説明

発泡容器を成型するための熱可塑性樹脂粒子用のコーティング組成物

発泡容器(例えば、カップ、ボウル)を形成するために使用される発泡性のまたは予備発泡した熱可塑性粒子(例えば、ポリスチレン粒子)を、a)平均分子量200〜800を有する液体ポリエチレングリコールからなる液体部分を含み、b)ポリオレフィンワックス、例えば、ポリエチレンワックス、c)高級脂肪酸の金属塩、例えば、ステアリン酸亜鉛またはステアリン酸カルシウム、d)平均分子量900〜10,000を有するポリエチレングリコール、およびe)脂肪酸ビスアミドまたは脂肪酸アミド、例えば、エチレンビス−ステアロアミド、およびb)からe)の組合せからなる群から選択された成分を含む固体部分を含む、コーティング組成物でコートする。このコーティング組成物は、液体、および油および/または脂肪成分を含む食品の漏れを防止するか、それに抵抗性を有し、発泡容器のリム強度およびATF特性を改善する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カップ、ボウル等、などの発泡容器を形成するための熱可塑性樹脂粒子;成型品、例えば樹脂粒子から製造された発泡容器;熱可塑性樹脂粒子用のコーティング組成物;および発泡容器の漏れに対する抵抗力を改善するための方法に関する。より詳しくは、本発明は、発泡性の、または予備発泡した、すなわち「プレパフ」(pre−puff)熱可塑性樹脂粒子、例えば、ポリスチレン用のコーティング組成物に関し、液体、例えば、コーヒー、または予め調理された(即席麺、スープ、ソース、フライドチキン)脂肪含有食品などの油および/または脂肪成分含有食品を運ぶための容器の成型において使用される。
【背景技術】
【0002】
発泡性熱可塑性粒子から製造される成型品、例えば、容器、例えば、カップ、ボウルの製造はよく知られている。最も一般に使用されている熱可塑性粒子は、発泡性ポリスチレン粒子であり、「EPS」粒子と呼ばれる。一般に、ポリスチレンビーズは、発泡剤が含浸されており、含浸剤は、ポリスチレンの軟化点未満で沸騰し、加熱した際に含浸ビーズを発泡させる。予備発泡したビーズを鋳型空洞内で加熱すると、ビーズは、さらに発泡して、空洞を充填し、一緒に融着して、成型品、例えば、容器、例えば、カップ、ボウル等を形成する。
【0003】
一般に、含浸ポリスチレンビーズからの成型品の形成は、2つのステップにおいて行われる。第1に、含浸ポリスチレンビーズを約2〜12ポンド/立方フィート(約32.08〜192.48kg/m)の密度に予備発泡させる。予備発泡したビーズは、一般に「プレパフ」と呼ばれる。この第1のステップ、すなわち予備発泡ステップは、蒸気、熱空気、熱水、または輻射熱などの任意の通常の加熱媒体を使用して、含浸ビーズを加熱することによって、通常実施する。第2に、予備発泡したビーズ(「プレパフ」)をさらに発泡させるために、密閉鋳型において加熱して、鋳型の形状を有する融着品を形成する。この後者のステップが一般に成型と呼ばれるものである。
【0004】
一般に、発泡容器を製造するために使用される発泡性ポリスチレン粒子は、水性懸濁重合プロセスによって調製されるため、比較的高精度のビーズサイズに選別可能なビーズが得られる。一般に、ビーズ直径は、約0.008〜約0.02インチ(約0.020〜約0.05cm)の範囲内にある。場合によっては、カップは、0.03インチ(0.76cm)ほどのビーズ径を有する粒子から製造される。
【0005】
ビーズサイズを注意深く制御するにもかかわらず、容器産業を悩ませ続けている1つの問題は、ある期間の後に、EPS容器は、コーヒーが漏れる傾向、または容器によって運ばれる食品物質における油および/または脂肪成分が漏れる傾向があることである。すなわち、コーヒーまたは油および/または脂肪が、融着したポリスチレンビーズの周囲および容器の壁を透過する。油および/または脂肪成分に関しては、一般に、容器の外面に汚れが形成される。
【0006】
液体および/または前もって料理された食品を保持するために、容器における漏れを減少させるため、長年にわたっていくつかの手法が発展してきた。
【0007】
Amberg等、米国特許第4,036,675号は、発泡したポリスチレンから製造された容器を開示しており、これは片面または両面に、無延伸ポリオレフィン、好ましくはポリプロピレンでライニングを施している。フィルムは、感熱接着剤としてビニル系ポリマーまたはポリアミド樹脂を使用して、発泡プラスチック基体材料に固定されている。フィルムをぬれた接着剤でコートし、乾燥してから、フィルムを発泡材料にラミネートする。
【0008】
Sonnenberg、米国特許第4,703,065号および米国特許第4,720,429号は、成型する前に、フッ素界面活性剤で表面をコートした熱可塑性ポリマー粒子から成型された、コーヒーを保持するための熱可塑性ポリマー発泡体カップを開示している。
【0009】
Sonnenberg、米国特許第4,785,022号は、成型発泡体カップのコーヒー保持を増強するための方法を開示している。この方法は、発泡性ポリスチレン粒子を種々のゴムポリマー、例えば、ポリブテン、ポリイソブチレン、イソブチレン−ブテンコポリマーおよびブテン−エチレンコポリマーでコートすることを含む。
【0010】
Arch等、米国特許第4,798,749号および米国特許第4,840,759号は、発泡性スチレンポリマー粒子において、ブタン、n−ペンタン、ヘキサン、およびハロゲン化炭化水素などの通常の発泡剤の代わりにイソペンタンを用いることによってコーヒー漏れの問題を克服している。
【0011】
Ikeda等、米国特許第4,698,367号は、発泡性熱可塑性粒子の表面または表面層において被覆または、組み込まれているフッ素化ビニルポリマーおよび親水性ビニルポリマーからなる発泡性熱可塑性樹脂粒子を開示している。これらの樹脂粒子は、油性または脂肪性食品に対する包装容器の製造に有用である。
【0012】
Sakoda等、米国特許第6,277,491B1号は、フッ素含有ビニル系モノマーに由来するフッ素含有ビニル系ポリマーセグメント、および親油性ビニル系モノマーに由来する親油性ビニル系ポリマーセグメントを含むフッ素含有ブロックコポリマーにより、樹脂ビーズの表面をコートすること、または樹脂ビーズに組み込むことを開示している。
【0013】
Suzuki等、米国特許第4,206,249号は、液体に対して高度の不透過性を有する紙容器を製造する方法を開示しており、この方法は、紙容器の上にプレポリマーを含む重合溶液を噴霧コートし、紫外線で、コートされた壁体を照射して、容器の壁体表面上のプレポリマーを硬化させる。これは、水、牛乳、ソフトドリンク、オイル等、などの液体に不透過性であるコーティングを形成する。
【0014】
Breining等、米国特許第6,416,829B2号は、断熱紙カップを開示しており、本体部材は、外面は発泡低密度ポリエチレンで、内面は、非発泡修飾低密度ポリエチレンでコートされている。
【0015】
特開2002−338725号(カネカ社)は、発泡剤に基づいて、30〜60重量%のイソペンタンを含む揮発性発泡剤の使用を開示している。発泡性ポリスチレン樹脂粒子を、樹脂粒子100重量部に対して、0.2〜0.5重量部の範囲にあるステアリン酸亜鉛で被覆する。発泡剤の量は、樹脂粒子の0〜5.5重量%の範囲である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
発泡容器を製造するための、従来技術の熱可塑性樹脂粒子は、コーヒー、麺、スープ、ソース、シチュー、肉などの食品品目の液体および/または油、および/または脂肪成分の発泡容器からの透過を減少または無くすために、液体ポリエチレングリコールでコートまたは被覆されていないし、さらに、ポリオレフィンワックス、例えば、ポリエチレンワックス;高級脂肪酸の金属塩、例えば、ステアリン酸亜鉛;脂肪ビスアミドまたは脂肪アミド、例えば、エチレンビスステアロアミドからなる群から選択された1つまたは複数の成分も、コートまたは被覆されていない。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明は、上記必要に応えるものである。特に、本発明は、成型品、例えば、ボウル、カップ等の、例えば、発泡容器を製造するための、発泡性熱可塑性粒子、好ましくはポリスチレン粒子に関し、この容器は、即席麺などの食品品目におけるオイルまたは調味料、およびホットコーヒーまたは即席スープまたは麺、シチュー、肉などの食品品目に添加される熱水を十分に保持する。
【0018】
発泡性または予備発泡した(時に、「プレパフ」と呼ばれる)熱可塑性粒子は、コーティング組成物でコートまたは被覆される。得られた容器は、液体および/または油性および脂肪性食品によって生じる漏れおよび/または汚れに対し、透過性が少ない。
【0019】
コーティング組成物は、本質的に2つの部分、1)液体部分および2)粉体または固体部分を含む。液体部分は、a)約200から約800(PEG200−PEG800)の範囲である平均分子量を有する、粒子の重量に対して、0.01重量%より多いポリエチレングリコールを含み、固体部分は、b)粒子の重量に対して、0.01重量%より多いポリオレフィンワックス、c)粒子の重量に対して、0.01重量%より多い高級脂肪酸の金属塩、d)約900から約10,000(PEG900−PEF10,000)の範囲である平均分子量を有する、粒子の重量に対して、0.01重量%より多いポリエチレングリコール、およびe)粒子の重量に対して、0.01重量%より多い脂肪酸ビスアミド又は脂肪酸アミド、例えば、エチレンビスステアロアミド、ならびにb)からe)の組合せからなる群から選択された成分を含む。
【0020】
発泡性粒子に対しては、成分a)および成分b)からe)の1つまたは複数を使用することが好ましい。予備発泡したまたは、「プレパフ」粒子に対しては、成分a)は任意であり、成分b)からe)の1つまたは複数が使用される。
【0021】
好ましい実施形態は、a)平均分子量400(液体形態におけるPEG400)を有するポリエチレングリコール約0.30重量%、b)ポリオレフィンワックス約0.40重量%、好ましくはポリエチレンワックス、およびc)高級脂肪酸の金属塩、好ましくはステアリン酸亜鉛約0.105重量%を含むコーティング組成物である。
【0022】
好ましくは発泡性熱可塑性粒子は、第1に、液体ポリエチレングリコールでコートされ、次に、本発明のコーティング組成物の固体成分でコートされる。固体成分は、好ましくは一緒に混合またはブレンドされ、次いで、熱可塑性粒子と混合またはブレンドされる。上記本明細書において記述されているように、予備発泡した粒子に対しては、液体ポリエチレングリコールの使用は、随意である。固体成分は、好ましくは一緒に混合またはブレンドされ、次いで、熱可塑性粒子と混合またはブレンドされる。
【0023】
また、本発明は、熱可塑性樹脂粒子から製造された成形品、例えば、発泡容器、例えば、カップ、ボウル等の漏れに対する抵抗力を改善する方法に関する。この方法は、好ましくは発泡性粒子に対して、第1に粒子に成分a)を適用し、次いで、発泡性粒子にコーティング組成物の固体成分の1つまたは複数を適用するものである。予備発泡した粒子に対しては、この方法は、場合により粒子に成分a)を適用し、予備発泡した粒子にコーティング組成物の固体成分の1つまたは複数を適用するものである。
【0024】
したがって、本発明の目的は、漏れに対する改善された抵抗力、したがって容器の少なくとも外面上の汚れに対する改善された抵抗力を示し、かつ、改善されたリム強度などの改善された機械的特性を示す成形品、例えば、発泡容器を提供することである。
【0025】
さらに、本発明の目的は、即席麺、スープ、ソース、シチュー、肉等などの油性または脂肪性食品品目を保持するのに適する、または、ホットコーヒーまたは即席麺、スープ、シチュー等に対する熱水に適する発泡容器を形成するために使用される熱可塑性粒子用のコーティング組成物を提供することであり、この発泡容器は、少なくとも改善されたATF特性および/または改善されたリム強度特性を有する。
【0026】
なおまた、本発明の目的は、粒子から製造された発泡体品の集結度を増大するコーティング組成物を含む、発泡性または予備発泡した熱可塑性粒子を提供することである。
【0027】
さらに、なおまた、本発明の目的は、発泡容器を形成するために使用される熱可塑性樹脂粒子のコーティングのためのコーティング組成物を提供することによって、発泡容器の漏れに対する抵抗力を改善するための方法を提供することである。
【0028】
本発明のこれらおよび他の目的は、以下の記述および付する特許請求の範囲から、当分野の技術者によって、さらによく理解され、諒解されるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
本明細書では、用語「コート」は、本発明のコーティング組成物の成分の実質的部分を、樹脂粒子の表面上または近傍に接触させて置くようにコーティング組成物と接触させることを意味する。
【0030】
本明細書では、用語「被覆」は、コーティング組成物が、主として樹脂粒子の表面上に層において接着している形態にあることを意味する。
【0031】
本発明のコーティング組成物は、本質的に2つの部分、1)液体部分、および2)粉体および固体部分を含む。液体部分は、a)約200から約800(PEG200−PEG800)の範囲である平均分子量を有する、粒子の重量に対して、0.01重量%より多いポリエチレングリコールを含む。好ましくは液体ポリエチレングリコールの重量パーセントは、粒子の重量に対して、0.01重量%〜約0.80重量%である。本発明のコーティング組成物の固体部分は、b)粒子の重量に対して、約0.01%より多い、好ましくは0.01%〜約1.0重量%ポリオレフィンワックス、好ましくはポリエチレンワックス、c)粒子の重量に対して、約0.01%より多い、好ましくは0.01%〜約0.60重量%の高級脂肪酸の金属塩、好ましくはステアリン酸亜鉛、d)粒子の重量に対して、約0.01%より多い、好ましくは0.01%〜約0.80重量%の900〜約10,000(PEG900−PE910,000)の範囲である平均分子量を有するポリエチレングリコール、e)粒子の重量に対して、約0.01%より多い、好ましくは約0.01%〜1.0重量%の脂肪酸アミド、脂肪酸ビスアミド、例えば、エチレンビス−ステアロアミド、およびb)からe)の組合せからなる群から選択された成分を含む。
【0032】
発泡性ビーズ、例えば、高密度ビーズに対しては、コーティング組成物は、好ましくは成分a)、および成分a)と組み合わせて成分b)からe)の少なくとも1つまたは複数を含む。例えば、組合せは、成分a)およびb);または成分a)およびc);または成分a)およびd);または成分a)およびe);または成分a)、b)および、c);または成分a)、c)、およびd);または成分a)、b)、およびd);または成分a)、b)、およびe);または成分a)、c)、およびe);または成分a)、d)、およびe);または成分a)、b)、c)、およびd);または成分a)、b)、c)、およびe);または成分a)、c)、d)、およびe);または成分a)、b)、d)、およびe);または成分a)、b)、c)、d)、およびe)からなることができる。
【0033】
予備発泡した粒子または「プレパフ」粒子に対しては、液体部分は、以下本明細書において考察する理由から必ずしも必要ではないが、場合によっては好ましいことがある。予備発泡した粒子に対して、コーティング組成物の固体部分は、成分b)からe)の少なくとも1つまたは複数を含むことになり、この成分は、発泡性粒子に対し、前章において表示したものと同様の組合せであってよい。
【0034】
a)からe)の任意の成分は、単独で使用する場合には、0.01重量%以上の量で存在する必要がある。b)が使用される場合は、粒子の重量に対して、少なくとも0.01%から約1.0重量%の量で存在するべきである。成分d)が使用される場合には、粒子の重量に対して、少なくとも0.01%から約0.8重量%の量で存在すべきである。成分b)およびd)が使用される場合には、好ましくは成分b)ならびにd)は合わせて、粒子の重量に対して、約0.01〜約1.8重量%の合計重量パーセントを与えるように存在する筈である。これは、成分b)およびd)の組合せに対する望ましい総重量パーセントの例である。成分b)からe)の他の組合せに対する望ましい総重量パーセンテージは、当分野の技術者には明らかであろう。
【0035】
発泡性、したがって、予備発泡した熱可塑性粒子は、任意の適切な熱可塑性ホモポリマーまたはコポリマーから製造することができる。特に、使用に適するものは、スチレン、イソプロピルスチレン、α−メチルスチレン、核メチルスチレン、クロロスチレン、tert−ブチルスチレン、などを含むビニル芳香族モノマーに由来するホモポリマー、ならびに少なくとも1つのビニル芳香族モノマーとジビニルベンゼン、ブタジエン、アルキルメタクリレート、アルキルアクリレート、アクリロニトリル、無水マレイン酸などのモノマーとの共重合によって調製されるコポリマーであり、このコポリマー中には、ビニル芳香族モノマーが、コポリマーの少なくとも50重量%において存在する。スチレン性ポリマーは、特にポリスチレンが好ましい。しかし、ポリオレフィン、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、およびその混合などの他の適切なポリマーも使用することができる。
【0036】
本明細書の実施態様において、発泡性熱可塑性粒子は、発泡性ポリスチレン(EPS)粒子である。これら粒子は、発泡および成形操作に便利なビーズ、顆粒、または他の粒子の形態であることができる。水性懸濁重合プロセスにおいて重合された粒子は、本質的に、球形で、本発明の発泡容器を成形または形成するために好ましい。これら粒子は、一般に、その大きさが、約0.008〜約0.02インチ(約0.02〜約0.05cm)、およびある場合には、約0.008〜約0.03インチ(約0.02〜約0.076cm)の範囲になるように、ふるい分けられる。
【0037】
熱可塑性粒子は、適切な発泡剤により任意の通常の方法を使用して、含浸される。例えば、含浸は、ポリマーの重合の間に、水性懸濁液に発泡剤を添加することによって、または別法としては、D.Alelioによる米国特許第2,983,692号において教示されているような水性媒体中にポリマー粒子を再懸濁し、次いで発泡剤を組み込むことによって実施することができる。任意のガス材料または、加熱の際にガスを生成する材料を、発泡剤として使用することができる。
【0038】
本発明において、発泡剤は、アセトン、酢酸メチル、ブタン、n−ペンタン、シクロペンタン、イソペンタン、イソブテン、ネオペンタン、およびその混合物などの脂肪族炭化水素であってよい。好ましい発泡剤は、ノルマルペンタン、およびペンタン類すなわちノルマルペンタン、イソペンタン、および/またはシクロペンタンの混合物である。本発明において使用される他の発泡剤は、ハロゲン化炭化水素、例えば、HFC、CFCおよびHCFC、およびその混合物である。また、本発明の発泡性粒子に対しては、任意の前述の発泡剤を、二酸化炭素、空気、窒素および水と組み合わせて使用してもよい。
【0039】
一般に、ポリマー粒子の発泡剤水準は、熱可塑性樹脂粒子の重量に対して、10.0重量%未満、好ましくは9.0重量%未満、最も好ましくは約3.0重量%〜約6.0重量%の範囲である。
【0040】
別法としては、NOVA Chemicals(国際)S.A.に譲渡されている米国特許第6,127,439号;6,160,027号および6,242,540号において教示されているように、水を脂肪族、炭化水素とブレンドして使用することができ、また水を発泡剤として単独で使用することができる。これらの特許においては、保水剤が使用される。発泡剤として使用する水の重量パーセンテージは、1〜20%の範囲にしうる。米国特許第6,127,439号、6,160,027号および6,242,540号全体を、参照により本明細書に合体する。
【0041】
含浸熱可塑性粒子は、NOVA Chemical社に譲渡されているArch等、米国特許出願番号10/021,716において教示されている気泡質のポリマー粒子に形成することができる。形成された気泡性粒子は、約12.5〜約34.3ポンド/立方フィート(約200.5〜約550kg/m)の密度に予備発泡した、好ましくはポリスチレンであり、このポリスチレンは、ポリマーの重量に対して、6.0重量%未満、好ましくは、約2.0重量%〜約5.0重量%、さらに好ましくは約2.5重量%〜約3.5重量%の範囲である揮発性発泡剤を含む。
【0042】
一般に、含浸発泡性熱可塑性粒子は、成形の前に約2〜約12ポンド/立方フィート(約32.0〜約192kg/m)の密度に、予備発泡される。予備発泡ステップは、通常、任意の通常の加熱媒体、例えば、蒸気、熱空気、熱水、または放射熱により含浸ビーズを加熱することによって実施される。含浸熱可塑性粒子の予備発泡を達成するための一般に受け入れられている方法が、Rodmanによる米国特許第3,023,175号において教示されている。
【0043】
予備発泡したビーズは、密閉鋳型において加熱されて、予備発泡した粒子をさらに発泡して、発泡体品すなわち容器を形成する。
【0044】
本発明の実施態様において、発泡性、すなわち、含浸熱可塑性粒子を、成分a)液体ポリエチレングリコール、で被覆またはコートし、次いで、粒子を予備発泡および成形ステップにかける前に本発明のコーティング組成物の固体成分で被覆またはコートする。本発明においては、粒子をコーティングまたは被覆する任意の通常の方法を利用することができる。
【0045】
本発明のさらなる実施形態においては、発泡性粒子は、予備発泡され、予備発泡した熱可塑性粒子は、液体ポリエチレングリコールでコートまたは被覆され、次いで、粒子を成形ステップにかける前に本発明のコーティング組成物の固体成分でコートまたは被覆する。
【0046】
いくつかの例においては、一般に平滑な表面仕上および、より小さい表面積を有する発泡性粒子に比較して、予備発泡した粒子が、コーティング組成物の固体成分の接着に対して、一般に、粗い表面仕上および、より大きな表面積を有していることから、予備発泡した粒子は、液体ポリエチレングリコールでコートされる必要はないことを理解すべきである。しかし、本発明者らによって、液体ポリエチレングリコールはプレパフ粒子を空気流により1つのプラント装置から他のプラント装置に特に輸送する間、プレパフ粒子に一般に伴う静電気を減少させる傾向があることが分かっている。したがって、予備発泡されたまたはプレパフ粒子上に、液体ポリエチレングリコールを適用することは、いくつかの場合に好ましいであろう。
【0047】
液体ポリエチレングリコールおよびコーティング組成物の固体成分を、発泡性熱可塑性樹脂粒子の表面に被覆またはコート、または含ませることができる。本明細書において上記に述べた用語「被覆」は、樹脂粒子の表面の層においてコーティング組成物が形成されていることを主として意味する。これは、はじめに、樹脂粒子を液体ポリエチレングリコールと接触させ、次いで、ドラムブレンダー、リボンブレンダー、Vブレンダー、ヘンシェルミキサー、リダージミキサー、高強度ミキサー、低強度ミキサーその他、などのミキサーにおいて、樹脂粒子をコーティング組成物の固体成分と充分に混合する。
【0048】
コーティング組成物の固体成分は、好ましくは粉体形態である。しかし、粉体形態は、紛体を溶媒において溶解するか、液体を水において分散させるかによって液体形態にすることができる。
【0049】
好ましくは熱可塑性粒子は、はじめに、液体ポリエチレングリコールと接触させ、次いで、本明細書において上記に考察したように、本発明のコーティング組成物の1つまたは複数の固体成分と接触させる。固体成分は、好ましくは一緒に混合またはブレンドし、次いで、熱可塑性粒子とブレンドまたは混合する。
【0050】
成分b)のポリオレフィンワックスは、ポリエチレンワックスおよびポリプロピレンワックスなる群から選択され、好ましくはポリエチレンワックスである。ポリオレフィンワックスは、平均分子量約650〜約30,000を有し、好ましくは紛体形態であり、および直径約1〜約140μの範囲にある、好ましくは約6μの粒径を有する。
【0051】
コーティング組成物における成分c)として使用される高級脂肪酸の金属塩は、ステアリン酸、ラウリン酸、またはミリスチン酸の亜鉛、マグネシウム、カルシウムまたはアルミニウム塩からなる群から選択され、その中で、ステアリン酸亜鉛が好ましい。
【0052】
本発明のコーティング組成物の好ましい実施形態は、成分a)、粒子の重量に対して、約0.30重量%の量において、および平均分子量約400(液体形態におけるPEG400)を有するポリエチレングリコール;成分b)、粒子の重量に対して、約0.40重量%の量において、粒径約6μおよび平均分子量1000を有するポリオレフィンワックス、好ましくはポリエチレンワックス;成分c)、粒子の重量に対して、約0.105重量%の量である高級脂肪酸の金属塩、好ましくはステアリン酸亜鉛、を含む。
【0053】
本明細書において上記に述べたように、コーティング組成物の粒子への適用において、第1に、樹脂粒子を液体ポリエチレングリコールで被覆することが好ましく、このことは、表面張力を改変し、すなわち、表面をより親水性にすると信じられており、このポリエチレングリコールは、コーティング組成物を接着する薬品であり、次いで、樹脂粒子をコーティング組成物の固体成分で被覆する。
【0054】
好ましくは液体ポリエチレングリコールは、平均分子量約200〜約800(PEG200−PEG800)、および好ましくは約300〜約600の範囲にある平均分子量を有する。一般に、名称「PEG」(ポリエチレングリコール)の後に現れる数は、平均分子量を示し、例えば、PEG200は、平均分子量約200を有するポリエチレングリコール、等を表す。
【0055】
液体ポリエチレングリコールの量は、0.01より多く、粒子の重量に対して、好ましくは0.01%〜約0.80重量%、および好ましくは粒子の重量に対して、約0.05〜約0.50重量%の範囲にある。
【0056】
コーティング組成物は、粒子の重量に基づいて、好ましくは0.005〜2.0重量%、およびさらに好ましくは0.01〜1.0重量%において、熱可塑性樹脂粒子を被覆する。コーティング組成物の付着量が、0.005重量%未満の場合、容器の液体または脂肪/油成分の漏れを防止する効果は、一般に、不十分である、付着量が、2.0重量%を超える場合、粒子の予備発泡において塊の量を増加する傾向となり、または成形プロセスにおいて熱可塑性粒子が一緒に融着することを妨げる傾向があることがある。
【0057】
本発明の方法は、発泡性および場合によって予備発泡した熱可塑性プラスチック粒子を、第1に成分a)すなわち、液体ポリエチレングリコール、例えば、PEG400成分でコートし、次いで、粒子を固体コーティング組成物の混合物とブレンドすることに関する。コーティング組成物を発泡性熱可塑性粒子に適用する場合、これら粒子は、次いで、予備発泡され、鋳型に供給される。コーティング組成物を、予備発泡した熱可塑性プラスチック粒子に適用する場合は、これらの粒子は、次いで、鋳型に供給される。
【0058】
本発明のコーティング組成物において使用に適するポリエチレングリコールは、以下の一般式で表される:
H(OHCHOH
上記一般式を有するポリエチレングリコールは、BASFから商標PLURACOL(登録商標)の下に市販されている。
【0059】
本発明のコーティング組成物におけて使用に適するポリエチレンワックスは、以下の一般式で表される:
(−CHCH−)
上記一般式を有するポリエチレンワックスは、商標PETROLITE(登録商標)の下にBaker Petroliteから市販されている。好ましくは平均分子量約650〜約30,000の範囲にあり、粒子径1μ〜140μ範囲にあるポリエチレンワックスが、本発明のコーティング組成物において使用される。
【0060】
本発明のコーティング組成物においる使用に適するステアリン酸亜鉛は、以下の一般式で表される:
[CH(CH16COZn
上記一般式を有するステアリン酸亜鉛は、商標SYNPRO(登録商標)の下に、Ferroから市販されている。
【0061】
本発明のコーティング組成物においる使用に適するエチレンビス−ステアロアミドは、以下の一般式で表される:
CH(CH16CONH−(CHNH−(CH16CH
上記一般式を有するスエチレンビスステアロアミドは、商標KEMAMIDE(登録商標)W−40の下に、Crompton社から市販されている。
【0062】
熱可塑性樹脂粒子を、本発明のコーティング組成物で実質的にコーティングまたは被覆すること加えて、別の手法は、コーティング組成物を、熱可塑性樹脂粒子の含浸時に、発泡剤と伴に添加して、樹脂ビーズの表面層においてコーティング組成物を保持することである。
【0063】
好ましくは熱可塑性樹脂粒子の全表面積を、コーティング組成物の薄いフィルムまたは層でコートされるべきである。しかし、本発明の目的のためには、粒子の表面の一部だけが、本発明のコーティング組成物でコートまたは被覆されれば、適当であろう。
【0064】
ポリスチレンカップ等発泡容器は、内部シェルおよび外部シェルを有する通常のカップ形成機によって加工することができる。このタイプの成形機の例は、Autonational B.V.によって製造されたMODEL 6−VLC−125である。含浸熱可塑性粒子は、エージングまたは、エージングせずにコーティング組成物でコートされ、予備発泡され、次いで、通常のカップ形成機に供給される。
【0065】
10オンス(283g)または16オンス(453g)カップを製造する単一の成形機(鋳型6個)に対するカップ加工速度は、1分間当たり、約30〜100カップの範囲でありうる。いくつかの成形機を生産速度を増加するために使用するすることができる。
【0066】
また、コーティング組成物は、容器のリム強度を改善する傾向にあり、これは、基本的に容器の全体強度を改善することが明らかとなった。リム強度は、リムを容器の開放端から4分の1インチ(0.63cm)潰すのに必要とされる力(キログラム)である。
【0067】
以下の実施例によって本発明をさらに説明するが、これにより限定するものではない。
【実施例】
【0068】
(実施例1−4)
実施例1−4では、発泡性ポリスチレンビーズ(NOVA Chemical F271TU またはF−271T)を最初に、成分a)液体ポリエチレングリコール400(PEG400)と、ドラムミキサーにおいてブレンドした。次いで、これらPEGコートされたビーズを、以下の成分を含むコーティング組成物でコートした:ポリエチレングリコール8000(PEG 8000);および/または、ポリエチレンワックス(PE 1000 T6);および/または、表1−4において示されている量のステアリン酸亜鉛(ZnS)。ポリエチレンワックスに対する記号PE 1000 T6は、ポリエチレンワックスが、平均分子量約1000および粒径6μを有することを示す。このポリエチレンワックスPE 1000 T6は、商標PETROLITE(登録商標)の下に、Baker Petrolite 社から入手可能である。
【0069】
(実施例1)
5つの試料(I−V)を以下の手順によって調製した。
【0070】
直径0.010〜0.020インチ(0.0254〜0.0508cm)の範囲にあり、粒子の重量に対して、混合ペンタン(n−ペンタン:イソペンタン、90:10)5.6重量%を含む含浸NOVA Chemicals F271TU(発泡性ポリスチレン)カップビーズ3.8ポンド(1.72kg)、および試料(II−V)に対しては、表1において示す量ににおいて液体 PEG 400を、ドラム容器において、5分間撹拌ブレンドした。表1において示した量におけるコーティング組成物の固体部分の成分を混合物に添加し、内容物を新たに5分間、さらにブレンドした。
【0071】
含浸されコートされたビーズを、大気圧で11−ガロンRodmanスチーム予備発泡機(Artisan Industries社)において予備発泡させた。予備発泡は、目標プレパフ密度4.0ポンド/立方フィート(pcf)(約64.1kg/m)で、バッチ式で操作した。新たに調製したプレパフを、5分間乾燥して、水分を除去し、成形前に約4時間エージングさせた。
【0072】
10オンスカップを前述のAutonational Cup Machine Model 6VLC−125(標準成形条件)を使用し、表1において示す密度を有する予備発泡したビーズを使用してして成形した。蒸気ヘッダー圧は、100ポンド/平方インチ(psi)(約0.690MPa)であり、総サイクルタイムは、約12秒であった。成形したカップは、試験の前に終夜エージングさせた。
【0073】
それぞれの試料(I−V)に対して4個のカップを以下の方法によって試験した。1)カップの上部が、漏れに対して最も弱い場所であるので、試験をこの場所において行った。成形EPS材料の円形ピースを、カップの上部の20%〜30%が試験に利用されるようにそれぞれのカップ中に入れる。2)オイルで揚げたパスタを潰し、成形EPS材料の円形ピースの上に、パスタが、カップの上部20%〜30%を占めるように平らに拡げた。3)潰したパスタの上に、唐辛子3gを平らに拡げた。4)それぞれのカップを、接着剤ラベルおよび熱可塑性ストレッチフィルムでしっかりとシールし、149゜F(65℃)の温度でオーブンに入れた。5)それぞれの試料を、はじめの7時間の間は毎時、および次に、最大3日間、不合格になるまで8時間毎に1回汚れに対して調査した。
【0074】
それぞれのカップ群試料に対する不合格になる平均時間(ATF)は、それぞれの容器に対して不合格になる時間を加えて、総時間を試験した容器の数によって割ることによって計算した。72時間の最大ATF値は、カップ群試料に対するカップはいずれも汚れまたは漏れを示さなかったことを表す。1時間の最小ATF値は、カップ群試料における全てのカップが、最初の1時間以内で不合格になったことを表す。
【0075】
それぞれのカップ群試料におけるカップ(これら群試料のそれぞれにおける10カップ)を、リム強度(1/4インチ(0.63cm)変位でカップリムに適用される力)に対して試験し、平均の力を記録した。
【0076】
汚れ抵抗およびリム強度に対する結果を表1において示す。
【0077】
【表1】

表1が示すように、本発明のコーティング組成物でコートまたは被覆された含浸ポリスチレン粒子で形成されたカップ(試料II−V)は、ステアリン酸亜鉛だけでコートされた粒子で形成された対照カップ(試料I)に比較して、改善されたリム強度および改善されたATFを有していた。
【0078】
(実施例2)
表2において示す量および成分を使用して、実施例1の手順を繰り返した。
【0079】
【表2】

表2が示すように、本発明のコーティング組成物でコートまたは被覆された含浸ポリスチレン粒子で形成されたカップ(試料VI−VIII)は、ステアリン酸亜鉛だけでコートされた粒子で形成された対照カップ(試料I)に比較して、改善されたリム強度および一般に、改善されたATFを有していた。
【0080】
(実施例3)
発泡性ポリスチレンビーズが、ビーズの重量に対して、単一発泡剤としてn−ペンタンを5.6重量%含むビーズで置換された以外は、実施例1の手順を繰り返した。
【0081】
【表3】

表3が示すように、粒子の重量に対して、単一発泡剤としてn−ペンタン5.6重量%で含浸され、本発明のコーティング組成物でコートまたは被覆されたポリスチレ粒子で形成されたカップ(試料XからXIII)は、ステアリン酸亜鉛だけの対照カップ(試料IX)に比較して改善されたリム強度および一般に、改善されたATFを有していた。
【0082】
(実施例4)
発泡性ポリスチレンビーズが、ビーズの重量に対して、単一発泡剤としてn−ペンタンを5.6重量%含むビーズで置換され、シリコーンオイル0.0225重量%で予備潤滑した以外は、実施例3の手順を繰り返した。ビーズを表4において示す量における組成物でコートまたは被覆した。
【0083】
【表4】

表4が示すように、ビーズの重量に対して、単一発泡剤としてn−ペンタンを5.6重量%有し、本発明のコーティング組成物でコートまたは被覆された発泡性ポリスチレン粒子で形成されたカップ(試料XV)は、ステアリン酸亜鉛だけ形成された対照カップ(試料XIV)に比較して、改善されたATFおよび改善されたリム強度を有していた。
【0084】
(実施例5)
直径0.010〜0.020インチ(0.0254〜0.0508cm)の範囲にあり、ビーズの重量に対して、n−ペンタン5.6重量%およびステアリン酸亜鉛1.80gを含む、NOVA Cemicals F271TU(発泡性ポリスチレン)カップビーズを、ドラム容器において5分間撹拌ブレンドした。含浸されたステアリン酸亜鉛コートビーズを11ガロンRodmanスチーム予備発泡機(Artisan Industries社)において、大気圧で予備発泡させた。予備発泡は目標プレパフ密度4ポンド/立法フィート(約64.1kg/m)でバッチ式により操作した。新たに調製したプレパフを5分間空気乾燥して、水分を除去し、約4時間エージングさせた。プレパフビーズ0.65ポンド(0.295kg)をポリエチレンワックス(PE 1000 T6)2.95gと5分間撹拌ブレンドした。コートされたプレパフビーズを、Autonational Cup Machine Model 6VLC−125(標準成型条件)を使用して成形した。カップ成型、汚れ試験、およびリム強度試験を実施例1−4に対するのと同様に行った。配合および試験結果を表5において示した。
【0085】
【表5】

【0086】
実施例5は、本発明のコーティング組成物でコートまたは被覆された粒子で形成されたカップ(試料XVII)は、ステアリン酸亜鉛だけで被覆またはコートされた粒子で形成された対照カップ(試料XVI)に比較して、改善されたATFを有していた。
【0087】
(実施例6)
発泡性ポリスチレンビーズ(NOVA Chemical F271TU)を、Ross リボン ミニ−ブレンダー 42N−1/4S(Charles Ross & Son社、New York)において、液体ポリエチレングリコール 400(PEG 400)とブレンドした。これらのPEGコートビーズを、次いで、表6において示されている量において、以下のタイプのワックスから選択されたポリエチレンワックスでコートした。1)PE 1000 T6、これは、平均分子量約1000および粒径約6μを有するポリエチレンワックスである;2)PE 850 T10、これは、平均分子量約850および粒径約10μを有するポリエチレンワックスである;3)PE 655 T10、これは、平均分子量約655および粒径約10μを有するポリエチレンワックスである;4)PE 500 T60、これは、平均分子量約500および粒径約60μを有するポリエチレンワックスである。ステアリン酸亜鉛(ZnS)を表6において示す量において全ての試料において使用した。ポリエチレンワックスは、商標PETROLITE(登録商標)の下に、Baker Petrolite 社から得られる。
【0088】
5つの試料(XVIII−XXII)を、以下の手順によって調製した。
【0089】
直径0.010〜0.020インチ(0.0254〜0.0508cm)の範囲にあり、粒子の重量に対して、n−ペンタン5.6重量%および表6において示す量における液体 PEG 400を含む含浸発泡性ポリスチレンカップビーズ8ポンド(3.63kg)をミニ−ブレンダーにおいて10分間ブレンドした。表6において示す量におけるコーティング組成物の固体部分の成分をこの混合物に添加し、内容物をさらに10分間さらにブレンドした。
【0090】
含浸コートされたビーズを11−ガロンRodmanスチーム予備発泡(Artisan Industries社)において大気圧で予備発泡させた。目標プレパフ密度4.0−4.5ポンド/立方フィート(約64.1〜約72.1kg/m)でバッチ式により操作した。新たに調製したプレパフを5分間空気乾燥して、水分を除去し、成型の前に約4時間エージングさせた。
【0091】
16オンス(453g)カップを、Master Cup Machine M10(Master Machine & Tool社、Mulberry、FL)を使用して、標準成形条件下で成型した。予備発泡したビーズは、表6において示す密度を有していた。蒸気ヘッダー圧は、100ポンド/平方インチ(約0.690MPa)であり、総サイクル時間は、約14.8秒であった。成型カップを、試験前に終夜エージングさせた。
【0092】
それぞれの試料(XVIII−XXII)に対して4つのカップを以下の方法によって試験した。1)実施例1−4に対して述べたのと同様の方法において、米国市場で入手可能なオイルで揚げた予備成型した日清カップヌードルをそれぞれのカップ中に入れた。2)唐辛子3グラムを麺表面に均一に散らした。3)それぞれのカップを接着性ラベルおよびプラスチックストレッチフィルムでしっかりとシールし、温度149゜F(65℃)でオーブンの中に入れた。4)それぞれの試料をはじめの7時間の間は毎時、次いで、全72時間すなわち、3日間不合格になるまで8時間毎に1回、汚れをチェックした。
【0093】
不合格になる平均時間(ATF)は、実施例1において述べたのと同様に計算した。72時間の最大ATF値は、カップ群試料採取に対するカップはいずれも汚れまたは漏れを示さなかったことを表す。
【0094】
1時間の最小ATF値は、カップ群試料採取における全てのカップが最初の1時間以内に不合格になることを表す。汚れ抵抗に対する結果をATFの点で、表6に示す。
【0095】
【表6】

表6が示すように、本発明のコーティング組成物でコートまたは被覆された含浸ポリスチレン粒子(実施例XIX−XXII)は、ステアリン酸亜鉛だけでコートされた粒子で形成された対照カップ(試料XVIII)に比較して、改善されたATFを有していた。
【0096】
実施例6の対照試料XVIIIを、実施例7、8および9の試料と比較する。
【0097】
(実施例7)
実施例7に対して実施例6の手順を繰り返した。ビーズを表7に示す量における成分でコートまたは被覆した。
【0098】
【表7】

表7の示すように、粒子の重量に対して、単一発泡剤としてn−ペンタン5.6重量%を有し、本発明のコーティング組成物でコートされた発泡性ポリスチレン粒子で形成されたカップ(試料XXIII)は、ステアリン酸亜鉛だけでコートされたビーズで形成された対照カップ(試料XVIII)に比較して、改善されたATFを有していた。
【0099】
(実施例8)
表8において示す量における成分で実施例8に対して実施例6の手順を繰り返した。コートビーズを予備発泡の前に48時間エージングした。
【0100】
【表8】

表8の示すように、粒子の重量に対して、単一発泡剤としてn−ペンタン5.6重量%を有する本発明のコーティング組成物でコートおよび被覆された発泡性ポリスチレン粒子で形成されたカップ(試料XXIV)は、ステアリン酸亜鉛だけでコートされたビーズで形成された対照カップ(試料XVIII)に比較して、改善されたATFを有していた。
【0101】
(実施例9)
実施例7の手順を繰り返した。PEG8000をエチレンビス−ステアロアミド粉体(商標KEMAMIDE(登録商標)W−40の下でCrompton社から入手可能)で置換した。ビーズを表9において示す量の成分でコートおよび被覆した。
【0102】
【表9】

表9の示すように、ビーズの重量に対して、単一発泡剤としてn−ペンタン5.6重量%を有する本発明のコーティング組成物でコートおよび被覆された発泡性ポリスチレン粒子で形成されたカップ(試料XXV)は、ステアリン酸亜鉛だけでコートされたビーズで形成された対照カップ(試料XVIII)に比較して、改善されたATFを有していた。
【0103】
(実施例10)
発泡性ポリスチレンビーズ(NOVA Chemical F271TU)を液体ポリエチレングリコール 400(PEG 400)とドラムミキサーにおいてブレンドした。これらのPEGコートビーズを、次いで、表10において示す量におけるポリエチレンワックスおよびステアリン酸亜鉛(ZnS)でコートした。ポリエチレンワックスは、平均分子量約1000および粒径約6μを有する。(商標Petrolite(登録商標)の下にBaker Petroliteから得られるPE 1000 T6)。
【0104】
2つの試料(XXVI−XXVII)を以下の手順によって調製した。
【0105】
直径0.010〜0.020インチ(0.0254〜0.0.058cm)の範囲にあり、および粒子の重量に対して、n−ペンタン5.6重量%を含む含浸NOVA Chemicals F271TU(発泡性ポリスチレン)カップビーズ3.8ポンド(1.72kg)。
【0106】
試料XXVIIに対して、液体PEG 400を、表10において示した量ににおいて粒子とドラム容器で5分間撹拌ブレンドした。この混合物に表10において示した量におけるポリエチレンワックス(PE 1000 T6)およびステアリン酸亜鉛を添加し、内容物をさらに5分間さらにブレンドした。
【0107】
含浸コートされたビーズを11−ガロンRodmanスチーム予備発泡した機(Artisan Industries社)において大気圧で予備発泡させた。目標プレパフ密度当たり4.0ポンド/立方フィート(約64.1kg/m)でバッチ式により操作した。新たに調製したプレパフしたものを5分間空気乾燥して、水分を除去し、成形の前に約4時間エージングさせた。 10オンスカップをAutonational Cup Machine Model 6VLC−125(標準成形条件)使用し、表10において示す密度を有する予備発泡したビーズ使用して成形した。蒸気ヘッダー圧は、当たり100ポンド/平方インチ(約0.690MPa)であり、総サイクル時間は、約12秒であった。成形カップを、試験前に終夜エージングさせた。
【0108】
それぞれの試料(XXVI−XXVII)に対して10のカップを以下の方法によって試験した。コーヒーを170゜F(76.6℃)で、それぞれのカップ中に注ぎ、コーヒー含むそれぞれのカップの側壁および底を、最初の2時間は15分毎に、2〜6時間は1時毎に、次いで、最大6日間、不合格になるまで8時毎に観察した。
【0109】
不合格になる平均時間(ATF)は、実施例1において述べたのと同様に計算した。144時間の最大ATF値は、カップ群試料採取に対するカップは、いずれも汚れまたは漏れを示さなかったことを表す。0.25時間の最小ATF値は、カップ群試料採取における全てのカップが、最初の15分以内に不合格になることを表す。
【0110】
コーヒー抵抗に対する結果を表10において示す。
【0111】
【表10】

表10が示すように、本発明のコーティング組成物でコートおよび被覆された含浸ポリスチレン粒子で形成されたカップ(試料XXVII)は、ステアリン酸亜鉛だけでコートされたビーズで形成された対照カップ(試料XXVI)に比較して、改善されたATFを有していた。
【0112】
本発明のコーティング組成物でコートおよび被覆され、含浸された熱可塑性粒子は、食料品店において陳列販売されている予備包装された食品、例えば、即席麺、およびまたはスープ、シチュー、肉、等を保持する発泡容器を形成するために使用することができる。
【0113】
本発明をその特定の実施形態の点から述べてきたが、現在の開示を考慮すると、本発明に関する多数の変形が、今では本発明の範囲内に属しうることを理解されたい。例えば本明細書において発泡容器を特に記載したけれども、熱可塑性樹脂粒子用のコーティング組成物は、他のタイプの成型品を形成するために使用することができることを理解するべきである。したがって、本発明は広く解釈され、次に本明細書に付帯する特許請求の範囲および精神によってのみ限定される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コーティング組成物を含む熱可塑性樹脂粒子であって、前記コーティング組成物が、1)液体部分および2)固体部分からなる群から選択された成分を含み、
前記液体部分が、
a)約200から約800の範囲である平均分子量を有する、粒子の重量に対して、0.01重量%より多いポリエチレングリコールを含み、
前記固体部分が、
b)粒子の重量に対して、0.01重量%より多いポリオレフィンワックス、
c)粒子の重量に対して、0.01重量%より多い高級脂肪酸の金属塩、
d)約900から約10,000の範囲である平均分子量を有する、粒子の重量に対して、0.01重量%より多いポリエチレングリコール、および
e)粒子の重量に対して、0.01重量%より多い脂肪酸ビスアミド、ならびにその組合せからなる群から選択された成分を含む、熱可塑性樹脂粒子。
【請求項2】
a)の量が、粒子の重量に対して、0.01%から約0.80重量%であり、b)の量が、粒子の重量に対して、0.01%から約1.0重量%であり、c)の量が、粒子の重量に対して、0.01%から約0.60重量%であり、d)の量が、粒子の重量に対して、0.1%から約0.80重量%であり、e)の量が、粒子の重量に対して、0.1%から約1.0重量%である請求項1に記載の熱可塑性樹脂粒子。
【請求項3】
前記コーティング組成物が、a)およびb)からなる請求項1に記載の熱可塑性樹脂粒子。
【請求項4】
前記コーティング組成物が、a)およびc)からなる請求項1に記載の熱可塑性樹脂粒子。
【請求項5】
前記コーティング組成物が、a)およびd)からなる請求項1に記載の熱可塑性樹脂粒子。
【請求項6】
前記コーティング組成物が、a)およびe)からなる請求項1に記載の熱可塑性樹脂粒子。
【請求項7】
前記コーティング組成物が、a)、b)、およびc)からなる請求項1に記載の熱可塑性樹脂粒子。
【請求項8】
前記コーティング組成物が、a)、c)、およびd)からなる請求項1に記載の熱可塑性樹脂粒子。
【請求項9】
前記コーティング組成物が、a)、b)、およびd)からなる請求項1に記載の熱可塑性樹脂粒子。
【請求項10】
前記コーティング組成物が、a)、b)、およびe)からなる請求項1に記載の熱可塑性樹脂粒子。
【請求項11】
前記コーティング組成物が、a)、c)、およびe)からなる請求項1に記載の熱可塑性樹脂粒子。
【請求項12】
前記コーティング組成物が、a)、d)、およびe)からなる請求項1に記載の熱可塑性樹脂粒子。
【請求項13】
前記コーティング組成物が、a)、b)、c)、およびd)からなる請求項1に記載の熱可塑性樹脂粒子。
【請求項14】
前記コーティング組成物が、a)、b)、c)、およびe)からなる請求項1に記載の熱可塑性樹脂粒子。
【請求項15】
前記コーティング組成物が、a)、c)、d)、およびe)からなる請求項1に記載の熱可塑性樹脂粒子。
【請求項16】
前記コーティング組成物が、a)、b)、d)、およびe)からなる請求項1に記載の熱可塑性樹脂粒子。
【請求項17】
前記コーティング組成物が、a)、b)、c)、d)、およびe)からなる請求項1に記載の熱可塑性樹脂粒子。
【請求項18】
前記コーティング組成物が、a)粒子の重量に対して、0.3重量%の量であるポリエチレングリコールと、
b)粒子の重量に対して、約0.40重量%の量であるポリオレフィンワックスと、 c)粒子の重量に対して、約0.105重量%の量である高級脂肪酸の金属塩とを含む請求項3に記載の熱可塑性樹脂粒子。
【請求項19】
前記高級脂肪酸の金属塩が、ステアリン酸、ラウリン酸およびミリスチン酸の亜鉛、マグネシウム、カルシウム、およびアルミニウム塩からなる群から選択される請求項1に記載の熱可塑性樹脂粒子。
【請求項20】
前記高級脂肪酸の金属塩が、ステアリン酸カルシウムおよびステアリン酸亜鉛から選択される請求項19に記載の熱可塑性樹脂粒子。
【請求項21】
前記高級脂肪酸の金属塩が、ステアリン酸亜鉛である請求項20に記載の熱可塑性樹脂粒子。
【請求項22】
熱可塑性粒子が、スチレン、イソプロピルスチレン、α−メチルスチレン、核メチルスチレン、クロロスチレン、およびtert−ブチルスチレンからなる群から選択されたビニル芳香族モノマーに由来するホモポリマーである請求項1に記載の熱可塑性樹脂粒子。
【請求項23】
前記熱可塑性樹脂粒子が、発泡性ポリスチレン粒子である請求項1に記載の熱可塑性樹脂粒子。
【請求項24】
前記脂肪酸ビスアミドが、エチレンビス−ステアロアミドである請求項1に記載の熱可塑性樹脂粒子。
【請求項25】
a)の前記ポリエチレングリコールが、粒子の重量に対して、約0.05重量%から約0.80重量%の量の範囲にあり、400の平均分子量を有する請求項1に記載の熱可塑性樹脂粒子。
【請求項26】
前記コーティング成分の前記固体部分の前記成分が、一緒に乾式混合され、次いで、前記熱可塑性粒子と乾式ブレンドされる請求項1に記載の熱可塑性樹脂粒子。
【請求項27】
前記ポリオレフィンワックスが、ポリエチレンワックスおよびポリプロピレンワックスからなる群から選択される請求項1に記載の熱可塑性樹脂粒子。
【請求項28】
前記ポリオレフィンワックスが、ポリエチレンワックスである請求項27に記載の熱可塑性樹脂粒子。
【請求項29】
前記コーティング組成物が、熱可塑性樹脂粒子の粒子の重量に対して、約0.005%から約2.0重量%の範囲の量で、熱可塑性樹脂粒子を被覆する請求項1に記載の熱可塑性樹脂粒子。
【請求項30】
請求項1に記載の熱可塑性樹脂粒子から製造された発泡容器。
【請求項31】
請求項1に記載の熱可塑性樹脂粒子から製造された成型品。
【請求項32】
1)液体部分および2)固体部分からなる群から選択された成分を含むコーティング組成物であって、
前記液体部分が、
a)約200から約800の範囲である平均分子量を有する、粒子の重量に対して、0.01重量%より多いポリエチレングリコールを含み、
前記固体部分が、
b)粒子の重量に対して、0.01重量%より多いポリオレフィンワックスと、
c)粒子の重量に対して、0.01重量%より多い高級脂肪酸の金属塩と、
d)約900から約10,000の範囲である平均分子量を有する、粒子の重量に対して、0.01重量%より多いポリエチレングリコールと、および
e)粒子の重量に対して、0.1重量%より多いエチレンビス−ステアロアミド、
ならびにその組合せからなる群から選択された成分を含む、
該コーティング組成物。
【請求項33】
a)の量が粒子の重量に対して、0.01%から約0.80重量%であり、b)の量が粒子の重量に対して、0.01%から約1.0重量%であり、c)の量が粒子の重量に対して、0.01%から約0.60重量%であり、d)の量が粒子の重量に対して、0.1%から約0.80重量%であり、e)の量が粒子の重量に対して、0.1%から1.0重量%である請求項32に記載のコーティング組成物。
【請求項34】
前記コーティング組成物がa)およびc)からなる請求項32に記載のコーティング組成物。
【請求項35】
前記コーティング組成物がa)、c)、およびd)からなる請求項32に記載のコーティング組成物。
【請求項36】
前記コーティング組成物がa)、b)、およびc)からなる請求項32に記載のコーティング組成物。
【請求項37】
前記コーティング組成物がb)およびc)からなる請求項32に記載のコーティング組成物。
【請求項38】
前記コーティング組成物がa)、c)、およびe)からなる請求項32に記載のコーティング組成物。
【請求項39】
前記コーティング組成物が、粒子の重量に対して、0.30重量%の量であるa)、粒子の重量に対して、約0.40重量%であるb)、粒子の重量に対して、約0.105重量%であるc)を含む請求項32に記載のコーティング組成物。
【請求項40】
高級脂肪酸の前記金属塩が、ステアリン酸、ラウリン酸およびミリスチン酸の亜鉛、マグネシウム、カルシウム、およびアルミニウム塩からなる群から選択される請求項32に記載のコーティング組成物。
【請求項41】
高級脂肪酸の前記金属塩が、ステアリン酸カルシウムおよびステアリン酸亜鉛からなる群から選択される請求項40に記載のコーティング組成物。
【請求項42】
高級脂肪酸の前記金属塩が、ステアリン酸亜鉛である請求項41に記載のコーティング組成物。
【請求項43】
前記コーティング組成物のa)の前記ポリエチレングリコールが、粒子の重量に対して、約0.050重量%から約0.80重量%の量の範囲にあり、400の平均分子量を有する請求項32に記載のコーティング組成物。
【請求項44】
前記パラフィンワックスが、ポリエチレンワックスおよびポリプロピレンワックスからなる群から選択される請求項32に記載のコーティング組成物。
【請求項45】
前記ポリオレフィンワックスが、ポリエチレンワックスである請求項44に記載のコーティング組成物。
【請求項46】
発泡性熱可塑性樹脂粒子を用いて製造された発泡容器の漏れに対する抵抗力を改善するための方法であって、ステップが、請求項32に記載のコーティング組成物を、発泡性熱可塑性樹脂粒子に適用するステップを含み、前記コーティング組成物の成分a)を前記発泡性熱可塑性樹脂粒子に適用し、成分b)からe)の組合せを前記熱可塑性樹脂粒子に添加するステップを含む方法。
【請求項47】
予備発泡した熱可塑性樹脂粒子に形成される発泡性熱可塑性樹脂粒子を用いて製造された発泡容器の漏れに対する抵抗力を改善するための方法であって、ステップが、請求項32に記載のコーティング組成物を前記予備発泡した熱可塑性樹脂粒子に適用するステップを含み、前記コーティング組成物の成分a)を、場合により前記予備発泡した熱可塑性樹脂粒子に適用し、成分b)からe)の組合せを前記予備発泡した熱可塑性樹脂粒子に添加するステップとを含む方法。

【公表番号】特表2006−518795(P2006−518795A)
【公表日】平成18年8月17日(2006.8.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−503252(P2006−503252)
【出願日】平成16年1月31日(2004.1.31)
【国際出願番号】PCT/US2004/002926
【国際公開番号】WO2004/069901
【国際公開日】平成16年8月19日(2004.8.19)
【出願人】(503200752)ノバ・ケミカルズ・インコーポレイテツド (19)
【Fターム(参考)】