説明

監視システム、制御方法及び制御プログラム

【課題】監視情報を柔軟に利用すること。
【解決手段】監視センサは、監視センサのユーザに紐付けられる識別情報と監視情報とをサーバに送信する。サーバは、識別情報と監視情報とを対応付けて記憶する監視情報記憶部を有する。また、サーバは、監視センサの監視情報送信部により送信された識別情報と監視情報とを受信すると、受信した識別情報と監視情報とを対応付けて監視情報記憶部に格納する。また、サーバは、格納部により格納された監視情報のうち所定の監視情報を、監視情報に対応付けられた識別情報に紐付けられるユーザのユーザ端末に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、監視システム、制御方法及び制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、監視カメラや対人センサなどの単独で動作する各種監視センサがある。また、例えば、監視カメラをネットワークに接続し、監視カメラにより得られた監視画像を実時間にて遠隔地から取得するシステムがある。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】“どこでもモニタリング”、[online]、[平成22年7月14日検索]、インターネット(URL: http://panasonic.biz/netsys/netwkcam/)
【非特許文献2】“ホームソリューション シェル リンクライフ”、[online]、[平成22年7月14日検索]、インターネット(URL: http://www.showa‐shell.co.jp/products/home/linklife/index.html)
【非特許文献3】“ネットdeALSOK”、[online]、[平成22年7月14日検索]、インターネット(URL: http://www.alsok.co.jp/person/netde_alsok.html)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来の技術では、監視画像を実時間で取得するに過ぎず、監視情報を柔軟に利用できないという問題がある。また、監視画像を蓄積しておくことで実時間以外の監視画像を提供する監視カメラも考えられるが、画像蓄積装置が持ち出されると監視画像を一切取得できず、監視情報を証拠情報等として柔軟に利用できないという問題がある。
【0005】
開示の技術は、上述に鑑みてなされたものであって、監視情報を柔軟に利用可能な監視システム、制御方法及び制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
開示する監視装置は、一つの態様において、監視センサと、当該監視センサにより得られた監視情報を受信するサーバと、監視情報を当該サーバから受信するユーザ端末とを有する。前記監視センサは、当該監視センサのユーザに紐付けられる識別情報と前記監視情報とを前記サーバに送信するセンサ側送信部を有する。前記サーバは、前記識別情報と前記監視情報とを対応付けて記憶する監視情報記憶部を有する。前記サーバは、前記監視センサのセンサ側送信部により送信された前記識別情報と前記監視情報とを受信すると、受信した当該識別情報と当該監視情報とを対応付けて前記監視情報記憶部に格納する格納部を有する。前記サーバは、前記格納部により格納された前記監視情報のうち所定の監視情報を、当該監視情報に対応付けられた識別情報に紐付けられるユーザの前記ユーザ端末に送信するサーバ側送信部を有する。
【発明の効果】
【0007】
開示する監視装置の一つの態様によれば、監視情報を柔軟に利用可能であるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】図1は、実施例1に係る監視システムの全体像を示す図である。
【図2】図2は、実施例1に係る監視システムの構成の一例を示すブロック図である。
【図3】図3は、実施例1における監視情報DBにより記憶された情報の一例を示す図である。
【図4】図4は、実施例1における特定条件DBに記憶された情報の一例を示す図である。
【図5】図5は、実施例1に係る監視システムにおける監視情報格納処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【図6】図6は、実施例1に係る監視システムにおける要求情報送信時における処理の一例を示すシーケンス図である。
【図7】図7は、制御プログラムによる情報処理がコンピュータを用いて具体的に実現されることを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、開示する監視システム、制御方法及び制御プログラムの実施例について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施例により開示する発明が限定されるものではない。各実施例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【実施例1】
【0010】
[監視システムの全体像]
図1を用いて、実施例1に係る監視システムの全体像について示す。図1は、実施例1に係る監視システムの全体像を示す図である。図1に示す例では、100は、監視センサを示し、200は、監視センサ100により得られた監視情報を受信する監視サーバを示し、300は、監視サーバ200から監視情報を受信するユーザ端末を示す。図1に示す例では、監視センサ100の一例として、監視画像を撮影する監視カメラ100aと、人の有無を検知する対人センサ100bと、ドアホンが押されたか否かを検知するドアホン100cとを示した。また、図1に示す例では、インターネットに接続されたルータなどの接続装置400を併せて示し、監視センサ100が、接続装置400を介してネットワークに接続される場合を示した。
【0011】
なお、図1に示す例では、監視センサ100が接続装置400を介してネットワークに接続される場合を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、接続装置400を介することなく監視センサ100が直接ネットワークと接続されても良い。また、図1に示す例では、監視センサ100の一例として、監視カメラ100a、対人センサ100bやドアホン100cなどを示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、任意のセンサを用いて良く、例えば、家電製品に搭載されたセンサを用いても良い。より詳細な一例をあげて説明すると、冷蔵庫のドアの開閉を検知するセンサや、空調による温度センサなどを用いても良い。
【0012】
図1に示す例では、監視センサ100は、監視情報を取得する。例えば、監視カメラ100aは、監視画像を撮影し、対人センサ100bは、人を検出したか否かを検知し、ドアホン100cは、ドアホンが押されたか否かを検知する。そして、監視センサ100は、接続装置400を介して、監視情報を監視サーバ200に送信する。
【0013】
監視サーバ200は、監視センサ100により送信された監視情報を所定の記憶部に格納しておき、格納された監視情報のうち所定の監視情報をユーザ端末300に送信する。監視サーバ200は、例えば、監視情報をユーザ端末300に送信するサービスを提供する事業者により所有される。例えば、監視サーバ200は、ユーザ端末300に送信する所定の監視情報を特定する特定条件を記憶しておき、特定条件により特定される監視情報をユーザ端末300に送信する。また、例えば、監視サーバ200は、ユーザ端末300から検索された監視情報をユーザ端末300に送信する。
【0014】
このような実施例1に係る監視システムによれば、監視情報を柔軟に利用可能である。例えば、監視サーバ200が監視情報を所定の記憶部に格納しておく結果、実時間以外の監視画像も取得でき、監視情報を柔軟に利用可能である。また、実施例1に係る監視システムによれば、監視サーバ200が監視情報を所定の記憶部に格納しておく結果、監視センサ100が持ち出されたとしても、格納された監視情報を取得でき、監視情報を柔軟に利用可能である。
【0015】
また、例えば、自宅に監視センサとサーバとを設ける手法が考えられる。具体的には、サーバは、ユーザ端末に通知すべき情報が予め設定される。また、サーバは、監視センサから受信した情報が予め設定された通知すべき情報と合致する場合に、ユーザ端末に通知する。また、サーバは、ユーザ端末から要求が会った場合に監視センサからの情報を送信する。しかしながら、この場合、自宅でサーバを運用する上では、24時間通電やUPS(Uninterruptible Power Supply)などの設備投資が必要になるなど、ハードルが高い。また、例え、自宅に監視センサとサーバとを設けたとしても、空き巣によりサーバ自体が盗まれてしまうと、自宅に監視センサとサーバとを設けても意味がない。この点、実施例1に係る監視システムによれば、例えば、サービス事業者が提供する監視サーバ100を用いて実現することで、自宅に監視センサとサーバとを設ける手法の問題を解消可能である。
【0016】
また、例えば、現在、小規模なコンピュータや監視センサ100についてもネットワーク接続性を有するものがある。実施例1に係る監視システムによれば、例えば、サービス事業者が提供する監視サーバ100を設けることで、ネットワーク接続性を有する小規模なコンピュータや監視センサ100を簡単に有効活用することが可能である。
【0017】
[監視システムの構成]
図2を用いて、実施例1に係る監視システムの構成の一例を示す。図2は、実施例1に係る監視システムの構成の一例を示すブロック図である。図2に示す例では、監視システムは、監視センサ100と監視サーバ200とユーザ端末300とを有する。
【0018】
監視センサ100は、監視サーバ200とネットワークを介して接続される。例えば、監視センサ100は、インターネットやイントラネットなどの任意のネットワークを介して接続される。監視センサ100は、一般的な任意のセンサを用いて良く、例えば、監視カメラや対人センサ、ドアホンなどを用いて良い。また、以下では、監視センサ100がユーザに帰属し、複数のユーザが同一の監視センサ100を共有しない場合を用いて説明する。
【0019】
図2に示す例では、監視センサ100は、センサ側送信制御部110を有する。センサ側送信制御部110は、監視センサ100が監視情報を取得すると、監視サーバ200による監視センサ100の認証に用いられる認証情報を監視サーバ200に送信する。センサ側送信制御部110は、例えば、CHAP(Challenge Handshake Authentication Protocol)などの盗聴されにくい手法を用いて、ユーザ名やパスワードなどの認証情報を送信する。また、センサ側送信制御部110は、例えば、SSL(Secure Socket Layer)や、ssh(Secure SHell)などを用いて通信路を暗号化し、その上で、認証情報を平文若しくはCHAPを用いて送信する。なお、上述したセンサ側送信制御部110による認証情報送信手法は、一例であり、これに限定されるものではない。例えば、センサ側送信制御部110は、電子署名を用いても良く、VPN(Virtual Private Network)を用いても良く、任意の手法を用いて良い。
【0020】
センサ側送信制御部110は、監視サーバ200による認証処理が成功した旨を示す情報である認証確認を受信すると、監視センサ100のユーザに紐付けられる識別情報と監視情報とを監視サーバ200に送信する。例えば、センサ側送信制御部110は、監視情報として、監視画像を撮影するごとに監視画像を送信し、人を検知するごとに検知した旨を示す監視情報を送信し、ドアホンが押されるごとに押されたことを示す監視情報を送信する。また、例えば、センサ側送信制御部110は、識別情報として、監視センサ100に割り当てられたユーザ名を送信する。識別情報は、例えば、監視センサ100に予め割り当てられる。
【0021】
以下では、説明の便宜上、センサ側送信制御部110が、ユーザ名を識別情報として用いる場合を例に説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、任意の識別情報を送信して良い。例えば、センサ側送信制御部110は、IP(Internet Protocol)アドレスを送信しても良く、IPアドレスとユーザ名との組み合わせを送信しても良い。なお、例えば、IPアドレスを識別情報として用いる場合には、監視サーバ200は、IPアドレスとユーザとを対応付けるテーブルを有し、テーブルに記憶された対応付けに基づいて監視センサ100に紐付けられるユーザを識別する。
【0022】
識別情報「ユーザ001」が割り当てられた監視センサ100が、監視画像を「2010/8/12 17:02」に撮影した場合を例に説明する。この場合、センサ側送信制御部110は、監視画像を取得すると、監視画像を取得した時刻「2010/8/12 17:02」と、監視画像と、識別情報「ユーザ001」とを監視サーバ200に送信する。
【0023】
監視サーバ200は、ネットワークを介して監視サーバ200及びユーザ端末300と接続される。監視サーバ200は、監視センサ100により得られた監視情報を受信するサーバである。監視サーバ200は、例えば、ApacheやIIS(Internet Information Server)などを用いたWebサーバとしての機能を有し、sendmailやpostfix、eximなどを用いたE‐mailサーバとしての機能を有する。監視サーバ200は、例えば、Webサーバとしての機能を用いて、ユーザ端末300により監視情報が検索され、監視センサ100から監視情報を受信する。なお、監視サーバ200は、ftp(File Transfer Protocol)やsshを用いて監視情報を受信しても良い。また、監視サーバ200は、例えば、E‐mailサーバとしての機能を用いて、ユーザ端末300に監視情報を送信する。
【0024】
図2に示す例では、監視サーバ200は、監視情報DB211と、特定条件DB212と、監視サーバ制御部220とを有する。監視情報DB211は、監視サーバ制御部220と接続される。監視情報DB211は、監視サーバ制御部220による各種処理に用いるデータを記憶する。監視情報DB211は、例えば、RAM(Random Access Memory)やフラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子、又は、ハードディスクや光ディスクなどの記憶装置が該当する。監視情報DB211は、監視サーバ制御部220により監視情報が格納され、監視サーバ制御部220により監視情報が読み出されてユーザ端末300に送信される。
【0025】
監視情報DB211は、識別情報と監視情報とを対応付けて記憶する。図3は、実施例1における監視情報DBにより記憶された情報の一例を示す図である。図3に示す例では、監視情報DB211は、識別情報と、監視情報と、時刻とを対応付けて記憶する。以下では、時刻が、監視センサ100により監視情報が取得された時刻を示す場合を用いて説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、時刻は、監視情報と識別情報とを監視サーバ200が受信した時刻を示しても良く、監視センサ100により監視情報と識別情報とが送信された時刻を示しても良く、任意の時刻を用いて良い。
【0026】
なお、図3に示す例では、監視情報DB211が時刻を記憶する場合を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、時刻を記憶しなくても良い。また、例えば、監視センサ100から時刻が送信されなかった場合には、監視サーバ200が、監視情報と識別情報とを監視サーバ200が受信した時刻や、監視センサ100により監視情報と識別情報とが送信された時刻を、時刻として格納しても良い。
【0027】
図3に示す例では、監視情報DB211は、識別情報「ユーザ001」と、監視情報「ドアホン押検知」と時刻「2010/8/12 17:00」とを対応付けて記憶する。すなわち、監視情報DB211は、ユーザ001の監視センサ100が、「2010/8/12 17:00」に、ドアホンが押されたことを検知したことを記憶する。図3に示す例では、監視情報「人検知」は、対人センサが人を検知したことを示し、監視情報「監視画像」は、監視カメラにより撮影された監視画像を示す。
【0028】
また、図3に示すように、監視情報DB211は、複数のユーザの監視センサ100により得られた監視情報を記憶する。例えば、図3に示す例では、監視情報DB211は、ユーザ001についての監視情報を記憶し、ユーザ002についての監視情報を記憶し、その他のユーザについても監視情報を記憶する。
【0029】
特定条件DB212は、監視サーバ制御部220と接続される。特定条件DB212は、監視サーバ制御部220による各種処理に用いるデータを記憶する。特定条件DB212は、例えば、RAMやROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリなどの半導体メモリ素子、又は、ハードディスクや光ディスクなどの記憶装置が該当する。特定条件DB212は、「特定条件記憶部」とも称する。特定条件DB212は、特定条件が予め格納され、監視サーバ制御部220により特定条件が用いられる。
【0030】
特定条件DB212は、識別情報に対応付けて、識別情報に紐付けられるユーザにより用いられるユーザ端末300に送信する所定の監視情報を特定する特定条件を記憶する。図4は、実施例1における特定条件DBに記憶された情報の一例を示す図である。図4に示す例では、特定条件DB212は、「識別情報」と「特定条件」と「送信先識別情報」とを対応付けて記憶する。送信先識別情報は、送信先となるユーザ端末300を識別する識別情報であり、識別情報に紐付けられるユーザにより用いられるユーザ端末300を識別する識別情報である。
【0031】
図4に示す例では、特定条件DB212は、識別情報「ユーザ001」と特定条件「人が撮影された監視画像」と送信先識別情報「xxxxxxx@xxxxxx.co.jp」とを対応付けて記憶する。すなわち、特定条件DB212は、識別情報「ユーザ001」に対応付けられた監視情報のうち、人が撮影された監視画像を、「xxxxxxx@xxxxxx.co.jp」に送信することを記憶する。
【0032】
また、図4の特定条件「人検知」は、対人センサが人を検知したことを示す監視情報を特定する特定条件を示す。特定条件「すべて」は、監視情報すべてを特定する特定条件を示す。すなわち、図4に示す例では、ユーザ001の監視情報すべてを、「192.168.0.1」にある装置に送信することを示す。
【0033】
また、図4において、送信先識別情報が電話番号である場合には、例えば、音声にて監視情報を送信し、送信先識別情報がメールアドレスである場合には、例えば、監視情報をメールにて送信する。なお、図4に示した特定条件は一例であり、本発明はこれに限定されるものではなく、任意の特定条件を用いて良く、例えば、複数の条件を併せた上で特定条件として用いても良い。例えば、ユーザがいないことが多い時間帯という条件と、対人センサにより人が検知されたことを示す監視情報及び人が撮影された監視画像との両方があるという条件とを併せた上で、特定条件としても良い。
【0034】
監視サーバ制御部220は、各種の処理手順などを規定したプログラムを記憶する内部メモリを有し、種々の処理を制御する。監視サーバ制御部220は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)などの電子回路である。図2に示す例では、監視サーバ制御部220は、格納部221とサーバ側送信制御部222とを有する。
【0035】
格納部221は、認証情報を監視センサ100から受信すると、認証処理を実行する。なお、格納部221による認証処理は、任意の認証処理を用いて良く、説明を省略する。ここで、格納部221は、認証に成功すると、認証確認を監視センサ100に送信する。一方、格納部221は、認証に失敗した場合には、送信することなくそのまま処理を終了する。
【0036】
格納部221は、認証に成功した監視センサ100のセンサ側送信制御部110により送信された識別情報と監視情報とを受信すると、受信した識別情報と監視情報とを対応付けて監視情報DB211に格納する。例えば、格納部221は、監視画像と時刻「2010/8/12 17:02」と識別情報「ユーザ001」とを監視センサ100から受信すると、受信した監視画像を監視情報として監視情報DB211に格納し、時刻と識別情報とを監視情報に対応付けて監視情報DB211に格納する。
【0037】
サーバ側送信制御部222は、格納部221により格納された監視情報のうち所定の監視情報を、監視情報に対応付けられた識別情報に紐付けられるユーザのユーザ端末300に送信する。具体的には、サーバ側送信制御部222は、格納部221により格納された監視情報のうち、特定条件DB212に記憶された特定条件により特定される監視情報を、特定条件に対応付けられた識別情報に紐付けられるユーザ端末300に送信する。
【0038】
例えば、サーバ側送信制御部222は、格納部221により監視情報が格納されると、格納された監視情報に対応付けられた識別情報を検索キーとして特定条件DB212から特定条件を読み出す。ここで、サーバ側送信制御部222は、読み出した特定条件と監視情報とが一致したと判定すると、一致したと判定した特定条件に対応付けられた送信先識別情報を読み出し、読み出した送信先識別情報により識別されるユーザ端末300に監視情報を送信する。
【0039】
例えば、識別情報「ユーザ001」と監視情報「監視画像」とが監視情報DB211に格納された場合を用いて説明する。この場合、サーバ側送信制御部222は、識別情報「ユーザ001」に対応付けられた特定条件「人が撮影された監視画像」「人検知」「すべて」を特定条件DB212から読み出す。そして、サーバ側送信制御部222は、任意の画像識別処理を実行することで、監視情報DB211に格納された監視画像に人が含まれているかを判定し、含まれると判定すると、特定条件「人が撮影された監視画像」に対応付けられた送信先識別情報「xxxxxxx@xxxxxx.co.jp」を読み出し、送信先メールアドレスを「xxxxxxx@xxxxxx.co.jp」として監視情報「監視画像」を送信する。また、サーバ側送信制御部222は、特定条件「人検知」については、監視情報が「監視画像」であり、対人センサについての監視情報でないことから、特定条件に一致しないとして処理を終了する。また、サーバ側送信制御部222は、特定条件「すべて」については、特定条件と一致するため、特定条件「すべて」に対応付けられた送信先識別情報「192.168.0.1」を読み出し、「192.168.0.1」により特定されるユーザ端末300に監視情報「監視画像」を送信する。
【0040】
また、具体的には、サーバ側送信制御部222は、監視情報を要求する要求情報をユーザ端末300から受信すると、ユーザ端末300に紐付けられる識別情報に対応付けられた監視情報の内、要求情報により要求された監視情報を監視情報DB211から取得し、取得した監視情報を所定の情報としてユーザ端末300に送信する。要求情報は、例えば、ユーザが取得することを要求する監視情報を特定する条件が含まれる。より詳細な一例をあげて説明すると、要求情報には、時期的な条件や、監視情報の種類などを特定する条件などが含まれる。ただし、本発明はこれに限定されるものではなく、要求情報として任意の情報を用いて良い。
【0041】
更に詳細には、サーバ側送信制御部222は、ユーザ端末300から認証情報を受信すると、任意の認証処理を実行することでユーザ端末300を認証し、認証成功した場合には、認証確認をユーザ端末300に送信する。その後、サーバ側送信制御部222は、ユーザ端末300から識別情報と要求情報を受信すると、監視情報DB211に格納された監視情報のうち、ユーザ端末300から受信した識別情報に対応付けられた監視情報を検索対象とした上で、要求情報により要求された監視情報を検索することで、監視情報を監視情報DB211から取得する。そして、サーバ側送信制御部222は、検索の結果得られた監視情報をユーザ端末300に送信する。
【0042】
なお、例えば、サーバ側送信制御部222は、ユーザ名とパスワードとの組み合わせや、電子署名、端末固有番号などを用いて認証処理を実行する。ただし、上述したサーバ側送信制御部222による認証手法は、一例であり、これに限定されるものではなく、例えば、VPNを用いても良く、任意の手法を用いて良い。また、監視サーバ200は、例えば、既知のパーソナルコンピュータ、ワークステーションなどの任意の情報処理装置に、図2に示す各部に対応する各機能を搭載することで実現して良い。
【0043】
ユーザ端末300は、ネットワークを介して監視サーバ200と接続される。ユーザ端末300は、例えば、パーソナルコンピュータや家庭用ゲーム機、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話やPHS(Personal Handy-phone System)などの移動体通信端末が該当する。ユーザ端末300は、監視サーバ200から受信した監視情報をユーザにディスプレイやスピーカから出力する。また、ユーザ端末300は、要求情報をユーザにより入力されると、認証情報を監視サーバ200に送信し、その後、認証確認を受信すると、要求情報を監視サーバ200に送信する。
【0044】
[監視情報格納処理の流れ]
図5を用いて、実施例1に係る監視システムにおける監視情報格納処理の流れの一例を示す。図5は、実施例1に係る監視システムにおける監視情報格納処理の流れの一例を示すシーケンス図である。以下では、識別情報「ユーザ001」が割り当てられた監視センサ100が、監視画像を「2010/8/12 17:02」に撮影した場合を例に説明する。
【0045】
図5に示すように、監視センサ100では、監視情報を取得すると(ステップS101肯定)、センサ側送信制御部110が、認証情報を監視サーバ200に送信する(ステップS102)。例えば、センサ側送信制御部110は、監視情報を取得すると、CHAPを用いて、ユーザ名やパスワードなどの認証情報を送信する。
【0046】
そして、監視サーバ200では、格納部221が、認証情報を監視センサ100から受信すると、認証処理を実行する(ステップS103)。そして、格納部221は、認証に成功すると(ステップS104肯定)、認証処理が成功した旨を示す情報である認証確認を監視センサ100に送信する(ステップS105)。一方、格納部221は、認証に失敗した場合には(ステップS104否定)、そのまま処理を終了する。
【0047】
その後、認証確認を受信した監視センサ100では、センサ側送信制御部110が、監視情報を送信する(ステップS106)。具体的には、センサ側送信制御部110は、監視センサ100のユーザに紐付けられる識別情報と監視情報とを監視サーバ200に送信する。例えば、センサ側送信制御部110は、監視画像を取得すると、監視画像を取得した時刻「2010/8/12 17:02」と、監視画像と、識別情報「ユーザ001」とを監視サーバ200に送信する。
【0048】
そして、監視情報を受信した監視サーバ200では、格納部221が、監視情報を監視情報DB211に格納する(ステップS107)。具体的には、格納部221は、受信した識別情報と監視情報とを対応付けて監視情報DB211に格納する。例えば、格納部221は、監視画像と時刻「2010/8/12 17:02」と識別情報「ユーザ001」とを監視センサ100から受信すると、受信した監視画像を監視情報として監視情報DB211に格納し、時刻と識別情報とを監視情報に対応付けて監視情報DB211に格納する。
【0049】
そして、監視サーバ200では、サーバ側送信制御部222が、ユーザ端末300への通知対象となる監視情報であるかを判定し(ステップS108)、通知対象であると判定すると(ステップS108肯定)、ユーザ端末300に監視情報を送信する(ステップS109)すなわち、サーバ側送信制御部222は、識別情報「ユーザ001」に対応付けられた特定条件「人が撮影された監視画像」を特定条件DB212から読み出し、監視画像に人が含まれている場合には、特定条件「人が撮影された監視画像」に対応付けられた送信先識別情報「xxxxxxx@xxxxxx.co.jp」を読み出し、送信先メールアドレスを「xxxxxxx@xxxxxx.co.jp」として監視情報「監視画像」を送信する。一方、サーバ側送信制御部222は、通知対象でないと判定すると(ステップS108否定)、例えば、監視画像に人が含まれていない場合には、監視画像を送信することなく処理を終了する。
【0050】
[要求情報送信時における処理]
次に、図6を用いて、実施例1に係る監視システムにおける要求情報送信時における処理の一例を示す。図6は、実施例1に係る監視システムにおける要求情報送信時における処理の一例を示すシーケンス図である。
【0051】
図6に示すように、ユーザ端末300では、要求情報がユーザにより入力されると(ステップS201肯定)、ユーザ端末300は、認証情報を監視サーバ200に送信する(ステップS202)。例えば、ユーザ端末300では、認証情報としてユーザ名とパスワードとの組み合わせを送信する。
【0052】
そして、認証情報を受信した監視サーバ200では、サーバ側送信制御部222が、認証処理を実行する(ステップS203)。そして、認証に成功した場合には(ステップS204肯定)、認証確認をユーザ端末300に送信する(ステップS205)。一方、認証に失敗した場合には(ステップS204否定)、そのまま処理を終了する。
【0053】
その後、認証確認を受信したユーザ端末300は、ユーザにより入力された要求情報を監視サーバ200に送信する(ステップS206)。例えば、ユーザ端末300は、要求情報として、時期的な条件や、監視情報の種類などを特定する条件などを送信する。
【0054】
そして、監視サーバ200では、サーバ側送信制御部222が、監視情報DB211に格納された監視情報のうち、ユーザ端末300から受信した識別情報に対応付けられた監視情報を検索対象とした上で、要求情報により要求された監視情報を検索することで、監視情報を取得する(ステップS207)。そして、サーバ側送信制御部222は、検索の結果得られた監視情報をユーザ端末300に送信する(ステップS208)。
【0055】
[実施例1の効果]
上述したように、実施例1によれば、監視センサ100は、識別情報と監視情報とを監視サーバ200に送信する。また、監視サーバ200は、監視情報DB211を有し、監視センサ100により送信された識別情報と監視情報とを受信すると、受信した識別情報と監視情報とを対応付けて監視情報DB211に格納する。そして、監視サーバ200は、格納された監視情報のうち所定の監視情報を、監視情報に対応付けられた識別情報に紐付けられるユーザ端末300に送信する。この結果、監視情報を柔軟に利用可能である。例えば、監視サーバ200が監視情報を所定の記憶部に格納しておく結果、実時間以外の監視画像も取得でき、監視情報を柔軟に利用可能である。また、監視システムによれば、監視サーバ200が監視情報を所定の記憶部に格納しておく結果、監視センサ100が持ち出されたとしても、格納された監視情報を取得でき、監視情報を柔軟に利用可能である。また、実施例1によれば、監視サーバ200を設け、任意のセンサに監視情報をサーバに送信させることで、ユーザは監視情報を簡単に柔軟に利用可能である。
【0056】
また、実施例1によれば、監視サーバ200は、特定条件DB212を有し、監視情報のうち、特定条件DB212に記憶された特定条件により特定される監視情報を、特定条件に対応付けられた識別情報に紐付けられるユーザ端末300に送信する。この結果、ユーザは、監視情報を簡単に利用可能である。
【0057】
また、実施例1によれば、監視サーバ200は、要求情報をユーザ端末300から受信すると、ユーザ端末300に紐付けられる識別情報に対応付けられた監視情報のうち要求情報により要求された監視情報を監視情報DB211から取得し、取得した監視情報を所定の情報としてユーザ端末300に送信する。この結果、ユーザは、自身が取得することを希望する監視情報を簡単に利用可能である。
【実施例2】
【0058】
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、その他の実施例にて実施されても良い。そこで、以下では、その他の実施例を示す。
【0059】
[監視情報格納タイミング]
例えば、上述した実施例では、監視サーバ200は、監視情報を受信するごとに、監視情報DB211に格納してユーザ端末300に送信する場合を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、監視サーバ200は、一定量の監視情報を受信すると、監視情報をまとめて監視情報DB211に格納しても良く、任意のタイミングにて格納して良い。また、例えば、監視サーバ200は、定期的に監視情報をユーザ端末300に送信する処理を実行しても良く、任意のタイミングにて送信して良い。
【0060】
[監視情報のプライバシー保全]
また、例えば、監視情報のプライバシーを保全しても良い。例えば、監視サーバ200がアクセス制御を実行することで、各ユーザが他ユーザの監視情報にアクセスできないようにすることで、監視情報のプライバシーを保全しても良い。この結果、監視情報のプライバシー保全を簡単に実現可能である。
【0061】
また、例えば、ユーザごとに設定される暗号鍵を用いて、監視サーバ200の格納部221が、監視情報を暗号化した上で監視情報DB211に格納しても良い。また、例えば、監視サーバ200のサーバ側送信制御部222が、ユーザごとに設定される暗号鍵を用いて監視情報を暗号化した上で監視センサに送信しても良い。この場合、回線盗聴にも対応可能である。また、例えば、VPNなどを用いて回線を暗号化し、更に、ユーザごとに設定される暗号鍵を用いて、監視サーバ200の格納部221やサーバ側送信制御部222が監視情報を暗号化しても良い。
【0062】
[監視情報の送信手法]
また、例えば、上述した実施例では、監視サーバ200が、特定条件により特定された監視情報をユーザ端末300し、ユーザ端末200からの要求情報に応じて監視情報をユーザ端末200に送信する場合を示した。ただし、本発明はこれに限定されるものではなく、監視サーバ200は、特定条件により特定された監視情報をユーザ端末300する一方、ユーザ端末200からの要求情報に応じて監視情報をユーザ端末200に送信しなくても良い。また、同様に、例えば、監視サーバ200は、特定条件により特定された監視情報をユーザ端末300しない一方、ユーザ端末200からの要求情報に応じて監視情報をユーザ端末200に送信しても良い。また、監視サーバ200は、任意のタイミングやトリガにて監視情報をユーザ端末300に送信しても良い。
【0063】
[ドアホン]
また、例えば、不在時における来客の画像を保存するドアホンを監視センサ100として用いる場合には、不在時における来客の画像を監視サーバ200に保存するようにしても良い。
【0064】
[不在時における家電の稼働]
また、例えば、家電製品を監視センサ100として用いる場合に、不在時に家電製品が稼働すると、異常事態を示す情報を監視サーバ200がユーザ端末300に送信しても良い。すなわち、監視サーバ200は、ユーザごとに、ユーザが不在状態であるか否かを示す不在情報を記憶する不在情報テーブルを有する。そして、監視サーバ200は、ユーザが不在状態である場合に、家電製品としての監視センサ100から家電製品が稼働したことを示す監視情報を受信すると、異常事態である旨をユーザ端末300に送信する。
【0065】
例えば、監視サーバ200は、任意のパスワードなどの不在を示す情報と識別情報とをユーザ端末300から受信すると、受信した識別情報により識別されるユーザの不在情報を不在を示す情報に更新する。また、同様に、任意のパスワードなどの不在でないことを示す情報と識別情報とをユーザ端末300から受信すると、受信した識別情報により識別されるユーザの不在情報を不在でないことを示す情報に更新する。
【0066】
また、例えば、不在か否かを監視サーバ200に知らせるための報知装置を設け、装置により送信される情報に基づいて、監視サーバ200は、不在情報テーブルを更新しても良い。例えば、報知装置としてドアを用いる場合を例に説明する。この場合、報知装置としてのドアは、ドアに外部から鍵が掛けられると、不在を示す情報を監視サーバ200に送信し、ドアの鍵が解除されると、不在でないことを示す情報を監視サーバ200に送信する。なお、例えば、不在時に対人センサに反応があった場合に、在宅を装う為に門灯を点灯させ、監視カメラの補助灯を点灯させても良い。
【0067】
[障害検知]
また、例えば、監視サーバ200は、所定期間監視情報を送信しなかった監視センサ100についての情報をユーザ端末300に送信しても良い。所定期間監視情報を送信しない場合には、監視センサ100が故障していたり破壊されていたりする場合が考えられる。このことを踏まえ、監視サーバ200は、監視センサ100を識別するIDごとに、監視情報を受信した受信時刻を対応付けて記憶しておき、所定期間監視情報を受信していない監視センサ100のIDをユーザ端末300に送信しても良い。
【0068】
例えば、定期的に監視情報を送信する監視センサ100については、監視サーバ200は、所定回数監視情報の送信がない場合に、監視センサ100のIDをユーザ端末300に送信する。また、例えば、定期的に監視情報を送信する監視センサ100以外の監視センサ100については、監視サーバ200は、監視センサ100ごとに所定期間を設定しておき、設定された所定期間を過ぎても監視情報の送信がない場合に、監視センサ100のIDをユーザ端末300に送信する。
【0069】
[システム構成]
また、例えば、この他、上述文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については(図1〜図6)、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0070】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、図2の例を用いて説明すると、監視情報DB211や特定条件DB212を監視サーバ200の外部装置としてネットワーク経由で接続するようにしても良い。
【0071】
[プログラム]
図7は、監視サーバ200による一連の処理を実行するための制御プログラムによる情報処理が、コンピュータを用いて具体的に実現されることを示す図である。図7に例示するように、コンピュータ3000は、上述した監視サーバ200により実行される処理を一連の制御プログラムを実行することで実行する。コンピュータ3000は、例えば、メモリ3010と、CPU(Central Processing Unit)3020と、ハードディスクドライブインタフェース3030と、ネットワークインタフェース3070とを有する。コンピュータ3000の各部はバス3100によって接続される。
【0072】
メモリ3010は、図7に例示するように、ROM3011及びRAM3012を含む。ROM3011は、例えば、BIOS(Basic Input Output System)等のブートプログラムを記憶する。ハードディスクドライブインタフェース3030は、図7に例示するように、ハードディスクドライブ3080に接続される。
【0073】
ここで、図7に例示するように、ハードディスクドライブ3080は、例えば、OS3081、アプリケーションプログラム3082、プログラムモジュール3083、プログラムデータ3084を記憶する。すなわち、開示の技術に係る制御プログラムは、コンピュータによって実行される指令が記述されたプログラムモジュール3083として、例えばハードディスクドライブ3080に記憶される。具体的には、図2における監視サーバ制御部220の各部と同様の情報処理を実行する手順各々が記述されたプログラムモジュールが、ハードディスクドライブ3080に記憶される。
【0074】
また、上記実施例で説明した監視情報DB211や特定条件DB212に記憶されるデータのように、制御プログラムによる情報処理に用いられるデータは、プログラムデータ3084として、例えばハードディスクドライブ3080に記憶される。そして、CPU3020が、ハードディスクドライブ3080に記憶されたプログラムモジュール3083やプログラムデータ3084を必要に応じてRAM3012に読み出し、各種の手順を実行する。
【0075】
なお、制御プログラムに係るプログラムモジュール3083やプログラムデータ3084は、ハードディスクドライブ3080に記憶される場合に限られない。例えば、プログラムモジュール3083やプログラムデータ3084は、着脱可能な記憶媒体に記憶されても良い。この場合、CPU3020は、ディスクドライブなどの着脱可能な記憶媒体を介してデータを読み出す。また、同様に、制御プログラムに係るプログラムモジュール3083やプログラムデータ3084は、ネットワーク(LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等)を介して接続された他のコンピュータに記憶されても良い。この場合、CPU3020は、ネットワークインタフェースを介して他のコンピュータにアクセスすることで各種データを読み出す。
【0076】
[その他]
なお、本実施例で説明した制御プログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することができる。また、制御プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行することもできる。
【符号の説明】
【0077】
100 監視センサ
100a 監視カメラ
100b 対人センサ
100c ドアホン
110 センサ側送信制御部
200 監視サーバ
220 監視サーバ制御部
221 格納部
222 サーバ側送信制御部
300 ユーザ端末
400 接続装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
監視センサと、当該監視センサにより得られた監視情報を受信するサーバと、監視情報を当該サーバから受信するユーザ端末とを有する監視システムであって、
前記監視センサは、
前記監視センサのユーザに紐付けられる識別情報と前記監視情報とを前記サーバに送信するセンサ側送信部を有し、
前記サーバは、
前記識別情報と前記監視情報とを対応付けて記憶する監視情報記憶部と、
前記監視センサの前記センサ側送信部により送信された前記識別情報と前記監視情報とを受信すると、受信した当該識別情報と当該監視情報とを対応付けて前記監視情報記憶部に格納する格納部と、
前記格納部により格納された前記監視情報のうち所定の監視情報を、当該監視情報に対応付けられた識別情報に紐付けられるユーザの前記ユーザ端末に送信するサーバ側送信部と
を備えたことを特徴とする監視システム。
【請求項2】
前記サーバは、
前記識別情報に対応付けて、当該識別情報に紐付けられるユーザにより用いられる前記ユーザ端末に送信する前記所定の監視情報を特定する特定条件を記憶する特定条件記憶部を更に有し、
前記サーバ側送信部は、前記格納部により格納された前記監視情報のうち、前記特定条件記憶部に記憶された前記特定条件により特定される監視情報を、当該特定条件に対応付けられた識別情報に紐付けられるユーザの前記ユーザ端末に送信することを特徴とする請求項1に記載の監視システム。
【請求項3】
前記サーバ側送信部は、前記監視情報を要求する要求情報を前記ユーザ端末から受信すると、当該ユーザ端末を利用するユーザに紐付けられる識別情報に対応付けられた監視情報のうち当該要求情報により要求される監視情報を、前記所定の情報として当該ユーザ端末に送信することを特徴とする請求項1又は2に記載の監視システム。
【請求項4】
監視センサと、当該監視センサにより得られた監視情報を受信するサーバと、監視情報を当該サーバから受信するユーザ端末とを有する監視システムの制御方法をコンピュータに実行させる制御プログラムであって、
前記監視センサとしてのコンピュータに、
前記監視センサのユーザに紐付けられる識別情報と前記監視情報とを前記サーバに送信するセンサ側送信手順を実行させ、
前記識別情報と前記監視情報とを対応付けて記憶する監視情報記憶部を有する前記サーバとしてのコンピュータに、
前記センサ側送信手順により送信された前記識別情報と前記監視情報とを受信すると、受信した当該識別情報と当該監視情報とを対応付けて前記監視情報記憶部に格納する格納手順と、
前記格納手順により格納された前記監視情報のうち所定の監視情報を、当該監視情報に対応付けられた識別情報に紐付けられるユーザの前記ユーザ端末に送信するサーバ側送信手順と
を実行させることを特徴とする制御プログラム。
【請求項5】
監視センサと、当該監視センサにより得られた監視情報を受信するサーバと、監視情報を当該サーバから受信するユーザ端末とを有する監視システムの制御方法であって、
前記監視センサが、
前記監視センサのユーザに紐付けられる識別情報と前記監視情報とを前記サーバに送信するセンサ側送信ステップを含み、
前記識別情報と前記監視情報とを対応付けて記憶する監視情報記憶部を有する前記サーバが、
前記センサ側送信ステップにより送信された前記識別情報と前記監視情報とを受信すると、受信した当該識別情報と当該監視情報とを対応付けて前記監視情報記憶部に格納する格納ステップと、
前記格納ステップにより格納された前記監視情報のうち所定の監視情報を、当該監視情報に対応付けられた識別情報に紐付けられるユーザの前記ユーザ端末に送信するサーバ側送信ステップと
を含むことを特徴とする制御方法。
【請求項6】
監視センサのユーザに紐付けられる識別情報と前記当該監視センサにより得られた監視情報とを対応付けて記憶する監視情報記憶部と、
前記監視センサから前記識別情報と前記監視情報とを受信すると、受信した当該識別情報と当該監視情報とを対応付けて前記監視情報記憶部に格納する格納部と、
前記格納部により格納された前記監視情報のうち所定の監視情報を、当該監視情報に対応付けられた識別情報に紐付けられるユーザのユーザ端末に送信するサーバ側送信部と
を備えたことを特徴とする監視サーバ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−48350(P2012−48350A)
【公開日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−188017(P2010−188017)
【出願日】平成22年8月25日(2010.8.25)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】