説明

皮膚接触製品及びこれを製造する方法

本開示は、皮膚接触製品及びこれを製造する方法であって、皮膚接触製品は、繊維層及びフィルム層を含む少なくとも2つの別個の層を有するラミネート材から形成された皮膚接触製品及びこれを製造する方法に関する。ラミネート材は、繊維層の選択された表面部分にフィルム様表面も有し、これは、選択された表面部分に熱を加えることによって形成される。熱は、フィルム様表面を形成するのに十分な温度且つ時間加えられ、この場合、温度及び時間は、ラミネート材の物理的特性に依存する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は包括的に、ラミネート材の実用性を高める改良に関し、より詳細には、布様材料の或る領域にフィルム様表面を有する皮膚接触製品及びこれを製造する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
身体着用可能な回収装置のような皮膚接触製品は、ある公知の望ましい特性を有する材料から形成される。回収装置が体内老廃物回収袋を有する場合、これらの特性は通常、オストミー、自制及び創傷のケアにおいて経験されるタイプのヒトの体内老廃物を受け入れると共に特定可能な時間保持することができる一方で、通常、使用中に十分なガス及び臭気バリア性として役立つことも含む。さらに、不織布表面又は他の繊維状の表面又は布様の表面を有するラミネート材から成るそのような皮膚接触製品を形成することが極めて望ましい。
【0003】
現在では、これらのタイプの製品に関して多くの点で特に有効であることが知られている市販のフィルムがある。このフィルムは、一般的にヒトの体内老廃物を受け入れると共に保持することのできる装置において有用であることが知られており、所望であれば、必要なガス及び臭気のバリア特性を提供するように形成することができる。しかし、公知の市販されているフィルムも、他の特定の望ましい特性に関しては望ましい状態ではない。
【0004】
特に、現在利用可能なフィルムは、時々「手触り」又は「感触」に関して受け入れ難い。これらのフィルムは、暑いか若しくは多湿の状態、及び/又はシャワー後に、体に張り付く傾向があり、これは、皮膚接触製品のユーザにとって不快感を引き起こすことが知られている。さらに、市販されているフィルムは、使用時に望ましくないカサカサという音を立てる傾向がある。
【0005】
これらの問題を解消するために、フィルムを不織布層又は他の繊維状の層若しくは布様の層でラミネート加工することが提案されてきた。これは、フィルムの表面をそのような層に熱固定することによって達成することができる。この被覆処理は、よりよい「手触り」又は「感触」と同様に消音も達成するであろうことが示唆されている。
【0006】
しかし、身体着用可能な回収装置のような皮膚接触製品は通常、構成要素を取り付けることができる必要がある。また、構成要素を、身体着用可能な回収装置の「けば状」であり得る不織布の外面又は繊維状の外面又は布様の外面に取り付けることは困難であることが知られている。構成要素をそのような材料に接着する場合、固着部は通常弱く、漏れが生じる可能性がある。
【発明の開示】
【0007】
理解されるように、この理由は、接着方法が、身体着用可能な回収装置を形成するのに一般的に使用されるけば状材料の個々の繊維にのみ固定するためである。構成要素をそのような材料に取り付ける取り付け方法として接着剤が使用される場合、接着剤は繊維の1つ1つ全てを覆うことはなく、その結果、けば状材料中に漏れ経路が生じる可能性がある。この理由から、依然として、構成要素をけば状材料にしっかりと取り付けることができることを含む、前述の問題の全てに対処する皮膚接触製品を開発する必要がある。
【0008】
[本開示の概要]
したがって、本開示は、ラミネート材から形成される皮膚接触製品に関する。ラミネート材は、フィルム層に取り付けられた繊維層を含む少なくとも2つの別個の層を有する。ラミネート材は、繊維層の選択された表面部分に形成されたフィルム様表面も有する。このフィルム様表面は、ラミネート材の繊維層側の選択された表面部分に熱を加えることによって形成される。
【0009】
前述のものに関連して、熱は、フィルム様表面を形成するのに十分な温度且つ時間加えられ、この場合、この温度及び時間は、皮膚接触製品に用いられる繊維層の物理的特性に依存する。
【0010】
例示的な実施形態では、ラミネート材は、繊維層と、フィルム層と、これらの層の間にあり、繊維層をフィルム層に付着させる接着層とを有する3つの別個の層を有する。
【0011】
好ましくは、ラミネート材の繊維層は、コットン、シルク、セルロース織物(cellulosic tissue)、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリエチレン又は他のポリオレフィン、又はコポリマー又はこれらの混合物から選択される天然繊維又は合成繊維から成る。また、接着層を、繊維層及びフィルム層間に、実質的に連続する接着剤の層を塗布すると共に、この接着剤を活性化又は硬化して繊維層をフィルム層に接着することによって形成することも有利である。フィルム層は、臭気バリア特性及び密封特性の両方を有する一体フィルム(monolithic film)から構成してもよく、これによって、ラミネート材は、身体着用可能な回収装置のような皮膚接触製品としての使用によく適している。
【0012】
代替的には、フィルム層は、少なくとも臭気バリア副層及び密封副層を有する多層フィルムから構成してもよく、この場合、臭気バリア副層は、ポリエチレン又は他のポリオレフィン又はコポリマー又はこれらの混合物から構成してもよい。
【0013】
例示的な実施形態では、フィルム様表面は、
i)ラミネート材の選択された表面部分に、摂氏約162度〜摂氏約218度(華氏約325度〜華氏約425度)の温度で、約0.75秒〜約1.75秒の時間熱を加えるステップを行うことと、ii)熱を加えるステップの後で、ラミネート材の選択された表面部分を、摂氏約15度〜摂氏約38度(華氏約60度〜華氏約100度)の温度で約1.0秒〜約4.0秒の時間冷却するステップを行うこととによって形成することが有利である。
【0014】
本開示は、皮膚接触製品に用いられるラミネート材のフィルム様表面を形成する方法にも関する。この方法は、少なくとも2つの別個の層から成るラミネート材を形成するステップを含む。2つの別個の層は、フィルム層に取り付けられた繊維層を有する。この方法はまた、熱を加えることによってフィルム様表面を形成するステップも含む。熱は、ラミネート材の繊維層側の選択された表面部分に加えられる。この方法はまた、繊維層の選択された表面部分にフィルム様表面を形成するのに十分な温度且つ時間熱を加えることも含む。
【0015】
本開示の他の目的、利点及び特徴は、添付の図面と共に以下の明細書を検討することによって理解されるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
[本開示の詳細な説明]
添付の図面において、まず図1及び図2を参照すると、参照符号10は概して、オストミーパウチ12のような皮膚接触製品に形成されているラミネート材を示している。オストミーパウチ12は、一対の側壁12a及び12bを有し、側壁12a及び12bのそれぞれのラミネート材10は、少なくとも2つ、好ましくは3つの別個の層、すなわち繊維層14と、概して16で示されたフィルム層と、また好ましくは繊維層14とフィルム層16との間に配置された接着層18とも有している(図2を参照のこと)。この構成の場合、接着層18は、好ましくは、繊維層14をフィルム層16に実質的に連続して接着するような方法で提供される接着剤を有してもよい。
【0017】
代替的には、繊維層14及びフィルム層16は、例えば熱ラミネートによる熱接着のような任意の他の適した方法でラミネート材10を形成することができる。
【0018】
好ましくは、繊維層14は、コットン、シルク、セルロース織物、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリエチレン又は他のポリオレフィン又はコポリマー又はこれらの混合物から選択される天然繊維又は合成繊維から成る。接着層18は、図2に示されるように、繊維層14及びフィルム層16間に、実質的に連続する層の接着剤を塗布することと、次いで、この接着剤を活性化又は硬化して、繊維層をフィルム層に実質的に接着することとによって形成される。フィルム層16は、臭気バリア特性及び密封特性の両方を有することを特徴とする一体フィルムから構成してもよく、又は代替的に、概して図2に示すような多層フィルムから構成してもよい。
【0019】
フィルム層16が多層フィルムを有する場合、少なくとも臭気バリア副層20及び密封副層22を有することが好ましく、臭気バリア副層20は、ポリエチレン又は他のポリオレフィン又はコポリマー又はこれらの混合物から成る。
【0020】
フィルム層16は、最大約8層を有する多層フィルムとして形成することができ、これによって、20のような複数の臭気バリア層を提供することが可能になる。さらに、フィルム層16は、一方の側22又は両側22及び24に密封副層を有する多層フィルムとして形成することができる。また図2に示されるように、密封副層22は、フィルム層16の外側密封副層16a、すなわち繊維層14の方向に面する層を形成する。
【0021】
繊維層14はまた、けばがあるか、スエード調であるか又は剪毛された側が繊維層の外側に面する側14aを構成するような方法でフィルム層16にラミネート加工されてもよい。この外側に面する側14aは、ユーザの皮膚の方に面してもよく、この場合には、快適なパネルと考えてもよく、及び/又はユーザの衣服に面してもよい。いずれにしても、けばがあるか、スエード調であるか又は剪毛された繊維層14を処理することは任意である。さらに、繊維層14は、けばがあるか、スエード調であるか又は剪毛された側が、繊維層の内側に面する側14bを構成するような方法で、フィルム層16にラミネート加工することも可能である。
【0022】
繊維層14のこれら及び他の可能な態様にもかかわらず、フィルム様表面は、本明細書に開示されるような方法で、繊維層の外側に面する表面に形成することが有利であり、これは、上述し、且つさらに後述するように、補助的な構成要素を取り付けるのがこの外側に面する表面であるためである。
【0023】
ラミネート材10のこれらの特徴及びさらなる追加の特徴は、2004年6月4日に出願され、同一出願人よって所有されており、且つ同時係属中の、ダークス(Dircks)らの米国特許出願第10/861,560号、「ラミネート材及びこのラミネート材からなる身体着用可能なパウチ」に開示されており、この教示は参照により本明細書に援用される。
【0024】
図1を参照すると、示されている皮膚接触製品は、繊維層14によって画定される側のラミネート材10の選択された表面部分に、26におけるようなフィルム様表面を有するオストミーパウチ12である。26におけるようなフィルム様表面は、ラミネート材10の選択された表面部分に熱を加えることによって形成される。具体的には、熱は、選択された表面部分に、26におけるようなフィルム様表面を形成するのに十分な温度且つ時間加えられ、この温度及び時間は、ラミネート材の物理的特性に依存する。
【0025】
開示されたラミネート材を使用して、フィルム様表面26は、選択された表面部分に、摂氏約162度〜摂氏約218度(華氏約325度〜華氏約425度)の温度で、約0.75秒〜約1.75秒の時間熱を加えることによって形成される。さらにその後、フィルム様表面26は、熱を加えた後で、選択された表面部分を、摂氏約15度〜摂氏約38度(華氏約60度〜華氏約100度)の温度で、約1.0秒〜約4.0秒の時間冷却することによって形成される。
【0026】
理解されるように、26におけるようなフィルム様表面は、繊維層14によって画定されたラミネート材10の側、より詳細には、ユーザの皮膚に対する快適さを高めるために、けば状にすること、スエード調にすること又は剪毛することによって任意選択的に処理され得る繊維層14の外側に面する側14aに形成することが好ましい。
【0027】
図3及び図4では、皮膚接触製品は、完全に組み立てられた排出可能なオストミーパウチ12の形態であり、オストミーパウチ12は、間にキャビティを画定するラミネート材10から成る側壁12a及び12bを有すると共に、排出開口30において終端する下方に延びる首部28を画定する(図1参照)。この完全に組み立てられたオストミーパウチ12は、Velcro(面ファスナ部分)又はG.バインダー社(ドイツ)からのDUOTEC(噛み合いマッシュルーム要素)のような噛み合い手段である補強ストリップ32及び34並びにストリップ36を有している。オストミーパウチ12はまた、Velcro(面ファスナ部分)又はDUOTECのような対応する噛み合い手段である取り付け縁部40及びストリップ42を有する可撓性フィルム材から成るフラップ38を有し、それによって、首部28を、それぞれのストリップ36及び42と噛み合い係合するように上方に折り曲げることができる。
【0028】
図3を具体的に参照すると、完全に組み立てられたオストミーパウチ12は、ストーマ受け入れ口44a及び腸内ガス用の開口44bを有する面板44をさらに有してもよい。
【0029】
補強ストリップ32及び34、噛み合い係合のストリップ36及び42、面板44のような補助的な構成要素と関連して、これらの構成要素を、性能を損なうことなく、皮膚接触製品に用いられるタイプのけば状の不織布材料又は繊維状材料又は布様材料にしっかりと取り付けることができることが重要である。これまでは、通常、漏れの可能性のある弱い接着固着部がもたらされていた。しかし、補助構成要素が取り付けられるべき領域において、けば状材料の選択された表面部分にフィルム様表面を形成することによって、補助的な構成要素のフィルム様表面への接着を頑丈にしつつ、皮膚接触特性を望ましいものにするために不織布材料又は繊維状材料又は布様材料を使用することが可能である。
【0030】
図1を図3及び図4と比較すると分かるように、補助的な構成要素32、34、36及び38を適切な位置に取り付けるのを容易にするために、下方に延びる首部28の実質的に全体にフィルム様表面26が形成されてもよく、それによって、ストリップ36及び38を噛み合い係合させるように首部を折り曲げることができ、また、適した従来の接着剤を用いて面板44の取り付けを容易にするために、側壁12aの一方の適切な位置に同様のフィルム様表面を形成してもよい。
【0031】
本開示の独自の特徴を、特定の補助的な構成部材が取り付けられるオストミーパウチに関して説明したが、開示される特徴は、オストミーパウチ又は特定の補助的な構成要素のいずれかに決して限定するものではなく、むしろ、本開示から派生する、また本開示に固有の重要な利点を例示するものに過ぎないことが理解されるであろう。
【0032】
別の点では、本開示は、皮膚接触製品に用いられるラミネート材のフィルム様表面を形成する方法に関する。この方法は、少なくとも2つの別個の層から成るラミネート材を形成するステップを含む。この2つの別個の層は、フィルム層に取り付けられた繊維層を含む。この方法はまた、熱を加えることによってフィルム様表面を形成するステップも含む。熱は、繊維層の側の選択された表面部分に加えられる。この方法はまた、選択された表面部分にフィルム様表面を形成するのに十分な温度且つ時間熱を加えることを含む。
【0033】
前述と関連して、温度及び時間は、皮膚接触製品に用いられる繊維層の物理的特性に依存し、例示的な方法では、ラミネート材は、繊維層と、フィルム層と、これらの層の間にあり、繊維層をフィルム層に付着させる接着層とを含む3つの別個の層を有する。
【0034】
前述したように、ラミネート材の繊維層は、コットン、シルク、セルロース織物、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリエチレン又は他のポリオレフィン又はコポリマー又はこれらの混合物から選択される天然繊維又は合成繊維から成る。さらに、前述したように、接着層は、繊維層及びフィルム層間に、実質的に連続する層の接着剤を塗布し、その後、この接着剤を活性化又は硬化することによって繊維層がフィルム層にしっかりと接着するようにすることによって形成される。また、前述したように、フィルム層は、臭気バリア特性及び密封特性の両方を有することを特徴とする一体フィルム、又は代替的に、臭気バリア副層及び密封副層を有する多層フィルムから成る。
【0035】
本開示の方法を実行する際に、フィルム層が多層フィルムである場合、臭気バリア副層は、ポリエチレン又は他のポリオレフィン又はコポリマー又はこれらの混合物から成る。
【0036】
本明細書において開示されるラミネート材に関する他の点では、ラミネート材の選択された表面部分に熱を加えるステップは、摂氏約162度〜摂氏約218度(華氏約325度〜華氏約425度)の温度で、約0.75秒〜約1.75秒の時間行なわれ、且つこの方法はその後、熱を加えるステップに続いて、ラミネート材の選択された表面部分を、摂氏約15度〜摂氏約38度(華氏約60度〜華氏約100度)の温度で、約1.0秒〜約4.0秒の時間冷却するステップをさらに含むことが好ましい。
【0037】
図5を参照すると、参照符号50は概して、皮膚接触製品の選択された表面部分にフィルム様表面を形成する方法を行うところが概略的に示されている装置を指している。装置50は、ラミネート材の連続ベルト54をテーブル56上で導くローラ52を有している。装置50は、ラミネート材10に対して加熱ステップ及び冷却ステップを行い、ラミネート材10の選択された表面部分にフィルム様表面を形成する加熱プレス58及び冷却プレス60も有している。
【0038】
理解されるように、フィルム様表面のサイズ、形状及び位置は、連続ベルト54に対する加熱プレス58の位置を制御することと、加熱プレス58による各加熱間の連続ベルト54の移動距離を制御することと、加熱プレス58のプレートのサイズ及び形状を制御することとによって制御することができ、これらは全て十分に当業者の能力の範囲内である。
【0039】
前述では、目下好ましい実施形態に対する本開示の詳細な説明を記載したが、本明細書において与えられている詳細な説明は、添付の特許請求の範囲の真の精神及び範囲から逸脱することなく、当業者によって変更可能であることが理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】ラミネート材から形成されると共に、選択された表面部分にフィルム様表面を有する、本開示による皮膚接触製品の斜視図である。
【図2】図1に示される皮膚接触製品を形成するのに使用されるラミネート材の断面図である。
【図3】図2のラミネート材から形成されるオストミーパウチの皮膚接触側の概略的な平面図である。
【図4】図2のラミネート材から形成されるオストミーパウチの反対側の概略的な平面図である。
【図5】皮膚接触製品の選択された表面部分にフィルム様表面を形成する方法を行う、本開示による装置の概略図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
皮膚接触製品に用いられるラミネート材にフィルム様表面を形成する方法であって、
少なくとも繊維層及びフィルム層から成る前記ラミネート材を形成するステップと、
前記繊維層の選択された表面部分に熱を加えるステップと、
を含み、
前記熱は、前記繊維層の前記選択された表面部分に前記フィルム様表面を形成するのに十分な温度且つ時間加えられる方法。
【請求項2】
前記ラミネート材は、前記繊維層及び前記フィルム層間に接着層を含む3つの別個の層から形成される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ラミネート材の前記繊維層は、コットン、シルク、セルロース織物、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリエチレン又は他のポリオレフィン又はコポリマー又はこれらの混合物から選択される天然繊維又は合成繊維から成る、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記接着層は、前記繊維層及び前記フィルム層間に、実質的に連続する層の接着剤を塗布することと、該接着剤を活性化又は硬化することによって前記繊維層を前記フィルム層に接着することとによって形成される、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記フィルム層は、臭気バリア特性及び密封特性の両方を有することを特徴とする一体フィルムから成る、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記フィルム層は、少なくとも臭気バリア副層及び密封副層を有する多層フィルムから成る、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記臭気バリア副層は、ポリエチレン又は他のポリオレフィン又はコポリマー又はこれらの混合物から成る、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記ラミネート材の前記選択された表面部分に熱を加えるステップは、摂氏約162度〜摂氏約218度の温度で、約0.75秒〜約1.75秒の時間行われる、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記熱を加えるステップの後、前記ラミネート材の前記選択された表面部分を、摂氏約15度〜摂氏約38度の温度で、約1.0秒〜約4.0秒の時間冷却するステップをさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
皮膚接触製品に用いられるラミネート材にフィルム様表面を形成する方法であって、
少なくとも繊維層及びフィルム層から成る前記ラミネート材を形成するステップと、
前記繊維層の選択された表面部分を、摂氏約162度〜摂氏約218度の温度で、約0.75秒〜約1.75秒加熱するステップと、
前記繊維層の前記選択された表面部分を、摂氏約15度〜摂氏約38度の温度で、約1.0秒〜約4.0秒冷却するステップと、
を含む方法。
【請求項11】
前記ラミネート材は、前記繊維層及び前記フィルム層間に接着層を含む3つの別個の層から形成される、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記加熱するステップは、前記繊維層の外方に面する表面の選択された表面部分に熱を加えることを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記ラミネート材の前記繊維層は、コットン、シルク、セルロース織物、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリエチレン又は他のポリオレフィン又はコポリマー又はこれらの混合物から選択される天然繊維又は合成繊維から成る、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記接着層は、前記繊維層及び前記フィルム層間に、実質的に連続する層の接着剤を塗布することと、該接着剤を活性化又は硬化することによって前記繊維層を前記フィルム層に接着することとによって形成される、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記フィルム層は、臭気バリア特性及び密封特性の両方を有することを特徴とする一体フィルムから成る、請求項10に記載の方法。
【請求項16】
前記フィルム層は、少なくとも臭気バリア副層及び密封副層を有する多層フィルムから成る、請求項10に記載の方法。
【請求項17】
前記臭気バリア副層は、ポリエチレン又は他のポリオレフィン又はコポリマー又はこれらの混合物から成る、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
ラミネート材から形成される皮膚接触製品であって、
前記ラミネート材は、
繊維層及びフィルム層を含む少なくとも2つの別個の層と、
前記繊維層の選択された表面部分のフィルム様表面であって、前記選択された表面部分に、前記フィルム様表面を形成するのに十分な温度且つ時間熱を加えることによって形成されるフィルム様表面と
を含む皮膚接触製品。
【請求項19】
前記ラミネート材は、前記繊維層及び前記フィルム層間に接着層を含む3つの別個の層から形成される、請求項18に記載の皮膚接触製品。
【請求項20】
前記ラミネート材の前記繊維層は、コットン、シルク、セルロース織物、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリエチレン又は他のポリオレフィン又はコポリマー又はこれらの混合物から選択される天然繊維又は合成繊維から成る、請求項18に記載の皮膚接触製品。
【請求項21】
前記接着層は、前記繊維層及び前記フィルム層間に、実質的に連続する層の接着剤を塗布することと、該接着剤を活性化又は硬化することによって前記繊維層を前記フィルム層に接着することとによって形成される、請求項19に記載の皮膚接触製品。
【請求項22】
前記フィルム層は、臭気バリア特性及び密封特性の両方を有することを特徴とする一体フィルムから成る、請求項18に記載の皮膚接触製品。
【請求項23】
前記フィルム層は、少なくとも臭気バリア副層及び密封副層を有することを特徴とする多層フィルムから成る、請求項18に記載の皮膚接触製品。
【請求項24】
前記臭気バリア副層は、ポリエチレン又は他のポリオレフィン又はコポリマー又はこれらの混合物から成る、請求項23に記載の皮膚接触製品。
【請求項25】
前記フィルム様表面は、前記ラミネート材の前記選択された表面部分に、摂氏約162度〜摂氏約218度の温度で、約0.75秒〜約1.75秒の時間熱を加えるステップを行うことによって形成される、請求項18に記載の皮膚接触製品。
【請求項26】
前記フィルム様表面は、前記熱を加えるステップの後、前記ラミネート材の前記選択された表面部分を、摂氏約15度〜摂氏約38度の温度で、約1.0秒〜約4.0秒の時間冷却するステップを行うことによって形成される、請求項25に記載の皮膚接触製品。
【請求項27】
ラミネート材から形成される皮膚接触製品であって、
前記ラミネート材は、
繊維層及びフィルム層を含む少なくとも2つの別個の層と、
前記繊維層の選択された表面部分のフィルム様表面であって、前記選択された表面部分に、摂氏約162度〜摂氏約218度の温度で、約1.0秒〜約4.0秒の時間熱を加えることによって形成されるフィルム様表面と
を含む皮膚接触製品。
【請求項28】
前記ラミネート材は、前記繊維層及び前記フィルム層間に接着層を含む3つの別個の層から形成される、請求項27に記載の皮膚接触製品。
【請求項29】
前記ラミネート材の前記繊維層は、コットン、シルク、セルロース織物、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリエチレン又は他のポリオレフィン又はコポリマー又はこれらの混合物から選択される天然繊維又は合成繊維から成る、請求項27に記載の皮膚接触製品。
【請求項30】
前記接着層は、前記繊維層及び前記フィルム層間に、実質的に連続する層の接着剤を塗布することと、該接着剤を活性化又は硬化することによって前記繊維層を前記フィルム層に接着することとによって形成される、請求項28に記載の皮膚接触製品。
【請求項31】
前記フィルム層は、臭気バリア特性及び密封特性の両方を有することを特徴とする一体フィルムから成る、請求項27に記載の皮膚接触製品。
【請求項32】
前記フィルム層は、少なくとも臭気バリア副層及び密封副層を有することを特徴とする多層フィルムから成る、請求項27に記載の皮膚接触製品。
【請求項33】
前記臭気バリア副層は、ポリエチレン又は他のポリオレフィン又はコポリマー又はこれらの混合物から成る、請求項32に記載の皮膚接触製品。
【請求項34】
可撓性シート材から成る側壁を有する排出可能なオストミーパウチであって、
前記可撓性シート材の側壁は、それらの間にキャビティを画定すると共に、排出開口で終端する下方に延びる首部を画定し、
前記可撓性シート材は、外方に面する繊維層及びフィルム層を含む少なくとも2つの別個の層を有し、
前記可撓性シート材の前記外方に面する繊維層上の前記下方に延びる首部の少なくとも一部に形成されるフィルム様表面は、前記外方に面する繊維層に、前記フィルム様表面を形成するのに十分な温度且つ時間熱を加えることによって形成される、排出可能なオストミーパウチ。
【請求項35】
前記可撓性シート材は、前記繊維層及び前記フィルム層間に接着層を含む3つの別個の層から形成される、請求項34に記載の排出可能なオストミーパウチ。
【請求項36】
前記可撓性シート材の前記繊維層は、コットン、シルク、セルロース織物、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリエチレン又は他のポリオレフィン又はコポリマー又はこれらの混合物から選択される天然繊維又は合成繊維から成る、請求項34に記載の排出可能なオストミーパウチ。
【請求項37】
前記接着層は、前記繊維層及び前記フィルム層間に、実質的に連続する層の接着剤を塗布することと、該接着剤を活性化又は硬化することによって前記繊維層を前記フィルム層に接着することとによって形成される、請求項35に記載の排出可能なオストミーパウチ。
【請求項38】
前記フィルム層は、臭気バリア特性及び密封特性の両方を有することを特徴とする一体フィルムから成る、請求項34に記載の排出可能なオストミーパウチ。
【請求項39】
前記フィルム層は、少なくとも臭気バリア副層及び密封副層を有することを特徴とする多層フィルムから成る、請求項34に記載の排出可能なオストミーパウチ。
【請求項40】
前記臭気バリア副層は、ポリエチレン又は他のポリオレフィン又はコポリマー又はこれらの混合物から成る、請求項39に記載の排出可能なオストミーパウチ。
【請求項41】
前記フィルム様表面は、前記外方に面する繊維層に、摂氏約162度〜摂氏約218度の温度で、約0.75秒〜約1.75秒の時間熱を加えるステップを行うことによって形成される、請求項34に記載の排出可能なオストミーパウチ。
【請求項42】
前記フィルム様表面は、前記熱を加えるステップの後、前記可撓性シート材を、摂氏約15度〜摂氏約38度の温度で、約1.0秒〜約4.0秒の時間冷却するステップを行うことによって形成される、請求項41に記載の排出可能なオストミーパウチ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図5】
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【公表番号】特表2010−521341(P2010−521341A)
【公表日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−553659(P2009−553659)
【出願日】平成20年1月14日(2008.1.14)
【国際出願番号】PCT/US2008/050964
【国際公開番号】WO2008/112337
【国際公開日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【出願人】(591000414)ホリスター・インコーポレイテッド (38)
【氏名又は名称原語表記】HOLLISTER INCORPORATED
【Fターム(参考)】