説明

皮膚外用剤

【課題】ロドデンドロール及びその誘導体の効果が十分発揮され、使用感の良い皮膚外用剤を提供すること。
【解決手段】(a)下記一般式(1)で示されるロドデンドロール又はその誘導体と、
【化1】


(式中Rは、水素原子若しくは炭素数2〜20のアシル基、又は単糖類、二糖類の残基から選ばれる基である。)
(b)エチルグルコシドとを含有することを特徴とする皮膚外用剤。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はロドデンドロール及びその誘導体からなるメラニン生成抑制剤を含有する製剤の有効性が高められ、感触を著しく向上させた皮膚外用剤に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、メラニン産生が表皮色素細胞内で亢進し、表皮に過剰に沈着することによって生じる皮膚のしみ・そばかす等の色素沈着を予防・改善させる成分として、L−アスコルビン酸及びその誘導体、アルブチン等のハイドロキノン誘導体、コウジ酸等のピロン類などが用いられている。
【0003】
これらの物質はメラニンの生成抑制、生成したメラニンの淡色化作用といった美白効果を有する物質として知られている。しかし、これらの物質は色素沈着の原因となる炎症を防止し、新陳代謝を活発化することにより、メラニンが皮膚内部に留まることを防止するには不十分である。
【0004】
またロドデンドロール及びその誘導体は、紫外線に暴露されたことによって生じた色素沈着を改善する成分として提案され(特許文献1〜3参照)、表皮細胞の増殖促進効果も知られている(特許文献4参照)。
【0005】
しかしながら、しみ・そばかす等の原因は複雑であり、ロドデンドロール及びその誘導体を単独で配合しても、その効果が十分発揮されない場合が多く、その配合量を増加する等の手段により解決を図っていたが、コスト及び製剤中での安定性、感触の面で問題が生じる場合があり、その改善が求められていた。
【0006】
一方、エチルグルコシドは、ケラチノサイトの角化促進効果を有し、荒れ肌を予防・改善する成分として報告されている(特許文献5〜6、非特許文献1参照)。
【0007】
またムコ多糖は皮膚の天然保湿因子であり、特にヒアルロン酸とグリセリンを組み合わせることで保湿効果が相乗的に高まり、角層中の水分が増すことによる柔軟性の持続的向上が知られている(非特許文献2参照)。
【0008】
しかしながらムコ多糖は肌に塗布した場合に独特のべたつきを有し、グリセリンやその他の多価アルコールと併用した場合は、よりその欠点が増強されるという性質を有していた。
【特許文献1】特許第3340928号公報
【特許文献2】特許第3340935号公報
【特許文献3】特許第3455406号公報
【特許文献4】特開2004−196818号公報
【特許文献5】特開平10−306010号公報
【特許文献6】特開2005−314310号公報
【非特許文献1】第37回SCCJ研究討論会 講演要旨集、p43−45、1995年11月16日発行
【非特許文献2】フレグランスジャーナル 臨時増刊 No.9、p137−139、(1988)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
そこで本発明は、ロドデンドロール及びその誘導体の効果が十分発揮され、使用感の良い皮膚外用剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、ロドデンドロール及びその誘導体と、肌荒れ改善成分として知られるエチルグルコシドとを併用することにより、美白効果が相乗的に向上され、そして更に美白効果を高めるために配合されるムコ多糖の欠点である塗布後、乾き際のべたつきを抑え、感触評価の高い製剤が得られることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【発明の効果】
【0011】
本発明の皮膚外用剤はロドデンドロールの美白剤としての効果を著しく向上させ、更に肌荒れ防止効果を有し、使用感にも優れたものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下本発明の構成について詳述する。
【0013】
本発明に用いられるロドデンドロール[4−(p−ヒドロキシフェニル)−2−ブタノール]は、公知の化合物であり、またメグスリノキ(Acer nikoence Maxim.)などに含まれることが知られている。
【0014】
また本発明に用いられるロドデンドロール及びアシル化ロドデンドロールには、光学異性体が存在するが、(+)体、(−)体単独でも、またそれらの混合物[(±)と表記する、特開平3−251548号公報]を用いることもできる。
【0015】
本発明で式(1)中に定義した炭素数2〜20のアシル基は、一般に用いられているものであれば特に限定されるものではないが、安定性、合成の容易さから、直鎖飽和のアシル基が好ましい。そして本発明で用いられるアシル化ロドデンドロールとしては、ヘキサノイルロドデンドロール、アセチルロドデンドロール等の、(+)体・(−)体・(±)を挙げることができる。
【0016】
本発明の配糖体を得る方法としては、アルブチンの合成方法として既に公知の方法(USP第3201385号)を用いて得ることができる。例えば、トルエン等の有機溶媒中においてロドデンドロールとアセチル化糖を三フッ素化ホウ素やオキシ塩化リン等を触媒として縮合した後、アルカリ存在下にアセチル基を脱離することにより本発明の配糖体を白色の粉末結晶として容易に得ることができる。またラズベリーケトングリコシドを還元することによっても得ることもできる。更に、天然物から単離することも可能である。尚、本発明の配糖体には、光学異性体が存在するが、(+)体、(−)体単独でも、またそれらの混合物(±)を用いることもできる。
【0017】
本発明で用いられる糖残基は、還元性の単糖類又は二糖類であり、具体的にはグルコース、ガラクトース、キシロース、マンノース、N−アセチルグルコサミン等の単糖類、マルトース、セロビオース、ゲンチビオース等の二糖類を挙げることができる。本発明の配糖体にはα結合及びβ結合を有する異性体が存在するが、単独でも、またそれらの混合物を用いることもできる。
【0018】
本発明で用いられる具体的な配糖体は、ロドデンドロール−D−グルコシド(α及びβ体)、ロドデンドロール−D−ガラクトシド(α及びβ体)、ロドデンドロール−D−キシロシド(α及びβ体)、ロドデンドロール−D−マルトシド(α及びβ体)等の、(+)体・(−)体・(±)を挙げることができる。
【0019】
本発明の皮膚外用剤に配合されるロドデンドロール及びその誘導体の配合量としては特に制限はないが、肌への効果を考えると0.01質量%以上が好ましく、メラニン生成抑制剤として効果を強く発揮するためには0.5質量%以上配合することが好ましい。配合上限は皮膚外用剤としての性質上好ましくは5.0質量%である。
【0020】
本発明に用いられるエチルグルコシドには、日本酒などの醗酵物中に含まれる醗酵産物として知られているが、由来に関しては本発明に何ら影響を及ぼさず、合成品であってもよいが、好ましくは構造異性体が存在しており、荒れ肌改善作用が確認されているα体もしくはその構造異性体混合物を使用することが望ましい。
【0021】
本発明の皮膚外用剤に配合されるエチルグルコシドの配合量としては特に制限はないが、0.01〜1.0質量%が好ましい。
【0022】
更に本発明の皮膚外用剤には、保湿剤としてムコ多糖を配合することが美白効果を高める上で好ましい。
【0023】
本発明に用いられるムコ多糖としては、ヒアルロン酸又はその塩、ヒアルロン酸誘導体、コンドロイチン−4−硫酸、コンドロイチン−6−硫酸、ケラタン硫酸、ヘパリン、キチン、キトサン及びそれらの塩であり、好ましくはヒアルロン酸ナトリウム及びジメチルシラノールヒアルロネートある。
【0024】
本発明に用いられるヒアルロン酸及びその塩又は誘導体は、低分子タイプ及び高分子タイプが存在するが、求められる製剤特徴にしたがい選択される。その具体例としては、ヒアルロン酸FCH−SU、ヒアルロン酸FCH(FCH−120)[以上、紀文フードケミカル社製]、DSHC(N)[EXSYMOL社製]等が挙げられる。
【0025】
本発明に用いられるムコ多糖の配合量は0.001質量%以上が好ましく、配合の上限は特に限定できないが、極端に多量に配合した場合には本発明の効果を損なうものではないものの、皮膚上で高分子特有のヨレやツッパリ感が生じることから、好ましくは1.0質量%以下である。
【0026】
更に本発明の皮膚外用剤には、本発明の効果を損なわない範囲で、前記必須成分の他、通常、医薬品、医薬部外品、化粧品等に配合される他の成分、例えば油剤、保湿剤、界面活性剤、増粘剤、防腐剤、pH調整剤、水、アルコール類、薬剤、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤、色素、香料等を必要に応じて適宜配合することができる。
【0027】
また、軟膏類、ローション類、乳液類、クリーム類、パック類等の任意の剤型とすることができる。
【実施例】
【0028】
以下、本発明を実施例及び比較例に基いて更に詳細に説明するが、本発明はこれにより限定されるものではない。
【0029】
また本発明の皮膚外用剤としての効果を評価するための(1)皮膚色明度回復試験法、(2)荒れ肌改善効果の測定法、(3)官能試験法は下記の通りである。
【0030】
(1)皮膚色明度回復試験法
被験者20名の背部皮膚にUV−B領域の紫外線を最小紅斑量の2倍照射し、試料塗布部位と非塗布部位を設定して各々の皮膚の基準明度(V0値,V0'値)を測定した。引
き続いて塗布部位には試料を1日2回ずつ15週間連続塗布した後、3,6,9,12,15週間後の塗布部位及び非塗布部位の皮膚の明度(Vn値,Vn'値)を測定し、下記の判定基準にしたがって皮膚色の回復を評価した。尚、皮膚の明度(マンセル表色系V値)は高速分光色彩計で測定して得られたX,Y,Z値より算出した。また評価は被験者20名について、3週間後の評価点の平均値で示した。
【0031】
評価点 判断基準
各週間の皮膚明度の回復値の差が下式を満足する試料
5 ΔV−ΔV’≧0.12
4 0.12>ΔV−ΔV'≧0.08
3 0.08>ΔV−ΔV'≧0.04
2 0.04>ΔV−ΔV'≧0
1 0>ΔV−ΔV'

ΔV ・・・塗布部位の回復値 (Vn −V0)
ΔV’・・・非塗布部位の回復値(Vn’−V0’)
【0032】
(2)荒れ肌改善効果の測定試験法
下脚に荒れ肌を有する中高年被験者20名を対象として4週間連続塗布効果を調べた。被験者の左側下脚試験部位に1日2回(朝、晩)約1gの試料を塗布し、試験開始前及び終了後の皮膚の状態を下記の判定基準により判定した。右側下脚は試料を塗布せず対照とした。試験前後の試験部位と対照部位の判定結果を比較し、皮膚乾燥度が2段階以上改善された場合(例えば;+→−,++→±)を「有効」、1段階改善された場合を「やや有効」、変化がなかった場合を「無効」とした。試験結果は「有効」「やや有効」となった被験者の人数で示した。
【0033】
皮膚の乾燥度の判定基準
− :正常
± :軽微乾燥、落屑なし
+ :乾燥、落屑軽度
++ :乾燥、落屑中等度
+++:乾燥、落屑顕著
【0034】
(3)官能試験法
被験者20名が試料を1ヶ月間連用した後の試料の特性を評価した。評価は、湿潤性、美白効果、弾力性、べたつき感のアンケート項目に対し、「皮膚に潤いが生じた」、「美白効果が感じられた」、「皮膚に張りが生じた」、「塗布後のべたつき感が無い」と回答した人数で示した。
【0035】
実施例1〜4、比較例1〜3
ロドデンドロール及びその誘導体から選択される1種とエチルグルコシド並びにムコ多糖の1種を表1の組成において配合し、下記の調製方法にて美容液を調製した。各々について前記の試験を実施し、その結果を表1に併せて示した。
【0036】
【表1】

【0037】
調製方法
(A)のアルコール部および(B)の水相部をそれぞれ均一溶解した後、アルコール部に水相を加えて可溶化し、美容液を得た。
【0038】
下記処方に従い常法により、皮膚外用剤を調製した。
【0039】
応用例1(化粧水)
原料成分 配合量(質量%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ジプロピレングリコール 12.0
濃グリセリン 5.0
モノラウリン酸デカグリセリン 0.5
ロドデンドロール 1.5
エチルグルコシド(α体) 0.02
ヒアルロン酸ナトリウム(*1) 0.05
クエン酸 0.01
クエン酸ナトリウム 0.09
フェノキシエタノール 0.3
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
甘草エキス(*2) 0.1
酵母エキス(*3) 0.1
チンピエキス(*4) 0.05
ジュズダマエキス(*5) 0.05
タイソウエキス(*6) 0.05
スイカズラエキス(*7) 0.05
トウニンエキス(*8) 0.05
クチナシエキス(*9) 0.05
ユキノシタエキス(*10) 0.05
チャ実エキス(*11) 0.01
ツバキエキス(*12) 0.01
オーキッドエキス(*13) 0.05
ゲットウ葉エキス(*14) 0.05
精製水 残 量
*1 ;ヒアルロン酸FCH−SU(紀文フードケミカル社製)
*2 ;カンゾウ抽出液BG−J(丸善製薬社製)
*3 ;イーストリキッドZB(一丸ファルコス社製)
*4 ;チンピ抽出液BG(丸善製薬社製)
*5 ;ヨクイニン抽出液BG−S(丸善製薬社製)
*6 ;タイソウ抽出液BG−J(丸善製薬社製)
*7 ;ファルコレックス スイカズラ SB(一丸ファルコス社製)
*8 ;ファルコレックス トウニン B(一丸ファルコス社製)
*9 ;ファルコレックス クチナシ B(一丸ファルコス社製)
*10;ユキノシタエキス(一丸ファルコス社製)
*11;茶の実抽出物(丸善製薬社製)
*12;ツバキ種子抽出物(丸善製薬社製)
*13;ファルコレックス ラン(一丸ファルコス社製)
*14;月桃葉抽出液BG(丸善製薬社製)
【0040】
応用例2(化粧水)
原料成分 配合量(質量%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
エタノール 5.0
1,3−ブチレングリコール 4.0
濃グリセリン 2.0
ジグリセリン 1.0
コンドロイチン−4−硫酸ナトリウム 0.5
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.) 0.3
モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.) 1.0
ロドデンドロール−D−グルコシド 2.0
エチルグルコシド(異性体混合物) 0.05
リン酸二水素カリウム 0.07
リン酸一水素ナトリウム 0.03
デヒドロジクレオソール 0.01
メチルパラベン 0.1
グリシン 0.01
L−アラニン 0.01
L−プロリン 0.01
L−セリン 0.01
N−メチル−L−セリン 0.1
L−塩化カルニチン 0.1
混合果実抽出液(*15) 0.1
アンズ果汁(*16) 0.1
小麦胚芽エキス(*17) 0.1
ルイボスエキス(*18) 0.1
メリアアザジラクタ葉エキス(*19) 0.1
精製水 残 量
*15;マルチフルーツBSC(Arch Personal Care Products社製)
*16;アプリコットエキスK(エスペリス社製)
*17;クラリスキン(Silab社製)
*18;ファルコレックス ルイボスB(N)(一丸ファルコス社製)
*19;ニームリーフリキッド B(一丸ファルコス社製)
【0041】
応用例3(乳液)
原料成分 配合量(質量%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
エタノール 10.0
ポリオキシエチレンオレイルエーテル(2E.O.) 0.2
ポリオキシエチレンセチルエーテル(2E.O.) 0.1
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.) 0.3
メチルフェニルポリシロキサン 1.0
トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 1.0
ジプロピレングリコール 1.0
濃グリセリン 2.0
ヘキサノイルロドデンドロール 1.5
エチルグルコシド(α体) 0.05
ヒアルロン酸ナトリウム(*1) 0.1
ジメチルシラノールヒアルロネート 0.05
カルビキシビニルポリマー 0.3
水酸化カリウム 0.1
フェノキシエタノール 0.1
アセロラ種子抽出物(*20) 0.1
カムカム果実抽出物(*21) 0.1
メバロノラクトン 0.1
フラビンアデニンジヌクレオチド二ナトリウム(*22) 0.01
ニコチン酸アミド 0.1
塩酸ピリドキシン 0.1
トリ2−ヘキシルデカン酸ピリドキシン(*23) 0.01
アスコルビン酸硫酸二ナトリウム(*24) 0.1
酢酸トコフェロール(*25) 0.1
β−カロチン(*26) 0.001
香料 0.05
精製水 残 量
*20;ニチレイ・アセロラ種子エキスB30(ニチレイ社製)
*21;ニチレイ・カムカムエキスB30(ニチレイ社製)
*22;FAD(協和発酵社製)
*23;NIKKOL VB6−IP(日光ケミカルズ社製)
*24;VC−SS(日本サーファクタント社製)
*25;酢酸dl−α−トコフェロール(エーザイ社製)
*26;βカロチン(ロッシュ社製)
【0042】
応用例4(乳液)
原料成分 配合量(質量%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
水素添加大豆リン脂質 1.0
コレステロール 0.5
スクワラン 2.0
マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル 0.5
セラミド2(*27) 0.5
1,3−ブチレングリコール 3.0
濃グリセリン 3.0
ポリグリセリン 1.0
スクワラン 1.0
ロドデンドロール 1.0
エチルグルコシド(異性体混合物) 0.05
ヒアルロン酸ナトリウム(*28) 0.1
アクリル酸メタクリル酸アルキル共重合体 0.05
キサンタンガム 0.05
水酸化ナトリウム 0.02
フェノキシエタノール 0.3
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
甘草エキス(*2) 0.1
酵母エキス(*3) 0.1
チンピエキス(*4) 0.05
ジュズダマエキス(*5) 0.05
タイソウエキス(*6) 0.05
スイカズラエキス(*7) 0.05
トウニンエキス(*8) 0.05
クチナシエキス(*9) 0.05
ユキノシタエキス(*10) 0.05
チャ実エキス(*11) 0.01
ツバキエキス(*12) 0.01
オーキッドエキス(*13) 0.05
ゲットウ葉エキス(*14) 0.05
精製水 残 量
*27;セラミドTIC−001(高砂香料社製)
*28;ヒアルロン酸FCH(FCH−120)(紀文フードケミカル社製)
【0043】
応用例5(スキンクリーム)
原料成分 配合量(質量%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
セタノール 5.0
親油型モノステアリン酸グリセリン 1.0
ポリオキシエチレンセチルエーテル(2E.O.) 0.1
ショ糖脂肪酸エステル(*29) 0.5
植物性スクワラン 1.0
精製ホホバ油 1.0
精製マカデミア油 1.0
水添ポリイソブテン 1.0
セラミド3(*30) 0.1
ニコチン酸トコフェロール 0.1
オリブ油(*31) 0.1
アボガド油(*32) 0.1
ブドウ種子油(*33) 0.1
濃グリセリン 5.0
ロドデンドロール 1.5
エチルグルコシド(異性体混合物) 0.1
ヒアルロン酸ナトリウム(*28) 0.3
コンドロイチン−4−硫酸ナトリウム 0.3
フェノキシエタノール 0.3
クロルフェネシン 0.1
香料 0.02
精製水 残 量
*29;シュガーワックス A−10E(第一工業製薬社製)
*30;Ceramide IIIA(コスモファーム社製)
*31;クロピュアOL(クローダジャパン社製)
*32;クロピュアアボガド(クローダジャパン社製)
*33;グレープシード油(日光ケミカルズ社製)
【0044】
応用例6(美容液)
原料成分 配合量(質量%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
エタノール 7.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
濃グリセリン 5.0
ポリエチレングリコール1000 1.0
リゾレシチン 0.3
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(40E.O.) 0.5
ジイソステアリン酸ポリグリセリン 0.5
ロドデンドロール−D−グルコシド 2.0
エチルグルコシド(異性体混合物) 0.2
ヒアルロン酸ナトリウム(*1) 0.3
ジメチルシラノールヒアルロネート 0.2
カラギーナン 0.2
フェノキシエタノール 0.3
豆乳発酵エキス(*34) 0.1
オランダガラシエキス(*35) 0.1
エイジツエキス(*36) 0.1
プルーンエキス(*37) 0.1
紅茶エキス(*38) 0.1
ウーロン茶エキス(*39) 0.1
海藻エキス(*40) 0.1
ブクリョウエキス(*41) 0.1
ニンジンエキス(*42) 0.1
カフェイン(*43) 0.1
アルニカエキス(*44) 0.1
イチョウエキス(*45) 0.1
カミツレエキス(*46) 0.1
クララエキス(*47) 0.1
ソウハクヒエキス(*48) 0.1
マロニエエキス(*49) 0.1
精製水 残 量
*34;豆乳発酵液(三省製薬社製)
*35;WATERCRESS KB(Silab社製)
*36;エイジツ抽出液BG−R(丸善製薬社製)
*37;プルーン抽出液WC(丸善製薬社製)
*38;紅茶リキッド(一丸ファルコス社製)
*39;ファルコレックス ウーロン E(一丸ファルコス社製)
*40;Phyco ARL EDTA(Codif社製)
*41;ファルコレックス ブクリョウ B(一丸ファルコス社製)
*42;ファルコレックス ニンジン B(一丸ファルコス社製)
*43;茶の素(白鳥製薬社製)
*44;アルニカ抽出液BG(丸善製薬社製)
*45;イチョウ葉抽出液BG(丸善製薬社製)
*46;カミツレ抽出液BG−J(丸善製薬社製)
*46;ファルコレックス クララB(一丸ファルコス社製)
*48;ファルコレックス ソウハクヒ BG(一丸ファルコス社製)
*49;マロニエ抽出液BG−J(丸善製薬社製)
【0045】
応用例1〜6は製剤の安定性に優れ、上記効果試験法により評価したところ、いずれにおいても優れたものであった。
【0046】
尚、上記の応用例において使用した香料の組成を以下に示す。
【0047】
【表2】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)下記一般式(1)で示されるロドデンドロール又はその誘導体と、
【化1】

(式中Rは、水素原子若しくは炭素数2〜20のアシル基、又は単糖類、二糖類の残基から選ばれる基である。)
(b)エチルグルコシドとを含有することを特徴とする皮膚外用剤。
【請求項2】
更に(c)ムコ多糖を含有することを特徴とする請求項1記載の皮膚外用剤。

【公開番号】特開2008−273851(P2008−273851A)
【公開日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−116550(P2007−116550)
【出願日】平成19年4月26日(2007.4.26)
【出願人】(000000918)花王株式会社 (8,290)
【Fターム(参考)】