説明

監視システム

【課題】監視システムで、効果的な監視を実現する。
【解決手段】入退出を監視する複数の場所のそれぞれを通過する人物の画像を撮像する複数の撮像手段1−1、1−2、・・・と、人物の画像における顔画像の特徴に関する情報(顔特徴情報)を生成する顔特徴情報生成手段3と、顔特徴情報と場所に対応した情報と時刻の情報を対応付けて含む情報(入退出の情報)を記憶する入退出情報記憶手段12と、人物により携帯される入退出被管理装置(例えば、ICカード)を管理するシステムにより記憶される入退出被管理装置の入退出に関する情報(入退出被管理装置情報)を参照して、対象となる顔特徴情報に関する入退出の情報の整合性を判定して、整合した場合に正しいと判定する入退出情報正否判定手段12と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、効果的な監視を実現する監視システムに関する。
【0002】
なお、本願において、TASPO、SUICA、NDRは、それぞれ、登録商標である。
【背景技術】
【0003】
従来より、監視を行うための種々な技術が開発されている。
例えば、監視システムにおける顔認証技術により、顔画像のマッチングで犯人を特定するシステムが考えられている。
また、顔画像情報から人物の年齢や性別を識別して、TASPOの利用者であるか否かを特定するシステムが考えられている。
また、監視システムにおいて、監視者本人が退席した時間の映像を後で録画映像の中から時刻検索再生により確認するシステムが考えられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−187352号公報
【特許文献2】特開2006−338479号公報
【特許文献3】特開2005−301861号公報
【特許文献4】特開2003−151016号公報
【特許文献5】特開2005−196516号公報
【特許文献6】特開平10−91378号公報
【特許文献7】特開2006−154883号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の監視システムにおける顔認証によるマッチング処理では、犯人の特定や本人の特定を行う際に、画像処理上の誤検知で特定を誤る可能性があった。特に、TASPOの利用については、本人でなくてもカードさえ持っていれば利用することができるため、なりすまし防止が不可欠であった。
【0006】
また、監視システムおける監視者は、自分が既に監視した映像であるか或いは未監視の映像であるかを自分の行動記録や記憶をもとに自分で判別することが非常に難しかった。特に、多数のカメラ映像を監視する場合やシーケンシャルにカメラ映像を順次切り換えて監視するシステムでは、未監視映像を特定することが特に困難であると言える。
【0007】
本発明は、このような従来の事情に鑑み為されたもので、効果的な監視を実現することができる監視システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明では、人物の入退出を監視する監視システムにおいて、次のような構成とした。
すなわち、入退出を監視する複数の場所のそれぞれに撮像手段が設けられて、これら複数の撮像手段のそれぞれが、それぞれの場所を通過する人物の画像を撮像する。顔特徴情報生成手段が、前記撮像手段により撮像された人物の画像における顔画像の特徴に関する情報である顔特徴情報を生成する。入退出情報記憶手段が、前記顔特徴情報生成手段により生成された顔特徴情報と、当該顔特徴情報が生成される元となった人物の画像を撮像した撮像手段が設けられた場所に対応した情報と、当該顔特徴情報が生成される元となった人物の画像が撮像された時刻の情報を対応付けて含む情報を入退出の情報として記憶する。入退出情報正否判定手段が、人物により携帯される入退出被管理装置を管理するシステムにより記憶される当該入退出被管理装置の入退出に関する情報である入退出被管理装置情報を参照して、前記入退出情報記憶手段に記憶される対象となる顔特徴情報に関する入退出の情報が前記入退出被管理装置情報と整合するか否かを判定して、整合した場合に当該入退出の情報が正しいものであると判定する。
【0009】
従って、監視システムにより取得された入退出の情報について、入退出被管理装置を管理するシステムにより取得された入退出の情報との整合性の有無が判定されるため、監視システムにより取得された入退出の情報の正確さを向上させることができ、効果的な監視を実現することができる。
【0010】
ここで、入退出を監視する複数の場所の位置や数などとしては、種々な態様が用いられてもよい。
また、入退出を監視するそれぞれの場所に設けられる撮像手段の数としては、1つであってもよく、或いは、2つ以上であってもよく、また、例えば、1つの撮像手段が2つ以上の異なる場所を撮像するように時分割などで撮像方向などが切り替えられるような態様が用いられてもよい。
また、撮像手段としては、例えば、種々なカメラを用いることができる。
【0011】
また、顔特徴情報としては、種々なものが用いられてもよく、一例として、顔画像をもとに顔認証処理を実施して、顔の目、鼻、口のバランスから顔の特徴点情報を抽出してデジタル化した顔IDを用いることができる。
また、顔特徴情報生成手段は、例えば、各撮像手段毎に備えられてもよく、或いは、2つ以上の撮像手段に共通に1つの顔特徴情報生成手段が備えられてもよい。
【0012】
また、顔特徴情報が生成される元となった人物の画像を撮像した撮像手段が設けられた場所に対応した情報としては、種々な情報が用いられてもよく、例えば、当該撮像手段に設定された識別情報やアドレス情報を用いることや、或いは、当該撮像手段に設定された識別情報やアドレス情報に対応して設定された場所の識別情報などを用いることができる。
また、顔特徴情報が生成される元となった人物の画像が撮像された時刻の情報としては、例えば、撮像手段により取得(例えば、計時)されて提供される。
【0013】
また、監視システムの入退出情報記憶手段に記憶される人物の入退出の情報としては、例えば、(顔特徴情報、場所に対応した情報、時刻の情報)以外の情報が更に含まれてもよい。
また、入退出情報記憶手段としては、例えば、メモリやデータベースを用いて構成することができる。
【0014】
また、入退出被管理装置及びそれを管理するシステムとしては、種々なものが用いられてもよく、例えば、監視システムとは異なる外部のシステムが用いられ、具体的には、入退出被管理装置としてSUICAなどのICカードが用いられるとともに、それを管理するシステムとして鉄道向け(SUICAを検出等するシステム)などのシステムが用いられる。入退出情報正否判定手段は、このようなシステムに備えられた入退出被管理装置情報を記憶する記憶部にアクセスして当該入退出被管理装置情報を参照する。
【0015】
また、整合性を判定する対象となる顔特徴情報としては、例えば、入退出情報記憶手段に記憶される任意の入退出の情報に含まれる任意の顔特徴情報が用いられてもよい。具体例として、入退出情報記憶手段に記憶される入退出の情報では、同一の顔特徴情報が含まれる入退出の情報をまとめると、その顔特徴情報に対応した人物(同一の人物)の総合的な入退出を管理することができ、このような同一の顔特徴情報についての入退出の情報のまとまりについての整合性を判定する態様を用いることができる。
【0016】
また、監視システムにおける入退出の情報と入退出被管理装置のシステムにおける入退出被管理装置情報との整合性を判定する場合には、次の(判定態様例1)〜(判定態様例3)などの態様を用いることができる。
(判定態様例1)入退出被管理装置のシステムにおける入退出被管理装置情報について、人物の特定はしない。この場合、監視システムにおける入退出の情報と入退出被管理装置のシステムにおける入退出被管理装置情報とで、場所及び時刻が整合するものがあれば、仮に異なる人物に関する情報であっても、整合すると判定する。
【0017】
(判定態様例2)入退出被管理装置のシステムにおける入退出被管理装置情報について、人物の特定をして、同一の人物についての入退出の情報をまとめて、このまとまりを整合性の判定に用いる。この場合、監視システムにおける入退出の情報と入退出被管理装置のシステムにおける入退出被管理装置情報(本例では、前記したまとまり)とで、場所及び時刻のまとまりが整合するものがあれば、仮に異なる人物に関する情報であっても、整合すると判定する。なお、入退出被管理装置のシステムにおける人物の特定は、例えば、入退出被管理装置のメモリに記憶された識別情報などを読み取って用いて行うことができる。
【0018】
(判定態様例3)入退出被管理装置のシステムにおける入退出被管理装置情報について、人物の特定をして、同一の人物についての入退出の情報をまとめるとともに、当該人物を特定して、このまとまり及び人物の情報を整合性の判定に用いる。また、監視システムにおける入退出の情報についても、各顔特徴情報に対応する人物を特定して、この人物の情報を整合性の判定に用いる。この場合、監視システムにおける入退出の情報(本例では、人物を特定したもの)と入退出被管理装置のシステムにおける入退出被管理装置情報(本例では、前記したまとまりであり、人物を特定したもの)とで、場所及び時刻のまとまりだけではなく、人物が同一であるか否かも含めて整合するものがあれば、整合すると判定する。つまり、入退出の場所及び時刻のまとまりが整合しても、異なる人物であれば、整合しないと判定する。なお、監視システムにおける顔特徴情報に対応する人物の特定は、例えば、予め、顔特徴情報とその人物を特定する情報とを対応付けて記憶しておくことや、或いは、ある人物がICカード等を使用するときに、その人物の画像を撮像して当該画像に基づく顔特徴情報を取得するとともに、そのICカード等のメモリからその人物を特定する情報を読み取って、これらの情報を対応付けて記憶しておくこと、などにより行うことができる。
【発明の効果】
【0019】
以上説明したように、本発明に係る監視システムによると、効果的な監視を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の一実施例に係る監視システムの構成例を示す図である。
【図2】本発明の一実施例に係る監視カメラの構成例を示す図である。
【図3】本発明の一実施例に係るシステム操作端末により表示される被監視者情報の表示画面の一例を示す図である。
【図4】本発明の一実施例に係る監視カメラを駅の改札に設置した様子の一例を示す図である。
【図5】本発明の一実施例に係る監視システムを入国審査に応用した場合の構成例を示す図である。
【図6】本発明の一実施例に係る監視システムをTASPOの読み取り機に応用した場合の構成例を示す図である。
【図7】本発明の一実施例に係る監視センタにおいて監視済映像と未監視映像とを判別するシステムの構成例を示す図である。
【図8】本発明の一実施例に係る監視モニタに出力される映像フレームの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明に係る実施例を図面を参照して説明する。
図1には、本発明の一実施例に係る監視システムのシステム系統の一例を示してある。
本例の監視システムは、例えば、複数の異なる場所に設置された被監視部と、これら複数の被監視部に共通な1つの監視部と、各被監視部と監視部とを接続するIP(Internet Protocol)ネットワーク21を有している。
【0022】
1つの被監視部は、例えば、複数のカメラ(監視カメラ)1−1、1−2、・・・、ネットワークスイッチ2、顔認証サーバ3、ネットワーク型デジタルビデオレコーダー(以下で、NDRとも言う)4を備えている。ここで、各監視カメラ1−1、1−2、・・・、顔認証サーバ3、NDR4は、ネットワークスイッチ2と接続されている。また、ネットワークスイッチ2は、IPネットワーク21と接続されている。
【0023】
監視部は、ネットワークスイッチ11、システム管理サーバ12、システム操作端末13を備えている。ここで、システム管理サーバ12、システム操作端末13は、ネットワークスイッチ11と接続されている。また、ネットワークスイッチ11は、IPネットワーク21と接続されている。
【0024】
図2には、本発明の一実施例に係る監視カメラの構成例(機能ブロックの例)を示してある。
本例の監視カメラ(例えば、監視カメラ1−1など)は、レンズ31、CCD(Charge Coupled Device)32、A/D(Analog to Digital)部33、DSP(Digital Signal Processor)信号処理部34、1次メモリ35、画像処理部36、2次メモリ37、ビデオエンコード部38、I/F(Interface)部39を備えている。
【0025】
本例の監視カメラにおいて行われる処理の一例を示す。
本例の監視カメラでは、レンズ31を介してCCD32が映像(画像)を撮影(撮像)し、これにより得られたアナログの映像信号をA/D部33がデジタルの映像信号へ変換する。
DSP信号処理部34は、デジタル化された映像信号を映像フレーム毎に1次メモリ35に保存する。画像処理部36は、随時1次メモリ35から映像フレームを読み出して画像処理を行い、顔画像を検出する。そして、画像処理部36は、顔画像の部分だけを抽出して、2次メモリ37に保存する。
【0026】
また、通常の(例えば、30フレーム/秒の)デジタル化された映像データは、DSP信号処理部34から、画像処理部36を介さず、ビデオエンコード部38へ送られて、I/F部39からIPネットワーク21へ配信される。
また、本例の監視カメラでは、IPネットワーク21に接続される端末装置(例えば、監視部又は他の通信端末装置)に対して、顔画像や取得した時刻のデータを配信する。
【0027】
また、本例の監視カメラでは、例えば、システムに応じて顔画像、時刻データだけを配信することが可能であり、通常のネットワーク型監視システムと比較して、ネットワークに配信(送信)する画像データを軽減することが可能である。
【0028】
本例の監視システムにおいて行われる処理の一例を示す。
監視カメラ(監視カメラ1−1など)は、撮影してデジタル化した映像信号に基づいて映像に映る(映像フレームに存在する)人物の像部分を検出(検知)する機能及びその映像の時刻(取得時刻)を特定する機能を有しており、人物を検知した際に、顔認証サーバ3に対して顔画像と取得時刻の情報を配信(送信)する。
【0029】
顔認証サーバ3は、監視カメラから送られてくる顔画像、取得時刻情報を取得した際に、送り先のIPアドレスから送り先の監視カメラ(当該顔画像等を送った監視カメラ)を特定し、本情報を取得場所の情報として管理する。
また、顔認証サーバ3は、顔画像のデータをもとに顔認証処理を実施して、顔の目、鼻、口のバランスから顔の特徴点情報を抽出し、更に、特徴点情報をデジタル化して、顔ID(本例では、特徴点情報をデジタル化したもの)を生成する。そして、顔認証サーバ3は、顔画像のデータ、顔ID、時刻情報(例えば、取得時刻情報)、取得場所情報を被監視者情報としてデータベースに記録する。同時に、顔認証サーバ3は、被監視者情報を、随時、システム管理サーバ12へ配信する。
【0030】
システム管理サーバ12は、受信した取得時刻情報、取得場所情報から入退情報を生成して、顔IDとともにデータベースに記録して管理する。一例として、鉄道向けの監視システムに適用される場合に、取得場所が改札入口であれば、取得時刻を入場時刻、取得場所を入場駅として管理する。
また、本例の監視システムでは、カメラ映像を全てNDR4で記録する。
また、被監視部側の端末(図示せず)やシステム操作端末13では、入退情報、記録画像などを閲覧することができる。
【0031】
例えば、事件発生時には被監視部側の端末(或いは、システム操作端末13など)で事件発生場所を撮影している監視カメラの記録画像を再生し、犯人が特定された場合には、その顔画像をキャプチャして、顔画像のデータなど(本例では、被監視者情報)をシステム管理サーバ12へ転送(送信)する。システム管理サーバ12は、転送された被監視者情報から顔IDを抽出して、自装置のデータベースに記録されている多数の顔IDとのマッチングを行う。このマッチング結果と被監視者情報をシステム管理サーバ12からシステム操作端末13へ送って、犯人の入退場所、入退時刻を確認することができる。
【0032】
ここで、入場情報のみが存在し、退場情報が存在しない場合には、犯人はまだ設備内にいると判定することができる。この際、システム管理サーバ12は、顔認証サーバ3から随時送られてくる顔IDと犯人の顔IDとをリアルタイムでマッチング処理することを実施し、犯人が検出された場合には、システム操作端末13に対して警告を促すことができる。
【0033】
なお、本例では、被監視部の顔認証サーバ3が顔画像のデータに基づいて顔IDを生成して監視部のシステム管理サーバ12へ送信する構成を示したが、他の構成例として、被監視部から監視部のシステム管理サーバ12へ顔画像のデータを送信し、システム管理サーバ12が受信した顔画像のデータに基づいて顔IDを生成するような構成を用いることもできる。
【0034】
図3には、システム操作端末13により表示される被監視者情報の表示画面の一例を示してある。本例では、鉄道向けの監視システムに適用される場合の例を示してある。
具体的には、被監視者情報(或いは、それに基づく情報)41として、顔ID、入場駅の情報、入場駅の改札の情報、入場時刻の情報、退場駅の情報、退場駅の改札の情報、退場時刻の情報が対応付けられて表示されているとともに、それに対応した顔画像42が表示されている。
ここで、被監視者情報等は、新しい順でリスト表示される。このリストは膨大な数になることが予想されるため、各々の項目別に検索することが可能である。例えば、ユーザ(人)が、入場駅と記載された箇所をマウスで指定して右クリックすると駅名が一覧表示され、検索したい駅を選択すると、入場駅が当該駅であるものだけがリストで表示される。
【0035】
図4には、本例の監視システムが鉄道向けの監視システムに適用される場合に、本例の監視カメラを駅の改札に設置した様子の一例を示してある。
具体的には、改札機51、ICカード(本例では、SUICA)読取機52、吊下式の監視カメラ53(図1における監視カメラ1−1などに対応するもの)、改札機埋込式の監視カメラ54(図1における監視カメラ1−1などに対応するもの)、被監視者(乗降客)55を示してある。
【0036】
本例の監視システムでは、被監視者55が改札通過時にICカードを翳す際に、監視カメラ53、54が客の顔を捉える。2箇所に設置された監視カメラ53、54により、被監視者55を上方向、下方向の両方から捉える。各々の監視カメラ53、54は、顔画像、取得時刻情報を顔認証サーバ3へ転送する。顔認証サーバ3は、監視カメラ53、54からの2つの顔画像を取得した際には、顔認証処理を行って顔の向きを判定し、正面方向に近い画像から顔IDを生成してデータベースに登録する。
【0037】
システム管理サーバ12は、入退情報を確定する際に、SUICAセンタサーバ(図示せず)に問い合わせを行って、入場駅情報、入場時刻情報、出場駅情報、出場時刻情報が、顔IDでの認証結果による入退情報と整合性があるか否かを確認する。この整合性が取れた(確認された)場合には、入退情報として確定することで、正確な入退出の情報を提供することが可能になる。
【0038】
また、更に、駅構内に設置された防災カメラや防犯カメラや車両乗降口監視カメラを本例の監視システムの監視カメラとして取り込んで、これらのカメラの映像についても顔認証処理を行うことで、個人の行動軌跡をより詳細に把握することが可能になる。
【0039】
図5には、本例の監視システムを入国審査に応用(適用)した場合の構成例を示してある。
具体的には、監査員61、システム操作端末62(図1におけるシステム操作端末13に対応するもの)、旅行客63、ICタグリーダ64、監視カメラ65(図1における監視カメラ1−1などに対応するもの)、顔認証サーバ66(図1における顔認証サーバ3に対応するもの)、システム管理サーバ67(図1におけるシステム管理サーバ12に対応するもの)を示してある。
【0040】
本例では、パスポートの更新の際に、その持ち主(旅行客63)の顔画像から顔IDを生成して、個人情報(例えば、個人IDなど)とともに、そのパスポートに内蔵されたICタグに記録しておく。また、その個人情報と顔IDはシステム管理サーバ67にも登録される。
そして、入国審査の際に、監視カメラ65が撮像した旅行客63の顔画像から顔認証サーバ66が顔IDを生成してシステム管理サーバ67へ転送する。同時に、旅行客63がパスポートをICタグリーダ64に翳すとそれだけで、そのパスポートに記録された個人情報と顔IDが読み取られてシステム管理サーバ67へ転送される。システム管理サーバ67は、顔認証サーバ66からの顔IDとICタグリーダ64からの個人情報に対応した顔ID(或いは、ICタグリーダ64からの顔ID)との2つの顔IDが一致するか否かを判定して、一致するか否かに応じて本人であるか否かを判定する。この判定結果はシステム管理サーバ67からシステム操作端末62へ転送され、システム操作端末62により監査員61は本人確認を迅速に行うことが可能になる。
【0041】
ここで、パスポートは定期的に更新されるため、そのたびに顔IDを更新することが可能であり、年齢その他の要因による顔の変化に対しても本例は有効的に機能すると言える。
また、顔写真付きで定期的に更新されるものとして、パスポートの他には運転免許証などがあり、本例と同様なシステムの構築が可能である。
【0042】
更に、パスポートや運転免許証などに電子マネー機能を追加した場合には、一例として、ショッピングその他でパスポートや運転免許証などで電子マネーを利用する毎に、ICタグリーダは、パスポートや運転免許証などから個人情報、顔IDを読み出し、これらの情報や利用場所、利用時刻の情報を本システムのシステム管理サーバへ転送する。また、例えばレジに設置された監視カメラで撮像された顔画像から顔認証サーバにより顔IDを生成して顔画像とともにシステム管理サーバへ転送する。これにより、システム管理サーバは、本人(パスポートや運転免許証などの利用者)の行動軌跡を顔画像とともに管理することができる。
また、例えば、ショッピングモールなどにカメラを設置し、不特定多数の人間の顔画像を画像処理して、性別、年齢などの情報を抽出し、購買傾向を提供するシステムが考えられているが、本例の構成では、個人データを直接読み出して管理するため、確実に購買傾向を把握することが可能である。
【0043】
図6には、本例の監視システムをTASPO(非接触型のICカード)の読み取り機に応用(適用)した場合の構成例を示してある。
具体的には、購買客71、TASPOリーダ72、監視カメラ73(図1における監視カメラ1−1などに対応するもの)、顔認証サーバ74(図1における顔認証サーバ3に対応するもの)、システム管理サーバ75(図1におけるシステム管理サーバ12に対応するもの)、システム操作端末76(図1におけるシステム操作端末13に対応するもの)、監視員77を示してある。
【0044】
本例では、購買客71がTASPOを自動販売機に設けられたTASPOリーダ72に提示する際に、自動販売機に設置された監視カメラ73が購買客71の顔画像を撮影して顔認証サーバ74へ転送し、顔認証サーバ74が当該顔画像から顔IDを生成してシステム管理サーバ75へ転送する。また、TASPOリーダ72が、TASPOから読み取った情報(例えば、TASPOに記録された個人情報など)をシステム管理サーバ75へ転送する。システム管理サーバ75は、顔認証サーバ74から受信した顔IDとパスポートや運転免許証などの更新時に登録された顔IDとを比較することで、例えば、TASPOの使用者(本例では、購買客71)が所有者本人であるか否かを判別することや、成人であるか否かを判別することができる。なお、このような判別では、例えば、必要に応じて、TASPOリーダ72から受信した個人情報などが参照されてもよい。
【0045】
但し、本例の構成が有効であるためには、TASPOの使用者がパスポートや運転免許証などの所有者である場合に限られる。
ここで、本例の構成は、例えば、銀行などのATMへの応用も可能であり、ATMの利用時に、ATMの利用者が本人であるか否かの識別を(装置により自動的に)行うことが可能となる。
【0046】
図7には、監視センタにおいて、監視済映像と未監視映像とを(装置により自動的に)判別するシステムの構成例を示してある。
具体的には、監視員81、監視員の監視カメラ82(例えば、図2に示されるものと同様なもの)、顔認証サーバ83、システム管理サーバ84(図1におけるシステム管理サーバ12に対応するもの)、監視システムの制御部85、監視カメラ86(図1における監視カメラ1−1などに対応するもの)、例えばNDRからなる画像記録装置87(図1におけるNDR4に対応するもの)、ビデオデコーダ88、監視モニタ89、システム操作端末90(図1におけるシステム操作端末13に対応するもの)を示してある。
【0047】
本例では、監視員の監視カメラ82が、常時、監視員81を正面方向から撮像する。この監視カメラ82は、定周期で、監視員81の顔画像を顔認証サーバ83へ転送する。顔認証サーバ83は、受信した顔画像に基づいて、監視員81の顔の向きを判別し、顔の向きの情報をシステム管理サーバ84へ転送する。システム管理サーバ84は、顔認証サーバ83から受信した情報に基づいて、顔の向きが正面方向であると判定される場合には、現在において監視モニタ89に表示されている画像は監視済みのものであると判断し、また、顔の向きが正面方向以外であると判定される場合には、現在において監視モニタ89に表示されている画像は未監視のものであると判断する。
【0048】
システム管理サーバ84は、現在において監視モニタ89に表示されている画像は未監視のものであると判断した場合には、監視システムの制御部85へ未監視中であることを知らせる。通常時、監視システムの制御部85は、ビデオデコーダ88に対して、デコードするためのカメラ映像(監視モニタ89で表示するカメラ映像)を常時切り換え制御しているため、未監視時に監視モニタ89に表示しているカメラ映像(例えば、対応するカメラの識別情報など)を把握しており、未監視のときにおけるカメラ情報と未監視時刻を管理することができる。
【0049】
また、監視システムの制御部85は、監視員81からの要求により未監視映像の提供が希望された場合には、画像記録装置87で録画された映像の中から、未監視カメラ及び未監視時刻の情報をもとに、その監視カメラ(例えば、監視カメラ86)におけるその時刻(例えば、その時間帯)の映像を時刻検索で取り出してビデオデコーダ88へ出力させる。ビデオデコーダ88は、この時刻の映像を監視モニタ89に表示させる。
【0050】
図8には、監視モニタ89に出力される映像フレームの一例を示してある。
具体的には、3台の監視カメラ(カメラ1、2、3)により撮影された映像について、その映像を構成する連続した複数のフレームの様子を示してあるとともに、監視済映像101、モニタ非表示のための未監視映像102、監視員81が正面方向以外を向いていたための未監視映像103を示してある。
【0051】
通常時には、例えば、3台のカメラの映像をシーケンシャルに1台の監視モニタ89に切り換え表示しており、図8において斜線で示した映像フレーム(監視済映像として示したもの)がカメラ1、カメラ2、カメラ3、カメラ1、カメラ2、カメラ3、カメラ1、・・・という順序で切り換えられて監視モニタ89に表示される。ここで、映像は全て画像記録装置87に記録されているため、未監視映像として、監視モニタ89に表示されなかった映像(モニタ非表示のための未監視映像)と、監視員81が正面方向以外を向いていたために監視されなかったと考えられる映像(顔認証で判別された、監視員81が正面方向以外を向いていたための未監視映像)の両方を提供することができる。
【0052】
ここで、図8には、提供される未監視映像の一例を示してある。
なお、通常、カメラの台数が多いほど、また、監視モニタの台数が少ないほど、監視している映像が全体から見て少なく、モニタ非表示のための未監視映像が増えるため、未監視映像を提供する際に映像フレームを間引いて提供することも可能である。図8に示される例では、モニタ非表示のための未監視映像を1/2に間引き、監視員81が正面方向以外を向いていたための未監視映像を通常のフレームレートで、提供している。
【0053】
(本実施例のまとめ)
以上のように、図2に示される本例の監視カメラ(図1に示される監視カメラ1−1など)では、撮像された映像をカメラ内部の1次メモリ35で一定時間記憶して、画像処理を行って顔画像を抽出し、抽出された顔画像(例えば、顔画像だけでもよい)を切り出して2次メモリ37に記録する。また、本例の監視カメラでは、自発的に又は顔認証サーバ3からの要求を受けると、2次メモリ37に記録された顔画像(例えば、顔画像だけでもよい)を顔認証サーバ3へ送出する。
例えば、顔画像だけ(又は、顔画像と他の少量のデータだけ)を配信して、映像フレームの全体を配信する必要が無い構成とすると、伝送系(本例では、IPネットワーク21)に与える負荷を軽減することができる。
【0054】
図1に示される本例の顔認証サーバ3では、監視カメラからの顔画像を取得し、画像処理による顔認証技術により顔画像の特徴点情報(顔における目、鼻、口のバランス)を抽出して、当該特徴点情報をデジタル化して顔IDを生成し、また、被監視者情報(顔画像、顔ID、取得時刻情報、取得先の監視カメラの場所情報)をデータベース化して管理する。
本例では、監視対象設備の入退箇所に監視カメラを配置し、図1に示される本例のシステム管理サーバ12では、顔認証サーバ3で生成される被監視者情報をもとに被監視者の入退の場所と時刻を特定してデータベースで管理する。
【0055】
図1に示される本例の監視システムでは、例えば、事件発生時には、防犯目的で配置された各種の監視カメラ(監視カメラ1−1など)の録画画像から事件発生時の映像を特定し、犯人の顔画像を静止画でキャプチャし、静止画でキャプチャした犯人の顔画像をもとに顔認証サーバ3に保存されている顔画像の中から類似顔画像を検索し、犯人の入出時間、入出場所の情報を提供することができる。また、本例の監視システムでは、例えば、静止画でキャプチャされた犯人の顔画像を顔認証サーバ3に送り、顔認証サーバ3が顔ID(顔の特徴情報)を生成し、システム管理サーバ12が、犯人の顔IDと一致又は類似する顔IDをデータベースから検索して、犯人の入出時間、入出場所の情報を提供することができる。
【0056】
図1に示される本例の監視システムでは、顔画像データそのものの比較ではなく、システム管理サーバ12において、犯人の顔ID(顔の特徴情報を集約したもの)をデータベースに存在する顔IDと比較することにより、短時間でマッチングを行うことができる。
図1に示される本例の監視システムでは、退出記録がなく犯人がまだ設備内にいる場合には、退出箇所に設置された監視カメラで犯人を捉えた際に警報音などで警告を行う。
【0057】
図4に示されるように鉄道設備などに応用した本例の監視システムでは、SUICAなどのICカードとそれによる入退出システムと連携することで、SUICAなどのセンタサーバに記録されている(SUICAなどの利用により取得された)入場駅、出場駅などの情報と、本例の監視システムにおける顔認証により得られた入場駅、出場駅などの情報とを比較することで、より正確な入退出情報を提供することができる。ここで、入退出情報とは、例えば、顔ID、顔画像、入退出場所、入退出時刻の情報(なお、顔IDと顔画像とはいずれかのみでもよい)であり、SUICAなどのセンタサーバから得られた入退出場所、入退出時刻の記録情報と合致したものがあるか否かを確認し、合致したものがあれば入退出情報として確定し、合致したものがなければ不確定とする。
【0058】
このように、本例では、顔認証による監視システムと入退出時に使用されるSUICAなどのICカード読み取りシステムを連携させることで、入退管理(例えば、入退出の箇所や時刻の特定など)や本人認証をより正確、迅速に行うことができる。具体的には、顔IDによるマッチング処理により入退管理を行うことができ、対象の人物がゲートを通過する際(入退出する際)に得られた入退出情報と顔認証により得られた入退出情報とを比較することで、より正確な入退出情報を提供することが可能になる。これにより、例えば、犯人の行動(入退出情報)を顔画像やICカードによる情報とともに管理することができ、犯人の入退出の正確な情報を提供することができる。
【0059】
図5に示されるような本例の監視システム(本人確認システムに応用した例)では、定期的に顔写真付きで更新されるパスポートや運転免許証などの更新手続きの際に、顔画像をシステム管理サーバ67のデータベースに個人IDや顔IDとともに登録し、パスポートや運転免許証などへ個人IDを記録したICタグを入れておき、パスポートや運転免許証などの掲示の際に監視カメラ65で撮像された顔映像から顔IDを生成して、システム管理サーバ67へ個人IDや顔IDを送信し、更に、システム管理サーバ67は、個人IDから予めシステム管理サーバ67に登録されていた顔IDを探し出して(或いは、ICタグリーダ64から顔IDを受信して)、顔IDを比較する(例えば、顔認証サーバ66からの顔IDと比較する)ことで、監視カメラ65で撮像された顔映像をもとに本人確認を迅速に実施することが可能である。
【0060】
図5に示されるような本例の監視システム(個人追跡システムに応用した例)では、パスポートや運転免許証などに電子マネー機能を追加した場合に、ショッピングその他でパスポートや運転免許証などが利用される毎に、ICタグのリーダ(ICタグリーダ)が、個人ID、顔IDを読み出して、本例の監視システムのシステム管理サーバへ利用場所、利用時刻(利用時間)の情報とともに(例えば、更に、顔画像を含んでもよい)送信し、これにより、システム管理サーバ67は本人の行動軌跡を(例えば、監視画像とともに)管理することができる。
【0061】
図6に示されるような本例の監視システム(なりすまし防止システム)では、TASPOなどが掲示される際に、自動販売機に設置された監視カメラ73で捉えた顔画像から生成された顔IDをシステム管理サーバ75へ送信し、システム管理サーバ75は、この顔IDと、パスポートや運転免許証などの更新時に登録された現在の顔画像から生成された顔IDとを比較することで、TASPOなどの使用者が本人であるか否かを確認することができる。
【0062】
このように、本例では、パスポートや運転免許証などが定期的に更新される際にその持ち主の顔画像を抽出して現在(ここでは、更新時のこと)の顔IDを取得することで、パスポートや運転免許証などの掲示の際やTASPOの掲示の際に、本人確認を(装置により自動的に)行うことが可能である。例えば、その場で撮像された顔画像に関する情報とデータベースに登録された人物の現在の顔画像に関する情報とを比較することで本人の特定を行うことができ、一例として、定期的に更新されるパスポートや運転免許証などの更新の際に撮影される顔画像に関する情報を現在の本人データとして管理することで、必要に応じて当該本人データを読み出して、監視カメラで捉えた映像に関する情報と比較して、本人であるか否かの判定を行うことができる。
【0063】
図7に示されるような本例の監視システムでは、監視員81の監視カメラ82を監視センタ(監視モニタ設備)内に配置し、顔認証により監視者81の顔の角度を識別することで、監視者81が現在表示している監視モニタ89の映像を監視しているか否かを判断して、監視者81が正面を向いている時間(時刻)のモニタ映像を監視済映像とし、それ以外の映像を未監視映像とし、これにより、未監視映像を後に纏めてモニタ表示させるようなことができる。
【0064】
このように、本例では、監視システムにおける監視者による監視の有無を顔認証技術により監視者の顔方向情報をもとに(装置により自動的に)判別することで、例えば、未監視映像だけを後で集中的に再生させて監視することが可能である。具体的には、集中監視を行う監視者を監視カメラで捉えて、監視者の顔の方向を識別することで、現在表示されている映像が監視済映像であるか或いは未監視映像であるかを(装置により自動的に)判別することができ、例えば、後で、監視者の要求に応じて、未監視映像だけを監視モニタに表示(再生)させることが可能である。
【0065】
(本実施例から把握される発明の一構成例)
人物の入退出を監視する監視システム(例えば、図1に示される構成を適用した図4に示されるシステム)において、
入退出を監視する複数の場所(例えば、図4では駅)のそれぞれに設けられて、それぞれの場所を通過する人物(例えば、図4では被監視者55)の画像を撮像する複数の撮像手段(例えば、図1では監視カメラ1−1など、図4では監視カメラ53、54)と、
前記撮像手段により撮像された人物の画像における顔画像の特徴に関する情報である顔特徴情報を生成する顔特徴情報生成手段(例えば、図1では顔認証サーバ3)と、
前記顔特徴情報生成手段により生成された顔特徴情報と、当該顔特徴情報が生成される元となった人物の画像を撮像した撮像手段が設けられた場所に対応した情報と、当該顔特徴情報が生成される元となった人物の画像が撮像された時刻の情報を対応付けて含む情報を入退出の情報として記憶する入退出情報記憶手段(例えば、図1ではシステム管理サーバ12)と、
人物により携帯される入退出被管理装置(例えば、図4ではSUICAのICカード)を管理するシステム(例えば、図4では鉄道向けのシステムにおけるSUICAセンタサーバ)により記憶される当該入退出被管理装置の入退出に関する情報である入退出被管理装置情報を参照して、前記入退出情報記憶手段に記憶される対象となる顔特徴情報に関する入退出の情報が前記入退出被管理装置情報と整合するか否かを判定して、整合した場合に当該入退出の情報が正しいものであると判定する入退出情報正否判定手段(例えば、図1ではシステム管理サーバ12)と、
を備えたことを特徴とする監視システム。
【0066】
ここで、本発明に係るシステムや装置などの構成としては、必ずしも以上に示したものに限られず、種々な構成が用いられてもよい。また、本発明は、例えば、本発明に係る処理を実行する方法或いは方式や、このような方法や方式を実現するためのプログラムや当該プログラムを記録する記録媒体などとして提供することも可能であり、また、種々なシステムや装置として提供することも可能である。
また、本発明の適用分野としては、必ずしも以上に示したものに限られず、本発明は、種々な分野に適用することが可能なものである。
また、本発明に係るシステムや装置などにおいて行われる各種の処理としては、例えばプロセッサやメモリ等を備えたハードウエア資源においてプロセッサがROM(Read Only Memory)に格納された制御プログラムを実行することにより制御される構成が用いられてもよく、また、例えば当該処理を実行するための各機能手段が独立したハードウエア回路として構成されてもよい。
また、本発明は上記の制御プログラムを格納したフロッピー(登録商標)ディスクやCD(Compact Disc)−ROM等のコンピュータにより読み取り可能な記録媒体や当該プログラム(自体)として把握することもでき、当該制御プログラムを当該記録媒体からコンピュータに入力してプロセッサに実行させることにより、本発明に係る処理を遂行させることができる。
【符号の説明】
【0067】
1−1、1−2、65、73、86・・監視カメラ、 2、11・・ネットワークスイッチ、 3、66、74、83・・顔認証サーバ、 4・・ネットワーク型デジタルビデオレコーダー、 12、67、75、84・・システム管理サーバ、 13、62、76、90・・システム操作端末、 21・・IPネットワーク、 31・・レンズ、 32・・CCD、 33・・A/D部、 34・・DSP信号処理部、 35・・1次メモリ、 36・・画像処理部、 37・・2次メモリ、 38・・ビデオエンコード部、 39・・I/F部、 41・・被監視者情報、 42・・顔画像、 51・・改札機、 52・・SUICA読取機、 53・・吊下式の監視カメラ、 54・・改札機埋込式の監視カメラ、 55・・被監視者(乗降客)、 61・・監査員、 63・・旅行客、 64・・ICタグリーダ、 71・・購買客、 72・・TASPOリーダ、 77、81・・監視員、 82・・監視員の監視カメラ、 85・・監視システムの制御部、 87・・画像記録装置、 88・・ビデオデコーダ、 89・・監視モニタ、

【特許請求の範囲】
【請求項1】
人物の入退出を監視する監視システムにおいて、
入退出を監視する複数の場所のそれぞれに設けられて、それぞれの場所を通過する人物の画像を撮像する複数の撮像手段と、
前記撮像手段により撮像された人物の画像における顔画像の特徴に関する情報である顔特徴情報を生成する顔特徴情報生成手段と、
前記顔特徴情報生成手段により生成された顔特徴情報と、当該顔特徴情報が生成される元となった人物の画像を撮像した撮像手段が設けられた場所に対応した情報と、当該顔特徴情報が生成される元となった人物の画像が撮像された時刻の情報を対応付けて含む情報を入退出の情報として記憶する入退出情報記憶手段と、
人物により携帯される入退出被管理装置を管理するシステムにより記憶される当該入退出被管理装置の入退出に関する情報である入退出被管理装置情報を参照して、前記入退出情報記憶手段に記憶される対象となる顔特徴情報に関する入退出の情報が前記入退出被管理装置情報と整合するか否かを判定して、整合した場合に当該入退出の情報が正しいものであると判定する入退出情報正否判定手段と、
を備えたことを特徴とする監視システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2011−39959(P2011−39959A)
【公開日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−188958(P2009−188958)
【出願日】平成21年8月18日(2009.8.18)
【出願人】(000001122)株式会社日立国際電気 (5,007)
【Fターム(参考)】