皮膚治療装置
本発明は、出口窓(12)を有する皮膚治療装置(10)に係る。該出口窓を介して、皮膚治療装置(10)の稼働中に電磁放射線(16)が透過される。本発明によれば、当該皮膚治療装置(10)は、出口窓(12)の前方において配置されるフォイル(24)を有する、出口窓(12)に関連付けられる汚れ防止手段を有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、出口窓を有する皮膚治療装置に係り、当該皮膚治療装置の稼働中に該出口窓を介して電磁放射線が透過される。
【背景技術】
【0002】
本発明は、制限的ではなく、以下において光を有して皮膚又は組織を治療する装置に関連して説明される。特には集中光(intensive light)である光を有して皮膚を治療する複数の皮膚治療装置は既知である。集中光は例えば、皮膚活性化、脱毛、血管治療又はにきび治療、及び複数の更なる光の活用に対して使用され得る。かかる装置の光源は例えば、レーザ、フラッシュランプ、又はLEDアレイであり得る。かかる装置の波長は、光源に依存して、レーザ光のように単色であるか、フラッシュランプ光のように多色である。光源からの光は、使用者又は患者の皮膚に対して、特には接触窓である出口窓を介して適用される。多くの場合、光は、レンズ、光ファイバ、反射体を有するフラッシュランプシステム、ガラスプリズム又はガラス立方体を用いて皮膚に対して案内される。該ガラスプリズム又はガラス立方体は、出口窓を形成する。これは、例えばUS6280438(特許文献1)及びUS5885273(Eckhouse 外)(特許文献2)、又はUS2002/0173780A1(Altshuler 外)(特許文献3)において記載される。例えば、ガラスプリズムは、皮膚と接触する装置の一部であり得る。かかるガラスプリズムは、皮膚に対して適用される波長に対して透明である。かかるガラスプリズムの他の機能は、レンズ、フィルタ、及び鏡等である装置の内部における高感度光学部品を例えば、埃、又は、ゲル、添加物、皮膚の断片等の不純物である汚れから保護することである。結果として、出口窓は汚れ得る。角部又は割れ目等の特に清掃が困難である範囲において、不純物は容易にたまる。添加物又はゲル等が使用される場合には、接触窓の目詰まりが発生し得る。
【0003】
多くの光治療用途に関して、出口窓を介して透過される光の強度は、バーンイン(burn−in)効果に少なくとも寄与する吸収をともなって、出口窓表面への汚れのバーンインを引き起こすよう十分に高い。場合によっては、集中光の一度だけのフラッシュでも、バーンインを引き起こすには十分であり得る。バーンインされた汚れの粒子又は不純物は、部分的に、あるいは最悪の場合には完全に、集中光の次のビームを吸収する。したがって、バーンインされた汚れの薄い層は、皮膚治療装置の稼働中に加熱する出口窓表面上に作られる。図11中に示される通り、出口窓12’が接触窓である場合、バーンインされた汚れ粒子のこの層46’は、皮膚44’と直接接触する。したがって、発赤又は火傷及び水ぶくれ等である望まれない副作用が引き起こされ得る。かかる所望されない副作用の度合いは、適用される光ビーム16’の流動性(フルエンシー、fluency)、及び該光を吸収し得る汚れた範囲の寸法に依存する。図12中に示される通り、出口窓12’が治療される皮膚44’と直接接触しない凹型窓である場合、バーンインされた汚れ粒子又は不純物46’は、装置の効率性を少なくとも低減するが、これも所望されない副作用である。場合によっては、汚れ粒子又は不純物は、比較的に小さく殆ど不可視である。しかしながら、上述された所望されない副作用を引き起こすよう十分なエネルギを汚れ粒子に吸収させるには、数平方ミリメートルでも十分である。濡れた清掃用ティッシュを有する通常の清掃工程がしばしば、バーンインされた汚れを除去するには適切ではない、ことは既に観察された。
【特許文献1】US6280438
【特許文献2】US5885273
【特許文献3】US2002/0173780A1
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上述された種類の皮膚治療装置を更に発展させ、皮膚治療装置の効率性の低減に繋がる、及び/又は、発赤又は火傷及び水ぶくれを引き起こす、所望されない副作用を避ける、ことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この目的を達成するよう、本発明に従った皮膚治療装置は、出口窓に関連付けられる汚れ防止手段を有する。汚れ防止手段は、汚れがバーンインを発生させる程度まで出口窓上に蓄積することを防ぐ。したがって、上述された所望されない副作用は避けられる。即ち、発赤、火傷又は水ぶくれは発生せず、装置の効率性は低減されない。本発明は、全ての種類の皮膚治療装置、専門的装置、準専門的装置(温泉、美容院等)、及び家庭用装置に対して適切である。
【0006】
本発明に従った皮膚治療装置の第1の一般的に実施例によれば、汚れ防止手段は、非粘着性出口窓表面を有する。非粘着性とは、表面の特性は、埃粒子、添加物、オイル、液体等である汚れが粘着並びにバーンインし得ないようにされる、ことを意味する。
【0007】
これに関して特に望ましくは、非粘着性出口窓表面は、ロータス効果を与える。周知であるロータス効果は、出口窓表面上におけるナノ構造によって得られる。かかる人工的な表面は、数100nm乃至約数ミクロンの範囲である高さを有する大変小さな周期的な(periodical)構造又は任意の構造を有する。あげられた構造の単一の上昇又は直線的配置はあり得る(There can be single elevations or also linear arrangements of raised structures.)。かかる構造の直径はまた、100nm乃至ミクロン範囲にあり得る。かかる構造の上部は、大変小さく、不純物及び液体に対して粘着性接触を達成する範囲を実質的に与えない。ロータス効果を与える表面はまた、スクラッチに対して大変耐久性があるよう修正され得る。このことは追加的に、出口窓が頻繁に皮膚にわたって動かされる接触窓である場合に有利となる。ロータス効果を与える出口窓表面の他の利点は、光源及び吸収フィルタ等であるハンドピース内部における高温構成要素から皮膚に対する熱伝達を大幅に低減することである。有益には、出口窓は、積極的に冷却される必要がない。ロータス効果を当てる出口窓表面の他の利点は、洗浄剤としてしばしば使用されるアルコール又は他の溶解液(dissolvents)にする長期間の耐久性である。
【0008】
更なる望ましい解決策によれば、非粘着性出口窓表面は、テフロン(登録商標)表面である。故に、テフロン(登録商標)は、出口窓及び接触窓として使用され得る。テフロン(登録商標)は、その表面が大半の粒子及び流体に対して非粘着性である、という特性を有する。テフロン(登録商標)は、乳白ガラスと同様に全ての方向において光を散乱させるが、該光を吸収しすぎない。したがって、光透過の機能性は、光がいずれにしても皮膚において強く散乱されるため、低減されない。テフロン(登録商標)表面は例えば、装置の出口窓の前方において配置される薄い板を有する。かかるテフロン(登録商標)板の寸法は、出口窓からの直接光放射を避けるよう、出口窓より大きくあり得る。あるいは、テフロン(登録商標)は、フライパン上と同様に出口窓上へとめっきされる。
【0009】
一般的に、非粘着性出口窓表面がコーティングによって形成される、ことは可能である。例えば、ロータス効果を与えるコーティングを使用することは、可能である。本発明に従った皮膚治療装置の第2の一般的な実施例によれば、汚れ防止手段は、少なくとも一部が出口窓の前方において配置されるフォイルを有する。例えば、共にくっつくフォイル層のスタックが与えられ得、その最も外側のフォイル層は、それが汚れである場合には除去され得る。
【0010】
更に望ましい一実施例では、フォイルは、出口窓に対して可動である。例えば、フォイルは、出口窓の一側から他側へと運搬され得る。したがって、出口窓は、透明なフォイルで覆われ、該フォイルは、皮膚治療の前に一側上で巻き上げられる。フォイルは、皮膚にわたる装置の運動によって一側から他側へと出口窓にわたって動かされ得る。フォイル運搬は、例えば、皮膚に対する摩擦によって駆動され得るか、あるいは、モータ、及び必要に応じてギアユニットによって自動的に駆動される。フォイルが積極的に駆動される場合、運搬機構は、例えば装置の皮膚接触を検出する圧力スイッチによって作動され得る。複数の実施例に関しては、フォイルは、使用後に廃棄されるよう意図され得る。
【0011】
しかしながら、少なくとも1つの汚れワイパーがフォイルに関連付けられる、ことも可能である。例えば、出口窓が出口窓にわたって動かされる透明なフォイルで覆われる場合、フォイルは、夫々、フォイル及び出口窓に対してバーンインし得る汚れを除去するよう出口窓を通過した後にぬぐい取られ得る。特には、汚れワイパーが与えられる場合、フォイルを閉ループフォイルとして配置することは可能である。フォイル部は、出口窓を通過した後、汚れワイパーを通り、続いて出口窓の他側に戻るよう動かされる。フォイルは、例えば、2つのフォイル支持ローラによって支持され得る。第2のフォイル支持ローラは、積極的に駆動され得、第2のフォイル支持ローラは、フォイルを伸張する(stretch)ようバネ付きであり得る。汚れワイパーが1つのみ与えられる場合、フォイルの運動は一方向においてのみ可能である、ことが望ましい。これを達成するよう、少なくとも1つのフォイル支持ローラは、ロック機構を有し得る。
【0012】
第3の一般的な実施例によれば、汚れ防止手段は、少なくとも1つのローラを有する。かかるローラは、上述されたフォイル支持ローラ、又は汚れをピックアップして除去するよう意図されるローラ等であり得る。後者の場合、ローラは、接着剤で覆われ得、皮膚断面、毛髪等である全ての汚れ粒子がそこにくっつき得る。ローラが使い捨てではない場合、接着剤は、ローラが洗浄等によって掃除され得るよう適合され得る。汚れ粒子が静電気で確実に粘着するよう、ローラを帯電させることも可能である。
【0013】
一実施例では、ローラは出口窓を形成する。かかる場合、ローラは、望ましくは積極的に駆動されず、皮膚にわたる装置の運動を介してのみ駆動される。皮膚治療装置が同一の皮膚部分にわたって一度より多く動かされる場合、ローラは、最初の運動中に汚れをピックアップし得、装置のこの皮膚部分にわたる次の運動に対して該皮膚部分を汚れのない状態に確実にし得る。
【0014】
ローラが出口窓に近接して配置される、ことも可能である。装置が一方向においてのみ動かされるよう意図される場合、1つのローラで十分であり得る。この場合、ローラは、装置の運動の方向に対して、望ましくは出口窓の前方において配置される。装置が例えば2つの方向において動かされるよう意図される場合、2つのローラが与えられることが望ましい。
【0015】
汚れをピックアップするよう意図される少なくとも1つのローラの使用に関連して、少なくとも1つの汚れワイパーがローラに関連付けられる、ことは大変望ましい。この場合、例えば、ローラによってピックアップされた汚れを皮膚治療装置の使用後に空にされ得る容器において収集することは、可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明の上述の、並びに更なる態様は、以下に記載され且つ図面において示される実施例を参照して明らかに説明される。
【0017】
図中、同一又は同様の参照符号は、大半の場合において再度説明を繰り返すことを避けるよう同一又は同様の構成要素を示す。
【0018】
図1乃至4中に概略的に示される実施例は、本発明に従った皮膚治療装置の第1の一般的な実施例であり、汚れ防止手段は、非粘着性の出口窓表面を有する。
【0019】
図1は、本発明に従った皮膚治療装置の第1の実施例を概略的に示し、図2は、図1の詳細Dを概略的に示す。図示あれる皮膚治療装置10は、ハンドピースとしての役割を果たす筐体48を有する。筐体48内において、光源50が与えられ、該光源は、なんらかの適切な方途において皮膚44を治療するよう集中光の形状における電磁放射線16を生成する。光は、出口窓12を介して皮膚44に達する。図2中において最もよく見受けられる通り、出口窓表面18は、ロータス効果を与えるコーティングによって形成される。ロータス効果は、汚れ粒子46が出口窓表面18に対して粘着及びバーンインすることを防止する。
【0020】
図3は、本発明に従った皮膚治療装置の第2の実施例の出口窓を概略的に示す。図3中に概略的に示される実施例において、テフロン(登録商標)板は、非粘着性出口窓表面20を形成する。テフロン(登録商標)板の寸法は、光が出口窓12から直接放射されることを避けるよう、出口窓12の寸法より多少大きくされ得る。
【0021】
図4は、本発明に従った皮膚治療装置の第3の実施例の出口窓を概略的に示す。この実施例では、非粘着性の出口窓表面22は、出口窓12上にめっきされるテフロン(登録商標)コーティングによって形成される。この場合、テフロン(登録商標)層は、出口窓12を透過される光の所望されない損失を最低限に抑えるよう、大変薄くされ得る。
【0022】
図5乃至7中に概略的に示される実施例は、本発明に従った皮膚治療装置の第2の一般的な実施例を対象とし、汚れ防止手段は、少なくとも一部が出口窓の前方において配置されるフォイルを有する。
【0023】
図5は、本発明に従った皮膚治療装置の第4の実施例の出口窓を概略的に示す。この実施例では、2つのフォイル支持ローラ52,54は、出口窓12に近接して配置される。フォイル24は、治療前にフォイル支持ローラ54上において巻き上げられる。治療中、フォイルは、皮膚上の装置の運動によって一側から他側へと出口窓12にわたって動かされる。夫々の矢印によって示される通り、フォイル24は、一方向において出口窓12にわたって動かされるよう意図される。したがって、各フォイル支持ローラ52,54は、所望されない方向における回転を防ぐロッキング機構58,60を備えられる。フォイル24は、引張バネ56によって伸張される。フォイル24は、フォイル支持ローラ54から完全に巻き戻されない(completely unwound from the foil)際、該フォイルは廃棄され、新しいフォイルが使用される。
【0024】
図6は、本発明に従った皮膚治療装置の第5の実施例の出口窓を概略的に図示する。この実施例では、図5の実施例とは対照的に、フォイル24は、夫々の矢印によって示される通り、両方向に動かされ得る。フォイル24は、使い捨てフォイルではなく、少なくともより長い期間使用されるよう意図される。したがって、フォイルに対して粘着する汚れを除去するよう2つの汚れワイパー26,28が与えられる。フォイル24から除去された汚れは、例えば、必要に応じて空にされ得る容器において収集され得る。
【0025】
図7は、本発明に従った皮膚治療装置の第6の実施例の出口窓を概略的に示す。この実施例では、フォイル24は、閉ループの形状において与えられる。図5中の実施例に類似して、フォイル24は、夫々の矢印で示される通り、一方向においてのみ出口窓12にわたって動かされるよう意図される。フォイルが閉ループの形状において与えられるという事実により、所望されない方向におけるフォイル24の運動を防ぐには、フォイル支持ローラ52と関連付けられる1つのみのロッキング機構58が与えられることで十分である。フォイル24を伸張するよう、引張バネ56が与えられ、該バネは、フォイル支持ローラ54を装填する。フォイル24が一方向においてのみ動かされるため、出口窓12を通過したフォイル24の部分から汚れを除去する単一の汚れワイパー26を与えることは十分である。
【0026】
図5乃至7の実施例に関して、フォイルの運動は、フォイル支持ローラ52,54の少なくとも一方を駆動させる作動ドライブによって引き起こされ得る。あるいは、フォイル運動は、治療されている皮膚との摩擦によって引き起こされ得る。特に後者の場合、フォイル支持ローラ52,54のうち少なくとも一方を回転可能にバネ上げする(rotationally spring load)ことは、有利であり得る。
【0027】
図8乃至10中に概略的に示される実施例は、本発明に従った皮膚治療装置の第3の一般的な実施例を対象とし、少なくとも1つのローラが汚れをピックアップするよう使用される。
【0028】
図8は、本発明に従った皮膚治療装置の第7の実施例の断面図を概略的に示し、図9は、図8中の皮膚治療装置の側部断面図を概略的に示す。この実施例において、出口窓14は、適切な材料を有する非被駆動ローラ30によって形成される。皮膚治療装置の筐体48内において、ローラ30に対して粘着する汚れを除去するよう2つの汚れワイパー36,38が与えられる。汚れワイパー36,38は、汚れワイパー36,38は少なくとも部分的に光源50を取り囲む反射体62の自由端において配置される。少なくとも複数の実施例に関して、ローラ30は、汚れ粒子をローラ30に対して静電気的に粘着させるよう、帯電され得る。追加的に、あるいは代替的に、ローラ30は、汚れのピックアップを支持するよう接着剤を有してコーティングされ得る。汚れワイパー36,38によって除去された汚れは、必要に応じて空にされ得る容器において収集され得る。
【0029】
図10は、本発明に従った皮膚治療装置の第8の実施例の出口窓を概略的に示す。この実施例において、2つのローラ32,34は、出口窓12に近接して配置される。夫々の矢印によって示される運動の可能な方向に関して、2つのローラ32,34の一方は、汚れをピックアップするよう出口窓12の前方において常に配置される。またこの場合には、ローラ32,34の少なくとも一方は、帯電され得るか、及び/又は、接着剤を有して覆われ得る。汚れワイパー40は、ローラ32に関連付けられ、汚れワイパー42は、ローラ34に関連付けられ、ローラ32,34によってピックアップされた汚れを除去するようにされる。
【0030】
本願に記載される全ての実施例の特性は、有利に組み合わされ得、したがって夫々の特性の組合せも明確に図示又は記載されていない場合でも開示されていると見なされるべきである、ことは当業者にとって明らかであるべきである。
【0031】
上述されていない同等のもの及び修正も、添付の請求項において定義される本発明の範囲から逸脱することなく取り入れられ得る。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明に従った皮膚治療装置の第1の実施例を概略的に図示する。
【図2】図1中の詳細Dを概略的に図示する。
【図3】本発明に従った皮膚治療装置の第2の実施例の出口窓を概略的に図示する。
【図4】本発明に従った皮膚治療装置の第3の実施例の出口窓を概略的に図示する。
【図5】本発明に従った皮膚治療装置の第4の実施例の出口窓を概略的に図示する。
【図6】本発明に従った皮膚治療装置の第5の実施例の出口窓を概略的に図示する。
【図7】本発明に従った皮膚治療装置の第6の実施例の出口窓を概略的に図示する。
【図8】本発明に従った皮膚治療装置の第7の実施例の出口窓を概略的に図示する。
【図9】図8中の皮膚治療装置の断面図を概略的に図示する。
【図10】本発明に従った皮膚治療装置の第8の実施例の出口窓を概略的に図示する。
【図11】本発明に従った皮膚治療装置の出口窓の一実施例を概略的に図示する。
【図12】先行技術に従った皮膚治療装置の出口窓の更なる一実施例を概略的に図示する。
【技術分野】
【0001】
本発明は、出口窓を有する皮膚治療装置に係り、当該皮膚治療装置の稼働中に該出口窓を介して電磁放射線が透過される。
【背景技術】
【0002】
本発明は、制限的ではなく、以下において光を有して皮膚又は組織を治療する装置に関連して説明される。特には集中光(intensive light)である光を有して皮膚を治療する複数の皮膚治療装置は既知である。集中光は例えば、皮膚活性化、脱毛、血管治療又はにきび治療、及び複数の更なる光の活用に対して使用され得る。かかる装置の光源は例えば、レーザ、フラッシュランプ、又はLEDアレイであり得る。かかる装置の波長は、光源に依存して、レーザ光のように単色であるか、フラッシュランプ光のように多色である。光源からの光は、使用者又は患者の皮膚に対して、特には接触窓である出口窓を介して適用される。多くの場合、光は、レンズ、光ファイバ、反射体を有するフラッシュランプシステム、ガラスプリズム又はガラス立方体を用いて皮膚に対して案内される。該ガラスプリズム又はガラス立方体は、出口窓を形成する。これは、例えばUS6280438(特許文献1)及びUS5885273(Eckhouse 外)(特許文献2)、又はUS2002/0173780A1(Altshuler 外)(特許文献3)において記載される。例えば、ガラスプリズムは、皮膚と接触する装置の一部であり得る。かかるガラスプリズムは、皮膚に対して適用される波長に対して透明である。かかるガラスプリズムの他の機能は、レンズ、フィルタ、及び鏡等である装置の内部における高感度光学部品を例えば、埃、又は、ゲル、添加物、皮膚の断片等の不純物である汚れから保護することである。結果として、出口窓は汚れ得る。角部又は割れ目等の特に清掃が困難である範囲において、不純物は容易にたまる。添加物又はゲル等が使用される場合には、接触窓の目詰まりが発生し得る。
【0003】
多くの光治療用途に関して、出口窓を介して透過される光の強度は、バーンイン(burn−in)効果に少なくとも寄与する吸収をともなって、出口窓表面への汚れのバーンインを引き起こすよう十分に高い。場合によっては、集中光の一度だけのフラッシュでも、バーンインを引き起こすには十分であり得る。バーンインされた汚れの粒子又は不純物は、部分的に、あるいは最悪の場合には完全に、集中光の次のビームを吸収する。したがって、バーンインされた汚れの薄い層は、皮膚治療装置の稼働中に加熱する出口窓表面上に作られる。図11中に示される通り、出口窓12’が接触窓である場合、バーンインされた汚れ粒子のこの層46’は、皮膚44’と直接接触する。したがって、発赤又は火傷及び水ぶくれ等である望まれない副作用が引き起こされ得る。かかる所望されない副作用の度合いは、適用される光ビーム16’の流動性(フルエンシー、fluency)、及び該光を吸収し得る汚れた範囲の寸法に依存する。図12中に示される通り、出口窓12’が治療される皮膚44’と直接接触しない凹型窓である場合、バーンインされた汚れ粒子又は不純物46’は、装置の効率性を少なくとも低減するが、これも所望されない副作用である。場合によっては、汚れ粒子又は不純物は、比較的に小さく殆ど不可視である。しかしながら、上述された所望されない副作用を引き起こすよう十分なエネルギを汚れ粒子に吸収させるには、数平方ミリメートルでも十分である。濡れた清掃用ティッシュを有する通常の清掃工程がしばしば、バーンインされた汚れを除去するには適切ではない、ことは既に観察された。
【特許文献1】US6280438
【特許文献2】US5885273
【特許文献3】US2002/0173780A1
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上述された種類の皮膚治療装置を更に発展させ、皮膚治療装置の効率性の低減に繋がる、及び/又は、発赤又は火傷及び水ぶくれを引き起こす、所望されない副作用を避ける、ことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この目的を達成するよう、本発明に従った皮膚治療装置は、出口窓に関連付けられる汚れ防止手段を有する。汚れ防止手段は、汚れがバーンインを発生させる程度まで出口窓上に蓄積することを防ぐ。したがって、上述された所望されない副作用は避けられる。即ち、発赤、火傷又は水ぶくれは発生せず、装置の効率性は低減されない。本発明は、全ての種類の皮膚治療装置、専門的装置、準専門的装置(温泉、美容院等)、及び家庭用装置に対して適切である。
【0006】
本発明に従った皮膚治療装置の第1の一般的に実施例によれば、汚れ防止手段は、非粘着性出口窓表面を有する。非粘着性とは、表面の特性は、埃粒子、添加物、オイル、液体等である汚れが粘着並びにバーンインし得ないようにされる、ことを意味する。
【0007】
これに関して特に望ましくは、非粘着性出口窓表面は、ロータス効果を与える。周知であるロータス効果は、出口窓表面上におけるナノ構造によって得られる。かかる人工的な表面は、数100nm乃至約数ミクロンの範囲である高さを有する大変小さな周期的な(periodical)構造又は任意の構造を有する。あげられた構造の単一の上昇又は直線的配置はあり得る(There can be single elevations or also linear arrangements of raised structures.)。かかる構造の直径はまた、100nm乃至ミクロン範囲にあり得る。かかる構造の上部は、大変小さく、不純物及び液体に対して粘着性接触を達成する範囲を実質的に与えない。ロータス効果を与える表面はまた、スクラッチに対して大変耐久性があるよう修正され得る。このことは追加的に、出口窓が頻繁に皮膚にわたって動かされる接触窓である場合に有利となる。ロータス効果を与える出口窓表面の他の利点は、光源及び吸収フィルタ等であるハンドピース内部における高温構成要素から皮膚に対する熱伝達を大幅に低減することである。有益には、出口窓は、積極的に冷却される必要がない。ロータス効果を当てる出口窓表面の他の利点は、洗浄剤としてしばしば使用されるアルコール又は他の溶解液(dissolvents)にする長期間の耐久性である。
【0008】
更なる望ましい解決策によれば、非粘着性出口窓表面は、テフロン(登録商標)表面である。故に、テフロン(登録商標)は、出口窓及び接触窓として使用され得る。テフロン(登録商標)は、その表面が大半の粒子及び流体に対して非粘着性である、という特性を有する。テフロン(登録商標)は、乳白ガラスと同様に全ての方向において光を散乱させるが、該光を吸収しすぎない。したがって、光透過の機能性は、光がいずれにしても皮膚において強く散乱されるため、低減されない。テフロン(登録商標)表面は例えば、装置の出口窓の前方において配置される薄い板を有する。かかるテフロン(登録商標)板の寸法は、出口窓からの直接光放射を避けるよう、出口窓より大きくあり得る。あるいは、テフロン(登録商標)は、フライパン上と同様に出口窓上へとめっきされる。
【0009】
一般的に、非粘着性出口窓表面がコーティングによって形成される、ことは可能である。例えば、ロータス効果を与えるコーティングを使用することは、可能である。本発明に従った皮膚治療装置の第2の一般的な実施例によれば、汚れ防止手段は、少なくとも一部が出口窓の前方において配置されるフォイルを有する。例えば、共にくっつくフォイル層のスタックが与えられ得、その最も外側のフォイル層は、それが汚れである場合には除去され得る。
【0010】
更に望ましい一実施例では、フォイルは、出口窓に対して可動である。例えば、フォイルは、出口窓の一側から他側へと運搬され得る。したがって、出口窓は、透明なフォイルで覆われ、該フォイルは、皮膚治療の前に一側上で巻き上げられる。フォイルは、皮膚にわたる装置の運動によって一側から他側へと出口窓にわたって動かされ得る。フォイル運搬は、例えば、皮膚に対する摩擦によって駆動され得るか、あるいは、モータ、及び必要に応じてギアユニットによって自動的に駆動される。フォイルが積極的に駆動される場合、運搬機構は、例えば装置の皮膚接触を検出する圧力スイッチによって作動され得る。複数の実施例に関しては、フォイルは、使用後に廃棄されるよう意図され得る。
【0011】
しかしながら、少なくとも1つの汚れワイパーがフォイルに関連付けられる、ことも可能である。例えば、出口窓が出口窓にわたって動かされる透明なフォイルで覆われる場合、フォイルは、夫々、フォイル及び出口窓に対してバーンインし得る汚れを除去するよう出口窓を通過した後にぬぐい取られ得る。特には、汚れワイパーが与えられる場合、フォイルを閉ループフォイルとして配置することは可能である。フォイル部は、出口窓を通過した後、汚れワイパーを通り、続いて出口窓の他側に戻るよう動かされる。フォイルは、例えば、2つのフォイル支持ローラによって支持され得る。第2のフォイル支持ローラは、積極的に駆動され得、第2のフォイル支持ローラは、フォイルを伸張する(stretch)ようバネ付きであり得る。汚れワイパーが1つのみ与えられる場合、フォイルの運動は一方向においてのみ可能である、ことが望ましい。これを達成するよう、少なくとも1つのフォイル支持ローラは、ロック機構を有し得る。
【0012】
第3の一般的な実施例によれば、汚れ防止手段は、少なくとも1つのローラを有する。かかるローラは、上述されたフォイル支持ローラ、又は汚れをピックアップして除去するよう意図されるローラ等であり得る。後者の場合、ローラは、接着剤で覆われ得、皮膚断面、毛髪等である全ての汚れ粒子がそこにくっつき得る。ローラが使い捨てではない場合、接着剤は、ローラが洗浄等によって掃除され得るよう適合され得る。汚れ粒子が静電気で確実に粘着するよう、ローラを帯電させることも可能である。
【0013】
一実施例では、ローラは出口窓を形成する。かかる場合、ローラは、望ましくは積極的に駆動されず、皮膚にわたる装置の運動を介してのみ駆動される。皮膚治療装置が同一の皮膚部分にわたって一度より多く動かされる場合、ローラは、最初の運動中に汚れをピックアップし得、装置のこの皮膚部分にわたる次の運動に対して該皮膚部分を汚れのない状態に確実にし得る。
【0014】
ローラが出口窓に近接して配置される、ことも可能である。装置が一方向においてのみ動かされるよう意図される場合、1つのローラで十分であり得る。この場合、ローラは、装置の運動の方向に対して、望ましくは出口窓の前方において配置される。装置が例えば2つの方向において動かされるよう意図される場合、2つのローラが与えられることが望ましい。
【0015】
汚れをピックアップするよう意図される少なくとも1つのローラの使用に関連して、少なくとも1つの汚れワイパーがローラに関連付けられる、ことは大変望ましい。この場合、例えば、ローラによってピックアップされた汚れを皮膚治療装置の使用後に空にされ得る容器において収集することは、可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明の上述の、並びに更なる態様は、以下に記載され且つ図面において示される実施例を参照して明らかに説明される。
【0017】
図中、同一又は同様の参照符号は、大半の場合において再度説明を繰り返すことを避けるよう同一又は同様の構成要素を示す。
【0018】
図1乃至4中に概略的に示される実施例は、本発明に従った皮膚治療装置の第1の一般的な実施例であり、汚れ防止手段は、非粘着性の出口窓表面を有する。
【0019】
図1は、本発明に従った皮膚治療装置の第1の実施例を概略的に示し、図2は、図1の詳細Dを概略的に示す。図示あれる皮膚治療装置10は、ハンドピースとしての役割を果たす筐体48を有する。筐体48内において、光源50が与えられ、該光源は、なんらかの適切な方途において皮膚44を治療するよう集中光の形状における電磁放射線16を生成する。光は、出口窓12を介して皮膚44に達する。図2中において最もよく見受けられる通り、出口窓表面18は、ロータス効果を与えるコーティングによって形成される。ロータス効果は、汚れ粒子46が出口窓表面18に対して粘着及びバーンインすることを防止する。
【0020】
図3は、本発明に従った皮膚治療装置の第2の実施例の出口窓を概略的に示す。図3中に概略的に示される実施例において、テフロン(登録商標)板は、非粘着性出口窓表面20を形成する。テフロン(登録商標)板の寸法は、光が出口窓12から直接放射されることを避けるよう、出口窓12の寸法より多少大きくされ得る。
【0021】
図4は、本発明に従った皮膚治療装置の第3の実施例の出口窓を概略的に示す。この実施例では、非粘着性の出口窓表面22は、出口窓12上にめっきされるテフロン(登録商標)コーティングによって形成される。この場合、テフロン(登録商標)層は、出口窓12を透過される光の所望されない損失を最低限に抑えるよう、大変薄くされ得る。
【0022】
図5乃至7中に概略的に示される実施例は、本発明に従った皮膚治療装置の第2の一般的な実施例を対象とし、汚れ防止手段は、少なくとも一部が出口窓の前方において配置されるフォイルを有する。
【0023】
図5は、本発明に従った皮膚治療装置の第4の実施例の出口窓を概略的に示す。この実施例では、2つのフォイル支持ローラ52,54は、出口窓12に近接して配置される。フォイル24は、治療前にフォイル支持ローラ54上において巻き上げられる。治療中、フォイルは、皮膚上の装置の運動によって一側から他側へと出口窓12にわたって動かされる。夫々の矢印によって示される通り、フォイル24は、一方向において出口窓12にわたって動かされるよう意図される。したがって、各フォイル支持ローラ52,54は、所望されない方向における回転を防ぐロッキング機構58,60を備えられる。フォイル24は、引張バネ56によって伸張される。フォイル24は、フォイル支持ローラ54から完全に巻き戻されない(completely unwound from the foil)際、該フォイルは廃棄され、新しいフォイルが使用される。
【0024】
図6は、本発明に従った皮膚治療装置の第5の実施例の出口窓を概略的に図示する。この実施例では、図5の実施例とは対照的に、フォイル24は、夫々の矢印によって示される通り、両方向に動かされ得る。フォイル24は、使い捨てフォイルではなく、少なくともより長い期間使用されるよう意図される。したがって、フォイルに対して粘着する汚れを除去するよう2つの汚れワイパー26,28が与えられる。フォイル24から除去された汚れは、例えば、必要に応じて空にされ得る容器において収集され得る。
【0025】
図7は、本発明に従った皮膚治療装置の第6の実施例の出口窓を概略的に示す。この実施例では、フォイル24は、閉ループの形状において与えられる。図5中の実施例に類似して、フォイル24は、夫々の矢印で示される通り、一方向においてのみ出口窓12にわたって動かされるよう意図される。フォイルが閉ループの形状において与えられるという事実により、所望されない方向におけるフォイル24の運動を防ぐには、フォイル支持ローラ52と関連付けられる1つのみのロッキング機構58が与えられることで十分である。フォイル24を伸張するよう、引張バネ56が与えられ、該バネは、フォイル支持ローラ54を装填する。フォイル24が一方向においてのみ動かされるため、出口窓12を通過したフォイル24の部分から汚れを除去する単一の汚れワイパー26を与えることは十分である。
【0026】
図5乃至7の実施例に関して、フォイルの運動は、フォイル支持ローラ52,54の少なくとも一方を駆動させる作動ドライブによって引き起こされ得る。あるいは、フォイル運動は、治療されている皮膚との摩擦によって引き起こされ得る。特に後者の場合、フォイル支持ローラ52,54のうち少なくとも一方を回転可能にバネ上げする(rotationally spring load)ことは、有利であり得る。
【0027】
図8乃至10中に概略的に示される実施例は、本発明に従った皮膚治療装置の第3の一般的な実施例を対象とし、少なくとも1つのローラが汚れをピックアップするよう使用される。
【0028】
図8は、本発明に従った皮膚治療装置の第7の実施例の断面図を概略的に示し、図9は、図8中の皮膚治療装置の側部断面図を概略的に示す。この実施例において、出口窓14は、適切な材料を有する非被駆動ローラ30によって形成される。皮膚治療装置の筐体48内において、ローラ30に対して粘着する汚れを除去するよう2つの汚れワイパー36,38が与えられる。汚れワイパー36,38は、汚れワイパー36,38は少なくとも部分的に光源50を取り囲む反射体62の自由端において配置される。少なくとも複数の実施例に関して、ローラ30は、汚れ粒子をローラ30に対して静電気的に粘着させるよう、帯電され得る。追加的に、あるいは代替的に、ローラ30は、汚れのピックアップを支持するよう接着剤を有してコーティングされ得る。汚れワイパー36,38によって除去された汚れは、必要に応じて空にされ得る容器において収集され得る。
【0029】
図10は、本発明に従った皮膚治療装置の第8の実施例の出口窓を概略的に示す。この実施例において、2つのローラ32,34は、出口窓12に近接して配置される。夫々の矢印によって示される運動の可能な方向に関して、2つのローラ32,34の一方は、汚れをピックアップするよう出口窓12の前方において常に配置される。またこの場合には、ローラ32,34の少なくとも一方は、帯電され得るか、及び/又は、接着剤を有して覆われ得る。汚れワイパー40は、ローラ32に関連付けられ、汚れワイパー42は、ローラ34に関連付けられ、ローラ32,34によってピックアップされた汚れを除去するようにされる。
【0030】
本願に記載される全ての実施例の特性は、有利に組み合わされ得、したがって夫々の特性の組合せも明確に図示又は記載されていない場合でも開示されていると見なされるべきである、ことは当業者にとって明らかであるべきである。
【0031】
上述されていない同等のもの及び修正も、添付の請求項において定義される本発明の範囲から逸脱することなく取り入れられ得る。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明に従った皮膚治療装置の第1の実施例を概略的に図示する。
【図2】図1中の詳細Dを概略的に図示する。
【図3】本発明に従った皮膚治療装置の第2の実施例の出口窓を概略的に図示する。
【図4】本発明に従った皮膚治療装置の第3の実施例の出口窓を概略的に図示する。
【図5】本発明に従った皮膚治療装置の第4の実施例の出口窓を概略的に図示する。
【図6】本発明に従った皮膚治療装置の第5の実施例の出口窓を概略的に図示する。
【図7】本発明に従った皮膚治療装置の第6の実施例の出口窓を概略的に図示する。
【図8】本発明に従った皮膚治療装置の第7の実施例の出口窓を概略的に図示する。
【図9】図8中の皮膚治療装置の断面図を概略的に図示する。
【図10】本発明に従った皮膚治療装置の第8の実施例の出口窓を概略的に図示する。
【図11】本発明に従った皮膚治療装置の出口窓の一実施例を概略的に図示する。
【図12】先行技術に従った皮膚治療装置の出口窓の更なる一実施例を概略的に図示する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
出口窓を有する皮膚治療装置であって、
該皮膚治療装置の稼働中に該出口窓を介して電磁放射線が透過され、
前記出口窓に関連付けられる汚れ防止手段を有する、ことを特徴とする、
皮膚治療装置。
【請求項2】
前記汚れ防止手段は、非粘着性の出口窓表面を有する、
請求項1記載の皮膚治療装置。
【請求項3】
前記非粘着性出口窓表面は、ロータス効果を与える、
請求項2記載の皮膚治療装置。
【請求項4】
前記非粘着性出口窓表面は、テフロン(登録商標)表面である、
請求項2記載の皮膚治療装置。
【請求項5】
前記非粘着性の出口窓表面は、コーティングによって形成される、
請求項2記載の皮膚治療装置。
【請求項6】
前記汚れ防止手段は、前記出口窓の前方において少なくとも一部が配置されるフォイルを有する、
請求項1記載の皮膚治療装置。
【請求項7】
前記フォイルは、前記出口窓に対して可動である、
請求項6記載の皮膚治療装置。
【請求項8】
少なくとも1つの汚れワイパーは、前記フォイルと関連付けられる、
請求項6記載の皮膚治療装置。
【請求項9】
前記汚れ防止手段は、少なくとも1つのローラを有する、
請求項1記載の皮膚治療装置。
【請求項10】
前記ローラは、前記出口窓を形成する、
請求項9記載の皮膚治療装置。
【請求項11】
前記ローラは、前記出口窓に対して近接して配置される、
請求項9記載の皮膚治療装置。
【請求項12】
少なくとも1つの汚れワイパーは、前記ローラと関連付けられる、
請求項9記載の皮膚治療装置。
【請求項1】
出口窓を有する皮膚治療装置であって、
該皮膚治療装置の稼働中に該出口窓を介して電磁放射線が透過され、
前記出口窓に関連付けられる汚れ防止手段を有する、ことを特徴とする、
皮膚治療装置。
【請求項2】
前記汚れ防止手段は、非粘着性の出口窓表面を有する、
請求項1記載の皮膚治療装置。
【請求項3】
前記非粘着性出口窓表面は、ロータス効果を与える、
請求項2記載の皮膚治療装置。
【請求項4】
前記非粘着性出口窓表面は、テフロン(登録商標)表面である、
請求項2記載の皮膚治療装置。
【請求項5】
前記非粘着性の出口窓表面は、コーティングによって形成される、
請求項2記載の皮膚治療装置。
【請求項6】
前記汚れ防止手段は、前記出口窓の前方において少なくとも一部が配置されるフォイルを有する、
請求項1記載の皮膚治療装置。
【請求項7】
前記フォイルは、前記出口窓に対して可動である、
請求項6記載の皮膚治療装置。
【請求項8】
少なくとも1つの汚れワイパーは、前記フォイルと関連付けられる、
請求項6記載の皮膚治療装置。
【請求項9】
前記汚れ防止手段は、少なくとも1つのローラを有する、
請求項1記載の皮膚治療装置。
【請求項10】
前記ローラは、前記出口窓を形成する、
請求項9記載の皮膚治療装置。
【請求項11】
前記ローラは、前記出口窓に対して近接して配置される、
請求項9記載の皮膚治療装置。
【請求項12】
少なくとも1つの汚れワイパーは、前記ローラと関連付けられる、
請求項9記載の皮膚治療装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公表番号】特表2009−502406(P2009−502406A)
【公表日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−524656(P2008−524656)
【出願日】平成18年8月1日(2006.8.1)
【国際出願番号】PCT/IB2006/052626
【国際公開番号】WO2007/017794
【国際公開日】平成19年2月15日(2007.2.15)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年8月1日(2006.8.1)
【国際出願番号】PCT/IB2006/052626
【国際公開番号】WO2007/017794
【国際公開日】平成19年2月15日(2007.2.15)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】
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