説明

相対関係測定方法、相対関係測定用治具、及び相対関係測定装置

【課題】 本発明の目的は、ワークの相対向する測定面間の相対関係を簡単に及び高精度に得ることのできる相対関係測定方法を提供することにある。
【解決手段】 治具14に保持されているトレース方向位置合わせ用ゲージ18、凹凸方向位置合わせ用ゲージ20の表側基準面20a及びワーク22の表側測定面22aの表面形状データを測定機28で取得する表面測定工程(S10)と、ワーク回転工程(S12)後の該ゲージ18、該ゲージ20の裏側基準面20b及びワーク22の裏側測定面22bを該測定機28で該測定トレース線に沿って走査し裏面形状データを取得する裏面測定工程(S14)と、トレース方向位置合わせ用ゲージ情報の持つ各特徴点情報に基づき該形状データのトレース方向の位置合わせを行い、また該ゲージ20の持つ平行及び寸法情報に基づき該形状データの凹凸検出方向の位置合わせを行うデータ間位置合わせ工程と、を備えたことを特徴とする相対関係測定方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は相対関係測定方法、相対関係測定用治具、及び相対関係測定装置、特にその被測定物保持機構の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、ワークの形状寸法、位置関係、肉厚等を得るため、相対関係測定装置が用いられている。
従来の装置では、一本のスタイラスを備えた測定機を用いることが考えられる。そして、従来は、一のスタイラスを交換してワークの裏表を測定していた。
また従来の装置では、二のスタイラスを備えた測定機を用いることも考えられる。そして、従来は、二本のスタイラスを用いて、ワークの裏表を測定していた(例えば特許文献1)。
【0003】
ところで、相対関係測定では、その容易化及び高精度化の両立が非常に重要である。
従来の相対関係測定装置としては、レンズ専用であるが、測定精度の向上を試みた装置がある(例えば特許文献2,4)。
また、従来の相対関係測定装置としては、レンズ専用であるが、構成の小型化、簡素化を試みた装置もある(例えば特許文献3)。
【特許文献1】特開平6−307825号公報
【特許文献2】特開2002−71344号公報
【特許文献3】特開2005−83914号公報
【特許文献4】特開2005−69775号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記従来方式にあっても、測定の容易化及び高精度化の両立は困難であった。
すなわち、ワークの裏表の相対関係を測定する際、スタイラスを交換してワークの裏表を測定していたのでは、スタイラスを交換するごとに校正等の段取りに時間がかかる。
【0005】
また、ワークの裏表の相対関係を測定する際、特許文献1等のように二のスタイラスを備えた測定機を用いたのでは、構造が複雑となり、高価なものとなるため、本発明の課題解決手段として採用するに至らなかった。
【0006】
特許文献1〜4にあっても、高精度化を試みたものの、満足のゆく高精度化が得られず、また段取りに時間がかかる。しかも、特許文献2〜4は、ワークがレンズ専用であり、ワークに対する汎用性に欠ける。このため、特許文献1〜4は、いずれも本発明の課題解決手段として採用するに至らなかった。
【0007】
このように相対関係測定の分野では、測定の容易化及び高精度化の両立が強く望まれていたものの、従来は、これを同時に解決することのできる適切な技術が存在しなかった。
【0008】
本発明は前記従来技術の課題に鑑みなされたものであり、その第一の目的は、ワークの相対向する測定面間の相対関係を簡単に及び高精度に得ることのできる、相対関係測定方法を提供することにある。
また本発明の第二の目的は、ワークの相対向する測定面間の相対関係を簡単に及び高精度に得ることのできる、相対関係測定用治具を提供することにある。
本発明の第三の目的は、ワークの相対向する測定面間の相対関係を簡単に及び高精度に得ることのできる、相対関係測定装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
方法
前記第一の目的を達成するために、本発明にかかる相対関係測定方法は、所定の測定トレース線に沿って被測定物の凹凸を検出する形状測定機、並びに該形状測定機の凹凸検出方向に相対向する特徴点を持つトレース方向位置合わせ用ゲージ、平行及び所定寸法の相対向する表側基準面と裏側基準面とを持つ凹凸方向位置合わせ用ゲージ及びワークを保持する相対関係測定用治具を用いて、該ワークの相対向する表側測定面と裏側測定面間の相対関係を測定する相対関係測定方法であって、
表面測定工程と、ワーク回転工程と、裏面測定工程と、データ間位置合わせ工程と、解析工程と、を備えることを特徴とする。
ここで、前記表面測定工程は、前記相対関係測定用治具に保持されているトレース方向位置合わせ用ゲージ、凹凸方向位置合わせ用ゲージの表側基準面及びワークの表側測定面を、前記形状測定機で前記測定トレース線に沿って走査して、トレース方向位置合わせ用ゲージ情報、表側基準面情報及び表側測定面情報を含む表面形状データを取得する。
また、前記ワーク回転工程は、前記測定トレース線と直角をなす回転軸を中心に、前記相対関係測定用治具を回転する。
前記裏面測定工程は、前記ワーク回転工程後の相対関係測定用治具に保持されているトレース方向位置合わせ用ゲージ、凹凸方向位置合わせ用ゲージの裏側基準面及びワークの裏側測定面を、前記形状測定機で前記測定トレース線に沿って走査して、トレース方向位置合わせ用ゲージ情報、裏側基準面情報及び裏側測定面情報を含む裏面形状データを取得する。
前記データ間位置合わせ工程は、前記表面形状データのトレース方向位置合わせ用ゲージ情報の持つ特徴点情報、及び前記裏面形状データのトレース方向位置合わせ用ゲージ情報の持つ特徴点情報に基づき、該表面形状データと該裏面形状データとのトレース方向の位置合わせを行う。また、該データ間位置合わせ工程は、前記凹凸方向位置合わせ用ゲージの持つ平行情報及び寸法情報に基づき、該表面形状データと該裏面形状データとの凹凸検出方向の位置合わせを行う。
前記解析工程は、前記データ間位置合わせ工程で得られた表面形状データと裏面形状データとの関係に基づき、前記ワークの表側測定面と裏側測定面間の相対関係を求める。
【0010】
なお、本発明の相対関係測定方法において、前記データ間位置合わせ工程は、反転工程と、凹凸方向位置合わせ工程と、トレース方向位置合わせ工程と、を備えることが好適である。
ここで、前記反転工程は、前記表面形状データないし裏面形状データが、前記形状測定機のトレース線及び凹凸検出軸を通る平面上で反転するように、該表面形状データないし該裏面形状データを座標変換する。
また、前記凹凸方向位置合わせ工程は、前記反転工程後、前記表面形状データの表側基準面情報と、前記裏面形状データの裏側基準面情報とが、平行で及び前記凹凸検出方向位置合わせゲージの持つ所定寸法に応じた離隔距離をもつように、該表面形状データないし該裏面形状データを座標変換する。
前記トレース方向位置合わせ工程は、前記反転工程後、前記表面形状データのトレース方向位置合わせ用ゲージ情報に基づく特徴点と、前記裏面形状データのトレース方向位置合わせ用ゲージ情報に基づく特徴点とが、該測定トレース線方向において一致するように、該表面形状データないし該裏面形状データを座標変換する。
【0011】
また、本発明の相対関係測定方法において、前記表面測定工程は、前記トレース方向位置合せ用ゲージとして、前記形状測定機のトレース線及び前記凹凸検出軸を通る平面方向の断面が、所定の直径及び真円度を有する円柱状のピンゲージ又は球状の基準球を測定する。
前記裏面測定工程は、前記トレース方向位置合せ用ゲージとして、前記ピンゲージ又は基準球を測定する。
前記トレース方向位置合わせ工程は、前記表面形状データのトレース方向位置合わせゲージ情報に基づく特徴点としての凹凸検出軸方向の極値と、前記裏面形状データのトレース方向位置合わせゲージ情報に基づく特徴点としての凹凸検出軸方向の極値とがトレース方向において一致するように、該表面形状データと該裏面形状データとのトレース方向の位置合わせを行うことが好適である。
【0012】
治具
また、前記第二の目的を達成するために、本発明にかかる相対関係測定用治具は、被測定物の凹凸情報を検出する形状測定機の測定トレース線上にセットされ、ワークの相対向する表側測定面と裏側測定面間の相対関係を測定する際に用いられる相対関係測定用治具であって、
トレース方向位置合わせ用ゲージと、凹凸方向位置合わせ用ゲージと、治具本体と、を備える。
ここで、前記トレース方向位置合わせ用ゲージは、前記形状測定機の凹凸検出軸方向に相対向する特徴点を持つ。
また、前記凹凸方向位置合わせ用ゲージは、平行及び所定寸法の相対向する表側基準面と裏側基準面とを持つ。
前記治具本体は、前記トレース方向位置合わせ用ゲージ、前記凹凸方向位置合わせ用ゲージ及び前記ワークが、前記測定トレース線上に位置するように、該トレース方向位置合わせ用ゲージ、該凹凸方向位置合わせ用ゲージ及び該ワークを保持する。
そして、該相対関係測定用治具は、前記形状測定機による表面測定工程と裏面測定工程との間で、前記測定トレース線と直角をなす回転軸を中心に、前記治具本体が回転されることを特徴とする。
【0013】
なお、本発明の相対関係測定用治具において、前記トレース方向位置合わせ用ゲージは、前記測定トレース線及び凹凸検出軸を通る平面方向の断面が、所定の直径及び真円度を有する円柱状のピンゲージ又は球状の基準球であることが好適である。
【0014】
また、本発明の相対関係測定用治具においては、回転テーブルと、回転手段と、を備えることが好適である。
ここで、前記回転テーブルは、前記治具本体が固定され、前記形状測定機の測定トレース線と直角をなす回転軸を中心に、該治具本体を回転する。
また、前記回転手段は、前記回転テーブルを回転する。
【0015】
装置
前記第三の目的を達成するために、本発明にかかる相対関係測定装置は、本発明にかかる相対関係測定用治具と、所定の測定トレース線に沿って被測定物の凹凸情報を検出する形状測定機と、を備え、ワークの相対向する表側測定面と裏側測定面間の相対関係を測定する相対関係測定装置であって、
前記形状測定機は、表面測定工程で、前記相対関係測定用治具に保持されているトレース方向位置合わせ用ゲージ、前記凹凸方向位置合わせ用ゲージの表側基準面及び前記ワークの表側測定面を、所定の測定トレース線上に沿って走査して、表面形状データを取得する。また、該形状測定機は、前記相対関係測定用治具の回転後、裏面測定工程で、該相対関係測定用治具に保持されている該トレース方向位置合わせ用ゲージ、該凹凸方向位置合わせ用ゲージの裏側基準面及び該ワークの裏側測定面を、該測定トレース線上に沿って走査して、裏面形状データを取得する。
さらに、該相対関係測定装置は、データ間位置合わせ手段と、解析手段と、を備えることを特徴とする。
ここで、該データ間位置合わせ手段は、前記形状測定機の表面測定工程で得られたトレース方向位置合わせ用ゲージ情報の持つ特徴点情報、及び前記形状測定機の裏面測定工程で得られたトレース方向位置合わせ用ゲージ情報の持つ特徴点情報に基づき、前記表面形状データと前記裏面形状データとのトレース方向の位置合わせを行う。また、該データ間位置合わせ手段は、前記凹凸方向位置合わせ用ゲージの持つ平行情報及び寸法情報に基づき、該表面形状データと該裏面形状データとの凹凸検出方向の位置合わせを行う。
また、前記解析手段は、前記データ間位置合わせ手段で得られた表面形状データと裏面形状データとの関係に基づき、前記ワークの表側測定面と裏側測定面間の相対関係を求める。
【発明の効果】
【0016】
本発明にかかる相対関係測定方法によれば、前記表面測定工程及び前記裏面測定工程と、前記ワーク回転工程と、前記データ間位置合わせ工程と、を備えることとしたので、ワークの相対向する測定面間の相対関係を、簡単に及び高精度に得ることができる。
【0017】
本発明にかかる相対関係測定用治具によれば、測定トレース線と直角をなす回転軸を中心に回転自在に設けられ、トレース方向位置合わせ用ゲージ、凹凸方向位置合わせ用ゲージ及びワークを保持する治具本体を備えることとしたので、ワークの相対向する測定面間の相対関係測定を、簡単に及び高精度に行うことができる。
【0018】
本発明にかかる相対関係測定装置によれば、前記形状測定機と、前記相対関係測定用治具と、前記データ間位置合わせ手段と、を備えることとしたので、ワークの相対向する測定面間の相対関係を、簡単に及び高精度に得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、図面に基づき本発明の好適な一実施形態について説明する。
装置
図1には、本発明の一実施形態にかかる相対関係測定方法を行うための相対関係測定装置の概略構成が示されている。
なお、同図(A)は表面測定工程を行う相対関係測定装置の様子、同図(B)は裏面測定工程を行う該相対関係測定装置の様子、同図(C)は該相対関係測定装置のデータ処理機構の概略構成である。
本実施形態では、例えばプレスされた板金(ワーク)の凹凸部の肉厚を測定する例について説明する。
【0020】
同図に示す相対関係測定装置10は、形状測定機本体12と、相対関係測定用治具14と、データ処理機構16と、を備える。
【0021】
ここで、形状測定機本体12は、表面測定工程で、相対関係測定用治具14に保持されているトレース方向位置合わせ用ゲージ(ピンゲージ、基準球等)18、凹凸方向位置合わせ用ゲージ(ゲージブロック等)20の表側基準面20a及びワーク22の表側測定面22aを、検出器26のスタイラス28で、所定の測定トレース線上に沿って(図中、左右方向に)走査して表面形状データを取得する。
また、形状測定機本体12は、相対関係測定用治具14の回転後、裏面測定工程で、相対関係測定用治具14に保持されているトレース方向位置合わせ用ゲージ18、凹凸方向位置合わせ用ゲージ20の裏側基準面20b及びワーク22の裏側測定面22bを、検出器26のスタイラス28で、測定トレース線上に沿って(図中、左右方向に)走査して裏面形状データを取得する。
【0022】
また、相対関係測定用治具14は、トレース方向位置合わせ用ゲージ18と、凹凸方向位置合わせ用ゲージ20と、治具本体30と、を備える。
ここで、前記トレース方向位置合わせ用ゲージ18は、形状測定機本体12の凹凸検出軸方向(Z軸方向)に相対向する特徴点を持つ。なお、本実施形態において、トレース方向位置合わせ用ゲージ18は、XZ断面(測定トレース線及び凹凸検出軸を通る平面方向の断面)が、所定の直径及び真円度を有する円柱状のピンゲージ又は球状の基準球であることが好適である。本実施形態では、ピンゲージを用いている。
また、前記凹凸方向位置合わせ用ゲージ20は、平行及びワーク22の肉厚とほぼ同厚(所定の寸法)の相対向する表側基準面20aと裏側基準面20bとを持つ。本実施形態では、ゲージブロックを用いている。
前記治具本体30は、トレース方向位置合わせ用ゲージ18、凹凸方向位置合わせ用ゲージ20及びワーク22が、スタイラス28の測定トレース線上に位置するように、トレース方向位置合わせ用ゲージ18、凹凸方向位置合わせ用ゲージ20、及びワーク22を保持している。
【0023】
そして、相対関係測定用治具14は、形状測定機本体12の測定トレース線上にセットされ、ワーク22の相対向する表側測定面22aと裏側測定面22b間の相対関係を測定する際に用いられる。
また、相対関係測定用治具14は、形状測定機本体12による表面測定工程と裏面測定工程との間で、測定トレース線と直角をなす回転軸(Y軸)を中心に治具本体30が回転される。
【0024】
前記データ処理機構16は、例えばコンピュータ等よりなり、データメモリ32と、データ間位置合わせ手段34と、解析手段36と、を備える。
【0025】
ここで、データメモリ32は、形状測定機本体12による表面測定工程で得られた表面形状データを記憶している。また、データメモリ32は、形状測定機本体12による裏面測定工程で得られた裏面形状データを記憶している。
【0026】
また、データ間位置合わせ手段34は、形状測定機本体12の表面測定工程で得られたトレース方向位置合わせ用ゲージ情報の持つ特徴点情報及び形状測定機本体12の裏面測定工程で得られたトレース方向位置合わせ用ゲージ情報の持つ特徴点情報に基づき、表面形状データと裏面形状データとのトレース方向の位置合わせを行う。
また、このデータ間位置合わせ手段34は、凹凸方向位置合わせ用ゲージの持つ平行情報及び寸法情報に基づき、表面形状データと裏面形状データとの凹凸検出方向の位置合わせを行う。
【0027】
また、前記解析手段36は、データ間位置合わせ手段34で得られた表面形状データと裏面形状データとの関係に基づき、ワーク22の表側測定面22aと裏側測定面22b間の相対関係(肉厚等)を求める。
【0028】
なお、本実施形態おいて、データ間位置合わせ手段34は、反転手段38と、凹凸方向位置合わせ手段40と、トレース方向位置合わせ手段42と、を備える。
ここで、前記反転手段38は、表面形状データないし裏面形状データが、XZ平面上で反転するように、表面形状データないし裏面形状データを座標変換する。
また、前記凹凸方向位置合わせ手段40は、前記反転工程の完了後、表面形状データの表側基準面情報と、裏面形状データの裏側基準面情報とが、平行で及び凹凸検出方向位置合わせゲージ20の持つ所定寸法に応じた離隔距離をもつように、表面形状データないし裏面形状データを座標変換する。
前記トレース方向位置合わせ手段42は、前記反転工程の完了後、表面形状データのトレース方向位置合わせ用ゲージ情報に基づく特徴点と、裏面形状データのトレース方向位置合わせ用ゲージ情報に基づく特徴点とが、測定トレース線方向において一致するように、表面形状データないし裏面形状データを座標変換する。
【0029】
このように本実施形態の相対関係測定装置10は、形状測定機本体12、相対関係測定用治具14の反転を用いて、ワーク22の相対向する表側測定面22aと裏側測定面22b間の肉厚(相対関係)を測定することができる。
【0030】
例えば、本実施形態の相対関係測定装置10は、一のスタイラス28を備えた形状測定機本体12において、ワーク22の表裏の相対的な形状、例えばプレスされた板金の凹凸部の形状寸法、位置関係、肉厚等を測定する際、表面測定工程時と裏面測定工程時とで煩わしいスタイラス28の交換の必要がなく、簡単に及び正確に測定解析を行うことができる。
【0031】
方法
本実施形態にかかる相対関係測定装置10は、概略以上のように構成され、以下にその作用について説明する。
本実施形態にかかる相対関係測定方法は、図2に示されるような表面測定工程(S10)と、ワーク回転工程(S12)と、裏面測定工程(S14)と、を備える。
【0032】
ここで、表面測定工程(S10)では、図2(A)に示されるように、相対関係測定用治具14に保持されているトレース方向位置合わせ用ゲージ18、凹凸方向位置合わせ用ゲージ20の表側基準面20a及びワーク22の表側測定面22aを、スタイラス28で測定トレース線に沿って走査して、トレース方向位置合わせ用ゲージ情報、表側基準面情報及び表側測定面情報を含む表面形状データを取得する。
【0033】
また、ワーク回転工程(S12)では、図2(B)に示されるように、測定トレース線と直角をなす回転軸40を中心に、相対関係測定用治具14を回転し、ワーク22の裏表を回転する。
【0034】
ここで、本実施形態においては、ワークの表裏を測定するのにワークの回転手法を採用し、一のスタイラスを備えた形状測定機本体12でワーク22の表裏を測定することができるので、装置10の構造が簡単、安価となる。
【0035】
また、測定トレースに対して回転軸が直角であれば、回転に必要な段取りが容易である。
すなわち、凹凸方向位置合わせ用ゲージ20の平行と寸法が保証されているので、ワークの回転は、従来方式、つまりちょうど180度でなくてもよく、またワークの裏表をトレースできるようにワークの裏表を回転できるのであれば、任意の回転角度とすることができるので、ちょうど180度のような従来方式に比較し、回転に必要な段取りが容易となる。
【0036】
また、測定トレースに対して回転軸が直角であれば、回転中心も、従来方式、治具の中心を中心とする軸対象とする必要がなく、ワークの裏表をトレースできるようにワークの裏表を回転できるのであれば、任意の回転中心を設定することができるので、回転中心を所定のところに正確に位置決めする必要のある従来方式に比較し、回転に必要な段取りが容易となる。
【0037】
裏面測定工程(S14)では、ワーク回転工程(S12)の完了後の相対関係測定用治具14に保持されているトレース方向位置合わせ用ゲージ18、凹凸方向位置合わせ用ゲージ20の裏側基準面20b及びワーク22の裏側測定面22bを、スタイラス28で測定トレース線に沿って走査して、トレース方向位置合わせ用ゲージ情報、裏側基準面情報及び裏側測定面情報を含む裏面形状データを取得する。
【0038】
本実施形態にかかる相対関係測定方法は、さらに、データ処理工程として、図3に示されるようなデータ間位置合わせ工程(S16)と、解析工程(S18)とを含む。
データ間位置合わせ工程(S16)では、表面形状データDのトレース方向位置合わせ用ゲージ情報d1aの持つ特徴点情報d0a及び裏面形状データD´のトレース方向位置合わせ用ゲージ情報d1b´の持つ特徴点情報d0b´に基づき表面形状データDと裏面形状データD´とのトレース方向の位置合わせを行う。また、データ間位置合わせ工程(S16)では、凹凸方向位置合わせ用ゲージの持つ平行情報及び寸法情報に基づき、表面形状データDと裏面形状データD´との凹凸検出方向の位置合わせを行う。
【0039】
また、本実施形態において、前記データ間位置合わせ工程(S16)は、反転工程(S20)と、凹凸方向位置合わせ工程(S22)と、トレース方向位置合わせ工程(S24)と、を備える。
ここで、反転工程(S20)は、図3(A)に示されるような表面形状データD及び裏面形状データDが、XZ平面(形状測定機のトレース線及び凹凸検出軸を通る平面)上で反転するように、表面形状データDないし裏面形状データDを座標変換する。本実施形態においては、裏面形状データDを座標変換しており、同図では、反転後の裏面形状データを、裏面形状データD´としている(図3(B))。
【0040】
凹凸方向位置合わせ工程(S22)は、反転工程(S20)の完了後、表面形状データDの表側基準面情報d2aと、裏面形状データD´の裏側基準面情報d2b´とが、平行及び凹凸検出方向位置合わせゲージの持つ所定寸法に応じた離隔距離Lを持つように、表面形状データDないし裏面形状データD´を座標変換する(図3(C))。
このように本実施形態においては、凹凸方向位置合わせ用ゲージの表側基準面情報d2aと裏側基準面情報d2b´とで表面形状データDと裏面形状データD´との平行出しを行い、また、表面形状データDと裏面形状データD´とを、凹凸方向位置合わせ用ゲージの持つ寸法分の距離を離している。
【0041】
前記トレース方向位置合わせ工程(S24)では、表面形状データDのトレース方向位置合わせゲージ情報d1aに基づく特徴点(極値)d0aと、裏面形状データD´のトレース方向位置合わせゲージ情報d1b´に基づく特徴点(極値)d0b´とがトレース方向において一致するように、表面形状データDないし裏面形状データD´を座標変換する。このようにして、表面形状データDと裏面形状データD´とのトレース方向の位置合わせを行っている(図3(D))。
【0042】
このような状態で、ワークの形状を忠実に表現したことになる。
【0043】
解析工程(S18)では、前記トレース方向位置合わせ工程(S24)で得られた表面形状データDの表側測定面情報d3aと、裏面形状データD´の裏側測定面情報d3b´との関係に基づき、ワークの表側測定面と裏側測定面間の相対関係を求める。
【0044】
従来においても、形状測定機を使ってワークの肉厚を測定することが考えられる。
しかしながら、従来方式では上下2本のスタイラスを使った構造や、スタイラスの付け替えによって実現していたので、構造が複雑で高価、段取りが複雑等、デメリットがあった。
【0045】
また従来においても、治具を用いて、ワークの裏表を回転して測定することも考えられる。
しかしながら、通常は治具をきちんと180度、回転する必要があり、段取りが面倒である。
【0046】
また、治具の回転を採用した場合、表面形状データと裏面形状データとの位置合わせが非常に重要であり、通常は、これを行うための測定、データ処理等の段取りが非常に複雑であり、面倒であった。
【0047】
これに対し、本発明は、一方向へのトレースする標準の構造で、ワークを回転する方法により測定を行い、ワークの周辺に、ある工夫を施し、取り込んだデータを座標変換等の処理をすることにより、簡単に正確な測定結果が得られる。
つまり、本実施形態においては、ワークと共に、位置合わせ用ゲージを治具に保持しておき、ワークを回転して得られた表面形状データ及び裏面形状データの取得後は、位置合わせ用ゲージの持つ特徴点情報、並びに平行情報及び寸法情報に基づき、表面形状データないし裏面形状データを座標変換することにより、表面形状データと裏面形状データとの位置合わせを、簡単化及び高精度化している。しかも、本実施形態は複雑な段取りを大幅に低減することで、より確実な高精度化も達成した。
【0048】
このように本実施形態においては、以下の効果がある。
(1)簡単測定
特殊な測定機の構築や、複雑な段取りが必要なく、簡単に測定解析が行える。
(2)高精度化
原理的に方法が簡単で、段取りも少なく不確かさの要因が少ないので、測定解析の高精度化が行える。
【0049】
治具
以下に、本実施形態において特徴的な相対関係測定用治具について、より具体的に説明する。
図4は相対関係測定用治具の主要部を側方より見た図である。
図5は相対関係測定用治具の全体を上方より見た図であり、同図(A)は表面測定工程時の様子、同図(B)は裏面測定工程時の様子である。
【0050】
本実施形態にかかる相対関係測定用治具14は、トレース方向位置合わせ用ゲージ18と、凹凸方向位置合わせ用ゲージ20と、治具本体30と、を備える。
ここで、トレース方向位置合わせ用ゲージ18は、例えばピンゲージ又は基準球等よりなり、形状測定機の凹凸検出軸方向に相対向する特徴点を持つ。本実施形態においては、トレース方向位置合わせ用ゲージ18として、XZ断面が、所定の直径及び真円度を有する円柱状のピンゲージを用いている。
凹凸方向位置合わせ用ゲージ20は、例えばゲージブロック等よりなり、平行及び所定寸法の相対向する表側基準面と裏側基準面とを持つ。
治具本体30は、トレース方向位置合わせ用ゲージ18、凹凸方向位置合わせ用ゲージ20及びワーク22が、測定トレース線上に位置するように、該トレース方向位置合わせ用ゲージ18、該凹凸方向位置合わせ用ゲージ20及びワーク22を保持する。
そして、相対関係測定用治具14は、形状測定機本体の測定トレース線上にセットされ、ワーク22の相対向する表側測定面と裏側測定面間の相対関係を測定する際に用いられる。
【0051】
また、形状測定機による表面測定工程と裏面測定工程との間で、測定トレース線と直角をなす回転軸を中心に前記治具本体が回転される。
このために本実施形態においては、さらに、回転台50を備える。
この回転台50は、回転テーブル52と、外形四角の回転手段54と、レバー56と、を備える。
ここで、回転テーブル52は、治具本体30が固定され、形状測定機の測定トレース線と直角をなす回転軸を中心に、治具本体30を回転する。
回転手段54は、回転テーブル52を回転する。
レバー56は、その回転操作により、回転手段54による回転テーブル52の回転を行わせる。
【0052】
なお、本実施形態において、トレース方向位置合わせ用ゲージ18、凹凸方向位置合わせ用ゲージ20、及びワーク22は、治具本体30に、押え部材60、固定部材62で固定されている。
【0053】
そして、該治具は、一の形状測定機をもつ形状測定機による表面測定工程と裏面測定工程との間で、測定トレース線と直角をなす回転軸を中心に、治具本体が回転され、ワークの表裏を反転する。
【0054】
このようにして本実施形態の治具を構成することにより、本実施形態の装置による、本実施形態の方法を、簡単に及び確実に行うことができるので、ワークの相対向する測定面間の相対関係を、簡単に及び高精度に得ることができる。
【0055】
また、本実施形態においては、トレース方向位置合わせ用ゲージとして、断面が所定の直径及び真円度をもつ円柱状のピンゲージ又は球状の基準球を用いることにより、前記データ処理手段によるデータ処理(位置合わせ)の際に、より簡単に確実に開始点(特徴点)を確認することができるので、より正確にデータの位置合わせができる。
したがって、本実施形態においては、他のものに比較し、ワークの相対向する測定面間の相対関係を、より簡単に及び高精度に得ることができる。
【0056】
変形例
なお、前記各構成では、トレース方向位置合わせ用ゲージとして、ピンゲージを用いた例について説明したが、本発明はこれに限定されるものでなく、ピンゲージに代えて、基準球を用いることも好ましい。
【0057】
また前記各構成では、形状測定機として、形状測定機が接触式のプローブ(スタイラス)を用いた例について説明したが、本発明はこれに限定されるものでなく、接触式のものに代えて、非接触式のものを用いることも好ましい。
【0058】
前記各構成では、ワークと形状測定機の検出器との測定トレース線方向への相対移動として、ワークに対し形状測定機の検出器(スタイラス)を測定トレース線方向に相対移動した例について説明したが、本発明はこれに限定されるものでなく、形状測定機の検出器に対しワークを測定トレース線方向に相対移動することも好ましい。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】本発明の一実施形態にかかる相対関係測定装置の概略構成の説明図である。
【図2】本発明の一実施形態にかかる相対関係測定方法の手順の内の測定手法の手順示すフローチャートである。
【図3】本発明の一実施形態にかかる相対関係測定方法の内のデータ処理手法の手順を示すフローチャートである。
【図4】本発明の一実施形態にかかる相対関係測定用治具を側方より見た図である。
【図5】本発明の一実施形態にかかる相対関係測定用治具を上方より見た図である。
【符号の説明】
【0060】
10 相対関係測定装置
12 形状測定機本体
14 相対関係測定用治具
16 データ処理機構
18 トレース方向位置合わせ用ゲージ
20 凹凸方向位置合わせ用ゲージ
30 治具本体
34 データ間位置合わせ手段
36 解析手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の測定トレース線に沿って被測定物の凹凸を検出する形状測定機、並びに該形状測定機の凹凸検出方向に相対向する特徴点を持つトレース方向位置合わせ用ゲージ、平行及び所定寸法の相対向する表側基準面と裏側基準面とを持つ凹凸方向位置合わせ用ゲージ及びワークを保持する相対関係測定用治具を用いて、該ワークの相対向する表側測定面と裏側測定面間の相対関係を測定する相対関係測定方法であって、
前記相対関係測定用治具に保持されているトレース方向位置合わせ用ゲージ、該凹凸方向位置合わせ用ゲージの表側基準面及び前記ワークの表側測定面を、前記形状測定機で前記測定トレース線に沿って走査して、トレース方向位置合わせ用ゲージ情報、表側基準面情報及び表側測定面情報を含む表面形状データを取得する表面測定工程と、
前記測定トレース線と直角をなす回転軸を中心に、前記相対関係測定用治具を回転するワーク回転工程と、
前記ワーク回転工程後の相対関係測定用治具に保持されているトレース方向位置合わせ用ゲージ、前記凹凸方向位置合わせ用ゲージの裏側基準面及び前記ワークの裏側測定面を、前記形状測定機で前記測定トレース線に沿って走査して、トレース方向位置合わせ用ゲージ情報、裏側基準面情報及び裏側測定面情報を含む裏面形状データを取得する裏面測定工程と、
前記表面形状データのトレース方向位置合わせ用ゲージ情報の持つ特徴点情報及び裏面形状データのトレース方向位置合わせ用ゲージ情報の持つ特徴点情報に基づき表面形状データと裏面形状データとのトレース方向の位置合わせを行い、また前記凹凸方向位置合わせ用ゲージの持つ平行情報及び寸法情報に基づき、該表面形状データと該裏面形状データとの凹凸検出方向の位置合わせを行うデータ間位置合わせ工程と、
前記データ間位置合わせ工程で得られた表面形状データと裏面形状データとの関係に基づき、前記ワークの表側測定面と裏側測定面間の相対関係を求める解析工程と、
を備えたことを特徴とする相対関係測定方法。
【請求項2】
請求項1記載の相対関係測定方法において、
前記データ間位置合わせ工程は、前記表面形状データないし裏面形状データが、前記形状測定機のトレース線及び凹凸検出軸を通る平面上で反転するように、該表面形状データないし該裏面形状データを座標変換する反転工程と、
前記反転工程後、前記表面形状データの表側基準面情報と前記裏面形状データの裏側基準面情報とが、平行で及び前記凹凸検出方向位置合わせゲージの持つ所定寸法に応じた離隔距離をもつように、該表面形状データないし該裏面形状データを座標変換する凹凸方向位置合わせ工程と、
前記反転工程後、前記表面形状データのトレース方向位置合わせ用ゲージ情報に基づく特徴点と、前記裏面形状データのトレース方向位置合わせ用ゲージ情報に基づく特徴点とが、前記測定トレース線方向において一致するように、該表面形状データないし該裏面形状データを座標変換するトレース方向位置合わせ工程と、
を備えたことを特徴とする相対関係測定方法。
【請求項3】
請求項2記載の相対関係測定方法において、
前記表面測定工程は、前記トレース方向位置合せ用ゲージとして、前記形状測定機のトレース線及び凹凸検出軸を通る平面方向の断面が、所定の直径及び真円度を有する円柱状のピンゲージ又は球状の基準球を測定し、
前記裏面測定工程は、前記トレース方向位置合せ用ゲージとして、前記ピンゲージ又は基準球を測定し、
前記トレース方向位置合わせ工程は、前記表面形状データのトレース方向位置合わせゲージ情報に基づく特徴点としての凹凸検出軸方向の極値と、前記裏面形状データのトレース方向位置合わせゲージ情報に基づく特徴点としての凹凸検出軸方向の極値とがトレース方向において一致するように、該表面形状データと該裏面形状データとのトレース方向の位置合わせを行うことを特徴とする相対関係測定方法。
【請求項4】
被測定物の凹凸情報を検出する形状測定機の測定トレース線上にセットされ、ワークの相対向する表側測定面と裏側測定面間の相対関係を測定する際に用いられる相対関係測定用治具であって、
前記形状測定機の凹凸検出軸方向に相対向する特徴点を持つトレース方向位置合わせ用ゲージと、
平行及び所定寸法の相対向する表側基準面と裏側基準面とを持つ凹凸方向位置合わせ用ゲージと、
前記トレース方向位置合わせ用ゲージ、前記凹凸方向位置合わせ用ゲージ及び前記ワークが測定トレース線上に位置するように、該トレース方向位置合わせ用ゲージ、該凹凸方向位置合わせ用ゲージ及び該ワークを保持する治具本体と、
を備え、前記形状測定機による表面測定工程と裏面測定工程との間で、前記測定トレース線と直角をなす回転軸を中心に、前記治具本体が回転されることを特徴とする測定関係測定用治具。
【請求項5】
請求項4記載の相対関係測定用治具において、
前記トレース方向位置合わせ用ゲージは、前記測定トレース線及び凹凸検出軸を通る平面方向の断面が、所定の直径及び真円度を有する円柱状のピンゲージ又は球状の基準球であることを特徴とする相対関係測定用治具。
【請求項6】
請求項4記載の相対関係測定用治具において、
前記治具本体が固定され、前記形状測定機の測定トレース線と直角をなす回転軸を中心に、前記治具本体を回転する回転テーブルと、
前記回転テーブルを回転する回転手段と、
を備えたことを特徴とする相対関係測定用治具。
【請求項7】
請求項4〜6のいずれかに記載の相対関係測定用治具と、
所定の測定トレース線に沿って被測定物の凹凸情報を検出する形状測定機と、
を備え、前記ワークの相対向する表側測定面と裏側測定面間の相対関係を測定する相対関係測定装置であって、
前記形状測定機は、表面測定工程で、前記相対関係測定用治具に保持されているトレース方向位置合わせ用ゲージ、前記凹凸方向位置合わせ用ゲージの表側基準面及び前記ワークの表側測定面を所定の測定トレース線上に沿って走査して表面形状データを取得し、また該相対関係測定用治具の回転後、裏面測定工程で、該相対関係測定用治具に保持されている該トレース方向位置合わせ用ゲージ、該凹凸方向位置合わせ用ゲージの裏側基準面及び該ワークの裏側測定面を測定トレース線上に沿って走査して裏面形状データを取得し、
さらに、前記形状測定機の表面測定工程で得られたトレース方向位置合わせ用ゲージ情報の持つ特徴点情報及び前記形状測定機の裏面測定工程で得られたトレース方向位置合わせ用ゲージ情報の持つ特徴点情報に基づき、前記表面形状データと裏面形状データとのトレース方向の位置合わせを行い、また前記凹凸方向位置合わせ用ゲージの持つ平行情報及び寸法情報に基づき、該表面形状データと該裏面形状データとの凹凸検出方向の位置合わせを行うデータ間位置合わせ手段と、
前記データ間位置合わせ手段で得られた表面形状データと裏面形状データとの関係に基づき、前記ワークの表側測定面と裏側測定面間の相対関係を求める解析手段と、
を備えたことを特徴とする相対関係測定装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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