発光デバイス
【課題】発光素子や集積回路などの電子デバイス素子を搭載した電子デバイスにおいて、高い放熱性とパッケージの反りを調整できるようにすることである。
【解決手段】 セラミック材料からなる基体の上面中央領域に、金属材料からなる第1伝熱層を介して電子デバイス素子が配置され、前記基体の下面中央領域には、金属材料からなる第1放熱層が形成され、前記基体内には、金属材料からなり、前記第1伝熱層と前記第1放熱層とを結ぶ複数のサーマルビアが埋設され、更に前記基体内には、金属材料からなり、前記基体の下面中央領域の上方から前記基体の下面周辺領域の上方にまで延在する第2伝熱層が、前記複数のサーマルビアと交差して埋設されていることを特徴とする。
【解決手段】 セラミック材料からなる基体の上面中央領域に、金属材料からなる第1伝熱層を介して電子デバイス素子が配置され、前記基体の下面中央領域には、金属材料からなる第1放熱層が形成され、前記基体内には、金属材料からなり、前記第1伝熱層と前記第1放熱層とを結ぶ複数のサーマルビアが埋設され、更に前記基体内には、金属材料からなり、前記基体の下面中央領域の上方から前記基体の下面周辺領域の上方にまで延在する第2伝熱層が、前記複数のサーマルビアと交差して埋設されていることを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キャビティ内に配置された発光デバイス素子を備える発光デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、発光デバイス素子を搭載するための発光素子用パッケージは、セラミック材料からなる基体とセラミック材料からなる枠体とを接合一体化して構成されており、枠体の内側には発光デバイス素子100を収容するキャビティ3aが形成されている。
【0003】
セラミック材料からなる基体200には、図15のようにサーマルビア400を形成することが可能であり(例えば、特許文献1参照)、基体にサーマルビア400が形成されている発光デバイス素子用パッケージにおいては、キャビティ3a内に収容した発光デバイス素子100の熱を外部に放熱することが可能である。尚、サーマルビア400は、基体200を貫通したビアに金属ペーストなどが充填されることにより構成される。
【0004】
サーマルビア400がセラミック材料からなる基体200の上面から下面に貫通することで、サーマルビア400がキャビティ3a内に露出した発光デバイス素子用パッケージにおいては、キャビティ3a内に収容した発光デバイス素子100の熱が、サーマルビア400を通って基体200の下面に向かって移動することになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−201156号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来のサーマルビアでは発光デバイス素子の放熱性が十分ではなく、熱による発光素子の性能が低下するなどの問題があった。また、発光デバイス素子だけでなくその他の電子デバイス素子でも同様放熱の問題があった。さらに、電子デバイス素子を搭載するパッケージがセラミック材料からなる場合、反りなどの問題もあった。
【0007】
そこで本発明の目的は、発光デバイス素子や集積回路などの電子デバイス素子を搭載するための電子デバイス素子用パッケージを備えた電子デバイスにおいては、高い放熱性を得ること及びパッケージの反りの緩和することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、セラミック材料からなる基体の上面中央領域に、金属材料からなる第1伝熱層を介して電子デバイス素子が配置され、前記基体の下面中央領域には、金属材料からなる第1放熱層が形成され、前記基体内には、金属材料からなり、前記第1伝熱層と前記第1放熱層とを結ぶ複数のサーマルビアが埋設され、更に前記基体内には、金属材料からなり、前記基体の下面中央領域の上方から前記基体の下面周辺領域の上方にまで延在する第2伝熱層が、前記複数のサーマルビアと交差して埋設されていることを特徴とする。
【0009】
好ましくは、前記基体の下面周辺領域には、金属材料からなる第2放熱層が形成され、
前記基体内には、金属材料からなり、前記第2伝熱層と前記第1放熱層とを結ぶ複数のサーマルビアが埋設されていることを特徴とする。
【0010】
好ましくは、前記第2放熱層は、前記基体の周辺領域にまで延在し、該基体側面の表面に露出する第2放熱層露出部を備えたことを特徴とする。
【0011】
好ましくは、前記基体上面にセラミック材料からなる枠体が配置され、前記枠体は、前記枠体の内周面と前記基体の上面とにより構成されるキャビティを有し、前記キャビティ内には電子デバイス素子を備えたことを特徴とする。
【0012】
基体の下面中央領域の上方から前記基体の下面周辺領域の上方にまで延在する前記第2伝熱層は、前記基体の下面周辺領域の上方にまで延在されたところから、前記基体の下面に向かってサイドビアが形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、電子デバイス素子からの熱をサーマルビアだけで伝熱し第1放熱層で放熱するだけでなく、サーマルビアの伝熱を第2伝熱層にも伝熱することで、基体全体に伝熱され放熱することができる。
【0014】
また、第2伝熱層と第2放熱層とが複数のサーマルビアで繋がることで、基体周辺領域にも早く熱が伝わり、より早く基体全体で放熱できる。
【0015】
また、第2伝熱層が基体側面の表面に露出することで、より早く熱を基体外部に放熱できる。
【0016】
また、第1伝熱層と基体との関係で反りが生じていたが、第2伝熱層を備えることで、電子デバイスの反りを調整できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る電子素子用パッケージを備えた電子部品の斜視図である。
【図2】セラミック積層体の工程を示す図で、図1のA−A‘線で切断した電子素子用パッケージの断面図である。
【図3】セラミック積層体を焼成した後の電子素子用パッケージの断面図である。
【図4】電子素子用パッケージに電子素子を配置した状態を示す断面図である。
【図5】電子素子用パッケージの電子素子を樹脂で覆った状態を示す断面図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る電子素子用パッケージの工程を示す図で、図1のA−A‘線と同様な線で切断した断面図である。
【図7】セラミック積層体を焼成した後の電子素子用パッケージの断面図である。
【図8】電子素子用パッケージに電子素子を配置した状態を示す断面図である。
【図9】電子素子用パッケージのキャビティの中に樹脂を充填した後の状態を示す断面図である。
【図10】第2の実施形態の電極配置の例を示す断面図である。
【図11】第3の実施形態における電子素子用パッケージのキャビティの中に樹脂を充填した後の状態を示す断面図である。
【図12】第4の実施形態における電子素子用パッケージのキャビティの中に樹脂を充填した後の状態を示す断面図である。
【図13】第4の実施形態におけるその他の電子素子用パッケージのキャビティの中に樹脂を充填した後の状態を示す断面図である。
【図14】第4の実施形態におけるその他の電子素子用パッケージのキャビティの中に樹脂を充填した後の状態を示す断面図である。
【図15】従来例における電子素子用パッケージの状態を示す断面図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の電子デバイス素子を備えた電子デバイスの形態について図面に沿って具体的に説明する。
(第1の実施形態)
図1〜図5は、本発明の第1の実施形態に係る電子デバイスについて、完成品及びその製造方法の工程を示した断面図である。
【0019】
まず、図1において、セラミック材料からなる基体2の上面に第1伝熱層8と、電子デバイス素子1と、電極10(正極と負極など)と、電子デバイス素子1を接続する金ワイヤー12と、蛍光体を含む樹脂6と、基体2の下面には第1放熱層9(図では省略)を備え、A−A‘で切断した図が図2以降である。
【0020】
セラミック体形成工程において、図2に示す如く、絶縁性のセラミック材料からなるセラミックシート21を複数積層することにより、セラミックシート21の積層体711(焼結後基体2となる)を形成する。積層体711(焼結後基体2となる)の上面中央領域に電子デバイス素子1を配置する第1伝熱層8及び電子デバイス素子1に接続する電極10、電極接続用ビア4を形成して、ビア4には金属ペーストを充填する。さらに、積層体711(焼結後基体2となる)の下面中央領域には第1放熱層9を形成する。尚、第1伝熱層8、電極10及び第1放熱層9は、積層体711(焼結後基体2となる)を焼成後形成しても良い。
【0021】
セラミックシート21のそれぞれには、金属ペーストなどを充填した複数のビア4が形成される。焼結後結合して繋がりサーマルビア51となり、第1伝熱層8と第1放熱層9結ぶ。
第2伝熱層52は、積層体711(焼結後基体2となる)の下面中央領域の上方から積層体711(焼結後基体2となる)の下面周辺領域の上方にまで延在する。この時、第2伝熱層52は、サーマルビア51と交差する。尚、サーマルビア51、第2伝熱層52には、熱伝導率が高い銀(Ag)や銅(Cu)などの金属が用いられる。
又、セラミックシート21を形成するセラミックには、第1伝熱層8及び第2伝熱層52との同時焼成が可能な低温同時焼成セラミック(LTCC)が用いられる。
ただ、高融点の金属材料を選択することで、高温焼成用のセラミック材でも使用可能である。
【0022】
又、第1放熱層9は、実装基板及び放熱板などに半田付けするときに接続部として使用されるが、第1放熱層9を形成することで、焼成後基体2が反ったりする。そのため、第2伝熱層52の厚みを第1放熱層9より薄く、または厚くすることで焼成後の反りを調整することができ、反りの少ない電子デバイスを作製できる。
【0023】
又、電子デバイス素子1を発光デバイス素子とした場合、第2伝熱層52は反射層にもなる。第2伝熱層52を基体2の内部に埋設することで、蛍光体を含む樹脂6と第2伝熱層52とが反応することが無く、蛍光体を含む樹脂6と第2伝熱層52との反応などによる反射率の低下を防止できる。
【0024】
ここで、反射率の大きさについて考えると、銀>LTCC>金の順で大きい。銀は、後工程で使用する蛍光体を含む樹脂6と直接触れると酸化(硫化)などして反射率が低下するが、LTCC及び金はほとんど反応しない。そのため、基体2の上面は、反射率及び酸化から考えるとLTCCの面を多く出して、発光素子の部分のみを第1伝熱層8、電極10は金からなる形状とする方が良い。即ち、第1伝熱層8から基体2の外周に線を引いたとき、その線が必ずLTCC面を通るようにする。
【0025】
次に焼成工程において、図3に示す様に、積層体711に形成していたビア4どうしが互い連結し、基体2を上面2aから下面2bに貫通するサーマルビア51となり、また、交差するサーマルビア51と第2伝熱層52とが接合される。
【0026】
本実施の形態においては、基体2を形成するセラミックとして低温同時焼成セラミック(LTCC)が用いられているので、800℃〜1000℃の温度にて該セラミックを焼結させることが出来る。従って、サーマルビア51、第1伝熱層8、第2伝熱層52、第1放熱層9に用いた金属材料の異常収縮などを抑制しつつ、積層体711を焼結させることが出来る。
【0027】
又、伝熱を良くするために基体2の上面に平行なサーマルビア51の断面積を広げると、サーマルビア51は主原料が金属であるためセラミックより柔らかく、焼結後サーマルビア51の断面が凹んだり、パッケージ自体の強度が弱くなる。しかし、第2伝熱層52のようにセラミックシート21に挟みこめば強度が弱くなることはなく、基体2全体にも放熱されやすくなる。さらに、電子デバイス素子1が小さい場合は、部品直下のビア4の断面積がより小さくなるが、本構成によれば、サーマルビア51と第2伝熱層52との合計放熱面積を大きくすることが可能となる。
【0028】
次に電子デバイス素子1設置工程において、図4に示す如く、焼成工程にて作製した第1伝熱層8に電子デバイス素子1を設置し、金ワイヤー12で電極10(金などで構成される)などに接続する。
【0029】
次に蛍光体を含む樹脂6で覆う工程において、図5に示す如く、電子デバイス素子1を蛍光体を含む樹脂6で覆い、該樹脂6を硬化させる。これにより、本発明の第1の実施形態に係る電子素子デバイスが作製される。
【0030】
作製された電子デバイスにおいては、電子デバイス素子1から発生した熱が、第1伝熱層8からサーマルビア51を通って基体2の下面2bに向かって移動し下面から放熱する。この時、サーマルビア51から熱が第2伝熱層52にも伝わり、基体2中に拡散することになるため、電子デバイス素子1の熱を効率良くデバイス全体でも放熱できる。
【0031】
また、第1伝熱層8と第1放熱層9を形成することで基体2の反りが大きくなるが、第2伝熱層52を入れることで、基体2の反りを緩和できる。
【0032】
また、基体2の上面における第1伝熱層8が電子デバイス素子1と同じ大きさでの効率よく放熱できる構造である。そのため、電子デバイス素子1が発光素子であった場合、第1伝熱層8の面積を出来る限り小さくしても反射率の低下を防止できる。
(第2の実施形態)
図6〜図9は、本発明の第2の実施形態に係る電子デバイスについて、完成品及びその製造方法の工程を示した断面図である。尚、電子デバイス素子1を接続する電極などは、第1と同様な方法で形成するため省略する。
【0033】
まず、セラミック体形成工程において、図6に示す如く、第1の実施形態に対して、基体2の上面に枠体31及び該枠体31の内周面と基体2の上面で構成される空間31a(焼結後キャビティ31aとなる)を有する点が異なっている。
【0034】
枠体31の空間31aには、該空間31a領域の中で前記積層体712の上面中央領域に電子デバイス素子1を配置する第1伝熱層8が形成される。積層体712(焼結後基体2となる)の下面中央領域には第1放熱層9が形成される。尚、第1伝熱層8及び第1放熱層9は焼成後形成しても良い。
【0035】
セラミックシート21のそれぞれには、ビア4が形成される。
第2伝熱層52は、第1の実施形態と同じように形成する。
【0036】
次に焼成工程において、セラミック体形成工程にて形成した積層体712及び枠体31を焼成することにより、基体2と枠体31とが接合一体化され、図7に示す電子デバイス素子用パッケージ73を作製する。
【0037】
そして、枠体31の焼結により、枠体31の内周面と基体2との上面により構成されるキャビティ31aが形成される。ここで、電子デバイス素子1が発光素子の場合、第1の実施形態に記載したような構成をキャビティ31a内においても適用することで、放熱だけでなく、基体2の上面とキャビティ31aの内周面との合計により光の反射も良くなる。
【0038】
本実施の形態においては、基体2と枠体31を形成するセラミックとして、低温同時焼成セラミック(LTCC)が用いられているので、800℃〜1000℃の温度にて該セラミックを焼結させることが出来る。
【0039】
次に電子素子設置工程において、図8に示す如く、焼成工程にて作製した電子デバイス素子用パッケージ73の第1放熱層8に電子デバイス素子1を配置する。
【0040】
次に、樹脂充填工程において、図9に示す如くキャビティ3aの内部に、蛍光体を含む樹脂6を充填し、該樹脂6を硬化させる。これにより、本発明の第2の実施形態に係る電子デバイスが作製される。
【0041】
作製された電子デバイスにおいては、第1の実施例と同様放熱の効果が発揮されるが、キャビティ3aが有る事により、電子デバイス素子1が発光素子の場合には、発光素子の光をより反射することができる。
【0042】
また、例として、図10のように電極接続用ビア11と電極10の配置などできる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態について、図11によって説明する。
第3の実施形態において、第2の実施形態と違う点は、図11の第2伝熱層52が、基体2の側面の表面にまで露出するように形成され、それ以外は、第2の実施形態と同様に作製した。
【0043】
第2伝熱層52が基体2の側面の表面にまで露出するため、基体2から外部への放熱特性が向上する。さらに、第2伝熱層52の側面の表面露出部を形成することで基体2外部への放熱が良くなる。さらに、側部伝熱層12を形成すると実装基板に半田付けするとき、フィレットが形成され、放熱特性が第1、第2の実施形態よりさらに向上する。
(第4の実施形態)
第4の実施形態について、図12によって説明する。
第4の実施形態において、第2の実施形態と違う点は、図12の第2伝熱層52が、一つでなく複数積層されている。それ以外は、第2の実施形態と同様に形成できる。
第2伝熱層52が、複数積層されていることにより、第2の実施形態より基体2への伝熱が大きくなることにより放熱特性が向上する。また、第2伝熱層52が複数であることによりパッケージの反りを調整しやすくなる。
【0044】
また、図13のように、基体2に埋設された複数の第2伝熱層52は、基体2の上面に略垂直な方向の厚みをそれぞれ変更することで、パッケージの反りをより調整することができる。
上記の形態により、第1、2、3より放熱特性の向上、反りの調整も向上する。
【0045】
また、図14のように、第2伝熱層52の基体2の下面周辺領域の上方にまで延在されたところから、基体2の下面に向かってサイドビア41形成されて第2放熱層9aにつながり、第2放熱層9aは第1放熱層9とつながっても良い。ここで、サイドビア41には、熱伝導の良い金属材料が充填されている。
上記の形態により、第1、2、3の実施形態より放熱特性の向上する。
【0046】
尚、本発明の各部構成は上記実施形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
【符号の説明】
【0047】
1 電子デバイス素子、2 基体、2a 基体の上面、2b 基体の下面、21 セラミックシート、31 枠体、3a キャビティ、31a キャビティ、4 ビア、41 サイドビア、400 サーマルビア、51 サーマルビア、52 第2伝熱層、6 樹脂、72 電子素子用パッケージ、73 電子素子用パッケージ、711 積層体、712 積層体8 第1伝熱層、9 第1放熱層、9a 第2放熱層、10電極、11 電極接続用ビア、12 金ワイヤー、13 側部伝熱層
【技術分野】
【0001】
本発明は、キャビティ内に配置された発光デバイス素子を備える発光デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、発光デバイス素子を搭載するための発光素子用パッケージは、セラミック材料からなる基体とセラミック材料からなる枠体とを接合一体化して構成されており、枠体の内側には発光デバイス素子100を収容するキャビティ3aが形成されている。
【0003】
セラミック材料からなる基体200には、図15のようにサーマルビア400を形成することが可能であり(例えば、特許文献1参照)、基体にサーマルビア400が形成されている発光デバイス素子用パッケージにおいては、キャビティ3a内に収容した発光デバイス素子100の熱を外部に放熱することが可能である。尚、サーマルビア400は、基体200を貫通したビアに金属ペーストなどが充填されることにより構成される。
【0004】
サーマルビア400がセラミック材料からなる基体200の上面から下面に貫通することで、サーマルビア400がキャビティ3a内に露出した発光デバイス素子用パッケージにおいては、キャビティ3a内に収容した発光デバイス素子100の熱が、サーマルビア400を通って基体200の下面に向かって移動することになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−201156号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来のサーマルビアでは発光デバイス素子の放熱性が十分ではなく、熱による発光素子の性能が低下するなどの問題があった。また、発光デバイス素子だけでなくその他の電子デバイス素子でも同様放熱の問題があった。さらに、電子デバイス素子を搭載するパッケージがセラミック材料からなる場合、反りなどの問題もあった。
【0007】
そこで本発明の目的は、発光デバイス素子や集積回路などの電子デバイス素子を搭載するための電子デバイス素子用パッケージを備えた電子デバイスにおいては、高い放熱性を得ること及びパッケージの反りの緩和することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、セラミック材料からなる基体の上面中央領域に、金属材料からなる第1伝熱層を介して電子デバイス素子が配置され、前記基体の下面中央領域には、金属材料からなる第1放熱層が形成され、前記基体内には、金属材料からなり、前記第1伝熱層と前記第1放熱層とを結ぶ複数のサーマルビアが埋設され、更に前記基体内には、金属材料からなり、前記基体の下面中央領域の上方から前記基体の下面周辺領域の上方にまで延在する第2伝熱層が、前記複数のサーマルビアと交差して埋設されていることを特徴とする。
【0009】
好ましくは、前記基体の下面周辺領域には、金属材料からなる第2放熱層が形成され、
前記基体内には、金属材料からなり、前記第2伝熱層と前記第1放熱層とを結ぶ複数のサーマルビアが埋設されていることを特徴とする。
【0010】
好ましくは、前記第2放熱層は、前記基体の周辺領域にまで延在し、該基体側面の表面に露出する第2放熱層露出部を備えたことを特徴とする。
【0011】
好ましくは、前記基体上面にセラミック材料からなる枠体が配置され、前記枠体は、前記枠体の内周面と前記基体の上面とにより構成されるキャビティを有し、前記キャビティ内には電子デバイス素子を備えたことを特徴とする。
【0012】
基体の下面中央領域の上方から前記基体の下面周辺領域の上方にまで延在する前記第2伝熱層は、前記基体の下面周辺領域の上方にまで延在されたところから、前記基体の下面に向かってサイドビアが形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、電子デバイス素子からの熱をサーマルビアだけで伝熱し第1放熱層で放熱するだけでなく、サーマルビアの伝熱を第2伝熱層にも伝熱することで、基体全体に伝熱され放熱することができる。
【0014】
また、第2伝熱層と第2放熱層とが複数のサーマルビアで繋がることで、基体周辺領域にも早く熱が伝わり、より早く基体全体で放熱できる。
【0015】
また、第2伝熱層が基体側面の表面に露出することで、より早く熱を基体外部に放熱できる。
【0016】
また、第1伝熱層と基体との関係で反りが生じていたが、第2伝熱層を備えることで、電子デバイスの反りを調整できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る電子素子用パッケージを備えた電子部品の斜視図である。
【図2】セラミック積層体の工程を示す図で、図1のA−A‘線で切断した電子素子用パッケージの断面図である。
【図3】セラミック積層体を焼成した後の電子素子用パッケージの断面図である。
【図4】電子素子用パッケージに電子素子を配置した状態を示す断面図である。
【図5】電子素子用パッケージの電子素子を樹脂で覆った状態を示す断面図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る電子素子用パッケージの工程を示す図で、図1のA−A‘線と同様な線で切断した断面図である。
【図7】セラミック積層体を焼成した後の電子素子用パッケージの断面図である。
【図8】電子素子用パッケージに電子素子を配置した状態を示す断面図である。
【図9】電子素子用パッケージのキャビティの中に樹脂を充填した後の状態を示す断面図である。
【図10】第2の実施形態の電極配置の例を示す断面図である。
【図11】第3の実施形態における電子素子用パッケージのキャビティの中に樹脂を充填した後の状態を示す断面図である。
【図12】第4の実施形態における電子素子用パッケージのキャビティの中に樹脂を充填した後の状態を示す断面図である。
【図13】第4の実施形態におけるその他の電子素子用パッケージのキャビティの中に樹脂を充填した後の状態を示す断面図である。
【図14】第4の実施形態におけるその他の電子素子用パッケージのキャビティの中に樹脂を充填した後の状態を示す断面図である。
【図15】従来例における電子素子用パッケージの状態を示す断面図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の電子デバイス素子を備えた電子デバイスの形態について図面に沿って具体的に説明する。
(第1の実施形態)
図1〜図5は、本発明の第1の実施形態に係る電子デバイスについて、完成品及びその製造方法の工程を示した断面図である。
【0019】
まず、図1において、セラミック材料からなる基体2の上面に第1伝熱層8と、電子デバイス素子1と、電極10(正極と負極など)と、電子デバイス素子1を接続する金ワイヤー12と、蛍光体を含む樹脂6と、基体2の下面には第1放熱層9(図では省略)を備え、A−A‘で切断した図が図2以降である。
【0020】
セラミック体形成工程において、図2に示す如く、絶縁性のセラミック材料からなるセラミックシート21を複数積層することにより、セラミックシート21の積層体711(焼結後基体2となる)を形成する。積層体711(焼結後基体2となる)の上面中央領域に電子デバイス素子1を配置する第1伝熱層8及び電子デバイス素子1に接続する電極10、電極接続用ビア4を形成して、ビア4には金属ペーストを充填する。さらに、積層体711(焼結後基体2となる)の下面中央領域には第1放熱層9を形成する。尚、第1伝熱層8、電極10及び第1放熱層9は、積層体711(焼結後基体2となる)を焼成後形成しても良い。
【0021】
セラミックシート21のそれぞれには、金属ペーストなどを充填した複数のビア4が形成される。焼結後結合して繋がりサーマルビア51となり、第1伝熱層8と第1放熱層9結ぶ。
第2伝熱層52は、積層体711(焼結後基体2となる)の下面中央領域の上方から積層体711(焼結後基体2となる)の下面周辺領域の上方にまで延在する。この時、第2伝熱層52は、サーマルビア51と交差する。尚、サーマルビア51、第2伝熱層52には、熱伝導率が高い銀(Ag)や銅(Cu)などの金属が用いられる。
又、セラミックシート21を形成するセラミックには、第1伝熱層8及び第2伝熱層52との同時焼成が可能な低温同時焼成セラミック(LTCC)が用いられる。
ただ、高融点の金属材料を選択することで、高温焼成用のセラミック材でも使用可能である。
【0022】
又、第1放熱層9は、実装基板及び放熱板などに半田付けするときに接続部として使用されるが、第1放熱層9を形成することで、焼成後基体2が反ったりする。そのため、第2伝熱層52の厚みを第1放熱層9より薄く、または厚くすることで焼成後の反りを調整することができ、反りの少ない電子デバイスを作製できる。
【0023】
又、電子デバイス素子1を発光デバイス素子とした場合、第2伝熱層52は反射層にもなる。第2伝熱層52を基体2の内部に埋設することで、蛍光体を含む樹脂6と第2伝熱層52とが反応することが無く、蛍光体を含む樹脂6と第2伝熱層52との反応などによる反射率の低下を防止できる。
【0024】
ここで、反射率の大きさについて考えると、銀>LTCC>金の順で大きい。銀は、後工程で使用する蛍光体を含む樹脂6と直接触れると酸化(硫化)などして反射率が低下するが、LTCC及び金はほとんど反応しない。そのため、基体2の上面は、反射率及び酸化から考えるとLTCCの面を多く出して、発光素子の部分のみを第1伝熱層8、電極10は金からなる形状とする方が良い。即ち、第1伝熱層8から基体2の外周に線を引いたとき、その線が必ずLTCC面を通るようにする。
【0025】
次に焼成工程において、図3に示す様に、積層体711に形成していたビア4どうしが互い連結し、基体2を上面2aから下面2bに貫通するサーマルビア51となり、また、交差するサーマルビア51と第2伝熱層52とが接合される。
【0026】
本実施の形態においては、基体2を形成するセラミックとして低温同時焼成セラミック(LTCC)が用いられているので、800℃〜1000℃の温度にて該セラミックを焼結させることが出来る。従って、サーマルビア51、第1伝熱層8、第2伝熱層52、第1放熱層9に用いた金属材料の異常収縮などを抑制しつつ、積層体711を焼結させることが出来る。
【0027】
又、伝熱を良くするために基体2の上面に平行なサーマルビア51の断面積を広げると、サーマルビア51は主原料が金属であるためセラミックより柔らかく、焼結後サーマルビア51の断面が凹んだり、パッケージ自体の強度が弱くなる。しかし、第2伝熱層52のようにセラミックシート21に挟みこめば強度が弱くなることはなく、基体2全体にも放熱されやすくなる。さらに、電子デバイス素子1が小さい場合は、部品直下のビア4の断面積がより小さくなるが、本構成によれば、サーマルビア51と第2伝熱層52との合計放熱面積を大きくすることが可能となる。
【0028】
次に電子デバイス素子1設置工程において、図4に示す如く、焼成工程にて作製した第1伝熱層8に電子デバイス素子1を設置し、金ワイヤー12で電極10(金などで構成される)などに接続する。
【0029】
次に蛍光体を含む樹脂6で覆う工程において、図5に示す如く、電子デバイス素子1を蛍光体を含む樹脂6で覆い、該樹脂6を硬化させる。これにより、本発明の第1の実施形態に係る電子素子デバイスが作製される。
【0030】
作製された電子デバイスにおいては、電子デバイス素子1から発生した熱が、第1伝熱層8からサーマルビア51を通って基体2の下面2bに向かって移動し下面から放熱する。この時、サーマルビア51から熱が第2伝熱層52にも伝わり、基体2中に拡散することになるため、電子デバイス素子1の熱を効率良くデバイス全体でも放熱できる。
【0031】
また、第1伝熱層8と第1放熱層9を形成することで基体2の反りが大きくなるが、第2伝熱層52を入れることで、基体2の反りを緩和できる。
【0032】
また、基体2の上面における第1伝熱層8が電子デバイス素子1と同じ大きさでの効率よく放熱できる構造である。そのため、電子デバイス素子1が発光素子であった場合、第1伝熱層8の面積を出来る限り小さくしても反射率の低下を防止できる。
(第2の実施形態)
図6〜図9は、本発明の第2の実施形態に係る電子デバイスについて、完成品及びその製造方法の工程を示した断面図である。尚、電子デバイス素子1を接続する電極などは、第1と同様な方法で形成するため省略する。
【0033】
まず、セラミック体形成工程において、図6に示す如く、第1の実施形態に対して、基体2の上面に枠体31及び該枠体31の内周面と基体2の上面で構成される空間31a(焼結後キャビティ31aとなる)を有する点が異なっている。
【0034】
枠体31の空間31aには、該空間31a領域の中で前記積層体712の上面中央領域に電子デバイス素子1を配置する第1伝熱層8が形成される。積層体712(焼結後基体2となる)の下面中央領域には第1放熱層9が形成される。尚、第1伝熱層8及び第1放熱層9は焼成後形成しても良い。
【0035】
セラミックシート21のそれぞれには、ビア4が形成される。
第2伝熱層52は、第1の実施形態と同じように形成する。
【0036】
次に焼成工程において、セラミック体形成工程にて形成した積層体712及び枠体31を焼成することにより、基体2と枠体31とが接合一体化され、図7に示す電子デバイス素子用パッケージ73を作製する。
【0037】
そして、枠体31の焼結により、枠体31の内周面と基体2との上面により構成されるキャビティ31aが形成される。ここで、電子デバイス素子1が発光素子の場合、第1の実施形態に記載したような構成をキャビティ31a内においても適用することで、放熱だけでなく、基体2の上面とキャビティ31aの内周面との合計により光の反射も良くなる。
【0038】
本実施の形態においては、基体2と枠体31を形成するセラミックとして、低温同時焼成セラミック(LTCC)が用いられているので、800℃〜1000℃の温度にて該セラミックを焼結させることが出来る。
【0039】
次に電子素子設置工程において、図8に示す如く、焼成工程にて作製した電子デバイス素子用パッケージ73の第1放熱層8に電子デバイス素子1を配置する。
【0040】
次に、樹脂充填工程において、図9に示す如くキャビティ3aの内部に、蛍光体を含む樹脂6を充填し、該樹脂6を硬化させる。これにより、本発明の第2の実施形態に係る電子デバイスが作製される。
【0041】
作製された電子デバイスにおいては、第1の実施例と同様放熱の効果が発揮されるが、キャビティ3aが有る事により、電子デバイス素子1が発光素子の場合には、発光素子の光をより反射することができる。
【0042】
また、例として、図10のように電極接続用ビア11と電極10の配置などできる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態について、図11によって説明する。
第3の実施形態において、第2の実施形態と違う点は、図11の第2伝熱層52が、基体2の側面の表面にまで露出するように形成され、それ以外は、第2の実施形態と同様に作製した。
【0043】
第2伝熱層52が基体2の側面の表面にまで露出するため、基体2から外部への放熱特性が向上する。さらに、第2伝熱層52の側面の表面露出部を形成することで基体2外部への放熱が良くなる。さらに、側部伝熱層12を形成すると実装基板に半田付けするとき、フィレットが形成され、放熱特性が第1、第2の実施形態よりさらに向上する。
(第4の実施形態)
第4の実施形態について、図12によって説明する。
第4の実施形態において、第2の実施形態と違う点は、図12の第2伝熱層52が、一つでなく複数積層されている。それ以外は、第2の実施形態と同様に形成できる。
第2伝熱層52が、複数積層されていることにより、第2の実施形態より基体2への伝熱が大きくなることにより放熱特性が向上する。また、第2伝熱層52が複数であることによりパッケージの反りを調整しやすくなる。
【0044】
また、図13のように、基体2に埋設された複数の第2伝熱層52は、基体2の上面に略垂直な方向の厚みをそれぞれ変更することで、パッケージの反りをより調整することができる。
上記の形態により、第1、2、3より放熱特性の向上、反りの調整も向上する。
【0045】
また、図14のように、第2伝熱層52の基体2の下面周辺領域の上方にまで延在されたところから、基体2の下面に向かってサイドビア41形成されて第2放熱層9aにつながり、第2放熱層9aは第1放熱層9とつながっても良い。ここで、サイドビア41には、熱伝導の良い金属材料が充填されている。
上記の形態により、第1、2、3の実施形態より放熱特性の向上する。
【0046】
尚、本発明の各部構成は上記実施形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
【符号の説明】
【0047】
1 電子デバイス素子、2 基体、2a 基体の上面、2b 基体の下面、21 セラミックシート、31 枠体、3a キャビティ、31a キャビティ、4 ビア、41 サイドビア、400 サーマルビア、51 サーマルビア、52 第2伝熱層、6 樹脂、72 電子素子用パッケージ、73 電子素子用パッケージ、711 積層体、712 積層体8 第1伝熱層、9 第1放熱層、9a 第2放熱層、10電極、11 電極接続用ビア、12 金ワイヤー、13 側部伝熱層
【特許請求の範囲】
【請求項1】
セラミック材料からなる基体の上面中央領域に、金属材料からなる第1伝熱層を介して電子デバイス素子が配置され、
前記基体の下面中央領域には、金属材料からなる第1放熱層が形成され、
前記基体内には、金属材料からなり、前記第1伝熱層と前記第1放熱層とを結ぶ複数のサーマルビアが埋設され、
更に前記基体内には、金属材料からなり、前記基体の下面中央領域の上方から前記基体の下面周辺領域の上方にまで延在する第2伝熱層が、前記複数のサーマルビアと交差して埋設されていることを特徴とする電子デバイス。
【請求項2】
前記基体の下面周辺領域には、金属材料からなる第2放熱層が形成され、
前記基体内には、金属材料からなり、前記第2伝熱層と前記第1放熱層とを結ぶ複数のサーマルビアが埋設されていることを特徴とする請求項1記載の電子デバイス。
【請求項3】
前記第2放熱層は、前記基体の周辺領域にまで延在し、該基体側面の表面に露出させたことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子デバイス。
【請求項4】
前記基体上面にセラミック材料からなる枠体が配置され、
前記枠体は、前記枠体の内周面と前記基体の上面とにより構成されるキャビティを有し、前記キャビティ内には電子デバイス素子を備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電子デバイス。
【請求項5】
基体の下面中央領域の上方から前記基体の下面周辺領域の上方にまで延在する前記第2伝熱層は、前記基体の下面周辺領域の上方にまで延在されたところから、前記基体の下面に向かってサイドビアが形成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の電子デバイス。
【請求項1】
セラミック材料からなる基体の上面中央領域に、金属材料からなる第1伝熱層を介して電子デバイス素子が配置され、
前記基体の下面中央領域には、金属材料からなる第1放熱層が形成され、
前記基体内には、金属材料からなり、前記第1伝熱層と前記第1放熱層とを結ぶ複数のサーマルビアが埋設され、
更に前記基体内には、金属材料からなり、前記基体の下面中央領域の上方から前記基体の下面周辺領域の上方にまで延在する第2伝熱層が、前記複数のサーマルビアと交差して埋設されていることを特徴とする電子デバイス。
【請求項2】
前記基体の下面周辺領域には、金属材料からなる第2放熱層が形成され、
前記基体内には、金属材料からなり、前記第2伝熱層と前記第1放熱層とを結ぶ複数のサーマルビアが埋設されていることを特徴とする請求項1記載の電子デバイス。
【請求項3】
前記第2放熱層は、前記基体の周辺領域にまで延在し、該基体側面の表面に露出させたことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子デバイス。
【請求項4】
前記基体上面にセラミック材料からなる枠体が配置され、
前記枠体は、前記枠体の内周面と前記基体の上面とにより構成されるキャビティを有し、前記キャビティ内には電子デバイス素子を備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電子デバイス。
【請求項5】
基体の下面中央領域の上方から前記基体の下面周辺領域の上方にまで延在する前記第2伝熱層は、前記基体の下面周辺領域の上方にまで延在されたところから、前記基体の下面に向かってサイドビアが形成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の電子デバイス。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2010−238941(P2010−238941A)
【公開日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−85760(P2009−85760)
【出願日】平成21年3月31日(2009.3.31)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【出願人】(397016714)三洋電波工業株式会社 (22)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年3月31日(2009.3.31)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【出願人】(397016714)三洋電波工業株式会社 (22)
【Fターム(参考)】
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