Br、−I、−NO、または−CNで置換されていてもよい、請求項36記載の方法。
【請求項38】
およびRで表されるフェニル基が、−OH、−CN、ハロゲン、C1〜4アルキル、またはC1〜C4アルコキシで置換されていてもよく、かつRおよびRが各々、−OH、ハロゲン、またはC1〜C4アルコキシで置換されていてもよいメチルまたはエチルである、請求項37記載の方法。
【請求項39】
Yが−CR−であり;
およびRがいずれも、置換されていてもよい脂肪族基であり;
が−Hであり;かつ
が−Hまたは置換されていてもよい脂肪族基である、
請求項31記載の方法。
【請求項40】
およびRがいずれも、少なくとも1つのアルキル基で置換されていてもよいC3〜C8シクロアルキル基である、請求項39記載の方法。
【請求項41】
およびRがいずれも、−OH、ハロゲン、フェニル、ベンジル、ピリジル、またはC1〜C8アルコキシで置換されていてもよいアルキル基であり、かつRが−Hまたはメチルである、請求項40記載の方法。
【請求項42】
およびRがいずれも、シクロプロピルまたは1−メチルシクロプロピルである、請求項41記載の方法。
【請求項43】
化合物が、以下の構造式で表されるか、またはそれらの互変異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接体、もしくはプロドラッグである、請求項21記載の方法:

式中、
〜Rがいずれも−Hであり;かつ
およびRがいずれもフェニルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、かつRおよびRがいずれも−Hであるか、
およびRがいずれもフェニルであり、RおよびRがいずれもエチルであり、かつRおよびRがいずれも−Hであるか、
およびRがいずれも4−シアノフェニルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、Rがメチルであり、かつRが−Hであるか、
およびRがいずれも4−メトキシフェニルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、かつRおよびRがいずれも−Hであるか、
およびRがいずれもフェニルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、Rがメチルであり、かつRが−Hであるか、
およびRがいずれもフェニルであり、RおよびRがいずれもエチルであり、Rがメチルであり、かつRが−Hであるか、
およびRがいずれも4−シアノフェニルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、かつRおよびRがいずれも−Hであるか、
およびRがいずれも2,5−ジメトキシフェニルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、かつRおよびRがいずれも−Hであるか、
およびRがいずれも2,5−ジメトキシフェニルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、Rがメチルであり、かつRが−Hであるか、
およびRがいずれも3−シアノフェニルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、かつRおよびRがいずれも−Hであるか、
およびRがいずれも3−フルオロフェニルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、かつRおよびRがいずれも−Hであるか、
およびRがいずれも4−クロロフェニルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、Rがメチルであり、かつRが−Hであるか、
およびRがいずれも2−ジメトキシフェニルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、かつRおよびRがいずれも−Hであるか、
およびRがいずれも3−メトキシフェニルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、かつRおよびRがいずれも−Hであるか、
およびRがいずれも2,3−ジメトキシフェニルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、かつRおよびRがいずれも−Hであるか、
およびRがいずれも2,3−ジメトキシフェニルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、Rがメチルであり、かつRが−Hであるか、
およびRがいずれも2,5−ジフルオロフェニルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、かつRおよびRがいずれも−Hであるか、
およびRがいずれも2,5−ジフルオロフェニルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、Rがメチルであり、かつRが−Hであるか、
およびRがいずれも2,5−ジクロロフェニルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、かつRおよびRがいずれも−Hであるか、
およびRがいずれも2,5−ジメチルフェニルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、かつRおよびRがいずれも−Hであるか、
およびRがいずれも2,5−ジメトキシフェニルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、かつRおよびRがいずれも−Hであるか、
およびRがいずれもフェニルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、かつRおよびRがいずれも−Hであるか、
およびRがいずれも2,5−ジメトキシフェニルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、Rがメチルであり、かつRが−Hであるか、
およびRがいずれもシクロプロピルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、かつRおよびRがいずれも−Hであるか、
およびRがいずれもシクロプロピルであり、RおよびRがいずれもエチルであり、かつRおよびRがいずれも−Hであるか、
およびRがいずれもシクロプロピルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、Rがメチルであり、かつRが−Hであるか、
およびRがいずれも1−メチルシクロプロピルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、かつRおよびRがいずれも−Hであるか、
およびRがいずれも1−メチルシクロプロピルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、Rがメチルであり、かつRが−Hであるか、
およびRがいずれも1−メチルシクロプロピルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、Rがエチルであり、かつRが−Hであるか、
およびRがいずれも1−メチルシクロプロピルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、Rがn−プロピルであり、かつRが−Hであるか、
およびRがいずれも1−メチルシクロプロピルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、かつRおよびRがいずれもメチルであるか、
およびRがいずれも1−メチルシクロプロピルであり、RおよびRがいずれもエチルであり、かつRおよびRがいずれも−Hであるか、
およびRがいずれも1−メチルシクロプロピルであり、Rがメチルであり、Rがエチルであり、かつRおよびRがいずれも−Hであるか、
およびRがいずれも2−メチルシクロプロピルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、かつRおよびRがいずれも−Hであるか、
およびRがいずれも2−フェニルシクロプロピルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、かつRおよびRがいずれも−Hであるか、
およびRがいずれも1−フェニルシクロプロピルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、かつRおよびRがいずれも−Hであるか、
およびRがいずれもシクロブチルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、かつRおよびRがいずれも−Hであるか、
およびRがいずれもシクロペンチルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、かつRおよびRがいずれも−Hであるか、
およびRがいずれもシクロヘキシルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、かつRおよびRがいずれも−Hであるか、
およびRがいずれもシクロヘキシルであり、RおよびRがいずれもフェニルであり、かつRおよびRがいずれも−Hであるか、
およびRがいずれもメチルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、かつRおよびRがいずれも−Hであるか、
およびRがいずれもメチルであり、RおよびRがいずれもt−ブチルであり、かつRおよびRがいずれも−Hであるか、
およびRがいずれもメチルであり、RおよびRがいずれもフェニルであり、かつRおよびRがいずれも−Hであるか、
およびRがいずれもt−ブチルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、かつRおよびRがいずれも−Hであるか、
およびRがエチルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、かつRおよびRがいずれも−Hであるか、または
およびRがいずれもn−プロピルであり、RおよびRがいずれもメチルであり、かつRおよびRがいずれも−Hである。
【請求項44】
化合物が、以下の構造式で表されるか、またはそれらの互変異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接体、もしくはプロドラッグである、請求項21記載の方法:


【請求項45】
化合物が、以下の構造式のうちの1つで表されるか、またはそれらの互変異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接体、もしくはプロドラッグである、請求項21記載の方法:


【請求項46】
化合物が、以下の構造式で表されるか、またはそれらの互変異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接体、もしくはプロドラッグである、請求項21記載の方法:


【請求項47】
化合物が、二ナトリウム塩または二カリウム塩である、請求項21記載の方法。
【請求項48】
対象に抗癌剤を投与する段階をさらに含む、請求項22記載の方法。
【請求項49】
抗癌剤が、タキソール、タキソール類似体、ジスコデルモリド(NVP−XX−A−296としても周知);エポチロン(エポチロンA、エポチロンB、エポチロンC(デスオキシエポチロンAまたはdEpoAとしても周知);エポチロンD(KOS−862、dEpoB、およびデスオキシエポチロンBとも呼ばれる);エポチロンE;エポチロンF;エポチロンB N−オキシド;エポチロンA N−オキシド;16−アザ−エポチロンB;21−アミノエポチロンB(BMS−310705としても周知);21−ヒドロキシエポチロンD(デスオキシエポチロンFおよびdEpoFとしても周知)、26−フルオロエポチロンなど);FR−182877(藤沢薬品工業、WS−9885Bとしても周知)、BSF−223651(BASF、ILX−651およびLU−223651としても周知);AC−7739(味の素、AVE−8063AおよびCS−39.HClとしても周知);AC−7700(味の素、AVE−8062、AVE−8062A、CS−39−L−Ser.HCl、およびRPR−258062Aとしても周知);フィジアノリドB;ラウリマリド;カリバエオシド;カリバエオリン;タッカロノリド;エリュテロビン;サルコジクチン;ラウリマリド;ジクチオスタチン−1;ジャトロファンエステル;ならびにその類似体および誘導体からなる群から選択される微小管安定剤である、請求項48記載の方法。
【請求項50】
微小管安定剤がタキソールまたはタキソール類似体である、請求項49記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2010−502616(P2010−502616A)
【公表日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−526701(P2009−526701)
【出願日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【国際出願番号】PCT/US2007/019021
【国際公開番号】WO2008/027445
【国際公開日】平成20年3月6日(2008.3.6)
【出願人】(504151848)シンタ ファーマシューティカルズ コーポレーション (72)
【Fターム(参考)】