説明

発光素子の検査装置及び方法

【課題】 発光素子の検査装置及び方法を提供する。
【解決手段】 光を放出する少なくとも一つの発光セルを備える発光素子の特性を検査する検査装置であり、発光素子が搭載されるテーブルと、発光素子に電流を供給するプローブとが設けられたプロービングユニットと、発光素子の映像を獲得する映像獲得ユニットと、獲得された映像の輝度情報から少なくとも一つの発光セルの発光如何を検出して、発光素子のオープン/ショート不良を判定する判定ユニットと、を備える発光素子の検査装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発光素子の電気的、光学的特性、外観状態などの不良かどうかを検査する検査装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
発光素子、例えば、発光ダイオード(Light Emitting Diode;LED)とは、化合物半導体のPN接合により発光源を構成することで、多様な色の光を具現できる半導体素子をいう。発光ダイオードは寿命が長くて小型化及び軽量化が可能であり、光の指向性が強くて低電圧駆動が可能であるという長所がある。また、発光ダイオードは衝撃及び振動に強く、予熱時間と複雑な駆動が不要であり、多様な形態でパッケージングすることができて、いろいろな用途に適用できる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
発光素子は、一連の半導体工程を通じて製造されるが、製造された発光素子の外観状態、電気的特性、及び光学的特性の不良かどうかを検査する検査工程が必要である。
【0004】
本発明は、電気的特性検査、すなわち、オープン/ショート検査を容易に行える検査装置及び方法を提供することを一目的とする。
【0005】
本発明は、電気的特性検査と光学的特性検査とを同時に行えるな検査装置及び方法を提供することを他の目的とする。
【0006】
本発明は、電気/光学的特性検査と外観状態検査とを同時に行える発光素子の検査装置及び方法を提供することをさらに他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一側面による発光素子の検査装置は、光を放出する少なくとも一つの発光セルを備える発光素子の特性を検査する検査装置であり、前記発光素子が搭載されるテーブルと、前記発光素子に電流を供給するプローブとが設けられたプロービングユニットと、前記発光素子の映像を獲得する映像獲得ユニットと、前記獲得された映像の輝度情報から前記少なくとも一つの発光セルの発光如何を検出して、前記発光素子のオープン/ショート不良を判定する判定ユニットと、を備える。
【0008】
前記検査装置は、前記テーブルの上方に位置して前記発光素子から放出される光を捕集する積分球と、前記積分球から前記発光素子の光学的特性を検出する検出器を備える測定ユニットと、をさらに備え、前記判定ユニットは、前記検出された光学的特性に基づいて前記発光素子の光学的特性が不良かどうかを判定する。
【0009】
前記判定ユニットは、前記オープン/ショート不良と、前記検出された光学的特性とに基づいて、前記発光素子を複数のグループに分類する。
【0010】
前記積分球には光窓が設けられ、前記映像獲得ユニットは、前記光窓を通じて前記発光素子の映像を獲得する。
【0011】
前記判定ユニットは、前記獲得された映像から外観検査用の検査映像を生成する映像処理部を備え、前記判定ユニットは、前記検査映像と予め設定された基準映像とを比較して前記発光素子の外観が不良かどうかを判定する。
【0012】
前記映像獲得ユニットは、撮像素子と、前記光窓を通過した光を前記撮像素子に結像させるレンズと、を備える。前記映像獲得ユニットは、前記レンズの前方に位置して前記光窓を通過した光量を調節する光量調節器を備える。
【0013】
前記発光素子は、複数の発光セルが配列されたマルチ発光チップ、複数の発光ダイオードチップがパッケージングされた発光ダイオードパッケージ、及び複数の発光セルが配列された一つ以上のマルチ発光チップがパッケージングされた発光ダイオードパッケージのうちいずれか一つである。
【0014】
本発明の一側面による発光素子の検査方法は、光を放出する少なくとも一つの発光セルを備える発光素子の特性を検査する検査方法であり、前記発光素子に電流を供給する段階と、前記発光素子の映像を獲得する段階と、
前記獲得された映像の輝度情報から前記少なくとも一つの発光セルの発光如何を検出して、前記発光素子のオープン/ショート不良を判定する段階と、を含む。
【0015】
前記検査方法は、前記発光素子から放出される光を積分球を利用して捕集し、前記捕集された光から前記発光素子の光学的特性を検出する段階と、前記検出された光学的特性に基づいて、前記発光素子の光学的特性が不良かどうかを判定する段階と、をさらに含む。
【0016】
前記検査方法は、前記オープン/ショート不良及び前記検出された光学的特性に基づいて、前記発光素子を複数のグループに分類する段階をさらに含む。
【0017】
前記発光素子の映像を獲得する段階は、前記積分球に設けられた光窓を通じて前記発光素子の映像を獲得する。
【0018】
前記検査方法は、前記獲得された映像から外観検査用の検査映像を生成する段階と、前記検査映像を、予め設定された基準映像と比較して、前記発光素子の外観が不良かどうかを判定する段階と、をさらに備える。
【0019】
前記発光素子は、複数の発光セルが配列されたマルチ発光チップ、複数の発光ダイオードチップがパッケージングされた発光ダイオードパッケージ、及び複数の発光セルが配列された一つ以上のマルチ発光チップがパッケージングされた発光ダイオードパッケージのうちいずれか一つである。
【発明の効果】
【0020】
本発明の発光素子の検査装置及び方法によれば、発光素子の映像を利用して電気的なオープン/ショート検査を行うので、検査の信頼性を向上させることができ、高コストの電流測定装備が不要でコストダウンできる。
【0021】
測定ユニットの積分球の光窓を通じて発光素子の映像を獲得するので、光学的特性検査とオープン/ショート検査とが一つの工程で同時に自動化して行われる。また、外観検査のためのビジョン検査も、光学的特性検査及びオープン/ショート検査と同じ工程で行われる。したがって、光学的検査またはビジョン検査のためのさらなるテーブルと照明装置、及び発光素子を運搬する装置及び工程が省略できて、コスト及び手間を低減させることができ、かつ検査の信頼性を高める。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明による発光素子の検査装置の一実施形態の構成図である。
【図2】発光素子の映像を獲得するための光学的構成の一例を示す構成図である。
【図3】検査の対象になる発光素子の一例として、発光ダイオードチップの模式図である。
【図4】検査の対象になる発光素子の一例として、マルチ発光ダイオードチップの模式図である。
【図5】検査の対象になる発光素子の一例として、発光ダイオードパッケージの概略的な断面図である。
【図6】5個の発光ダイオードが並列に配列されたマルチ発光ダイオードチップの一例を示す図面である。
【図7】図6に示したマルチ発光ダイオードチップに駆動電流を印加した場合、電気的なオープン不良がある発光セルの個数による測定電流値を示すグラフである。
【図8】マルチ発光ダイオードチップの発光セルの一部が電気的にオープンされた場合の検査映像の模式図である。
【図9】マルチ発光ダイオードチップの発光セルの一部が電気的にオープンされた場合の検査映像の例を示す写真である。
【図10】マルチ発光ダイオードチップの発光セルの一部が電気的にショートされた場合の検査映像の例を示す写真である。
【図11】マルチ発光ダイオードチップの外観不良の一例として、外観が破損された形態の検査映像の模式図である。
【図12】マルチ発光ダイオードチップの外観不良の一例として、異物のついた形態の検査映像の模式図である。
【図13】発光ダイオードパッケージの外観不良の一例として、封止層形成不良の場合の検査映像の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、添付した図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。図面で同じ参照符号は同じ構成要素を称し、各構成要素のサイズや厚さは、説明の明瞭性のために誇張している。
【0024】
図1は、本発明の一実施形態による発光素子の検査装置の構成図である。
【0025】
プロービングユニット400は、発光素子10に検査のための電気エネルギーを供給するためのものであり、発光素子10が搭載されるテーブル401と、電源403と連結されて発光素子10に検査電流を供給するプローブ402と、を備える。プローブ402は、図1に点線で示したように、オフ(OFF)位置に位置できる。運送手段(図示せず)によって発光素子10がテーブル401に搭載されれば、プローブ402は、図1に実線で示したように、発光素子10の電極パッドに接触して発光素子10に電流を供給する。
【0026】
本実施形態の検査装置は、発光素子10の電気的なオープン/ショート検査を、発光素子10の映像情報を利用して行うことを特徴とする。このために、発光素子10の映像情報を獲得する映像獲得ユニット200が設けられる。映像獲得ユニット200は、発光素子10を撮影するカメラ210を備える。また、映像獲得ユニット200は、カメラ210によって撮影された映像をデジタル化した映像情報に変換するフレームグラバー220をさらに備える。
【0027】
映像を獲得する過程と、光学的特性検査とを統合するために、測定ユニット100がさらに設けられる。本実施形態の測定ユニット100は、積分球120と、検出器110とを備える。積分球120は、球形の内部空洞123と、発光素子10から放出された光が内部空洞123に入射されるように開口された光入射部121とを備える。積分球120には、発光素子10の光学的特性、例えば、輝度、波長などを測定するための検出器110が設けられる。積分球120の内壁は反射率の高い物質でコーティングされていて、入射された光は、積分球120の内部で均一に反射される。したがって、積分球120の内部の光の分布は非常に均一になり、光入射部121を通じて積分球120の内部に入射された光は、積分球120の内壁全体に均一に分布される。積分球120の内壁全体に入射される光量は、積分球120の内部に入射された総光量と同一である。これを利用して、積分球120の内壁の一部測定領域に入射される光量を測定すれば、これから積分球120に入射される総光量を求めることができる。測定領域の面積をA、積分球120の内壁の総表面的をB、測定された光量をCとすれば、総光量はC×(B/A)になる。ここで、測定領域の面積は、検出器110の受光素子の面積でありうる。前記のように、検出器110によって測定された光量から発光素子10の輝度を測定できる。また検出器110には、波長を検出するための分光器が備えられる。
【0028】
積分球120には光窓122が設けられる。映像獲得ユニット200は、積分球120に設けられた光窓122を通じて発光素子10の映像を獲得する。図2には、光窓122を通じて発光素子10の映像を獲得するための光学的構成の一例が図示されている。図2を見れば、発光素子10から放出された光は、光窓122を通じて出射される。光窓122は、例えば、直径2mmないし4mmほどのピンホールの形態でありうるが、これによって本発明が限定されるものではない。光窓122の形態及びサイズは、積分球120によって検出される光量に影響しない範囲内で適宜に選定できる。実験によれば、直径100mmほどの積分球120に直径4mmほどの光窓122を形成した場合に、検出器110によって検出される光量は、光窓122のない場合に検出される光量の約99.99%であり、光量の検出にほとんど影響を及ぼさない。
【0029】
レンズ212は、光窓122を通じて出射される光をカメラ210の撮像素子211、例えば、CCD(Charged Coupled Device)に結像させる。光量調節器230は、発光素子10から放出された光が撮像素子211を飽和させないように光量を調節するためのものである。光量調節器230は、例えば、1枚以上の偏光板によって具現できる。偏光板は特定方向に偏光された光のみを通過させるので、偏光板を利用して撮像素子211に入射される光量を調節できる。また、光量調節器230は、NDフィルタ(natural density filter)などの光量を調節できる他の光学的要素によっても具現できる。また、光量調節器230は、カメラ210に内蔵されるシャッターの速度を調節することで具現できる。また、光量調節器230は、撮像素子211の感度を調節することで具現される。
【0030】
発光素子10の映像は撮像素子211によって光電変換され、フレームグラバー220によってデジタル化して、コンピュータで処理できる映像情報に変換される。
【0031】
判定ユニット300は、映像処理部310を備える。映像処理部310は、映像獲得ユニット200から伝えられた映像情報から、検査に必要な発光素子10の検査映像を抽出する。検査映像は、輝度情報を含む。また、検査映像は、撮影された発光素子の輪郭線情報を含む。判定ユニット300は、輝度情報から発光素子10の電気的なオープン/ショート如何を判定できる。また、判定ユニット300は、検査映像を基準映像と比較して発光素子10の破損如何、異物の存否などの外観検査を行える。判定ユニット300は、測定ユニット100から伝えられる光学的特性を利用して発光素子10の光学的特性が不良かどうかを判定できる。判定ユニット300は、光学的特性によって発光素子10を複数のグループに分類できる。
【0032】
発光素子10は、例えば、図3に示したような単一の発光セルを備える発光ダイオードチップ(Light Emitting Diode chip;LED chip)20でありうる。発光ダイオードチップ20は、発光ダイオードチップをなす化合物半導体の材質によって、青色、緑色、赤色などを発光できる。例えば、青色発光ダイオードチップは、GaNとInGaNとが交互に形成された複数の量子ウェル層構造の活性層を持つことができ、このような活性層の上下部に、AlGaの化合物半導体で形成されたP型クラッド層とN型クラッド層とを形成できる。本実施形態は、発光素子10が発光ダイオードチップ20である場合を説明しているが、これに限定されるものではない。例えば、発光素子10は、UV光ダイオードチップ、レーザーダイオードチップ、有機発光ダイオードチップなどでありうる。
【0033】
発光ダイオードチップ20は、一連の半導体工程を通じて図3に示したように、ウェーハ500上に複数が形成される。図3では、発光ダイオードチップ20の具体的な構造は開示せず、カソード電極21とアノード電極22のみを模式的に表示する。同じウェーハ500上に形成された発光ダイオードチップ20であっても、製造ロットとウェーハ500上の位置によって光学的特性に差があり、不良が発生する恐れもある。
【0034】
発光素子10は、図4に示した複数の発光セル33を備えるマルチ発光ダイオードチップ30でありうる。最近に発光素子10、特に、発光ダイオードが照明用としてその使用先が拡大するにつれて、高輝度及び低コストの発光素子が要求されている。マルチ発光ダイオードチップ30はかかる要求に応じるためのものであり、複数の発光セル33と、これらに電流を供給するためのカソード電極31及びアノード電極32を一つのチップ形態に製造したものである。複数の発光セル33それぞれは、光を放出できる発光ダイオード構造を持つ。また、複数の発光セル33それぞれは、光を放出する複数の発光ダイオードを備える。複数の発光セル33は、カソード電極31及びアノード電極32に対して並列に配置される。複数の発光セル33は、カソード電極31及びアノード電極32を通じて供給される電流によって駆動される。マルチ発光ダイオードチップ30は、DC型またはAC型でありうる。
【0035】
発光素子10は、一つ以上の発光ダイオードチップ20または一つ以上のマルチ発光ダイオードチップ30が本体にパッケージングされた発光ダイオードパッケージでありうる。発光ダイオードチップ20またはマルチ発光ダイオードチップ30の電気/光学的検査及びビジョン検査を行った後にパッケージングするとしても、パッケージング後の発光ダイオードパッケージの電気/光学的特性及び外観状態を再び検査する必要がある。
【0036】
図5によれば、発光ダイオードパッケージ1は、発光チップ7、例えば、一つ以上の発光ダイオードチップ20及び/または一つ以上のマルチ発光ダイオードチップ30と、発光チップ7が搭載されるパッケージ本体2とを備える。パッケージ本体2は、例えば、導電性リ―ドフレーム5を備える。リ―ドフレーム5は、発光チップ7が搭載される搭載部51と、発光チップ7とワイヤーボンディングによって電気的に連結される第1、第2端子部52、53とを備える。例えば、第1、第2端子部52、53は、それぞれボンディングワイヤー61、62によって、発光チップ7のカソード電極及びアノード電極に連結される。第1、第2端子部52、53は、パッケージ本体2の外部に露出されて、発光チップ7に電流を供給するための端子として機能する。複数の発光ダイオードチップ20がパッケージングされる場合に、これらはいずれも第1、第2端子部52、53に対して並列に配列される。複数の発光ダイオードチップ20は、互いに直列に連結された2つ以上の発光ダイオードチップ20で集められた複数のグループに区分され、複数のグループが第1、第2端子部52、53に対して並列に配列される。リ―ドフレーム5は、アルミニウム、銅などの導電性金属板材をプレス加工、エッチング加工などを通じて製造できる。リ―ドフレーム5には、例えば、インサート射出成形などの工程によってモールドフレーム4が結合される。モールドフレーム4は、例えば、電気絶縁性ポリマーで形成される。モールドフレーム4は、搭載部51、第1、第2端子部52、53を露出させた凹部状に形成される。これによって、パッケージ本体2には空洞3が形成される。空洞3の内側面8は、発光チップ7から放出される光を反射させパッケージ本体2から出射させる反射面でありうる。このために、内側面8には光反射率の高い物質、例えば、銀(Ag)、アルミニウム(Al)、白金(Pt)、チタン(Ti)、クロム(Cr)、銅(Cu)などがコーティングまたは蒸着される。空洞3には、発光チップ7及びボンディングワイヤー61、62を外部環境から保護するために、シリコンなどの透光性樹脂からなる封止層9が形成される。封止層9には、発光チップ7から放出される光を所望色相の光に変換する蛍光体が含まれる。蛍光体は単一種であっても、所定割合で混合された複数種であってもよい。
【0037】
図5に示した発光ダイオードパッケージ1は一例に過ぎず、図5に示した形態によって本発明の範囲が限定されるものではない。例えば、発光チップ7のアノード電極パッドとカソード電極パッドのうち一つ、例えば、カソード電極パッドは発光チップ7の下方に位置して、搭載部51に直接電気的に接続するように搭載される。すなわち、搭載部51が第2端子部53の機能を兼ねる。この場合に、ボンディングワイヤー61を利用して、発光チップ7のアノード電極パッドと第1端子部52とを電気的に連結すればよい。また、例えば、発光ダイオードパッケージ1は、必ずしも空洞3を備える形態である必要はない。発光ダイオードパッケージ1は、リ―ドフレーム5の搭載部51に発光チップ7が搭載され、発光チップ7と端子部52、53とがボンディングワイヤー61、62によって連結され、発光チップ7とボンディングワイヤー61、62とを覆う透光性封止層9が形成された形態でありうる。この場合、パッケージ本体2はリ―ドフレーム5によって形成され、モールドフレーム4は省略できる。これ以外にも、発光ダイオードパッケージ1は多様な形態でありうる。
【0038】
一般的に、発光素子10の電気的なオープン/ショート検査は、電気的な方法によって行われる。例えば、発光素子10に駆動電流、詳細には、順方向の電流を供給し、この時に発光素子10に流れる電流を測定できる。電流の測定は、発光素子20の両端にかかる電圧を測定することで間接的に行われてもよい。検出された電流値が所定の基準範囲以上である場合に、発光素子10は、電気的なオープン不良のない良品と判断される。また、発光素子10に順方向の弱電流、例えば、数ないし数百マイクロアンペアの電流を供給できる。ダイオード構造は、所定のしきい電流以上でのみ動作するため、これより低い電流が印加される場合には電流が流れない。しかし、ダイオード構造に電気的なショートがある場合には、弱電流にもかかわらずダイオード構造に電流が流れる。したがって、電流値が検出される場合には電気的にショート不良があると判断される。
【0039】
しかし、図4に示したマルチ発光ダイオードチップ30の場合には、前述した電気的な方式によっては、電気的なオープン/ショート検査の信頼性を確保し難い。図6に示したように、5個の発光ダイオード601が並列に配列されたマルチ発光ダイオードチップ600に電流を供給して、電気的なオープン検査を行う場合を挙げて説明する。この場合、5個の発光ダイオード601のうちいくつにオープン不良があるかによって、検出される電流値が変わる。
【0040】
図7は、図6に示したマルチ発光ダイオードチップ600に電流を供給して、マルチ発光ダイオードチップ600に流れる電流値を測定した結果を示すグラフである。横軸の*V_#chipで、*は駆動電圧を、#は正常に発光した発光ダイオード601の個数、すなわち、電気的なオープン不良のない発光ダイオード601の個数を意味する。例えば、3.1V_5chipは、3.1Vの駆動電圧で5個の発光ダイオード601が発光した場合を意味する。それぞれの場合に、試料の個数は10個である。例えば、4個以上の発光ダイオード601が正常に発光する場合に、マルチ発光ダイオードチップ600を良品と取扱うために基準を定めると仮定する。この場合に、3.1Vの駆動電圧では、測定電流値が約0.2A以上の場合を基準として定めることができる。しかし、3.1V_5chipの場合にも、一部は測定電流値が0.2A以下であり、3.1V_3chipの場合にも、一部は測定電流値が0.2A以上でありうる。したがって、測定電流値だけでは良品の基準を定めるのが不可能である。これは、駆動電圧が3.2V、3.3V、3.4V、3.5Vの場合にも同様である。
【0041】
このような電気的なオープン検査の困難点は、並列に連結された複数の発光ダイオードチップ20、または一つ以上のマルチ発光ダイオードチップ30を備える発光ダイオードパッケージ1の場合にも同様である。
【0042】
電気的ショート検査の場合には、数ないし数百マイクロアンペアの弱電流を供給し、これを検出するための高コストの電流検出装備が必要になる。
【0043】
前記問題点を解決するために、本実施形態の検査装置及び方法によれば、発光素子10の映像を利用して電気的なオープン/ショート検査を行う。また、本実施形態の検査装置及び方法によれば、光学的検査と、映像を利用した電気的なオープン/ショート検査とを単一の工程によって行うために、光学的検査のための積分球120に光窓122を設け、この光窓122を通じて発光素子10の映像を獲得する。また、本実施形態の検査装置及び方法によれば、発光素子10の映像を利用して外観不良検査も共に行われる。
【0044】
以下、本発明による発光素子の検査方法を説明する。
【0045】
電気/光学的特性の適合性如何及び外観が不良かどうかを検査するために、例えば、マルチ発光ダイオードチップ30は、ダイシング工程によってウェーハから分離されて図1に示したテーブル401に搭載される。
【0046】
プローブ402は、図1に実線で示したように移動して、マルチ発光ダイオードチップ30のカソード電極31及びアノード電極32に接触する。電源403から、プローブ402を通じてマルチ発光ダイオードチップ30に電流が供給されれば、マルチ発光ダイオードチップ30から光が放出される。放出された光は、積分球120の内部に入射されて積分球120の内壁で均一に反射され、積分球120の内部の光分布は非常に均一になる。検出器110は積分球120の内部の光を受光してマルチ発光ダイオードチップ30の輝度、波長などの光学的特性を検出する。検出された光学的特性は判定ユニット300に伝えられる。
【0047】
判定ユニット300は、検出された光学的特性を、予め設定された基準光学特性と比較して光学的特性が不良かどうかを判定する。輝度または波長などの光学的特性が許容範囲を外れる場合には、判定ユニット300は光学的特性不良と判定できる。
【0048】
光学的検査と同時に電気的なオープン/ショート検査が行われる。このために、マルチ発光ダイオードチップ30に、プローブ402を通じて電源403から駆動電流が印加される。マルチ発光ダイオードチップ30から放出された光は、光窓122を通じて積分球120の外部に出射される。出射された光は、レンズ212によって映像獲得ユニット200の撮像素子211に結像される。フレームグラバー220は、撮像素子211によって光電変換された映像をデジタル化した映像情報に変換して、判定ユニット300に伝達する。また、マルチ発光ダイオードチップ30に弱電流が印加され、映像獲得ユニット200は、この時の映像を獲得して判定ユニット300に伝達する。映像情報は、判定ユニット300の映像処理部310に入力され、映像処理部310は、ノイズ除去過程、トレーシング過程、しきい過程などの一連の映像処理過程を通じて、この映像情報から検査映像を抽出する。
【0049】
光学的特性が許容範囲以内の場合にも、電気的なオープン/ショート不良がある場合には不良と判定できる。判定ユニット300は、例えば、マスクマッチング過程を通じて、予め保存された電気的なオープン/ショート検査の基準映像と獲得された映像とを比較して、電気的なオープン/ショート如何を判定できる。図8に示したように、正常な駆動電流を印加した場合にも、複数の発光セル33のうち正常に発光しない非正常発光セル33b(図8)が存在する場合には、不良と判定できる。例えば、図8に示したように、検査映像で正常に発光する正常発光セル33aに該当する領域に比べて発光しないか、または非正常的に発光する非正常発光セル33bに該当する領域は暗く表れ、これから、非正常発光セル33bの位置及び個数を検出できる。判定ユニット300は、検査映像の輝度情報を利用して非正常発光セル33bの個数を検出し、この個数が基準個数を超える場合には、電気的なオープン不良と判定できる。図9には、電気的なオープン不良によって点灯しないマルチ発光ダイオードチップ30の映像の例が図示されている。図9の例で、一つの発光セルには複数の発光ダイオードが直列連結されており、このうち一つでも電気的にオープンされた場合には、発光セル全体が点灯しない。
【0050】
また、弱電流を印加して獲得した映像で点灯した発光セルが全く見つからない場合には、電気的ショート不良がないと判定される。しかし、電気的ショート不良がある場合には、一部の発光セルが点灯する。判定ユニット300は、検査映像の輝度情報を利用して電気的ショート不良のある発光セル33の個数を検出し、この個数が基準個数を超える場合には電気的ショート不良と判定できる。図10には、電気的ショート不良によって弱電流でも点灯したマルチ発光ダイオードチップ30の映像の例が図示されている。図10の例で、一つの発光セルには複数の発光ダイオードが直列連結されており、このうち電気的ショート不良のある発光ダイオードが点灯する。
【0051】
検査映像を利用して外観不良検査が行われる。例えば、図11は、一部破損された領域がある場合のマルチ発光ダイオードチップ30の検査映像の例を模式的に示したものであり、図12は、異物がある場合のマルチ発光ダイオードチップ30の検査映像の例を模式的に示したものである。判定ユニット300は、例えば、マスクマッチング過程を通じて検査映像を、予め保存された外観検査用基準映像と比較して、マルチ発光ダイオードチップ30の外観が不良かどうかを判定できる。
【0052】
電気/光学的特性不良または外観不良と判定されたマルチ発光ダイオードチップ30は、運搬手段(図示せず)によって不良ビン501に運搬される。また、判定ユニット300は、光学的特性、例えば、輝度及び波長によってマルチ発光ダイオードチップ30を複数のグループに分類でき、複数のグループに対応する複数のビン502に運搬できる。
【0053】
従来の検査装置によれば、測定電流値に基づいて電気的なオープン/ショート不良を判定するので、良品判定の信頼性が低下する。かかる点に鑑みて、電気的なオープン/ショート検査後に再び発光素子10に駆動電流と弱電流とを順次に印加し、肉眼で点灯如何を確認して電気的なオープン/ショート検査を補完する必要がある。したがって、追加的な工程がかかって工程時間が長くなる。また、肉眼検査は、検査者の熟練度によって検査結果が変わるため、検査結果の信頼性が落ちる。本発明の検査装置及び方法によれば、発光素子10の映像を利用して駆動電流印加時と弱電流印加時の点灯如何及び個数を検出して電気的なオープン/ショート検査を行うので、正確な良品判定が可能である。また、判定ユニット300による自動検査が可能であって、検査の均一性及び信頼性を確保できる。
【0054】
本発明の検査装置及び方法によれば、積分球120の光窓122を通じてオープン/ショート検査に必要な発光素子10の映像を獲得するので、光学的検査とオープン/ショート検査とが一つの工程で行われる。
【0055】
また、従来の検査装置によれば、電気的/光学的検査を行った後で肉眼で外観検査を行う。このために、光学的検査が完了した発光素子10を、他のテーブル(図示せず)に移動させ、発光素子10に光を照射して肉眼で外観が不良かどうかを検査せねばならないので、外観検査のためのさらなる工程時間がかかる。また、肉眼検査は、検査者の熟練度によって検査結果が変わるため、検査結果の信頼性が落ちる。外観検査を自動で行う検査装置の場合にも、発光素子10の映像を獲得するために、積分球120を備える測定ユニット100を発光素子10から回避させるか、または発光素子10を他のテーブル(図示せず)に移動させ、別途の照明光源で発光素子10を照明して映像を獲得せねばならないので、外観検査のための付加的な工程時間及び設備がかかる。本発明の検査装置及び方法によれば、積分球120の光窓122を通じてオープン/ショート検査及び外観検査のための発光素子10の映像を獲得するので、光学的検査とオープン/ショート検査及び外観検査とが一つの工程で行われる。したがって、外観検査のためのさらなるテーブルと照明装置、及び発光素子10を運搬する過程が省略できて、コスト及び手間を低減させ、かつ検査の信頼性を高める。
【0056】
前述した検査過程では、マルチ発光ダイオードチップ30を検査する過程について説明したが、これによって本発明の範囲が限定されるものではない。例えば、検査の対象になる発光素子10は、図5に示した発光ダイオードパッケージ1でありうる。発光ダイオードパッケージ1のオープン/ショート検査、光学的検査及び外観検査は、前述したものと同じ過程によって行われる。簡略に説明すれば、次の通りである。
【0057】
外観が不良かどうか及び電気/光学的特性の適合性如何を判定するために、発光ダイオードパッケージ1は、図1に示したテーブル401に搭載される。プローブ402は、図1に実線で示したように移動して、発光ダイオードパッケージ1の第1、第2端子部51、52に接触する。電源供給部(図示せず)からプローブ402を通じて発光チップ7に電流が供給されれば、光が放出される。放出された光は、積分球120の内部に入射され、検出器110は、積分球120の内部の光を受光して輝度、波長などの光学的特性を検出する。検出された光学的特性は判定ユニット300に伝えられる。判定ユニット300は、光学的特性を、予め設定された基準光学特性と比較して、発光ダイオードパッケージ1の光学的特性が不良かどうかを判定する。
【0058】
映像獲得ユニット200は、光窓122を通じて駆動電流及び弱電流が印加された時の発光ダイオードパッケージ1の映像を獲得し、デジタル化した映像情報に変換して判定ユニット300に伝達する。映像情報は判定ユニット300の映像処理部310に入力され、映像処理部310は、一連の映像処理過程を通じて検査映像を抽出する。
【0059】
判定ユニット300は、検査映像から発光ダイオードパッケージ1のオープン/ショート不良、すなわち、電気的特性が不良かどうかを判定できる。発光ダイオードパッケージ1の電気的不良は、例えば、ワイヤー61、62の断線や短絡、パッケージング過程における発光チップ7の電気的な損傷によって発生する。電気的なオープン/ショート不良がある場合に、図9、図10に示したものと類似した映像が得られ、これにより不良かどうかが判定される。
【0060】
検査映像を、予め保存された基準映像と比較して、発光ダイオードパッケージ1の破損、異物混入如何、封止層9の樹脂はみ出しなどの外観が不良かどうかを判定できる。例えば、封止層9を形成する樹脂が過剰注入されて流れてあふれた場合に、検査映像には、図13に概略的に示したように、パッケージ本体2の外郭を超える輪郭線Dが表れる。この場合、判定ユニット300は、封止層9の樹脂あふれによる外観不良と判定できる。
【0061】
電気/光学的特性不良または外観不良と判定された発光ダイオードパッケージ1は、運搬手段(図示せず)によって不良ビン501に運搬される。判定ユニット300は、輝度及び波長によって発光ダイオードパッケージ1を複数のグループに分類して、対応する複数のビン502にそれぞれ運搬できる。
【0062】
前述した検査装置及び方法は、図3に示した発光ダイオードチップ20に対しても適用できる。発光ダイオードチップ20の光学的検査及びビジョン検査は、前述したものと同じ過程によって行われる。すなわち、正常な駆動電流が印加された場合に発光しなければ電気的なオープン不良と、弱電流によって発光する場合には電気的ショート不良と判定されるという点を除外すれば、マルチ発光ダイオードチップ30の検査過程と同一である。
【0063】
前記実施形態は例示的なものに過ぎず、当業者ならば、これより多様な変形及び均等な他の実施形態が可能である。したがって、本発明の真の技術的保護範囲は特許請求の範囲に記載された発明の技術的思想により定められねばならない。
【産業上の利用可能性】
【0064】
本発明は、発光素子の検査装置関連に技術分野に好適に用いられる。
【符号の説明】
【0065】
10 発光素子
100 測定ユニット
110 検出器
120 積分球
121 光入射部
122 光窓
123 内部空洞
200 映像獲得ユニット
210 カメラ
220 フレームグラバー
230 光量調節器
300 判定ユニット
310 映像処理部
400 プロービングユニット
401 テーブル
402 プローブ
403 電源
501 不良ビン
502 複数のビン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光を放出する少なくとも一つの発光セルを備える発光素子の特性を検査する検査装置であって、
前記発光素子が搭載されるテーブルと、前記発光素子に電流を供給するプローブとが設けられたプロービングユニットと、
前記発光素子の映像を獲得する映像獲得ユニットと、
前記獲得された映像の輝度情報から前記少なくとも一つの発光セルの発光如何を検出して、前記発光素子のオープン/ショート不良を判定する判定ユニットと
を備える発光素子の検査装置。
【請求項2】
前記テーブルの上方に位置して前記発光素子から放出される光を捕集する積分球と、前記積分球から前記発光素子の光学的特性を検出する検出器を備える測定ユニットと、をさらに備え、
前記判定ユニットは、前記検出された光学的特性に基づいて前記発光素子の光学的特性が不良かどうかを判定する請求項1に記載の発光素子の検査装置。
【請求項3】
前記判定ユニットは、前記オープン/ショート不良と、前記検出された光学的特性とに基づいて、前記発光素子を複数のグループに分類する請求項2に記載の発光素子の検査装置。
【請求項4】
前記積分球には光窓が設けられ、
前記映像獲得ユニットは、前記光窓を通じて前記発光素子の映像を獲得する請求項2に記載の発光素子の検査装置。
【請求項5】
前記判定ユニットは、前記獲得された映像から外観検査用の検査映像を生成する映像処理部を備え、
前記判定ユニットは、前記検査映像と予め設定された基準映像とを比較して、前記発光素子の外観が不良かどうかを判定する請求項4に記載の発光素子の検査装置。
【請求項6】
前記映像獲得ユニットは、
撮像素子と、
前記光窓を通過した光を前記撮像素子に結像させるレンズと、を備える請求項4に記載の発光素子の検査装置。
【請求項7】
前記映像獲得ユニットは、
前記レンズの前方に位置して前記光窓を通過した光量を調節する光量調節器を備える請求項6に記載の発光素子の検査装置。
【請求項8】
前記発光素子は、複数の発光セルが配列されたマルチ発光チップ、複数の発光ダイオードチップがパッケージングされた発光ダイオードパッケージ、及び複数の発光セルが配列された一つ以上のマルチ発光チップがパッケージングされた発光ダイオードパッケージのうちいずれか一つである請求項1ないし7のうちいずれか1項に記載の発光素子の検査装置。
【請求項9】
光を放出する少なくとも一つの発光セルを備える発光素子の特性を検査する検査方法であって、
前記発光素子に電流を供給する段階と、
前記発光素子の映像を獲得する段階と、
前記獲得された映像の輝度情報から前記少なくとも一つの発光セルの発光如何を検出して、前記発光素子のオープン/ショート不良を判定する段階と、を含む発光素子の検査方法。
【請求項10】
前記発光素子から放出される光を積分球を利用して捕集し、前記捕集された光から前記発光素子の光学的特性を検出する段階と、
前記検出された光学的特性に基づいて、前記発光素子の光学的特性が不良かどうかを判定する段階と、をさらに含む請求項9に記載の発光素子の検査方法。
【請求項11】
前記オープン/ショート不良及び前記検出された光学的特性に基づいて、前記発光素子を複数のグループに分類する段階をさらに含む請求項10に記載の発光素子の検査方法。
【請求項12】
前記発光素子の映像を獲得する段階は、
前記積分球に設けられた光窓を通じて前記発光素子の映像を獲得する請求項10に記載の発光素子の検査方法。
【請求項13】
前記獲得された映像から外観検査用の検査映像を生成する段階と、
前記検査映像を、予め設定された基準映像と比較して前記発光素子の外観が不良かどうかを判定する段階と、をさらに備える請求項12に記載の発光素子の検査方法。
【請求項14】
前記発光素子は、複数の発光セルが配列されたマルチ発光チップ、複数の発光ダイオードチップがパッケージングされた発光ダイオードパッケージ、及び複数の発光セルが配列された一つ以上のマルチ発光チップがパッケージングされた発光ダイオードパッケージのうちいずれか一つである請求項9ないし13のうちいずれか1項に記載の発光素子の検査方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−208121(P2012−208121A)
【公開日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−64090(P2012−64090)
【出願日】平成24年3月21日(2012.3.21)
【出願人】(512066842)サムソン エルイーディー カンパニーリミテッド. (5)
【Fターム(参考)】